JP2005516895A - 腫瘍の治療のための2−アシルインドールの使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は一般式(I)のインドール誘導体及びヘテロインドール誘導体、その互変異性体、その立体異性体、その混合物及びその塩の、治療耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための薬剤の製造のため及び/又は血管形成阻害剤としての使用に関する。

Description

本発明は一般式I
Figure 2005516895
のインドール誘導体及びヘテロインドール誘導体、その互変異性体、その立体異性体、その混合物及びその塩の、薬剤耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための医薬品の製造のための並びに血管形成阻害剤としての使用に関する。
本発明の課題は哺乳動物における腫瘍治療のための新規の作用物質を提供することである。
化学療法及び抗有糸分裂性作用物質、特にチューブリン阻害剤のそこでの使用はあまり癌患者の治癒をもたらさない。それというのも一方で作用物質に対する耐性もしくは他方で原発腫瘍の転移が生じるからである。多くの原発腫瘍は血管系及びリンパ管系を介して離れた器官における転移をもたらす腫瘍細胞を放出する。タキサンに関して、脳における転移の形成はタキサンが中枢神経系において利用できない、すなわちそこに転移された腫瘍は捉えることができないので頻繁な併発症である。腫瘍細胞侵襲及び転移のプロセスは新規の血管形成(新生血管形成)に依存する。それというのもある一定の腫瘍サイズからは機能的な血管系を介してのみ十分な酸素供給が可能だからである。血管を用いない血液供給は<100μmの間隔においてのみ可能である。腫瘍転移は新生血管形成を必要とするだけではない複雑な過程である。細胞外基質の高められた崩壊、高い細胞運動性及び改変された細胞接着は同様に決定的な要因である。
耐性の発生に関して種々の構想があり、その際、特に天然のチューブリン阻害物質、例えばタキサン及びビンカアルカロイドに関しては排出ポンプ、例えばP−糖タンパク質gp170を介して耐性が生じる(Dumontet, C. and Sikic, B. l. Mechanisms of action of and resistance to antitubulin agents :microtubule dynamics, drug transport, and cell death. J. Clin.Oncol., 17 :1061-1070,1999)。
“多剤耐性”(MDR)タンパク質gp170は遺伝子増幅及びそれに関連する過剰発現によって薬剤耐性をもたらす。それというのも該作用物質は効率的に腫瘍細胞から運び出されるからである。その細胞内の作用物質濃度はその際、抗有糸分裂作用のためにはもはや不十分である。更にβ−チューブリン自体における改変(突然変異)は更なる耐性機構として説明されている。ヒトの卵巣癌腫系列1A9においてはクラスI/M40のβ−チューブリンアイソタイプにおける突然変異がタキソールに対する耐性をもたらした(Giannakakou P, Sackett DL, Kang YK, Zhan Z, Buters JT, Fojo T, Poruchynsky MS.Paclitaxel-resistant human ovarian cancer cells have mutant beta-tubulins that exhibit impaired paclitaxel-driven polymerization.J Biol Chem 272 :17118-17125,1997)。
ドイツ国公開公報DE2501468号において1−アルキル−2−ピリジニルカルボニル置換されたインドール化合物、その製造並びにその線維素溶解薬又は血栓溶解薬としての使用が記載されている。抗腫瘍作用は記載も示唆もされていない。
ベルギー特許文献BE637355号において2−ベンゾイル置換されたインドール化合物を中間生成物としてグリニャール反応において反応させて、相応の1−アミノ−アルキル−1−ヒドロキシ誘導体(フェニルインドリル−アルカノールアミン)が得られている。該中間生成物の生物学的作用は記載されておらず、更には平均的な専門家に促されてもいない。
ドイツ国公開公報DE2037998号において2−ベンゾイルインドール、2−アセチルインドール、2−プロピオニルインドール及び2−p−トルオイルインドールが記載され、その際、2−アシルインドールの種類は“比較的困難”として記載されている。前記のベルギー特許第637355号によるフェニルインドリル−アルカノールアミン鎮静剤の製造における中間生成物としての2−アシルインドールの使用が指摘されている。色素、アルカロイド、植物ホルモン及びタンパク質の製造のための2−アシルインドールの使用は詳細な記載なく単に挙げられているだけである。医薬品としての2−アシルインドールの使用は開示も示唆もされていない。
表題“インドールの5員環におけるC−水素の求核性置換”の文献("Nucleophilic Substitution of C-Hydrogen on the Five-membered Ring of Indoles"von John A. Joule in Progress in Heterocyclic Chemistry, 86VK, 7200.6-11)の45〜65頁において、50頁目でヒドロキシ−2−インドリル−(2−ヒドロキシメチル)フェニルメタンの製造が、54頁目で2−ベンゾイルインドールの製造が、そして55頁目で2−シクロプロピルカルボニルインドールの製造が記載されている。前記の化合物の医学的使用はは開示も示唆もされていない。
文献(David St. C. Black et al., J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1989, 425-426頁)において2−(p−クロロフェニルカルボニル)−3−メチル−4,6−ジメトキシインドールの製造及びインドール含有のマクロ環の合成における中間生成物としてのその使用が記載されている。
1997年5月2日に特許付与されたMeier E. Freed他による米国特許第3,660,430号において3−フェニル置換された2−ベンゾイルインドール化合物、その製造及び中枢神経系鎮静剤としてのその使用が記載されている。
1974年9月24日に特許付与されたCharles D. Jonesによる米国特許第3,838,167号において2−アシルインドール化合物の製造方法が記載されている。3位で非置換の2−ベンゾイルインドールに関する幾つかの例として2−(3−ブロモベンゾイル)−7−トリフルオロメチルインドールが挙げられている。中枢神経系鎮静剤としての使用に関して、前記の米国特許第3,660,430号が指摘される。
文献(Michael D. Varney et al., J. Med. Chem. 1994,37, 2274-2284頁)において2−ベンゾイル(メタ位:H、トリフルオロメチル又はメチル)及び2−シクロヘキシルカルボニルインドール化合物がHIVプロテアーゼインヒビターの製造のための中間生成物として記載されている。中間生成物に関する生物学的作用は開示も示唆もされていない。
文献(Gordon W. Gribble et al., J. Org. Chem. 1992, 57, 5891- 5899)において2−(2−カルボキシ)ベンゾイル−インドール誘導体及び5位において水素又はメトキシで置換された2−(5−カルボキシ)ピリジン−4−イル−インドール誘導体がベンゾ[b]カルバゾールもしくは6H−ピリド[4,3−b]カルバゾールの合成のための中間生成物として記載されている。中間生成化合物に関する生物学的作用は開示も示唆もされていない。
文献(S. Cenini, Journal of Molecular Catalysis A :Chemical 111 (1996) 37-41)においてインドール環において非置換の2−ベンゾイルインドールのパラジウム又はルテニウムによる触媒的合成が記載されており、その際、該フェニル環は3位、4位又は5位において水素、ハロゲン、メチル又はメトキシで置換されている。製造される2−アシルインドールに関する生物学的作用は開示されていない。
文献(David St. C. Black und L. C. H. Wong, J. C. S. Comm. 1980, 200頁)においてインドールの4位乃至7位において塩素、メチル又はメトキシで置換されている2−アシルインドールの合成が記載されている。製造される2−アシルインドールに関する生物学的作用は開示も示唆もされていない。
文献(David St. C. Black et al., Tetrahedron Letters, Vol.32, No.12, 1587-1590頁,1991)において3−メチル−4,7−ジメトキシ−2−ベンゾイルインドールとヨウ化メチルとの変換反応で相応のカルビノール化合物を形成させることが記載されている。その出発化合物に関する生物学的作用は開示も示唆もされていない。
文献(Tetsuji Kametani et al., Yakugaku-zasshi, 91 (9) 1033-1036 (1971))においてβ−(ベンゾイル)−4,5−メチレンジオキシ−2−ニトロスチレンからの化合物2−ベンゾイル−5,6−メチレンジオキシインドールの製造方法が記載されている。
文献(Charles D. Jones and Tulio Suarez, J. Org. Chem., Vol.37, No.23,1972, 3622-3623頁)において2−アシルインドールの製造方法が記載されている。製造される化合物に関する生物学的作用は開示も示唆もされていない。
文献(V. l. Gorgos et al., Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinenii, No.11, pp. 1490-1492 (UDC 547.756'757. 07における英語翻訳 ; 1179〜1182頁))において5位又は7位において臭素又はメトキシで置換された2−ベンゾイルインドールの製造方法が記載されている。製造され化合物に関する生物学的作用は開示されていない。同じことは、前記の文献の著者が発明者として知られているソビエト連邦特許第696016号についてもいえる。
2000年4月28日に出願人によって提出されたドイツ国特許DE10020852.5号、2001年1月20日に提出されたドイツ国特許出願DE10102629.3号及び2001年4月27日に提出された国際出願PCT/EP01/04783号において、新規の2−アシル−インドール誘導体及び抗腫瘍剤としてのその使用が記載されている。
耐性腫瘍の治療のための2−アシル誘導体の使用はそこに記載も示唆もされていない。
意想外にも、一般式I
Figure 2005516895
[Rは水素、C〜C−アルキルカルボニル、有利にはアセチル、C〜C−アルキル、モノ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アルキル、ジ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アルキル(その際、両者のC〜C−アルキル基は、1つ以上のNH、N−C〜C−アルキル、O又はSメンバを有してよい1つの環を互いに形成してよい)、C〜C14−アリール−C〜C−アルキル又はC〜C14−アリール−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルを意味し、
は水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、1つ以上のハロゲン原子で置換されたC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチル、1つ以上のハロゲン原子で置換されたC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アミノ、モノ−C〜C−アルキルアミノ、ジ−N,N−C〜C−アルキルアミノ(その際、両者のC〜C−アルキル基は、1つ以上のNH、N−C〜C−アルキル、O又はSを有してよい1つの環を互いに形成してよい)、C〜C14−アリール、C〜C14−アリールオキシ、C〜C14−アリール−C〜C−アルキル、C〜C14−アリール−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニル又はヒドロキシルを意味し、
A、B、C、Dは互いに無関係に窒素原子(その際、R、R、R及びRは窒素原子上の遊離電子対を表す)又は基R〜Rの1つで置換された炭素原子を表し、
、R、R及びRは互いに無関係に、窒素に結合される場合には遊離電子対を、又は炭素に結合される場合には水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチル、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキレンジオキシ、有利にはメチレンジオキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、カルボキシ、カルボキシ−C〜C−アルキルエステル、カルボキサミド、N−C〜C−アルキル−カルボキサミド、N,N−ジ−C〜C−アルキルカルボキサミド、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アミノ、モノ−C〜C−アルキルアミノ、N,N−ジ−C〜C−アルキルアミノ(その際、両者のC〜C−アルキル基は、1つ以上のNH、N−C〜C−アルキル、O又はSを有してよい1つの環を互いに形成してよい)、C〜C14−アリール、C〜C14−アリールオキシ、C〜C14−アリール−C〜C−アルキル、C〜C14−アリール−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ(その際、2つの隣接する基は互いに結合されていてよい)を意味し、
Yは非置換又は完全にもしくは部分的に同一もしくは異なる置換されたC〜C14−アリール、有利にはフェニル又は1−ナフチルもしくは2−ナフチル又は非置換又は完全にもしくは部分的に同一もしくは異なる少なくとも1〜4つのN、NH、N−C〜C−アルキル、O及び/又はSを環員として有するC〜C13−ヘテロアリール又は非置換又は完全にもしくは部分的に同一もしくは異なる置換されたC〜C−シクロアルキルを意味し、その際、同一又は異なる置換基は互いに無関係に、ハロゲン、有利にはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素、シアノ、直鎖状又は分枝鎖状のシアノ−C〜C−アルキル、ヒドロキシ、1つ以上のヒドロキシで置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、カルボキシ、カルボキシ−C〜C−アルキルエステル、カルボキサミド、N−C〜C−アルキルカルボキサミド、N,N−ジ−C〜C−アルキルカルボキサミド、ニトロ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチル、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルケニル、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキレンジオキシ、有利にはメチレンジオキシ、チオ(−SH)、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキルチオ、ハロゲンで一置換又は多置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキルチオ、有利にはトリフルオロメチルチオ(−SCF)又はジフルオロメチルチオ(−SCFH)、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アミノ、直鎖状又は分枝鎖状のモノ−C〜C−アルキルアミノ、直鎖状又は分枝鎖状のN,N−ジ−C〜C−アルキルアミノ(その際、両者のC〜C−アルキル基は、1つ以上のNH、N−C〜C−アルキル、O及び/又はSを有してよい1つの環を互いに形成してよい)、C〜C14−アリール、C〜C14−アリールオキシ、C〜C14−アリール−C〜C−アルキル、C〜C14−アリール−C〜C−アルコキシ、C〜C14−アリール−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニルオキシ、直鎖状又は分枝鎖状のモノ−及びN,N−ジ−C〜C−アルキルカルボニルアミノ、直鎖状又は分枝鎖状のモノ−及びN,N−ジ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、直鎖状又は分枝鎖状のN−C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ、直鎖状又は分枝鎖状のN−C〜C−アルコキシカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ、ホルミルアミノ、ホルミル(その際、2つの隣接した基は互いに結合されていてよい)からなる群から選択され、
Xは酸素又は硫黄原子、NH、又はゲミナル(同じC原子上で)置換されたヒドロキシ及び水素(−CH(OH)−)を表す]の化合物、その立体異性体、その互変異性体、その混合物並びに製剤学的に認容性の塩はMDRタンパク質又は"多剤耐性タンパク質"(MRP)の基質ではないことが判明した。前記のトランスポーターを過剰発現する腫瘍細胞は、前記の一般式Iの2−アシルインドールに感受性である。
一般式の本発明による2−アシルインドールは抗腫瘍剤として及び腫瘍患者の化学療法で使用可能である。式Iの化合物は細胞分裂を阻害し(抗有糸分裂作用)、かつそれによって腫瘍成長を阻害する。本発明による化合物は更に間接的に又は直接的にチューブリン重合を阻害しうる。細胞分裂の阻害は細胞周期における腫瘍細胞の停止を介して行うことができ、この停止は次いで細胞の死(アポトーシス)をもたらす。更に式Iの化合物は生体内における転移形成及び転移伝播の抑制もしくは低減のために適当である。該化合物は更に抗血管形成能を有し、そうして腫瘍血管形成の阻害により抗腫瘍作用物質として使用可能である。
更に前記の一般式Iの2−アシルインドールに関してp53ステータスの作用に依存しない、すなわち機能的なp53タンパク質を有さない腫瘍細胞は同様に停止し、そしてアポトーシスを生じることが判明した。
更に前記の一般式Iの2−アシルインドールは腫瘍治療薬、例えば5−フルオロウラシルに対する耐性を示す多様な別の腫瘍細胞において作用の変化が見いだされなかった。
前記の一般式Iの2−アシルインドールは従って治療耐性腫瘍疾患の治療のための有用な治療特性を有する。
本発明の範囲における“治療耐性腫瘍疾患”という用語は、慣用の作用物質又は作用物質の組み合わせ、又は慣用の治療方法、治療計画又は用量指示で慣用の作用物質又は作用物質の組み合わせを使用して治療できない又は不十分にのみ治療できるような全ての腫瘍疾患を含む。本発明の態様によれば、該患者は慣用の化学療法をまず要求するが、次いで再度の腫瘍形成(再発)をもたらすような腫瘍疾患を治療可能である。本発明の更なる態様によれば、当業者に公知の標準的治療方法で感受性を有さないような腫瘍疾患を治療可能である。本発明の更なる範囲によれば、当業者に公知の標準的治療方法で限定された又は僅かな感受性のみを有する腫瘍疾患を治療可能である。
従来公知の天然のチューブリンインヒビター、例えばタキサン、コルヒノイド、リゾキシン、マイタンシン、コンブレタスタチンA4、ビンカアルカロイド又はエポチロンは全てβ−チューブリンに結合することは明らかであり、その際、詳細には結合部位は知られていない。コルヒチン結合部位はβ−チューブリンにおける“分子モデリング”実験に基づくか、又はαβ相互作用表面に局在していた(Bai R, Covell DG, Pei XF, Ewell JB, Nguyen NY, Brossi A, Hamel E. Mapping the binding site of colchicinoids on beta-tubulin. 2-Chloroacetyl-2- demethylthiocolchicine covalently reacts predominantly with cysteine 239 and secondarily with cysteine 354. J Biol Chem 275 :40443-40452,2000)。タキソテレ、半合成タキソール誘導体に関しては、αβチューブリンの高解像度X線結晶構造に基づいて、β−チューブリン中の仮定された結合部位が存在する(Nogales E, Wolf SG, Downing KH.Structure of the alpha beta tubulin dimer by electron crystallography.Nature 391 :199-203, 1998)。競合結合分析に基づいて、コルヒチン、ビンカアルカロイド及びリゾキシン/マイタンシンの間に差異がある(Jordan, A., Hadfield, J. A., Lawrence, N. J., and McGown, A. T. Tubulin as a target for anticancer drugs :agents which interact with the mitotic spindle. Med. Res. Rev., 18 :259-296, 1998)。殆どの公知のチューブリン阻害物質はこの結合部位に結合する、すなわち相応の放射線リガンドと競合する。
意想外にも、一般式I
Figure 2005516895
[式中、R、R、R、R、R、R、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有する]の化合物はαβ−チューブリンへの結合を巡って実質的にできる限り生じる3H−コルヒチンとの競合にも拘わらず、重合依存性のβ−チューブリンはGTPアーゼに不十分にのみ影響するか、又は全く影響しないことが判明した。これは本発明による一般式Iの2−アシルインドール誘導体は実質的にコルヒチンとは異なるが、ビンカアルカロイド及びタキソールとも異なる。
本発明の他の態様によれば、代謝拮抗物質、例えばジェムシタビン、葉酸アンタゴニスト(例えばメトトレキセート)、ピリミジン−アンタゴニスト(例えば5−フルオロウラシル(5−FU))又はプリンアンタゴニスト(例えば6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、フルダラビン)、チューブリンインヒビター、例えばD−24851、タキサン(例えばタキソール、タキソテレ)、ビンカアルカロイド(例えばビンクリスチン、ビンブラスチン)、エポチロン、コンブレタスタチン、クリプトファイシン、ドルスタタチン、トポイソメラーゼインヒビター又はDNAインターカレーション化合物、例えばSN38、アントラサイクリン(例えばドキソルビシン)、ポドフィロトキシン(例えばエトポシド)、カンプトテシン類縁物質(例えばトポテカン)、DNA結合又は修飾物質、例えばDNAをアルキル化又はカルバミル化する物質、例えばシクロホスファミド、イフォスファミド、マフォスファミド、グルフォスファミド、チオテパ、メルファラン、クロロエチルニトロソ尿素(BCNU)、DNA反応性化合物、例えばプラチン類縁物質(例えばシスプラチン、カルボプラチン)及び標的特異的抗腫瘍物質、例えばヘルセプチン、D−O−00037(HER−2、Sugen社)、EGF受容体/R2アンタゴニスト、C225、JRESSA/SB1839からなる群から選択される抗腫瘍剤に対する耐性の場合に腫瘍治療するための薬剤の製造のための、前述の一般式Iの化合物の使用を提供する。
意想外にも、本発明による一般式Iによる2−アシルインドール、例えば化合物D−68150(例116)は3H−コルヒチンの結合に部分的にのみ影響を及ぼしうることが判明した。前記の予期しない結果は、複雑な天然物質の存在下に変更される、本発明による一般式Iによる2−アシルインドールのチューブリンへの結合を裏付けている。
腫瘍血管形成に影響を及ぼす種々の構想が存在する(Ferrara N, Alitalo K. Clinical applications of angiogenic growth factors and their inhibitors.Nat Med. 5 :1359-1364, 1999)。ここでは、血管形成受容体、例えばKDR/VEGF−R2の、受容体チロシンキナーゼ阻害物質、抗血管形成タンパク質、例えばアンギオスタチン/エンドスタチン、またインターフェロン、例えばIFNα(bFGFの阻害を介して作用し、そして血管腫での治療のために使用される)による阻害並びに腫瘍内皮細胞自体への細胞毒性作用が挙げられる。後者に挙げられる構想に関してはチューブリン阻害物質の作用のための第一の示唆が存在する。例として、コンブレタスタチンA4ホスフェートに関して示されている(Tozer GM, Prise VE, Wilson J, Locke RJ, Vojnovic B, Stratford MR, Dennis MF,Chaplin DJ.Combretastatin A-4 phosphate as a tumor vascular targeting agent :early effects in tumors and normal tissues.Cancer Res. 59 :1626-34, 1999)。
意想外にも、一般式I
Figure 2005516895
[式中、R、R、R、R、R、R、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有する]の化合物は抗血管形成作用を有することが判明した。
本発明の態様によれば、一般式Iの2−アシルインドールの投与によって、その内皮細胞増殖及びマイグレーションの阻害及び従って新生血管形成がもたらされうる。これによって腫瘍細胞における低酸素症(酸素欠乏状態)及び栄養欠乏状態及び充実腫瘍の細胞壊死に作用しうる。本発明の更なる態様によれば、酸素供給及び栄養供給に依存している転移の発生を抑制もしくは低減できる。
本発明の更なる態様によれば、本発明により一般式Iの2−アシルインドールを、慣用の腫瘍阻害剤で治療できない又は不十分にのみ治療できるに過ぎない転移の治療のために使用できる。例えば脳腫瘍、脊髄腫瘍及び肺腫瘍の治療を可能にする。本発明による2−アシルインドールは公知のチューブリンインヒビターに対して生体における種々の分布及び種々の作用メカニズムを有する。生体内の作用物質の分布は、特にいわゆる血液/脳関門及び能動輸送機構によって調節される。本発明による2−アシルインドールを公知のチューブリンインヒビターに対して別の輸送メカニズムを介して生体内に分布させることによって、いままで治療できなかった又は不十分にのみ治療できた転移の治療が可能である。
本発明の課題は、一般式I
Figure 2005516895
[式中、R、R、R、R、R、R、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有する]の化合物の、治療耐性の腫瘍疾患、転移性腫瘍疾患の治療のための薬剤の製造のための及び血管形成阻害剤としての使用を提供することである。例えば本発明によれば、治療耐性の腫瘍患者、腫瘍転移を有する患者又は病態生理学的に変更された血管形成プロセスを有する患者の治療を提供する。本発明による一般式Iの2−アシルインドールの使用に基づいて、その経口の生体利用可能性及び非常に良好な適合性は治療期間を短縮でき、かつ/又はその治療は治療耐性腫瘍疾患に拡張できる。更に再発及び/又は腫瘍転移の形成を制限しもしくは抑制し、従って患者の生存可能時間を付加的に高めることができる。更に再発及び/又は腫瘍転移の形成の抑制もしくは制限によって治療された患者の生活水準を改善できる。
本発明は、更に一般式I
Figure 2005516895
[式中、R、R、R、R、R、R、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有する]の化合物の、血管形成阻害作用が機能的に望ましい疾患、例えば目の新生血管形成、子宮内膜症、乾癬又は血管線維腫の治療のための医薬品の製造のための使用を含む。
更に本発明は、一般式I
Figure 2005516895
[式中、R、R、R、R、R、R、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有する]の化合物と自体公知の抗腫瘍剤との固定の又は自由な組み合わせを含む。固定の又は自由な組み合わせは、例えば代謝拮抗物質、例えばジェムシタビン、葉酸アンタゴニスト(例えばメトトレキセート)、ピリミジン−アンタゴニスト(例えば5−フルオロウラシル(5−FU))又はプリンアンタゴニスト(例えば6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、フルダラビン)、チューブリンインヒビター、例えばD−24851、タキサン(例えばタキソール、タキソテレ)、ビンカアルカロイド(例えばビンクリスチン、ビンブラスチン)、エポチロン、コンブレタスタチン、クリプトファイシン、ドルスタチン、トポイソメラーゼインヒビター又はDNAインターカレーション化合物、例えばSN38、アントラサイクリン(例えばドキソルビシン)、ポドフィロトキシン(例えばエトポシド)、カンプトテシン類縁物質(例えばトポテカン)、DNA結合性又は修飾性物質、例えばDNAをアルキル化又はカルバミル化する物質、例えばシクロホスファミド、イフォスファミド、マフォスファミド、グルフォスファミド、チオテパ、メルファラン、クロロエチルニトロソ尿素(BCNU)、DNA反応性化合物、例えばプラチン類縁物質(例えばシスプラチン、カルボプラチン)及び標的特異的抗腫瘍物質、例えばヘルセプチン、D−O−00037(HER−2、Sugen社)、EGF受容体/R2アンタゴニスト、C225、JRESSA/SB1839からなる群から選択される作用物質と行われる。
本発明は、更に一般式I
Figure 2005516895
[式中、R、R、R、R、R、R、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有する]の化合物の、哺乳動物、特にヒトにおける腫瘍疾患の治療において耐性発生により作用がなくなった抗腫瘍剤の部分的又は完全な代用のための使用を含む。
本発明の更なる態様によれば、請求項1記載の一般式Iの化合物[式中、R〜R、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有するが、但し、基R〜Rの少なくとも1つは、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはメチル、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキレンジオキシ、有利にはメチレンジオキシ、ヒドロキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチル、ヒドロキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルコキシカルボニルオキシを表す]は、治療耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための医薬品の製造のため及び/又は血管形成阻害剤として使用される。
本発明の更なる態様によれば、請求項1記載の一般式Iの化合物[式中、R、R、R、R及びR、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有するが、但し、基Rは、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはメチル、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキレンジオキシ(その際、第二の酸素原子は選択的に基R又はRであってよい)、有利にはメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルコキシカルボニルオキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチルを表す]は、治療耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための医薬品の製造のため及び/又は血管形成阻害剤として使用される。
本発明の更なる態様によれば、前記の式Iの化合物[式中、R、R、R、R及びR、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有するが、但し、基Rは直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシを表す]は治療耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための医薬品の製造のため及び/又は血管形成阻害剤として使用される。
本発明の更なる態様によれば、前記の式Iの化合物[式中、R、R、R、R及びR、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有するが、但し、基Rはメトキシを表す]は治療耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための医薬品の製造のため及び/又は血管形成阻害剤として使用される。
本発明の更なる態様によれば、前記の一般式Iの化合物[式中、R〜R、A、B、C、D及びXは前記の意味を有するが、但し、基Yは、C〜C14−アリール又は少なくとも1つのN、NH、O及び/又はSを環員として有し、水素、アミノ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはメチル、ヒドロキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチルからなる群から選択される1つの基で少なくとも置換されているC〜C13−ヘテロアリールを表す]は、耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための医薬品の製造のため及び/又は血管形成阻害剤として使用される。
本発明の更なる態様によれば、前記の式Iの化合物[式中、R〜R、A、B、C、D、及びXは前記の意味を有するが、基Yは置換又は非置換のC〜C14−アリール又は1〜4つのN、NH、O及び/又はSを環員として有するC〜C13−ヘテロアリールを表す]は治療耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための医薬品の製造のため及び/又は血管形成阻害剤として使用される。
本発明の更なる態様によれば、前記の一般式Iの化合物[式中、R〜R、A、B、C、D及びXは前記の意味を有し、かつ基Yは、C〜C14−アリール又は少なくとも1つのN、NH、O及び/又はSを環員として有し、水素、アミノ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはメチル、ヒドロキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチルからなる群から選択される1つの基で少なくとも置換されているC〜C13−ヘテロアリールを表す]は、耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための医薬品の製造のため及び/又は血管形成阻害剤として使用される。
本発明の更なる態様によれば、前記の式Iの化合物[式中、R〜R、A、B、C、D、及びXは前記の意味を有し、かつ基Yは、非置換又は水素、3,4−ジクロロ、2−メトキシもしくは3−メトキシ、2,4−ジメトキシ、3−ニトロ、3−トリフルオロメチル、2,3,4−トリメトキシ、3,4,5−トリメトキシで置換されている1−フェニル基を表す]は治療耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための医薬品の製造のため及び/又は血管形成阻害剤として使用される。
本発明により使用される式Iの化合物は、自体公知の方法により、例えば以下の方法により製造できる:
a)インドール誘導体のリチウム化及び相応のメタノンへの変換:
Figure 2005516895
b)フェニルスルホニル保護基の除去:
Figure 2005516895
c)R=5−ベンジルオキシのメタノンの更なる変換:
Figure 2005516895
出発物質として使用される、部分的に市販されているか又は文献から公知の化合物は、文献から公知の方法により得られ、更にその製造を実施例に記載する。文献から公知の方法は、例えばL. and M. Fieser, Organische Chemie, 第2版, 1979, 1417〜1483頁並びにその1481〜1483頁に引用される文献,Houben-Weyl-Mueller, Methoden der organischen Chemie und Ullmanns Encyklopaedie der technischen Chemie に記載されている。
更に一般式Iの得られる化合物はそのエナンチオマー及び/又はジアステレオマーに分割できる。こうして、例えば一般式Iの、ラセミ体として得られる化合物は、自体公知の方法によりその鏡像異性体において、及び少なくとも2つの不斉炭素原子を有する一般式Iの化合物をその物理化学的差異に基づいて自体公知の方法により、例えばクロマトグラフィー及び/又は分別結晶によって、そのジアステレオマーに分割でき、これらはラセミ形で生じる場合には、引き続き前記に挙げたようにエナンチオマーに分割できる。
エナンチオマー分割は、有利にはキラル相でのカラム分離又は光学活性溶剤からの再結晶化又はラセミ化合物、塩又は誘導体、例えばエステル又はアミドと一緒に形成する光学活性物質との反応によって行われる。
更に式Iの得られる化合物はその塩、特に医薬品的使用のためにその無機酸又は有機酸との薬理学的及び生理学的に認容性の塩に変換してよい。酸として、このために例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、フマル酸、コハク酸、乳酸、クエン酸、酒石酸又はマレイン酸が該当する。
更に式Iの化合物は、これが酸基、例えばカルボキシル基を有する場合には、望ましくはその無機塩基又は有機塩基との塩に、特に医薬品的使用のためにその生理学的に認容性の塩に変換できる。塩基として、この場合に例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、シクロヘキシルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンが該当する。
既に冒頭で挙げたように、本発明により使用される一般式Iの化合物及びその塩は有用な特性を有する。このように本発明により使用される式Iの化合物は、例えば有用な薬理学的特性を有する。特に式Iの化合物は、治療耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のため及び血管形成阻害剤として使用できる。
以下の実施例は本発明を詳細に説明するが、本発明はそれに制限されるものではない。
本発明による1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノールの一般的な製造工程
−78℃で15mlの無水THF中の2.23ml(15.9ミリモル)の無水ジイソプロピルアミンに9.9ml(15.9ミリモル)のn−ブチルリチウムを滴加する。前記の温度での10分間の撹拌後に0℃に加熱し、そして30分間再び撹拌する。22mlの無水THF中の相応の1−フェニルスルホニルインドール(成分A)(14.0ミリモル)の溶液を10分間に亘って添加する。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、そして引き続き−78℃に冷却する。相応のアルデヒド(成分B)(15.4ミリモル)を15mlの無水THF中に溶解させ、そして滴加する。室温に加熱した後に(一晩)該混合物を100mlの1%HClに注入する。有機相を分離し、水相を各50mlの酢酸エチルで3回抽出する。精製された有機相を、10%の炭酸水素ナトリウム溶液及び水で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させる。溶剤の除去後に、粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製するか又はエタノールから再結晶化させる。
例1:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:ベンズアルデヒド
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノール
融点:51〜52℃
例2:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−メトキシベンズアルデヒド
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノール
融点:75〜76℃
例3:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−メトキシベンズアルデヒド
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノール
融点:121〜122℃
例4:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−メトキシベンズアルデヒド
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−メトキシフェニル)−1−メタノール
融点:78〜79℃
例5:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2,4−ジメトキシベンズアルデヒド
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノール
融点:119〜120℃
例6:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−ピリジニル−カルバルデヒド
1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−ピリジニル)−1−メタノール
融点:146℃(分解)
例7:
成分A:4−ヒドロキシ(1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール)
成分B:4−シアノベンズアルデヒド
4−ヒドロキシ(1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル)メチル−1−ベンゼンカルボニトリル
融点:150℃(分解)
例8:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−イソキノリニル−カルバルデヒド
4−イソキノリニル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル)−1−メタノール
融点:138〜139℃
例9:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:1−イソキノリニル−カルバルデヒド
1−イソキノリニル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル)−1−メタノール
融点:167〜168℃
本発明による1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノンの一般的な製造工程
30mlの無水THF中の4.01ml(28.6ミリモル)の無水ジイソプロピルアミンに17.8ml(28.6ミリモル)のn−ブチルリチウムを滴加する。前記の温度での10分間の撹拌後に0℃に加熱する。35mlの無水THF中の相応の1−フェニルスルホニルインドール(成分A)(26.0ミリモル)の溶液を10分間に亘って添加する。
反応混合物を0℃で60分間撹拌し、そして引き続き−78℃に冷却する。
前記の混合物を−78℃に事前に冷却された40mlの無水THF中の相応のカルボン酸塩化物(成分B)(30ミリモル)の溶液に添加する。60分後に前記温度で撹拌した後に、該バッチを200mlの5%炭酸水素ナトリウム溶液に注入し、そして酢酸エチルで抽出する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして溶剤を除去する。残留物をエーテル中に溶解させ、そして結晶化が開始するまで石油エーテルを添加する。該生成物を濾過し、石油エーテルで洗浄し、そして乾燥させる。
例10:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:塩化安息香酸
1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:142〜143℃
例11:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−メトキシ−塩化安息香酸
1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:141〜143℃
例12:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−メトキシ−塩化安息香酸
1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:101〜103℃
例13:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2,4−ジメトキシ−塩化安息香酸
1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:66〜68℃
例14:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3,4,5−トリメトキシ−塩化安息香酸
1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:152〜153℃
例15:
成分A:3−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−メトキシ−塩化安息香酸
3−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:167〜169℃
例16:
成分A:3−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−メトキシ−塩化安息香酸
3−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:113℃
例17:
成分A:3−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2,4−ジメトキシ−塩化安息香酸
3−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:155〜157℃
例18:
成分A:3−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3,4,5−トリメトキシ−塩化安息香酸
3−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
例19:
成分A:5−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−メトキシ−塩化安息香酸
5−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:157〜158℃
例20:
成分A:5−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−メトキシ−塩化安息香酸
5−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:124〜127℃
例21:
成分A:5−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2,4−ジメトキシ−塩化安息香酸
5−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
例22:
成分A:5−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3,4,5−トリメトキシ−塩化安息香酸
5−メチル−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
例23:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:148℃
例24:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:179℃
例25:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:181℃
例26:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:129〜130℃
例27:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2,4−ジメトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:62〜64℃
例27A:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3,4−ジメトキシ塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:75℃(分解)
例27B:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3,5−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:122〜123℃
例28:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−ピリジニル−塩化カルボン酸
1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−ピリジニル)−1−メタノン
融点:124〜125℃
例29:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−ピリジニル−塩化カルボン酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−ピリジニル)−1−メタノン
融点:207℃
例30:
成分A:4−(1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−シアノ−塩化安息香酸
4−(1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリルカルボニル)−1−ベンゼンカルボニトリル
融点:175〜177℃
例31:
成分A:2−フルオロフェニル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール)
成分B:2−フルオロ−塩化安息香酸
2−フルオロフェニル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:199〜205℃
例32:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2,6−ジフルオロ−塩化安息香酸
2,6−ジフルオロフェニル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:124℃
例33:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−メチル−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−メチルフェニル)−1−メタノン
融点:149〜153℃
例34:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−トリフルオロメチルフェニル−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−メタノン
融点:175〜177℃
例35:
成分A:4−フルオロフェニル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−フルオロ−塩化安息香酸
4−フルオロフェニル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:123〜128℃
例36:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3,4−ジクロロ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3,4−ジクロロフェニル)−1−メタノン
融点:141〜144℃
例37:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−クロロ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−クロロフェニル)−1−メタノン
融点:146〜148℃
例38:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−ブロモ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−ブロモフェニル)−1−メタノン
融点:145〜148℃
例39:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3,4,5−トリメトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:140〜142℃
例40:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−ペンチルオキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−ペンチルオキシフェニル)−1−メタノン
融点:118〜120℃
例41:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:1−ナフチル−塩化カルボン酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(1−ナフタレニル)−1−メタノン
融点:225〜228℃
例42:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−t−ブチル−塩化安息香酸
4−t−ブチルフェニル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル−1−メタノン)
融点:161〜163℃
例43:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2,3−ジメトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2,3−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:128℃
例44:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2,3,4−トリメトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2,3,4−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:57〜59℃
例45:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−メチル−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−メチルフェニル)−1−メタノン
融点:126〜127℃
例46:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−エチル−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−エチルフェニル)−1−メタノン
融点:107〜108℃
例47:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−プロピル−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−プロピルフェニル)−1−メタノン
融点:112〜114℃
例48:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−クロロ−6−フルオロ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−1−メタノン
融点:130℃
例49:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2,5−ジメチル−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2,3−ジメチルフェニル)−1−メタノン
融点:164℃
例50:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−ニトロ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−ニトロフェニル)−1−メタノン
融点:190〜191℃
例51:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−アミノ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−アミノフェニル)−1−メタノン
例52:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−ニトロ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−ニトロフェニル)−1−メタノン
融点:228〜230℃
例53:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−アミノ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−アミノフェニル)−1−メタノン
融点:188〜189℃
例54:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−ニトロ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−ニトロフェニル)−1−メタノン
融点:161〜162℃
例55:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−アミノ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−アミノフェニル)−1−メタノン
例56:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−メトキシ−2−ニトロ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−メトキシ−2−ニトロフェニル)−1−メタノン
融点:180℃
例57:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−アミノ−3−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−アミノ−3−メトキシフェニル)−1−メタノン
例58:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−メチル−3−ニトロ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−メチル−3−ニトロフェニル)−1−メタノン
融点:210〜211℃
例59:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−アミノ−2−メチル−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−アミノ−2−メチルフェニル)−1−メタノン
融点:206〜207℃
例60:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:シクロプロピル−塩化カルボン酸
シクロプロピル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:118〜120℃
例61:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:シクロブチル−塩化カルボン酸
シクロブチル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:146〜147℃
例62:
成分A:5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:塩化安息香酸
5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:205〜207℃
例63:
成分A:5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−クロロ−塩化安息香酸
5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−クロロフェニル)−1−メタノン
融点:150〜152℃
例64:
成分A:5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−クロロ−塩化安息香酸
5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−クロロフェニル)−1−メタノン
融点:63〜65℃
例65:
成分A:5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−メトキシ−塩化安息香酸
5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(4−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:70〜72℃
例66:
成分A:5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3,4,5−トリメトキシ−塩化安息香酸
5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:150〜152℃
例67:
成分A:5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:2−メトキシ−塩化安息香酸
5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:115〜116℃
例68:
成分A:5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:3−メトキシ−塩化安息香酸
5−ベンジルオキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:129〜131℃
例69:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:4−イソキノリル−塩化カルボン酸
4−イソキノリル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:189〜190℃
例70:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドール
成分B:1−イソキノリル−塩化カルボン酸
1−イソキノリル(5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:200℃
例71:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン
成分B:2−メトキシ−塩化安息香酸
1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:124〜125℃
例72:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
成分B:3−メトキシ−塩化安息香酸
1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:139〜140℃
例73:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
成分B:3,4,5−トリメトキシ−塩化安息香酸
1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:180〜181℃
例74:
成分A:1−フェニルスルホニル−1H−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン
成分B:2,4−ジメトキシ−塩化安息香酸
1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:190〜195℃(分解)
例75:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
成分B:2−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
例76:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
成分B:3−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
例77:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
成分B:3,4,5−トリメトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
例78:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
成分B:2,4−ジメトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
例79:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
成分B:塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イルフェニル−1−メタノン
例80:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
成分B:2−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
例81:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン
成分B:3−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
例82:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン
成分B:2,4−ジメトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
例83:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン
成分B:3,4,5−トリメトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
例84:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
成分B:2−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:197〜198℃
例85:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
成分B:3−メトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:147〜149℃
例86:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
成分B:2,4−ジメトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:132℃
例87:
成分A:5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
成分B:3,4,5−トリメトキシ−塩化安息香酸
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:190〜191℃
本発明による1H−2−インドリルフェニル−1−メタノンの一般的な製造工程
方法A:
相応のN保護されたメタノン誘導体(出発成分)(1.8ミリモル)を10%の水酸化ナトリウム(20ml)及びエタノール(40ml)からの混合物中で2〜15時間還流するまで加熱する(DCコントロール)。室温に冷却した後に、該溶液を100mlの水に注入し、そして酢酸エチルで抽出する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして溶剤を除去する。粗生成物を酢酸エチルから再結晶化させる。
方法B:
相応のN−保護されたメタノン誘導体(出発成分)(1.8ミリモル)及び0.79g(2.5ミリモル)のテトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物の混合物を20mlのTHF/メタノール(1:1)中で還流まで加熱する。反応の完了後(30分〜4時間、DCコントロール)に冷却し、そして該混合物を100mlの水に注入する。それを酢酸エチルで抽出し、そして有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。溶剤を、生成物が再結晶を始めるまで緩慢に濃縮する。
例88(D−68148):
出発成分:例10による化合物
方法A又はB
1H−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:145〜147℃
例89:
出発成分:例11による化合物
方法A又はB
1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:129〜130℃
例90:
出発成分:例12による化合物
方法A又はB
1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:124〜126℃
例91:
出発成分:例13による化合物
方法A又はB
1H−2−インドリル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:134〜135℃
例92:
出発成分:例14による化合物
方法A又はB
1H−2−インドリル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:148〜150℃
例93:
出発成分:例15による化合物
方法A又はB
3−メチル−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:152〜153℃
例94:
出発成分:例16による化合物
方法A又はB
3−メチル−1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:131℃
例95:
出発成分:例17による化合物
方法A又はB
3−メチル−1H−2−インドリル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:124〜126℃
例96:
出発成分:例18による化合物
方法A又はB
3−メチル−1H−2−インドリル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:138〜144℃
例97:
出発成分:例19による化合物
方法A又はB
5−メチル−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:165〜167℃
例98:
出発成分:例20による化合物
方法A又はB
5−メチル−1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:192〜202℃
例99:
出発成分:例21による化合物
方法A又はB
5−メチル−1H−2−インドリル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
例99A(D−70317):
出発成分:例XXによる化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(3,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:187℃
例99B:
出発成分:例YYによる化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:141〜142℃
例100:
出発成分:例22による化合物
方法A又はB
5−メチル−1H−2−インドリル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:202〜203℃
例101:
出発成分:例23による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:162℃
例102:
出発成分:例24による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:127℃
例103:
出発成分:例25による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:147〜148℃
例104:
出発成分:例26による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(4−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:165℃
例105:
出発成分:例27による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:160〜161℃
例106:
出発成分:例29による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2−ピリジニル)−1−メタノン
融点:201℃
例107:
出発成分:例30(?)による化合物
方法A又はB
4−(1H−2−インドリルカルボニル)−1−ベンゼンカルボン酸
融点:>220℃
例108:
出発成分:例31による化合物
方法A又はB
2−フルオロフェニル(5−メトキシ−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:145℃
例109:
出発成分:例(?)による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1−フェニルスルホニル−1H−2−インドリル(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−メタノン
融点:165℃
例110:
出発成分:例33による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:120℃
例111:
出発成分:例34による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−メタノン
融点:193〜195℃
例112:
出発成分:例35による化合物
方法A又はB
4−フルオロフェニル(5−メトキシ−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:168℃
例113:
出発成分:例36による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(3,4−ジクロロフェニル)−1−メタノン
融点:190〜192℃
例114:
出発成分:例37による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(4−クロロフェニル)−1−メタノン
融点:191〜193℃
例115:
出発成分:例38による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(4−ブロモフェニル)−1−メタノン
融点:188〜190℃
例116:
出発成分:例39による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:210〜211℃
例117:
出発成分:例40による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(4−ペンチルオキシフェニル)−1−メタノン
融点:139〜141℃
例118:
出発成分:例41による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(1−ナフタレニル)−1−メタノン
融点:174〜175℃
例119:
出発成分:例42による化合物
方法A又はB
4−t−ブチルフェニル(5−メトキシ−1H−2−インドリル−1−メタノン)
融点:204〜207℃
例120:
出発成分:例43による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2,3−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
例121:
出発成分:例44による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2,3,4−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:156℃
例122:
出発成分:例45による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(4−メチルフェニル)−1−メタノン
融点:200℃
例123:
出発成分:例46による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(4−エチルフェニル)−1−メタノン
融点:154〜155℃
例124:
出発成分:例47による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(4−プロピルフェニル)−1−メタノン
融点:145〜146℃
例125:
出発成分:例48による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−1−メタノン
融点:168〜170℃
例126:
出発成分:例49による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2,5−ジメチルフェニル)−1−メタノン
融点:152〜153℃
例127:
出発成分:例50による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2−ニトロフェニル)−1−メタノン
融点:185〜187℃
例128:
出発成分:例51による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2−アミノフェニル)−1−メタノン
融点:144〜145℃
例129:
出発成分:例52による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(3−ニトロフェニル)−1−メタノン
融点:221〜222℃
例130:
出発成分:例53による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(3−アミノフェニル)−1−メタノン
例131:
出発成分:例54による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(4−ニトロフェニル)−1−メタノン
例132:
出発成分:例55による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(4−アミノフェニル)−1−メタノン
例133:
出発成分:例56による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(3−メトキシ−2−ニトロフェニル)−1−メタノン
融点:212℃(分解)
例134:
出発成分:例57による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2−アミノ−3−メトキシフェニル)−1−メタノン
例135:
出発成分:例58による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(2−メチル−3−ニトロフェニル)−1−メタノン
融点:199〜200℃
例136:
出発成分:例59による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−2−インドリル(3−アミノ−2−メチルフェニル)−1−メタノン
融点:163〜165℃
例137:
出発成分:例60による化合物
方法A又はB
シクロプロピル(5−メトキシ−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:205〜207℃
例138:
出発成分:例61による化合物
方法A又はB
シクロブチル(5−メトキシ−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:175〜179℃
例139:
出発成分:例62による化合物
方法A又はB
5−ベンジルオキシ−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:187〜188℃
例140:
出発成分:例63による化合物
方法A又はB
5−ベンジルオキシ−1H−2−インドリル(3−クロロフェニル)−1−メタノン
融点:163〜165℃
例141:
出発成分:例64による化合物
方法A又はB
5−ベンジルオキシ−1H−2−インドリル(4−クロロフェニル)−1−メタノン
融点:188〜190℃
例142:
出発成分:例65による化合物
方法A又はB
5−ベンジルオキシ−1H−2−インドリル(4−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:155〜157℃
例143:
出発成分:例66による化合物
方法A又はB
5−ベンジルオキシ−1H−2−インドリル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:165〜167℃
例144:
出発成分:例67による化合物
方法A又はB
5−ベンジルオキシ−1H−2−インドリル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:150〜151℃
例145:
出発成分:例68による化合物
方法A又はB
5−ベンジルオキシ−1H−2−インドリル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:153〜154℃
例146:
出発成分:例69による化合物
方法A又はB
4−イソキノリニル(5−メトキシ−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:228〜230℃
例147:
出発成分:例70による化合物
方法A又はB
1−イソキノリニル(5−メトキシ−1H−2−インドリル)−1−メタノン
融点:175℃
例148:
出発成分:例71による化合物
方法A又はB
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:211〜213℃
例149:
出発成分:例72による化合物
方法A又はB
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:166〜168℃
例150:
出発成分:例73による化合物
方法A又はB
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:205〜206℃
例151:
出発成分:例74による化合物
方法A又はB
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:208〜210℃(分解)
例152:
出発成分:例75による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
例153:
出発成分:例76による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
例154:
出発成分:例77による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
例155:
出発成分:例78による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
例156:
出発成分:例79による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イルフェニル−1−メタノン
例157:
出発成分:例80による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
例158:
出発成分:例81による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
例159:
出発成分:例82による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
例160:
出発成分:例83による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
例161:
出発成分:例84による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル(2−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:190℃
例162:
出発成分:例85による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル(3−メトキシフェニル)−1−メタノン
融点:150℃
例163:
出発成分:例86による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル(2,4−ジメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:100℃(分解)
例164:
出発成分:例87による化合物
方法A又はB
5−メトキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:233℃
選択的に本発明による化合物をN−保護された置換インドール誘導体と相応のニトリル化合物との以下の工程例による反応によっても製造できる。
例147(選択的な方法により製造される):
化合物:1−イソキノリニル(5−メトキシ−1H−2−インドリル)−1−メタノン
−78℃に冷却された10mlの無水THF中の1−(t−ブチルオキシカルボニル)−5−メトキシインドール(5ミリモル)の溶液にn−ブチルリチウム(5.5ミリモル、ヘキサン中1.6M、Aldrich)を滴加する。−78℃で30分後に、2mlのTHF中に溶解された1−シアノイソキノリン(7.5ミリモル)の溶液を緩慢に滴加する。一晩に亘り、緩慢に室温に加熱する(16時間)。暗褐色溶液に、トリフルオロ酢酸:ジクロロメタン=4:1からの50mlの混合物を添加し、室温で90分間撹拌し、30mlのジクロロメタンで抽出し、有機相を水、飽和炭酸カリウム溶液そして再び水(それぞれ20ml)で洗浄し、そして溶剤を真空中で除去した。得られた褐色の油状物を10mlのエタノール中で洗浄し、そして300mlの冷水に注入した。緑褐色の沈殿物を濾過により単離し、そして常圧でシリカゲル60(溶離剤 ジエチルエーテル:ヘキサン=1:1)上でカラムクロマトグラフィーによって精製した。
収量:160mg(10%)、黄色の針状物
アザインドールのN−オキシドの製造のための一般的な工程並びにその誘導体化
N−オキシドの製造:
1.00ミリモルのピリジン誘導体を20mlのクロロメタン中で0℃において2ミリモルのm−クロロペル安息香酸と混合する。室温に加熱し、そして前記温度で24時間撹拌する。10mlの濃NaHCO溶液の添加後に有機相を分離し、そして水相をそれぞれ25mlのジクロロメタンで10回抽出する。
精製された有機相をMgSO上で乾燥させ、そして溶剤を除去する。残りの残留物を僅かなジエチルエーテルと混合し、その際、生成物は粉末状沈殿物として得られる(収率65%)。
例164:
出発成分:例150による化合物
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−N−オキシド−2−イル(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−メタノン
融点:90〜92℃
N−オキシドと無水酢酸との反応:
0.5ミリモルのN−オキシドを15mlの無水酢酸と混合する。1滴の水を添加した後に12時間還流させる。出発物質をDCコントロールにより反応させると同時に、溶剤を除去し、そして残留物を僅かなジクロロメタンで抽出し、そしてNaHCO溶液で洗浄する。
溶剤の除去及び残留物とジエチルエーテルとの混合により、生成物は粉末状の沈殿物(60%)として得られる。
例165:
出発成分:
例XXXによる化合物
6−[2−(3,4,5−トリメトキシベンゾイル)−1−アセチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン]エタノエート
融点:151〜152℃
本発明によるN−置換された1H−2−インドリルフェニル−1−メタノンの製造のための一般的な工程
相応の1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン(出発生成物)(5.0モル)、相応のアミノアルキルクロリドの塩酸塩(15.0ミリモル)及び40.0ミリモルの炭酸カリウムの混合物を50mlの無水アセトン中で14時間還流まで加熱する。冷却した後に、該反応混合物を250mlの水に注入し、そしてジクロロメタンで抽出する。
有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。溶剤の除去後に、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製する。
例166:
出発成分:例101による化合物
5−メトキシ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:38〜40℃
例167:
出発成分:例101による化合物
5−メトキシ−1−(3−ジメチルアミノプロピル)−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:51〜52℃
例168:
出発成分:例101による化合物
5−メトキシ−1−(2−ピロリジノエチル)−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:68〜71℃
例169:
出発成分:例101による化合物
5−メトキシ−1−(2−ピペリジノエチル)−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:55〜57℃
例170:
出発成分:例101による化合物
5−メトキシ−1−(2−モルホリノエチル)−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:66〜68℃
例171:
出発成分:例101による化合物
5−メトキシ−1−(2−フェニルメチルオキシエチル)−1H−2−インドリルフェニル−1−メタノン
融点:95〜97℃
以下に、前記の方法により製造されている一般式Iの化合物のための更なる例をまとめる(その際、Ph=フェニルを意味する):
Figure 2005516895
Figure 2005516895
Figure 2005516895
Figure 2005516895
Figure 2005516895
Figure 2005516895
Figure 2005516895
薬理学的試験の結果
一般式の化合物を本発明によれば、例えば約20mgから約500mgまで又はそれ以上の用量で1日あたり経口投与してよい。注射又は点滴としての静脈内投与では、例えば約250mg/日以上までで患者の体重及び個々の適合性に応じて投与してよい。耐性発生の低下及び転移もしくは転移の成長の減少の結果として、治療不感患者においても高い医薬品の有効性及び広範な使用が可能である。抗血管形成作用は相乗的に作用し、そして腫瘍の伝播を付加的に低減させるのに適当である。
更にまた、場合により本発明により使用される作用物質の低減された用量の場合でも、通常投与される公知の化学療法薬との組み合わせにおいても腫瘍血管形成性を選択的に攻撃する可能性がある。
本発明により使用される一般式Iの2−アシルインドール化合物の治療に有用な見いだされた特性は詳細に以下の利点に関する:
− 腫瘍治療において耐性発生がないか、又は僅かにもしくは遅延された耐性発生があるにすぎない;
− 本発明により使用される一般式Iの2−アシルインドールは複雑な天然物質、例えばタキサンとは異なる作用メカニズムを有する;
− 本発明により使用される2−アシルインドールは血管新生形成の阻害に作用し、従ってこれらは抗血管形成作用を有する。
治療に有用な前記の新規の特性を以下の薬理学的モデルもしくは細胞系で示した。例として以下のことが挙げられる:
1. マウスL1210VCRのMDR白血病細胞株に対するインビトロでのD−64131及びD−68144の細胞毒性活性はビンクリスチン、ドキソルビシン、タキソール及びコルヒチンに対して影響しない。
2. MRPに媒介される耐性並びに代謝拮抗物質5−フルオロウラシル、チミジル酸シンターゼ阻害剤のラルチトレキセド及びトポイソメラーゼ阻害剤SN−38に対して耐性の細胞株に対するインビトロでのD−64131の細胞毒性活性は変化しない。
3. D−64131及びD−68144の細胞毒性活性はp53ステータス(“野生型”又は“機能不全”)に無関係である。
4. 2−アシルインドール類似体はチューブリンに結合するにも拘わらずβ−チューブリンの重合依存性GTPアーゼに大きな影響を及ぼさない。
5. 絨毛尿膜(CAM)アッセイにおける血管の形成が阻害される。
図面及び表の説明
図1:MDRタンパク質の過剰発現を有するL1210VCR腫瘍モデルにおける細胞毒性:
マウス白血病細胞株L1210並びにビンクリスチン耐性のMDRタンパク質の過剰発現を有するサブラインL1210VCR(Bacher G. B. Nickel, P. Emig, U. Vanhoefer, S. Seeber, A. Shandra, T. Klenner and T. Beckers D-24851, a novel synthetic tubulin inhibitor, exerts curative antitumoral activity in vivo, efficacy towards multidrug resistant tumor cells, and lacks neurotoxicity Cancer Res. 61 :392-399, 2001)をコルヒチン、本発明によるアシルインドールD−64131及びD−68144で処理した。増殖を48時間後にXTTアッセイで測定し、相応の用量−作用曲線をプロットした。これらについて、また別の化学療法薬についてのIC50データを第1表にまとめる。
図2:チューブリン重合及び[H]コルヒチン結合の阻害
選択される2−アシルインドール誘導体によるウシ脳チューブリンの重合の阻害はAにおいて、ビオチン化チューブリンへの[H]コルヒチン結合の阻害はBにおいて示されている。無関係の試験のIC50独立値の平均値を示し、そして第2表にまとめる。
図3:重合依存性のβ−チューブリンGTPアーゼ活性の影響
微小管関連タンパク質(MAP)を有する及び有さないウシ脳チューブリンのGTPアーゼ活性をAにおいて示す。GDP及びGTPの量を種々の試験条件(以下に示す)下に測定した。MAP不含のチューブリンを以下に、重合依存性のβ−チューブリンGTPアーゼに対するコルヒチン、ビンクリスチン、タキソール又はD−64131の効果の測定のために使用した。チューブリンの重合を4.5%(v:v)グリセリン(B)又は1Mのグルタミン酸塩(C)の添加及び37℃での2時間のインキュベートによって誘導した。GTPアーゼ活性を、ホスホイメージャ分析によって測定されたGDP/GTP濃度の係数として示す。0℃でのバックグラウンド活性を点線として示す。
図4:CAMアッセイにおける選択された化合物の抗血管形成能
抗血管形成能の評価のためにスコアシステムを使用した。スコアシステムは以下の通りである:
Figure 2005516895
ネガティブコントロールとしてCAMをアガロースバッファーで処理した。ポジティブコントロールとしてスラミンA(50μg/ペレット)を使用した。各試験を少なくとも1回再現させた。全ての試験物質を50μg/ペレットの濃度で使用した。
第1表:L1210及びMDRgp170輸送タンパク質の過剰発現を有するL1210VCR白血病細胞での抗増殖効果/細胞毒性
D−64131及びD−68144の親L1210及びビンクリスチン耐性のサブラインL1210VCRに対する抗増殖効果を標準的化学療法薬と比較して測定した。全ての試験を重複して実施し、そしてIC50値を用量−作用曲線から非線形回帰分析によって測定した。無関係の試験の平均値を示す。耐性係数(括弧)をL1210VCR及び親L1210細胞株についてのIC50の比から計算する。
第2表:種々の耐性表現型を有する腫瘍細胞株の抗増殖効果/細胞毒性
D−64131、ビンクリスチン及びパクリタキセルの、それぞれ親及び耐性の株L1210VCRに対する抗増殖効果をXTTアッセイによって測定した。全ての試験を重複して実施し、そしてIC50値を用量−作用曲線から非線形回帰分析によって測定した。無関係の試験の平均値を示す。耐性係数(括弧)を耐性及び親の腫瘍株についてのIC50の比から計算する。
第3表:タキソールと比較したD−64131及びD−68144の、野生型及び突然変異のp53タンパク質を有する腫瘍細胞株に対する細胞毒性を示す。腫瘍細胞株をp53ステータスに相応して選択した(http://dtp. nci. nih.gov/servlet/displayTarqetData)。
第4表:抗増殖活性、チューブリン重合及びチューブリンへの結合の阻害
選択された2−アシルインドール類似体の、HeLa/KB Zervix細胞腫及びU373星状細胞腫細胞株に対する抗増殖効果をXTTアッセイによって測定した。チューブリン重合の阻害をウシ脳から精製されたチューブリンで測定した。チューブリンへの結合は、放射性リガンドとしての[H]コルヒチンでの競合結合アッセイによって行われた。IC50値を用量−作用曲線から非線形回帰分析によって測定した。全ての試験を少なくとも2回の重複で実施し、そして平均値を示している。
IC50=26%の最大阻害で0.29μM
第1表
Figure 2005516895
第2表
Figure 2005516895
第3表:p53の野生型(wt)/突然変異(mt)の細胞毒性
Figure 2005516895
第4表
Figure 2005516895
使用される方法:抗血管形成作用の測定のためのCAMアッセイ
全ての予定される作業工程を60℃で実施した。試験されるべき化合物を2.5%のアガロース溶液中で1〜20mg/mlの最終濃度で溶解させた。ペレットの製造のために、各10μlの前記溶液を直径3mmの丸いテフロン小板上に滴下し、そして室温に冷却した。37℃及び80%の相対空気湿度で65〜70分間インキュベートした後に受精鶏卵を水平配置し、複数回回転させた。開く前に10mlのアルブミンを印された位置から吸引した。前記の印された位置に対してほぼ2/3の高さで、それらの卵を外科用メスで処理し、そして殻をむいた。開口部(中空室)に蓋をし、そして卵を37℃及び80%の相対空気湿度で75時間に亘ってインキュベートした。約2cmの直径のサイズを有する絨毛尿膜(CAM)の形成の後に、1卵あたり1ペレットをそこに配置した。卵を更にもう一日間インキュベートし、引き続きステレオ顕微鏡で分析した。各試験物質について15〜20個の卵を使用した。抗血管形成効果の測定のために、図4の注釈のような“スコアシステム”を使用した。
ウシチューブリン重合アッセイ
該アッセイは、重合及び脱重合の周期を通してウシ脳から単離されたチューブリンを使用した。まず80μlのPEMバッファーpH6.6(0.1MのPipes、1mMのEGTA、1mMのMgSO、pH6.6)及び5μlの20mMのGTP原液からなる85μlのミックスを1ウェルあたりにフィルタープレートMultiScreenタイプ(0.22μMの親水性の低タンパク質結合Duraporeメンブレン、ミリポア社)中に導入する。このために、100%のDMSO中に溶解された試験物質を相応量でピペット導入する。
次いで、10μlの精製されたウシチューブリンの添加を行う(各ウェルに50〜60μgのチューブリン)。該フィルタープレートを室温で20分間、400rpmで振盪し、そして引き続き50μl/ウェルの色素溶液(45%のMeOH、10%の酢酸、0.1%のナフトールブルーブラック/シグマ)をピペット導入する。2分間のインキュベート時間後に、色素溶液を吸引し(エッペンドルフイベント4160)、引き続き90%のメタノール/2%酢酸の溶液で2回洗浄する。
引き続き200μl/ウェルの脱色素溶液(20mMのNaOH、50%のエタノール、0.05mMのEDTA)をピペット導入する。振とう器(400rpm)での室温で20分間のインキュベートの後に、フォトメーターにおいて600nmの吸収で測定する。ポジティブコントロール(試験物質を含有しない)の100%値に対するパーセント阻害もしくは濃度−作用曲線のプロットによりIC50値を計算する。
チューブリン結合アッセイ
チューブリン結合アッセイをTahit他(Tahit, SK, Kovar, P, Rosenberg, SH, Ng, SC.Rapid colchicine competition-binding scintillation proximity assay using biotin-labeled tubulin.BioTechniques 29 :156-160, 2000)に従って変更してビオチン標識チューブリン、ストレプトアビジン被覆されたイットリウムSPAビーズ及び[H]コルヒチン(1mCi/ml;比活性76.5Ci/ミリモル)を用いて実施した。結合混合物は0.08μMの[H]コルヒチン、1mMのGTP及び0.5μgのビオチン−チューブリンをG−PEMバッファーpH6.9(80mMのPipes、1mMのMgCl、1mMのEGTA、5%のグリセリン)中で100lの全容量で含有する。試験化合物及び[H]コルヒチンをチューブリンの添加前に添加する。37℃での2時間のインキュベートの後に、20μlのSPAビーズ(P−GEMバッファー中80μg)を添加する。室温で運動下に30分間更にインキュベートした後に、SPAビーズは45分間で沈殿し、シンチレーション計数をMicroBetaTMTrilux(PerkinElmer Wallac, Freiburg)で実施する。
チューブリンGTPアーゼアッセイ
チューブリンGTPアーゼアッセイをRoychowdhury他(Roychowdhury S, Panda D, Wilson L, Rasenick MM.G protein alpha subunits activate tubulin GTPase and modulate microtubule polymerization dynamics.J Biol Chem 274 :13485-13490, 1999)による変更を伴って実施した。高純度の、凍結乾燥されたMAP不含のウシ脳チューブリンをPEM(100mMのPIPES、1mMのEGTA、1mMのMgCl)バッファーpH6.6中で再構成させ、アリコートを−80℃で貯蔵した。GTPアーゼアッセイのための反応混合物は、1mg/mlのチューブリン、1mMのMgCl、100μMのα[32P]GTP(比活性3000Ci/ミリモル)及び1Mのグルタミン酸一ナトリウムをPEMバッファー中に含有する。選択的に4.5%(v:v)のグリセリンをチューブリン重合の誘導のために使用した。10%v:vのDMSO中に溶解された試験化合物をグルタミン酸塩及びα[32P]GTP(最終1%DMSO)の添加前に添加した。チューブリン重合を37℃での1時間のインキュベーションによって開始させ、そしてドデシル硫酸ナトリウムの添加によって1%の最終濃度で停止した。GTP加水分解をポリエチレンイミンセルロースプレート上での反応混合物の薄層クロマトグラフィーによって測定した。クロマトグラムを0.35MのNHCOで展開した。クロマトグラフィープレートをX線フィルム上に暴露し、そしてホスホイメージャ分析(FujiBAS-1800II)によって定量化した。
細胞性デヒドロゲナーゼ活性に対するXTT増殖試験
増殖試験のために以下の腫瘍細胞株を使用した:U373(星状細胞腫/HTB−17)、KB/HeLa(子宮頚癌/CCL−17)、L1210(マウス白血病/CCL219)、Saos−2(骨肉腫/HTB−85)、RKO(結腸腺腫;Schmidt他2000)、PC3(前立腺腫/CRL−1435)、MDA−MB231(胸腺腫/HTB−26)、HT29(結腸腺腫/HTB−38)及びA549(肺腺腫/CCL185)。XTT増殖アッセイをScudiero他(Scudiero, D. A., Shoemaker, R. H., Paull, KD., Monks, A., Tierney, S., Nofziger, T. H., Currens, M. J., Seniff, D.,and Boyd, M. R Evaluation of a soluble tetrazoliumlformazan assay for cell growth and drug sensitivity in culture using human and other tumor cell lines.Cancer Res 48 :4827-4833, 1988)に従って実施した。粘着して増殖する腫瘍細胞株を標準条件下にガスインキュベーター中で37℃、5%のCO及び95%の空気湿度において培養した。試験1日目にこれらの細胞をトリプシン/EDTAで溶解させ、そして遠心分離によってペレット化する。引き続き細胞ペレットをそれぞれの培養培地中に相応の細胞数において再懸濁し、そして96ウェルのマイクロタイタープレート中で反応させる。該プレートを次いで一晩、ガスインキュベーター中で培養する。試験物質をDMSO中の10mMの原液として設定し、そして試験2日目に培養培地で相応の濃度に希釈する。培養培地中の物質を次いで細胞に添加し、そして45時間、ガスインキュベーター中でインキュベートする。コントロールとして試験物質で処理されていない細胞を用いる。XTTアッセイのために1mg/mlのXTT(ナトリウム 3′−[1−(フェニルアミノカルボニル)−3,4−テトラゾリウム]−ビス(4−メトキシ−6−ニトロ)ベンゼンスルホン酸)をフェノールレッド不含のRPMI−1640培地中に溶解させる。付加的にリン酸緩衝された塩溶液(PBS)中の0.383mg/mlのPMS(N−メチル ジベンゾピラジン メチルスルフェート)溶液を製造する。試験4日目に、45時間の間、試験物質とインキュベートされた細胞プレートに75μl/ウェルのXTT−PMS混合物をピペット導入する。このために消費直前にXTT溶液をPMS溶液とを比50:1(容量:容量)で混合する。引き続き細胞プレートをガスインキュベーター中で更に3時間インキュベートし、そしてフォトメーター中で光学密度(OD490nm)を測定した。測定されたOD490nmによって、コントロールに対するパーセント阻害を計算し、そして濃度−作用曲線の形で半対数でプロットする。IC50を濃度−作用曲線から回帰分析によってプログラムGraphpadを用いて計算する。
結果
試験1 − MDR L1210VCR細胞モデルにおける細胞毒性活性
図1及びまとめて第1表に示されるように、D−64131及びD−68144はL1210白血病細胞株のMDRステータスに無関係に抗増殖的に活性である。前記の特性は、腫瘍治療において使用されるチューブリン阻害物質のタキソール及びビンクリスチン並びに細胞安定剤のドキソルビシンは59〜109の耐性係数を有する、すなわちMDRを過剰発現する細胞株は非常に非効率にのみ攻撃するにすぎないので意想外である。
試験2 − 多様の腫瘍細胞株での耐性克服
第2表においてD−64131についての結果を示す。増殖試験において親の及び耐性の腫瘍細胞株を使用した。耐性表現型を同様に示す(代謝拮抗物質 5−フルオロウラシル/5−FU、チミジル酸シンターゼインヒビター ラチトレキセド、トポイソメラーゼインヒビターSN−38及びアドリアマイシン)。D−64131の作用は意想外にも耐性表現型に無関係である。これに対して、細胞株A2780/ Dx5 HT1080/DR4及びHCT−8/SN38の場合にビンクリスチン及びタキソールに対する部分的又は強力な耐性を測定できる。更に例1でのように、2−アシルインドールは標準的な化学療法薬の存在下に耐性を克服できることが示される。
試験3 − ウシチューブリンの重合の阻害及びチューブリンへの結合のためのコルヒチンとの競合
図2においてウシチューブリンの重合試験及び該チューブリンへの結合試験の結果を示す。ウシチューブリンの重合は加熱及びGTPの添加によって開始させる;本発明による2−アシルインドールはチューブリン重合を用量依存的に阻害する(図2A)。重合の阻害はチューブリンの結合と相関する。これは、図2Bに示されており、結合アッセイでは3H−コルヒチンを使用する。それぞれの試験物質による3H−コルヒチンの結合との競合を測定する。第4表において、2−アシルインドールD−64131、D−68143、D−68144、D−68148、D−68150、D−68172、D−70316及びD−81187に関するIC50値を示す。非細胞毒性物質D−68148をネガティブコントロールとして一緒に添加し、そして所望のようにチューブリンへの結合又はチューブリン重合の阻害を示さない。
幾つかの誘導体、例えばD−68150が3H−コルヒチンの結合を部分的にのみ阻害する(部分的アンタゴニスト)ことは意想外である。これは、チューブリン結合剤のコルヒチン、タキソール又はビンクリスチンと比較して異なる作用メカニズムを示唆している。
試験4 − β−チューブリンGTPアーゼ活性の影響
本発明による、結合試験に暗示される2−アシルインドールの新規の作用メカニズムをβ−チューブリンのGTPアーゼ活性の測定のための試験によって確認する。図3B及び3Cに示されるように、D−64131はビンクリスチン、コルヒチン又はタキソールの存在下にグルタミン酸塩又はグリセリンによって誘導されるMAP不含のウシチューブリンのGTP活性に影響を及ぼさない。MAP不含のウシチューブリンを前記の試験において、チューブリン関連タンパク質のGTPアーゼバックグラウンド活性を排除するために使用した(図3Aを参照のこと)。
試験5 − 野生型及び突然変異のp53ステータスを有するヒトの腫瘍細胞株の抗増殖活性
第3表において、D−64131、D−68144の選択されたヒトの腫瘍細胞株に対する抗増殖活性をタキソールと比較してまとめる。ここで、本発明による2−アシルインドールはp53ステータスに無関係に抗増殖作用を示すことが示される。従って本発明による2−アシルインドールでの腫瘍治療はp53ステータスに無関係に可能である。
試験6 − 本発明による2−アシルインドールの抗血管形成活性
本発明による2−アシルインドールの抗血管形成活性を絨毛尿膜(CAM)アッセイで調査した。結果を図4にまとめ、そして化合物D−81167、D−70316及びD−81754の例で高い抗血管形成活性が示される。このCAMアッセイにおける抗血管形成能は、本発明による2−アシルインドールが、血管形成の妨害に基づく疾患の治療のために使用できる可能性を裏付ける。本発明による2−アシルインドールは腫瘍疾患において新生血管形成の抑制のために殊に適当である。
第5表:例として選択される本発明による2−アシル誘導体の構造
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化合物D−64131の例の本発明による2−アシルインドールの経口での生物学的利用能
D−64131をまずインビトロで12個のヒトの永久腫瘍細胞株でその抗腫瘍活性について調査した。該細胞株は腸(2)、胃(1)、肺(3)、乳房(2)、メラノーマ(2)、卵巣(1)、腎臓(1)及び子宮(1)の腫瘍細胞株を含む。全ての試験される細胞株でのプロピジウムヨージドをベースとする細胞毒性アッセイを使用してのD−64131の平均IC50は0.34μMであった。メラノーマ、腸及び腎臓の腫瘍細胞はこの場合に最も感受性があった(IC50=4nM)。調査される肺及び胃の腫瘍細胞株に関してはIC50は約4μMであった。D−64131はこの場合に細胞周期特異的な作用物質として、チューブリンとの相互作用によって作用した。D−64131は2.2μMのIC50で仔ウシ脳チューブリンの重合を阻害した。ヌードマウスでの腹膜腔内(i.p.)注入での最大許容用量は毎週投与で400mg/kgであった。経口(p.o.)投与のために100及び200mg/kgのD−64131を投与“Qdx5”(連続5日で毎日1回)で2週間投与した。両方の経口投与は非常に良好に耐性があり、そして毒性又は体重損失の徴候を示さない。最後の投与様式をD−64131のヒトメラノーマ−異種移植モデルMEXF989での作用の試験のために使用した。D−64131での経口治療は、コントロールに対して200mg/kg/日で81%の成長阻害をもたらし、そして100mg/kg/日で66%の成長阻害をもたらした。横紋筋肉種−異種移植モデルSXF463において200mg/kg/日で83%の成長阻害が見いだされた。
実測データは、本発明によるインドール化合物が、細胞周期特異的に紡錘体との干渉によってもたらされる潜在的な細胞毒性作用物質であることが裏付けられる。強調されることは、更に本発明によるインドール化合物の経口での生物学的利用能である。
経口で生物学的に利用可能な低分子チューブリンインヒビターD−64131の見いだされた作用及び相容性に基づいて、これはフェーズI及びIIにおいて行われる臨床試験のための代替物である。
同様に本発明による一般式Iの2−アシルインドールは治療耐性の腫瘍疾患、転移性腫瘍疾患の治療のため及び血管形成阻害剤として経口で生物学的に利用可能である。
以下に本発明によるインドール化合物の医薬品調剤のための例及びその製造を挙げる。
例1
50mgの作用物質を有する錠剤
組成:
(1)作用物質 50.0mg、
(2)乳糖 98.0mg、
(3)トウモロコシデンプン 50.0mg、
(4)ポリビニルピロリドン 15.0mg、
(5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg、
合計 215.0mg
製造:
(1)、(2)及び(3)を混合し、そして(4)の水溶液を用いて造粒する。
乾燥された造粒物に(5)を混入させる。前記の混合物から錠剤に圧縮する。
例II
50mgの作用物質を有するカプセル剤
組成:
(1)作用物質 50.0mg、
(2)乾燥されたトウモロコシデンプン 58.0mg、
(3)粉末化された乳糖 50.0mg、
(4)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg、
合計 160.0mg
製造:
(1)を(3)と一緒に粉砕する。この粉砕物を(2)及び(4)からなる混合物に激しく混合しながら添加する。前記の粉末混合物をハードゼラチン−差込カプセル サイズ3中にカプセル充填機で充填する。
図1はMDRタンパク質の過剰発現を有するL1210VCR腫瘍モデルにおける細胞毒性に関するグラフである。
図2はチューブリン重合及び[H]コルヒチン結合の阻害に関するグラフである。
図3は重合依存性のβ−チューブリンGTPアーゼ活性の影響に関するデータを示している。
図4はCAMアッセイにおける選択された化合物の抗血管形成能に関するグラフである。

Claims (16)

  1. 一般式I
    Figure 2005516895
    [式中、
    は水素、C〜C−アルキルカルボニル、有利にはアセチル、C〜C−アルキル、モノ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アルキル、ジ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アルキル(その際、両者のC〜C−アルキル基は、1つ以上のNH、N−C〜C−アルキル、O又はSメンバを有してよい1つの環を互いに形成してよい)、C〜C14−アリール−C〜C−アルキル又はC〜C14−アリール−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルを意味し、
    は水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、1つ以上のハロゲン原子で置換されたC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチル、1つ以上のハロゲン原子で置換されたC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アミノ、モノ−C〜C−アルキルアミノ、ジ−N,N−C〜C−アルキルアミノ(その際、両者のC〜C−アルキル基は、1つ以上のNH、N−C〜C−アルキル、O又はSを有してよい1つの環を互いに形成してよい)、C〜C14−アリール、C〜C14−アリールオキシ、C〜C14−アリール−C〜C−アルキル、C〜C14−アリール−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニル又はヒドロキシルを意味し、
    A、B、C、Dは互いに無関係に窒素原子(その際、R、R、R及びRは窒素原子上の遊離電子対を表す)又は基R〜Rの1つで置換された炭素原子を表し、
    、R、R及びRは互いに無関係に、窒素に結合される場合には遊離電子対を、又は炭素に結合される場合には水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチル、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキレンジオキシ、有利にはメチレンジオキシ、C〜C−アルコキシカルボニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、カルボキシ、カルボキシ−C〜C−アルキルエステル、カルボキサミド、N−C〜C−アルキル−カルボキサミド、N,N−ジ−C〜C−アルキルカルボキサミド、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アミノ、モノ−C〜C−アルキルアミノ、N,N−ジ−C〜C−アルキルアミノ(その際、両者のC〜C−アルキル基は、1つ以上のNH、N−C〜C−アルキル、O又はSを有してよい1つの環を互いに形成してよい)、C〜C14−アリール、C〜C14−アリールオキシ、C〜C14−アリール−C〜C−アルキル、C〜C14−アリール−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ(その際、2つの隣接する基は互いに結合されていてよい)を意味し、
    Yは非置換又は完全にもしくは部分的に同一もしくは異なる置換されたC〜C14−アリール、有利にはフェニル又は1−ナフチルもしくは2−ナフチル又は非置換又は完全にもしくは部分的に同一もしくは異なる少なくとも1〜4つのN、NH、N−C〜C−アルキル、O及び/又はSを環員として有するC〜C13−ヘテロアリール又は非置換又は完全にもしくは部分的に同一もしくは異なる置換されたC〜C−シクロアルキルを意味し、その際、同一又は異なる置換基は互いに無関係に、ハロゲン、有利にはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素、シアノ、直鎖状又は分枝鎖状のシアノ−C〜C−アルキル、ヒドロキシ、1つ以上のヒドロキシで置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、カルボキシ、カルボキシ−C〜C−アルキルエステル、カルボキサミド、N−C〜C−アルキルカルボキサミド、N,N−ジ−C〜C−アルキルカルボキサミド、ニトロ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチル、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルケニル、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキレンジオキシ、有利にはメチレンジオキシ、チオ(−SH)、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキルチオ、ハロゲンで一置換又は多置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキルチオ、有利にはトリフルオロメチルチオ(−SCF)又はジフルオロメチルチオ(−SCFH)、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アミノ、直鎖状又は分枝鎖状のモノ−C〜C−アルキルアミノ、直鎖状又は分枝鎖状のN,N−ジ−C〜C−アルキルアミノ(その際、両者のC〜C−アルキル基は、1つ以上のNH、N−C〜C−アルキル、O及び/又はSを有してよい1つの環を互いに形成してよい)、C〜C14−アリール、C〜C14−アリールオキシ、C〜C14−アリール−C〜C−アルキル、C〜C14−アリール−C〜C−アルコキシ、C〜C14−アリール−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニルオキシ、直鎖状又は分枝鎖状のモノ−及びN,N−ジ−C〜C−アルキルカルボニルアミノ、直鎖状又は分枝鎖状のモノ−及びN,N−ジ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、直鎖状又は分枝鎖状のN−C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ、直鎖状又は分枝鎖状のN−C〜C−アルコキシカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ、ホルミルアミノ、ホルミル(その際、2つの隣接した基は互いに結合されていてよい)からなる群から選択され、
    Xは酸素又は硫黄原子、NH、又はゲミナル(同じC原子上で)置換されたヒドロキシ及び水素(−CH(OH)−)を表す]の少なくとも1種の化合物、その立体異性体、その互変異性体、その混合物並びに製剤学的に認容性の塩の、哺乳動物における治療耐性腫瘍疾患、転移性腫瘍疾患の治療のための医薬品の製造のため及び/又は血管形成阻害剤としての使用。
  2. 〜R、A、B、C、D、X及びYが請求項1記載の意味を有するが、但し、基R〜Rの少なくとも1つが直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはメチル、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキレンジオキシ、有利にはメチレンジオキシ、ヒドロキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチルを表す、請求項1記載の一般式Iの少なくとも1種の化合物の使用。
  3. 、R、R、R、R、A、B、C、D、X及びYが前記の意味を有するが、但し、基Rが直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはメチル、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキレンジオキシ(その際、第二の酸素原子は選択的に基R又はRであってよい)、有利にはメチレンジオキシ、ヒドロキシル、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチルを表す、請求項1記載の一般式Iの少なくとも1種の化合物の使用。
  4. 、R、R、R、R、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有するが、但し、基Rは直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシを表す、請求項1記載の一般式Iの少なくとも1種の化合物の使用。
  5. 、R、R、R、R、A、B、C、D、X及びYは前記の意味を有するが、但し、基Rはメトキシを表す、請求項1から4までのいずれか1項記載の一般式Iの少なくとも1種の化合物の使用。
  6. 〜R、A、B、C、D及びXは前記の意味を有するが、但し、基Yは置換又は非置換のC〜C14−アリール又は少なくとも1〜4つのN、NH、O及び/又はSを環員として有するC〜C13−ヘテロアリールを表す、請求項1から5までのいずれか1項記載の一般式Iの少なくとも1種の化合物の使用。
  7. 〜R、A、B、C、D及びXは前記の意味を有するが、但し、基Yは、C〜C14−アリール又は少なくとも1つのN、NH、O及び/又はSを環員として有するC〜C13−ヘテロアリールを表し、前記基は、水素、アミノ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはメトキシ、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはメチル、ヒドロキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルコキシカルボニルオキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルコキシ、有利にはトリフルオロメトキシ、1つ以上のハロゲン原子で置換された直鎖状又は分枝鎖状のC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチルからなる群から選択される1つの基で少なくとも置換されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の一般式Iの少なくとも1種の化合物の使用。
  8. 〜R、A、B、C、D及びXは前記の意味を有し、かつ基Yは、非置換又は水素、3,4−ジクロロ、2−メトキシもしくは3−メトキシ、2,4−ジメトキシ、3−ニトロ、3−トリフルオロメチル、2,3,4−トリメトキシ、3,4,5−トリメトキシで置換されている1−フェニル基を表す、請求項1から7までのいずれか1項記載の一般式Iの少なくとも1種の化合物の使用。
  9. MDR/MRPタンパク質の過剰発現又は別の能動輸送プロセス調節不全に基づく薬剤耐性の場合の腫瘍治療のための医薬品の製造のための、請求項1から8までのいずれか1項記載の一般式Iの化合物の使用。
  10. チューブリンアイソタイプの突然変異又はチューブリンアイソタイプ発現の改変に基づく薬剤耐性の場合の腫瘍治療のための医薬品の製造のための、請求項1から8までのいずれか1項記載の一般式Iの化合物の使用。
  11. 慣用の抗腫瘍剤に対する耐性の場合の腫瘍治療のための医薬品の製造のための、請求項1から8までのいずれか1項記載の一般式Iの化合物の使用。
  12. 代謝拮抗物質、例えばジェムシタビン、葉酸アンタゴニスト(例えばメトトレキセート)、ピリミジン−アンタゴニスト(例えば5−フルオロウラシル(5−FU))又はプリンアンタゴニスト(例えば6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、フルダラビン)、チューブリンインヒビター、例えばD−24851、タキサン(例えばタキソール、タキソテレ)、ビンカアルカロイド(例えばビンクリスチン、ビンブラスチン)、エポチロン、コンブレタスタチン、クリプトファイシン、ドルスタチン、トポイソメラーゼインヒビター又はDNAインターカレーション化合物、例えばSN38、アントラサイクリン(例えばドキソルビシン)、ポドフィロトキシン(例えばエトポシド)、カンプトテシン類縁物質(例えばトポテカン)、DNA結合性又は修飾性の物質、例えばDNAをアルキル化又はカルバミル化する物質(例えばシクロホスファミド、イフォスファミド、マフォスファミド、グルフォスファミド、チオテパ、メルファラン、クロロエチルニトロソ尿素(BCNU)、DNA反応性化合物、例えばプラチン類縁物質(例えばシスプラチン、カルボプラチン)及び標的特異的抗腫瘍物質、例えばヘルセプチン、D−O−00037(HER−2、Sugen社)、EGF受容体/R2アンタゴニスト、C225、JRESSA/SB1839からなる群から選択される抗腫瘍剤に対する耐性の場合に腫瘍治療するための医薬品の製造のための、請求項1から8までのいずれか1項記載の一般式Iの化合物の使用。
  13. 請求項1から10までのいずれか1項記載の一般式の少なくとも1種の化合物の作用量を慣用の医薬品助剤及び/又は担体物質と一緒に含有してよい、治療耐性腫瘍、転移性腫瘍の治療のための及び血管形成阻害剤としての使用のための医薬品組成物。
  14. 口に、経口的に又は局所的に哺乳動物に適用できる、請求項13記載の医薬品組成物。
  15. 請求項1から8までのいずれか1項記載の一般式Iの少なくとも1種の化合物、その立体異性体、その互変異性体、その混合物並びに製剤学的に認容性のその塩及び少なくとも1種の慣用の抗腫瘍剤を含有する固定の又は自由な組み合わせ。
  16. 慣用の抗腫瘍剤が、代謝拮抗物質、例えばジェムシタビン、葉酸アンタゴニスト(例えばメトトレキセート)、ピリミジン−アンタゴニスト(例えば5−フルオロウラシル(5−FU))又はプリンアンタゴニスト(例えば6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、フルダラビン)、チューブリンインヒビター、例えばD−24851、タキサン(例えばタキソール、タキソテレ)、ビンカアルカロイド(例えばビンクリスチン、ビンブラスチン)、エポチロン、コンブレタスタチン、クリプトファイシン、ドルスタチン、トポイソメラーゼインヒビター又はDNAインターカレーション化合物、例えばSN38、アントラサイクリン(例えばドキソルビシン)、ポドフィロトキシン(例えばエトポシド)、カンプトテシン類縁物質(例えばトポテカン)、DNA結合性又は修飾性の物質、例えばDNAをアルキル化又はカルバミル化する物質(例えばシクロホスファミド、イフォスファミド、マフォスファミド、グルフォスファミド、チオテパ、メルファラン、クロロエチルニトロソ尿素(BCNU)、DNA反応性化合物、例えばプラチン類縁物質(例えばシスプラチン、カルボプラチン)及び標的特異的抗腫瘍物質、例えばヘルセプチン、D−O−00037(HER−2、Sugen社)、EGF受容体/R2アンタゴニスト、C225、JRESSA/SB1839からなる群から選択される、請求項15記載の組み合わせ。
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