JP2012116273A - 子供用シートの拘束装置 - Google Patents

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孔明 吉田
Naoyuki Tamura
尚之 田村
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Abstract

【課題】シートに子供を乗せる前に予め拘束装置の左右一対のバックル接続具をシート本体の左右部分に形成された側壁部の上方に保持可能に構成することを課題とする。
【解決手段】
子供が着座するシート本体と、着座した子供を拘束する拘束装置とを有し、前記拘束装置は股ベルトと、股ベルトに固定されるバックルと、左右一対のサイドベルトと、サイドベルトに対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のバックル接続具と、サイドベルトの腰ベルト突出部の位置とバックル接続具の配置位置との間に配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダと、サイドベルトに配置された左右一対のスライダをシート本体の左右の側壁部の方向に引き寄せる引き寄せ手段とを有し、前記引き寄せ手段の実施によるスライダの移動によってサイドベルトに配置された左右一対のバックル接続具がシート本体の左右の側壁部の方向に移動可能に構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用チャイルドシート、自動車用ベビーベッド、またはベビーカー等の子供用シートの拘束装置に関する。
自動車用チャイルドシートの左右の子供拘束用ベルトに夫々設けられた互いに接続可能な留め具が、バネ式スプールを有する伸長可能構成された紐を介して夫々チャイルドシート本体の側壁部に接続され、事前にチャイルドシートの左右方向に対して互いの留め具の間隔を開けておくことによって、チャイルドシートに対する子供の配置を容易にする技術として米国特許公開2005/0179289が公知である。
また、自動車用チャイルドシートの子供拘束用ベルトの左右の留め具がバックルとの非接続状態において、左右のベルトに夫々設けられたスプリングによって、夫々の留め具がチャイルドシート本体の側壁部方向に附勢され、事前にチャイルドシートの左右方向に対して互いの留め具の間隔を開けておくことによって、チャイルドシートに対する子供の配置を容易にする技術として米国特許7445286が公知である。
また、自動車用チャイルドシートの左右の子供拘束用ベルトに、一方にループ状のベルト通しが形成され他方に面ファスナーやスナップボタン等の結合手段が形成された布を通し、チャイルドシート本体のカバー上のベルト回避場所に前記布を着脱可能に構成することによって、ベルトがチャイルドシート本体座席部や乳幼児の上に戻るのを防ぎ、更に乳幼児に引っかかるのを防ぐ技術として特開2001−158261が公知である。
また、自動車用チャイルドシート本体のベルト回避場所に磁石を固定し、チャイルドの左右の子供拘束用ベルトに夫々配置された留め具を前記磁石に接触させることによって前記ベルト回避場所に留め具を固定する技術として特開2001−158263が公知である。
更に、自動車用チャイルドシート本体とシートベルト(ベルトカバーの内部を含む)の、いずれか一方に配置された第1の磁石と、いずれか他方における前記第1の磁石に対応する位置に配置された第2の磁石又は磁性体を備え、非固定状態のシートベルトを着座空間の妨げにならないように保持する技術として特開2008−290587が公知である。
米国特許公開2005/0179289号公報 米国特許7445286号公報 特開2001−158261号公報 特開2001−158263号公報 特開2008−290587号公報
本発明は、自動車用チャイルドシートや、自動車用ベビーベッド、およびベビーカー等の子供用シートに子供を乗せる際に、拘束装置のバックル接続具が子供の下敷きになることを防止するものであり、子供用シートに子供を乗せる前に予め子供拘束装置の左右一対のバックル接続具が互いに離間しシート本体の左右部分に形成された側壁部方向に向かって移動し、子供の非干渉位置に保持可能に構成することを課題とする。
更に、前記バックル接続具を股ベルトの端部に固定されたバックルに結合させる際の作業性を向上させるために、前記引き寄せ手段によって、前記バックル接続具がシート本体の左右部分に形成された側壁部の上方に保持可能に構成することを課題とする。
更に、子供用シートに子供を乗せ、子供用の拘束装置を装着した状態において拘束装置のベルトに有害な負荷が作用しないことを課題とする。
本発明の子供用シートの拘束装置は、子供が着座するシート本体と前記シート本体に着座した子供を拘束する拘束装置とを有し、前記シート本体は座面中央部に形成された股ベルト突出部と座面の左右位置に離間して形成された左右一対の腰ベルト突出部と背面の左右位置に離間して形成された左右一対の肩ベルト突出部とを有し、前記拘束装置は前記股ベルト突出部から突出し一端がシート本体に固定される股ベルトと前記股ベルトの他端に固定されるバックルと前記腰ベルト突出部と前記肩ベルト突出部間に配置され両端が夫々シート本体に固定される左右一対のサイドベルトと前記左右一対のサイドベルトの前記腰ベルト突出部の位置と前記肩ベルト突出部の位置との間に配置され前記サイドベルトに対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のバックル接続具を有する子供用シートの拘束装置において、前記左右一対のサイドベルトの腰ベルト突出部の位置とバックル接続具の配置位置との間に配置され前記サイドベルトに対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダと、前記サイドベルトに配置された前記左右一対のスライダが互いに離間してシート本体の左右の側壁部の方向に引き寄せることが可能な引き寄せ手段を有し、前記引き寄せ手段の実施によるスライダの移動によって前記サイドベルトに配置された前記左右一対のバックル接続具が互いに離間してシート本体の左右の側壁部の方向に移動可能に構成されることを特徴とする。
更に、前記引き寄せ手段は、前記左右一対のスライダに一方の端部が夫々接続される左右一対の紐状部材と、前記左右一対の紐状部材の夫々の他方側に設けられた紐移動手段を含み、前記紐移動手段の実施によって前記左右一対のスライダが互いに離間しシート本体の左右の側壁部の上方位置に向かって移動可能に構成され、更に、前記紐移動手段の実施時に前記スライダが前記バックル接続具と当接する様に構成すると良い。
更に、前記紐移動手段が、手動による前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な引き寄せ操作部を有すると良い。
更に、前記スライダのシート本体の左右の側壁部の上方位置への引き寄せ状態を維持可能な紐保持手段を有すると良い。
また、前記紐移動手段が、前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な様に前記紐状部材が伸縮部を有する様に構成しても良い。
また、前記紐移動手段が、前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な様に前記紐状部材の他方に接続された巻取装置を有する様に構成しても良い。
更に、前記紐移動手段の引き寄せ動作を制御する引き寄せ制御機構を有すると良い。
更に、前記左右一対の紐状部材の他方同士が連結され、1つの引き寄せ手段によって左右夫々の紐状部材を同時に引き寄せ可能に構成しても良い。
本発明の子供用シートの拘束装置は、子供が着座するシート本体と前記シート本体に着座した子供を拘束する拘束装置とを有し、前記シート本体は座面中央部に形成された股ベルト突出部と背面の左右位置に離間して形成された左右一対の肩ベルト突出部とを有し、前記拘束装置は前記股ベルト突出部から突出し一端がシート本体に固定される股ベルトと前記股ベルトの他端に固定されるバックルと前記肩ベルト突出部から突出し一端がシート本体に固定される左右一対の肩ベルトと前記左右一対の肩ベルトの他端に固定される左右一対のバックル接続具とを有する子供用シートの拘束装置において、前記左右一対の肩ベルトの前記肩ベルト突出部の位置とバックル接続具の固定位置との間に配置され前記肩ベルトに対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダと、前記肩ベルトに配置された前記左右一対のスライダが互いに離間してシート本体の左右の側壁部方向に引き寄せることが可能な引き寄せ手段を有し、前記引き寄せ手段の実施によるスライダの移動によって前記肩ベルトに配置された前記左右一対のバックル接続具が互いに離間してシート本体の左右の側壁部方向に移動可能に構成されることを特徴とする。
更に、前記引き寄せ手段は、前記左右一対のスライダに一方の端部が接続される左右一対の紐状部材と、前記左右一対の紐状部材の他方側に設けられた紐移動手段を含み、前記紐移動手段の実施によって、前記左右一対のスライダが互いに離間しシート本体の左右の側壁部の上方位置に向かって移動可能に構成される共に、前記スライダの移動に伴い左右一対の前記バックル接続具が互いに離間しシート本体の左右の側壁部の上方位置に向かって移動可能に構成されることを特徴とする。
更に、前記紐移動手段が、前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な様に前記紐状部材の他方に形成された引き寄せ操作部を有すると良い。
更に、前記スライダのシート本体の左右の側壁部の上方位置への引き寄せ状態を維持可能な紐保持手段を有すると良い。
また、前記紐移動手段が、前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な様に前記紐状部材が伸縮部を有する様に構成しても良い。
また、前記紐移動手段が、前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な様に前記紐状部材の他方に接続された巻取り装置を有する様に構成しても良い。
更に、前記紐移動手段の作動を制御する引き寄せ制御機構を有すると良い。
更に、前記左右一対の紐状部材の他方同士が連結され、1つの引き寄せ手段で左右夫々の紐状部材を同時に引き寄せ可能に構成しても良い。
請求項1および請求項9記載の本発明によれば、引き寄せ手段の操作によって、サイドベルト(請求項9では肩ベルト)に対して左右一対のスライダを夫々シート本体の左右の側壁部方向に引き寄せられ、前記引き寄せ手段の実施によって前記スライダが前記バックル接続具と当接する様に構成される事によって、引き寄せ手段によるスライダの移動によってサイドベルト(請求項9では肩ベルト)に配置された左右一対のバックル接続具が互いに離間してシート本体の左右の側壁部方向に移動する構成であるため、バックル接続具は引き寄せ手段と直接接続されていないので、バックル接続具自体に引き寄せ手段からの力が直接作用する事が無く操作性を向上させることが出来、更に請求項1に記載の本発明によれば、シート本体に着座した子供を拘束装置によって拘束した状態において、スライダがバックル接続具から分離して左右一対のスライダが腰ベルト突出部側に移動するため、引き寄せ手段を子供の手の届き難い位置に移動させいたずらや引き寄せ手段による事故を防止する事ができ、また、バックル接続具やサイドベルトに対して引き寄せ手段による重量や引き寄せ手段からの引き寄せ力が作用する事を防止することができるので、サイドベルトの余分な撓みの発生を軽減し、ベルトの撓みに起因する衝突時の子供の移動量の増加を抑えることができる。また、スライダが移動する腰ベルト突出部位置は、シート本体に子供が着座した状態で子供の臀部との干渉が少ない位置であるため、子供がスライダに接触することに起因する違和感の発生を極力防止することができる効果を有する。
請求項2および請求項10記載の本発明によれば、引き寄せ手段が、スライダの一方の端部に夫々接続された紐状部材と紐状部材の他方側に夫々設けられた紐移動手段からなる簡単な構造でありながら、この紐移動手段の実施によるスライダの移動によって、バックル接続具を最も使用者(子供の保護者等)が掴みやすい位置に移動させた状態を、紐保持手段によって維持することができる効果を有する。
請求項3および請求項11記載の本発明によれば、紐移動手段が、紐状部材の他方に形成された引き寄せ操作部を有することにより、操作に不慣れなユーザーであっても簡単かつ確実に、バックル接続具をもっとも使用者(子供の保護者等)が掴みやすい位置に配置することができる効果を有する。
請求項4および請求項12記載の本発明によれば、スライダのシート本体の左右の側壁部の上方位置への移動状態を維持可能な紐保持手段を設ける事によって、使用者が前記引き寄せ手を操作した後に、引き寄せ手段から手を放しても、前記左右一対のバックル接続具が互いに離間してシート本体の左右の側壁部の方向に移動した状態を維持する事が出来、子供をシートから降ろした後に、再度シートに乗せる際にバックル接続具が邪魔にならず、良好な作業性を維持する事ができる。
請求項5および請求項13記載の本発明によれば、紐移動手段が、紐状部材に設けられた伸縮部材を有することにより簡単な構造にもかかわらず、使用者(子供の保護者等)がバックルに対するバックル接続具の係合状態を解除するだけで、バックル接続具をもっとも使用者(子供の保護者等)が掴みやすい位置に配置し、更にその状態を維持することができる効果を有する。
請求項6および請求項14記載の本発明によれば、紐移動手段が、紐状部材の他方に接続された巻取り装置を有することにより、信頼性の高い機構により、使用者(子供の保護者等)がバックルに対するバックル接続具の係合状態を解除するだけで、バックル接続具を、最も使用者(子供の保護者等)が掴みやすい位置に配置し、更にその状態を維持することができる効果を有する。
請求項7および請求項15記載の本発明によれば、紐移動手段の作動を制御する引き寄せ制御機構を有することによって、引き寄せ手段による引き寄せ動作を制御することが可能となるため、シート本体に着座した子供を拘束装置によって拘束した状態において、引き寄せ手段が拘束装置に不要な力を付加して悪影響を与えることを防止することができる効果を有する。
請求項8および請求項16記載の本発明によれば、前記左右一対の紐状部材の他方同士が連結され、1つの引き寄せ手段で左右夫々の紐状部材を同時に引き寄せ可能に構成されるため、紐移動手段が紐状部材の他方に形成された引き寄せ操作部からなる場合は、1箇所の引き寄せ操作部の操作で左右の引き寄せ手段を動作させることができ、また、紐移動手段が紐状部材に設けられた伸縮部材を有する場合、または、紐移動手段が紐状部材の他方に接続された巻取り装置を有する場合は、夫々、伸縮部材、または、巻取り装置を1つにすることができ、部品コストを低減することができる効果を有する。
本発明の第1実施例に係わる拘束装置の結合状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施例に係わる引き寄せ手段の実行状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施例に係わる引き寄せ手段の実施完了を示す正面図である。 本発明の第1実施例に係わる拘束装置の結合状態を示す要部拡大図である。 本発明の第1実施例に係わる引き寄せ手段の実施前の状態を示す要部拡大図である。 本発明の第1実施例に係わる引き寄せ手段の実施完了状態を示す要部拡大図である。 本発明の第1実施例の変形例を示す斜視図である。(引き寄せ手段の配置位置を肩ベルト突出部横の側壁部上方位置に配置) 本発明の第1実施例の変形例を示す斜視図である。(ベビーカーに使用した状態) 本発明の第2実施例に係わる引き寄せ手段の実行状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施例に係わる拘束装置の結合状態を示す斜視図である。 本発明の第4実施例に係わる引き寄せ手段の実行状態を示す斜視図である。 本発明の第5実施例に係わる引き寄せ手段の実行状態を示す斜視図である。 本発明の第6実施例に係わる引き寄せ手段の実行状態を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
実施例1において図1は拘束装置の結合状態を示す斜視図、図2は引き寄せ手段の実行状態を示す斜視図、図3は引き寄せ手段の実施完了を示す正面図、図4は拘束装置の結合状態を示す要部拡大図、図5は引き寄せ手段の実施前の状態を示す要部拡大図、図6は本発明の第1実施例に係わる引き寄せ手段の実施完了状態、図7は引き寄せ手段の配置位置を肩ベルト突出部横の側壁部上方位置に配置した第1実施例の変形例を示す斜視図、図8はベビーカーに使用した第1実施例の変形例を示す斜視図である。
実施例1において、図1〜図6に示す様に、本発明の子供用シートの拘束装置は、子供が着座するシート本体1と、前記シート本体1に着座した子供を拘束する拘束装置2とを有し、前記シート本体1は座面中央部に形成された股ベルト突出部11と座面の左右位置に離間して形成された左右一対の腰ベルト突出部12と背面の左右位置に離間して形成された左右一対の肩ベルト突出部13とを有し、前記拘束装置2は前記股ベルト突出部11から突出し一端がシート本体1に固定される股ベルト21と前記股ベルト21の他端に固定されるバックル22と前記腰ベルト突出部12と前記肩ベルト突出部13間に配置され両端が夫々シート本体1に固定される左右一対のサイドベルト23と前記左右一対のサイドベルト23の前記腰ベルト突出部12の位置と前記肩ベルト突出部13の位置の間に配置され前記サイドベルト23に対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のバックル接続具24を有する子供用シートの拘束装置において、前記左右一対のサイドベルト23の腰ベルト突出部12の位置とバックル接続具24の位置との間に配置され前記サイドベルト23に対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダ41と、前記サイドベルト23に配置された前記左右一対のスライダ41が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3の方向に引き寄せることが可能な引き寄せ手段4を有し、前記引き寄せ手段4の実施によるスライダ41の移動によって前記サイドベルト23に配置された前記左右一対のバックル接続具24が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3の方向に移動可能に構成される。
前記バックル接続具24は、前記バックル22に接続可能なタング部241と前記サイドベルト23を挿通可能なベルト挿通孔242とを有し、前記左右一対のスライダ41は夫々前記サイドベルト23を挿通可能なベルト挿通孔411と紐固定孔412を有する。
そして前記引き寄せ手段4は、左右一対の紐状部材42を有し、前記左右一対のスライダ41に形成された紐固定孔412に前記左右一対の紐状部材42の一方の端部が夫々接続され、前記左右一対の紐状部材42の他方側に合成樹脂等の硬質な握り部431を有するループ状の引き寄せ操作部43が配置され、更に前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)には前記紐状部材42が挿通可能な孔32が設けられる事によって紐移動手段が構成される。尚、前記孔32の配置位置は図7に示す様に、前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)であれば良く、使用者の作業性を考慮して、適切な位置を自由に設定する事が出来る。
使用者(子供の保護者等)が前記引き寄せ操作部43を引っ張る事によって、前記左右一対のスライダ41は、前記ベルト挿通孔411に通された前記サイドベルト23に対して摺動しながら互いに離間し、シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動可能な様に構成される。尚、本発明の引き寄せ操作部43は上記ループ状の引き寄せ操作部43に限定されず単なる紐状部材42の結び目や棒状の握り部でも良く、更にこの様な握り部は既存の技術を利用して自由に形状を設定する事が出来る。
そして、上述の様に、左右一対のスライダ41が互いに離間してシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する際に、前記スライダ41が前記左右一対のバックル接続具24と当接する様に構成される事により、前記スライダ41の移動に連動してバックル接続具24が互いに離間すると共にシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する様に構成される。
更に、本実施例においては、左右一対の前記スライダ41のシート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)への移動状態を維持可能な紐保持手段5を有し、この紐保持手段5は、前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置の縁部に設けた前記紐状部材42の挿通部31を有し、この挿通部31は伸縮性を有する縫製カバー31に設けた孔32よりなり、この孔32の内径を紐状部材42の外形よりも小さく形成することによって、孔32に対する紐状部材42の移動の際に摩擦抵抗が生じる様に構成され、前記摩擦抵抗によって前記左右一対のスライダ41を互いに離間する方向に移動した状態が維持可能になる様に、縫製カバー31の材質、縫製カバー31の孔32の内径、紐状部材42の外形を既存の技術を用いて適切に設定することによって、紐保持手段5が構成される。なお、本実施例においては縫製カバー31の材質は ○○の裏面に発砲倍率%のウレタンをラミネート加工したものであり、孔の内径は○○mmに形成され、紐状部材42の材質は ○○からなり、外径寸法は○○mmである。なお、前記紐保持手段5の摩擦抵抗部を発生させるための構造は、本実施例に限定させず、適切な摩擦抵抗パットや、弾性構造等既存の技術を利用することができ、更に摩擦抵抗以外の既存の機械的なロック機構を用いて左右一対の前記スライダ41を互いに離間する方向に移動した状態を維持可能に構成しても良い。
なお、本発明の子供用シートのシート本体に子供が着座し、前記拘束装置2によって子供を拘束する場合は、前記バックル接続具24をバックル22に接続するために、使用者(子供の保護者等)が、前記スライダ41の引き寄せ手段4によってシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に保持された左右一対のバックル接続具24を、前記バックル22の方向に向かって引っ張り、前記紐保持手段5の摩擦抵抗力よりも大きな引張力が紐状部材42に作用させる事によって、容易に左右一対のバックル接続具24をバックル22の位置まで移動させる事が出来る。このバックル接続具24がバックル方向に移動する工程において、スライダ41はバックル接続具24から離間して腰ベルト突出部12に向かって移動を開始し、その際のスライダ41の移動距離が、バックル接続具24の(バックル22までの)移動距離よりも小さいく構成される事によりバックル接続具24の引っ張り動作は前記紐保持手段5の保持力よりも小さい力で前記紐保持手段5から紐状部材42を引き出す事が可能になる。
本実施例の構造は前記の通り紐状部材42が直接バックル接続具24に接続されていないため、前記バックル22に左右一対のバックル接続具24を接続して、前記シート本体1に着座した子供を拘束装置2によって拘束した状態においては、サイドベルト23の下方部が腰ベルト突出部12の位置に向かって傾斜するため、自重によって前記左右一対のスライダ41が腰ベルト突出部12の位置に自動的に移動し、サイドベルト23に不要な負荷が作用してサイドベルト23に撓みが出て適切な拘束状態が阻害されることを防止することができる。
更に、左右一対の前記紐状部材42の他方同士を連結させ、1つにまとめて構成すれば、引き寄せ手段4が1つの引き寄せ操作部43を使用者(子供の保護者等)が引っ張ることにより、左右夫々の紐状部材42を同時に引き寄せ可能な構造にすることができる。
尚、本発明の子供用シートの拘束装置の利用用途は、シートに子供を乗せた際に拘束装置によって子供を拘束するものであれば、本発明の技術を利用する対象物は限定されず、自動車用チャイルドシートや自動車用ベビーベッド以外に、図8に示す様にベビーカーに用いても良く、また、遊具等のシートに利用しても良い。本発明はシートに子供を乗せた際に拘束装置のバックル接続具が子供の下敷きになることを防止し、子供をシートに子供を乗せる前に予め子供拘束装置の左右一対のバックル接続具が互いに離間しシート本体の左右部分に形成された側壁部方向に向かって移動し、子供の非干渉位置に保持する事ができる。
実施例2において図9は引き寄せ手段の実行状態を示す斜視図である。図9に示す様に、本実施例の子供用シートの拘束装置は、子供が着座するシート本体1と、前記シート本体1に着座した子供を拘束する拘束装置2とを有し、前記シート本体1は座面中央部に形成された股ベルト突出部11と座面の左右位置に離間して形成された左右一対の腰ベルト突出部12と背面の左右位置に離間して形成された左右一対の肩ベルト突出部13とを有し、前記拘束装置2は前記股ベルト突出部11から突出し一端がシート本体1に固定される股ベルト21と前記股ベルト21の他端に固定されるバックル22と前記腰ベルト突出部12と前記肩ベルト突出部13の間に配置され両端が夫々シート本体1に固定される左右一対のサイドベルト23と前記左右一対のサイドベルト23の前記腰ベルト突出部12の位置と前記肩ベルト突出部13の位置の間に配置され前記サイドベルト23に対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のバックル接続具24を有する子供用シートの拘束装置2において、前記左右一対のサイドベルト23の腰ベルト突出部12の位置とバックル接続具24の配置位置との間に配置され前記サイドベルト23に対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダ41と、前記サイドベルト23に配置された前記左右一対のスライダ41が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3方向に引き寄せることが可能な引き寄せ手段4を有し、前記引き寄せ手段4の実施によるスライダ41の移動によって前記サイドベルト23に配置された前記左右一対のバックル接続具24が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3の方向に移動可能に構成される。
前記バックル接続具24は、前記バックル22に接続可能なタング部241と前記サイドベルト23を挿通可能なベルト挿通孔242とを有し、前記左右一対のスライダ41は、夫々前記サイドベルト23を挿通可能なベルト挿通孔411と紐固定部412を有する。
そして前記引き寄せ手段4は、左右一対の紐状部材42を有し、前記左右一対のスライダ41に形成された紐固定孔412に前記左右一対の紐状部材42の一方の端部が夫々接続され、前記紐状部材42の他方に弾性部材からなる伸縮部44の一端が接続され、前記伸縮部44の他端はシート本体1に固定され(他の部品を介して間接的にシート本体1に固定しても良い)、前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に前記紐状部材42が挿通する孔32を設けることによって紐移動手段が構成される。尚、本実施例ではゴム状の弾性部材からなる伸縮部44を用いているが、バネ等、他の既存の弾性部材を用いても良く、また、前記紐状部材42自体が伸縮性を有する材料で構成されても良い。
使用者(子供の保護者等)が、前記バックル22に対して左右一対のバックル接続具24の接続を解除すると、前記引き寄せ手段4によって、前記左右一対のスライダ41は、前記ベルト挿通孔411に通された前記サイドベルト23に対して摺動しながら互いに離間し、シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する様に構成されている。
そして、上述の様に、左右一対のスライダ41が互いに離間してシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する際に、前記スライダ41が前記左右一対のバックル接続具24と当接する様に構成される事により、前記スライダ41の移動に連動してバックル接続具24が互いに離間すると共にシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する様に構成される。
更に、本実施例においては、前記伸縮部44の張力によって、左右一対のスライダ41が互いに離間する方向に移動する前記引き寄せ手段4を無効化することが出来る様に、前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に設けた前記紐状部材42が挿通する孔32部分には引き寄せ手段4による紐状部材42の移動が可能な状態と移動が不可能な状態との切り替えが可能に構成された引き寄せ制御機構6が設けられる。尚、この引き寄せ制御機構6は既存の紐状部材42の固定技術を利用して適切に設計する事ができる。
そして、本発明の子供用シートのシート本体1に子供が着座し、前記拘束装置2によって子供を拘束する場合は、前記バックル接続具24をバックル22に接続するために、使用者(子供の保護者等)が、前記スライダ41の引き寄せ手段4によってシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に保持された左右一対のバックル接続具24を、前記バックル22の方向に向かって引っ張り、前記伸縮部44による張力よりも大きな引張力を紐状部材42に作用させる事によって、左右一対のバックル接続具24をバックル22の位置まで移動させる事が出来る。このバックル接続具24がバックル方向に移動する工程において、スライダ41はバックル接続具24から離間して腰ベルト突出部12に向かって移動を開始し、その際のスライダ41の移動距離が、バックル接続具24の(バックルまでの)移動距離よりも小さく構成される事により、バックル接続具24の引っ張り動作は前記伸縮部44による張力よりも小さい力で前記引き寄せ手段4から紐状部材42を引き出す事が可能になる。
本実施例の構造は前記の通り紐状部材42が直接バックル接続具24に接続されていないため、前記バックル22に左右一対のバックル接続具24を接続して、前記シート本体1に着座した子供を拘束装置2によって拘束した状態において、前記引き寄せ制御機構6によって、チャイルドシトート使用時に伸縮部44による引き寄せ手段4の張力を遮断すれば、サイドベルト23の下方部が腰ベルト突出部11の位置に向かって傾斜するため、前記左右一対のスライダ41が腰ベルト突出部11の位置に自動的に移動し、サイドベルト23に不要な負荷が作用してサイドベルト23が撓み、適切な拘束状態が阻害されることを防止することができる。
更に、前記左右一対の紐状部材42の他方同士を連結し伸縮部44の一端を接続し、前記伸縮部44の他端をシート本体1に直接または間接的に固定することによって紐状部材42の、引き寄せ手段4に設けられた1つの前記伸縮部44によって左右夫々の紐状部材42を同時に引き寄せ可能な構造にすることができる。
実施例3において図10は拘束装置の結合状態を示す斜視図である。図10に示す様に、本実施例の子供用シートの拘束装置は、子供が着座するシート本体1と、前記シート本体1に着座した子供を拘束する拘束装置2とを有し、前記シート本体1は座面中央部に形成された股ベルト突出部11と座面の左右位置に離間して形成された左右一対の腰ベルト突出部12と背面の左右位置に離間して形成された左右一対の肩ベルト突出部13とを有し、前記拘束装置2は前記股ベルト突出部11から突出し一端がシート本体1に固定される股ベルト21と前記股ベルト21の他端に固定されるバックル22と前記腰ベルト突出部12と前記肩ベルト突出部13の間に配置され両端が夫々シート本体1に固定される左右一対のサイドベルト23と前記左右一対のサイドベルト23の前記腰ベルト突出部12の位置と前記肩ベルト突出部13の位置の間に配置され前記サイドベルト23に対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のバックル接続具24を有する子供用シートの拘束装置において、前記左右一対のサイドベルト23の腰ベルト突出部12の位置とバックル接続具24の配置位置との間に配置され前記サイドベルト23に対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダ41と、前記サイドベルト23に配置された前記左右一対のスライダ41が互いに離間してシート本体の左右の側壁部3の方向に引き寄せることが可能な引き寄せ手段4を有し、前記引き寄せ手段4の実施によるスライダ41の移動によって前記サイドベルト23に配置された前記左右一対のバックル接続具24が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3の方向に移動可能に構成される。
前記バックル接続具24は、前記バックル22に接続可能なタング部241と前記サイドベルト23を挿通可能なベルト挿通孔242とを有し、左右一対の前記スライダ41は、夫々前記サイドベルト23を挿通可能なベルト挿通孔411と紐固定部412を有する。
そして前記引き寄せ手段4は、左右一対の紐状部材42を有し、前記左右一対のスライダ41に形成された紐固定孔412に前記左右一対の紐状部材42の一方の端部が夫々接続され、前記紐状部材42の他方は巻取り装置45の巻取り部に接続され、前記巻取り装置45が前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に固定される事によって紐移動手段が構成される。尚、前記巻取り装置45は内部にゴムやバネ等の弾性部材が配置され、前記紐状部材42を所定の範囲の張力で巻取り装置のケース内に巻き取り可能に構成される。(巻き取り装置は既存の技術を用いて適切に設計する事ができる)
使用者(子供の保護者等)が、前記バックル22に対して左右一対のバックル接続具24の接続を解除すると、前記引き寄せ手段4によって、前記左右一対のスライダ41は、前記ベルト挿通孔411に通された前記サイドベルト23に対して摺動しながら互いに離間し、シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する様に構成されている。
そして、上述の様に、左右一対のスライダ41が互いに離間してシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する際に、前記スライダ41が前記左右一対のバックル接続具24と当接する様に構成される事により、前記スライダ41の移動に連動してバックル接続具24が互いに離間すると共にシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する様に構成される。
更に、本実施例においては、前記巻取り装置45の巻取り力によって、左右一対のスライダ41が互いに離間する方向に移動する前記引き寄せ手段4を無効化することが出来る様に、前記巻取り装置45には前記引き寄せ手段4による紐状部材42の移動が可能な状態と移動が不可能な状態との切り替えが可能に構成された引き寄せ制御機構6が設けられる。尚、この引き寄せ制御機構6は巻取り装置45とは別体で設けても良く、既存の紐状部材の固定技術を利用して適切に設計する事ができる。
そして、本発明の子供用シートのシート本体1に子供が着座し、前記拘束装置2によって子供を拘束する場合は、前記バックル接続具24をバックル22に接続するために、使用者(子供の保護者等)が、予め前記スライダ41の引き寄せ手段4によってシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に保持された左右一対のバックル接続具24を、前記バックル22の方向に向かって引っ張り、前記巻取り装置45による巻取り力よりも大きな引張力を紐状部材42に作用させる事によって、容易に左右一対のバックル接続具24をバックル22の位置まで移動させる事が出来る。このバックル接続具24がバックル方向に移動する工程において、スライダ41はバックル接続具24から離間して腰ベルト突出部12に向かって移動を開始し、その際のスライダ41の移動距離が、バックル接続具24の(バックルまでの)移動距離よりも小さく構成される事により、バックル接続具24の引っ張り動作は前記巻取り装置45による巻取り力(紐状部材42の張力)よりも小さい力で前記引き寄せ手段4(巻取り装置45)から紐状部材42を引き出す事が可能になる。
本実施例の構造は前記の通り紐状部材42が直接バックル接続具24に接続されていないため、前記バックル22に左右一対のバックル接続具24を接続して、前記シート本体1に着座した子供を拘束装置2によって拘束した状態において、前記引き寄せ制御機構6によって、チャイルドシトート使用時に巻取り装置45による引き寄せ手段4の張力(巻取り力)を遮断すれば、サイドベルト23の下方部が腰ベルト突出部12の位置に向かって傾斜するため、前記左右一対のスライダ41が腰ベルト突出部12に向かって自動的に移動し、サイドベルト23に不要な負荷が作用してサイドベルト23に撓みが出て適切な拘束状態が阻害されることを防止することができる。
更に、前記左右一対の紐状部材42の他方同士を連結し、前記巻取り装置45の巻き取り部に接続し、前記巻取り装置45をシート本体1に固定することによって前記紐状部材42の、引き寄せ手段4に設けられた1つの巻取り装置45によって左右夫々の紐状部材42を同時に引き寄せ可能な構造にすることができる。
実施例4において図11は引き寄せ手段の実行状態を示す斜視図である。図11に示す様に、本実施例の子供用シートの拘束装置は、子供が着座するシート本体1と前記シート本体1に着座した子供を拘束する拘束装置2とを有し、前記シート本体1は座面中央部に形成された股ベルト突出部11と背面の左右位置に離間して形成された左右一対の肩ベルト突出部12とを有し、前記拘束装置2は前記股ベルト突出部11から突出し一端がシート本体1に固定される股ベルト21と前記股ベルト21の他端に固定されるバックル22と前記肩ベルト突出部12から突出し一端がシート本体1に固定される左右一対の肩ベルト25と前記左右一対の肩ベルト25の他端に固定される左右一対のバックル接続具24とを有する子供用シートの拘束装置において、前記左右一対の肩ベルト25の前記肩ベルト突出部12の位置とバックル接続具24の固定位置との間に配置され前記肩ベルト25に対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダ41と、前記肩ベルト25に配置された前記左右一対のスライダ41が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3の方向に引き寄せることが可能な引き寄せ手段7を有し、前記引き寄せ手段7の実施によるスライダ41の移動によって前記肩ベルト25に配置された前記左右一対のバックル接続具24が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3の方向に移動可能に構成される。
前記バックル接続具24は、前記バックル22に接続可能なタング部241と前記肩ベルト25を挿通可能なベルト挿通孔242とを有し、左右一対の前記スライダ41は、夫々前記肩ベルト25を挿通可能なベルト挿通孔411と紐固定部412を有する。
前記引き寄せ手段7は、左右一対の紐状部材42を有し、前記左右一対の前記スライダ41に形成された紐固定部412に前記左右一対の紐状部材42の一方の端部が夫々接続され、前記左右一対の紐状部材42の他方側に合成樹脂等の硬質な握り部431を有するループ状の引き寄せ操作部43が配置され、更に前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)には前記紐状部材42が挿通可能な孔32が設けられる事によって紐移動手段が構成される。
使用者(子供の保護者等)が前記引き寄せ操作部43を引っ張る事によって、前記左右一対のスライダ41は、前記ベルト挿通孔411に通された前記肩ベルト25に対して摺動可能な状態で互いに離間し、シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動可能な様に構成される。尚、本発明の引き寄せ操作部43は上記ループ状の引き寄せ操作部43に限定されず単なる紐状部材42の結び目や棒状の握り部でも良く、更にこの様な握り部は既存の技術を利用して自由に形状を設定する事が出来る。
そして、上述の様に、左右一対のスライダ41が互いに離間すると共にシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する事によって、肩ベルト25のスライダ41配置部分が本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動し、前記肩ベルト25の移動に伴ってバックル接続具24が互いに離間すると共にシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する様に構成される。尚、前記紐状部材42が挿通可能な孔32が、前記肩ベルト突出部12を中心として、肩ベルト25のバックル22の固定位置までの長さを半径として描かれる円弧よりも外側に配置した場合は、前記引き寄せ手段7の実施の際に、前記スライダ41が前記左右一対のバックル接続具24と当接する様に構成される。
更に、本実施例においては、左右一対の前記スライダ41のシート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)への移動状態を維持可能な紐保持手段5を有し、この紐保持手段5は、前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置の縁部に設けた前記紐状部材42の挿通部31を有し、この挿通部31は伸縮性を有する縫製カバー31に設けた孔32よりなり、この孔32の内径を紐状部材42の外形よりも小さく形成することによって、孔32に対する紐状部材42の移動の際に摩擦抵抗が生じる様に構成され、前記摩擦抵抗によって前記左右一対のスライダ41を互いに離間する方向に移動した状態が維持可能になる様に、縫製カバー31の材質、縫製カバー31の孔32の内径、紐状部材42の外形を既存の技術を用いて適切に設定することによって、紐保持手段5が構成される。なお、本実施例においては縫製カバー31の材質は ○○の裏面に発砲倍率%のウレタンをラミネート加工したものであり、孔の内径は○○mmに形成され、紐状部材42の材質は ○○からなり、外径寸法は○○mmである。なお、前記紐保持手段5の摩擦抵抗部を発生させるための構造は、本実施例に限定させず、適切な摩擦抵抗パットや、弾性構造等既存の技術を利用することができ、更に摩擦抵抗以外の既存の機械的なロック機構を用いて左右一対の前記スライダ41を互いに離間する方向に移動した状態を維持可能に構成しても良い。
なお、本発明の子供用シートのシート本体に子供が着座し、前記拘束装置2によって子供を拘束する場合は、前記バックル接続具24をバックル22に接続するために、使用者(子供の保護者等)が、予め前記スライダ41の引き寄せ手段7によってシート本体1の側壁部3の上方位置(縁部)に保持された左右一対のバックル接続具24を、前記バックル22の方向に向かって引っ張り、前記紐保持手段5の摩擦抵抗力よりも大きな引張力が紐状部材42に作用させる事によって、容易に左右一対のバックル接続具24をバックル22の位置まで移動させる事が出来る。このバックル接続具24がバックル方向に移動する工程において、スライダ41の移動距離が、バックル接続具24の(バックル22までの)移動距離よりも小さいく構成される事により、前記紐保持手段5の保持力よりも小さい引っ張り力で前記紐保持手段5から紐状部材42を引き出す事が可能になる。
本実施例の構造は前記の通り紐状部材42が直接バックル接続具24に接続されていないため、前記バックル22に左右一対のバックル接続具24を接続して、前記シート本体1に着座した子供を拘束装置2によって拘束した状態においては、肩ベルト25の下端部が股ベルト21に接続されたバックル22との固定位置に向かって傾斜するため、前記左右一対のスライダ41が肩ベルト25の下端位置に自動的に移動し、肩ベルト25に不要な横方向の負荷が作用し肩ベルト25に撓みが出て適切な拘束状態が阻害されることを防止することができる。
更に、左右一対の前記紐状部材42の他方同士を連結して1つにまとめて構成すれば、前記引き寄せ手段7に設けられた1つの引き寄せ操作部43を使用者(子供の保護者等)が引っ張ることにより、左右夫々の紐状部材42を同時に引き寄せ可能な構造にすることができる。
実施例5において図12は引き寄せ手段の実行状態を示す斜視図である。本実施例の子供用シートの拘束装置は、図12に示す様に、子供が着座するシート本体1と前記シート本体1に着座した子供を拘束する拘束装置2とを有し、前記シート本体1は座面中央部に形成された股ベルト突出部11と背面の左右位置に離間して形成された左右一対の肩ベルト突出部13とを有し、前記拘束装置2は前記股ベルト突出部11から突出し一端がシート本体1に固定される股ベルト21と前記股ベルト21の他端に固定されるバックル22と前記肩ベルト突出部13から突出し一端がシート本体1に固定される左右一対の肩ベルト25と前記左右一対の肩ベルト25の他端に固定される左右一対のバックル接続具24とを有する子供用シートの拘束装置において、前記左右一対の肩ベルト25の前記肩ベルト突出部13の位置とバックル接続具24の固定位置との間に配置され前記肩ベルト25に対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダ41と、前記肩ベルト25に配置された前記左右一対のスライダ41が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3の方向に引き寄せることが可能な引き寄せ手段7を有し、前記引き寄せ手段7の実施によるスライダ41の移動によって前記肩ベルト25に配置された前記左右一対のバックル接続具24が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3の方向に移動可能に構成される。
前記バックル接続具24は、前記バックル22に接続可能なタング部241と前記肩ベルト25を挿通可能なベルト挿通孔242とを有し、左右一対の前記スライダ41は、夫々前記肩ベルト25を挿通可能なベルト挿通孔411と紐固定部412を有する。
そして前記引き寄せ手段4は、左右一対の紐状部材42を有し、前記左右一対のスライダ41に形成された紐固定孔412に前記左右一対の紐状部材42の一方の端部が夫々接続され、前記紐状部材42の他方に弾性部材からなる伸縮部44の一端が接続され、前記伸縮部44の他端はシート本体1に固定され(他の部品を介して間接的にシート本体1に固定しても良い)、前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に前記紐状部材42が挿通する孔32を設けることによって引き寄せ手段4が構成される。尚、本実施例ではゴム状の弾性部材からなる伸縮部44を用いているが、バネ等、他の既存の弾性部材を用いても良く、また、前記紐状部材42自体が伸縮性を有する材料で構成されても良い。
使用者(子供の保護者等)が、前記バックル22に対して左右一対のバックル接続具24の接続を解除すると、前記引き寄せ手段7によって、前記左右一対のスライダ41は、前記ベルト挿通孔411に通された前記肩ベルト25に対して摺動可能な状態で互いに離間し、シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する様に構成されている。
そして、上述の様に、左右一対のスライダ41が互いに離間すると共にシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する事によって、肩ベルト25のスライダ41配置部分が本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動し、前記肩ベルト25の移動に伴ってバックル接続具24が互いに離間すると共にシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する様に構成される。尚、前記紐状部材42が挿通可能な孔32が、前記肩ベルト突出部12を中心として、肩ベルト25のバックル22の固定位置までの長さを半径として描かれる円弧よりも外側に配置した場合は、前記引き寄せ手段7の実施の際に、前記スライダ41が前記左右一対のバックル接続具24と当接する様に構成される。
更に、本実施例においては、前記伸縮部44の張力によって、左右一対のスライダ41が互いに離間する方向に移動する前記引き寄せ手段7を無効化することが出来る様に、前記シート本体1の左右の側壁3の上方位置(縁部)に設けた前記紐状部材42が挿通する孔32部分には引き寄せ手段4による紐状部材42の移動が可能な状態と移動が不可能な状態との切り替えが可能に構成された引き寄せ制御機構6が設けられる。尚、この引き寄せ制御機構6は既存の紐状部材42の固定技術を利用して適切に設計する事ができる。
そして、本発明の子供用シートのシート本体1に子供が着座し、前記拘束装置2によって子供を拘束する場合は、前記バックル接続具24をバックル22に接続するために、使用者(子供の保護者等)が、前記スライダ41の引き寄せ手段7によってシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に保持された左右一対のバックル接続具24を、前記バックル22の方向に向かって引っ張り、前記伸縮部44による張力よりも大きな引張力を紐状部材42に作用させる事によって、左右一対のバックル接続具24をバックル22の位置まで移動させる事が出来る。このバックル接続具24がバックル方向に移動する工程において、スライダ41の移動距離が、バックル接続具24の(バックルまでの)移動距離よりも小さく構成される事により、前記伸縮部44による張力よりも小さい引っ張り力で前記引き寄せ手段7から紐状部材42を引き出す事が可能になる。
本実施例の構造は前記の通り紐状部材42が直接バックル接続具24に接続されていないため、前記バックル22に左右一対のバックル接続具24を接続して、前記シート本体1に着座した子供を拘束装置2によって拘束した状態において、前記引き寄せ制御機構6によって、チャイルドシトート使用時に弾性部43による引き寄せ手段7の張力を遮断すれば、肩ベルト25の下端部が股ベルト21に接続されたバックル22との固定の位置に向かって傾斜するため、前記左右一対のスライダ41が肩ベルト25の下端位置に自動的に移動し、肩ベルト25に不要な横方向の負荷が作用し肩ベルト25に撓みが出て適切な拘束状態が阻害されることを防止することができる。
更に、左右一対の紐状部材42の他方同士を連結して1つにまとめて構成すれば、前記引き寄せ手段7に設けられた1つの前記弾性部材によって、左右夫々の紐状部材42を同時に引き寄せ可能な構造にすることができる。
実施例6において図13は引き寄せ手段の実行状態を示す斜視図である。本実施例の子供用シートの拘束装置は、図13に示す様に、子供が着座するシート本体1と前記シート本体1に着座した子供を拘束する拘束装置2とを有し、前記シート本体1は座面中央部に形成された股ベルト突出部11と背面の左右位置に離間して形成された左右一対の肩ベルト突出部13とを有し、前記拘束装置2は前記股ベルト突出部11から突出し一端がシート本体1に固定される股ベルト21と前記股ベルト21の他端に固定されるバックル22と前記肩ベルト突出部13から突出し一端がシート本体1に固定される左右一対の肩ベルト25と前記左右一対の肩ベルト25の他端に固定される左右一対のバックル接続具24とを有する子供用シートの拘束装置において、前記左右一対の肩ベルト25の前記肩ベルト突出部13の位置とバックル接続具24の固定位置との間に配置され前記肩ベルト25に対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダ41と、前記肩ベルト25に配置された前記左右一対のスライダ41が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3の方向に引き寄せることが可能な引き寄せ手段7を有し、前記引き寄せ手段7の実施によるスライダ41の移動によって前記肩ベルト25に配置された前記左右一対のバックル接続具24が互いに離間してシート本体1の左右の側壁部3の方向に移動可能に構成される。
前記バックル接続具24は、前記バックル22に接続可能なタング部241と前記肩ベルト25を挿通可能なベルト挿通孔242とを有し、左右一対の前記スライダ41は、夫々前記肩ベルト25を挿通可能なベルト挿通孔411と紐固定部412を有する。
前記引き寄せ手段7は、左右一対の紐状部材42を有し、前記左右一対のスライダ41に形成された紐固定孔412に前記左右一対の紐状部材42の一方の端部が夫々接続され、前記紐状部材42の他方は巻取り装置45の巻取り部に接続され、前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に前記巻取り装置45を固定することによって引き寄せ手段7が構成される。尚、前記巻取り装置45は内部にゴムやバネ等の弾性部材が配置され、前記紐状部材を所定の範囲の張力で巻取り装置のケース内に巻き取り可能に構成される。(巻き取り装置は既存の技術を用いて適切に設計する事ができる)
使用者(子供の保護者等)が、前記バックル22に対して左右一対のバックル接続具24の接続を解除すると、前記引き寄せ手段7によって、前記左右一対のスライダ41は、前記ベルト挿通孔411に通された前記サイドベルト23に対して摺動可能な状態で互いに離間し、シート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する様に構成されている。
そして、上述の様に、左右一対のスライダ41が互いに離間すると共にシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する事によって、肩ベルト25のスライダ41配置部分が本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動し、前記肩ベルト25の移動に伴ってバックル接続具24が互いに離間すると共にシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に向かって移動する様に構成される。尚、前記紐状部材42が挿通可能な孔32が、前記肩ベルト突出部12を中心として、肩ベルト25のバックル22の固定位置までの長さを半径として描かれる円弧よりも外側に配置した場合は、前記引き寄せ手段7の実施の際に、前記スライダ41が前記左右一対のバックル接続具24と当接する様に構成される。
更に、本実施例においては、前記巻取り装置45の巻取り力によって、左右一対のスライダ41が互いに離間する方向に移動する前記引き寄せ手段7を無効化することが出来る様に、前記巻取り装置45には前記引き寄せ手段7による紐状部材42の移動が可能な状態と移動が不可能な状態との切り替えが可能に構成された引き寄せ制御機構6が設けられる。尚、この引き寄せ制御機構6は巻取り装置45とは別体で設けても良く、既存の紐状部材の固定技術を利用して適切に設計する事ができる。
尚、本発明の子供用シートのシート本体1に子供が着座し、前記拘束装置2によって子供を拘束する場合は、前記バックル接続具24をバックル22に接続するために、使用者(子供の保護者等)が、予め前記スライダ41の引き寄せ手段7によってシート本体1の左右部分に形成された側壁部3の上方位置(縁部)に保持された左右一対のバックル接続具24を、前記バックル22の方向に向かって引っ張り、前記巻取り装置45による巻取り力よりも大きな引張力を紐状部材42に作用させる事によって、容易に左右一対のバックル接続具24をバックル22の位置まで移動させる事が出来る。このバックル接続具24がバックル方向に移動する工程において、スライダ41の移動距離が、バックル接続具24の(バックルまでの)移動距離よりも小さく構成される事により、前記巻取り装置45による巻取り力(紐状部材42の張力)よりも小さい引っ張り力で前記引き寄せ手段7(巻取り装置45)から紐状部材42を引き出す事が可能になる。
本実施例の構造は前記の通り紐状部材42が直接バックル接続具24に接続されていないため、前記バックル22に左右一対のバックル接続具24を接続して、前記シート本体1に着座した子供を拘束装置2によって拘束した状態において、前記引き寄せ制御機構6によって、チャイルドシトート使用時に巻取り装置45による引き寄せ手段7の張力を遮断すれば、肩ベルト25の下端部が股ベルト21に接続されたバックル22との固定の位置に向かって傾斜するため、前記左右一対のスライダ41が肩ベルト25の下端位置に自動的に移動し、肩ベルト25に不要な横方向の負荷が作用し肩ベルト25に撓みが出て適切な拘束状態が阻害されることを防止することができる。
更に、左右一対の紐状部材42の他方同士を連結して1つにまとめて構成すれば、前記引き寄せ手段7に設けられた1つの前記巻取り装置45によって、左右夫々の紐状部材42を同時に引き寄せ可能な構造にすることができる。
本発明は自動車用チャイルドシートや、自動車用ベビーベッド、およびベビーカー等の子供用シート用の子供の拘束装置として産業上有効に利用する事ができる。
1:シート本体、2:拘束装置、3:側壁部、4:引き寄せ手段、5:紐保持手段、6:引き寄せ制御機構、7:引き寄せ手段、
11:股ベルト突出部、12:腰ベルト突出部、13:肩ベルト突出部、
21:股ベルト、22:バックル、23:サイドベルト、24:バックル接続具、25:肩ベルト、31:縫製カバー、32:孔、
41:スライダ、42:紐状部材、43:引き寄せ操作部、44:伸縮部、45:巻取り装置、
241:タング部、242:ベルト挿通孔、
411:ベルト挿通孔、412:紐固定孔、431:握り部、
更に、本実施例においては、左右一対の前記スライダ41のシート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)への移動状態を維持可能な紐保持手段5を有し、この紐保持手段5は、前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置の縁部に設けた前記紐状部材42の挿通部31を有し、この挿通部31は伸縮性を有する縫製カバー31に設けた孔32よりなり、この孔32の内径を紐状部材42の外形よりも小さく形成することによって、孔32に対する紐状部材42の移動の際に摩擦抵抗が生じる様に構成され、前記摩擦抵抗によって前記左右一対のスライダ41を互いに離間する方向に移動した状態が維持可能になる様に、縫製カバー31の材質、縫製カバー31の孔32の内径、紐状部材42の外形を既存の技術を用いて適切に設定することによって、紐保持手段5が構成される。なお、前記紐保持手段5の摩擦抵抗部を発生させるための構造は、本実施例に限定させず、適切な摩擦抵抗パットや、弾性構造等既存の技術を利用することができ、更に摩擦抵抗以外の既存の機械的なロック機構を用いて左右一対の前記スライダ41を互いに離間する方向に移動した状態を維持可能に構成しても良い。
更に、本実施例においては、左右一対の前記スライダ41のシート本体1の左右の側壁部3の上方位置(縁部)への移動状態を維持可能な紐保持手段5を有し、この紐保持手段5は、前記シート本体1の左右の側壁部3の上方位置の縁部に設けた前記紐状部材42の挿通部31を有し、この挿通部31は伸縮性を有する縫製カバー31に設けた孔32よりなり、この孔32の内径を紐状部材42の外形よりも小さく形成することによって、孔32に対する紐状部材42の移動の際に摩擦抵抗が生じる様に構成され、前記摩擦抵抗によって前記左右一対のスライダ41を互いに離間する方向に移動した状態が維持可能になる様に、縫製カバー31の材質、縫製カバー31の孔32の内径、紐状部材42の外形を既存の技術を用いて適切に設定することによって、紐保持手段5が構成される。なお、前記紐保持手段5の摩擦抵抗部を発生させるための構造は、本実施例に限定させず、適切な摩擦抵抗パットや、弾性構造等既存の技術を利用することができ、更に摩擦抵抗以外の既存の機械的なロック機構を用いて左右一対の前記スライダ41を互いに離間する方向に移動した状態を維持可能に構成しても良い。

Claims (16)

  1. 子供が着座するシート本体と前記シート本体に着座した子供を拘束する拘束装置とを有し、前記シート本体は座面中央部に形成された股ベルト突出部と座面の左右位置に離間して形成された左右一対の腰ベルト突出部と背面の左右位置に離間して形成された左右一対の肩ベルト突出部とを有し、前記拘束装置は前記股ベルト突出部から突出し一端がシート本体に固定される股ベルトと前記股ベルトの他端に固定されるバックルと前記腰ベルト突出部と前記肩ベルト突出部間に配置され両端が夫々シート本体に固定される左右一対のサイドベルトと前記左右一対のサイドベルトの前記腰ベルト突出部の位置と前記肩ベルト突出部の位置との間に配置され前記サイドベルトに対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のバックル接続具を有する子供用シートの拘束装置において、前記左右一対のサイドベルトの腰ベルト突出部の位置とバックル接続具の配置位置との間に配置され前記サイドベルトに対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダと、前記サイドベルトに配置された前記左右一対のスライダが互いに離間してシート本体の左右の側壁部の方向に引き寄せることが可能な引き寄せ手段を有し、前記引き寄せ手段の実施によるスライダの移動によって前記サイドベルトに配置された前記左右一対のバックル接続具が互いに離間してシート本体の左右の側壁部の方向に移動可能に構成されることを特徴とする子供用シートの拘束装置。
  2. 前記引き寄せ手段は、前記左右一対のスライダに一方の端部が夫々接続される左右一対の紐状部材と、前記左右一対の紐状部材の夫々の他方側に設けられた紐移動手段を含み、前記紐移動手段の実施によって前記左右一対のスライダが互いに離間しシート本体の左右の側壁部の上方位置に向かって移動可能に構成され、更に、前記紐移動手段の実施時に前記スライダが前記バックル接続具と当接する様に構成されることを特徴とする請求項1記載の子供用シートの拘束装置。
  3. 前記紐移動手段が、手動による前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な引き寄せ操作部を有することを特徴とする請求項2記載の子供用シートの拘束装置。
  4. 前記スライダのシート本体の左右の側壁部の上方位置への引き寄せ状態を維持可能な紐保持手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の子供用シートの拘束装置。
  5. 前記紐移動手段が、前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な様に前記紐状部材が伸縮部を有することを特徴とする請求項2記載の子供用シートの拘束装置。
  6. 前記紐移動手段が、前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な様に前記紐状部材の他方に接続された巻取装置を有することを特徴とする請求項2記載の子供用シートの拘束装置。
  7. 前記紐移動手段の引き寄せ動作を制御する引き寄せ制御機構を有することを特徴とする請求項5または6記載の子供用シートの拘束装置。
  8. 左右一対の前記紐状部材の他方同士が連結され、1つの引き寄せ手段によって左右夫々の紐状部材を同時に引き寄せ可能に構成されることを特徴とする請求項2〜7の何れか1項記載の子供用シートの拘束装置。
  9. 子供が着座するシート本体と前記シート本体に着座した子供を拘束する拘束装置とを有し、前記シート本体は座面中央部に形成された股ベルト突出部と背面の左右位置に離間して形成された左右一対の肩ベルト突出部とを有し、前記拘束装置は前記股ベルト突出部から突出し一端がシート本体に固定される股ベルトと前記股ベルトの他端に固定されるバックルと前記肩ベルト突出部から突出し一端がシート本体に固定される左右一対の肩ベルトと前記左右一対の肩ベルトの他端に固定される左右一対のバックル接続具とを有する子供用シートの拘束装置において、前記左右一対の肩ベルトの前記肩ベルト突出部の位置とバックル接続具の固定位置との間に配置され前記肩ベルトに対する配置位置が移動可能に構成される左右一対のスライダと、前記肩ベルトに配置された前記左右一対のスライダが互いに離間してシート本体の左右の側壁部方向に引き寄せることが可能な引き寄せ手段を有し、前記引き寄せ手段の実施によるスライダの移動によって前記肩ベルトに配置された前記左右一対のバックル接続具が互いに離間してシート本体の左右の側壁部方向に移動可能に構成されることを特徴とする子供用シートの拘束装置。
  10. 前記引き寄せ手段は、前記左右一対のスライダに一方の端部が接続される左右一対の紐状部材と、前記左右一対の紐状部材の他方側に設けられた紐移動手段を含み、前記紐移動手段の実施によって、前記左右一対のスライダが互いに離間しシート本体の左右の側壁部の上方位置に向かって移動可能に構成される共に、前記スライダの移動に伴い左右一対の前記バックル接続具が互いに離間しシート本体の左右の側壁部の上方位置に向かって移動可能に構成されることを特徴とする請求項9記載の子供用シートの拘束装置。
  11. 前記紐移動手段が、前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な様に前記紐状部材の他方に形成された引き寄せ操作部を有することを特徴とする請求項10記載の子供用シートの拘束装置。
  12. 前記スライダのシート本体の左右の側壁部の上方位置への引き寄せ状態を維持可能な紐保持手段を有することを特徴とする請求項9〜11の何れか1項記載の子供用シートの拘束装置。
  13. 前記紐移動手段が、前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な様に前記紐状部材が伸縮部を有することを特徴とする請求項10記載の子供用シートの拘束装置。
  14. 前記紐移動手段が、前記左右一対のスライダの引き寄せ動作が可能な様に前記紐状部材の他方に接続された巻取り装置を有することを特徴とする請求項10記載の子供用シートの拘束装置。
  15. 前記紐移動手段の作動を制御する引き寄せ制御機構を有することを特徴とする請求項13または14記載の子供用シートの拘束装置。
  16. 左右一対の前記紐状部材の他方同士が連結され、1つの引き寄せ手段で左右夫々の紐状部材を同時に引き寄せ可能に構成されることを特徴とする請求項9〜15の何れか1項記載の子供用シートの拘束装置。
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