JP2017012498A - 子守帯 - Google Patents
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Description
この両肩ベルトの間隔を規制するブリッジベルトを有する子守帯に関する。
このような子守帯では、使用者の両肩から両脇に架けて掛けられる両肩ベルトの間隔がブリッジベルトによる連結により規制されていることで、幼児の保持状態で両肩ベルトが使用者の肩からずり落ちることを防ぐ。つまり、両肩ベルトの間隔離反を防いで肩からの肩落ちを防止するものである。これによって、使用者への子守帯の安定した装着性と幼児を安全、快適に抱っこ保持した状態で子守帯を使用することができるようにしている。
そのために、子守帯を身体に装着するときなどに使用者にとって連結部材によるブリッジベルトの連結が非常に面倒であるという問題を有していた。特に、特許文献1の図4および図6に示されているように、使用者の背中側で雄バックル部材と雌バックル部材とを連結させる場合などには、使用者は背中に両手を回し、なおかつ、手探り状態で雄バックル部材の挿入係止爪を雌バックル部材の挿入係止口に位置合わせし、当該挿入係止爪を挿入係止口に挿し込む(差し込む)という非常に面倒な連結操作を必要とする。
ここで、前記連結部材は、連結凸部を有する雄スナップ部材と、前記連結凸部が嵌合係止される連結凹部を有する雌スナップ部材との2部材から構成されていることが好ましい。
さらに、前記ベルト部材は、前記キャリア本体を支持する左右一対の両肩ベルトに備えられて、当該両肩ベルト間隔を規制するブリッジベルトであることが好ましい。
また、ブリッジベルトを連結・分離可能とする連結部材の結合は、雄スナップ部材側の連結凸部と雌スナップ部材側の連結凹部との嵌合、そして、連結凸部外周の係止爪と連結凹部の内周に可動部材を介して設けた爪係止部との係止(連結凸部の連結凹部からの抜け止め防止を図る引掛り係止)によって行われる。
また、連結部材は、子守帯の両肩ベルトの間隔を規制するブリッジベルトの連結として要求される結合強度にてブリッジベルトを連結することができることで、使用時の高い信頼性と安全性とを期待することができる。
本実施形態に係る子守帯Aは、図2の(a)(b)に示すように、幼児を前抱きの状態、または、幼児をおんぶの状態で保持し得るように構成されている。そして、キャリア本体を支持するベルト部材としては、左右一対の両肩ベルト、両肩ベルトをサポートするブリッジベルト、そして、腰ベルトなどである。
本実施形態では、図1および図2に示すように、キャリア本体1を使用者(装着者)の身体に支持する左右一対の両肩ベルト2と、両肩ベルト2の間隔を規制するブリッジベルト3を挙げ、ブリッジベルト3を後記する連結部材4により連結・分離可能に構成してなる形態を実施の一例として説明する。
図1は、本実施形態に係る子守帯Aの一例を示した説明図である。図2は、子守帯Aの使用例を示した説明図で、(a)は、幼児の前抱き状態を示した斜視図、(b)は、幼児のおんぶ状態を示した斜視図である。
図3は、ブリッジベルト3を連結・分離可能とする連結部材4の一例を示した説明図で、(a)は、雄スナップ部材4aと雌スナップ部材4bとの結合状態を示した断面図、(b)は、(a)のb−b線拡大断面図、(c)は、雄スナップ部材4aと雌スナップ部材4bとの分離状態を示した断面図である。
図4は、雄スナップ部材4aの説明図で、(a)は、連結凸部5を有する扁平面(雌スナップ部材4bが重なる面)側から見た形態を示し、(b)は、断面図である。ここでは、図3を適宜参照しながら説明する。
雄スナップ部材4aは、扁平面中央部位に連結凸部5を備えている。そして、雄スナップ部材4aは、短辺両側にブリッジベルト3のベルト部3a側を通すベルト取付け部6を備えている。ベルト取付け部6は、ベルト部3aに対する雄スナップ部材4aの取り付け位置をベルト方向に調節移動し得るようにベルト部3aを雄スナップ部材4aの短辺両側において蛇行させた状態で係止・移動可能に通す形状に形成されている。
つぎに、雌スナップ部材4bについて説明する。
図5は、雌スナップ部材4bの説明図で、(a)は、連結凹部12の開口部15を有する外殻9の扁平面(雄スナップ部材4aが重なる面)側から見た形態を破断して示す、(b)は、(a)のb−b線拡大断面図である。
図3および図5に示すように、可動部材10は、雌スナップ部材4bの内部空間11に内設される両凸挟持部(凸掴持部)10aと、一方向に延設される連結解除操作部10bとから形成されている。
これにより、傾斜ガイド面18aを有する爪係止部18は、図3の(b)に示すように、外向きニップル形状の係止爪7を引っ掛け係止状態にて保持し得るように形成されている。つまり、爪係止部18は、連結凸部5が連結凹部12から不用意に抜け外れないようにその抜け止め防止を図る引掛り係止状態にて係止爪7を保持し得る内向きニップル形状に形成されている。
これにより、雄スナップ部材4aと雌スナップ部材4bとの結合状態を解除するとき、図7に示すように、連結解除操作部10bのプッシュ操作によって可動部材10を、後記するコイルスプリング20の弾発力に抗して内部空間11のスライド後退限に移動させることで、係止爪7から爪係止部18が離脱され、連結凸部5が連結凹部12から抜け外れて雄スナップ部材4aと雌スナップ部材4bとの結合が解除されるようになっている。
つまり、可動部材10は、コイルスプリング20の弾発力によって、図3の(c)、後記する図6の(a)および(b)に示すように、連結解除操作部10bが外殻9の開口部15から外部に突出し、なおかつ、両凸挟持部10aが連結凹部12の開口部15の開口軸線上に常時位置する内部空間11のスライド前進限において待機し、相互の磁気引付力によって連結凸部5が連結凹部12に引き付け嵌合されるように形成されている。
つぎに、以上のような構成からなる連結部材4を、両肩ベルト2の間隔を規制するブリッジベルト3の両ベルト部3a,3bの連結・分離用として適用してなる本実施形態に係る子守帯Aについて説明する。
図6は、雄スナップ部材4aと雌スナップ部材4bとが結合する状態を示した説明図で、(a)は、連結凸部5が連結凹部12に引き付け嵌合される直前を示した断面図、(b)は、(a)のb−b線拡大断面図、(c)は、連結凸部5が連結凹部12に引き付け嵌合され、係止爪7が爪係止部18に引掛り係止される直前を示した同拡大断面図である。
図7は、雄スナップ部材4aと雌スナップ部材4bとの結合が解除される状態を示した説明図で、(a)は、可動部材10が内部空間11のスライド後退限に移動され、連結凸部5の係止爪7から連結凹部12の爪係止部18が離脱された状態を示した断面図、(b)は、連結凹部12から連結凸部5が抜け外れた状態を示した同断面図、(c)は、可動部材10が内部空間11のスライド後退限に移動された状態を、連結凹部12の開口部15を有する外殻9の扁平面側を破断して示す。ここでは、図2および図3を適宜参照しながら説明する。
連結凸部5が連結凹部12に嵌合されると、連結凸部5の係止爪7が弾性可能な両凸挟持部10aを対向拡径方向に押し拡げる(図6(c)の状態)。そして、連結凸部5が連結凹部12へ完全に嵌合された時点で、係止爪7は両凸挟持部10a内周の爪係止部18に引っ掛かるように係止される(図3(a)および(b)の状態)。このとき、係止爪7側の傾斜ガイド面7aが爪係止部18側の傾斜ガイド面18aに沿って摺動する両傾斜ガイド面7a,18aの案内誘導によって両凸挟持部10aを対向拡径方向に押し拡げながら係止爪7を爪係止部18へ速やかに係止させる。
これにより、ブリッジベルト3の両ベルト部3a,3bは、結合された連結部材4の雄スナップ部材4aと雌スナップ部材4bにより連結されて両肩ベルト2の間隔を規制するものである。
また、連結部材4の雄スナップ部材4aと雌スナップ部材4bとの結合は、係止爪7の爪係止部18に対する引掛り係止状態で、係止爪7から爪係止部18が離脱する方向に可動部材10をスライド移動させない限り連結凸部5が連結凹部12から抜け外れない嵌合係止構造としてなることで、ブリッジベルト3に要求される連結力(結合力)によって両ベルト部3a,3bを連結することができる。これにより、使用時の高い信頼性と安全性を期待し得る子守帯Aとなる。
1 キャリア本体
2 肩ベルト(ベルト部材)
3 ブリッジベルト(ベルト部材)
4 連結部材
4a 雄スナップ部材
4b 雌スナップ部材
5 連結凸部
7 係止爪
8,19 永久磁石(磁気部材)
9 外殻
10 可動部材
10a 凸挟持部
10b 連結解除操作部
12 連結凹部
18 爪係止部
Claims (4)
- キャリア本体と、
該キャリア本体を支持するベルト部材と、を備え、
前記ベルト部材に備えられて当該ベルト部材を連結・分離可能とする連結部材が、磁気部材を有して相互に結合される2部材によって構成されていることを特徴とする子守帯。 - 前記連結部材は、連結凸部を有する雄スナップ部材と、前記連結凸部が嵌合される連結凹部を有する雌スナップ部材との2部材から構成されていることを特徴とする請求項1に記載された子守帯。
- 前記連結凸部は、円形の凸状に形成されて外周に係止爪を備え、
前記連結凹部は、円形の凹状に形成されて前記係止爪を係脱可能に係止させる爪係止部を有する可動部材を備え、
前記可動部材は、径方向に弾性可能と成して前記爪係止部を内周に有する両凸挟持部と、一方向に延設させて前記雌スナップ部材の外殻から外部に突出する連結解除操作部とを備えて、当該連結解除操作部のプッシュ操作によって前記爪係止部が前記係止爪から離脱する方向に移動するように前記外殻に組み込み内設されることを特徴とする請求項2に記載された子守帯。 - 前記ベルト部材は、前記キャリア本体を支持する左右一対の両肩ベルトに取り付けられて当該両肩ベルトの間隔を規制するブリッジベルトであることを特徴とする請求項1に記載された子守帯。
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