JP5895675B2 - 通信装置 - Google Patents

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本発明は、通話とファクシミリデータの送信に対応した通信装置に関する。
通信装置に関する技術が提案されている。特許文献1には、IP網を経由して音声通信および画像通信を行う画像通信装置等が開示されている。特許文献1では、ADSLによりIP網と画像通信装置が接続される。ADSLの場合は、終端装置としてADSLモデムが用いられ、ADSLモデムのIP網側はアナログ電話回線接続、画像通信装置側はLAN接続となる。画像通信装置では、ユーザが通話中の相手に対して画像送信を希望する場合は、通話の状態を保持したまま画像を通信する操作が行われる。画像通信装置では、通話中の通話相手への画像送信が選択されると、通話相手との通話が切断される。その後、第2のセッション要求メッセージが相手方の画像通信装置に送信されて、ファクシミリデータがこの画像通信装置に送信される。
特開2005−159588号公報
発明者は、通話と、ファクシミリデータの送信が同じ期間に行えると、通信装置の利便性が向上すると考えた。例えば、通話を継続しつつ、通話相手の相手先装置にファクシミリデータを送信することができるようになる。また、ファクシミリデータの送信先を、相手先装置のユーザとの通話によって確認することができるようになる。さらに、送信したファクシミリデータが相手先装置で受信されたかを、その通話によって確認することができるようになる。再度、同じ相手先装置に電話をかけて確認するといった手間が生じない。
本発明は、通話とファクシミリデータの送信に対応した使い勝手のよい通信装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、通話及びファクシミリデータの送受信のための通信に対応し、アナログ信号ケーブルが接続される第一通信部と、ファクシミリデータの送受信のための通信に対応し、デジタル信号ケーブルが接続される第二通信部と、通信の相手先となる相手先装置のユーザとの通話のために、前記第一通信部が回線閉結された状態で、前記第二通信部を介した前記相手先装置との通信を、SIPによって確立するように制御する第一通信制御部と、前記第一通信制御部による制御によって、前記相手先装置との通信が確立されたかを判断する第一判断部と、前記第一判断部で通信が確立されたと判断された場合、前記第一通信部が回線閉結された状態で、前記第二通信部から前記相手先装置に前記ファクシミリデータを送信するように制御する第二通信制御部と、を備える通信装置である。
これによれば、通話とファクシミリデータの送信を同じ期間に行うことができる。例えば、ファクシミリデータの送信先を通話によって確認した状態で、ファクシミリデータを通話相手であるユーザの相手先装置に送信することができる。送信後、ファクシミリデータが好適に受信されたかを通話によって確認することができる。ファクシミリデータが誤って第三者に送信されるといった誤送信の発生を防止することができる。SIPによって確立された通信において、ファクシミリデータを送信するため、高速なファクシミリデータの送信が可能となり、送信時間を短縮することができる。
この通信装置は、次のようにしてもよい。前記第一通信制御部による制御によって、前記第二通信部で、回線使用中を示す第一種の信号が受信されたため、前記第一判断部で通信が確立されないと判断された場合、前記第一通信部を回線開放するように制御する第三通信制御部と、前記第三通信制御部による制御によって、前記第一通信部が回線開放された状態で、前記第二通信部を介した前記相手先装置との通信を、SIPによって確立するように制御する第四通信制御部と、前記第四通信制御部による制御によって、前記相手先装置との通信が確立されたかを判断する第二判断部と、前記第二判断部で通信が確立されたと判断された場合、前記第一通信部が回線開放された状態で、前記第二通信部から前記相手先装置に前記ファクシミリデータを送信するように制御する第五通信制御部と、を備える、ようにしてもよい。これによれば、例えば、通話相手であったユーザの相手先装置が、同じ期間内の通話とファクシミリデータの受信に対応できない場合であっても、この相手先装置にファクシミリデータを送信することができる。ファクシミリデータの誤送信を防止することができる。ファクシミリデータは、SIPによって確立された通信において送信されるため、上記同様、高速なファクシミリデータの送信が可能となり、送信時間を短縮することができる。
前記第一判断部によって通信が確立されないと判断された場合、前記第一通信部が回線閉結された状態で、通話の終了に関する音声情報を、前記通信装置が備える音声出力部から出力するように制御する出力制御部を備え、前記第三通信制御部は、前記出力制御部による制御によって、前記音声情報が出力された場合、前記第一通信部を回線開放するように制御する、ようにしてもよい。これによれば、通話の終了を通信装置で通話中のユーザに報知することができる。ユーザが通話の終了を認識可能な状態で、回線開放を行い、ファクシミリデータの送信を開始させることができる。
前記第一通信制御部による制御によって、前記第二通信部で、前記SIPによる通信に対応していないことを示す第二種の信号が受信され、又は、前記第一通信制御部による制御に対応した応答が受信されないため、前記第一判断部で通信が確立されないと判断された場合、回線閉結された状態の前記第一通信部から前記相手先装置に前記ファクシミリデータを送信するように制御する第六通信制御部を備える、ようにしてもよい。これによれば、通話相手であったユーザの相手先装置と、SIPによる通信が確立されない場合であっても、この相手先装置にファクシミリデータを送信することができる。ファクシミリデータの誤送信を防止することができる。
前記第一判断部によって通信が確立されないと判断された場合、前記第一通信部が回線閉結された状態で、通話の終了に関する音声情報を、前記通信装置が備える音声出力部から出力するように制御する出力制御部を備え、前記第六通信制御部は、前記出力制御部による制御によって、前記音声情報が出力された場合、回線閉結された状態の前記第一通信部から前記相手先装置に前記ファクシミリデータを送信するように制御する、ようにしてもよい。これによれば、通話の終了を通信装置で通話中のユーザに報知することができる。ユーザが通話の終了を認識可能な状態で、ファクシミリデータの送信を開始させることができる。
本発明によれば、通話とファクシミリデータの送信に対応した使い勝手のよい通信装置を得ることができる。
本発明の実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。 通信システムで実行される実施例1に係る通信のシーケンス図である。 通信システムで実行される実施例2に係る通信のシーケンス図である。 通信装置の手動送信処理の内の第1部分を示すフローチャートである。 通信装置の手動送信処理の内の第1部分に続く第2部分を示すフローチャートである。 通信装置の手動送信処理の内の第2部分に続く第3部分を示すフローチャートである。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<通信システム>
通信システム1について、図1を参照して説明する。図1に示す通信システム1は、IPネットワークとしての次世代ネットワーク(Next Generation Network 以下、「NGN」という)3と、アナログ回線網としての公衆電話交換回線網(Public Switched Telephone Networks 以下、「PSTN」という)5によって構築される。NGN3は、光回線を基礎として構築される。構築された光回線により、通話及びファクシミリデータの送受信のための通信を行うことができる。PSTN5は、アナログ回線により、通話及びファクシミリデータの送受信のための通信を行うことができる。このような2種類の回線網を利用したサービスは、西日本電信電話株式会社及び東日本電信電話株式会社のような通信事業者によって提供される。西日本電信電話株式会社及び東日本電信電話株式会社によって提供されるNGN3を介したサービスの内の帯域確保型のデータ通信サービスとして、データコネクト(登録商標)サービスがある。利用可能な通信帯域は、64kbps、512kbps、1Mbps程度である。この帯域確保型のデータ通信サービスでは、PSTN5を介した通信と同様、市外局番から始まる電話番号(以下、「ダイヤル番号」という)が利用される。ダイヤル番号としては、例えば、0ABJやE.164形式が例示され、通信事業者から割り当てられる。
通信システム1は、通信装置10と、通信装置50と、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ80と、ホームゲートウェイ(以下、「HGW」という)82と、交換機90を含む。通信装置10は、後述する手動送信処理(図4〜図6参照)を実行可能な装置である。通信装置50は、通信装置10の通信相手となる装置である。通信装置50は、通信装置10と同一の装置であってもよい。以下では、通信装置50を、「相手先装置50」という。通信装置10は、デジタル信号ケーブルとしてのLANケーブル7と、アナログ信号ケーブルとしての電話機コード9によって、HGW82に接続される。通信装置10の側のHGW82は、光回線を基礎としたNGN3に接続される。NGN3(光回線)及びPSTN5は、通信事業者によって通信可能に接続される。図1に示す例では、相手先装置50は、通信装置10と同様の状態で設けられている。即ち、相手先装置50は、LANケーブル7及び電話機コード9によって、HGW82に接続される。相手先装置50の側のHGW82も、NGN3(光回線)に接続される。図1とは異なり、相手先装置50は、NGN3に対応していない場合もある。このような相手先装置50は、電話機コード9を介してPSTN5に接続される。相手先装置50が光回線に接続されておらず、PSTN5に接続されている場合、通信装置10と相手先装置50との間の通話と、通信装置10と相手先装置50との間のファクシミリデータの送受信は、例えば、光回線及びPSTN5を介して行われる。
通信装置10とHGW82の接続、及び/又は、相手先装置50とHGW82の接続は、無線LANによって行われてもよい。通信装置10の側のHGW82は、通信装置10及びNGN3との間の通信を中継する。相手先装置50の側のHGW82は、相手先装置50及びNGN3との間の通信を中継する。HGW82は、PSTN I/F22,62から電話機コード9を介して送信されたアナログ信号を、デジタル信号に変換し、NGN3に送信する。HGW82で変換され、NGN3に送信されたデジタル信号がPSTN5の側に送られる場合、アナログ信号に変換される。HGW82は、通信事業者によって提供される場合もある。
SIPサーバ80は、通信装置10のIPアドレス及びSIPURI(SIP Uniform Resource Identifier)を対応付けて記憶し、相手先装置50の、IPアドレス及びSIPURIを対応付けて記憶している。SIPサーバ80は、SIPを用いて、通信装置10と相手先装置50との間の通信を制御する。NGN3を介して実行されるT.38ベースのIPFax(Internet Protocol Fax 以下、「T.38Fax」という)通信において、SIPに基づく各種の信号(指令)は、通信装置10と相手先装置50との間で、SIPサーバ80を経由して送受信される。T.38Fax通信については、後述する。交換機90は、PSTN5を介した通信において、伝送路間の接続を切り替える。
<通信装置>
通信装置10は、ファクシミリ機能として、T.38Fax通信と、G3Fax通信を行うための機能を有する。T.38は、IPプロトコルを用いて、Fax通信を行うための伝送制御プロトコルである。T.38Fax通信は、SIPURIを用いて、ファクシミリデータを送受信するものである。T.38Fax通信によるファクシミリデータの送受信は、NGN3を介して行われる。G3Fax通信は、ファクシミリデータを送受信するものである。G3Fax通信によるファクシミリデータの送受信は、一般的には、光回線及び/又はPSTN5を介して行われる。両通信において、ファクシミリデータは符号化されて送受信される。通信装置10では、通信装置10のユーザと相手先装置50のユーザが通話中である場合、通話から引き続き、その相手先装置50に、ファクシミリデータを送信することができる。この送信は、T.38Fax通信又はG3Fax通信の何れかによって行われる。この点については、後述する。
本実施形態では、T.38Fax通信におけるファクシミリデータの送信を「T.38Fax送信」という。G3Fax通信におけるファクシミリデータの送信を「G3Fax送信」という。上述したような通話から引き続き実行されるファクシミリ送信を「手動送信」という。
通信装置10は、図1に示すように、表示部12と、操作部14と、読取部16と、印刷部18と、ネットワークインターフェース(ネットワークI/F)20と、PSTNインターフェース(PSTN I/F)22と、ハンドセット24を備える。通信装置10は、CPU30と、プログラムROM32と、RAM34と、フラッシュROM36とを備える。これら各部12〜36は、バスライン26に接続される。表示部12は、諸情報を表示するためのディスプレイである。操作部14は、複数のキーを含む。操作部14に含まれるキーとしては、0〜9等のテンキー、短縮ダイヤルキー、オンフックキー及びスタートキー等が例示される。テンキー及び短縮ダイヤルキーは、例えば、ダイヤル番号を入力する際に押下される。オンフックキーは、通信装置10においてハンドセット24が載せ置かれる受話器台(不図示)に、ハンドセット24が置かれたままの状態で、PSTN I/F22を回線閉結させる場合に、押下される。スタートキーは、T.38Fax送信又はG3Fax送信を行う際に、押下される。ユーザは、操作部14に含まれる各種の処理に対応付けられたキーを操作することで、各種の指示を通信装置10に入力することができる。
読取部16は、原稿を読み取る。印刷部18は、通信装置10で受信されたファクシミリデータに対応する画像を、記録用紙に印刷する。ネットワークI/F20には、LANケーブル7が挿入(接続)される。ネットワークI/F20は、HGW82を介して接続されるNGN3を介した通信に対応する。PSTN I/F22には、電話機コード9が挿入(接続)される。PSTN I/F22は、NCU及びモデムを含む。PSTN I/F22は、PSTN5を介した通信に対応する。ハンドセット24は、通話に用いられる。ハンドセット24は、音声の入力及び出力部として機能する。
CPU30は、演算処理を実行する。プログラムROM32は、手動送信処理を含む各種の処理等のためのコンピュータプログラムを記憶する。RAM34は、CPU30が各種のコンピュータプログラムを実行する際に利用される記憶領域となる。RAM34には、手動送信処理の実行途中に、この処理で利用される所定のデータ(情報)が記憶される。CPU30は、プログラムROM32に記憶された各種のコンピュータプログラムを実行する等して、通信装置10を制御する。これによって、通信装置10では、各種の処理が実行され、各種の機能が実現される。
フラッシュROM36は、各種のデータを記憶する。例えば、フラッシュROM36には、短縮ダイヤルテーブルが記憶される。短縮ダイヤルテーブルは、短縮ダイヤルキーによるダイヤル番号の入力を可能とするためのテーブルであって、各短縮ダイヤルキーと、ダイヤル番号が関連付けられたテーブルである。フラッシュROM36には、SIPサーバ80のドメイン名が記憶される。ユーザは、操作部14を操作し、SIPサーバ80のドメイン名を記憶させる。この他、フラッシュROM36には、手動送信処理で出力される各種の音声情報(図5のS116及びS128、図6のS130参照)に対応した音声データが記憶される。
相手先装置50は、図1に示すように、通信装置10の各部12〜36に対応する、各部52〜76を備える。各部52〜76に関する説明は、上記同様であり、省略する。相手先装置50は、既に実用化された公知の通信装置であってもよいが、上述した通り、通信装置10と同一の装置であってもよい。相手先装置50が公知の通信装置である場合、プログラムROM72には、手動送信処理のためのコンピュータプログラムは記憶されない。相手先装置50が公知の通信装置である場合、相手先装置50は、T.38Fax通信に対応していない装置であることもある。相手先装置50が通信装置10と同一の装置である場合、プログラムROM72には、手動送信処理のためのコンピュータプログラムが記憶され、相手先装置50においても、手動送信処理が実行される。
<通信システムでの通信>
通信システム1で実行される、通信装置10と相手先装置50との間の通信について、2つの実施例を説明する。以下に説明する実施例1及び実施例2では、相手先装置50は、図1に示すように、NGN3及びPSTN5に対応していることとする。通信装置10及び/又は相手先装置50は、ネットワークI/F20,60及びPSTN I/F22,62の何れか一方によって通信している場合、他方による通信を行えないこととする。通信事業者が、例えば、東日本電信電話株式会社又は西日本電信電話株式会社である場合を例とすれば、両方で同時通信する(例えば、PSTN I/F22を介して通話しつつ、ネットワークI/F20を介して手動送信を行う)には、東日本電信電話株式会社又は西日本電信電話株式会社との間で、2回線分の契約を行う必要がある。
<実施例1>
実施例1について、図2を参照して説明する。実施例1では、通信装置10が発呼側となり、相手先装置50が被呼側となる。具体的に、実施例1は、通信装置10から発信し、相手先装置50のユーザとの通話が開始された後、通信装置10が、NGN3によって、この相手先装置50に、ファクシミリデータを手動送信する場合の例である。
通信装置10のユーザは、受話器台にあるハンドセット24を持ち上げる(手順A1)。これによって、PSTN I/F22が回線閉結される。ハンドセット24を持ち上げると行ったユーザの行為は、回線閉結のために行われる。従って、これ以外の方法によって、回線閉結の状態に移行できるのであれば、手順A1は、その方法に基づいてもよい。例えば、ユーザは、操作部14のオンフックキーを操作する。この他、通信装置10がハンドセット24を備えず、通信装置10に電話機(不図示)が外付けされている場合、ユーザは、外付けされた電話機のハンドセットを持ち上げる。次に、通信装置10のユーザは、操作部14を操作し、相手先装置50のダイヤル番号を入力する(手順A2)。通信装置10では、入力されたダイヤル番号に応じた発信処理が実行される。相手先装置50では、これに伴い着信し、相手先装置50のユーザが着信に応じ、例えば、ハンドセット64を持ち上げると、PSTN I/F62が回線閉結される(手順A3)。これによって、通信装置10と相手先装置50との間は、通信可能な状態となり、相手先装置50のユーザと通信装置10のユーザの通話が開始される。通信装置10では、手順A2で入力され、手順A3の発信処理に用いられた相手先装置50のダイヤル番号が、RAM34に記憶される。この記憶は、CPU30によって制御される。
通話中の所定のタイミングで、通信装置10のユーザは、操作部14のスタートキーを押下する(手順A4)。通信装置10では、ネットワークI/F20からINVITEが送信される(手順A5)。INVITEは、手順A2で入力されたダイヤル番号に従い生成されたSIPURIを送信先として送信される。例えば、ダイヤル番号が、「0123456789」で、SIPサーバ80のドメイン名が「abc-defg.ne.jp」であったとする。この場合、生成されるSIPURIは、「tel:0123456789;phone-context=abc-defg.ne.jp」となる。INVITEは、SIPによる通信を開始する際に送信され、コール(セッション)に招待するためのメッセージである。INVITEは、以降の通信に関する情報を含む。
上述した通り、実施例1では、通信装置10及び/又は相手先装置50は、ネットワークI/F20,60及びPSTN I/F22,62の何れか一方によって通信している場合、他方による通信を実行できないことを前提とする。従って、手順A5が実行された場合、通信装置10では、ネットワークI/F20で、486信号(486 Busy Here)が受信される(手順A6)。486信号は、回線使用中を示すメッセージである。相手先装置50が、ネットワークI/F60及びPSTN I/F62を介した同時通信に対応していない場合、486信号は、SIPサーバ80から送信される(図2参照)。なお、通信装置10が、ネットワークI/F20及びPSTN I/F22を介した同時通信に対応していない場合、486信号は、ネットワークI/F20が接続されたHGW82から送信される。手順A5及びA6は、SIPに従った手順である。
486信号が受信された場合、通信装置10では、PSTN I/F22が回線開放され、通信装置10及び相手先装置50との間の通信が切断される(手順A7)。相手先装置50においても、PSTN I/F62が回線開放される。続けて、通信装置10では、再度、ネットワークI/F20からINVITEが送信される(手順A8)。INVITEは、手順A5の場合と同様、手順A2で入力されたダイヤル番号に従い生成されたSIPURIを送信先として送信される。手順A5で生成されたSIPURIを、RAM34に記憶しておき、これを利用するようにしてもよい。INVITEは、SIPサーバ80を経由して、相手先装置50に送信され、ネットワークI/F60で受信される(手順A8)。相手先装置50では、受信されたINVITEに応じ、ネットワークI/F60から、200OKが送信される(手順A9)。200OKは、INVITEによる要求が受け入れられたことを示すメッセージである。200OKは、SIPサーバ80を経由して、通信装置10に送信され、ネットワークI/F20で受信される(手順A9)。これによって、通信装置10と相手先装置50との間で、SIPによる通信が確立される。
その後、通信装置10と相手先装置50との間では、T.38Fax通信が実行される(手順A10)。手順A10では、通信装置10のネットワークI/F20から、直接、相手先装置50にファクシミリデータが送信される。ファクシミリデータは、読取部16で原稿が読み取られ、読み取られた原稿に対応して生成される。ネットワークI/F20から送信されたファクシミリデータは、ネットワークI/F60で受信され、印刷部58で記録用紙に印刷される。
ファクシミリデータの送信が終了すると、通信装置10では、ネットワークI/F20からBYEが送信される(手順A11)。BYEは、INVITEによるコールを終了することを通知するためのメッセージである。BYEは、SIPサーバ80を経由して、相手先装置50に送信され、ネットワークI/F60で受信される(手順A11)。相手先装置50では、受信されたBYEに応じ、ネットワークI/F60から、200OKが送信される(手順A12)。この場合の200OKは、BYEによる要求が受け入れられたことを示すメッセージである。200OKは、SIPサーバ80を経由して、通信装置10に送信され、ネットワークI/F20で受信される(手順A12)。これによって、通信装置10と相手先装置50との間のSIPによる通信は終了する。
<実施例2>
実施例2について、図3を参照して説明する。実施例2では、相手先装置50が発呼側となり、通信装置10が被呼側となる。具体的に、実施例2は、相手先装置50から発信し、通信装置10のユーザとの通話が開始された後、通信装置10が、NGN3によって、この相手先装置50に、ファクシミリデータを手動送信する場合の例である。
相手先装置50のユーザは、ハンドセット64を持ち上げ(手順B1)、通信装置10のダイヤル番号を入力する(手順B2)。相手先装置50では、入力されたダイヤル番号に応じた発信処理が実行される。通信装置10では、これに伴い着信し、通信装置10のユーザが着信に応じ、例えば、ハンドセット24を持ち上げると、PSTN I/F22が回線閉結される(手順B3)。これによって、相手先装置50のユーザと通信装置10のユーザの通話が開始される。通信装置10では、相手先装置50からの着信に際し、受信される相手先装置50のダイヤル番号がRAM34に記憶される。この記憶は、CPU30によって制御される。手順B1〜手順B3は、実施例1の手順A1〜手順A3に対応する手順である。手順B1〜手順B3に関するこの他の説明は省略する。
通話中の所定のタイミングで、通信装置10のユーザは、操作部14のスタートキーを押下する(手順B4)。実施例2では、その後、手順B5〜手順B12が順次実行される。手順B5及び手順B8でのINVITEは、手順B3の着信に際し、RAM34に記憶されたダイヤル番号に従い生成されたSIPURIを送信先として送信される。手順B8では、手順B5で生成されたSIPURIを、RAM34に記憶しておき、これを利用するようにしてもよい。手順B5〜手順B12は、実施例1の手順A5〜手順A12に対応する手順である。手順B5〜手順B12に関する説明は省略する。
<手動送信処理>
手動送信処理について、図4〜図6を参照して説明する。手動送信処理は、上述した、実施例1の手順A4又は実施例2の手順B4におけるスタートキーの押下を条件として、ファクシミリデータの送信側となる通信装置10で開始される処理である。実施例1の手順A1〜A3、又は、実施例2の手順B1〜手順B3に関し、相手先装置50のユーザとの通話に至る処理は、既に実用化された通信装置と同様にして実行される。通信装置10が発呼側となる場合、上述した通り、CPU30は、入力されたダイヤル番号を、RAM34に記憶する(実施例1の手順A2及び手順A3参照)。通信装置10が被呼側となる場合、上述した通り、CPU30は、着信に際し受信されたダイヤル番号を、RAM34に記憶する(実施例2の手順B3参照)。
手動送信処理を開始したCPU30は、ネットワークI/F20にLANケーブル7が挿入され、通信装置10がリンクアップされているか否かを判断する(S100)。LANケーブル7が挿入されていない、又は、ローカルエリアネットワーク内の外部装置と通信できない場合、通信装置10はリンクアップされていないとして、S100は否定される(S100:No)。S100が否定された場合(S100:No)、CPU30は、処理を図6のS130に移行する。ネットワークI/F20を介して、ローカルエリアネットワーク内の外部装置と通信できる場合、通信装置10はリンクアップされているとして、S100は肯定される(S100:Yes)。S100が肯定された場合(S100:Yes)、CPU30は、ネットワークI/F20がNGN3に接続されているか否かを判断する(S102)。S102は、ネットワークI/F20とLANケーブル7で接続されたHGW82と通信し、自装置がNGN3に接続されているとみなされる状態であるか否かに従い判断される。S102での判断は、既に実用化された手法によって行われる。NGN3に接続されているとみなされない場合、S102は否定される(S102:No)。S102が否定された場合(S102:No)、CPU30は、処理を図6のS130に移行する。
NGN3に接続されているとみなされる場合、S102は肯定される(S102:Yes)。S102が肯定された場合(S102:Yes)、CPU30は、読取部16での原稿の読み取りを制御する(S104)。読取部16では、通信装置10にセットされた原稿の読み取りが実行される。CPU30は、読み取られた原稿に対応したファクシミリデータを生成し、RAM34に記憶する。読取部16での原稿の読み取りが完了し、読み取られた全原稿に対応する全てのファクシミリデータがRAM34に記憶された場合、CPU30は、読取フラグをON(読取完了)にする。読取フラグは、原稿の読み取りが完了しているか否かを表す情報である。手動送信処理が開始された初期状態では、読取フラグはOFF(読取未完了)とされる。読取フラグは、RAM34に記憶される。続けて、CPU30は、ネットワークI/F20からINVITEを送信するように制御する(S106)。S106は、実施例1の手順A5及び実施例2の手順B5に対応する。従って、CPU30は、INVITEを送信する場合、手順A2で入力されたRAM34に記憶された相手先装置50のダイヤル番号、又は、手順B3に際し受信されたRAM34に記憶された相手先装置50のダイヤル番号に従いSIPURIを生成する。INVITEは、生成されたSIPURIを送信先として送信される。S106を実行した後、CPU30は、処理を図5のS108に移行する。
S108で、CPU30は、送信されたINVITEに対し、SIPに従った応答を受信し、応答された信号の種別を判断する。SIPの応答が、INVITEによる要求の受け入れを示す200OKであった場合(S108:200OK)、CPU30は、T.38Fax送信を制御する(S110)。通信装置10及び相手先装置50の両装置共に、通信事業者との間で2回線分の契約が行われている場合、200OKが受信される。200OKの受信によって、通話中である相手先装置50との間で通信が確立される。S110では、S104でRAM34に記憶されたファクシミリデータが、ネットワークI/F20から相手先装置50に送信される。T.38Fax送信のための各手順は、従来と同様であり、説明は省略する。ファクシミリデータの送信後、上述した実施例1の手順A11及び手順A12、又は、実施例2の手順B11及び手順B12と同様の手順が順次実行される。
その後、CPU30は、ハンドセット24が受話器台に載せ置かれたこと、又は、相手先装置50において回線開放されたことが検出されたか否かを判断する(S112)。前述した何れについても検出されない場合(S112:No)、CPU30は、S112を繰り返して実行する。前述した何れかが検出された場合(S112:Yes)、CPU30は、PSTN I/F22での回線開放を制御する(S114)。PSTN I/F22は、回線開放する。S114を実行した後、CPU30は、手動送信処理を終了する。
S108で受信されたSIPの応答が、INVITEによる要求の失敗に関する、第一種の信号、第二種の信号若しくは第三種の信号の何れかであった場合、又は、SIPの応答が受信されなかった場合、CPU30は、受信状態に応じた処理を実行する。第一種の信号は、回線使用中を示す信号である。第一種の信号は、実施例1の手順A6及び実施例2の手順B6で例示した、486信号である。第二種の信号は、NGN3による通信に対応していないことを示す信号である。NGN3による通信には、SIPが用いられるから、第二種の信号は、SIPによる通信に対応していないことを示す信号ということもできる。第二種の信号としては、403信号、404信号及び488信号が例示される。403信号は、NGN3による通信に対応していない状況(SIPによる通信に対応していない状況)として、例えば、相手先装置50の電源がオフされている場合に受信される。404信号は、NGN3による通信に対応していない状況として、例えば、SIPサーバ80に、相手先装置50のIPアドレス及びSIPURIが記憶されていない場合に受信される。488信号は、NGN3による通信に対応していない状況として、例えば、相手先装置50が、T.38Fax通信のようなNGN3を介したサービスの提供に関する契約を、通信事業者との間で締結していない場合に受信される。なお、第二種の信号は、SIPにおいて定義された400番台の信号のうち、第一種の信号及び第三種の信号に含まれない他の信号の何れかであってもよい。第三種の信号は、相手先装置50が一時的に通信できないことを示す信号である。第三種の信号は、480信号である。480信号は、例えば、相手先装置50がメモリフルの場合に受信される。メモリフルは、受信されたファクシミリデータを記憶しておくためのメモリ(RAM74又はフラッシュROM76)がフルであることを意味する。
第一種の信号、具体的には、486信号が受信された場合(S108:第一種の信号(486))、CPU30は、通話終了に関する音声情報を出力するように制御する(S116)。第一種の信号である486信号が受信された場合(S108:第一種の信号(486))は、実施例1の手順A6及び実施例2の手順B6に対応する。通話終了に関する音声情報は、実行中の通話が終了されることを内容とする情報である。通信終了に関する音声情報の出力先は、ハンドセット24とされる。CPU30は、通信終了に関する音声情報に対応する音声データを、フラッシュROM36からRAM34に読み出し、これを再生する。CPU30は、再生された音声情報をハンドセット24から出力するように制御する。音声情報は、ハンドセット24から出力される。通信装置10のユーザは、相手先装置50のユーザとの通話(会話)を終了し、ハンドセット24を受話器台に戻す。この場合、相手先装置50のユーザも、ハンドセット64を受話器台(不図示)に戻す。
次に、CPU30は、PSTN I/F22での回線開放を制御する(S118)。PSTN I/F22は、回線開放する。S118は、実施例1の手順A7及び実施例2の手順B7に対応する。S118を実行した後、CPU30は、ネットワークI/F20からINVITEを送信するように制御する(S120)。S120は、実施例1の手順A8及び実施例2の手順B8に対応する。CPU30は、INVITEを送信する場合、手順A2で入力されたRAM34に記憶された相手先装置50のダイヤル番号、又は、手順B3に際し受信されたRAM34に記憶された相手先装置50のダイヤル番号に従いSIPURIを生成する。S106で生成されたSIPURIをRAM34に記憶しておき、これを利用するようにしてもよい。INVITEは、生成されたSIPURIを送信先として送信される。
その後、CPU30は、送信されたINVITEに対し、SIPの応答を受信し、応答された信号が200OKであるか、第一種の信号としての486信号であるかを判断する(S122)。第一種の信号である486信号が受信された場合(S122:第一種の信号(486))、CPU30は、予め定めた一定時間経過するのを待ち(S124)、処理をS120に戻す。S122のタイミングで486信号が受信される場合としては、次のような状況が想定される。即ち、S118に伴い、相手先装置50でPSTN I/F62が回線開放した後、S120で送信されるINVITEが相手先装置50で受信されるまでの期間に、相手先装置50と、NGN3に接続された通信装置10以外の通信装置(不図示)との間で、通信が確立された場合、S122のタイミングで、486信号が受信される。S124での一定時間は、確立された通信が終了するまでの期間を考慮して、予め定められる。
200OKが受信された場合(S122:200OK)、CPU30は、T.38Fax送信を制御する(S126)。200OKの受信によって、通話中であった相手先装置50との間で通信が確立される。S126では、S104でRAM34に記憶されたファクシミリデータが、ネットワークI/F20から相手先装置50に送信される。T.38Fax送信のための各手順は、従来と同様であり、説明は省略する。200OKが受信された場合(S122:200OK)は、実施例1の手順A9及び実施例2の手順B9に対応する。S126は、実施例1の手順A10及び実施例2の手順B10に対応する。ファクシミリデータの送信後、上述した実施例1の手順A11及び手順A12、又は、実施例2の手順B11及び手順B12が実行される。その後、CPU30は、手動送信処理を終了する。
説明をS108に戻し、第三種の信号、具体的には、480信号が受信された場合(S108:第三種の信号(480))、CPU30は、通信不可に関する音声情報を出力するように制御する(S128)。通信不可に関する音声情報は、相手先装置50が一時的なエラーでファクシミリデータを受信できないことを内容とする情報である。通信不可に関する音声情報の出力先は、ハンドセット24及び相手先装置50とされる。CPU30は、通信不可に関する音声情報に対応する音声データを、フラッシュROM36からRAM34に読み出し、これを再生する。CPU30は、再生された音声情報をハンドセット24から出力するように制御する。音声情報は、ハンドセット24から出力される。CPU30は、再生された音声情報をPSTN I/F22に出力するように制御する。音声情報は、PSTN I/F22から、相手先装置50に送信される。相手先装置50では、PSTN I/F62で音声情報が受信され、ハンドセット64から出力される。ハンドセット24及び相手先装置50への前述した各出力は、同時に制御するようにしてもよいが、順次制御するようにしてもよい。その後、CPU30は、処理をS112に移行し、S112を上記同様にして実行する。
S108で第二種の信号が受信された場合、又は、S106でINVITEを送信した後、一定時間内にSIPの応答が受信されなかった場合(S108:第二種の信号(403,404,488)又は応答なし)、CPU30は、処理を図6のS130に移行する。SIPの応答が受信されない場合としては、サーバタイムアウト等が例示される。S130で、CPU30は、通話終了に関する音声情報を出力するように制御する。S130は、図5のS116と同様の処理であり、CPU30は、S130をS116と同様にして実行する。S130に関するこの他の説明は省略する。続けて、CPU30は、PSTN I/F22からCNGを送信するように制御する(S132)。CNGは、ファクシミリ装置であることを示す発呼側識別信号である。
その後、CPU30は、RAM34に記憶された読取フラグがONであるか、OFFであるかを判断する(S134)。S134が、図4のS102が肯定され(S102:Yes)、S104及び図5のS108(S108:第二種の信号(403,404,488)又は応答なし)を経た状態で実行される場合、読取フラグはONであると判断される(S104参照)。一方、S134が、図4のS100又はS102の何れかが否定(S100,S102:No)された状態で実行される場合、読取フラグはOFFであると判断される。読取フラグがONである場合(S134:ON)、CPU30は、G3Fax送信を制御する(S136)。S136では、S104でRAM34に記憶されたファクシミリデータが、PSTN I/F22から相手先装置50に送信される。G3Fax送信のための各手順は、従来と同様であり、説明は省略する。
読取フラグがOFFである場合(S134:OFF)、CPU30は、読取部16での原稿の読み取りと、ここで読み取られた全原稿に対応する全てのファクシミリデータのG3Fax送信を制御する(S138)。S136又はS138を実行した後、CPU30は、PSTN I/F22での回線開放を制御する(S140)。PSTN I/F22は、回線開放する。その後、CPU30は、手動送信処理を終了する。相手先装置50では、S110、S126、S136又はS138の何れかで送信されたファクシミリデータが受信され、このファクシミリデータに対応した画像が印刷部58で記録用紙に印刷され、又は、印刷されず、RAM74又はフラッシュROM76に記憶される。
<本実施形態の効果>
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)上記では、手動送信処理(図4〜図6参照)において、通信装置10と相手先装置50との間で、両装置のユーザが通話している状態から、この相手先装置50にファクシミリデータを送信する(S110、S126、S136又はS138参照)こととした。そのため、ファクシミリデータの送信先を通話によって確認した状態で、ファクシミリデータを、通話相手である又は通話相手であったユーザの相手先装置50に送信することができる。送信後、ファクシミリデータが好適に受信されたかを通話によって確認することができる。ファクシミリデータが誤って第三者に送信されるといった誤送信の発生を防止することができる。従って、通話とファクシミリデータの送信に対応した使い勝手のよい通信装置10とすることができる。
手動送信処理では、相手先装置50へのファクシミリデータの送信に際し、S100、S102及びS108の各処理を通して、ファクシミリデータの送信方法を、T.38Fax送信(S110又はS126参照)とするか、G3Fax送信(S136又はS138参照)とするかを判断することとした。S108では、S106で送信されたINVITEに対するSIPの応答に応じて、T.38Fax送信(S110又はS126参照)とするか、G3Fax送信(S136又はS138参照)とするかを判断することとした。そのため、通信装置10及び相手先装置50の状況に応じた送信方法で、ファクシミリデータを通信装置10から送信し、相手先装置50で受信することができる。
(2)上記では、手動送信処理のS102で、NGN3に接続されていると判断された場合(S102:Yes参照)、続く、S104で原稿を読み取り、ファクシミリデータを生成し、RAM34に記憶することとした。通信装置10がNGN3に接続されている場合(S102:Yes参照)、相手先装置50へのファクシミリデータの送信は、T.38Fax送信(S110又はS126参照)によって行われる可能性がある。NGN3を介して行われるT.38Fax送信は、G3Fax送信と比較し、通信速度が高速であり、ファクシミリデータの送信を短時間で終了させることが可能である。T.38Fax送信を実行しつつ、原稿を読み取り、ファクシミリデータを生成するような構成では、通信速度に対して、ファクシミリデータの生成速度が遅くなり、ファクシミリデータの生成が間に合わなくなるといった事態が発生することも想定される。この点に関し、本実施形態の手動送信処理では、T.38Fax送信(S110又はS126参照)が実行される可能性がある場合(S102:Yes参照)には、事前にファクシミリデータを生成するため、前述のような事態が発生することはなく、T.38Fax送信による高速通信のメリットを有効に利用することができる。その結果、高速なファクシミリデータの送信が可能となり、送信時間を短縮することができる。
(3)上記では、手動送信処理のS116で、通話終了に関する音声情報をハンドセット24から出力し、続く、S118で回線開放し、S126でT.38Fax送信を制御することとした。そのため、通信装置10のユーザに、通話が終了することを認識させた上で、回線開放を行い、その後、ファクシミリデータの送信を開始させることができる。また、手動送信のS130で、通話終了に関する音声情報をハンドセット24から出力し、その後、S136又はS138でG3Fax送信を制御することとした。そのため、通信装置10のユーザに、通話が終了することを認識させた上で、その後、ファクシミリデータの送信を開始させることができる。
さらに、手動送信処理のS108でSIPの応答が、相手先装置50が例えばメモリフルの状態で、一時的に通信できないことを示す第三種の信号(480信号)であった場合(S108:第三種の信号(480)参照)、S128で通信不可に関する音声情報を、ハンドセット24から出力し、PSTN I/F22から相手先装置50に送信することとした。そのため、通信装置10のユーザ及び相手先装置50のユーザに、ファクシミリデータを送信できないことを認識させることができる。相手先装置50のユーザは、ハンドセット64から出力される音声情報を聴き取り、相手先装置50の状態を認識し、対策を講じることができる。
<変形例>
上述したように構築される通信システム1では、相手先装置50が通信装置10と同一の装置である場合もある。この場合、同一の装置である、通信装置10と相手先装置50との間でファクシミリデータの送受信がなされる。通信装置10と同一である相手先装置50は、このような場合を考慮し、次のように動作するようにしてもよい。即ち、ファクシミリデータの受信側となる相手先装置50は、ファクシミリデータの送信側となる通信装置10が、上記同様、図5のS118で回線開放した場合、この回線開放を検出する。そして、回線開放が検出された場合、相手先装置50のCPU70は、自動的に、PSTN I/F62での回線開放を制御する。その際、S116と同様、通話終了に関する音声情報がハンドセット64から出力されるようにしてもよい。図1に示す通信システム1で、相手先装置50から通信装置10にファクシミリデータが送信される場合、通信装置10のCPU30は、相手先装置50を例に説明した、回線開放の検出と、PSTN I/F22での回線開放と、通話終了に関する音声情報の出力を制御する。この場合、相手先装置50のCPU70は、上述した手動送信処理(図4〜図6参照)を実行する。
1 通信システム
3 次世代ネットワーク(NGN)
5 公衆電話交換回線網(PSTN)
7 LANケーブル
9 電話機コード
10 通信装置
12,52 表示部
14,54 操作部
16,56 読取部
18,58 印刷部
20,60 ネットワークインターフェース(ネットワークI/F)
22,62 PSTNインターフェース(PSTN I/F)
24,64 ハンドセット
26,66 バスライン
30,70 CPU
32,72 プログラムROM
34,74 RAM
36,76 フラッシュROM
50 通信装置(相手先装置)
80 SIPサーバ
82 ホームゲートウェイ(HGW)
90 交換機

Claims (5)

  1. 通話及びファクシミリデータの送受信のための通信に対応し、アナログ信号ケーブルが接続される第一通信部と、
    ファクシミリデータの送受信のための通信に対応し、デジタル信号ケーブルが接続される第二通信部と、
    通信の相手先となる相手先装置のユーザとの通話のために、前記第一通信部が回線閉結された状態で、前記第二通信部を介した前記相手先装置との通信を、SIPによって確立するように制御する第一通信制御部と、
    前記第一通信制御部による制御によって、前記相手先装置との通信が確立されたかを判断する第一判断部と、
    前記第一判断部で通信が確立されたと判断された場合、前記第一通信部が回線閉結された状態で、前記第二通信部から前記相手先装置に前記ファクシミリデータを送信するように制御する第二通信制御部と、
    前記第一通信制御部による制御によって、前記第二通信部で、回線使用中を示す第一種の信号が受信されたため、前記第一判断部で通信が確立されないと判断された場合、前記第一通信部を回線開放するように制御する第三通信制御部と、
    前記第三通信制御部による制御によって、前記第一通信部が回線開放された状態で、前記第二通信部を介した前記相手先装置との通信を、SIPによって確立するように制御する第四通信制御部と、
    前記第四通信制御部による制御によって、前記相手先装置との通信が確立されたかを判断する第二判断部と、
    前記第二判断部で通信が確立されたと判断された場合、前記第一通信部が回線開放された状態で、前記第二通信部から前記相手先装置に前記ファクシミリデータを送信するように制御する第五通信制御部と、を備える通信装置。
  2. 前記第一判断部通信が確立されないと判断された場合、前記第一通信部が回線閉結された状態で、通話の終了に関する音声情報を、前記通信装置が備える音声出力部から出力するように制御する出力制御部を備え、
    前記第三通信制御部は、前記出力制御部による制御によって、前記音声情報が出力された場合、前記第一通信部を回線開放するように制御する、請求項に記載の通信装置。
  3. 前記第一通信制御部による制御によって、前記第二通信部で、前記SIPによる通信に対応していないことを示す第二種の信号が受信され、又は、前記第一通信制御部による制御に対応した応答が受信されないため、前記第一判断部で通信が確立されないと判断された場合、回線閉結された状態の前記第一通信部から前記相手先装置に前記ファクシミリデータを送信するように制御する第六通信制御部を備える、請求項1に記載の通信装置。
  4. 通話及びファクシミリデータの送受信のための通信に対応し、アナログ信号ケーブルが接続される第一通信部と、
    ファクシミリデータの送受信のための通信に対応し、デジタル信号ケーブルが接続される第二通信部と、
    通信の相手先となる相手先装置のユーザとの通話のために、前記第一通信部が回線閉結された状態で、前記第二通信部を介した前記相手先装置との通信を、SIPによって確立するように制御する第一通信制御部と、
    前記第一通信制御部による制御によって、前記相手先装置との通信が確立されたかを判断する第一判断部と、
    前記第一判断部で通信が確立されたと判断された場合、前記第一通信部が回線閉結された状態で、前記第二通信部から前記相手先装置に前記ファクシミリデータを送信するように制御する第二通信制御部と、
    前記第一通信制御部による制御によって、前記第二通信部で、前記SIPによる通信に対応していないことを示す第二種の信号が受信され、又は、前記第一通信制御部による制御に対応した応答が受信されないため、前記第一判断部で通信が確立されないと判断された場合、回線閉結された状態の前記第一通信部から前記相手先装置に前記ファクシミリデータを送信するように制御する第六通信制御部と、を備える通信装置。
  5. 前記第一判断部通信が確立されないと判断された場合、前記第一通信部が回線閉結された状態で、通話の終了に関する音声情報を、前記通信装置が備える音声出力部から出力するように制御する出力制御部を備え、
    前記第六通信制御部は、前記出力制御部による制御によって、前記音声情報が出力された場合、回線閉結された状態の前記第一通信部から前記相手先装置に前記ファクシミリデータを送信するように制御する、請求項3又は請求項4に記載の通信装置。
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