JP2016050642A - 金属管の補修工法、複合管及び金属管カバー - Google Patents

金属管の補修工法、複合管及び金属管カバー Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、金属管の外周面に金属管カバーを外嵌する準備工程を最小限にして作業効率を向上できる金属管の補修工法を提供する。【解決手段】内部に液体が流れる金属管の外周面を補修する補修工法であって、金属管の外周面に合成樹脂製の金属管カバーを外嵌する工程と、外嵌された金属管カバーの端部箇所において、当該端部箇所から、当該端部箇所に隣接する金属管カバーと接合される被接着部までを覆うシール部をFRPオーバーレイにより形成する工程とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、金属管の補修工法、複合管及び金属管カバーに関する。
金属製の水管(以下、単に金属管という)は、錆により腐食し水漏れが発生することがある。従来、こうした水漏れに対処するために、建築物全体の金属管を交換する又は金属管の内壁面をライニングするという補修工法が採られていた(例えば、特許文献1参照)。ライニング方法としては、パラシュート工法、ピグ工法など種々有る。
しかしながら、金属管の交換や金属管内のライニングなどの補修工法は、施工中に建築物全体を止水する必要がある。そのため、施工できる時間が限定され施工期間が長期化する問題や、居住者に止水による不便を掛けるという問題があった。
上記問題を鑑みて、金属管の外周面を補修することで建築物全体の止水を必要としない補修工法が開示されている(例えば、特許文献2)。この補修工法は、金属管の外周面に存在する錆などの脆弱箇所に接着剤を塗布し、脆弱箇所以外の周辺部を研磨したうえで、当該脆弱箇所にパッチ部材を貼着する準備工程と、金属管の全外周面に接着剤塗布して金属管カバーを外嵌する外嵌工程とを有する。
特開2012−976号公報 特許第5152883号公報
しかしながら、金属管の外周面に金属管カバーを外嵌する前の準備工程が非常に面倒である。具体的に云うと、金属管に存在する脆弱箇所の全てに接着剤を塗布する作業は、作業者が金属管の外周面を丹念に確認して脆弱箇所を発見しなければならない。また、脆弱箇所を避けて外周面を研磨する作業は、非常に面倒である。更に、脆弱箇所のすべてにパッチ部材を貼着しなければならず、手間と時間が掛かる。
本発明の一つの実施形態の目的は、上記の点を鑑み、金属管の外周面に金属管カバーを外嵌する前の準備工程を無くして作業効率を向上できる金属管の補修工法を提供することにある。
上記課題に鑑み、本発明の一つの実施形態の金属管の補修工法は、
内部に液体が流れる金属管の外周面を補修する補修工法であって、
前記金属管の外周面に合成樹脂製の金属管カバーを外嵌する工程と、
外嵌された前記金属管カバーの端部箇所において、当該端部箇所から、当該端部箇所に隣接する前記金属管カバーと接合される被接着部までを覆うシール部をFRPオーバーレイにより形成する工程と、
を有する。
本発明の一つの実施形態によれば、金属管の外周面に金属管カバーを外嵌する前の準備工程を無くして作業効率を向上できる金属管の補修工法を提供できる。
本発明の一実施形態に係る金属管の補修工法によって補修されている金属管を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る金属管の補修工法によって補修された状態を示す側面図である。 (A)は、図2におけるA−A線断面図である。図3(B)は金属管カバーの接合箇所を説明する部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る金属管の補修工法を、金属管の全長に亘って実施した一例を示す全体側断面図である。 金属管同士の接合箇所における金属管カバーの構成を説明する分解斜視図である。 金属管同士の接合箇所における接合状態を示す側断面図である。 金属管同士の接合箇所において本発明の一実施形態に係る金属管の補修工法が実施された状態を示す全体斜視図である。 バルブ接合箇所の拡大断面図である。 バルブ接合箇所の拡大斜視図である。 接合カバー部に設けられた排水手段の一例を示す拡大側断面図である。 本体カバー部に設けられた排水手段の一例を示す拡大側断面図である。 本体カバー部に設けられた注入手段の一例を示す拡大側断面図である。 接合カバー部に設けられた注入手段の一例を示す拡大側断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の金属管の補修工法を、実施形態により詳細に説明する。なお、図面は、部材もしくは部品間の相対比を示すことを目的としない。したがって、具体的な寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る金属管の補修工法によって補修されている金属管を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る金属管の補修工法によって補修された状態を示す側面図である。図3(A)は、図2におけるA−A線断面図である。図3(B)は、金属管カバーの接合箇所を説明する部分拡大断面図である。
図1に示すように、本発明は、主として上水管や下水管など内部に水が流れる金属管1を補修するための補修工法である。この補修工法は、端的に云うと、金属管1に生じた微小孔や錆つきが進んで破損する可能性が有る脆弱箇所を補修するべく、金属管1の外周面へ金属管カバー2を外嵌するものである。本実施形態の補修工法は、金属管1がポンプなどにより圧力が加えられる圧力配管である場合に好適に使用できる。
金属管カバー2は、金属管1を収容可能な中空部を有する円筒体に形成されている。また金属管カバー2は、合成樹脂とされ、より好ましくは繊維強化プラスティック製(FRP(Fiber Reinforced Plastics))であり、予め工場等で対象となる金属管1の径と形状に合わせて製造されている。厚さは、10mm〜25mm程度である。
金属管カバー2は、円筒体をその延在方向(長手方向)に沿った平面で2等分するように分割されており、上半部2Aと下半部2Bの一組で金属管1を囲んで覆う構成とされている。この分割数は2つに限定されるものではなく、3分割以上に分割しても良い。
図示した金属管カバー2は、特に金属管1の本体部10の外周面を外嵌する本体カバー部201を示している。
本体カバー部201は、円筒体の一部を成す側壁部21と、該側壁部21の延在方向に沿って延びる分割縁部22とを有している。側壁部21は金属管1の外周面に沿う形状とされており、図示例では上下の側壁部21の縦断面形状がそれぞれ半円弧状である(図3参照)。
分割縁部22は、図3(B)に示すように、先端に向かって厚みが狭窄するようにテーパが付けられている。したがって、金属管カバー2の上半部2Aと下半部2Bが金属管1の外周面に配置され、両者の分割縁部22が突き合わされると、突合せ箇所には略V字形状の溝部Vが形成される。この溝部VにFRPオーバーレイが施されてシール部50が形成されることで、金属管カバー2が金属管1の外周面に外嵌される。因みに、図示した溝部Vは略V字型形状であるが、この限りではなく溝型形状などであっても良く、形状は特に限定されない。
また、図示例では金属管1がストレートの場合の本体カバー部201の形状を示したが、L字形の屈曲部や湾曲部、又は径が小さい狭搾部を有する金属管である場合には、前記形状に沿った形状の本体カバー部が形成される。
図4には、本実施形態に係る金属管の補修工法を、金属管1の全長に亘って実施した全体側断面図の一例を示した。図4は、建築物のコンクリート壁3からバルブ4までを繋ぐ金属管1に対して補修工法を実施した一例を示している。
図示した金属管1には、複数の金属管1同士を接合する接合箇所Xと、バルブ4と接続されるバルブ接合箇所Yが存在する。更にいうと、建築物のコンクリート壁3との境界部である基端箇所Zが存在する。以下、上記した各箇所において実施される補修構成について説明する。
図5は、接合箇所Xにおける金属管カバー2の構成を説明する分解斜視図である。図6は、接合箇所Xにおける接合状態(補修状態)を示す側断面図である。また、図7に接合箇所Xにおいて本発明の一実施形態に係る金属管の補修工法が実施された状態の全体斜視図を示した。
上記接合箇所Xは、一方の金属管1の端部に設けられている接合部11(フランジ部)と、他方の金属管1の端部に設けられている接合部11とを合わせてボルト・ナットで接合されている箇所である。金属管1の外周面全体を外嵌するためには、前記接合部11同士が接合(連結)された箇所も覆う必要がある。
本実施形態の金属管カバー2は、前記した金属管1の本体部10を覆う本体カバー部201(図1〜図3で説明した部材)と、金属管1の接合部11同士が接合された箇所を覆う接合カバー部202とを有する構成とされる。したがって、本実施形態の金属管カバー2により金属管1の外周面全体を外嵌して補修できる。
前記した接合カバー部202は、接合部11の外周形状(円形状)に沿う形状で、且つ連結された接合部11の径と厚さより大きく、ボルトナットを収容可能な溝型形状を有している。接合カバー部202は、合成樹脂とされ、より好ましくは繊維強化プラスティック製(FRP)であり、予め工場等で対象となる金属管1の接合部11の径と形状に対応させて製造されている。
また、本体カバー部201と同様に、上半部202Aと下半部202Bの2つに分割されている。上半部202Aと下半部202Bとは、本体カバー部201と同様に金属管1の接合部11同士が接合された箇所の外周面にそれぞれ配置され、接合端部にFRPオーバーレイが施されて接合されている。また、接合端部に分子結合剤を塗布して両者を接合する方法としても良い。
そして、前記した本体カバー部201の端部箇所から、隣接する接合カバー部202の側面部(被接着部に相当)までをシール部51により覆うことで、接合箇所Xの補修が完成する。シール部51はFRPオーバーレイにより形成されている。具体的にはシール部51は、本体カバー部201の端部の一部上面から、当該本体カバー部201と直交する位置に配置される接合カバー部202の側面部の一部までを覆うように形成される。
次に、金属管1とバルブ4が接合されるバルブ接合箇所Yについて説明する。図8にバルブ接合箇所の拡大断面図を示した。図9にバルブ接合箇所の斜視図を示した。図示では説明の関係上、ボルトナットの記載を省略した。
バルブ接合箇所Yは、金属管1の接合部11とバルブ4に設けられた接合部41(フランジ部)とがボルトナットにより接合されている箇所である。バルブ接合箇所Yにおいては、大きなバルブ4の本体部42が近接位置に配置されているため、接合箇所Xで使用された接合カバー部202を用いて金属管1の補修を行うことができない。
したがって、金属管カバー2の本体カバー部201の端部箇所から、金属管1の接合部11の上面(被接着部に相当)までをシール部52により覆うことで、バルブ接合箇所Yの補修を行っている。シール部62は、FRPオーバーレイにより形成される。具体的には、シール部52は、本体カバー部201の端部の一部上面から、金属管端部の露出箇所を経て、当該本体カバー部201と直交する位置に配置された接合部11の上面部までを覆うように形成されている。
次に、建築物のコンクリート壁3との境界部である基端箇所Zについて説明する。
図4に示したように、金属管1の基端箇所Zは、コンクリート壁3から金属管1が突き出た箇所である。この基端箇所Zは、コンクリート壁3が近接位置にあるため、接合箇所Xで使用された接合カバー部202を用いて金属管1の外周面を補修することができない。
したがって、金属管カバー2の本体カバー部201の端部箇所から、コンクリート壁3の側面部(被接着部に相当)までをシール部53で覆うことで、基端箇所Zの補修を行っている。
シール部53はFRPオーバーレイにより形成されている。具体的には、シール部53は、本体カバー部201の端部の一部上面から、当該本体カバー部201と直交する位置に配置されたコンクリート壁3の側面部の一部までを覆うように形成されている。
<補修工法>
次に、本発明の一実施形態に係る金属管1の補修工法の各工程を説明する。
金属管1に存在する微小孔や、腐食が進んで小孔が開き易くなっている脆弱箇所を補修するには、以下のような工程にしたがって行う。なお、補修の間、金属管1内を流れる水を止水する必要は無い。
(1)外嵌工程
金属管1の外周面に、FRP製の金属管カバー2を外嵌する外嵌工程が行われる。この外嵌工程の手順は、金属管1の本体部10と、接合部11同士の接合箇所Xにおいて相違するため別々に説明する。
(本体部)
金属管1の本体部10においては、図1〜3に示したように、金属管カバー2の本体カバー部201を成す上半部2Aと下半部2Bを金属管1の外周面を覆うように配置する。このとき図3(B)に示すように、上半部2Aと下半部2Bの両分割縁部22が突き合うように配置して、突合せ箇所に溝部Vを形成しておく。突き合わせ箇所は、必ずしも上半部2Aと下半部2Bの両分割縁部22同士が接触していなくても良い。
そして、形成された溝部Vに、FRPオーバーレイを施してシール部50を形成することで、金属管1の本体部10に金属管カバー2を外嵌する。溝部Vに施されるFRPオーバーレイは、溝部Vを埋めるのみならず、溝部Vの周辺箇所が所定の厚みDを有するようになるまで行われる。所定の厚みDとは、例えば金属管カバー2が有する厚さ10mm〜25mm程度である。FRPオーバーレイとは、繊維シートの載置と合成樹脂材の塗布を繰り返し行って現場でFRPを製造することを指す。
(接合箇所X)
接合箇所Xにおいては、図5〜図7に示すように、金属管カバー2の接合カバー部202を成す上半部201Aと下半部201Bとを、金属管1の接合部11同士を接合した箇所の外周面を覆うように配置する。そして、接合カバー部202を成す上半部201Aと下半部201Bの接合面に、FRPオーバーレイを施して接合することが行われる。また、接合端面に分子結合剤を塗布して接合する方法としても良い。
(2)端部補修工程
次に、金属管カバー2の端部箇所において、当該端部箇所から、当該端部箇所に隣接する金属管カバー2と接合される被接着部までをFRPオーバーレイにより覆う端部補修工程が行われる。端部補修工程は、端的に云うと、オーバーレイ工程により端部箇所にシール部を形成することによりなされるが、図4に示した金属管1の接合箇所X、バルブ接合箇所Y、基端箇所Zにおいて手順が若干相違する。したがって、以下にそれぞれの箇所毎に端部補修の工程を説明する。
(接合箇所X)
先ず、接合箇所Xにおける端部補修の工程を説明する。
接合箇所Xにおける金属管1の端部補修は、図6に示すように、金属管カバー2の本体カバー部201の端部箇所から、隣接に位置する接合カバー部202の側面部までをシール部51により覆うことにより行う。シール部51は、FRPオーバーレイにより形成する。
因みに、シール部51は、本体カバー部201の端部の一部上面と、当該本体カバー部201と直交する位置に配置される接合カバー部202の側面の一部とを覆うように形成される。前記本体カバー部201と前記接合カバー部202とは、必ずしも部材同士が接触している必要は無く、シール部51を介して接続されていれば良い。
(バルブ接合箇所Y)
次に、バルブ接合箇所Yにおける端部補修の工程を説明する。
バルブ接合箇所Yにおける金属管1の端部補修は、図8、図9に示すように、金属管カバー2の本体カバー部201の端部箇所から金属管端部の露出箇所を経て、接合部11までをシール部52により覆うことにより行う。シール部52は、FRPオーバーレイにより形成する。
因みに、シール部52は、本体カバー部201の端部の一部上面から、当該本体カバー部201と直交する位置に配置された接合部11の上面部までを覆うように形成される。シール部52を形成する際には、接合部11の各ボルト孔に挿入されているボルトを一旦外し、接合部11の表面を研磨して錆を落とすことが行われる。
(基端箇所Z)
次に、コンクリート壁3との境界部である基端箇所Zにおける端部補修の工程を説明する。
基端箇所Zにおける金属管1の端部補修は、図4に示すように、金属管カバー2の本体カバー部201の端部箇所から、コンクリート壁3の側面部までをシール部53により覆うことにより行う。シール部53は、FRPオーバーレイにより形成する。
因みに、シール部53は、本体カバー部201の端部の一部上面と、当該本体カバー部201と直交するコンクリート壁3の側面の一部とを覆うように形成される。シール部53を形成する際には、コンクリート壁3の表面を研磨しておくことが行われる。
上記してきたように本実施形態に係る金属管1の補修工法は、金属管1の外周面にFRP製の金属管カバー2を外嵌する外嵌工程と、金属管カバー2の端部箇所において、端部箇所から隣接する被接着部までをシール部(FRPオーバーレイ)により覆う端部補修工程とから成っている。
したがって、金属管カバー2を金属管1へ取り付ける準備工程の必要が無くなり、作業効率が飛躍的に向上する。また、金属管カバー2の全ての端部箇所にFRPオーバーレイを施して、隣接する被接着部と一体的に連結するため、金属管1からの漏水を外部に漏れ出ることを確実に防止することができる。また、止水機能は金属管カバー2とFRPオーバーレイのみにより実現でき、従来の補修工法に比して部材点数が少なく、且つ工程数も少なくできるため作業時間の短縮化とコストの削減をならしめる。
(変形例1)
次に、金属管カバー2の変形例を説明する。
金属管カバー2には、金属管1の外周面に漏れ出た液体を排水する排水手段6を設けることができる。図4又は図10に、接合カバー部202に排水手段6を設けた一例を示した。
排水手段6は、特に図10に細示するように、接合カバー部202の重力方向に対して下面位置に設けられている。図示例で重力方向とは上下方向である。
排水手段6は、接合カバー部202の下面位置に貫通状態で配置される排水管60と、排水管60の下端部と接続されたノズル部61とを有している。排水管60の上端部と、接合カバー部202の下面の貫通箇所とはシール部54で覆われていることが好ましい。このシール部54もFRPオーバーレイにより形成される。したがって、金属管1から液体が漏れ出ていると、排水手段6のノズル部61を解放すると液体が排出されるので、金属管1の漏洩の有無を判断することができる。
(変形例2)
図10は、排水手段6を金属管カバー2の接合カバー部202に設けた例を示したが、この限りではない。図11に示すように金属管カバー2の本体カバー部201に設けて実施しても良い。
即ち、本体カバー部201の所定の下面位置に排水手段6を設けた例である。この排水手段6は、変形例1と変形例2に記載の何れか1を設けても良いし、両方を組み合わせて設けることもできる。
(変形例3)
金属管カバー2には、液体を注入する注入手段7を設けることができる。注入手段7は、金属管カバー2の内側面と金属管1の外周面との間に液体を注入可能に設置される。液体とは、例えば、水、パラフィン液などである。
図4の右上箇所に、金属管カバー2の本体カバー部201の重力方向に対して上面位置に設けた注入手段7を示した。具体的に、注入手段7は、図12に示すように本体カバー部201の所定の上面位置に貫通状態で配置された注入管70と、注入管70の上方位置に当該注入管70の上方開口部を塞ぐ蓋材71とを有している。蓋材71は着脱可能な構成とされている。注入管70の下端部と、接合カバー部202の上面の貫通箇所とはシール部55で覆われていることが好ましい。このシール部55もFRPオーバーレイにより形成される。
したがって、上記構成の金属管カバー2を金属管1の外周面に外嵌し、シール部51〜55などを形成して補修した後、注入手段7の蓋材71を外し、注入管70へ液体を注入することにより、金属管カバー2の内側面と金属管1の外周面との間の止水状態を確認することができる。
(変形例4)
図12は、注入手段7を金属管カバー2の本体カバー部201に設けた一例を示したが、この限りではない。図13に示すように金属管カバー2の接合カバー部202に設けて実施しても良い。
即ち、接合カバー部202の重力方向に対して上面位置の所定の箇所に注入手段7を設けた例である。この注入手段7は、変形例3と変形例4に記載の何れか1を設けても良いし、両方を組み合わせて設けることもできる。
以上、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明した。なお、上記の記載は、実施形態を理解するためのものであり、実施形態の範囲を限定するものではない。更に、上記の複数の実施形態は、相互に排他的なものではない。したがって、矛盾が生じない限り、異なる実施形態の各要素を組み合わせることも意図しており、特許請求の範囲に記載された開示の技術の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 金属管
10 本体部
11 接合部
2 金属管カバー
2A 上半部
2B 下半部
21 側壁部
22 分割縁部
201 本体カバー部
202 接合カバー部
3 コンクリート壁
4 バルブ
50、51、52、53、54、55 シール部
6 排水手段
7 注入手段

Claims (9)

  1. 内部に液体が流れる金属管の外周面を補修する補修工法であって、
    前記金属管の外周面に合成樹脂製の金属管カバーを外嵌する工程と、
    外嵌された前記金属管カバーの端部箇所において、当該端部箇所から、当該端部箇所に隣接する前記金属管カバーと接合される被接着部までを覆うシール部を、FRPオーバーレイにより形成する工程と、
    を有することを特徴とする金属管の補修工法。
  2. 前記合成樹脂はFRPであることを特徴とする請求項1に記載の金属管の補修工法。
  3. 前記金属管カバーは、前記金属管の外周面に沿う形状に形成され、且つ当該金属管カバーの延在方向に沿って延設された分割縁部を有する少なくとも2つに分割されており、
    前記分割縁部同士を突き合わせた箇所を覆うシール部をFRPオーバーレイにより形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の金属管の補修工法。
  4. 前記金属管カバーは、前記金属管の本体部を覆う本体カバー部と、前記金属管同士を接合する接合部の接合箇所を覆う接合カバー部とを有しており、
    前記本体カバー部の端部箇所において、当該端部箇所から、当該端部箇所に隣接する前記接合カバー部の被接着部までを覆うシール部をFRPオーバーレイにより形成することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の金属管の補修工法。
  5. 前記金属管カバーに、前記金属管の外周面に漏れ出た液体を排水する排水手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の金属管の補修工法。
  6. 前記金属管カバーに、前記金属管カバーの内側面と前記金属管の外周面との間に液体を注入する、注入手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の金属管の補修工法。
  7. 前記金属管カバーは、10mm〜25mmの厚さを有することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の金属管の補修工法。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の金属管の補修工法で補修されて得られる、前記金属管と、当該金属管の外周面に外嵌された前記金属管カバーとを有する複合管。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の金属管の補修工法、及び請求項8記載の複合管に使用するための請求項1〜7のいずれか一項に記載の金属管カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021152330A (ja) * 2016-09-27 2021-09-30 株式会社水道技術開発機構 短管取付け工法

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