JP2017011815A - 電線モジュール、電線保護部材及び電線保護部材の製造方法 - Google Patents

電線モジュール、電線保護部材及び電線保護部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電線保護部材に、容易に防音性能を持たせることができるようにすることを目的とする。【解決手段】電線モジュール10は、電線12と、電線12の周りの少なくとも一部を覆う保護シート30と、保護シート30の少なくとも一方の主面に重ね合され、保護シート30の形状加工箇所で保護シート30に接合された防音シート40とを含む電線保護部材20とを備える。形状加工箇所は、例えば、熱加工箇所である。また、形状加工箇所は、例えば、折曲げ線又は切断加工箇所である。【選択図】図2

Description

この発明は、電線保護部材に防音性能を持たせる技術に関する。
特許文献1は、電線束と、この電線束を直線状に支持する電線支持部材と、該電線支持部材を配索経路に固定する固定手段とを備えるワイヤハーネスを開示している。電線支持部材としては、プラスチック段ボールシートを使用することが開示されている。
特開2014−117099号公報
ところで、電線が敷設された箇所の周辺で、防音を図りたい場合がある。しかしながら、電線及び電線支持部材とは別に防音用の部材を配設すると、その配設作業が繁雑となる。
そこで、本発明は、電線保護部材に、容易に防音性能を持たせることができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線モジュールは、電線と、前記電線の周りの少なくとも一部を覆う保護シートと、前記保護シートの少なくとも一方の主面に重ね合され、前記保護シートの形状加工箇所で前記保護シートに接合された防音シートとを含む電線保護部材とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る電線モジュールであって、前記形状加工箇所は、熱加工箇所とされている。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る電線モジュールであって、前記形状加工箇所は、前記保護シートを折曲げ容易にする折曲げ線を含み、前記折曲げ線で、前記防音シートと前記保護シートとが接合されているものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係る電線モジュールであって、前記形状加工箇所は、切断加工箇所を含み、前記切断加工箇所で、前記防音シートと前記保護シートとが接合されているものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る電線モジュールであって、前記保護シートは、複数の板状部分と前記複数の板状部分の間に配設されて前記複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材によって形成されているものである。
第6の態様は、電線を保護する電線保護部材であって、保護シートと、前記保護シートの少なくとも一方の主面に重ね合され、前記保護シートの形状加工箇所で前記保護シートに接合された防音シートとを備える。
第7の態様は、電線保護部材の製造方法であって、(a)保護シートの少なくとも一方の主面に防音シートを重ね合せる工程と、(b)前記保護シートを形状加工する施す際に、その形状加工を行う箇所で前記防音シートを前記保護シートに接合する工程とを備える。
第8の態様は、第7の態様に係る電線保護部材の製造方法であって、前記工程(b)において、前記形状加工として熱加工を行う際に、その熱加工を行う箇所で前記防音シートを前記保護シートに接合するものである。
第9の態様は、第7又は第8の態様に係る電線保護部材の製造方法であって、前記工程(b)において、前記形状加工としてその保護シートを折曲げ容易にする折曲げ線を形成する際に、その折曲げ線で、前記防音シートを前記保護シートに接合するものである。
第10の態様は、第7〜第9のいずれか1つの態様に係る電線保護部材の製造方法であって、前記工程(b)において、前記形状加工として切断加工を施す際に、その切断加工を行う箇所で、前記防音シートを前記保護シートに接合するものである。
第1〜第6の態様によると、防音シートは、保護シートの形状加工箇所で保護シートに接合されているため、保護シートの形状加工時に、防音シートと保護シートとの接合を容易に行え、電線保護部材に、容易に防音性能を持たせることができる。
第2の態様によると、形状加工箇所において、熱によって防音シートと保護シートとを熱溶着することができる。
第3の態様によると、折曲げ線を形成する際に、防音シートと保護シートとを容易に接合することができる。
第4の態様によると、切断加工する際に、防音シートと保護シートとを容易に接合することができる。
第5の態様によると、軽量かつ強度的にも優れた電線保護部材を得ることができる。
第7の態様によると、保護シートを形状加工する際に、その形状加工を行う箇所で防音シートを前記保護シートに接合するため、防音シートと保護シートとの接合を容易に行え、電線保護部材に、容易に防音性能を持たせることができる。
第8の態様によると、熱によって防音シートと保護シートとを容易に接合することができる。
第9の態様によると、折曲げ線を形成する際に、防音シートと保護シートとを容易に接合することができる。
第10の態様によると、切断加工時に、防音シートと保護シートとを容易に接合することができる。
実施形態にかかる電線モジュールを示す概略斜視図である。 電線保護部材を平面的に展開した状態を示す概略平面図である。 図2のIII−III線概略断面図である。 電線保護部材の製造工程を示す説明図である。 電線保護部材の製造工程を示す説明図である。 第1変形例に係る電線モジュールを示す概略斜視図である。 電線保護部材を平面的に展開した状態を示す概略平面図である。 図7のVIII−VIII線概略断面図である。 電線保護部材の製造工程を示す説明図である。 電線保護部材の製造工程を示す説明図である。 第2変形例に係る電線モジュールを示す概略斜視図である。 第3変形例に係る電線モジュールを示す概略斜視図である。
<実施形態>
以下、実施形態に係る電線モジュール、電線保護部材及び電線保護部材の製造方法について説明する。
図1は電線モジュール10を示す概略斜視図である。電線モジュール10は、電線12と、電線保護部材20とを備える。
電線12は、芯線の周囲に絶縁被覆が形成されたものである。ここでは、複数の電線12が束ねられることで、電線束13が構成されている。電線モジュール10は、1つの電線12のみ備えていてもよい。また、電線12に沿って光ファイバーケーブル等が配設されていてもよい。この電線12は、車両等において、各種電気部品同士を電気的に接続する配線材として用いられる。
図2は電線保護部材20を平面的に展開した状態を示す概略平面図であり、図3は図2のIII−III線概略断面図である。
図1〜図3に示すように、電線保護部材20は、保護シート30と、防音シート40とを備える。
電線保護部材20は、電線束13の延在方向中間部において、電線束13の外周の少なくとも一部を覆う。ここでは、電線保護部材20は、底部21と、一対の側壁部22とを備える。底部21は、細長い方形板状に形成され、一対の側壁部22も細長い方形板状に形成されている。底部21の両側部に一対の側壁部22が折曲げ可能な状態で繋がっている。底部21の両側部から一対の側壁部22が底部21の一方主面側に向けて立上がるように立設されており、これにより、電線保護部材20は、その延在方向に対して直交する断面において、U字状断面形状を呈する。この電線保護部材20内に電線束13が収容され、電線束13の周囲3方が電線保護部材20によって覆われている。
電線保護部材20は、電線束13の延在方向全体を覆っていてもよいし、電線束13の端部よりの部分を覆っていてもよい。
保護シート30は、電線保護部材20を平面状に展開した状態で、当該電線保護部材20の全体形状と同形状及び同広さに広がるように形成されている。従って、保護シート30は、電線束13の周りの少なくとも一部を覆うことができる。
保護シート30は、本電線保護部材20の底部21及び一対の側壁部22の平板形状を維持する剛体部分である。従って、保護シート30は、ある程度平面形状を維持することができる板部材によって形成されている。
かかる保護シート30を形成する板部材としては、複数の板状部分の間に中空空間が形成された中空板材を用いることが好ましい。かかる中空構造を有する板材であれば、軽量かつ強度的にも優れた電線保護部材20を得ることができるからである。
ここでは、保護シート30は、複数(ここでは2つ)の板状部31aと、複数の板状部31aに挟込まれた介在部31bとを備える。
複数の板状部31a及び介在部31bを形成する材質は特に限定されない。複数の板状部31a及び介在部31bは、紙によって形成されていてもよいし、樹脂によって形成されていてもよいし、また、これらの組合わせによって構成されていてもよい。複数の板状部31a及び介在部31bの少なくとも1つを紙によって形成する場合には、その表面に撥水処理等を施すことが好ましい。
板状部31aは、平板状に形成されている。複数の板状部31aが介在部31bを介して間隔をあけた状態で連結されている。
ここでは、複数の板状部31aの間に、複数の介在部31bが相互間に間隔をあけた並列状態で設けられている。
各介在部31bは、細長い板状に形成されており、両側の板状部31aに対して直交する姿勢で、当該板状部31aに対して繋がっている。
このため、保護シート30を、介在部31bの延在方向に対して直交する面で切断すると、一対の板状部31aの間に複数の介在部31bが並列状に存在するはしご状断面を示す。
このような保護シート30を形成する中空板材は、例えば、前記はしご状断面に応じた押出孔から樹脂を押出す押出成型装置によって、連続的に製造することができ、これにより、板材を容易に低コストで製造することができる。或は、並列状態に配設される複数の介在部31bの両側部に、2つ板状部31aを熱溶着、接着剤等で接合することによっても、中空板材を製造することができる。
中空構造を有する板材の例は上記例に限られない。例えば、板材は、複数の板状部の間に、山部と谷部とが波状に連続する介在部が挟込まれた構成であってもよい。或は、板材は、複数の板状部の間に存在する介在部は、三角柱等の多角柱状の中空形状を形成するものであってもよく、特に、ハニカム構造を形成するものであってもよい。
これらの中空構造を有する板材のうち樹脂によって形成されたものは、プラスチック段ボールと呼ばれることがある。
保護シートを形成する板材としては、上記のような中空板材の他、不織部材をホットプレスして固めた不織シート、樹脂製の板材(中空構造ではない樹脂製の板材)、紙製の板材等を用いることもできる。
保護シート30は、方形状に形成されており、上記底部21と一対の側壁部22との間の部分に折曲げ線34が形成されている。この折曲げ線34は、保護シート30を折曲げ容易にするための形状加工箇所である。ここでは、2つの板状部31aのうちの一方を切断することで、折曲げ線34が形成されている。保護シート30のうち折曲げ線34が形成された箇所では、2つの板状部31aのうちの一方が切断され、他方で繋がった状態となっているため、容易に曲ることができる。
折曲げ線は、ミシン目状に形成されていてもよい。また、折曲げ線は、2つの板状部31aの一方又は両方を、線状に凹ませるようにして形成されたものであってもよい。
なお、保護シート30が中空板材では無い場合、例えば、不織部材をホットプレスして固めた不織シート、樹脂製の板材である場合等でも、その厚み方向全体に亘らない切れ目、又は、ミシン目状の切れ目を入れることによって、折曲げ線を形成することができる。
防音シート40は、車両等において、本電線保護部材20が組込まれる箇所で、音を防ぐ役割を果すシートである。ここで、音を防ぐとは、電線保護部材20が組込まれる箇所で、音の発生自体を抑制するものであってもよいし、音の伝わりを抑制するものであってもよいし、発生した音を吸音するものであってもよい。このような防音シート40は、複数の繊維が絡み合ってシート状をなす不織シート等によって構成される。
防音シート40は、保護シート30の少なくとも一方の主面に重ね合される。ここでは、防音シート40は、保護シート30の外面側に重ね合される。これにより、保護シート30とその周辺部材との接触による音の発生が抑制される。また、防音シート40は、発生した音を吸収することもできるし、内部の電線12と保護シート30とが接触することにより生じた音が外部に漏れることを抑制することもできる。
ここでは、防音シート40は、保護シート30の外面の全体に重ね合されているが、保護シート30の外面の一部に重ね合されていてもよい。
防音シート40は、保護シート30の形状加工箇所で、保護シート30に接合されている。
ここで、保護シート30には、形状加工箇所として、上記折曲げ線34が形成されている。
折曲げ線34は、上記したように、2つの板状部31aのうちの一方を切断した箇所である。折曲げ線34を形成する際には、切断を容易にするため、熱が加えられている。従って、折曲げ線34は、熱加工箇所でもある。そして、熱加工する際の熱によって、当該折曲げ線34において、保護シート30と防音シート40とが接合されている。従って、折曲げ線34に沿って、保護シート30と防音シート40とを接合する接合部36が形成されている。通常は、折曲げ線34を形成した箇所において、保護シート30と防音シート40とがそれらの接触部分で加熱されて溶融して、両者が接合されることになる。図1において、接合部36が表れる部分に網線を付している。上記したように、折曲げ線は、ミシン目状に切断された線であってもよいし、又は、2つの板状部31aのうちの一方又は両方を凹状に凹ませたものであってもよい。
上記電線保護部材20は、折曲げ線34で曲げられた状態で、電線束13を周囲の少なくとも一部を覆う。この状態で、電線保護部材20及び電線束13に粘着テープ等の結束部材50が巻付けられる。これにより、電線保護部材20が電線束13に取付けられた状態が維持される。
上記電線保護部材20の製造方法について説明する。
まず、図4に示すように、加工台60上で、保護シート30の上面に防音シート40を重ね合わせる。
この後、図5に示すように、保護シート30に、形状加工として折曲げ線34を形成する加工を行う。
すなわち、基板70の下面に折曲げ線34を形成するための加工刃72が突設されている。基板70には、ヒータ74等が取付けられており、ヒータ74によって加工刃72が加熱されている。加工刃72は、好ましくは、保護シート30を形成する樹脂の軟化温度以上に加熱されることが好ましいがこれは必須ではない。加熱しなくても、加工刃72の刃先自体で保護シート30に切れ目を形成することはできるし、また、保護シート30が軟化又は溶融しなくても、防音シート40側の繊維等が軟化又は溶融してもよいからである。
そして、上記加工刃72を加工台60に向けて移動させて、加工刃72により、防音シート40を切断し、さらに、保護シート30の上面側の板状部31aを切断する。この際、保護シート30が軟化又は溶融する。好ましくは、防音シート40の繊維の少なくとも一部も軟化又は溶融する。これにより、折曲げ線34が形成された箇所で、保護シート30と防音シート40とが接合(ここでは溶着)される。加工刃72が防音シート40を保護シート30に向けて押付ける途中で、切断、及び、軟化若しくは溶融が行われるため、その押付け状態下、保護シート30と防音シート40とがより確実に接合される。
以上のように構成された電線モジュール10、電線保護部材20及び電線保護部材20の製造方法によると、防音シート40は、保護シート30の形状加工箇所で保護シート30に接合されているため、保護シート30の形状加工時に、防音シート40と保護シート30との接合を容易に行え、電線保護部材20に、容易に防音性能を持たせることができる。
特に、熱加工を行う熱加工箇所において、防音シート40と保護シート30とを熱溶着することができる。
なお、熱を加えずに、刃先によって折曲げ線等を形成する場合でも、防音シートは保護シート30に押付けられる。この押付け力を利用して、例えば、防音シート40の繊維を切断後のバリ等に引っ掛ける等して、防音シート40と保護シート30とをある程度接合した状態に維持することもできる。
また、折曲げ線34を形成する際に、防音シート40と保護シート30とを容易に接合することができる。
<変形例>
上記実施形態を前提として各種変形例について説明する。
図6に示す第1変形例に係る電線モジュール110は、電線12と、電線保護部材120とを備える。
電線12は、上記実施形態で説明したものと同様である。ここでも、電線モジュール110は、複数の電線12が束ねられた電線束13を備える。
図7は電線保護部材120を平面的に展開した状態を示す概略平面図であり、図8は図7のVIII−VIII線概略断面図である。
図6〜図8に示すように、電線保護部材120は、保護シート130と防音シート140とを備える。
保護シート130は、上記実施形態と同様に、中空板材、ホットプレス等された不織シート、樹脂板等によって形成される。ここでは、保護シート130は、中空板材によって形成されている。防音シート140は、上記実施形態と同様に、防音性能を有するシート、不織シート等によって構成される。
本電線保護部材120が、上記実施形態と異なるのは次の構成においてである。
すなわち、保護シート130には、細長い方形状に形成されており、折曲げ線34は形成されていない。この保護シート130は、電線束13をその周りの一方側からのみ覆う板状に形成されている。
保護シート130は、形状加工箇所として、切断加工箇所134を含む。ここので、切断加工箇所134は、保護シート130の外周形状を規定すべく、元となるシートから切断された箇所である。すなわち、保護シート130の外周の少なくとも一部、ここでは、外周全体に切断加工箇所134が形成されている。
そして、その切断加工箇所において、防音シート40と保護シート30とが接合されている。
ここでは、切断加工箇所134は、熱加工箇所でもある。すなわち、元となるシートから保護シート130を切断する際、当該切断を容易にするため、熱を加えて切断される。そして、熱加工する際の熱によって、当該切断加工箇所134において、保護シート30と防音シート40とが接合されている。従って、保護シート130の外周にある切断加工箇所134に沿って、保護シート130と防音シート140とを接合する接合部136が形成されている。通常は、切断加工箇所134において、保護シート130及び防音シート140も加熱されて、両者が溶融して接合されることになる。図6において、接合部36が表れる部分に網線を付している。
上記電線保護部材120は、電線束13を周囲の少なくとも一部を覆う。この状態で、電線保護部材120及び電線束13に粘着テープ等の結束部材50が巻付けられる。これにより、電線保護部材20が電線束13に取付けられた状態が維持される。
上記電線保護部材120の製造方法について説明する。
まず、図9に示すように、加工台160上で、保護シート130Bの上面に防音シート140Bを重ね合わせる。保護シート130B及び防音シート140Bは、それぞれ保護シート130及び防音シート140を形成するための元となる部材であり、保護シート130及び防音シート140よりも大きく広がるシートである。
この後、図10に示すように、保護シート130B及び防音シート140Bを切断して、保護シート130及び防音シート140を所定の形状に打抜くように切断加工する。
すなわち、基板170の下面に切断加工箇所134を形成するための切断刃172が突設されている。基板170には、ヒータ174等が取付けられており、ヒータ174によって切断刃172が加熱されている。切断刃172の好ましい温度等については、上記実施形態において加工刃72の温度として説明した通りである。
そして、上記切断刃172を加工台160に向けて移動させて、切断刃172により、防音シート140及び保護シート130を切断する。この際、保護シート130、好ましくは、防音シート140の繊維の少なくとも一部が軟化又は溶融する。これにより、保護シート130の外周の切断加工箇所134で、保護シート30と防音シート40とが接合(ここでは溶着)される。切断刃172が防音シート140を保護シート130に向けて押付ける途中で、切断、及び、軟化若しくは溶融が行われるため、その押付け状態下、保護シート130と防音シート140とがより確実に接合される。
この第1変形例でも、電線モジュール110、電線保護部材120及び電線保護部材120の製造方法によると、防音シート140は、保護シート130の形状加工箇所で保護シート130に接合されているため、保護シート130の形状加工時に、防音シート140と保護シート130との接合を容易に行え、電線保護部材120に、容易に防音性能を持たせることができる。
特に、熱加工を行う熱加工箇所において、防音シート140と保護シート130とを熱溶着することができる。
また、切断加工箇所134で、防音シート140と保護シート130とを熱溶着することができる。特に、切断加工箇所134が保護シート130の外周囲であるため、防音シート40がその端で保護シート30からめくれにくいというメリットもある。
もっとも、切断加工箇所は、保護シート30の内側の切断箇所(内部の打抜き切断した箇所等)の縁部であってもよい。
また、図11に示す第2変形例に係る電線モジュール210は、上記実施形態を前提として、電線保護部材220の保護シート230及び防音シート240をL字状に曲げ、電線束13の周囲2方向を覆うようにした例である。その他、電線保護部材が電線束の周囲全体を覆ってもよい。
また、図12に示す第3変形例に係る電線モジュール310は、上記第2変形例を前提として、電線保護部材320において、保護シート230の内側に防音シート240を配設し、電線束13と接触するように配設した例である。この場合、電線保護部材320の保護シート230と電線束13との接触音の発生を有効に抑制することができる。
勿論、電線保護部材の両面に防音シートが重ねられてもよい。上記実施形態のように折曲げ線で接合する場合には、保護シートの両面側から折曲げ線を形成すれば、保護シートの両面側に防音シートを接合することができる。また、第1変形例の例では、保護シートの両面に防音シートを重ね合せた状態で切断加工を行えば、保護シートの両面に防音シートを接合することができる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、110、210、310 電線モジュール
12 電線
13 電線束
20、120、220、320 電線保護部材
30、130、230 保護シート
34 折曲げ線
36、136 接合部
40、140、240 防音シート
60、160 加工台
72 加工刃
74、174 ヒータ
134 切断加工箇所
172 切断刃

Claims (10)

  1. 電線と、
    前記電線の周りの少なくとも一部を覆う保護シートと、前記保護シートの少なくとも一方の主面に重ね合され、前記保護シートの形状加工箇所で前記保護シートに接合された防音シートとを含む電線保護部材と、
    を備える電線モジュール。
  2. 請求項1に記載の電線モジュールであって、
    前記形状加工箇所は、熱加工箇所である、電線モジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電線モジュールであって、
    前記形状加工箇所は、前記保護シートを折曲げ容易にする折曲げ線を含み、前記折曲げ線で、前記防音シートと前記保護シートとが接合されている、電線モジュール。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電線モジュールであって、
    前記形状加工箇所は、切断加工箇所を含み、前記切断加工箇所で、前記防音シートと前記保護シートとが接合されている、電線モジュール。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電線モジュールであって、
    前記保護シートは、複数の板状部分と前記複数の板状部分の間に配設されて前記複数の板状部分の間に中空空間を形成する介在部分とを含む中空板材によって形成されている、電線モジュール。
  6. 電線を保護する電線保護部材であって、
    保護シートと、
    前記保護シートの少なくとも一方の主面に重ね合され、前記保護シートの形状加工箇所で前記保護シートに接合された防音シートと、
    を備える電線保護部材。
  7. 電線保護部材の製造方法であって、
    (a)保護シートの少なくとも一方の主面に防音シートを重ね合せる工程と、
    (b)前記保護シートを形状加工する施す際に、その形状加工を行う箇所で前記防音シートを前記保護シートに接合する工程と、
    を備える電線保護部材の製造方法。
  8. 請求項7に記載の電線保護部材の製造方法であって、
    前記工程(b)において、前記形状加工として熱加工を行う際に、その熱加工を行う箇所で前記防音シートを前記保護シートに接合する、電線保護部材の製造方法。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の電線保護部材の製造方法であって、
    前記工程(b)において、前記形状加工としてその保護シートを折曲げ容易にする折曲げ線を形成する際に、その折曲げ線で、前記防音シートを前記保護シートに接合する、電線保護部材の製造方法。
  10. 請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の電線保護部材の製造方法であって、
    前記工程(b)において、前記形状加工として切断加工を施す際に、その切断加工を行う箇所で、前記防音シートを前記保護シートに接合する、電線保護部材の製造方法。
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