JP2017010300A - 作業装置及びその制御方法 - Google Patents

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【課題】何らかの原因で作業装置が振動したとしてもヘッドの位置決めに支障が生じないようにする。【解決手段】部品実装装置10は、振動センサ40と、ヘッド18を移動させるX軸モータ及びY軸モータ24aと、ヘッド18が基板Sに部品を実装するようX軸モータ及びY軸モータ24aを制御する実装コントローラとを備えている。実装コントローラは、振動センサ40の検出信号に基づいて部品実装装置10が振動しているか否かを判定し、振動していたならば、部品実装装置10の振動周波数を抑える適応ノッチフィルタを作成し、該適応ノッチフィルタを利用してヘッド18の位置制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、作業装置及びその制御方法に関する。
従来より、部品供給装置によって供給される部品をヘッドに搭載されたノズルによりピックアップして基板上に実装する部品実装装置が知られている。この種の部品実装装置では、ヘッドを移動させるロボットの各軸の動作の位置決め時に所定時間内に振動が収まるように設計されている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−217329号公報
ところで、部品実装装置には、その部品実装装置を設置した床の振動が伝わってくることがある。床の状況は、部品実装装置の設計段階では把握できないため、床の振動に起因してヘッドの位置決めに支障が生じることがあった。こうした問題は、部品供給装置に限らず、ヘッドが対象物に作業を行う作業装置全般でも起きる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、何らかの原因で作業装置が振動したとしてもヘッドの位置決めに支障が生じないようにすることを主目的とする。
本発明の作業装置は、
ヘッドが対象物に作業を行う作業装置であって、
振動検出手段と、
前記ヘッドを移動させる駆動手段と、
前記ヘッドが前記作業装置上で前記対象物に作業を行うよう前記駆動手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記振動検出手段の検出信号に基づいて前記作業装置が振動しているか否かを判定し、前記作業装置が振動していたならば、前記作業装置の振動周波数を抑える適応フィルタを作成し、該適応フィルタを利用して前記駆動手段を制御することにより前記ヘッドの位置制御を行う、
ものである。
本発明の作業装置では、振動検出手段の検出信号に基づいて作業装置が振動しているか否かを判定し、作業装置を振動していたならば、作業装置の振動周波数を抑える適応フィルタを作成し、該適応フィルタを利用して駆動手段を制御することによりヘッドの位置制御を行う。つまり、ヘッドの位置制御において、作業装置の振動が適応フィルタによって打ち消される。そのため、何らかの原因で作業装置が振動したとしても、ヘッドの位置決めに支障が生じないようにすることができる。
なお、作業装置とは、ヘッドが対象物に作業を行うものであれば特に限定するものではなく、例えば、組立機や塗布機、印刷機、検査機等の対基板作業機のほか、工作機械なども含む。また、作業装置の振動は、外部から床を介して作業装置に伝達される振動のほか、作業装置自体の剛性に起因する振動も含む。
部品実装装置10の斜視図。 実装コントローラ38の電気的接続を示す説明図。 リール60の斜視図。 制振制御ルーチンのフローチャート。 実装コントローラ38の機能を表すブロック線図。 FFT解析後の振動周波数とゲインとの関係を示すグラフ。
本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は部品実装装置10の斜視図、図2は実装コントローラ38の電気的接続を示す説明図、図3はリール60の斜視図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1に示した通りとする。
部品実装装置10は、床の上に設置され、図1に示すように、基板搬送装置12と、ヘッド18と、ノズル28と、マークカメラ34と、パーツカメラ36と、各種制御を実行する実装コントローラ38(図2参照)と、リールユニット50とを備えている。
基板搬送装置12は、左右一対の支持板14,14にそれぞれ取り付けられたコンベアベルト16,16(図1では片方のみ図示)により基板Sを左から右へと搬送する。
ヘッド18は、X軸スライダ20の前面に着脱可能に取り付けられている。X軸スライダ20は、Y軸スライダ24の前面に設けられた左右方向に延びる上下一対のガイドレール22,22にスライド可能に取り付けられている。Y軸スライダ24は、Y軸ボールネジ25に螺合されたナット23と一体化され、前後方向に延びる左右一対のガイドレール26,26にスライド可能に取り付けられている。Y軸モータ24aが回転すると、Y軸ボールネジ25が回転し、それに伴ってナット23がY軸スライダ24と共にガイドレール26,26に沿ってスライドする。ヘッド18は、X軸スライダ20が左右方向に移動するのに伴って左右方向に移動し、Y軸スライダ24が前後方向に移動するのに伴って前後方向に移動する。なお、X軸スライダ20は、図示しないが、Y軸スライダ24と同様、X軸モータ20a(図2参照)を備えたボールネジ機構によってガイドレール22,22に沿ってスライドする。ヘッド18は、ノズル28を有している。
ノズル28は、圧力を利用して、ノズル先端に部品を吸着したり、ノズル先端に吸着している部品を離したりするものである。ノズル28の圧力は、圧力調整装置28a(図2参照)によって調整される。このノズル28は、ヘッド18に内蔵されたZ軸モータ30とZ軸に沿って延びるボールネジ32によって高さが調整される。
マークカメラ34は、X軸スライダ20の下端に、撮像方向が基板Sに対向する向きとなるように設置され、ヘッド18の水平移動に伴って、水平方向に移動可能である。このマークカメラ34は、基板Sに設けられた図示しない基板位置決め用の基準マークを撮像し、得られた画像を実装コントローラ38へ出力する。
パーツカメラ36は、リールユニット50と基板搬送装置12との間であって左右方向の長さの略中央にて、撮像方向が上向きとなるように設置されている。このパーツカメラ36は、その上方を通過するノズル28に吸着された部品を撮像し、撮像により得られた画像を実装コントローラ38へ出力する。
振動センサ40は、部品実装装置10の振動を検出可能な加速度センサであり、部品実装装置10のフレームの前方と後方にそれぞれ取り付けられている。この振動センサ40の検出信号は、実装コントローラ38に入力される。マイクロフォン42は、音を検出可能なセンサであり、部品実装装置10のフレームの前方と後方にそれぞれ取り付けられている。このマイクロフォン42の検出信号は、実装コントローラ38に入力される。
実装コントローラ38は、図2に示すように、CPU38aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶するROM38b、各種データを記憶するHDD38c、作業領域として用いられるRAM38dなどを備えている。また、実装コントローラ38には、マウスやキーボードなどの入力装置38e、液晶ディスプレイなどの表示装置38fが接続されている。この実装コントローラ38は、フィーダ56に内蔵されたフィーダコントローラ58や管理コンピュータ80と双方向通信可能なように接続されている。また、実装コントローラ38は、基板搬送装置12やX軸モータ20a、Y軸モータ24a、Z軸モータ30、ノズル28の圧力調整装置28a、マークカメラ34、パーツカメラ36へ制御信号を出力可能なように接続されている。また、実装コントローラ38は、マークカメラ34やパーツカメラ36から画像を受信可能に接続され、振動センサ40やマイクロフォン42から検出信号を受信可能に接続されている。例えば、実装コントローラ38は、マークカメラ34で撮像された基板Sの画像を処理して基準マークの位置を認識することにより基板Sの位置を認識する。また、実装コントローラ38は、パーツカメラ36で撮像された画像に基づいてノズル28に部品が吸着されているか否かの判断やその部品の形状、大きさ、吸着位置などを判定する。更に、実装コントローラ38は、振動センサ40の検出信号に基づいて後述する制振制御を実行する。
リールユニット50は、図1に示すように、デバイスパレット52と、フィーダ56とを備えている。デバイスパレット52は、上面にスロット54を有している。スロット54は、フィーダ56を差し込み可能な溝である。フィーダ56は、テープ62が巻回されたリール60(図3参照)を回転可能に保持している。テープ62には、複数の凹部64がテープ62の長手方向に沿って並ぶように形成されている。各凹部64には、部品Pが収容されている。これらの部品Pは、テープ62の表面を覆うフィルム65によって保護されている。フィーダ56には、部品吸着位置が定められている。部品吸着位置は、ノズル28が部品Pを吸着する設計上定められた位置である。テープ62がフィーダ56によって所定量後方へ送られるごとに、テープ62に収容された部品Pが順次、部品吸着位置へ配置されるようになっている。部品吸着位置に至った部品Pは、フィルム65が剥がされた状態になっており、ノズル28によって吸着される。
管理コンピュータ80は、図2に示すように、パソコン本体82と入力デバイス84とディスプレイ86とを備えており、オペレータによって操作される入力デバイス84からの信号を入力可能であり、ディスプレイ86に種々の画像を出力可能である。パソコン本体82のメモリには、生産ジョブデータが記憶されている。生産ジョブデータには、各部品実装装置10においてどの部品Pをどういう順番で基板Sへ実装するか、また、そのように実装した基板Sを何枚作製するかなどが定められている。
次に、部品実装装置10の実装コントローラ38が、生産ジョブに基づいて基板Sへ部品Pを実装する動作について説明する。まず、実装コントローラ38は、ヘッド18のノズル28にリールユニット50のフィーダ56から供給される部品Pを吸着させる。具体的には、実装コントローラ38は、X軸スライダ20のX軸モータ20a及びY軸スライダ24のY軸モータ24aを制御してヘッド18のノズル28を所望の部品Pの部品吸着位置の真上に移動させる。次に、実装コントローラ38は、Z軸モータ30及びノズル28の圧力調整装置28aを制御し、ノズル28を下降させると共にそのノズル28へ負圧が供給されるようにする。これにより、ノズル28の先端部に所望の部品Pが吸着される。その後、実装コントローラ38は、ノズル28を上昇させ、X軸スライダ20及びY軸スライダ24を制御して、先端に部品Pを吸着したノズル28を基板Sの所定の位置の上方へ移動させる。そして、その所定の位置で、実装コントローラ38は、ノズル28を下降させ、そのノズル28へ大気圧が供給されるように圧力調整装置28aを制御する。これにより、ノズル28に吸着されていた部品Pが離間して基板Sの所定の位置に実装される。基板Sに実装すべき他の部品Pについても、同様にして基板S上に実装していき、すべての部品Pの実装が完了したら基板Sを下流側へ送り出す。こうした基板Sへの部品Pの実装動作には、各モータ20a,24a,30を制御してヘッド18の位置を目標値に一致させる位置制御が含まれる。この際、実装コントローラ38は、部品実装装置10の剛性に起因する固有の振動周波数をキャンセルするフィルタ(初期フィルタという)を用いてヘッド18の位置制御を実行する。こうした固有の振動周波数は、部品実装装置10の設計段階でわかっている。
次に、部品実装装置10の実装コントローラ38のCPU38aが実行する制振制御ルーチンについて、図4のフローチャートを用いて説明する。制振制御ルーチンのプログラムは、HDD38cに保存されている。CPU38aは、予め定められたタイミングになるとHDD38cから制振制御ルーチンのプログラムを読み出して実行する。
CPU38aは、制振制御ルーチンを開始すると、現在のフィルタを用いて基板Sへの部品Pの実装動作を実行している間に、振動センサ40の検出信号を入力して振動周波数を測定する(ステップS110)。具体的には、CPU38aは、振動センサ40から検出信号を入力し、FFT解析を行うことにより振動周波数を測定する。本実施形態では、振動センサ40は前方と後方の2箇所に取り付けられているため、2つ振動センサ40の検出信号を入力してそれぞれの振動周波数を測定する。なお、初めて制振制御ルーチンを実行するときには、初期フィルタが現在のフィルタとして採用される。
続いて、CPU38aは、床振動の周波数領域(例えば40Hz以下)に振動周波数のピークがあるか否かを判定する(ステップS120)。床振動の周波数領域にピークがある場合、部品実装装置10の設置環境(例えば設置した床が弱い等)が原因で振動していると考えられる。ステップS120で否定判定だったならば、つまり設置環境に起因する振動が発生していなければ、CPU38aは、現在のフィルタをそのまま維持する(ステップS130)。一方、ステップS120で肯定判定だったならば、つまり設置環境に起因する振動が発生していたならば、CPU38aは、床振動の周波数領域に入るピークの大きさが所定の許容値を超えるか否かを判定する(ステップS140)。ここでは、2つの振動センサ40から得られたピークのうち大きい方を用いて判定する。許容値は、ヘッド18の位置制御に影響があるか否かの境界値である。こうした許容値は、例えば予め予備実験を行うことにより求めることができる。ステップS140で否定判定だったならば、CPU38aは、現在のフィルタをそのまま維持する(ステップS130)。一方、ステップS140で肯定判定だったならば、CPU38aは、そのピークの振動周波数を抑える適応ノッチフィルタを自動生成し(ステップS150)、現在のフィルタを、現在のフィルタに適応ノッチフィルタを加えたものに更新する(ステップS160)。適応ノッチフィルタの深さは更新の回数に応じて設定する。ここは、1回目の更新時には適応ノッチフィルタの深さを現状のフィルタの最大深さと同じとし、2回目以降の更新時には前回の深さの(1+α)倍とする。αは0より大きく1以下の数が好ましく、例えば0.2とか0.5とかに設定するのが好ましい。また、αの数値は回数ごとに変化させてもよい。
続いて、CPU38aは、今回の実装動作が終了したか否かを判定し(ステップS170)、終了していなければそのまま待機し、終了したならば次の実装動作があるか否かつまり基板Sへ実装すべき部品Pが残っているか否かを判定する(ステップS180)。ステップS180で肯定判定だったならば、CPU38aは、ステップS110に戻る。このとき、CPU38aは、現在のフィルタを用いて基板Sへの部品Pの実装動作を実行することになる。ステップS160で現在のフィルタが更新された場合には更新後のフィルタを用いることになり、ステップS130で現在のフィルタが維持された場合には更新することなくそのまま同じフィルタを用いることになる。一方、ステップS180で否定判定だったならば、CPU38aは本ルーチンを終了する。
次に、実装コントローラ38の機能をブロック線図を用いて説明する。図5はそのブロック線図である。実装コントローラ38は、フィードバック補償器(伝達関数KFB)と、フィードフォワード補償器(伝達関数KFF)とを備える。フィードバック補償器は、ヘッド18の位置目標値rとヘッド18の位置検出値xとの差分を入力してその差分がゼロになるように第1位置指令を出力する。ヘッド18の位置検出値xは、図示しないX軸及びY軸の位置検出器(例えばエンコーダ)からの出力信号に基づいて求めることができる。フィードフォワード補償器は、フィルタ(初期フィルタ又は初期フィルタ+適応ノッチフィルタ)を含み、ヘッド18の位置目標値rを入力して第2位置指令を出力する。そして、実装コントローラ38は、第1位置指令と第2位置指令とを加算して制御対象(伝達関数Q)を制御する。制御対象はヘッド18である。このときの目標値追従特性を式(1),(2)に示す。これらの式から、KFF=1/Qのとき指令に対して応答が追従することがわかる。
Figure 2017010300
図6は、適応ノッチフィルタと初期フィルタの一例を示すグラフである。図6において、F1は床振動の周波数領域(40Hz以下)のピークを抑える適応ノッチフィルタ、F2〜F5は部品実装装置10の固有の振動ピークを抑えるフィルタ、F2-5はF2〜F5の合成フィルタ(初期フィルタ)を表す。こうしたフィルタの伝達関数の一例を式(3)に示す。式(3)において、Fnはフィルタ番号nの伝達関数、sはラプラス演算子、ζnnは分子のモード減衰係数、ζndは分母のモード減衰係数、ωnはモード固有角周波数である。このうち、ζnnはピークの深さ、ζndはピークの幅に関わるパラメータである。そのため、適応ノッチフィルタF1の深さはζ1nで調整する。上述した制振制御ルーチンで初めて適応ノッチフィルタF1を作成する際のピークの深さは、初期フィルタF2-5の中で最も深さの深いF4 に合わせる。
Figure 2017010300
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の部品実装装置10が本発明の作業装置に相当し、振動センサ40が振動検出手段に相当し、X軸モータ20aやY軸モータ24aが駆動手段に相当し、実装コントローラ38が制御手段に相当する。なお、本実施形態では、部品実装装置10の動作を説明することにより本発明の作業装置の制御方法の一例も明らかにしている。
以上説明した本実施形態によれば、振動センサ40の検出信号に基づいて部品実装装置10が振動しているか否かを判定し、振動していたならば、部品実装装置10の振動周波数を抑える適応ノッチフィルタを作成する。そして、その適応ノッチフィルタを利用してX軸モータ20aやY軸モータ24aを制御することによりヘッド18の位置制御を行う。つまり、ヘッド18の位置制御において、部品実装装置10の振動が適応ノッチフィルタによって打ち消される。そのため、何らかの原因で部品実装装置10が振動したとしても、ヘッド18の位置決めに支障が生じないようにすることができる。
また、部品実装装置10は、床に設置され、実装コントローラ38は、振動センサ40の検出信号に基づいて部品実装装置10が床の振動に起因して振動しているか否かを判定する。そのため、ヘッド18の位置制御において、部品実装装置10を設置した床の状況によって部品実装装置10に振動が発生したとしても、ヘッド18の位置決めに支障が生じないようにすることができる。
更に、実装コントローラ38は、振動センサ40の検出信号に基づいて振動周波数を測定し、ピークが床の振動周波数の領域内にあり且つそのピークの大きさが所定の許容範囲(許容値)を超えているか否かによって部品実装装置10が床の振動に起因して振動しているか否かを判定する。そのため、ヘッド18の位置制御に支障が生じるような床の振動か発生しているか否かを適切に判定することができる。
更にまた、実装コントローラ38は、上述したフィードバック補償器とフィードフォワード補償器とを備え、第1位置指令と第2位置指令とを加算してX軸モータ20aやY軸モータ24aへ制御信号を出力する。そのため、フィードバックとフィードフォワードの両方を用いてヘッド18の位置制御を適切に行うことができる。
そしてまた、実装コントローラ38は、適応ノッチフィルタを利用してヘッド18の位置制御を行ったあとも依然として部品実装装置10が許容範囲を超えて振動していたならば、適応ノッチフィルタの深さが深くなるように変更し、変更後の適応ノッチフィルタを利用してヘッド18の位置制御を行う。一方、部品実装装置10の振動が許容範囲内だったならば、前回の適応ノッチフィルタをそのまま利用してヘッド18の位置制御を行う。そのため、当初作成した適応ノッチフィルタでは部品実装装置10の振動を抑えきれなかったとしても、最終的にその振動を抑えることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、振動センサ40の検出信号に基づいて部品実装装置10が床の振動に起因して振動しているか否かの判定を行ったが、振動センサ40とマイクロフォン42の両方の検出信号に基づいてこの判定を行ってもよい。こうすれば、2種類のセンサを使用するため、部品実装装置10が床の振動に起因して振動しているか否かを精度よく判定することができる。
上述した実施形態では、床振動を検出する場合について説明したが、特に床振動に限定するものではなく、例えば部品実装装置10の剛性に起因する振動を検出するようにしてもよいし、他のFAロボットに起因する振動を検出するようにしてもよい。こうしたことは、ピークの振動周波数がどの領域に属するかを判断することにより実現することができる。部品実装装置10の剛性に起因する振動のうち、設計時に認識されているものは初期フィルタで対応済みであるが、経時劣化に伴い剛性が変化して振動が発生した場合、初期フィルタで対応しきれない。そうした場合であっても、その振動を抑える適応ノッチフィルタを自動生成して利用するため、振動を抑制することができる。
上述した実施形態では、1回目の適応ノッチフィルタで振動が抑制しきれなかった場合には、2回目以降の適応ノッチフィルタの深さが深くなるように式(3)の分子のζnnを変更したが、2回目以降の適応ノッチフィルタの幅が広くなるように式(3)の分母のζndを変更してもよい。但し、幅を広くすると初期フィルタに影響が及ぶことがあるため、通常は深さを深くするのが好ましい。
上述した実施形態では、ボールネジ機構によりヘッド18をX軸方向やY軸方向へ移動するようにしたが、ボールネジ機構の代わりにリニアモータを用いてもよい。
上述した実施形態では、振動センサ40を部品実装装置10のフレームの前方と後方に取り付けたが、それに代えて又は加えて、フレームの左側と右側に取り付けてもよい。また、振動センサ40を1箇所のみに取り付けてもよい。
上述した実施形態では、振動を検出する場合について説明したが、マイクロフォン42の検出信号に基づいてFFT解析を行い、異常音が発生しているか否かを判定し、異常音が発生していたならば、表示装置38f等に故障の対応(ボールネジの交換)やメンテナンス(グリスアップなど)を促すようにしてもよい。
上述した実施形態では、部品実装装置10について説明したが、特に部品実装装置10に限定するものではなく、例えば、組立機や塗布機、印刷機、検査機等の対基板作業機のほか、工作機械などであってもよい。これらについても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
10 部品実装装置、12 基板搬送装置、14 支持板、16 コンベアベルト、18 ヘッド、20 X軸スライダ、20a X軸モータ、22 ガイドレール、23 ナット、24 Y軸スライダ、24a Y軸モータ、25 Y軸ボールネジ、26 ガイドレール、28 ノズル、28a 圧力調整装置、30 Z軸モータ、32 ボールネジ、34 マークカメラ、36 パーツカメラ、38 実装コントローラ、38a CPU、38b ROM、38c HDD、38d RAM、38e 入力装置、38f 表示装置、40 振動センサ、42 マイクロフォン、50 リールユニット、52 デバイスパレット、54 スロット、56 フィーダ、58 フィーダコントローラ、60 リール、62 テープ、64 凹部、65 フィルム、80 管理コンピュータ、82 パソコン本体、84 入力デバイス、86 ディスプレイ。

Claims (7)

  1. ヘッドが対象物に作業を行う作業装置であって、
    振動検出手段と、
    前記ヘッドを移動させる駆動手段と、
    前記ヘッドが前記作業装置上で前記対象物に作業を行うよう前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記振動検出手段の検出信号に基づいて前記作業装置が振動しているか否かを判定し、前記作業装置が振動していたならば、前記作業装置の振動周波数を抑える適応フィルタを作成し、該適応フィルタを利用して前記駆動手段を制御することにより前記ヘッドの位置制御を行う、
    作業装置。
  2. 前記作業装置は、床に設置され、
    前記制御手段は、前記振動検出手段の検出信号に基づいて前記作業装置が前記床の振動に起因して振動しているか否かを判定する、
    請求項1に記載の作業装置。
  3. 前記振動検出手段は、加速度センサと音センサの両方であり、
    前記制御手段は、前記加速度センサと前記音センサの両方の検出信号に基づいて前記作業装置が前記床の振動に起因して振動しているか否かを判定する、
    請求項2に記載の作業装置。
  4. 前記制御手段は、前記作業装置が前記床の振動に起因して振動しているか否かを判定するにあたり、前記振動検出手段の検出信号に基づいて振動周波数を算出し、ピークが前記床の振動周波数の領域内にあり且つ前記ピークの大きさが所定の許容範囲を超えているか否かによって前記作業装置が前記床の振動に起因して振動しているか否かを判定する、
    請求項2又は3に記載の作業装置。
  5. 前記制御手段は、前記ヘッドの位置目標値と前記ヘッドの位置検出値との差分を入力して第1位置指令を出力するフィードバック補償器と、前記適応フィルタを含み前記ヘッドの位置目標値を入力して第2位置指令を出力するフィードフォワード補償器と、を備え、前記第1位置指令と前記第2位置指令とを加算して前記駆動手段へ出力する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業装置。
  6. 前記制御手段は、前記適応フィルタを利用して前記駆動手段を制御したあと、再び前記振動検出手段の検出信号に基づいて前記作業装置が振動しているか否かを判定し、前記作業装置が振動していたならば、前記適応フィルタの深さが深くなるように変更し、該変更後の適応フィルタを利用して前記駆動手段を制御することにより前記ヘッドの位置制御を行い、一方、前記作業装置が振動していなかったならば、前記適応フィルタをそのまま利用して前記駆動手段を制御することにより前記ヘッドの位置制御を行う、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業装置。
  7. ヘッドが対象物に作業を行う作業装置の制御方法であって、
    前記作業装置が振動しているか否かを判定し、前記作業装置が振動していたならば、前記作業装置の振動周波数を抑える適応フィルタを作成し、該適応フィルタを利用して前記駆動手段を制御することにより前記ヘッドの位置制御を行う、
    作業装置の制御方法。
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