JP2017007647A - 車両ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】払拭範囲を可変拡大することが可能な車両ワイパ装置を提供すること。【解決手段】車両ワイパ装置2は、一定の位置にある第1軸線L1を中心として回動可能に基端部が支持され第1モータ11の駆動力にて回動される第1駆動レバー26と、一定の位置にある第2軸線L2を中心として回動可能に基端部が支持され第2モータ12の駆動力にて回動される第2駆動レバー29と、第1駆動レバー26の先端側にある第3軸線L3を中心として回動可能に基端側が連結された第1従動レバー32と、第1従動レバー32の先端側にある第4軸線L4を中心として回動可能に基端側が連結されるとともに、第2駆動レバー29の先端側にある第5軸線L5を中心として回動可能に先端側が連結されたアームヘッド33とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両ワイパ装置に関するものである。
自動車等の車両に装備された車両ワイパ装置としては、一点を軸としてワイパアーム及びワイパブレードを回動させるものの他に、4節リンク機構を備えることで、フロントウインドウ(払拭面)の払拭範囲を単純な扇形とは異なる所望の範囲(実質的に拡大されたような範囲)とするものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような車両ワイパ装置は、フロントウインドウの下端側(地面側)において車体に対して回動可能に支持されたメインレバー(駆動レバー)を駆動源の駆動力にて往復回動させると、そのメインレバー(駆動レバー)の駆動力によってアームヘッドを含む他のレバーが従動して回動することで、単純な扇形よりもフロントウインドウにおける上方の角に近い部位を払拭することが可能となる。
特開平11−227572号公報
しかしながら、上記のような4節リンク機構を用いた車両ワイパ装置においては、拡大できる払拭範囲は各レバーによって一義的に設定された範囲となり、払拭範囲を可変して拡大することが出来なかった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、払拭範囲を可変拡大することが可能な車両ワイパ装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両ワイパ装置は、車両の払拭面を払拭するための第1ワイパブレードが先端部に連結される第1ワイパアームと、車体に対して固定された第1駆動源と、第1駆動源の駆動力にて駆動され、前記第1ワイパアームを往復揺動する揺動機構と、前記第1駆動源とは別個に前記車体に対して固定された第2駆動源と、第2駆動源の駆動力にて駆動され、前記第1ワイパアームをその長手方向に伸縮する伸縮機構と、前記揺動機構による前記第1ワイパアームの揺動動作に対応した前記伸縮機構による前記第1ワイパアームの伸縮動作を行うべく、前記第1駆動源及び前記第2駆動源を駆動制御する制御部とを備える。
同構成によれば、第1駆動源の駆動力にて揺動機構が駆動され、第1ワイパアームが往復揺動され、第2駆動源の駆動力にて伸縮機構が駆動され、第1ワイパアームがその長手方向に伸縮される。そして、制御部によって、揺動機構による第1ワイパアームの揺動動作に対応した伸縮機構による第1ワイパアームの伸縮動作を行うべく、第1駆動源及び第2駆動源が駆動制御されるため、第1ワイパブレードによる払拭範囲を可変拡大する(拡大範囲とする)ことが可能となる。
上記車両ワイパ装置であって、前記第1駆動源の駆動力にて駆動され、前記払拭面を払拭するための第2ワイパブレードが先端部に連結される第2ワイパアームを備えることが好ましい。
同構成によれば、第1駆動源の駆動力にて駆動され、前記払拭面を払拭するための第2ワイパブレードが先端部に連結される第2ワイパアームを備えるため、第1駆動源の駆動力にて別途駆動源を設けることなく第1及び第2ワイパアームを駆動することが可能となる。
上記車両ワイパ装置であって、前記揺動機構は、車体に対して一定の位置にある第1軸線を中心として回動可能に基端部が支持され第1駆動源の駆動力にて回動される第1駆動レバーと、前記第1駆動レバーの回動に伴って回動され前記第1ワイパアームと一体動作する第2従動レバーとを含む揺動リンク機構であることが好ましい。
同構成によれば、前記揺動機構は、車体に対して一定の位置にある第1軸線を中心として回動可能に基端部が支持され第1駆動源の駆動力にて回動される第1駆動レバーと、前記第1駆動レバーの回動に伴って回動され第1ワイパアームと一体動作する第2従動レバーとを含む揺動リンク機構であるため、具体的に上記した効果を得ることができる。
上記車両ワイパ装置であって、前記伸縮機構は、前記第2駆動源の駆動力にて前記第2従動レバーの揺動中心軸を前記払拭面の上下方向に移動させる軸移動機構であることが好ましい。
同構成によれば、前記伸縮機構は、前記第2駆動源の駆動力にて前記第2従動レバーの揺動中心軸を前記払拭面の上下方向に移動させる軸移動機構であるため、具体的に上記した効果を得ることができる。
上記車両ワイパ装置であって、前記軸移動機構は、前記車体に対して一定の位置にある第2軸線を中心として回動可能に基端部が支持され前記第2駆動源の駆動力にて回動される第2駆動レバーを有し、前記揺動機構は、前記第1駆動レバーと、前記第1駆動レバーの先端側にある第3軸線を中心として回動可能に基端側が連結された第1従動レバーと、前記第1従動レバーの先端側にある第4軸線を中心として回動可能に基端側が連結されるとともに、前記第2駆動レバーの先端側にある第5軸線を中心として回動可能に先端側が連結された前記第2従動レバーとを有することが好ましい。
同構成によれば、第1駆動源の駆動力にて第1駆動レバーが回動されると、第1駆動レバーと、第1従動レバー及び第2従動レバーが回動されて第2従動レバーと共に第1ワイパアームが回動され、揺動動作が行われる。そして、第2駆動源の駆動力にて第2駆動レバーが回動されると、第2駆動レバーの先端側にある揺動中心軸としての第5軸線が払拭面の上下方向に移動され、伸縮動作が行われ、具体的に上記した効果を得ることができる。
上記車両ワイパ装置であって、前記第1ワイパアームと同期して駆動され、前記払拭面を払拭するための第2ワイパブレードが先端部に連結された第2ワイパアームを備え、前記第2ワイパブレードは、下反転位置にある状態で、前記第1ワイパブレードと車幅方向にずれた位置に配置されつつ、その先端側が前記第1ワイパブレードの基端側と前記払拭面に沿った方向の上下方向に重なるように配置されることが好ましい。
同構成によれば、第2ワイパブレードは、下反転位置にある状態で、第1ワイパブレードと車幅方向にずれた位置に配置されつつ、その先端側が第1ワイパブレードの基端側と払拭面に沿った方向の上下方向に重なるように配置されるため、第1ワイパブレードによる払拭範囲を可変拡大させた際の内側の拭き残し範囲を小さく又は無くすことができる。
上記車両ワイパ装置であって、前記第2ワイパブレードは、その払拭範囲が前記第1ワイパブレードの基端部の移動軌跡を全て含むように設定されることが好ましい。
同構成によれば、第2ワイパブレードは、その払拭範囲が第1ワイパブレードの基端部の移動軌跡を全て含むように設定されるため、第1ワイパブレードによる払拭範囲(拡大範囲)の内側の拭き残し範囲を無くすことができる。
上記車両ワイパ装置であって、前記第1ワイパブレードによる払拭範囲が、払拭面使用機器が使用する前記払拭面における機能エリアを含むように設定されることが好ましい。
同構成によれば、第1ワイパブレードによる払拭範囲が、払拭面使用機器が使用する払拭面における機能エリアを含むように設定されるため、該機能エリアを払拭することができ、払拭面使用機器を良好に利用することができる。
本発明の車両ワイパ装置によれば、払拭範囲を可変拡大することができる。
一実施形態における車両ワイパ装置を備えた車両の一部模式図。 一実施形態における車両ワイパ装置の平面図。 図2のA−A線に沿った断面図。 一実施形態における車両ワイパ装置の動作を説明するための平面図。 一実施形態における車両ワイパ装置の動作を説明するための平面図。 一実施形態における車両ワイパ装置の動作を説明するための平面図。 一実施形態における車両ワイパ装置の動作を説明するための平面図。 一実施形態における車両ワイパ装置の動作を説明するための平面図。 一実施形態におけるカバー部材を説明するための平面図。 一実施形態におけるカバー部材を説明するための平面図。 一実施形態におけるカバー部材を説明するための平面図。 一実施形態におけるカバー部材の固定構造を説明するための断面図。 一実施形態におけるカバー部材の突起を説明するための平面図。 別例における車両ワイパ装置を説明するための平面図。 別例における車両ワイパ装置を備えた車両の一部模式図。
以下、車両ワイパ装置を備えた車両の一実施形態を図1〜図13に従って説明する。
図1に示すように、車両の払拭面としてのフロントウインドウ1の下方(地面方向)には、車両ワイパ装置2が配設されている。尚、フロントウインドウ1は、その縁に黒色に着色された黒色セラミックエリア1a(図1中、網掛け部位)を有している。
図2、図4〜図8に示すように、車両ワイパ装置2は、板状の中央フレーム3と、中央フレーム3から車両幅方向両側に延びるように中央フレーム3に一端部が固定された一対のパイプフレーム4,5と、各パイプフレーム4,5の他端部に固定された第1及び第2ホルダ部材6,7とを備える。そして、車両ワイパ装置2は、中央フレーム3に設けられた支持部3aが車両に支持されるとともに第1及び第2ホルダ部材6,7に形成された固定部6a,7aが車両に締結されることで、車両(その車体)に固定される。
又、車両ワイパ装置2は、中央フレーム3の裏面(車両の内部側の面)に固定された第1駆動源としての第1モータ11と、第2駆動源としての第2モータ12とを備える。
第1モータ11の回転軸11aは、中央フレーム3を貫通して中央フレーム3の表面(車両の外部側の面)から突出し、その回転軸11aの先端部には第1駆動クランクアーム13が固定されている。又、第2モータ12の回転軸12aは、中央フレーム3を貫通して中央フレーム3の表面(車両の外部側の面)から突出し、その回転軸12aの先端部には第2駆動クランクアーム14が固定されている。ここで、第2モータ12は、回転軸12aが1回転未満の回動角度(本実施形態では所定の回動角度)で正逆回転可能に制御されるとともに、その回転速度をも制御可能な直流モータである。また、第1モータ11及び第2モータ12は、それぞれ内部に磁気センサ(磁気抵抗素子等)を有し、その磁気センサが、例えば、回転軸11a,12aと一体回転するウォームホイールに固定されたセンサマグネットの磁気をセンシングすることで、回転軸11a,12aの回転位置(回動角度)と対応した回転位置信号を出力可能とされている。
又、第1ホルダ部材6には、運転席側ピボット軸15が回転可能に支持され、該運転席側ピボット軸15の基端部(図2中、紙面奥側の端部)には運転席側揺動レバー16が固定され、同運転席側ピボット軸15の先端部(図2中、紙面手前側の端部)には運転席側の第2ワイパアーム17(そのアームヘッド)が固定されている。図1に示すように、第2ワイパアーム17の先端部にはフロントウインドウ1の運転席側を払拭するための第2ワイパブレード18が連結されている。
そして、前記第1駆動クランクアーム13の先端部と前記運転席側揺動レバー16とは、第1連結ロッド19にて連結されている。これにより、第1モータ11が駆動されると、第1駆動クランクアーム13が回転し、その動力が第1連結ロッド19を介して運転席側揺動レバー16に伝達されて該運転席側揺動レバー16が揺動し、該運転席側揺動レバー16とともに第2ワイパアーム17が揺動して、第2ワイパブレード18によってフロントウインドウ1の運転席側の上反転位置と下反転位置との間の範囲が往復払拭される。尚、図1では、第2ワイパブレード18による通常払拭範囲H1を一点鎖線にて図示している。
又、図3に示すように、第2ホルダ部材7には、第1助手席側ピボット軸21が第1軸線L1を中心として回動可能に支持されるとともに、第2助手席側ピボット軸22が第2軸線L2を中心として回動可能に支持されている。本実施形態では、第1軸線L1と前記第2軸線L2とが同一直線L上(同心上)に配置されている。
詳しくは、第2ホルダ部材7には、筒状部7bが形成され、その内周側には軸受23を介して第1助手席側ピボット軸21が回動可能に支持されている。第1助手席側ピボット軸21は筒状に形成され、その内周側には軸受24を介して第2助手席側ピボット軸22が回動可能に支持されている。これにより、第1助手席側ピボット軸21の第1軸線L1と第2助手席側ピボット軸22の第2軸線L2は、それぞれ車体に対して一定の位置(不動の位置)にあるとともに、同一直線L上に配置されている。
第1助手席側ピボット軸21の基端部には、第1助手席側揺動レバー25が固定され、同第1助手席側ピボット軸21の先端部には、第1駆動レバー26が固定されている。そして、図2に示すように、第1助手席側揺動レバー25と前記運転席側揺動レバー16とは、第2連結ロッド27にて駆動連結されている。これにより、前記第1モータ11が駆動されて前述したように運転席側揺動レバー16が揺動すると、その駆動力が第2連結ロッド27を介して第1助手席側揺動レバー25に伝達されて該第1助手席側揺動レバー25が揺動し、該第1助手席側揺動レバー25とともに第1駆動レバー26が第1軸線L1周りに揺動(回動)する。
又、図3に示すように、第2助手席側ピボット軸22は、第1助手席側ピボット軸21よりも長く形成されて、その基端部及び先端部が第1助手席側ピボット軸21から軸方向に突出し、その基端部には、第2助手席側揺動レバー28が固定され、第2助手席側ピボット軸22の先端部には、第2駆動レバー29が固定されている。
そして、前記第2駆動クランクアーム14の先端部と前記第2助手席側揺動レバー28とは、第3連結ロッド31にて連結されている。これにより、第2モータ12が駆動されると、第2駆動クランクアーム14が回動し、その動力が第3連結ロッド31を介して第2助手席側揺動レバー28に伝達されて該第2助手席側揺動レバー28が揺動し、該第2助手席側揺動レバー28とともに第2駆動レバー29が揺動(回動)する。尚、第1助手席側ピボット軸21と第2助手席側ピボット軸22とは互いに連動していない。言い換えれば、第1助手席側ピボット軸21と第2助手席側ピボット軸22とは、同一直線L上に配置されているが、その回動動作は互いに独立している。また、図2、図4〜図8では、第2ホルダ部材7に被水防止カバーKが図示されているが、図3では被水防止カバーKの図示を省略している。
又、図2、図4〜図8に示すように、車両ワイパ装置2は、前記第1駆動レバー26の先端側にある第3軸線L3を中心として回動可能に基端側が連結された第1従動レバー32を備える。
又、車両ワイパ装置2は、前記第1従動レバー32の先端側にある第4軸線L4を中心として回動可能に基端側が連結されるとともに、前記第2駆動レバー29の先端側にある第5軸線L5を中心(揺動中心軸)として回動可能に先端側が連結された第2従動レバーとしてのアームヘッド33を備える。図1に示すように、アームヘッド33は、その先端部に連結されるリテーナ34や不図示のアームピース等と共に第1ワイパアーム35を構成し、該第1ワイパアーム35の先端部にはフロントウインドウ1の助手席側を払拭するための第1ワイパブレード36が連結されている。
前記第1駆動レバー26、第2駆動レバー29、前記第1従動レバー32、及びアームヘッド33は、前記第1軸線L1(前記第2軸線L2)から前記第3軸線L3までの長さと、前記第4軸線L4から前記第5軸線L5までの長さが同じとなるように設定されて連結されている。又、前記第1駆動レバー26、第2駆動レバー29、前記第1従動レバー32、及びアームヘッド33は、前記第3軸線L3から前記第4軸線L4までの長さと、前記第1軸線L1(前記第2軸線L2)から前記第5軸線L5までの長さが同じとなるように設定されて連結されている。即ち、それらは、第1駆動レバー26とアームヘッド33とが平行を保ち、第2駆動レバー29と第1従動レバー32とが平行を保つ平行四辺形形状のリンク機構とされている。尚、本実施形態では、第1駆動レバー26、第1従動レバー32、及びアームヘッド33が、第1モータ11の駆動力にて駆動され第1ワイパアーム35を往復揺動する揺動機構及び揺動リンク機構を構成している。また、本実施形態では、第2駆動レバー29が、第2モータ12の駆動力にて駆動され第1ワイパアーム35をその長手方向に伸縮する伸縮機構であって、第1ワイパアーム35の揺動中心軸(第5軸線L5)をフロントウインドウ1の上下方向に移動させる軸移動機構を構成している。
上記構成から、車両ワイパ装置2は、第1駆動レバー26を第1モータ11の駆動力にて回動させて第1ワイパブレード36による払拭動作が行われる際に、第2駆動レバー29を第2モータ12の駆動力にて回動させその第2駆動レバー29の先端側にある第5軸線L5をフロントウインドウ1の上方側に移動させることで第1ワイパブレード36による払拭範囲を拡大することが可能とされている。
そして、図1に示すように、本実施形態の車両ワイパ装置2は、第1ワイパブレード36がフロントウインドウ1上の下反転位置にあるときの第5軸線L5の位置を基準位置として、第5軸線L5がその基準位置にある状態の第1ワイパブレード36による払拭範囲を基準範囲Z1とする基準駆動と、第5軸線L5を基準位置よりもフロントウインドウ1の上方側に移動させて第1ワイパブレード36による払拭範囲を前記基準範囲Z1よりも拡大させた拡大範囲Z2とする拡大駆動とを切り替えるべく、前記第1モータ11及び第2モータ12を駆動制御する制御部41を備えている。この制御部41は、第1モータ11及び第2モータ12とそれぞれ電気的に接続され、それらから入力される前記回転軸11a,12aの回転位置(回動角度)と対応した回転位置信号(駆動状態信号)に基づいて第1モータ11及び第2モータ12をそれぞれ駆動制御する。詳しくは、第1ワイパブレードが下反転位置にあるときの第5軸線L5の位置を基準位置と設定するとき、制御部41は、基準駆動では、第1モータ11を駆動制御する(このとき第2モータ12は停止状態)ことで、第5軸線L5が基準位置(図2、図7及び図8の位置)にある状態で第1ワイパブレード36によって基準範囲Z1が払拭される。言い換えると、制御部41は、基準駆動では、第2駆動レバー29を第2軸線L2周りに揺動(回動)させることなく(伸縮機構(軸移動機構)を駆動させず)、第5軸線L5を基準位置に保ったまま(揺動機構(揺動リンク機構)のみを駆動させて)第1ワイパブレード36によって基準範囲Z1を払拭させる。一方、制御部41は、拡大駆動では、第1モータ11及び第2モータ12を駆動制御することで(伸縮機構(軸移動機構)及び揺動機構(揺動リンク機構)を駆動させて)、第2駆動レバー29の先端側にある第5軸線L5を前記基準位置よりもフロントウインドウ1の上方側に移動(図1、図4〜図6参照)させて(もしくは移動させながら)、第1ワイパブレード36によって前記基準範囲Z1よりも拡大された拡大範囲Z2を払拭させる。
又、本実施形態の制御部41は、第1ワイパブレード36の往動時(フロントウインドウ1の下端に沿った停止位置もしくは下反転位置から上反転位置まで移動する時)に前記拡大駆動が行われ、第1ワイパブレード36の復動時(前記上反転位置から前記停止位置もしくは下反転位置まで移動する時)に前記基準駆動が行われるように、第2モータ12を駆動制御する。尚、制御部41は、拡大駆動では、第1駆動レバー26を第1モータ11の駆動力にて回動させて第1ワイパブレード36を移動させている最中に、同時に第2モータ12を駆動制御して第1ワイパブレード36がフロントウインドウ1における上方の角に近い位置まで払拭するようにしている。即ち、制御部41は、第1モータ11及び第2モータ12からの前記回転位置信号に基づいて、フロントウインドウ1における上方の角と対応した位置に第1ワイパブレード36を移動させるときに第2駆動レバー29の先端側にあり第1ワイパブレード36の回動中心となる第5軸線L5が前記角側に近づくように前記第2モータ12を駆動制御する。
又、第2モータ12と第2駆動レバー29とは、前記第5軸線L5が前記基準位置にある状態で、第2駆動レバー29に回転力を加えても第2モータ12の回転軸12aを回転させることができない死点となるように設定されたリンク機構(第2駆動クランクアーム14、第3連結ロッド31及び第2助手席側揺動レバー28)を介して連結されている。即ち、第2駆動クランクアーム14、第3連結ロッド31及び第2助手席側揺動レバー28は、前記第5軸線L5が前記基準位置にある状態(図2、図7及び図8参照)では、それらの各連結軸線A1,A2と第2モータ12の回転軸12aの軸線A3とをそれらの軸線方向から見て繋ぐと一直線となるように設定されている。
又、本実施形態の車両ワイパ装置2では、第1モータ11を駆動した際に、前記第1駆動レバー26が前記第1軸線L1よりもフロントウインドウ1の下方側の範囲内で揺動(回動)されるように、言い換えると、第1軸線L1よりも上方側で揺動(回動)しないように設定されている。
又、図9〜図11に示すように、本実施形態の車両ワイパ装置2における第2駆動レバー29と第1従動レバー32には、レバー(第1駆動レバー26、第2駆動レバー29、第1従動レバー32、及びアームヘッド33)で囲われる側に延びて該囲われる側を覆う略板状のカバー部材51,52が設けられている。詳しくは、第2駆動レバー29に設けられるカバー部材51は、前記囲われる側を覆うように第1従動レバー32側に延びている。又、第1従動レバー32側に設けられるカバー部材52は、前記囲われる側を覆うように第2駆動レバー29側に延びている。2つのカバー部材51,52は、レバー(第1駆動レバー26、第2駆動レバー29、第1従動レバー32、及びアームヘッド33)の回動状態に応じて、前記レバーで囲われる側の面積が大きくなると(図10や図11参照)小さな範囲で重なり、前記囲われる側の面積が小さくなると(図9参照)大きな範囲で重なるように形成されている。
図12に示すように、本実施形態のカバー部材51(52)は、樹脂製であり、内部側(払拭面に近い側)の面に一対の嵌着爪51a(52a)を有し、該嵌着爪51a(52a)で第2駆動レバー29(第1従動レバー32)を抱えるようにして嵌着固定されている。
又、図9〜図11に示すように、前記カバー部材51,52は、レバー(第1駆動レバー26と第2駆動レバー29と第1従動レバー32とアームヘッド33)で囲われる全範囲を常に(どの回動状態でも)覆うように形成されている。
又、前記カバー部材51,52は、レバー(第1駆動レバー26、第2駆動レバー29、第1従動レバー32、及びアームヘッド33)の回動軸としての各連結軸53〜55及び前記第2助手席側ピボット軸22を覆うように形成されている。本実施形態では、第2駆動レバー29に固定されたカバー部材51が第2駆動レバー29の両端側に位置する連結軸53及び第2助手席側ピボット軸22を常に覆い、第1従動レバー32に固定されたカバー部材52が第1従動レバー32の両端側に位置する連結軸54,55を常に覆うように形成されている。
又、前記カバー部材51,52は、前記第1ワイパアーム35及び前記第1ワイパブレード36がフロントウインドウ1の下端に沿った停止位置にある状態で、上方側の(フロントウインドウ1の上方側に位置している)第2駆動レバー29に設けられたカバー部材51が下方側(車体内部側)の第1従動レバー32に設けられたカバー部材52の外部側(図9中、紙面手前側)の面に重なるように設けられている。
又、図13に示すように、前記カバー部材51,52同士が重なる側の面(図13において、カバー部材51の内部側の面又はカバー部材52の外部側の面)であって、本実施形態では第1従動レバー32に設けられたカバー部材52の外部側(図13中、上側)の面には、突起52bが形成されている。図9〜図11に示すように、突起52bは、常に(どの回動状態でも)カバー部材51と対向する位置に形成されている。又、図13に示すように、突起52bは、カバー部材51,52が弾性変形していない(負荷が掛かっていない)状態や塑性変形していない状態では、カバー部材51と僅かな隙間を有するように形成されている。又、本実施形態の突起52bは、2つ設けられ、それぞれ球面状に突出して形成されている。
次に、上記のように構成された車両ワイパ装置2の作用について説明する。
尚、第2ワイパアーム17及び第2ワイパブレード18は、第1モータ11が駆動されると、第1ワイパアーム35及び第1ワイパブレード36と同期して駆動され、単純に運転席側ピボット軸15を軸中心として回動(揺動)するだけであるため、ここでは、第1ワイパアーム35及び第1ワイパブレード36側の動きについて詳述する。
例えば、図2に示すように、第1ワイパアーム35(及び第1ワイパブレード36)が前記停止位置にある状態で、運転席に設けられたウォッシャスイッチが操作されると、前記制御部41によって第1モータ11が駆動され、その駆動力にて第1駆動レバー26が回動される。そして、この往動時には、制御部41によって第2モータ12が駆動されて、前記拡大動作が行われる。
このとき、まず図4に示すように、第1駆動レバー26が回動されて第1ワイパアーム35(及び第1ワイパブレード36)が上下反転位置間の約1/4ほど往動されるまでに、前記第5軸線L5がフロントウインドウ1の上方側に移動されるように第2駆動レバー29も回動される。これにより、第1ワイパブレード36(図1参照)の先端部はフロントウインドウ1の幅方向端部にほぼ沿った上方に移動されてフロントウインドウ1が払拭される。
そして、図5に示すように、第1駆動レバー26が更に回動されて第1ワイパアーム35(及び第1ワイパブレード36)が上下反転位置間の約半分ほど往動されるまでに、前記第5軸線L5が更に上方に移動されるように第2駆動レバー29も回動される。これにより、図1に示すように、第1ワイパブレード36の先端部はフロントウインドウ1における上方の角に近い位置まで移動されてフロントウインドウ1が払拭される。
そして、図6に示すように、第1駆動レバー26が更に回動されて第1ワイパアーム35(及び第1ワイパブレード36)が上下反転位置間の約3/4ほど往動されるまでは、前記第5軸線L5がフロントウインドウ1の下方側に移動されるように第2駆動レバー29も(逆方向に)回動される。これにより、第1ワイパブレード36(図1参照)の先端部はフロントウインドウ1の上端にほぼ沿った幅方向(図1中、左方向)に移動されてフロントウインドウ1が払拭される。
そして、図7に示すように、第1駆動レバー26が更に回動されて第1ワイパアーム35(及び第1ワイパブレード36)が往動を終了するまでは、前記第5軸線L5が更に下方の前記基準位置に移動されるように第2駆動レバー29も(逆方向に)回動される。これにより、フロントウインドウ1は、第1ワイパブレード36(図1参照)によって前記拡大範囲Z2が払拭される。そして、第5軸線L5が基準位置に到達すると、第2モータ12(回転軸12a)と第2駆動レバー29とを連結するリンク機構(第2駆動クランクアーム14、第3連結ロッド31及び第2助手席側揺動レバー28)は、第2駆動レバー29に回転力(外力)を加えても第2モータ12の回転軸12aを回転させることができない死点となる。
そして、図8に示すように、第1ワイパアーム35(及び第1ワイパブレード36)が前記停止位置に向かう復動時には、制御部41によって第2モータ12への通電が遮断されて、第2駆動レバー29が前記死点の状態で停止し、第5軸線L5が基準位置(第1ワイパブレード36が下反転位置にあるときの第5軸線L5の位置と同じ位置)に配置された状態で、前記基準動作が行われる。これにより、フロントウインドウ1は、第1ワイパブレード36(図1参照)によって前記基準範囲Z1が払拭される。
又、図9〜図11に示すように、上記した払拭動作中は、レバー(第1駆動レバー26、第2駆動レバー29、第1従動レバー32、及びアームヘッド33)で囲われる範囲の面積や形状が変化するが、カバー部材51,52の重なり部位の面積が可変されることにより囲われる全範囲は常に(どの回動状態でも)カバー部材51,52によって覆われて、レバー同士に雪や小枝等の異物が挟まれることは防止される。
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)第1モータ11の駆動力にて揺動機構(揺動リンク機構)が駆動され、第1ワイパアーム35が往復揺動され、第2モータ12の駆動力にて伸縮機構(軸移動機構)が駆動され、第1ワイパアーム35がその長手方向に伸縮される。そして、制御部41によって、揺動機構による第1ワイパアーム35の揺動動作に対応した伸縮機構による第1ワイパアーム35の伸縮動作を行うべく、第1モータ11及び第2モータ12が駆動制御されるため、第1ワイパブレード36による払拭範囲を可変拡大する(拡大範囲Z2とする)ことが可能となる。よって、フロントウインドウ1における上方の角に近い位置まで払拭することが可能となる。
(2)上記構成では第1駆動レバー26を第1モータ11の駆動力にて回動させて第1ワイパブレード36による払拭動作が行われる際に、第2駆動レバー29を第1モータ11とは別の第2モータ12の駆動力にて回動させて第2駆動レバー29の先端側にある第5軸線L5をフロントウインドウ1の上方側に移動させることで第1ワイパブレード36による払拭範囲を可変拡大する(拡大範囲Z2とする)ことが可能となる。よって、フロントウインドウ1における上方の角に近い位置まで払拭することが可能となる。また、第2モータ12の回動、つまり第5軸線L5の移動量と移動させるタイミング(払拭角度位置)を可変することで拡大範囲Z2の範囲を可変させることができる。
(3)第1モータ11の駆動力にて駆動され、フロントウインドウ1を払拭するための第2ワイパブレード18が先端部に連結される第2ワイパアーム17を備えるため、第1モータ11の駆動力にて別途駆動源を設けることなく第1及び第2ワイパアーム35,17を駆動するとともに、第2モータ12にて第2駆動レバー29を駆動して第2ワイパブレード18で可変拡大した広い払拭範囲、つまり拡大範囲Z2を払拭することが可能となる。
(4)第1ワイパブレード36が下反転位置にあるときの第5軸線L5の位置を基準位置と設定するとき(なお、本実施形態では上反転位置にあるときも第5軸線L5の位置は同じ基準位置にある)、制御部41によって第1モータ11が駆動されて第5軸線L5が前記基準位置にある状態の第1ワイパブレード36による払拭範囲が基準範囲Z1とされる基準駆動と、第1及び第2モータ11,12が駆動されて第5軸線L5が基準位置よりもフロントウインドウ1の上方側に移動されて第1ワイパブレード36による払拭範囲が基準範囲Z1よりも拡大させた拡大範囲Z2とされる拡大駆動とに切り替えられる。よって、基準駆動と拡大駆動とによって広範囲を可変払拭することができる。即ち、前記拡大駆動だけでは、第1ワイパブレード36の基端側の軌跡も拡大されて該軌跡の基端側が払拭されなくなるが、基準駆動にも切り替えられることで、拡大範囲Z2と前記軌跡の基端側を含む基準範囲Z1の両範囲が払拭され広範囲を可変払拭することができる。
(5)制御部41は、第1ワイパブレード36の往動時に前記拡大駆動が行われ、第1ワイパブレード36の復動時に前記基準駆動が行われるように、第2モータ12を駆動制御するため、1往復毎に、基準駆動と拡大駆動とによって広範囲を可変払拭することができる。
(6)第2モータ12と第2駆動レバー29とは、前記第5軸線L5が基準位置にある状態で、第2駆動レバー29に回転力を加えても第2モータ12の回転軸12aを回転させることができない死点となるように設定されたリンク機構(第2駆動クランクアーム14、第3連結ロッド31及び第2助手席側揺動レバー28)を介して連結される。よって、第2モータ12に保持トルクを生じさせなくても、機械的に第5軸線L5を基準位置に保持することができる。よって、基準駆動時に、第2モータ12を通電させるといった必要が無く、例えば、低消費電力化を図ることができる。又、例えば、第2モータ12が故障した場合でも、基準駆動については行うことが可能となる。
(7)第1駆動レバー26は、前記第1軸線L1よりもフロントウインドウ1の下方側の範囲内で回動されるため、例えば、車室内から第1駆動レバー26、第2駆動レバー29、第1従動レバー32、及びアームヘッド33の基端部(第2従動レバーを構成する部分)を見え難くすることができる。
(8)第1駆動レバー26の第1軸線L1と第2駆動レバー29の第2軸線L2とが同一直線L上に配置されるため、第1軸線L1と第2軸線L2とがずれた位置に配置された場合に比べて、それらの軸方向から見た搭載面積を小さくすることができる。
(9)前記第1軸線L1から前記第3軸線L3までの長さと、前記第4軸線L4から前記第5軸線L5までの長さが同じとなるように設定され、前記第3軸線L3から前記第4軸線L4までの長さと、前記第1軸線L1から前記第5軸線L5までの長さが同じとなるように設定される。よって、第1駆動レバー26とアームヘッド33とが平行で、第2駆動レバー29と第1従動レバー32とが平行な平行四辺形形状のリンク機構となる。よって、例えば、本実施形態のように、停止位置で、第2駆動レバー29と第1従動レバー32とが近接するように折り畳んだ状態とすれば、停止位置での専有スペースを極小さくすることができ、フロントウインドウ1の下方の小さなスペースに収容することが可能となる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1駆動レバー26の第1軸線L1と第2駆動レバー29の第2軸線L2とが同一直線L上に配置されるとしたが、これに限定されず、例えば、図14に示すように、第1駆動レバー61の第1軸線L1と第2駆動レバー62の第2軸線L2とがずれた位置に配置された構成としてもよい。このようにしても、第1駆動レバー61を第1モータの駆動力にて回動させて第1ワイパブレードによる払拭動作が行われる際に、第2駆動レバー62を第2モータの駆動力にて回動させその先端側にある第5軸線L5を上方に移動させることで第1ワイパブレードによる払拭範囲を拡大することが可能となる。又、このようにすると、上記実施形態に比べて簡単な構成で第1駆動レバー61と第2駆動レバー62を支持することができる。
・上記実施形態では、第1モータ11の駆動力にて駆動され、フロントウインドウ1を払拭するための第2ワイパブレード18が先端部に連結される第2ワイパアーム17を備えるとしたが、これに限定されず、例えば、第2ワイパアーム17を駆動するモータを別途設けた構成としてもよい。又、例えば、第2ワイパアーム17及び第2ワイパブレード18を備えていない車両ワイパ装置としてもよい。尚、これらの場合、第2連結ロッド27等を介さずに第1モータ11を第1駆動レバー26に駆動連結することになる。
・上記実施形態の前記第1モータ11及び第2モータ12を駆動制御する制御部41は、車両側のECUとして搭載しても良いし、第1モータ11及び第2モータ12の少なくとも一方、例えば第2モータ12に搭載した制御モータとしても良い。
・上記実施形態では、前記第1モータ11と第2モータ12のうち、第2モータ12を正逆回転可能に制御されるモータとしたが、これに限定されず第1モータ11を正逆回転可能な制御モータとしても良いし、第1モータ11と第2モータ12の両方を正逆回転可能な制御モータとしても良い。
・上記実施形態では、制御部41によって、前記基準駆動と前記拡大駆動とが切り替えられるとしたが、これに限定されず、例えば、拡大駆動のみを行う制御部としてもよい。又、制御部は、往動時に拡大駆動が行われ、復動時に基準駆動が行われるように切り替えるとしたが、これに限定されず、例えば、往動時に基準駆動が行われ、復動時に拡大駆動が行われるように切り替えてもよい。又、例えば、1往復毎に、基準駆動と拡大駆動を切り替えるようにしてもよい。又、上記実施形態では、基準駆動と拡大駆動とが切り替えられ、2種類のパターンの駆動が行われる(基準範囲Z1と拡大範囲Z2とが払拭される)としたが、3種類以上のパターンを切り替えて駆動するようにしてもよい。例えば、基準駆動による基準範囲Z1と拡大駆動による拡大範囲Z2との間の範囲を可変拡大して払拭する(第1ワイパブレード36の先端部の軌跡が基準駆動と拡大駆動の中間となる)中間駆動を含めて切り替えるようにしてもよい。
・上記実施形態の制御部41は、第1モータ11及び第2モータ12からそれぞれ入力される回転軸11a,12aの回転位置(回動角度)と対応した回転位置信号(駆動状態信号)に基づいて第1モータ11及び第2モータ12をそれぞれ駆動制御したが、第1モータ11から入力される回転軸11aの回転位置(回動角度)と対応した回転位置信号(駆動状態信号)に基づいて第2モータ12を駆動制御するようにしても、揺動機構による第1ワイパアーム35の揺動動作に対応した伸縮機構による第1ワイパアーム35の伸縮動作を行うことができる。
・上記実施形態では、第2モータ12と第2駆動レバー29とは、前記第5軸線L5が基準位置にある状態で死点となるように設定されたリンク機構(第2駆動クランクアーム14、第3連結ロッド31及び第2助手席側揺動レバー28)を介して連結されるとしたが、これに限定されず、前記リンク機構を介さずに連結してもよい。
・上記実施形態では、第1駆動レバー26は、前記第1軸線L1よりも下方の範囲内で回動されるとしたが、第1軸線L1よりも上方側の範囲で回動される構成としてもよい。
・上記実施形態では、前記第1軸線L1から前記第3軸線L3までの長さと、前記第4軸線L4から前記第5軸線L5までの長さが同じとなるように設定され、前記第3軸線L3から前記第4軸線L4までの長さと、前記第1軸線L1から前記第5軸線L5までの長さが同じとなるように設定されるとしたが、異なる長さに変更してもよい。
・上記実施形態では、拡大駆動だけでなく基準駆動も交互に行うことで、拡大駆動時(可変拡大させた際)の第1ワイパブレード36の基端部の軌跡よりも内側の拭き残し範囲を無くすようにしたが、これに限定されず、例えば、第2ワイパブレードによって、前記拭き残し範囲を小さく又は無くす構成してもよい。
例えば、図15に示すように、変更してもよい。この例(図15参照)では、第2ワイパブレード71は、下反転位置(停止位置)にある状態で、第1ワイパブレード72(助手席側)と車幅方向にずれた位置(運転席側)に配置されつつ、その先端側が第1ワイパブレード72の基端側とフロントウインドウ1の表面に沿った方向の上下方向に重なるように配置されている。言い換えると、第2ワイパブレード71の先端側と第1ワイパブレード72の基端側は、下反転位置(停止位置)にある状態で、フロントウインドウ1の表面に沿った方向の上下方向に重なるラップ範囲Wを有するように設定されている。これにより、第1ワイパブレード72による払拭範囲を可変拡大させた際(即ち拡大範囲Z4)の内側の拭き残し範囲を小さく又は無くすことができる。
そして、この例(図15参照)では、第2ワイパブレード71は、その払拭範囲H2が第1ワイパブレード72の基端部の移動軌跡Xを全て含むように設定されている。詳しくは、この例の制御部41は、第1ワイパブレード72の往動時及び復動時で常に上記実施形態の拡大駆動が行われるように第1モータ11及び第2モータ12を駆動制御し、第1ワイパブレード72の払拭範囲は往動時であっても復動時であっても基準範囲Z3よりも拡大された拡大範囲Z4とされる。そして、第2ワイパブレード71は、その払拭範囲H2が、前記拡大駆動された際の第1ワイパブレード72の基端部の移動軌跡Xを全て含む(但し、第2ワイパブレード71の下反転位置(停止位置)よりも下方の部位の移動軌跡は除く)ようにその長さや前記ラップ範囲Wが設定されている。これにより、第1ワイパブレード72による払拭範囲(即ち拡大範囲Z4)の内側の拭き残し範囲を無くすことができる。
また、この例(図15参照)では、第1ワイパブレード72による払拭範囲であって前記拡大範囲Z4が、払拭面使用機器としてのカメラ73が使用するフロントウインドウ1における機能エリアZ5を含むように設定されている。即ち、この例の車両は室内における天井に前方認識用の一対のカメラ73が固定され、そのカメラ73が撮像する範囲がフロントウインドウ1における機能エリアZ5とされる。そして、第1ワイパブレード72による前記基準範囲Z3は、機能エリアZ5を一部しか含んでいないが、前記拡大範囲Z4は、機能エリアZ5を全て含むように設定されている。よって、この例では、機能エリアZ5を全て払拭することができ、カメラ73(カメラ73による前方認識機能)を良好に利用することができる。尚、払拭面使用機器は、カメラ73に限定されず、例えば雨滴センサ等の他の機器としてもよい。
・上記実施形態では、揺動機構(揺動リンク機構)を第1駆動レバー26、第1従動レバー32、及びアームヘッド33にて構成したが、車体に対して固定された第1モータ11の駆動力にて駆動され第1ワイパアーム35を往復揺動することができれば、他の構成に変更してもよい。
・上記実施形態では、伸縮機構(軸移動機構)を第2駆動レバー29にて構成したが、車体に対して固定された第2モータ12の駆動力にて駆動され第1ワイパアーム35をその長手方向に伸縮することができれば、他の構成に変更してもよい。
1…フロントウインドウ(払拭面)、11…第1モータ(第1駆動源)、12…第2モータ(第2駆動源)、12a…第2モータの回転軸、14…リンク機構の一部を構成する第2駆動クランクアーム、17…第2ワイパアーム、18,71…第2ワイパブレード、26,61…揺動機構及び揺動リンク機構の一部を構成する第1駆動レバー、28…リンク機構の一部を構成する第2助手席側揺動レバー、29,62…第2駆動レバー(伸縮機構及び軸移動機構)、31…リンク機構の一部を構成する第3連結ロッド、32…揺動機構及び揺動リンク機構の一部を構成する第1従動レバー、33…揺動機構及び揺動リンク機構の一部を構成するアームヘッド(第2従動レバー)、35…第1ワイパアーム、36,72…第1ワイパブレード、41…制御部、73…カメラ(払拭面使用機器)、L1…第1軸線、L2…第2軸線、L3…第3軸線、L4…第4軸線、L5…第5軸線、X…移動軌跡、Z1,Z3…基準範囲、Z2,Z4…拡大範囲、Z5…機能エリア。

Claims (8)

  1. 車両の払拭面を払拭するための第1ワイパブレードが先端部に連結される第1ワイパアームと、
    車体に対して固定された第1駆動源と、
    第1駆動源の駆動力にて駆動され、前記第1ワイパアームを往復揺動する揺動機構と、
    前記第1駆動源とは別個に前記車体に対して固定された第2駆動源と、
    第2駆動源の駆動力にて駆動され、前記第1ワイパアームをその長手方向に伸縮する伸縮機構と、
    前記揺動機構による前記第1ワイパアームの揺動動作に対応した前記伸縮機構による前記第1ワイパアームの伸縮動作を行うべく、前記第1駆動源及び前記第2駆動源を駆動制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする車両ワイパ装置。
  2. 請求項1に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記第1駆動源の駆動力にて駆動され、前記払拭面を払拭するための第2ワイパブレードが先端部に連結される第2ワイパアームを備えたことを特徴とする車両ワイパ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記揺動機構は、
    車体に対して一定の位置にある第1軸線を中心として回動可能に基端部が支持され第1駆動源の駆動力にて回動される第1駆動レバーと、前記第1駆動レバーの回動に伴って回動され前記第1ワイパアームと一体動作する第2従動レバーとを含む揺動リンク機構であることを特徴とする車両ワイパ装置。
  4. 請求項3に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記伸縮機構は、
    前記第2駆動源の駆動力にて前記第2従動レバーの揺動中心軸を前記払拭面の上下方向に移動させる軸移動機構であることを特徴とする車両ワイパ装置。
  5. 請求項4に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記軸移動機構は、
    前記車体に対して一定の位置にある第2軸線を中心として回動可能に基端部が支持され前記第2駆動源の駆動力にて回動される第2駆動レバーを有し、
    前記揺動機構は、
    前記第1駆動レバーと、
    前記第1駆動レバーの先端側にある第3軸線を中心として回動可能に基端側が連結された第1従動レバーと、
    前記第1従動レバーの先端側にある第4軸線を中心として回動可能に基端側が連結されるとともに、前記第2駆動レバーの先端側にある第5軸線を中心として回動可能に先端側が連結された前記第2従動レバーと
    を有することを特徴とする車両ワイパ装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記第1ワイパアームと同期して駆動され、前記払拭面を払拭するための第2ワイパブレードが先端部に連結された第2ワイパアームを備え、
    前記第2ワイパブレードは、下反転位置にある状態で、前記第1ワイパブレードと車幅方向にずれた位置に配置されつつ、その先端側が前記第1ワイパブレードの基端側と前記払拭面に沿った方向の上下方向に重なるように配置されたことを特徴とする車両ワイパ装置。
  7. 請求項6に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記第2ワイパブレードは、その払拭範囲が前記第1ワイパブレードの基端部の移動軌跡を全て含むように設定されたことを特徴とする車両ワイパ装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記第1ワイパブレードによる払拭範囲が、払拭面使用機器が使用する前記払拭面における機能エリアを含むように設定されたことを特徴とする車両ワイパ装置。
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