JP3133251U - 寝具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 衛生的で、掛け布団としても寝袋としても利用できるほか、椅子に腰掛けた姿勢のとき足元を保温しやすい寝具を提供する。
【解決手段】 寝具1は、長方形に広げて掛け布団として使用され得るもので、周囲に止め具(ストロングホック)5が取り付けられている。幅方向の中央部で両側縁部を重ねて上記の止め具5を止め合わせることにより、寝袋状にすることができる。また、長さ方向における上側縁部に、上記の止め具5によって襟掛け3が取り付けられている。
【選択図】 図1

Description

請求項に係る考案は、平面状のまま掛け布団として使用することができ、また寝袋状にして使用することもできる寝具に関するものである。
掛け布団のような寝具でありながら周囲に止め具を備えていて、寝袋としても利用できるものとして、例えば、特許文献1の寝具(図4に示すもの)がある。
文献1に記載されている図4の寝具1’は、矩形状の本体部2’のうち、長手方向の一側辺を除く三側辺に、互いに着脱自在に連結されるホック5a’・5b’を備えている。ホック5a’・5b’を有しない側辺部の一方には、開閉可能なスリット6’が形成されている。
寝具1’を掛け布団として使用するときは、スリット6’を閉じて図4(a)のように使用する。寝袋として使用するときは、図4(b)のとおり、本体部2’の長手方向中央で2つに折り畳み、重なった辺をホック5a’・5b’で連結する。スリット6’は、顔を露出できるよう、開いたうえでボタン7’にて止めておく。
特開2000−126019号公報
特許文献1に記載された寝具(図4参照)は、掛け布団の大きさをもつ本体部2’を、長手方向の半分の位置で2つに折って寝袋状態にするため、大人には使用することができない。また、顔を露出させるためのスリット6’をあらかじめ形成しておく必要がある。さらに、掛け布団として使用する場合でも寝袋として使用する場合でも、襟部を覆うカバーがないので、本体部2’が汚れるのを防ぐことができない。
これらの点を考慮し、この出願の考案は、簡単に寝袋として大人も利用できるほか、衛生的である寝具、また、椅子に腰掛けた姿勢等で使うとき足元を保温するのに好都合でもある寝具を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するため、請求項の考案は、長方形に広げて掛け布団として使用できる寝具(毛布、綿毛布、タオルケット、肌掛け布団など)であって、周囲に止め具(ホック、ボタン、ファスナーなど)が取り付けられており、幅方向の中央部で両側縁部を重ねて上記の止め具を止め合わせることにより寝袋状にできるようになっているとともに、長さ方向における上側縁部に、上記の止め具によって襟掛けが取り付けられていることを特徴とする。
このような寝具であれば、普通の寝具として使用(たとえば図1の状態で使用)するとき、顔や首に当たりやすい襟部分に襟掛けがあるので、寝具本体が汚れにくくてよい。また、寝袋状にして(たとえば図2のように)昼寝などのちょっとした休息(ちょっと寝)に利用することが可能である。この場合、幅方向の中央部で両側縁部を重ねることから、長さに変化がなく、したがって大人用のサイズの寝具なら、寝袋としても大人が使用できる。寝袋状にしたとき、襟掛けが頭の下になって枕カバーのような役割を果たし、頭部によって寝具本体が汚れるのを防止できる。襟掛けだけを取り外して洗濯することが容易であるため、衛生的である。折り曲げて使用することもできるので、ソファやリクライニングチェア、車椅子でも利用がしやすい。小さいサイズの寝具を使えば、赤ちゃんのベビーカーでのおくるみとしても利用できる。
そして、この寝具は、既存の寝具に止め具や襟掛けを取り付けるだけでよいので、安価に、かつ容易に製造できる。図4の寝具1’のようなスリット6’を設ける必要もない。毛布のほかに、綿毛布やタオルケット、肌掛け布団を用いてもよい。
請求項2に記載の寝具は、上記の襟掛けが、枕の代わりとしても使えるよう寝具本体と同じかまたはそれより厚手の生地でできていることを特徴とする。
このような寝具であれば、畳や絨毯等の上で休む場合、襟掛けが枕の代わりになるのでわざわざ枕を用意する必要がなく、便利である。
請求項3に記載の寝具は、上記の襟掛けを取り付ける止め具の使用数を選択する(たとえば両端の止め具のみを止めて中央付近の止め具を外しておく)ことにより、襟掛けの裾側部分から、襟掛けと寝具本体との間に足先を入れ得ることを特徴とする。
このような構成の寝具であれば、上・下(長さ方向における上側縁部と裾側縁部)を反対にして、足の側に位置するようにした襟掛けと寝具本体との間に足先を入れる(たとえば図3のようにする)ことができるので、足元が暖かくてよい。足を入れる部分の襟掛けの長さは、30cm程度以下では短く、50cm以上では寝具を畳みにくくなるので、30〜50cm程度とするのが好ましい。
請求項4に記載の寝具は、長さ方向における裾側縁部(襟掛けを取り付ける側とは反対側の縁部)の止め具が、寝具が寝袋状にされたとき、幅方向の中央付近を止めずに左右の端部付近のみを止め得るように配置されていることを特徴とする。
このような寝具であれば、上述のように上下を逆さにして使用するとき(図3参照)、利用者の首まわりの止め具を止めないで、しかも両肩部分が露出しないように左右の端部付近のみを止め合せることができる。そうすると、保温性がよいうえ、椅子等で利用するときにも身体から寝具がずれ落ちるのを防止できる。
請求項5に記載の寝具は、止め具がストロングホック(布地に打って取り付ける金具状の大きなスナップ)であることを特徴とする。
このような寝具であれば、ストロングホックで止めるという簡単な方法で、寝袋状態にすることができる。また、ストロングホックは取り付けが容易なので、寝具を安価に製造できる。
請求項1に記載の寝具は、広げたまま掛けて使えるとともに寝袋としても利用できるうえ、取り外しの容易な襟掛けを備えるため清潔さを保ちやすい。寝袋として大人も使用できる、安価に製造できる、といった利点もある。
請求項2に記載の寝具は、襟掛けを枕の代わりに使うことができ、便利である。
請求項3に記載の寝具は、特に足元を暖かく保ちながら使用することができる。
請求項4に記載の寝具は、上下反対にして寝袋状で使用するとき、肩を保温するのに好都合である。
請求項5に記載の寝具は、取り扱いが容易であるうえ安価に製造できる。
考案の最良の形態としての寝具(ちょっと寝毛布)について、図1〜図3に基づき説明する。
図1は、寝具1を広げた状態を示す平面図であり、図2は、寝袋状にした寝具1の平面図である。各図における左右が寝具1の幅方向に、上下が長さ方向に相当し、図中の下方が裾部(裾側)である。
寝具1は、幅約150cm、長さ約200cmの大きさで、図1に示すように、寝具本体2と襟掛け3とからなる。寝具本体2の生地は、ふかふか感があって肌触りが良い厚手のアクリル毛布を用いているが、ウール毛布、綿毛布、タオルケットあるいは肌掛け布団であってもよい。
寝具本体2の周囲に、幅Aが4〜5cmの額縁4を設け、両側部の額縁4aおよび裾部の額縁4bにストロングホック5を取り付けている。両側部のストロングホック5aは、左右が対になって止め合わせられるように7組配置していて、両側部の額縁4aを中央で重ね合わせたとき、図2のように止め合わせて寝具1を筒状にすることができる。裾部に5組のストロングホック5bを取り付けていて、裾部額縁4bを5ヵ所で止め合わせることができる。
襟掛け3は寝具本体2と同生地で、幅Bが約60cm、長さが約45cm(うち裏側の長さCは約40cm)の大きさを有する。長さ方向の一端3aは、寝具本体2の表側(外側)における襟部の額縁4cに4組のストロングホック5cで止め付けている。襟掛け3の長さ方向の他端3bは、寝具本体2の裏側(体に触れる側)において、寝具本体2にやはり4組のストロングホック5dで止め付けている。
以下に、寝具1の使い方を説明する。
寝具1は、図1のように広げた状態では普通の掛け毛布として使用できる。顔や首の当たる部分に襟掛け3があるので、寝具本体2が汚れにくい。襟掛け3は、洗濯するときはストロングホック5c・5dを外すだけで寝具本体2から分離できる。洗濯後に再び取り付けるのも、ストロングホック5c・5dを止めるだけでよいので簡単である。
図2のように、左右両側部のストロングホック5aと裾部のストロングホック5bをそれぞれ止め合せると、寝袋として利用できる。両側部のストロングホック5aのうち一番上(襟部)のホックは、顔が出せるように開けておいてもよい。寝袋状になった寝具1の中で横になると、襟掛け3が頭の位置にきて枕の代わりになる。したがって、昼寝などのちょっとした休憩で横になりたいときに、敷き布団や枕を用意する必要がなくて便利である。
椅子に座ったとき等に寝具1を使用するときは、図3のように、寝袋状にした寝具1の上下を逆さにし、襟掛け3の裾側(図3では上側)3bから寝具本体2との間に足を入れることができる。このとき、4組のストロングホック5dのうち中央寄りにあるホックを外すと、足を出し入れしやすくなる。足の前面が寝具本体2と襟掛け3とで二重に覆われるので、保温性がよい。
また、寝具本体2の裾側(図3では上側)における額縁4bの5組のストロングホック5bは、使用者の首周りに合わせて、止めるか外すかを選択し調節する。少なくとも外寄りの2組のホックを止めれば、肩部の保温になるうえ、寝具1が下方へずれ落ちるのを防止できる。
この寝具は、既存の毛布または毛布生地に市販のストロングホックを打ち付けることにより製作できるので、安価に、かつ簡単に製造できる。
なお、寝具本体、額縁、襟掛けのサイズは、上記の数値に限られるものではない。ストロングホックの個数も、外気が入りにくい間隔であればよく、上記に限定されるものではない。小さいサイズの寝具に、同様の襟掛けと適当な個数のストロングホックを設け、ベビーカー用として利用することもできる。ストロングホックの代わりに、ボタンやスナップボタン、ファスナー、面ファスナー等の止め具を用いることも考えられる。
考案の一実施形態である寝具1について、広げた状態を示す平面図である。 寝具1を寝袋状に変形させた状態を示す平面図である。 椅子に座った姿勢で寝具1を使用する状態を示す斜視図である。 従来例である寝具1’の平面図であって、図4(a)は掛け布団として使用している状態を、同(b)は寝袋として使用している状態をそれぞれ示す。
符号の説明
1 寝具
2 寝具本体
3 襟掛け
4 額縁
5 ストロングホック

Claims (5)

  1. 長方形に広げて掛け布団として使用できる寝具であって、
    周囲に止め具が取り付けられており、幅方向の中央部で両側縁部を重ねて上記の止め具を止め合わせることにより寝袋状にできるようになっているとともに、長さ方向における上側縁部に、上記の止め具によって襟掛けが取り付けられていることを特徴とする寝具。
  2. 上記の襟掛けが、枕の代わりとしても使えるよう、寝具本体と同じかまたはそれより厚手の生地でできていることを特徴とする請求項1に記載の寝具。
  3. 上記の襟掛けを取り付ける止め具の使用数を選択することにより、襟掛けの裾側部分から、襟掛けと寝具本体との間に足先を入れることが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の寝具。
  4. 長さ方向における裾側縁部の止め具が、寝具が寝袋状にされたとき、幅方向の中央付近を止めずに左右の端部付近のみを止め得るように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の寝具。
  5. 止め具がストロングホックであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の寝具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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