JP2017007431A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員に煩わしさを感じさせることなく、車両に乗車している乗員の配置に適した空調を実施できるようにする。
【解決手段】吹出口40、41に設けられ、吹出口から吹き出される空調風の吹出方向を調整するルーバ48、49と、ルーバ48、49を駆動するサーボモータ47a、47b、48a、48bを備え、車室内に設けられた各座席の乗員の配置を特定し、乗員の配置に応じてルーバ48、49の向きが予め定められた向きを向くようサーボモータ47a、47b、48a、48bを制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用空調装置に関するものである。
この種の装置として、運転席または助手席の乗員の手の動作を検出する赤外線センサを備え、この赤外線センサにより乗員の動作を判断し、判断された乗員の動作により風向、風量、空調風の温度を制御するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−230325号公報
上記特許文献1に記載された装置は、例えば、後部座席の乗員が空調設定を変更したい場合には、運転席または助手席の乗員が後部座席の乗員の要求に応えて空調設定のための動作を行う必要があるため、乗員に煩わしさを感じさせてしまうといった問題がある。また、上記特許文献1に記載された装置は、乗員が着座していない場所も空調されるなど、車両に乗車している乗員の配置に適した空調が行われないといった問題もある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、乗員に煩わしさを感じさせることなく、車両に乗車している乗員の配置に適した空調を実施できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、温度調節された空調風を車室内へ吹き出す空調ユニット(1)と、車室内の複数箇所に設けられ、空調ユニットからの空調風を吹き出す吹出口(40a、40b、41a、41b)と、吹出口に設けられ、吹出口から吹き出される空調風の吹出方向を調整するルーバ(48、49)と、ルーバを駆動するルーバ駆動手段(47a、47b、48a、48b)と、ルーバ駆動手段を制御する制御部(100)と、を備え、制御部は、車室内に設けられた各座席の乗員の配置を特定する乗員特定手段(S102)、と、乗員特定手段により特定された乗員の配置に応じてルーバの向きが予め定められた向きを向くようルーバ駆動手段を制御する第1ルーバ制御手段(S104)と、を備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、乗員の配置に応じてルーバの向きが予め定められた向きを向くようルーバ駆動手段が制御されるので、乗員に煩わしさを感じさせることなく、車両に乗車している乗員の配置に適した空調を実施することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置を有する車両の車室内の様子を示した図である。 風向調整グリルの概略図である。 操作部の構成を示した図である。 室内空調ユニットの概略構成を示した図である。 車両用空調装置の電気制御部を示すブロック図である。 乗員配置と車室内送風状態について説明するための図である。 乗員配置と車室内送風状態について説明するための図である。 空調風の向きや風量等を設定する状態設定画面の表示例である。 送風モードについて説明するための図である。 エアコンECUのフローチャートである。 状態設定画面の設定例を示した図である。 エアコンECUのフローチャートである。 状態設定画面の設定例を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置を搭載した車両のシートに設けられた表示ラインについて説明するための図である。 第2実施形態の状態設定画面の設定例を示した図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置における室内空調ユニットの概略構成を示した図である。 図16中のXVI−XVI線に沿った概略断面図である。 第3実施形態の状態設定画面の設定例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置について図1〜図13を参照して説明する。図1は、本発明の車両用空調装置を搭載した車両の車室内の様子を示している。
図1に示すように、車室内前席の前方の車両左右方向全域に計器盤(インストルメントパネル)3が配置されている。なお、図1には示されてないが、計器盤3の内部には車両用空調装置の主空調ユニットをなす室内空調ユニット1(図4参照)が搭載されている。
計器盤3には、室内空調ユニット1により温度調整された空調風を計器盤3から車室内前席側に向けて吹き出すフェイス吹出口40a、40b、41a、41bが設けられている。具体的には、計器盤3には、運転席側に設けられる右側センタ吹出口41a、右側サイドフェイス吹出口40aと助手席側に設けられる左側センタフェイス吹出口41b、左側サイドフェイス吹出口40bが設けられている。なお、図示しないが、計器盤3の最前部には横長に開口されたデフロスタ吹出口が設けられ、計器盤3の下方には前席の足下に面してフット吹出口が設けられている。
フェイス吹出口40a、40b、41a、41bには、図2に示す空調風の吹出方向を調整する風向調整グリルが設けられている。図2は、風向調整グリルの概略図を示している。
図2に示すように、風向調整グリル46は、サーボモータ48a、48bにより駆動される縦ルーバ48が左右にスイングし、サーボモータ47a、47bにより駆動される横ルーバ49が上下にスイングするようになっている。なお、複数の縦ルーバ48のうち中央よりも左側に配置された縦ルーバ48は、サーボモータ48aにより駆動され、複数の縦ルーバ48のうち中央よりも右側に配置された縦ルーバ48は、サーボモータ48bにより駆動される。また、複数の横ルーバ49のうち中央よりも上側に配置された横ルーバ49は、サーボモータ47aにより駆動され、複数の横ルーバ49のうち中央よりも下側に配置された横ルーバ49は、サーボモータ47bにより駆動される。また、サーボモータ47a、47b、48a、48bは、それぞれモータの位置を検出し、モータの位置を示す信号をECU100へ出力する。
縦ルーバ48の停止位置によって、フェイス吹出口40a、40b、41a、41bからの空調風の左右方向(車両左右方向)の吹出方向を調整可能になっている。さらに、横ルーバ49の停止位置によって、フェイス吹出口40a、40b、41a、41bからの空調風の上下方向(車両上下方向)の吹出方向を調整可能になっている。
また、図2において、複数の縦ルーバ48のうち中央よりも右側に配置された縦ルーバ48をフェイス吹出口40a、40b、41a、41bの右側に向かせ、中央よりも左側に配置された縦ルーバ48をフェイス吹出口40a、40b、41a、41bの左側に向かせるとともに、複数の横ルーバ49のうち中央よりも上側に配置された横ルーバ49をフェイス吹出口40a、40b、41a、41bの上側に向かせ、中央よりも下側に配置された横ルーバ49をフェイス吹出口40a、40b、41a、41bの上側に向かせることで、フェイス吹出口40a、40b、41a、41bからの空調風を乗員に対して分散(拡散)させることが可能となっている。
また、図2において、複数の縦ルーバ48のうち中央よりも右側に配置された縦ルーバ48と、中央よりも左側に配置された縦ルーバ48を、それぞれフェイス吹出口40a、40b、41a、41bの中央側に向かせるとともに、複数の横ルーバ49のうち中央よりも上側に配置された横ルーバ49と、中央よりも下側に配置された横ルーバ49を、それぞれフェイス吹出口40a、40b、41a、41bの中央側に向かせることで、フェイス吹出口40a、40b、41a、41bからの空調風を乗員に対して集中させることが可能となっている。
また、フェイス吹出口40a、40b、41a、41bの空気流れ上流側には、各フェイス吹出口40a、40b、41a、41bから吹き出される空調風の風量を調整するための風量調整ドア21a〜21d(図5参照)が設けられている。風量調整ドア21aは、フェイス吹出口40aに設けられ、風量調整ドア21bは、フェイス吹出口40bに設けられ、風量調整ドア21cは、フェイス吹出口40cに設けられ、風量調整ドア21dは、フェイス吹出口40dに設けられている。各風量調整ドア21a〜21dは、それぞれサーボモータ(図示せず)により駆動される。
図1の説明に戻り、車室内には、運転席1a、助手席1b、右側後席1cおよび左側後席1dが設けられている。また、各座席1a〜1dには、座席への乗員の着座の有無を検出するための着座センサ70a〜70dが設けられている。具体的には、運転席1aの座面には着座センサ70aが設けられ、助手席1bの座面には着座センサ70bが設けられ、右側後席1cの座面には着座センサ70cが設けられ、左側後席1dの座面には着座センサ70dが設けられている。
また、計器盤3には、表示装置50と操作部51が設けられている。表示装置50は、地図表示や経路案内等を行うナビゲーション装置として構成されている。表示装置50は、表示部、各種スイッチおよびナビゲーションECU(いずれも図示せず)を有している。ナビゲーションECUは、ROM、RAM、I/O等を備えたコンピュータとして構成されている。後述する車両用空調装置の空調制御装置(ECU)100は、ナビゲーションECUと連携して各種処理を実施する。また、表示装置50は、表示部の周囲に設けられたメカニカルスイッチおよび表示部の前面に重ねて設けられたタッチスイッチ等の各種スイッチを有している。各種スイッチは、ユーザ操作に応じた信号をナビゲーションECUへ出力する。
操作部60は、図3に示すように、乗員の配置をマニュアル操作で変更するためのスイッチ61〜64を有している。スイッチ61〜64は、押しボタン式のスイッチとして構成されている。スイッチ61〜64は、それぞれインジケータ61a〜64aを有している。
インジケータ61a〜64aは、車室内の各座席1a〜1dへの乗員の有無を示すものである。具体的には、インジケータ61aは運転席1aの乗員の有無を示すものであり、インジケータ61bは助手席1bの乗員の有無を示すものであり、インジケータ61cは右側後席1cの乗員の有無を示すものであり、インジケータ61dは左側後席1dの乗員の有無を示すものである。インジケータ61a〜64aは、それぞれ後述するECU100からの信号に応じて緑色に点灯、黄色に点灯または消灯する。
ECU100は、着座センサ70a〜70dより入力される信号に基づいて車室内の各座席1a〜1dの乗員を自動で検知した場合には、乗員の乗車している位置に対応するインジケータを緑色で点灯させ、乗員が乗車していない位置に対応するインジケータは消灯させる。
また、乗員はスイッチ61〜64を操作して、自動で検知された乗員の乗車の有無を変更することが可能となっている。例えば、助手席の乗員が自動で検知され、インジケータ61aが点灯している状態で、乗員がスイッチ62を押下操作すると、ECU100は、助手席の乗員が乗車していないものと認識し、インジケータ61aを消灯させる。なお、再度、乗員がスイッチ62を押下操作すると、ECU100は、助手席の乗員が乗車しているものと認識し、インジケータ61aを黄色で点灯させる。なお、イグニッションスイッチがオフ状態になった後、イグニッションスイッチがオン状態になると、ECU100は、自動で乗員を検知し、乗員の乗車している位置に対応するインジケータを緑色で点灯する。
次に、室内空調ユニット1について図4を参照して説明する。図に示すように、空調ケース12内部の空気流れ最上流部には外気(車室外空気)を空調ケース12内に導入させる外気導入口26aおよび内気(車室内空気)を空調ケース12内に導入させる内気導入口26bが形成されている。
空調ケース12には、サーボモータ(図示せず)によって駆動される内外気切替ドア28を有して構成されている。
ここで、内気導入口22は、図示しない内気導入ダクトを介して、図示しない乗員の足元に設けられた吸込口に接続されている。ここで、吸込口は各吹出口から吹き出される空調風を吸入して室内の空気を循環させるために設けられている。
内外気切替ドア28の空気流れ下流側には、車室内に向かって空気を送風する電動式の送風機27が配置されている。送風機27は、周知の遠心多翼ファンを電動モータによって回転駆動させて空気を送風するものである。送風機27の空気流れ下流側には、送風空気を冷却する冷却用熱交換器である蒸発器16が配置されている。
蒸発器16は、冷凍サイクル(図示せず)を構成する要素の一つであり、周知の如く、蒸発器16に流入した低圧冷媒が蒸発する際に送風機27によって送風された送風空気から吸熱して送風空気を冷却するものである。蒸発器16の下流側には、蒸発器16通過後の空気(冷風)を加熱するヒータコア18が配置されている。
ヒータコア18は、エンジン冷却水を熱源として(エンジン冷却水回路は図示せず。)、蒸発器16通過後の空気(冷風)を再加熱する加熱用熱交換器である。また、空調ケース12内部のヒータコア18の側方には、蒸発器16通過後の空気(冷風)がヒータコア18をバイパスして通過するバイパス通路19が形成されている。
蒸発器16とヒータコア18との間には、エアミックスドア17が配置されている。このエアミックスドア17は、空調ケース12内に回転自在に配置されており、サーボモータ(図示せず)によって駆動されて、その回転位置(開度)が連続的に調整できるようになっている。エアミックスドア17は、車室内吹出空気温度を調整するためのものである。
従って、エアミックスドア17の開度によって、ヒータコア18を通過する空気量とバイパス通路19を通過する空気量との風量割合が調整され、車室内吹出空気温度が調整される。
空調ケース12の最下流部には、右側乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すためのフェイス開口部20が設けられている。フェイス開口部20は、図示しないフェイスダクトを介して、図1に示したフェイス吹出口40a、40b、41a、41bに接続されている。
フェイス開口部20の上流部には、風量調整ドア21a〜21dが回転自在に配置されており、これらのドア21a〜21dは、サーボモータ(図示せず)によって開閉操作される。風量調整ドア21aは、フェイス吹出口40aから吹き出される空調風の風量を調節するものである。また、風量調整ドア21bは、フェイス吹出口40bから吹き出される空調風の風量を調節するものである。また、風量調整ドア21cは、フェイス吹出口41aから吹き出される空調風の風量を調節するものである。また、風量調整ドア21dは、フェイス吹出口41bから吹き出される空調風の風量を調節するものである。
図5は、本車両用空調装置の電気制御部を示すブロック図である。ECU100は、CPU110、記憶装置120等を備えたコンピュータとして構成されており、CPU110は記憶装置120に記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
ECU100は、着座センサ70a〜70dより入力される信号に基づいて各風向調整グリル46に設けられたルーバ48、49の向きを自動で制御するオート制御モードと、乗員の表示装置50に対する操作に応じて各風向調整グリル46に設けられたルーバ48、49の向きを手動で制御するマニュアル制御モードを有している。
ECU100は、オート制御モードでは、着座センサ70a〜70dより入力される信号に基づいて車室内の乗員の配置を特定し、この乗員の配置に基づいて、各風向調整グリル46に設けられたルーバ48、49が予め定められた向きを向くようサーボモータ47a、47b、48a、48bを制御する。
ECU100の記憶装置120には、車室内における乗員の配置と関連付けて各ルーバ48、49の向き(角度)を表す情報が記憶されている。図6は、乗員配置(乗員検知)と各吹出口41a、40a、41b、40bの送風状態の一例を示したものである。ECU100は、特定した乗員配置を操作部60のインジケータ61a〜64aに示すとともに、乗員配置に対応するルーバ48、49の向きを記憶装置120から読み出してサーボモータ47a、47b、48a、48bおよび風量調整ドア21a〜21dを制御する。
図中(a)に示すように、運転席1aにのみ乗員が乗車している場合、操作部60はインジケータ61aのみが緑色で点灯する。また、吹出口40aおよび吹出口41aから運転席1aの乗員に向けて空調風が吹き出され、吹出口40bおよび吹出口41bから空調風は吹き出されない。
また、図中(b)に示すように、助手席1bにのみ乗員が乗車している場合、操作部60はインジケータ62aのみが緑色で点灯する。また、吹出口40bおよび吹出口41bから助手席1bの乗員に向けて空調風が吹き出され、吹出口41aおよび吹出口40aから空調風は吹き出されない。
また、図中(c)に示すように、運転席1aおよび助手席1bにそれぞれ乗員が乗車している場合、操作部60はインジケータ61a、62aが緑色で点灯する。また、吹出口40aおよび吹出口41aから運転席1aの乗員に向けて空調風が吹き出され、更に、吹出口40bおよび吹出口41bから助手席1bの乗員に向けて空調風が吹き出される。
また、図中(d)に示すように、運転席1a、助手席1bおよび右側後席1cにそれぞれ乗員が乗車している場合、操作部60はインジケータ61a、62a、63aが緑色で点灯する。また、吹出口40aから運転席1aの乗員に向けて空調風が吹き出され、吹出口41aから右側後席1cの乗員に向けて空調風が吹き出され、更に、吹出口40bから助手席1bの乗員に向けて空調風が吹き出される。なお、吹出口41bから空調風は吹き出されない。
また、図中(e)に示すように、運転席1a、助手席1bおよび左側後席1dにそれぞれ乗員が乗車している場合、操作部60はインジケータ61a、62a、64aが緑色で点灯する。また、吹出口40aから運転席1aの乗員に向けて空調風が吹き出され、吹出口41bから左側後席1dの乗員に向けて空調風が吹き出され、更に、吹出口40bから助手席1bの乗員に向けて空調風が吹き出される。なお、吹出口41aから空調風は吹き出されない。
また、図中(f)に示すように、運転席1a、助手席1bおよび右側後席1cおよび左側後席1dにそれぞれ乗員が乗車している場合、操作部60はインジケータ61a、62a、63a、64aが緑色で点灯する。また、吹出口40aから運転席1aの乗員に向けて空調風が吹き出され、吹出口41aから右側後席1cの乗員に向けて空調風が吹き出され、吹出口41bから左側後席1dの乗員に向けて空調風が吹き出され、更に、吹出口40bから助手席1bの乗員に向けて空調風が吹き出される。
上記したように、オート制御モードでは、乗員の着座していない座席へ向けて空調風が吹き出されないようサーボモータ47a、47b、48a、48bが制御される。
また、マニュアル制御モードでは、表示装置50の表示部に空調風の向きや風量等を設定する状態設定画面を表示させ、この状態設定画面に従って乗員により実施される操作にしたがって各風向調整グリル46に設けられたルーバ48、49の角度を調整するようサーボモータ47a、47b、48a、48bを制御する。
また、マニュアル制御モードでは、乗員の操作部60の操作により乗員の配置を変更できるようになっている。図7は、運転席1a、助手席1bおよび右側後席1cに乗員が乗車しており、左側後席1dに乗員が乗車していないと操作部60が設定されたときの操作部60の状態と空調風の向きを例示したものである。乗員は操作部60を操作して乗員の配置を変更できるようになっている。このとき、乗員の着座していない座席へ向けて空調風が吹き出されないようサーボモータ47a、47b、48a、48bが制御される。例えば、空調風が直接体に当たるのを嫌う乗員は、操作部60の操作により、自分が着座している座席位置に乗員が着座していないものとして設定することで、空調風が直接体に当たらないようにすることが可能である。また、表示装置50を搭載していないような車両であっても、上記した操作部60により乗員の配置を容易に変更することが可能である。
図8に、状態設定画面の表示例を示す。図に示すように、状態設定画面は、右上、左上、右下、左下の4つの領域に分割されている。右上の領域は運転席1aに対する操作領域であり、左上の領域は助手席1bに対する操作領域であり、右下の領域は右側後席1cに対する操作領域であり、左下の領域は左側後席1dに対する操作領域となっている。
4つの操作領域には、それぞれ乗員の上半身を模式的に表した表示体510と、各吹出口40a、40b、41a、41bから吹き出される空調風の風量を調整する風量操作スイッチ520と、空調風を優先的に吹き出す優先席を設定する優先席設定スイッチ530と、空調風が到達する範囲を表す空調エリア560が表示されている。また、状態設定画面のうち右上の領域には、運転席であることを表すハンドル540が表示されており、左上の領域には、オート制御モードとマニュアル制御モードを切り替えるためのモードスイッチ550が表示されている。
風量操作スイッチ520は、長さの異なる3つのインジケータ520a〜520cを有している。風量操作スイッチ520をタッチ操作する度に、インジケータの状態が変化する。具体的には、風量操作スイッチ520をタッチ操作する度に、全てのインジケータが消灯した状態、1つのインジケータが点灯した状態、2つのインジケータが点灯した状態、全てのインジケータが点灯した状態に変化する。なお、点灯しているインジケータの数が多いほど風量が多くなるようになっている。
また、優先席設定スイッチ530は、通常、黒色に対してトーンダウンした色(例えば、灰色)で表示される。そして、優先席を設定するために乗員が優先席設定スイッチ530をタッチ操作するとタッチ操作された優先席設定スイッチ530の色が黒色に変化する。なお、本実施形態において優先席を設定することができる座席の数は全座席数より1つ少ない数までとなっている。本実施形態では、優先席を設定することができる座席の数は1〜3となっている。
また、空調エリア560は、各吹出口40a、40b、41a、41bから吹き出される空調風の設定状態の表示および設定を行うものである。図8では、空調エリア560は黒色ハッチングで示されているが、実際には、冷房時には空調エリア560は水色で表示され、暖房時には空調エリア560は赤色で表示される。
ECU100は、設定されているルーバ48、49の向きに基づいて空調エリア560の表示位置および大きさを算出し、空調エリア560を乗員の上半身を模式的に表した表示体510に重ねて表示させる。空調エリア560は、空調範囲を表したものである。また、ECU100は、乗員の空調エリア560に対するタッチ操作に応じてルーバ48、49の向きおよび風量調整ドア21a〜21dを制御する。
乗員は空調エリア560の位置をタッチした状態でスライドさせることにより空調エリア560の位置を所望の位置に移動させることが可能となっている。ECU100は、空調エリア560の移動に合わせてサーボモータ47a、47b、48a、48bを制御する。
また、乗員は空調エリア560をタッチ操作する毎に、図9に示すように、空調風が送風されない「送風無し」と、集中的に空調風が乗員に到達する「集中送風モード」と、分散(拡散)するように空調風が乗員に到達する「分散送風モード」の3つの送風モードを切り替えることができるようになっている。ECU100は、これらのモードの切替に応じてサーボモータ47a、47b、48a、48bおよび風量調整ドア21a〜21dを制御する。
エアコンECU50は、表示装置50に設けられた各種スイッチからの入力信号および各センサ(内気温センサ、外気温センサ、エバ温度センサ等)からの入力信号等に基づいて、内外気切替ドア28、送風機27、エアミックスドア17、風量調整ドア21a〜21d等の作動制御を行う。
次に、エアコンECU100の処理について説明する。図10は、エアコンECU100が実施するフローチャートである。車両のイグニッションスイッチがオン状態になると車両用空調装置は動作状態となり、エアコンECU100は、図10に示す処理を周期的に実施する。なお、各図面のフローチャートにおける各制御ステップは、エアコンECU100が有する各種の機能実現手段を構成している。
まず、S100では、エアコンECU100は、オート制御モードであるか否かを判定する。なお、車両用空調装置が動作状態となった直後は初期状態としてオート制御モードに設定されるようになっている。
このようにオート制御モードに設定されている場合、S100の判定はYESとなり、次に、車室内の乗員の配置を特定する(S102)。具体的には、着座センサ70a〜70dより入力される信号に基づいて車室内の乗員の配置を特定する。
S103では、図8に示したような状態設定画面を表示させる。乗員はこの状態設定画面で各座席における空調エリア560を目視で確認することができる。
S104では、S102にて特定された乗員の配置に基づいて、ルーバが予め定められた向きを向くようルーバ駆動手段を制御する。ECI100の記憶装置120には、図6に示したように、車室内における乗員の配置と関連付けてルーバ48、49の向きを表す情報が記憶されている。ここでは、S102にて特定された乗員の配置に対応するルーバ48、49の向きを記憶装置120から読み出して、ルーバ48、49が予め定められた向きを向くよう各吹出口40a、40b、41a、41bに設けられたルーバ48、49を駆動するサーボモータ47a、47、48a、48bを制御するとともに、各吹出口40a、40b、41a、41bに設けられた風量調整ドア21a〜21dを制御して本処理を終了する。
ここで、例えば、図6(a)に示したように、運転席1aにのみ乗員が乗車している場合、吹出口40aおよび吹出口41aから運転席1aの乗員に向けて空調風が吹き出るようサーボモータ47a、47、48a、48bを制御する。さらに、吹出口40bおよび吹出口41bから空調風が吹き出されないよう、風量調整ドア48c〜48dを制御する。
また、例えば、図6(f)に示したように、運転席1a、助手席1bおよび右側後席1cおよび左側後席1dにそれぞれ乗員が乗車している場合、吹出口40aから運転席1aの乗員に向けて空調風が吹き出され、吹出口41aから右側後席1cの乗員に向けて空調風が吹き出され、吹出口41bから左側後席1dの乗員に向けて空調風が吹き出され、更に、吹出口40bから助手席1bの乗員に向けて空調風が吹き出されるようサーボモータ47a、47、48a、48bを制御する。
また、図8に示した状態設定画面に表示されたモードスイッチ550が乗員によりタッチ操作され、マニュアル制御モードが設定されると、S100の判定はNOとなり、マニュアル制御モードに移行して、S106にて状態表示画面を更新する。
S108では、エアミックスドア17が全開であるか否かを判定する。すなわち、エアミックスドア17が最大冷房位置にあるか否か判定する。エアミックスドア17が最大冷房位置になると、蒸発器16を通過した空気の全量がバイパス通路19へ流れる。すなわち、車両用空調ユニット1が最も強力に冷房する最大冷房状態となる。
ここで、エアミックスドア17が全開となっていない場合、S100の判定はNOとなり、S110にて、表示装置50に対する操作に応じたルーバ駆動制御を実施して本処理を終了する。
例えば、図11に示すように、乗員が右側後席1cおよび左側後席1dの空調エリア560を下側に移動させると、ECU100は、空調エリア560の移動に合わせてサーボモータ47a、47b、48a、48bを制御する。これにより、右側後席1cおよび左側後席1dに吹き出される空調風の向きが下側に変化する。
また、例えば、乗員が風量操作スイッチ520をタッチ操作して運転席1aの乗員へ向けて吹き出される空調風の風量を変更すると、ECU100は、乗員の風量操作スイッチ520に対する操作に合わせて運転席1aの乗員へ向けて吹き出される空調風の風量を変更するよう風量調整ドア21aを駆動する。
また、エアミックスドア17が全開となっている場合、S108の判定はYESとなり、調停処理200を実施する。
図12に、調停処理200のフローチャートを示す。この調停処理200では、まず、ECU100は、S202にて、優先席設定があるか否かを判定する。具体的には、状態設定画面で乗員の優先席設定スイッチ530に対する操作により優先席設定された座席があるか否かを判定する。
ここで、優先席設定された座席がある場合、S202の判定はYESとなり、S204にて、優先席設定されていない座席の吹出風量を低下させるとともに、優先席設定された座席の吹出風量が最大となるよう風量調整ドア21a〜21dを駆動する。これにより、優先席設定されていない座席へ向けて吹き出させるはずの空調風が優先席設定された座席に向けて吹き出されるようになり、優先席設定された座席を優先的に冷房することが可能となる。
図13は、優先席設定スイッチ530の操作により右側後席1cが優先席設定された状態の状態設定画面の表示例である。図13に示すように、ECU100は、優先席設定された座席の空調エリア560(図13の例では、右下の領域の空調エリア560)を強調し、優先席設定された座席の空調エリア560と区別して表示する。具体的には、優先席設定された座席の空調エリア560の大きさを優先席設定されていない座席の空調エリア560よりも大きくする。また、図13では、空調エリア560を黒色ハッチングで示しているが、実際には、優先席設定された座席の空調エリア560を青色で表示し、優先席設定されていない座席の空調エリア560を水色で表示する。
また、優先席設定された座席がない場合は、S202の判定はNOとなり、S206にて、表示装置50に対する操作に応じたルーバ駆動制御を実施して本処理を終了する。
上記した構成によれば、本車両用空調装置は、温度調節された空調風を車室内へ吹き出す空調ユニット1と、車室内の複数箇所に設けられ、空調ユニットからの空調風を吹き出す吹出口40a、40b、41a、41bと、吹出口40a、40b、41a、41bに設けられ、吹出口40a、40b、41a、41bから吹き出される空調風の吹出方向を調整するルーバ48、49と、ルーバ48、49を駆動するサーボモータ47a、47b、48a、48bと、サーボモータ47a、47b、48a、48bを制御するECU100と、を備えている。また、ECU100は、車室内に設けられた各座席の乗員の配置を特定し(S102)、乗員の配置に応じてルーバの向きが予め定められた向きを向くようサーボモータ47a、47b、48a、48bを制御する(S104)ので、乗員に煩わしさを感じさせることなく、車両に乗車している乗員の配置に適した空調を実施することができる。
また、ECU100は、車室内における乗員の配置と関連付けてルーバの向きを表す情報を記憶した記憶装置120を備え、ECU100は、乗員の配置に対応するルーバ向きを記憶装置120から読み出してサーボモータ47a、47b、48a、48bを制御することができる。
また、本車両用空調装置は、車室内に設けられた各座席の乗員の有無を検出する着座センサ70a〜70dを有し、ECU100は、着座センサ70a〜70dの検出結果に基づいて車室内における乗員の配置を特定することができる。
また、本車両用空調装置は、車室内に設けられた各座席の乗員の配置を特定するための信号を出力する操作部60を有し、ECU100は、操作部60より出力される信号に基づいて車室内における乗員の配置を特定することもできる。
また、ECU100は、車両に設けられた各座席に、吹出口40a、40b、41a、41bから吹き出される空調風の向き、風量および送風範囲の少なくとも1つの空調設定条件を表す状態設定画面を表示部に表示させ(S106)、車室内の乗員の操作に応じて空調設定条件の変更が指示されると、乗員の操作に応じた空調設定条件となるようサーボモータ47a、47b、48a、48bを制御する(S110)ので、乗員は吹出口40a、40b、41a、41bから吹き出される空調風の向き、風量および送風範囲の少なくとも1つの空調設定条件を視認することででき、さらに、空調設定条件の変更を指示することもできる。
また、本車両用空調装置は、吹出口40a、40b、41a、41bに設けられ、吹出口40a、40b、41a、41bから吹き出される空調風の風量を調整する風量調整ドア21a〜21dと、吹出口40a、40b、41a、41bから吹き出される空調風の温度を調整するエアミックスドア17が最大冷房位置にあるか否かに基づいて最大冷房能力が不足しているか否かを判定し(S108)、ユーザ操作により優先的に空調を実施する優先席が設定されているか否かを判定し(S202)、S108にて最大冷房能力が不足していると判定され、かつ、S202にて優先席が設定されていると判定された場合、優先席以外の座席へ向けて空調風を吹き出す吹出口から吹き出される空調風の風量を低下させるよう風量調整ドア21a〜21dを制御するので、優先席への風量を増加させて優先席を優先的に空調制御することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置について図14、図15を参照して説明する。本実施形態の車両用空調装置の構成は図1に示したものと同じである。図14に示すように、本実施形態の車両用空調装置を搭載した車両の各座席1a〜1dに設けられたシートのヘッドレスト2aには識別表示200aが形成され、シートの背もたれ2bには、識別表示200bが形成されている。識別表示200aおよび識別表示200bは、シートのヘッドレスト2aおよび背もたれ2bと異なる色となっている。
また、図15に示すように、状態設定画面における乗員の身体(上半身)を模式的に表した表示体510には、シートのヘッドレスト2aに形成された識別表示200aに対応する位置に識別マーク570aが表示され、シートの背もたれ2bに形成された識別表示200aに対応する位置に識別マーク570bが表示されている。
例えば、乗員として背の低い子供が乗車した場合には、状態設定画面に表示された識別マーク570a、570bとシートのヘッドレスト2aおよび背もたれ2bに形成された識別表示200a、200bの位置を目印にして空調エリア560を移動させることが可能である。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
また、上記したように、車両に設けられた各座席のシートには、予め定められた位置に識別表示200a、200bが示されており、状態設定画面には、乗員を表した表示体510が含まれており、ECU100は、シートに示された識別表示200a、200bに対応する表示体510上の位置に識別マーク570a、570bを表示させるので、識別表示200a、200bおよび識別マーク570a、570bに基づいて容易に空調エリア560を移動させることが可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置について図16〜図18を参照して説明する。図16は、本発明の第1実施形態に係る車両用空調ユニットの主要な構成を示す断面図である。また、図17は、図16中のXVI−XVI線に沿った概略断面図である。
本実施形態の車両用空調ユニット1は、空調ケース12内を4つの空気通路A〜Dに仕切る仕切り壁121〜123を有している。空気通路Aにはエアミックスドア17aが配置され、空気通路Bにはエアミックスドア17bが配置され、空気通路Cにはエアミックスドア17cが配置され、空気通路Dにはエアミックスドア17dが配置されている。車両用空調ユニット1には、エアミックスドア17a〜17dを駆動する4つのサーボモータ(図示せず)が配置されている。ECU100は、4つのサーボモータを個別に制御するようになっている。
また、空気通路Aはフェイス吹出口40aと連通しており、空気通路Bはフェイス吹出口41aと連通しており、空気通路Cはフェイス吹出口41bと連通しており、空気通路Dはフェイス吹出口40bと連通している。また、蒸発器16は、空気通路A〜D跨ぐように配置されており、ヒータコア18も、空気通路A〜D跨ぐように配置されている。
フェイス吹出口40aから吹き出される空調風の温度はエアミックスドア17aの開度によって調整され、フェイス吹出口41aから吹き出される空調風の温度はエアミックスドア17bの開度によって調整され、フェイス吹出口41bから吹き出される空調風の温度はエアミックスドア17cの開度によって調整され、フェイス吹出口40bから吹き出される空調風の温度はエアミックスドア17dの開度によって調整される。
図18に、本実施形態における状態設定画面の表示例を示す。本実施形態においては、空調エリア560の中に設定温度(例えば、27(℃))が表示されるようになっている。また、状態設定画面には、設定温度を上げるための温度上昇スイッチ580aおよび設定温度を下げるための温度低下スイッチ580bが表示されている。
例えば、乗員により運転席に対応する領域の温度上昇スイッチ580aがタッチ操作されると、ECU100は、空調エリア560の中に表示されている運転席に対応する設定温度の数値を大きくするとともに運転席に向けて空調風を吹き出す空気通路に設けられたエアミックスドアの開度を大きくするよう、空調ユニット1を制御する。
また、例えば、乗員により運転席に対応する領域の温度低下スイッチ580bがタッチ操作されると、ECU100は、空調エリア560の中に表示されている運転席に対応する設定温度の数値を小さくするとともに運転席に向けて空調風を吹き出す空気通路に設けられたエアミックスドアの開度を小さくするよう、空調ユニット1を制御する。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
また、ECU100は、車両に設けられた各座席に、吹出口から吹き出される空調風の温度を状態設定画面に表示させ、車室内の乗員の操作に応じて吹出口から吹き出される空調風の温度の変更が指示されると、乗員の操作に応じた空調風の温度となるよう空調ユニット1を制御するので、各乗員に対して快適な空調制御を実施することができる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、「送風無し」と「集中」と「分散」の3段階で空調風のモードを切り替えるように構成したが、例えば、空調エリア560の大きさ(半径)を連続的に変更できるように構成し、空調エリア560の大きさに応じて連続的に「集中」から「分散」へと空調風のモードを変更するように構成してもよい。
(2)上記各実施形態では、車両用空調装置を搭載した車両が4人乗りの場合について説明したが、乗員の数は3人以下でもよく、5人以上でもよい。
(3)上記各実施形態では、着座センサ70a〜70dからの信号に基づいて乗員の配置を特定するとともに、乗員の操作部60の操作によっても乗員の配置を変更することができるよう構成されているが、着座センサ70a〜70dおよび操作部60のいずれか一方により乗員の配置を特定することもできる。
(3)上記各実施形態では、各座席1a〜1dの座面に着座センサ70a〜70dを配置したが、着座センサ70a〜70dの位置は座面に限定されるものではない。
(4)また、上記各実施形態では、地図表示や経路案内等を行うナビゲーション装置として表示装置50を構成したが、表示装置50はナビゲーション装置以外の装置として構成することもできる。
(5)また、上記第1実施形態では、S204にて、優先席設定されていない座席の吹出風量を低下させるとともに、優先席設定された座席の吹出風量が最大となるよう風量調整ドア21a〜21dを駆動するようにしたが、例えば、第3実施形態のように、各座席に対応するよう空調ケース12内を4つの空気通路A〜Dに仕切るとともに各空気通路A〜Dにエアミックスドア17a〜17dを配置するように構成し、S204にて、優先席設定されていない座席に対応する空気通路に設けられたエアミックスドア17a〜17dの開度を閉じる方向に制御するとともに優先席設定されている座席に対応する空気通路に設けられたエアミックスドア17a〜17dの開度を開く方向に制御してもよい。これにより優先席設定されていない座席へ向けて吹き出させるはずの冷風が優先席設定された座席に向けて吹き出されるようになり、優先席設定された座席を優先的に冷房することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、S102の処理が乗員特定手段に相当し、S104が第1ルーバ制御手段に相当し、記憶装置120が記憶手段に相当し、S106が画面表示手段に相当し、S110が第2ルーバ制御手段に相当し、S108が最大冷房能力判定手段に相当し、S202が優先判定手段に相当し、S204が風量調整手段に相当する。
1 空調ユニット
21a〜21d 風量調整ドア
40a、40b、41a、41b 吹出口
47a、47b、48a、48b サーボモータ
48、49 ルーバ
70a〜70d 着座センサ
50 表示装置
60 操作部

Claims (8)

  1. 温度調節された空調風を車室内へ吹き出す空調ユニット(1)と、
    車室内の複数箇所に設けられ、前記空調ユニットからの空調風を吹き出す吹出口(40a、40b、41a、41b)と、
    前記吹出口に設けられ、前記吹出口から吹き出される空調風の吹出方向を調整するルーバ(48、49)と、
    前記ルーバを駆動するルーバ駆動手段(47a、47b、48a、48b)と、
    前記ルーバ駆動手段を制御する制御部(100)と、を備え、
    前記制御部は、前記車室内に設けられた各座席の乗員の配置を特定する乗員特定手段(S102)、と、
    前記乗員特定手段により特定された前記乗員の配置に応じて前記ルーバの向きが予め定められた向きを向くよう前記ルーバ駆動手段を制御する第1ルーバ制御手段(S104)と、を備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記制御部は、前記車室内における乗員の配置と関連付けて前記ルーバの向きを表す情報を記憶した記憶手段(120)を備え、
    前記第1ルーバ制御手段は、前記乗員特定手段により特定された前記乗員の配置に対応する前記ルーバの向きを前記記憶手段から読み出して前記ルーバ駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記車室内に設けられた各座席の乗員の有無を検出する着座センサ(70a〜70d)を有し、
    前記乗員特定手段は、前記着座センサの検出結果に基づいて前記車室内における乗員の配置を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記車室内に設けられた各座席の乗員の配置を特定するための信号を出力する操作部(60)を有し、
    前記乗員特定手段は、前記操作部より出力される信号に基づいて前記車室内における乗員の配置を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  5. 前記制御部は、前記車両に設けられた各座席に、前記吹出口から吹き出される空調風の向き、風量および送風範囲の少なくとも1つの空調設定条件を表す状態設定画面を表示部に表示させる画面表示手段(S106)と、
    前記車室内の乗員の操作に応じて前記空調設定条件の変更が指示されると、乗員の操作に応じた前記空調設定条件となるよう前記ルーバ駆動手段を制御する第2ルーバ制御手段(S110)と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 前記画面表示手段は、前記車両に設けられた各座席に、前記吹出口から吹き出される空調風の温度を表示させ、
    前記制御部は、前記車室内の乗員の操作に応じて前記吹出口から吹き出される空調風の温度の変更が指示されると、乗員の操作に応じた前記空調風の温度となるよう前記空調ユニットを制御することを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記車両に設けられた各座席のシートには、予め定められた位置に識別表示(200a、200b)が示されており、
    前記状態設定画面には、乗員を表した表示体(510)が含まれており、
    前記画面表示手段は、前記シートに示された前記識別表示に対応する前記表示体上の位置に識別マーク(570a、570b)を表示させることを特徴とする請求項5または6に記載の車両用空調装置。
  8. 前記吹出口に設けられ、前記吹出口から吹き出される空調風の風量を調整する風量調整ドア(21a〜21d)と、
    前記吹出口から吹き出される空調風の温度を調整するエアミックスドア(17)が最大冷房位置にあるか否かに基づいて最大冷房能力が不足しているか否かを判定する最大冷房能力判定手段(S108)と、
    ユーザ操作により優先的に空調を実施する優先席が設定されているか否かを判定する優先判定手段(S202)と、
    前記最大冷房能力判定手段により前記最大冷房能力が不足していると判定され、かつ、前記優先判定手段により前記優先席が設定されていると判定された場合、前記優先席以外の座席へ向けて空調風を吹き出す前記吹出口から吹き出される前記空調風の風量を低下させるよう風量調整ドアを制御する風量調整手段(S204)と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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