JP2016225389A - バックグラインドテープ - Google Patents

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Abstract

【課題】凹凸面(例えば、半導体ウエハの回路面)に貼着した場合に、凹凸形状が粘着剤層に残らないバックグラインドテープを提供すること。【解決手段】本発明のバックグラインドテープは、基材と、該基材の片側に配置された粘着剤層とを備え、該粘着剤層の応力緩和量が、12kPa以下である。1つの実施形態においては、上記粘着剤層の23℃における貯蔵弾性率が、0.1MPa以下である。1つの実施形態においては、上記粘着剤層の23℃における損失正接(tanδ)が、0.15以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、バックグラインドテープに関する。
従来、半導体ウエハを加工する際、所望の厚さにまで半導体ウエハの裏面を研削するバックグラインド工程においては、半導体ウエハを固定し、また研削面とは反対側の面を保護するために、粘着テープ(バックグラインドテープ)が用いられている(例えば、特許文献1)。通常、バックグラインドテープは、基材と粘着剤層とから構成される。このようなバックグラインドテープは、粘着剤層側を半導体ウエハの表面(ウエハの研削面とは反対側の面)に貼り付けて用いられ、半導体ウエハの裏面を研削した後に剥離され、廃棄される。
上記バックグラインドテープにより半導体ウエハの回路面を保護した場合、該テープを剥離した後、凹凸のある回路形状の跡がレプリカとして粘着剤層に残り、長時間あるいは永続的にその状態が維持される。このような状態で使用後のバックグラインドテープを廃棄すると、秘密情報としての回路形状が漏洩するおそれがある。
特開2011−151163号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、凹凸面(例えば、半導体ウエハの回路面)に貼着した場合に、凹凸形状が粘着剤層に残らないバックグラインドテープを提供することにある。
本発明のバックグラインドテープは、基材と、該基材の片側に配置された粘着剤層とを備え、該粘着剤層の応力緩和量が、12kPa以下である。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層の23℃における貯蔵弾性率が、0.1MPa以下である。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層の23℃における損失正接(tanδ)が、0.15以上である。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層のゲル分率が、50%〜95%である。
本発明によれば、粘着剤層の応力緩和量を特定値とすることにより、凹凸面(例えば、半導体ウエハの回路面)に貼着した場合に、粘着剤層に生じた凹凸形状(レプリカ形状)が速やかに消失し得るバックグラインドテープを提供することができる。
本発明の1つの実施形態によるバックグラインドテープの概略断面図である。
A.バックグラインドテープの全体構成
図1は、本発明の1つの実施形態によるバックグラインドテープの概略断面図である。バックグラインドテープ100は、基材10と、基材10の片側に配置された粘着剤層20を備える。図示していないが、本発明のバックグラインドテープは、使用に供するまでの間、粘着面を保護する目的で、粘着剤層の外側に剥離ライナーが設けられていてもよい。
バックグラインドテープの厚みは、好ましくは50μm〜500μmであり、より好ましくは150μm〜350μmである。このような範囲であれば、半導体ウエハの裏面研削精度を向上させ得るバックグラインドテープを得ることができる。
バックグラインドテープの25℃における粘着力は、好ましくは、0.1N/20mm〜5N/20mmであり、より好ましくは0.2N/20mm〜3N/20mmである。なお、本明細書において粘着力とは、ミラーウエハ(シリコン製)を試験板として、JIS Z 0237(2000)に準じた方法(貼り合わせ条件:2kgローラー1往復、エージング:測定温度下で1時間、剥離速度:300mm/min、剥離角度:90°)により測定した粘着力をいう。
B.粘着剤層
上記粘着剤層の応力緩和量は、12kPa以下であり、好ましくは8kPaであり、より好ましくは2kPa〜8kPaであり、さらに好ましくは3kPa〜6kPaである。なお、「応力緩和量」とは、粘着剤層単体を短冊状のサンプルとし、23℃/50%RHの環境下で、該サンプルを測定部分の長さが(初期長さ+15mm)となるまで長さ方向に引き延ばし、引き延ばし直後の応力(S1)と、引き延ばし後(初期長さ+15mm)の状態を1分間維持した後の応力(S2)と、サンプルの断面積(d)とから、|S1−S2|/dの式により求められる。応力の測定は、引っ張り試験機を用い、チャック間距離30mm、引っ張り速度200mm/minの条件で行われる。上記サンプルとしては、幅10mm×長さ50mm(測定部分の長さ(初期長さ)30mm)のサンプルが用いられ得る。上記サンプルの厚みは、例えば、2mmに設定される。
本発明においては、粘着剤層の応力緩和量を上記範囲とすることにより、半導体ウエハの凹凸面(例えば、回路面)に貼着し、その後、剥離した場合に、粘着剤層に転写された凹凸形状(レプリカ形状)が速やかに消失し得るバックグラインドテープを得ることができる。半導体ウエハの凹凸面において、凸部の高さは、例えば、5μm〜50μmであり、好ましくは5μm〜20μmである。本発明のバックグラインドテープにおいては、該テープを凹凸面から剥離して、例えば、40時間以内、好ましくは36時間以内、より好ましくは24時間以内、さらに好ましくは12時間以内、最も好ましくは4時間以内に、粘着剤層に生じた凹凸形状(レプリカ形状)が消失する。
上記粘着剤層の応力緩和量は、例えば、粘着剤に含まれるベースポリマーの種類、分子量および/または架橋度;粘着剤に含まれる架橋剤の種類および/または量;粘着剤に含まれる可塑剤の種類および/または量等により調節することができる。
上記粘着剤層の23℃における貯蔵弾性率G’は、好ましくは0.1MPa以下であり、より好ましくは0.09MPa以下であり、さらに好ましくは0.03MPa〜0.09MPaであり、特に好ましくは0.05MPa〜0.09MPaである。このような貯蔵弾性率を有する粘着剤層を備えるバックグラインドテープは、バックグラインド工程における優れた研削精度の達成に寄与し得る。本発明によれば、優れた研削精度を実現し得、かつ、上記のようにレプリカ形状が速やかに消失するバックグラインドテープを得ることができる。貯蔵弾性率G’の測定方法は後述する。
上記粘着剤層の23℃における損失正接(tanδ)は、好ましくは0.15以上であり、より好ましくは0.15〜0.25であり、さらに好ましくは0.15〜0.22である。このような範囲であれば、バックグラインド工程における優れた研削精度の達成に寄与し得るバックグラインドテープを得ることができる。損失正接(tanδ)は粘着剤層の23℃における損失弾性率(G’’)と23℃における貯蔵弾性率(G’)の比(G’’/G’)をいう。損失正接(tanδ)の測定方法は、後述する。
上記粘着剤層のゲル分率は、好ましくは50%〜95%であり、より好ましくは55%〜85%である。ゲル分率は、以下のようにして測定される。粘着剤層の約0.1gを、0.2μm径の孔を有するテフロン(登録商標)シート(商品名「NTF1122」、日東電工株式会社製)に包んだ後、凧糸で縛り、その際の重量を測定し、該重量を浸漬前重量とする。なお、浸漬前重量は、粘着剤層と、テフロンシートと、凧糸との総重量である。また、使用するテフロンシートと凧糸との重量も測定しておき、前記重量を包袋重量とする。次に、前記粘着剤層をテフロンシートで包み、凧糸で縛ったものを、酢酸エチルで満たした50ml容器に入れ、室温にて1週間静置する。その後、容器からテフロンシートを取り出し、130℃で2時間、乾燥機中で乾燥して酢酸エチルを除去した後、サンプル重量を測定し、該重量を浸漬後重量とする。そして、下記式からゲル分率を算出する。なお、下記式中のAは浸漬後重量であり、Bは包袋重量であり、Cは浸漬前重量である。
ゲル分率(重量%)=(A−B)/(C−B)×100
上記粘着剤層の厚みは、好ましくは10μm〜200μmであり、より好ましくは20μm〜150μmであり、さらに好ましくは30μm〜100μmである。このような厚みの粘着剤層を備えるバックグラインドテープは、バックグラインド工程における優れた研削精度の達成に寄与し得る。
上記粘着剤層は、任意の適切な粘着剤により形成され得る。粘着剤としては、熱硬化型粘着剤、活性エネルギー線硬化型粘着剤等の硬化型粘着剤;ポリオレフィン系粘着剤;アクリル系粘着剤;スチレン系粘着剤等が挙げられる。好ましくは、硬化型樹脂をベースポリマーとして含む硬化型粘着剤(より好ましくは、熱硬化型粘着剤)が用いられる。
上記硬化型粘着剤に含まれるベースポリマーとしては、側鎖、主鎖中、または、主鎖末端の少なくとも1つに硬化性の官能基を有するアクリル系樹脂、ゴム系樹脂、シリコン系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂等が挙げられる。また、硬化型粘着剤は、硬化性のモノマー成分および/または硬化性のオリゴマー成分を含み得る。上記硬化性の官能基を有するベースポリマーを含む粘着剤に、硬化性のモノマー成分および/または硬化性のオリゴマー成分を添加してもよい。
上記アクリル系樹脂としては、任意の適切なアクリル系樹脂を用いることができる。例えば、上記アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸エステルを主モノマー成分として含む樹脂が挙げられる。上記(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、sec−ブチルエステル、t−ブチルエステル、ペンチルエステル、イソペンチルエステル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル、オクチルエステル、2−エチルヘキシルエステル、イソオクチルエステル、ノニルエステル、デシルエステル、イソデシルエステル、ウンデシルエステル、ドデシルエステル、トリデシルエステル、テトラデシルエステル、ヘキサデシルエステル、オクタデシルエステル、エイコシルエステル等の炭素数1〜30の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を含む(メタ)アクリル酸アルキルエステル;シクロペンチルエステル、シクロヘキシルエステル等の(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル等が挙げられる。これらのモノマーは1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記アクリル系樹脂は、必要に応じ、モノマー成分として、上記(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能な他の共重合性モノマーを含んでいてもよい。他の共重合性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、無水マレイン酸などのカルボキシル基又は酸無水物基含有モノマー;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのヒドロキシル基含有モノマー;(メタ)アクリル酸モルホリルなどのアミノ基含有モノマー;(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有モノマー等が挙げられる。上記共重合性モノマー由来の構成単位の含有割合は、ベースポリマー100重量部に対して、好ましくは20重量部以下であり、より好ましくは15重量部以下であり、さらに好ましくは2.5重量部〜10重量部である。
また、上記アクリル系樹脂は、モノマー成分として、上記アクリル酸エステルと共重合可能なヒドロキシル基含有モノマーを含んでいてもよい。ヒドロキシル基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸10−ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシラウリル、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。上記ヒドロキシル基含有モノマーは1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、上記粘着剤は、分子内に硬化性の官能基を有するイソシアネート系化合物をさらに含んでいてもよい。該イソシアネート系化合物としては、例えば、メタクリロイルイソシアネート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等が挙げられる。
上記アクリル系樹脂は、モノマー成分を任意の適切な重合方法により重合することにより得られ得る。該重合方法としては、例えば、溶液重合、乳化重合、塊状重合、懸濁重合等が挙げられる。
上記硬化性のモノマー成分やオリゴマー成分としては、任意の適切な化合物を用いることができる。例えば、上記イソシアネート系化合物、ウレタンオリゴマー、ウレタン(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリストールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリストールモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記粘着剤を構成するベースポリマーの重量平均分子量は、好ましくは20万〜300万であり、より好ましくは25万〜150万である。重量平均分子量は、GPC(溶媒:THF)により測定され得る。
上記粘着剤を構成するベースポリマーのガラス転移温度は、好ましくは−70℃〜−20℃であり、より好ましくは−60℃〜−40℃である。
上記粘着剤は、任意の適切な添加剤をさらに含んでいてもよい。上記添加剤としては、例えば、重合開始剤、架橋剤、可塑剤、粘着性付与剤、老化防止剤、充填剤、着色剤、帯電防止剤、界面活性剤等が挙げられる。上記添加剤は単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。2種以上の添加剤を用いる場合、1種ずつ添加してもよく、2種以上の添加剤を同時に添加してもよい。上記添加剤の配合量は、任意の適切な量に設定され得る。
上記架橋剤としては、任意の適切な架橋剤を用いることができる。例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、メラミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤、尿素系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、アミン系架橋剤などが挙げられる。架橋剤は1種のみを用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。なお、架橋剤の使用量は、使用用途に応じて任意の適切な値に設定され得る。架橋剤の使用量は、ベースポリマー100重量部に対して、好ましくは20重量部以下であり、より好ましくは1重量部〜6重量部であり、さらに好ましくは1.8重量部〜5重量部である。このような範囲であれば、弾性率および応力緩和量が適切な粘着剤層を形成させることができる。
上記可塑剤としては、任意の適切な可塑剤を用いることができる。例えば、フタル酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、ピロメリット酸エステル系可塑剤、アジピン酸エステル系可塑剤等のカルボン酸エステル系可塑剤の他、リン酸系可塑剤、エポキシ系可塑剤、ポリエステル系可塑剤(低分子ポリエステル等)などが挙げられる。可塑剤の使用量は、ベースポリマー100重量部に対して、好ましくは30重量部以下であり、より好ましくは5重量部〜25重量部であり、さらに好ましくは8重量部〜15重量部である。このような範囲であれば、弾性率および応力緩和量が適切な粘着剤層を形成させることができる。
本発明のバックグラインドテープでは、上記基材上に、上記粘着剤を塗工することにより製造され得る。塗工方法としては、バーコーター塗工、エアナイフ塗工、グラビア塗工、グラビアリバース塗工、リバースロール塗工、リップ塗工、ダイ塗工、ディップ塗工、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷など種々の方法を採用することができる。また、別途、剥離ライナーに粘着剤層を形成した後、それを基材層または帯電防止層に貼り合せる方法等を採用してもよい。
粘着剤として硬化型の粘着剤を用いる場合、粘着剤層に硬化処理を施して、該粘着剤層の特性(粘着力、弾性率等)を調整してもよい。硬化処理としては、例えば、紫外線照射、加熱処理等が挙げられる。
C.基材
上記基材を構成する材料としては、任意の適切な材料が選択され得る。基材を構成する材料としては、例えば、樹脂系材料(例えば、シート状、ネット状、織布、不織布、発泡シート)、紙、金属等が挙げられる。基材は、単層であってもよく、同一材料または異なる材料から構成される複層であってもよい。基材層を構成する樹脂の具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−ヘキセン共重合体、ポリウレタン、ポリエーテルケトン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂、ポリエーテル、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレンなど)、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホンおよびこれらの架橋体等が挙げられる。
上記基材は、任意の適切な方法で製造することができる。例えば、カレンダー製膜、キャスティング製膜、インフレーション押し出し、Tダイ押し出し等の方法により製造することができる。また、必要に応じて、延伸処理を行って製造してもよい。
目的に応じて、上記基材に、任意の適切な表面処理を施してもよい。該表面処理としては、クロム酸処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、イオン化放射線処理、マット処理、コロナ放電処理、プライマー処理、架橋処理等が挙げられる。
上記基材の厚みは、好ましくは10μm〜300μmであり、より好ましくは30μm〜200μmである。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。また、実施例において、特に明記しない限り、「部」および「%」は重量基準である。
[実施例1]
アクリル酸ブチル100重量部と、アクリル酸3重量部とを重合し、重量平均分子量100万のアクリル系樹脂を含む樹脂液を得た。得られた樹脂液に、エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製、商品名「テトラッドC」)0.03重量部と、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部と、可塑剤(DIC社製、商品名「W−230−H」)15重量部とを添加して、粘着剤を得た。
得られた粘着剤をセパレーター(三菱化学社製、商品名「MRF36」)に塗布し、120℃で2分間加熱して、粘着剤層(厚み:55μm)を形成し、該粘着剤層を基材(厚み85μmのエチレン酢酸ビニル共重合体フィルムと厚み30μmのランダムポリプロピレンフィルムを積層してなる基材)のエチレン酢酸ビニル共重合体フィルム側に転写して、基材と粘着剤層とからなるバックグラインドテープを得た。
[実施例2]
エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製、商品名「テトラッドC」)の配合量を0.05重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてバックグラインドテープを得た。
[実施例3]
エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製、商品名「テトラッドC」)の配合量を0.09重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてバックグラインドテープを得た。
[実施例4]
エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製、商品名「テトラッドC」)の配合量を0.13重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてバックグラインドテープを得た。
[実施例5]
エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製、商品名「テトラッドC」)の配合量を0.15重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてバックグラインドテープを得た。
[実施例6]
エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製、商品名「テトラッドC」)の配合量を0.09重量部とし、粘着剤層の厚みを90μmとしたこと以外は、実施例1と同様にしてバックグラインドテープを得た。
[比較例1]
アクリル酸ブチル87重量部と、アクリロニトリル13重量部と、アクリル酸2重量部とを重合し、重量平均分子量100万のアクリル系樹脂を含む樹脂液を得た。得られた樹脂液に、メラミン系架橋剤(DIC社製、商品名「スーパーベッカミンJ−820−60N」)4重量部と、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)3重量部と、可塑剤としてのジオクチルフタレート30重量部とを添加して、粘着剤を得た。
得られた粘着剤をセパレーター(三菱化学社製、商品名「MRF36」)に塗布し、120℃で2分間加熱して粘着剤層(厚み:45μm)を形成し、該粘着剤層をエチレン酢酸ビニル共重合体から構成される基材(厚み:115μm)に転写して、基材と粘着剤層とからなるバックグラインドテープを得た。
[比較例2]
粘着剤層の厚みを65μmとしたこと以外は、比較例1と同様にしてバックグラインドテープを得た。
[比較例3]
アクリル酸ブチル100重量部と、アクリル酸エチル78重量部と、アクリル酸ヒドロキシルエチル40重量部と、2−イソシアナトエチルメタクリレート(昭和電工社製、商品名「カレンズMOI」)42.6重量部とを重合し、重量平均分子量50万のアクリル系樹脂を含む樹脂液を得た。得られた樹脂液に、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)0.2重量部と、光重合開始剤(BASF社製、イルガキュア651)3重量部とを添加して、粘着剤を得た。
得られた粘着剤をセパレーター(三菱化学社製、商品名「MRF36」)に塗布し、120℃で2分間加熱して粘着剤層の前駆層を形成し、該前駆層をPET基材(東レ社製、商品名「ルミラーS105」)に転写した。その後、該前駆層に、UVを照射して(照射量:300mJ/cm)粘着剤層を形成し、バックグラインドテープを得た。なお、下記評価(4)および(5)の際には、ウエハに貼着した後、粘着剤層に上記UV照射を行った。
<評価>
実施例および比較例で得られたバックグラインドテープを以下の評価に供した。結果を表1に示す。
(1)応力緩和量
各実施例および比較例と同様の組成の粘着剤層(幅10mm×長さ50mm×厚み2mm)を形成し、これをサンプルとした。
エーアンド・デイ社製のテンシロン万能材料試験機を用い、以下の条件で引っ張り試験を行った。
・温度:23℃
・湿度:50%
・チャック間距離:30mm
・引っ張り速度:200mm/min
上記条件で引っ張り試験を開始し、チャック間距離が45mm(すなわち、初期長さ+15mm)となるまで、サンプルを引き延ばした。引き延ばし直後の応力(S1)と、引き延ばし後(初期長さ+15mm)の状態を1分間維持した後の応力(S2)と、サンプルの断面積(d)とから、|S1−S2|/dの式により、応力緩和量を求めた。
(2)貯蔵弾性率G’、tanδ
各実施例および比較例と同様の組成の粘着剤層(幅10mm×長さ50mm×厚み2mm)を形成し、粘弾性測定装置(TA Instruments社製、商品名「ARES−G2」)を用いて、23℃での貯蔵弾性率G’およびtanδを測定した。測定条件は以下のとおりである。
・モード:ねじりモード
・プレート径:7.9mmφ
・歪み:1%(25℃)
・周波数:1Hz
・測定範囲:−20℃〜100℃
(3)粘着剤層のゲル分率
粘着剤層の約0.1gを、0.2μm径の孔を有するテフロン(登録商標)シート(商品名「NTF1122」、日東電工株式会社製)に包んだ後、凧糸で縛り、その際の重量を測定し、該重量を浸漬前重量とした。なお、浸漬前重量は、粘着剤層と、テフロンシートと、凧糸との総重量である。また、使用するテフロンシートと凧糸との重量も測定しておき、前記重量を包袋重量とした。次に、前記粘着剤層をテフロンシートで包み、凧糸で縛ったものを、酢酸エチルで満たした50ml容器に入れ、室温にて1週間静置した。その後、容器からテフロンシートを取り出し、130℃で2時間、乾燥機中で乾燥して酢酸エチルを除去した後、サンプル重量を測定し、該重量を浸漬後重量とした。下記式からゲル分率を算出した。なお、下記式中のAは浸漬後重量であり、Bは包袋重量であり、Cは浸漬前重量である。
ゲル分率(重量%)=(A−B)/(C−B)×100
(4)埋まり性
高さ12μm×幅20μm×長さ125μmの凸部が、18μm間隔で幅方向に並んで形成されているウエハを準備した。
室温下で、このウエハの凸部形成面に、実施例および比較例で得られたバックグラインドテープ(幅:20mm)を、5kgローラーを用いて貼着した。貼着して30分後にバックグラインドテープの貼着状態を確認した。ウエハとバックグラインドテープとの間に気泡が生じず埋まり性に優れるバックグラインドテープを合格(表中、○)、凸部とバックグラインドテープとの間に気泡が生じ、バックグラインドテープがウエハを十分に埋めていない場合を不合格(表中、×)とした。
(5)レプリカ消失までの時間
上記評価(4)と同様にして、バックグラインドテープをウエハに貼着した。
その後、ウエハからバックグラインドテープを剥離し、バックグラインドテープを23℃、50%RHの環境下に置いた。KEYENCE社製のレーザー顕微鏡VK−8500を用いて、1時間ごとに、上記バックグラインドテープの粘着剤層表面を観察し、粘着剤層に形成されたウエハのレプリカ形状が消失するまでの時間を測定した。
Figure 2016225389
表1から明らかなように、本願発明によれば、粘着剤層の応力緩和量を特定値以下とすることにより、粘着剤層に形成された凹凸面のレプリカ形状が消失し得るバックグラインドテープを得ることができる。また、粘着剤層の貯蔵弾性率およびtanδを適切に調整すれば、被着体である半導体ウエハの凹凸面を良好に埋め得るバックグラインドテープを得ることができる。
10 基材
20 粘着剤層
100 バックグラインドテープ

Claims (4)

  1. 基材と、該基材の片側に配置された粘着剤層とを備え、
    該粘着剤層の応力緩和量が、12kPa以下である、
    バックグラインドテープ。
  2. 前記粘着剤層の23℃における貯蔵弾性率が、0.1MPa以下である、請求項1に記載のバックグラインドテープ。
  3. 前記粘着剤層の23℃における損失正接(tanδ)が、0.15以上である、請求項1または2に記載のバックグラインドテープ。
  4. 前記粘着剤層のゲル分率が、50%〜95%である、請求項1から3のいずれかに記載のバックグラインドテープ。
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