JP2022040961A - Ip電話アダプタ機器、fax送信方法、fax受信方法、通信システム及びfax送受信方法 - Google Patents

Ip電話アダプタ機器、fax送信方法、fax受信方法、通信システム及びfax送受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な操作やかけ直しをすることなく、通話からファクシミリ端末を用いたT.37方式によるFAX通信への切り替えを可能とするIP電話アダプタ機器を提供する。【解決手段】IP電話アダプタ機器は、ファクシミリ端末からのFAX送信先を示すダイヤル信号を受信すると、発呼信号をIP電話サーバを介してFAX送信先の通信機器に向けて送信し、発呼信号に対するFAX送信先の通信機器からの応答信号をIP電話サーバから受信すると、ファクシミリ端末に対する通話確立の応答処理を実行し、応答処理後、ファクシミリ端末からコーリングトーン信号を受信すると、ファクシミリ端末に対してアンサートーン信号を送信し、アンサートーン信号の送信後に、ファクシミリ端末からFAX画像データを受信し、それをメモリに蓄積し、FAX画像データを含むメールをデータ転送サーバを介してFAX送信先の通信機器に向けて送信する。【選択図】図5

Description

本発明は、ファクシミリ端末を接続するIP電話アダプタ機器、IP電話アダプタ機器のFAX送信方法、FAX受信方法、送信側及び受信側にIP電話アダプタ機器を含む通信システム及びFAX送受信方法に関する。
従来のIP電話アダプタ機器には、PSTN(Public Switched Telephone Network=公衆交換電話網)やIP(Internet Protocol)ネットワークといった複数のネットワークに接続できる構成をとるものがある。そのようなIP電話アダプタ機器においては、ファクシミリ端末を外部接続してFAX通信を行う場合に、どのネットワークを経由してFAX通信を行うかを選択することも可能である。従来技術では、特許文献1に開示されたように、ファクシミリ端末の利用者が宛先番号の先頭に「0」や「*」といった特番を付与することにより、どのネットワークを使用するかを選択する方式が用いられていた。例えば、IP電話アダプタ機器は、ファクシミリ端末から受信したダイヤル番号が「0+宛先番号」の場合には、PSTNを経由し、インバンドFAX通信を行い、一方、「*+宛先番号」のダイヤル番号を受信した場合には、IPネットワークを経由して、ITU-T勧告T.38やITU-T勧告T.37といったアウトバンドFAX通信を行う。
また、特許文献2には、LAN接続のIFAX機能付きファクシミリ端末を用いて音声通話中に、通話を切断することなしに、FAX通信を行う技術が開示されている。IFAX機能付きファクシミリ端末はITU-T勧告T.37プロトコルに対応した機能を有する端末である。T.37とは、受信したFAX画像をTIFFファイル形式などの画像データファイルとして一時保存し、SMTPなどのメールプロトコルによって、メールの添付ファイルとしてFAX画像データを伝達するアウトバンドFAX通信方式である。このT.37方式は、メール送受信による画像データを伝達するため、リアルタイム性に欠けており、音声通話からT.37方式でのFAX通信に切り替える際に、一度、音声通話を切断してかけ直す必要性があった。これに対処するために特許文献2の開示技術では、音声通話中には音声パケットが優先的に一定周期で送られているので、イメージデータであるIFAXパケットはTCPにて音声パケットと次の音声パケットとの隙間を利用して送出される。
特開2002-218104号公報 特開2005-286856号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、一般の利用者に「0」や「*」といった特番入力を必要とし、更には、どのネットワークを使用するかも、利用者に選択させる必要があるという欠点がある。
一般的な利用者は、「宛先番号にダイヤルし、ファクシミリ端末のFAXスタートボタンを押下する」ことでファクシミリ通信を行うことができると考えており、それが周知の利用方法であり、習慣化されている。そういった利用者に対して、特番の入力操作は理解しがたく、また、どのネットワークを選択することが最適かを判断することは現実的ではない。
また、特許文献1に開示された従来技術では、短縮ダイヤルや宛先情報を事前に登録するといった利用方法により、「0」や「*」の入力を省略する構成も含まれているが、これは、特定のFAX送信先にFAX送信することが常に決まっている場合は有効だが、様々な宛先にFAXを送信する利用ケースの場合は、意味をなさない。更に、短縮ダイヤル設定や宛先設定などは、IP-PBX等のIP電話アダプタの取り扱いに慣れている利用者向けの設定であり、一般利用者にとっては困難な設定作業である。
このように特許文献1の従来技術を実際に活用できるのは、電話やファクシミリ端末の扱いに慣れており、ネットワークの知識を有している一部の技術者のみである。一般的な利用者にとっては、特許文献1の従来技術を活用することができないという問題がある。
一方、特許文献2に開示された従来技術は、一般利用者の観点からみて、FAX送受信の操作については問題なく、音声通話とFAX通信の切り替えも柔軟に行うことができる。
しかしながら、この特許文献2に開示された従来技術は、LAN接続形式のIFAX機能付きファクシミリ端末を使用することが必須条件であるという課題がある。通常、IFAX機能付きのファクシミリ端末は、主に企業向けのファクシミリ端末として利用されることが多く、一般家庭での普及率は決して多いとはいえない。主に一般家庭で利用されているファクシミリ端末は、LAN接続ではなく、アナログ回線インタフェースをもったG3-FAXである。つまり、一般家庭で普及しているG3-FAXでは、特許文献2の開示技術が使えないという課題があった。
そこで、本発明の目的は、複雑な操作をすることなく、また、通話を切断してかけ直すことなく、通話状態からファクシミリ端末を用いたT.37方式によるFAX通信への切り替えを可能とするIP電話アダプタ機器、FAX送信方法、FAX受信方法、通信システム及びFAX送受信方法を提供することである。
本発明のIP電話アダプタ機器は、FAX画像データを生成するファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有するIP電話アダプタ機器であって、前記ファクシミリ端末からのFAX送信先を示すダイヤル信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、発呼信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信する発呼送信手段と、前記発呼信号に対する前記FAX送信先の通信機器からの応答信号を前記IP電話サーバから前記第2のインタフェースを介して受信すると、前記ファクシミリ端末に対する通話確立の応答処理を前記第1のインタフェースを介して実行する応答処理手段と、前記応答処理後、前記ファクシミリ端末からコーリングトーン信号を受信すると、前記ファクシミリ端末に対してアンサートーン信号を送信するANS送信手段と、前記アンサートーン信号の送信後、前記ファクシミリ端末から前記FAX画像データを前記第1のインタフェースを介して受信してそれをメモリに蓄積する画像データ蓄積手段と、前記メモリに蓄積された前記FAX画像データを含むメールを前記第3のインタフェースから前記データ転送サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信するメール送信手段と、を備えることを特徴としている。
本発明のIP電話アダプタ機器は、ファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有するIP電話アダプタ機器であって、前記IP電話サーバから発呼信号を受信すると、前記ファクシミリ端末に対して呼出信号を前記第1のインタフェースを介して送信する呼出送信手段と、前記呼出信号に対する前記ファクシミリ端末からの着信応答を示す信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、応答信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介してFAX送信元の通信機器に向けて送信する応答送信手段と、前記応答信号の送信後、前記データ転送サーバから前記第3のインタフェースを介してFAX画像データを含むメールを受信するメール受信手段と、前記メール受信後、コーリングトーン信号を前記第1のインタフェースを介して前記ファクシミリ端末に対して送信するCNG送信手段と、前記コーリングトーン信号の送信後、前記ファクシミリ端末から前記第1のインタフェースを介してアンサートーン信号を受信すると、前記メールに含まれた前記FAX画像データを前記第1のインタフェースを介して前記ファクシミリ端末に送信する画像データ送信手段と、を備えることを特徴としている。
本発明のFAX送信方法は、FAX画像データを生成するファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有するIP電話アダプタ機器のFAX送信方法であって、前記ファクシミリ端末からのFAX送信先を示すダイヤル信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、発呼信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信するステップと、前記発呼信号に対する前記FAX送信先の通信機器からの応答信号を前記IP電話サーバから前記第2のインタフェースを介して受信すると、前記ファクシミリ端末に対する通話確立の応答処理を前記第1のインタフェースを介して実行するステップと、前記応答処理後、前記ファクシミリ端末からコーリングトーン信号を受信すると、前記ファクシミリ端末に対してアンサートーン信号を送信するステップと、前記アンサートーン信号の送信後に、前記ファクシミリ端末から前記FAX画像データを前記第1のインタフェースを介して受信し、それをメモリに蓄積するステップと、前記メモリに蓄積された前記FAX画像データを含むメールを前記第3のインタフェースから前記データ転送サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信するステップと、を含むことを特徴としている。
本発明のFAX受信方法は、ファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有するIP電話アダプタ機器のFAX受信方法であって、前記IP電話サーバから発呼信号を受信すると、前記ファクシミリ端末に対して呼出信号を前記第1のインタフェースを介して送信するステップと、前記呼出信号に対する前記ファクシミリ端末からの着信応答を示す信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、応答信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介してFAX送信側の通信機器に向けて送信するステップと、前記応答信号の送信後、前記データ転送サーバから前記第3のインタフェースを介してFAX画像データを含むメールを受信するステップと、前記メール受信後、コーリングトーン信号を前記第1のインタフェースを介して前記ファクシミリ端末に対して送信するステップと、前記コーリングトーン信号の送信後、前記ファクシミリ端末から前記第1のインタフェースを介してアンサートーン信号を受信すると、前記メールに含まれた前記FAX画像データを前記第1のインタフェースを介して前記ファクシミリ端末に送信するステップと、を含むことを特徴としている。
本発明の通信システムは、FAX画像データを生成するFAX送信元のファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有する送信側のIP電話アダプタ機器と、FAX送信先のファクシミリ端末と接続する第4のインタフェースと、前記IP電話サーバと接続する第5のインタフェースと、前記データ転送サーバに接続する第6のインタフェースとを有する受信側のIP電話アダプタ機器と、を備えた通信システムであって、前記送信側のIP電話アダプタ機器は、前記FAX送信元のファクシミリ端末からのFAX送信先を示すダイヤル信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、発呼信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記送信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信する発呼送信手段と、前記発呼信号に対する前記受信側のIP電話アダプタ機器からの応答信号を前記IP電話サーバから前記第2のインタフェースを介して受信すると、前記FAX送信元のファクシミリ端末に対する通話確立の応答処理を前記第1のインタフェースを介して実行する応答処理手段と、前記応答処理後、前記FAX送信元のファクシミリ端末から第1のコーリングトーン信号を受信すると、前記FAX送信元のファクシミリ端末に対して第1のアンサートーン信号を送信するアンサートーン送信手段と、前記第1のアンサートーン信号の送信後に、前記FAX送信元のファクシミリ端末から前記FAX画像データを前記第1のインタフェースを介して受信し、それをメモリに蓄積する画像データ蓄積手段と、前記メモリに蓄積された前記FAX画像データを含むメールを前記第3のインタフェースから前記データ転送サーバを介して前記受信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信するメール送信手段と、を備え、前記受信側のIP電話アダプタ機器は、前記IP電話サーバから前記発呼信号を受信すると、前記FAX送信先のファクシミリ端末に対して呼出信号を前記第4のインタフェースを介して送信する呼出送信手段と、前記呼出信号に対する前記FAX送信先のファクシミリ端末からの着信応答を示す信号を前記第4のインタフェースを介して受信すると、前記応答信号を前記第5のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記送信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信する応答送信手段と、前記応答信号の送信後、前記データ転送サーバから前記第6のインタフェースを介して前記メールを受信するメール受信手段と、前記メール受信後、第2のコーリングトーン信号を前記第4のインタフェースを介して前記FAX送信先のファクシミリ端末に対して送信するコーリングトーン送信手段と、前記第2のコーリングトーン信号の送信後、前記FAX送信先のファクシミリ端末から前記第4のインタフェースを介して第2のアンサートーン信号を受信すると、前記メールに含まれた前記FAX画像データを前記第4のインタフェースを介して前記FAX送信先のファクシミリ端末に送信する画像データ送信手段と、を備えることを特徴としている。
本発明のFAX送受信方法は、FAX画像データを生成するFAX送信元のファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有する送信側のIP電話アダプタ機器と、FAX送信先のファクシミリ端末と接続する第4のインタフェースと、前記IP電話サーバと接続する第5のインタフェースと、前記データ転送サーバに接続する第6のインタフェースとを有する受信側のIP電話アダプタ機器と、を備えた通信システムのFAX送受信方法であって、前記送信側のIP電話アダプタ機器は、前記FAX送信元のファクシミリ端末からの前記FAX送信先を示すダイヤル信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、発呼信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記送信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信するステップと、前記発呼信号に対する前記受信側のIP電話アダプタ機器からの応答信号を前記IP電話サーバから前記第2のインタフェースを介して受信すると、前記FAX送信元のファクシミリ端末に対する通話確立の応答処理を前記第1のインタフェースを介して実行するステップと、前記応答処理後、前記FAX送信元のファクシミリ端末から第1のコーリングトーン信号を受信すると、前記FAX送信元のファクシミリ端末に対して第1のアンサートーン信号を送信するステップと、前記第1のアンサートーン信号の送信後に、前記FAX送信元のファクシミリ端末から前記FAX画像データを前記第1のインタフェースを介して受信し、それをメモリに蓄積するステップと、前記メモリに蓄積された前記FAX画像データを含むメールを前記第3のインタフェースから前記データ転送サーバを介して前記受信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信するステップと、を含み、前記受信側のIP電話アダプタ機器は、前記IP電話サーバから前記発呼信号を受信すると、前記FAX送信先のファクシミリ端末に対して呼出信号を前記第4のインタフェースを介して送信するステップと、前記呼出信号に対する前記FAX送信先のファクシミリ端末からの着信応答を示す信号を前記第4のインタフェースを介して受信すると、前記応答信号を前記第5のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記送信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信するステップと、前記応答信号の送信後、前記データ転送サーバから前記第6のインタフェースを介して前記メールを受信するステップと、前記メール受信後、第2のコーリングトーン信号を前記第4のインタフェースを介して前記FAX送信先のファクシミリ端末に対して送信するステップと、前記第2のコーリングトーン信号の送信後、前記FAX送信先のファクシミリ端末から前記第4のインタフェースを介して第2のアンサートーン信号を受信すると、前記メールに含まれた前記FAX画像データを前記第4のインタフェースを介して前記FAX送信先のファクシミリ端末に送信するステップと、を含むことを特徴としている。
本発明のIP電話アダプタ機器、FAX送信方法、FAX受信方法、通信システム及びFAX送受信方法によれば、利用者がネットワークを指定するために「0」、「*」等の操作入力をする必要もなく、また、通話を切断してかけ直すことなく、ファクシミリ端末でFAX送信を開始すると、通話状態からT.37方式によるFAX通信へ切り替えることができる。
本発明による通信システムの構成を示すブロック図である。 図1のシステムにおけるIP電話アダプタ機器内の制御部のFAX送信の際の等価構成を示すブロック図である。 図1のシステムにおけるIP電話アダプタ機器内の制御部のFAX送信の際の他の等価構成を示すブロック図である。 図1のシステムにおけるIP電話アダプタ機器内の制御部のFAX受信の際の等価構成を示すブロック図である。 図1のシステムにおけるFAX送受信動作を示すシーケンス図である。 図1のシステムにおける別のFAX送受信動作を示すシーケンス図である。 図1のシステムにおける別のFAX送受信動作を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明によるIP電話アダプタ機器を含む通信システムの概略的構成を示している。この通信システムでは、互いに通信する2つのIP電話アダプタ機器11、21が備えられている。IP電話アダプタ機器11、21の各々には、G3-FAX等のファクシミリ端末12、22が接続されている。ファクシミリ端末12、22はFAX機能と共に電話機能を備えている。FAX機能には図示しないが、スキャナ部と印刷部とが含まれる。電話機能には図示しないが送受話器が含まれる。IP電話アダプタ機器11、21の各々は、IP電話ネットワーク31と、データ通信ネットワーク32とに接続されている。IP電話ネットワーク31にはIP電話サーバ33が接続されている。データ通信ネットワーク32にはT.37サーバ(データ転送サーバ)34が接続されている。IP電話ネットワーク31及びデータ通信ネットワーク32の各々は有線イーサネット等の有線ネットワーク、又はWi-FiやLTE等の無線ネットワークである。IP電話ネットワーク31は例えば、専用のIP電話のネットワークでも良いし、IP電話ネットワーク31及びデータ通信ネットワーク32には同一のネットワークを使用することもできる。
IP電話アダプタ機器11は、制御部41と、FAXインタフェース42と、IPインタフェース43と、T.37インタフェース44とを備えている。制御部41は、例えば、CPU(中央処理装置)からなる制御部(図示せず)を備えている。また、制御部41には、FAX画像保存用メモリ51と、T.37通信機能部52と、T.30終端機能部53とが含まれる。
FAXインタフェース42は、制御部41とファクシミリ端末12とに接続され、ファクシミリ端末12と制御部41との間で通信を可能にする。ファクシミリ端末12が例えば、G3-FAX等のアナログファクシミリ端末である場合には、FAXインタフェース42はアナログ回線インタフェースである。
IPインタフェース43は、制御部41とIP電話ネットワーク31とに接続され、制御部41によるIP電話ネットワーク31を介したIP電話サーバ33との通信を可能にする。IPインタフェース43は、IP電話サーバとの通信には、VoIPやVoLTEといったIP電話プロトコルを使用する。T.37インタフェース44は、制御部41によるデータ通信ネットワーク32を介したT.37サーバ34との通信を可能にする。T.37サーバ34との通信には、T.37プロトコルを使用する。IPインタフェース43とT.37インタフェース44とは、物理的には同一のインタフェースでも良い。
FAX画像保存用メモリ51は、FAXの送受信の際にFAX画像データを一時的に保持するためのRAM等のメモリである。T.37通信機能部52は、T.37サーバ34とITU-T T.37手続きによるFAX通信を行うためのソフトウエア機能である。T.30終端機能部53は、ファクシミリ端末12とのITU-T T.30手続きによるFAX通信を終端するためにソフトウエア機能として備えている。
IP電話サーバ33は、IP電話ネットワーク31上に存在し、IP電話アダプタ機器11、21を含むIP電話機間の呼接続信号や音声信号を中継・管理する機能を備えたサーバ機器であり、例えば、SIPサーバやIMSサーバとよばれる機器である。
T.37サーバ34は、データ通信ネットワーク32上に存在し、FAX通信をSMTP等のメールプロトコルによるメール通信に変換し、FAX画像をメールの添付ファイルとしてパケット転送するITU-T T.37手続きに従ったFAX通信を中継するサーバである。
IP電話アダプタ機器21はIP電話アダプタ機器11の構成と同等の構成を備えている。
制御部41は、FAX送信の際には図示しないソフトウエアの実行により、図2に示すように、ファクシミリ端末12からのFAX送信先を示すダイヤル信号をFAXインタフェース(第1のインタフェース)42を介して受信すると、発呼信号をIPインタフェース(第2のインタフェース)43からIP電話サーバ33を介してIP電話アダプタ(FAX送信先の通信機器)21に向けて送信する発呼送信手段61と、発呼信号に対するFAX送信先のIP電話アダプタ21からの応答信号をIP電話サーバ33からIPインタフェース43を介して受信すると、ファクシミリ端末12に対する通話確立の応答処理をFAXインタフェース42を介して実行する応答処理手段62と、応答処理後、ファクシミリ端末12からCNG(コーリングトーン)信号を受信すると、ファクシミリ端末12に対してANS(アンサートーン)信号を送信するANS送信手段63と、ANS信号の送信後、ファクシミリ端末12からFAX画像データをFAXインタフェース42を介して受信してそれをメモリ51に蓄積する画像データ蓄積手段64と、メモリ51に蓄積されたFAX画像データを含むメールをT.37インタフェース(第3のインタフェース)44からT.37サーバ34を介してFAX送信先のIP電話アダプタ21に向けて送信するメール送信手段65と、を備える。
制御部41は、更に、CNG信号をFAXインタフェース42を介して受信すると、FAX開始通知をIPインタフェース43からIP電話サーバ33を介してIP電話アダプタ21に向けて送信する開始通知送信手段66と、IPインタフェース43を介した音声通話路をミュート状態にするミュート手段67と、メールの送信終了後、FAX完了通知をIPインタフェース43からIP電話サーバ33を介してFAX送信先のIP電話アダプタ21に向けて送信する完了通知送信手段68と、切断信号をIP電話サーバ33からIPインタフェース43を介して受信すると、IPインタフェース43及びT.37インタフェース44を介した通信状態を切断する通信切断手段69と、を備える。
発呼送信手段61、ANS送信手段63、メール送信手段65、開始通知送信手段66、及び完了通知送信手段68は1つの送信手段として構成しても良いし、それらのうちの一部を1つの送信手段として構成しても良い。
なお、制御部41は、FAX送信の際には図示しないソフトウエアの実行により、手段66~69に代えて図3に示すように、CNG信号をFAXインタフェース42を介して受信すると、切断信号をIPインタフェース43からIP電話サーバ33を介してFAX送信先のIP電話アダプタ21に向けて送信する切断指示送信手段66aと、切断信号の送信後、IPインタフェース43を介した通信状態を切断する通信切断手段67aと、を備えることもできる。
制御部41は、FAX受信の際には図示しないソフトウエアの実行により、図4に示すように、IP電話サーバ33から発呼信号を受信すると、ファクシミリ端末12に対して呼出信号をFAXインタフェース42を介して送信する呼出送信手段71と、呼出信号に対するファクシミリ端末12からの着信応答を示す信号をFAXインタフェース42を介して受信すると、応答信号をIPインタフェース43からIP電話サーバ33を介してIP電話アダプタ(FAX送信先の通信機器)21に向けて送信する応答送信手段72と、応答信号の送信後、T.37サーバ34からT.37インタフェース34を介してFAX画像データを含むメールを受信するメール受信手段73と、メール受信後、CNG信号をFAXインタフェース42を介してファクシミリ端末12に対して送信するCNG送信手段74と、CNG信号の送信後、ファクシミリ端末12からFAXインタフェース42を介してANS信号を受信すると、メールに含まれたFAX画像データをFAXインタフェース42を介してファクシミリ端末12に送信する画像データ送信手段75と、を備える。
次に、上記した構成の通信システムの動作として、先ず、ファクシミリ端末12の利用者が通信相手のファクシミリ端末22に対して発呼し、その後、FAX送信を開始する際の動作を図5を参照しつつ説明する。
ファクシミリ端末12の利用者が、ファクシミリ端末12にてOFF-HOOK操作を行い、通信相手のファクシミリ端末22の電話番号をダイヤルする。ファクシミリ端末12からOFF-HOOKを示す信号と、電話番号を示すダイヤル信号とがIP電話アダプタ機器11に順に供給される(ステップS11、S12)。IP電話アダプタ機器11は、OFF-HOOKを示す信号、そしてダイヤル信号を受信すると、IP電話サーバ33に向けて発呼信号を送信する(ステップS13)。発呼信号はSIPの場合にはINVITEメッセージである。ステップS13は発呼送信手段61の動作である。
IP電話サーバ33は発呼信号を受信すると、発呼信号内の宛先電話番号を参照し、宛先電話番号に対応するIP電話アダプタ機器21に対して発呼信号を中継する(ステップS14)。ステップSIP電話アダプタ機器21は、IP電話サーバ33からの発呼信号を受信すると、配下のファクシミリ端末22に対して呼び出し信号を出力する(ステップS15)。ステップS15は呼出送信手段71の動作である。
ファクシミリ端末22は呼び出し信号を受信すると、着信音を発生する。それに対してファクシミリ端末22の利用者がOFF-HOOK操作を行うと、ファクシミリ端末22からOFF-HOOKを示す信号がIP電話アダプタ機器21に送信される(ステップS16)。IP電話アダプタ機器21はOFF-HOOKを示す信号を受信すると、それを応答と判断し、IP電話サーバ33に対して応答信号を送信する(ステップS17)。ステップS17は応答送信手段72の動作である。応答信号はSIPの場合には200 OKメッセージである。IP電話サーバ33は応答信号を受信すると、応答信号内の宛先電話番号を参照し、宛先電話番号に対応するIP電話アダプタ機器11に対して応答信号を中継する(ステップS18)。
IP電話アダプタ機器11は、応答信号を受信すると、配下のファクシミリ端末12に対して、応答の処理を行い、ファクシミリ端末12とファクシミリ端末22との間に音声通話路を介した通話状態を確立させる(ステップS19)。ステップS19は応答処理手段の動作である。ここまでの動作により、ファクシミリ端末12の利用者とファクシミリ端末22の利用者との間での音声通話が可能となる(ステップS20)。
ファクシミリ端末12の利用者が、ファクシミリ端末12のFAX送信操作(例えば、FAXスタートボタンの押下)を行うと、ファクシミリ端末12は、FAX送信を開始し(ステップS21a)、CNG(コーリングトーン)信号を送信する(ステップS21)。CNG信号は送信側のFAXの送信開始を示す信号である。IP電話アダプタ機器11は、ファクシミリ端末12からのCNG信号を受信すると、FAX送信が開始されたと判断し、FAX開始通知をIP電話サーバ33に対して送信する(ステップS22)。ステップS22は開始通知送信手段66の動作である。FAX開始通知の目的は、FAX送信が開始されたことの通知と、双方向の音声通話路をミュートする指示と、通信相手のファクシミリ端末(本実施例の場合には、ファクシミリ端末22)に向けてガイダンスを生成することとである。FAX開始通知は、SIPの場合には、Re-INVITEメッセージのSDP情報を利用すればよい。IP電話サーバ33はFAX開始通知を受信すると、FAX開始通知内の宛先電話番号を参照し、宛先電話番号に対応するIP電話アダプタ機器21に対してFAX開始通知を中継する(ステップS23)。IP電話アダプタ機器11は、ファクシミリ端末12に対しては、ANS(アンサートーン)信号を送信する(ステップS24)。ステップS24はANS送信手段の動作である。
IP電話アダプタ機器21は、IP電話サーバ33から中継されたFAX開始通知を受け取ると、音声通話路をミュートし(ステップS25)、配下のファクシミリ端末22に対して、ガイダンスを音声再生して出力する(ステップS26)。ガイダンスの内容では、これよりFAXが開始されるため、しばらく待つ旨が伝えられる。これは、FAX送信側とFAX受信側との間の動作上の時間差が大きく、FAX送信してからFAX受信が開始するまで、時間がかかることがあるためである。なお、ステップS25はミュート手段67の動作である。
ファクシミリ端末12は、IP電話アダプタ機器11からのANS信号を受信すると、引き続き、IP電話アダプタ機器11とT.30手続きによるFAX通信を進める(ステップS27)。T.30手続きはファクシミリ端末12、22を使用するためのFAX規格で定められた処理であり、ここではファクシミリ端末12は、ANS信号に応答して例えば、紙面をスキャンして得たFAX画像データを送信する。IP電話アダプタ機器11は、ファクシミリ端末12から受信したFAX画像データをFAX画像保存メモリ51に蓄積する(ステップS28)。ステップS28は画像データ蓄積手段64の動作である。T.30手続き完了後、ファクシミリ端末12からのON-HOOKを示す信号がIP電話アダプタ機器11に送信される(ステップS29)。IP電話アダプタ機器11は、ON-HOOKを示す信号に応答してT.37サーバ34に向けて、T.37手続きを開始する(ステップS30)。ステップS30では、予め定められたT.37規格に則り、SMTP等のメールプロトコルを使用して、T.37サーバ34に対して、FAX画像保存メモリ51に蓄積したFAX画像データを添付ファイルとして含むメールを送信する。ステップS30はメール送信手段65の動作である。
T.37サーバ34は、FAX画像データを含むメールを受信すると、そのメールをT.37手続きとしてIP電話アダプタ機器21に中継する(ステップS31)。IP電話アダプタ機器21においてFAX画像データを含むメールが受信され(ステップS31a)、例えば、FAX画像データがメモリ(IP電話アダプタ機器11のFAX画像保存メモリ51に相当するメモリ)に蓄積される。ステップS31aはメール受信手段73の動作である。
また、IP電話アダプタ機器11は、T.37手続き後、FAX完了通知をIP電話サーバ33に送信し(ステップS32)、IP電話サーバ33はそのFAX完了通知をIP電話アダプタ機器21に中継する(ステップS33)。ステップS32は完了通知送信手段68の動作である。FAX完了通知も、SIPの場合には、Re-INVITEメッセージのSDP情報を利用すれば良い。IP電話アダプタ機器21はメールに添付されたFAX画像データを自身のFAX画像保存メモリ(IP電話アダプタ機器11でいうFAX画像保存メモリ51)に記憶させても良い。
IP電話アダプタ機器21は、画像データを含むメール、及びFAX完了通知を各々受信すると、ガイダンス再生を停止し(ステップS34)、配下のファクシミリ端末22に対してCNG信号を送信する(ステップS35)。ステップS35はCNG送信手段74の動作である。ファクシミリ端末22は、自動受信機能が有効であるならば、CNG信号の受信により、FAXシーケンスの開始と判断し(ステップS36)、そして、ANS信号をIP電話アダプタ機器21に返信する(ステップS37)。ステップS36では、ファクシミリ端末22はCNG信号に応答してFAX受信動作を自動的に開始する。一方、ファクシミリ端末22の自動受信機能が無効であるならば、その利用者が手動でFAX受信操作を行い、それによりFAX受信動作が開始されると、ファクシミリ端末22はステップS37に進んでANS信号を返信する。
IP電話アダプタ機器21は、ANS信号を受信すると、引き続きT.30手続きによるFAX通信を進める(ステップS38)。これによりファクシミリ端末22側でFAXが受信される。すなわち、受信したFAX画像データがファクシミリ端末22に転送され、例えば、FAX画像データが示す画像が紙面に印刷される。ステップS38は画像データ送信手段75の動作である。そして、FAX受信動作が完了する(ステップS39a)と、ファクシミリ端末22はON-HOOKを示す信号をIP電話アダプタ機器21に送信する(ステップS39)。IP電話アダプタ機器21はON-HOOKを示す信号を受信すると、IP電話サーバ33に向けて切断信号を送信する(ステップS40)。切断信号は、SIPの場合には、BYEメッセージである。IP電話サーバ33は、切断信号をIP電話アダプタ機器11に中継する(ステップS41)。IP電話アダプタ機器11は切断信号に応答して通信の切断を行う(ステップS42)。ステップS42は通信切断手段69の動作である。これによりIP電話アダプタ機器11、21間のIP電話ネットワーク31を介した通話状態及びデータ通信ネットワークを介した通信状態の各々が切断される。
図6は、ファクシミリ端末22の利用者が通信相手のファクシミリ端末12に対して発呼し、その後、FAX送信を開始する際の動作を示している。この動作は、図5のFAX送受信動作とは逆に、ファクシミリ端末22がFAXの送信側(送信元)となり、ファクシミリ端末12がFAXの受信側(送信先)となる場合の動作である。よって、図6のIP電話アダプタ機器21及びファクシミリ端末22の動作が図2のIP電話アダプタ機器11及びファクシミリ端末12の動作であり、図6のIP電話アダプタ機器11及びファクシミリ端末12の動作が図2のIP電話アダプタ機器21及びファクシミリ端末22の動作である。
以上のように、本発明の実施例によれば、一般家庭に普及しているG3-FAX端末等のファクシミリ端末を用いたFAX通信において、T.37方式によるFAX通信を利用する際に、一旦、通話を切断してかけ直すことなく、音声通話からFAX通信への切り替えが可能となるという効果が得られる。また、「0」や「*」といった特番入力等の複雑な操作も必要ないという効果も得られる。
上記した実施例では、一般家庭に普及しているG3-FAXを収容する構成の例を説明したが、本発明はアナログ回線インタフェースをISDNデジタル回線インタフェースに置き換えることにより、ISDN用のG4-FAXを収容する構成も適用可能である。
図5及び図6に示したFAX送受信動作では、FAXの送信開始直後から通信切断の時点までIP電話ネットワーク31を介した通話状態をミュートにしているが、その通話状態を切断しても良い。すなわち、図7に示すように、ファクシミリ端末12がFAX送信側である場合には、IP電話アダプタ機器11がCNG信号を受信し、それに応答してFAX開始通知をIP電話サーバ33に対して送信し(ステップS22)、ファクシミリ端末12に対してはANS信号を送信する(ステップS24)までは、図5に示した動作と同じであるが、その後、IP電話アダプタ機器11は通話状態をミュート処理することなく、切断信号をIP電話サーバ33に向けて送信する(ステップS51)。ステップS51は切断指示送信手段66aの動作である。また、IP電話アダプタ機器11はIP電話ネットワーク31を介した通話状態の切断処理を実行する(ステップS52)。ステップS52は通信切断手段67aの動作である。IP電話サーバ33は切断信号を受信すると、切断信号内の宛先電話番号を参照し、宛先電話番号に対応するIP電話アダプタ機器21に対して切断信号を中継する(ステップS53)。IP電話アダプタ機器21は、IP電話サーバ33からの切断信号を受信すると、IP電話ネットワーク31を介した通話状態の切断処理を実行する(ステップS54)。よって、IP電話アダプタ機器11、12間のIP電話ネットワーク31を介した通話状態(呼接続)が切断される。なお、それ以降のステップS27~S31及びS34~S39は図5に示した動作と同じである。
このようにFAXの画像データ送信前に通話状態を切断すると、通話状態の時間を削減することができるので、例えば、IP電話で使用する帯域の利用時間の削減、更に従量制課金の場合には利用者のコスト削減といった効果を期待することができる。
11,12 IP電話アダプタ機器
12,22 ファクシミリ端末
31 IP電話ネットワーク
32 データ通信ネットワーク
33 IP電話サーバ
34 T.37サーバ
41 制御部
42 FAXインタフェース
43 IPインタフェース
44 T.37インタフェース
51 FAX画像保存用メモリ
52 T.37通信機能部
53 T.30終端機能部

Claims (10)

  1. FAX画像データを生成するファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有するIP電話アダプタ機器であって、
    前記ファクシミリ端末からのFAX送信先を示すダイヤル信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、発呼信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信する発呼送信手段と、
    前記発呼信号に対する前記FAX送信先の通信機器からの応答信号を前記IP電話サーバから前記第2のインタフェースを介して受信すると、前記ファクシミリ端末に対する通話確立の応答処理を前記第1のインタフェースを介して実行する応答処理手段と、
    前記応答処理後、前記ファクシミリ端末からコーリングトーン信号を受信すると、前記ファクシミリ端末に対してアンサートーン信号を送信するアンサートーン送信手段と、
    前記アンサートーン信号の送信後に、前記ファクシミリ端末から前記FAX画像データを前記第1のインタフェースを介して受信し、それをメモリに蓄積する画像データ蓄積手段と、
    前記メモリに蓄積された前記FAX画像データを含むメールを前記第3のインタフェースから前記データ転送サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信するメール送信手段と、を備えることを特徴とするIP電話アダプタ機器。
  2. 前記コーリングトーン信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、FAX開始通知を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信する開始通知送信手段と、
    前記第2のインタフェースを介した音声通話路をミュート状態にするミュート手段と、
    前記メールの送信終了後、FAX完了通知を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信する完了通知送信手段と、
    切断信号を前記IP電話サーバから前記第2のインタフェースを介して受信すると、前記第2のインタフェース及び前記3のインタフェースを介した通信状態を切断する通信切断手段と、を更に含むことを特徴とする請求項1記載のIP電話アダプタ機器。
  3. 前記コーリングトーン信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、切断信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信する切断指示送信手段と、
    前記切断信号の送信後、前記第2のインタフェースを介した通信状態を切断する通信切断手段と、を更に含むことを特徴とする請求項1記載のIP電話アダプタ機器。
  4. 前記ファクシミリ端末はG3-FAX又はG4-FAXであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1記載のIP電話アダプタ機器。
  5. 前記データ転送サーバはT.37サーバであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1記載のIP電話アダプタ機器。
  6. ファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有するIP電話アダプタ機器であって、
    前記IP電話サーバから発呼信号を受信すると、前記ファクシミリ端末に対して呼出信号を前記第1のインタフェースを介して送信する呼出送信手段と、
    前記呼出信号に対する前記ファクシミリ端末からの着信応答を示す信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、応答信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介してFAX送信元の通信機器に向けて送信する応答送信手段と、
    前記応答信号の送信後、前記データ転送サーバから前記第3のインタフェースを介してFAX画像データを含むメールを受信するメール受信手段と、
    前記メール受信後、コーリングトーン信号を前記第1のインタフェースを介して前記ファクシミリ端末に対して送信するコーリングトーン送信手段と、
    前記コーリングトーン信号の送信後、前記ファクシミリ端末から前記第1のインタフェースを介してアンサートーン信号を受信すると、前記メールに含まれた前記FAX画像データを前記第1のインタフェースを介して前記ファクシミリ端末に送信する画像データ送信手段と、を備えることを特徴とするIP電話アダプタ機器。
  7. FAX画像データを生成するファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有するIP電話アダプタ機器のFAX送信方法であって、
    前記ファクシミリ端末からのFAX送信先を示すダイヤル信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、発呼信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信するステップと、
    前記発呼信号に対する前記FAX送信先の通信機器からの応答信号を前記IP電話サーバから前記第2のインタフェースを介して受信すると、前記ファクシミリ端末に対する通話確立の応答処理を前記第1のインタフェースを介して実行するステップと、
    前記応答処理後、前記ファクシミリ端末からコーリングトーン信号を受信すると、前記ファクシミリ端末に対してアンサートーン信号を送信するステップと、
    前記アンサートーン信号の送信後に、前記ファクシミリ端末からFAX画像データを前記第1のインタフェースを介して受信し、それをメモリに蓄積するステップと、
    前記メモリに蓄積された前記FAX画像データを含むメールを前記第3のインタフェースから前記データ転送サーバを介して前記FAX送信先の通信機器に向けて送信するステップと、を含むことを特徴とするFAX送信方法。
  8. ファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有するIP電話アダプタ機器のFAX受信方法であって、
    前記IP電話サーバから発呼信号を受信すると、前記ファクシミリ端末に対して呼出信号を前記第1のインタフェースを介して送信するステップと、
    前記呼出信号に対する前記ファクシミリ端末からの着信応答を示す信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、応答信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介してFAX送信側の通信機器に向けて送信するステップと、
    前記応答信号の送信後、前記データ転送サーバから前記第3のインタフェースを介してFAX画像データを含むメールを受信するステップと、
    前記メール受信後、コーリングトーン信号を前記第1のインタフェースを介して前記ファクシミリ端末に対して送信するステップと、
    前記コーリングトーン信号の送信後、前記ファクシミリ端末から前記第1のインタフェースを介してアンサートーン信号を受信すると、前記メールに含まれた前記FAX画像データを前記第1のインタフェースを介して前記ファクシミリ端末に送信するステップと、を含むことを特徴とするFAX受信方法。
  9. FAX画像データを生成するFAX送信元のファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有する送信側のIP電話アダプタ機器と、
    FAX送信先のファクシミリ端末と接続する第4のインタフェースと、前記IP電話サーバと接続する第5のインタフェースと、前記データ転送サーバに接続する第6のインタフェースとを有する受信側のIP電話アダプタ機器と、を備えた通信システムであって、
    前記送信側のIP電話アダプタ機器は、
    前記FAX送信元のファクシミリ端末からのFAX送信先を示すダイヤル信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、発呼信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記送信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信する発呼送信手段と、
    前記発呼信号に対する前記受信側のIP電話アダプタ機器からの応答信号を前記IP電話サーバから前記第2のインタフェースを介して受信すると、前記FAX送信元のファクシミリ端末に対する通話確立の応答処理を前記第1のインタフェースを介して実行する応答処理手段と、
    前記応答処理後、前記FAX送信元のファクシミリ端末から第1のコーリングトーン信号を受信すると、前記FAX送信元のファクシミリ端末に対して第1のアンサートーン信号を送信するアンサートーン送信手段と、
    前記第1のアンサートーン信号の送信後に、前記FAX送信元のファクシミリ端末からFAX画像データを前記第1のインタフェースを介して受信し、それをメモリに蓄積する画像データ蓄積手段と、
    前記メモリに蓄積された前記FAX画像データを含むメールを前記第3のインタフェースから前記データ転送サーバを介して前記受信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信するメール送信手段と、を備え、
    前記受信側のIP電話アダプタ機器は、
    前記IP電話サーバから前記発呼信号を受信すると、前記FAX送信先のファクシミリ端末に対して呼出信号を前記第4のインタフェースを介して送信する呼出送信手段と、
    前記呼出信号に対する前記FAX送信先のファクシミリ端末からの着信応答を示す信号を前記第4のインタフェースを介して受信すると、前記応答信号を前記第5のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記送信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信する応答送信手段と、
    前記応答信号の送信後、前記データ転送サーバから前記第6のインタフェースを介して前記メールを受信するメール受信手段と、
    前記メール受信後、第2のコーリングトーン信号を前記第4のインタフェースを介して前記FAX送信先のファクシミリ端末に対して送信するコーリングトーン送信手段と、
    前記第2のコーリングトーン信号の送信後、前記FAX送信先のファクシミリ端末から前記第4のインタフェースを介して第2のアンサートーン信号を受信すると、前記メールに含まれた前記FAX画像データを前記第4のインタフェースを介して前記FAX送信先のファクシミリ端末に送信する画像データ送信手段と、を備えることを特徴とする通信システム。
  10. FAX画像データを生成するFAX送信元のファクシミリ端末と接続する第1のインタフェースと、第1のネットワーク内のIP電話サーバと接続する第2のインタフェースと、第2のネットワーク内のデータ転送サーバに接続する第3のインタフェースとを有する送信側のIP電話アダプタ機器と、
    FAX送信先のファクシミリ端末と接続する第4のインタフェースと、前記IP電話サーバと接続する第5のインタフェースと、前記データ転送サーバに接続する第6のインタフェースとを有する受信側のIP電話アダプタ機器と、を備えた通信システムのFAX送受信方法であって、
    前記送信側のIP電話アダプタ機器は、
    前記FAX送信元のファクシミリ端末からの前記FAX送信先を示すダイヤル信号を前記第1のインタフェースを介して受信すると、発呼信号を前記第2のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記送信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信するステップと、
    前記発呼信号に対する前記受信側のIP電話アダプタ機器からの応答信号を前記IP電話サーバから前記第2のインタフェースを介して受信すると、前記FAX送信元のファクシミリ端末に対する通話確立の応答処理を前記第1のインタフェースを介して実行するステップと、
    前記応答処理後、前記FAX送信元のファクシミリ端末から第1のコーリングトーン信号を受信すると、前記FAX送信元のファクシミリ端末に対して第1のアンサートーン信号を送信するステップと、
    前記第1のアンサートーン信号の送信後に、前記FAX送信元のファクシミリ端末からFAX画像データを前記第1のインタフェースを介して受信し、それをメモリに蓄積するステップと、
    前記メモリに蓄積された前記FAX画像データを含むメールを前記第3のインタフェースから前記データ転送サーバを介して前記受信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信するステップと、を含み、
    前記受信側のIP電話アダプタ機器は、
    前記IP電話サーバから前記発呼信号を受信すると、前記FAX送信先のファクシミリ端末に対して呼出信号を前記第4のインタフェースを介して送信するステップと、
    前記呼出信号に対する前記FAX送信先のファクシミリ端末からの着信応答を示す信号を前記第4のインタフェースを介して受信すると、前記応答信号を前記第5のインタフェースから前記IP電話サーバを介して前記送信側のIP電話アダプタ機器に向けて送信するステップと、
    前記応答信号の送信後、前記データ転送サーバから前記第6のインタフェースを介して前記メールを受信するステップと、
    前記メール受信後、第2のコーリングトーン信号を前記第4のインタフェースを介して前記FAX送信先のファクシミリ端末に対して送信するステップと、
    前記第2のコーリングトーン信号の送信後、前記FAX送信先のファクシミリ端末から前記第4のインタフェースを介して第2のアンサートーン信号を受信すると、前記メールに含まれた前記FAX画像データを前記第4のインタフェースを介して前記FAX送信先のファクシミリ端末に送信するステップと、を含むことを特徴とするFAX送受信方法。
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