本明細書及び添付の請求項において使用されるように、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明確に別段に指定していない限り、複数の指示対象を含む。故に、例えば、「薬剤」への言及は、複数のそのような薬剤を含み、「細胞」への言及は、1以上の細胞(又は複数の細胞)、及び当業者に既知の同等物などへの言及を含む。範囲が、分子量などの物理的特性、又は化学式などの化学的特定について本明細書で使用されると、範囲及びその中の特異的な実施形態の全ての組み合わせ及びサブ組み合わせが含まれるように意図される。用語「約」は、数又は数値域への言及が、言及される数又は数値域を意味する場合、実験的な可変性内の(又は統計的実験誤差内の)概算であり、故に、数又は数値域は、明示された数又は数値域の1%と15%の間で変わり得る。用語「含んでいる(comprising)」(並びに、「含む(comprise)」又は「含む(comprises)」、或いは「有している(having)」又は「含んでいる(including)」などの関連語)は、他の特定の実施形態において、例えば、本明細書に記載される任意の合成物、組成物、方法、又はプロセスの実施形態などが、記載された特徴「から成る」又はそれら「から本質的に成る」場合があるものを除外するようには意図されない。
「アルケニル」は、もっぱら、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含み、且つ2乃至12の炭素原子を持つ、炭素原子と水素原子からなる、直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖ラジカルを指す。特定の実施形態において、アルケニルは2〜8の炭素原子を含む。他の実施形態において、アルケニルは2〜4の炭素原子を含む。アルケニルは、単結合、例えば、エテニル(即ちビニル)、プロプ−1−エニル(即ちアリル)、ブト−1−エニル、ペント−1−エニル、ペンタ−1,4−ジエニルなどによって分子の残りに付けられる。本明細書において具体的に別段の定めが無い限り、アルケニル基は、以下の置換基の1以上によって随意に置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)tRa(tは1又は2である)、−S(O)tORa(tは1又は2である)、−S(O)tRa(tは1又は2である)、及び−S(O)tN(Ra)2(tは1又は2である)、ここで、それぞれのRaは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロアリールアルキルである。
「アルキニル」は、もっぱら、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含み、且つ2〜12の炭素原子を持つ、炭素原子と水素原子からなる、直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖ラジカルを指す。特定の実施形態において、アルキニルは2〜8の炭素原子を含む。他の実施形態において、アルキニルは2〜4の炭素原子を含む。アルキニルは、単結合、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどにより、分子の残りに付けられる。本明細書において具体的に別段の定めが無い限り、アルキニル基は、以下の置換基の1以上によって随意に置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)tRa(tは1又は2である)、−S(O)tORa(tは1又は2である)、−S(O)tRa(tは1又は2である)、及び−S(O)tN(Ra)2(tは1又は2である)、ここで、それぞれのRaは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロアリールアルキルである。
「アルキレン」又は「アルキレン鎖」は、分子の残りをラジカル基に連結させる直鎖又は分子鎖のニ価炭化水素鎖を指し、これはもっぱら、炭素及び水素から成り、不飽和を含まず、1〜12の炭素原子を有する(例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、n−ブチレンなど)。アルキレン鎖は、単結合を介して分子の残りに、及び単結合を介してラジカル基に付けられる。分子の残りとラジカル基に対するアルキレン鎖の付着点は、アルキレン鎖における1つの炭素、又は、鎖内の任意の2つの炭素を介し得る。特定の実施形態において、アルキレンは1〜8の炭素原子(例えばC1−C8アルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは1〜5の炭素原子(例えばC1−C5アルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは1〜4の炭素原子(例えばC1−C4アルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは1〜3の炭素原子(例えばC1−C3アルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは1〜2の炭素原子(例えばC1−C2アルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは1の炭素原子(例えばC1アルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは5〜8の炭素原子(例えばC5−C8アルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは2〜5の炭素原子(例えばC2−C5アルキレン)を含む。他の実施形態において、アルキレンは3〜5の炭素原子(例えばC3−C5アルキレン)を含む。本明細書において具体的に別段の定めが無い限り、アルキレン鎖は、以下の置換基の1以上によって随意に置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)tRa(tは1又は2である)、−S(O)tORa(tは1又は2である)、−S(O)tRa(tは1又は2である)、及び−S(O)tN(Ra)2(tは1又は2である)、ここで、それぞれのRaは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロアリールアルキルである。
「アリール」は、環炭素原子から水素原子を取り除くことにより、芳香族の単環式或いは多環式炭化水素環系に由来するラジカルを指す。芳香族単環式又は多環式の炭化水素系は、5乃至18の炭素原子環から水素及び炭素のみを含み、ここで、環系における環の少なくとも1つは完全に不飽和であり、即ち、ヒュッケルの理論に従った環式の、非局在化(4n+2)π−電子系を含む。アリール基が由来する環系は、限定されないが、ベンゼン、フルオレン、インダン、インデン、テトラリン、及びナフタレンなどの基を含む。本明細書において具体的に別段の定めの無い限り、用語「アリール」又は接頭辞「ar−」(「アラルキル」におけるものなど)は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、シアノ、ニトロ、随意に置換したアリール、随意に置換したアラルキル、随意に置換したアラルケニル、随意に置換したアラルキニル、随意に置換したカルボシクリル、随意に置換したカルボシクリルアルキル、随意に置換したヘテロシクリル、随意に置換したヘテロシクリルアルキル、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したヘテロアリールアルキル、−Rb−ORa、−Rb−OC(O)−Ra、−Rb−OC(O)−ORa、−Rb−OC(O)−N(Ra)2、−Rb−N(Ra)2、−Rb−C(O)Ra、−Rb−C(O)ORa、−Rb−C(O)N(Ra)2、−Rb−O−Rc−C(O)N(Ra)2、−Rb−N(Ra)C(O)ORa、−Rb−N(Ra)C(O)Ra、−Rb−N(Ra)S(O)tRa(tは1又は2である)、−Rb−S(O)tORa(tは1又は2である)、−Rb−S(O)tORa(tは1又は2である)、及び−Rb−S(O)tN(Ra)2(tは1又は2である)から独立して選択される1以上の置換基によって随意に置換されるアリールラジカルを含むことを意味し、ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(1以上のハロ基で随意に置換される)、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロアリールアルキルであり、Rbはそれぞれ独立して、直接の単結合、或いは直鎖又は分枝鎖のアルキレン又はアルケニレン鎖であり、及び、Rcは直鎖又は分枝鎖のアルキレン又はアルケニレン鎖であり、別段の定めのない限り、上記の置換基の各々は非置換型である。
「カルボシクリル」は、もっぱら炭素原子と水素原子から成る、安定した非芳香族の単環式又は多環式炭化水素ラジカルを指し、これは、3〜15の炭素原子を有する、縮合した又は架橋した環系を含む場合がある。特定の実施形態において、カルボシクリルは3〜10の炭素原子を含む。他の実施形態において、カルボシクリルは5〜7の炭素原子を含む。カルボシクリルは、単結合により分子の残りに付けられる。カルボシクリルは、飽和(即ち、1つのC−C結合のみを含む)又は不飽和(すなわち、1以上の二重結合又は三重結合を含む)であってもよい。完全に飽和したカルボシクリルラジカルも「シクロアルキル」と呼ばれる。単環式シクロアルキルの例は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルを含む。不飽和のカルボシクリルも「シクロアルケニル」と呼ばれる。単環式のシクロアルケニルの例は、例えば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、及びシクロオクテニルを含む。多環式カルボシクリルラジカルは、例えば、アダマンチル、ノルボルニル(即ち、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル)、ノルボルネニル、デカリニル(decalinyl)、7,7−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルなどを含む。本明細書において具体的に他に明示されない限り、用語「カルボシクリル」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、随意に置換したアリール、随意に置換したアラルキル、随意に置換したアラルケニル、随意に置換したアラルキニル、随意に置換したカルボシクリル、随意に置換したカルボシクリルアルキル、随意に置換したヘテロシクリル、随意に置換したヘテロシクリルアルキル、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したヘテロアリールアルキル、−Rb−ORa、−Rb−OC(O)−Ra、−Rb−OC(O)−ORa、−Rb−OC(O)−N(Ra)2、−Rb−N(Ra)2、−Rb−C(O)Ra、−Rb−C(O)ORa、−Rb−C(O)N(Ra)2、−Rb−O−Rc−C(O)N(Ra)2、−Rb−N(Ra)C(O)ORa、−Rb−N(Ra)C(O)Ra、−Rb−N(Ra)S(O)tRa(tは1又は2である)、−Rb−S(O)tORa(tは1又は2である)、−Rb−S(O)tORa(tは1又は2である)、及び−Rb−S(O)tN(Ra)2(tは1又は2である)から独立して選択される1以上の置換基により随意に置換される、ヘテロシクリルラジカルを含むように意図され、ここで、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロアリールアルキルであり、各Rbは独立して、直接の結合、或いは直鎖又は分枝のアルキレン又はアルケニレン鎖であり、Rcは直鎖又は分枝のアルキレン又はアルケニレン鎖であり、ここで、上記置換基の各々は、別段の定めが無い限り置換されない。
「フルオロアルキル」は、上記に定義されるように、1以上のフルオロラジカルにより置換される、上記に定義されるようなアルキルラジカルを指し、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−フルオロメチル−2−フルオロエチルなどである。フルオロアルキルラジカルのアルキル部分は、アルキル基について上記に定義されるように、随意に置換される場合がある。
「ヘテロシクリル」は、窒素、酸素、及び硫黄から選択される2〜12の炭素原子及び1〜6のヘテロ原子を含む、安定した3〜18員環の非芳香環ラジカルを指す。本明細書において具体的に別段の定めの無い限り、ヘテロシクリルラジカルは、単環式、二環式、三環式、又は四環式の環系であり、これは、融合又は架橋した環系を含む場合がある。ヘテロシクリルラジカルにおけるヘテロ原子は随意に酸化する場合がある。1以上の窒素原子は、存在する場合、随意に4分割される。ヘテロシクリルラジカルは、部分的又は完全に飽和される。ヘテロシクリルは、環の任意の原子を介して分子の残りに付けられる場合がある。そのようなヘテロシクリルラジカルの例は、限定されないが、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリジニル(piperidonyl)、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、及び1,1−ジオキソ−チオモルホリニルを含む。本明細書において具体的に別段の定めの無い限り、用語「ヘテロシクリル」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、随意に置換したアリール、随意に置換したアラルキル、随意に置換したアラルケニル、随意に置換したアラルキニル、随意に置換したカルボシクリル、随意に置換したカルボシクリルアルキル、随意に置換したヘテロシクリル、随意に置換したヘテロシクリルアルキル、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したヘテロアリールアルキル、−Rb−ORa、−Rb−OC(O)−Ra、−Rb−OC(O)−ORa、−Rb−OC(O)−N(Ra)2、−Rb−N(Ra)2、−Rb−C(O)Ra、−Rb−C(O)ORa、−Rb−C(O)N(Ra)2、−Rb−O−Rc−C(O)N(Ra)2、−Rb−N(Ra)C(O)ORa、−Rb−N(Ra)C(O)Ra、−Rb−N(Ra)S(O)tRa(tは1又は2である)、−Rb−S(O)tORa(tは1又は2である)、−Rb−S(O)tORa(tは1又は2である)、及び−Rb−S(O)tN(Ra)2(tは1又は2である)から独立して選択される1以上の置換基により随意に置換される、ヘテロシクリルラジカルを含むように意図され、ここで、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロアリールアルキルであり、各Rbは独立して、直接の結合、或いは直鎖又は分枝のアルキレン又はアルケニレン鎖であり、Rcは直鎖又は分枝のアルキレン又はアルケニレン鎖であり、ここで、上記置換基の各々は、別段の定めが無い限り置換されない。
「N−ヘテロシクリル」又は「N付加のヘテロシクリル」は、少なくとも1つの窒素を含む上記に定義されるようなヘテロシクリルラジカルを指し、ヘテロシクリルラジカルの分子の残りへの付着点は、ヘテロシクリルラジカル中の窒素原子を介する。N−ヘテロシクリルラジカルは、ヘテロシクリルラジカルについて上記に記載されるように、随意に置換される。そのようなN−ヘテロシクリルラジカルの例は、限定されないが、1−モルホリニル、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、1−ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、及びイミダゾリジニルを含む。
「C−ヘテロシクリル」又は「C付加のヘテロシクリル」は、少なくとも1つのヘテロ原子を含む上記に記載されるようなヘテロシクリルラジカルを指し、ヘテロシクリルラジカルの分子の残りへの付着点は、ヘテロシクリルラジカル中の炭素分子を介する。C−ヘテロサイクリルラジカルは、ヘテロサイクリルラジカルについて上記に記載されるように、随意に置換される。そのようなC−ヘテロシクリルラジカルの例は、限定されないが、2−モルホリニル、2−又は3−又は4−ピペリジニル、2−ピペラジニル、2−又は3−ピロリジニルなどを含む。
「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、及び硫黄から選択される2〜17の炭素原子及び1〜6のヘテロ原子を含む、3〜18員環の芳香環ラジカルから得たラジカルを指す。本明細書に使用されるように、ヘテロアリールラジカルは、単環式、二環式、三環式、又は四環式の環系でもよく、ここで、環系における環の少なくとも1つは完全に不飽和であり、即ち、ヒュッケルの理論に従った環式の、非局在化(4n+2)π−電子系を含む。ヘテロアリールは融合又は架橋した環系を含む。ヘテロアリールラジカルにおけるヘテロ原子は随意に酸化する。1以上の窒素原子は、存在する場合、随意に4分割される。ヘテロアリールは、環の任意の原子を介して分子の残りに付けられる。ヘテロアリールの例は、限定されないが、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズインドリル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンズオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾチエノ[3,2−d]ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、シクロペンタ[d]ピリミジニル、6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]シンノリニル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、フロ[3,2−c]ピリジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリミジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリジニル,イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソキサゾリル、5,8−メタノ−5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、ナフチリジニル、1,6−ナフチリジノニル、オキソアゼピニル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、ピリジニル、ピリド[3,2−d]ピリミジニル、ピリド[3,4−d]ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,5−c]ピリダジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、チエノ[3,2−d]ピリミジニル、チエノ[2,3−d]ピリジニル、及びチオフェニル(即ち、チエニル)を含む。本明細書において具体的に別段の定めの無い限り、用語「ヘテロアリール」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、随意に置換したアリール、随意に置換したアラルキル、随意に置換したアラルケニル、随意に置換したアラルキニル、随意に置換したカルボシクリル、随意に置換したカルボシクリルアルキル、随意に置換したヘテロシクリル、随意に置換したヘテロシクロアルキル、随意に置換したヘテロアリール、随意に置換したヘテロアリールアルキル、−Rb−ORa、−Rb−OC(O)−Ra、−Rb−OC(O)−ORa、−Rb−OC(O)−N(Ra)2、−Rb−N(Ra)2、−Rb−C(O)Ra、−Rb−C(O)ORa、−Rb−C(O)N(Ra)2、−Rb−O−Rc−C(O)N(Ra)2、−Rb−N(Ra)C(O)ORa、−Rb−N(Ra)C(O)Ra、−Rb−N(Ra)S(O)tRa(tは1又は2である)、−Rb−S(O)tORa(tは1又は2である)、−Rb−S(O)tORa(tは1又は2である)、及び−Rb−S(O)tN(Ra)2(tは1又は2である)から選択される1以上の置換基によって随意に置換される、蒸気で定義されるようなヘテロアリールラジカルを含むことを意味し、ここで、Raはそれぞれ独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、又はヘテロアリールアルキルであり、Rbはそれぞれ独立して、直接的な結合、或いは直鎖又は分枝鎖のアルキレン又はアルケニレンの鎖であり、Rcは直鎖又は分枝鎖のアルキレン又はアルケニレンの鎖であり、及び、別段の定めのない限り、上記の置換基のそれぞれは非置換型である。
「N−ヘテロアリール」は、少なくとも1つの窒素を含む上記に定義されるようなヘテロアリールラジカルを指し、ヘテロアリールラジカルの分子の残りへの付着点は、ヘテロアリールラジカル中の窒素原子を介する。N−ヘテロアリールラジカルは、ヘテロアリールラジカルについて上記に記載されるように、随意に置換される。
「C−ヘテロアリール」は、上記に記載されるようなヘテロアリールラジカルを指し、ヘテロアリールラジカルの分子の残りへの付着点は、ヘテロアリールラジカルの炭素分子を介する。C−ヘテロアリールラジカルは、ヘテロアリールラジカルについて上記に記載されるように、随意に置換される。
本明細書で使用されるように、用語「カルボン酸生物学的等価体(bioisostere)」は、カルボン酸部分として類似の物理的、生物学的、及び/又は化学的性質を示す官能基又は部分を表す。カルボン酸生物学的等価体の例としては、限定されないが、以下が挙げられる。
本明細書に開示される化合物は、1以上の不斉中心を含んでもよく、故に、(R)又は(S)として、絶対立体化学に関して定義され得る、エナンチオマー、ジアステレオマー、及び他の立体異性体を生じさせてもよい。別段の定めの無い限り、本明細書に開示される化合物の全ての立体異性体は本開示によって考慮されることが意図される。本明細書に記載される化合物がアルケンの二重結合を含む場合、及び別段の定めが無い限り、本開示はE及びZの幾何異性体(例えば、シス又はトランス)の両方を含むことが意図される。同様に、全ての可能な異性体、同じくそれらのラセミ体及び光学的に純粋な形態、並びに全ての互変異性体も含まれるように意図される。用語「幾何異性体」は、アルケン二重結合のE又はZの幾何異性体(例えば、シス又はトランス)を指す。用語「位置異性体」は、ベンゼン環の周囲のオルト−、メタ−、及び、パラ−異性体といった、中央の環の周囲の構造異性体を指す。
「互変異性体」は、分子の1つの原子から同じ分子の別の原子へのプロトン移動が可能である分子を指す。本明細書に示された化合物は、特定の実施形態では互変異性体として存在することもある。互変異性化が起こり得る状況では、互変異性体の化学平衡が存在する。互変異性体の正確な比率は、物理的状態、温度、溶媒、及びpHを含む複数の要因に依存する。互変体の平衡の幾つかの例としては、以下が挙げられる。
「随意の」又は「随意に」は、後に記載される事象又は状況が生じる又は生じない場合があること、及び、この記載が、事象又は状況が生じる場合の例、及び生じない場合の例を含むことを意図する。例えば、「随意に置換したアリール」は、アリールラジカルが置換される又は置換されない場合があること、及び、この記載が、置換されたアリールラジカル及び置換を有さないアリールラジカルの両方を含むことを意味する。
「薬学的に許容可能な塩」は、酸付加塩及び塩基付加塩の両方を含む。本明細書に記載される、置換したピロロピリジン誘導体化合物の任意の1つの薬学的に許容可能な塩は、任意の及び全ての薬学的に適切な塩の形態を包含するように意図される。本明細書に記載される化合物の好ましい薬学的に許容可能な塩は、薬学的に許容可能な酸付加塩及び薬学的に許容可能な塩基付加塩である。
「薬学的に許容可能な酸付加塩」は、遊離塩基の生物学的効果及び特性を保持する塩を指し、それは、生物学的に又は他に望ましくないものではなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、亜リン酸などの無機酸により形成される。また、脂肪族モノカルボン酸及びジカルボン酸、フェニル置換のアルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカン二酸(alkanedioic acids)、芳香族酸、脂肪族酸、及び芳香族スルホン酸などの有機酸により形成される塩も含まれ、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などを含む。典型的な塩は故に、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸一水素、リン酸二水素、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソブチラート、シュウ酸塩、マロナート、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロベンゾエート、安息香酸メチル、ジニトロベンゾアート、フタラート、ベンゼンスルフォナート、トルエンスルフォナート、フェニルアセテート、クエン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルフォナートなどを含む。同様に、アルギン酸塩、グルコン酸塩、及びガラクトウロン酸塩などのアミノ酸の塩も考慮される(例えば、全体として引用することで本明細書に組み込まれる、「Berge S.M. et al.,“Pharmaceutical Salts,”Journal of Pharmaceutical Science,66:1−19(1997)」を参照)。塩基性化合物の酸付加塩は、当業者が精通する方法及び技術に従って塩を生成するために、遊離塩基形態を所望の酸の十分な量と接触させることにより、調製されてもよい。
「薬学的に許容可能な塩基付加塩」は、遊離酸の生物学的効果及び特性を保持する塩を指し、それは、生物学的に又は他に望ましくないものではない。これらの塩は、無機塩基又は有機塩基を遊離酸に追加することにより調製される。薬学的に許容可能な塩基付加塩は、アルカリ及びアルカリ土類金属又は有機アミンのような、金属又はアミンで作られてもよい。無機塩基に由来する塩は、限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムの塩などを含む。有機塩基由来の塩は、限定されないが、第一級、第二級、及び第三級アミン、自然に生じる置換アミンを含む置換アミン、環状アミン及び塩基イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアニリン、N−メチルグルカミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N−エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などの塩を含む。上記のBerge et alを参照のこと。
本明細書で使用されるように、「処置(treatment)」、「処置すること(treating)」、「軽減すること(palliating)」、又は「寛解すること(ameliorating)」は、本明細書で互換的に使用される。これらの用語は、限定されないが治療効果及び/又は予防的な効果を含む、有益な又は所望の結果を得るための方法を指す。「治療効果」は、処置されている根本的な障害の根絶又は寛解を意味する。また、治療効果は、患者が未だに根本的な障害による影響を受け得ることにもかかわらず、患者の改善が観察されるように、根本的な障害に関連した生理学的症状の1以上の根絶又は寛解により達成される。予防効果に関して、組成物は、疾患の診断が行われなくとも、特定の疾患を進行する危険のある患者に、又は、疾患の1以上の生理学的な症状を報告する患者に投与され得る。
「プロドラッグ」は、生理学的条件下で、又はソルボリシスによって、本明細書に記載される生物活性化合物に変換され得る化合物を示すことを意味する。故に、用語「プロドラッグ」は、薬学的に許容可能な生物活性化合物の前駆物質を指す。プロドラッグは、被験体に投与される時は不活性であり得るが、例えば加水分解により、活性化合物へとインビトロで変換される。プロドラッグ化合物は頻繁に、哺乳動物生物体における可溶性、組織適合性、又は遅延放出の利点を提供する(例えば、「Bundgard,H.,Design of Prodrugs(1985),pp.7−9,21−24(Elsevier,Amsterdam)」を参照)。
プロドラッグの議論は、「Higuchi, T.,et al.,“Pro drugs as Novel Delivery Systems,”A.C.S. Symposium Series,Vol.14」及び「Bioreversible Carriers in Drug Design,ed.Edward B.Roche,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987」にて提供され、その両方は参照により完全に本明細書に組み込まれる。
用語「プロドラッグ」はまた、そのようなプロドラッグが哺乳動物被験体に投与される時、インビボで活性化合物を放出する、任意の共有結合した担体を含むことも意味する。活性化合物のプロドラッグは、本明細書に記載されるように、ルーチン操作又はインビボの何れかで、修飾物が親の活性化合物に切断されるような方法で、活性化合物に存在する官能基の修飾により調製され得る。プロドラッグは化合物を含み、ここで、ヒドロキシ、アミノ、又はメルカプト基は、活性化合物のプロドラッグが哺乳動物被験体に投与される場合、遊離ヒドロキシ、遊離アミノ、又は遊離メルカプト基にそれぞれ切断される任意の基に結合される。プロドラッグの例は、限定されないが、活性化合物におけるアルコール又はアミン官能基の酢酸塩、ギ酸塩、及び安息香酸塩の誘導体などを含む。
当業者に既知の方法は、様々な参考図書及びデータベースを介して特定される。本明細書に記載される化合物の調製に有用な反応物の合成を詳述する、またはその調製を記載する記事への参照を提供する、適切な参考図書及び論文は、例えば、次のものを含む:”Synthetic Organic Chemistry”, John Wiley & Sons, Inc., New York; S. R. Sandler et al., ”Organic Functional Group Preparations,” 2nd Ed., Academic Press, New York, 1983; H. O. House, ”Modern Synthetic Reactions”, 2nd Ed., W. A. Benjamin, Inc. Menlo Park, Calif. 1972; T. L. Gilchrist, ”Heterocyclic Chemistry”, 2nd Ed., John Wiley & Sons, New York, 1992; J. March, ”Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms and Structure”, 4th Ed., Wiley Interscience, New York, 1992。本明細書に記載される化合物の調製に有用な反応物の合成を詳述する、またはその調製を記載する記事への参照を提供する、さらなる参考図書及び論文は、例えば、次のものを含む:Fuhrhop, J. and Penzlin G. "Organic Synthesis: Concepts, Methods, Starting Materials", Second, Revised and Enlarged Edition (1994) John Wiley & Sons ISBN: 3 527−29074−5; Hoffman, R.V. "Organic Chemistry, An Intermediate Text" (1996) Oxford University Press, ISBN 0−19−509618−5; Larock, R. C. "Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations" 2nd Edition (1999) Wiley−VCH, ISBN: 0−471−19031−4; March, J. "Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure" 4th Edition (1992) John Wiley & Sons, ISBN: 0−471−60180−2; Otera, J. (editor) "Modern Carbonyl Chemistry" (2000) Wiley−VCH, ISBN: 3−527−29871−1; Patai, S. "Patai's 1992 Guide to the Chemistry of Functional Groups" (1992) Interscience ISBN: 0−471−93022−9; Solomons, T. W. G. "Organic Chemistry" 7th Edition (2000) John Wiley & Sons, ISBN: 0−471−19095−0; Stowell, J.C., "Intermediate Organic Chemistry" 2nd Edition (1993) Wiley−Interscience, ISBN: 0−471−57456−2; "Industrial Organic Chemicals: Starting Materials and Intermediates: An Ullmann's Encyclopedia" (1999) John Wiley & Sons, ISBN: 3−527−29645−X,(8巻); "Organic Reactions" (1942−2000) John Wiley & Sons,(55巻以上);および "Chemistry of Functional Groups" John Wiley & Sons,(73巻)。
特異的な及び類似性の反応物も、Chemical Abstract Service of the American Chemical Societyによって調製される既知の化学物質の指数を介して特定され得、これは、大半の公共および大学の図書館において、同様にオンラインのデータベースを介して利用可能である(さらなる詳細については、the American Chemical Society, Washington, D.C.を参照)。既知ではあるがカタログでは市販されていない化学物質は、カスタム化学合成商社(custom chemical synthesis houses)によって調製され得、標準的な薬品供給商社(chemical supply houses)(例えば上に列挙したもの)の多くは、カスタム合成サービスを提供している。本明細書に記載される置換されたピロロピリジン誘導体化合物の薬学的な塩の調製および選択については、P. H. Stahl & C. G. Wermuth "Handbook of Pharmaceutical Salts", Verlag Helvetica Chimica Acta, Zurich, 2002を参照。
模式図1を参照すると、化合物A及び末端アルキン化合物Bは、組み合わされ、様々なパラジウム媒介性Sonogashiraの結合条件下で処理されて、化合物Cを形成する。例えば、化合物AとアルキンBの混合物は、40℃から100℃の範囲の温度で、様々な触媒、共触媒、リガンド、塩基、および溶媒を使用して、文献(Tetrahedron Lett. 1975, 4467−4470; Org. Lett. 2006, 3307−3310)に記載される手順に類似した条件にさらされ得る。アザインドール化合物Dは、0℃でKOtBuなどの塩基を使用して化合物Cの環化異性化反応によって調製され得るか、または100℃から140℃の範囲の温度でCuIによって触媒され得る。酸性化合物Eは、NaOHなどの塩基を使用してエステル化合物Dの加水分解によって、またはエステル加水分解に関して当該技術分野で周知の他の条件によって調製され得る。
模式図2を参照すると、化合物Aおよびケトン化合物Fは、混合され、パラジウム媒介性の直接的な環化反応条件下で処理され、化合物Dを形成する。例えば、化合物AとケトンBの混合物は、140℃までの温度で、Pd触媒、リガンド、酸、塩基、および溶媒を使用して、文献(Angew. Chem. Int. Ed. 2004, 4526−4528)に記載される手順に類似した条件にさらされ得る。
したがって、本明細書には、1つ以上の薬学的に許容可能な担体とともに、本明細書に記載されるような少なくとも1つの置換されたピロロピリジン誘導体化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、あるいはN−オキシドを含む、医薬組成物が提供される。担体(または賦形剤)は、組成物の他の成分に適合する、および組成物のレシピエント(即ち、被験体)に有害でない場合に、許容可能または適切である。
特定の実施形態では、本明細書に記載されるような置換されたピロロピリジン誘導体化合物は、例えば合成方法の工程の1つ以上において作られる汚染中間体または副産物などの他の有機小分子の約5%未満、または約1%未満、あるいは約0.1%未満を含むという点で、略純粋である。
適切な経口剤形は、例えば、錠剤、丸剤、サシェ剤(sachets)、または硬ゼラチンまたは軟化ゼラチンのカプセル、メチルセルロース、あるいは消化管中で容易に溶解される別の適切な物質のものを含む。例えば、制約グレードの、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、ナトリウムサッカリン、滑石、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウムなどを含む、適切な無毒な固形担体が使用され得る。(例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy (Gennaro, 21st Ed. Mack Pub. Co., Easton, PA (2005)を参照。)
本明細書に記載されるような置換されたピロロピリジン誘導体化合物の少なくとも1つを含む組成物の用量は、患者(例えばヒト)の状態、即ち、疾患の段階、一般的な健康状態、年齢、および用量を決定するために医療分野における当業者が使用するであろう他の要因に依存して、様々であり得る。
医薬組成物は、医療分野における当業者によって決定されるような、処置(または予防)されるべき疾患に適切な方法で投与され得る。適切な用量および投与の適切な期間および頻度は、患者の状態、患者の疾患のタイプおよび重症度、活性成分の特定の形態、並びに投与方法などの要因によって決定される。一般的に、適切な用量および処置レジメンは、治療上及び/又は予防上の恩恵(例えば、より頻繁な完全寛解または部分寛解、またはより無病生存率及び/又は全生存率、あるいは症状の重症度の緩和などの、向上した臨床結果)を提供するのに十分な量で組成物を提供する。最適な用量は、一般的に、実験モデル及び/又は臨床試験を使用して決定され得る。最適な用量は、患者の体質量、重量、または血液量に依存し得る。
タンパク質は、リジンのアミノ基およびアルギニンのグアニジノ基上のメチル化によって翻訳後に修飾され得るか、またはアスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、またはタンパク質のC末端上でカルボキシメチル化され得る。翻訳後のタンパク質メチル化は、RNAプロセシング、受容体媒介性のシグナル伝達、および細胞分化といった様々な細胞のプロセスに関係している。翻訳後のタンパク質メチル化は、ヒストン上で生じることが広く知られており、このような反応は、S−アデノシルメチオニン(SAM)からヒストンまでメチル基を転移するヒストンメチルトランスフェラーゼによって触媒されることが知られている。ヒストンメチル化は、ヘテロクロマチン形成、X染色体不活性化、および転写調節を含む多種多様な生物学的プロセスに関係することが知られている(Lachner et al., (2003) J. Cell Sci. 116:2117−2124; Margueron et al., (2005) Curr. Opin. Genet. Dev. 15:163−176)。
転写活性化と一般的に関連付けられるアセチル化とは異なり、ヒストンメチル化が転写の活性化又は抑制につながるかどうかは、メチル化の特定の部位およびメチル化の程度に依存する(例えば、特定のヒストンリジン残基が、モノ−、ジ−、またはトリ−メチル化されるかどうか)。しかしながら、一般に、H3K9、H3K27、およびH4K20上のメチル化は、遺伝子サイレンシングに関連しており、一方でH3K4、H3K36、およびH3K79上でのメチル化は、一般に、活性な遺伝子発現に関係している。さらに、H3K4のトリ−メチル化およびジ−メチル化は、一般に、活発に転写された遺伝子の転写開始部位をマークする(marks)が、一方でH3K4のモノ−メチル化は、エンハンサー配列に関係している。
本明細書で言及されるような「デメチラーゼ」または「タンパク質デメチラーゼ」は、アミノ酸側鎖から少なくとも1つのメチル基を取り除く酵素を指す。デメチラーゼの中にはヒストンに作用するものもあり、例えば、ヒストンH3またはH4のデメチラーゼとして作用する。例えば、H3デメチラーゼは、H3K4、H3K9、H3K27、H3K36、及び/又はH3K79の1つ以上を脱メチル化し得る。代替的に、H4デメチラーゼは、ヒストンH4K20を脱メチル化し得る。デメチラーゼは、モノ−、ジ−、及び/又はトリ−メチル化した基質を脱メチル化することができると知られている。さらに、ヒストンデメチラーゼは、(例えば、細胞ベースのアッセイにおいて)メチル化されたコアヒストン基質、モノヌクレオソーム基質、ジヌクレオソーム基質、及び/又はオリゴヌクレオソーム基質、ペプチド基質及び/又はクロマチンに作用することができる。
発見された第1のリジンデメチラーゼは、補助因子としてフラビンを使用して、モノ−およびジ−メチル化したH3K4またはH3K9の両方を脱メチル化する、リジン特異的なデメチラーゼ1(LSD1/KDM1)であった。第2のクラスのJumonjiC(JmjC)ドメイン含有ヒストンデメチラーゼが、予測され、ホルムアルデヒド放出アッセイを使用してH3K36デメチラーゼが見つけられたときに確認され、これはJmjCドメイン含有ヒストンデメチラーゼ1(JHDM1/KDM2A)と命名された。
より多くのJmjCドメイン含有タンパク質が後に特定され、それらは、系統発生的に7つのサブファミリーにクラスター化され得る:JHDM1、JHDM2、JHDM3、JMJD2、JARID、PHF2/PHF8、UTX/UTY、およびJmjCのドメインのみ。
GASC1およびKDM4Cとしても知られる、JMJD2Cは、トリ−メチル化したH3K9およびH3K36を脱メチル化すると知られている。JMJD2Cによるヒストン脱メチル化は、鉄およびα−ケトグルタル酸塩に依存するヒドロキシル化反応を介して生じ、ここで、JMJD2Cによるα−ケトグルタル酸塩の酸化的脱炭酸は、二酸化炭素、コハク酸塩、およびフェリルを生成し、フェリルは、続いてリジンH3K9のメチル基をヒドロキシル化して、ホルムアルデヒドを放出する。JMJD2Cは、核受容体PPARγによる脂肪形成の制御を調整することが知られており、胚性幹細胞中の自己複製の制御に関係することが知られている。
KDM5AまたはRBP2とも呼ばれる、JARID1Aは、最初は、網膜芽細胞腫(Rb)タンパク質の結合パートナーとして見られていた。JARID1Aは、その後、トリ−およびジ−メチル化したH3K4のデメチラーゼとして機能することが分かり、老化および分化を阻害しながら、細胞成長を促進することが分かった。例えば、マウス細胞からのJARID1Aの抑止は、細胞成長は阻害し、老化および分化を引き起こし、インビトロで胚性幹細胞の多能性を損失させる。JARID1Aは、胃癌で過剰表現されることが分かり、JARID1Aの損失は、マウスの癌モデルにおいて腫瘍形成を減少させることが分かった。さらに、網膜芽細胞腫結合タンパク質2(RBP2)ヒストンデメチラーゼの損失が、Rb1またはMen1を欠いたマウスにおいて腫瘍形成を抑制することが、研究で実証されており(Lin etal. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, August 16, 2011, 108(33),13379−86; doi: 10.1073/pnas.1110104108)、RBP2阻害薬が抗癌活性を有するであろうと結論付けられた。
KDM5BおよびPLU1とも呼ばれる、JARID1Bは、元来、HER2チロシンキナーゼによって調節された遺伝子を発見するための実験において見られた。JARID1Bの制限は、睾丸を例外として正常な成人の組織で見つかったが、JARID1Bは、乳癌細胞株で発現されることが一貫して見られた。さらに、侵襲性の腺管癌の90%は、JARID1Bを発現することが分かった。さらに、JARID1Bは、良性の前立腺において発現がより制限されながらも、前立腺癌においてアップレギュレートされることが分かり、膀胱癌および肺癌(SCLCおよびNSCLCの両方)でアップレギュレートされることも分かった。JARID1Bはまた、BRCA1、CAV1、および14−3−3σといった腫瘍抑制遺伝子を抑えることも分かり、JARID1Bのノックダウンは、これらの遺伝子でトリ−メチル化されたH3K4のレベルを増加させることが分かった。
さらなる実施形態では、ヒストンデメチラーゼ酵素を阻害するための方法があり、該方法は、ヒストンデメチラーゼ酵素を、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩と接触させる工程を含む。
さらなる実施形態では、ヒストンデメチラーゼ酵素を阻害するための方法があり、該方法は、ヒストンデメチラーゼ酵素を、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩と接触させる工程を含む。
さらなる実施形態では、ヒストンデメチラーゼ酵素を阻害するための方法があり、該方法は、ヒストンデメチラーゼ酵素を、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩と接触させる工程を含む。
さらなる実施形態では、ヒストンデメチラーゼ酵素を阻害するための方法があり、ここでヒストンデメチラーゼ酵素は、JmjCドメインを含む。さらなる実施形態では、ヒストンデメチラーゼ酵素を阻害するための方法があり、ここでヒストンデメチラーゼ酵素は、JARID1A、JARID1B、JMJD2C、またはJMJD2Aから選択される。
さらなる実施形態では、被験体において癌を処置するための方法であり、該方法は、式(I)、(Ia)、または(II)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物を投与する工程を含む。
さらなる実施形態では、腫瘍の成長を阻害するための方法があり、該方法は、式(I)、(Ia)、または(II)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物を投与する工程を含み、ここで腫瘍は、網膜芽腫遺伝子(RB1)機能の損失を特徴とする。
さらなる実施形態では、腫瘍の成長を阻害するための方法があり、該方法は、式(I)、(Ia)、または(II)、あるいはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物を投与する工程を含み、ここで腫瘍は、多発性内分泌腺腫瘍I型遺伝子(Men1)機能の損失を特徴とする。
他の実施形態および使用は、本開示に照らして当業者に明白となる。以下の実施例は、単に様々な実施形態を例証するものとして提供され、いかなる方法でも本発明を限定するようには解釈されないこととする。
I.化学合成
特に他に明記されない限り、試薬および溶媒を、商業供給者から受け取ったものとして使用した。無水の溶媒およびオーブンで乾燥させたガラス器具を、湿気及び/又は酸素に感度の高い合成形質転換に使用した。収率を最適化しなかった。反応時間はおよそであり、最適化しなかった。別段の定めのない限り、カラムクロマトグラフィーおよび薄層クロマトグラフィー(TLC)をシリカゲル上で実行した。スペクトルをppm(δ)で与え、結合定数Jをヘルツで報告する。陽子スペクトルについては、溶媒のピークを参照ピークとして用いた。
実施例1:3−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
アセトニトリル(2mL)中の1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸(130mg、0.8mmol)を満たしたバイアルに、NCS(133.5mg、1.0mmol)を加えた。反応物を2時間70℃で撹拌した。反応物を、水でクエンチし、HCl(1N)でpHを〜3に調節した。沈殿物を、ろ過し、水、エタノールで連続して洗浄し、真空内で乾燥させ、黄色固形物として表題化合物(79mg、40%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6)δppm 7.66 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 7.82 (d, J=3.03 Hz, 1 H), 8.56 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 11.54 − 11.87 (m, 1 H), 13.90 (br. s., 1 H)。[M+H]C8H5N2O2Clに対して計算した、197;実測値、197。
実施例2:2−フェニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
メチル3−アミノ−2−クロロイソニコチナート(187mg、1.0mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(35mg、0.05mmol)、CuI(38mg、0.20mmol)、TEA(278μL、2.0mmol)およびフェニルアセチレン(130mg、1.2mmol)を、DMF(2mL)中に懸濁した。N2を、2分間反応物へと泡立たせ、16時間100℃で撹拌した。反応物を、真空内で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/Hexの0−50%の勾配)によって精製し、茶色の泡としてメチル3−アミノ−2−(フェニルエチニル)ピリジン−4−カルボキシラート(195mg、77%)を得た。[M+H]C14H10N2O2に対して計算した、239;実測値、239。
NMP(1mL)中のメチル3−アミノ−2−(フェニルエチニル)ピリジン−4−カルボキシラート(50mg、0.2mmol)に、KO−t−Bu(67.5mg、0.6mmol)を加え、2時間撹拌した。水を加え、pHをHCl(1N)で〜3に調節した。沈殿物をろ過し、ろ過ケーキを、水、その後エタノールで連続して洗浄し、白色固形物(34mg、74%)として表題化合物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δppm 7.18 (s, 1 H), 7.38 − 7.63 (m, 5 H), 8.02 (d, J=7.33 Hz, 2 H), 8.36 − 8.62 (m, 1 H)。[M+H]C14H10N2O2に対して計算した、239;実測値、239。
実施例3:2−(2−メチルフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例2の調製の手順に従って、2−エチニルトルエンを使用して64%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 2.43 (s, 3 H), 6.80 (s, 1 H), 7.30 − 7.42 (m, 3 H), 7.45 − 7.66 (m, 2 H), 8.49 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 11.21 (br. s., 1 H), 13.66 (br. s., 1 H)。[M+H]C15H12N2O2に対して計算した、253;実測値、253。
実施例4:メチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
CH3CN(2mL)中のメチル3−アミノ−2−クロロイソニコチナート(186mg、1mmol)、PdCl2(CH3CN)2(5.2mg、0.02mmol)、X−Phos(19mg、0.04mmol)、K2CO3(278mg、2.0mmol)、および2−メチル−3−ブチン−2−オール(130mg、1.2mmol)を、2分間N2でパージした。反応物を16時間80℃で撹拌した。反応物を、真空内で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/Hexの0−50%の勾配)によって精製して、メチル3−アミノ−2−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ピリジン−4−カルボキシラート(191mg、81%)を得た。[M+H]C12H14N2O3に対して計算した、235;実測値、235。
DMF(2mL)中のメチル3−アミノ−2−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ピリジン−4−カルボキシラート(191mg、0.82mmol)およびCuI(47.5mg、0.25mmol)を、2分間N2でパージし、反応物を2時間110℃で撹拌した。反応混合物を、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/Hexの0−50%の勾配)によって精製し、非晶質固体(172mg、74%)として表題化合物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 2.43 (s, 3 H), 6.80 (s, 1 H), 7.30 − 7.42 (m, 3 H), 7.45 − 7.66 (m, 2 H), 8.49 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 11.21 (br. s., 1 H), 13.66 (br. s., 1 H)。[M+H]C12H14N2O3に対して計算した、235;実測値、235。
実施例5:2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
MeOH(1mL)中のメチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート(100mg、0.45mmol)に、NaOH(75μL、1N)を加え、反応物を30分間60℃で撹拌した。HCl(75μL、1N)を、周囲温度で加え、懸濁液を得た。固形物を、ろ過し、水、その後エタノールで連続して洗浄し、真空内で乾燥させ、オフホワイト固形物として表題化合物(68mg、69%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.50 (s, 6 H), 5.56 (br. s., 1 H), 6.40 (s, 1 H), 7.41 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 8.33 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 10.30 (br. s., 1 H)。[M+H]C11H12N2O3に対して計算した、221;実測値、221。
実施例6:メチル2−ベンジル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例4の調製の手順に従って、3−フェニル−プロピンを使用して60%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3):δppm 3.98 (s, 3 H), 4.22 (s, 2 H), 6.59 − 6.63 (m, 1 H), 7.27 − 7.42 (m, 5 H), 7.55 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 8.50 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 9.26 (br. s., 1 H)。[M+H]C16H14N2O2に対して計算した、267;実測値、267。
実施例7:2−ベンジル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸、ナトリウム塩
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−ベンジル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを用いて94%の収率で調製した。表題化合物(67mg、0.27mmol)を、CH3CN/水(1:1)およびNaOH(293μL、1N)中に取り込み、16時間凍結乾燥させて、ナトリウム塩を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 4.11 (s, 2 H), 6.12 (d, J=2.02 Hz, 1 H), 7.17 (d, J=4.80 Hz, 2 H), 7.21 − 7.31 (m, 4 H), 8.08 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 10.66 (br. s., 1 H)。[M+H]C15H12N2O2に対して計算した、253;実測値、253。
実施例8:2−プロピル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例4および5の調製のための手順に従って、1−ペンチンを使用して28%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 0.84 − 0.97 (m, 3H), 1.67 (m, 2H), 6.52 (s, 1 H), 7.57 − 7.70 (m, 1 H), 8.42 − 8.59 (m, 1 H), 11.79 (br. s., 1 H)。[M+H]C11H12N2O2に対して計算した、205;実測値、205。
実施例9:メチル−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
メチル3−アミノ−2−クロロイソニコチナート(1.04g、5.64mmol)、プロパルギルアルコール(393μL、6.76mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(198mg、0.28mmol)、CuI(28mg、0.14mmol)、およびTEA(2.84g、28.18mmol)を、アセトニトリル(20mL)中で混合した。反応物を、2分間窒素でパージし、その後、16時間40℃で撹拌した。反応物を真空内で濃縮し、残留物を、ジクロロメタン中に懸濁し、ろ過した。ろ液を真空内で濃縮し、残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=3/1〜1/1)によって精製して、メチル3−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロプ−1−イン−1−イル)ピリジン−4−カルボキシラート(200mg、18%)を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6): δ 3.86 (3H, s), 4.39 (2H, d, J = 8.0 Hz), 5.42 (1H, t, J = 8.0 Hz), 6.24 (2H, s), 7.55 (1H, d, J = 6.4 Hz), 7.81 (1H, d, J = 5.6 Hz)。[M+H]C10H10N2O3に対して計算した、207;実測値、207。
メチル3−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロプ−1−イン−1−イル)ピリジン−4−カルボキシラート(476mg、2.31mmol)、CaCO3(427mg、4.27mmol)、CuI(203mg、1.07mmol)、およびDMF(10mL)を、窒素でパージし、120℃で1時間撹拌した。反応物を真空内で濃縮し、残留物をジクロロメタン中に懸濁し、ろ過した。ろ液を真空内で濃縮し、残留物を、シリカゲルクロマトグラフ(PE/EA=3/1〜1/1)によって精製して、表題化合物(40mg、20%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 3.98 (3H, s), 4.72 (2H, d, J = 6.8 Hz), 5.37 (1H, t, J = 8.4 Hz), 6.57 (1H, t, J = 1.6 Hz), 7.52 (1H, d, J = 6.8 Hz), 8.42 (1H, d, J = 6.4 Hz), 11.11 (1H, s)。LCMS(移動相:10%−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=1.970分。[M+H]C10H10N2O3に対して計算した、207;実測値、207。
実施例10:2−(ヒドロキシメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、メチル−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して37%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 4.76 (s, 2 H), 6.67 (s, 1 H), 7.68 (d, J=5.31 Hz, 1 H), 8.53 (d, J=5.31 Hz, 1 H), 11.63 (br. s., 1 H)。[M+H]C9H8N2O3に対して計算した、193;実測値、193。
実施例11:メチル−2−シクロプロピル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例4の調製のための手順に従って、シクロプロピルアセチレンを使用して54%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz,CDCl3):δppm 0.79 − 0.98 (m, 2 H), 1.00 − 1.17 (m, 2 H), 1.96 − 2.21 (m, 1 H), 4.02 (s, 3 H), 6.38 (s, 1 H), 7.51 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 8.47 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 9.38 (br. s., 1 H)。[M+H]C12H12N2O2に対して計算した、217;実測値、217。
実施例12:2−シクロプロピル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−シクロプロピル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して85%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 0.99 (dd, J=4.80, 2.27 Hz, 1H), 1.21 (dd, J=8.34, 2.53 Hz, 1H), 6.36 (d, J=1.77 Hz, 1H), 7.69 (d, J=5.56 Hz, 1H), 8.50 (d, J=5.56 Hz, 1H), 12.31 (br. s., 1 H)[M+H]C11H10N2O2に対して計算した、203;実測値、203。
実施例13:メチル2−(1−ヒドロキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例4の調製のための手順に従って、1−エチニルシクロヘキサノールを使用して62%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3):δppm 1.61 − 2.37 (m, 11 H), 4.03 (s, 3 H), 6.59 (d, J=2.27 Hz, 1 H), 7.54 − 7.78 (m, 1 H), 8.51 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 9.73 (br. s., 1 H)。[M+H]C15H18N2O3に対して計算した、275;実測値、275。
実施例14:2−(1−ヒドロキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−(1−ヒドロキシシクロヘキシル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートから85%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.46 − 1.59 (m, 2 H), 1.59 − 1.96 (m, 8 H), 5.36 (s, 1 H), 6.50 (d, J=2.02 Hz, 1 H), 7.49 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 8.41 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 10.32 (br. s., 1 H), 13.81 (br. s., 1 H)。[M+H]C14H16N2O3に対して計算した、261;実測値、261。
実施例15:メチル2−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例4の調製のための手順に従って、1−エチニル−4−メトキシ−2−メチルベンゼンから23%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3):δppm 2.52 (s, 3 H), 3.87 (s, 3 H), 4.05 (s, 3 H), 6.86 − 7.00 (m, 3 H), 7.48 (d, J=8.08 Hz, 1 H), 7.63 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 8.56 (d, J=5.31 Hz, 1 H), 9.61 (br. s., 1 H)。[M+H]C17H16N2O3に対して計算した、297;実測値、297。
実施例16:2−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートから95%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 2.42 (s, 3 H), 3.81 (s, 3 H), 6.72 (s, 1 H), 6.85 − 7.02 (m, 2 H), 7.50 (dd, J=13.52, 6.69 Hz, 2 H), 8.45 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 11.02 (br. s., 1 H), 13.59 − 13.76 (m, 1 H)。[M+H]C16H14N2O3に対して計算した、283;実測値、283。
実施例17:(±)−メチル2−(1−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例9の調製のための手順に従って、(+)−プロピン−3−オールを使用して9%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ ppm 1.68 (3H, d, J = 6.4 Hz), 4.02 (3H, s), 5.18 (1H, q, J = 6.4 Hz), 6.61 (1H, s), 7.69 (1H, d, J = 4.8 Hz), 8.52 (1H, d, J = 4.8 Hz), 9.68 (1H, s)。LCMS(移動相:5−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.852分である。[M+H]C11H12N2O3に対して計算した、221;実測値221。
実施例18:(±)−2−(1−ヒドロキシエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−(1−ヒドロキシエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して68%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ ppm 1.49 (3H, d, J = 6.4 Hz), 5.00 (1H, m), 5.50 (1H, s), 6.51 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.49 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.41 (1H, d, J = 4.8 Hz), 10.80 (1H, s)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.688分である。[M+H]C10H10N2O3に対して計算した、207;実測値207。
実施例19:(±)−メチル2−[ヒドロキシ(フェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例9の調製のための手順に従って、(±)−1−フェニル−2−プロピン−1−オールから3%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ ppm 3.96 (3H, s), 6.06 (1H, s), 6.54 (1H, s), 7.27−7.31 (3H, m), 7.33−7.40 (2H, m), 7.57 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.42 (1H, d, J = 5.2 Hz), 9.71 (1H, s)。LCMS(移動相:10−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.978分である。[M+H]C16H14N2O3に対して計算した、283;実測値283。
実施例20:(±)−2−[ヒドロキシ(フェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−[ヒドロキシ(フェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートから68%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ ppm 6.05 (1H, d, J = 4.0 Hz), 6.20 (1H, d, J = 4.8 Hz), 6.43 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.25−7.29 (1H, m), 7.33−7.37 (2H, m), 7.46−7.51 (3H, m), 8.42 (1H, d, J = 4.8 Hz), 10.94 (1H, s)。LCMS(移動相:5−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.217分である。[M+H]C15H12N2O3に対して計算した、269;実測値269。
実施例21:(±)−メチル2−[ヒドロキシ−(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例4の調製のための手順に従って、(±)−1−(3−メチルフェニル)プロプ−2−イン−1−オールを使用して27%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz,CDCl3):δppm 2.36 (s, 4 H), 4.02 (s, 3 H), 6.08 (s, 1 H), 6.56 − 6.63 (m, 1 H), 7.14 − 7.20 (m, 1 H), 7.28 − 7.34 (m, 2 H), 7.61 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 8.51 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 9.68 (br. s., 1 H)。[M+H]C17H16N2O3に対して計算した、297;実測値297。
実施例22:(±)−2−[ヒドロキシ−(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−[ヒドロキシ(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して90%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 2.29 (s, 3 H), 6.00 (d, J=5.56 Hz, 1 H), 6.15 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 6.39 − 6.50 (m, 1 H), 7.04 − 7.13 (m, 1 H), 7.24 (s, 3 H), 7.48 (s, 1 H), 8.40 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 10.86 (br. s., 1 H), 13.75 (br. s., 1 H)。[M+H]C16H14N2O3に対して計算した、283;実測値283。
実施例23:(±)−メチル(2−[ヒドロキシ−(3−メトキシフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例4の調製のための手順に従って、(±)−1−(3−メトキシフェニル)プロプ−2−イン−1−オールを使用して27%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz,CDCl3)δppm 3.81 (s, 3 H), 4.03 (s, 3 H), 6.10 (s, 1 H), 6.65 (s, 1 H), 6.85 − 6.95 (m, 1 H), 6.99 − 7.07 (m, 2 H), 7.29 − 7.36 (m, 2 H), 7.65 (d, J=5.31 Hz, 1 H), 8.51 (d, J=5.31 Hz, 1 H), 9.77 (br. s., 1 H)。[M+H]C17H16N2O4に対して計算した、313;実測値313。
実施例24:(±)−2−[ヒドロキシ−(3−メトキシフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−[ヒドロキシ(3−メトキシフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して90%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δ ppm 3.74 (s, 3 H), 6.01 (d, J=5.31 Hz, 1 H), 6.19 (d, J=5.56 Hz, 1 H), 6.43 (s, 1 H), 6.83 (dd, J=8.08, 2.53 Hz, 1 H), 6.98 − 7.13 (m, 2 H), 7.26 (t, J=7.83 Hz, 1 H), 7.40 − 7.58 (m, 1 H), 8.40 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 10.89 (br. s., 1 H), 13.77 (br. s., 1 H)。[M+H]C16H14N2O4に対して計算した、299;実測値299。
実施例25:(±)−メチル2−(1−ヒドロキシプロピル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例9の調製のための手順に従って、(±)−1−ペンチン−3−オールを使用して3%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 0.94 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.84−1.88 (2H, m), 3.62 (1H, bs), 3.94 (3H, s), 4.85 (1H, t, J = 5.6 Hz), 6.46 (1H, s), 7.49 (1H, s), 8.36 (1H, s), 9.74 (1H, s)。LCMS(移動相:10−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.523分である。[M+H]C12H14N2O3に対して計算した、235;実測値235。
実施例26:(±)−2−(1−ヒドロキシプロピル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−(1−ヒドロキシプロピル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して50%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ ppm 0.92 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.72−1.89 (2H, m), 4.76−4.81(1H, m), 5.43 (1H, d, J = 5.6 Hz), 6.51 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.49 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.40 (1H, d, J = 5.2 Hz), 10.75 (1H, s)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.887分である。[M+H]C11H12N2O3に対して計算した、221;実測値221。
実施例27:2−(1−ヒドロキシシクロペンチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例4および5の調製のための手順に従って、1−エチニルシクロプロパノールを使用して37%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.71 − 2.15 (m, 8 H), 5.43 (s, 1 H), 6.52 (d, J=1.77 Hz, 1 H), 7.49 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 8.42 (br. s., 1 H), 10.40 (br. s., 1 H), 13.81 (br. s., 1 H)。[M+H]C13H14N2O3に対して計算した、247;実測値247。
実施例28:メチル2−シクロペンチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例4の調製ための手順に従って、1−エチニルシクロペンタンを使用して40%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3):δppm 1.76 − 1.91 (m, 6 H), 2.12 − 2.27 (m, 2 H), 3.21 − 3.35 (m, 1 H), 4.04 (s, 3 H), 6.59 (d, J=1.01 Hz, 1 H), 7.57 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 8.48 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 9.28 − 9.55 (m, 1 H)。[M+H]C14H16N2O2に対して計算した、245;実測値245。
実施例29:2−シクロペンチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製ための手順に従って、2−シクロペンチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸を使用して83%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.56 − 1.84 (m, 6 H), 1.98 − 2.20 (m, 2 H), 3.36 − 3.42 (m, 1 H), 6.41 (s, 1 H), 7.39 − 7.49 (m, 1 H), 7.43 (d, J=4.55 Hz, 1 H), 8.35 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 11.03 (br. s., 1 H), 13.61 (br. s., 1 H)。[M+H]C13H14N2O2に対して計算した、231;実測値231。
実施例30:(±)−メチル2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例9の調製ための手順に従って、(±)−4−メチル−ペンチン−3−オールを使用して7%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ ppm 0.93 (6H, d, J = 6.8 Hz), 2.04−2.11 (1H, m), 3.98 (3H, s), 4.74 (1H, d, J = 6.0 Hz), 6.58 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.56 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.43 (1H, d, J = 5.2 Hz), 9.70 (1H, s)。LCMS(移動相:10−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.826分である。[M+H]C13H16N2O3に対して計算した、249;実測値249。
実施例31:(±)−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して30%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ ppm 0.88 (6H, d, J = 6.8 Hz), 2.03−2.08 (1H, m), 4.63−4.64 (1H, m), 5.42−5.44 (1H, m), 6.52 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.50 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.42 (1H, d, J = 5.2 Hz), 10.76 (1H, s)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=3.175分である。[M+H]C12H14N2O3に対して計算した、235;実測値235。
実施例32:(±)−メチル2−[シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例9の調製のための手順に従って、(±)−3−シクロプロピルプロピン−3−オールを使用して7%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl¬3): δ ppm 0.57−0.65 (2H, m), 0.76−0.83 (2H, m), 1.39−1.46 (1H, m), 4.09 (3H, s), 4.37 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.80 (1H, s), 7.68 (1H, bs), 8.59 (1H, br), 9.81 (1H, s)。LCMS(移動相:10−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.555分である。[M+H]C13H14N2O3に対して計算した、247;実測値247。
実施例33:(±)−2−[シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−[シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して30%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ ppm 0.42−0.53 (4H, m), 1.26−1.30 (1H, m), 4.31 (1H, t, J = 6.8 Hz), 5.53 (1H, d, J = 5.6 Hz), 6.57 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.50 (1H, d, J = 4.8 Hz), 8.42 (1H, d, J = 5.2 Hz), 10.68 (1H, s)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.931分である。[M+H]C12H12N2O3に対して計算した、233;実測値233。
実施例34:2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
メチル2−[ヒドロキシ−(3−メトキシフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート(31mg、0.1mmol)、Et3SiH(160μL、1mmol)、およびTFA(149μL、2mmol)を含有している混合物を、16時間60℃で撹拌した。反応物を、真空内で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0−50%のEtOAc/Hex)によって精製して、メチル−2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを得、これを、実施例5のための手順に従って、表題化合物(21mg、70%)に変換した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 3.66 (s, 4 H), 4.12 (s, 2 H), 6.30 (s, 1 H), 6.73 (d, J=8.34 Hz, 1 H), 6.79 − 6.95 (m, 3 H), 7.15 (t, J=7.83 Hz, 1 H), 7.39 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 8.30 (d, J=4.55 Hz, 1 H), 11.19 (br. s., 1 H), 13.60 (br. s., 1 H)。[M+H]C16H14N2O3に対して計算した、283;実測値283。
実施例35:メチル2−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例34の調製のための手順に従って、メチル2−[ヒドロキシ(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して74%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz,CDCl3):δppm 2.33 (s, 3 H), 3.97 (s, 3 H), 4.16 (s, 2 H), 6.47 − 6.75 (m, 1 H), 7.07 (s, 3 H), 7.17 − 7.33 (m, 1 H), 7.50 − 7.70 (m, 1 H), 8.40 − 8.83 (m, 1 H), 9.18 − 9.49 (m, 1 H)。[M+H]C17H16N2O2に対して計算した、281;実測値283。
実施例36:2−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して98%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 2.27 (s, 3 H), 4.13 − 4.24 (m, 2 H), 6.35 (s, 1 H), 7.03 (d, J=7.33 Hz, 1 H), 7.08 − 7.27 (m, 4 H), 7.45 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 8.37 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 11.25 (br. s., 1 H), 13.65 (br. s., 1 H)。[M+H]C16H14N2O2に対して計算した、267;実測値267。
実施例37:(±)−メチル2−(2−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
15mLのTHF中の2−シクロプロピルアセトアルデヒド(6.0g、71mmol)の溶液を、0℃でエチニルマグネシウムブロミド(0.5M、214mL、107mmol)の溶液に加えた。1.5時間後、飽和したNH4Cl溶液(75mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した。有機質層を、水、ブラインで連続して洗浄し、Na2SO4によって乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(EA/PE=1/5)によって精製して、(±)−4−シクロプロピルブチン−3−オール(700mg、9%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ ppm 0.03−0.17 (2H, m), 0.31−0.37 (2H, m), 0.71−0.76 (1H, m), 1.42−1.57 (2H, m), 2.33 (1H, d, J = 2.4 Hz), 4.29−4.32 (1H, m)。
表題化合物を、実施例9の調製ための手順に従って、(±)−4−シクロプロピルブチン3−オールを使用して6%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ ppm 0.15−0.21 (2H, m), 0.48−0.58 (2H, m), 0.82−0.86 (1H, m), 1.85 (2H, t, J = 6.8 Hz), 4.04 (3H, s), 5.12 (1H, t, J = 6.8 Hz), 6.62 (1H, s), 7.61(1H, bs), 8.52 (1H, bs), 9.75 (1H, s)。LCMS(移動相:10−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.869分である。[M+H]C14H16N2O3に対して計算した、261;実測値261。
実施例38:(±)−2−(2−シクロプロピル−1−ヒドロキシエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−(2−シクロプロピル−1−ヒドロキシエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して32%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ ppm 0.05−0.15 (2H, m), 0.35−0.42 (2H, m), 0.85−0.89 (1H, m), 1.51−1.57 (1H, m), 1.80−1.87 (1H, m), 5.01−5.04 (1H, m), 6.78 (1H, s), 7.82 (1H, d, J = 5.6 Hz), 8.63 (1H, d, J = 3.6 Hz), 11.95 (1H, s)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=3.313分である。[M+H]C13H14N2O3に対して計算した、247;実測値247。
実施例39:2−(フェノキシメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を。実施例4および5の調製のための手順に従って、フェニルプロパルギルエーテルを使用して1%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 5.33 (s, 2 H), 6.74 (s, 1 H), 6.90 − 6.99 (m, 1 H), 7.05 (d, J=8.59 Hz, 2 H), 7.29 − 7.37 (m, 2 H), 7.55 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 8.45 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 11.50 (br. s., 1 H), 13.75 (br. s., 1 H)。[M+H]C15H12N2O3に対して計算した、269;実測値269。
実施例40:メチル2−(メトキシメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例4の調製のための手順に従って、メチルプロパルギルエーテルを使用して17%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz,CDCl3):δppm 3.45 − 3.50 (m, 3 H), 4.07 (s, 3 H), 4.73 (s, 2 H), 6.84 (br. s., 1 H), 7.68 − 7.75 (m, 1 H), 8.55 (d, J=5.31 Hz, 1 H), 9.70 − 9.89 (m, 1 H)。[M+H]C11H12N2O3に対して計算した、221;実測値221。
実施例41:2−(メトキシメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−(メトキシメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して26%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 3.34 (s, 2 H), 4.65 (s, 2 H), 6.55 − 6.67 (m, 1 H), 7.52 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 8.43 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 11.23 (br. s., 1 H), 13.72 (br. s., 1 H)。[M+H]C10H10N2O3に対して計算した、207;実測値207。
実施例42:(±)−メチル2−[ヒドロキシ(オキサン−4−イル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例9の調製のための手順に従って、(±)−1−(オキサン−4−イル)−1−プロプ−2−イン−1−オールを使用して2%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ ppm 1.47−1.57 (3H, m), 1.86−1.89 (1H, m), 2.03−2.10 (1H, m), 3.39−3.46 (2H, m), 3.98−4.07 (2H, m), 4.09 (3H, s), 4.82 (1H, d, J = 6.8 Hz), 6.64 (1H, s), 7.65(1H, d, J = 4.8 Hz), 8.55 (1H, d, J = 4.4 Hz), 9.75 (1H, s)。LCMS(移動相:10−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.433分である。[M+H]C15H18N2O4に対して計算した、291;実測値291。
実施例43:(±)−2−[ヒドロキシ(オキサン−4−イル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−[ヒドロキシ(オキサン−4−イル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して54%の収率で調製した1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ ppm 1.30−1.33 (1H, m), 1.43−1.60 (3H, m), 1.94−2.01 (1H, m), 3.26−3.38 (2H, m), 3.82−3.89 (2H, m), 4.75 (1H, d, J = 6.0 Hz), 6.67 (1H, s), 7.80 (1H, d, J = 5.6 Hz), 8.41 (1H, d, J = 5.6 Hz)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.873分である。[M+H]C14H16N2O4に対して計算した、277;実測値277。
実施例44:2−[(4−クロロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例4および5の調製のための手順に従って、1−クロロ−4−(プロプ−2−イン−1−イル)ベンゼンを使用して4%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 4.22 (s, 2 H), 6.37 (s, 1 H), 7.37 (s, 4 H), 7.46 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 8.37 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 11.31 (br. s., 1 H), 13.61 − 13.73 (m, 1 H)。[M+H]C15H11N2O2Clに対して計算した、287;実測値287。
実施例45:(±)−メチル2−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例4の調製のための手順に従って、(±)−2−フェニル−3−ブチン−2−オールを使用して31%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3):δppm 2.09 (s, 3 H), 4.01 (s, 3 H), 6.77 − 6.89 (m, 1 H), 7.28 − 7.41 (m, 5 H), 7.45 − 7.55 (m, 3 H), 7.65 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 8.51 (d, J=5.05 Hz, 1 H), 9.69 (br. s., 1 H)。[M+H]C17H16N2O3に対して計算した、297;実測値297。
実施例46:(±)−2−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して84%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.89 (s, 3 H), 6.36 (s, 1 H), 6.68 (d, J=2.02 Hz, 1 H), 7.20 − 7.26 (m, 1 H), 7.32 (t, J=7.58 Hz, 2 H), 7.42 (d, J=7.33 Hz, 2 H), 7.51 (d, J=4.80 Hz, 1 H), 8.45 (s, 1 H), 10.28 (br. s., 1 H), 13.80 (br. s., 1 H)。[M+H]C16H14N2O3に対して計算した、283;実測値283。
実施例47:(+)−メチル2−[ヒドロキシ−(2−メチルピラゾール−3−イル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例37の調製のための手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルバルデヒドを使用して2%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ ppm 3.86 (3H, s), 3.97 (3H, s), 5.93 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.19 (1H, d, J = 6.4 Hz), 6.34 (1H, d, J = 6.4 Hz), 6.59 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.29 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.56 (1H, d, J = 4.8 Hz), 8.43(1H, d, J = 4.8 Hz), 11.14 (1H, s)。LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は、>95%であり、Rt=2.514分である。[M+H]C14H14N4O3に対して計算した、287;実測値287。
実施例48:(±)−2−[ヒドロキシ−(2−メチルピラゾール−3−イル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸)
実施例5の調製のための手順に従って、(+)−メチル2−[ヒドロキシ−(2−メチルピラゾール−3−イル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを用いて、65%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δppm 3.93(3H、s)、6.16(1H、d、J=1.6Hz)、6.32(1H、s)、6.65(1H、d、J=0.8Hz)、7.42(1H、d、J=1.6Hz)、7.80(1H、d、J=5.2Hz)、7.48(1H、d、J=4.8Hz)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%NH4Ac:)純度は>95%であり、Rt=2.762分である。[M+H]C13H12N4O3、273について計算;実測値273。
実施例49:(±)−メチル2−[ヒドロキシ−(1−メチルピラゾール−4−イル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
実施例37の調製のための手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドを用いて3%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 3.78(3H、s)、3.98(3H、s)、5.91(1H、d、J=7.2Hz)、5.97(1H、d、J=6.0Hz)、6.51(1H、d、J=1.6Hz)、7.38(1H、s)、7.52(1H、d、J=4.8Hz)、7.55(1H s)8.43(1H、d、J=4.8 Hz)、10.96(1H s)。LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%NH4Ac:)純度は>95%、Rt=2.407分;[M+H]C14H14N4O3、287について計算;実測値287。
実施例50:(±)−2−[ヒドロキシ−(1−メチルピラゾール−4−イル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸)
実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−[ヒドロキシ−(1−メチルピラゾール−4−イル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを用いて70%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 3.78(3H、s)、6.07(1H、s)、6.72(1H、s)、7.39(1H、s)、7.58(1H、s)、7.80(1H、d、J=5.6Hz)、8.62(1H、d、J=5.6Hz)、11.87(1H、s)。LCMS(移動相:0%−60%アセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は>95%、Rt=2.686分;[M+H]C13H12N4O3、273について計算;実測値273。
実施例51:メチル2−(シクロペンチルメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例9の調製物の手順に従って、prop−2−イニル−シクロペンタンを用いて、8%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6):δppm 1.25−1.29(2H、m)、1.50−1.54(2H、m)、1.59−1.65(2H、m)、1.69−1.75(2H、m)、2.27−2.34(1H、m)、2.85(2H、d、J=7.2Hz)、3.98(3H、s)、6.43(1H、d、J=2.0Hz)、7.46(1H、d、J=4.4Hz)、8.38(1H、d、J=5.2Hz)、11.10(1H、s)。LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%NH4Ac:)純度は>95%、Rt=3.929分;[M+H] C15H18N2O2、259について計算;実測値、259.
実施例52:2−(シクロペンチルメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製手順に従って、メチル2−(シクロペンチルメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートから44%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.22−1.28(2H、m)、1.47−1.75(6H、m)、2.25−2.32(1H、m)、2.84(2H、d、J=7.2Hz)、6.40(1H、s)、7.44(1H、d、J=4.8Hz)、8.36(1H、d、J=3.6Hz)、11.06(1H、s)、13.59(1H、br)。LCMS(移動相:0−60%アセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac):純度は>95%、Rt=4.194分である;[M+H]C14H16N2O2、245について計算;実測値245。
実施例53:メチル2−(シクロヘキシルメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例9の調製のための手順に従って、prop−2−イニル−シクロヘキサンを使用して24%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 0.94−1.04(2H、m)、1.12−1.25(3H、m)、1.61−1.75(6H、m)、2.74(2H、d、J=7.2Hz)、3.98(3H、s)、6.40(1H、d、J=2.0Hz)、7.46(1H、d、J=5.2Hz)、8.38(1H、d、J=4.8Hz)、11.10(1H、s)。[M+H] C16H20N2O2,273について計算;実測値273。
実施例54:2−(シクロヘキシルメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−(シクロヘキシルメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を用いて42%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 0.93−0.99(2H、m)、1.16−1.24(3H、m)、1.60−1.72(6H、m)、2.74(2H、d、J=7.0Hz)、6.38(1H、s)、7.45(1H、d、J=5.2Hz)、8.37(1H、d、J=3.2Hz)、11.15(1H、s)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は>95%、Rt=4.404分;[M+H] C15H18N2O2、259について計算;実測値259。
実施例55:メチル2−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(2.73mL、20mmol)を0°CのTHF中にエチニルマグネシウムブロミド(50mL、25mmol)の溶液を含む丸底フラスコに液滴で加えた。30分後、反応物を彗星のNH4Clでクエンチした。その混合物をEtOAc中に吸い上げ、水、塩水で連続的に洗浄して、Na2SO4で乾燥させた。有機質層を真空で濃縮して、黄色の油(3.65g、91%)として1−[4−トリフルオロメチル)フェニル]prop−2−yn−1−olを得た。
1−[4−トリフルオロメチル)フェニル]prop−2−yn−1−ol(1.65g、8.25mmol)を含むバイアルに、Et3SiH(3.98 mL、25mmol)を加え、その後、TFA(3.83mL、50mmol)を加えた。反応物に帽子をかぶせ、16時間60°Cで撹拌した。反応物を真空内で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0−10%EtOAc/ヘキサン勾配、12gのシリカ)によって残留物を精製して、透明な油として1−(prop−2−yn−1yl)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(325mg、21%)を得た。
実施例4の調製のための手順に従って、1−(prop−2−yn−1yl)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用して17%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δ ppm 4.00(s、3H)、4.28(s、2H)、6.59−6.68(m、1H)、7.39(d、J=8.08Hz、3H)、7.56−7.67(m、4H)、8.53(d、J=4.80Hz、1H)、9.33(br.s、1H).[M+H] C17H13N2O2,335について計算;実測値 335.
実施例56:2−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を用いて、80%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δ ppm 3.32(s、3H)、4.33(s、2H)、6.42(s、1H)、7.47(d、J=5.05Hz、1H)、7.56(d、J=8.08Hz、3H)、7.68(d、J=8.08Hz、3H)、8.39(s、1H)、11.38(br.s、1H)、13.67(br.s、1H)。[M+H] C16H11N2O2, 321について計算;実測値 321.
実施例57:メチル2−(2−シアノエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例4の調製のための手順に従って、4−シアノ−1−ブチンを使用して5%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δ ppm 2.84(t、J=7.07Hz、2H)3.28(t、J=7.20Hz、2H)、4.06(s、3H)、6.75(s、1H)、7.68(d、J=5.31Hz、1H)、8.56(d、J=5.05Hz、1H)、9.58−9.87(m、1H).[M+H] C12H11N3O2,230について計算;実測値 230.
実施例58:2−(2−シアノエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−(2−シアノエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を用いて、71%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 2.98 (t,J=7.07Hz,2H)、3.18 (t,J=7.07Hz,2H)、6.56−6.59(m,1H)、7.50(d,J=4.80Hz, 1H)、8.41(d,J=4.80Hz,1H)、11.32(d,J=1.26Hz,1H)、13.71(br.s.,1H).[M+H] C11H9N3O2,216について計算;実測値 216.
実施例59:2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
−78°CのDCM(10mL)中に1−[4−メトキシ)フェニル]prop−2−yn−1−ol(1.62g、10.0mmol)、Et3SiH(1.91 mL、12mmol)を含んでいるバイアルに、BF3−Et2O(1.48 mL、12mmol)を液滴で加えた。反応物に帽子をかぶせ、2時間−78°Cで撹拌した。その反応物を飽和したNH4Clでクエンチし、水層をDCMで抽出した。結合した有機質層を真空内で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0−5%のEtOAc/ヘキサン勾配、12gのシリカ)によって精製して、透明な油として1−メトキシ−4−(prop−2−yn−1−イル)ベンゼン(400mg、27%)を得た。
実施例4と5の調製のための手順に従って、1−メトキシ−4−(prop−2−yn−1−イル)ベンゼンを使用して、4%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δppm 3.72(s,3 H),4.17(s,2H),6.37(s,1H),6.88(d,J=8.08Hz,2H),7.27(d,J=8.34Hz,2H),7.54(br.s.,1H),8.42(br.s.,1H),11.45−11.56(m,1 H).[M+H] C16H14N2O3,283について計算;実測値 283.
実施例60:2−[(4−フルオロフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、1−フルオロ−4−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δppm 5.43(2H、s)、6.95(1H、s)、7.05−7.079(4H、m)、8.02(1H、br)、8.64(1H、br)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=2.416分である;[M+H] C15H11FN2O3、287について計算;実測値 287.
実施例61:メチル−2−[(4−メチルフェノキシ)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例9の調製のための手順に従って、1−メチル−4−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δppm 2.17(3H、s)、3.96(3H、s)、5.21(2H、s)、6.64(1H、s)、6.84(2H、d、J=8.8Hz)、7.00(2H、d、J=8.4Hz)、7.60(1H、d、J=5.2Hz)、8.32(1H、d、J=4.8Hz).[M+H] C17H16N2O3、297について計算;実測値、297
実施例62:2−[(4−メチルフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル−2−[(4−メチルフェノキシ)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、51%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δppm 2.17(3H、s)、5.33(2H、s)、6.84−6.86(3H、m)、7.02(2H、d、J=8.8Hz)、7.94(1H、d、J=6.4Hz)、8.50(1H、d、J=6.0Hz)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=4.234分である;[M+H] C16H14N2O3,283について計算;実測値、283
実施例63:メチル−2−[(4−クロロフェノキシ)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例9の調製のための手順に従って、1−クロロ−4−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δppm 4.09(3H、s)、5.37(2H、s)、6.80(1H、s)、7.07−7.09(2H、s)、7.30−7.32(2H、m)、7.75(1H、d、J=4.8Hz)、8.47(1H、d、J=5.2Hz)。[M+H] C16H13ClN2O3、317について計算;実測値 317.
実施例64:2−[(4−クロロフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル−2−[(4−クロロフェノキシ)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、75%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δppm 5.32(2H、s)、6.79(1H、s)、6.96(2H、d、J=8.8Hz)、7.20(2H、d、J=9.2Hz)、7.84(1H、d、J=5.6Hz)、8.45(1H、br)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=4.345分である;[M+H] C15H11ClN2O3、303について計算;実測値 303.
実施例65:メチル2−[(2−メチルフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例9の調製のための手順に従って、1−メチル−2−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、2%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 2.19(3H、s)、3.99(3H、s)、5.34(2H、s)、6.77(1H、s)、6.86−6.88(1H、m)、7.08(1H、d、J=8.4Hz)、7.16−7.18(2H、m)、7.59(1H、d、J=5.2Hz)、8.48(1H、d、J=4.8Hz)、11.56(1H、s)。LCMS(移動相:20−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.742分である;[M+H] C17H16N2O3、297について計算;実測値 297。
実施例66:2−[(2−メチルフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−[(2−メチルフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を用いて、91%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 2.21(3H、s)、5.41(2H、s)、6.84−6.90(2H、m)、7.05(1H、d、J=8.4Hz)、7.17−7.20(2H、m)、7.75(1H、d、J=5.6Hz)、8.59(1H、d、J=5.2Hz)、12.08(1H、s)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=4.218分である;[M+H] C16H14N2O3,283について計算;実測値、283
実施例67:メチル2−[[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例9の調製のための手順に従って、1−(prop−2−yn−1−イルオキシ)−4−トリフルオロメチルベンゼンを使用して、2%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 3.99(3H、s)、5.43(2H、s)、6.83(1H、d、J=1.2Hz)、7.27(2H、d、J=8.4Hz)、7.60(1H、d、J=4.8Hz)、7.70(2H、d、J=8.8Hz)、8.50(1H、d、J=4.8Hz)、11.63(1H、s)。LCMS(移動相:20−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.876分である;[M+H] C17H13N2O3F3、351について計算;実測値 351。
実施例68:2−[[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−[[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、85%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 5.43(2H、s)、6.79(1H、s)、7.25(2H、d、J=8.8Hz)、7.58(1H、d、J=4.8Hz)、7.69(2H、d、J=8.8Hz)、8.48(1H、d、J=4.0Hz)、11.62(1H、s)と13.82(1H、br)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=4.575分である;[M+H] C16H11N2O3F3、337について計算;実測値 337。
実施例69:メチル2−(2−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例4の調製のための手順に従って、4−フェニル−1−ブチンを使用して、33%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δppm 3.07−3.14(m、2H)、3.16−3.25(m、2H)、4.00(s、3H)、6.62(br.s、1H)、7.21−7.25(m、2H)、7.28−7.39(m、3H)、7.59(br.s、1H)、8.49(br.s、1H)、9.23(br.s、1H).[M+H] C17H16N2O2、281について計算;実測値 281。
実施例70:2−(2−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−(2−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、85%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 3.00−3.08(m、2H)、3.11−3.20(m、2H)、6.41−6.45(m、1H)、7.16−7.23(m、1H)、7.26−7.34(m、5H)、7.45(d、J=5.05Hz、2H)、8.36(d、J=5.05Hz、1H)、11.21(br.s、1H)、13.62(br.s、1H)。[M+H] C16H14N2O2、267について計算;実測値 267。
実施例71:(±)−メチル2−[(2−クロロフェニル)−ヒドロキシメチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例4の調製のための手順に従って、(±)−1−(2−クロロフェニル)−prop−2−yn−1−olを使用して、33%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δppm 4.04(s、3H)、6.53(s、1H)、6.58−6.65(m、1H)、7.29−7.36(m、2H)、7.41(d、J=2.02Hz、1H)、7.61(d、J=7.33Hz、1H)、7.64(d、J=5.05Hz、1H)、8.51(d、J=4.80Hz、1H)、9.84(br.s、1H)[M+H] C16H13N2O3Cl、317について計算;実測値 317。
実施例72:(±)−2−[(2−クロロフェニル)−ヒドロキシメチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−[(2−クロロフェニル)−ヒドロキシメチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、88%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 6.12(d、J=1.52Hz、1H)、6.30−6.40(m、2H)、7.33−7.45(m、2H)、7.45−7.49(m、1H)、7.53(d、J=4.80Hz、1H)、7.63(dd、J=7.58、1.77Hz、1H)、8.42(d、J=5.05Hz、1H)、11.09(br.s.,1H)、13.80(br.s.,1H)。[M+H] C15H11N2O3Cl、303について計算;実測値 303。
実施例73:メチル2−[(3−メチルフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例9の調製のための手順に従って、3−フルオロ−4−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δ2.19(3H、s)、3.99(3H、s)、5.34(2H、s)、6.77(1H、s)、6.86−6.88(1H、m)、7.08(1H、d、J=8.4Hz)、7.16−7.18(2H、m)、7.59(1H、d、J=5.2Hz)、8.48(1H、d、J=4.8Hz)、11.56(1H、s).LCMS(移動相:20−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.491分である;[M+H]C17H16N2O3、297について計算;実測値、297
実施例74:2−[(3−メチルフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−[(3−メチルフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、88%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 2.29(3H、s)、5.36(2H、s)、6.78−6.88(4H、m)、7.17−7.22(1H、m)、7.73(1H、d、J=7.2Hz)、8.58(1H、d、J=7.2Hz)、12.02(1H、s)。LCMS(移動相:0−60%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.491分である;[M+H] C16H14N2O3,283について計算;実測値、283
実施例75:メチル−2−(2,3ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルオキシメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
アセトン(30mL)中の2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−ol(3.12mg、23mmol)、3−ブロモ−プロピン(3.3g、28mmol)、およびK2CO3(6.4g、46mmol)を含む混合物を窒素でパージして、60°Cで一晩中撹拌した。真空内で反応物を濃縮し、残留物をジクロロメタン中で懸濁し、ろ過した。真空内で濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフ(PE/EA=50/1〜20/1)で精製し、黄色の油として5−(prop−2−yn−1−イルオキシ)−2,3−ジヒドロベンゾフラン(3.48g、86%)を得た。
実施例9の調製のための手順に従って、5−(prop−2−yn−1−イルオキシ)−2,3−ジヒドロベンゾフランを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 3.15(2H、t、J=8.8Hz)、3.99(3H、s)、4.47(2H、t、J=8.8Hz)、5.24(2H、s)、6.67(1H、d、J=8.4Hz)、6.74−6.79(2H、m)、6.98(1H、d、J=2.8Hz)、7.58(1H、d、J=4.8Hz)、8.48(1H,d,J=5.2Hz)、11.53(1H,s).LCMS(移動相:20−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.105分である;[M+H] C18H16N2O4、325について計算;実測値、325.
実施例76:2−(2,3ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルオキシメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル−2−(2,3ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルオキシメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、88%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 3.15(2H、t、J=8.4Hz)、4.47(2H、t、J=8.4Hz)、5.31(2H、s)、6.68(1H、d、J=8.4Hz)、6.75−6.81(2H、m)、6.98(1H、d、J=2.4Hz)、7.74(1H、d、J=5.2Hz)、8.59(1H、d、J=5.6 Hz)、12.04(1H、s)。[M+H] C17H14N2O4、311について計算;実測値、311
実施例77:メチル2−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例34の調製のための手順に従って、メチル2−[(2−クロロフェニル)−ヒドロキシメチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、74%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δppm 4.11(s、3H)、4.42(s、2H)、7.00(s、1H)、7.28−7.38(m、3H)、7.45−7.51(m、1H)、7.89(d、J=6.06Hz、1H)、8.62(d、J=5.81Hz、1H)、10.14(br.s、1H).[M+H] C16H13ClN2O2、301について計算;実測値、301.
実施例78:2−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、メチル2−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、88%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 4.28(s、2H)、6.14(s、1H)、7.22−7.33(m、3H)、7.35−7.51(m、2H)、8.32(d、J=5.05Hz、1H)、11.32(br.s、1H)、13.66(br.s、1H).[M+H] C15H11ClN2O2、287について計算;実測値、287.
実施例79:2−[(3−フルオロフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、1−フルオロ−3−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 5.40(2H、s)、6.79−6.84(1H、m)、6.89−6.99(3H、m)、7.33−7.39(1H、m)、7.76(1H、d、J=4.8Hz)、8.61(1H、br)、12.11(1H、s)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.321分である;[M+H] C15H11FN2O3、287について計算;実測値、287.
実施例80:2−[(3−クロロフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、1−クロロ−3−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 5.42(2H、s)、6.90(1H、s)、7.05(2H、d、J=8.8Hz)、7.18−7.19(1H、m)、7.35(1H、t、J=8.4Hz)、7.79(1H、d、J=5.2Hz)、8.61−8.63(1H、m)と12.18(1H、s)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.432分である;[M+H] C15H11ClN2O3、303について計算;実測値、303.
実施例81:2−[(3,5−ジフルオロフェノキシ)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、1,3−ジフルオロ−5−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 5.40(2H、s)、6.82−6.90(4H、m)、7.75(1H、d、J=5.2Hz)、8.60(1H、d、J=5.2Hz)、12.07(1H、s)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.385分である;[M+H] C15H10F2N2O3、305について計算;実測値、305.
実施例82:2−[(3,5−ジメチルフェノキシ)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、1,3−ジメチル−5−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 2.24(6H、s)、5.35(2H、s)、6.62(1H、s)、6.68(2H、s)、8.83(1H、d、J=2.0Hz)、7.75(1H、d、J=5.2Hz)、8.59(1H、d、J=5.6Hz)、12.06(1H、s)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.490分である;[M+H] C16H16N2O3、297について計算;実測値、297
実施例83:2−[(3,5−ジクロロフェノキシ)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、1,3−ジクロロ−5−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 5.37(2H、s)、6.79(1H、s)、7.19(3H、s)、7.59(1H、s)、8.59(1H、s、br)、11.59(1H、s)、13.80(1H、s)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.490分である;[M+H] C15H10Cl2N2O3、337について計算;実測値、337.
実施例84:(±)−2−(1−フェノキシエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
Et2O(30mL)中の(±)−3−ブチン−2−ol(2.02g、29mmol)、TsCl(6.8g、36mmol)を含む混合物に、0°CでKOH(10.0g、174mmol)を加えた。混合物を1.5時間0°Cで撹拌してろ過した。濾液を真空内で濃縮して、黄色の油として(±)−(but−3−yn−2−イル)−4−メチルフェニルスルフォナート(2.03g、31%)を得た。1H NMR(CDCl3):δppm 1.57(3H、d、J=6.8Hz)、2.41−2.42(1H、m)、2.45(3H、s)、5.14−4.19(1H、m)、7.34(2H、d、J=8.0Hz)、7.82(2H、d、J=8.4Hz)。
95%EtOH(20mL)中のフェノール(1.0g、10mmol)とKOH(0.6g、10mmol)を含む混合物に、0°Cの(±)−(but−3−yn−2−イル)−4−メチルフェニルスルフォナート(2.0g、9mmol)を加えた。65°Cでその混合物を一晩中加熱した。H2Oを加えて、混合物をEt2Oで抽出した。有機質層を濃縮し、シリカゲル・クロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製して、(±)−(but−3−yn−2−イルオキシ)ベンゼン(690mg、50%)を得た。1H NMR(CDCl3):δppm 1.66(3H、d、J=6.4Hz)、2.46(1H、d、J=1.6Hz)、4.85−4.90(1H、m)、6.96−7.02(3H、m)、7.25−7.32(2H、m)。
実施例9と5の調製のための手順に従って、(±)−(but−3−yn−2−イルオキシ)ベンゼンを使用して、10%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.69(3H、d、J=6.4Hz)、5.84−5.89(1H、m)、6.59(1H、s)、6.87−6.97(3H、m)、7.21−7.26(2H、m)、7.54(1H、d、J=4.8Hz)、8.41−8.45(1H、m)、11.48(1H、s)、13.85(1H、bs)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は>95%、Rt=3.266分;
実施例85:(±)−2−(1−フェノキシブチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例84の調製のための手順に従って、(±)−1−ヘキシン−3−olを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 0.94(3H、t、J=6.4Hz)、1.38−1.54(2H、m)、1.93−2.05(2H、m)、5.71−5.74(1H、m)、6.54(1H、s)、6.85−6.96(3H、m)、7.20−7.24(2H、m)、7.53(1H、s)、8.48−8.52(1H、m)、11.45(1H、s)、13.80(1H、bs)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.597分;[M+H] C18H18N2O3、311について計算;実測値、311
実施例86:(±)−2−(3−メチル−フェノキシブチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例84の調製のための手順に従って、(±)−5−メチル−1−ヘキシン−3−olから始めて、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 0.95−0.99(6H、m)、1.76−1.86(2H、m)、1.97−2.052(1H、m)、5.78−5.81(1H、m)、6.57(1H、s)、6.85−6.88(1H、m)、6.97(2H、d、J=8.0Hz)、7.20−7.24(2H、m)、7.52(1H、d、J=4.0Hz)、8.39−8.43(1H、m)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.679分である;[M+H] C19H20N2O3、325について計算;実測値、325.
実施例87:(±)−メチル2−[(2−クロロフェニル)プロポキシメチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
DMF中の(±)−1−(2−クロロ−フェニル)−prop−2−yn−1−ol(1.165g、7mmol)を入れた丸底フラスコに、NaH(336mg、8.4mmol、60%の鉱油懸濁液)を少量ずつ加えた。N2大気下の周囲温度で30分間、反応物を撹拌した。1−ブロモプロパンを0°Cで液滴で加え、反応物を周囲温度まで温めて、16時間撹拌した。飽和したNH4Clで反応物をクエンチし、EtOAc(2X)で抽出した。結合した有機質層を水(2X)で、その後塩水で連続的に洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAcの0−5%の勾配)によって精製して、淡黄色油として(±)−1−(2−クロロフェニル)prop−2−yn−1−イル プロピルエーテル(1.2g、82%)を得た。
実施例4の調製のための手順に従って、(±)−1−(2−クロロフェニル)prop−2−yn−1−イル・プロピルエーテルを使用して、15%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δ ppm 1.00(t、J=7.45Hz、3H)、1.72(dq、J=14.02、6.95Hz、2H)、3.55(t、J=6.57Hz、2H)、3.87−4.62(m、4H)、4.03(s、3H)、6.10(s、1H)、6.60(br.s、1H)、7.28−7.50(m、3H)、7.52−7.75(m、2H)、8.51(br.s、1H)、9.71(br.s、1H)。[M+H] C19H19ClN2O3、359について計算;実測値、359.
実施例88:(±)−2−[(2−クロロフェニル)プロポキシメチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、(±)−メチル2−[(2−クロロフェニル)プロポキシメチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、15%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δ ppm 0.90(t、J=7.33Hz、3H)、1.60(m、2H)、3.40−3.52(m、2H)、3.40−3.52(m、2H)、3.54−3.64(m、1H)、6.11−6.14(m、1H)、6.24(d、J=2.02Hz、1H)、6.55−6.59(m、1H)、7.35−7.45(m,2H)、7.47−7.52(m、2H)、7.54(d、J=5.05Hz、1H)、8.44(d、J=4.80Hz、1H)、11.33(br.s、1H)、13.76(br.s、1H).[M+H] C18H17ClN2O3、345について計算;実測値、345.
実施例89:メチル2−[(2,4−ジクロロフェニル)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例55の調製のための手順に従って、2,4−ジクロロ−1−(prop−2−yn−1−イル)ベンゼンを使用して、10%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δ ppm 4.02(s、3H)、4.31(s、2H)、6.61(s、1H)、7.20−7.23(m、1H)、7.46(d、J=1.77Hz、1H)、7.61(d、J=5.05Hz、1H)、8.51(d、J=5.31Hz、1H)、9.54(br.s、1H).[M+H] C16H12Cl2N2O2、335について計算;実測値、335.
実施例90:2−[(2,4−ジクロロフェニル)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、5−メチル−1−ヘキシン−3−olを使用して、88%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δppm 4.33(s、2H)、6.24(s、1H)、7.31−7.44(m、2H)、7.49(d、J=5.31Hz、1H)、7.66(s、1H)、8.39(d、J=4.55Hz、1H)、11.43(br.s、1H)、13.70(br.s、1H)).[M+H] C15H10Cl2N2O2、321について計算;実測値、321.
実施例91:メチル2−(1−ベンゾフラン−2−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
DMA中のメチル3−アミノ−2−クロロイソニコチナート(372mg、2mmol)、2−ベンゾフラニルメチルケトン(960mg、6mmol)、MgSO4(120mg、1mmol)、およびAcOH(150μL、3mmol)を含む混合物を、10分間N2でパージした。Pd(tBu3P)2(101mg、0.2mmol)とK3PO4(552mg、2.6mmol)を加えて、反応物を密閉し、14乃至16時間にわたって140°Cで加熱した。EtOAc中に反応混合物をすくいあげ、水(2X)、塩水で連続的に洗浄して、N2SO4で乾燥させた。有機質層を真空内で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色の固体として表題化合物(152mg、26%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δppm 4.33(s、2H)、6.24(s、1H)、7.31−7.44(m、2H)、7.49(d、J=5.31Hz、1H)、7.66(s、1H)、8.39(d、J=4.55Hz、1H)、11.43(br.s、1H)、13.70(br.s、1H).[M+H] C17H12N2O3、293について計算;実測値、293
実施例92:2−(1−ベンゾフラン−2−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5の調製のための手順に従って、5−メチル−1−ヘキシン−3−olを使用して、75%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δppm 7.21(s、1H)、7.32(d、J=7.58Hz、1H)、7.39(s、1H)、7.62(d、J=4.80Hz、1H)、7.69(d、J=8.08Hz、1H)、7.74(d、J=7.58Hz、1H)、7.95(s、1H)、8.54(d,J=5.05Hz、1H)、11.55(br.s、1H)、13.88(br.s、1H)。
実施例93:2−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、1−メトキシ−4−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 3.69(3H、s)、5.27(2H、s)、6.72(1H、s)、6.87−6.90(2H、m)、6.97−7.00(2H、m)、7.56−7.57(1H、m)、8.47−8.53(1H、m)、11.53(1H、s)、13.78(1H,br s)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.137分である;[M+H] C16H14N2O4、299について計算;実測値、299.
実施例94:2−[(2−クロロフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、2−クロロ−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δppm 5.41(2H、s)、6.84(1H、s)、6.88−6.91(1H、m)、7.11−7.13(1H、m)、7.17−7.21(1H、m)、7.31−7.33(1H、m)、7.85(1H,br s)、8.46(1H,br s)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.372分である;[M+H] C15H11ClN2O3、303について計算;実測値、303.
実施例95:2−[(2−フルオロフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、2−フルオロ−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 5.40(2H、s)、6.78(1H、s)、6.94−6.99(1H、m)、7.14−7.21(1H、m)、7.24−7.31(1H、m)、7.33−7.35(1H、m)、7.58−7.59(1H、m)、8.47−8.49(1H、m)、11.61(1H、br)、13.61(1H、br)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.300である;[M+H] C15H11FN2O3、287について計算;実測値、287.
実施例96:2−[(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)メチル]1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、2−クロロ−4−フルオロ−(prop−2−yn−1−イルオキシ)ベンゼンを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 5.39(2H、s)、6.83(1H、s)、6.94−6.99(1H、m)、7.11−7.19(2H、m)、7.84−7.86(1H、m)、8.46(1H、br)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=2.633分である;[M+H] C15H10ClFN2O3、321について計算;実測値、321.
実施例97:2−{[4−(アセチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、N−[4−(prop−2−yn−1−イル)フェニル]アセトアミドを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.76(3H、s)、5.32(2H、s)、6.81(1H、bs)、6.79(1H、s)、6.82−6.85(3H、m)、7.14(1H、s)、7.28(1H、d、J=10.0Hz)、7.73−7.77(2H、m)、7.81(1H、br)、9.83(1H、s)、11.96(1H、br)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=2.758分である;[M+H] C17H15N3O4、326について計算;実測値、326.
実施例98:2−[(4−シアノフェノキシ)メチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例9と5の調製のための手順に従って、4−(prop−2−yn−1−イル)ベンゾニトリルを使用して、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 5.42(2H、s)、6.79(1H、s)、7.24(2H、d、J=9.2Hz)、7.57−7.59(1H、m)、7.83(2H、d、J=6.8Hz)、8.48(1H、d、J=5.2Hz)、11.62(1H、s)、13.79(1H、br)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=2.432分である;[M+H]C16H11N3O3,294について計算;実測値、294
実施例99:2−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
DCM(10mL)中のピルビン酸(693μL、10mmol)、DMF(2液滴)で満たされた丸底フラスコに、0°CでSOCl2(730μL、20mmol)を液滴で加えた。反応物を30分間周囲温度で撹拌した。ピロリジン(2.5mL、30mmol)を0°Cで液滴で加えた。反応物を周囲温度で1時間撹拌した。反応物をDCM中に取り上げて、有機質層を水、塩水で連続的に洗い、Na2SO4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAcの0−30%の勾配)によって精製して、1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1,2−ジオン(335mg、24%)を得た。
分取−HPLC(10−95%のACN/水、0.1%のHCO2H)によって生成物を精製したことを除いて、実施例91の調製のための手順に従って、1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1,2−ジオンを使用して、34%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 1.72−2.16(m、5H)、3.58(t、J=6.82Hz、2H)、3.85(t、J=6.69Hz、2H)、7.11−7.38(m、1H)、7.69(d、J=4.80Hz、1H)、8.61(d、J=4.80Hz、1H)、10.30−10.54(m、1H)、13.90−14.19(m、1H)。[M+H] C13H13N3O3、260について計算;実測値、260
実施例100:メチル2−[(4−フルオロフェニル)メチル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例55と9の調製のための手順に従って、4−フルオロベンズアルデヒドで始めて、<1%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δppm 3.99(3H、s)、4.17(2H、s)、6.58(1H、s)、7.03(2H、t、J=8.4Hz)、7.22−7.25(2H、m)、7.56(1H、d、J=4.0Hz)、8.51−8.53(1H、m)、9.24(1H、bs)。LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%NH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.573分である;[M+H] C16H13FN2O2、285について計算;実測値、285.
実施例101:2−[(4−フルオロフェニル)メチル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5における調製のための手順に従って、メチル2−[(4−フルオロフェニル)メチル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、61%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 4.05(2H、s)、6.36(1H、s)、7.12−7.18(2H、m)、7.36−7.51(2H、m)、8.38(1H、m)、11.33(1H、s)、13.69(1H、bs)。LCMS(移動相:5−95%のアセトニトリル−水−0.02%のNH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.250分である;[M+H] C15H11FN2O2、271について計算;実測値、271.
実施例102:メチル2−[1−(4−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例4の調製のための手順に従って、2−(4−フルオロフェニル)−3−ブチン−2−olを使用して、15%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3−d):δppm 2.08(s、3H)、4.02(s、3H)、6.81(br.s、1H)、7.03(t、J=8.72Hz、2H)、7.46(dd、J=8.72、5.18Hz、2H)、7.68(br.s、1H)、8.52(d、J=4.80Hz、1H)、9.73(br.s、1H)。[M+H] C17H15FN2O3、315について計算;実測値、315.
実施例103:2−[1−(4−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5における調製のための手順に従って、メチル2−[1−(4−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、86%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 1.89(s、3H)、6.41(s、1H)、6.67(s、1H)、7.14(t、J=8.84Hz、2H)、7.45(dd、J=8.84、5.56Hz、2H)、7.51(d、J=5.05Hz、1H)、8.45(d、J=4.80Hz、1H)、10.29(br.s、1H)、13.81(br.s、1H)。[M+H] C16H13FN2O3、301について計算;実測値、301.
実施例104:メチル2−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
DCM(40mL)中のピルビン酸(1.39mL、20mmol)、DMF(2滴)で満たされた丸底フラスコに、0°CでSOCl2(1.46mL、20mmol)を液滴で加えた。30分間周囲温度でその反応物を撹拌した。0°CでDIEA(7.2mL、40mmol)をゆっくり加え、その後、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン)(2.66g、20mmol)を液滴で加えた。その反応物を周囲温度で1時間撹拌した。DCM中にその反応物を取り上げて、水、塩水で有機質層を連続して洗い、Na2SO4で乾燥させ、真空内で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAcの0−30%の勾配)によって残留物を精製して、1−(3.4−ジヒドロキノリン−1−(2H)−イル)プロパン−1,2−ジノン(480mg、30%)を得た。
分取−HPLC(20−80%のACN/水、0.1%のNH4Ac)によって生成物を精製したことを除いて、実施例91の調製のための手順に従って、1−(3.4−ジヒドロキノリン−1−(2H)−イル)プロパン−1,2−ジノン)を使用して、10%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δppm 2.06−2.13(2H、m)、2.83−2.86(2H、m)、4.01−4.05(2H、m)、4.07(3H、s)、6.44(1H、s)、7.02−7.26(3H、m)、7.26−7.27(1H、m)、7.78(1H、d、J=4.4Hz)、8.59(1H、d、J=4.8Hz)、10.02(1H、bs)。LCMS(移動相:20%−95%アセトニトリル−水−0.02%NH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.363分である;[M+H]C19H17N3O3、336について計算;実測値、336.
実施例105:2−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5における調製のための手順に従って、メチル2−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、65%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.95−2.01(2H、m)、2.81−2.85(2H、m)、3.84−3.88(2H、m)、6.52(1H、s)、6.97−7.10(2H、m)、7.19−7.28(2H、m)、7.63(1H、d、J=4.4Hz)、8.52(1H、d、J=4.8Hz)、11.11(1H、bs)、13.93(1H、bs)。LCMS(移動相:20%−95%アセトニトリル−水−0.02%NH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.148分である;[M+H] C18H15N3O3、322について計算;実測値、322.
実施例106:メチル2−(インドリニルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例104の調製のための手順に従って、インドリンで始まって2%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 3.21−3.25(2H、m)、4.01(3H、s)、4.42−4.46(2H、m)、7.09−7.13(1H、m)、7.23−7.35(2H、m)、7.74(1H、d、J=4.4Hz)、8.21−8.23(1H、m)、8.64(1H、d、J=4.8Hz)、11.11(1H、s)。LCMS(移動相:10%−95%アセトニトリル−水−0.02%NH4Ac:)純度は、>95%、Rt=2.741分である;[M+H]C18H15N3O3、322について計算;実測値、322.
実施例107:2−(インドリニルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5における調製のための手順に従って、メチル2−(インドリニルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、40%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 3.21−3.27(2H、m)、4.48−4.51(2H、m)、7.09−7.14(1H、m)、7.25−7.29(3H、m)、7.71(1H、d、J=4.4Hz)、8.16−8.23(1H、m)、8.64(1H、d、J=4.8Hz)、10.80(1H、s)。LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%NH4Ac:)純度は、>95%、Rt=2.365分である;[M+H]C17H13N3O3、308について計算;実測値、308
実施例108:メチル2−(ピペリジルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例104の調製のための手順に従って、ピペリジンで始まって4%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.57−1.65(6H、m)、3.53−3.64(4H、m)、3.99(3H、s)、6.89(1H、s)、7.66(1H、d、J=4.8Hz)、8.57(1H、d、J=4.8Hz)、11.47(1H、s)。LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%NH4Ac:)純度は、>95%、Rt=3.050分である;[M+H] C15H17N3O3、288について計算;実測値、288
実施例109:2−(ピペリジルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5における調製のための手順に従って、メチル2−(ピペリジルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、25%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.54−1.64(6H、m)、3.46−3.63(4H、m)、6.99(1H、s)、7.80(1H、d、J=5.2Hz)、8.66(1H、d、J=4.4Hz)、11.85(1H、s)。LCMS(移動相:5%−95%アセトニトリル−水−0.02%NH4Ac:)純度は、>95%、Rt=2.208分である;[M+H] C14H15N3O3、274について計算;実測値、274
実施例110:2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
メチル2−[1−(4−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−エチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート(31.4mg、0.1mmol)とEt3SiH(79μL、0.5mmol)を含んでいるバイアルに、TFA(76μL、1mmol)を加えた。16時間の周囲温度でその反応物を撹拌し、真空内で濃縮した。残留物をMeOH(5mL)中に取り上げ、その後、PdC(50mg、10%)を加えて、2時間の間周囲温度で1ATMのH2下で維持した。シーライトのパッドによってその懸濁液をろ過して真空内で濃縮した。実施例5における調製のための手順に従って、46%の収率で残留物を表題化合物に変換した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δppm 1.64(d、J=7.07Hz、3H)、4.49−4.62(m、1H)、6.55(s、1H)、7.12(t、J=8.72Hz、2H)、7.36(dd、J=8.59、5.56Hz、2H)、7.46(d、J=5.56Hz、1H)、8.38(d、J=4.80Hz、1H)、11.03−11.15(m、1H).[M+H] C16H13FN2O2、275について計算;実測値、275。
実施例111:メチル−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例55の調製のための手順に従って、3−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒドで始まって4%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δ ppm 4.00(s、3H)、4.18(s、2H)、6.56−6.63(m、1H)、7.11−7.31(m、2H)、7.29−7.31(m、2H)、7.61(d、J=4.70Hz、1H)、8.53(s、1H)、9.35(br.s、1H).[M+H] C16H12ClFN2O2、319について計算;実測値、319.
実施例112:2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5における調製のための手順に従って、メチル−2−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、78%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δ ppm 3.26−3.36(m、3H)、4.19−4.26(m、2H)、6.42(s、1H)、7.32−7.41(m、2H)、7.47(d、J=4.80Hz、1H)、7.59(d、J=7.83Hz、1H)、8.38(d、J=5.05Hz、1H)、11.35(br.s、1H)、13.67(br.s、1H)。[M+H] C15H10ClFN2O2、305について計算;実測値、305.
実施例113:メチル2−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例55の調製のための手順に従って、4−クロロ−3−フルオロベンズアルデヒドで始まって11%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δ ppm 4.00(s、3H)、4.19(s、2H)、6.56−6.63(m、1H)、6.92−7.11(m、2H)、7.36(t、J=7.83Hz、1H)、7.58(d、J=4.80Hz、1H)、8.53(d、J=5.05Hz、1H)、9.30(br.s、1H).[M+H] C16H12ClFN2O2、319について計算;実測値、319.
実施例114:2−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
実施例5における調製のための手順に従って、メチル2−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩を使用して、72%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR(400 MHz, DMSO−d6):δ ppm 4.24(s、2H)、6.43(d、J=2.02Hz、1H)、7.19−7.27(m、1H)、7.42(dd、J=10.48、1.89Hz、1H)、7.47(d、J=4.80Hz、1H)、7.52(t、J=8.08Hz、1H)、8.39(dとJ=5.05Hz、1H)、11.35(br.s、1H)、13.67(br.s、1H)。[M+H] C15H10ClFN2O2、305について計算;実測値、305.
実施例115:メチル2−[(3−フェニルピロリジンyl)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸塩
実施例116:2−[(3−フェニルピロリジニル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、メチル2−[(3−フェニルピロリジニル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸を使用して82%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ ppm 2.05−2.17 (1H, m), 2.31−2.47 (1H, m), 3.46−3.57 (1.5H, m), 3.63−3.66 (0.5H, m), 3.83−3.88 (1H, m), 3.95−4.02 (0.5H, m), 4.07−4.12 (1H, m), 4.31−4.36 (0.5H, m), 7.24−7.40 (6H, m), 7.68−7.71 (1H, m), 8.60−8.64 (1H, m), 10.45−10.49 (1H, m), 14.12 (1H, br). LCMS (移動相: 5%−95% アセトニトリル−水− 0.02% NH4Ac): 純度は >95%, Rt = 2.671 min. [M+H] C18H17N3O3に対して計算した、 336; 実測値、 336.
実施例117:メチル 2−[(4,4−ジメチルピペリジル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例104の調製のための手順に従って、4,4−ジメチルピペリジンで始めて21%の収率で調製した。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.07 (6H, s), 1.47−1.51 (4H, m), 3.78−3.93 (4H, m), 4.06 (3H, s), 7.01 (1H, s), 7.77 (1H, d, J = 4.8 Hz), 8.65 (1H, d, J = 4.8 Hz), 10.03 (1H, bs). LCMS (移動相: 10%−95% アセトニトリル−水− 0.02% NH4Ac): 純度は >95%, Rt = 3.407 min. [M+H] C17H21N3O3に対して計算した、 316; 実測値、 316.
実施例118:2−[(4,4−ジメチルピペリジル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7− カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って2−[(4,4−ジメチルピペリジル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して70%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ ppm 1.54−1.64 (6H, m), 3.46−3.63 (4H, m), 6.99 (1H, s), 7.80 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.66 (1H, d, J = 4.4Hz), 11.85 (1H, s). LCMS (移動相: 5%−95% アセトニトリル−水− 0.02% NH4Ac): 純度は >95%, Rt = 2.208 min. [M+H] C14H15N3O3に対して計算した、 274; 実測値、 274.
実施例119:メチル 2−[(3−フェニルピペリジル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例104の調製のための手順に従って、3−フェニルピペリジンで始めて12%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ ppm 1.69−1.83 (3H, m), 1.86−1.99 (1H, m), 2.81−2.85 (2H, m), 2.89−2.94 (1H, m), 3.96−3.99 (4H, m), 4.57−4.60 (1H, m), 6.95 (1H, s), 7.17−7.35 (5H, m), 7.66−7.67 (1H, m), 7.78 (1H, d, J = 4.4 Hz), 8.57 (1H, br), 11.58 (1H, bs). LCMS (移動相: 20%−95% アセトニトリル−水− 0.02% NH4Ac): 純度は >95%, Rt = 3.323min. [M+H] に対して計算した、 C21H21N3O3, 364; 実測値、 364.
実施例120:2−[(3−フェニルピペリジル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、メチル2−[(3−フェニルピペリジル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸を使用して50%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO− d6): δ ppm 1.55−2.05 (5H, m), 2.75−3.02 (2H, m), 3.32−3.38 (2H, m), 6.91 (1H, bs), 7.18−7.45 (5H, m), 7.68−7.72 (1H, m), 8.65 (1H, br), 11.88 (1H, bs). LCMS (移動相: 5%−95% アセトニトリル−水− 0.02% NH4Ac): 純度は >95%, Rt = 2.619min. [M+H] C20H19N3O3に対して計算した、 350; 実測値、 350.
実施例121:メチル 2−(2−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例104の調製のための手順に従って、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンで始めて35%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ ppm 2.88−2.91 (2H, m), 3.86−3.89 (2H, m), 3.94 (3H, s), 4.88 (2H, br), 6.96−7.09 (5H, m), 7.70 (1H, d, J = 4.8 Hz), 8.46 (1H, d, J = 4.4 Hz). LCMS (移動相: 10%−95% アセトニトリル−水− 0.02% NH4Ac): 純度は >95%, Rt = 2.468 min. [M+H] C19H17N3O3に対して計算した、 336; 実測値、 336.
実施例122:2−(2−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7− カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、メチルメチル2−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリルカルボニル)ピロロ[3,2−b]ピリジン−7− カルボキシラートを使用して65%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 2.93−2.95 (2H, m), 3.85−3.88 (2H, m), 4.82−4.89 (2H, m), 7.09−7.30 (5H, m), 7.70 (1H, d, J = 4.8 Hz), 8.61(1H, d, J = 4.8 Hz), 11.26−11.28 (1H, br). LCMS (移動相: 5%−95% アセトニトリル−水− 0.02% NH4Ac): 純度は >95%, Rt = 2.468 min. [M+H] C18H15N3O3に対して計算した、 322; 実測値、 322.
実施例123:メチル 2−[(2,2−ジメチルピロリジニル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例104の調製のための手順に従って、2,2−ジメチルピロリジンで始めて35%の収率で調製した。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ ppm 1.62 (6H, s), 1.80−1.95 (2H, m), 1.99−2.06 (2H, m), 3.98−4.02 (2H, m), 4.06 (3H, s), 7.09 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.78 (1H, d, J = 4.8 Hz), 8.64 (1H, d, J = 4.8 Hz), 10.22 (1H, bs). LCMS (移動相: 10%−95% アセトニトリル−水− 0.02% NH4Ac): 純度は >95%, Rt = 3.404 min. [M+H] C16H19N3O3に対して計算した、 302; 実測値、 302.
実施例124:2−[(2,2−ジメチルピロリジニル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7− カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、メチル2−[(2,2−ジメチルピロリジニル)カルボニル]ピロロ[3,2−b]ピリジン−7− カルボキシラートを使用して50%の収率で調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6): δ ppm 1.52 (6H, s), 1.83−1.92 (4H, m), 3.83−3.86 (2H, m), 7.15 (1H, s), 7.72 (1H, d, J = 4.8 Hz), 8.62 (1H, d, J = 4.8 Hz), 10.73 (1H, bs). LCMS (移動相: 5%−95% アセトニトリル−水− 0.02% NH4Ac): 純度は >95%, Rt = 2.296 min. [M+H] C15H17N3O3に対して計算した、 288; 実測値、 288.
実施例125:メチル 2−(3,4−ジフルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例55の調製のための手順に従って、3,4−ジフルオロベンズアルデヒドで始めて17%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): ppm 4.00 (s, 3H), 4.18 (s, 2H), 6.55−6.65 (m, 1H), 6.94−7.18 (m, 3H), 7.58 (d, J = 5.05 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.05 Hz, 1H), 9.31 (br. s., 1H). [M+H] C16H12F2N2O2に対して計算した、 303; 実測値、 303.
実施例126:2−(3,4−ジフルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7− カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、メチル2−(3,4−ジフルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7− カルボン酸を使用して87%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): ppm 4.22 (s, 2H), 6.33−6.46 (m, 1H), 7.20 (br. s., 1H), 7.31−7.45 (m, 2H), 7.47 (d, J = 4.80 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 5.05 Hz, 1H), 11.34 (br. s., 1H),13.67 (br. s., 1H). [M+H] C15H10F2N2O2に対して計算した、 289; 実測値、 289.
実施例127:メチル 2−(4−クロロ−3−メトキシベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例59の調製のための手順に従って、3−メトキシ−4−クロロベンズアルデヒドで始めて<1% の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δppm 3.87 (s, 3H), 4.04 (s, 3H), 4.23 (s, 2H), 6.76−6.90 (m, 2H), 7.35 (d, J = 8.08 Hz, 2H), 7.64−7.78 (m, 1H), 8.51 (d, J = 5.56 Hz, 1 H), 9.45−9.62 (m, 1H). [M+H] C17H15ClN2O3に対して計算した、 331; 実測値、 331.
実施例128:2−(4−クロロ−3−メトキシベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、2−(4−クロロ−3−メトキシベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して12%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CD3OD): ppm 3.80−3.92 (m, 3H), 4.31 (s, 2 H), 6.43−6.50 (m, 1H), 6.82−6.95 (m, 1H), 7.03−7.14 (m, 1H), 7.25−7.39 (m, 1H), 7.73−7.82 (m, 1H), 8.34−8.46 (m, 1H). [M+H] C16H13ClN2O3に対して計算した、 317; 実測値、 317.
実施例129:メチル 2−(3,4−ジクロロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例55の調製のための手順に従って、3,4−ジクロロベンズアルデヒドで始めて<5%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): ppm 4.02 (s, 3H), 4.19 (s, 2H), 6.62−6.79 (m, 1H), 7.11 (d, J = 10.11 Hz, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.42 (d, J = 8.08 Hz, 1H), 7.60−7.68 (m, 1H), 8.48−8.59 (m, 1H), 9.31−9.46 (m, 1H). [M+H] C16H12Cl2N2O2に対して計算した、 335; 実測値、 335.
実施例130:2−(3,4−ジクロロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7− カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、メチル2−(3,4−ジクロロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7− カルボキシラートを使用して70%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): ppm 4.23 (s, 2H), 6.45 (d, J = 2.02 Hz, 1H), 7.32−7.38 (m, 1H), 7.48 (d, J = 4.80 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.34 Hz, 1H), 7.63−7.68 (m, 1H), 8.39 (d, J = 4.80 Hz, 1H), 11.32−11.46 (m, 1H), 13.68 (br. s., 1H). [M+H] C15H10Cl2N2O2に対して計算した、 321; 実測値、 321.
実施例131:メチル 2−(3,4−ジクロロ−5−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例55の調製のための手順に従って、3,4−ジクロロ−5−フルオロベンズアルデヒドで始めて13%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): ppm 4.02 (s, 3H), 4.19 (s, 2H), 6.65−6.74 (m, 1H), 6.98 (d, J = 7.33 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.64 (d, J = 5.05 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 5.30 Hz, 1H), 9.40 (br. s., 1H). [M+H] C16H11FCl2N2O2に対して計算した、 353; 実測値、 353.
実施例132:2−(3,4−ジクロロ−5−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、メチル2−(3,4−ジクロロ−5−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して80%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): ppm 4.24 (s, 2H), 6.47−6.51 (m, 1H), 7.44−7.46 (m, 1H), 7.47−7.49 (m, 1H), 7.54−7.58 (m, 1H), 8.39 (d, J = 4.80 Hz, 1H), 11.33−11.42 (m, 1H), 13.63−13.73 (m, 1H).[M+H]C15H9FCl2N2O2に対して計算した、 339; 実測値、 339.
実施例133:メチル−2−(4−クロロ−3−メチルベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例55の調製のための手順に従って、3−メチル−4−クロロベンズアルデヒドで始めて6%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 2.37 (3H, s), 4.05 (3H, s), 4.23 (2H, s), 6.37 (1H, s), 7.13−7.16 (1H, m), 7.27 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.32 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.65 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.38 (1H, d, J = 5.2 Hz). [M+H] C17H15ClN2O2に対して計算した、 315; 実測値、 315.
実施例134:2−(4−クロロ−3−メチルベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、2−(4−クロロ−3−メチルベンジル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して80%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): ppm 2.30 (3H, s), 4.23 (2H, s), 6.48 (1H, s), 7.19−7.21(1H, m), 7.34−7.36 (2H, m), 7.62 (1H, d, J = 5.6 Hz), 8.48 (1H, d, J = 5.2 Hz), 11.76 (1H, s). [M+H] C16H13ClN2O2に対して計算した、 301; 実測値、 301.
実施例135:メチル 2−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例55の調製のための手順に従って、3−トリフルオロメチル−4−クロロベンズアルデヒドで始めて<5%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 3.98 (3H, s), 4.33 (2H, s), 6.47 (1H, s), 7.51 (1H, d, J = 4.8 Hz), 7.66−7.69 (2H, m), 7.91 (1H, s), 8.42 (1H, d, J = 5.2 Hz), 11.46 (1H, s). [M+H]C17H12ClF3N2O2に対して計算した、 369; 実測値、 369.
実施例136:2−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、メチル2−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して65%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): ppm 4.32 (2H, s), 6.48 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 5.2 Hz), 7.66−7.69 (2H, m), 7.90 (1H, s), 8.40 (1H, d, J = 4.4 Hz), 11.45 (1H, s). [M+H] C16H10ClF3N2O2に対して計算した、 355; 実測値、 355.
実施例137:メチル2−[4−クロロ−3−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例55の調製のための手順に従って、3−(シクロプロピルメトキシ)−4−クロロベンズアルデヒドで始めて<5%の収率で調製した。1 H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 0.33−0.36 (2H, m), 0.55−0.60 (2H, m), 1.24−1.27 (1H, m), 3.87 (2H, d, J = 6.4 Hz), 4.03 (3H, s), 4.21 (2H, s), 6.36 (1H, s), 6.84−6.86 (1H, m), 7.01 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.28 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.61 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.34 (1H, d, J = 5.2 Hz). [M+H] C20H19ClN2O3に対して計算した、 371; 実測値、 371.
実施例138:2−[4−クロロ−3−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、2−[4−クロロ−3−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7− カルボキシラートを使用して65%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): ppm 0.33−0.36 (2H, m), 0.55−0.60 (2H, m), 1.22−1.26 (1H, m), 3.87 (2H, d, J = 6.4 Hz), 4.21 (2H, s), 6.48 (1H, s), 6.90−6.92 (1H, m), 7.21 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.34 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.61 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.47 (1H, d, J = 5.2 Hz), 11.39 (1H, s). [M+H] C19H17ClN2O3に対して計算した、 357; 実測値、 357.
実施例139:メチル−2−[4−クロロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例55の調製のための手順に従って、3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−クロロベンズアルデヒドで始めて<5%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 4.06 (3H, s), 4.28 (2H, s), 4.58−4.64 (2H, m), 6.41 (1H, s), 7.01−7.04 (1H, m), 7.18 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.40 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.65 (1H, d, J = 4.8 Hz), 8.38 (1H, d, J = 5.2 Hz). [M+H] C18H14F3ClN2O3に対して計算した、 399; 実測値、 399.
実施例140:2−[4−クロロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、2−[4−クロロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸を使用して80%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): ppm 4.23 (2H, s), 4.81−4.88 (2H, m), 6.41 (1H, s), 7.02−7.05 (1H, m), 7.35 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.41 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.52 (1H, d, J = 5.2 Hz), 8.41 (1H, d, J = 4.8 Hz), 11.45 (1H, s). [M+H] C17H12F3ClN2O3に対して計算した、 385; 実測値、 385.
メチル−2−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
実施例141:メチル−2−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラート
表題化合物を、実施例59の調製のための手順に従って、3−(トリフルオロメトキシ)−4−クロロベンズアルデヒドで始めて8%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ ppm 4.03 (s, 3H), 4.24 (s, 2H), 6.64−6.82 (m, 1H), 7.15 (d, J = 10.11 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8.08 Hz, 2H), 7.63−7.77 (m, 1H), 8.53 (d, J = 5.31 Hz, 1H), 9.40−9.57 (m, 1H). [M+H] C17H12F3ClN2O3に対して計算した、 385; 実測値、 385.
実施例142:2−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸
表題化合物を、実施例5中の調製のための手順に従って、メチル2−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシラートを使用して92%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ ppm 4.28 (s, 3H), 6.40−6.46 (m, 1H), 7.37−7.43 (m, 1H), 7.48 (d, J = 4.80 Hz, 1H), 7.58−7.65 (m, 3H), 8.39 (d, J = 4.80 Hz, 1H), 11.38 (br. s., 1H), 13.67 (s, 1H). [M+H] C17H12ClN2O3に対して計算した、 371; 実測値、371.
実施例143:2−[4−クロロ−ベンジル]−N−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキサミド
DMF(2mL)中の2−[4−クロロ−ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸(75mg,0.262mmol)で満たしたバイアルに、HATU(150mg,0.393mmol)、DIEA(191μL,1mmol)およびMeNH2−HCl(26mg,0.393mmol)を加えた。反応物を16時間環境温度にて撹拌した。沈殿物を分取−HPLC(0.1%HCO2Hで水中のACNの5−95%の勾配)によってろ過して、オレンジ色の固形物として表題化合物(79mg、40%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):ppm 2.81−2.92 (m, 3H), 4.12−4.27 (m, 2H), 6.28−6.37 (m, 1H), 7.36 (m, 5H), 8.32 (d, J = 5.05 Hz, 1H), 8.70−8.83 (m, 1H), 11.30 (br. s., 1H). [M+H] C16H14ClN3Oに対して計算した、 300; 実測値、 300.
実施例144:2−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−N−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキサミド
表題化合物を、実施例143中の調製のための手順に従って、2−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−カルボン酸を使用して49%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): ppm 2.89−3.20 (m, 3H), 4.05−4.14 (m, 1H), 4.24 (s, 2H), 6.60−6.80 (m, 1H), 7.05−7.18 (m, 1H), 7.41−7.58 (m, 2H), 7.93−8.12 (m, 1H), 8.36 (br. s., 1H), 10.24 (s, 1H). [M+H] C17H13F3ClN3O2に対して計算した、 384; 実測値、 384.
II.生物的評価
実施例1:インビトロの酵素阻害アッセイ
このアッセイは、試験化合物がJarid1A、Jarid1B、JMJD2C、及びJMJD2Aのデメチラーゼ活性を阻害する能力を判定する。バキュロウィルス発現(Baculovirus expressed)Jarid1A(GenBank Accession #NM_001042603, AA1−1090)を、BPS Bioscience (Cat#50110)から購入した。バキュロウィルス発現Jarid1B(GenBank Accession #NM_006618, AA 2−751)をBPS Bioscience (Cat # 50121)から購入し、MolecularThroughputによってカスタムメイドした。バキュロウィルス発現JMJD2C(GenBank Accession #BC143571, AA 2−372)を、BPS Bioscience (Cat#50105)から購入した。バキュロウィルス発現JMJD2A(GenBank Accession #NM_014663, AA 1−350)を、BPS Bioscience (Cat#50123)から購入した。
Jarid1Aアッセイ
Jarid1A活性の酵素アッセイは、時間分解蛍光共鳴エネルギー転移(TR−FRET)の検出に基づく。試験化合物がJarid1Aの活性を阻害する能力を、以下の反応条件下で384のウェルプレートのフォーマットで判定した:1nM Jarid1A、300nM H3K4me3−ビオチン標識化ペプチド(Anaspec cat # 64357)、50mM HEPES、pH7.3、0.005% Brij35、0.5mM TCEP、0.2mg/ml BSA、50μM L−アスコルビン酸ナトリウム、及び2μMの硫酸鉄(II)アンモニウムのアッセイ・バッファー中の2μMのα−ケトグルタル酸。25nMと1nMの終末濃度でのLANCE検出バッファー(PerkinElmer)における5mMのEDTAの存在下で、検出試薬であるPhycolink ストレプトアビジン−アロフィコシアニン (Prozyme)とユーロピウム−抗−モノメチル化又はジメチル化ヒストンH3リジン4(H3K4me1−2)抗体(PerkinElmer)それぞれの追加後、反応生成物をTR−FRETによって定量的に判定した。
アッセイ反応を、以下のものにより生じさせた:3%のDMSO中の11点連続希釈した阻害剤を伴う、900nMのH3K4me3−ビオチン標識化ペプチドと6μMのα−ケトグルタル酸の2μlの混合物を、プレートの各ウェルに加え、続いて、2μlの3nM Jarid1Aを加えて、反応を生じさせた。反応混合物を30分間室温でインキュベートし、50nMのPhycolink ストレプトアビジン−アロフィコシアニンと2nMのユーロピウム−抗−H3K4me1−2抗体を含有するLANCE検出バッファー中に6μlの5mM EDTAを加えることで、終わらせた。室温でのインキュベーションの1時間後、TR−FRETモード(320nmにて励起、615nm及び665nmにて発光)のEnVisionMultilabel Readerにより、プレートを読み取った。各ウェルについて比率を計算し(665/615)、阻害定数(IC50)を判定するために適合させた。
Jarid1Bアッセイ
試験化合物がJarid1Bの活性を阻害する能力を、以下の反応条件下で384ウェルプレートのフォーマットにおいて判定した:0.8nM Jarid1B、300nM H3K4me3−ビオチン標識化ペプチド(Anaspec cat # 64357)、50mM HEPES、pH7.3、0.005% Brij35、0.5mM TCEP、0.2mg/ml BSA、50μM L−アスコルビン酸ナトリウム、及び2μMの硫酸鉄(II)アンモニウムのアッセイ・バッファー中の2μMのα−ケトグルタル酸。25nMと1nMの終末濃度でのLANCE検出バッファー(PerkinElmer)における5mMのEDTAの存在下で、検出試薬であるPhycolink ストレプトアビジン−アロフィコシアニン (Prozyme)とユーロピウム−抗−モノメチル化又はジメチル化ヒストンH3リジン4(H3K4me1−2)抗体(PerkinElmer)それぞれの追加後、反応生成物をTR−FRETによって定量的に判定した。
アッセイ反応を、以下のものにより生じさせた:3%のDMSO中の11点連続希釈した阻害剤を伴う、900nMのH3K4me3−ビオチン標識化ペプチドと6μMのα−ケトグルタル酸の2μlの混合物を、プレートの各ウェルに加え、続いて、2μlの2.4nM Jarid1Bを加えて、反応を生じさせた。反応混合物を30分間室温でインキュベートし、50nMのPhycolink ストレプトアビジン−アロフィコシアニンと2nMのユーロピウム−抗−H3K4me1−2抗体を含有するLANCE検出バッファー中に6μlの5mM EDTAを加えることで、終わらせた。室温でのインキュベーションの1時間後、TR−FRETモード(320nmにて励起、615nm及び665nmにて発光)のEnVisionMultilabel Readerにより、プレートを読み取った。各ウェルについて比率を計算し(665/615)、阻害定数(IC50)を判定するために適合させた。
JMJD2Cアッセイ
試験化合物がJMJD2Cの活性を阻害する能力を、以下の反応条件下で384ウェルプレートのフォーマットにおいて判定した:0.3nM JMJD2C、300nM H3K9me3−ビオチン標識化ペプチド(Anaspec cat # 64360)、50mM HEPES、pH7.3、0.005% Brij35、0.5mM TCEP、0.2mg/ml BSA、50μM L−アスコルビン酸ナトリウム、及び2μMの硫酸鉄(II)アンモニウムのアッセイ・バッファー中の2μMのα−ケトグルタル酸。50nMと1nMの終末濃度でのLANCE検出バッファー(PerkinElmer)における5mMのEDTAの存在下で、検出試薬であるPhycolink ストレプトアビジン−アロフィコシアニン(Prozyme)とユーロピウム−抗−モノメチル化又はジメチル化ヒストンH3リジン9(H3K9me2)抗体(PerkinElmer)それぞれの追加後、反応生成物をTR−FRETによって定量的に判定した。
アッセイ反応を、以下のものにより生じさせた:3%のDMSO中の11点連続希釈した阻害剤を伴う、900nMのH3K9me3−ビオチン標識化ペプチドと6μMのα−ケトグルタル酸の2μlの混合物を、プレートの各ウェルに加え、続いて、2μlの0.9nM JMJD2Cを加えて、反応を生じさせた。反応混合物を30分間室温でインキュベートし、100nMのPhycolink ストレプトアビジン−アロフィコシアニンと2nMのユーロピウム−抗−H3K9me2抗体を含有するLANCE検出バッファー中に6μlの5mM EDTAを加えることで、終わらせた。室温でのインキュベーションの1時間後、TR−FRETモード(320nmにて励起、615nm及び665nmにて発光)のEnVisionMultilabel Readerにより、プレートを読み取った。各ウェルについて比率を計算し(665/615)、阻害定数(IC50)を判定するために適合させた。
JMJD2Aアッセイ
試験化合物がJMJD2Aの活性を阻害する能力を、以下の反応条件下で384のウェルプレートのフォーマットで判定した:2nM JMJD2A、300nM H3K9me3−ビオチン標識化ペプチド(Anaspec cat # 64360)、50mM HEPES、pH7.3、0.005% Brij35、0.5mM TCEP、0.2mg/ml BSA、50μM L−アスコルビン酸ナトリウム、及び2μMの硫酸鉄(II)アンモニウムのアッセイ・バッファー中の2μMのα−ケトグルタル酸。50nMと1nMの終末濃度でのLANCE検出バッファー(PerkinElmer)における5mMのEDTAの存在下で、検出試薬であるPhycolink ストレプトアビジン−アロフィコシアニン(Prozyme)とユーロピウム−抗−モノメチル化又はジメチル化ヒストンH3リジン9(H3K9me2)抗体(PerkinElmer)それぞれの追加後、反応生成物をTR−FRETによって定量的に判定した。
アッセイ反応を、以下のものにより生じさせた:3%のDMSO中の11点連続希釈した阻害剤を伴う、900nMのH3K9me3−ビオチン標識化ペプチドと6μMのα−ケトグルタル酸の2μlの混合物を、プレートの各ウェルに加え、続いて、2μlの6nM JMJD2Aを加えて、反応を生じさせた。反応混合物を30分間室温でインキュベートし、100nMのPhycolink ストレプトアビジン−アロフィコシアニンと2nMのユーロピウム−抗−H3K9me2抗体を含有するLANCE検出バッファー中に6μlの5mM EDTAを加えることで、終わらせた。室温でのインキュベーションの1時間後、TR−FRETモード(320nmにて励起、615nm及び665nmにて発光)のEnVisionMultilabel Readerにより、プレートを読み取った。各ウェルについて比率を計算し(665/615)、阻害定数(IC50)を判定するために適合させた。
本明細書に開示される化合物が脱メチル化酵素活性を阻害する能力を定量化し、それぞれのIC50値を判定した。表3は、本明細書に開示される各種化合物のIC50値を提供する。
実施例2a:インビトロの細胞ベースのアッセイ − ZR−75−1細胞株
KDM5Aと5Bの細胞阻害の程度を測定するアッセイを開発した。この定量的なイムノ−ブロッティングアッセイは、アミノ酸リジン番号4でのトリメチル化したヒストンH3の量、ZR−75−1乳癌細胞株の抽出物からのヒストンデメチラーゼKDM5AとKDM5Bの直接の酵素活性の特異的基質と生成物を測定する。
アッセイの原理
このアッセイは、試験化合物で処置した細胞から抽出したトリ−メチルH3K4の定量化のための蛍光測定によるイムノアッセイであり、且つ、KDM5A/Bの細胞阻害の尺度(measure)として使用される。
アッセイ方法
50,000(ATCC)を番号付けするZR−75−1(PTEN ヌル、ER+)乳癌細胞を、96ウェルの組織培養処置したプレートに蒔き、続いて、1250μM乃至10nMの範囲の試験化合物の終末濃度範囲を持つ試験化合物の11点希釈に曝した。細胞を72時間、試験化合物の存在下で放置した(left)。洗浄剤ベースのリシスと超音波処理方法を使用して、細胞のヒストン物質を全て含む抽出物を調製した。続いて、測色ビシンコニン酸アッセイ(MicroBCA Pierce/Thermo Scientific)を使用して、総タンパク量含有量のためにこれら溶解物を標準化した。その後、NuPage試薬(Life Technologies)を使用して、標準化した細胞抽出物を典型的なイムノ−ブロッティング手順に曝した。その後、ポリビニリデン・ジフルオリド膜(Immobilon−FL Millipore)を使用して、電気泳動的に分離したヒストンを転移させ、固定した。トリメチル化状態に特異的な抗体(Cell Signaling Technologies)を使用してヒストンH3のトリメチル化リジン4の量を検出し、デンシトメトリー・ソフトウェア・パッケージ(Odyssey CLx, Image Studio, Li−Cor)を使用して赤外線画像装置上で定量化した。デンシトメトリー値を控除したこのバックグラウンドを、そのサンプルに関するGAPDHの割当量として報告し、その後、1%のDMSOで処置したサンプルとして計算した。その後、ソフトウェア・パッケージXL−fit(IDBS)を使用し、次の方程式に応じて与えられた試験化合物の希釈系列に関する相対的なIC50値を計算した:fit=(D+((Vmax*(x^n))/((x^n)+(Km^n))))。
実施例2b:インビトロの細胞ベースのアッセイ − KYSE−150細胞株
JMJD2C阻害のための主要な細胞アッセイは、168時間の化合物のインキュベーション後のブロモデオキシウリジン(BrdU)の取り込みによって、細胞増殖を測定するアッセイである。このアッセイは、細胞増殖の直接の読み出しとして、S期の間のBrdUのDNAへの取り込みを測定する、定量的ELISAアッセイである。KYSE−150細胞株はJMJD2C遺伝子が増幅された細胞株である。
アッセイの原理
これは細胞増殖の定量化のための比色定量のイムノアッセイである。試験化合物で168時間処理した細胞について、それらの増殖能の指標として、S期を通過する能力をアッセイする。
アッセイ方法
ヒトのKYSE−150(SMAD4変異、TP53変異)食道癌細胞株を、96ウェル組織培養処理プレート上に2,000細胞/ウェルで播種した。一晩のインキュベーション後、細胞を、100μMから2nMの範囲の最終濃度で11点連続希釈中の試験化合物で処理した。次いで、細胞を168時間、化合物の存在下でインキュベートした。化合物のインキュベーション後、細胞をBrdU細胞増殖ELISA(Roche)を用いてアッセイした。細胞をまず、BrdU標識試薬とともに2時間インキュベートした。2時間後、これらのBrdUを取りこんだ細胞を固定し、変性し、1.5時間抗BrdU−ペルオキシダーゼ抗体でプローブし、洗浄した。最後に、テトラメチルベンジジンペルオキシダーゼ基質を15分間各ウェルに添加し、その後H2SO4停止溶液を加えた。プレートを450nmで読み取り、生の光学密度データを、以下の式を使用してIC50を計算するためにXLfit(IDBS)に転送する:fit=(D+((Vmax*(x^n))/((x^n)+(Km^n))))
表4は、本明細書中に示された様々な化合物の細胞のIC50値を提供する。
実施例3:インビトロの異種移植研究
0.72mgの17−βエストラジオールを含む時間放出ペレット剤を、nu/nuマウスに皮下注入する。MCF−7細胞を、5%のCO2、37℃で、10%のFBSを含むRPMI中で成長させる。細胞を沈降し、1×107細胞/mLで50%のRPMI(無血清)及び50%のマトリゲルにおいて再懸濁する。ペレット移植の2−3日後、MCF−7細胞を右歯面に皮下注射し(100μL/動物)、腫瘍容積(長さ×幅2/2)を隔週毎にモニターする。腫瘍が200mm3までの平均量に達すると、動物を無作為化し、処置を始める。動物を4週間、ビヒクル又は化合物により毎日処置する。腫瘍容積と体重を、研究の全体にわたって隔週毎にモニターする。処置期間の終わりに、血漿と腫瘍のサンプルを、薬物動態学的及び薬理学的な解析のためにそれぞれ採取する。
III.製薬剤形の調製
実施例1:経口錠剤
48重量%の式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、45重量%の微結晶性セルロース、5重量%の低置換ヒドロキシプロピルセルロース、及び2重量%のステアリン酸マグネシウムを混合することによって、錠剤を調製する。直接圧縮によって錠剤を調製する。圧縮錠剤の全重量を、250−500mgで維持する。