JP7224041B2 - グレーチング、および、排水ユニット - Google Patents

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本発明は、グレーチング、および、排水ユニットに関する。詳しくは、メインバーの保持性が良好であると共に、メインバーの破損が起きにくいグレーチング、および、排水ユニットに関する。
従来から、排水溝の開口部には、転落による怪我等の防止やゴミの流入を制限するために、蓋材(グレーチング)が設置されている。道路等の屋外に設置されるグレーチングは、その上を車輌等の重量物が通過し、そして、風雨や寒暑に晒される等の使用環境下にあることから、耐久性や耐蝕性等を備えた金属製であることが多い。
一方で、室内プールや浴室等の屋内に配置されるグレーチングは、屋外に設置されるものと同等の耐久性が要求されることは少ない。このため、室内用のグレーチングには、例えば、安価で軽量、加工がしやすい合成樹脂製のものが多く採用されている。
しかしながら、合成樹脂製のグレーチングは、その質感が、設置された床面等(例えば、大理石調の床材を使用した浴室等)の周囲の雰囲気にそぐわないこともある。そこで、本発明者は、高級感を有する室内用のグレーチングとして、図8に示すグレーチングを過去に開発している。
グレーチング9は、無垢材を使用し、設置時の上面が踏面部分となる略角棒状の複数本のメインバー91を、所定の間隔を空けて平行に配置し、各メインバー91の底面部分に、ステー92を架け渡して連結したものである。また、メインバー91とステー92の連結は、ステー92の長手方向に所定間隔で穿設された各ネジ孔93にスクリューネジ94を螺挿してなされるものである。このグレーチング9によれば、メインバー91の持つ外観によって、大理石調の床材を使用した浴室等の雰囲気に合うものとなっている。
株式会社シマブン 製品案内 RAFFINE [Wood]木製グレーチング インターネット<URL:http://shimabun.jp/raffine/pdf/wood.pdf>
ところで、前述のようにメインバー91にスクリューネジ94を螺挿するための各ネジ孔93を設けることで、メインバー91の繊維が断ち切られてしまう。この結果、各ネジ孔93の周辺部分における木組織の材料強度が低下し、メインバー91の荷重耐性が低下するおそれがある。
また、メインバー91に対し、その長手方向と交差する方向から力が加わると、スクリュー94と各ネジ孔93周辺に負荷が繰り返し加わり、メインバー91からステー92が脱離するおそれもあり、メインバーの保持性の点で充分ではない。なお、この点は、金属製あるいはプラスチック製などの他の素材で作られたグレーチングであっても同様であり、ネジなどで接合した場合に力が局所的にかかってしまうことによる劣化が予想される。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、メインバーの保持性が良好であると共に、メインバーの破損が起きにくいグレーチング、および、同グレーチングを備える排水ユニットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のグレーチングは、棒体であり、その表面に複数の係合溝が設けられたメインバーと、該メインバーに設けられた一の前記係合溝から他の前記係合溝にかけての領域を覆うと共に、一の前記係合溝及び他の前記係合溝にその端部を係合可能な係合突部を含むメインバー保持部と、該メインバー保持部を介して前記メインバーを取り付け可能な取付基部を有する基体部とを備える。
ここで、メインバーが棒体であることによって、所定の長さを有するグレーチングとすることができる。なお、メインバーは、木材、竹材、石材、石質材(石粉を固めた物)、合成樹脂材により形成されたものが挙げられる。また、メインバーは、断面形状が四角形等の多角形、正円形、楕円形等であってもよく、特に限定されるものではない。メインバーが木材の場合、無垢材が好適であるが、これに限定されるものではなく、例えば、集成材であってもよい。そして、メインバーは、無塗装又は有塗装のいずれであってもよい。更に、メインバーは、防腐処理や防カビ処理が施されたものであってもよい。
表面に複数の係合溝が設けられたメインバーと、一の係合溝及び他の係合溝にその端部を係合可能な係合突部を含むメインバー保持部によって、一の係合溝及び他の係合溝に係合突部の端部を係合させることができる。これにより、メインバーはメインバー保持部によって保持される。
基体部は、係合突部を含むメインバー保持部と、取付基部とを有し、全体としてメインバーを保持する部材である。
メインバー保持部は、一の係合溝から他の係合溝にかけての領域を覆うことによって、メインバーの荷重をメインバー保持部の内面で受け止めることができる。このように、メインバーに荷重が加わった際に生じる力を全体で受け止めて、局所的な力がかかることを抑止する構造になっており、メインバーに耐荷重性、ひいては耐久性を持たせることができ、破損が起きにくいグレーチングとすることができる。
一の係合溝及び他の係合溝にその端部を係合可能な係合突部によって、メインバーの長手方向と交差する方向から力が加わった際、一の係合溝及び他の係合溝に係合した係合突部の先端に加えられる力を係合突部全体で受け止めるため、局所的に力が加わることを抑制でき、破損することを抑止することができる。
メインバー保持部を介してメインバーに取り付け可能な取付基部によって、メインバーと基体部とを一体に設けることができる。
また、メインバーの略全長にわたって一の係合溝及び他の係合溝が設けられると共に、メインバーの略全長にわたって一の係合溝及び他の係合溝と係合突部が係合可能である場合は、メインバーをその全長にわたって更に確実に保持することができるので、より良好な保持性を持たせることができる。
上記の目的を達成するために、本発明のグレーチングは、棒体であり、その表面に複数の係合溝が設けられた第1のメインバーと、棒状であり、その表面に複数の係合溝が略全長にわたって設けられた第2のメインバーと、前記第1のメインバーに設けられた一の前記係合溝から他の前記係合溝にかけての領域を覆うと共に、一の前記係合溝及び他の前記係合溝にその端部を係合可能な第1の係合突部を含むメインバー保持部と、該メインバー保持部を介して前記第1のメインバーを取り付け可能な取付基部と、複数の前記取付基部を連結し、前記第2のメインバーに設けられた一の前記係合溝から他の前記係合溝にかけての領域を覆うと共に、一の前記係合溝及び他の前記係合溝にその端部を係合可能な第2の係合突部を含む連結部を有する基体部とを備える。
ここで、第1のメインバーと第2のメインバーが棒体であることによって、所定の長さを有するグレーチングとすることができる。なお、第1のメインバー及び第2のメインバーは、断面形状が四角形等の多角形、正円形、楕円形等であってもよく、特に限定されるものではない。また、第1のメインバー及び第2のメインバーは、無垢材が好適であるが、これに限定されるものではなく、例えば、集成材であってもよい。
表面に複数の係合溝が設けられた第1のメインバーと、第1のメインバーに設けられた一の係合溝及び他の係合溝にその端部を係合可能な第1の係合突部を含むメインバー保持部によって、一の係合溝及び他の係合溝に第1の係合突部の端部を係合させることができる。これにより、第1のメインバーはメインバー保持部によって保持される。
基体部は、第1の係合突部を含むメインバー保持部、取付基部及び第2の係合突部を含む連結部を有し、全体として第1のメインバーを保持する部材である。
メインバー保持部は、第1のメインバーに設けられた一の係合溝から他の係合溝にかけての領域を覆うことによって、第1のメインバーの荷重をメインバー保持部の内面で受け止めることができる。このように、第1のメインバーに荷重が加わった際に生じる力を全体で受け止めて、局所的な力がかかることを抑止する構造になっており、第1のメインバー及び第2のメインバーに耐荷重性、ひいては耐久性を持たせることができ、破損が起きにくいグレーチングとすることができる。
第1のメインバーに設けられた一の係合溝及び他の係合溝にその端部を係合可能な第1の係合突部によって、第1のメインバーの長手方向と交差する方向から力が加わった際、一の係合溝及び他の係合溝に係合した第1の係合突部の先端に加えられる力を第1の係合突部全体で受け止めるため、局所的に力が加わることを抑制でき、破損することを抑止することができる。
メインバー保持部を介して第1のメインバーを取り付け可能な取付基部によって、第1のメインバーと基体部とを一体に設けることができる。
複数の取付基部を連結する連結部によって、複数の取付基部をより確実に連結することができ、グレーチング全体の強度を挙げることができる。
表面に複数の係合溝が略全長にわたって設けられた第2のメインバーと、第2のメインバーに設けられた一の係合溝及び他の係合溝にその端部を係合可能な第2の係合突部を含む連結部によって、一の係合溝及び他の係合溝に第2の係合突部の端部を係合させることができる。これにより、第2のメインバーは連結部によって保持される。
そして、連結部は、第2のメインバーに設けられた一の係合溝から他の係合溝にかけての領域を覆うことによって、第2のメインバーの荷重を連結部の内面で受け止めることができる。このように、第2のメインバーに荷重が加わった際に生じる力を全体で受け止めて、局所的な力がかかることを抑止する構造になっており、第2のメインバーに耐荷重性、ひいては耐久性を持たせることができ、破損が起きにくいグレーチングとすることができる。
第2のメインバーに設けられた一の係合溝及び他の係合溝にその端部を係合可能な第2の係合突部によって、第2のメインバーの長手方向と交差する方向から力が加わった際、一の係合溝及び他の係合溝に係合した第2の係合突部の先端に加えられる力を第2の係合突部全体で受け止めるため、局所的に力が加わることを抑制でき、破損することを抑止することができる。
また、メインバー保持部が略リップ溝形に形成されている場合は、一の係合溝及び他の係合溝と略リップ溝形が係合することでさらに確実に係合させることができるので、保持性をさらに向上させることができる。
なお、「略リップ溝形」は、リップがメインバー保持部及び連結部の開口端縁に設けられている場合のみならず、開口方向端縁よりも内底寄りに設けられている場合も含む。
また、連結部が略リップ溝形に形成されている場合は、一の係合溝及び他の係合溝と略リップ溝形が係合することでさらに確実に係合させることができるので、保持性をさらに向上させることができる。
また、基体部が、メインバーの端面を覆う端面保護部を備える場合は、乾燥や経年劣化等により割れが生じやすいメインバーの端面に、直接的な衝撃が加わらないように保護することにより、メインバーの劣化を防ぎ、破損しにくいグレーチングとすることができる。
なお、端面保護部は、メインバーの端面毎に覆うもの、いくつかのメインバーの端面毎に覆うもの、または、各メインバーの端面全てを架け渡すように覆うもの、のいずれの態様であってもよい。
また、端面保護部が、メインバーの各端面を覆う覆い部と、覆い部と略直角をなし、連結部、取付基部、またはメインバー保持部の少なくともいずれか一つに取り付け可能な接続部とを含む場合は、端面保護部を、連結部、取付基部またはメインバー保持部の少なくともいずれか一つに確実に取り付けることができるので、メインバーの端部を補強して破損が起きにくくすることができる。
上記の目的を達成するために、本発明の排水ユニットは、棒体であり、その表面に複数の係合溝が設けられたメインバーと、該メインバーに設けられた一の前記係合溝から他の前記係合溝にかけての領域を覆うと共に、一の係合溝及び他の前記係合溝にその端部を係合可能な係合突部を含むメインバー保持部と、該メインバー保持部を介して前記メインバーを取り付け可能な取付基部を有する基体部とを有するグレーチングと、該グレーチングが取り付けられた排水部とを備える。
ここで、メインバーが棒体であることによって、所定の長さを有するグレーチングとすることができる。なお、メインバーは、断面形状が四角形等の多角形、正円形、楕円形等であってもよく、特に限定されるものではない。また、メインバーは、無垢材が好適であるが、これに限定されるものではなく、例えば、集成材であってもよい。
表面に複数の係合溝が設けられたメインバーと、一の係合溝及び他の係合溝にその端部を係合可能な係合突部を含むメインバー保持部によって、一の係合溝及び他の係合溝に係合突部の端部を係合させることができ、これによりメインバー保持部はメインバーを保持することができる。
基体部は、係合突部を含むメインバー保持部と、取付基部とを有し、全体としてメインバーを保持する部材である。
メインバー保持部は、メインバーに設けられた一の係合溝から他の係合溝にかけての領域を覆うことによって、メインバーの荷重をメインバー保持部内面で受け止めることができる。このように、メインバーに荷重が加わった際に生じる応力を全体で受け止めて局所的な応力がかかることを抑止する構造になっており、メインバーに耐荷重性、ひいては耐久性を持たせることができ、破損が起きにくいグレーチングとすることができる。
係合突部は、一の係合溝及び他の係合溝に端部を係合させることによって、メインバーがメインバー保持部から外れないように確実に保持することができる。
更に、係合突部によって、メインバーの長手方向と交差する方向から力が加わった際、一の係合溝及び他の係合溝に係合した係合突部の先端に加えられる力を各係合突部全体で受け止めるため、局所的に力が加わることを抑制でき、破損することを抑止することができる。
メインバー保持部を介してメインバーを取り付け可能な取付基部によって、メインバーと基体部とを一体に設けることができる。
排水部は、グレーチングの各メインバーの間の隙間から流入した水を受けることができる。そして、例えば、排水部に接続された排水管を介して、排水部の外に排水することができる。なお、「排水部」とは、枡状のもののほか、溝状のものも含む意味で使用している。
本発明によれば、メインバーの保持性が良好であると共に、メインバーの破損が起きにくいグレーチング、および、排水ユニットを提供することができる。
本発明のグレーチング(第1実施形態)であり、(a)はグレーチングの全体を示す斜視図、(b)及び(c)はグレーチングの端面部分を拡大して示す斜視図である。 図1に示すグレーチングの分解斜視図である。 本発明のグレーチング(第2実施形態)の全体を示す斜視図である。 図3に示すグレーチングの分解斜視図である。 図4に示す基体部の平面図である。 本発明の排水ユニットと、その使用状態を示す説明図である。 本発明のグレーチング(変形例1)の分解斜視図である。 非特許文献1に記載されたグレーチングである。
図1~図7を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。なお、以下の説明は、〔第1実施形態〕、〔第2実施形態〕、〔第3実施形態〕、〔変形例1〕、〔変形例2〕の順序により行う。また、図面各図における符号は、煩雑さを軽減し理解を容易にする範囲内で付しており、同一符号が付される複数の同等物についてはその一部にのみ符号を付す場合がある。
〔第1実施形態〕
図1、図2を参照して、本発明のグレーチング1について説明する。グレーチング1は、メインバー2と、メインバー2が取り付けられる基体部3とを備える。各部については以下詳述する。
(メインバー2)
メインバー2は、5本のメインバー構成材2a、2b、2c、2d、2eで構成されている(以下、メインバー構成材2a、2b、2c、2d、2e全体を説明する際には、「メインバー構成材2a~2e」と省略する)。
メインバー構成材2a~2eは、木製の棒体であり、各々が同じ長さ及び太さに設けられている。そして、メインバー構成材2a~2eは、断面形状が略正方形であり、上面22と、下面25と、側面23、23を有する(図1(b)(c)参照)。
本実施形態では、メインバー構成材2a~2eは、無垢のヒノキにより形成されているが、これに限定するものではなく、例えば、無垢のチーク、ウォールナット、チェリー、オーク又はメープルのいずれかにより形成されたものであってもよい。また、メインバー構成材は、木材の種類は必ずしも限定されないが、機能的には硬質な木材が好適であり、審美的には木目等が美しい木材が更に好適である。
上面22は、短手方向の中央部分が僅かに膨らんだ略円弧状に形成されている(図1(b)(c)参照)。下面25は、平坦に形成され、後述する底板311の上面とほぼ隙間無く当接するようにしてある(図1(b)(c)参照)。
側面23、23は、その長手方向の全長に亘る長さで略直線状に形成された係合溝24、24を有する。係合溝24、24は、側面23、23の高さ方向の略中央付近に所定深さ(本実施形態では約2mm)で形成されている。そして、左右に位置する係合溝24、24は、メインバー構成材2a~2eの断面視で、略同一の高さに設けられている(図1(b)(c)参照)。
(基体部3)
基体部3は、メインバー構成材2a~2eの各々について、下面25及び各側面23の下半分となる一部領域を覆うようにして保持するものである。
基体部3は、長尺な連結部材33(合計2本)と、連結部材33よりも短尺な帯状板である複数(合計5本)の取付基部32と、各取付基部32上面に取り付けられた複数(取付基部32毎に3個。合計15個)のメインバー保持部材31で構成されている。基体部3を構成する各部は金属製(本実施形態ではステンレススチール製)である。なお、メインバー保持部材31と連結部材33は、その長さにおいて相違するが、横断面視における形状及び寸法は同一である。
なお、本実施形態において、基体部3は、取付基部32の数が前述の通りであるが、これに限定するものではなく、例えば、基体部3が長手方向に更に長い又は短い場合等の理由から、取付基部32の数を増減してもよい。また、基体部3は、1本の取付基部32あたりのメインバー保持部材31の数が前述の通りであるが、これに限定するものではなく、例えば、基体部3が幅方向に更に広い又は狭い場合等の理由から、メインバー保持部材31の数を増減してもよい。更に、基体部3は、連結部材33の数が前述の通りであるが、これに限定するものではなく、例えば、基体部3が幅方向に更に広い又は狭い場合等の理由から、メインバー保持部材31の間にも配置する等して数を増減してもよい。
各メインバー保持部材31は、上方が開口した略リップ溝形で短尺なレール部材であり、1本の取付基部32の上面において、各々が所定間隔を空けて、各々溝の向きが平行になるように配置されている。
詳しくは、各メインバー保持部材31は、長手方向の長さ(換言すると、溝の側部開口方向に係る軸線方向における長さ)が、取付基部32の幅と略同じ長さに設けられている(図2、図5参照)。そして、各メインバー保持部材31は、その底板外面が取付基部32上面に固着され、1本の取付基部32における各連結部材33の間の領域に3個が等間隔で配設されている(図2、図5参照)。
各メインバー保持部材31は、底板311の両端から側板310が立設し、上方に開口した形状である。そして、各メインバー保持部材31は、各側板310の開口側端縁を内側へ略直角に屈曲した態様の係合突部312が設けられている。各係合突部312は、その長さが、係合溝24の深さよりも僅かに短い長さ(本実施形態では約1.5~1.8mm)に設定されている(図1(c)、図5参照)。
更に、グレーチング1の長手方向において、各取付基部32に取り付けられた状態における各メインバー保持部材31は、同一軸線上において側方の開口方向が直線的に一致し、各メインバー保持部材31の全てにメインバー構成材2b、2c、2dを挿通させて嵌着可能な位置に配設されている(図2、図4、図5参照)。
各取付基部32は、一方の端部上面が一の連結部材33下面に、他方の端部上面が他の連結部材33下面に、それぞれ固着されている。各取付基部32のうちの2本は、各連結部材33の長手方向両端に各1本ずつ配設され、各連結部材33と当該2本の取付基部32で、いわゆる方枠形状を成している。
そして、各取付基部32のうちの残る3本は、前述した2本(長手方向端部に配設)の間の領域に、等間隔で配設されている(図2、図5を参照)。つまり、各取付基部32は、各連結部材33の間の領域において各連結部材33と略直交して架設されており、各取付基部32と各連結部材33は、いわゆる梯子状に取り付けられて一体的に設けられている(図2、図5を参照)。
各連結部材33は、上方が開口した略リップ溝形で長尺なレール部材であり、各々が所定間隔を空けて平行に配置されている。詳しくは、連結部材33は、底板331の両端から側板330が立設し、上方に開口した形状である。そして、連結部材33は、各側板330の開口側端縁を内側へ略直角に屈曲した態様の係合突部332が設けられている。各係合突部332は、その長さが、係合溝24の深さよりも僅かに短い長さ(本実施形態では約1.5~1.8mm)に設定されている(図1(b)、図5参照)。
各連結部材33は、その長さが、メインバー構成材2a、2eと略同一の長さに形成され、メインバー構成材2a、2eの下面25側から両側の係止溝24までの領域を、メインバー構成材2a、2eの全長に亘り覆う構造である。
メインバー構成材2a~2eは、各メインバー保持部材31及び各連結部材33によって保持され、これにより、各メインバー構成材からなるメインバー2を備えたグレーチング1となる。
グレーチング1は、各連結部材33の内側の面全体を以て、メインバー構成材2a、2eの下面25及び側面23の係合溝24以下の領域に当接して支持する構造となっている。そして、グレーチング1は、各メインバー保持部材31の内側の面全体を以て、メインバー構成材2b、2c、2dの下面25及び側面23の係合溝24以下の領域に当接して支持する構造となっている。
メインバー構成材2bは、図2において手前側から2列目となる各取付基部32のうち、グレーチング1の長手方向のいずれかの端部に位置する取付基部32に対して、基体部3の枠外方向から、各係合溝24と各係合突部312とが係合するようにしてメインバー構成材2bの先部を嵌挿し、次いで、同様に隣接する取付基部32にも嵌挿し、グレーチング1の反対側に位置する取付基部32(換言すると、グレーチング1の長手方向において、最初に嵌挿した取付基部32と反対側の端部に位置する取付基部32)まで至ると、取り付けが完了する(図2参照)。
メインバー構成材2cは図2において手前側から3列目となる各取付基部32に、メインバー構成材2dは図2において手前側から4列目となる各取付基部32に、それぞれがメインバー構成材2bと同様の手順で取り付ける(図2参照)。
メインバー構成材2aは、図2において手前側から1列目となる連結部材33に対し、グレーチング1の長手方向のいずれかの端部(基体部3の枠外)方向から、各係合溝24と各係合突部332とが係合するようにしてメインバー構成材2aの先部を嵌挿し、グレーチング1の反対側に位置する端部まで至ると、取り付けが完了する(図2参照)。そして、メインバー構成材2eも、メインバー構成材2aと同様の手順で、図2において手前側から5列目となる連結部材33に取り付ける(図2参照)。
グレーチング1は、メインバー構成材2aと2bの間、メインバー構成材2bと2cの間、メインバー構成材2cと2dの間、及び、メインバー構成材2dと2eの間に、所定幅(本実施形態では4.75mm)の隙間(合計4条)が形成されている。
〔第2実施形態〕
図3~図5を参照する。各図に示すグレーチング1aは、グレーチング1の他の態様(第2実施形態)であり、図面に基づいて相違点について説明する。なお、後述する相違点を除き、各部における構造は、グレーチング1と概ね同じであるため、その説明を省略する。
グレーチング1aは、所定数のメインバー構成材からなるメインバー2と、メインバー2を取り付ける基体部3aと、メインバー2の各端面を覆う一対の端面保護部4を備える。なお、メインバー2は、第1実施形態のグレーチング1と同じ構造であるため、説明を省略する。また、基体部3aは、グレーチング1の基体部3と概ね同じ構造であり、相違点のみ説明する。
取付基部32aとメインバー保持部材31aには、グレーチング1aの両端に取り付けられた取付基部32aと取付基部32aに取り付けられたメインバー保持部材31aの底面311aとを貫通する、2つの貫通孔34が設けられている。各貫通孔34は、端面保護部4を取り付ける際に用いるネジ孔となり、後述する端面保護部4には、各貫通孔34と対応する2つの貫通穴43が設けられている(図4、図5参照)。
一対の端面保護部4は、各々同一の寸法及び構造である。端面保護部4は、各連結部材33aの端部、及び、取付基部32aに取り付けられたメインバー保持部材31aの端部を覆う覆い部41と、覆い部41と略直角をなす接続部42とを有し、全体として略L字状に形成されている。また、端面保護部4は、その長手方向の長さがグレーチング1aの短手方向と略同一の長さである(図4参照)。
接続部42には、基体部3aに端面保護部4を取り付けた状態で、前述の貫通孔34と対応する位置に、板厚方向に貫通した貫通孔43(合計2箇所)が形成されている。各貫通孔43は、貫通孔34と連通して、端面保護部4を取付基部32aに取り付ける際に用いるネジの挿入孔となる(図4、図5参照)。
端面保護部4と取付基部32aとの接続に使用するネジ(図示省略)は、その軸長が取付基部32aの上面に至る長さに設定されており、メインバー構成材(本実施形態では2cと2d)の底面25まで至らないようになっている。
端面保護部4の長手方向の長さは、グレーチング1aの短手方向と略同じ長さであり、同長さの覆い部41で、メインバー2を構成するメインバー構成材2a~2eの各端面を覆っている。そして、覆い部41の高さは、端面保護部4を取り付けた状態においてメインバー2の端面に現れている各係合突部312、332よりも高い位置に設けられている。
〔第3実施形態〕
図6を参照する。同図では排水ユニット5を示している。
排水ユニット5は、グレーチング1(グレーチング1aであってもよい)と排水部51を備え、排水部51の上部開口を覆うようにグレーチング1(1a)が取り付けられた構造である。なお、排水ユニット5において使用するグレーチングは、既述したグレーチング1またはグレーチング1aであるため、その構造の説明は省略する。
排水部51は、スラブ等設置した空間の床面Fに埋設されている。なお、排水部51は、排水管(図示省略)に接続されている。排水部51は、側壁(符号省略)と底壁(符号省略)を有し、上部が開口した枡状で、側壁上部の口縁部分に受け形状の段部分(図示省略)が設けられている。そして、この段部分は、グレーチング1(1a)の周縁部の下側を載置可能な所定幅の段面、及び、取り付け状態において、メインバー2上面と床面Fが略面一になる深さに形成されている。
(作 用)
図1~図6を参照して、グレーチング1(1a)と、これを使用した排水ユニット5の作用効果について説明する。
まず、グレーチング1(1a)を含む排水ユニット5を、図6のような屋内(例えば、プールの出入口や、浴室等の排水が必要な場所)に設置する。排水ユニット5は、グレーチング1(1a)のメインバー2が木製であることによって、その質感により設置した空間に高級感と和み、温かみを与えることができる。
排水ユニット5は、排水部51に形成された段部分によってグレーチング1(1a)の外縁部分を支持する簡易な構造であるため、グレーチング1(1a)の着脱が容易な構造となっている。排水部51は、メインバー2に形成された隙間を通過した水を受け(量が多い場合は一時溜め置き)、排水部51内の排水管(図示省略)を介して下水道へ排出することができる。
なお、グレーチング1(1a)の隙間は、前述した寸法であることにより、屋内で生じうるゴミ(例えば、体毛等)が詰まりにくくなっており、ゴミはs水と共に排水部51内に落下し、排水管の開口部に設けられたフィルタあるいは目皿(図示省略)で受けることができる。更に、この隙間は、前述した寸法であることにより、幼児がメインバー2を踏んだ際であっても、足指が隙間に入り込むような事故を抑制することができる。
メインバー2は、上面22が、前述の形状(短手方向の中央部分が僅かに膨らんだ略円弧状)であるため、踏んだ際の足裏への刺激が少ない。そして、上面22は、平坦でなく短手方向両側が下る形状であるため、上面22に水が溜まることなく、上面22から両側に形成された隙間に誘導され、上面22から隙間に向かう水の流れが一層円滑となって、排水効率が更に向上している。
ところで、隣接するメインバー構成材において各上面が平坦である一般的なグレーチングの場合、足裏とメインバー構成材の上面との接触面積が増加し、摩擦抵抗が減少して滑りやすく、また、上面が濡れて水が溜まることで水膜で覆われたような状態となることがあり、この状態では特に滑りやすい。
しかしながら、メインバー2においては、上面22に水が溜まって水膜ができにくく、かつ、隣接するメインバー構成材が、各々の上面22の中央部分が山状になり、間に挟まれた隙間が谷状になる。これにより、足裏と上面22との接触面積が減少し、摩擦抵抗が増加して滑りにくくなっている。
歩行者がメインバー2を踏んだ際には、メインバー構成材2a~2eのいずれか又は全てに垂直方向の曲げ荷重が加わるが、この荷重を、メインバー構成材2a、2eについては連結部材33(33a)の底板331(331a)が、メインバー構成材2b、2c、2dについてはメインバー保持部材31(31a)の底板331(331a)が、それぞれが有する剛性を以て下方から支持する。
つまり、メインバー構成材2a、2eは連結部材33(33a)の底板331(331a)と、メインバー構成材2b、2c、2dはメインバー保持部材31(31a)の底板311(311a)と、それぞれ一体的なって垂直方向の曲げ荷重を支え、かつ応力集中を抑制するので、メインバー構成材2a~2eの破断可能性を低減している。
加えて、取付基部32(32a)は、連結部材33(33a)又はメインバー保持部材31(31a)との重複部分において、底板331(331a)又は底板311(311a)と一体的になって厚みを増強しており、耐荷重性を向上させている。
また、歩行者がメインバー2を踏んだ際には、メインバー構成材2a~2eのいずれか又は全てに対して斜め上方向からの捻り荷重(歩行者の体重)が加わることがあるが、この荷重を、この荷重を、メインバー構成材2a、2eについては連結部材33(33a)の各側板(符号省略)が、メインバー構成材2b、2c、2dについてはメインバー保持部材31(31a)の各側板(符号省略)が、それぞれが有する剛性を以て側方から支持する。
つまり、メインバー構成材2a、2eは連結部材33(33a)の各側板と、メインバー構成材2b、2c、2dはメインバー保持部材31(31a)の各側板とそれぞれ一体的なって斜め上方向からの捻り荷重を支え、かつ応力集中を抑制するので、メインバー構成材2a~2eの破断可能性を低減している。
また、連結部材33(33a)は、その内面全体で、メインバー構成材2a、2eの下面25及び各側面23の下半分に当接して支持するため、保持性が良く、各係合突部332は、前述の構成により、係合溝24の奥まで入り込み、メインバー構成材2a、2eが上方向に抜けないように保持することができる。
係合突部332と係合溝24による係合構造は、特許文献1記載のグレーチング9のように、メインバー91にスクリューネジ94を螺挿してメインバー91を固定する構造ではないため、スクリューネジでメインバー構成材2a、2eの繊維が断ち切られず、これにより、メインバー構成材2a、2eの木組織の材料強度低下(ひいては荷重耐性の低下)、を招くことがない。
加えて、係合突部332と係合溝24による係合構造は、連結部材33(33a)の長手方向に亘る長尺な係合構造であるため、狭い領域(スクリューネジ94でメインバー91を固定する構造のような螺挿部分周辺)における応力集中を招かず、係合構造の破損によるメインバー構成材2a、2eの脱離が起きにくい。
また、各メインバー保持部材31(31a)は、グレーチング1(1a)の長手方向における配置が、各メインバー保持部材31(31a)の側部開口が同一軸線の延長線上で開口方向が一致していることにより、各メインバー保持部材31(31a)を通すようにしてメインバー2b、2c、2dを嵌着することができる。
そして、各メインバー保持部材31(31a)は、その配置が当該構成であることにより、メインバー2b、2c、2dを嵌着する際に、各係合溝24と各係合突部312との位置合わせのための細かな設計及び細やかな取り付け作業が不要で、設計及び加工作業の容易化を実現している。
更に、メインバー保持部材31(31a)は、その内面全体で、メインバー構成材2b、2c、2dの下面25及び各側面23の下半分に当接して支持するため、保持性が良く、各係合突部312は、前述の構成により、係合溝24の奥まで入り込み、メインバー構成材2b、2c、2dが上方向に抜けないように保持することができる。
係合突部312と係合溝24による係合構造は、特許文献1記載のグレーチング9のように、メインバー91にスクリューネジ94を螺挿してメインバー91を固定する構造ではないため、スクリューネジでメインバー構成材2b、2c、2dの繊維が断ち切られず、これにより、メインバー構成材2b、2c、2dの木組織の材料強度低下(ひいては荷重耐性の低下)、を招くことがない。
加えて、係合突部312と係合溝24による係合構造は、メインバー保持部材31(31a)の長手方向に亘る係合構造であるため、狭い領域(スクリューネジ94でメインバー91を固定する構造のような螺挿部分周辺)における応力集中を招かず、係合構造の破損によるメインバー構成材2a、2eの脱離が起きにくい。
なお、メインバー保持部材31(31a)の係合突部312の長さは、連結部材33(33a)の係合突部332よりも短尺ではあるが、メインバー保持部材31(31a)は、グレーチング1(1a)の長手方向へ間隔を空けて5個が直列に並んだ構造であり、各メインバー保持部材31(31a)の係合突部312の長さを合計するとそれなりの長さであり、少なくとも「スクリューネジ94の螺挿部分周辺」よりも応力集中が生じにくい広さの領域を以て成る係合構造である。
各取付基部32と各連結部材33は、梯子状に一体的に設けられていることにより、荷重を全体的で受けて応力集中が起きにくく、捻り方向への耐荷重性を向上させている。
ところで、グレーチングのメインバー構成材を保持する部材を、全て連結部材33のような長手方向に亘る長尺かつステンレススチール製のような剛性素材で構成した場合、相当な重量となる。
しかしながら、グレーチング1(1a)は、長尺な連結部材33とは異なり、メインバー保持部材31(31a)が、短尺であると共に点線状に少数配設して成る構成であるため、メインバーの良好な保持性を確保しつつも、グレーチング1(1a)の全体重量の軽減化を達成している。
このグレーチング1(1a)によれば、従来製品と比較して軽量であるため、運搬、設置、清掃等のメンテナンス、あるいは撤去の際の作業負担を軽減することができる。
また、グレーチング1(1a)は、取付基部32に3個のメインバー保持部材31(31a)が等間隔に取り付けられた構造であるため、連結部材33(33a)と共に、メインバー構成材2a~2eを等間隔に並設することができる。これにより、メインバー2に所定の隙間が形成される。
なお、前述したメインバー2の隙間は、取付基部32に3個のメインバー保持部材31(31a)が等間隔に取り付けられると共に、連結部材33(33a)を有する構造であるため、メインバー構成材2a~2eを等間隔に並設することができ、これによって所定の間隔で形成されるものである。
グレーチング1aについては、端面保護部4の長手方向の長さがグレーチング1aの短手方向と略同じ長さであるため、同長さの覆い部41で、メインバー2を構成するメインバー構成材2a~2eの各端面を覆うことができる。これにより、端面保護部4は、乾燥や経年劣化等により割れが生じやすいメインバー構成材2a~2eの端面が直接的な衝撃を受けないように保護すると共に、メインバー構成材2a~2eの端面からの水の浸入を阻害することができる。更に、端面保護部4は、取り付けたメインバー構成材2a~2eが長手方向にスライドし基体部3aから外れることを防ぐことができる。
更に、経年等によりメインバー構成材2a~2eが劣化又は破損したときは、ネジ(図示省略)を抜いて端面保護部4を取り外せば、劣化等したメインバー構成材のみを取り外して交換することができる。これにより、グレーチング1全体を交換することなく、グレーチング1の美観と安全性を保持することができる。
なお、覆い部41は、前述の高さに設定されていることにより、各係合溝24とこれに係合した各係合突部312、332の端部を覆い隠すことができる。メインバー構成材2a~2eの端面において、各係合溝24とこれに係合した各係合突部312、332の端部は脆弱部分となり得るが、覆い部41があることによって当該部分が保護されると共に、目隠しとなって見た目も向上している。
また、端面保護部4を取付基部32aに接続するために使用する前述のネジ(図示省略)は、その軸の先端が、取付基部32aの上面に至る長さで端面保護部4と取付基部32aを十分に固定可能であると共に、メインバー構成材(本実施形態では2cと2d)の底面25まで至らないため、特許文献1記載のグレーチング9のように、メインバー構成材にネジ孔が形成されず、ネジ孔によるメインバーの強度低下及び水の浸入を招かない構造を実現している。
〔変形例1〕
図7を参照する。同図に示すグレーチング1bは、グレーチング1aの変形例(変形例1)である。グレーチング1aでは、その長手方向に亘る長尺なメインバー構成材2a、2b、2c、2d、2eが取着されているが、グレーチング1bは、その短手方向に亘る短尺なメインバー2fが取着されている点で相違する。なお、前述及び後述の相違点を除き、各部における構造と作用効果は、グレーチング1と概ね同じであるため、その説明を省略する。
前述の相違点に基づき、基体部の構造も以下の通り相違する。すなわち、基体部3aでは、各取付基部32aがグレーチング1aの長手方向へ等間隔で配置されているが、基体部3bでは、各取付基部32bはグレーチング1bの短手方向へ配置されている。また、基体部3aでは、各連結部材33がグレーチング1aの長手方向の長さと略同一であるが、基体部3bでは、各連結部材33bはグレーチング1bの短手方向の長さと略同一である。
そして、端面保護部4bの長手方向の長さは、グレーチング1bの長手方向と略同一の長さを有し、縦方向の板部分がメインバー2fの各端面を配列方向に覆う覆い部41bとなり、水平方向の板部分が接続部42bとなる。接続部42bは、基体部3bに端面保護部4を合わせた状態で、所定の位置に、板厚方向に貫通した貫通孔43b(合計5箇所)が形成されている。
変形例1のグレーチング1bによれば、メインバーの配列方向の相違により、グレーチング1aと異なる美観を生じさせるグレーチングを提供することができる。
〔変形例2〕
変形例2は、木製であるグレーチングのメインバー構成材が、含浸性且つ熱硬化性の薬剤を含浸させ、硬化後は撥水性を発揮する表層部(図示省略)を有するものである。表層部は、メインバー構成材の表面からメインバー構成材の中心軸方向へ0.5mm~5mmの深さを以て構成されている。なお、薬剤は、防腐能や防カビ能を有するものであってもよい。
変形例2のグレーチングによれば、従来の防腐能や防カビ能を有する塗剤と異なり、メインバーに経年による割れや表面の痩せが生じにくい。また、メインバーは、水が染み込まないので、強度低下や腐敗等による劣化を招きにくく、カビが生えにくいか、カビが生えても拭き取るだけで除去できるため、長期間に亘って見た目の良さを維持できる。なお、前述の相違点を除き、各部における構造と作用効果は、グレーチング1と概ね同じであるため、その説明を省略する。
本明細書および特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書および特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。また、第一、第二等の言葉は、等級や重要度を意味するものではなく、一つの要素を他の要素から区別するために使用したものである。
1、1a、1b グレーチング
2 メインバー
2a、2b、2c、2d、2e メインバー構成材
22 上面
23 側面
24 係合溝
25 下面
3(3a、3b) 基体部
31(31a、31b) メインバー保持部材
310 側板
311(311a、311b) 底板
312 係合突部
32(32a、32b) 取付基部
33(33a、33b) 連結部材
330 側板
331 底板
332 係合突部
333 底板
34 貫通孔
4(4b) 端面保護部
41(41b) 覆い部
42(42b) 接続部
43(43b) 貫通孔
9 グレーチング
91 メインバー
92 ステー
93 ネジ孔
94 スクリューネジ

Claims (6)

  1. 棒体であり、その表面に複数の係合溝が設けられた第1のメインバーと、
    棒状であり、その表面に複数の係合溝が略全長にわたって設けられた第2のメインバーと、
    前記第1のメインバーに設けられた一の前記係合溝から他の前記係合溝にかけての領域を覆うと共に、一の前記係合溝及び他の前記係合溝にその端部を係合可能な第1の係合突部を含むメインバー保持部と、該メインバー保持部を介して前記第1のメインバーを取り付け可能な取付基部と、複数の前記取付基部を連結し、前記第2のメインバーに設けられた一の前記係合溝から他の前記係合溝にかけての領域を覆うと共に、一の前記係合溝及び他の前記係合溝にその端部を係合可能な第2の係合突部を含む連結部を有する基体部と、を備える
    グレーチング。
  2. 前記メインバー保持部が略リップ溝形に形成されている
    請求項1に記載のグレーチング。
  3. 前記連結部が略リップ溝形に形成されている
    請求項1又は2に記載のグレーチング。
  4. 前記基体部が、前記第1のメインバーと前記第2のメインバーのいずれか又は両方の端面を覆う端面保護部を有する
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のグレーチング。
  5. 前記端面保護部が、前記第1のメインバーと前記第2のメインバーの各前記端面を覆う覆い部と、該覆い部と略直角をなし、前記連結部、前記取付基部、または前記メインバー保持部の少なくともいずれか一つに取り付け可能な接続部とを含む
    請求項4に記載のグレーチング。
  6. 棒体であり、その表面に複数の係合溝が設けられた第1のメインバー、棒状であり、その表面に複数の係合溝が略全長にわたって設けられた第2のメインバー、及び、前記第1のメインバーに設けられた一の前記係合溝から他の前記係合溝にかけての領域を覆うと共に、一の前記係合溝及び他の前記係合溝にその端部を係合可能な第1の係合突部を含むメインバー保持部、該メインバー保持部を介して前記第1のメインバーを取り付け可能な取付基部と、複数の前記取付基部を連結し、前記第2のメインバーに設けられた一の前記係合溝から他の前記係合溝にかけての領域を覆うと共に、一の前記係合溝及び他の前記係合溝にその端部を係合可能な第2の係合突部を含む連結部を含む基体部を有するグレーチングと、
    該グレーチングが取り付けられた排水部と、を備える
    排水ユニット。
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