JPH0558149A - 車両用空調装置の表示装置 - Google Patents

車両用空調装置の表示装置

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JPH0558149A
JPH0558149A JP3218894A JP21889491A JPH0558149A JP H0558149 A JPH0558149 A JP H0558149A JP 3218894 A JP3218894 A JP 3218894A JP 21889491 A JP21889491 A JP 21889491A JP H0558149 A JPH0558149 A JP H0558149A
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air
outlet
temperature
air volume
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JP3218894A
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Inventor
Tomohisa Yoshimi
知久 吉見
Yasuto Kai
靖人 甲斐
Takamasa Kawai
孝昌 河合
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用空調装置の全体的な空調制御状態の把
握が容易な視認性のよい表示装置を提供すること。 【構成】 表示パネル2にダッシュボード正面形状を表
すダッシュボード線枠セグメント5と、複数の吹出能力
表示部7,9,11,13,15,17,19とが設け
られる。この吹出能力表示部は吹出口を表す吹出口枠セ
グメント21と、吹出温度表示部23と、吹出風量表示
部25とを備える。吹出口枠セグメント21は実際の吹
出口位置にならいダッシュボード線枠セグメント5の適
宜位置に配置される。吹出温度表示部23,吹出風量表
示部25は吹出口枠セグメント21の近傍に配置され
る。この結果、表示パネル2には空調制御状態の全体が
イメージで表示される。空調制御全体をイメージでみせ
るから視認性がよく、一瞥で全体的な空調制御状態が簡
単に把握できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吹出風量,吹出温度が吹
出口毎に独立して制御される車両用空調装置に使用さ
れ、吹出風量と吹出温度とを表示させる表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より頭寒足熱を実現する空調制御
や、日射を補償する空調制御など複雑な自動制御を実行
する車両用空調装置が開発されてきた。こうした自動制
御のすすんだ車両用空調装置においても使用者の多様な
好みの空調状態に対応できるように空調制御の微調整構
成が採用されるが、微調整のためには現在の空調制御の
状態を容易にかつ正確に把握できる表示装置が必要にな
る。従来の表示装置としては、各吹出口の吹出風量をグ
ループ化して所定の表示欄にまとめて表示し、さらに、
各吹出口の吹出温度をグループ化して所定の表示欄にま
とめて表示する装置があった。また、吹出風量について
は、ダッシュボードの形状を表示させ、表示させたダッ
シュボード形状の吹出口の位置に吹出風量のレベルを表
示させるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の表示装置は各吹出口の吹出風量や吹出温度を個別に
認識することはできても全体的な空調制御の状況を把握
することが難しく、視認性が低いという問題がある。既
述した複雑な空調制御下では全体の空調制御の状況を把
握できなければ、所望の空調状態を得るための微調整の
方向性が判らなくなるという問題が生ずる。
【0004】本発明は上記課題を解決し、車両用空調装
置の全体的な空調制御状態の把握が容易な視認性のよい
表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の車両用
空調装置の表示装置は、図1に例示するように、吹出風
量,吹出温度が吹出口毎に独立して制御される車両用空
調装置に使用され、表示面に吹出風量を表示する吹出風
量表示部と、吹出温度を表示する吹出温度表示部とを有
する表示装置において、前記表示面に、さらに、ダッシ
ュボードの概略正面形状を表わすダッシュボード表示部
と、前記ダッシュボードの各所に設けた吹出口を表わ
し、該吹出口の実際の位置にならって前記ダッシュボー
ド表示部に組み合わせて配置した複数の吹出口表示部と
を設け、前記吹出風量表示部を前記吹出口毎に吹出風量
を示す複数の吹出風量表示要素より構成すると共に、該
複数の吹出風量表示要素の各々を、前記複数の吹出口表
示部のうちで対応する吹出口表示部の近傍に配置し、前
記吹出温度表示部を前記吹出口毎に吹出温度を示す複数
の吹出温度表示要素より構成すると共に、該複数の吹出
温度表示要素の各々を、前記複数の吹出口表示部のうち
で対応する吹出口表示部の近傍に配置したことを特徴と
する。
【0006】上記構成においては、各吹出口の吹出風量
や吹出温度が各表示部に表示されるが、その表示面には
ダッシュボード表示部によりダッシュボードの概略正面
形状が表示され、さらに吹出口表示部により実際の位置
にならってダッシュボード形状の表示に組み合わせて吹
出口が表示される。そして、各吹出口表示部の近傍に配
置した吹出風量表示要素により、その近傍の吹出口表示
部に対応する吹出口の吹出風量が表示される。また、各
吹出口表示部の近傍に配置した吹出温度表示要素によ
り、その近傍の吹出口表示部に対応する吹出口の吹出温
度が表示される。
【0007】つまり、表示面にはダッシュボードの各吹
出口に吹出風量と吹出温度とが示された、現在の空調制
御の全体をみせるイメージが表示される。このように空
調制御の全体をイメージとしてみせるから視認性がよ
く、一瞥するだけで全体的な空調制御の状況が簡単に把
握できる。この結果、全体の空調制御の状況を認識して
微調整により所望の空調状態を得ることも容易となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例としての車両用空調装
置の表示装置を説明する。 (第1実施例)実施例の表示装置1は、デフ、ヒート、
ベントの上下の各吹出口を独立して制御する上下独立コ
ントロール型の車両用空調装置に適用されるものであ
る。
【0009】図1に表示装置1の正面図を示す。正面パ
ネルには表示パネル2およびスイッチパネル3が配置さ
れている。表示パネル2にはTN透過型カラー偏光液晶
(以下単にLCDという)が用いられる。表示パネル2
に設けた表示要素としては、自動車前席のダッシュボー
ドの概略正面形状を線枠で表わすダッシュボード線枠セ
グメント5と、吹出口毎に配置された複数の吹出能力表
示部7,9,11,13,15,17,19とがある。
【0010】各吹出能力表示部7,9,11,13,1
5,17,19は基本的に同じ構成を備える。吹出能力
表示部の基本的な構成を図2に示す。吹出能力表示部
は、吹出口を線枠で表わす吹出口枠セグメント21と、
吹出温度を表示する吹出温度表示部23と、吹出風量を
表示する吹出風量表示部25とを備える。
【0011】吹出口枠セグメント21は、吹出口の実際
の位置にならってダッシュボード線枠セグメント5の適
宜位置に組み合わせて配置される。吹出温度表示部23
は、吹出口枠セグメント21内に配置されており、赤色
で点灯する赤色セグメント(H1,…,H12)群27
と、青色で点灯する青色セグメント(C1,…,C1
2)群29とが平行に配列される。これら赤色セグメン
ト群27と青色セグメント群29との間の点灯比率によ
り吹出温度が示される。
【0012】吹出風量表示部25は、吹出口枠セグメン
ト21の近傍に配置された風向を示す風向矢印枠31内
に赤色,青色以外の色、例えばアンバー色で点灯される
セグメント(V1,…,V12)群33を配置したもの
である。その点灯数で風量の強さの程度が示される。
【0013】上記表示パネル2の隣に設けたスイッチパ
ネル3には、図1に示すように、エアコンをオン・オフ
したり各種モード(HEAT,VENT,B/L,H/
D等)を選択したりするAUTOスイッチ35、内外気
切換スイッチ37、吹出口をデフに固定するDEFスイ
ッチ39、吹出温度を全体的に上下にシフトさせる温度
感覚調節スイッチ41が配置されている。温度感覚調節
スイッチ41はシーソスイッチであって、オートモード
作動時に吹出温度を全体的に寒い側あるいは暑い側にず
らすために用いる。
【0014】以上説明した正面パネルの後方には、上記
各セグメントの点灯を制御するドライバが配置される。
ドライバは、後述する車両用空調装置の制御装置210
のマイクロコンピュータが出力した表示信号に基づい
て、各セグメントの点灯状態を制御するもので、公知の
各種構成が使用される。
【0015】次に、車両用空調装置を説明する。図3は
車両用空調装置の構成を示すブロック図である。エアコ
ンユニット100は内外気切換ユニット110、送風機
120、クーラユニット130、風量分配ユニット14
0、ベントユニット150、ヒートユニット160、ベ
ント吹出口170、およびヒート吹出口180を有す
る。以下に各構成の概略を説明する。
【0016】内外気切換ユニット110は内外気切換ダ
ンパ111を有する。内外気切換ダンパ111はサーボ
モータ112により駆動される。送風機120はファン
121とこれを回転するモータ122とを有する。モー
タ122の回転数はモータ駆動回路123により調節さ
れる。クーラユニット130は車載エンジンにより駆動
される図示せぬ冷凍サイクルのエバポレータ131を有
する。
【0017】風量分配ユニット140は風量分配ダンパ
141と、これを駆動するサーボモータ142とを有す
る。風量分配ダンパ141の位置によりベント風量とヒ
ート風量との比率が調節される。ベントユニット150
はエアミックスダンパ151、および車載エンジンの冷
却水を熱源とするヒータコア152を有する。エアミッ
クスダンパ151はサーボモータ153により駆動され
る。
【0018】ヒートユニット160はエアミックスダン
パ161、および車載エンジンの冷却水を熱源とするヒ
ータコア162を有する。エアミックスダンパ161は
サーボモータ163により駆動される。なお、ベントユ
ニット150のヒータコア152と、ヒートユニット1
60のヒータコア162とは一体に形成されたヒータコ
アを2分割して用いている。
【0019】制御装置210はマイクロコンピュータを
内蔵する。制御装置210には外気温センサ220、エ
バ後温センサ221、水温センサ222、ベントダクト
センサ223、ヒートダクトセンサ224、内外気セン
サ225および日射センサ226の検出信号が入力され
る。さらに、制御装置210にはスイッチパネル3のオ
ートスイッチ35、内外気切換スイッチ37、DEFス
イッチ39、温度感覚調節スイッチ41や、図示しない
マニュアル設定スイッチからの指令信号が入力される。
マニュアル設定スイッチは図1の正面パネルの裏面(必
要時に正面パネルを倒して表出させる)などに設けるこ
とができる。
【0020】また、制御装置210のマイクロコンピュ
ータからは、表示装置1のドライバに表示信号が出力さ
れる。次に、この制御装置210のマイクロコンピュー
タが実行する処理を、図4のフローチャートにしたがい
説明する。
【0021】マイクロコンピュータが本処理を開始する
と、まず、作動開始時に初期設定を行ない(S10
0)、以降、ステップS110〜S180までの演算処
理を繰り返し実行する。演算処理が始まると最初に内気
温センサ225、外気温センサ220、日射センサ22
6等の各種センサからの出力信号、スイッチパネル3か
らのスイッチ信号を入力する(S110)。次に、入力
したセンサおよびスイッチの信号から車室内空調に必要
な吹出熱量TAOを公知の次式に従い算出する(S12
0)。 TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts±C ただし、Tsetは設定温度、Trは室温測定値、Ta
mは外気温測定値、Tsは日射量である。Kset,K
r,Kam,Ks,Cは定数である。
【0022】続いて、算出した必要吹出熱量TAOに基
づいて、室内への総風量VAを算出する(S130)。
こうして算出された総風量VAに従い送風機120が駆
動され、必要な総風量VAが得られる。次に、上記必要
吹出熱量TAO等に基づき、総風量VAをヒート吹出口
とベント吹出口とに配風する割合Hn,Vnを算出する
(S140)。算出した配風割合Hn,Vnに従って風
量分配ダンパ141が駆動されて、適切な比率で分配さ
れたヒート吹出風量とベント吹出風量とが得られる。
【0023】次にヒート吹出目標温度Thと、ベント吹
出目標温度Tvとを公知手法により算出する(S15
0)。算出したヒート吹出目標温度Thとベント吹出目
標温度Tvとに基づいてベントユニット150、ヒート
ユニット160が制御される。続いて、ベントダクトセ
ンサ223、ヒートダクトセンサ224の出力信号を入
力する(S160)。そして、入力した出力信号から算
出されるベントダクト温度Tvinならびにヒートダク
ト温度Thinの測定値と、ヒート吹出目標温度Thな
らびにベント吹出目標温度Tvとを比較し許容範囲を越
える誤差があるか否かを判断する(S170)。誤差が
なければステップS110の処理に戻る。誤差があると
判断した場合は、ベントユニット150、ヒートユニッ
ト160への制御信号を補正し、各ダクト温度が目標吹
出温度Th,Tvになるように補正信号を出力する(S
180)。そして、ステップS110の処理に戻る。
【0024】以上の処理ルーチンの実行により、エアコ
ンユニットにおいては、ベント吹出口とヒート吹出口の
空調能力(吹出風量,吹出温度)は、それぞれ独立して
制御される。吹出温度はとくにフィードバック制御によ
り正確に制御される。上記制御処理の過程で制御装置2
10のマイクロコンピュータは、表示装置1に表示信号
を出力する。表示信号には以下のものがある。
【0025】 ベント風量表示信号=総風量VA×配風割合Vn ヒート風量表示信号=総風量VA×配風割合Hn ベント吹出温度表示信号=ベント吹出目標温度Tv ヒート吹出温度表示信号=ヒート吹出温度Th なお、ベント吹出温度表示信号およびヒート吹出温度表
示信号としては、ベントダクトセンサ223、ヒートダ
クトセンサ224の出力信号に基づいて決められた信号
つまりベント吹出温度Tvinの測定値、ヒート吹出温
度Thinの測定値を使用してもよい。以上の表示信号
が表示装置1のドライバに入力する。
【0026】ドライバは以上の入力信号に基づいて各種
セグメントの点灯制御を実行する。この結果、例えば、
図5に示すように、表示パネル2は現在の空調制御の状
況を表示する。図5の例は、エアコンシステムがバイレ
ベルモードで制御されているときの状態である。図示の
ように、表示パネル2からはデフ吹出口の吹出能力表示
部11が消灯している。これはデフ吹出口からは空気が
吹き出していないことを示す。各吹出能力表示部7,
9,13,15,17,19には、その吹出風量と吹出
温度とに応じて、図6〜8に例示する点灯状態が実現さ
れる。
【0027】例えば、図6に示す点灯状態は空調制御が
ほぼ平衡状態になった場合である。吹出温度表示部の赤
色セグメント群27と青色セグメント群29との点灯比
率が1対1になっている。安定した温度で風が吹き出さ
れていることが明示される。また、吹出風量表示部は最
初のセグメントV1のみ点灯している。これは最低風量
で空調されていることを表わす。
【0028】図7に示す点灯状態は最大冷房能力で空調
されている場合である。吹出温度表示部においては赤色
セグメント群27が全消し、青色セグメント群29が全
灯している。つまり最大冷房温度で風が吹き出されてい
ることが明示される。また、吹出風量表示部において
は、セグメント群33が全灯している。これで最大風量
の吹出が実行されていることが示される。
【0029】図8に示す点灯状態は最大冷房状態(図
7)から平行状態に移行する過渡時の状態である。吹出
温度表示部においては、全消していた赤色セグメント群
27の一部が点灯し、全灯していた青色セグメント群2
9の一部が消灯する。こうして最大冷房状態から少し落
とした温度の涼しい風が吹き出されていることが明示さ
れる。また、吹出風量表示部のセグメント群33は半分
点灯し、ミディアムの風量で吹出が実行されていること
が示される。
【0030】以上説明した表示装置1によれば、ダッシ
ュボードの各吹出口に吹出風量と吹出温度とが示された
表示、つまり現在の空調制御の全体を直感的に認識可能
なイメージが示がされるから、一瞥するだけで全体的な
空調制御の状況が簡単に把握できるようになるなど、こ
の種の表示装置1の視認性の格段の向上を図ることがで
きるという効果を奏する。この結果、調整の方向性が瞬
時に判り、微調整により所望の空調状態を得ることも容
易となる。 (第2実施例)この実施例の表示装置は、デフ、ヒー
ト、ベントの上下の各吹出口の独立制御に、さらに左右
の各吹出口の独立制御を行なう上下・左右独立コントロ
ール型の車両用空調装置に適用されるものである。
【0031】表示装置の表示パネル、スイッチパネルの
構成は第1実施例と同じである。対象となる車両用空調
装置を図9に示す。第1実施例において対象となる車両
用空調装置と同じ構成については同じ符号をつけて説明
を省略する。この車両用空調装置では、ベント吹出口1
70が右ベント170R、左ベント170Lに分岐して
いる。また、ヒート吹出口180が右ベント180R、
左ベント180Lに分岐している。ベント吹出口17
0,ヒート吹出口180ともに分岐位置には左右の風量
比を調節する風量分配ダンパ171,181が設置され
ている。風量分配ダンパ171,181はサーボモータ
172,182によって駆動される。
【0032】次に、この車両空調装置の制御装置210
のマイクロコンピュータが実行する処理(図10)を説
明する。まず、作動開始時に所期設定を行ない(S20
0)、以降、ステップS210〜S300までの演算処
理を繰り返し実行する。演算処理が始まると、最初に内
気温センサ225、外気温センサ220、日射センサ2
26等の各種センサからの出力信号、スイッチパネル3
からのスイッチ信号を入力する(S210)。次に、入
力したセンサおよびスイッチの信号から車室内空調に必
要な吹出熱量TAOを公知式(第1実施例にて記載した
式と同じ)に従い算出する(S220)。
【0033】続いて、算出した必要吹出熱量TAOに基
づいて、室内への総風量VAを算出する(S230)。
こうして算出された総風量VAに従い送風機120が駆
動され、必要な総風量VAが得られる。次に、上記必要
吹出熱量TAO等に基づき、総風量VAをヒート吹出口
とベント吹出口とに配風する割合Hn,Vnを算出する
(S240)。算出した配風割合Hn,Vnに従って、
風量分配ダンパ141が駆動され、必要なヒート吹出風
量とベント吹出風量とが得られる。
【0034】次に、日射センサ226等から車室内の左
右熱負荷量QL,QRを算出する(S250)。続い
て、算出した左右熱負荷量QL,QRから、ベントおよ
びヒート吹出口の左右風量割合VVL,VVR,VH
L,VHRを算出する(S260)。この算出した左右
風量割合VVL,VVR,VHL,VHRに基づいて風
量配風ダンパ171,181の位置が決められ、ベント
吹出口の左右風量VVL,VVR、およびヒート吹出口
の左右風量VHL,VHRが調節される。
【0035】次にヒート吹出目標温度Thと、ベント吹
出目標温度Tvとを公知手法により算出する(S27
0)。こうして算出したヒート吹出目標温度Thと、ベ
ント吹出目標温度Tvとに基づいて、ベントユニット1
50、ヒートユニット160を制御する。
【0036】さらに、ベントダクトセンサ223、ヒー
トダクトセンサ224の出力信号を入力する(S28
0)。そして、入力した出力信号から算出されるベント
ダクト温度Tvinならびにヒートダクト温度Thin
の測定値と、ヒート吹出目標温度Thならびにベント吹
出目標温度Tvとを比較し許容範囲を越える誤差がある
か否かを判断する(S290)。誤差がなければステッ
プS210の処理に戻る。誤差があると判断した場合
は、ベントユニット150、ヒートユニット160への
制御信号を補正し、各ダクト温度が目標吹出温度になる
ように補正信号を出力する(S300)。そして、ステ
ップS210の処理に戻る。
【0037】以上の処理ルーチンの実行により、エアコ
ンユニットにおいては、上下・左右独立コントロールが
実行される。上記制御処理の過程で制御装置のマイクロ
コンピュータは、表示装置1に表示信号を出力する。表
示信号には以下のものがある。
【0038】左ベント風量表示信号=総風量VA×上下
配風割合Vn×左右風量割合VVL 右ベント風量表示信号=総風量VA×上下配風割合Vn
×左右風量割合VVR 左ヒート風量表示信号=総風量VA×上下配風割合Hn
×左右風量割合VHL 右ヒート風量表示信号=総風量VA×上下配風割合Hn
×左右風量割合VHR ベント吹出温度表示信号=ベント吹出目標温度Tv ヒート吹出温度表示信号=ヒート吹出温度Th なお、各表示信号としては、ベントダクトセンサ22
3、ヒートダクトセンサ224の出力信号に基づいて決
められた信号つまりベント吹出温度Tvinの測定値、
ヒート吹出温度Thinの測定値を使用してもよい。
【0039】以上説明した表示装置によれば上下・左右
独立コントロール型の車両用空調装置においても、第1
実施例と同様に、現在の空調制御の全体を直感的に認識
可能なイメージとして表示するから、一瞥するだけで全
体的な空調制御の状況が簡単に把握でき、視認性の格段
の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0040】以上実施例を説明したが、本発明は実施例
に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲において種々なる態様で実施しえることは勿論
である。例えば吹出能力表示部は実施例ではバーグラフ
で表示する構成を示したが、図11に示すように、吹出
温度を数値により表示する構成としてもよい。また、図
のように吹出風量は枠のないバーグラフ表示としてもよ
い。さらに、吹出口の表示は実施例のように連続した線
枠でなくとも吹出口が認識できる各種形態で実施でき
る。例えば、図12に示すようにカッコ21Aとしても
よい。あるいは吹出口枠内の地色を変えた構成としても
よい。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した車両用空調装置の表示装置
によれば、表示面には空調制御の全体がイメージとして
表示されるから、一瞥するだけで全体的な空調制御の状
況が簡単に把握できるなど、この種の表示装置の視認性
の格段の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の表示装置の正面パネルの正面
図である。
【図2】吹出能力表示部の構成を示す説明図である。
【図3】上下独立コントロール型の車両用空調装置の構
成図である。
【図4】上下独立の空調制御処理を示すフローチャート
である。
【図5】表示パネルの表示例を示す説明図である。
【図6】吹出能力表示部の表示例を示す説明図である。
【図7】吹出能力表示部の表示例を示す説明図である。
【図8】吹出能力表示部の表示例を示す説明図である。
【図9】上下・左右独立コントロール型の車両用空調装
置の構成図である。
【図10】上下・左右独立の空調制御処理を示すフロー
チャートである。
【図11】表示パネルの他の実施例を示す説明図であ
る。
【図12】吹出能力表示部の他の実施例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1…表示装置, 2…表示パネル,3…ス
イッチパネル, 5…ダッシュボード線枠セグメ
ント,7,9,11,13,15,17,19…吹出能
力表示部,21…吹出口枠セグメント, 23…吹出温
度表示部,25…吹出風量表示部, 27…赤色セ
グメント群,29…青色セグメント群, 33…アン
バー色セグメント群

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吹出風量,吹出温度が吹出口毎に独立し
    て制御される車両用空調装置に使用され、表示面に吹出
    風量を表示する吹出風量表示部と、吹出温度を表示する
    吹出温度表示部とを有する表示装置において、 前記表示面に、さらに、 ダッシュボードの概略正面形状を表わすダッシュボード
    表示部と、 前記ダッシュボードの各所に設けた吹出口を表わし、該
    吹出口の実際の位置にならって前記ダッシュボード表示
    部に組み合わせて配置した複数の吹出口表示部とを設
    け、 前記吹出風量表示部を前記吹出口毎に吹出風量を示す複
    数の吹出風量表示要素より構成すると共に、該複数の吹
    出風量表示要素の各々を、前記複数の吹出口表示部のう
    ちで対応する吹出口表示部の近傍に配置し、 前記吹出温度表示部を前記吹出口毎に吹出温度を示す複
    数の吹出温度表示要素より構成すると共に、該複数の吹
    出温度表示要素の各々を、前記複数の吹出口表示部のう
    ちで対応する吹出口表示部の近傍に配置したことを特徴
    とする車両用空調装置の表示装置。
JP3218894A 1991-08-29 1991-08-29 車両用空調装置の表示装置 Pending JPH0558149A (ja)

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