JP2017002706A - デッキ材およびこれを用いたデッキ構造 - Google Patents
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Description
(1)デッキ構造の説明
図1および図2は、本発明の第1実施形態にかかるデッキ構造を示している。本図に示されるデッキ構造は、例えば屋外においてテラスもしくは遊歩道(ボードウォーク)として使用されるものであり、床面を形成する複数のデッキ材1と、デッキ材1を下から支持する支持フレーム10と、支持フレーム10を地盤Eに支持する複数の台座部20とを備えている。
次に、主に図3および図4を用いて、デッキ材1の詳細構造について説明する。本図に示すように、デッキ材1は、内部に空間(後述する複数の閉空間S)を有する中空状の部材であり、その断面は全体として扁平な矩形状を呈している。すなわち、デッキ材1は、水平面に沿って形成された平坦な上面2および下面3と、鉛直面に沿って形成された左右一対の側面4とを有している。
次に、上記第1実施形態のデッキ材1による水はけ性の改善効果を確認するために行った実験について、図5を用いて説明する。図5は、表面粗さや材質の異なる種々のデッキ材を実施例1〜4および比較例1〜3として用意し、それらの水はけ性を比較する実験を行った結果を示した表である。
実施例1として、図1〜図4に示したような二層構造のデッキ材を、幅145mmで長さ1mのテストピースに加工したものを用意した。傾斜面5の傾斜角度θは45°、幅wは3mmとした。表層材1Aにおける木粉の配合比率は10%、基材1Bにおける木粉の配合比率は30%とした。そして、サンドペーパを用いて傾斜面5を粗し加工するとともに、ベルトサンダーを用いて上面2を粗し加工することにより、傾斜面5の表面粗さ(算術平均粗さ)をRa=3.0μm、上面2の表面粗さをRa=7.2μmとした。
実施例2として、実施例1と同じ形状・構造のデッキ材のテストピースを用意した。ただし、実施例1と異なり、傾斜面5の表面粗さをRa=4.6μmとした(上面2は同じくRa=7.2μm)。
実施例3として、実施例1と同じ形状・構造のデッキ材のテストピースを用意した。ただし、実施例1と異なり、傾斜面5の表面粗さをRa=7.4μmとした(上面2は同じくRa=7.2μm)。
実施例4として、実施例1と同じ形状・構造のデッキ材のテストピースを用意した。ただし、実施例1と異なり、傾斜面5の表面粗さをRa=15.9μmとした(上面2は同じくRa=7.2μm)。また、傾斜面5の粗し加工には、サンドペーパではなく金属ブラシを使用した。
比較例1として、実施例1と同じ形状・構造のデッキ材のテストピースを用意した。ただし、実施例1と異なり、傾斜面5の表面粗さをRa=1.2μmとした(上面2は同じくRa=7.2μm)。
比較例2として、実施例1と同じ形状・構造のデッキ材のテストピースを用意した。ただし、実施例1と異なり、傾斜面5の表面粗さをRa=7.4μmとし、かつ上面2の表面粗さをRa=0.7μmとした。すなわち、傾斜面5のみを粗し加工して上面2には粗し加工をしないことにより、傾斜面5をRa=7.4μmの粗面とする一方、上面2は押出成形後の素の面(Ra=0.7μm)のままとした。
比較例3として、木粉が50%の比率で配合された木粉配合樹脂からなる単層構造のデッキ材を、実施例1と同じく幅145mmで長さ1mのテストピースに加工したものを用意した。この比較例3も、実施例1〜4と同様の(図1〜図4に示した上面2および傾斜面5と同様の)上面および傾斜面を有している。ただし、上面のみに粗し加工を行い、傾斜面への粗し加工は特に行わなかった。その結果、傾斜面の表面粗さはRa=0.7μm、上面の表面粗さはRa=5.0μmとなった。
図5において、水はけ性の欄に記載した「〇」「◎」「×」は、水はけ性の良し悪しを表している。具体的に、水はけ性の評価は、デッキ材の上面に30分間にわたって散水し、散水完了後1時間が経過した時点での上面の乾き度合を観察することにより行った。そして、1時間経過後に上面からほとんど水がなくなった(乾いた)場合の水はけ性を「◎」(良好)、少々の水が残った場合の水はけ性を「〇」(良)、多くの水が残った場合の水はけ性を「×」(不可)と評価した。
次に、図5のような実験結果が得られた理由等について考察する。まず、実施例1〜4と比較例1とを対比すると、同じ材質および構造(図1〜図4参照)をもったデッキ材1であるにもかかわらず、上面2または傾斜面5の表面粗さの相違によって水はけ性に有意な差が生じていることが分かる。
上記第1実施形態では、デッキ材1の上面2が平坦面とされていたが、デッキ材の上面は平坦面に限られず、凹凸面であってもよい。次に、その一例を本発明の第2実施形態(図7〜図12)として説明する。
上記各実施形態では、梯子状の中空断面を有するデッキ材1(51)を例示したが、本発明のデッキ材は種々の断面形状を有することが可能であり、例えば中実断面を有したデッキ材であってもよい。
1A 表層材
1B 基材
2 上面
5 傾斜面
10 支持フレーム
20 台座部
51 デッキ材
52 上面
60 凹溝
61 溝側面
61a 粗面部
62 溝底面
62a 傾斜粗面部
65 凸端面
E 地盤
Claims (11)
- 屋外に設置され、所定方向に延びる板状のデッキ材であって、
上面と、当該上面の幅方向両端に連設され、外側ほど高さが低くなるように傾斜した傾斜面とを備え、
前記上面および傾斜面の算術平均粗さRaが3.0μm以上に設定された、ことを特徴とするデッキ材。 - 請求項1記載のデッキ材において、
前記上面および傾斜面の算術平均粗さRaが3.0μm以上30μm以下に設定された、ことを特徴とするデッキ材。 - 請求項2記載のデッキ材において、
前記上面および傾斜面の算術平均粗さRaが4.5μm以上20μm以下に設定された、ことを特徴とするデッキ材。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のデッキ材において、
少なくとも前記上面および傾斜面を形成する部分が、合成樹脂に木粉を配合した木粉配合樹脂により構成された、ことを特徴とするデッキ材。 - 請求項4記載のデッキ材において、
木粉配合樹脂製の基材と、当該基材を覆うとともに前記上面および傾斜面を構成する木粉配合樹脂製の表層材とを備え、
前記基材における木粉の配合比率よりも、前記表層材における木粉の配合比率の方が小さくされた、ことを特徴とするデッキ材。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のデッキ材において、
前記傾斜面の幅が1.5mm以上5mm以下に設定されるとともに、水平面に対する前記傾斜面の傾斜角度が20°以上70°以下に設定された、ことを特徴とするデッキ材。 - 請求項6記載のデッキ材において、
前記傾斜面の幅が2mm以上4mm以下に設定されるとともに、水平面に対する前記傾斜面の傾斜角度が30°以上60°以下に設定された、ことを特徴とするデッキ材。 - 屋外に設置され、所定方向に沿って延びる複数の凹溝が上面に形成された板状のデッキ材であって、
前記各凹溝は、凹溝以外の領域に形成される複数の凸条の上面である凸端面から下方に落ち込む一対の溝側面と、各溝側面の下端どうしをつなぐ溝底面とにより区画された溝であり、
前記溝底面は、前記所定方向の端部に、終端に近づくほど高さが低くなるように傾斜するとともに当該端部以外の領域よりも表面が粗くされた傾斜粗面部を有する、ことを特徴とするデッキ材。 - 請求項8記載のデッキ材において、
前記溝側面は、前記所定方向の端部に、当該端部以外の領域よりも表面が粗くされた粗面部を有する、ことを特徴とするデッキ材。 - 請求項8または9記載のデッキ材において、
前記凸端面は、前記溝底面における前記傾斜粗面部以外の領域よりも粗い面に形成されている、ことを特徴とするデッキ材。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載のデッキ材と、
前記デッキ材を下から支持する支持フレームと、
前記支持フレームを地盤に固定する台座部とを備えた、ことを特徴とするデッキ構造。
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