JP2016528203A - 緑茶種子由来の21−o−アンゲロイルテアサポゲノールe3成分を含有する抗老化用皮膚外用剤組成物 - Google Patents

緑茶種子由来の21−o−アンゲロイルテアサポゲノールe3成分を含有する抗老化用皮膚外用剤組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、緑茶種子由来の21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3成分を有効成分として含有する抗老化用皮膚外用剤組成物に係り、更に詳しくは、酸、塩基、酵素、又は前記酵素を産生する微生物を用いた分解反応を通じて緑茶種子抽出物から得られた緑茶種子由来の21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3成分を有効成分として含有することにより、優れたしわ改善及び皮膚弾力向上効果が奏される抗老化用皮膚外用剤組成物に関する。

Description

本発明は、緑茶種子由来の21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3成分を有効成分として含有する抗老化用皮膚外用剤組成物に係り、更に詳しくは、酸、塩基、酵素、又は前記酵素を産生する微生物を用いた分解反応を通じて緑茶種子抽出物から得られた緑茶種子由来の21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3成分を有効成分として含有することにより、優れたしわ改善及び皮膚弾力向上効果が奏される抗老化用皮膚外用剤組成物に関する。
皮膚の老化は、その要因によって大きく2種類に分けられる。その一つである自然的な老化(Intrinsic aging)は、皮膚の構造及び生理的な機能が年を取るにつれて減退され続けるものであり、もう一つである外的老化(Extrinsic aging)は、太陽光線など累積された外部ストレスにより生じるものである。特に、太陽光の紫外線(ultraviolet rays;UV)は、周知の老化原因の一つであり、長時間紫外線に露出された皮膚は角質層が厚くなり、皮膚の主な構成要素であるコラーゲン及びエラスチンが変性されて皮膚の弾力性を失ってしまう。
一方、皮膚の弾力は、真皮組織の細胞外基質(ECM;extracelluar matrix)成分が担当するが、ECMは大きく2種類の成分からなる。一つは、ECM全体の約2〜4%を占める弾力線維(elastic fiber)であり、もう一つは、ECM全体の約70〜80%を占めるコラーゲンである。弾力線維は、エラスチン(elastin)という無定形の基質にミクロフィブリル(microfibrils)が打ち込まれている形態を帯びており、エラスチンは、リシン由来のデスモシン(desmosine)及びイソデスモシン(isodesmosine)という弾力線維からしか見られない非常にユニークなアミノ酸からなるタンパク質である。このようなデスモシン及びイソデスモシンなどは、長いペプチド鎖内において架橋(cross−links)を形成しているが、このような構造がエラスチンにゴムのような性質を持たせる。
また、エラスチンからなる弾力線維は、コラーゲン(collagen)と呼ばれる膠原線維と共存するが、エラスチン及びコラーゲンが十分に存在する状態で皮膚の弾力が維持可能である。
皮膚弾力の低下は、老化や紫外線などにより引き起こされるコラーゲン及びエラスチンの生成の低下又は破壊に起因する。特に、コラゲナーゼ(collagenase)及びエラスターゼ(elastase)などのマトリックスメタロプロテアーゼ(matrix metallo protease)の発現により、皮膚内において正常に生成されたコラーゲン及びエラスチンが分解されて皮膚の弾力が低下する。
このような弾力減少の原因となるコラーゲン及びエラスチンの減少を抑えるために、種々の物質が開発されて用いられているが、中でも、レチノール及びレチノイン酸などのレチノイドなどが弾力改善効果を示し(Dermatology therapy, 1998, 16, 357〜364)、レグミノサ種子(Leguminosae Seeds)から得られるタンパク質分画も弾力増大効果を示し(米国特許第5,322,839号)、麦芽抽出物(malt extract)などを含む組成物はコラゲナーゼを抑えるのに応用されている(日本国特許第5,105,693号)。
しかしながら、これらのレチノイドは少量のみを皮膚に適用しても刺激が現れるという欠点を有し、ほとんどの天然物由来の原料は単なる抽出物の形として用いられ、これらの抽出物が示す効能が正確にどのような物質によるものであるかが判明されず、その抽出物の活性を持続的に維持し続けて制御することが困難であるのが現状である。
そこで、本発明者らは、抗老化効果を示し、優れた皮膚弾力向上効果をも示す物質を発見するために鋭意努力したところ、緑茶種子抽出物から酸、塩基、酵素又は前記酵素を生成する微生物を用いた分解反応を通じて得られた21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3成分が優れた皮膚しわ改善及び皮膚弾力向上効果を奏することを見出し、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明は、緑茶種子抽出物から得られた21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3成分を含有する抗老化用皮膚外用剤組成物を提供することを目的とする。
上述した目的を解決するために、本発明は、21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を有効成分として含有する皮膚外用剤組成物を提供する。
本発明において用いられる緑茶種子由来の21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3は、コラーゲンの生合成を促しながら、エラスターゼ及びコラゲナーゼの発現を抑えて、効果的に皮膚しわを改善し、皮膚弾力を向上させて優れた抗老化効果を奏する。
本発明は、下記化学式1で表わされる21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3(21−O−angeloyltheasapogenol E3)を有効成分として含有する皮膚外用剤組成物を提供する。
Figure 2016528203
前記21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3は、好ましくは、緑茶種子由来のものである。
本発明において用いられる21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3は、植物から水又は有機溶媒を用いてサポニン粗抽出物を得る第1の段階、及び前記抽出物を酸、塩基、酵素又は前記酵素を産生する微生物を用いて加水分解して21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を分離する第2の段階を含む方法により製造することができる。
[第1の段階:サポニン粗抽出物の収得]
植物、特に、緑茶種子からサポニン粗抽出物を得る。このとき、抽出溶媒としては、水又は有機溶媒が使用可能であり、有機溶媒としては、エタノール、メタノール、ブタノール、エーテル、エチルアセテート及びクロロホルムよりなる群から選ばれるいずれか一種以上の有機溶媒、又はこれらと水との混合物、好ましくは、50%のエタノールが使用可能である。
植物から水又は有機溶媒を用いてサポニン粗抽出物を得るために、植物に約1〜6倍、好ましくは、約3倍の水又は有機溶媒を入れ、常温で1〜5回攪拌しながら抽出して脱脂させる。脱脂された植物に約1〜8倍、好ましくは、約4倍の水又は有機溶媒を入れ、1〜5回還流抽出した後、10〜20℃で1〜3日間浸漬させる。次いで、ろ過及び遠心分離を用いて残渣及びろ液を分離し、分離されたろ液を減圧濃縮して得たエキスを水に懸濁した後、エーテルなどを用いて色素を除去する。水層を有機溶媒を用いて1〜5回抽出した後、得られた有機溶媒層を減圧濃縮して有機溶媒エキスを得た後、これを少量のメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどに溶かす。次いで、大量のエチルアセテート、アセトニトリル(acetonitrile)などを追加して生成された沈殿物を乾燥させて、本発明のサポニン粗抽出物を得る。
[第2の段階:21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3の分離]
前記第1の段階において得たサポニン粗抽出物を加水分解して21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を分離し、加水分解は、酸、塩基、酵素又は前記酵素を産生する微生物を用いて行うことができる。
前記酸としては、塩酸、硫酸及び硝酸よりなる群から選ばれるいずれか一種以上の酸、又はこれらの酸とエタノール、メタノール及びブタノールよりなる群から選ばれるいずれか一種以上のアルコールとの混合溶媒、好ましくは、50%エタノールとの混合溶媒が使用可能である。
酸を用いて加水分解を行う場合、サポニン粗抽出物に0.1〜2N、好ましくは、1Nの濃度の酸、又は酸とアルコールとの混合溶媒を1〜10%の量で加えた後、50〜100℃、好ましくは、80℃の水浴槽において0.5〜8時間、好ましくは、1時間加熱還流させる。
前記塩基としては、ナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムよりなる群から選ばれるいずれか一種以上の塩基、又はこれらの塩基とエタノール、メタノール及びブタノールよりなる群から選ばれるいずれか一種以上のアルコールとの混合溶媒、好ましくは、50%ブタノールとの混合溶媒が使用可能である。
塩基を用いて加水分解を行う場合、サポニン粗抽出物を水又は水とエタノールとの混合溶媒に溶かした後、0.1〜2N、好ましくは、1Nの濃度の塩基、又は塩基とアルコールとの混合溶媒を1〜10%の量で加えた後、50〜100℃、好ましくは、100℃の水浴槽において0.5〜24時間、好ましくは、12時間加熱還流させる。
前記酵素は、糖結合を分解する酵素であり、緑茶サポニンの糖部分を除去して21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を生成することを特徴とする。この酵素としては、商業的に市販中のものを用いるか、又は必要に応じて製造して用い、特に、前記酵素を産生する微生物から得られる。
また、前記酵素としては、更に好ましくは、グルコシダーゼ(glucosidase)、アラビノシダーゼ(arabinosidase)、ラムノシダーゼ(rhamnosidase)、キシロシダーゼ(xylosidase)、セルラーゼ(cellulase)、ヘスペリジナーゼ(hesperidinase)、ナリンギナーゼ(naringinase)、グルクロニダーゼ(glucuronidase)、ペクチナーゼ(pectinase)、ガラクトシダーゼ(galactosidase)及びアミログルコシダーゼ(amyloglucosidase)よりなる群から選ばれるいずれか一種以上が使用可能である。
更に、前記酵素を産生する微生物としては、アスペルギルス(aspergillus)属、バチルス(bacillus)属、ペニシリウム(penicillium)属、リゾプス(rhizopus)属、リゾムコール(rhizomucor)属、タラロマイセス(talaromyces)属、ビフィドバクテリウム(bifidobacterium)属、モルティエレラ(mortierella)属、クリプトコッカス(cryptococcus)属、マイクロバクテリウム(microbacterium)属、リューコノストック(leuconostoc)属及びラクトバチルス(lactobacillus)属よりなる群から選ばれるいずれか一種以上が使用可能である。
酵素を用いて加水分解を行う場合、サポニン粗抽出物を5〜20倍、好ましくは、約10倍の酸性緩衝溶液に溶解させた後、酵素を0.001〜10%の量で添加する。これを約25〜37℃の水浴上において約40〜55時間、好ましくは、約48時間攪拌しながら、薄層クロマトグラフィーで基質の消去率を確認して基質が完全に消失すると、熱水(80〜100℃)中において5〜15分間加熱して反応を終える。
微生物を用いて加水分解を行う場合、サポニン粗抽出物を5〜10倍、好ましくは、約10倍のイオン水に溶解させた後、121℃で30分間滅菌して30℃まで冷却させる。次いで、予め培養された微生物を液体量に対して5〜10重量%接種し、20〜30℃で2〜5日間、好ましくは、5日間培養させた後、薄層クロマトグラフィーで基質の消去率を確認して基質が完全に消失すると、培養液を5,000〜10,000rpmにて遠心分離して回収した沈殿物を蒸留水で3回洗浄した後に、遠心分離して沈殿物を得る。
上述したように、酸、塩基、酵素又は前記酵素を産生する微生物を用いて加水分解した後、反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、残渣にアルコールを加えて1〜5回攪拌する。次いで、沈殿した塩をろ過して除去し、ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得る。
本発明の組成物は、上述した方法を用いて製造可能な21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を組成物の総重量に対して0.000001〜5重量%の量で含有する。含有量が0.000001重量%未満であれば、前記成分によるしわ改善及び皮膚弾力効果が得られず、含有量が5重量%を超えても、含有量の増加に比べて効果の増加が大きくない。
本発明の組成物は、抗老化用組成物として使用可能であり、コラーゲン生合成を促し、エラスターゼ及びコラゲナーゼの発現を抑え、これらの2種類の活性の複合相乗作用により更に優れた皮膚弾力向上効果及び皮膚しわ改善効果が奏される。
本発明の組成物は、化粧品学又は皮膚科学的に許容可能な媒質又は基剤を含有して剤形化される。これは、局所適用に適したあらゆる剤形であり、例えば、溶液、ゲル、固体、練り物無水生成物、水相に油相を分散させて得た乳液、懸濁液、マイクロエマルジョン、マイクロカプセル、微細顆粒球又はイオン型(リポソーム)及び非イオン型の小嚢分散剤の形で、又はクリーム、スキン、ローション、パウダー、軟膏、スプレー又はコンシールスティックの形で提供される。なお、フォーム(foam)の形で、又は圧縮された推進剤を更に含有するエアロゾル組成物の形で使用可能である。これらの組成物は、当該分野における通常の方法により製造される。
また、本発明の組成物は、脂肪物質、有機溶媒、溶解剤、濃縮剤、ゲル化剤、軟化剤、抗酸化剤、懸濁化剤、安定化剤、発泡剤(foaming agent)、芳香剤、界面活性剤、水、イオン型若しくは非イオン型乳化剤、充填剤、金属イオン封鎖剤、キレート化剤、保存剤、ビタミン、遮断剤、湿潤化剤、必須オイル、染料、顔料、親水性若しくは親油性活性剤、脂質小嚢又は化粧品に一般的に用いられる任意の他の成分などの化粧品学若しくは皮膚科学分野において一般的に用いられる補助剤を含有することができる。前記補助剤は、化粧品学又は皮膚科学分野において一般的に用いられる量で取り込まれる。
更に、本発明の組成物は、皮膚老化改善効果を増大させるために、皮膚吸収促進物質を含有することができる。
以下、実施例及び試験例を挙げて本発明を詳述するが、本発明がこれらの例に限定されることはない。
[実施例1]緑茶種子抽出物の製造
緑茶種子2kgにヘキサン6lを入れ、常温で3回攪拌抽出して脱脂させた後、脱脂された緑茶種子1kgに50%のエタノール4lを入れ、3回還流抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。次いで、ろ過布を用いたろ過及び遠心分離を行って残渣及びろ液を分離し、分離されたろ液を減圧濃縮して得たエキスを水に懸濁した後、エーテル1lで5回抽出して色素を除去し、水層を1−ブタノール500mlで3回抽出した。これから得られた全体の1−ブタノール層を減圧濃縮して1−ブタノールエキスを得、これを少量のメタノールに溶かした後、大量のエチルアセテートに追加して、生成された沈殿物を乾燥させて、緑茶種子抽出物(サポニン粗抽出物)300gを得た。
[実施例2]酸加水分解方法による21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3の製造
[2−1]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gに20倍(v/w)の1N HCl−50%メタノール溶液(v/v)を加えて、80℃の水浴槽において8時間加熱還流させて、緑茶種子粗サポニンに結合された糖を加水分解した。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、残渣にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌させた後、沈殿した塩をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=7:1〜3:1)で分離して、0.55gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[2−2]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gに20倍(v/w)の1M HSO−30%水溶液(v/v)を加えて、90℃の水浴槽において8時間加熱還流させて、緑茶種子粗サポニンに結合された糖を加水分解した。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、残渣にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿した塩をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=7:1〜3:1)で分離して、0.59gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[2−3]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gに20倍(v/w)の1M HNO−10%水溶液(v/v)を加えて、90℃の水浴槽において8時間加熱還流させて、緑茶種子粗サポニンに結合された糖を加水分解した。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、残渣にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿した塩をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=7:1〜3:1)で分離して、0.39gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[実施例3]塩基加水分解方法による21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3の製造
[3−1]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gを乾燥ピリジン(500ml)に溶かし、ここにナトリウムメトキシド(sodium methoxide)粉末10gを加えて油浴上において8時間還流反応させて、緑茶種子サポニンに結合された糖を加水分解した。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、精製水で3回洗浄した後にろ過を用いてろ過物を得、残渣にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿した塩をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、0.35gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[3−2]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gに20倍(v/w)の1M NaOH−20%水溶液(v/v)を加えて80℃で8時間還流反応させて、緑茶種子サポニンに結合された糖を加水分解した。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、精製水で3回洗浄した後にろ過を用いてろ過物を得、残渣にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿した塩をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、0.31gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[3−3]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gに20倍(v/w)の1M KOH−20%水溶液(v/v)を加えて80℃で8時間還流反応させて、緑茶種子サポニンに結合された糖を加水分解した。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、精製水で3回洗浄した後にろ過を用いてろ過物を得、残渣にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿した塩をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、0.25gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[実施例4]酵素分解方法による21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3の製造
[4−1]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gを100mlの0.1Mの酢酸緩衝溶液(pH4.5)に溶解させ、ここに酵素2.5g(ヘスペリジナーゼ0.5g、ナリンギナーゼ0.5g、セルラーゼ0.5g、β−グルクロニダーゼ0.2g、β−ガラクトシダーゼ0.5g、アミログルコシダーゼ0.3g;シグマ社製)を添加して37℃の水浴上において48時間攪拌させながら、薄層クロマトグラフィーで定期的に確認して、緑茶サポニンが消失すると、熱水(80〜100℃)中において10分間加熱して反応を終えた。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、残渣にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿物をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、1.02gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[4−2]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gを100mlの0.1Mの酢酸緩衝溶液(pH6.5)に溶解させ、ここに酵素3.5g(グルコシダーゼ1g、アラビノシダーゼ0.5g、ラムノシダーゼ1g、キシロシダーゼ0.5g、ペクチナーゼ0.5g)を添加して27℃の水浴上において48時間攪拌させながら、薄層クロマトグラフィーで定期的に確認して、緑茶サポニンが消失すると、熱水(80〜100℃)中において10分間加熱して反応を終えた。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、残渣にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿物をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、1.53gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[実施例5]微生物を活用した21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3の製造
[5−1]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gを100mlのイオン水に溶解させ、121℃で30分間滅菌して30℃まで冷却した後に、予め培養されたアスペルギルスニガー(Aspergillus niger)KCCM 11885を液体量に対して5〜10%接種して30℃で5日間培養した後、薄層クロマトグラフィーで基質の消去率を確認して基質が完全に消失したことを確認し、培養液を5,000〜10,000rpmにて遠心分離して回収した沈殿物を蒸留水で3回洗浄した後に、遠心分離して沈殿物を得た。この沈殿物にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿物をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、0.72gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[5−2]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gを100mlのイオン水に溶解させ、121℃で30分間滅菌して27℃まで冷却した後、予め培養された リゾプスオリーゼ(rhizopus oryzae)を液体量に対して5〜10%接種して27℃で5日間培養した後、薄層クロマトグラフィーで基質の消去率を確認して基質が完全に消失したことを確認し、培養液を5,000〜10,000rpmにて遠心分離して回収した沈殿物を蒸留水で3回洗浄した後に、遠心分離して沈殿物を得た。この沈殿物にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿物をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、0.92gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[5−3]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gを100mlのイオン水に溶解させ、121℃で30分間滅菌して27℃まで冷却した後、予め培養されたバチルスサブティリス(bacillus subtilis)を液体量に対して5〜10%接種して27℃で2日間培養した後、薄層クロマトグラフィーで基質の消去率を確認して基質が完全に消失したことを確認し、培養液を5,000〜10,000rpmにて遠心分離して回収した沈殿物を蒸留水で3回洗浄した後に、遠心分離して沈殿物を得た。この沈殿物にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿物をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、0.72gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[5−4]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gを100mlのイオン水に溶解させ、121℃で30分間滅菌して27℃まで冷却した後、予め培養されたリューコノストックメゼンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)を液体量に対して5〜10%接種して27℃で2日間培養した後、薄層クロマトグラフィーで基質の消去率を確認して基質が完全に消失したことを確認し、培養液を5,000〜10,000rpmにて遠心分離して回収した沈殿物を蒸留水で3回洗浄した後に遠心分離して沈殿物を得た。この沈殿物にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿物をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、0.52gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[5−5]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gを100mlのイオン水に溶解させ、121℃で30分間滅菌して27℃まで冷却した後、予め培養されたビフィドバクテリウムロンガム(Bifidobacterium longum)を液体量に対して5〜10%接種して27℃で2日間培養した後、薄層クロマトグラフィーで基質の消去率を確認して基質が完全に消失したことを確認し、培養液を5,000〜10,000rpmにて遠心分離して回収した沈殿物を蒸留水で3回洗浄した後に、遠心分離して沈殿物を得た。この沈殿物にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿物をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、0.52gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[5−6]前記実施例1において得た緑茶種子抽出物10gを100mlのイオン水に溶解させ、121℃で30分間滅菌して27℃まで冷却した後、予め培養されたラクトバチルスプランタルム(Lactobacillus plantarum)を液体量に対して5〜10%接種して27℃で2日間培養した後、薄層クロマトグラフィーで基質の消去率を確認して基質が完全に消失したことを確認し、培養液を5,000〜10,000rpmにて遠心分離して回収した沈殿物を蒸留水で3回洗浄した後に、遠心分離して沈殿物を得た。この沈殿物にエタノール(200ml)を加えて3回攪拌した後、沈殿物をろ過を用いて除去した。ろ過されたろ液を減圧濃縮して粗生成物を得た後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1〜4:1)で分離して、0.42gの21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を得た。
[試験例1]コラーゲン生合成促進効果の測定
前記実施例2〜5から得た21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3のコラーゲン生合成促進効果を、トコフェロール及びEGCGと比較して測定した。
まず、ヒト線維芽細胞(fibroblast)(プロモセル社製、ドイツ)を24ウェル(well)に1ウェル当たりに10個ずつ播種(seeding)して約90%生長するまで培養した。これを24時間無血清ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)において培養した後、無血清培地に溶かされた実施例2〜5の21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3、トコフェロール及びEGCGをそれぞれ10−4モルの濃度で処理し、24時間CO培養器において培養した。これらの上澄液をすくい上げ、プロコラーゲン型(I)ELISAキットを用いてプロコラーゲン(procollagen)の増減有無を調べ、その結果を下記表1に示す。ここで、合成能とは、非処理群を100にして対比したものである。
Figure 2016528203
前記表1から明らかなように、前記実施例2〜5において得られた21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3がコラーゲンの生合成を効果的に増加させることが確認される。
[試験例2]コラゲナーゼ発現抑制効能の測定
前記実施例2〜5において得られた21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3のコラゲナーゼ発現抑制効能(生成阻害能)をトコフェロール及びEGCGと比較して下記のようにコラゲナーゼの発現度で測定した。
まず、2.5%の牛胎児血清を含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(Dulbecco’s Modified Eagle’s Media)入り96ウェル平板培養器(96−well microtiter plate)に人間の線維芽細胞を5,000細胞/ウェル(well)になるように入れ、約90%生長するまで培養した。次いで、無血清ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)において24時間培養した後、試験物質として無血清ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に溶かされた前記実施例2〜5の21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3、トコフェロール及びEGCG(陽性対照群)を10−4モルの濃度で24時間処理した後、細胞培養液を採取した。
次いで、採取した細胞培養液を商業的に利用可能なコラゲナーゼ測定器具(米国のアマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いてコラゲナーゼの生成程度を測定した。
まず、1次コラゲナーゼ抗体が均一に塗布された96ウェル平板(96−well plate)に採取した細胞培養液を入れ、3時間抗原−抗体反応を恒温槽において行った。3時間後に発色団が結合された2次コラーゲン抗体を96−ウェル平板(96−well plate)に入れ、更に15分間反応させた。15分後に発色誘発物質を入れて室温で15分間発色を誘発させ、更に1Mの硫酸を入れて反応(発色)を止めると、反応液の色相は黄色を帯び、反応の進行度により黄色度が異なってくる。
黄色を帯びる96ウェル平板(96−well plate)の吸光度を吸光計を用いて405nmにおいて測定し、下記の数式1によりコラゲナーゼの発現度を計算した。このとき、前記試験物質を処理しなかった群から採取した細胞培養液の反応吸光度を対照群の吸光度にした。コラゲナーゼの発現度は下記表2に示し、これは、非処理群のコラゲナーゼの発現度を100にして対比したものである。
[数式1]
コラゲナーゼの発現度(%)=A/B×100
A:前記試験物質処理細胞群の吸光度
B:対照群の吸光度
Figure 2016528203
前記表2から明らかなように、前記実施例2〜5において得られた21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を処理した場合、コラゲナーゼの発現度は、コラゲナーゼの発現を抑えると知られているトコフェロールよりも低く、EGCGと同じレベルのコラゲナーゼの発現度を示す。このため、このことから、21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3は、コラゲナーゼの発現を効果的に抑えることが分かる。
[試験例3]エラスターゼ発現抑制効能の測定
前記実施例2〜5において得られた21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3のエラスターゼ発現抑制効能(生成阻害能)をトコフェロール及びEGCGと比較して下記のようにエラスターゼの発現度で測定した。
まず、試験は、2.5%の牛胎児血清を含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(Dulbecco’s Modified Eagle’s Media)入り96ウェル平板培養器(96−well microtiter plate)に人間の線維芽細胞を5,000細胞/ウェル(well)になるように入れ、約90%生長するまで培養した。次いで、無血清培地において24時間培養し、試験物質として無血清培地に溶かされた前記実施例2〜5の21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3、トコフェロール及びEGCG(陽性対照群)を10−4モルの濃度で24時間処理した後、細胞培養液を採取した。
次いで、採取した細胞培養液を商業的に利用可能なエラスターゼ測定器具(米国のアマシャムファルマシアバイオテク社製)を用いてエラスターゼの生成程度を測定した。
まず、1次エラスターゼ抗体が均一に塗布された96ウェル平板(96−well plate)に採取した細胞培養液を入れ、3時間抗原−抗体反応を恒温槽において行った。3時間後に発色団が結合された2次エラスチン抗体を96ウェル平板(96−well plate)に入れ、更に15分間反応させた。15分後に発色誘発物質を入れて室温で15分間発色を誘発させ、更に1Mの硫酸を入れて反応(発色)を止めると、反応液の色相は黄色を帯び、反応の進行度により黄色度が異なってくる。
黄色を帯びる96ウェル平板(96−well plate)の吸光度を吸光計を用いて405nmにおいて測定し、下記の数式2によりエラスターゼの発現度を計算した。このとき、前記試験物質を処理しなかった群から採取した細胞培養液の反応吸光度を対照群の吸光度にした。エラスターゼの発現度は下記表3に示し、これは、非処理群のエラスターゼの発現度を100にして対比したものである。
[数式2]
エラスターゼの発現度(%)=A/B×100
A:前記試験物質処理細胞群の吸光度
B:対照群の吸光度
Figure 2016528203
前記表3から明らかなように、前記実施例2〜5において得られた21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を処理した場合、エラスターゼの発現度は、エラスターゼの発現を抑えると知られているトコフェロールやEGCGよりも低く、このことから、21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3は、エラスターゼの発現を効果的に抑えることが分かる。
[試験例4]皮膚弾力向上効能の確認
21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3の皮膚弾力向上効能を確認するために、下記表4の成分及び含量を有するように化粧料組成物を用いて剤形例1及び比較例1の化粧水を製造した。
Figure 2016528203
前記剤形例1及び比較例1の化粧水について皮膚弾力向上効果を比較するために、30〜40代の女性20名を対象として皮膚弾力向上度を測定した。実験方法は、下記の通りである。
まず、被検者に剤形例1及び比較例1の化粧水を提供し、毎日1回ずつ12週間に亘って目尻に一定量を塗布させた。このとき、被検者の左側の目尻には前記剤形例1の化粧水を、右側の目尻には比較例1の化粧水を塗布させた。前記化粧水の塗布を始める前及び塗布を終えてから12週後に皮膚弾力を測定するキュートメーター(cutometer;SEM474、カレッジ・アンド・カザカ・エレクトロニック社製、ドイツ)を用いて被検者の皮膚弾力を測定し、その平均を求めた。その実験結果を下記表5に示す。
Figure 2016528203
前記表5から明らかなように、21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を含む剤形例1の化粧料組成物を用いた場合の皮膚弾力向上度は、比較例1の組成物を用いた場合に比べて3倍以上高いことが確認された。したがって、本発明の21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を含む化粧料組成物は、皮膚弾力向上に非常に効果的であることが確認された。

Claims (14)

  1. 下記化学式1で表わされる21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を有効成分として含有する皮膚外用剤組成物。
    Figure 2016528203
  2. 前記組成物は、抗老化用である請求項1に記載の皮膚外用剤組成物。
  3. 前記21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3は、組成物の総重量に対して0.000001〜5重量%含有される請求項1に記載の皮膚外用剤組成物。
  4. 前記21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3は、緑茶種子由来のものである請求項1に記載の皮膚外用剤組成物。
  5. 前記21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3は、緑茶種子抽出物を酸、塩基、酵素又は前記酵素を産生する微生物を用いて分解させて得られる請求項4に記載の皮膚外用剤組成物。
  6. 前記酸は、塩酸、硫酸及び硝酸よりなる群から選ばれるいずれか一種以上の酸であるか、又はこれらの酸とエタノール、メタノール及びブタノールよりなる群から選ばれるいずれか一種以上のアルコールとの混合溶媒である請求項5に記載の皮膚外用剤組成物。
  7. 前記塩基は、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムよりなる群から選ばれるいずれか一種以上の塩基であるか、又はこれらの塩基とエタノール、メタノール及びブタノールよりなる群から選ばれるいずれか一種以上のアルコールとの混合溶媒である請求項5に記載の皮膚外用剤組成物。
  8. 前記酵素は、グルコシダーゼ、アラビノシダーゼ、ラムノシダーゼ、キシロシダーゼ、セルラーゼ、ヘスペリジナーゼ、ナリンギナーゼ、グルクロニダーゼ、ペクチナーゼ、ガラクトシダーゼ及びアミログルコシダーゼよりなる群から選ばれるいずれか一種以上である請求項5に記載の皮膚外用剤組成物。
  9. 前記微生物は、アスペルギルス属、バチルス属、ペニシリウム属、リゾプス属、リゾムコール属、タラロマイセス属、ビフィドバクテリウム属、モルティエレラ属、クリプトコッカス属、マイクロバクテリウム属、リューコノストック属及びラクトバチルス属よりなる群から選ばれるいずれか一種以上である請求項5に記載の皮膚外用剤組成物。
  10. 前記組成物は、皮膚しわ改善用である請求項1〜9のいずれか一項に記載の皮膚外用剤組成物。
  11. 前記組成物は、皮膚弾力向上用である請求項1〜9のいずれか一項に記載の皮膚外用剤組成物。
  12. 下記化学式1で表わされる21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を有効成分として含有する皮膚外用剤組成物の抗老化用としての用途。
    Figure 2016528203
  13. 下記化学式1で表わされる21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を有効成分として含有する皮膚外用剤組成物の皮膚しわ改善用としての用途。
    Figure 2016528203
  14. 下記化学式1で表わされる21−O−アンゲロイルテアサポゲノールE3を有効成分として含有する皮膚外用剤組成物の皮膚弾力向上用としての用途。
    Figure 2016528203
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