JP2017001187A - 硫化物系ガス吸着用積層体 - Google Patents

硫化物系ガス吸着用積層体 Download PDF

Info

Publication number
JP2017001187A
JP2017001187A JP2015113888A JP2015113888A JP2017001187A JP 2017001187 A JP2017001187 A JP 2017001187A JP 2015113888 A JP2015113888 A JP 2015113888A JP 2015113888 A JP2015113888 A JP 2015113888A JP 2017001187 A JP2017001187 A JP 2017001187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sulfide
layer
based gas
laminate
gas adsorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015113888A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6555933B2 (ja
Inventor
篤史 安田
Atsushi Yasuda
篤史 安田
晶子 徳田
Akiko Tokuda
晶子 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
Priority to JP2015113888A priority Critical patent/JP6555933B2/ja
Publication of JP2017001187A publication Critical patent/JP2017001187A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6555933B2 publication Critical patent/JP6555933B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】様々な用途に用いることができ、かつ硫化物系ガス吸着剤による吸着量が飽和状態等の硫化物系ガスの吸着状態を把握することができる、硫化物系ガス吸着用積層体の提供。
【解決手段】バインダー12、及びバインダー12中に分散している硫化物系ガス吸着剤14を含む硫化物系ガス吸着層10、並びに硫化物系ガスと反応して変色する変色層30を有する、硫化物系ガス吸着用積層体100。変色層30が、Cu,Ag及びFe又はそれらの化合物より選択からなる硫化物系ガス吸着用積層体100。
【選択図】図1

Description

本発明は、硫化物系ガス吸着用積層体に関する。
硫化物系のガス、例えば硫化水素、メルカプタン等は、引火性及び毒性を有する有害なガスであり、また微量であっても刺激臭をもたらす。さらに、これらは高い腐食性を有するため、これらが発生する機器等では腐食等の問題が生じる場合がある。
例えば、硫化物系固体電解質を用いる全固体型リチウム電池では、硫化物系固体電解質が水分と接触すると内部で硫化水素が発生し、その性能が著しく劣化するという問題がある。
発光ダイオード(LED)機器においても、LED素子及び周辺部材(特に銀のリフレクタ部品)が腐食し、それによって出力が低下し、かつ/又は色調が変化するという問題がある。また、硫化物系ガスの発生する工場内では、生産機械を制御するための回路基板等の金属部材、例えば銀又は銅の端子が腐食して、断線やショートが起こりやすくなるという問題がある。このような問題は、銅、銀等の金属部材が用いられている表示装置や通信機の内部でも発生することがある。さらに、硫化物系ガスの濃度が高い下水道、排水処理施設等でも、金属部材やコンクリート材が腐食して劣化するという問題が起こりうる。
このような問題に対処するために、特許文献1に記載のような硫化物系ガスを除去するための吸着剤を用いることできる。そしてその場合、硫化物系ガス用の無機吸着剤は、単体では通常は粒状又は粉状であるため、他の無機吸着剤又は無機吸収剤と同様に、これらを繊維等に担持させ、又は樹脂に混練して用いることが考えられる。
樹脂に混練して用いる方法は、通気性の繊維等に担持させて用いる方法と比較して、一般的にガスの吸着性能が低くなることがある一方で、様々な形状の成形体に加工して様々な用途に用いることができるという利点がある。
しかし、吸着剤含有樹脂組成物をフィルム化する場合には、吸着剤の量を増やすに従って、フィルム強度の低下、表面粗さの悪化、ヒートシール性の低下、吸着剤の脱離等といった問題が起こる場合がある。
それに対して、特許文献2では、ゼオライト等の無機吸湿剤を低密度ポリエチレン(LDPE)に混練させて得た吸湿層に、補強フィルムを積層した積層体を開示している。この積層体は、上記のような問題は起こらず、様々な用途に使用することができる。
特許文献3においても、鉄系の酸素吸収剤を含む酸素吸収層をポリオレフィン系の層でサンドイッチすることによって、鉄系の酸素吸収剤が容器の内容物中へ溶出するのを防止している。
特開2011−104274号公報 特開2005−280188号公報 特開2000−343661号公報
硫化物系ガス用吸着剤は、特許文献1に記載の発明のように、硫化物系ガス吸着剤を単独で用いた場合でも、特許文献2及び3に記載の発明のように、硫化物系ガス吸着剤を樹脂に混練して用いた場合でも、吸着できる硫化物系ガスの量に限りがある。しかしながら、これらの文献に記載の発明においては、硫化物系ガス吸着剤の吸着量が飽和となっているか否かといった硫化物系ガスの吸着状態を把握することができないという問題があった。
そこで、本発明は、様々な用途に用いることができ、かつ硫化物系ガス吸着剤による硫化物系ガスの吸着状態を把握することができる、硫化物系ガス吸着用積層体を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記の通りである:
〈1〉 バインダー、及び上記バインダー中に分散している硫化物系ガス吸着剤を含む硫化物系ガス吸着層、並びに
硫化物系ガスと反応して変色する変色層
を有する、硫化物系ガス吸着用積層体。
〈2〉 上記変色層が、銅、銀、及び鉄、並びにそれらの化合物からなる群より選択される、上記〈1〉項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
〈3〉 上記変色層が、パターンとして形成されている、上記〈1〉又は〈2〉項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
〈4〉 硫化物系ガスとの反応により変色しない参照層を更に有し、
上記変色層が硫化物系ガスと反応する前において、上記変色層と上記参照層とが略同色である、
上記〈1〉〜〈3〉項のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
〈5〉 上記硫化物系ガス吸着層の上記変色層とは反対側面上に、第1のスキン層を有する、上記〈1〉〜〈4〉項のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
〈6〉 上記硫化物系ガス吸着層の上記変色層側面上に、第2のスキン層を有する、上記〈1〉〜〈5〉項のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
〈7〉 上記変色層の前記硫化物系ガス吸着層とは反対側に、非透過性層を更に有する、上記〈1〉〜〈6〉項のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
〈8〉 上記変色層の前記硫化物系ガス吸着層とは反対側に、
バインダー、及び上記バインダー中に分散している硫化物系ガス吸着剤を含む、更なる硫化物系ガス吸着層を更に有する、
上記〈1〉〜〈7〉項のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
〈9〉 上記硫化物系ガス吸着剤が、銅、鉄、亜鉛、マンガン、コバルト、ニッケル、ジルコニウム、及びランタノイド元素から選ばれる少なくとも1種の金属の塩を含む、上記〈1〉〜〈8〉項のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
〈10〉 上記〈1〉〜〈9〉項のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体、及び
硫化物との反応により変色せず、かつ上記変色層が硫化物と反応する前において、上記変色層と略同色である、参照層を有する参照体
を提供すること、並びに
上記変色層の色と上記参照層の色とを比較すること
を含む、硫化物系ガス吸着用積層体の使用寿命判定方法。
本発明によれば、様々な用途に用いることができ、かつ硫化物系ガス吸着剤による硫化物系ガスの吸着状態を把握することができる、硫化物系ガス吸着用積層体を提供することができる。
図1は、本発明の硫化物系ガス吸着用積層体の層構成を示す図である。 図2は、本発明の硫化物系ガス吸着用積層体の吸着機構を示す図である。 図3は、硫化物系ガス吸着層上に第1のスキン層が積層されている、硫化物系ガス吸着用積層体の層構成を示す図である。 図4は、硫化物系ガス吸着層上に第1及び第2のスキン層が積層されている、硫化物系ガス吸着用積層体の層構成を示す図である。 図5は、変色層の両側に、硫化物系ガス吸着層が積層されている、本発明の硫化物系ガス吸着用積層体の層構成を示す図である。 図6は、変色層が、パターンとして形成されている、本発明の硫化物系ガス吸着用積層体の層構成を示す図である。 図7は、図6の本発明の硫化物系ガス吸着用積層体の変色層のパターンの態様を示す図である。 図8は、参照層を更に有する、本発明の硫化物系ガス吸着用積層体の層構成を示す図である。
《硫化物系ガス吸着用積層体》
本発明の硫化物系ガス吸着用積層体(100)は、図1に示すように、硫化物系ガス吸着層(10)、硫化物系ガス吸着層上の変色層(30)、及び随意の非吸着層(20)を有する。この硫化物系ガス吸着層は、バインダー(12)、及びバインダー中に分散している硫化物系ガス吸着剤(14)を含む。ここで、硫化物系ガスとは、硫化水素ガス、メルカプタン系ガス、例えばメタンチオール、エタンチオール等の硫黄を含む物質のガスをいう。
この硫化物系ガス吸着用積層体の硫化物系ガスの吸着に伴う変化を、図2を参照して説明する。図2(a)は、硫化物系ガスを吸着する前の硫化物系ガス吸着用積層体(200a)である。この状態で、硫化物系ガス吸着用積層体(200a)を硫化物系ガス雰囲気下に暴露すると、この硫化物系ガス(HS)は、硫化物系ガス吸着剤(14)に吸着され、そして図2(b)に示すように、全ての硫化物系ガス吸着剤に硫化物系ガスが吸着されている状態(16)となる。この状態で、硫化物系ガス吸着用積層体(200b)を硫化物系ガス雰囲気下に更に暴露すると、この硫化物系ガス(HS)が変色層(30)まで到達し、変色層(30)が硫化物系ガスと反応し、そして図2(c)に示すように変色層(30)硫化物系ガス吸着層(10)側が変色した状態(32)となる。この変色を確認することにより、硫化物系ガス吸着剤による硫化物系ガスの吸着状態を把握することができる。変色の確認は、例えば変色層の硫化物系ガス吸着層(10)側の色と、非透過性層(20)側の色とを、目視によって比較することにより行うことができる。
また、図3に示すように、本発明の硫化物系ガス吸着用積層体(300)は、硫化物系ガス吸着層(10)の変色層とは反対側に、第1のスキン層(40)を更に有することができる。このスキン層(40)により、フィルム強度、表面粗さ、及びヒートシール性を向上させることができ、かつ吸着剤の脱落を防ぐことができる。さらに、吸着層が高温の処理によって脆化しても、スキン層(40)の存在によって、積層体自体は脆化に強くなる。
また、図4に示すように、本発明の硫化物系ガス吸着用積層体(400)は、硫化物系ガス吸着層(10)の第1のスキン層(40a)とは反対側に、第1のスキン層(40b)を更に有することができる。この第2のスキン層(40b)により、フィルム強度を更に向上させることができる。
また、図5に示すように、本発明の硫化物系ガス吸着用積層体(500)は、変色層の両側に硫化物系ガス吸着層(10a、10b)を更に有することができる。一方の硫化物系ガス吸着層(10a)が硫化物系ガスを吸着できない状態となり、そして硫化物系ガスが変色層と反応している間にも、更なる硫化物系ガス吸着層(10b)によって硫化物系ガスを更に吸着することができ、それにより硫化物系ガス吸着用積層体が全体として硫化物系ガスを吸着できない状態となった時と、変色層が変色した時との間のタイムラグを緩和することができる。
変色層(30)は、図1、及び3〜5に示すように一様に形成されていてもよいが、図6に示すように、パターンとして形成されていてもよい。変色層(30)がパターンとして形成されていることにより、硫化物系ガスがより狭い範囲で変色層に集中することとなり、変色層が変色するスピードが速くなるため、この変色を確認することがより容易となる。
この変色層(30)のパターンとしては、随意のパターンであることができ、例えば、図7(a)に示すように、円形等の図形のパターンを並べたものであってもよく、図7(b)に示すように、帯状のパターンであってもよい。
また、図8に示すように、本発明の硫化物系ガス吸着用積層体(800a、800b、800c、800d)は、硫化物系ガスとの反応により変色しない、参照層(50)を更に有することができる。変色層(30)が硫化物と反応する前においては、変色層(30)と参照層(50)とが略同色である。この参照層により、変色層が硫化物系ガスと反応した後において、変色層が変色していることを目視で確認することがより容易となる。
本発明の硫化物系ガス吸着用積層体が参照層を更に有する場合、変色層及び参照層は、硫化物系ガス吸着層側から両者を目視できる位置関係にあることができる。
この参照層は、例えば図8(a)に示すように、単に変色層上に積層されていてもよく、又は図8(b)に示すように、更なる非透過性層(20a、20b)によって変色層と隔離されていてもよい。また、参照層は、図8(c)に示すように、2つの非透過性層(22b)の間にパターンとして形成されていてもよい。更に、参照層は、図8(d)に示すように、変色部と並列してパターンとして形成されていてもよい。
以下では、本発明の硫化物系ガス積層体の各構成要素について説明する。
〈硫化物系ガス吸着層〉
硫化物系ガス吸着層は、バインダー、及びバインダー中に分散している硫化物系ガス吸着剤を含む。
硫化物系ガス吸着層の厚みは、吸着性能、成形性、及び弾性の観点から、10μm以上、20μm以上、又は30μm以上であることが好ましく、300μm以下、200μm以下、100μm以下、80μm以下、又は50μm以下であることが好ましい。
硫化物系ガス吸着層は、変色層の片側に存在していてもよく、又は変色層の両側に存在していてもよい。硫化物系ガス吸着層が変色層の両側に存在している場合、それぞれの硫化物系ガス吸着層は同一であってもよく、又は異なっていてもよい。
硫化物系ガス吸着層が変色層の両側に存在している場合、一方の硫化物系ガス吸着層が硫化物系ガスを吸着できない状態となり、そして硫化物系ガスが変色層と反応している間にも、更なる硫化物系ガス吸着層によって硫化物系ガスを更に吸着することができ、それにより硫化物系ガス吸着用積層体が全体として硫化物系ガスを吸着できない状態となった時と、変色層が変色した時との間のタイムラグを緩和することができる。
硫化物系ガス吸着層の成形は、各種の成形方法、例えばプレス成型、インフレーション法、Tダイ法、共押出等の押出成形等により行うことができる。これらの中でも特に、インフレーション法又はTダイ法による成形が特に好ましい。
(バインダー)
本発明の硫化物系ガス吸着層に用いられるバインダーは、熱硬化性樹脂、及び/又は熱可塑性樹脂を含むことができる。
熱硬化性樹脂としては、随意の樹脂を用いることができ、例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えばポリオレフィン系樹脂、飽和又は不飽和ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、及びこれらの誘導体が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン(例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレンビニルアセテート共重合体(EVA)、カルボン酸変性ポリエチレン、カルボン酸変性エチレンビニルアセテート共重合体など)、ポリプロピレン(例えば、ポリプロピレン(PP)ホモポリマー、ランダムポリプロピレン(ランダムPP)、ブロックポリプロピレン(ブロックPP)、塩素化ポリプロピレン、カルボン酸変性ポリプロピレン)、ポリブテンなどが挙げられる。
また、硫化物系ガス吸着層の硫化物系ガスの透過性を高める観点から、熱可塑性樹脂として芳香族ビニル−ジエン系共重合体、及びオレフィン系熱可塑性エラストマーを用いてもよい。
芳香族ビニル−ジエン系共重合体は、芳香族ビニルモノマー由来の繰返し単位及びジエンモノマー由来の繰返し単位を有する共重合体を意味する。バインダーが芳香族ビニル−ジエン系共重合体を含むことによって、硫化物系ガスの吸着性能を向上させることができる。理論に拘束されるものではないが、これは、芳香族ビニル−ジエン系共重合体に対して硫化物系ガスの透過性が高いことに起因していると推測される。このような芳香族ビニル−ジエン系共重合体としては、特開2014−200751号公報に挙げられているものを用いることができる。
オレフィン系熱可塑性エラストマーは、高温で流動化して成形が可能であり、常温ではゴム弾性を示す材料である。バインダーがオレフィン系熱可塑性エラストマーを含むことによって、硫化物系ガスの吸着性能を向上させることができる。理論に拘束されるものではないが、これは、オレフィン系熱可塑性エラストマーに対して硫化物系ガスの透過性が高いことに起因していると推測される。
(硫化物系ガス吸着剤)
本発明で用いる硫化物系ガス吸着剤は、硫化物系ガスを化学的にかつ/又は物理的に吸着する無機吸着剤である。好ましくは、本発明で用いる硫化物系ガス吸着剤は化学吸着剤であり、その表面で硫化物系ガスと反応して他の硫化物を形成することにより吸着する、硫化物を配位結合によって吸着する等の吸着機構を有する無機吸着剤である。硫化物系ガス吸着剤としては物理吸着剤を用いることもできる。
この無機吸着剤は、バインダー樹脂100質量部に対して、混練性及び吸着性能を考慮して、0.1質量部以上、1質量部以上、3質量部以上、5質量部以上又は10質量部以上含むことが好ましく、500質量部以下、300質量部以下、100質量部以下、50質量部以下、40質量部以下、又は30質量部以下で含むことが好ましい。
このような無機吸着剤のうち、物理吸着剤の例としては、酸化アルミニウム、生石灰、シリカゲル、無機の分子篩等を挙げることができる。無機の分子篩の例としては、限定されないが、アルミノケイ酸塩鉱物、クレー、多孔質ガラス、微細孔性活性炭、ゼオライト、活性炭、又は水等の小分子を拡散させることが可能な開口構造をもつ化合物を挙げることができる。
化学吸着剤の例としては、銅、鉄、亜鉛、マンガン、コバルト、ニッケル、ジルコニウム、及びランタノイド元素から選ばれる少なくとも1種の金属を含む化合物又は塩が挙げられる。ジルコニウム及びランタノイド元素の化合物については、特にこれらの水酸化物又は含水酸化物を挙げることができ、例えば特開平1−223968号公報に記載の吸着剤を挙げることができる。また、亜鉛及びマンガンの化合物については、これらの金属イオンを担持させた4価金属リン酸塩を挙げることができ、例えば特開平10−155883号公報に記載の吸着剤を挙げることができる。ただし、このような化学吸着剤を用いた場合には、吸着層の脆化を促進させる場合がある。
特に好ましい化学吸着剤としては、銅、亜鉛、マンガン、コバルト、ニッケルから選ばれる少なくとも1種の金属を含む金属ケイ酸塩であり、さらに好ましくは金属とケイ素の元素組成(モル)比が、金属/ケイ素=0.60〜0.80の範囲となるものである。このような無機吸着剤は、金属塩とケイ酸アルカリ塩とを反応させて製造することができる。上記金属塩としては、銅、亜鉛、マンガン、コバルト、ニッケルから選ばれる少なくとも1種の金属の、硫酸、塩酸、硝酸等の無機塩、及び/又はギ酸、酢酸、シュウ酸などの有機塩を用いることができる。これらの内で、金属として好ましいのは銅(I)、銅(II)、亜鉛(I)である。上記ケイ酸塩としては、MO・nSiO・xHO(ここで、式中Mは1価アルカリ金属を表し、nは1以上、かつxは0以上である。)の式のケイ酸アルカリ塩をあげることができる。最も好ましい金属ケイ酸塩は、硫酸銅(II)とケイ酸ナトリウムとの反応生成物である銅(II)ケイ酸塩であり、例えば特開2011−104274号公報に記載のものである。また、市販品では、東亞合成株式会社のケスモン(商標)NS−10C、及びNS−20C等が挙げられる。ただし、このような無機吸着剤を用いた場合には、吸着層の脆化を特に促進させる場合がある。
本発明で用いられる吸着剤の硫化物系ガスの吸着能力は、好ましくは25℃において吸着剤1gあたり、メチルメルカプタンに対して10ml/g以上、20ml/g以上、又は40ml/g以上であり、かつ/又は硫化水素に対して20ml/g以上、40ml/g以上、又は60ml/g以上である。
ここで、この吸着能力は次のようにして測定することができる。すなわち、乾燥した吸着剤0.3mgをアルミラミネート袋に入れ、ここに100ppmのメチルメルカプタン又は硫化水素を1L注入し、1日後、2日後、6日後のアルミラミネート袋中の残存ガス濃度をガスクロマトグラフィーのFPDで測定する。ガスクロマトグラフィーには(株)島津製作所製、GC−2014等を用いることができる。
本発明で用いられる吸着剤が粉体状である場合に、その好ましい粒径d50は、0.5〜10.0μmが好ましく、さらに好ましくは1.0〜8.0μmであり、より好ましくは2.0〜5.0μmである。また、d90粒径は、1〜50μmが好ましく、さらに好ましくは2〜30μmである。d50とd90の値の関係は、近いほど吸着剤の粒度が揃っていることになり、加工性などに優れるため、好ましくはd90の値がd50の2倍から15倍の間、さらに好ましくは3倍から12倍の間である。なお、この場合のd50及びd90の測定は、レーザー回折法により測定され、具体的にはマルバーン社製レーザー回折式粒度分布測定装置「MS2000」で測定される。また、好ましい比表面積は、50m/g以上、100m/g以上、200m/g以上、又は250m/g以上であり、この場合、JIS Z8830−2001に準拠して、堀場製作所製連続流動式表面積計「SA−6200」を用いて測定する。
上記の吸着剤を、他の吸着剤、例えば活性炭、ゼオライト、シリカゲル、ケイ酸アルミニウム、含水酸化ジルコニウム、リン酸ジルコニウム、酸化亜鉛、及びセピオライト等とさらに組み合わせて用いることもできる。
なお、選択した吸着剤によっては、硫化物系ガスを吸着することにより変色するものも存在するが、この変色の程度の違いは人間の目によっては識別することが困難である。
〈第1のスキン層〉
第1のスキン層は、硫化物系ガス吸着層の変色層とは反対側に、積層されている層である。この第1のスキン層は、高いフィルム強度、低い表面粗さ、及び高いヒートシール性を積層体に与えることができる。さらに、第1のスキン層は高温処理による脆化に対する抵抗力を積層体に与えることができる。表面粗さに関しては、第1スキン層の算術平均粗さRaは、ISO4287に準拠して測定した場合に、好ましくは2.00μm以下、1.50μm以下、又は1.00μm以下である。
ヒートシール性に関しては、第1のスキン層同士をヒートシールした場合に、その密着強度は、JIS K6854−1による90度剥離法に準拠して測定した値が、好ましくは4.0N/15mm以上、6.0N/15mm以上、又は8.0N/15mm以上である。ヒートシールする際の温度は、スキン層の材料に応じて、80〜150℃であることが好ましい。
第1のスキン層は、硫化物系ガス吸着層のバインダーに関して挙げた樹脂を含むことができ、硫化物系ガスの吸着性能を向上させる観点から、芳香族ビニル−ジエン系共重合体、及び/又はオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有することが好ましい。
第1のスキン層の成形は、硫化物系ガス吸着層に関して挙げた成形方法により行うことができる。
〈第2のスキン層〉
第2のスキン層は、硫化物系ガス吸着層と変色層との間に積層されている層である。第2のスキン層は、第1のスキン層と同じ材料で構成されていてもよく、又は異なる材料で構成されていてもよい。また、第2のスキン層の成形は、第1のスキン層に関して挙げた成形方法により行うことができる。
〈変色層〉
変色層は、硫化物系ガスと反応して変色する、硫化物系ガス吸着層上の層である。硫化物系ガス吸着層が硫化物系ガスを吸着できないこととなった後に、この変色層が硫化物系ガスと反応して変色することにより、本発明の硫化物系ガス吸着用積層体が硫化物系ガス吸着できない状態となっていることを認識することができる。
変色層としては、硫化物系ガスとの反応により変色する層であれば特に限定されず、例えば銅、銀、及び鉄並びにそれらの化合物が挙げられる。化合物としては、例えば酸化物等が挙げられる。
変色層は、蒸着等の手段により積層させることができる。蒸着としては、例えば物理蒸着法、化学蒸着法等が挙げられる。
〈非透過性層〉
非透過性層は、図1に示すように、変色層の硫化物系ガス吸着層とは反対側に積層されている随意の層である。特に、非透過性層は、変色層の硫化物系ガス吸着層とは反対側から気体を侵入させないことにより、変色層が硫化物系ガス吸着層とは反対側で変色することを防止することができる。
更に、この非透過性層は、変色層を積層させるための変色層支持体として用いることもできる。
非透過性層は、例えばポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリフッ化ビニル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリビニルアルコール(PVA)、等の非透過性樹脂を含むことができる。
〈参照層〉
参照層は、硫化物系ガスとの反応により変色しない層である。また、変色層が硫化物と反応する前においては、変色層と参照層とは略同色である。この参照層により、変色層が硫化物と反応した後において、変色層が変色していることをより明確に目視により認識することができる。
参照層は、変色層と略同色であって、かつ硫化物系ガスと反応しない材料、硫化物系ガスとの反応速度が遅い材料、又は硫化物系ガスと反応しないような加工がされている材料で構成されていることができる。
参照層は、例えば変色層と略同色の顔料で構成されていてもよい。この顔料を、硫化水素を透過させない非透過性樹脂に高含有量で分散させて参照層として用いてもよい。この非透過性樹脂としては、非透過性層に関して挙げた非透過性樹脂が挙げられる。
例えば、変色層として銀を用いた場合、参照層としては、アルミニウムを含有する顔料等の銀色のインキを用いることができる。また、例えば、変色層として銅を用いた場合、参照層としては、酸化鉄を含有する顔料等の赤銅色のインキを用いることができる。
また、参照層は、例えば非透過性層によって変色層と隔離されていてもよい。この場合、参照層としては、変色層に関して挙げた材料も用いることができる。
〈他の層〉
硫化物系ガス吸着用積層体は、必要に応じて他の層を積層させてもよい。他の層としては、例えば接着層が挙げられる。この接着層としては、例えば、ドライラミネート接着剤、押出ラミネート接着剤、アンカーコート接着剤、ホットメルト接着剤、水溶性接着剤、エマルション接着剤、2液系接着剤等を使用することができる。
《使用寿命時期判定方法》
本発明の硫化物系ガス吸着層積層体の使用寿命判定方法は、上記の硫化物系ガス吸着用積層体、及び参照体を提供すること、並びに吸着層の色と参照層の色とを比較することを含む。
〈参照体〉
参照体は、参照層を少なくとも有している。この参照層により、変色層が硫化物と反応した後において、変色層が変色していることをより明確に目視により認識することができる。この参照体は、参照層を有する態様であれば特に限定されず、例えば参照層をフィルムに成形した態様であってもよく、また、参照層を非透過性樹脂中に配置し、種々の形状、例えば球状、直方体状等の形状に成形した態様であってもよい。
〈色の評価〉
色の評価は、変色層が硫化物系ガスと反応した後の変色層の色、及び参照層の色を比較することにより行うことができる。この比較は、目視により行ってもよく、又はJIS Z 8781に準拠するL表色系を用いて行ってもよい。ここで、JIS Z 8781において、L値は明度を示しており、a値及びb値は彩度を示している。
特に、変色層に銅を用いた場合、銅が硫化物系ガスと反応すると、彩度Cが大きく減少する。ここで、彩度Cは、a値及びb値を用いて、以下の式により算出することができる。
Figure 2017001187
《硫化物系ガス吸着用積層体の使用方法》
本発明の硫化物系ガス吸着用積層体は、硫化物系固体電解質を用いる全固体型リチウム電池内で用いることで、内部で発生する硫化水素を吸着し、電池の性能を長期間維持させることができる。また、本発明の積層体をLED素子の付近、又はLEDパッケージ若しくはリードフレームの裏に配置することで、LED素子及び銀のリフレクタ部品等の周辺部材の腐食を防止することができる。硫化物系ガスの発生する場所で用いる機器、例えば工場内の生産機械を制御するための回路基板、並びに工場内で用いる表示装置及び通信機の付近に本発明の積層体を用いることで、それらが含む金属部材、例えば銀又は銅の端子の腐食を防止することができる。さらに、硫化物系ガスの濃度が高い下水道、排水処理施設等の金属部材やコンクリート材の付近に本発明の積層体を配置することで、それらの腐食を防止することができる。
上記の場合、特定の実施態様においては、本発明の積層体のスキン層をヒートシールすることによって、積層体を使用対象物に付着させることができる。また、本発明の積層体を袋状に形成し、この袋に、例えば銀や銅を含む基板部品を入れて、それを保管又は輸送することで、基板部品等の腐食を防ぐことができる。
さらに、本発明の積層体を特開昭62−64737号公報に記載の食品包装用のフィルムのように用いることができる。例えば、従来のレトルトパウチでは、生の魚介類等を加熱殺菌すると、硫化水素が発生し、この硫化水素によって内容食品特有の風味が失われ、硫化水素の異臭が残存し、商品価値を著しく低下させてしまう。このような場合、本発明の積層体を用いてレトルトパウチを構成する、又は本発明の積層体を内部に封入することにより、発生した硫化水素を吸着することが可能であるため、内容物の風味の劣化を抑制することができる。
実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
1.硫化物系ガス吸着層用ペレットの作製
硫化物系ガス吸着剤(ケスモンNS−20C、東亞合成株式会社)5kg、及びバインダーとしてのポリエチレン(ペトロセン202、東ソー株式会社)5kgを10Lニーダーで混練し、「ペレット1」を得た。次いで、上記「ペレット1」を二軸押し出し機(PCM30、株式会社池貝)で再混練し「ペレット2」を得た。
2.スキン層及び硫化物系ガス吸着層の作製
下記の構成のフィルムを3層インフレーション製膜機によって作製した。
第1のスキン層12μm/硫化物系ガス吸着層48μm/第2のスキン層12μm
第1及び第2のスキン層:ポリエチレン(ペトロセン170R、東ソー株式会社)
硫化物系ガス吸着層:「ペレット2」2kgとポリエチレン(ペトロセン170R、東ソー株式会社)98kgのブレンド
3.変色層及び非透過性層の作製
非透過性層としてのPETフィルム(50μm)上に、変色層としての銅パターンを蒸着により4mm径で形成した。
4.積層体の作製
上記スキン層及び硫化物系ガス吸着層を210mm×297mmにカットした。次いで、変色層及び非透過性層を120mm×120mmにカットし、バーコーター(♯7)で接着液を塗布した。接着液は脂肪族エステル系接着剤タケラック525s(9質量部)タケネートA50(1質量部)及び酢酸エチル(11質量部)を混合した液である。両フィルムをハンドラミネーターで貼り合せて、40℃で72時間エージングし硫化物系ガス吸着用積層体を得た。
5.吸着試験
上記硫化物系ガス吸着用積層体を30mm×30mmのサイズにカットしスマートパックPA(ジーエルサイエンス)に入れ100ppmの硫化水素標準ガスを400mL注入し、一定時間後のアルミパック内の硫化水素量をガスクロマトグラフィーで測定することで吸着量を得た。
上記スマートパックPA内の、変色層のL値、a値、及びb値を分光光度計「スペクトロアイ」で測定し、そして彩度Cの値を算出した。また、変色層の外観の硫化水素吸着前からの変化を目視によって観察した。
結果を表1に示す。
Figure 2017001187
変色層は、同様に吸着によってフィルムの色(彩度)が徐々に変化した後に銅パターンが硫化水素により腐食し、そして彩度が急激に減少した。これにより、当積層体を用いて硫化物系ガスを吸着させた場合、当積層体の変色層の彩度を測定する、または視認することでフィルムが飽和に達しているか否かの判断ができ、フィルムの交換時期を知ることができる。なお、変色層以外の部分は、吸着によってフィルムの色(彩度)が変化したが、その変化の程度を目視で判断することは困難であった。
10、10a、10b 硫化物系ガス吸着層
12 バインダー
14 硫化物系ガスを吸着する前の硫化物系ガス吸着剤
14a 硫化物系ガスを吸着した後の硫化物系ガス吸着剤
20、20a、20b 非透過性層
30 変色層
32 変色後の変色層
40、40a 第1のスキン層
40b 第2のスキン層
50 参照層
100、200a、200b、200c、300、400、500、600、600a、600b、800a、800b、800c、800d 本発明の硫化物系ガス吸着用積層体

Claims (10)

  1. バインダー、及び前記バインダー中に分散している硫化物系ガス吸着剤を含む硫化物系ガス吸着層、並びに
    硫化物系ガスと反応して変色する変色層
    を有する、硫化物系ガス吸着用積層体。
  2. 前記変色層が、銅、銀、及び鉄、並びにそれらの化合物からなる群より選択される、請求項1に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
  3. 前記変色層が、パターンとして形成されている、請求項1又は2に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
  4. 硫化物系ガスとの反応により変色しない参照層を更に有し、
    前記変色層が硫化物系ガスと反応する前において、前記変色層と前記参照層とが略同色である、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
  5. 前記硫化物系ガス吸着層の前記変色層とは反対側面上に、第1のスキン層を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
  6. 前記硫化物系ガス吸着層の前記変色層側面上に、第2のスキン層を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
  7. 前記変色層の前記硫化物系ガス吸着層とは反対側に、非透過性層を更に有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
  8. 前記変色層の前記硫化物系ガス吸着層とは反対側に、
    バインダー、及び前記バインダー中に分散している硫化物系ガス吸着剤を含む、更なる硫化物系ガス吸着層を更に有する、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
  9. 前記硫化物系ガス吸着剤が、銅、鉄、亜鉛、マンガン、コバルト、ニッケル、ジルコニウム、及びランタノイド元素から選ばれる少なくとも1種の金属の塩を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の硫化物系ガス吸着用積層体、及び
    硫化物との反応により変色せず、かつ前記変色層が硫化物と反応する前において、前記変色層と略同色である、参照層を有する参照体
    を提供すること、並びに
    前記変色層の色と前記参照層の色とを比較すること
    を含む、硫化物系ガス吸着用積層体の使用寿命判定方法。
JP2015113888A 2015-06-04 2015-06-04 硫化物系ガス吸着用積層体 Active JP6555933B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015113888A JP6555933B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 硫化物系ガス吸着用積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015113888A JP6555933B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 硫化物系ガス吸着用積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017001187A true JP2017001187A (ja) 2017-01-05
JP6555933B2 JP6555933B2 (ja) 2019-08-07

Family

ID=57751062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015113888A Active JP6555933B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 硫化物系ガス吸着用積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6555933B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101828740B1 (ko) * 2017-02-06 2018-02-14 재 용 안 폐가스 처리용 반응제
JP2020069724A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 共同印刷株式会社 ガス吸収フィルム
JP2021174697A (ja) * 2020-04-27 2021-11-01 凸版印刷株式会社 蓄電装置用端子フィルム及び蓄電装置

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5644041A (en) * 1979-09-18 1981-04-23 Toho Rayon Co Ltd Adsorbent with indicator
JPH03143520A (ja) * 1989-10-27 1991-06-19 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd 吸着体および吸着材の再生方法
JPH03221142A (ja) * 1989-07-24 1991-09-30 Kuraray Chem Corp 吸着剤インディケーター
JPH05118743A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Matsushita Refrig Co Ltd 断熱箱体
JPH0647276A (ja) * 1992-04-22 1994-02-22 Takeda Chem Ind Ltd シート状吸着材、その製造法および用途
US5529841A (en) * 1994-09-29 1996-06-25 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Hydrogen sulfide analyzer with protective barrier
JP2001286752A (ja) * 2000-01-31 2001-10-16 Mazda Motor Corp 吸着剤とそれを用いた吸着装置及びその他の物品並びに吸着方法
JP2003301356A (ja) * 2002-04-05 2003-10-24 Japan Exlan Co Ltd インジケーター付き消臭性繊維構造物
JP2004267752A (ja) * 2003-01-20 2004-09-30 Toto Ltd 脱臭器、脱臭器の再生方法、脱臭器の設計方法
JP2005536380A (ja) * 2002-08-29 2005-12-02 ブリュッヒャー ゲーエムベーハー 吸着材料及びその使用
US20050287318A1 (en) * 2004-06-25 2005-12-29 Speer Drew V Method of removing sulfur odors from packages
JP2006159119A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Tokushu Paper Mfg Co Ltd 汚染ガス除去紙
JP2006273403A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Ooe Kagaku Kogyo Kk 包装材料およびこれを用いた包装体
JP2007508105A (ja) * 2003-10-16 2007-04-05 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 臭気吸収モニタリング用視覚指示デバイスを含む臭気コントロール物品
JP2007508877A (ja) * 2003-10-22 2007-04-12 ブリュッヒャー ゲーエムベーハー 吸着材料、これを使用する防護用具及び吸着材料の使用
JP2009509724A (ja) * 2005-09-12 2009-03-12 アベラ ファーマスーティカルズ インコーポレイテッド ジメチルスルホキシド(dmso)若しくは関連化合物、又はそれに関連する臭気を除去するシステム
JP2012187884A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Shikoku Kako Kk 硫化水素ガス腐食性製品用包装袋
WO2012137552A1 (ja) * 2011-04-05 2012-10-11 三井金属鉱業株式会社 発光デバイス
CN203960678U (zh) * 2014-05-30 2014-11-26 苏州国昊壁纸有限公司 一种环保型抗菌防潮壁纸

Patent Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5644041A (en) * 1979-09-18 1981-04-23 Toho Rayon Co Ltd Adsorbent with indicator
JPH03221142A (ja) * 1989-07-24 1991-09-30 Kuraray Chem Corp 吸着剤インディケーター
JPH03143520A (ja) * 1989-10-27 1991-06-19 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd 吸着体および吸着材の再生方法
JPH05118743A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Matsushita Refrig Co Ltd 断熱箱体
JPH0647276A (ja) * 1992-04-22 1994-02-22 Takeda Chem Ind Ltd シート状吸着材、その製造法および用途
US5529841A (en) * 1994-09-29 1996-06-25 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Hydrogen sulfide analyzer with protective barrier
JP2001286752A (ja) * 2000-01-31 2001-10-16 Mazda Motor Corp 吸着剤とそれを用いた吸着装置及びその他の物品並びに吸着方法
JP2003301356A (ja) * 2002-04-05 2003-10-24 Japan Exlan Co Ltd インジケーター付き消臭性繊維構造物
JP2005536380A (ja) * 2002-08-29 2005-12-02 ブリュッヒャー ゲーエムベーハー 吸着材料及びその使用
JP2004267752A (ja) * 2003-01-20 2004-09-30 Toto Ltd 脱臭器、脱臭器の再生方法、脱臭器の設計方法
JP2007508105A (ja) * 2003-10-16 2007-04-05 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 臭気吸収モニタリング用視覚指示デバイスを含む臭気コントロール物品
JP2007508877A (ja) * 2003-10-22 2007-04-12 ブリュッヒャー ゲーエムベーハー 吸着材料、これを使用する防護用具及び吸着材料の使用
US20050287318A1 (en) * 2004-06-25 2005-12-29 Speer Drew V Method of removing sulfur odors from packages
JP2006159119A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Tokushu Paper Mfg Co Ltd 汚染ガス除去紙
JP2006273403A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Ooe Kagaku Kogyo Kk 包装材料およびこれを用いた包装体
JP2009509724A (ja) * 2005-09-12 2009-03-12 アベラ ファーマスーティカルズ インコーポレイテッド ジメチルスルホキシド(dmso)若しくは関連化合物、又はそれに関連する臭気を除去するシステム
JP2012187884A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Shikoku Kako Kk 硫化水素ガス腐食性製品用包装袋
WO2012137552A1 (ja) * 2011-04-05 2012-10-11 三井金属鉱業株式会社 発光デバイス
CN203960678U (zh) * 2014-05-30 2014-11-26 苏州国昊壁纸有限公司 一种环保型抗菌防潮壁纸

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101828740B1 (ko) * 2017-02-06 2018-02-14 재 용 안 폐가스 처리용 반응제
JP2020069724A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 共同印刷株式会社 ガス吸収フィルム
JP7300257B2 (ja) 2018-10-31 2023-06-29 共同印刷株式会社 硫化水素吸収フィルム
JP2021174697A (ja) * 2020-04-27 2021-11-01 凸版印刷株式会社 蓄電装置用端子フィルム及び蓄電装置
WO2021220818A1 (ja) * 2020-04-27 2021-11-04 凸版印刷株式会社 蓄電装置用端子フィルム及び蓄電装置
JP7425970B2 (ja) 2020-04-27 2024-02-01 Toppanホールディングス株式会社 蓄電装置用端子フィルム及び蓄電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6555933B2 (ja) 2019-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5209300B2 (ja) 吸着フィルム及び有機elデバイス
JP7356257B2 (ja) 硫化物系全固体電池用ラミネートシート及びそれを用いたラミネートパック
JP6255712B2 (ja) 吸湿性フィルムおよび包装体
JP6188545B2 (ja) 硫化物系ガス吸着用積層体
JP6558893B2 (ja) 硫化物系ガス吸着用積層体
TWI674194B (zh) 易切割性之吸收性積層體及使用其之包裝袋
JP6555933B2 (ja) 硫化物系ガス吸着用積層体
KR20170020469A (ko) 블리스터팩용 흡수층, 이를 포함한 적층체 및 이를 이용한 블리스터팩
JP6929068B2 (ja) 包装袋及びその製造方法
JP5871168B2 (ja) 積層フィルムおよび包装体
JP6327909B2 (ja) 硫化物系ガス吸着用樹脂組成物
JP2019010775A (ja) 吸湿及びガス吸着用フィルム、並びに包装用積層体
JP2021057232A (ja) 全固体リチウムイオンバッテリー用包装材料、及び包装体
JP6421404B2 (ja) 医薬品包装体
JP2020082624A (ja) ガス吸収フィルム
JP6690201B2 (ja) 脱酸素剤組成物及び脱酸素剤
JP6950288B2 (ja) 殺菌、滅菌処理用積層体と、該積層体を用いた包装材料、及び包装体
JP7300257B2 (ja) 硫化水素吸収フィルム
JP2020083431A (ja) 包装袋
JP2023164488A (ja) 包装袋
JP2020179595A (ja) ピンホール検知機能を有する包装袋用積層体及びそれを用いた包装袋
JP2019177919A (ja) 臭気吸着シーラントフィルムと、該臭気吸着シーラントフィルムから作製された包装材料及び包装袋
CN217197285U (zh) 一种耐高温易揭的共挤膜
JP7214992B2 (ja) 消臭シーラントフィルム及び消臭包装材料
JP2019064633A (ja) 液体内容物包装用の積層体、及び液体内容物用包装材料、液体内容物用包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6555933

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250