JP7211619B2 - シートベルト用バックル - Google Patents

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本発明は、座席に着座した使用者を安全に拘束するシートベルト用バックルに関する。
一般に、自転車に取り付けられている自転車用子供乗せや、自動車内に取り付けられるチャイルドシートなどには、着座した子供を安全に拘束するシートベルトが備えられている。シートベルトは、ベルト部材をバックルに連結することで、着座した子供を安全に拘束するものである。例えば、特許文献1には、タングプレートをバックルに挿入してベルトを係合するシートベルト着脱装置が開示されている。
実用新案登録3217465号公報
さて、特許文献1は、バックル内に磁石が備えられていて、その磁石によりタングプレート(ベルト挿入凸部)がバックルの挿入凹部へ引っ張られることにより、バックル内に挿入されるものとされている。
このようなシートベルトは、座席に着座した子供(使用者)を拘束し、安全を確保することができるものであるが、ベルト部材を取り外す際に手間取る場合がある。
例えば、バックルからベルト部材を取り外すとき、バックルの解除レバーを操作することになるが、解除レバー(解除ボタン)を確実に操作しないと、稀に、ベルト部材がバックルに引っかかる場合があり、ベルト部材の取り外しに手間取ってしまうことがある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、ベルト部材の着脱をスムーズで且つ容易に行うことができるシートベルト用バックルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかるシートベルト用バックルは、座席に着座した使用者を拘束するシートベルト用バックルにおいて、前記バックルは、ベルト部材に取り付けられた係合体と、当該係合体を係合するケース体と、を有し、前記バックルには、前記ベルト部材の着脱を誘導するマグネットが取り付けられていて、互いの前記マグネットの引き寄せ力により、前記ベルト部材と前記バックルとの結合を誘導し、互いの前記マグネットの反発力により、前記ベルト部材と前記バックルとの結合解除を誘導することを特徴とする。
好ましくは、前記バックルは、前記ベルト部材に取り付けられている係合体と、当該係合体が係合されるケース体と、を有していて、前記係合体には、N極又はS極のいずれか一方の前記マグネットが取り付けられた係合凸部が設けられていて、前記ケース体には、前記係合凸部が嵌り込み、N極とS極の前記マグネットが備えられている係合凹部が設けられていて、互いの前記マグネットの引き寄せ力により、前記係合凸部を前記係合凹部に近づけるように誘導し、互いの前記マグネットの反発力により、前記係合凸部を前記係合凹部から遠ざけるように誘導するとよい。
好ましくは、前記係合凸部は、左右一対配備されていて、右側の係合凸部と左側の係合凸部においては、極性の異なるマグネットが取り付けられていて、前記係合凹部は、左右一対配備されていて、右側の係合凹部に備えられたマグネットと、左側の係合凹部に備えられたマグネットは、極性の配置が異なるものとされているとよい。
好ましくは、前記右側の係合凸部にS極のマグネットが配備され、且つ、前記左側の係合凸部にN極のマグネットが配備されていて、前記右側の係合凸部を近づける前記マグネットのN極と、前記左側の係合凸部を近づける前記マグネットのS極は、左右方向で隣り合う位置に配置されていて、前記右側の係合凸部を遠ざける前記マグネットのS極と、前記左側の係合凸部を遠ざける前記マグネットのN極は、左右方向で隣り合う位置に配置されているとよい。
好ましくは、前記右側の係合凸部にN極の前記マグネットが配備され、且つ、前記左側の係合凸部にS極の前記マグネットが配備されていて、前記右側の係合凸部を近づける前記マグネットのS極と、前記左側の係合凸部を近づける前記マグネットのN極は、左右方向で隣り合う位置に配置されていて、前記右側の係合凸部を遠ざける前記マグネットのN極と、前記左側の係合凸部を遠ざける前記マグネットのS極は、左右方向で隣り合う位置に配置されているとよい。
また、本発明にかかるシートベルト用バックルの最も好ましい形態は、座席に着座した使用者を拘束するシートベルト用バックルにおいて、前記バックルは、ベルト部材に取り付けられた係合体と、当該係合体を係合するケース体と、を有し、前記バックルには、前記ベルト部材の着脱を誘導するマグネットが取り付けられていて、互いの前記マグネットの引き寄せ力により、前記ベルト部材と前記バックルとの結合を誘導し、互いの前記マグネットの反発力により、前記ベルト部材と前記バックルとの結合解除を誘導し、前記バックルは、前記ベルト部材に取り付けられている係合体と、当該係合体が係合されるケース体と、を有していて、前記係合体には、N極又はS極のいずれか一方の前記マグネットが取り付けられた係合凸部が設けられていて、前記ケース体には、前記係合凸部が嵌り込み、N極とS極の前記マグネットが備えられている係合凹部が設けられていて、互いの前記マグネットの引き寄せ力により、前記係合凸部を前記係合凹部に近づけるように誘導し、互いの前記マグネットの反発力により、前記係合凸部を前記係合凹部から遠ざけるように誘導し、前記係合凸部は、左右一対配備されていて、右側の係合凸部と左側の係合凸部においては、極性の異なるマグネットが取り付けられていて、前記係合凹部は、左右一対配備されていて、右側の係合凹部に備えられたマグネットと、左側の係合凹部に備えられたマグネットは、極性の配置が異なるものとされていることを特徴とする。
本発明のシートベルト用バックルによれば、ベルト部材の着脱をスムーズで且つ容易に行うことができる。
本発明のシートベルト用バックルの概略を模式的に示した図である。 ロックしたときのバックルの概略を模式的に示した図である。 ロックを解除したときのバックルの概略を模式的に示した図である。 バックルの爪部を拡大して示した図である。
以下、本発明にかかるシートベルト用バックルの実施形態を、図を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、本発明にかかるシートベルト用バックル1を説明するにあたっては、自転車用子供乗せを例に挙げて説明する。また、図面に関して、見やすくするため、一部を省略して描いている。以降の説明においては、図面において矢印で示される方向を、シートベルト用バックル1を説明する際の方向とする。これは座席に着座した子供(使用者)から見た方向と一致する。なお、これらの方向については適宜図面中に矢印を用いて示している。
自転車用子供乗せは、図示はしないが、自転車の前輪側又は後輪側に取り付けられるものであり、座部と背凭れ部からなり子供が着座する座席と、着座した子供を座席に拘束するシートベルトと、座席の前方下側に備えられ、子供の足を載置する足乗せ部と、を有している。
シートベルトは、例えば自転車の進行方向(前方)を向いて、座席に着座した子供の安全を確保するためのものである。
シートベルトは、座部の前側上部に取り付けられている固定ベルト部材20cと、座部の右側前部と背凭れ部の右側上部との間(座席の右側)において掛け渡される右側ベルト部材20aと、座部の左側前部と背凭れ部の左側上部との間(座席の左側)において掛け渡される左側ベルト部材20bと、固定ベルト部材20cに設けられ、右側ベルト部材20aと左側ベルト部材20bを連結して結合するバックル1と、を有している。
シートベルトは、右側ベルト部材20aで座席に着座した子供の右肩部から右腰部に掛けての上半身を押さえ、左側ベルト部材20bで子供の左肩部から左腰部に掛けての上半身を押さえ、固定ベルト部材20cで子供の股から腰部に掛けて押さえて、バックル1を介して右側ベルト部材20aと左側ベルト部材20bと固定ベルト部材20cで、子供を座席に拘束するものである。本実施形態においては、3点式(両肩と股の3点)のシートベルトとしている。
図1は、本発明のシートベルト用バックル1の概略を模式的に示した図である。図2は、ロックしたときのバックル1の概略を模式的に示した図である。図3は、ロックを解除したときのバックル1の概略を模式的に示した図である。図4は、バックル1の爪部15を拡大して示した図である。なお、図面に関し、内部を見やすくするため、構成部品の一部をスケルトン図としている。
図1~図3に示すように、本発明にかかるシートベルト用バックル1は、円盤状の部材であって、内部が空洞とされたケース体2(メス部材)と、そのケース体2を覆うように取り付けられる係合体3(オス部材)とを有している。また、バックル1には、左右のベルト部材20a、20bの着脱を誘導する誘導部材6が取り付けられている。
係合体3は、略半円状のカバー体とされていて、左右一対配備されている。係合体3には、ベルト部材20が取り付けられる通し孔4が設けられている。係合体3の裏面には、突出状の係合凸部5が形成されている。係合凸部5は、ケース体2内の係合凹部13(詳細は後述)に嵌り込むものである。
係合体3は、ケース体2を上方から被せるように取り付けられるカバー体とされている。これにより、通常装着時のように、ベルト部材20を引っ張る動作をすることがなく容易に取付可能となる。通常装着とは、バックルにベルトのタングプレートという部材を挿入する動作のことである。
また、係合凸部5には、左右のベルト部材20a、20bの着脱を誘導する誘導部材6が取り付けられている。本実施形態においては、誘導部材6にマグネット(磁石)を採用している。係合凸部5には、N極又はS極のいずれか一方のマグネット6が取り付けられている。
図1~図3に示すように、例えば、右側の係合体3aの係合凸部5aにS極のマグネット6aを取り付けた場合、左側の係合体3bの係合凸部5bにN極のマグネット6bを取り付ける。つまり、右側の係合凸部5aと左側の係合凸部5bにおいて、極性の異なるマグネット6を取り付けておく。
右側の係合体3aは、右側ベルト部材20aの先端に取り付けられていて、係合凸部5aがケース体2内の右側の係合凹部13aに嵌り込むことにより、ケース体2内の爪部15によりロックされるものとなっている。これにより、右側ベルト部材20aは、右側の係合凸部5aと係合凹部13aの係合により、ケース体2(バックル1)に結合される。
左側の係合体3bは、左側ベルト部材20bの先端に取り付けられていて、係合凸部5bがケース体2内の左側の係合凹部13bに嵌り込むことにより、ケース体2内の爪部15によりロックされるものとなっている。これにより、左側ベルト部材20bは、左側の係合凸部5bと係合凹部13bの係合により、ケース体2(バックル1)に結合される。
ケース体2は、座部に取り付けられた固定ベルト部材20cに備えられている。すなわち、ケース体2は、座席から外れることがないものとなっている。ケース体2の内部は、円形状の空間とされていて、上下方向に沿ったレール部材7が設けられている。レール部材7には、スライド部材8が上下方向に摺動自在に嵌り込んでいる。
スライド部材8は、ケース体2の内部に嵌め込まれている部材であって、左右のベルト部材20a、20bの着脱を操作するものである。スライド部材8には、当該スライド部材8を上方向乃至は下方向に操作する解除レバー9と、当該スライド部材8を定常位置に戻すコイルバネ10と、が設けられている。なお、スライド部材8の定常位置とは、左右のベルト部材20a、20bのロック状態を維持する位置のことである。
さて、ケース体2は、スライド部材8を覆うものとなっており、上面には孔部11、12が三つ設けられている。その三つの孔部11、12のうち、一つは解除レバー9が外側に突出して配備される孔部11とされている。残りの孔部12のそれぞれは、係合体3に設けられている係合凸部5(詳細は後述)が嵌り込む孔部12とされている。
スライド部材8には、係合凸部5が嵌り込む係合凹部13が左右一対設けられている。係合凹部13は、上下方向に長い溝とされていて、その溝内を係合凸部5が摺動するものとなっている。すなわち、スライド部材8が解除レバー9により上下方向に移動すると、係合凸部5は係合凹部13(溝)内を摺動するようになっている。
左右のベルト部材20a、20bをバックル1にロックするにあたっては、係合体3をケース体2に覆い被せて、係合凸部5を係合凹部13に嵌め込む。すると、係合凸部5がケース体2内の爪部15に引っかかるので、左右のベルト部材20a、20bがロックされる。
一方、左右のベルト部材20a、20bのロック状態を解除するにあたっては、解除レバー9を下方に引くことにより、コイルバネ10が縮んでレール部材7に沿ってスライド部材8が下方向に移動する。すると、係合凸部5がケース体2内の爪部15から開放されるので、左右のベルト部材20a、20bのロック状態が解除される。解除レバー9を離すとコイルバネ10が伸びて、スライド部材8が定常位置に戻る。
係合凹部13の底面には、マグネット14(磁石)が配備されている。このマグネット14は、左右のベルト部材20a、20bの着脱を誘導する誘導部材14である。
ここで、本発明の特徴である、バックル1に誘導部材6、14(マグネット)を備えていることについて説明する。
左右のベルト部材20a、20bをバックル1に結合する際に、互いのマグネット6、14の引き寄せ力により、係合凸部5(オス部材)を係合凹部13(メス部材)に近づけるように誘導することにより、左右の係合体3a、3bをケース体2にスムーズに引き寄せるようにしている。つまり、この場合、係合凸部5に取り付けられたマグネット6の極性と、係合凹部13に配備されているマグネット14の極性は、異なるものとなっている。
また、左右のベルト部材20a、20bとバックル1の結合を解除する際に、互いのマグネット6、14の反発力により、係合凸部5を係合凹部13に遠ざけるように誘導することにより、左右の係合体3a、3bをケース体2からスムーズに離すようにしている。つまり、この場合、係合凸部5に取り付けられたマグネット6の極性と、係合凹部13に配備されているマグネット14の極性は、同じものとなっている。
右側の係合凹部13aと左側の係合凹部13bにおいては、マグネット14の配置が異なるものとされている。
図1~図3に示すように、具体的には、右側の係合凹部13aにおいては、上側にS極、下側にN極のマグネット14aが配置されている。ここでのマグネット14aのN極は、S極のマグネット6aを備える右側の係合凸部5aを近づけるものである。また、マグネット14aのS極は、右側の係合凸部5aを遠ざけるものである。
一方で、左側の係合凹部13bにおいては、上側にN極、下側にS極のマグネット14bが配置されている。ここでのマグネット14bのS極は、N極のマグネット6bを備える左側の係合凸部5bを遠ざけるものである。また、マグネット14bのN極は、左側の係合凸部5bを近づけるものである。
すなわち、右側の係合凸部5aのマグネット6aをS極とし、左側の係合凸部5bのマグネット6bをN極とした場合、右側の係合凹部13a内には、係合凸部5aを近づけるためのN極と、係合凸部5aを遠ざけるためのS極を配置したマグネット14aが設けられている。一方、左側の係合凹部13b内には、係合凸部5bを近づけるためのS極と、係合凸部5bを遠ざけるためのN極を配置したマグネット14bが設けられている。
これらマグネット14aとマグネット14bの配置関係としては、例えば、係合凸部5aを近づけるためのN極と、係合凸部5bを近づけるためのS極が、左右方向において隣り合う配置となっている。また、係合凸部5aを遠ざけるためのS極と、係合凸部5bを遠ざけるためのN極は、左右方向において隣り合う配置となっている。
つまり、マグネット14aは、下側にN極、上側にS極(非積層)となる配置で、右側の係合凹部13a内に設けられている。また、マグネット14bは、下側にS極、上側にN極(非積層)となる配置で、左側の係合凹部13b内に設けられている。
すなわち、スライド部材8を上下方向に移動させることで、係合凹部13内のマグネット14の極性を切り替えるようになっている。
図2に示すように、スライド部材8がケース体2内の上部に位置しているとき、S極のマグネット6aを備える右側の係合凸部5aは、右側の係合凹部13aのマグネット14aのN極に引き寄せられると共に、ケース体2内の爪部15によりロックされる。
また、N極のマグネット6bを備える左側の係合凸部5bは、左側の係合凹部13bのマグネット14bのS極に引き寄せられると共に、ケース体2内の爪部15によりロックされる。これにより、右側ベルト部材20a及び左側ベルト部材20bは、バックル1に結合される。
図3に示すように、解除ボタンを下方に引くことにより、スライド部材8をケース体2内の下部に移動させたとき、S極のマグネット6aを備える右側の係合凸部5aは、ケース体2内の爪部15によるロックが解除されると共に、右側の係合凹部13aのマグネット14aのS極によって反発して離れる。
また、N極のマグネット6bを備える左側の係合凸部5bは、ケース体2内の爪部15によるロックが解除されると共に、左側の係合凹部13bのマグネット14bのN極によって反発して離れる。これにより、右側ベルト部材20a及び左側ベルト部材20bは、バックル1による係合から解除される。
なお、右側の係合凸部5aのマグネット6aをN極とし、左側の係合凸部5bのマグネット6bをS極とした場合、右側の係合凹部13aには、係合凸部5aを近づけるためのS極と、係合凸部5aを遠ざけるためのN極を配置したマグネット14aが設けられている。一方、左側の係合凹部13bには、係合凸部5bを近づけるためのN極と、係合凸部5bを遠ざけるためのS極を配置したマグネット14bが設けられている。
これらマグネット14aとマグネット14bの配置関係としては、例えば、係合凸部5aを近づけるためのS極と、係合凸部5bを近づけるためのN極が、左右方向において隣り合う配置となっている。また、係合凸部5aを遠ざけるためのN極と、係合凸部5bを遠ざけるためのS極は、左右方向において隣り合う配置となっている。
つまり、マグネット14aは、下側にS極、上側にN極(非積層)となる配置で、右側の係合凹部13a内に設けられている。また、マグネット14bは、下側にN極、上側にS極(非積層)となる配置で、左側の係合凹部13b内に設けられている。
ここで、係合凹部13に設けられている爪部15の構成について、説明する。
図4は、右側の係合凹部13aに設けられている爪部15を拡大した図である。右側の係合凹部13aの爪部15に着目して説明する。
爪部15(係合部)は、係合体3の係合凸部5を係合するものである。係合凸部5の形状について、図示はしないが、左右方向の断面形状がH字を横にした形状となっている。そのH字形状の括れた部位が、爪部15に係合される部位となっている。
図4に示すように、爪部15は、係合凹部13内において、係合凸部5を近づける極性のマグネット14を挟んで左右一対設けられている。内側の爪部材16は、庇形状の部材であって、スライド部材8に一体的に形成されている。外側の爪部材17は、内側の爪部材16と同じ庇形状の部材であって、左右方向に平行に移動可能に設けられている。外側の爪部材17は、外壁面(図4では右壁面)に曲げバネ19が設けられている。つまり、外側の爪部材17は、曲げバネ19が縮められると、外側(図4では右側)に平行に移動するものとなっている。
なお、爪部材16、17の庇部18は、係合凸部5を押し込みやすくするため、傾斜面となっている。
この爪部15においては、係合凸部5の括れた部位が、爪部材16、17の庇部18に係合されることにより、係合凸部5と係合凹部13が確実に係合される。
なお、左側の係合凹部13bの爪部15については、右側の係合凹部13aの爪部15を鏡像した構成である。
ここでまとめると、本発明のバックル1は、シートベルトの着脱をスムーズで且つ容易に行うため、バックル1にマグネット6、14(磁石)を備えている。
詳しくは、係合体3の係合凸部5にマグネット6を一つ備えている。マグネット6の極性は、左右で異ならせている。例えば、右側の係合凸部5aのマグネット6aがS極である場合、左側の係合凸部5bのマグネット6bはN極である。
ケース体2内の係合凹部13に、マグネット14を二つ備えている。
具体的に、右側の係合凸部5aのマグネット6aがS極の場合、右側の係合凹部13a内においては、係合凸部5aを係合する位置にN極を配置し、係合凸部5aの係合を解除する位置にS極を配置したマグネット14aを備えている。
一方で、左側の係合凸部5bのマグネット6bがN極の場合、左側の係合凹部13b内においては、係合凸部5bを係合する位置にS極を配置し、係合凸部5bの係合を解除する位置にN極を配置したマグネット14bを備えている。
[作動態様]
次いで、本発明のシートベルト用バックル1の作動態様について、図を参照しながら説明する。
図2に示すように、右側のシート部材をバックル1にロックさせる場合、右側の係合体3aをケース体2に覆い被せて、右側の係合凸部5aをケース体2の上面に設けられている孔部12より、右側の係合凹部13aに嵌め込む。すると、右側の係合凹部13aに設けられたマグネット14aのN極が、S極のマグネット6aを備える右側の係合凸部5aを引き寄せる。
右側の係合凸部5aを右側の係合凹部13aを押し込むことにより、曲げバネ19が圧縮されて外側の爪部材17が外側(右側)に平行に移動して、右側の係合凸部5aが入り込める大きさの空間に広がる。右側の係合凸部5aが嵌め込まれると、S極のマグネット6aが引き寄せられてマグネット14bのN極に接触すると共に、曲げバネ19が反発して外側の爪部材17が内側(左側)に平行に移動する。すると、右側の係合凸部5aの括れ部位が、右側の係合凹部13aの庇部18に係合される。これにより、右側ベルト部材20a(右側の係合体3a)を、バックル1にスムーズで且つ容易に結合することができる。
左側のシート部材をバックル1にロックさせる場合、左側の係合体3bをケース体2に覆い被せて、左側の係合凸部5bをケース体2の上面に設けられている孔部12より、左側の係合凹部13bに嵌め込む。すると、左側の係合凹部13bに設けられたマグネット14bのN極が、S極のマグネット6bを備える左側の係合凸部5bを引き寄せる。
左側の係合凸部5bを左側の係合凹部13bを押し込むことにより、曲げバネ19が圧縮されて外側の爪部材17が外側(左側)に平行に移動して、左側の係合凸部5bが入り込める大きさの空間に広がる。左側の係合凸部5bが嵌め込まれると、N極のマグネット6bが引き寄せられてマグネット14bのS極に接触すると共に、曲げバネ19が反発して外側の爪部材17が内側(右側)に平行に移動する。すると、左側の係合凸部5bの括れ部位が、左側の係合凹部13bの庇部18に係合される。これにより、左側ベルト部材20b(左側の係合体3b)を、バックル1にスムーズで且つ容易に結合することができる。
図3に示すように、左右のベルト部材20a、20bのロック状態を解除するにあたっては、解除レバー9を下方に引くと、コイルバネ10が収縮して、スライド部材8がレール部材7に沿って下方向に移動する。このとき、係合凸部5は、係合凹部13内の上側に移動することとなり、係合凹部13の下側に設けられている爪部15から開放されると共に、マグネット14の極性が切り替わる。
詳しくは、スライド部材8が下方向に移動すると、右側の係合凸部5aが係合凹部13a内の上側に移動し、マグネット14aがN極からS極に切り替えられる。つまり、係合凹部13aから見ると、右側の係合凸部5aは上側に移動する。
S極のマグネット6aを備える右側の係合凸部5aは、爪部15による係合状態から解除されると共に、極性が切り替えられたマグネット14aのS極により反発することとなる。これにより、右側の係合体3aのロック状態が解除され、右側ベルト部材20aを、バックル1からスムーズで且つ容易に取り外すことができる。
スライド部材8が下方向に移動すると、左側の係合凸部5bが係合凹部13b内の上側に移動し、マグネット14bがS極からN極に切り替えられる。つまり、係合凹部13bから見ると、左側の係合凸部5bは上側に移動する。
N極のマグネット6bを備える左側の係合凸部5bは、爪部15による係合状態から解除されると共に、極性が切り替えられたマグネット14bのN極により反発することとなる。これにより、左側の係合体3bのロック状態が解除され、左側ベルト部材20bを、バックル1からスムーズで且つ容易に取り外すことができる。解除レバー9を離すと、コイルバネ10が伸長してスライド部材8が定常位置に戻る。
本発明のバックル1(マグネットバックル)によれば、左右のベルト部材20a、20bの着脱をスムーズで且つ容易に行うことができる。また、係合凸部5に関し、左右で異なる極性のマグネット14を備えておくことで、係合体3をケース体2に取り付ける時に、左右を間違えずに装着することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
本実施形態では、自転車用幼児座席に備えられているシートベルト用バックルを例示したが、自動車の座席に取り付けられるチャイルドシートのシートベルト用バックルや、遊園地などに設置されている遊具の座席に備えられているシートベルト用バックルなどにも適用可能である。本実施形態において、バックル1を円盤状の部材としたが、この形状に限定されない。例えば、楕円形状などでもよい。
1 バックル
2 ケース体
3 係合体
3a 右側の係合体
3b 左側の係合体
4 通し孔
5 係合凸部
5a 右側の係合凸部
5b 左側の係合凸部
6 マグネット(誘導部材、磁石)
6a 右側のマグネット
6b 左側のマグネット
7 レール部材
8 スライド部材
9 解除レバー
10 コイルバネ
11 孔部
12 孔部
13 係合凹部
13a 右側の係合凹部
13b 左側の係合凹部
14 誘導部材(マグネット、磁石)
14a 右側のマグネット
14b 左側のマグネット
15 爪部
16 内側の爪部材
17 外側の爪部材
18 庇部
19 曲げバネ
20 ベルト部材
20a 右側ベルト部材
20b 左側ベルト部材
20c 固定ベルト部材

Claims (3)

  1. 座席に着座した使用者を拘束するシートベルト用バックルにおいて、
    前記バックルは、ベルト部材に取り付けられた係合体と、当該係合体を係合するケース体と、を有し、
    前記バックルには、前記ベルト部材の着脱を誘導するマグネットが取り付けられていて、
    互いの前記マグネットの引き寄せ力により、前記ベルト部材と前記バックルとの結合を誘導し、
    互いの前記マグネットの反発力により、前記ベルト部材と前記バックルとの結合解除を誘導し、
    前記バックルは、前記ベルト部材に取り付けられている係合体と、当該係合体が係合されるケース体と、を有していて、
    前記係合体には、N極又はS極のいずれか一方の前記マグネットが取り付けられた係合凸部が設けられていて、
    前記ケース体には、前記係合凸部が嵌り込み、N極とS極の前記マグネットが備えられている係合凹部が設けられていて、
    互いの前記マグネットの引き寄せ力により、前記係合凸部を前記係合凹部に近づけるように誘導し、
    互いの前記マグネットの反発力により、前記係合凸部を前記係合凹部から遠ざけるように誘導し、
    前記係合凸部は、左右一対配備されていて、
    右側の係合凸部と左側の係合凸部においては、極性の異なるマグネットが取り付けられていて、
    前記係合凹部は、左右一対配備されていて、
    右側の係合凹部に備えられたマグネットと、左側の係合凹部に備えられたマグネットは、極性の配置が異なるものとされている
    ことを特徴とするシートベルト用バックル。
  2. 前記右側の係合凸部にS極のマグネットが配備され、且つ、前記左側の係合凸部にN極のマグネットが配備されていて、
    前記右側の係合凸部を近づける前記マグネットのN極と、前記左側の係合凸部を近づける前記マグネットのS極は、左右方向で隣り合う位置に配置されていて、
    前記右側の係合凸部を遠ざける前記マグネットのS極と、前記左側の係合凸部を遠ざける前記マグネットのN極は、左右方向で隣り合う位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項に記載のシートベルト用バックル。
  3. 前記右側の係合凸部にN極の前記マグネットが配備され、且つ、前記左側の係合凸部にS極の前記マグネットが配備されていて、
    前記右側の係合凸部を近づける前記マグネットのS極と、前記左側の係合凸部を近づける前記マグネットのN極は、左右方向で隣り合う位置に配置されていて、
    前記右側の係合凸部を遠ざける前記マグネットのN極と、前記左側の係合凸部を遠ざける前記マグネットのS極は、左右方向で隣り合う位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項に記載のシートベルト用バックル。
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