JP5558123B2 - 子守帯 - Google Patents

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Description

本発明は、子守帯に関するものであり、特に、乳母車に装着することが可能な子守帯に関する。
乳幼児を外出させるときに乳幼児を安全に保持し運搬するために、子守帯が広く用いられている。一般的な子守帯は、乳幼児を保持する子守帯本体と、子守帯本体に連結され、乳幼児を担ぐ者の肩に掛け渡される肩ベルトとを備える。このような子守帯において、乳母車に簡単に取り付けることができる子守帯として、特開2009−11806号公報(特許文献1)が、開示されている。
特許文献1に記載の子守帯の乳母車への取り付け方法について、図16〜図17を用いて説明する。図16(a)は、特許文献1に記載の子守帯において、乳母車へ取り付けるための乳母車拘束ベルトの挿通部を形成する前の状態を示す外観図である。図16(b)は、乳母車へ取り付けるための乳母車拘束ベルトの挿通部を形成した後の状態を示す外観図である。図17は、図16(b)に示す子守帯本体を乳母車へ取り付けた状態を示す外観図である。
図16〜図17を参照して、特許文献1に記載の子守帯101は、乳幼児を保持する子守帯本体102と、子守帯本体102に連結され、使用時に担ぐ者が両肩に掛ける肩ベルト103とを備える。子守帯101においては、子守帯本体102と、肩ベルト103とが、着脱可能に連結されているため、使用状況に応じて、肩ベルト103を子守帯本体101から完全に取り外すことが可能となっている。
子守帯101を乳母車108に取り付ける場合、担ぐ者は、まず図16(a)に示すように、子守帯本体102の腕部104に設けられた一対となる連結部105および連結部106の連結を解除する。そして、子守帯本体102から、肩ベルト103を取り外す。次いで、腕部104の連結部105および連結部106を再び連結させる。そうすると、図16(a)の状態から図16(b)の状態となり、折り返された腕部104に、乳母車108の乳母車拘束ベルト109を挿通させるための挿通部107が形成される。次に、担ぐ者は、乳幼児を子守帯本体102に保持した状態で、子守帯本体102に保持した乳幼児を乳母車108に設置する。そして、図17に示すように、担ぐ者は、挿通部107に乳母車拘束ベルト109を挿通し、足股拘束ベルト110と乳母車拘束ベルト109とを乳幼児の腹部上において連結させて子守帯101を乳母車108に取り付ける。
このような構成の子守帯101は、乳幼児を子守帯本体102に保持したまま、簡単な操作によって子守帯本体102を乳母車108に取り付けることができるとしている。
特開2009−11806号公報
しかしながら、特許文献1に記載の子守帯101は、乳母車108に取り付けられた場合における乳母車への拘束性に関して課題があった。すなわち、子守帯101においては、子守帯本体102に保持されている乳幼児の足股部に相当する領域に、足股拘束ベルト110と子守帯本体102とを連結させる手段が設けられていない。したがって、乳幼児の下半身が左右に移動した場合、乳幼児の下半身が、足股拘束ベルト110に対して自由に移動することが可能であるため、乳母車108への乳幼児の拘束性に関して充分とは言えなかった。
さらに、子守帯101を乳母車108に取り付ける、または取り外す場合、図16〜図17に示したように、連結部105、106の連結または解除の作業を行う必要があるため、乳母車108への取り付け作業が煩雑であるといった課題もあった。
本発明の目的は、乳幼児を子守帯本体に保持したまま、より容易な操作によって子守帯本体を乳母車に取り付けることが可能であり、乳母車に取り付けた場合において、乳母車へ乳幼児を安定して拘束することができる子守帯を提供することである。
本発明に係る子守帯は、子守帯本体と肩ベルトとを複数の箇所において分離可能に連結することによって構成される、乳母車に取り付け可能な子守帯である。そして、子守帯には、子守帯本体において保持される乳幼児の下腹部の位置に相当する領域に設けられ、乳母車に位置決めするための乳母車拘束ベルトを挿通させる第一挿通部が、設けられている。
これにより、担ぐ者は、乳幼児を子守帯本体に保持した状態で、子守帯本体を乳母車に取り付けることができる。また、子守帯本体を乳母車に取り付ける場合において、担ぐ者は、乳幼児の下腹部の位置に設けられた第一挿通部に、乳母車の足股拘束ベルトを挿通するだけでよく、連結部材の係合または解除といった作業が必要とならない。したがって、取り付け作業が容易である。さらに、第一挿通部に挿通された足股拘束ベルトによって、子守帯本体が乳母車により確実に拘束されるため、子守帯本体に保持された乳幼児の下半身の動きを効果的に抑えることができる。したがって、乳幼児をより安定して乳母車に拘束することが可能となる。
好ましくは、子守帯には、子守帯本体において、保持される乳幼児の両肩の位置に相当する領域に設けられ、乳母車に位置決めするための乳母車拘束ベルトを挿通させる第二および第三挿通部が、設けられている。これにより、子守帯本体に保持される乳幼児の両肩部および下腹部において、乳母車拘束ベルトおよび足股拘束ベルトによって、子守帯本体が、乳母車に拘束される。したがって、乳幼児を乳母車にさらに安定して拘束することができる。
さらに好ましくは、両端部が子守帯本体に固定される帯が、子守帯本体に設けられ、第一挿通部は、帯と、子守帯本体との間の隙間によって形成される。これにより、足股拘束ベルトを第一挿通部に挿通させる作業をより理解し易く且つ容易とすることができる。また、第一挿通部を帯によって構成することによって、本発明に係る子守帯をより低コストで製造することができる。さらに、このように構成された第一挿通部は、乳母車の足股拘束ベルトの形状や種類によらずに、幅広い種類の足股拘束ベルトに対して適用することが可能である。
さらに好ましくは、子守帯本体は、背当て部と、背当て部の下方に連なる股当て部と、股当て部の下方に連なる前当て部とによって構成されている。そして、前当て部を前面に折り返し、前当て部の両側部と、背当て部とを連結することによって背当て部と前当て部との間に乳幼児を収容する空間を形成する。ここで、第一挿通部は、股当て部または前当て部に設けられている。これにより、担ぐ者は、乳幼児の下腹部全体を子守帯本体によって包み込んで子守帯本体に乳幼児を保持することができる。したがって、乳幼児を保持する場合における安定性や、乳幼児の快適性を向上させることができる。
さらに好ましくは、子守帯本体は、股当て部および/または前当て部において、適度な弾性を備える芯材を有する。これにより、乳幼児の足股または腹にかかる負荷を軽減させ、乳幼児の快適性を向上させることができる。
さらに好ましくは、子守帯は、子守帯本体に分離可能に取り付けられるヘッドサポート部をさらに備える。ヘッドサポート部は、乳幼児の頭部を覆う頭部保護パッドと、乳幼児の背中を支える背中保持部材から構成される。そして、頭部保護パッドの両側端部と、子守帯本体における上方の両側端部とを連結することにより子守帯本体と頭部保護パッドとの間に形成される空間によって、第二および第三挿通部が、構成される。これにより、首が座らない時期の乳幼児に必要なヘッドサポート部を容易に取り付けることができ、且つ、首が座りヘッドサポート部が必要でなくなった場合に、ヘッドサポート部を外すことによって、当該子守帯を継続して用いることができる。さらに、第二および第三挿通部が、ヘッドサポート部を子守帯本体に取り付けた場合に形成される子守帯本体と頭部保護パッドとの間の空間を利用することによって構成されるため、連結部材の係合または解除といった作業が、必要とならない。したがって、担ぐ者は、容易に子守帯本体を乳母車へ取り付けることが可能である。また、乳母車への取り付けのための連結部材を別途必要としないため、製造コストを削減することができる。
さらに好ましくは、背中保持部材は、適度な弾性を備える芯材を含む。これにより、ヘッドサポート部を装着した子守帯において、乳幼児を保持する場合の安定性や、乳幼児の快適性を向上させることができる。
本発明によれば、乳幼児を担ぐ者は、乳幼児を子守帯本体に保持した状態で、子守帯本体を乳母車に取り付けることができる。また、子守帯本体を乳母車に取り付ける場合において、担ぐ者は、乳幼児の下腹部の位置に設けられた第一挿通部に、足股拘束ベルトを挿通するだけでよく、連結部材の係合または解除といった作業が必要とならない。したがって、取り付け作業が容易である。さらに、第一挿通部に挿通された足股拘束ベルトによって、子守帯本体が乳母車により確実に拘束されるため、子守帯本体に保持された乳幼児の下半身の動きを効果的に抑えることができる。したがって、乳幼児をより安定して乳母車に拘束することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る子守帯を前面側から見た外観図である。 本発明の一実施形態に係る子守帯に用いられる肩ベルトを前面側からみた外観図である。 図2に示したブリッジベルトの連結を解除した状態を示す拡大図である。 本発明の一実施形態に係る子守帯に用いられる子守帯本体およびヘッドサポート部を前面から見た外観図である。 本発明の一実施形態に係る子守帯本体を前面側から見た外観図である。 図1に示す子守帯本体を後面側から見た外観図である。 図5中に示した本体右腕部を矢印VIIの方向から見て拡大した拡大斜視図である。 図6中に示した雌バックルを矢印VIIIの方向から見て拡大した拡大図である。 図1に示す子守帯本体の使用時における状態を示す外観図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドサポート部を前面側から見た外観図である。 本発明の一実施形態に係る子守帯に乳幼児を包んだ状態を前面から見た外観図である。 本発明の一実施形態に係る子守帯を乳母車に装着した状態を示す外観図である。 発明の他の実施形態に係る子守帯を前面側から見た外観図である。 本発明の他の実施形態に係る子守帯に用いられる肩ベルトを前面側からみた外観図である。 本発明の他の実施形態に係る子守帯の使用状態を示す斜視図である。 (a)従来の子守帯において、乳母車拘束ベルトの挿通部を形成する前の状態を示す外観図である。(b)乳母車へ取り付けるための乳母車拘束ベルトの挿通部を形成した後の状態を示す外観図である。 図16(b)に示す子守帯本体を乳母車へ取り付けた状態を示す外観図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る子守帯11を前面側から見た外観図である。なお、以下の説明において、左右方向は、図1を基準とする。
図1を参照して、子守帯11は、乳幼児を担ぐ者の両肩にそれぞれ掛け渡される肩ベルト12と、乳幼児の胴部を収容して支える子守帯本体31と、子守帯本体31の上方に着脱可能に連結され、使用時に乳幼児の頭部を覆うヘッドサポート部14とを備える。肩ベルト12は、子守帯本体31の左上端および右上端において、それぞれ分離可能に連結されている。また、肩ベルト12は、子守帯本体31の下端部において、分離可能に連結されている。
図2は、本発明の一実施形態に係る子守帯11に用いられる肩ベルト12を前面側からみた外観図である。図2を参照して、肩ベルト12は、左右一対のベルトであって、下端から上方に分岐する。より詳しくは、当該分岐下端部の左側から左上方へ向けて延びる左ベルト15と、分岐下端部の右側から右上方へ向けて延びる右ベルト16とを有する。
左ベルト15は、上方に位置し担ぐ者の左肩に掛け渡される第一帯体17と、第一帯体17の下端部に長さ調整可能に連結されている第二帯体18とから構成されている。第一帯体17は、使用時において、担ぐ者の左肩に掛け渡されるため適度な弾性を有する材料によって構成されている。また、第二帯体18の長さを調整することによって、左ベルト15の長さを担ぐ者の体型に適合させることができる。第一帯体17の上端には、子守帯本体31の左上端に設けられたバックル部材と連結する雄バックル19が、設けられている。また、第二帯体18の下端に、子守帯本体31の下端部に設けられたバックル部材と連結する雄バックル20が、設けられている。
左ベルト15と同様に、右ベルト16は、上方に位置し担ぐ者の右肩に掛け渡される第一帯体21と、第一帯体21の下端部に長さ調整可能に連結されている第二帯体22とから構成されている。第一帯体21は、使用時において、担ぐ者の右肩に掛け渡されるため適度な弾性を有する材料によって構成されている。また、第二帯体22の長さを調整することによって、右ベルト16の長さを担ぐ者の体型に適合させることができる。第一帯体21の上端には、子守帯本体31の右上端に設けられたバックル部材と連結する雄バックル23が、設けられている。また、第二帯体22の下端に、子守帯本体31の下端部に設けられたバックル部材と連結する雄バックル24が、設けられている。
肩ベルト12は、左ベルト15と右ベルト16との間の開き幅が肩ベルト12の下端部において所定の幅(図2中のL)となるように保持するベルト保持材25を有する。ベルト保持材25は、雄バックル20、24の直上に位置しており肩ベルト12の分岐下端部に相当する。ベルト保持材25の左側部は第二帯体18の下端部に縫着され、ベルト保持材25の右側部は第二帯体22の下端部に縫着されている。
このように左ベルト15と右ベルト16との間に所定の幅を持たせることによって、子守帯11の使用時において、乳幼児の体重による負荷が、保持される乳幼児の足股部における微小領域に集中することを防ぐことができる。したがって、使用時における乳幼児の快適性を向上させることができる。また、保持された乳幼児が左右に揺れるなどの横方向への動きを効果的に防止することができる。
なお、本実施形態のように、ベルト保持材25によって、左ベルト15と右ベルト16との間の距離だけではなく、左ベルト15と右ベルト16との間に所定の角度(図2中のθ)を形成するように左ベルト15および右ベルト16を保持させてもよい。左ベルト15と右ベルト16との間の角度を適切に設定することによって、使用時において、担ぐ者の肩に係る負荷および負荷の角度を最適化することができる。したがって、担ぐ者の疲労感を低減させることができる。
また、本実施形態においては、ベルト保持材25を第二帯体18、22の下端部に縫着していたが、これに限らず、ベルト保持材25が、第二帯体18、22に対して相対的に移動することができるように取り付けられていてもよい。
肩ベルト12は、上方において、左ベルト15と右ベルト16との間の距離を適宜に保持するためのブリッジベルト26を有する。ブリッジベルト26の左端は、左ベルト15の延在方向に対してスライド可能となるように、左ベルト15に取り付けられている。また、ブリッジベルト26の右端は、右ベルト16の延在方向に対してスライド可能となるように、右ベルト16に取り付けられている。
ブリッジベルト26の詳細な構成について、図3を用いて説明する。図3は、図2に示したブリッジベルト26の連結を解除した状態を示す拡大図である。ブリッジベルト26は、一対となる雄係合部材27および雌係合部材28と、雄係合部材27と左ベルト15との間に位置する帯体29と、雌係合部材28と右ベルト16との間に位置する帯体30とから構成されている。
帯体29の左端は、第一帯体17の延在方向に対してスライド移動が可能となるように、第一帯体17に取り付けられている。具体的には、第一帯体17の裏面には、当該第一帯体17に沿って副ベルト(図示せず)が取り付けられている。この副ベルトに無底の封筒形状のスリーブが挿通される。封筒形状のスリーブは副ベルトに沿って摺動可能であり、帯体29の左端と結合する。帯体29の右端には、雄係合部材27が取り付けられている。帯体29は、長さを調整することが可能となっている。
帯体30の右端は、前述の帯体29と同様の構成により、第一帯体21の延在方向に対してスライド移動が可能となるように、第一帯体21に取り付けられている。帯体30の左端には、雌係合部材28が取り付けられている。雄係合部材27と雌係合部材28とを連結させることによって、第一帯体17および第一帯体21との間の距離を適宜に保持することができる。
これにより、子守帯11の使用時において、左ベルト15と右ベルト16の間の距離が広がり過ぎて肩ベルト12が母親の肩から摺り落ちることを防止することができる。さらに、担ぐ者が両肩から子守帯11を降ろす場合において、片手による簡単な操作でブリッジベルト26の連結を解除することができる。これについて以下に簡単に説明する。前述のように、ブリッジベルト26は、第一帯体17および第一帯体21の延在方向に対してスライド移動が可能である。すなわち、担ぐ者が、ブリッジベルト26より下方において、左ベルト15と右ベルト16との間の距離を広げると、ブリッジベルト26は、自動的に上方へとスライド移動する。したがって、両肩から子守帯11を降ろす場合に、左ベルト15と右ベルト16との間の距離を広げてブリッジベルト26を担ぐ者の首周辺にまで押し上げることによって、担ぐ者は、片手で容易にブリッジベルト26の連結を解除することができる。
次に、図4〜図9を用いて、本発明の一実施形態に係る子守帯11に用いられる子守帯本体31について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る子守帯11に用いられる子守帯本体31およびヘッドサポート部14を示し、図1に示す子守帯11から、肩ベルト12を取り外した状態を前面から見た外観図である。図5は、本発明の一実施形態に係る子守帯本体31を前面側から見た外観図である。図6は、図1に示す子守帯本体31を後面側から見た外観図である。図7は、図5中に示した本体右腕部36を矢印VIIの方向から見て拡大した拡大斜視図である。図8は、図6中に示した雌バックル52、53を矢印VIIIの方向から見て拡大した拡大図である。図9は、図5に示す子守帯本体31の使用時における状態を示す外観図である。
図4〜図9を参照して、子守帯本体31は、保持する乳幼児の背を背後から支持する背当て部32と、背当て部32の下方に連なり乳幼児の足股部を支持する股当て部33と、股当て部33の下方に連なり乳幼児の下腹部を前方から支持する前当て部34とを有する。子守帯本体31は、布製部材であり、クッション材料を含んでいてもよい。また、子守帯本体31は、広がりを持った薄い形状であり、屈曲することができる。
背当て部32の左上側部には、肩ベルト12に設けられた雄バックル19と連結する本体左腕部35が、左上方へ向けて突出するように設けられている。また、背当て部32の右上側部には、肩ベルト12に設けられた雄バックル23と連結する本体右腕部36が、右上方へ向けて突出するように設けられている。
ここで、本体右腕部36について詳しく説明する。図7に示すように、本体右腕部36は、本体右腕部36の前面側に位置する右腕部前部40と、本体右腕部36の後面側に位置する右腕部後部41とを含む。右腕部前部40および右腕部後部41は、ともに下端部において背当て部32の右上側部に連結している。右腕部前部40および右腕部後部41は、前述の右上側部から右上方へ向けてそれぞれ突出し、本体右腕部36の上端部において、前後に分割された構成となっている。
右腕部前部40および右腕部後部41における対向する互いの両側部同士が、下端部から上方の所定の位置までの領域に亘って、縫製加工により形成された縫部42、59によって連結されている。これにより、縫部42、59が設けられている領域においては、右腕部前部40と、右腕部後部41と、右腕部前部40および右腕部後部41の両側に設けられた縫部42、59とによって囲まれた領域に袋状の空間43が形成される。
この袋状の空間43の内部に、肩ベルト12に設けられた雄バックル23と連結する雌バックル44が、略全体を覆われるように内設されている。また、右腕部前部40および右腕部後部41の上部中央には、互いに係合し一対となる留め具45、46が、設けられている。したがって、肩ベルト12が子守帯本体31から取り外されている状態においては、留め具45、46を互いに連結することによって、雌バックル44を外部から完全に覆い隠すことが可能となる。右腕部前部40の前面側の留め具45の下方において、ヘッドサポート部14を取り付けるための留め具74が取り付けられている。
前述のように、背当て部32の左上側部には、本体左腕部35が、設けられている。本体左腕部35も、本体右腕部36と同様に、本体左腕部35の前面側に位置する左腕部前部47と、本体左腕部35の後面側に位置する左腕部後部48とを有し、これらと縫部60、61とによって囲まれた領域に袋状の空間(図示せず)が、形成されている。そして、その空間の内部に、肩ベルト12に設けられた雄バックル19と連結する雌バックル49が、内設されている。また、左腕部前部47および左腕部後部48の上部中央に設けられた留め具50、51を互いに連結すると、図5〜図6に示すように、雌バックル49が、外部から完全に覆い隠される。左腕部前部47の前面側の留め具50の下方において、ヘッドサポート部14を取り付けるための留め具73が取り付けられている。
背当て部32の上下方向中央部には、バックル帯37、38が、長さ調整可能に取り付けられている。バックル帯37は、背当て部32の中央部左端から、左方向へ向けて略水平に延びるように背当て部32に取り付けられている。バックル帯37の左端には、雄バックル39が取り付けられている。バックル帯37の長さを調整することによって、バックル帯37が取り付けられている背当て部32と、雄バックル39との間の距離を調整することができる。
これと同様に、バックル帯38が、背当て部32の上下方向中央部に、長さ調整可能に取り付けられている。バックル帯38は、背当て部32の中央部右端から、右方向へ向けて略水平に延びるように背当て部32に取り付けられている。バックル帯38の右端には、雄バックル58が取り付けられている。バックル帯38の長さを調整することによって、背当て部32と、雄バックル58との間の距離を調整することができる。
さらに、背当て部32は、後面の上部中央において、ヘッドサポート部14を取り付けるためのポケット(図示せず)を有する。また、ポケットの内部において、面ファスナ(図示せず)が、内設されている。これらの構成については、後述する。
股当て部33は、適度な弾性を有する芯材(図示せず)を内部に含む。この芯材によって、使用時に乳幼児の足股にかかる負荷を軽減させ、乳幼児の快適性を向上させることができる。
図6および図8に示すように、前当て部34の上部において、肩ベルト12に設けられた雄バックル20、24と連結する雌バックル52、53と、雌バックル52、53を覆うバックルカバー54が、設けられている。雌バックル52、53は、雄バックル挿入口の開口方向が下方となるように前当て部34の上部に取り付けられている。雌バックル52、53は、雄バックル20、24が外されている場合、バックルカバー54によって外部から完全に覆い隠される。
さらに、前当て部34は、前当て部34の中央部に設けられた第一挿通部帯72と、前当て部34の中央領域に内在する適度な弾性を備える芯材55とを有する。第一挿通部帯72は、略水平となるように両端部が前当て部34に縫着されている。ここで、第一挿通部帯72と前当て部34との間に形成された隙間を第一挿通部とする。なお、第一挿通部および芯材55については後述する。
前当て部34の下部には、前述の雄バックル39と連結する雌バックル56と、前述の雄バックル58と連結する雌バックル57とが、取り付けられている。雌バックル56は、雄バックル39が挿入される挿入口の開口方向が左方向へ向けて略水平となるように、前当て部34に取り付けられている。対して、雌バックル57は、挿入口の開口方向が、右方向へ向けて略水平となるように、前当て部34に取り付けられている。
次に、図5に示した状態の子守帯本体31を、図9に示す使用時の状態とする方法について説明する。まず使用者は、図5に示す状態の子守帯本体31において、前当て部34を前面側へ向けて折り返す。そして、雄バックル39と雌バックル56を連結する。同様に、雄バックル58と雌バックル57を連結する。このようにして、背当て部32と、股当て部33と、前当て部34とに囲まれた領域に、乳幼児を収容するための空間を形成し、子守帯本体31は使用時の状態となる。このような構成とすることにより、子守帯11を用いて乳幼児を担ぐ場合、乳幼児の下腹部全体を子守帯本体31によって包み込み、乳幼児を保持することができる。したがって、使用時において、乳幼児を保持する安定性を増加させ、且つ保持される乳幼児の快適性を向上させることができる。さらに、バックル帯37、38の長さを調整することによって、乳幼児の体型に合わせて容易に収容空間のサイズを変更することができる。
次に、図10を用いて本発明の一実施形態に係る子守帯11に用いられるヘッドサポート部14について説明する。図10は、本発明の一実施形態に係るヘッドサポート部14を前面側から見た外観図である。
ヘッドサポート部14は、使用時に乳幼児の頭部を覆う頭部保護パッド65と、頭部保護パッド65の下方に連結し、乳幼児の背を背後から支持する背中保持部材66とから構成されている。頭部保護パッド65の両側端部には、それぞれ円環部67、68が設けられている。円環部67の前面側中央部には、子守帯本体31に設けられた留め具74と係合する留め具76が、取り付けられている。ここで、留め具76は、留め具76の係合部が円環部67の内周側に突出するように円環部67に取り付けられる。また、円環部68の前面側中央部には、子守帯本体31に設けられた留め具73と係合する留め具75が、留め具76と同様に取り付けられている。
背中保持部材66は、適度な弾性を有する芯材(図示せず)を内部に含む。これにより、使用時において、乳幼児を保持する場合の安定性や、保持される乳幼児の快適性を向上させることができる。また、背中保持部材66の前面側における下方中央部には、面ファスナ71が設けられている。
次に、図5〜図10を用いて、ヘッドサポート部14を子守帯本体31に取り付ける方法について説明する。まず使用者は、ヘッドサポート部14の背中保持部材66の下端部を、背当て部32の後面の上部中央に設けられたポケットへ挿入する。そして、背中保持部材66をポケットの奥まで押し込み、背当て部32のポケット内に設けられた面ファスナと、背中保持部材66に設けられた面ファスナ71とを連結する。次いで、本体左腕部35を円環部68に挿通し、本体左腕部35に設けられた留め具73と、円環部68に設けられた留め具75とを連結する。同様に、本体右腕部36を円環部67に挿通し、本体右腕部36に設けられた留め具74と、円環部67に設けられた留め具76とを連結する。この作業によって、子守帯11は、図4に示した状態となる。ここで、留め具73、74と、留め具75、76を連結することによって、図4に示すように、ヘッドサポート部14と、子守帯本体31との間に空間が形成される。この空間を、それぞれ第二挿通部77および第三挿通部78とする。第二挿通部77および第三挿通部78については後述する。
このように、担ぐ者は、簡単な操作によってヘッドサポート部14を子守帯本体31に取り付けることができる。したがって、首が座らない時期の乳幼児に必要であるヘッドサポート部14を、首が座りヘッドサポート部14が必要でなくなった場合に簡単な作業によって取り外すことができる。すなわち、子守帯の形態変化を容易に行うことが可能となる。また、このようにヘッドサポート部14を容易に着脱させることが可能であることから、子守帯を用いて乳幼児を縦方向に保持する縦抱き形態と、乳幼児を横にして保持する横抱き形態に関しても、容易に形態変化させることが可能となる。
次に、図1〜図9を用いて、図4に示した状態の子守帯に肩ベルト12を取り付ける方法について説明する。まず担ぐ者は、左ベルト15に設けられた雄バックル19を、子守帯本体31の本体左腕部35に設けられた雌バックル49に連結する。次いで、右ベルト16に設けられた雄バックル23を、子守帯本体31の本体右腕部36に設けられた雌バックル44に連結する。そして、肩ベルト12の下端に相互が結合するように取り付けられている雄バックル20、24を、子守帯本体31の前当て部34に設けられた雌バックル52、53にそれぞれ連結する。このような容易な作業によって、子守帯本体31に肩ベルト12を装着することができるために、担ぐ者は、作業を理解がし易く、且つ迅速に行うことができる。
また、本実施形態に係る子守帯11においては、雄バックル20、24が、肩ベルト12の下端に、ベルト保持材25によって相互が結合するように取り付けられている。したがって、子守帯本体31に肩ベルト12を取り付ける作業にあたり、担ぐ者は、バックル部材を個別に手繰り寄せて連結する必要がないため、雄バックル20、24をほぼ同時に雌バックル52、53に連結することが可能である。すなわち、取り付け作業を容易かつ迅速に行うことが可能である。
図11に本実施形態に係る子守帯11に乳幼児を包んだ状態を示す。図1〜図10を用いて述べたように、本実施形態に係る子守帯11は、図11に示す状態とするまでに至る作業を容易とするため、担ぐ者は、作業を迅速に行うことができる。
また、本実施形態に係る子守帯11において、子守帯本体31と肩ベルト12が、子守帯本体31に設けられた雄バックル20、24と、肩ベルト12の下端に設けられた雌バックル52、53によって、保持される乳幼児の足股部において二重に連結されている。これにより、雄バックル20、24のうちの一方の連結が誤動作によって解除された場合、または破断した場合においても、残る他方の連結によって乳幼児が脱落することを防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、前述のように、保持される乳幼児の足股部において肩ベルト12と子守帯本体31とを二重に連結させている場合について説明したが、これに限らず、一つの連結または二つ以上の連結であってもよい。
また、本実施形態に係る子守帯11においては、肩ベルト12に取り付けられたバックル部材は、雄バックル19、20、23、24であり、全て雄部材で構成されている。対して、これらのバックルと連結する子守帯本体に取り付けられたバックル部材は、雌バックル44、49、52、53であり、全て雌部材で構成されている。このように構成することによって、肩ベルト12を子守帯本体31に取り付ける場合において、取り付け方法を統一させることができる。したがって、肩ベルト12を子守帯本体31に取り付ける作業をさらに容易とすることができる。
また、連結して一対となる雄バックル19および雌バックル49をある特定の色(例えば赤色)で構成し、雄バックル23および雌バックル44を他の色(例えば青色)で構成し、雄バックル20、24および雌バックル52、53をさらに他の色(例えば黄色)で構成してもよい。これにより、担ぐ者が、互いに連結し一対とするべきバックル部材を色によって即座に識別することができる。また、連結して一対となるバックル部材にそれぞれ標識を付し、担ぐ者が、これら一対となるバックル部材を標識によって識別することができるようにしてもよい。これにより、肩ベルト12を子守帯本体31に取り付ける作業をさらに容易とすることができる。
次に、図1〜図12を用いて、本発明の一実施形態に係る子守帯11を乳母車80に装着する場合について説明する。図12は、本発明の一実施形態に係る子守帯11を乳母車80に装着した状態を示す外観図である。図1〜図12を参照して、本実施形態に係る子守帯11を乳母車80に装着する場合、担ぐ者は、まず図11に示すように乳幼児を包んだ状態の子守帯11を乳母車80に設置し、肩ベルト12を取り外す。その時に、子守帯本体31の本体右腕部36に取り付けられている留め具45、46を互いに連結し、雌バックル44を外部から完全に覆い隠す。同様に、子守帯本体31の本体左腕部35に取り付けられている留め具50、51を互いに連結し、雌バックル49を外部から完全に覆い隠す。さらに、前当て部34に取り付けられている雌バックル52、53をバックルカバー54の中に入れる。
次に、乳母車80の左肩拘束ベルト63を第二挿通部77に通し、乳幼児の腹部付近まで引き延ばす。同様にして、乳母車80の右肩拘束ベルト64を第三挿通部78に通し、乳幼児の腹部付近まで引き延ばす。そして、乳母車80の足股拘束ベルト79を、第一挿通部帯72と前当て部34との間に形成された第一挿通部に通し、乳幼児の腹部付近まで引き延ばす。最後に、乳幼児の腹部付近上において乳母車80の各拘束ベルトを連結させ、図12に示す状態となる。
このように、本実施形態に係る子守帯11においては、保持される乳幼児の下腹部を支える前当て部34に、乳母車80に位置決めするための拘束ベルトを挿通させる第一挿通部が、設けられている。
これにより、担ぐ者は、乳幼児を子守帯本体31に保持した状態で、子守帯本体31を乳母車80に取り付けることができる。また、子守帯本体31を乳母車80に取り付ける場合において、担ぐ者は、乳幼児の下腹部の位置に設けられた第一挿通部に、足股拘束ベルト79を挿通するだけでよく、他の連結部材の係合または解除といった作業を必要としない。したがって、乳母車80への取り付け作業が容易である。さらに、第一挿通部に挿通された足股拘束ベルト79によって、子守帯本体31が乳母車80に確実に拘束されるため、子守帯本体31に保持された乳幼児の下半身の動きを効果的に抑えることができる。したがって、乳幼児をより安定して乳母車80に拘束することが可能となる。
また、本実施形態に係る子守帯11においては、前述のように、第一挿通部が、第一挿通部帯72と前当て部34との間の隙間によって形成されている。これにより、乳母車80の足股拘束ベルト79を第一挿通部に挿通させる作業をより理解し易く且つ容易とすることができる。また、第一挿通部を帯によって構成することによって、子守帯11をより低コストで製造することができる。さらに、このように構成された第一挿通部は、乳母車の足股拘束ベルトの形状や種類によらずに、幅広い種類の足股拘束ベルトに対して適用することが可能である。
また、本実施形態に係る子守帯11において、第二挿通部77および第三挿通部78は、ヘッドサポート部14と子守帯本体31との間の空間を利用することによって構成されている。これにより、子守帯本体31を、第一〜第三挿通部を介して乳母車80へ拘束することができるため、乳幼児をさらに安定して乳母車80に拘束することが可能となる。また、他の連結部材の係合または解除といった作業が不必要であるため、容易に子守帯本体31を乳母車80へ取り付けることが可能である。さらに、乳母車80への取り付けのための連結部材を別途必要としないため、製造コストを削減することができる。
また、本実施形態に係る子守帯本体31は、前述のように、前当て部34の中央領域に内在する適度な弾性を備える芯材55を有する。この芯材55によって、担ぐ者が子守帯11を乳母車80へ取り付ける作業をしているときに誤って乳幼児の下腹部に圧迫を加えた場合に、その力を緩和させる効果がある。さらに、芯材55は、子守帯11が乳母車80へ取り付けられた後において、乳母車80の足股拘束ベルト79が乳幼児の足股部に与える負荷を緩和させる効果も有する。
また、本実施形態に係る子守帯11を乳母車80に装着した場合、子守帯本体31に取り付けられているバックル部材のうち、肩ベルト12と連結するバックル部材(雌バックル44、49、52、53)は、全て外部から覆い隠されている。これにより、乳母車に収容された乳幼児が、子守帯本体31に取り付けられたバックル部材によって怪我をすることを防ぐことができる。さらに、この構成によって我が国の幼児運搬装置(乳母車)に関する規格を満足できることから、本実施形態に係る子守帯11は、乳母車に適用可能な子守帯として高い利便性を備える。
次に、本発明の他の実施形態に係る子守帯81について、図13〜図15を用いて説明する。図13は、本発明の他の実施形態に係る子守帯81を前面側から見た外観図である。図14は、本発明の他の実施形態に係る子守帯81に用いられる肩ベルト82を前面側からみた外観図である。図15は、本発明の他の実施形態に係る子守帯81の使用状態を示す斜視図である。
図13を参照して、子守帯81は、乳幼児を担ぐ者の両肩にそれぞれ掛け渡される肩ベルト82と、前述の子守帯本体31およびヘッドサポート部14とを備える。肩ベルト82は、子守帯本体31の左上端および右上端において、それぞれ分離可能に連結されている。また、肩ベルト82は、子守帯本体31の下端部において、分離可能に連結されている。
図14を参照して、肩ベルト82は、左右一対のベルトであって、下端から上方に向かって分岐する。そして、下端から右上方へ向けて延び、中央領域で左側へと屈曲し左上端まで延びる第一肩ベルト83と、下端から左上方へ向けて延び、中央領域で右側へと屈曲し右上端まで延びる第二肩ベルト84とを有する。第一肩ベルト83および第二肩ベルト84は、それぞれの延在方向中央領域において、互いに交差している。
第一肩ベルト83は、上方に位置し担ぐ者の左肩に掛け渡される第一帯体85と、第一帯体85の下端部に長さ調整可能に連結されている第二帯体86とから構成されている。第一帯体85は、使用時において、担ぐ者の左肩に掛け渡されるため適度な弾性を有する材料によって構成されている。また、第二帯体86の長さを調整することによって、第一肩ベルト83の長さを担ぐ者の体型に適合させることができる。第一帯体85の上端には、子守帯本体31の本体左腕部35に設けられた雌バックル49と連結する雄バックル87が、設けられている。また、第二帯体86の下端に、子守帯本体31の前当て部34に取り付けられた雌バックル53と連結する雄バックル88が、設けられている。
第一肩ベルト83と同様に、第二肩ベルト84は、上方に位置し担ぐ者の右肩に掛け渡される第一帯体89と、第一帯体89の下端部に長さ調整可能に連結されている第二帯体90とから構成されている。第一帯体89は、使用時において、担ぐ者の右肩に掛け渡されるため適度な弾性を有する材料によって構成されている。また、第二帯体90の長さを調整することによって、第二肩ベルト84の長さを担ぐ者の体型に適合させることができる。第一帯体89の上端には、子守帯本体31の本体右腕部36に設けられた雌バックル44と連結する雄バックル91が、設けられている。また、第二帯体90の下端に、子守帯本体31の前当て部34に取り付けられた雌バックル52と連結する雄バックル92が、設けられている。
肩ベルト82は、第一肩ベルト83と第二肩ベルト84との間の開き幅が肩ベルト12の下端部において所定の幅となるように保持するベルト保持材93を有する。本実施形態においては、ベルト保持材93は、雄バックル88、92の上方に位置し、第二帯体86、90に対して相対移動可能に取り付けられている。
このように第一肩ベルト83と第二肩ベルト84との間に所定の幅を持たせることによって、子守帯81の使用時において、乳幼児の体重による負荷が、保持される乳幼児の足股部における微小領域に集中することを防ぐことができる。したがって、使用時における乳幼児の快適性を向上させることができる。また、保持された乳幼児の横方向への動きといった子守帯本体31の水平方向への運動に対し、それを効果的に抑えることができる。
本実施形態においては、肩ベルト82は、第一肩ベルト83および第二肩ベルト84の延在方向中央領域において交差し、且つ交差箇所で相対回動可能に連結されている。連結方法としては、例えば第一肩ベルト83または/および第二肩ベルト84に設けられた挿通部に、他方のベルトを挿通させることによって互いを連結してもよいし、リベット等によって連結してもよい。
この構成により、前述のブリッジベルト26といった別部材を用いずに、使用時において肩ベルト82が担ぐ者の肩から摺り落ちることを防止することができる。また、肩ベルト82の下端のみならず、中央領域の交差部においても、第一肩ベルト83および第二肩ベルト84が結合し連動するため、取り扱いが便利である。さらに、担ぐ者の体型や動きに対して適合するように、第一肩ベルト83および第二肩ベルト84が、交差部で相対的に回動するために、肩ベルト82がより柔軟に変形することが可能である。
なお、子守帯81における肩ベルト82以外の構成要素は、図4〜10に示したものと同様であるため詳しい説明は省略する。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明は、乳幼児を乳母車に容易且つ安定して拘束することを可能とする子守帯を提供することから、子守帯に有利に利用される。
11,81,101 子守帯、12,82,103 肩ベルト、14 ヘッドサポート部、15 左ベルト、16 右ベルト、17,21,85,89 第一帯体、18,22,86,90 第二帯体、19,20,23,24,39,58,87,88,91,92 雄バックル、25,93 ベルト保持材、26 ブリッジベルト、27 雄係合部材、28 雌係合部材、31,102 子守帯本体、32 背当て部、33 股当て部、34 前当て部、35 本体左腕部、36 本体右腕部、37,38 バックル帯、40 右腕部前部、41 右腕部後部、42,59,60,61 縫部、43 空間、44,49,52,53,56,57 雌バックル、45,46,50,51,73,74,75,76 留め具、47 左腕部前部、48 左腕部後部、54 バックルカバー、55 芯材、65 頭部保護パッド、66 背中保持部材、67,68 円環部、71 面ファスナ、72 第一挿通部帯、77 第二挿通部、78 第三挿通部、63 左肩拘束ベルト、64 右肩拘束ベルト、79,110 足股拘束ベルト、80,108 乳母車、83 第一肩ベルト、84 第二肩ベルト、104 腕部、105,106 連結部、107 挿通部、109 乳母車拘束ベルト。

Claims (6)

  1. 子守帯本体と肩ベルトとを複数の箇所において分離可能に連結することによって構成される、乳母車に取り付け可能な子守帯であって、
    前記子守帯は、前記子守帯本体における保持される乳幼児の下腹部の位置に相当する領域に設けられ、前記乳母車に位置決めするための乳母車拘束ベルトを挿通させる第一挿通部を備え
    前記子守帯には、前記子守帯本体において、保持される乳幼児の両肩の位置に相当する領域に設けられ、前記乳母車に位置決めするための乳母車拘束ベルトを挿通させる第二および第三挿通部が、設けられている、子守帯。
  2. 両端部が前記子守帯本体に固定される帯が、前記子守帯本体に設けられ、前記第一挿通部は、前記帯と、前記子守帯本体との間の隙間によって形成される、請求項に記載の子守帯。
  3. 前記子守帯本体は、背当て部と、前記背当て部の下方に連なる股当て部と、前記股当て部の下方に連なる前当て部とによって構成され、
    前記前当て部を前面に折り返し、前記前当て部の両側部と、前記背当て部とを連結することによって前記背当て部と前記前当て部との間に乳幼児を収容する空間を形成し、
    前記第一挿通部は、前記股当て部または前記前当て部に設けられている、請求項1または2に記載の子守帯。
  4. 前記子守帯本体は、前記股当て部および/または前記前当て部に所定の弾性を備える芯材を有する、請求項に記載の子守帯。
  5. 前記子守帯は、前記子守帯本体に分離可能に取り付けられるヘッドサポート部をさらに備え、
    前記ヘッドサポート部は、乳幼児の頭部を覆う頭部保護パッドと、乳幼児の背中を支える背中保持部材から構成され、
    前記頭部保護パッドの両側端部と、前記子守帯本体における上方の両側端部とを連結することにより前記子守帯本体と前記頭部保護パッドとの間に形成される空間によって前記第二および第三挿通部が、構成される、請求項1〜4のいずれかに記載の子守帯。
  6. 前記背中保持部材は、適度な弾性を備える芯材を含む、請求項に記載の子守帯。
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