JP2017011572A - ファクシミリ装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複雑なシステムを構築することなく、内線IP電話網に接続された各種装置の連携処理をスムーズに行うことができるファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】IP−FAX101は、IP通信がIP−FAX通信であるか否かを判別し、IP通信がIP−FAX通信でない場合、受信されたIP通信をIP電話機103に転送する。
【選択図】図3
【解決手段】IP−FAX101は、IP通信がIP−FAX通信であるか否かを判別し、IP通信がIP−FAX通信でない場合、受信されたIP通信をIP電話機103に転送する。
【選択図】図3
Description
本発明は、ファクシミリ装置及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、VoIPを用いたファクシミリ通信を実行可能なファクシミリ装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
公衆向けのIP網(以下、「公衆IP網」という。)に接続された電話機(以下、「IP電話機」という。)の間でIP通信による通話(以下、「IP通話」という。)等が可能なIP電話技術が知られている。IP電話機は、SIP(Session Initiation Protocol)等の呼制御プロトコルを用いてリアルタイム通信を実行するための各セッションの生成・変更・切断を制御する。また、IP電話機は、VoIP(Voice over Internet Protocol)技術を用いて音声データを各種符号化・圧縮し、当該音声データをIPパケットに変換する。そして、IP電話機は変換されたIPパケットを公衆IP網上でリアルタイムに伝送してIP通話処理を行う。
IP電話機は、IP−PBX(Internet Protocol-Private Branch eXchange)を用いて、屋内に設けられるイントラネットに接続された他のIP電話機と内線IP電話網を構築する。内線IP電話網に接続されたIP電話機(以下、「内線IP電話機」という。)は、内線IP電話機同士で内線IP通話可能である。
近年では、ターミナルアダプタ(Terminal Adapter)(以下、「TA」という。)やホームゲートウェイ(Home GateWay)(以下、「HGW」という。)を介して公衆IP網や内線IP電話網等の各種IP網にファクシミリ装置(以下、「IP−FAX装置」という。)が接続される。各種IP網に接続されたIP−FAX装置は、他のIP−FAX装置から送信されたIP通信を用いたファクシミリ通信(以下、「IP−FAX通信」という。)を要求するためのIP−FAX通信要求に応じてIP−FAX通信を行う。また、IP−FAX装置はIP通話を行うためのIP通話要求を内線IP電話機に転送可能である。
ところで、IP電話機は留守番電話機能を備え、他のIP電話機からの通話音声を録音する。ここで、例えば、通話音声を録音するための録音機能を有しないIP−FAX装置でIP通話要求を受信した場合、IP−FAX装置は通話音声を録音するために当該IP通話要求を内線IP電話機に転送する。また、IP−FAX通信を実行不可能なIP電話機でIP−FAX通信要求を受信した場合、IP電話機はIP−FAX通信要求を当該IP−FAX通信要求に基づくIP−FAXを実行可能なIP−FAX装置に転送する。具体的には、IP電話機は当該IP電話機と内線IP電話網で接続されたIP−FAX装置(以下、「内線IP−FAX装置」という。)にIP−FAX通信要求を転送する。
IP電話機から内線IP−FAX装置にIP−FAX通信要求を転送する技術として、IP電話機と内線IP電話網で接続された保留サーバや主装置がIP−FAX通信要求の転送を管理する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術における電話システムでは、IP電話機でIP−FAX通信要求及びIP通話要求のいずれかの要求に応答した場合、ユーザがIP電話機の保留ボタンを押下すると、保留サーバが通話要求の判別処理を行う。通話要求の判別処理では、IP電話機によって応答された要求がIP−FAX通信要求であるか否かが判別される。応答された要求がIP−FAX通信要求であると、主装置がIP−FAX通信要求を内線IP−FAX装置に転送する。これにより、ユーザがIP電話機でIP−FAX通信要求を応答しても、複雑な操作を行うことなく、IP−FAX通信要求を内線IP−FAX装置に転送可能である。すなわち、内線IP電話機及び内線IP−FAX装置間の連携処理がスムーズに行われる。
しかしながら、特許文献1の技術では、主装置及び保留サーバを設けた複雑なシステムを構築する必要があり、当該システムを管理するためのコストが高くなってしまう。
本発明の目的は、複雑なシステムを構築することなく、内線IP電話網に接続された各種装置の連携処理をスムーズに行うことができるファクシミリ装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のファクシミリ装置は、第1のネットワークに接続された通信装置から送信された、IP通話要求及びIPファクシミリ通信要求を含むIP通信要求に基づいて前記通信装置とIP通信を行い、前記第1のネットワークに接続された第2のネットワークを介して録音装置に前記IP通信要求を転送可能なファクシミリ装置であって、前記IP通信要求を受信すると、前記通信装置及び前記録音装置の各々とセッションを確立するセッション確立手段と、前記IP通信要求がIPファクシミリ通信要求であるか否かを判別する判別手段と、前記IP通信要求がIPファクシミリ通信要求でない場合、前記IP通信要求を前記録音装置に転送するIP通信制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、複雑なシステムを構築することなく、内線IP電話網に接続された各種装置の連携処理をスムーズに行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置としてのIP−FAX101を含む通信システム100の構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、通信システム100は、IP−FAX101,105、IP電話機103,107、及びHGW104,108を備える。IP−FAX101はローカルIPネットワーク102を介してIP電話機103及びHGW104と互いに接続され、IP−FAX105はローカルIPネットワーク106を介してIP電話機107及びHGW108と互いに接続されている。HGW104及びHGW108は公衆IPネットワーク109を介して接続されている。
IP電話機103,107は、留守番電話機能を有し、当該留守番電話機能を用いるための留守番電話接続モードが設定された場合、通話先から送信された音声を録音する。また、IP電話機103,107は公衆IPネットワーク109を介して通話可能である。HGW104,108は、ローカルIPネットワーク102,106と公衆IPネットワーク109とを接続し、ローカルIPネットワーク102,106の各々に接続された各種装置の呼制御サーバとして用いられる。例えば、HGW104は、HGW108からIP通信のセッションを確立するためのINVITEリクエストを受信すると、HGW104に接続されたIP−FAX101及びIP電話機103の各々に当該INVITEリクエストを送信する。IP−FAX101,105の各々は、VoIP機能を有し、アナログ信号に変換されたファクシミリ信号の音声符号化復号化処理やIPパケット処理を実行可能なみなし音声通信方式のファクシミリ装置である。また、IP−FAX101,105の各々は、通信先から送信された音声から当該通信先がファクシミリ装置であることを示すCNG信号を検知すると、当該通信先とIP−FAX通信(IPファクシミリ通信)を行う。さらに、IP−FAX101,105の各々は、留守番電話機能を有し、留守番電話機能を用いるための留守番電話接続モードが設定された場合、IP−FAX通信要求を受信すると、当該IP−FAX通信要求に基づくIP−FAX処理を実行する。IP−FAX101はIP電話機103とローカルIPネットワーク102を介して互いにIP−FAX通信要求及びIP通話要求を含むIP通信要求を転送可能である。IP−FAX105はIP電話機107とローカルIPネットワーク106を介して互いにIP通信要求を転送可能である。本実施の形態では、IP−FAX101,105は同様の構成を有するため、以下、一例として、IP−FAX101を用いて説明する。
IP−FAX101は、CPU110、ROM111、RAM112、画像メモリ113、解像度変換部114、符号化復号化処理部115、時計部116、及びデジタルモデム117を備える。また、IP−FAX101は、Subscriber Line Interface Circuit(SLIC)118、LANI/F119、画像処理部120、シートスキャナ121、ブックスキャナ122、及び操作部123を備える。さらに、IP−FAX101は、ラインバッファ124、プリントバッファ125、及びプリンタ126を備える。CPU110は、ROM111、RAM112、画像メモリ113、解像度変換部114、符号化復号化処理部115、時計部116、デジタルモデム117、SLIC118、及びLANI/F119とシステムバス127を介して互いに接続されている。また、CPU110は、画像処理部120、操作部123、ラインバッファ124、及びプリントバッファ125とシステムバス127を介して互いに接続されている。デジタルモデム117はSLIC118と互いに接続され、画像処理部120はシートスキャナ121及びブックスキャナ122と互いに接続され、プリントバッファ125はプリンタ126と接続されている。
CPU110はIP−FAX101全体を統括的に制御する。ROM111はCPU110が実行する各種制御プログラムを格納する。RAM112はSRAM等で構成され、IP−FAX101の各種設定情報や各種データの管理情報等を格納する。画像メモリ113はDRAM等で構成され、各種画像データ等を格納する。解像度変換部114は画像データを形成するために必要なラスタデータに解像度変換処理を行う。符号化復号化処理部115は格納された画像データ等に符号化復号化処理を行う。時計部116は図示しないIC回路で構成され、各種処理に用いられる時間を計時する。デジタルモデム117は、格納された画像データを変調してG.711等の規格に基づいて音声符号化を行い、音声符号化されたデータをデジタルデータとしてローカルIPネットワーク102に送信する。SLIC118は、G.711等の規格に基づいて音声コーデックによるアナログ‐デジタル変換処理や電話回線エミュレーションを行う。LANI/F119はローカルIPネットワーク102に接続されたIP電話機103とデータ通信を行う。画像処理部120は、シートスキャナ121やブックスキャナ122によって読み込まれた画像データに補正処理を行って高精細な画像データを生成する。シートスキャナ121及びブックスキャナ122の各々は、図示しないCSイメージセンサ及び原稿搬送機構等を備え、原稿を光学的に読み取って電気的な画像データに変換する。操作部123はキーボード及び表示部等を備え、ユーザの操作によってIP−FAX101の各種設定を行う。ラインバッファ124は画像データの送信制御を行う。プリントバッファ125は1ページ分の印刷用の文字コードを格納するためのバッファメモリである。プリンタ126は格納された画像データを記録紙に印刷する。
図2は、図1の通信システム100で実行されるファクシミリ通信処理の手順を示すシーケンス図である。
例えば、IP電話機103でIP−FAX通信要求を応答した場合、IP電話機103は、IP−FAX通信を実行不可能であるので、IP−FAX通信を実行可能なIP−FAX101に転送する必要がある。IP電話機103からIP−FAX101にIP−FAX通信要求を容易に転送するために、例えば、特許文献1のような、IP−FAX通信要求の転送を管理する保留サーバや主装置を備える通信システムを構築することも考えられる。その場合、主装置及び保留サーバを設けた複雑なシステムを構築する必要があり、当該システムを管理するためのコストが高くなってしまう。
これに対応して、本実施の形態におけるIPFAX101は、受信されたIP通信がIP−FAX通信であるか否かを判別し、IP通信がIP−FAX通信でない場合、IP電話機103にIP通信を転送する。
図2の処理は、HGW104からIP−FAX101及びIP電話機103にIP通信のINVITEリクエストが夫々送信される場合の一例として、IP−FAX101及びIP電話機103の各々で留守番電話接続モードが設定されている場合を前提とする。
図2において、まず、通信システム100におけるIP−FAX105は、HGW108を介してHGW104にIP−FAX通信のセッションの確立を要求するINVITEリクエストを送信する(ステップS201)。以下では、IP−FAX通信のセッションをFAXセッションとし、FAXセッションの確立を要求するINVITEリクエスト(IPファクシミリ通信要求)をFAX−INVITEリクエストとして説明する。みなし音声方式のファクシミリ装置であるIP−FAX101,105では、FAX−INVITEリクエストに含まれるメディア種別に「audio」が設定されている。メディア種別はIP通信の種別を示し、みなし音声方式のファクシミリ装置では、IP通話やIP−FAX通信に対応するメディア種別として「audio」が用いられる。次いで、HGW104は、当該HGW104に接続されるIP−FAX101及びIP電話機103の各々にFAX−INVITEリクエストを送信する(ステップS202、S203)。
次いで、IP−FAX101は受信されたFAX−INVITEリクエストに応じて直ちにセッション確立処理を行う(ステップS204)。具体的に、IP−FAX101はFAX−INVITEリクエストのメディア種別に対応するIP−FAX通信を着信処理中であることを示す暫定応答(100 Trying)をHGW104に送信する。また、IP−FAX101は当該IP−FAX通信の通信相手を呼び出し中であることを示す暫定応答(180 Ringing)をHGW104に送信する。さらに、IP−FAX101は、暫定応答(100 Trying)及び暫定応答(180 Ringing)を送信した後、直ちに、FAXセッションを確立するために必要な成功応答(200 OK)をHGW104に送信する。その後、IP−FAX105は、HGW104を介して成功応答(200 OK)を受信し、成功応答(200 OK)を受信したことを示すACK信号をIP−FAX101に送信する。その後、IP−FAX101がACK信号を受信すると、IP−FAX101及びIP−FAX105の間ではFAXセッションが確立する。
一方、HGW104及びIP電話機103は、FAX−INVITEリクエストに対応するFAXセッションがIP−FAX101及びIP−FAX105の間で確立すると、要求取消処理を行う(ステップS205)。具体的に、FAXセッションがIP−FAX101及びIP−FAX105の間で確立すると、HGW104がIP電話機103にFAX−INVITEリクエストを取り消すためのCANCELリクエストを送信する。IP電話機103は、CANCELリクエストを受信し、受信されたCANCELリクエストに応じてFAX−INVITEリクエストの終了を示すリクエスト終了信号(487 Request Terminated)をHGW104に送信する。次いで、HGW104は、リクエスト終了信号(487 Request Terminated)を受信したことを示すACK信号をIP電話機103に送信する。これにより、IP電話機103はHGW104から受信されたINVITEリクエストに対応する処理を終了する。すなわち、本実施の形態では、IP−FAX101で留守番電話接続モードが設定されている場合、IP−FAX105からFAX−INVITEリクエストが送信されると、IP−FAX105のFAXセッションの確立先は必ずIP−FAX101となる。
IP−FAX101は、ステップS204においてFAXセッションが確立すると、IP電話機103と内線通話を行うためのセッションの確立を要求するINVITEリクエストをHGW104に送信する(ステップS206)。以下では、IP電話機103と内線通話を行うためのセッションを内線セッションとし、内線セッションの確立を要求するINVITEリクエストを内線INVITEリクエストとして説明する。次いで、HGW104は当該内線INVITEリクエストをIP電話機103に送信する(ステップS207)。IP−FAX101はステップS206の処理と並行してIP−FAX105にIP電話機103を呼出し中であることを通知する疑似RBTを送信する(ステップS208)。次いで、IP−FAX101はCNG信号を所定の期間監視するCNG信号監視処理を開始する(ステップS209)。ここで、FAX−INVITEリクエストには、IP通信の種別がIP通話及びIP−FAX通信のいずれであっても、メディア種別として「audio」が設定されている。このため、IP−FAX101は、FAX−INVITEリクエストに基づいてIP通信の種別がIP通話及びIP−FAX通信のいずれであるかを判別することができない。これに対応して、本実施の形態では、IP−FAX101は、IP−FAX105から送信される音声データ(以下、「送信音声データ」という。)(IPファクシミリ通信要求)から当該IP−FAX105がファクシミリ装置であることを示すCNG信号を検知すると、IP通信の種別がIP−FAX通信であると判別する。CNG信号は1100Hzの単一トーンの信号である。
IP電話機103は、ステップS207で受信された内線INVITEリクエストに応じてステップS204と同様の処理であるセッション確立処理を行って(ステップS210)、IP−FAX101との間で内線セッションを確立する。次いで、IP電話機103は応答用音声データをIP−FAX101に送信する(ステップS211)。応答用音声データには「只今、留守にしています。御用の方はメッセージをどうぞ。」等のメッセージの録音を促す応答メッセージ(Out Going Message)が含まれる。次いで、IP−FAX101は受信された応答用音声データを中継し、応答用音声データをIP−FAX105へ送信する(ステップS212)。次いで、IP−FAX101は、IP−FAX105からの送信音声データを中継し、当該送信音声データをIP電話機103に送信する。また、IP−FAX101は、IP−FAX105からの送信音声データの中からCNG信号を検知すると(ステップS213)、IP電話機103と確立された内線セッションを終了するためにセッション終了処理を行う(ステップS214)。具体的に、IP−FAX101はセッションを終了するためのBYEリクエストをHGW104を介してIP電話機103に送信する。IP電話機103はBYEリクエストを受信したことを示す成功応答(200 OK)をHGW104を介してIP−FAX101に送信する。IP−FAX101が成功応答(200 OK)を受信すると、IP−FAX101及びIP電話機103の間で確立されていた内線セッションが終了する。IP−FAX101は、ステップS214の処理と並行して、IP−FAX105から送信された音声データに基づいてIP−FAX105とIP−FAX受信を行う(ステップS215)。次いで、IP−FAX101は、IP−FAX受信が完了すると、FAXセッションを終了するためにステップS214と同様の処理であるセッション終了処理を行い(ステップS216)、本処理を終了する。
図3は、図1の通信システム100で実行される転送処理の手順を示すシーケンス図である。
図3の処理も、HGW104からIP−FAX101及びIP電話機103にIP通信のINVITEリクエストが夫々送信される場合の一例として、IP−FAX101及びIP電話機103の各々で留守番電話接続モードが設定されている場合を前提とする。
図3において、まず、通信システム100におけるIP電話機107は、HGW108を介してHGW104にIP通話のセッションの確立を要求するINVITEリクエスト(IP通話要求)を送信する(ステップS301)。以下では、ステップS301におけるIP通話のセッションを第1の通話セッションとし、第1の通話セッションの確立を要求するINVITEリクエストを通話INVITEリクエストとして説明する。次いで、HGW104は、当該HGW104に接続されるIP−FAX101及びIP電話機103の各々に通話INVITEリクエストを送信する(ステップS302、S303)。
次いで、IP−FAX101は受信された通話INVITEリクエストに応じてセッション確立処理を行う(ステップS304)。具体的に、IP−FAX101は通話INVITEリクエストのメディア種別に対応するIP通話を着信処理中であることを示す暫定応答(100 Trying)をHGW104に送信する。また、IP−FAX101は当該IP通話の通信相手を呼び出し中であることを示す暫定応答(180 Ringing)をHGW104に送信する。さらに、IP−FAX101は、暫定応答(100 Trying)及び暫定応答(180 Ringing)を送信した後、直ちに、第1の通話セッションを確立するために必要な成功応答(200 OK)をHGW104に送信する。その後、IP電話機107は、HGW104を介して成功応答(200 OK)を受信し、成功応答(200 OK)を受信したことを示すACK信号をIP−FAX101に送信する。その後、IP−FAX101がACK信号を受信すると、IP−FAX101及びIP電話機107の間では第1の通話セッションが確立する。
一方、HGW104及びIP電話機103は、図2のステップS205と類似の処理を行う(ステップS305)。具体的に、第1の通話セッションがIP−FAX101及びIP電話機107の間で確立すると、HGW104がIP電話機103に通話INVITEリクエストを取り消すためのCANCELリクエストを送信する。IP電話機103は、CANCELリクエストを受信し、受信されたCANCELリクエストに応じて通話INVITEリクエストの終了を示すリクエスト終了信号(487 Request Terminated)をHGW104に送信する。次いで、HGW104は、リクエスト終了信号(487 Request Terminated)を受信したことを示すACK信号をIP電話機103に送信する。これにより、IP電話機103はHGW104から受信された通話INVITEリクエストに対応する処理を終了する。すなわち、本実施の形態では、IP−FAX101で留守番電話接続モードが設定されている場合、IP電話機107から通話INVITEリクエストが送信されても、IP電話機107の第1の通話セッションの確立先は必ずIP−FAX101となる。
IP−FAX101及びHGW104は、ステップS304において第1の通話セッションが確立すると、図2のステップS206、S207と同様の処理を行う。また、IP−FAX101はステップS206の処理と並行してIP電話機107にIP電話機103を呼出し中であることを通知する疑似RBTを送信する(ステップS306)。次いで、IP−FAX101はCNG信号を所定の期間監視するCNG信号監視処理を開始する(ステップS307)。
IP電話機103は、ステップS207の処理を実行した後に図2のステップS210、S211と同様の処理を行う。次いで、IP−FAX101は受信された応答用音声データを中継し、当該応答用音声データをIP電話機107へ送信する(ステップS308)。次いで、IP−FAX101は、IP電話機107から送信される送信音声データを中継し、当該送信音声データをIP電話機103に送信する。また、IP−FAX101は、IP電話機107との第1の通話セッションが確立されてから所定の期間、IP電話機107から送信される送信音声データからCNG信号を検知しないと、通信先がファクシミリ装置ではないと判断する。これにより、IP−FAX101はIP通信の種別がIP通話であると判別する。次いで、IP−FAX101は、IP電話機107とのIP通信をIP電話機103に転送するために転送処理を行う(ステップS309)。具体的には、IP−FAX101は、転送先としてIP電話機103が設定されたREFERリクエストをHGW104を介してIP電話機107に送信する。IP電話機107は、REFERリクエストを受信したことを示すレスポンス(202 Accepted)及び転送処理中であることを示すNOTIFYリクエストの各々をHGW104を介してIP−FAX101に送信する。IP−FAX101は、NOTIFYリクエストを受信したことを示す成功応答(200 OK)をHGW104を介してIP電話機107に送信する。IP電話機107は、REFERリクエストに基づいて内線セッションにおける通信先をIP−FAX101からIP電話機107に変更するためのINVITEリクエストをHGW104を介してIP電話機103に送信する。以下、内線セッションにおける通信先を変更するためのINVITEリクエストを変更INVITEリクエストとして説明する。次いで、IP電話機103は内線セッションにおける通信先を変更する。具体的に、IP電話機103は、IP電話機107とのIP通話のセッションを確立するために、変更INVITEリクエストに応じて図2のステップS204と同様の処理であるセッション確立処理を行う(ステップS310)。以下、ステップS309におけるIP通話のセッションを第2の通話セッションとして説明する。第2の通話セッションが確立されると、IP電話機103及びIP電話機107の間で通話可能となる。
次いで、IP−FAX101は、IP電話機107との第1の通話セッション及びIP電話機103との内線セッションを終了するために、IP電話機107及びIP電話機103の各々とステップS214と同様の処理を行う(ステップS311)。その後、IP−FAX101は、ステップS311の処理を実行した後、本処理を終了する。
図4は、図1におけるIP−FAX101で実行されるIP通信処理の手順を示すフローチャートである。
図4の処理は、CPU110がROM111に格納された制御プログラムを実行することによって行われる。また、図4の処理も、HGW104からIP−FAX101及びIP電話機103にIP通信のINVITEリクエストが夫々送信される場合の一例として、IP−FAX101及びIP電話機103で留守番電話接続モードが設定されている場合を前提とする。
図4において、まず、CPU110は、HGW104からIP通信のセッション(以下、「IP通信セッション」という。)の確立を要求するINVITEリクエスト(以下、「IP通信INVITEリクエスト」という。)を受信したか否かを判別する。その後、CPU110は、IP通信INVITEリクエストを受信すると(例えば、図2のステップS202や図3のステップS302)、IP通信INVITEリクエストに応じて直ちに図2のステップS204の処理を行う(ステップS401)。次いで、CPU110はIP電話機103に対して呼び出し処理(例えば、図2のステップS206や図3のステップS206)を行う。また、CPU110はIP通信セッションの接続先に呼び出し処理中であることを示す疑似RBTを通知する(例えば、図2のステップS208及び図3のステップS305)。さらに、CPU110はCNG監視処理を開始する(例えば、図2のステップS209及び図3のステップS306)(ステップS402)。本実施の形態では、呼び出し処理によって内線INVITEリクエストを送信してから当該内線INVITEリクエストに対する応答通知を受信するまでの待機時間(以下、「応答待機時間」という。)や、CNG監視処理の実行時間は予め設定されている。次いで、CPU110は、予め設定された応答待機時間が経過したか否かを判別する(ステップS403)。
ステップS403の判別の結果、応答待機時間が経過したとき、CPU110は、IP電話機103は応答不可能であると判断し、「呼出しましたが近くにおりません。」等の不在メッセージをIP通信セッションの接続先に通知する(ステップS404)。次いで、CPU110は、IP通信セッションの接続先とのセッションを終了し(ステップS405)、本処理を終了する。
ステップS403の判別の結果、応答待機時間が経過しないとき、CPU110は、IP電話機103から内線INVITEリクエストに対応する応答通知を受信したか否かを判別する(ステップS406)。その後、CPU110は、IP電話機103から内線INVITEリクエストに対応する応答通知を受信すると(ステップS406でYES)、IP通信セッションの接続先及びIP電話機103の中継処理を行う(ステップS407)。ステップS407の処理は、例えば、図2のステップS211,S212や、図3のステップS211、S308を含む。次いで、CPU110は、IP通信セッションの接続先から送信される音声データからCNG信号を検知したか否かを判別する(ステップS408)。
ステップS408の判別の結果、CNG信号を検知したとき、CPU110は、IP通信セッションの接続先がファクシミリ装置であると判断し、図2のステップS214のセッション終了処理を行う(ステップS409)。これにより、IP電話機103との内線セッションが終了する。次いで、CPU110は、IP通信セッションの接続先からIP−FAX受信を行って(ステップS410)、ステップS405の処理に進む。
ステップS408の判別の結果、CNG信号を検知しないとき、CPU110は、予め設定されたCNG監視処理の実行時間が経過したか否かを判別する(ステップS411)。
ステップS411の判別の結果、CNG監視処理の実行時間が経過しないとき、CPU110はステップS408の処理に戻り、CNG監視処理の実行時間が経過したとき、CPU110は、IP通信セッションの接続先がファクシミリ装置でないと判断する。その後、CPU110は、IP通信セッションの接続先から送信される音声データの録音を行うために、図3のステップS309〜S311を含むIP通信転送処理を行う(ステップS412)(IP通信制御手段)。これにより、IP通信セッションの接続先及びIP電話機103が直接通話可能となり、IP通信セッションの接続先から送信される音声データをIP電話機103が録音可能となる。次いで、CPU110は、ステップS412の処理を行った後、ステップS405の処理に進み、本処理を終了する。
本実施の形態によれば、IP−FAX101において、IP通信がIP−FAX通信であるか否かが判別され、IP通信がIP−FAX通信でなくIP通話である場合、受信されたIP通信がIP電話機103に転送される。これにより、保留サーバ等を設けること無くIP通信をIP電話機103に転送することができる。つまり、複雑なシステムを構築することなく、ローカルIPネットワーク102で接続されたIP−FAX101とIP電話機103との連携処理をスムーズに行うことができる。また、IP通信を受信すると、IP電話機103とのセッションも確立されるので、IP通信がIP−FAX通信でないことを判別してから、即座にIP通信をIP電話機103に転送することができる。その結果、IP−FAX通信でないIP通信としてのIP通話の録音も早急に実行することができる。
また、本実施の形態では、IP通信がIP−FAX通信である場合、IP通信INVITEリクエストに基づいてIP−FAX105とIP−FAX通信が行われる。これにより、IP−FAX105とIP−FAX通信を確実に行うことができる。
本実施の形態では、IP通信がIP−FAX通信である場合、IP通信INVITEリクエストに基づいてIP−FAX105とIP−FAX通信が行われる前にIP電話機103とのセッションが終了される。これにより、IP電話機103において不要なセッションの確立が継続されることを防止することができる。
また、本実施の形態では、IP通信を受信すると(ステップS202)、直ちにIP−FAX105とセッションが確立される(ステップS204)。これにより、IP−FAX105及びIP電話機103の間のセッションが先に確立され、IP通信がIP電話機103へ先に受信されるのを防止することができる。
本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101,105 IP−FAX
102 ローカルIPネットワーク
103 IP電話機
109 公衆IPネットワーク
102 ローカルIPネットワーク
103 IP電話機
109 公衆IPネットワーク
Claims (6)
- 第1のネットワークに接続された通信装置から送信された、IP通話要求及びIPファクシミリ通信要求を含むIP通信要求に基づいて前記通信装置とIP通信を行い、前記第1のネットワークに接続された第2のネットワークを介して録音装置に前記IP通信要求を転送可能なファクシミリ装置であって、
前記IP通信要求を受信すると、前記通信装置、及び前記録音装置の各々とセッションを確立するセッション確立手段と、
前記IP通信要求がIPファクシミリ通信要求であるか否かを判別する判別手段と、
前記IP通信要求がIPファクシミリ通信要求でない場合、前記IP通信要求を前記録音装置に転送するIP通信制御手段とを備えることを特徴とするファクシミリ装置。 - 前記IP通信制御手段は、前記IP通信要求がIPファクシミリ通信要求である場合、前記IP通信要求に基づいて前記通信装置とIPファクシミリ通信を行うことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
- 前記IP通信制御手段は、前記IP通信要求がIPファクシミリ通信要求である場合、前記IP通信要求に基づいて前記通信装置とIPファクシミリ通信を行う前に前記録音装置とのセッションを終了することを特徴とする請求項2記載のファクシミリ装置。
- 前記セッション確立手段は、前記通信装置及び前記録音装置の間のセッションを確立させないように、前記IP通信要求を受信すると、直ちに前記通信装置とセッションを確立する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
- 第1のネットワークに接続された通信装置から送信された、IP通話要求及びIPファクシミリ通信要求を含むIP通信要求に基づいて前記通信装置とIP通信を行い、前記第1のネットワークに接続された第2のネットワークを介して録音装置に前記IP通信要求を転送可能なファクシミリ装置の制御方法であって、
前記IP通信要求を受信すると、前記通信装置、及び前記録音装置の各々とセッションを確立するセッション確立ステップと、
前記IP通信要求がIPファクシミリ通信要求であるか否かを判別する判別ステップと、
前記IP通信要求がIPファクシミリ通信要求でない場合、前記IP通信要求を前記録音装置に転送するIP通信制御ステップとを備えることを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。 - 第1のネットワークに接続された通信装置から送信された、IP通話要求及びIPファクシミリ通信要求を含むIP通信要求に基づいて前記通信装置とIP通信を行い、前記第1のネットワークに接続された第2のネットワークを介して録音装置に前記IP通信要求を転送可能なファクシミリ装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記ファクシミリ装置の制御方法は、
前記IP通信要求を受信すると、前記通信装置、及び前記録音装置の各々とセッションを確立するセッション確立ステップと、
前記IP通信要求がIPファクシミリ通信要求であるか否かを判別する判別ステップと、
前記IP通信要求がIPファクシミリ通信要求でない場合、前記IP通信要求を前記録音装置に転送するIP通信制御ステップとを備えることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015126701A JP2017011572A (ja) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | ファクシミリ装置及びその制御方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015126701A JP2017011572A (ja) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | ファクシミリ装置及びその制御方法、並びにプログラム |
Publications (1)
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JP2017011572A true JP2017011572A (ja) | 2017-01-12 |
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ID=57761946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015126701A Pending JP2017011572A (ja) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | ファクシミリ装置及びその制御方法、並びにプログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2017011572A (ja) |
-
2015
- 2015-06-24 JP JP2015126701A patent/JP2017011572A/ja active Pending
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