JP2007241699A - 位置決め制御装置および位置決め制御方法 - Google Patents

位置決め制御装置および位置決め制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007241699A
JP2007241699A JP2006063795A JP2006063795A JP2007241699A JP 2007241699 A JP2007241699 A JP 2007241699A JP 2006063795 A JP2006063795 A JP 2006063795A JP 2006063795 A JP2006063795 A JP 2006063795A JP 2007241699 A JP2007241699 A JP 2007241699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
individual
data
gain
control
command value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006063795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4592622B2 (ja
Inventor
Hiroshi Sawaragi
洋 椹木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2006063795A priority Critical patent/JP4592622B2/ja
Publication of JP2007241699A publication Critical patent/JP2007241699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4592622B2 publication Critical patent/JP4592622B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

【課題】駆動装置を制御することにより可動部材の位置を制御する位置決め制御装置において、可動部材の位置決め精度の向上を図る。
【解決手段】電動モータ16に固有のDCゲイン誤差データ、増幅器22に固有のDCゲイン誤差データに基づいて個別ゲインKvIDの値が取得され、設定される。電動モータ16への個別電流指令値は、フィードフォワード制御指令値IFFとフィードバック制御指令値IFBとの和に個別ゲインKvIDを掛けた値IOUTIDとして取得されて、出力される。このように、モータ固有のDCゲイン誤差データ、増幅器固有のDCゲイン誤差データに基づいて可変ゲインの値が設定され、その値に基づいて個別電流指令値が作成されるため、駆動装置1個1個の特性のバラツキに起因する可動部材12の位置決め精度の低下を抑制することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、可動部材の位置を制御する位置決め制御装置および位置決め制御方法に関するものである。
特許文献1には、電動モータを備えて可動部材を移動させる駆動装置を制御することにより、前記可動部材の位置を制御する位置決め制御装置であって、(i)電動モータの種類を表す識別データとアンプの種類を表す識別データとの両方を取得する識別データ取得部と、(ii)これら識別データと制御パラメータとを互いに対応して記憶する記憶部と、(iii)識別データ取得部によって取得された2つの識別データに応じて、それらに対応する制御パラメータを読みとって設定する制御パラメータ設定部と、(iv)その制御パラメータ設定部によって設定された制御パラメータに基づいて制御指令値を作成する制御指令値作成部とを含む位置決め制御装置が記載されている。この位置決め制御装置においては、電動モータ、アンプの種類に応じた制御パラメータが自動で設定される。電動モータやアンプの種類が変わっても、その都度、制御パラメータを設定し直す必要がなくなるという利点がある。
特開平4−60704号公報
しかし、電動モータ、アンプについて品質バラツキがあり、種類が同じであっても、個々について、特性が異なることがある。そのため、その個別の特性に起因して、可動部材の位置決め制御が意図通りに行われない等の問題があった。そこで、本発明の課題は、電動モータ、アンプ等の駆動装置の個別の特性の差に起因する位置決め制御への影響を軽減することである。
課題を解決するための手段および効果
請求項1に係る位置決め制御装置は、電動モータを備えて可動部材を移動させる駆動装置を制御することにより、前記可動部材の位置を制御する位置決め制御装置であって、(i)前記駆動装置各々の個別の特性を表す個別特性データを取得する個別特性データ取得部と、(ii)その個別特性データ取得部によって取得された個別特性データと予め定められている基準制御データとを用いて、その駆動装置への個別制御指令値を作成して、出力する個別制御指令値作成部とを含むものとされる。
位置決め制御装置において、駆動装置の制御により可動部材の位置が制御される。予め定められた基準制御データと、可動部材の位置と移動との少なくとも一方に関するデータ(例えば、目標位置、目標移動速度、現実の位置、目標移動量等が該当し、以下、位置決め関連データと称する)とに基づいて制御指令値が作成され、それに基づいて駆動装置が制御されるのが普通である。それに対して、本項に記載の位置決め制御装置においては、駆動装置各々の特性を表す個別特性データ(固有データ)が取得され、個別特性データおよび基準制御データと可動部材の位置決め関連データとに用いて個別制御指令値が作成される。駆動装置の個別の特性が考慮されるため、駆動装置の個々の品質バラツキに起因する位置決め制御への影響を軽減することができ、可動部材の位置決め精度を向上させることができる。また、簡単な方法で、品質バラツキに起因する位置決め制御のバラツキを小さくすることが可能となる。さらに、ユーザが、位置決め制御装置の制御対象である駆動装置を交換等した場合に、交換後の駆動装置の固有の特性で位置決め制御が行われるようにすることが可能となるのであり、そのようにした場合には、駆動装置が交換されても、位置決め精度の低下を抑制することができる。
駆動装置各々の特性は、駆動装置の型式番号、ロッド番号で表される種類が同じであっても、同じであるとは限らない。個別特性データは、駆動装置個々で固有の特性であり、例えば、請求項4に記載のように、例えば、製造番号等で特定される駆動装置の各々について、制御指令値に対応する作動目標値と、その制御指令値で制御された場合の駆動装置の実際の作動を表す実作動値との差に応じた個別誤差データとすること等ができる。作動目標値と実作動値との差が、その駆動装置の特性を表す特性値と規格値との差に対応する場合には、作動目標値と実作動値との差は、規格値と特性値との差に対応する。個別誤差データは、作動目標値から実作動値を引いた値(あるいは、実作動値から作動目標値を引いた値)としたり、作動目標値から実作動値を引いた値(あるいは、実作動値から作動目標値を引いた値)を作動目標値あるいは実作動値で割った値(誤差率と称することができる)としたりすること等ができる。個別特性データは、駆動装置の1つ1つについて決まるデータであるが、駆動装置の1つ1つに対応するデータとしても、1つの駆動装置を構成する部材の1つ1つに対応するデータとしてもよい。例えば、請求項9に記載のように、駆動装置が、制御指令値としての電流指令値を増幅して、電動モータに出力する電流増幅器を含む場合には、個別特性データを、電動モータに特有の個別モータ特性データと電流増幅器に特有の個別増幅器特性データとを含むものとすることができる。この場合には、個別制御指令値としての個別電流指令値は、個別モータ特性データおよび個別増幅器特性データと基準制御データとを用いて作成されることになる。個別モータ特性データは、電動モータがリニアモータである場合に、個別可動子特性データ、個別固定子特性データを含むものとすることができる。
例えば、電流増幅器については、感度誤差等に起因して、DCゲインに誤差が生じ、電動モータについては、インピーダンス誤差、寸法公差、組み付け誤差等に起因して、DCゲインに誤差が生じるが、これらの誤差を表すデータを個別誤差データの一態様とすることができる。DCゲインは、直流(direct current)成分のゲインであり、電流増幅器についてのDCゲインは、例えば、出力電流(出力値)/電流指令値(入力値)[単位なし]とすることができ、電動モータについてのDCゲインは、例えば、出力トルク(出力値)/供給電流値(入力値)[Nm/A]としたり、軸方向力(出力値)/供給電流値(入力値)[N/A]としたりすることができる。
個別特性データは、例えば、請求項7に記載のように、インターフェースを介して入力されて取得されるようにすることができる。具体的には、インターフェースに接続された他のコンピュータ(パーソナルコンピュータ、あるいは、入力装置)において個別特性データが入力され、その入力された個別特性データがインターフェースを介して取得される場合、インターフェースに接続された他のコンピュータ(ホストコンピュータあるいはサーバ)において供給された(無線の通信により供給される場合、ホストコンピュータに接続されたパーソナルコンピュータ、入力装置を介して供給される場合等が該当する)個別特性データがインターフェースを介して入力される場合等が該当する。いずれにしても、入力された個別特性データは、本体側個別特性データ記憶部に記憶される。なお、位置決め制御装置に直接、無線の通信により、個別特性データが供給されるようにすることも可能である。また、本体側個別特性データ記憶部は不可欠ではない。後述するように、個別特性データに基づいて個別補正係数が決定されて設定されたり、基準制御データが変更されたりすれば、その後、個別特性データを記憶しておく必要は必ずしもないからである。
請求項8に記載のように、駆動装置が、自らの個別特性データを記憶する装置側個別特性データ記憶部を含む場合には、個別特性データ受信部においてその駆動装置から供給された個別特性データが受信される。例えば、駆動装置が位置決め制御装置に接続された場合に、そのことがトリガとなって個別特性データが供給されるようにしたり、接続後の予め定められた条件が満たされたことがトリガとなって供給されるようにしたりすること等ができる。また、個別特性データは必要な場合に受信されればよく、本体側に個別特性データを記憶しておく必要は必ずしもない。
請求項2に記載の位置決め制御装置においては、個別制御指令値作成部が、個別特性データに基づいて、基準制御データを用いて作成された制御指令値を個別に補正して、出力する場合の個別補正係数を作成する個別補正係数作成部を備え、その個別補正係数作成部によって作成された個別補正係数と、前記基準制御データとを用いて、前記個別制御指令値が作成される。基準制御データと、可動部材の位置決め関連データとに基づいて制御指令値が作成され、その作成された制御指令値が個別補正係数で補正されて個別制御指令値が作成されて、出力される。
また、請求項3に記載の位置決め制御装置においては、個別制御指令値作成部が、個別特性データで基準制御データを変更して個別制御データを作成する個別制御データ作成部を備え、その個別制御データ作成部によって作成された個別制御データを用いて、個別制御指令値が作成される。
個別特性データを用いて基準制御データが変更されて、個別基準制御データとされる。その個別基準制御データと可動部材の位置決め関連データとに基づいて個別制御指令値が作成されて、出力される。
この場合において、基準制御データ、個別制御データは、請求項5に記載のように、ゲインとすることができる。基準制御ゲインは、例えば、比例ゲイン、微分ゲイン、積分ゲインとしたり、フィードフォワード制御用ゲインとしたり、フィードバック制御用ゲインとしたり、モータ制御用ゲインとしたり、増幅器制御用ゲインとしたりすること等ができる。基準ゲインが、個別ゲイン作成部によって、個別特性データで変更されて個別ゲインが作成されるのであるが、これら基準ゲインのうち、位置決め制御に利用されるすべてのゲインが変更されても、これらの一部のゲインが変更されてもよい。
請求項6に記載のように、フィードフォワード用のゲインが変更されるようにすることが望ましい。フィードバック制御はロバスト制御、できる限り同様の制御とし、ゲイン等が変更されないようにすることが望ましいため、フィードフォワード制御指令値に駆動装置個々の特性が反映されるようにするのである。
また、位置決め制御装置は、電子部品装着システムの制御装置に適用することができる。この場合に、1台の電子部品装着機に設けられた制御装置に適用したり、複数台の電子部品装着機を制御する制御装置(サーバ、あるいは、ホストコンピュータと称することがある)に適用したりすることができる。また、電子部品装着機の各々に設けられた制御装置とホストコンピュータとの両方によって位置決め制御装置が構成されるようにすることもできる。例えば、個別特性データの取得および個別補正係数や個別制御データの作成等がホストコンピュータにおいて行われ、個別制御指令値の作成、出力が装着機に対応する制御装置において行われるようにすることができる。
位置決め制御装置は、請求項10に記載のように、駆動装置を制御することにより、回路基板を保持する回路基板保持部を備えた可動部材を、予め定められ、電子部品装着装置によって回路基板に電子部品が装着される電子部品装着位置まで移動させる基板保持部位置決め制御部を含むものとしたり、請求項11に記載のように、駆動装置を制御することにより、可動部材の装着ヘッド保持部によって保持された装着ヘッドを、部品供給装置の電子部品収容位置と回路基板上の電子部品が装着される電子部品装着位置との間で移動させる装着ヘッド位置決め制御部を含むものとしたりすることができる。
回路基板保持部を備えた可動部材、装着ヘッド保持部を備えた可動部材は、X軸方向に移動可能なものであっても、X軸、Y軸方向に移動可能なものであっても、X軸、Y軸、Z軸方向に移動可能なものであってもよい。
図1に本発明の一実施例である位置決め制御装置6と、それによって制御される駆動装置8とを備えた機械の一例を示す。ただし、この機械は具体的にいかなる作業を行うかを考えて構成されたものではなく、機台10により1つの可動部材12が一直線に平行な方向に移動可能に支持され、ボールねじ14およびナット15を介して電動モータ(サーボモータ)16により移動させられるものを模型化したものである。
位置決め制御装置6において、制御指令値としての電流指令値が作成されて、駆動装置8に出力される。駆動装置8は、本実施例においては、増幅器22,電動モータ16等を含み、増幅器22によって電流指令値が増幅されて(図示しない電源から供給される電流が増幅器22において電流指令値に応じた大きさに調整されて)、電動モータ16に供給される。駆動装置8は、可動部材12が、一定の加速度で加速され、次に一定の減速度で減速され、速度が0になって、所望の位置で停止するか、あるいは、最高速度に達したならばしばらくその最高速度に維持され、次に一定の減速度で減速され、速度が0になって所望の位置で停止するように、制御される。また、電動モータ16の回転角度を検出するエンコーダ18(位置検出装置:図2参照)が設けられ、可動部材12の基準位置からの電動モータ16の回転角度の累積値に基づいて、可動部材12の現時点の位置が検出される。
なお、位置検出装置としては可動部材12の位置を直接検出するリニア型のポテンショメータを設けることもできる。
位置決め制御装置6は、コンピュータを主体とするものであり、図2に示すように、記憶部30,個別制御データ演算部32,フィードフォワード制御回路34,フィードバック制御回路36,位置決め指令作成部38,処理部(可変ゲイン乗算部)40、インターフェース(入出力部)42等を含む。
記憶部30は不揮発性のメモリであり、モータ固有DCゲイン誤差データ記憶部50と、増幅器固有DCゲイン誤差データ記憶部52とを含む。
個別制御データ演算部32においては、可変ゲインKvの値がモータ固有DCゲイン誤差データ、増幅器固有DCゲイン誤差データを用いて演算により求められる。可変ゲインKvの基準値は1であるが、モータ固有のDCゲイン誤差データ、増幅器固有のDCゲイン誤差データから求められた固有値(個別ゲインKvID)が設定される。誤差が0である場合には固有値は1となる。
位置決め指令作成部38においては、可動部材12の目標位置、目標加速度等の目標位置に関連するデータが作成される。なお、これら目標位置に関連するデータは、直接供給されるようにすることもできる。
フィードフォワード制御回路34には、目標加速度(目標ストロークの2階微分値)が入力され、目標加速度が得られるようにフィードフォワード電流指令値IFFが作成されて、出力される。
フィードバック制御回路36には、可動部材12の目標位置と、実際の位置との差である偏差が入力され、偏差が0となるようにフィードバック電流指令値IFBが作成されて、出力される。
そして、フィードフォワード電流指令値IFFとフィードバック電流指令値IFBとが加えられ(IA=IFF+IFB)、加えられた値IAに可変ゲインKvが掛けられることにより、制御指令値(電流指令値)IOUTが作成されて、駆動装置8に出力される。
IOUT=IA・Kv
また、可変ゲインKvに固有値が設定された場合に作成された制御指令値を個別制御指令値(個別電流指令値)IOUTIDと称する。個別制御指令値IOUTIDは、可変ゲインKvが1である場合の制御指令値IOUT(IA)に、固有値(個別ゲインKvID)を掛けた値に対応する。
IOUTID=IOUT・KvID=IA・KvID
本実施例において、記憶部30は本体側個別特性データ記憶部の一態様である。また、電動モータ16に固有のDCゲイン誤差データが個別モータデータに対応し、増幅器22に固有のDCゲイン誤差データが個別増幅器データに対応し、これらが個別特性データ、個別誤差データに対応する。さらに、基準値(1)である可変ゲインが基準制御データ、基準ゲインに対応し、固有値である可変ゲイン(モータ固有DCゲイン誤差データ、増幅器固有DCゲイン誤差データに基づいて決まる可変ゲイン)が個別制御データ、個別ゲインに対応する。固有値(個別ゲイン)は、個別補正係数と称することもできる。
DCゲインは直流成分のゲインであり、周波数応答において、周波数に依存しない一定の大きさとなる比例ゲインである。電動モータ16のDCゲインは、出力値(出力トルク)/入力値(供給電流)[Nm/A](トルク定数と称することができる)で表され、増幅器22のDCゲインは、出力値(出力電流)/入力値(電流指令値)[単位なし](電流ループゲインと称することができる)で表される。電動モータ16に固有のDCゲイン誤差は、電動モータ16のトルク定数、電流ループゲインの、その型式のモータの規格値に対する誤差の和をいう。電動モータ16が直流モータである場合において、モータの型式等が同じであっても、1つ1つの磁気回路特性値は同じであるとは限らない。すなわち、同じ電流を流した場合の磁束密度の大きさが異なったり、フレミングの法則が理論通りに成立しないことに起因して流れる電流量が異なったりする。それらに起因して、トルク定数、電流ループゲインに誤差が生じ、これらの誤差の和をDCゲイン誤差と称するのである。本実施例においては、DCゲインがトルク定数とされるため、DCゲイン誤差はトルク定数誤差であると考えることができる。増幅器22に固有のDCゲイン誤差は、増幅器22を構成する回路基板に搭載された電子部品の電気的特性値に基づいて生じる。
本実施例においては、位置決め制御装置6において使用される各ゲイン等制御データは、制御対象である駆動装置8に含まれる電動モータ16,増幅器22が、規格品であるとした場合(トルク定数、電流ループゲイン等が規格値であるとした場合)に決まる大きさに設定されている。このように決められた制御データが基準制御データであり、前述の可変ゲインKvは基準値1である。
可変ゲインKvが基準値(1)である場合において、増幅器22,電動モータ16に誤差がない場合には、原則として、制御指令値通りに増幅器22,電動モータ16が作動し、可動部材12が移動させられる。例えば、図2に示すように、電動モータ16の出力トルクの目標値が10Nmであり、それに対応する電流指令値が10(A)である場合において、位置決め制御装置6によって電流指令値10(A)が出力されれば、増幅器22の出力電流は10Aとなり、電動モータ16の出力トルクは10Nmとなる。
それに対して、増幅器22のDCゲイン誤差率が(−3%)、電動モータのDCゲイン誤差率が(−5%)である場合において、個別誤差データが考慮されることなく(可変ゲインKvが1である)、電流指令値10(A)が出力されると、増幅器22の出力が9.7Aとなり、電動モータ16の出力トルクが8.83Nmとなり、可動部材12を意図通りに移動させることができなくなる。
そこで、本実施例においては、モータ固有のDCゲイン誤差データ、増幅器固有のDCゲイン誤差データを用いて可変ゲインKvの値(固有値)が決定され、それに応じて個別電流指令値が作成される。
可変ゲインKvの値は、モータ固有のDCゲイン誤差率GM、増幅器固有のDCゲイン誤差率GAである場合に、式
KvID=Kv/[{(100+GM)/100}{(100+GA)/100}]
Kv=1
に従って求められる。なお、モータ固有のDCゲイン誤差率GM、増幅器固有のDCゲイン誤差率GAは、以下のように表されるデータである。
GM={(KM−KMS)×100}/KMS
GA={(KA−KAS)×100}/KAS
KM−KMS:電動モータ16のDCゲイン誤差
KMS:規格値、KM:実際のゲイン
KA−KAS:増幅器22のDCゲイン誤差
KAS:規格値、KA::実際のゲイン
なお、規格値KMS、KASは作動目標値に対応する値であり、実際のゲインKM、KAは実際の作動値に対応する値である。
個別制御データ演算部32においては、図3のフローチャートで表される個別ゲイン演算プログラムが実行される。
ここでは、モータ固有のDCゲイン誤差率GM、増幅器固有のDCゲイン誤差率GAは、製品仕様書等に記載されている値を使用する。これらは、予めわかっており、インターフェイス42を介して入力されて、記憶部30に記憶される。例えば、インターフェイス42に入力装置(例えば、パーソナルコンピュータ)が直接接続されている場合に、そのパーソナルコンピュータを介してこれら誤差率GM、GAが入力される場合、インターフェイス42にホストコンピュータ(サーバ)が接続され、ホストコンピュータあるいは、ホストコンピュータに接続されたパーソナルコンピュータ(入力装置)を介して入力される場合等がある。これらデータの供給は、信号線を介して行われたり、無線で行われたりする。
ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする)において、モータ固有DCゲイン誤差データ(DCゲイン誤差率GM)が取得され、記憶部30に記憶され、S2において、増幅器固有DCゲイン誤差データ(DCゲイン誤差率GA)が取得され、記憶される(S1,2の実行が個別制御データ取得工程に対応する)。そして、S3において、可変ゲインKvIDの値(個別制御データ、個別データ、固有値)が上述の式に従って取得され、S4において、処理部40で使用される可変ゲインKvが固有値KvIDに設定される。
以下、位置決め指令作成部38において作成された目標位置に関連するデータ、可動部材12の実際の位置データ(これらを位置決め関連データと称する)と固有値KvIDとに基づいて個別電流指令値IOUTIDが作成され、出力される(個別電流指令値の作成、出力が個別制御指令値作成工程に対応する)。
例えば、モータ固有のゲイン誤差率GMが−5%、増幅器固有のゲイン誤差率GAが−3%である場合には、個別ゲインKvIDの値は、固有値(1.085)とされる。
したがって、この個別ゲインを用いれば、個別制御指令値IOUTIDは、10.85(A)となり、増幅器22の出力電流が10.30Aとなり、電動モータ16の出力トルクが9.99Nmとなる。また、モータ固有のゲイン誤差率GMが5%、増幅器固有のゲイン誤差率GAが3%である場合には、個別ゲインKvIDの値は、固有値(0.925)となる。個別制御指令値IOUTIDは9.25(A)となり、増幅器22の出力が9.53Aとなり、電動モータ16の出力トルクが10.0Nmとなる。
このように、本実施例の位置決め制御装置においては、電動モータ16の出力トルクを目標トルクに近づけることができ、可動部材12の位置決め制御精度を向上させることができる。また、簡単な方法で、位置決め精度を向上させ得るという利点もある。
さらに、モータ固有DCゲイン誤差データ等がユーザ等によって入力可能である場合には、ユーザが電動モータを交換した場合に、モータ固有DCゲイン誤差データを新たに入力すればよく、交換後の電動モータ16の特性に応じた個別電流指令値が作成されるようにすることができる。電動モータ16を交換しても、簡単な方法で、可動部材12の位置決め精度の低下を抑制することが可能となる。
本実施例においては、処理部40,フィードフォワード制御回路34,フィードバック制御回路36等により個別制御指令値作成部、個別電流指令値作成部が構成される。また、位置決め制御装置の個別制御データ作成プログラムのS1,2を記憶する部分、実行する部分、記憶部30等により個別特性データ取得部が構成される。個別特性データ取得部は、個別誤差データ取得部でもある。さらに、位置決め制御装置の個別制御データ作成プログラムのS3,4を記憶する部分、実行する部分等により個別制御データ作成部が構成される。個別制御データ作成部は個別補正係数作成部、個別ゲイン作成部でもある。
なお、上記実施例においては、電動モータ全体についてのDCゲイン誤差率が取得されるようにされていたが、電動モータがリニアモータである場合に、可動子における誤差率と固定子における誤差率とが別個に取得されるようにすることもできる。
また、処理部40の可変ゲインKvの値が固有値に設定されるようにされていたが、フィードフォワード制御回路34,フィードバック制御回路36において使用される可変ゲインKvFF、可変ゲインKvFBの値がそれぞれ固有値に設定されるようにすることができる。その場合には、処理部40は不要となり、制御回路34,36は、補償器と称することができる。その場合の一例を図4に示す。
図4に示すように、フィードフォワード制御回路34には、処理部60,62が含まれる。処理部60において、フィードフォワード用ゲイン(定数)KFFを掛ける処理が行われ、処理部62において、フィードフォワード用可変ゲインKvFFを掛ける処理が行われる。同様に、フィードバック制御回路36には、処理部64,66が含まれ、処理部64において、フィードバック用ゲイン(定数)KFBを掛ける処理が行われ、処理部66において、フィードバック用可変ゲインKvFBを掛ける処理が行われる。フィードフォワード用可変ゲインKvFF、フィードバック用可変ゲインKvFBの値は、電動モータ16、増幅器22の固有DCゲイン誤差データが考慮されない場合は基準値1であるが、本実施例においては、上記実施例における場合と同様に、電動モータ16,増幅器22に固有のDCゲイン誤差率GM、GAに基づいて取得された値KvID(固有値)に設定される。
その結果、フィードフォワード制御指令値が(IFF・KvID)とされ、フィードバック制御指令値が(IFB・KvID)とされ、これらの和が、個別制御指令値IOUTIDとされる。
IOUTID =(IFF・KvID)+(IFB・KvID)=(IFF+IFB)・KvID=IA・KvID
さらに、上記実施例においては、フィードフォワード用可変ゲインとフィードバック用可変ゲインとが同じ値KvID(KvFFID=KvFBID)に設定されるようにされていたが、これらフィードフォワード用可変ゲインとフィードバック用可変ゲインとは、互いに異なる値(KvFFID≠KvFBID)とすることもできる。
また、上記実施例においては、フィードフォワード用可変ゲインKvFFの値もフィードバック用可変ゲインKvFBの値も変更されるようにされていたが、フィードフォワード用可変ゲインKvFFの値が変更され、フィードバック用可変ゲインKvFBの値は変更されないようにすることもできる。この場合には、可変ゲインKvFBの代わりに固定値(固定ゲイン)とされる。フィードバック制御に、DCゲイン誤差を考慮する必要性は低いため、フィードフォワード制御にのみ反映されるようにするのである。
本実施例においては、位置決め制御装置6の図4のフィードフォワード制御回路34における処理部62の可変ゲインKvFFを個別ゲインKvFFIDに変更する部分等によりフィードフォワード用個別ゲイン作成部が構成される。
さらに、図5に示すように、フィードフォワード制御回路34に含まれる処理部70において使用されるフィードフォワード用ゲインKFFの値を可変ゲインとし、可変ゲインが個別特性データに基づいて個別ゲインに設定されるようにすることができる。
個別フィードフォワード用ゲインKFFIDは、フィードフォワード用ゲインKFFの値に、DCゲイン誤差率GM、GAに基づいて求められた固有値KvIDを掛けた値とされるのであり、式
KFFID=KFF・KvID
に従って取得される。
同様に、フィードバック制御回路36に含まれる処理部72において使用されるフィードバック用ゲインKFBの値も、式
KFBID=KFB・KvID
で表される固有値とすることができる。
個別制御データ演算部32においては、図10のフローチャートで表される個別ゲイン演算プログラムが実行される。S11〜13において、上記実施例における場合と同様に、DCゲイン誤差率GM、GAが取得され、これらに基づいて固有値KvIDが求められる。そして、S14において、個別フィードフォワード用ゲインKFFID、個別フィードバック用ゲインKFBIDがそれぞれ求められ、S15において、処理部70,72に設定される。
このように、本実施例においては、フィードフォワード用ゲインKFF、フィードバック用ゲインKFBが基準ゲインとされ、個別フィードフォワード用ゲインKFFID、個別フィードバック用ゲインKFBIDが個別ゲインとされる。個別ゲインKFFID、KFBIDは、基準ゲインKFF、KFBとDCゲイン誤差率GM、GAとに基づいて取得される。位置決め制御装置6の個別ゲイン演算プログラムのS14,15を記憶する部分、実行する部分等により個別ゲイン作成部が構成される。
また、上記実施例においては、位置決め制御装置6に個別特性データを記憶する記憶部30が設けられたが、記憶部は駆動装置8に設けてもよい。その場合の一例を図6に示す。
本実施例においては、駆動装置8にモータ固有DCゲイン誤差データ記憶部80,増幅器固有DCゲイン誤差データ記憶部82を含む記憶部(装置側個別特性データ記憶部)84が設けられる。それに対して、位置決め制御装置6には、固有データ受信部86が設けられる。例えば、位置決め制御装置6に駆動装置8が接続された場合等に、モータ固有DCゲイン誤差データ、増幅器固有DCゲイン誤差データが位置決め制御装置6に供給される。位置決め制御装置6において、固有データ受信部(個別特性データ受信部の一態様である)86において誤差データが受信されて、取得される。
固有データ受信部86において受信されたモータ固有DCゲイン誤差データ、増幅器固有DCゲイン誤差データは個別制御データ演算部32に供給されて、上記実施例における場合と同様に、個別ゲインKvIDが求められる。
さらに、上記実施例においては、可動部材12の位置が電動モータ16の回転角度に基づいて取得されるようにされていたが、リニアポテンショメータ等により、可動部材12の直線方向の位置が直接検出されるようにすることもできる。
また、駆動装置をリニアモータを含むものとすることができる。
さらに、上記実施例においては、モータ固有DCゲイン誤差データ、増幅器固有DCゲイン誤差データが、製品仕様書等に予め記載された値が使用されるようにされていたが、予め、ベンチテスト等で取得し、その値を使用することもできる。
DCゲインは、例えば、時間応答から推定する方法、周波数応答から推定する方法によって推定することができる。時間応答から推定する方法の一例は、論文「M.Kobayashi, T.Yamaguchi and H.hirai : Adaptive Seeking Control for Magnetic Disk Drive, JSME International Journal, Series C - 43, 300 / 305 (2000)」に記載されている。磁気ディスク装置におけるシーク制御において、加速度フィードフォワードゲインが可変とされており、目標速度と実速度との差の2乗の値が最小となるように、DCゲインが取得され、逐次的に補正される。
周波数応答から推定する方法は、「MATLABによる制御のためのシステム同定」足立 修一著 東京電機大学出版局 1996年12月発行(ISBN4-501-31860-0 C-3055)、「システム同定」相良節夫、秋月影雄、中溝高好、片山徹著 計測自動制御学会等に記載されている。位置決め制御系において、正弦波、ランダム信号等が入力された場合の、出力値(可動部材の位置)に基づいて周波数応答が取得される。周波数応答の大きさは、ゲイン特性曲線(ボード線図)で表されるが、このうちの、制御対象が慣性体として近似できる周波数帯域から、実際のDCゲインが取得される。
電動モータ16,増幅器22についての実際のDCゲインが周波数応答から推定され、DCゲイン誤差率が取得される場合について説明する。
図1に示す機械(実際に使用される機械を小型化した機械、あるいは、モデル化した機械)において、例えば、正弦波状の電流指令値IOUTを入力した場合(周波数を変化させる)の可動部材12の位置データ(加速度データ)から、図7に示すボード線図のゲイン特性曲線が得られる。図7の一点鎖線で囲まれた領域が、制御対象である駆動装置8が慣性体として近似し得る(摩擦要素と振動要素の影響を受けない)周波数帯域である。比例ゲインであるDCゲインは周波数に依存しない値なのである。この周波数帯域から、応答Fは、おおよそ
−22≒20log10
F≒0.079
であることがわかる。
一方、応答Fは、式
F=Km・Ka/J
で表される。
Jは、駆動装置8の総イナーシャ(慣性モーメントIの和)である。電動モータ16のロータの慣性モーメント、ボールねじ14の慣性モーメント、ボールねじ質量のモータ軸換算の慣性モーメント、可動部材12のモータ軸換算の慣性モーメントの和であり、既知である。また、Kmは、電動モータ16のDCゲイン(トルク/供給電流値)[Nm/A]であり、Kaは、増幅器22の電流ループゲイン(DCゲイン)である。DCゲイン誤差率の取得対象が電動モータ16である場合には、取得対象ではない増幅器22の電流ループゲインKaは、定数(既知)とされる。
本実施例においては、可動部材12の加速度(出力)と電流指令値(入力)との関係から応答Fが取得されるが、以下、可動部材12の加速度を回転角加速度に換算する等、電動モータ16の回転力学系に換算してDCゲイン、DCゲイン誤差率等が取得される。
上式から、そのDCゲイン誤差率取得対象の電動モータ16についての実際のDCトルクKmは、式
Km=F・J/Ka
に従って取得することができる。
それに対して、位置決め制御装置6において使用されるゲイン等の基準制御データは、基準となる電動モータ(以下、基準電動モータと称する)が接続された状態で決められる。基準電動モータは、位置決め制御装置6に最初に接続されたモータとしたり、複数個交換した後のモータとしたり、製品仕様書に記載された誤差が0であるモータとしたり、誤差が設定値以下のモータとしたりすること等ができる。したがって、基準制御データが決定されるのに用いられた基準電動モータについてのDCゲインをKmsとした場合に、誤差率取得対象の電動モータの固有のDCゲイン誤差率Emは、式
Em={(Km−Kms)/Kms}×100 =(Km/Kms−1)×100
に従って取得することができる。
誤差率取得対象が増幅器22である場合においても同様である。誤差率取得対象の増幅器22の電流ループゲインKaは、電動モータ16のDCゲインKmを定数とした場合に、式
Ka=F・J/Km
に従って取得することができ、その増幅器22の固有のDCゲイン誤差率Eaは、基準増幅器についての電流ループゲインをKasとした場合に式
Ea={(Ka−Kas)/Kas}×100=(Ka/Kas−1)×100
に従って取得することができる。
このように取得されたモータ固有のDCゲイン誤差率Em,増幅器固有のDCゲイン誤差率Eaは、位置決め制御装置6にインターフェイス42を介して入力されて、上記実施例における場合と同様に、個別ゲインKvIDの値が取得されて、設定される。
なお、電動モータ16の回転加速度は、エンコーダ18の検出値に基づいて直接取得されるようにすることもできる。
また、上記実施例においては、電動モータ16の回転力学系に換算してDCゲイン,DCゲイン誤差率等が取得される場合について説明したが、直線力学系で取得することもできる。その場合には、可動部材12の加速度がそのまま使用される。また、Jを、駆動装置8の総質量M(駆動装置8の総イナーシャを質量に換算した値)とし、Kmを電動モータ16のDCゲイン(軸方向の力/供給電流値)[N/A]とする。駆動装置8の総イナーシャJは、式
M=J・(2π/L)2
L:ボールねじピッチ(ボールねじ14の1回転当たりの軸方向の移動量)[m]
に従って総質量Mに換算することができる。
また、個別データは、駆動装置全体のゲイン(出力値/入力値)の誤差を表す個別誤差データとすることができる。例えば、駆動装置全体のゲインを電動モータのDCゲインKmと電流増幅器のDCゲインKaとを掛けた値(Km・Ka)としたり、これらDCゲインを掛けた値を駆動装置の総質量Mあるいは総イナーシャJで除した値としたりすることができ、これらの値の誤差を個別誤差データとするのである。
さらに、駆動装置8がリニアモータを含む場合には、駆動装置の総質量は、リニアモータの可動子(コイル等を含む)および可動部材(可動子に保持されたもの)の質量の総和となる。
次に、本発明を電子部品装着機に適用した場合の実施例を説明する。
図8は、部品保持ヘッドがXYロボットによって移動させられ、静止した回路基板に電子部品を装着するタイプの電子部品装着機を示す。機台126上に、X軸方向に回路基板としてのプリント配線板128を搬送する基板コンベヤ130が設けられている。基板コンベヤ130は搬送経路の途中にプリント配線板128を位置決めして保持する基板保持装置131を備えている。その基板コンベヤ130の上方にはXYロボット132が設けられている。XYロボット132は、X軸方向に移動可能なX軸スライド134と、Y軸方向に移動可能なY軸スライド136とを備えている。X軸スライド134は機台126の上面に配設された図示しない一対のガイドにより案内され、一対ずつのX軸モータ140および送りねじ142によりX軸方向に移動させられる。X軸スライド134のガイドは送りねじ142の下方に、送りねじ142と平行に配設されている。Y軸スライド136は、X軸スライド134に設けられたガイド144により案内され、Y軸モータ146と図示しない送りねじとによってY軸方向に移動させられる。Y軸スライド136には部品保持ヘッド(装着ヘッド)148が、垂直なZ軸方向に昇降可能に設けられており、図示しないガイドに案内され、Z軸モータと送りねじとにより昇降させられる。部品保持ヘッド148は、部品供給装置149から電子部品を受け取り、プリント配線板128の所定の位置に装着する。
上記X軸モータ140,Y軸モータ146,Z軸モータはいずれもサーボモータである。これらモータは部品保持ヘッド148等と共に位置決め制御装置150により制御される。位置決め制御装置150は、図2に示すものと同様の構造を成したものであり、本実施例においてはX軸モータ140,Y軸モータ146がそれぞれ増幅器156,158を介して接続される。X軸,Y軸モータ140,146に固有のDCゲイン誤差データ、増幅器156,158に固有のDCゲイン誤差データ等に基づいて、それぞれ、個別可変ゲインKvIDX,KvIDYが求められ、個別制御指令値(個別電流指令値)IOUTIDX,IOUTIDYが作成されて、出力される。それによって、部品保持ヘッド148の位置決め精度を向上させることができる。本実施例においては、X軸スライダ134,Y軸スライダ136等により可動部材が構成され、X軸モータ140および増幅器156,Y軸モータ146および増幅器158等により駆動装置が構成される。また、位置決め制御装置150は装着ヘッド位置決め制御部でもある。
なお、部品保持ヘッド148を昇降させる昇降装置等に本発明を適用することも可能である。
図9に本発明の別の実施例を示す。本実施例では、理解を容易にするために機台161の上部が除去された状態で図示されている。その機台161の上部に回転可能に保持された間欠回転体162の間欠回転により、複数の部品保持ヘッド160が垂直な旋回軸線のまわりに旋回させられつつ複数の停止位置に順次停止させられ、それら停止位置の一つである部品受取位置において、部品供給装置164から電子部品を受け取り、基板保持装置166に保持されたプリント配線板168に装着するものである。そのため、部品保持ヘッド160は図示しない昇降装置により、間欠回転体162に対して相対的に昇降させられる。基板保持装置166は、XYテーブル169によりXY座標面上の任意の位置へ移動させられる。XYテーブル169は、サーボモータであるX軸モータ170と送りねじ172とによりガイド174に沿ってX軸方向に移動させられるX軸テーブル176と、サーボモータであるY軸モータ178と送りねじ180とによりガイド182に沿ってX軸テーブル176上をY軸方向に移動させられるY軸テーブル184とを備えている。部品供給装置164は、それぞれサーボモータであるD軸モータ186と送りねじ188とによりX軸に平行なD軸方向に移動させられる部品テーブル190を2台備えており、各部品テーブル190上に複数の部品フィーダ191が搭載されている。部品フィーダ191はそれぞれ1種類ずつの電子部品を多数収容しており、一定の部品供給部に1個ずつ位置決めする。
上記X軸モータ170,Y軸モータ178は増幅器197,198を介して位置決め制御装置200に接続され、D軸モータ186が増幅器202を介して接続される。位置決め制御装置200は、図2に示すものと同じ構造を成したものである。これらは、上記実施例における場合と同様に制御される。X軸モータ170,Y軸モータ178の各々の固有のDCゲイン誤差率、増幅器197,198固有のDCゲイン誤差率に基づいて個別可変ゲインの値KvIDX、KvIDYが設定され、その設定された固有値KvIDX、KvIDYと位置決め関連データ各々とに基づいて個別電流指令値IOUTIDX,IOUTIDYが作成される。また、D軸モータ186の固有のDCゲイン誤差率、増幅器202の固有のDCゲイン誤差率に基づいて個別可変ゲインの値KvIDDが設定され、その設定された固有値KvIDD、と位置決め関連データとに基づいて個別電流指令値IOUTIDDが作成される。それによって、プリント配線板168の位置決め精度を向上させることができ、部品テーブル190の位置決め精度を向上させることができる。
本実施例においては、X軸モータ170および増幅器197、Y軸モータ178および増幅器198、D軸モータ186および増幅器202によりそれぞれ駆動装置が構成され、位置決め制御装置200のうち個別電流指令値IOUTIDX,IOUTIDYを作成して、出力する部分等により基板保持部位置決め制御部210が構成される。
以上、本発明のいくつかの実施例を説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前述に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
本発明の一実施例である位置決め制御装置を備えた機械の一例を示す斜視図である。 上記位置決め制御装置を概念的に示す図である。 上記位置決め制御装置に記憶され、実行される個別ゲイン演算プログラムを表すフローチャートである。 本発明の別の一実施例である位置決め制御装置および駆動装置を概念的に示す図である。 本発明のさらに別の一実施例である位置決め制御装置および駆動装置を概念的に示す図である。 本発明の別の一実施例である位置決め制御装置および駆動装置を概念的に示す図である。 ゲイン誤差を取得する場合に求められたボード線図である。 上記位置決め制御装置が搭載された電子部品装着機を示す平面図である。 上記位置決め制御装置が搭載された別の電子部品装着機を示す平面図である。 図5の位置決め制御装置に記憶され、実行される個別ゲイン演算プログラムを表すフローチャートである。
符号の説明
6,200:位置決め制御装置 8:駆動装置 12:可動部材 14:ボールねじ 15:ナット 16:電動モータ 18:エンコーダ 22:増幅器 30:記憶部 32:個別制御データ演算部 40:処理部 50:モータ固有DCゲイン誤差データ記憶部 52:増幅器固有DCゲイン誤差データ記憶部 62,66:処理部 70,72:処理部 84:記憶部 134,136:スライド 140,146:電動モータ 148:部品装着ヘッド 150:装着ヘッド位置決め制御部 156,158:増幅器 170,178:電動モータ 176,184:テーブル 197,198:増幅器 210:基板保持部位置決め制御部

Claims (12)

  1. 電動モータを備えて可動部材を移動させる駆動装置を制御することにより、前記可動部材の位置を制御する位置決め制御装置であって、
    前記駆動装置各々の個別の特性を表す個別特性データを取得する個別特性データ取得部と、
    その個別特性データ取得部によって取得された個別特性データと予め定められている基準制御データとを用いて、その駆動装置への個別制御指令値を作成して、出力する個別制御指令値作成部と
    を含むことを特徴とする位置決め制御装置。
  2. 前記個別制御指令値作成部が、前記基準制御データを用いて作成された制御指令値を前記個別特性データに基づいて、個別に補正し、出力する場合の個別補正係数を作成する個別補正係数作成部を備え、その個別補正係数作成部によって作成された個別補正係数と、前記基準制御データとを用いて、前記個別制御指令値を作成するものである請求項1に記載の位置決め制御装置。
  3. 前記個別制御指令値作成部が、前記個別特性データで前記基準制御データを変更して個別制御データを作成する個別制御データ作成部を備え、その個別制御データ作成部によって作成された個別制御データを用いて、前記個別制御指令値を作成するものである請求項1に記載の位置決め制御装置。
  4. 前記個別特性データ取得部が、前記駆動装置の各々について、制御指令値に対応する作動目標値と、その制御指令値で制御された場合の前記駆動装置の実際の作動を表す実作動値との差に応じた個別誤差データを前記個別特性データとして取得する個別誤差データ取得部を含む請求項1ないし3のいずれか1つに記載の位置決め制御装置。
  5. 前記個別制御指令値作成部が、前記個別特性データで前記基準制御データを変更して個別制御データを作成する個別制御データ作成部を備え、その個別制御データ作成部が、前記個別誤差データ取得部によって取得された前記個別誤差データで、前記基準制御データとしての基準ゲインを補正して前記個別制御データとしての前記個別ゲインを作成する個別ゲイン作成部を含む請求項4に記載の位置決め制御装置。
  6. 前記ゲインがフィードフォワード制御に使用されるフィードフォワード用ゲインであり、前記個別ゲイン作成部が、前記個別誤差データでフィードフォワード用基準ゲインを変更してフィードフォワード用個別ゲインを作成するフォードフォワード用個別ゲイン作成部を含む請求項5に記載の位置決め制御装置。
  7. 当該位置決め制御装置がデータを入力可能なインターフェースを含み、前記個別特性データ取得部がそのインターフェイスを介して入力された個別特性データを記憶する本体側個別特性データ記憶部を含む請求項1ないし6のいずれか1つに記載の位置決め制御装置。
  8. 前記駆動装置が、自らの個別特性データを記憶する装置側個別特性データ記憶部を含み、前記個別特性データ取得部が、その駆動装置から供給された個別特性データを受信して取得する個別特性データ受信部を含む請求項1ないし7のいずれか1つに記載の位置決め制御装置。
  9. 前記駆動装置が、制御指令値としての電流指令値を増幅して、前記電動モータに出力する電流増幅器を含み、前記個別制御指令値作成部が、前記電動モータに特有の個別モータ特性データおよび前記電流増幅器に特有の個別増幅器特性データと、前記基準制御データとを用いて、個別の電流指令値を作成する個別電流指令値作成部を含む請求項1ないし8のいずれか1つに記載の位置決め制御装置。
  10. 前記可動部材が、回路基板を保持する回路基板保持部を備え、当該位置決め制御装置が、前記駆動装置を制御することにより、前記可動部材を、予め定められ、電子部品装着装置によって前記回路基板に電子部品が装着される電子部品装着位置まで移動させる基板保持部位置決め制御部を含む請求項1ないし9のいずれか1つに記載の位置決め制御装置。
  11. 前記可動部材が、回路基板上に電子部品を装着する装着ヘッドを保持する装着ヘッド保持部を備え、当該位置決め制御装置が、前記駆動装置を制御することにより、前記装着ヘッドを、部品供給装置の電子部品収容位置と前記回路基板上の前記電子部品が装着される電子部品装着位置との間で移動させる装着ヘッド位置決め制御部を含む請求項1ないし9のいずれか1つに記載の位置決め制御装置。
  12. 電動モータを備えて可動部材を移動させる駆動装置を制御することにより、前記可動部材の位置を制御する位置決め制御方法であって、
    外部から供給された前記駆動装置各々の個別の特性を表す個別特性データを用いて、個別制御データを取得する個別制御データ取得工程と、
    その個別制御データ取得工程において取得された個別制御データと、予め定められている基準制御データとを用いて、その駆動装置への個別制御指令値を作成して、出力する個別制御指令値作成工程と
    を含むことを特徴とする位置決め制御方法。
JP2006063795A 2006-03-09 2006-03-09 位置決め制御装置および位置決め制御方法 Active JP4592622B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006063795A JP4592622B2 (ja) 2006-03-09 2006-03-09 位置決め制御装置および位置決め制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006063795A JP4592622B2 (ja) 2006-03-09 2006-03-09 位置決め制御装置および位置決め制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007241699A true JP2007241699A (ja) 2007-09-20
JP4592622B2 JP4592622B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=38587177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006063795A Active JP4592622B2 (ja) 2006-03-09 2006-03-09 位置決め制御装置および位置決め制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4592622B2 (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01246605A (ja) * 1988-03-29 1989-10-02 Hitachi Seiki Co Ltd 制御データ自己保有型駆動ユニット
JPH04295510A (ja) * 1991-03-25 1992-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 機器の制御装置
JPH05165503A (ja) * 1991-12-17 1993-07-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 位置決め制御系の調整方法および位置決め制御装置
JPH07274576A (ja) * 1994-03-30 1995-10-20 Mitsubishi Electric Corp ブラシレスモータ用プリドライブ回路
JPH08255023A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Nec Corp 位置決め制御方法,位置決め制御装置およびこれを利用したヘッド位置決め制御装置
JPH11136974A (ja) * 1997-10-29 1999-05-21 Canon Inc アクチュエータの駆動方法、駆動装置および画像形成装置
JPH11223558A (ja) * 1998-02-04 1999-08-17 Okuma Corp 位置検出装置
JPH11230323A (ja) * 1998-02-17 1999-08-27 Unisia Jecs Corp ソレノイドの駆動方法及び装置
JP2003079172A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Seiko Epson Corp モータ制御装置及びプリンタ
JP2003188595A (ja) * 2001-12-18 2003-07-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品搭載装置および電子部品搭載方法
JP2004232977A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Noritz Corp 機器
JP2005317609A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品実装装置および部品実装方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01246605A (ja) * 1988-03-29 1989-10-02 Hitachi Seiki Co Ltd 制御データ自己保有型駆動ユニット
JPH04295510A (ja) * 1991-03-25 1992-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 機器の制御装置
JPH05165503A (ja) * 1991-12-17 1993-07-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 位置決め制御系の調整方法および位置決め制御装置
JPH07274576A (ja) * 1994-03-30 1995-10-20 Mitsubishi Electric Corp ブラシレスモータ用プリドライブ回路
JPH08255023A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Nec Corp 位置決め制御方法,位置決め制御装置およびこれを利用したヘッド位置決め制御装置
JPH11136974A (ja) * 1997-10-29 1999-05-21 Canon Inc アクチュエータの駆動方法、駆動装置および画像形成装置
JPH11223558A (ja) * 1998-02-04 1999-08-17 Okuma Corp 位置検出装置
JPH11230323A (ja) * 1998-02-17 1999-08-27 Unisia Jecs Corp ソレノイドの駆動方法及び装置
JP2003079172A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Seiko Epson Corp モータ制御装置及びプリンタ
JP2003188595A (ja) * 2001-12-18 2003-07-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品搭載装置および電子部品搭載方法
JP2004232977A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Noritz Corp 機器
JP2005317609A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品実装装置および部品実装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4592622B2 (ja) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5124311B2 (ja) 作動装置
US11148282B2 (en) Control device for motor drive device, control device for multi-axial motor, and control method for motor drive device
Yao et al. Adaptive robust precision motion control of a high-speed industrial gantry with cogging force compensations
JP3087305B2 (ja) ステージ装置
JP5389251B2 (ja) 並列駆動システム
WO2012057235A1 (ja) 数値制御方法
US10274939B2 (en) Feed shaft control method and numerical control work device
JP2013066954A (ja) ロボット及びロボットの制御方法
US8970156B2 (en) Path display apparatus considering correction data
JP6490368B2 (ja) 工作機械制御装置、工作機械制御方法、及びプログラム
US9904261B2 (en) Drive controller, driving system, and drive control method
JP2019089142A (ja) 工作機械および工作機械の制御方法
JP5441944B2 (ja) モータ制御装置
JP4592622B2 (ja) 位置決め制御装置および位置決め制御方法
JP6068779B2 (ja) 直進型及び回転型ロボットの制御装置
JP6725748B2 (ja) 位置決め制御装置の外乱非干渉化補償システム及び部品実装機
JP2000069782A (ja) 直線方向駆動装置
JP5155785B2 (ja) 作動制御方法および対回路基板作業装置
JP2000069781A (ja) 直線方向駆動機構の制御装置
JP2003208230A (ja) 機械の制振制御方法,装置および制振制御型機械
JP5203010B2 (ja) 部品把持装置とその方法
JP5246328B2 (ja) モータ制御装置
CN109286352B (zh) 伺服电动机控制装置
JPWO2018092221A1 (ja) 工作機械の送り軸制御方法および送り軸制御装置
JP2006190163A (ja) 駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4592622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250