JP2007021512A - ダウンコイラーのラッパーロール制御装置 - Google Patents

ダウンコイラーのラッパーロール制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ダウンコイラーの位置を制御する位置制御の応答性や精度を高めにくく、押付力制御から位置制御へ切換えた際のラッパーロール位置の精度を高めにくく、押付力制御系に外乱に起因する共振振動が発生する可能性がある。
【解決手段】ラッパーロールの位置を制御する位置制御系30とラッパーロールによる押付力を制御する押付力制御系40とを独立に構成し、位置制御系30には定数器33と減算器34を介してシリンダ推力検出信号THを負帰還させることでダンピング特性を与え、押付力制御終了して位置制御を再開する際のロール位置の現在位置として、押付力制御終了時点のロール位置をサンプルホールド回路37を介して位置制御系に供給する。押付力制御系40には、その共振振動数の付近のゲインを大きくしたバンドパスフィルター45を設け、共振振動数の付近の負帰還させることで共振振動を防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、鋼板をコイル状に巻き取るダウンコイラーのラッパーロール制御装置に関し、高慣性のラッパーロールの位置制御の応答性と精度を高め、巻き取り過程にある鋼板からの外乱による押付力制御での共振を防止するようにしたものに関する。
ダウンコイラーは、上下のピンチロールから高速で供給される鋼板等を巻き取るマンドレルと、このマンドレルの周囲に配置されて鋼板をマンドレルに押し付ける3〜4個のラッパーロールを有し、ラッパーロールを支持するロールフレームを油圧シリンダで揺動駆動することで、ラッパーロールのマンドレルに対する相対的な位置が制御され、油圧シリンダを介してロールの押付力が制御される。
圧延機で圧延された鋼板は、上下のピンチロールにより送り駆動され方向変換されてマンドレルに供給され、その鋼板の先端がマンドレル上に到達してからは、ラッパーロールに付属するストリップガイドに導かれ、ラッパーロールを介してマンドレルに巻き付けられる。
ダウンコイラーは種々の検出センサ類を有し、鋼板先端がマンドレルに1巻きする過程で、全部のラッパーロールを順次マンドレルから所定距離離隔させるCPC制御から、ラッパーロールを鋼板に押し付けるCPR制御へ切換え、鋼板が1巻きした後は各ラッパーロール位置に鋼板先端が達するタイミング毎にラッパーロールを一定距離離隔するように開放動作させ、開放動作期間以外の期間にはラッパーロールの鋼板への押付力を一定とするCPR制御を行なう。
鋼板がマンドレルに約10巻きされた後は、鋼板がマンドレルに正規に巻き付いたことを確認後、CPR制御が継続的に実行されていく。その巻き取りの最終段階において鋼板後端がマンドレルの付近に達した時点でCPC制御に切換えてから再度CPR制御に切換えられ、鋼板後端を軽く押し付けながら完全に鋼板を巻き取る。尚、CPCとは、コンスタント・ポジション・コントロールのことであり、CPRとは、コンスタント・プレッシャ・レギュレーティングのことである。特許文献1,2には、前記のようなダウンコイラーとその制御技術が記載されている。
特開2001−1044号公報 特開平9−141638号公報
ダウンコイラーのラッパーロールの慣性質量は数トンもの大きさでしかも高速で回転しており、CPR制御中には例えば最大厚さ16mm鋼板を巻き取る場合で16〜20トンもの押付力でマンドレルに押付けられるので、ラッパーロールを移動駆動する油圧シリンダを駆動制御するサーボバルブとしては大流量のサーボバルブが採用され、高速、高応答、高精度の位置制御が要求される。
ラッパーロールの位置制御の応答性と精度を高める為に高ダンピング特性を与えることは容易ではなく、従来、ラッパーロールのロールフレームの回動部の回動角をマグネスケールにて検出し、その検出信号からラッパーロールの加速度を求め、その加速度を用いてラッパーロールの位置制御にダンピングを付与する技術も公知である。しかし、この技術を3〜4個のラッパーロールの全部に適用しようとする場合に、ラッパーロールとそのロールフレームの取り付け位置がロール毎に異なり、ラッパーロールの加速度特性がロール毎に変動するため、また、個々のラッパーロールにおいても鋼板の巻数によりラッパーロールのフレームの回動角が変化して加速度特性が変化するため、安定したダンピング特性を得ることは困難であった。
また、押付力制御を実行中に、外乱により制御系に共振振動数付近の振動が発生すると、共振現象が発生し制御系が故障すると問題もあった。
本発明の目的は、ダウンコイラーのラッパーロール制御装置において、ラッパーロールの位置制御系に安定したダンピング手段を設けること、位置制御系と押付力制御系とを別系統に構成すること、押付力制御中にその制御系に外乱による共振現象が生じるのを防止すること、などである。
請求項1のダウンコイラーのラッパーロール制御装置は、ダウンコイラーのラッパーロールを制御する制御装置において、マンドレルに対してラッパーロールを油圧シリンダにより移動駆動するラッパーロール駆動手段と、前記油圧シリンダを介してラッパーロールの位置を制御する位置制御手段と、前記位置制御手段とは独立に設けられ、前記位置制御手段で油圧シリンダを位置制御しない期間に前記油圧シリンダを介してラッパーロールの押付力を制御する押付力制御手段とを備え、前記位置制御手段は、前記油圧シリンダの推力検出値を用いてダンピング特性を与えるダンピング手段を有することを特徴とするものである。
位置制御手段により、ラッパーロールを移動駆動する油圧シリンダを介してラッパーロールの位置が制御され、また、この位置制御手段とは独立の押付力制御手段により、位置制御を実行していない期間中に前記油圧シリンダを介してラッパーロールの押付力が制御される。ここで、ダンピング手段は前記油圧シリンダの推力検出値を用いて位置制御にダンピング特性を付与する。
油圧シリンダの推力の位相(油圧シリンダ内の油圧の位相)は、ラッパーロールの位置の位相よりも進むため、油圧シリンダの推力検出値を用いて位置制御にダンピング特性を与えることで位置制御の応答性と精度を高めることができる。
請求項2のダウンコイラーのラッパーロール制御装置は、請求項1の発明において、前記押付力制御手段による押付力制御の終了時点のラッパーロール位置情報を、前記位置制御手段による位置制御再開時点のラッパーロール位置の現在位置として前記位置制御手段に付与する現在位置付与手段を設けたことを特徴とする。
請求項3のダウンコイラーのラッパーロール制御装置は、請求項1又は2の発明において、前記押付力制御手段は、その制御系の共振を防止する為に共振振動数付近の振動数の制御出力を負帰還させるフィルター手段を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ラッパーロールの位置を制御する位置制御手段に、ラッパーロールを移動駆動する油圧シリンダの推力検出値を用いて位置制御にダンピング特性を与えるダンピング手段を設けたため、位置制御の応答性と精度と安定性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、押付力制御手段による押付力制御の終了時点のラッパーロール位置情報を、位置制御手段による位置制御再開時点のラッパーロール位置の現在位置として位置制御手段に付与する現在位置付与手段を設けたので、位置制御手段と押付力制御手段を独立に設け、位置制御と押付力制御を切換えながら行うような場合にも、押付力制御の終了時点のラッパーロール位置情報を位置制御に位置制御再開時の現在位置として与えることで、位置制御の精度を高めることができる。
請求項3の発明によれば、前記押付力制御手段は、その制御系の共振を防止する為に共振振動数付近の振動数の制御出力を負帰還させるフィルター手段を有するため、共振振動数付近の振動数の制御出力の負帰還により、共振振動数付近における制御系の振動が抑制され、共振現象が生じることがない。
本発明に係るダウンコイラーのラッパーロール制御装置ダウンコイラーのラッパーロールを制御する制御装置において、マンドレルに対してラッパーロールを油圧シリンダにより移動駆動するラッパーロール駆動手段と、前記油圧シリンダを介してラッパーロールの位置を制御する位置制御手段と、前記位置制御手段とは独立に設けられ、前記位置制御手段で油圧シリンダを制御しない期間に前記油圧シリンダを介してラッパーロールの押付力を制御する押付力制御手段とを備え、前記位置制御手段は、前記油圧シリンダの推力検出値を用いてダンピング特性を与えるダンピング手段を有することを特徴とするものである。
次に、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、圧延機で圧延された薄手の鋼板1は上下のピンチロール2,3でダウンコイラー4へ送給され、ダウンコイラー4に巻き取られる。ダウンコイラー4は、図示外の電動モータで回転駆動されるりマンドレル5と、図示外の電動モータで夫々回転駆動される3個のラッパーロール機構6,7,8と、各種のセンサ類と、制御装置10を有する。
ラッパーロール機構6,7,8は同様の構造のものであるので、ラッパーロール機構6を例にして説明すると、ラッパーロール機構6は、ラッパーロール11と、このラッパーロール11を回転駆動する図示外の電動モータと、これらラッパーロール11とその電動モータを支持するロールフレーム12と、このロールフレーム12を枢支軸13を回動中心として揺動駆動することでラッパーロール11をマンドレル5に対して相対的に移動駆動する油圧シリンダ14と、この油圧シリンダ14の2つの油室への油圧の供給量を制御するサーボ弁15などを有する。尚、サーボ弁15は油圧供給源に接続されている。また、ロールフレーム12と油圧シリンダ14とが「ラッパーロール駆動手段」に相当する。
センサ類として、下ピンチロール3の回転角を高精度に検出するパルスジェネレータ16、マンドレル5の回転角を高精度に検出するパルスジェネレータ17、油圧シリンダ14のストロークを高精度に検出するリニアマグネスケール18、鋼板1の先端と後端を検出する為のレーザー発光器19および受光器20、油圧シリンダ14の2つの油室の油圧の圧力を検出する圧力センサ21,22などが設けられ、これらのセンサ類の検出信号が制御装置10に供給されている。制御装置10は、図2に示す位置制御系30および押付力制御系40、マイクロコンピュータ、入出力インターフェース、複数のモータ駆動回路、サーボ弁用サーボアンプ23(図3参照)などを有する。尚、複数のモータ駆動回路は制御装置10以外の制御装置に設けてもよい。
図2は、1つのラッパーロール11の位置と押付力を制御するCPC制御とCPR制御のタイムチャートを示すものであるが、実際には3つのラッパーロールの位置と押付力の制御が並行的に実行される。尚、図中の「CPC」は、ラッパーロール11のマンドレル5に対する位置を制御するコンスタント・ポジション・コントロール(段差回避制御)のことであり、この段差回避制御は、鋼板1の先端によって鋼板1の内面に圧痕が発生するのを防止する為に実行される。「CPR」は、ラッパーロール11によりマンドレル5に巻き取られた鋼板1を押圧する押付力を制御するコンスタント・プレッシャ・レギュレーティングのことである。
図2に基づいて、ラッパーロール11を移動駆動する油圧シリンダ14に対するCPC制御とCPR制御の概要について説明する。
ダウンコイラー4が作動開始した状態で、鋼板1の先端が検出される前からセットアップと称するCPC制御(CPC[A])が開始されてラッパーロール11がマンドレル5から例えば所定距離(板厚が小さい場合は例えば、1.5mm)だけ離隔した位置に保持するように位置制御され、その後、所定のタイミングでCPR制御(CPR[a])に切換えられて、ラッパーロール11の押付力を一定値(例えば、8トン)にする制御が開始される。
巻数N=1の付近において、鋼板1の先端がラッパーロール11の位置に達する直前に、CPC[B]で示す段差回避制御が開始されてラッパーロール11を所定離隔位置まで開放動作させ、鋼板1の先端がラッパーロール11の位置を通過直後にその段差回避制御が終了し、CPR制御(CPR[b])に切換えられる。その後、巻数N=2の付近においても、CPC[C]で示す段差回避制御が実行され、その後CPR制御(CPR[c])に切換えられる。巻数N=3の付近においても、CPC[D]で示す段差回避制御が実行され、その後CPR制御(CPR[d])に切換えられる。同様にして、巻数N=10位になるまで段差回避制御とCPR制御とが繰り返し実行される。
そして、巻数N=10になった後はCPC[M]で示す段差回避制御が継続的に実行され、ラッパーロール11が鋼板1の表面から一定距離だけ離隔した状態が維持され、鋼板1がマンドレル5に多重に巻き取られる。鋼板1の巻き取りの終了間近になって、鋼板1の後端が検出されると、CPR制御(CPR[m])に切換えて、ラッパーロール11が鋼板1に軽く接触する位置に保持する制御が実行され、鋼板1の巻き取りが完了するとこの制御が終了する。
次に、図3に基づいて、制御装置10に設けられたラッパーロール11の位置を制御するロール位置制御系30と、ラッパーロール11の押付力を制御するロール押付力制御系40について説明する。尚、ロール位置制御系30が「位置制御手段」に相当し、ロール押付力制御系40が「押付力制御手段」に相当する。
ロール位置制御系30は、ロール位置指令P0を受けてこのロール位置指令P0からロール位置検出値Pを減算する減算器31と、この減算器31の出力を受けて定数KPを乗算する定数器32と、積分器36及びサンプルホールド回路37と、この定数器32の出力とサンプルホールド回路37の出力とを加算する加算器33と、油圧シリンダ14のシリンダ推力検出信号THを受けて定数KPfを乗算する定数器34と、加算器33の出力から定数器34の出力を減算する減算器35と、サーボアンプ23とを有する。前記減算器35の出力信号は、サーボアンプ23に出力され、サーボアンプ23によりサーボ弁15が駆動される。
積分器36は、減算器31の出力を受けて積分していくことで、ラッパーロール11の現在位置を常時演算し、その積分値をサンプルホールド回路37へ出力する。サンプルホールド回路37は、CPR制御終了時点の積分器36の出力(前記積分値)をサンプルホールドして、CPR制御終了直後のCPC制御再開時のラッパーロール位置の現在位置として加算器33に出力する。尚、CPR制御終了時点は、ロール押付力検出信号を受けるタイミング検出回路38により、ロール押付力の急減から判定され、タイミング検出回路38からサンプルホールド回路37へCPR制御終了タイミング信号が供給される。
尚、前記のシリンダ推力検出信号THに定数KPfを乗算して減算器35に負帰還させる回路が「ダンピング手段」に相当する。積分器36とサンプルホールド回路37と加算器33とが「 現在位置付与手段」に相当する。
次に、ロール位置制御系30とは独立に構成されたロール押付力制御系40について説明する。このロール押付力制御系40は、ロール押付力指令F0を受けてこのロール押付力指令F0からロール押付力検出信号を減算する減算器41と、減算器41の出力に所定の定数KFを乗算する定数器42と、減算器43と、バンドパスフィルター45及び定数器46と、サーボアンプ23とを有する。
前記バンドパスフィルター45は、このロール押付力制御系40の共振振動数の付近の振動数を有するロール押付力検出信号Fを通過させるフィルターであり、このバンドパスフィルター45の出力に定数器46において所定の定数KFfが乗算され、前記減算器43においては、定数器42の出力から定数器46の出力が減算される。つまり、バンドパスフィルター45を介して共振振動数の付近の振動数のロール押付力検出信号Fが負帰還されるため、このロール押付力制御系40に共振振動が発生するのを確実に防止することができる。尚、シリンダ推力検出信号THが「シリンダ推力検出値」に相当し、ロール押付力検出信号が「ロール押付力検出値」に相当し、バンドパスフィルター45と定数器46と減算器43とが「フィルター手段」に相当する。
次に、ロール位置制御系30に入力するロール位置指令P0を生成するロール位置指令演算処理について、図4のフローチャートに基づいて簡単に説明する。 この制御は制御装置10内のコンピュータにより実行される制御で、この図中の符号Si(i=1,2・・)は各ステップを示し、このS1〜S10までルーチンは微小時間おきに繰り返し実行される。
ダウンコイラー4に鋼板1が供給される前からこの制御は開始されるが、その制御開始時の初期設定において、入力部(図示略)から入力設定された鋼板1の板厚などが読み込まれており、次にS1においてセンサ類16〜22から各種検出信号が読み込まれ、鋼板1の先端が検出されるまでS1が繰り返され、鋼板1の先端がレーザー受光器20により検出されると、下ピンチロール3の回転角を検出するパルスジェネレータ16からのパルスを計数するカウンタC1と、マンドレル5の回転角を検出するパルスジェネレータ17からのパルスを計数するカウンタC2とが計数を開始する。
以後、これらカウンタC1,C2の計数情報に基づいて、鋼板1に関連する種々の物理量が演算される。次にS3において、鋼板供給速度、マンドレル5の鋼板巻取り長、ラッパーロール位置での鋼板巻数N、マグネスケール18からの検出信号に基づいて演算されるラッパーロール位置検出値、圧力センサ21,22からの検出信号に基づいて演算されるシリンダ推力検出値などが演算され、メモリに更新しつつ格納される。
次に、S4においてCPC制御期間中か否か判定される。尚、図2における[A]〜[D]などの何れかのCPC制御期間中である場合は、S4の判定がYesとなる。CPC制御期間中である場合には、S5へ移行してS5においてロール位置での巻数N<γ(例えば、γ=0.2)か否か判定し、巻数N<γである場合には、S6において図2のCPC制御[A]の為のロール位置指令値P0(ラッパーロール11をマンドレル5に巻き付けられた鋼板1の表面から一定距離離隔させるようなロール位置指令値P0)が演算され、その後リターンする。
S5の判定がNoのときはS7において、段差回避制御期間中か否か判定され、CPC[B]〜[D]などの段差回避制御期間中である場合には、S8においてラッパーロール11を開放動作させるロール位置指令値P0が演算され、その後リターンする。S7の判定がNoの場合はS9において、巻数N>10以降のCPC制御(CPC[M])期間中か否か判定され、その判定がYesの場合はS10においてCPC[M]の為のロール位置指令値P0が演算され、その後リターンする。S4,S9の判定がNoの場合にもリターンする。なお、鋼板後端検出後所定時間が経過するとこの制御は終了する。
次に、以上説明したダウンコイラー4のラッパーロール制御装置10の作用、効果について説明する。ラッパーロールの位置を制御する位置制御系30に、ラッパーロール11を移動駆動する油圧シリンダ14の推力検出値THを用いて位置制御にダンピング特性を与えるように構成したため、ロール位置制御の応答性と精度と安定性を高めることができる。
サンプルホールド回路36と定数器37を介して、押付力制御系40による押付力制御の終了時点のラッパーロール位置を、位置制御系30による位置制御再開時点のラッパーロール位置の現在位置として位置制御系30に付与するので、位置制御系30と押付力制御インバータ40を独立に設け、位置制御と押付力制御を切換えながら行うような場合にも、ロール位置制御の精度と安定性を高めることができる。
押付力制御系40は、その制御系の共振を防止する為に共振振動数付近の振動数のロール押付力検出値信号を負帰還させるように構成したため、その負帰還によるキャンセル作用により共振振動数付近における押付力制御系40の振動が抑制され、共振現象が生じることがない。
前記実施例の一部を変更する例について説明する。
前記実施例の図2に示したタイムチャートは一例を示すものに過ぎず、CPC制御とCPR制御のパターンは図2のものに限定される訳ではない。
前記実施例の図3に示した位置制御系30と押付力制御系40は一例であり、種々の変更を付加した形の位置制御系30と押付力制御系40を採用可能であることは勿論である。尚、当業者ならば、その他の種々の変更を付加した形態でも実施可能である。
本発明の実施例に係るダウンコイラー等の構成図である。 ラッパーロールへのCPC制御とCPR制御のタイムチャートである。 位置制御系と押付力制御系のブロック図である。 ロール指令値を演算するフローチャートである。
符号の説明
4 ダウンコイラー
10 制御装置
11 ラッパーロール
12 ロールフレーム
14 油圧シリンダ
30 位置制御系
33 定数器
34 減算器
36 積分器
37 サンプルホールド回路
40 押付力制御系
43 減算器
45 バンドパスフィルター
46 定数器

Claims (3)

  1. ダウンコイラーのラッパーロールを制御する制御装置において、
    マンドレルに対してラッパーロールを油圧シリンダにより移動駆動するラッパーロール駆動手段と、
    前記油圧シリンダを介してラッパーロールの位置を制御する位置制御手段と、 前記位置制御手段とは独立に設けられ、前記位置制御手段で油圧シリンダを位置制御しない期間に前記油圧シリンダを介してラッパーロールの押付力を制御する押付力制御手段とを備え、
    前記位置制御手段は、前記油圧シリンダの推力検出値を用いてダンピング特性を与えるダンピング手段を有することを特徴とするダウンコイラーのラッパーロール制御装置。
  2. 前記押付力制御手段による押付力制御の終了時点のラッパーロール位置情報を、前記位置制御手段による位置制御再開時点のラッパーロール位置の現在位置として前記位置制御手段に付与する現在位置付与手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のダウンコイラーのラッパーロール制御装置。
  3. 前記押付力制御手段は、その制御系の共振を防止する為に共振振動数付近の振動数の制御出力を負帰還させるフィルター手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のダウンコイラーのラッパーロール制御装置。
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