JP3049526U - 乳児用布団 - Google Patents

乳児用布団

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリー専用として製作されたものよりも長
期間にわたり使用できる乳児用布団を提供する。 【解決手段】 乳児用布団は、敷布団18と掛布団19
との組合わせからなる。敷布団18の布団本体20は、
キャリー1の底面3及びベビーカーの尻置き部に敷かれ
る尻置き部25と、前記底面3及びベビーカーの背当部
に敷かれる背当部26とからなる。尻置き部25及び背
当部26の内部には、予め圧縮された綿21が詰められ
ている。尻置き部25には、前部ベルト挿通孔27及び
一対の後部ベルト挿通孔28が形成されている。これら
のベルト挿通孔27,28は敷布団18をベビーカーに
敷いたときにシートベルトを通すための孔である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、乳児を寝かせた状態で運ぶ際に用いられる篭型キャリーでの使用に 適した乳児用布団に係り、さらに詳しくは、ベビーカー用の布団としても好適な 乳児用布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生後間もない乳児を運ぶ際に用いられる手段の1つとして、キャリ ーと呼ばれるものがある。キャリーは上面を開放した有底の篭本体と、その篭本 体の上部に固定された一対の取っ手とを備えている。篭本体の底面には専用の敷 布団が敷かれる。敷布団は、篭本体の底面と略同様の大きさ及び形状を有する布 製の袋体と、その袋体の内部に詰められた綿(わた)とによって形成されている 。キャリーの使用に際しては、親等の利用者は篭本体の底面に敷布団を敷き、そ の上に乳児を横たわらせる。そして、両取っ手を片手で掴み、篭本体を持上げる 。従って、利用者は、キャリーによって乳児を目的とする箇所まで運ぶことがで きる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前述したキャリーは、生後約4ヶ月経過するまでしか使用されない 。その後は、キャリーに代えてベビーカーが使用される。従って、キャリー専用 に製作された敷布団も、キャリーからベビーカーへの切替えにともない不要とな る。このように、従来の乳児用の敷布団は使用期間が非常に短く、極めて不経済 であった。
【0004】 そこで、本考案は、キャリー専用として製作されたものよりも長期間にわたり 使用できる乳児用布団を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 請求項1に記載の第1の考案は、乳児を寝かせた状態で運ぶための篭型キャリ ーに敷かれる敷布団を少なくとも備える乳児用布団であって、前記敷布団には、 これがベビーカーに敷かれたときに、同ベビーカーに既設のシートベルトを通す ためのベルト挿通部を設けたものである。
【0006】 上記第1の考案によると、キャリーの使用時には、利用者は少なくとも敷布団 を同キャリーの中に敷き、その上に乳児を横たわらせる。乳児は弾力性に富む敷 布団により受止められる。そして、利用者がキャリーを持上げると、乳児をキャ リーとともに運ぶことが可能となる。生後数ヶ月が経過すると、乳児を他の場所 へ移す手段が、キャリーからベビーカーに切替えられる。この場合には、利用者 はキャリーから取出した敷布団をベビーカーに敷く。そして、ベビーカーに既設 のシートベルトを、敷布団に設けられたベルト挿通部に通す。シートベルトの動 きは敷布団によっては阻害されない。従って、敷布団の上に乳児を乗せ、シート ベルトを装着することが可能となる。シートベルトが適正に装着された状態では 、乳児は同シートベルトによってベビーカーに拘束される。このように、少なく とも敷布団を含む布団は、キャリーの使用後もベビーカー用の布団として機能す る。
【0007】 請求項2に記載の第2の考案は、第1の考案の構成に加え、前記敷布団が、予 め圧縮された綿と、その綿を包む袋体とを備えるものである。
【0008】 上記第2の考案によると、敷布団に対し乳児の荷重が加わった場合、その荷重 により綿が変形する。荷重が除かれると、変形した綿は元の状態に戻ろうとする 。このとき元の状態に戻ろうとする力は、非圧縮の綿のそれよりも大きい。また 、圧縮された綿は、洗濯に際し洗濯液や水に浸された場合、非圧縮の綿と同様に 収縮する。しかし、圧縮された綿は、乾燥後には元の状態に近い状態まで復元す る。さらに、圧縮された綿は、洗濯時に袋体内で移動しにくく、偏在した状態で 乾くこともない。
【0009】 請求項3に記載の第3の考案は、第1または2の考案の構成に加え、さらに、 前記乳児の上に掛けられる掛布団と、その掛布団を前記敷布団に取外し可能に止 めるための係止手段とを設けたものである。
【0010】 上記第3の考案によると、利用者はベビーカーの使用に際し、敷布団の上に座 っている乳児の上に掛布団を掛け、その掛布団を係止手段によって敷布団に止め る。すると、係止手段は掛布団を敷布団に繋ぐ機能を発揮する。利用者が係止手 段による係止状態を解除すると、掛布団を敷布団に繋ぐものがなくなり、掛布団 を敷布団から取外すことが可能となる。
【0011】 請求項4に記載の第4の考案は、第3の考案の構成に加え、前記係止手段が、 前記掛布団の側縁部に取付けられたクリップと、前記敷布団の側縁部に設けられ て、前記クリップにより挟み込まれる被係止部とを備えるものである。
【0012】 上記第4の考案によると、掛布団を敷布団に係止する場合には、利用者はクリ ップによって被係止部を挟み込む。この状態では、クリップは、掛布団及び敷布 団の両側縁部間に位置する。このため、クリップが両布団間の乳児の邪魔にはな らない。前記係止状態を解除する場合には、利用者はクリップを開いて被係止部 から外す。そして、被係止部においてクリップによって挟み込まれる位置を変更 すると、敷布団に対する掛布団の位置が変る。
【0013】 請求項5に記載の第5の考案は、第4の考案の構成に加え、前記被係止部が、 前記敷布団の側縁部に設けられた装飾用のフリルにより構成されているものであ る。
【0014】 上記第5の考案によると、フリルは敷布団の意匠性(見栄え)を向上させる機 能を発揮するほか、クリップが挟み込まれる被係止部としても機能する。
【0015】
【考案の実施の形態】 以下、第1乃至5の考案を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
【0016】 まず、乳児用布団の使用の対象となるキャリー及びベビーカーについて簡単に 説明する。図3に示すように、キャリー1は上面を開放した有底の篭本体2を備 えている。篭本体2の底面3は、生後数ヶ月の乳児(新生児)を横にさせること のできる大きさ及び形状、例えば、図3の左右方向に細長いトラック状(陸上競 技場等の競争路のような形状)に形成されている。篭本体2には布製のカバー4 が、同篭本体2の内外両壁面及び底面3に沿って被せられている。篭本体2の上 部の相対向する箇所には一対の取っ手(図3では一方のみ図示)5が設けられて いる。各取っ手5は太い紐によって形成されており、その両端部において篭本体 2に固定されている。
【0017】 一方、図4に示すように、ベビーカー6は、座部7及び背もたれ部8からなる 座席9と、その座席9に固定された4本の脚部10と、各脚部10の下端に支持 された車輪11とを備えている。座部7には前部ベルト12が固定され、背もた れ部8の下部には一対の後部ベルト13,14が固定されている。前部ベルト1 2の上部には、後部ベルト14を通すための挿通孔(図5参照)15が設けられ ている。また、各後部ベルト13,14の端部には、これらを取外し可能に連結 するための締結具16が取付けられている。そして、前部ベルト12、両後部ベ ルト13,14及び締結具16によって、乳児の股と腰とを3点で支持するタイ プのシートベルト17が構成されている。
【0018】 前述したキャリー1及びベビーカー6に使用される乳児用布団は、敷布団と掛 布団との組合わせからなる。図1及び図5に示すように、敷布団18の大部分を 占める布団本体20は、予め圧縮され、かつ、吸汗性に優れた綿21と、その綿 21を包込む布製の袋体22とによって構成されている。
【0019】 布団本体20は、篭本体2の底面3に対応した形状及び大きさを有している。 ここで、対応する形状とは底面3に近似した形状をさし、対応する大きさとは底 面3と略同じか、それよりも若干大きめの大きさをさす。その一例として、本実 施形態では、布団本体20は、底面3よりも若干大きな正面略長方形状に形成さ れている。この形状及び大きさは、敷布団18を敷いたとき、底面3を確実に覆 い隠すことのできるものである。
【0020】 布団本体20には、幅方向(図1の左右方向)に延びる縫目23が入れられて いる。布団本体20は、この縫目23により、ベビーカー6の座部7に対応した 形状及び大きさを有する尻置き部25と、背もたれ部8に対応した形状及び大き さを有する背当部26とに区切られている。ここで、対応する形状とは座部7ま たは背もたれ部8に近似した形状をさし、対応する大きさとは座部7または背も たれ部8と略同一の大きさをさす。
【0021】 尻置き部25の中央部分には、ベルト挿通部の一部を構成する前部ベルト挿通 孔27が形成されている。前部ベルト挿通孔27は前部ベルト12の挿通を許容 するためのものであり、布団本体20の幅方向へ延びる長孔によって構成されて いる。前部ベルト挿通孔27の幅は、前部ベルト12の厚みよりも若干大きく設 定されている。また、背当部26において、縫目23寄りの箇所には、ベルト挿 通部の一部を構成する一対の後部ベルト挿通孔28,29が形成されている。各 後部ベルト挿通孔28,29は、対応する後部ベルト13,14の挿通を許容す るためのものであり、布団本体20の長さ方向(図1の上下方向)へ延びる長孔 によって構成されている。各後部ベルト挿通孔28,29の幅は後部ベルト13 ,14の厚みよりも若干大きく設定されている。前部ベルト挿通孔27及び両後 部ベルト挿通孔28,29の縁は、補強等のために糸でかがり縫われている。
【0022】 背当部26の周囲には装飾用フリル30が縫付けられている。ここでの周囲に は、敷布団18における左右の側縁部43が含まれる。さらに、尻置き部25及 び背当部26には、綿21の偏在を防止するためのキルティング加工が施されて いる。図1及び図5中の24はこの加工が施された箇所を示している。
【0023】 図2に示すように、掛布団19の大部分を占める布団本体31は、前述した敷 布団18と同様に、予め圧縮された綿32と、その綿32を包込む正面略長方形 状の袋体33とによって構成されている。布団本体31は、敷布団18よりも幅 (図2の左右)方向に若干広くなるように形成されている。布団本体31には幅 方向へ延びる縫目34が入れられており、この縫目34により、布団本体31に 折返し部36が形成されている。布団本体31の上面には、装飾用のフリル37 が正面略正方形状をなすように縫付けられている。布団本体31においてフリル 37の縫目35の近傍には、綿32の偏在を防止するためのキルティング加工が 施されている。図2中の38はこの加工が施された箇所を示している。
【0024】 布団本体31には、これを敷布団18に留めるための一対の係止手段が設けら れている。本実施形態では、布団本体31の側縁部39において、前記縫目34 の近傍に縫付けられた布製のバンド40と、敷布団18の側縁部43に設けられ た被係止部に取外し可能に留められるクリップ41と、これらのバンド40及び クリップ41を繋ぐ連結部材42とによって各係止手段が構成されている。ここ での被係止部は、前述したフリル30によって構成されている。
【0025】 次に、前記のように構成された本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0026】 生後間もない乳児を運ぶ際には、両親等の利用者は、図3に示すように、尻置 き部25と背当部26とを真っ直ぐに伸した状態で、敷布団18をキャリー1の 底面3に敷く。敷布団18の余剰部分を篭本体2の壁面に沿うように曲げる。す ると、同底面3が敷布団18によって覆い隠される。背当部26側に乳児の頭が 位置し、尻置き部25側に足が位置するように、その乳児を敷布団18の上に横 たわらせる。乳児は弾力性に富む敷布団18により受止められ、心地よく横たわ ることができる。このとき、敷布団18には前部ベルト挿通孔27や両後部ベル ト挿通孔28,29が存在する。しかし、これらのベルト挿通孔27,28,2 9の幅は、前部ベルト12及び両後部ベルト13,14を通すのに必要な最小限 の値に設定されている。ベルト挿通孔27,28,29の付加により敷布団18 に生ずる凹凸は小さなものである。そのため、ベルト挿通孔27,28,29が 乳児に違和感を与えることがない。敷布団18によれば、従来のキャリー用敷布 団と遜色のない寝心地が得られる。
【0027】 また、利用者は、必要に応じ乳児の上に掛布団19を掛ける。このときには、 乳児の顔以外の部分が掛布団19によって覆われるように、図3において二点鎖 線で示すように、縫目34を境として折返し部36を折曲げてもよい。これらの 敷布団18と掛布団19とによって乳児を暖かく包込むことができる。なお、掛 布団19には一対のクリップ41が取付けられているが、これらは同掛布団19 の側縁部39に位置している。このため、クリップ41が乳児に触れて寝心地を 損うことはない。そして、利用者は両取っ手5を掴み、篭本体2を持上げる。す ると、乳児を寝かせた状態で持ち運ぶことが可能となる。
【0028】 生後約4ヶ月が経過すると、乳児を他の場所へ移す手段が、キャリー1からベ ビーカー6に切替えられる。この場合には、利用者はキャリー1から取出した敷 布団18をベビーカー6の座席9に装着する。より詳しくは、図5に示すように 尻置き部25を座部7に敷く。この際には、尻置き部25が前部ベルト12の上 に被さる。これに対しては、尻置き部25にあけられた前部ベルト挿通孔27に 前部ベルト12を下から通す。尻置き部25によって前部ベルト12の動きが阻 害されることはない。また、この状態の前部ベルト12は、尻置き部25の位置 決め機能を発揮し、適正な位置からずれるのを規制する。
【0029】 同様にして、背当部26を背もたれ部8に敷く。この際には、背当部26が両 後部ベルト13,14の前に位置する。これに対しては、背当部26にあけられ た後部ベルト挿通孔28,29に後部ベルト13,14を後ろから通す。背当部 26によって後部ベルト13,14の動きが阻害されることはない。また、この 状態の後部ベルト13,14は、背当部26の位置決め機能を発揮し、同背当部 26が適正な位置からずれるのを規制する。なお、前記装着に際しては、座部7 とその座部7に対し傾斜する背もたれ部8とに合わせ、縫目23を境として尻置 き部25と背当部26とを容易に折曲げることができる。
【0030】 次に、利用者は乳児を尻置き部25の上に座らせるとともに、背当部26にも たれさせる。股の間から前部ベルト12を上方へ引出す。一方の後部ベルト14 を挿通孔15に通し、締結具16によって他方の後部ベルト13に締結する。す ると、乳児はシートベルト17によって座席9に拘束される。
【0031】 冬等の寒い時期であれば、利用者は乳児の上に掛布団19を掛ける。すると、 乳児は、敷布団18と掛布団19とによって暖かく包込まれる。また、利用者は 、図6に示すように、クリップ41を閉じて敷布団18のフリル30に留める。 すなわち、クリップ41によってフリル30が挟み込まれた状態にする。すると 、クリップ41等を介して掛布団19が敷布団18に係止される。この係止によ り、掛布団19がずれ落ちたりめくれたりするのを防止できる。両クリップ41 による係止位置は、敷布団18の側縁部43に縫付けられたフリル30である。 このため、クリップ41が乳児に触れて邪魔になることはない。クリップ41を 開いてフリル30から外し、そのクリップ41による係止状態を解除すると、掛 布団19を敷布団18に繋ぐものがなくなる。このため、掛布団19を敷布団1 8から取外す(分離させる)ことができる。
【0032】 さらに、係止手段の一部としてクリップ41を用いているので、フリル30に おけるクリップ41の係止位置を変えると、それにともない敷布団18に対する 掛布団19の位置も変る。そのため、乳児に適した位置で掛布団19を敷布団1 8に係止することができる。
【0033】 このように、本実施形態の敷布団18及び掛布団19は、キャリー1用の布団 として機能するほか、ベビーカー6用の布団としても機能する。このため、キャ リーの使用終了にともない敷布団が不要となった従来技術とは異なり、キャリー 1からベビーカー6に切替えられた後にも、敷布団18及び掛布団19を継続し て使用できる。従って、利用者は従来よりも長期間にわたって敷布団18及び掛 布団19を使用することができ、経済的である。
【0034】 本実施形態は前述した事項以外にも次に示す特徴を有する。
【0035】 (a)キャリー1及びベビーカー6の使用時に敷布団18に対し乳児の荷重が 加わった場合、その荷重により綿21が変形する。荷重が除かれると、変形した 綿21は元の状態に戻ろうとする。この際、綿21が予め圧縮させられているの で、圧縮されていない綿が用いられた場合に比べ、より元の状態に近い状態まで 復元する。このため、長期間にわたって、敷布団18の初期の状態を維持させて 、心地よさを確保することができる。
【0036】 (b)予め圧縮された綿21,32が用いられているので、敷布団18及び掛 布団19の洗濯機等による丸洗いが可能である。これらの綿21,32は、洗濯 に際し洗濯液や水に浸されると収縮する。しかし、非圧縮の綿が乾燥後に元の状 態に戻りにくいのに対し、綿21,32は元の状態に近い状態まで復元する。さ らに、綿21,32は、洗濯時に布団本体20,31内で移動しにくく、偏在し た状態で乾くこともない。従って、洗濯により敷布団18及び掛布団19を常に 清潔に保つことができる。特に、長期間にわたる使用が可能となり、汚れの問題 が無視できなくなる本実施形態では、前記のように丸洗いできることは重要であ る。また、敷布団18及び掛布団19の洗濯機での丸洗いが可能となることから 、汚れを落すための特別な処理を行うことなく、家庭で洗濯を簡単に行うことが できる。
【0037】 (c)本実施形態では、フリル30が敷布団18の側縁部43に位置している ことを利用し、そのフリル30に装飾部として機能させるだけでなく、被係止部 としても機能させるようにしている。このため、被係止部として別部材を設けな くてもすみ、部品点数の増加を抑制できる。
【0038】 (d)掛布団19に予めクリップ41等が取付けられているので、掛布団19 を敷布団18に係止するために別途係止具を準備しなくてもすむ。
【0039】 なお、本考案は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
【0040】 (1)フリル30を、背当部26だけでなく、尻置き部25の周囲に設けても よい。また、フリル30,フリル37及び折返し部36を適宜省略してもよい。
【0041】 (2)敷布団18におけるベルト挿通孔27,28,29の位置、数、大きさ 、形状等を、ベビーカー6におけるシートベルト17に対応させて適宜変更して もよい。また、後部ベルト挿通孔28,29を、背当部26の長さ方向に複数組 設けてもよい。このようにすれば、ベビーカー6の種類によって後部ベルト13 ,14の位置が異なっていても、同後部ベルト13,14をいずれかの組の後部 ベルト挿通孔28,29に通すことができる。換言すると、1つの敷布団18で 対処できる。
【0042】 (3)係止手段として、紐、接着布等のクリップ41以外の手段を採用しても よい。要は掛布団19を敷布団18に取外し可能に係止できるものであればよい 。
【0043】 (4)掛布団19におけるバンド40、クリップ41等の係止手段の取付け位 置を前記実施形態と異ならせてもよい。また、バンド40、クリップ41等の数 を変更してもよい。
【0044】 (5)前記実施形態では、掛布団19及び敷布団18を組合わせて使用する場 合について説明したが、掛布団19を省略し、敷布団18のみによって乳児用布 団としてもよい。
【0045】
【考案の効果】
以上のように、第1の考案に係る乳児用布団は、キャリー用の布団としてだけ でなくベビーカーの布団としても機能するので、キャリー専用として製作された ものよりも長期間にわたって使用することができ、経済的である。
【0046】 第2の考案によれば、第1の考案の効果に加え、繰り返しの使用や洗濯によっ ても敷布団が変形しにくくなり、使い勝手がよくなる。また、洗濯により敷布団 を常に清潔に保つことができる。
【0047】 第3の考案によれば、第1または2の考案の効果に加え、必要に応じて掛布団 を敷布団と組合わせて使用することができる。また、掛布団の使用時には、係止 手段を利用することにより、掛布団がずれたりめくれたりするのを防止すること ができる。さらに、係止手段を別途準備しなくてもよい。
【0048】 第4の考案によれば、第3の考案の効果に加え、乳児に適した位置で掛布団を 敷布団に係止させることができる。
【0049】 第5の考案によれば、第4の考案の効果に加え、敷布団に被係止部を別途設け なくてもすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態における敷布団の正面図で
ある。
【図2】掛布団の一部を破断して示す正面図である。
【図3】キャリー、敷布団及び掛布団の縦断面図であ
る。
【図4】ベビーカーの一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図5】敷布団の前部ベルト挿通孔に前部ベルトを通
し、後部ベルト挿通孔に後部ベルトを通した状態の斜視
図である。
【図6】クリップがフリルに留められた状態を、敷布団
及び掛布団の裏面側から見た部分拡大図である。
【符号の説明】
1 キャリー 6 ベビーカー 17 シートベルト 18 敷布団 19 掛布団 21 綿 22 袋体 27 ベルト挿通部の一部を構成する前部ベルト挿通孔 28,29 ベルト挿通部の一部を構成する後部ベルト
挿通孔 30 被係止部として機能するフリル 39,43 側縁部 40 係止手段の一部を構成するバンド 41 係止手段の一部を構成するクリップ 42 係止手段の一部を構成する連結部材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳児を寝かせた状態で運ぶための篭型キ
    ャリーに敷かれる敷布団を少なくとも備える乳児用布団
    であって、 前記敷布団には、これがベビーカーに敷かれたときに、
    同ベビーカーに既設のシートベルトを通すためのベルト
    挿通部を設けたことを特徴とする乳児用布団。
  2. 【請求項2】 前記敷布団は、予め圧縮された綿と、そ
    の綿を包む袋体とを備えることを特徴とする請求項1に
    記載の乳児用布団。
  3. 【請求項3】 さらに、前記乳児の上に掛けられる掛布
    団と、その掛布団を前記敷布団に取外し可能に止めるた
    めの係止手段とを設けたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2のいずれかに記載の乳児用布団。
  4. 【請求項4】 前記係止手段は、前記掛布団の側縁部に
    取付けられたクリップと、前記敷布団の側縁部に設けら
    れて、前記クリップにより挟み込まれる被係止部とを備
    えることを特徴とする請求項3に記載の乳児用布団。
  5. 【請求項5】 前記被係止部は、前記敷布団の側縁部に
    設けられた装飾用のフリルにより構成されていることを
    特徴とする請求項4に記載の乳児用布団。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011147475A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Aprica Children's Products Kk 子守帯

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