JP2012127381A - 管路の補修方法 - Google Patents

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信二 大西
Akihiko Okamura
昭彦 岡村
Masahiro Kurata
正博 倉田
Yuki Sasaki
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Abstract

【課題】金網と補修材とを一体化させることによって補修材の保形性を高め、硬化性充填材の充填圧力により補修材が変形することを防止することが可能な、管路の補修方法を提供すること。
【解決手段】本管P1内に筒状の金網1を設置した後、硬化性樹脂液が含浸された筒状の補修材2を、その内外面を反転させながら金網1の内側に挿入する。さらに、硬化性樹脂液を硬化させて補修材2を金網1に接着した後に、本管P1の内面と補修材2との間に硬化性充填材3を充填する。
【選択図】図8

Description

本発明は、管路の補修方法に関し、特に、管路内に筒状の補修材を挿入した後に、管路内面と補修材との間に硬化性充填材を充填して補修する方法に関する。
老朽化した下水道管等の既設管路を補修する方法として、従来から、管路内に筒状の補修材を挿入した後、管路の内面と筒状の補修材との隙間にモルタルやセメントミルク等の硬化性充填材を充填し硬化させることで、管路の内側に筒状の補強構造を構築する方法が知られている。
その中でも、特許文献1に開示されている補修方法においては、まず、管路内に筒状の金網(鉄条筒)を挿入してから、その内側に筒状の補修材(内挿管)を挿入し、その上で、管路内面と補修材との間にセメントミルクを充填している。これにより、管路内面と補修材との間に金網によって補強されたセメント層を形成している。
特開昭56−131879号公報
前記特許文献1の補修方法においては、筒状の金網(鉄条筒)とこの金網内に挿入された補修材とが一体化されておらず、金網は補修材の保形性向上には何ら寄与していない。そのため、硬化性充填材が補修材の外側に充填されたときにその充填圧力によって補修材が押し潰されるように変形してしまう虞がある。
上記の問題に関して、補修材内にエア等の流体を供給して内圧を作用させるなどして補修材の保形性を高め、充填材の充填圧力による補修材の変形を防止することは可能ではあるが、工程が余分に増えて補修に要する時間が長くなる。また、補修材として、剛性が高く保形性を備えたものを使用することも考えられるが、このような補修材は扁平に折り畳むことができずに嵩張り、長尺なままでは運搬できないことから長さを短くせざるを得ない。従って、長尺な補修材を使用して長い距離を一度に補修するということができなくなるために作業効率が悪くなり、その結果、やはり補修に要する時間が長くなってしまう。
本発明の目的は、金網と補修材とを一体化させることによって補修材の保形性を高め、硬化性充填材の充填圧力により補修材が変形することを防止することが可能な、管路の補修方法を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の管路の補修方法は、管路内に筒状の金網を設置し、硬化性樹脂液が含浸された筒状の補修材を、その内外面を反転させながら前記金網の内側に挿入し、前記硬化性樹脂液を硬化させて前記補修材を前記金網に接着した後に、前記管路内面と前記補修材との間に硬化性充填材を充填することを特徴とするものである。
本発明によれば、管路の内側に、硬化性樹脂液が硬化した剛直な筒状の補修材と、この補修材と管路の内面との隙間に形成され、金網によって補強された硬化性充填材の層とを有する、強固な補強構造が構築される。
ここで、筒状の補修材は、管路内への設置後に硬化性樹脂液を硬化させることによってそれ自体の保形性が高くなる。また、筒状の補修材を、その内外面を反転させながら筒状の金網内に挿入する方法を採用することで、金網とほぼ同じ径を有する補修材を金網内にスムーズに挿入することができ、挿入後には補修材が金網に密着して両者が一体化する。さらに、補修材に含浸された硬化性樹脂液によって補修材と金網とが接着されることによって両者の一体性が高まる。従って、硬化性充填材の充填時にその充填圧力によって補修材が変形することが防止される。尚、筒状の補修材は、硬化性樹脂液が硬化することによって高い保形性を発現すればよく、硬化性樹脂液が硬化する前は補修材自体には高い保形性は要求されないことから、長尺なまま折り畳んで運搬することが可能となる。
第2の発明の管路の補修方法は、前記第1の発明において、筒状の前記金網には、径方向外側に突出する突起が周方向に複数設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、金網に周方向に設けられた複数の突起によって、金網が管路内の中央位置に保持されるため、硬化性充填材の充填時に金網及び補修材が浮き上がることが防止される。また、管路の内面と金網との間に周方向にわたって一定の隙間が確保されることから、硬化性充填材の充填厚みを周方向に均一にすることができる。
第3の発明の管路の補修方法は、前記第1又は第2の発明において、前記管路には分岐管が接続されており、前記分岐管に分岐管閉塞用のプラグを挿入するとともに、前記管路内に設置した前記金網の、前記管路の前記分岐管との接続口を覆う部分を、前記補修材を前記金網の内側に挿入する前に切断して除去することを特徴とするものである。
本発明によれば、分岐管内にプラグを挿入してから、管路の内面と補修材との間に硬化性充填材を充填することで、硬化性充填材が分岐管内に入り込むことが防止される。また、補修材を金網の内側に挿入する前に、分岐管との接続口を覆う部分の金網を予め除去しておくことで、硬化性充填材の硬化後に分岐管からプラグを取り外す際に、硬化性充填材に埋め込まれている金網を切断するという面倒な作業が不要となり、プラグの取り外し作業が容易になる。
第4の発明の管路の補修方法は、前記第3の発明において、前記金網の設置後にこの金網の前記接続口を覆う部分を除去してから、前記プラグを前記管路側から前記分岐管へ挿入するとともに、前記プラグの基端部を前記接続口から前記金網を越えて前記管路内に突出させ、前記金網の内側に挿入した前記補修材を、前記管路内に突出した前記プラグの基端部に接触させることを特徴とするものである。
本発明によれば、金網設置後に接続口を覆う部分を除去した後、プラグを分岐管に挿入したときに、このプラグの基端部を接続口から金網を越えて管路内へ突出させる。そして、次に補修材を金網の内側に挿入したときに、金網が一部除去された位置において補修材がプラグと直接接触する。従って、金網が一部除去されていても、この部分の補修材には硬化性充填材の充填圧力が作用しないことから、補修材が変形することがない。
補修時における本管(下水道管)内の状態を示す断面図である。 金網及び補修材の設置時における本管内を示す図であり、(a)は本管の一部切欠斜視図、(b)は本管の断面図である。 分岐管へのプラグ挿入時の、本管と分岐管との接続部分の断面図である。 補修材の斜視図である。 補修材への樹脂含浸の工程を示す図である。 補修材設置後における、本管と分岐管との接続部分の断面図である。 補修材の挿入完了状態における本管の断面図である。 硬化性充填材の充填時における本管内を示す図であり、(a)は本管の一部切欠斜視図、(b)は本管の断面図である。 硬化性充填材3の充填後における本管と分岐管との接続部分の断面図である。 変更形態における本管の一部切欠斜視図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、地中に埋設された既設の下水道管(以下、本管ともいう)の内面を補修する際に、本発明を適用した一例である。図1は、補修時における本管P1内の状態を示す断面図である。本実施形態では、中に作業員が入って作業できる、管径が800〜2000mm程度の大径の下水道管を特に対象としている。
図1に示すように、地中に埋設された本管P1(管路)には2つのマンホールMが接続されている。また、2つのマンホールMの間において本管P1からは上方に延びる分岐管P2が分岐しており、この分岐管P2は各家庭に設置されている家庭桝11に接続されている。本実施形態では、2つのマンホールMに挟まれた本管Pの補修を行うが、本管P内には下水Wが流れていることから、図1に示すように、本管Pの補修区間の上流側に止水装置10を設置して下水Wを堰き止め、補修区間内に下水Wが存在しない状態で補修を行う。
本実施形態の補修方法では、本管P1の上記補修区間内にマンホールMから筒状の金網1を設置した後に、この金網1内に、筒状の補修材2をその内外面を反転させながら挿入する。補修材2の設置後、補修材2と本管P1の内面との間に、図示しないポンプに接続されたホース12を介してモルタル等の硬化性充填材3を充填し、硬化性充填材3を硬化させる。これにより、本管P1の内側に、補修材2と、金網1によって補強された硬化性充填材3の層を有する、強固な補強構造を構築する。
本実施形態の本管P1の補修方法について、以下順を追って詳細に説明する。まず、本管P1内に金網1と補修材2を設置する工程について説明する。図2は、金網1及び補修材2の設置時における本管P1内を示す図であり、(a)は本管P1の一部切欠斜視図、(b)は本管P1の断面図である。
筒状の金網1はマンホールMから本管P1内に搬入する。尚、金網1を構成する線材同士がずれないように、交点を溶接等で止めておくことが好ましい。
また、筒状の金網1の本管P1内への設置は、例えば、所定幅に切断したシート状の金網1をマンホールから本管P1内に搬入し、本管P1内において作業員が金網1を丸めて両端部を接合して所定径の筒状に形成するという作業を繰り返すことによって、本管P1全長にわたって金網1を設置することができる。あるいは、円弧状の複数枚の金網片を本管P1内で周方向に連結することによって筒状に金網1に形成してもよい。または、事前に長尺な筒状に形成した金網1をマンホールMから本管P1内にワイヤ等で引き込んで一度に設置するようにしてもよい。
また、図2に示すように、金網1には、径方向外側へそれぞれ突出する複数の突起5が周方向に適当間隔を空けて設けられている。これら複数の突起5が本管P1の内面にそれぞれ当たってスペーサーの役割を果たすことで、金網1が、本管P1と軸心が一致した状態で本管P1内の中央位置に保持される(センタリング)。尚、突起5の形状や材質は特に問わないが、突起5によって本管P1の内面が傷つくことがないように、合成樹脂やゴム等の低剛性(低硬度)の材料で突起5を形成することが好ましい。
また、図1に示されるように、本管P1の補修区間からは、家庭桝11に接続される分岐管P2が分岐している。そして、本実施形態では、上記金網1を本管P1内に設置した段階で、本管P1側から分岐管P2へ硬化性充填材3が入り込むことを防ぐ、分岐管P2閉塞用のプラグ6を分岐管P2に挿入する。図3は、分岐管P2へのプラグ6の挿入時の、本管P1と分岐管P2との接続部分の断面図である。ここでは、金網1を設置した後、図3に示すように、金網1の、分岐管P2と本管P1との接続口7を覆う部分1aを切断して除去した上で、本管P1側から分岐管P2へプラグ6を挿入する。また、このプラグ6は、その基端側に設けられた鍔部6aが、接続口7から金網1を越えて本管P1内に突出するように設置する。
図4は補修材2の斜視図である。図4に示すように、補修材2は、ポリエステル繊維などの経糸及び緯糸によって織成された筒状織物であるジャケット13と、このジャケット13の外側に重ねて設けられた、低密度ポリエチレンなどの合成樹脂材料からなる筒状の樹脂層14とを有する。さらに、この補修材2のジャケット13には、エポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂などの硬化性樹脂液が含浸されている。
図5は、補修材2への樹脂含浸の工程を示す図である。上述した補修材2はリール30に巻回されている。そして、リール30から補修材2をその外側の端部から引き出すともに、この端部から内部に硬化性樹脂液31を注入し、樹脂液31が注入された部分をローラーコンベヤ32によって搬送する。さらに、補修材2をローラーコンベヤ32の搬送方向下流側に位置する1対のニップローラ33で絞って、樹脂液31の含浸量を調整した後、圧力容器34内に収容されたリール(図示省略)に巻回して収納する。
また、補修材2は、筒状に形成された金網1の径よりもやや小さい径のものを使用する。そして、補修材2を、その内外面を反転させながら金網1の内側に挿入させ、内圧によって径を膨張させて貼り付ける(反転工法)。より詳細には、図2(b)に示すように、補修材2に加圧エア等の流体圧力を作用させ、先端の反転部分2aを本管P1の長さ方向に進行させていくことで、補修材2の内外面を反転させる。この反転工法を採用することによって、金網1に近い径を有する補修材2を金網1内にスムーズに挿入することができる。このようにして金網1内に反転挿入された補修材2の外面(図4のジャケット13)は金網1に密着し、補修材2と金網1とが一体化する。
また、図6は、補修材2の設置後における、本管P1と分岐管P2との接続部分の断面図である。前述したように、分岐管P2内に挿入されたプラグ6が、その一部(鍔部6a)が金網1を越えて本管P1内に突出している。そのため、図6に示すように、金網1の内側に挿入された補修材2は、金網1が一部除去された位置においてプラグ6の鍔部6aに直接接触することになる。
図7は、補修材2の挿入完了状態における本管P1の断面図である。補修材2の端部2bは縫製されて反転しないようになっており、この端部2bが本管P1とマンホールMとの接続口に達したときに補修材2の反転挿入が完了する。補修材2の挿入が完了したら、補修材2に含浸されている硬化性樹脂液を硬化させる。常温硬化性の硬化性樹脂液を使用する場合は、図7のように、補修材2内が密閉されて内圧が作用している状態で一定時間放置することで、硬化性樹脂液を硬化させる。また、熱硬化性の硬化性樹脂液を使用する場合には、補修材2内に加熱エア等の加熱流体を供給して補修材2を内側から加熱することによって、補修材2中の熱硬化性樹脂を硬化させる。このように、硬化性樹脂液を硬化させることで、筒状の補修材2が強度の高い剛直な管となる。さらに、硬化性樹脂液の硬化によって補修材2と金網1とが接着されることになり、両者の一体性が高まる。
尚、上述した硬化性樹脂液の含浸工程(図5参照)において、ニップローラ33の絞り量を調整する(絞りを少し緩める)ことによって、補修材2にやや多めの量(ジャケット13に含浸される量を超える量)の硬化性樹脂液を含ませることが好ましい。これにより、補修材2の表面にも硬化性樹脂液が存在する状態となり、補修材2と金網1とを確実に接着することができる。
次に、本管P1の内面と補修材2の外面との隙間にモルタル等の硬化性充填材3を充填する。図8は、硬化性充填材3の充填時における本管P1内を示す図であり、(a)は本管P1の一部切欠斜視図、(b)は本管P1の断面図である。図8に示すように、まず、本管P1とマンホールMとの接続口に、補修材2の両端において本管P1内面との隙間を塞ぐように妻型枠16を設置する。次に、補修材2の一部に内側から貫通孔をあけ、この孔に、硬化性充填材3を注入するポンプ(図示省略)と接続されたホース12を接続する。そして、ポンプから送り出される硬化性充填材3を、ホース12を介して補修材2と本管P1の内面との隙間に充填する。その後、一定時間放置することにより硬化性充填材3を硬化させる。これにより、本管P1の内側に、硬化性樹脂液が硬化した剛直な補修材2と、この補修材2と本管P1の内面との隙間の、金網1で補強された硬化性充填材3の層とを有する、強固な補強構造が構築される。
ここで、硬化性充填材3の充填時には、筒状の補修材2の外周面には硬化性充填材3の充填圧力が作用する。しかし、前述したように、筒状の補修材2は含浸された硬化性樹脂液が硬化して、剛直で保形性の高い管となっている上、さらに、その外側の筒状の金網1と接着されて一体化している。そのため、硬化性充填材3の充填圧力によって補修材2が変形することが防止される。尚、金網1を構成する線材が細いものであるほど、樹脂が線材を包み込み、金網1と補修材2の接着が良くなる。
また、筒状の補修材2は、硬化性樹脂液が硬化することによって高い保形性を発現すればよく、樹脂液が硬化する前の補修材2自体には高い保形性は要求されないことから、長尺なままで折り畳んで運搬することが可能となる。従って、長尺な補修材2を用いて本管P1の長い距離を一度に補修することが可能となり、作業効率が向上して単位長さ当たりの補修時間を短くすることができる。
また、筒状の金網1は、径方向外側に突出する複数の突起5によって本管P1の中央位置に保持されており(センタリング)、硬化性充填材3の充填時に金網1及び補修材2が浮き上がることが防止される。また、金網1が本管P1内でセンタリングされていることで、金網1に密着して一体化された補修材2と本管P1の内面との隙間、即ち、硬化性充填材3の充填厚みが周方向に均一となるため、硬化性充填材3の層の強度が高くなる。尚、複数の突起の高さは全て等しくする必要はなく互いに異ならせてもよい。例えば、上下、あるいは、左右で突起の高さを変えることで、硬化性充填材3の充填厚みを意図的に異ならせるようにしてもよい。
また、図9は、硬化性充填材3の充填後における本管P1と分岐管P2との接続部分の断面図である。図9に示すように、硬化性充填材3の充填前に、金網1の接続口7を覆う部分が除去されて、本管P1から分岐する分岐管P2内にプラグ6が挿入されて分岐管P2が閉塞されているため、硬化性充填材3が本管P1側から分岐管P2に入り込むことが防止される。また、プラグ6の基端部(鍔部6a)が金網1を越えて本管P1内に突出しており、この鍔部6aが補修材2と直接接触した状態で硬化性充填材3が充填される。従って、接続口7を覆う部分において金網1が除去されていても、補修材2がプラグ6と直接接触しているために硬化性充填材3の充填圧力が作用せず、補修材2が変形することがない
また、このプラグ6は、硬化性充填材3が硬化した後に、本管P1内から補修材2の一部を切除して本管P1側から取り外す。ここで、本実施形態では、金網1の、本管P1と分岐管P2の接続口7を覆う部分を、補修材2の挿入前に先立って除去しており、また、プラグ6の鍔部6aが金網1を越えて突出しているために金網1内に挿入された補修材2と接触している。そのため、補修材2を一部切除するのみでプラグ6を露出させることができ、さらに、硬化性充填材3に埋め込まれている金網1を切断するという面倒な作業が不要となるため、プラグ6の取り外し作業が容易である。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では1枚の金網1を本管P1内に設置していたが、必要とされる強度に応じて、複数枚の金網1を重ねて設置してもよい。また、図10に示すように、金網1に加えて、鋼棒等からなる筒状の補強枠20を金網1の外側に設置して、さらなる強度向上を図るようにしてもよい。
2]補修材としては、不織布を用いたものであってもよい。例えば、不織布の表面が樹脂層で被覆されて筒状に丸められたものや、筒状織物のジャケットに不織布が重ねられたものであってもよい。
3]分岐管P2へのプラグ6の取付に関して、前記実施形態の図3で示すように、本管P1内に金網1を設置して、この金網1の分岐管P2との接続口7を覆う部分を除去してからプラグ6を挿入するのではなく、先にプラグ6を分岐管P2に挿入してから本管P1内に金網1を設置してもよい。この場合でも、硬化性充填材3の充填硬化後におけるプラグ6の取り外し作業を容易にするために、金網1の設置後に接続口7を覆う部分を切断して除去した上で、補修材2を金網1の内側に挿入することが好ましい。
4]以上説明した実施形態及びその変更形態は、本発明を下水道管の補修に適用した例であるが、例えば、上水道管やガス管など、下水道管以外の既設管路の補修に本発明を適用することも可能である。
1 金網
2 補修材
3 硬化性充填材
5 突起
6 プラグ
6a 鍔部
7 接続口
31 硬化性樹脂液
P1 本管
P2 分岐管

Claims (4)

  1. 管路内に筒状の金網を設置し、
    硬化性樹脂液が含浸された筒状の補修材を、その内外面を反転させながら前記金網の内側に挿入し、
    前記硬化性樹脂液を硬化させて前記補修材を前記金網に接着した後に、前記管路内面と前記補修材との間に硬化性充填材を充填することを特徴とする管路の補修方法。
  2. 筒状の前記金網には、径方向外側に突出する突起が周方向に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の管路の補修方法。
  3. 前記管路には分岐管が接続されており、
    前記分岐管に分岐管閉塞用のプラグを挿入するとともに、
    前記管路内に設置した前記金網の、前記管路の前記分岐管との接続口を覆う部分を、前記補修材を前記金網の内側に挿入する前に切断して除去することを特徴とする請求項1又は2に記載の管路の補修方法。
  4. 前記金網の設置後にこの金網の前記接続口を覆う部分を除去してから、前記プラグを前記管路側から前記分岐管へ挿入するとともに、前記プラグの基端部を前記接続口から前記金網を越えて前記管路内に突出させ、
    前記金網の内側に挿入した前記補修材を、前記管路内に突出した前記プラグの基端部に接触させることを特徴とする請求項3に記載の管路の補修方法。
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