JP2016223230A - 改修ドレイン構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のドレインに新しい改修用のドレインを挿入しても、排水量の低下が起こりにくいドレイン改修構造を提供する。【解決手段】下地10の排水孔13に挿入される既存ドレイン30と、下地を覆う既存防水シート20とで構成された既存ドレイン構造において、既存ドレインに改修ドレイン50を挿入し、改修ドレインを既存ドレインに密着して配置し、改修ドレインおよび既存防水シートに接合される改修防水シート40を備えた改修ドレイン構造。【選択図】図1

Description

本発明は下地に設けられた既存ドレインを水密に改修する改修ドレイン構造に関する。
建築物の屋上、ベランダ、バルコニー等の下地に防水シートが敷設固定されている場合、一般的に下地に設けられた排水孔に排水管やドレインが取り付けられたドレイン構造が用いられている。
また、防水シートは経時で劣化するために所定時間の経過後に改修施工される。この改修施工の際に、既存の防水シートの上から新規に改修用の防水シートを敷設固定し、既存のドレインには新規に改修用のドレインが挿入され、改修用の防水シートと改修用のドレインが接合され端部をシーリングするなどしてドレイン構造が水密に改修されている。
このような改修用のドレインとして、上部にテーパ状に拡開したフランジを有し、下部が筒状に形成され、その下部外周に旧排水口の内周面に係止される係止突起を備えた本体と、前記本体上に設置され、本体のフランジに当接する鍔部を有し本体に螺着される、防水シートを挟着するための挟持片と、前記挟持片上に設置される、塵芥物を除塵するためのストレーナーと、からなることを特徴とする補修用のルーフドレインがある(特許文献1)。そして、ルーフ面に設置された古くなったドレインにより形成されている旧排水口に、特許文献1に係る補修用のドレインの本体を挿入し、本体外周に設けられた係止突起を旧排水口の内周面に係止させ、本体周囲にモルタルを充填して本体を埋め込み本体の上に挟持片およびストレーナーを取り付けるようになっている改修ドレイン構造が開示されている。
実公昭63−43308号公報
しかしながら、補修用のドレインを古い既存のドレインに挿入すると、排水孔の内径が小さくなってしまう。このため、雨水等の排水量が少なくなり、雨水等がスムーズに排水されず、排水孔から下地表面に向け雨水等が逆流することが懸念される。特許文献1に係る補修用のドレインでは、ドレイン本体に挟持片が挿入される構造であり排水孔の内径が小さくなる。さらに係止突起が古いドレインとの間に隙間を形成する構造となるため、排水孔の内径がより小さくなり、排水量の低下が懸念される。
そこで、本発明においては既存のドレインに新しい改修用のドレインを挿入しても、排水量の低下が起こりにくいドレイン改修構造を提供することを目的とする。
本発明の上記課題を解決するためにとった手段は以下の通りである。既存ドレインに改修ドレインを挿入し改修ドレインを既存ドレインに密着させることを要旨とする。より具体的には、下地の下地表面部から内側に向けて設けられた排水孔に挿入される既存筒状部と、前記既存筒状部に連続して前記排水孔の下地表面部側の近傍を覆う既存フランジ部とを有する既存ドレインと、前記下地表面部を覆い、前記既存ドレインの端縁部に接合される既存防水シートと、前記既存ドレインに密着して配置されるとともに前記既存防水シートと接合される改修ドレインと、前記改修ドレインおよび前記既存防水シートに接合される改修防水シートとを備え、前記改修ドレインが前記既存筒状部に挿入される改修筒状部と、前記既存フランジ部を覆う改修フランジ部とを有し、前記改修筒状部と前記改修フランジ部とが軟質樹脂で成形された改修ドレイン構造とすることである。
前記改修筒状部が前記既存筒状部に密着し、前記改修フランジ部が前記既存フランジ部に密着している改修ドレイン構造や、前記改修防水シートの端縁部が前記改修ドレインの前記改修フランジ部の端縁部に重ねて接合されている改修ドレイン構造や、前記既存ドレインの表面に凸状部を有し、前記改修ドレインが前記凸状部にはめ込まれるはめ込み部を有する改修ドレイン構造とすることができる。
また、前記改修ドレインが前記既存ドレインにはめ込まれて密着している改修ドレイン構造や、前記改修ドレインが接合剤を介して前記既存ドレインと接合されている改修ドレイン構造、前記改修筒状部が前記既存筒状部より短く設けられている改修ドレイン構造やとすることができる。
下地の下地表面部から内側に向けて設けられた排水孔に挿入される既存筒状部と、前記既存筒状部に連続して前記排水孔の下地表面部側の近傍を覆う既存フランジ部とを有する既存ドレインと、前記下地表面部を覆い、前記既存ドレインの端縁部に接合される既存防水シートとを有する既存ドレイン構造の改修において、前記既存筒状部に挿入される改修筒状部と、前記既存フランジ部を覆う改修フランジ部とを有し、前記改修筒状部と前記改修フランジ部とが軟質樹脂で成形された改修ドレインを既存ドレインに挿入し密着させる工程と、
既存防水シートの上に改修防水シートを敷設固定する工程と、前記改修防水シートと前記改修フランジ部とを接合する工程と、を備える改修ドレイン構造の施工方法を用いることができる。
本発明のドレイン改修構造によれば、既存ドレインに改修ドレインを挿入しても、改修ドレインが既存ドレインに密着されているために排水孔の内径が小さくなりにくく、そのため排水量の低下を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る断面図である。 本発明の改修ドレインに係る断面図である。 本発明の実施形態に係る断面図である。 本発明の実施形態に係る断面図である。 本発明の実施形態に係る断面図である。 本発明の実施形態に係る部分的に拡大した断面図である。
以下、好適実施の態様について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る断面図を図1に示した。下地10には排水孔13が下地の表面である下地表面部11から下地の内側に向けて設けられている。そして、既存ドレイン構造として、排水孔13に既存ドレイン30が挿入され下地表面部11を覆うように既存防水シート20が下地表面部11に固定されている。そして、この既存ドレイン構造の改修として既存ドレイン30には改修ドレイン50が挿入され、既存防水シート20の上に改修防水シート40が敷設され、改修防水シート40の端縁部と改修ドレイン50とが接合されている。
既存ドレイン30は、既存筒状部31とこれに連続して設けられた既存フランジ部32とで構成されている。既存筒状部31は下地10の排水孔13に挿入され、既存フランジ部32は排水孔13の上側すなわち、排水孔13の下地表面部11近傍12を覆うように配置されている。既存フランジ部32は下地表面部11から排水孔13へかけての傾斜した部分を覆い、排水孔から下地表面部11に向けて広がった形状となっている。
また既存ドレインは鋳物、アルミ等の金属製、硬質ポリ塩化ビニル系樹脂製等で構成することができる。
既存防水シート20は排水孔13の周囲を除き下地表面部11に敷設され、既存防水シート20の端縁部が既存ドレイン30の既存フランジ部32の端縁部と接合されている。
既存防水シート20と下地1との接合は、接着剤を用いた接着工法でも、金属板等の固定具をビスで下地に固定し、この固定具によって既存防水シート20を固定する機械的固定工法を用いてもよい。図1の本実施形態では接着工法を用いて接合を行っている(接着剤は図示なし)。
改修ドレイン50は既存ドレイン30に挿入され密着して配置されている。また、図2の様に改修ドレインは改修筒状部51と改修フランジ部52を有しており、改修筒状部51は既存筒状部31に挿入され、改修フランジ部52は既存フランジ部32を覆うように構成されている。このように改修ドレイン50が既存ドレイン30と密着することで、排水孔13の内径が小さくなるのを最小限にととどめ、排水孔13が小さくなることによる排水量の低下を抑えることができる。
改修ドレイン50は軟質樹脂製であって、本実施形態では改修筒状部51と改修フランジ部52とが一体的に成形されている。さらに改修ドレイン50は既存ドレイン30の内側の形状に沿って形成されており、改修ドレイン50を既存ドレイン30に挿入すると改修ドレイン50が既存ドレイン30に密着する。
ここで、改修ドレイン50は改修筒状部51および改修フランジ部52において既存筒状部31および既存フランジ部32に密着している。既存ドレイン30、改修ドレイン50は筒状部(既存筒状部31、改修筒状部51)からフランジ部(既存フランジ部32、改修フランジ部52)に向けて広がった形状となっている。図6に示すように改修筒状部51の内径r3は既存筒状部31の内径r2よりも小さくなるが、改修筒状部51が既存筒状部31に密着しているために内径r3が小さくなるのを最小限に止めることができる。また改修フランジ部52の内径r4は既存筒状部31の内径r2と同等以上であるため、改修フランジ部52を既存フランジ部32に密着させなくても排水量の低下は起きにくい。しかし、改修フランジ部52を既存フランジ部32に密着させることで、排水が逆流した際に下地1内側に漏水する危険を低減できるために好ましい。図1においては改修フランジ部52と改修防水シート40の接合部から漏水した場合、侵入した水が改修フランジ部52と既存フランジ部32の界面から下地1内側に侵入することを防ぐことができる。
ここで図3のように、既存ドレイン30の下地側を外側とした際の排水が流れる内側に、凸状部33が設けられている場合がある。この凸状部33は既存ドレインを補強するためのリブである凸状部33aや図示しないがストレーナーを固定するための接合部といったものがある。この凸状部33に対応させて改修ドレイン50を成形することで、凸状部33により改修ドレイン50が既存ドレイン30から浮いてしまうのを防止し、改修ドレイン50を既存ドレイン30に密着することができる。
図3においては、既存ドレイン30の既存筒状部31の内側に凸状部33aが有り、改修筒状部51はそれに対応して密着されている。本実施形態では改修筒状部51の凸状部33aと対応する位置にはめ込み部53(53a)を有し、改修筒状部51を既存筒状部31に挿入する際にはめ込み部53aに凸状部33aがはめ込まれている。これにより、既存筒状部31に凸状部33aがあっても改修筒状部51が密着して配置され、改修筒状部51が既存筒状部31から浮いて改修筒状部51の内径が小さくなることが防止される。
ここで、改修ドレイン50は軟質樹脂で成形されているため、改修ドレイン50が凸状部33に対応して変形することも可能であるため、はめ込み部53を設けなくてよい。特に凸状部33が小さくはめ込み部53を設けなくても改修ドレイン50の既存ドレイン30からの浮きが小さい場合にははめ込み部53を設けなくてもよい。
また、凸状部33が既存ドレイン30の既存フランジ部32に設けられている場合には改修筒状部51の内径が小さくならなければ、はめ込み部53を設けなくてもよい。特に既存フランジ部32にストレーナーを設けるために接続部を有し、この接続部を使用して改修後もストレーナーを設置しない場合、改修筒状部51の内径が小さくならなければ、はめ込み部53を設けなくてもよい。
一方、凸状部33が既存フランジ部32に設けられ、改修筒状部51の内径が小さくならない場合にあっても、はめ込み部53を設けてもよい。これにより、既存フランジ部32の凸状部33が改修フランジ部52のはめ込み部53にはめ込まれることで、既存フランジ部32に改修フランジ部52が密着し、排水の逆流等による漏水を防止することができるために好ましい。特に、凸状部33が既存フランジ部32の端縁部にあり、既存フランジ部32に改修フランジ部52を重ねた際の浮きが既存フランジ部32と改修フランジ部52の端縁部にできる場合にはこの浮きによる漏水を防止するためにはめ込み部53を設けることが好ましい。
図1では改修筒状部51の長さは既存筒状部31とほぼ同等となっているが、図4のように既存筒状部31より改修筒状部51が長くなっていてもよい。これにより、既存ドレイン30と排水管60とのつなぎ目からの漏水を防止しやすくなるため好ましい。
また、図5のように改修筒状部51が既存筒状部31より短くてもよい。これにより改修筒状部51よりも下側すなわち排水管60側は既存筒状部31が現れているため、改修筒状部51よりも下側では改修後の排水孔の内径は既存筒状部31の内径まで広がるため排水量が大きくなり好ましい。排水量が大きくなることで排水が排水孔13から逆流する危険性が低くなる。
さらに、既存ドレイン30は排水孔13から下地表面部11に向けて内径が広がっているため、改修筒状部51をより短くすることで、改修筒状部51の内径もより大きくなり排水量が大きくなる。また、改修筒状部51の長さを既存ドレイン30の内径がよりも広い位置までの長さとすることで改修後の排水孔13の内径が改修前の既存筒状部31の内径とほぼ同じとなる。そのため、改修前後も排水量が大きく変わらず排水が逆流する可能性が低くなる。
改修ドレイン50は既存ドレイン30に密着しているが、改修ドレイン50が既存ドレイン30にはめ込まれるように構成されていることが好ましい。改修ドレイン50は軟質樹脂で成形されているため、柔軟性があり既存ドレイン30と密着性が向上する。ここで、改修ドレイン50と既存ドレイン30との密着は、排水孔13の内径をより大きくし、下地1内部への漏水を防止する効果がある。そのため、改修ドレイン50と既存ドレイン30とのすき間がないように配置されることが好ましく、改修ドレイン50の形状を既存ドレイン30の形状に対応させることが好ましい。したがって、改修ドレイン50が既存ドレイン30にはめ込まれるように構成する場合、改修ドレイン50の全体が既存ドレイン30にはめ込まれることが好ましい。
改修ドレイン50の軟質樹脂は、柔軟性があり改修ドレイン50を既存ドレイン30に挿入する際に改修ドレイン50が既存ドレイン30に密着できる硬さであればよい。たとえば、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂、軟質ポリエチレン系樹脂等の軟質ポリオレフィン系樹脂、軟質アクリル系樹脂、NBRやSBR等のゴム等を用いることができる。中でも軟質ポリ塩化ビニル系樹脂は柔軟性を調整でき、既存防水シート20、改修防水シート40をポリ塩化ビニル系樹脂製とする場合において、改修ドレイン50とこれらを熱融着、溶剤溶着できるために好ましい。
さらに、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂の改修ドレイン50は、既存ドレインを型にたディッピング成形や射出成形等によって得ることができる。
改修ドレイン50の改修筒状部51と改修フランジ部52とは同じ軟質樹脂としてもよいし別の軟質樹脂としてもよい。また、改修ドレイン50の改修筒状部51と改修フランジ部52とは一体的に成形されていることが好ましい。一体的に成形されることで、改修筒状部51と改修フランジ部52とのつなぎ目がなく、改修筒状部51と改修フランジ部52での漏水の危険性がなくなり好ましい。
図1では改修ドレイン部52は既存防水シート20と重ねられるので、改修ドレイン50の改修ドレイン部52の形状は既存防水シート20の厚みに対応して形成することが好ましい。これにより、改修ドレイン部52はより安定して既存フランジ部32と密着される。
改修ドレイン50と既存ドレイン30とを密着させる際に、改修ドレイン50と既存ドレイン30とを接合剤を介して接合してもよい。これにより、より強固に密着するために好ましい。接合剤は改修ドレイン50の全体に使用してもよいし一部に使用してもよい。また、改修筒状部51と改修フランジ52のいずれかに接合剤を使用してもよい。改修筒状部51に接合剤を用いると改修筒状部51を既存筒状部31に充分に密着することができ、改修筒状部51が既存筒状部31から浮いてしまうことを防止できるため好ましい。改修フランジ部52に接合剤を用いると改修フランジ部52を既存フランジ部32に充分に密着することができ、改修フランジ部52の周辺からの水の浸入を防止することができる。
接合剤としては、接着剤や、シーリング剤、粘着剤、粘着テープ、シーラー等を用いることができる。
改修防水シート40は既存防水シート20の上に敷設固定され、改修防水シート40の端縁部が改修フランジ部52の端縁部を覆い接合されている。
既存防水シート20と改修防水シート40との接合は、接着工法でも機械的固定工法でもよい。図1の本実施形態では接着工法を用いて接合を行っている(接着剤は図示なし)。また、既存フランジ部32の端縁部と改修用防水シート40の端縁部との接合は、接着剤を用いてもよいし、熱融着や溶剤溶着を用いてもよい。なお、改修防水シート40は既存防水シート20と同様に排水孔13の部分を除いて既存防水シート20と接合されている。
また、改修防水シート40の端縁部には図1のようにシーラー70で止水処理をさらに施してもよい。
既存防水シート20、改修防水シート40は熱可塑性樹脂製防水シートが好ましく、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系、アクリル系等を使用することができる。さらに、熱可塑性樹脂製防水シートは熱溶融着、溶剤溶着により接合し得るという点からポリ塩化ビニル系樹脂製防水シートがより好ましい。
下地1は特に制限はないが、コンクリート下地等を適用することができる。また、既存ドレイン30を接地固定する際等にモルタル等を用いてもよい。さらに必要に応じ、断熱材等の断熱層を設けたり、無機板や木質板等を用いてもよい。
既存防水シート20と改修防水シート40を機械固定工法で固定する場合には、既存防水シート20と改修防水シート40との間に緩衝シートを敷設してもよい。
次に図1の実施形態にかかる既存ドレイン構造を改修する施工方法について説明する。下地10の排水孔13には既存ドレイン30が挿入され、下地表面部11には排水孔13を除いて既存防水シート20が敷設固定され、既存防水シート20の端縁部が既存フランジ部32の端縁部と接合されて既存ドレイン構造が設けられている。
この既存ドレイン構造を改修する施工方法は以下のとおりである。既存ドレイン30にシーリング剤を塗布し、改修ドレイン50を既存ドレイン30に挿入する。既存防水シート20の上に接着剤を塗布し、排水孔13を除いて改修防水シート40を既存防水シート20の上に貼り付けて接合する。そして、改修防水シート40の端縁部と改修ドレイン50の端縁部とを接合する。
以下、本発明の実施例を説明する。
図1に実施例1に係る断面図を示した。下地10の下地表面部11から内側に向けて排水孔13が設けられている。排水孔13の下地表面部11から見て内側に排水管60が設置され、排水管60の上側(下地表面部11側)に既存ドレインが下地10に固定されている。既存ドレイン30は既存筒状部31が排水孔13に挿入され、排水孔の下地表面部側の近傍12を既存フランジ部が覆っている。そして、ポリ塩化ビニル系樹脂製の既存防水シート20が接着剤により下地表面部11に敷設固定されている。そして既存防水シート20の端縁部が既存フランジ部32の上に端縁部に重ねられ接着剤で接合されている。既存ドレイン30の全体にシーリング剤が塗布され、改修ドレイン50が既存ドレイン30に挿入され、密着し固定されている。改修ドレイン50は軟質ポリ塩化ビニル系樹脂製であり、既存ドレイン30を型にしてディッピング成形により得られている。なお、実施例1の改修ドレイン50は既存ドレイン30の内側部分に成形された部分を用いている。既存ドレイン30を型にして成形されているため改修ドレイン50は既存ドレイン30と密着して固定される。また、既存防水シート20の端縁部の上から改修ドレイン50の改修フランジ部52の端縁部が重ねられ界面に接着剤を塗布することで、接合固定されている。ここで、既存防水シート20と改修ドレイン50はともにポリ塩化ビニル系樹脂製であるので、熱による融着や溶剤溶着による接合を行うこともできる。ポリ塩化ビニル系樹脂製の改修防水シート40は接着剤を介して既存防水シート20の上に接合固定されている。改修防水シート40の端縁部は改修フランジ部52の端縁部の上に重ねられ熱融着により接合されている。そして、改修防水シート40の端部はシーラー70により止水処理されている。さらに図示していないが改修ドレイン50の上にストレーナーが設置される。
次に実施例1の施工方法について図1を用いて示す。
既存ドレイン構造は以下の様に構成されている。下地10の下地表面部11から内側に向けて排水孔13が設けられている。排水孔13の下地表面部11から見て内側に排水管60が設置され、排水管60の上側(下地表面部11側)に既存ドレインが下地10に固定されている。既存ドレイン30は既存筒状部31が排水孔13に挿入され、排水孔の下地表面部側の近傍12を既存フランジ部が覆っている。そして、ポリ塩化ビニル系樹脂製の既存防水シート20が接着剤により下地表面部11に敷設固定されている。そして既存防水シート20の端縁部が既存フランジ部32の上に端縁部に重ねられ接着剤で接合されている。
上記の既存ドレイン構造を改修する施工方法を以下に説明する。既存ドレイン30の全体にシーリング剤を塗布し、改修ドレイン50を既存ドレイン30に挿入し密着させる。既存ドレイン30の既存筒状部31および既存フランジ部32にシーリング剤が塗布されているため改修ドレイン50は既存ドレイン30に充分に密着され固定される。さらに、既存防水シート20の端縁部の上に接着剤を塗布し、その上から改修ドレイン50の改修フランジ部52の端縁部が重ねられて接合固定されている。次に、ポリ塩化ビニル系樹脂製の既存防水シート20の上に接着剤を塗布しポリ塩化ビニル系樹脂製の改修防水シート40を既存防水シート20の上に敷設し圧着して固定する。改修防水シート40の端縁部は改修ドレイン部52の端縁部と重ね、ライスターを用いて熱融着することで、改修防水シート40の端縁部と改修ドレイン部52の端縁部とが接合固定される。そして、改修防水シート40の端部はシーラー70により止水処理を行う。
10 下地
11 下地表面部
12 排水孔の下地表面部近傍
13 排水孔
20 既存防水シート
30 既存ドレイン
31 既存筒状部
32 既存フランジ部
33 凸状部
40 改修防水シート
50 改修ドレイン
51 改修筒状部
52 改修フランジ部
53 はめ込み部
60 排水管

Claims (8)

  1. 下地の下地表面部から内側に向けて設けられた排水孔に挿入される既存筒状部と、前記既存筒状部に連続して前記排水孔の下地表面部側の近傍を覆う既存フランジ部とを有する既存ドレインと、
    前記下地表面部を覆い、前記既存ドレインの端縁部に接合される既存防水シートと、
    前記既存ドレインに密着して配置されるとともに前記既存防水シートと接合される改修ドレインと、
    前記改修ドレインおよび前記既存防水シートに接合される改修防水シートとを備え、
    前記改修ドレインが前記既存筒状部に挿入される改修筒状部と、前記既存フランジ部を覆う改修フランジ部とを有し、前記改修筒状部と前記改修フランジ部とが軟質樹脂で成形された改修ドレイン構造。
  2. 前記改修筒状部が前記既存筒状部に密着し、前記改修フランジ部が前記既存フランジ部に密着している請求項1に記載の改修ドレイン構造。
  3. 前記改修防水シートの端縁部が前記改修ドレインの前記改修フランジ部の端縁部に重ねて接合されている請求項1または請求項2に記載の改修ドレイン構造。
  4. 前記既存ドレインの表面に凸状部を有し、前記改修ドレインが前記凸状部にはめ込まれるはめ込み部を有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の改修ドレイン構造。
  5. 前記改修ドレインが前記既存ドレインにはめ込まれて密着している請求項1から請求項4のいずれかに記載の改修ドレイン構造。
  6. 前記改修ドレインが接合剤を介して前記既存ドレインと接合されている請求項1から請求項5のいずれかに記載の改修ドレイン構造。
  7. 前記改修筒状部が前記既存筒状部より短く設けられている請求項1から請求項6のいずれかに記載の改修ドレイン構造。
  8. 下地の下地表面部から内側に向けて設けられた排水孔に挿入される既存筒状部と、前記既存筒状部に連続して前記排水孔の下地表面部側の近傍を覆う既存フランジ部とを有する既存ドレインと、前記下地表面部を覆い、前記既存ドレインの端縁部に接合される既存防水シートとを有する既存ドレイン構造の改修において、
    前記既存筒状部に挿入される改修筒状部と、前記既存フランジ部を覆う改修フランジ部とを有し、前記改修筒状部と前記改修フランジ部とが軟質樹脂で成形された改修ドレインを既存ドレインに挿入し密着させる工程と、
    既存防水シートの上に改修防水シートを敷設固定する工程と、
    前記改修防水シートと前記改修フランジ部とを接合する工程と、を備える改修ドレイン構造の施工方法。
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Citations (6)

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