JPWO2020065699A1 - 移動体位置決め制御装置及び部品実装機 - Google Patents

移動体位置決め制御装置及び部品実装機 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020065699A1
JPWO2020065699A1 JP2020547616A JP2020547616A JPWO2020065699A1 JP WO2020065699 A1 JPWO2020065699 A1 JP WO2020065699A1 JP 2020547616 A JP2020547616 A JP 2020547616A JP 2020547616 A JP2020547616 A JP 2020547616A JP WO2020065699 A1 JPWO2020065699 A1 JP WO2020065699A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
moving body
bandpass filter
signal
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020547616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7050171B2 (ja
Inventor
隆志 城戸
隆志 城戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPWO2020065699A1 publication Critical patent/JPWO2020065699A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7050171B2 publication Critical patent/JP7050171B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D3/00Control of position or direction
    • G05D3/12Control of position or direction using feedback

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

実装ヘッド等の移動体を移動させる移動体移動装置を制御対象とし、前記移動体の位置を検出する位置検出部(45,46)の検出信号をフィードバックして前記移動体の位置を位置指令に一致させるように前記移動体移動装置を制御するフィードバック補償器(56)を備える。更に、位置検出部の検出信号のうちの外乱の振動周波数帯域に相当する所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタ(52)と、前記バンドパスフィルタを通過した所定の周波数帯域の信号成分に所定のゲインを乗算して振動補償信号に変換する乗算器(53)とを備え、前記位置検出部の検出信号を前記振動補償信号で補正してフィードバックするように構成する。

Description

本明細書は、実装ヘッド等の移動体の位置を位置指令に一致させるようにフィードバック制御するフィードバック補償器を備えた移動体位置決め制御装置及び部品実装機に関する技術を開示したものである。
この種の移動体位置決め制御装置は、移動体の位置をエンコーダ等の位置検出部で検出して、その検出値と位置指令との偏差をフィードバック補償器に入力し、当該偏差を小さくするように駆動源となるモータをPID制御等によりフィードバック制御するようにしている。更に、制御対象に外乱(外部から振動)が入力される環境下で使用する移動体位置決め制御装置においては、特許文献1(特開2000−330642号公報)に記載されているように、制御対象に入力される外乱を補償するための外乱オブザーバを設け、フィードバック補償器から制御対象に出力される制御信号(操作量)を外乱オブザーバによって補正することで外乱を補償するようにしたものがある。
特開2000−330642号公報
一般に、外乱オブザーバは、制御対象を詳細にモデル化した上で、その制御対象に入力される外乱を推定するため、以下のような欠点があった。
(1)制御対象の詳細なモデル化によって外乱オブザーバの構造が複雑になり、演算処理負荷が増大する。特に、移動体移動装置が搭載された機械を設置した建物の床面等の構造物の強度が十分でない場合には、機械の稼働時に機械の振動によって建物の床面等の構造物も振動して機械を揺らすため、外乱オブザーバの構造が益々複雑になる。
(2)制御対象を詳細にモデル化することが困難な場合もある。
(3)外乱オブザーバは、外乱推定にローパスフィルタ等の遅れ要素を含むため、外乱推定に応答遅れがあり、位置決め制御性能の向上に限界がある。
上記課題を解決するために、移動体を移動させる移動体移動装置を制御対象とし、前記移動体の位置を検出する位置検出部の検出信号をフィードバックして前記移動体の位置を位置指令に一致させるように前記移動体移動装置を制御するフィードバック補償器を備えた移動体位置決め制御装置において、前記位置検出部の検出信号のうちの外乱の振動周波数帯域に相当する所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタを通過した前記所定の周波数帯域の信号成分に所定のゲインを乗算して振動補償信号に変換する乗算器とを備え、前記位置検出部の検出信号を前記振動補償信号で補正してフィードバックするように構成したものである。或は、前記位置指令と前記前記位置検出部の検出信号との偏差を前記振動補償信号で補正して前記フィードバック補償器に入力するように構成しても良い。
いずれの構成でも、位置検出部の検出信号のうちの外乱の振動周波数帯域に相当する所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタを通過した前記所定の周波数帯域の信号成分に所定のゲインを乗算して振動補償信号に変換する乗算器を用いて外乱(振動)を補償する構成であるため、従来のような複雑な構造の外乱オブザーバを用いることなく、簡単な構成で外乱を補償することができる。しかも、バンドパスフィルタは中心周波数に対して遅れがないため、ローパスフィルタ等の遅れ要素を持つ従来の外乱オブザーバとは異なり、外乱推定に応答遅れがなく、位置決め制御性能の向上も期待できる。
図1は実施例1における部品実装機全体の構成を概略的に示す斜視図である。 図2は部品実装機の制御系の構成を示すブロック図である。 図3は実施例1の外乱補償付きフィードバック制御系の構成を示すブロック図である。 図4はバンドパスフィルタのフィルタ係数及び補償ゲインを同定するフィルタ係数/補償ゲイン同定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 図5は実施例1の外乱補償がある場合の位置決め制御の残留振動の波形と外乱補償がない場合の位置決め制御の残留振動の波形を比較して示すタイムチャートである。 図6は実施例2の外乱補償付きフィードバック制御系の構成を示すブロック図である。
以下、本明細書に開示する2つの実施例1,2を説明する。
部品実装機11に適用した実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて部品実装機11の構成を説明する。
部品実装機11には、部品を供給する部品供給装置12が着脱可能にセットされる。部品実装機11にセットする部品供給装置12は、トレイフィーダ、テープフィーダ、バルクフィーダ、スティックフィーダ等のいずれであっても良く、勿論、複数種類のフィーダを混載するようにしても良い。部品実装機11には、回路基板(図示せず)を搬送するコンベア13と、部品供給装置12によって供給される部品をピックアップして回路基板に実装する実装ヘッド14(移動体)と、この実装ヘッド14をX方向(回路基板の搬送方向)とその直角方向であるY方向に移動させる実装ヘッド移動装置15(移動体移動装置)と、交換用の吸着ノズル(図示せず)を載置するノズルステーション16等が設けられている。
図示はしないが、本実施例1の実装ヘッド14は、部品供給装置12によって供給される部品を吸着する複数本の吸着ノズルを円筒型の回転体の外周部に保持した回転型の実装ヘッドである。この実装ヘッド14には、前記円筒型の回転体をその中心のR軸(鉛直軸)の周りを回転させて前記複数本の吸着ノズルをR軸の周りを旋回させるR軸モータ20(図2参照)と、各吸着ノズルを回転(自転)させて各吸着ノズルの角度(吸着した部品の角度)を修正するQ軸モータ21(図2参照)と、所定位置に旋回した吸着ノズルを下降/上昇させるZ軸モータ22(図2参照)が設けられている。部品吸着動作時や部品実装動作時には、Z軸モータ22によってZ軸スライド24(図1参照)を下降/上昇させることで、吸着ノズルを下降/上昇させるようになっている。
部品実装機11には、実装ヘッド14の各吸着ノズルに吸着した部品を下方から撮像する部品撮像用のカメラ17が設けられている。また、実装ヘッド14には、回路基板の基準位置マーク等を撮像するマーク撮像用のカメラ18が設けられている。
実装ヘッド移動装置15は、X軸モータ25を駆動源とするX軸スライド装置26と、Y軸リニアモータ27を駆動源とするY軸スライド装置28とから構成されている。X軸スライド装置26は、X軸モータ25でX軸ボールねじ29を回転させて、実装ヘッド14が取り付けられたX軸スライド(図示せず)をX軸ガイド30に沿ってX方向に移動させる。X軸ガイド30は、Y軸スライド装置28のY軸ガイド31にY方向にスライド可能に支持され、且つ、Y軸リニアモータ27の可動子33に取り付けられたY軸スライド32に、X軸ガイド30が連結されている。これにより、Y軸リニアモータ27によってX軸スライド装置26がY軸ガイド31に沿ってY方向に移動されるようになっている。Y軸リニアモータ27の固定子34には、可動子33を挟んで対向する2列の磁石の列がY方向に平行に延びるように設けられている。
X軸スライド装置26とY軸スライド装置28には、実装ヘッド14のX,Y方向の位置(X,Y座標)を検出する手段として、エンコーダやリニアスケール等のX,Y方向位置検出部45,46(図2参照)が設けられている。
部品実装機11の制御装置41は、1台又は複数台のコンピュータ(CPU)を主体として構成され、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置42と、LCD、EL、CRT等の表示装置43と、部品実装機11の各機能の動作を制御する各種制御プログラムや制御パラメータ等の各種データを記憶保持するハードディスク装置、フラッシュメモリ、EEPROM等の不揮発性の記憶装置44等が接続されている。
部品実装機11の制御装置41(移動体位置決め制御装置)は、部品実装機11の稼働中(生産中)に、実装ヘッド移動装置15のX軸モータ25とY軸リニアモータ27の動作を制御して、実装ヘッド14を部品供給装置12側の部品吸着位置と部品撮像用のカメラ17の上方の部品撮像位置と回路基板上の部品実装位置との間を移動させて部品吸着動作と部品撮像動作と部品実装動作を実行する。本実施例1では、実装ヘッド移動装置15のX軸モータ25とY軸リニアモータ27は、例えばサーボモータにより構成され、実装ヘッド14の位置をX,Y方向位置検出部45,46で検出しながら実装ヘッド14を指令位置まで移動させるようにX軸モータ25とY軸リニアモータ27がフィードバック制御される。
この場合、部品実装機11を設置した建物の床面等の構造物の強度が十分でない場合には、部品実装機11の稼働時に部品実装機11の振動によって建物の床面等の構造物も振動して部品実装機11を揺らすため、制御対象である実装ヘッド移動装置15に入力される外乱は、部品実装機11自身の振動に加え、建物の床面等の構造物の振動も含まれる。このような外乱を外乱オブザーバで補償しようとすると、外乱オブザーバの構造が複雑になり、部品実装機11の制御装置41の演算処理負荷が増大する。しかも、外乱オブザーバは、外乱推定にローパスフィルタ等の遅れ要素を含むため、外乱推定に応答遅れがあり、位置決め制御性能の向上に限界がある。
そこで、本実施例1では、部品実装機11の制御装置41が実装ヘッド14の位置を位置指令に一致させるように実装ヘッド移動装置15をフィードバック制御する際に、図3に示す外乱補償付きフィードバック制御系51を用いて部品実装機11の振動とそれが設置された建物の床面等の構造物の振動を含む外乱を補償して実装ヘッド移動装置15をフィードバック制御する。
この場合、実装ヘッド移動装置15は、X軸スライド装置26とY軸スライド装置28とから構成されているため、実装ヘッド14のX方向の位置をフィードバック制御する場合には、実装ヘッド14のX方向の位置を検出するX方向位置検出部45の検出信号をフィードバックし、一方、実装ヘッド14のY方向の位置をフィードバック制御する場合には、実装ヘッド14のY方向の位置を検出するY方向位置検出部46の検出信号をフィードバックする。従って、外乱補償付きフィードバック制御系51は、X方向の外乱補償付きフィードバック制御系51とY方向の外乱補償付きフィードバック制御系51とが設けられている。
各フィードバック制御系51は、外乱を補償するために、位置検出部45又は46の検出信号のうちの外乱の振動周波数帯域に相当する所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタ52と、このバンドパスフィルタ52を通過した前記所定の周波数帯域の信号成分に所定の補償ゲインKを乗算して振動補償信号に変換する乗算器53とを備える。ここで、バンドパスフィルタ52の通過周波数帯域(前記所定の周波数帯域)は、部品実装機11とそれが設置された建物の床面等の構造物との共振周波数を含むように設定されている。好ましくは、バンドパスフィルタ52の中心周波数が上記共振周波数とほぼ一致するように設定すると良い。また、補償ゲインKは、バンドパスフィルタ52で抽出した信号の振動成分とフィードバックする位置検出部45又は46の検出信号の振動成分の振幅を合わせるための係数である。
各フィードバック制御系51は、フィードバックされる位置検出部45又は46の検出信号と、乗算器53で変換された振動補償信号とを加算器54で加算することで、位置検出部45又は46の検出信号を振動補償信号で補正し、位置指令と補正後の検出信号との偏差を比較器55で演算してフィードバック補償器56に入力する。このフィードバック補償器56は、位置指令と補正後の検出信号との偏差を小さくする(0に近付ける)ようにPID制御又はPI制御等により制御信号(操作量)を演算して実装ヘッド移動装置15(X軸スライド装置26又はY軸スライド装置28)に出力する。これにより、各フィードバック制御系51は、外乱を補償しながら、位置検出部45又は46で検出した実装ヘッド14の位置を位置指令に一致させるように実装ヘッド移動装置15のX軸スライド装置26又はY軸スライド装置28をフィードバック制御する。
各フィードバック制御系51のバンドパスフィルタ52、乗算器53、加算器54、比較器55及びフィードバック補償器56としての機能は、部品実装機11の制御装置41が実行するフィードバック制御プログラム(図示せず)によって実現される。
更に、本実施例1では、部品実装機11の制御装置41は、部品実装機11を建物の床面等の構造物に設置して部品実装機11を試運転するときに、記憶装置44に記憶された図4のフィルタ係数/補償ゲイン同定プログラムを実行することで、バンドパスフィルタ52の伝達関数の係数(フィルタ係数)及び乗算器53の補償ゲインKを同定して、それらを記憶装置44に記憶する。これにより、部品実装機11の設置現場でフィードバック制御系51のバンドパスフィルタ52と乗算器53が自動的に作成されてフィードバック制御系51が使用可能な状態となる。
次に、部品実装機11の制御装置41が実行する図4のフィルタ特性/補償ゲイン同定プログラムの処理内容を説明する。部品実装機11の制御装置41は、本プログラムを起動すると、まず、ステップ101で、位置検出部45,46の検出信号を所定のサンプリング周期で読み込んでその検出信号の振動の波形を実装ヘッド14の振動の波形として測定する[振動測定部としての機能]。この後、ステップ102に進み、測定した検出信号の振動の波形をFFT(高速フーリエ変換)等で解析して実装ヘッド14の振動周波数を同定する[振動周波数同定部としての機能]。
この後、ステップ103に進み、上記ステップ102で同定した実装ヘッド14の振動の減衰特性を表す減衰係数を半値幅法等で同定する[減衰系数同定部としての機能]。この後、ステップ104に進み、上記ステップ102及び103で同定された実装ヘッド14の振動周波数及び減衰係数を用いてバンドパスフィルタ52の伝達関数の係数(フィルタ係数)を同定してバンドパスフィルタ52を作成する[バンドパスフィルタ作成部としての機能]。
この後、ステップ105に進み、バンドパスフィルタ52を通過した所定の周波数帯域の信号成分と前記ステップ101で測定した残留振動とを比較して、その比較結果に基づいて残留振動が小さくなるように補償ゲインKを最小二乗法等で同定して[ゲイン同定部としての機能]、本プログラムを終了する。
本発明者は、本実施例1の外乱補償付きフィードバック制御系51による外乱補償効果を確認するために、本実施例1の外乱補償付きフィードバック制御系51による外乱補償ありの場合と、外乱補償なしの場合について、フィードバック制御により実装ヘッド14を指令位置に位置決めしたときの実装ヘッド14の残留振動(実装ヘッド14の位置と指令位置との偏差の振動)の波形を測定したので、その測定結果を図5に示している。この図5の測定データから、本実施例1の外乱補償付きフィードバック制御系51を使用すれば、外乱補償がない場合と比較して、実装ヘッド14の残留振動が十分に抑えられて実装ヘッド14が指令位置に精度良く位置決めされることが確認された。
以上説明した本実施例1では、位置検出部45,46の検出信号のうちの外乱の振動周波数帯域に相当する所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタ52と、このバンドパスフィルタ52を通過した前記所定の周波数帯域の信号成分に補償ゲインKを乗算して振動補償信号に変換する乗算器53を用いて外乱(振動)を補償する構成であるため、従来のような複雑な構造の外乱オブザーバを用いることなく、簡単な構成で外乱を補償することができ、部品実装機11の制御装置41の演算処理負荷を軽減できる。しかも、バンドパスフィルタ52は中心周波数に対して遅れがないため、ローパスフィルタ等の遅れ要素を持つ従来の外乱オブザーバとは異なり、外乱推定に応答遅れがなく、位置決め制御性能の向上も期待できる。
しかも、部品実装機11の制御装置41は、図4のフィルタ係数/補償ゲイン同定プログラムを実行する機能を備えているため、部品実装機11を建物の床面等の構造物に設置して部品実装機11を試運転するときに、図4のフィルタ係数/補償ゲイン同定プログラムを実行することで、部品実装機11の設置現場でバンドパスフィルタ52のフィルタ係数と乗算器53の補償ゲインKを自動的に同定することができ、部品実装機11の設置現場に対応した適切なバンドパスフィルタ52と乗算器53を作成できる利点もある。
次に、図6を用いて実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一の部分については同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として異なる部分について説明する。
前記実施例1では、バンドパスフィルタ52及び乗算器53で生成した振動補償信号でフィードバック信号(位置検出部45,46の検出信号)を補正することで外乱を補償するようにしたが、図6に示す実施例2では、位置指令とフィードバック信号(位置検出部45,46の検出信号)との偏差を、バンドパスフィルタ52及び乗算器53で生成した振動補償信号で補正してフィードバック補償器56に入力するように構成している。従って、本実施例2では、前記実施例1の加算器54を廃止し、その代わりに、フィードバック補償器56と制御対象の実装ヘッド移動装置15との間に、バンドパスフィルタ52及び乗算器53で生成した振動補償信号を、位置指令とフィードバック信号(位置検出部45,46の検出信号)との偏差に加算する加算器57を設けている。
以上のように構成した本実施例2においても、前記実施例2と同様の効果を得ることができる。
[その他の実施例]
制御対象は、実装ヘッド移動装置15に限定されず、例えば、実装ヘッド14の回転位置(回転角度)を制御するR軸軸駆動機構、各吸着ノズルの角度を制御するQ軸軸駆動機構等、部品実装機11の他の移動体移動装置を制御対象としても良い。或は、部品実装機11に限定されず、移動体位置決め制御装置を搭載した様々な生産装置における移動体移動装置を制御対象としても良い。
また、部品実装機11の制御装置41は、図4のフィルタ係数/補償ゲイン同定プログラムを実行する機能を省略しても良い。この場合、図4のフィルタ係数/補償ゲイン同定プログラムの各ステップ101〜105で行う作業と同等の作業を、部品実装機11の設置現場で作業者が適宜の測定器具を使用して行うようにしても良い。
その他、本発明は、前記各実施例に限定されず、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても良いことは勿論である。
11…部品実装機、14…実装ヘッド(移動体)、15…実装ヘッド移動装置(移動体移動装置)、25…X軸モータ、26…X軸スライド装置(移動体移動装置)、27…Y軸リニアモータ、28…Y軸スライド装置(移動体移動装置)、41…制御装置(移動体位置決め制御装置)、45…X方向位置検出部、46…Y方向位置検出部、51…外乱補償付きフィードバック制御系、52…バンドパスフィルタ、53…乗算器、54…加算器、55…比較器、56…フィードバック補償器、57…加算器

Claims (8)

  1. 移動体を移動させる移動体移動装置を制御対象とし、前記移動体の位置を検出する位置検出部の検出信号をフィードバックして前記移動体の位置を位置指令に一致させるように前記移動体移動装置を制御するフィードバック補償器を備えた移動体位置決め制御装置において、
    前記位置検出部の検出信号のうちの外乱の振動周波数帯域に相当する所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタを通過した前記所定の周波数帯域の信号成分に所定のゲインを乗算して振動補償信号に変換する乗算器とを備え、
    前記位置検出部の検出信号を前記振動補償信号で補正してフィードバックするように構成されている、移動体位置決め制御装置。
  2. 移動体を移動させる移動体移動装置を制御対象とし、前記移動体の位置を検出する位置検出部の検出信号をフィードバックして前記移動体の位置を位置指令に一致させるように前記移動体移動装置を制御するフィードバック補償器を備えた移動体位置決め制御装置において、
    前記位置検出部の検出信号のうちの外乱の振動周波数帯域に相当する所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタを通過した前記所定の周波数帯域の信号成分に所定のゲインを乗算して振動補償信号に変換する乗算器とを備え、
    前記位置指令と前記前記位置検出部の検出信号との偏差を前記振動補償信号で補正して前記フィードバック補償器に入力するように構成されている、移動体位置決め制御装置。
  3. 前記所定の周波数帯域は、前記移動体移動装置が搭載された機械とその機械が設置された構造物との共振周波数を含むように設定されている、請求項1又は2に記載の移動体位置決め制御装置。
  4. 前記位置検出部の検出信号を所定のサンプリング周期で読み込んで前記移動体の振動の波形を測定する振動測定部と、
    前記振動測定部で測定した前記移動体の振動の波形を解析してその振動周波数を同定する振動周波数同定部と、
    前記移動体の振動の減衰特性を表す減衰系数を同定する減衰系数同定部と、
    前記振動周波数同定部及び前記減衰系数同定部で同定された前記振動周波数及び前記減衰系数を用いて前記バンドパスフィルタの伝達関数の係数を同定して前記バンドパスフィルタを作成するバンドパスフィルタ作成部と
    を備える、請求項3に記載の移動体位置決め制御装置。
  5. 前記バンドパスフィルタを通過した前記所定の周波数帯域の信号成分と前記振動測定部で測定した残留振動とを比較してその比較結果に基づいて前記残留振動が小さくなるように前記所定のゲインを同定するゲイン同定部を備える、請求項4に記載の移動体位置決め制御装置。
  6. 前記移動体移動装置は、前記移動体を前後左右方向であるXY方向に移動させるように構成されている、請求項1乃至5のいずれかに記載の移動体位置決め制御装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体位置決め制御装置が搭載されている、部品実装機。
  8. 前記移動体は、部品供給装置から供給される電子部品をピックアップして回路基板に実装する実装ヘッドである、請求項7に記載の部品実装機。
JP2020547616A 2018-09-25 2018-09-25 移動体位置決め制御装置及び部品実装機 Active JP7050171B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/035290 WO2020065699A1 (ja) 2018-09-25 2018-09-25 移動体位置決め制御装置及び部品実装機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020065699A1 true JPWO2020065699A1 (ja) 2021-03-11
JP7050171B2 JP7050171B2 (ja) 2022-04-07

Family

ID=69949764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020547616A Active JP7050171B2 (ja) 2018-09-25 2018-09-25 移動体位置決め制御装置及び部品実装機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7050171B2 (ja)
WO (1) WO2020065699A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07224839A (ja) * 1994-02-15 1995-08-22 Seiko Seiki Co Ltd 磁気軸受装置
JP2007021512A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Kawasaki Plant Systems Ltd ダウンコイラーのラッパーロール制御装置
JP2017010300A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 富士機械製造株式会社 作業装置及びその制御方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3698773B2 (ja) * 1995-10-20 2005-09-21 光洋精工株式会社 ターボ分子ポンプ
JP2005115586A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Yaskawa Electric Corp フィードバック制御装置およびその振動抑制方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07224839A (ja) * 1994-02-15 1995-08-22 Seiko Seiki Co Ltd 磁気軸受装置
JP2007021512A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Kawasaki Plant Systems Ltd ダウンコイラーのラッパーロール制御装置
JP2017010300A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 富士機械製造株式会社 作業装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020065699A1 (ja) 2020-04-02
JP7050171B2 (ja) 2022-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6012742B2 (ja) 作業装置
US10423128B2 (en) Working apparatus for component or board and component mounting apparatus
KR101472434B1 (ko) 전자 부품 실장 장치 및 실장 위치 보정 데이터 작성 방법
JPH0448698A (ja) 電子部品取付装置
JP2013239483A (ja) 部品または基板の作業装置および部品実装装置
JP2015213139A (ja) 位置決め装置
JP6630500B2 (ja) 作業装置及びその制御方法
JP2018113336A (ja) 部品実装システムおよび部品実装方法ならびに補正値算出装置
US10015920B2 (en) Component mounting method in component mounting system
JP2013062290A (ja) 実装基板製造システムおよび実装基板の製造方法
JP7050171B2 (ja) 移動体位置決め制御装置及び部品実装機
US10893639B2 (en) Component mounting using feedback correction
JP5064758B2 (ja) データ作成装置および表面実装機
JP4707607B2 (ja) 部品認識データ作成用画像取得方法及び部品実装機
JP6277423B2 (ja) 部品実装方法および部品実装システム
JP2017216311A (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP6840230B2 (ja) 情報処理装置、3次元実装関連装置、実装システム及び情報処理方法
JP6130240B2 (ja) 基板コンベアの制御システムとそれを用いた基板作業機
JP6963021B2 (ja) 対基板作業システム
JP6226576B2 (ja) 電子部品装着機
JP6849547B2 (ja) 部品保持具の偏心補正方法
JP3247703B2 (ja) プリント基板作業装置およびそれの送り装置誤差検出装置
WO2020245983A1 (ja) 対基板作業機の管理装置および管理システム
EP3790368B1 (en) Use method of work machine
JP7319264B2 (ja) 制御方法、電子部品装着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7050171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150