JP2015002552A - 画像通信装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 一般的な通信装置ではSLICが1つしかないため、通話目的の可能性がある音声のINVITE信号を同時に2セッション受信した場合に、受信モードに応じた着信制御を行うことが課題になる。
【解決手段】 P網を介して通話及びファクシミリ通信を行うことが可能な画像通信装置とその制御方法であって、画像通信装置は、少なくとも2つのモデムと、電話機を接続したSLICとを有し、メディア種別が音声であるINVITE信号を受信すると、セッションの確立が可能かどうかを判定し、自動受信モードで、セッションの確立が可能な場合、少なくとも2つのモデムの内、使用可能なモデムを選択し、当該選択したモデムを使用して見做し音声通信を行うように制御し、セッションの確立が可能と判定したときSLICが使用中かどうかを判定し、使用中でないときはSLICにより電話機の呼び出しを行うように制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】 P網を介して通話及びファクシミリ通信を行うことが可能な画像通信装置とその制御方法であって、画像通信装置は、少なくとも2つのモデムと、電話機を接続したSLICとを有し、メディア種別が音声であるINVITE信号を受信すると、セッションの確立が可能かどうかを判定し、自動受信モードで、セッションの確立が可能な場合、少なくとも2つのモデムの内、使用可能なモデムを選択し、当該選択したモデムを使用して見做し音声通信を行うように制御し、セッションの確立が可能と判定したときSLICが使用中かどうかを判定し、使用中でないときはSLICにより電話機の呼び出しを行うように制御する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、IP網等の通信網を経由して通話とファクシミリ通信を行う画像通信装置とその制御方法に関する。
近年、インターネットやIP電話の普及により、FAX通信の通信経路としてIP網を利用する方法が確立されてきている。そしてSIP(Session Initiation Protocol)といったリアルタイム通信のためのセッションの生成・変更・切断を行う呼制御プロトコルが標準化されてきている。
G3FAX(T.30)の信号をIP網上でIPメッセージに変換してリアルタイム伝送を行うT.38プロトコルが勧告化され、T.38に準拠したインターネットファクシミリ装置も販売されてきている。また、モデム信号音を音声とみなしてPCMデータ化し、それを音声パケットとしてIP網上で通信を行う見做し音声通信が普及し始めている。この見做し音声通信のことをFoIP(FAX over Internet Protocol)とも呼ぶ。
T.38プロトコルによるFAX通信は、音声帯域を必要とする見做し音声通信に比べて帯域幅を小さくでき、またデータをモデム信号に変調する必要がないので高速通信が行えるという利点がある。一方、見做し音声通信は、VoIP GWを介してIP網に接続されたアナログ電話網上のG3FAX装置とも通信可能であるという利点がある。
またIP網上では複数のセッションを同時に生成し、複数の通信を並列に行うことができる。構内のIP網はもとより、日本国内の電話会社であるNTTがサービスを提供しているNGN(Next Generation Network)においてもマルチセッションの契約が可能になっている。
IP電話機を実現する技術としてSLIC(Subscriber Line Interface Circuit)モジュールがある。このSLICは、G.711等の音声CODECによるアナログ−デジタル変換処理や電話回線エミュレーションを行う。このSLICにより、電話回線を経由することなくアナログ電話機をIP網に接続でき、電話回線(交換機)の呼出し信号や各種トーン信号の生成といった、電話回線を模倣する機能を提供できる。尚、音声着信の場合はセッション確立要求(INVITE信号)のメディア種別は「audio」で、T.38の場合はメディア種別が「application」又は「image」である。これを利用して、発信側からメディア種別が「audio」のINVITE信号を受信すると音声通信であると判定し、SLICにより呼出し信号を生成させてアナログ電話機のリンガーを鳴動させることができる。ここで着呼側のユーザがアナログ電話機で応答すると、SLICはアナログ電話機のオフフックを検出して呼出し信号を停止し、発信者側に成功応答(200 OK)を送信する。これにより発信側はACKを返信するとaudioセッションが確立されて通話状態となる。
インターネットファクシミリ装置でIP電話機能をサポートする場合は、従来のアナログFAX装置で行われていた受信モード別の着信制御を、IP電話を使って実現することが求められる。受信モードは主に4つあり、自動受信、手動受信、FAX/TEL切替、留守TEL接続である。「自動受信」とは、着信時にMFPが自動で応答し、FAX受信を行う受信モードである。MFPによっては着信時の鳴動/無鳴動設定を行うことができ、鳴動設定の場合は、自動受信モードでも着信をユーザに知らせるために、数回電話機を鳴らすようになっている。「手動受信」は、着信時に子電話機を鳴らしてユーザを呼び出し、ユーザが子電話機でオフフックした後に受信スタートキーを押下することでFAX受信を行うモードである。「FAX/TEL切替」は、着信時にユーザを呼び出すために子電話機を鳴らしてユーザを呼出しつつ、起呼信号(CNG信号)の検出により相手機器がFAXと判定した場合は、呼出しをやめてFAX受信を開始するというモードである。「留守TEL接続」は、MFPに留守番電話機能付き子電話機が接続されている場合に利用するモードのことである。着信時に子電話機を呼び出して子電話機が自動応答できるようにする。子電話機が自動応答している間に、CNG信号を検出してFAX受信であると判定するとFAX受信を行うモードである。
インターネットファクシミリ装置がマルチセッションに対応している場合は、同時に複数のセッションの開始要求を受信する場合がある。しかし、装置に接続される子電話機の数は通常1つである場合が多く、それを制御するためのSLICも1つであることが想定される。このような構成で、マルチセッションを考慮した受信モード別の着信制御方式の実現が求められることになる。
特許文献1は、IP電話の着信呼出しを制御する技術を開示している。特許文献1では、電話網で、着信を一度音声自動応答で受け付けると、直ちに着信音を鳴らさない。自動応答では接続毎に発信者へ接続に必要な認証音として、毎回乱数処理した乱数及び背景音を重畳した認証音を通知すると共に、正しい応答値を受信した着信の場合にのみ着信呼出しを鳴らし、そうでない着信には着信呼出しを行わない。
特許文献2は、第1の装置からの呼接続リクエスト・メッセージを受信して呼接続を実行している最中に、第2の装置からの呼接続リクエスト・メッセージを受信した場合のSIPによる呼接続の制御方法を開示している。この場合、第2の装置のための呼制御は、第1の装置との呼制御が終了した後に実行し、呼接続を確立した後は、並列にデータの通信を行う。
この従来例は、IP電話機能とFAX通信機能のマルチセッションに対応した着信時の動作の制御については特に述べられていない。
一般的な通信装置では、SLICが1つしかないため、通話目的の可能性がある音声のINVITE信号を同時に2セッション受信した場合に、受信モードに応じた着信制御を行うことが課題になる。例えば、1セッション目でSLICを使用していた場合は、2セッション目のINVITE信号が音声であった場合に常にビジー応答を返してしまうと、自動受信モードの場合に2セッション目のFoIP受信が行えなくなってしまう。反対に、1セッション目でSLICを使用していて、2セッション目のINVITE信号が音声の場合にセッション確立応答を返してしまうと、手動受信モードの場合に、IP電話が使えないにも拘らず、セッション確立応答を行ってしまうことになる。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することにある。
本発明の特徴は、音声のINVITE信号を複数セッション受信した場合に、受信モードに応じた着信制御を行う技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像通信装置は以下のような構成を備える。即ち、
IP網を介して通話及びファクシミリ通信を行うことが可能な画像通信装置であって、
少なくとも2つのモデムと、
電話機を接続したSLICと、
メディア種別が音声であるINVITE信号を受信すると、セッションの確立が可能かどうかを判定する判定手段と、
自動受信モードで、前記判定手段がセッションの確立が可能と判定すると、前記少なくとも2つのモデムの内、使用可能なモデムを選択し、当該選択したモデムを使用して見做し音声通信を行うように制御するとともに、
前記判定手段がセッションの確立が可能と判定したとき前記SLICが使用中かどうかを判定し、使用中でないときは前記SLICにより前記電話機の呼び出しを行うように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
IP網を介して通話及びファクシミリ通信を行うことが可能な画像通信装置であって、
少なくとも2つのモデムと、
電話機を接続したSLICと、
メディア種別が音声であるINVITE信号を受信すると、セッションの確立が可能かどうかを判定する判定手段と、
自動受信モードで、前記判定手段がセッションの確立が可能と判定すると、前記少なくとも2つのモデムの内、使用可能なモデムを選択し、当該選択したモデムを使用して見做し音声通信を行うように制御するとともに、
前記判定手段がセッションの確立が可能と判定したとき前記SLICが使用中かどうかを判定し、使用中でないときは前記SLICにより前記電話機の呼び出しを行うように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、音声のINVITE信号を複数セッション受信した場合でも、受信モードに応じた着信制御を行うことができるという効果がある。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機(MFP:Multi Function Peripheral)101のハードウェア構成と、そのMFP101を含む通信ネットワークを説明するブロック図である。
本実施形態では、画像通信装置をインターネットファクシミリ通信機能を備えた複合機101で説明し、マルチセッションとIP電話機能を有した場合の着信制御方法を提案する。
尚、前提として、同時に生成可能なセッション数の上限値は「2」とし、FoIP通信を2通信同時に行うために、PCMコーデックを内蔵した2つのデジタル入出力機能付きモデム107,108を有し、IP電話制御用のSLIC109を1つ備えている。
ここでデジタル入出力機能付きモデムについて簡単に説明する。通常モデムと言えば、デジタルデータを変調してアナログ音声に変換してアナログ電話網へ出力したり、反対にアナログ電話網から受信したアナログ音声を復調してデジタルデータに変換するユニットである。本実施形態におけるデジタル入出力機能付きモデムは、送信するデジタルデータを変調した音声をPCMコーデックによりPCMデータにデジタル変換したものを出力できる。またIP網から受信した見做し音声のPCMデータをPCMコーデックによりアナログ音声に変換し、そのアナログ音声を復調してデジタルデータを取得することができる。以降、本実施形態に係るモデム107,108は、このデジタル入出力機能付きモデムのことを指す。
MFP101は、LAN(Local Area Network)157及びアナログポート付きルータ156を介してIP網151に接続される。IP網151は、インターネット及びNGN等を相互に接続するゲートウェイや名前解決を行うDNS(Domain Name Server)やSIPサーバを含んだ網を想定している。T.38対応FAX機能を有するT.38対応FAX155は、LAN164及びアナログポート付きルータ154を介してIP網151に接続される。アナログポート付きルータ154,156のアナログポートには、PSTN接続用の電話機161と162のそれぞれが接続され、各電話機は、ルータ経由で他の電話機との通話が可能である。尚、日本国内では、アナログポート付きルータは、電話会社が供給するHGW(Home GateWay)を使用してもよい。また、アナログポート付きルータ154,156は、アナログポートの無いルータであっても良い。但しその場合は、PSTN接続用の電話機161と162は利用できない。
IP網151内のSIP(Session Initiation Protocol)サーバ(不図示)は、SIPセッションの接続処理を行っている。またIP網151と公衆電話網(PSTN)153との間に、データの受け渡し処理を行うVoIP GW(ゲートウェイ)152が存在する。G3FAX158は、T.30の音声通信のみに対応したファクシミリ端末である。ハンドセット169は、G3FAX158の電話機用端子に接続され、G3FAX158で手動受信や手動送信を行う際の通話に使用される。電話機159はPSTN153に接続され、他の電話機と通話が可能な電話機である。
次にMFP101を説明する。
MFP101は画像データの入出力機能を有し、スキャナ118により紙原稿を読み取ってその画像データを入力し、またプリンタ116により紙への印刷を行う。またMFP101は、入力した画像データを基に紙に印刷したり、デジタルデータとして保存したり、またLANやFAXを経由して他の機器への転送することもできる。MFP101は、LAN157に常時接続されており、LAN157を介してPC(不図示)からのプリントデータや、他のMFPからの画像データを受信して紙へ印刷することができる。またユーザは、ユーザインターフェース(以後、UI)114を介してMFP101への動作を指示することができる。
MFP101は商用電源に接続され、不図示の電源回路よりMFP101の内部に電力を供給して動作する。バス111は、スキャナI/F制御部117、CPU102,ROM104,RAM105,HDD106、プリンタI/F制御部115、UI制御部113、画像処理部103、ネットワークI/F制御部119を接続し、それらの間でデータを伝送できる。またバス111は、I/F変換部A120、I/F変換部B121、I/F変換部C110、I/Oポート制御部144を接続している。このバス111は、CPU102からの制御信号やアドレス信号、各ユニット間のデータ信号等が送受信されるシステムバスである。
CPU102は、MFP101の制御プログラムをROM104或いはHDD106から読み込んでRAM105に展開して実行し、このMFP101全体の動作を制御している。ROM104は、このMFP101のブートプログラムや固定パラメータ等を格納しており、例えばフラッシュメモリを含んでいる。但し、このROM104はフラッシュメモリに限定されず、他の種類のメモリでも良い。RAM105はCPU102がMFP101を制御する際に、プログラムの展開領域や、一時的な作業データや画像データ等の格納等に使用される。HDD106は、画像データ、印刷データ、宛先情報の格納など、様々なデータの格納に使用される。またRAM105やHDD106は、CPU102が画像データに対する画像処理や符号化/復号化や解像度変換の作業を行う作業領域として使用される。またRAM105やHDD106は、CPU102が伝送するデータの符号化や復号化、IPパケットを処理する作業を行う作業領域としても使用される。画像処理部103は、画像データを高画質化する画像処理や解像度変換や符号化や復号化を実施するハードウェア回路である。
UI制御部113は、ユーザインターフェース(UI)114を制御し、UI114への各種情報の表示、UI114を介してユーザからの指示を入力する。プリンタI/F制御部115はプリンタ116を制御する。スキャナI/F制御部117はスキャナ118を制御する。ネットワークI/F制御部119は、LAN157との間のデータの送受信を制御し、TCPやUDPやRTP等のIPパケットの解析や生成を行う。IPパケットの送受信により送信或いは受信されるデータは、一旦RAM105やHDD106に保存された後、CPU102で解釈され、プロトコル規定に従って処理される。またMFP101はネットワークI/F制御部119及びIP網151を経由して、SIPセッションを利用して相手機との呼接続、及びデータ通信と音声通信を行うことができる。
またCPU102は、IP網151からネットワークI/F制御部119経由でVoIPパケットを受信して解析し、取り出したPCM(Pulse Code Modulation)データをI/F変換部A120やI/F変換部B121に伝送する。VoIPは、Voice over Internet protocolの略である。またCPU102は、I/F変換部A120やI/F変換部B121から取り出したPCMデータからVoIPパケットを生成し、ネットワークI/F制御部119経由でIP網151へ伝送する。このVoIPパケットのPCMデータを利用してモデムで変復調を行うことによりFAX通信することを、見做し音声による通信とも呼ぶ。モデム(変復調器)は、ITU−T勧告に基づいて音声信号を変調/復調してFAX通信のデータ伝送や手順制御に使用される。このPCMデータは、I/F変換部A120やI/F変換部B121からSLIC109に伝送され、子電話機128による音声通話や、モデムA107,モデムB108でのFAX送受信に利用される。
I/F変換部A120,I/F変換部B121は、モデムA107、モデムB108、SLIC109とやり取りするPCMデータをバス111上のデータと適合させて、データの送受信を行うためのインターフェース変換を行う。一般的にI/F変換部A120、I/F変換部B121はバッファを有し、IP網151から受信したPCMデータと、モデムA107,B108やSLIC109から受け取ったPCMデータがなるべく途切れないようバッファリング処理も併せて行っている。I/F変換部A120、I/F変換部B121、モデムA107,モデムB108,SLIC109、セレクタ112、セレクタ122、セレクタ(第1セレクタ)127、セレクタ139は、図1に示すように接続されPCMデータの送受信が可能である。尚、これら第1セレクタ127、第2セレクタ122,139、第3セレクタ112は、I/Oポート制御部144を介してCPU102から供給される制御信号に従って、入力された複数の信号のいずれかを選択して出力する。
次に、信号の接続について説明する。
モデムA107から送信されたモデムA送信PCM信号125と、SLIC109から送信されたSLIC送信PCM信号130はセレクタ122に入力される。ここでCPU102が、I/Oポート制御部144を介してセレクタ122を制御することにより、いずれかの信号が送信PCM信号A126としてセレクタ122からI/F変換部A120に供給される。I/Oポート制御部144とセレクタ122,112,139,127とはそれぞれ、セレクタ制御信号140、セレクタ制御信号142、セレクタ制御信号141、セレクタ制御信号143により接続されている。従って、CPU102は、I/Oポート制御部144を経由して、これらセレクタが選択する信号を切り替えを行うことができる。
IP網151から受信したPCMデータは、I/F変換部A120、又はI/F変換部B121に送られる。ここでIP網151から受信したPCMデータがI/F変換部A120に送られた場合、IP網151から受信したPCMデータは、受信PCM信号A123として、I/F変換部A120からモデムA107とセレクタ112に供給される。
またIP網151から受信したPCMデータがI/F変換部B121に送られた場合、IP網151から受信したPCMデータは、受信PCM信号B135として、I/F変換部B121からモデムB108とセレクタ112に供給される。そして、CPU102がI/Oポート制御部144を介してセレクタ112の切り替えを制御することにより、受信PCM信号A123と受信PCM信号B135のいずれかがSLIC受信PCM信号124としてセレクタ112からSLIC109に供給される。
モデムB108から出力されたモデムB送信PCM信号134と、SLIC109から出力されたSLIC送信PCM信号130はセレクタ139に入力される。CPU102がI/Oポート制御部144を介してセレクタ139の切り替えを制御する。これにより、モデムB送信PCM信号134とSLIC送信PCM信号130のいずれかの信号が、送信PCM信号B129としてセレクタ139からI/F変換部B121に供給される。
図6は、PCMデータの同期シリアル転送のタイミングを説明するタイミングチャートである。
図6では、クロックCLK、同期信号FSYNCの二つのタイミング信号と、送信PCMデータ、受信PCMデータの2つのデータ信号、合計4線の信号のタイミングを示している。クロックCLK、同期信号FSYNCはそれぞれ、図1のモデムA送出同期信号131、モデムB送出同期信号132に対応している。
モデムA107からモデムA送出同期信号131がI/F変換部A120とセレクタ127へ供給される。またモデムB108からモデムB送出同期信号132が、I/F変換部B121とセレクタ127へ供給されている。CPU102がI/Oポート制御部144を介してセレクタ127の切り替えを制御することにより、モデムA送出同期信号131とモデムB送出同期信号132のいずれかが送出同期信号133としてセレクタ127からSLIC109に供給される。
このように、モデムからクロックCLK、同期信号FSYNCがSLIC109やI/F変換部に送出され、これらクロックCLK、同期信号FSYNCをタイミング信号として送信PCMデータ、受信PCMデータの同期を取っている。
次にモデムA107とI/F変換部A120でPCMデータ転送を行う場合を説明する。
I/F変換部A120から出力されてモデムA107へ入力される受信PCM信号A123が受信PCMデータとなる。またモデムA送信PCM信号125とセレクタ122を経由してI/F変換部A120に入力される送信PCM信号A126が送信PCMデータとなる。これら送信PCMデータと受信PCMデータは、モデムA送出同期信号131のクロックCLK、同期信号FSYNCをタイミング信号として伝送される。
次に、モデムB108とI/F変換部B121でPCMデータ転送を行う場合を説明する。
I/F変換部B121から出力されてモデムB108に入力される受信PCM信号B135が受信PCMデータとなる。またモデムB送信PCM信号134とセレクタ139を経由してI/F変換部B121に入力される送信PCM信号B129が送信PCMデータとなる。これら送信PCMデータと受信PCMデータは、モデムB送出同期信号132のクロックCLK、同期信号FSYNCをタイミング信号として伝送される。
次に、SLIC109とI/F変換部A120でPCMデータ転送を行う場合を説明する。
I/F変換部A120から出力される受信PCM信号A123とセレクタ112を経由してSLIC109に入力されるSLIC受信PCM信号124が受信PCMデータとなる。またSLIC109から出力されるSLIC送信PCM信号130とセレクタ122を経由してI/F変換部A120に入力される送信PCM信号A126が送信PCMデータとなる。これら送信PCMデータと受信PCMデータは、モデムA送出同期信号131のクロックCLK、同期信号FSYNCをタイミング信号として伝送される。
次に、SLIC109とI/F変換部B121でPCMデータ転送を行う場合を説明する。
I/F変換部B121から出力される受信PCM信号B135とセレクタ112を経由してSLIC109に入力されるSLIC受信PCM信号124が受信PCMデータとなる。またSLIC109から出力されるSLIC送信PCM信号130とセレクタ139を経由してI/F変換部B121に入力される送信PCM信号B129が送信PCMデータとなる。これら送信PCMデータと受信PCMデータは、モデムB送出同期信号132のクロックCLK、同期信号FSYNCをタイミング信号として伝送される。
そして、同期信号FSYNCの立ち上がりでタイミングを取って、次のクロックCLKの立ち上がりから連続する8つのクロック周期の間が、送信PCMデータ、受信PCMデータが有効であることを意味している。
この実施形態では、データ転送を行うお互いのモデムとI/F変換部の送信PCMデータの出力側は、クロックCLKの立ち上がりでデータを出力し、入力側はクロックCLKの立ち下がりでデータを取り込む。また、データ転送を行うお互いのモデムとI/F変換部の受信PCMデータの出力側は、クロックCLKの立ち上がりでデータを出力し、入力側はクロックCLKの立ち下がりでデータを取り込む。またデータ転送を行うお互いのSLICとI/F変換部でも同様にデータ転送を行う。
このように、モデムから同じクロックCLK、同期信号FSYNCをSLICやI/F変換部に供給してPCMデータのデータ転送を行うことにより、データの同期がとれ、音声データの時間的なずれを無くすことができる。尚、PCMデータ転送において、SPIやSSIやその他適切なシリアル通信方式を採用することができる。尚、モデムから同じクロックCLKをSLICやI/F変換部に供給して、PCMデータ転送の同期をとる方式であれば、上記で説明したタイミングに限定されるものではない。
I/F変換部C110は、モデムA107、モデムB108、SLIC109の制御データ信号をバス111と適合させ制御データの送受信を行うためにインターフェース変換を行う。モデムA107とI/F変換部C110は制御データ信号136で接続され、CPU102からの制御コマンドや応答ステータスや送受信するデータが伝送される。同様にモデムB108とI/F変換部C110は制御データ信号138で接続される。同様にSLIC109とI/F変換部C110は制御データ信号137で接続される。制御データ信号136〜138は、UARTやSPIやI2Cやその他適切なシリアル方式による電気信号である。
モデムA107、モデムB108は、音声信号を復調してデータを取り出し、そのデータを基に、変調された音声信号を生成する。受信時にモデムは、そのモデムに内蔵する音声符号化/復号化回路(音声CODEC)で受信したG.711形式などの音声帯域のデジタル信号であるPCMデータを音声信号に変換する。そしてモデムは、音声信号に含まれるトーン信号や手順信号や画像信号を検出し、復調して得られたデータや画像データをI/F変換部C110経由でCPU102に伝送する。こうして得られたデータや画像データはRAM105に記憶され、それを用いて、CPU102はFAXの通信制御や印刷を行う。
送信時にCPU102は、I/F変換部C110経由で、符号化された画像データをモデムに供給し、そのモデムで変調して音声信号を生成する。そしてモデムは、そのモデムに内蔵する音声符号化/復号化回路(音声CODEC)でG.711形式などの音声帯域のデジタル信号であるPCMデータに変換し、I/F変換部A120やI/F変換部B121経由で送信する。またCPU102からI/F変換部C110経由でモデムに伝送した制御コマンドに応じて音声やトーンやDTMFをPCMデータで送信する。
SLIC109は、アナログ−デジタル変換回路(A/D)、デジタル−アナログ変換回路(D/A)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、音声符号化復号化回路(音声CODEC)を同一チップ内に統合して含んでいる。SLIC109はSubscriber Line Interface Circuitの略である。SLIC109は、子電話機128のマイクから入力された音声をA/D変換し、DSPで信号処理し、音声CODECでG.711形式のPCMやその他の符号化されたデータへ変換し、その後、IP網151へ送信する。またSLIC109は、IP網151から受信したG.711形式のPCMやその他の符号化されたデータを音声CODECで復号し、DSPで信号処理し、D/A変換して、子電話機128へ伝送する。これにより子電話機128のスピーカから音声が出力される。SLIC109は、子電話機128のオフフック検知や直流印加や呼び出し信号送出といったPSTN用の子電話機128の制御を行う。
本実施形態では、オフフック検知や直流印加や呼び出し信号の送出に必要な外付け回路を含めてSLIC109と呼んでいる。またSLIC109は、トーン検出やパルス検出を行って、発呼用の宛先指定信号を検出することもできる。またSLIC109は、各種トーン信号を生成する機能がある。SLIC109によりPSTNの電話回線を経由することなくアナログ電話機をIP網151に接続することができる。
子電話機128は、PSTN用のインターフェースでSLIC109に接続される。子電話機128にはマイクとスピーカが内蔵され、相手の音声データがスピーカから出力され、ユーザの音声がマイクから入力され、ユーザが通話に使用する。子電話機128が留守番電話機能を有する場合、MFP101を留守TEL接続モードに設定して使用できる。留守番電話機能は、ユーザが不在時に相手の音声データを子電話機128に録音する機能である。
またMFP101はT.38対応FAXの機能を有し、IP網151経由で相手T.38対応FAX155と接続し、T.38に従ったFAX通信が可能である。ユーザは電話会社とNGNの契約をして番号計画に基づく電話番号の割り当てを受ける。そして、アナログポート付きルータ156の設定により、このMFP101に電話番号「03−0000−0005」を割り当てて通信することができる。MFP101は、SIPで通信相手との呼接続を行うことができる。
次に、T.38でFAX通信を行う際のデータの流れを説明する。
CPU102は、スキャナ118が読み取って得られた画像データを、画像処理部103を使用してJBIG等の符号化データに変換する。そして、この符号化データを、ネットワークI/F制御部119でT.38に適した形式のデータに変換し、アナログポート付きルータ156を経由してIP網151へ転送する。そして相手機のT.38対応FAX155にT.38のIPパケットが到達する。また、T.38対応FAX155から送出されたT.38のIPパケットは、IP網151、ルータ156を経由してネットワークI/F制御部119に到達し、符号化されたデジタルの画像データが取り出されCPU102へ送られる。こうしてJBIG等で符号化されたデジタル画像データを生の画像データに復号し、受信データとしてプリンタI/F制御部115へ出力してプリンタ116でプリントする。
また通信相手がT.38に対応していない場合は、MFP101が見做し音声でG3FAX通信を行うことができる。本実施形態では、ユーザは電話会社とNGNの契約をしてMFP101と同じ電話番号(03−0000−0005)で見做し音声、つまりモデムを用いてG3FAXの通信を行う。電話会社と契約して番号計画に基づく新しい電話番号を見做し音声用に割り当てることも可能である。その場合のデータの流れを説明する。
CPU102は、スキャナ118が読み取って得られた画像データをJBIG等の符号化データに変換する。CPU102は、その符号化されたデジタルの画像データをモデムで変調してG.711形式やその他の符号化方式のPCMデジタル音声データに変換する。そしてCPU102は、そのデジタル音声データをVoIPパケットに変換し、ネットワークI/F制御部119、アナログポート付きルータ156を経由してIP網151へ送信する。このVoIPパケットはRTP(Real Time Protocol:リアルタイム転送プロトコル)に従っている。
またIP網151とPSTN網153との間にデータの受け渡し処理を行うVoIP GW(ゲートウェイ)152が存在する。このVoIP GW152は、VoIPをPSTN153を透過できる形式に変換し、PSTN153を経由し、相手機のG3FAX158に見做し音声が到達する。また、G3FAX158から送出された音声信号は、PSTN153を経由し、VoIP GW152でVoIPに変換され、IP網151、アナログポート付きルータ156を経由してネットワークI/F制御部119に到達する。こうして到達したVoIPは、バス111を介してCPU102へ送られG.711形式のPCMデータを取り出す。そして得られたPCMデータは、I/F変換部A120を経由してモデムA107に送られて復調され、符号化されたデジタルの画像データが取り出されてCPU102へ送られる。その後、CPU102は画像処理部103により、JBIG等で符号化されたデジタル画像データを生の画像データに復号し、受信データとしてプリンタI/F制御部115へ送出力してプリンタ116で印刷する。
またMFP101に接続される子電話機128とSLIC109を用いて、IP網151経由で相手の電話機159,161と通話が可能である。本実施形態では、上記の見做し音声と同じ電話番号「03−0000−0005」を子電話機128でも用いている。但し、電話会社と契約して番号計画に基づく新しい電話番号を子電話の音声用に割り当てることも可能である。
図2は、実施形態1に係るMFPにおける自動受信処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM104或いはHDD106に格納されており、実行時はRAM105に展開され、CPU102がこのプログラムを実行することにより、このフローチャートで示す処理が実行される。尚、このプログラムはセッション毎にタスクが分かれており、各タスクがINVITE信号を受信することにより、CPU102により実行される。この処理の開始前は、MFP101が待機状態にあり、ユーザが任意の操作をできる状態とする。
INVITE信号を受信するとS201でCPU102は、ネットワークI/F制御部119からINVITE信号を受け取り、そのINVITE信号で指定されているメディア種別を判定する。ここでメディアが音声(audio)であると判定した場合はS202に進み、CPU102は、確立済みセッションの数を判定する。ここで確立済みセッションの数が1以下であればセッションの確立が可能であるためS202からS203に進み、CPU102は、SLIC109が使用中か否かを判定する。尚、CPU102はI/F変換部C110から出力される制御データ信号137を通じてSLIC109を使用する際、SLIC109が使用中状態であることを示す状態情報をRAM105に保存する。そしてSLIC109を使用し終わるとCPU102が、RAM105に保存されている状態情報を未使用に更新する。これによりCPU102は、S203において、RAM105に記憶されているこの状態情報を参照してSLIC109が使用中かどうかを判定できる。
S203でCPU102が、SLIC109が使用中でないと判定した場合はS204に処理を進め、MFP101の鳴動設定を判定する。自動受信の受信モードでは、着信時にMFP101が自動で応答し、FAX受信を行う。このMFP101は、着信時の鳴動/無鳴動を設定することができ、鳴動設定にしてあった場合は自動受信モードでも、着信をユーザに知らせるために、数回電話機を鳴らすようになっている。従って、S204でCPU102が鳴動設定であると判定するとS205に進み、I/F制御部C110から制御データ信号137を通してSLIC109で呼出し信号を生成し、SLIC109に接続されている子電話機128を規定回数分鳴らす。その後S206に進み、セッション確立応答を行う。これによりネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に(200 OK)が送信される。
一方、S204でCPU102が、無鳴動に設定されていると判定するとS205をスキップしてS206に進む。またS203のSLIC109の使用中判定で、CPU102は、SLIC109が使用中であると判定した場合は、S205の電話呼出の処理を行わずにS206に処理を進めて、セッション確立応答を行う。これは受信モードが自動受信であるためであり、例え、子電話機128を鳴らせない場合でもそのままセッションが確立できるようにしている。
その後、CPU102はS206からS207に処理を進め、使用可能なモデムを選択する。このS207の選択処理は、予めRAM105に、モデムA107及びモデムB108の使用状態を示す状態変数を保存しておき、その状態変数を読み出し、使用していないモデムを選択する。このとき同時に、その選択したモデムの状態情報を更新する。こうしてS207で使用可能なモデムを選択するとS208に進み、CPU102は、その選択したモデムを用いてFoIP(FAX over Internet Protocol)通信を開始する。ここでFoIPは、モデム信号音を音声とみなしてPCMデータ化し、それを音声パケットとしてIP網151上で通信を行う見做し音声通信のことである。このとき、S207で選択されたモデムに応じて、CPU102は、セレクタ122又はセレクタ139を切り替えて、モデムが送出するデータがI/F変換部へ流れるように制御する。またFoIP通信時にはSLIC109を使用しないため、CPU102は、セレクタ127を切り替えてモデムの同期信号がSLIC109へ流れないようにし、RAM105に保存してあるSLIC109の状態情報を更新する。
一方、S201のメディア種別の判定で、CPU102が、メディア種別がアプリケーション又は画像と判定した場合は子電話機128を鳴らさずにT.38通信を行う。この場合はまずS211に進み、確立済みのセッションの数を判定し、確立済みセッションの数が1以下であればS212に処理を進め、CPU102は、セッション確立応答を行う。そしてCPU102は、S213に処理を進めて、T.38通信を開始する。
尚、S202,S211でCPU102が、確立済みセッション数が「2」と判定した場合はS210に進み、それ以上セッションを生成できないので、ビジー応答をネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に送信する。
以上説明したように図2のフローチャートで示す処理によれば、メディア種別がアプリケーション又は画像のINVITE信号を受信すると、確立済みのセッションの数が規定数内であったらT.38通信を開始することができる。
またメディア種別が音声のINVITE信号を受信すると、確立済みのセッションの数が規定数以内であれば、受信モード、SLICの使用状況に応じて着信動作を切り替えることができる。また確立済みのセッションの数が規定数を超える場合はビジー応答する。
また受信モードが自動受信の場合に、メディア種別が音声のINVITE信号を受信して、確立済みのセッションの数が規定数内であれば、SLICが使用可能のときは鳴動設定に応じて子電話の呼出しを行ってから使用可能なモデムで自動受信する。またSLICが使用不可であれば子電話を呼び出さずに使用可能なモデムで自動受信をすることができる。
これにより、確立したセッションの数が0又は1のときにメディア種別が音声のINVITE信号を受信した際に、自動受信の場合、相手がFAXだった場合にFoIP通信が可能になる。
次に図3は、実施形態1に係るMFPにおける手動受信処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM104或いはHDD106に格納されており、実行時はRAM105に展開され、CPU102がこのプログラムを実行することにより、このフローチャートで示す処理が実行される。尚、このプログラムはセッション毎にタスクが分かれており、各タスクがINVITE信号を受信することにより、CPU102により実行される。この処理の開始前は、MFP101が待機状態にあり、ユーザが任意の操作をできる状態とする。最初はMFP101が待機状態にあり、ユーザが任意の操作をできる状態とする。
S301でCPU102が、ネットワークI/F制御部119からINVITE信号を受信すると、そのINVITE信号で指定されているメディア種別を判定する。ここでCPU102は、メディアが音声(audio)であると判定するとS302に処理を進め、CPU102は、確立済みセッションの数を判定する。ここで確立済みセッションの数が1以下と判定するとS303に処理を進め、CPU102がSLIC109が使用中か否かを判定する。この亜Hン亭は、図2のS203と同様に実行される。S303でCPU102が、SLIC109が使用中でないと判定するとS304に処理を進める。S304でCPU102は、I/F制御部C110から制御データ信号137によりSLIC109を制御して呼出し信号を生成させ、接続されている子電話機128を鳴らして処理を終了する。
一方、S303でCPU102がSLIC109が使用中であると判定した場合はS305に進み、ビジー応答をネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に送信する。これは受信モードが手動受信モードであるためであり、子電話機128でユーザを呼び出すことができないのであればセッション確立を行わないようにしている。
またS301のメディア種別の判定で、CPU102がメディア種別がアプリケーション又は画像と判定した場合は、子電話機128を鳴らさずにT.38通信を行う。この場合はまずS306に進みCPU102は、確立済みセッションの数を判定し、確立済みセッションの数が1以下であればS307に進む。S307でCPU102がセッション確立応答を行ってS308に処理を進め、T.38通信を開始する。
尚、S302,S306で、CPU102が、確立済みセッション数が2と判定した場合はS305に進み、それ以上セッションを生成できないので、CPU102は、ビジー応答をネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に送信する。
以上説明したように図3で示す処理によれば、手動受信のときにメディア種別が音声のINVITE信号を受信すると、確立しているセッションの数が規定以内で、SLICが使用中でなければ、そのSLICにより電話の呼び出しを行うことができる。また、手動受信のときにメディア種別がアプリケーション又は画像のINVITEメッセージを受信すると、確立しているセッションの数が規定以内であれば、セッションを確立して通信を行うことができる。
これにより、確立したセッションの数が0又は1のときにメディア種別が音声のINVITE信号を受信した際、手動受信であれば、相手が通話目的だった場合に子電話機が使用不可な状況でセッション確立を行わない。これにより、無駄な課金の発生を防ぐことができる。
次に図4用いてFAX/TEL切替のフローを説明する。
図4は、実施形態1に係るMFPにおけるFAXと電話の切り替え処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM104或いはHDD106に格納されており、実行時はRAM105に展開され、CPU102がこのプログラムを実行することにより、このフローチャートで示す処理が実行される。尚、このプログラムはセッション毎にタスクが分かれており、各タスクがINVITE信号を受信することにより、CPU102により実行される。ここでは最初にMFP101が待機状態にあり、ユーザが任意の操作をできる状態とする。
この処理はCPU102が、ネットワークI/F制御部119からINVITE信号を受信することにより開始され、先ずS401でCPU102は、そのINVITE信号で指定されたメディア種別を判定する。S401でCPU102が、メディア種別が音声であると判定した場合はS402に処理を進め、確立済みセッションの数を判定する。ここで確立済みセッションの数が1以下であると判定するとS403に処理を進め、セッション確立応答をネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に送信する。
その後S419に進み、CPU102は、使用可能なモデムを選択する。ここでのモデムの選択方法は、図2のS207の場合と同様である。次にS404に進み、CPU102は、SLIC109が使用中か否かを判定する。この場合の判定方法は、前述の図2のS203の場合と同じである。S404でCPU102が、SLIC109が使用中でないと判定した場合はS405に処理を進め、CPU102は、I/F制御部C110から制御データ信号137を通してSLIC109で呼出し信号を生成し、接続されている子電話機128を鳴らす。それと同時にS419で選択したモデムを用いて、CNG信号の検出を開始する。また、発信者に子電話機の呼出し中であることを示すために、RAM105からOGMの音声データを読み出し、選択したモデムでPCMに変換してネットワークI/F変換部119を通じてLAN157に送出する。OGMの音声データを送出した後もCNG信号が検出されない間は、S405〜S408で、そのモデムで疑似RBT(Ring Back Tone)のPCMデータを生成し、ネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に送出する。
S405〜S408の処理中はタイマで経過時間を監視しており、S407でタイムアウトが検知されるとCPU102は、処理を中断して終了する。またS406でCPU102が、I/F変換部C110を通じて子電話機128のオフフックを検出した場合、CPU102はS411に処理を進め、S419で選択したモデムに応じて、セレクタ122(またはセレクタ139)を切り替える。これにより、モデムを切り離してSLIC109による通話を行うようにする。
またS408でCPU102が、モデムでCNG信号が検出されたと判定した場合はS409に処理を進め、CPU102は、S419で選択したモデムに応じてセレクタ122又はセレクタ139を切り替える。これにより、そのモデムが送出するデータがI/F変換部A120又はI/F変換部B121へ供給される。またFoIP通信時にSLIC109を使用しないため、セレクタ127を切り替えてモデムの同期信号がSLIC109へ流れないようにする。そしてRAM105に保存してあるSLICの状態情報を停止状態に更新する。そしてS410に進みCPU102は、S419で選択したモデムを用いてFoIP通信を行う。
一方、S404でCPU102が、SLIC109が使用中であると判定した場合はS412に処理を進め、CPU102は、子電話機128を鳴らさず、S419で選択したモデムによりCNG信号の検出を開始する。また発信者にはFAXであれば受信可能な旨を通知するために、OGMのデータをRAM105から読み出し、そのモデムでPCMデータに変換した後、ネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に送出する。OGMとしては、「ただいま電話に出られません、ファクシミリの方は送信してください」というような音声を使用する。そしてS413に進み、タイマによりタイムアウトを検出するか、或いはモデムがCNG信号を検出するまでS412〜S414の処理を実行する。S413でCPU102がタイムアウトを検知すると、この処理を中断して終了する。
またS414でCPU102が、モデムでCNG信号が検出されたと判定した場合はS410に処理を進め、CPU102は、S419で選択したモデムを用いてFoIP通信を行う。
一方、S401でCPU102が、メディア種別がアプリケーション又は画像と判定した場合はS416に処理を進め、CPU102は、子電話機128を鳴らさずにT.38通信を行う。この場合もまずS416でCPU102は、確立済みセッションの数を判定し、その数が1以下であればS417に処理を進めて、セッション確立応答を行い、S418でT.38通信を開始する。
尚、S402,S416にて確立済みセッションの数が2と判定した場合はそれ以上セッションを生成できないので、CPU102は、ビジー応答をネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に送信して、この処理を終了する。
このフローチャートで示す処理によれば、受信モードがFAX/TEL切替の場合、SLICが使用可能であれば鳴動設定に応じて子電話機128を呼出してからSLICと使用可能なモデムを使用してFAX/TEL切換処理を行うことができる。またSLICが使用不可な場合は、使用可能なモデムでFAX/TEL切換処理を行うことができる。
図4の処理によれば、FAX/TEL切替の場合、相手がFAXだった場合にFoIP通信を実行できる。これにより、ビジー応答を返さなくて済むようになる。
次に図5を参照して留守番電話接続のフローを説明する。
図5は、実施形態1に係るMFPの受信モードが留守番電話に接続の場合の受信処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM104或いはHDD106に格納されており、実行時はRAM105に展開され、CPU102がこのプログラムを実行することにより、このフローチャートで示す処理が実行される。尚、このプログラムはセッション毎にタスクが分かれており、各タスクがINVITE信号を受信することにより、CPU102により実行される。ここでは最初にMFP101が待機状態にあり、ユーザが任意の操作をできる状態とする。
この処理はCPU102が、ネットワークI/F制御部119からINVITE信号を受信することにより開始され、先ずS501でCPU102は、そのINVITE信号で指定されたメディア種別を判定する。S501でCPU102が、そのメディア種別が音声であると判定するとS502に処理を進め、CPU102は、確立済みセッションの数を判定する。確立済みセッションの数が1以下であると判定するとS503に処理を進めCPU102は、SLIC109が使用中か否かを判定する。この判定方法は、図2のS203と同じである。S503でCPU102が、SLIC109を使用中でないと判定した場合はS504に処理を進め、CPU102は、I/F制御部C110から制御データ信号137を通してSLIC109で呼出し信号を生成し、接続されている子電話機128を鳴らす。その後CPU102が、子電話機128の自動応答によるオフフックを検出するとS505で、セッション確立応答をネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に送信する。
次にS515に進みCPU102は、使用可能なモデムを選択する。この選択方法は図2のS207の場合と同じである。その後S506に進みCPU102は、S515で選択したモデムを用いてCNG信号の検出を行いつつ、SLIC109を通じて子電話機128が出力するOGMをLAN157へ送出する。そしてS507〜S508で、タイマによるタイムアウト、或いはCNG信号を検出するかどうかを判定する。S507でタイムアウトを検出すると、この処理を終了する。またS508でCPU102がCNG信号を検出したと判定するとS509に処理を進める。S509でCPU102は、S515で選択したモデムに応じてセレクタ122又はセレクタ139を切り替えて、そのモデムが送出するデータがI/F変換部A或いはBへ流れるように制御する。またFoIP通信時にSLIC109を使用しないため、セレクタ127を切り替えてモデムの同期信号がSLIC109へ流れないようにする。またこのとき、RAM105に保存してあるSLICの状態情報を停止に更新する。その後S510に進みCPU102は、S515で選択したモデムを使用してFoIP通信を開始して、この処理を終了する。
尚、S503でSLIC109が使用中であると判定した場合はS511に処理を進め、CPU102は、ビジー応答をネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に送信する。これは受信モードが留守TEL接続であるためであり、子電話機128を呼び出すことができないのであればセッション確立を行わないようにしている。
またS501のメディア種別の判定で、メディア種別がアプリケーション又は画像と判定した場合は子電話機128を鳴らさずにT.38通信を行う事になる。この場合もまずはS512に進んで、CPU102は、確立済みセッションの数を判定し、その数が1以下であればS513に進んで、セッション確立応答を行い、S514でT.38通信を開始する。
尚、S502,S512でCPU102が、確立済みセッションの数が2と判定した場合はそれ以上セッションを生成できないのでS511に処理を進める。S511でCPU102は、ビジー応答をネットワークI/F制御部119を通じてLAN157に送信して、この処理を終了する。
この図5に示す処理によれば、受信モードが留守番電話接続の場合、SLICが使用可能であれば子電話機を呼び出し、子電話機が自動応答したことを検出するとSLICと使用可能なモデムでFAX/TEL切替処理を行う。SLICが使用不可な場合はビジー応答する。
これにより、留守番電話モードの場合、相手が通話目的だった場合に、子電話機が使用不可な状況でセッション確立を行わないようにできる。これにより、無駄な課金の発生を防ぐことができるという効果がある。
[実施形態2]
次に本発明の実施形態2について説明する。
次に本発明の実施形態2について説明する。
FAX/TEL切替を行う場合、前述の実施形態1で、1セッション目の音声の着信でCNG信号を検知した結果、FoIP通信が開始され、SLIC109からPCMデータを送出する必要がないことが判明した場合に追加する制御について説明する。SLIC109からPCMデータを送出する必要がなくても、そのままでは2セッション目でSLIC109を使うことができない。
その理由を説明する。1セッション目のメディア種別が音声の着信でCNG信号の検知に使用したモデムをモデムA107とする。この場合、モデムA107から出力されたクロックCLK、同期信号FSYNCを含むモデムA送出同期信号131がI/F変換部A120と、セレクタ127経由でSLIC109に供給されている。この状態をモデムA107とSLIC109とI/F変換部A120でクロックCLK、同期信号FSYNCといった「送出同期信号の共有関係を組んでいる」と定義する。
この場合、次に2セッション目の音声の着信でCNG信号の検知に使用するモデムは、モデムB108となる。このとき、モデムB108とI/F変換部B121は送出同期信号の共有関係を組んでいるので、送信及び受信PCMデータの伝送タイミングに問題は生じない。しかしSLIC109とI/F変換部B121は送出同期信号を共有していないので、SLIC109とI/F変換部B121間の送信及び受信PCMデータの伝送タイミングに問題が生じる。この場合、SLIC109は、1セッション目のモデムA107から出力された送出同期信号でPCMデータを送信及び受信しようとする。このため、モデムB108からのクロックCLKに対するセットアップとホールドタイミングが満たせずPCMデータを正しく伝送できない。そのため、新たな制御方法が必要となる。
前述の実施形態1で説明に使用した図4のフローチャートのステップの内、S410の開始直後に別途呼び出される制御を新たな制御方法として追加する。ここで追加した制御は図4に示す制御とは異なるサブルーチンとして実行され、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
図7は、実施形態2に係るMFPにおけるS410のFoIP通信の開始直後に実行されるサブルーチンの処理を説明するフローチャートである。尚、実施形態2に係るMFP101の構成及びその通信ネットワーク等は、前述の実施形態1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
まずS700で、CPU102は、SLIC109が使用中か否かを判定する。ここで使用中と判定すると、もう一方のモデムとI/F変換部とSLIC109との間で送出同期信号の共有関係を組むことができないため、この処理を終了する。S700でSLIC109が使用中でないと判定するとS701に処理を進め、CPU120は、他方のモデムが通信中か否かを判定し、通信中であればS702へ、通信中でなければS703へ処理を進める。S702でCPU102は、元々送出同期信号を共有していたモデムのFoIP通信が終了したか否かを判定し、終了していればSLIC109は再び使用可能になるので、この処理を終了する。一方、FoIP通信が終了していないと判定するとS701に処理を戻す。
この例では、後述するS703からS710の処理で、通信中でないモデムB108とI/F変換部B121とSLIC109との間で送出同期信号の共有関係の組み直しを行う。
他方のモデム(ここではモデムB108)が通信中でないときはS703に進み、CPU102は、SLIC109とモデムB108に対するリセット信号を発行して、動作を停止させ初期化する。次にS704に処理を進めCPU102は、セレクタを制御して送出同期信号を切り替える。ここでセレクタ制御信号143によりセレクタ127を制御して、モデムB108から出力されるモデムB送出同期信号132がセレクタ127から送出同期信号133としてSLIC109に出力されるように切り替える。これにより、今までモデムA107からSLIC109に供給されていたクロックCLK、同期信号FSYNCといった送出同期信号がモデムB108から供給されることになる。
次にCPU102はS705に処理を進め、モデムの初期化処理を行う。ここでは制御データ信号138によりモデムB108をリセットし、そのリセットに必要な時間をタイマで待機した後、モデムB108のリセット信号を解除して、モデムの初期設定をI/F変換部C110からの制御データ信号138により書き込む。次にS706に進みCPU102は、モデムB108が送出するモデムB送出同期信号132が安定するのに必要な時間をタイマで待機する。
次にS707に進みCPU102は、SLIC109をリセットし、そのリセットに必要な時間をタイマで待機する。リセット信号の時間幅には規定があるのでそのような処理を行う。そしてS708でCPU102は、SLIC109へのリセット信号を解除する。そしてS709でCPU102は、SLIC109の初期化に必要な時間をタイマで待機する。ここではSLIC109が、PLL(Phase Locked Loop)などのクロック逓倍回路を備える場合、PLLのロックがかかるまでの時間が必要とある。こうしてSLIC109の初期化が終了するとS710に処理を進め、CPU102はSLIC109の初期設定をI/F変換部C110からの制御データ信号137により行う。こうしてモデムB108とI/F変換部B121とSLIC109との間の送出同期信号の共有関係の組み直しが完了する。その後、モデムB108とI/F変換部B121及びSLIC109とI/F変換部B121でPCMデータを送受信することが可能となる。
1セッション目の音声の着信でCNG信号の検知した結果、FoIP通信が開始され、SLIC109からPCMデータを送出する必要がないことが判明した場合でも、2セッション目の音声の着信でSLIC109を使用することができる。
また1セッション目の音声の着信でCNG信号の検知に使用したモデムがモデムB108で、モデムB108とSLIC109とI/F変換部B121で送出同期信号の共有関係を組んでいる場合にも同様の処理を行う。その場合S703でSLIC109とモデムA107に対するリセット信号を発行して、モデムA107とSLCI109の動作を停止させて、それらを初期化する。そしてS704でセレクタ127を制御して、モデムA107から出力されるモデムA送出同期信号131がセレクタ127から送出同期信号133としてSLIC109に出力されるように切り替える。そしてS705でモデムA107のリセット信号を解除して、モデムA107の初期設定をI/F変換部C110からの制御データ信号136により書き込む。
[実施形態3]
次に実施形態3について説明する。尚、実施形態3に係るMFP101の構成及びその通信ネットワーク等は、前述の実施形態1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
次に実施形態3について説明する。尚、実施形態3に係るMFP101の構成及びその通信ネットワーク等は、前述の実施形態1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
留守TEL接続を行う場合、実施形態2で説明したように、1セッション目の音声の着信でCNG信号を検知した結果、FoIP通信が開始され、SLIC109からPCMデータを送出する必要がないことが判明した場合に追加する制御について説明する。SLIC109からPCMデータを送出する必要がなくても、そのままでは2セッション目でSLIC109を使うことができない。
その理由と追加する制御内容は、実施形態2で説明したのと同じである。実施形態1で説明に使用した図5のフローチャートのステップの内、S510の開始直後に図7で示すサブルーチンを別途呼び出す。そうしてモデムとSLIC109とI/F変換部でクロックCLK、同期信号FSYNCといった送出同期信号の共有関係を組み直す。こうすることにより、2セッション目の音声の着信でSLIC109を使用することができる。
[実施形態4]
次に実施形態4について説明する。尚、実施形態4に係るMFP101の構成及びその通信ネットワーク等は、前述の実施形態1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
次に実施形態4について説明する。尚、実施形態4に係るMFP101の構成及びその通信ネットワーク等は、前述の実施形態1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
自動受信を行う時は、1セッション目の音声の着信にてSLIC109で電話を呼出した後、FoIP通信が開始され、SLIC109からPCMデータを送出する必要がないことが判明した場合に追加する制御について説明する。SLIC109からPCMデータを送出する必要がなくても、そのままでは2セッション目でSLIC109を使うことができない。実施形態1で説明に使用した図2のフローチャートのステップの内、S205を実行した後、ユーザが子電話機128を使わずに、S208でFoIP通信を開始した場合が該当する。
その理由と追加する制御内容は実施形態2と同じである。図5のフローチャートのステップの内、S208の開始直後に図7で示すサブルーチンを別途呼び出す。そうしてモデムとSLIC109とI/F変換部でクロックCLK、同期信号FSYNCといった送出同期信号の共有関係を組み直す。これにより2セッション目の音声の着信でSLIC109を使うことができる。
次に実施形態5について説明する。尚、実施形態5に係るMFP101の構成及びその通信ネットワーク等は、前述の実施形態1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
上記実施形態2〜4の制御では、S703とS705でモデムをリセットして初期化処理を行っているので、その分処理時間が余分にかかってしまう。モデムをリセットせず、モデムの初期化処理を省略することで処理を高速化する。それ以外の処理は上記実施形態2〜4の制御と同じである。
これら実施形態によれば、2セッション目に音声のINVITE信号を受信した際に以下に示すような効果が得られる。
(1)FAX/TEL切替の場合、或いは留守TEL接続の場合
1セッション目の音声の着信でCNG検知した結果、FoIP通信が開始され、SLICからPCMデータを送出する必要がないことが判明した場合、2セッション目でSLICを使用して子電話の呼び出しや自動応答等の処理ができる。
(2)自動受信の場合
1セッション目の音声の着信でSLICで電話を呼出した後、FoIP通信が開始され、SLICからPCMデータを送出する必要がないことが判明した場合、2セッション目の音声の着信で、SLICを使って電話の呼び出しや自動応答等の処理ができる。
(1)FAX/TEL切替の場合、或いは留守TEL接続の場合
1セッション目の音声の着信でCNG検知した結果、FoIP通信が開始され、SLICからPCMデータを送出する必要がないことが判明した場合、2セッション目でSLICを使用して子電話の呼び出しや自動応答等の処理ができる。
(2)自動受信の場合
1セッション目の音声の着信でSLICで電話を呼出した後、FoIP通信が開始され、SLICからPCMデータを送出する必要がないことが判明した場合、2セッション目の音声の着信で、SLICを使って電話の呼び出しや自動応答等の処理ができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (11)
- IP網を介して通話及びファクシミリ通信を行うことが可能な画像通信装置であって、
少なくとも2つのモデムと、
電話機を接続したSLICと、
メディア種別が音声であるINVITE信号を受信すると、セッションの確立が可能かどうかを判定する判定手段と、
自動受信モードで、前記判定手段がセッションの確立が可能と判定すると、前記少なくとも2つのモデムの内、使用可能なモデムを選択し、当該選択したモデムを使用して見做し音声通信を行うように制御するとともに、
前記判定手段がセッションの確立が可能と判定したとき前記SLICが使用中かどうかを判定し、使用中でないときは前記SLICにより前記電話機の呼び出しを行うように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像通信装置。 - 前記制御手段は更に、
手動受信モードで、前記判定手段がセッションの確立が可能と判定すると、前記SLICが使用中かどうかを判定し、使用中でないときは前記SLICにより前記電話機の呼び出しを行うように制御し、前記SLICが使用中であればビジー応答することを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。 - 前記制御手段は、更に、
受信モードがFAX/TEL切替で、前記判定手段がセッションの確立が可能と判定すると、前記少なくとも2つのモデムの内、使用可能なモデムを選択し、当該選択したモデムでCNG信号を検出すると当該選択したモデムを使用して見做し音声通信を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。 - 前記制御手段は、更に、前記SLICが使用中かどうかを判定し、使用中でないときは前記SLICにより前記電話機の呼び出しを行うように制御し、前記SLICが使用中であれば前記選択したモデムにCNG信号を検出させ当該選択したモデムを使用して見做し音声通信を行うように制御することを特徴とする請求項3に記載の画像通信装置。
- 前記制御手段は、更に、
受信モードが留守番電話モードの場合、前記判定手段がセッションの確立が可能と判定すると、前記SLICが使用中でないときは前記電話機の呼び出しを行って前記電話機の自動応答を検出すると前記SLICと前記少なくとも2つのモデムから選択したモデムでFAX/TELの切替処理を行うように制御し、前記SLICが使用中であればビジー応答することを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。 - 前記モデムは、PCMコーデックを内蔵したデジタル入出力機能付きモデムであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像通信装置。
- 前記判定手段は、確立済のセッションの数が上限値を超えるかどうかによりセッションの確立が可能かどうかを判定し、
前記制御手段は、前記判定手段がセッションの確立が可能でないと判定するとビジー応答することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像通信装置。 - 前記少なくとも2つのモデムから出力される送出同期信号の一つを選択して前記SLICに供給する第1セレクタと、
前記少なくとも2つのモデムから出力される送信PCM信号のそれぞれと、前記SLICから出力される送信PCM信号とを選択して出力する第2セレクタと、
前記少なくとも2つのモデムに入力される受信PCM信号の一つを選択して前記SLICに供給する第3セレクタとを更に有し、
前記制御手段は、前記第1、第2、第3セレクタによる選択を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像通信装置。 - 前記制御手段は、
前記少なくとも2つのモデムの一方を使用したFAX通信が開始されて前記SLICが使用中でない場合、前記FAX通信で使用されていない他方のモデムが通信中であるかを判定し、通信中でなければ、前記他方のモデムと前記SLICとの間で送出同期信号の共有関係を組むように前記第1セレクタを制御することを特徴とする請求項8に記載の画像通信装置。 - IP網を介して通話及びファクシミリ通信を行うことが可能で、少なくとも2つのモデムと、電話機を接続したSLICとを具備する画像通信装置を制御する制御方法であって 判定手段が、メディア種別が音声であるINVITE信号を受信すると、セッションの確立が可能かどうかを判定する判定工程と、
制御手段が、自動受信モードで、前記判定工程においてセッションの確立が可能と判定すると、前記少なくとも2つのモデムの内、使用可能なモデムを選択し、当該選択したモデムを使用して見做し音声通信を行うように制御するとともに、
前記判定工程においてセッションの確立が可能と判定したとき前記SLICが使用中かどうかを判定し、使用中でないときは前記SLICにより前記電話機の呼び出しを行うように制御する制御工程と、
を有することを特徴とする画像通信装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像通信装置として機能させるためのプログラム。
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