JP2017002781A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LSPIの繰り返しによる内燃機関の劣化の進行を抑えることができる制御装置を提供する。
【解決手段】LSPIによる内燃機関の劣化度合いを示す指標値を計算する。指標値が第1閾値を超えた場合、シリンダの燃焼室寄りの周壁を冷却する低温の冷却水の水温が閾値温度よりも低く、且つ、内燃機関が低速高負荷域に設定された特定運転領域で運転するときは、指標値が第1閾値を超える前に比べて、筒内噴射弁による燃料噴射の比率を下げてポート噴射弁による燃料噴射の比率を上げることによりLSPIの発生を抑制する。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、筒内噴射弁とポート噴射弁とを備える内燃機関の制御装置に関する。より詳しくは、シリンダの周囲壁面を冷却する冷却水よりも低温の冷却水によって、吸気の温度への影響が大きい部位を冷却するように構成された内燃機関に用いて好適な制御装置に関する。
LSPI(Low speed pre-ignition)と呼ばれる異常燃焼が知られている。LSPIは、シリンダの壁面から燃焼室内に飛散した油滴や、燃焼によってシリンダ壁面から剥離したデポジットや、吸気ポートから剥離して燃焼室に流入したデポジットが着火源となって点火時期前に起きる異常燃焼であり、特に、低速高負荷域において発生しやすい。また、LSPIは、筒内噴射を行なう内燃機関において発生しやすい異常燃焼でもある。筒内噴射弁から噴射される燃料は、蒸発前にシリンダの壁面のオイルと混ざりやすく、オイルの燃料希釈を促進する。オイルの燃料希釈が進むと、シリンダの壁面にできている油膜の表面張力が低下し、燃焼室内に油滴となって飛散しやすくなる。このことは、筒内噴射弁のみを備える内燃機関だけでなく、筒内噴射弁とポート噴射弁とを備える内燃機関にも当てはまる。通常の設定によれば、低速高負荷域では、筒内噴射弁による燃料噴射の比率が高くされる(一般的には100パーセントに設定される)からである。
LSPIは、トルク変動を生じさせて内燃機関の運転性を悪化させる。さらに、LSPIが繰り返し起こることで、内燃機関の本体(具体的には、シリンダブロックやシリンダヘッド)や部品(具体的には、ピストンリングやピストン或いはバルブ等)の劣化が進行していく。下記の特許文献1には、前者の問題に対する解決策として、LSPIの発生を検知した場合には、筒内噴射弁による燃料噴射の比率を下げてポート噴射弁による燃料噴射の比率を上げることによってLSPIの発生を抑制することが開示されている。また、下記の特許文献2には、後者の問題に対する解決策として、LSPIの発生回数が走行距離に応じて設定される閾値を超えたら、空燃比をリッチ側に変更することによってLSPIの発生を抑制することが開示されている。
特開2014−240627号公報 特開2013−204507号公報
しかしながら、筒内噴射弁とポート噴射弁との間の燃料噴射の分担率や空燃比は、最適な燃費性能とエミッション性能が得られるように適合されているものであるから、それらを変更することは燃費性能やエミッション性能の観点からは望ましくない。つまり、上記の特許文献1や2に開示されている技術によれば、LSPIの発生を抑えるという目的は達せられるものの、その副作用として燃費性能の悪化やエミッション性能の悪化を招くおそれがある。また、特許文献2に開示されている技術によれば、空燃比をリッチ化することによって、LSPIの発生につながるシリンダ壁面のオイルの燃料希釈がさらに促進されるおそれがある。
ところで、本特許出願に係る発明者らは、内燃機関のシリンダブロックに2系統の冷却水流路を形成することについて検討している。具体的には、シリンダの周囲壁面を全体的に冷却する第1冷却水流路と、吸気の温度への影響が大きい部位を局所的に冷却する第2冷却水流路とを形成し、第2冷却水流路には第1冷却水流路を流れる冷却水よりも低温の冷却水を流すことを検討している。吸気の温度への影響が大きい部位とは、具体的には、吸気ポートと、シリンダの周囲壁面のうち燃焼室寄りの壁面である。
この構成によれば、吸気の温度への影響が大きい部位に限定して局所的に冷却を強めることができるので、フリクションを増大させることなく異常燃焼(LSPIだけでなくノッキングも含む)の発生を効果的に抑制することができ、また、吸気の充填効率を向上させることもできるものと期待される。また、燃料噴射の分担率や空燃比を事後的に変更せずに済むことから、異常燃焼の発生を抑制しながら所期の燃費性能やエミッション性能を維持することができるものと期待される。
ただし、上記の検討中の技術(この技術は本特許出願の出願時点では未公知である)には解決すべき課題がある。何らかの理由によって、第2冷却水流路を流れる冷却水の水温が過度に低くなった場合、筒内噴射弁から噴射される燃料の蒸発がさらに遅れるために、シリンダの壁面においてオイルの燃料希釈が進みやすくなる。オイルの燃料希釈が進めば、前述のとおり燃焼室内に油滴が飛散しやすくなるし、シリンダの壁面におけるデポジットの増加も顕著になる。また、第2冷却水流路が吸気ポートを冷却する場合、吸気ポートが過度に冷却されることでデポジットの成長が促進され、それが剥離して燃焼室に流入することも懸念される。燃焼室内に飛散した油滴やデポジットは、LSPIを発生させる要因であるから、これらが増大することでLSPIが発生する可能性は高くなる。つまり、上記の検討中の技術でも、LSPIに対する対策は必要とされる。
LSPIに関する問題のうち、より深刻な問題は、LSPIの繰り返しにより内燃機関の劣化が進行することである。毎回のLSPIの発生を内燃機関の制御によって抑えることは、運転性の向上にはつながるものの、副作用として燃費性能やエミッション性能を低下させる。運転性と燃費性能及びエミッション性能とを比較した場合、昨今は後者に対する要求のほうが大きい。しかし、燃費性能及びエミッション性能の観点から毎回のLSPIの発生は許容したとしても、それが繰り返されることで生じる内燃機関の劣化は、内燃機関の寿命を低下させて車両の走行可能距離を大きく低下させることになるため放置しておくことはできない。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、燃費性能やエミッション性能の低下を抑えつつ、LSPIの繰り返しによる内燃機関の劣化の進行を抑えることができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、シリンダの上部に形成される燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁と、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁とを備える内燃機関に適用される。この内燃機関は、第1冷却水によってシリンダの周壁を冷却する第1冷却水流路と、第1冷却水よりも低温の第2冷却水によって、吸気の温度への影響が大きい部位を冷却する第2冷却水流路とを備える内燃機関でもある。第2冷却水流路により冷却される部位には、吸気ポートと、シリンダの第1冷却水流路により冷却される部位よりも燃焼室寄りの周壁の少なくとも一方が含まれる。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、LSPIによる内燃機関の劣化度合いを示す指標値を計算する指標値計算手段と、この指標値を1つの判断材料としてLSPIの発生を抑制するための第1の処理を実施する第1のLSPI抑制制御手段とを備えて構成される。第1のLSPI抑制制御手段は、詳しくは、指標値が第1閾値を超えた場合、第2冷却水の水温が閾値温度よりも低く、且つ、内燃機関が低速高負荷域に設定された特定運転領域で運転することを条件としてLSPIの発生を抑制するための第1の処理を実施する。LSPIの発生を抑制するための第1の処理では、指標値が第1閾値を超える前に比べて、筒内噴射弁による燃料噴射の比率を下げてポート噴射弁による燃料噴射の比率を上げることが実施される。
このように構成された制御装置によれば、指標値が第1閾値を超えたら単純にLSPIの発生を抑制するための第1の処理が実施されるのではなく、LSPIの発生の蓋然性が高い条件、つまり、第2冷却水の水温が閾値温度よりも低いことと、内燃機関が特定運転領域で運転することが満たされた場合に限り、第1の処理が実施される。これにより、LSPIの発生を抑制することの副作用として起きる燃費性能やエミッション性能の低下は抑えられる。また、第1の処理、つまり、筒内噴射弁による燃料噴射の比率を下げてポート噴射弁による燃料噴射の比率を上げることによれば、LSPIの発生につながるシリンダ壁面のオイルの燃料希釈が抑えられるので、LSPIの発生頻度を低下させて内燃機関の劣化の進行を抑えることができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置の好ましい形態では、さらに、上記の指標値を1つの判断材料としてLSPIの発生を抑制するための第2の処理を実施する第2のLSPI抑制制御手段を備えて構成される。第2のLSPI抑制制御手段は、詳しくは、指標値が第1閾値よりも大きい第2閾値を超えた場合、内燃機関が特定運転領域で運転することを条件としてLSPIの発生を抑制するための第2の処理を実施する。LSPIの発生を抑制するための第2の処理では、指標値が第2閾値を超える前に比べて、第2冷却水の温度を上昇させることが行われる。
このような構成によれば、第1の処理が実施されてもLSPIの発生頻度が低下せず、指標値が第1閾値よりも大きい第2閾値を超えた場合、第1の処理に加えてLSPIの発生を抑制するための第2の処理が実施される。第2の処理、つまり、第2冷却水の温度を上昇させることによれば、シリンダ壁面(シリンダの燃焼室よりの壁面)の温度の上昇によってLSPIの発生につながるシリンダ壁面のオイルの燃料希釈がより効果的に抑えられるので、LSPIの発生頻度を低下させて内燃機関の劣化の進行を抑えることができる。ただし、シリンダ壁面の温度が上昇することには、充填効率の低下やノッキングの助長といったデメリットもある。この点については、指標値が第2閾値を超えたら単純に第2の処理が実施されるのではなく、内燃機関が特定運転領域で運転する場合に限り、第2の処理が実施されることによって、デメリットは最小限に抑えられる。
以上述べたとおり、本発明に係る内燃機関の制御装置によれば、燃費性能やエミッション性能の低下を抑えつつ、LSPIの繰り返しによる内燃機関の劣化の進行を抑えることができる。
実施の形態の内燃機関の構成を模式的に示す図である。 実施の形態の内燃機関の冷却系の構成を示す図である。 LT流量制御の制御フローを示すフローチャートである。 LSPIの発生領域を示す図である。 第1のLSPI抑制制御の制御フローを示すフローチャートである。 第1のLSPI抑制制御の効果を説明する図である。 第2のLSPI抑制制御の制御フローを示すフローチャートである。 第2のLSPI抑制制御の効果を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
1.内燃機関の構成
図1は、本実施の形態に係る内燃機関の構成を模式的に示す図である。図1には、内燃機関1を構成する要素がクランク軸に垂直な1つの平面上に投影して描かれている。本実施の形態に係る内燃機関1は、複数のシリンダ4を有する火花点火式の多気筒エンジン(以下、単にエンジンという)である。シリンダ4の数と配置に限定はない。エンジン1は、シリンダ4が形成されたシリンダブロック3と、シリンダブロック3上に図示しないガスケットを介して配置されるシリンダヘッド2とを有している。シリンダ4内にはその軸方向に往復動するピストン8が配置されている。シリンダヘッド2の下面には、シリンダ4の上部空間であるペントルーフ形状の燃焼室6が形成されている。
シリンダヘッド2には、燃焼室6に連通する吸気ポート10及び排気ポート12が形成されている。吸気ポート10の燃焼室6に連通する開口部には、吸気バルブ14が設けられ、排気ポート12の燃焼室6に連通する開口部には、排気バルブ16が設けられている。図示はされていないが、吸気ポート10は、シリンダヘッド2の側面に形成された入口から燃焼室6に連通する開口部に向かう途中で二股に分かれている。吸気ポート10が二股に分かれる部分の上流には、吸気ポート10の内部に燃料を噴射するポート噴射弁24が設けられている。二股に分かれた吸気ポート10の間であって、吸気ポート10の下方には、先端が燃焼室6を臨むように、燃焼室6の内部に燃料を噴射する筒内噴射弁26が設けられている。また、燃焼室6の頂部付近には、点火プラグ20と、燃焼圧を計測するための燃焼圧センサ22が設けられている。
エンジン1は、ECU(Electronic Control Unit)100を備える。ECU100は、少なくとも入出力インタフェース、ROM、RAM、CPUを有している。入出力インタフェースは、エンジン1及び車両に取り付けられた各種センサからセンサ信号を取り込むとともに、エンジン1が備えるアクチュエータに対して操作信号を出力するために設けられる。ROMには、エンジン1を制御するための各種の制御プログラムやマップを含む各種の制御データが記憶されている。CPUは、制御プログラムをROMから読みだして実行し、取り込んだセンサ信号に基づいて操作信号を生成する。
2.冷却系の構成
図2は、エンジン1の冷却系の構成を示す図である。エンジン1の冷却系には、冷却水を供給する冷却水循環システム30,50が2系統設けられている。冷却水の供給は、エンジン1のシリンダブロック3とシリンダヘッド2の両方に対して行われる。2系統の冷却水循環システム30,50はともに独立した閉ループであり、循環する冷却水の温度を異ならせることができる。以下、相対的に低温の冷却水が循環する冷却水循環システム30をLT冷却水循環システムと称し、相対的に高温の冷却水が循環する冷却水循環システム50をHT冷却水循環システムと称する。また、LT冷却水循環システム30を循環する冷却水をLT冷却水と称し、HT冷却水循環システム50を循環する冷却水をHT冷却水と称する。なお、LTはLow Temperatureの略であり、HTはHigh Temperatureの略である。
LT冷却水循環システム30は、シリンダヘッド2の内部に形成されたヘッド内LT冷却水流路32と、シリンダブロック3の内部に形成されたブロック内LT冷却水流路34とを含む。ヘッド内LT冷却水流路32は吸気ポート10(図1参照)の近傍に設けられている。ブロック内LT冷却水流路34はシリンダ4(図1参照)の燃焼室6(図1参照)よりの周壁、つまり、燃焼室6内を旋回する吸気流が特にあたりやすい部分を囲むように設けられている。吸気ポート10や吸気バルブ14(図1参照)の温度、そして、シリンダ4の上部の壁面温度はノッキングに対する感度が高い。よって、これらをヘッド内LT冷却水流路32やブロック内LT冷却水流路34によって重点的に冷却することにより、高負荷域でのノッキングの発生、さらには、低速高負荷域でのLPSIの発生を効果的に抑えることができる。なお、ヘッド内LT冷却水流路32とブロック内LT冷却水流路34とは、シリンダヘッド2とシリンダブロック3との合わせ面に形成された開口を介して接続されている。
シリンダヘッド2にはヘッド内LT冷却水流路32に連通する冷却水入口と冷却水出口が形成されている。シリンダヘッド2の冷却水入口は冷却水導入管36によってLTラジエータ40の冷却水出口に接続され、シリンダヘッド2の冷却水出口は冷却水排出管38によってLTラジエータ40の冷却水入口に接続されている。冷却水導入管36と冷却水排出管38とは、LTラジエータ40をバイパスするバイパス管42によって接続されている。バイパス管42が冷却水排出管38から分岐する分岐部には、三方弁44が設けられている。冷却水導入管36におけるバイパス管42の合流部の下流には、LT冷却水を循環させるための電動ウォータポンプ46が設けられている。電動ウォータポンプ46の吐出量は、モータの出力を調整することによって任意に変更することができる。冷却水排出管38における三方弁44の上流には、エンジン1内を通過したLT冷却水の温度(以下、LT水温という)を計測するための温度センサ48が取り付けられている。本実施の形態においては、LT水温とは、温度センサ48により計測される冷却水出口温度を意味するものとする。
HT冷却水循環システム50は、シリンダブロック3の内部に形成されたブロック内HT冷却水流路54と、シリンダヘッド2の内部に形成されたヘッド内HT冷却水流路55とを含む。前述のブロック内LT冷却水流路34が局所的に設けられたものであるのに対し、ブロック内HT冷却水流路54はシリンダ4の周壁を囲むウォータジャケットの主要部を構成しシリンダ4の周壁を全体的に冷却している。ヘッド内HT冷却水流路55は排気ポート近傍から吸気ポート近傍にかけて設けられている。吸気ポート10を流れる吸気は、ヘッド内HT冷却水流路55を流れるHT冷却水によって粗熱をとられてから、より低温のLT冷却水が流れるヘッド内LT冷却水流路32によって冷却される。なお、ヘッド内HT冷却水流路55とブロック内HT冷却水流路54とは、シリンダヘッド2とシリンダブロック3との合わせ面に形成された開口を介して接続されている。
シリンダブロック3にはブロック内HT冷却水流路54に連通する冷却水入口と冷却水出口が形成されている。シリンダブロック3の冷却水入口は冷却水導入管56によってHTラジエータ60の冷却水出口に接続され、シリンダヘッド2の冷却水出口は冷却水排出管58によってHTラジエータ60の冷却水入口に接続されている。冷却水導入管56と冷却水排出管58とは、HTラジエータ60をバイパスするバイパス管62によって接続されている。バイパス管62が冷却水導入管56に合流する合流部には、サーモスタット64が設けられている。冷却水導入管56におけるサーモスタット64の下流には、HT冷却水を循環させるための機械式のウォータポンプ66が設けられている。ウォータポンプ66はエンジン1のクランクシャフトにベルトを介して連結されている。冷却水排出管58におけるバイパス管62の分岐部の上流には、エンジン1内を通過したHT冷却水の温度(以下、HT水温という)を計測するための温度センサ68が取り付けられている。本実施の形態においては、HT水温とは、温度センサ68により計測される冷却水出口温度を意味するものとする。
上述のように、HT冷却水循環システム50では、ウォータポンプ66はエンジン1により駆動されるため、HT冷却水はエンジン1の運転中は常に循環する。HT冷却水循環システム50を循環する冷却水の水温は、サーモスタット64によって自動的に調整される。一方、LT冷却水循環システム30では、電動ウォータポンプ46が用いられるため、エンジン1の運転に関係なくLT冷却水を循環させたり停止させたりすることができる。また、電動ウォータポンプ46に与える駆動デューティによって循環するLT冷却水の流量を制御することができる。また、LT冷却水循環システム30を循環するLT冷却水の水温は、三方弁44或いは電動ウォータポンプ46の操作によって能動的に調整することができる。
LT冷却水循環システム30の三方弁44と電動ウォータポンプ46の操作は、制御装置100により行われる。制御装置100は、電動ウォータポンプ46を操作してLT冷却水の流量(以下、LT流量という)を制御することによって、また、三方弁44を操作してLTラジエータ40をバイパスするLT冷却水の割合を制御することによって、ヘッド内LT冷却水流路32やブロック内LT冷却水流路34を流れるLT冷却水の水温を適温に調整する。
なお、上述のように構成されるエンジン1の冷却系と特許請求の範囲に係る発明との関係では、ブロック内HT冷却水流路54は第1冷却水流路に相当し、HT冷却水は第1冷却水に相当する。また、ブロック内LT冷却水流路34は第2冷却水流路に相当し、LT冷却水は第2冷却水に相当する。
3.LT流量制御
制御装置100は、シリンダヘッド2とシリンダブロック3のそれぞれの要部を適温に冷却するためにLT流量を制御する。図3は、制御装置100によるLT流量制御の制御フローを示すフローチャートである。制御装置100は、このようなフローで表されるルーチンをECUのクロック数に対応する所定の制御周期で繰り返し実行する。
まず、制御装置100は、ステップS2において、ヘッド内LT冷却水流路32やブロック内LT冷却水流路34を流れるLT冷却水の目標温度であるLT目標水温を設定する。制御装置100は、ノッキング等の異常燃焼を抑制するための冷却水温度をLT目標水温として決定する。制御装置100のROMに記憶されたマップにおいて、LT目標水温はエンジン回転速度及び負荷(詳しくは、充填効率)で特定されるエンジン1の運転状態に関連付けられている。
次に、制御装置100は、ステップS4において、ステップS2で設定されたLT目標水温に対して必要な補正を行なう。制御装置100は、ノッキングの検出結果に基づいてLT水温を学習するLT水温学習機能を有している。LT水温学習機能によれば、燃焼圧センサ22の信号からノッキングが検知された場合、LT水温を低下させ、ノッキングを抑制できる温度を学習することが行なわれる。制御装置100は、LT水温学習機能によって学習した温度からLT目標水温に対する補正量を算出し、その補正量をLT目標水温に反映する。さらに、制御装置100は、LSPIの発生状況に応じてLT目標水温を補正する機能を有している。この機能については、後の章で詳しく説明する。
次に、制御装置100は、ステップS6において、ステップS4で補正されたLT目標水温からLT流量の要求値であるLT要求流量を算出する。詳しくは、制御装置100は、予め用意されたLT目標水温とLT要求流量とを関連付けるマップを参照してLT要求流量のフィードフォワード項を算出するとともに、LT目標水温と温度センサ48により計測されたLT冷却水の現在温度(出口温度)との差分に基づくフィードバック制御によって、LT要求流量のフィードバック項を算出する。
次に、制御装置100は、ステップS8において、ステップS6で決定されたLT要求流量から電動ウォータポンプ46の駆動デューティを決定する。ただし、LT冷却水循環システム30内にLT流量を調節するバルブが設けられているのであれば、そのバルブの開度を操作することでLT流量を調節することもできる。
最後に、制御装置100は、ステップS10において、ステップS8で決定された駆動デューティによって電動ウォータポンプ46を操作し、ヘッド内LT冷却水流路32及びブロック内LT冷却水流路34への通水を実施する。これにより、LT流量が変化し、シリンダヘッド2とシリンダブロック3のそれぞれの要部は適温に冷却される。
4.LSPIの検知
LSPIは、燃焼室6内に飛散した油滴等を着火源として、点火プラグ20による正規の点火前に起きる異常燃焼である。図4は、LSPIの発生領域を示す図である。図4に示すように、エンジン回転速度と負荷(詳しくは、充填効率)とで定められる運転領域のうち、低速高負荷域にLSPIが発生しやすい領域がある。図4には、各運転領域における、ポート噴射弁24による燃料噴射(PFI)と筒内噴射弁26による燃料噴射(DI)との間の分担比率が併せて示されている。低負荷領域では、PFIとDIとの比率は50:50に設定されているのに対し、高負荷領域では、PFIとDIとの比率は0:100に設定されている。このように、筒内噴射弁26による燃料噴射の比率が高くされていることが、低速高負荷域においてLSPIが発生しやすい1つの理由になっている。
LSPIが発生した場合には、燃焼室6の圧力が異常に高くなる。制御装置100は、燃焼圧センサ22の信号を取り込んで処理することにより、LSPIを検知する。LSPIはエンジン1の本体や部品を劣化させる。エンジン1の劣化がどれだけ進行したか、つまり、エンジン1の劣化度合いは、LSPIの発生履歴に依存する。LSPIの発生履歴には、LSPIが繰り返し起きた回数、発生の頻度、各回のLSPIの強度等が含まれる。
制御装置100は、車両がオフラインされてからのLSPIの累積回数をカウンタによって計数している。LSPIが発生するごとに劣化が進行すると考えられるから、その累積回数が大きくなるほど劣化度合いも大きくなると考えてよい。よって、制御装置100が計数するLSPIの累積回数は、エンジン1の劣化度合いを示す指標値として用いることができる。なお、本実施の形態では燃焼圧センサ22によってLSPIを検知しているが、ノックセンサをLSPIの検知手段として用いることもできる。ノックセンサにより検知した振動がノッキングによるものかLSPIによるものかは、振動の強度と検知したクランク角度とから判断することができる。
5.第1のLSPI抑制制御
5−1.第1のLSPI抑制制御の概要
制御装置100は、LSPIを検知したとしても、それに対する回避策を直ぐにとることはしない。回避策をとることによる運転性の向上よりも、燃費性能の悪化やエミッション性能の悪化を生じさせないことを優先するためである。しかし、LSPIが繰り返されると、エンジン1の本体や部品の劣化が進行していき、劣化による部品の破損等の車両の走行に支障をきたす事態が発生するおそれがある。このような事態を避けるため、制御装置100は、LSPIの累積回数が走行距離に応じて決まる閾値を超えることを1つの条件として、LSPIを抑制するための処理を実施する。
制御装置100が実施するLSPIを抑制するための処理には、2つの処理がある。第1の処理は、筒内噴射弁26による燃料噴射の比率を下げてポート噴射弁24による燃料噴射の比率を上げる処理である。筒内噴射弁26による燃料噴射の比率を下げれば、LSPIの発生につながるシリンダ4の壁面のオイルの燃料希釈が抑えられるので、LSPIの発生頻度を低下させて劣化の進行を抑えることができる。
制御装置100は、第1の処理を実行する条件として、次の3つの条件を定めている。第1の処理の1つ目の条件は、LSPIの累積回数が第1閾値を越えることである。第1閾値は走行距離の関数とされていて、走行距離が延びるのに合わせて値は大きくなっていく。エンジン1の劣化の進み具合は、走行距離に対するLSPIの累積回数、つまり、LSPIの発生頻度に依存する。このため、第1閾値は、保障すべき走行距離を達成する上で許容されるLSPIの発生頻度から決められている。
第1の処理の2つ目の条件は、LSPIの発生領域でエンジン1が運転することである。制御装置100の制御プログラムにおいて、LSPIの発生領域はエンジン回転速度と負荷によって予め特定されている。この予め特定された運転領域(特定運転領域)でエンジン1が運転される場合には他の領域に比べてLSPIが発生する確率は高い。逆に言えば、特定運転領域の外ではLSPIが発生する確率は高くないので、第1の処理を実行する必要はないし、燃費性能やエミッション性能の観点からは寧ろ実行しないほうが好ましい。
第1の処理の3つ目の条件は、LT水温が所定の閾値温度よりも低いことである。LT目標水温を設定するマップでは、LT目標水温はLPSIが発生しにくい温度に初期設定されている。しかし、LT水温学習機能が働いたときには、ノッキングを抑制するようにLT水温が初期設定値よりも低下させられる場合がある。また、HT冷却水循環システム50に冷却異常が発生してHT水温が下がらないときには、HT冷却水循環システム50の冷却性能の低下分をLT冷却水による冷却によって補うように、電動ウォータポンプ46の駆動デューティを最大にすることが行なわれる場合がある。これらの場合、LT水温が過度に低下することにより、ヘッド内LT冷却水流路32によって冷却される吸気ポート10や、ブロック内LT冷却水流路34によって冷却されるシリンダ4の燃焼室6よりの周壁において、壁面温度の過度の低下を招く可能性がある。このことは、筒内噴射弁26から噴射される燃料の蒸発を遅らせ、シリンダ4の壁面においてオイルの燃料希釈を進行させる。3つ目の条件の成否の判定基準となる閾値温度は、LSPIの発生が顕著になる温度(例えば40から50℃)に設定されている。
制御装置100は、上記の3つの条件の全てが満たされた場合に限り、第1の処理を実行する。第1の処理では、指標値が第1閾値を超える前に比べて、筒内噴射弁26による燃料噴射の比率を下げてポート噴射弁24による燃料噴射の比率を上げること、具体的には、PFIとDIとの比率を0:100から50:50に変更することが行なわれる。
上記の3つの条件の成否を判定し、第1の処理を実行するためのエンジン制御を、第1のLSPI抑制制御という。制御装置100のROMには、第1のLSPI抑制制御の制御プログラムが記憶されている。
5−2.第1のLSPI抑制制御の制御フロー
図5は、制御装置100による第1のLSPI抑制制御の制御フローを示すフローチャートである。制御装置100は、このようなフローで表されるルーチンをECUのクロック数に対応する所定の制御周期で繰り返し実行する。
まず、制御装置100は、ステップS102において、温度センサ48により計測されたLT水温(ethwl)を読み込む。次に、制御装置100は、ステップS104において、ステップS102で読みこんだLT水温(ethwl)と閾値温度(THt)とを比較し、LT水温が閾値温度より低いかどうか判定する。ステップS104の判定は、前述の3つ目の条件に関する判定である。
LT水温が閾値温度より低い場合、制御装置100は、ステップS106において、LSPIの累積回数(Clspi)を読み込む。前述のように、LSPIの累積回数は、LSPIが検知されるごとにカウンタによって計数されている。次に、制御装置100は、ステップS108において、ステップS106で読みこんだLSPIの累積回数(Clspi)と第1閾値(THc1)とを比較し、LSPIの累積回数が第1閾値を超えているかどうか判定する。第1閾値はマップにおいて走行距離に関連付けられ、現在の走行距離に応じた第1閾値の値がマップから読み出される。ステップS108の判定は、前述の1つ目の条件に関する判定である。
LSPIの累積回数が第1閾値を超えている場合、制御装置100は、ステップS110において、エンジン回転速度(NE)及び負荷(KL)を読み込む。負荷(充填効率)はエアフローメータで計測される吸気量とエンジン回転速度とから計算される。次に、制御装置100は、ステップS112において、ステップS110で読みこんだエンジン回転速度及び負荷で特定されるエンジン1の動作点が、LSPI発生領域に該当する特定運転領域に入っているかどうか判定する。ステップS112の判定は、前述の2つ目の条件に関する判定である。
エンジン1の動作点が特定運転領域に入って前述の3つの条件の全てが満たされた場合、制御装置100は、ステップS114において、筒内噴射弁26とポート噴射弁24との間の噴射比率を変更する。つまり、前述の第1の処理を実行する。具体的には、前出の図4に示すように、高負荷領域でのPFIとDIとの比率は0:100に初期設定されているが、これを低負荷領域でのPFIとDIとの比率と同様に、50:50に変更することが行われる。
ステップS104、S108、S112の何れか1つでも判定結果が否定であった場合、ステップS114の処理は実行されない。この場合、予め設定されている噴射比率が維持される。
5−3.第1のLSPI抑制制御の効果
図6に示すグラフは、走行距離に対するLSPI累積回数の変化を示している。細い実線で描かれた曲線は、1系統の冷却系を備える一般的なエンジンにおけるLSPI累積回数の走行距離による変化を示している。対して、破線で描かれた曲線と太い実線で描かれた曲線は、低温と高温の2系統の冷却系を備えるエンジンにおけるLSPI累積回数の走行距離による変化を示している。実施の形態のような2系統の冷却系を備えるエンジンでは、ノッキング抑制のためのLT水温学習機能が働いた結果、低速高負荷域でLSPIが発生しやすくなり、走行距離に対するLSPI累積回数の増加率が1系統の冷却系をエンジンよりも大きくなることがあり得る。図6は、そのような例を表している。
破線で描かれた曲線と太い実線で描かれた曲線との違いは、第1のLSPI抑制制御の実施の有無である。第1のLSPI抑制制御が実施されない場合、破線で描かれるように、LSPI累積回数は高い増加率で増加し続け、早い段階にてフェイルセーフの実施が必要となるおそれがある。フェイルセーフでは、エンジン1の劣化による破損を防ぐことを最優先とするため、トルクの制限などの運転性やその他の性能への影響が大きい措置がとられる。
対して、第1のLSPI抑制制御が実施される場合、実線で描かれるように、LSPI累積回数が第1閾値ライン(走行距離に対する第1閾値の変化を示す線)を超えてからのLSPI累積回数の増加率は低減される。LSPI累積回数が第1閾値ラインを下回った場合、第1の処理の実行は解除されるため、LSPI累積回数の増加率は再び上昇するようになる。しかし、第1閾値ラインを超えるたびに第1の処理が実行されることで、LSPI累積回数はおおむね第1閾値ラインに沿って変化するようになる。これにより、エンジン1の劣化の進行が抑えられ、所期の走行距離までエンジン1を耐用させることが可能となる。
6.第2のLSPI抑制制御
6−1.第2のLSPI抑制制御の概要
制御装置100が実施するLSPIを抑制するための2つ目の処理は、LT水温を上昇させる処理である。LT水温を上昇させてHT水温に近づければ、LT冷却水によって冷却されているシリンダ4の壁面(シリンダ4の燃焼室6よりの壁面)の温度が上昇し、筒内噴射弁26から噴射された燃料の蒸発が進むことで、LSPIの発生につながるシリンダ4の壁面のオイルの燃料希釈が抑えられる。ただし、LT水温を上昇させると、エンジン1が低温と高温の2系統の冷却系を備えることのメリットも同時に低減することになる。
制御装置100は、第2の処理を実行する条件として、次の2つの条件を定めている。第2の処理の1つ目の条件は、LSPIの累積回数が第1閾値よりも大きい第2閾値を越えることである。第1閾値と同様に、第2閾値も走行距離の関数とされている。第2閾値は第1閾値よりも大きい値であることから、第1のLSPI制御によって第1の処理が実行されてLSPI累積回数の増加率が低減した場合には、LSPIの累積回数が第2閾値を超える可能性は低い。つまり、第2の処理は、第1の処理を実行してもなおLSPI累積回数の増加率が低減しなかった場合に限って実行される、フェイルセーフに準じた処理である。
第2の処理の2つ目の条件は、LSPIの発生領域でエンジン1が運転することである。LSPIの発生領域に対応して設定された特定運転領域でエンジン1が運転される場合に限り、第2の処理が実行される。
制御装置100は、上記の2つの条件の全てが満たされた場合に限り、第2の処理を実行する。第2の処理では、指標値が第2閾値を超える前に比べて、LT水温を上昇させること、具体的には、LT目標水温を上昇側に補正することが行なわれる。LT目標水温の補正値は、LSPIの累積回数が第2閾値を超え、その差分が大きくなるほど大きい値に設定される。
上記の2つの条件の成否を判定し、第2の処理を実行するためのエンジン制御を、第2のLSPI抑制制御という。制御装置100のROMには、第2のLSPI抑制制御の制御プログラムが記憶されている。
6−2.第2のLSPI抑制制御の制御フロー
図7は、制御装置100による第2のLSPI抑制制御の制御フローを示すフローチャートである。制御装置100は、このようなフローで表されるルーチンをECUのクロック数に対応する所定の制御周期で繰り返し実行する。また、制御装置100は、第2のLSPI抑制制御のルーチンを第1のLSPI抑制制御のルーチンと並行して実行する。
まず、制御装置100は、ステップS202において、LSPIの累積回数(Clpsi)を読み込む。次に、制御装置100は、ステップS204において、ステップS202で読みこんだLSPIの累積回数(Clpsi)と第2閾値(THc2)とを比較し、LSPIの累積回数が第2閾値を超えているかどうか判定する。第2閾値はマップにおいて走行距離に関連付けられ、現在の走行距離に応じた第2閾値の値がマップから読み出される。ステップS204の判定は、前述の1つ目の条件に関する判定である。
LSPIの累積回数が第2閾値を超えている場合、制御装置100は、ステップS206において、エンジン回転速度(NE)及び負荷(KL)を読み込む。次に、制御装置100は、ステップS208において、ステップS206で読みこんだエンジン回転速度及び負荷で特定されるエンジン1の動作点が、LSPI発生領域に該当する特定運転領域に入っているかどうか判定する。ステップS208の判定は、前述の2つ目の条件に関する判定である。
エンジン1の動作点が特定運転領域に入って前述の2つの条件の全てが満たされた場合、制御装置100は、ステップS210において、LT目標水温に対する補正値を算出する。つまり、前述の第2の処理を実行する。制御装置100のROMには、LSPI累積回数(Clpsi)と第2閾値(THc2)との差に補正値を関連付けるマップが記憶されている。図7には、そのマップの例が示されている。この例では、LSPI累積回数が第2閾値と等しい場合の補正値は2℃とされ、LSPI累積回数が第2閾値よりも1回大きくなるごとに、補正値は2℃ずつ高くされている。ステップS210で算出された補正値は、前述のLT流量制御のステップS4において、ステップS2で設定されたLT目標水温に加算される。
ステップS204、S208の何れか1つでも判定結果が否定であった場合、ステップS210の処理は実行されない。この場合、現在制御されているLT水温が維持される。
6−3.第2のLSPI抑制制御の効果
図8に示すグラフは、本実施の形態のエンジンにおける走行距離に対するLSPI累積回数の変化を示している。このグラフに示す例では、LSPI累積回数が第1閾値ラインを超えた後、第1の処理が実行されることで一旦はLSPI累積回数の増加率は低減されている。しかし、再びLSPI累積回数の増加率は上昇に転じている。
このとき、第1のLSPI抑制制御のみが実施されるのであれば、LSPI累積回数は高い増加率で増加し続け、やがてフェイルセーフの実施が必要となるおそれがある。しかし、本実施の形態では、第1のLSPI抑制制御だけでなく第2のLSPI抑制制御も実施されているので、LSPI累積回数が第2閾値ライン(走行距離に対する第2閾値の変化を示す線)を超えてからのLSPI累積回数の増加率は低減される。これにより、エンジン1の劣化の進行が抑えられ、所期の走行距離までエンジン1を耐用させることが可能となる。
7.その他
上述の実施の形態では、LPSIを検知して、その累積回数をエンジン1の劣化度合いを示す指標値として用いている。ただし、LSPIの発生毎にLSPIの強度で重み付けしたパラメータを計算し、そのパラメータの値を積算したものを指標値とすることもできる。LSPIの強度は、例えば、燃焼圧センサ22により計測される燃焼圧の振幅から推定することができる。また、LSPIの発生毎にLSPIの発生頻度で重み付けしたパラメータを計算し、そのパラメータの値を積算したものを指標値とすることもできる。LSPIの発生頻度は、一定の走行距離或いは走行時間におけるLSPIの発生回数として定義されるが、簡易的には、前回の発生から今回の発生までの走行距離或いは時間の逆数をLSPIの発生頻度としてもよい。
第1閾値及び第2閾値を決定するパラメータとして走行距離を用いているが、エンジン1の運転時間をパラメータとして第1閾値及び第2閾値を決定してもよい。特に、LSPI領域(特定運転領域)での運転時間をパラメータとして第1閾値及び第2閾値を決定することが好ましい。
第2のLSPI抑制制御は必ずしも必須ではない。少なくとも第1のLSPI抑制制御が実施されれば、エンジン1の劣化の進行を抑え、所期の走行距離までエンジン1を耐用させることが可能となる。第2のLSPI抑制制御は、所期の走行距離までエンジン1を耐用させることをより確実にするために実施することが好ましい制御である。
1 エンジン
2 シリンダヘッド
3 シリンダブロック
4 シリンダ
6 燃焼室
10 吸気ポート
14 吸気バルブ
20 点火プラグ
22 燃焼圧センサ
24 ポート噴射弁
26 筒内噴射弁
30 LT冷却水循環システム
32 ヘッド内LT冷却水流路
34 ブロック内LT冷却水流路
40 LTラジエータ
46 電動ウォータポンプ
48 温度センサ
50 HT冷却水循環システム
54 ブロック内HT冷却水流路
55 ヘッド内HT冷却水流路
60 HTラジエータ
68 温度センサ
100 制御装置
シリンダブロック3にはブロック内HT冷却水流路54に連通する冷却水入口と冷却水出口が形成されている。シリンダブロック3の冷却水入口は冷却水導入管56によってHTラジエータ60の冷却水出口に接続され、シリンダブロック3の冷却水出口は冷却水排出管58によってHTラジエータ60の冷却水入口に接続されている。冷却水導入管56と冷却水排出管58とは、HTラジエータ60をバイパスするバイパス管62によって接続されている。バイパス管62が冷却水導入管56に合流する合流部には、サーモスタット64が設けられている。冷却水導入管56におけるサーモスタット64の下流には、HT冷却水を循環させるための機械式のウォータポンプ66が設けられている。ウォータポンプ66はエンジン1のクランクシャフトにベルトを介して連結されている。冷却水排出管58におけるバイパス管62の分岐部の上流には、エンジン1内を通過したHT冷却水の温度(以下、HT水温という)を計測するための温度センサ68が取り付けられている。本実施の形態においては、HT水温とは、温度センサ68により計測される冷却水出口温度を意味するものとする。
5−3.第1のLSPI抑制制御の効果
図6に示すグラフは、走行距離に対するLSPI累積回数の変化を示している。細い実線で描かれた曲線は、1系統の冷却系を備える一般的なエンジンにおけるLSPI累積回数の走行距離による変化を示している。対して、破線で描かれた曲線と太い実線で描かれた曲線は、低温と高温の2系統の冷却系を備えるエンジンにおけるLSPI累積回数の走行距離による変化を示している。実施の形態のような2系統の冷却系を備えるエンジンでは、ノッキング抑制のためのLT水温学習機能が働いた結果、低速高負荷域でLSPIが発生しやすくなり、走行距離に対するLSPI累積回数の増加率が1系統の冷却系を備えるエンジンよりも大きくなることがあり得る。図6は、そのような例を表している。

Claims (2)

  1. シリンダの上部に形成される燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁と、
    吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁と、
    前記シリンダの周壁を冷却する第1冷却水流路と、
    前記第1冷却水流路を流れる第1冷却水よりも低温の第2冷却水により、前記吸気ポート或いは前記シリンダの前記第1冷却水流路により冷却される部位よりも前記燃焼室寄りの周壁を冷却する第2冷却水流路と、を備える内燃機関の制御装置において、
    LSPIによる前記内燃機関の劣化度合いを示す指標値を計算する指標値計算手段と、
    前記指標値が第1閾値を超えた場合、前記第2冷却水の水温が閾値温度よりも低く、且つ、前記内燃機関が低速高負荷域に設定された特定運転領域で運転するときは、前記指標値が前記第1閾値を超える前に比べて、前記筒内噴射弁による燃料噴射の比率を下げて前記ポート噴射弁による燃料噴射の比率を上げる第1のLSPI抑制制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記指標値が前記第1閾値よりも大きい第2閾値を超えた場合、前記内燃機関が前記特定運転領域で運転するときは、前記指標値が前記第2閾値を超える前に比べて、前記第2冷却水の温度を上昇させる第2のLSPI抑制制御手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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