JPH1054488A - 管体接続構造 - Google Patents

管体接続構造

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JPH1054488A
JPH1054488A JP8210934A JP21093496A JPH1054488A JP H1054488 A JPH1054488 A JP H1054488A JP 8210934 A JP8210934 A JP 8210934A JP 21093496 A JP21093496 A JP 21093496A JP H1054488 A JPH1054488 A JP H1054488A
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ring
tube
male
groove
female
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JP8210934A
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English (en)
Inventor
Takehiko Nohara
剛彦 野原
Takayuki Iohara
登之 庵原
Hiroyuki Aisaka
弘之 相坂
Toshio Araki
寿夫 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaido Gas Co Ltd
Original Assignee
Hokkaido Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気密性能を良好に担保出来る管体接続構造の
提供。 【解決手段】 管体メス部50と、これに嵌入接続され
る管体オス部60を具える。管体オス部の外周に内溝6
2を設け、この内溝に爪状ストッパ64を固定させてあ
る。オス部の接続開口端と内溝との間に環状溝68を設
け、この環状溝にU字状Oリング66を、その第1およ
び第2リング片66aおよび66bの結合端66cを開
口端側に向けて、配設しておく。メス部にはストッパを
係止する係止溝56を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、管体接続構造、
特に燃焼機器の給排気部の配管の接続部の構造に適用し
て好適な管体接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃焼機器に使用される給気管
や排気管の管体として種々の構造のものが実用化されて
いる。図5は、現在市販されているこの種の配管の最も
一般的な管体接続構造の一例を示す断面図であり、ま
た、図6は、実開昭62−107189号公報で提案さ
れている従来の管体接続構造の説明に供する断面図であ
る。
【0003】図5に示す従来構造では、管体メス部10
の拡管部(管口径の拡大部)12の接続開口端14に近
い内側に爪状ストッパ16を設けてある。この爪状スト
ッパ16の先端突出部(係止端)16aを接続開口端1
4側とは反対側に管軸oに向けて斜めに突出させてい
る。また、管体メス部10の、管軸oに沿ったストッパ
16よりも奥の内側箇所に、この管体メス部10の内側
から外側へと環状に突出させて形成した環状溝(外ビー
ド)18を設け、この環状溝18内にOリング20を配
設している。
【0004】管体オス部22の先端の接続開口端24に
カールを付け、この先端から適当な距離の箇所に、この
管体オス部22の内側から外側へと環状に突出させて形
成した環状突出部(外ビードを形成している凸部)26
を設け、この環状突出部26を、管体オス部22をメス
部10に嵌入させるときの位置決め手段として用いてい
る。そして、オス部22の、先端と環状突出部26の中
間位置であって、メス部10のストッパ16の係止端1
6aと係合する位置に、オス部22の外側から内側へと
突出させて形成した、環状の係止溝28を設けてある。
【0005】一方、図6の従来構成では、メス部10に
ストッパ16を設ける代わりにオス部22にストッパ3
0を設け、これに対応させて、オス部22に係止溝28
を設ける代わりにメス部10にこのストッパ30を係止
する係止穴(またはスリット)32を設けた構造となっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の従来の管体接続構造には以下のような気密性
能上の問題点があった。
【0007】接続部の変形による気密性能の劣化 管体接続構造の製品としての気密性は、1996年度制
定のJIS(JISS 3025(平成8年3月1日改
正,日本工業標準調査会 審議,日本規格協会 発
行))で規制されていて、接続部を水平状態に設置して
試験したとき、一接続部当たり10mmH2 Oの圧力を
かけたときのガス漏れが、排気に係る部分において0.
5m3 /h以下とされている。しかし、実際の管体接続
部の設置は建物に合わせて施工するため、接続部に無理
な過重が加わり、管体(配管)が斜めに接続され、従っ
て、接続部が変形し気密性能が劣化してしまう。
【0008】Oリングの脱落による気密性能の劣化 上述したJIS規格(JIS S 3025)に規定さ
れているOリングの材質では、シリコンゴムかフッ素ゴ
ムが一般的である。
【0009】a:シリコンゴムの耐熱性はフッ素ゴムと
同等であるが、耐薬品性は遥かに劣る。特に、排ガス中
に含まれる窒素酸化物(NoX )は、ドレン水に溶け込
んで薄い硝酸に変化し、その硝酸に対してシリコンゴム
は劣化する。
【0010】b:また、フッ素ゴムの耐熱性はシリコン
ゴムと同等であるが、耐薬品性は遥かに優れている。特
に、硝酸系の薬品に対して耐性を示す。しかし、低温に
対する性能はシリコンゴムと比較して劣り、零度以下に
なると硬化し、ゴムの特性である弾性が無くなる。
【0011】以上の特性の違いにより、現在はOリング
材料としてフッ素ゴムの使用が主流である。従来構造で
は、Oリングは、管体メス部の内部に取り付けられてい
る。そのため、特に寒冷地特有の問題から、冬期の設置
工事での配管の接続作業中に、オス部のメス部への嵌入
に無理な加重が加わると、フッ素ゴムの弾力性の喪失に
起因すると思われるOリングの外れが生じ、このことを
配管外部からは検知できず、従って、気密性が担保され
ないで施工されてしまう。
【0012】Oリングの取り付け位置による気密性能
の劣化 Oリングの気密性能は、Oリングの線径と、メス部のO
リングを収納する環状溝の内径と、Oリングと当接する
部分でのオス部の外径とによって担保される。しかし、
管体が斜めに接続されて管体接続部に変位が生じると、
オス部が楕円形に変形するため、オス部とOリングとの
当接面に隙間が出来て、その隙間によって気密性能が劣
化してしまう。
【0013】ストッパによる気密性能の劣化 ストッパがメス部に設けられている構造の場合には、メ
ス部とオス部の度重なる接続作業により、堅いストッパ
でオス部の外面を傷つけて変形させてしまい、その結
果、気密性能が劣化してしまう。
【0014】そこで、従来より、気密性能を良好に担保
出来る管体接続構造の出現が望まれていた。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用】この目的の達
成をはかるため、この出願に係る発明者は、種々の研究
と実験を重ねた結果、Oリングを管体オス部の先端側に
設けておいて、その後方の管体オス部の外周にストッパ
を設けておけば、上述した〜の問題点を解決出来る
ことを発見した。
【0016】この発明は、このような発見に基づいてな
されたものであり、従って、この発明は、管体メス部
と、これに嵌入接続する管体オス部とを備える管体接続
構造において、下記のような構成点に特徴を有してい
る。
【0017】すなわち、管体オス部の外周に、外側から
内側へと突出させて、設けられた内溝と、この内溝に固
定された爪状ストッパと、この管体オス部の接続開口端
と前記内溝との間の、管体オス部の外周に、外側から内
側へと突出させて、設けられた環状溝と、この環状溝に
設けられたOリングと、管体メス部の内周に、内側から
外側へと突出させて、設けられていて前述のストッパを
係止する係止溝とを備える点にある。
【0018】このような構造によれば、管体中を流れる
ガスや管体中に生ずるドレン等の漏れを防止する気密封
止機構を、環状溝と、Oリングと、管体メス部の内周面
と、係止溝とで主として構成している。特に、環状溝と
係止溝は、メス部およびオス部に外部から加重がかかっ
ても、これらメス部およびオス部の真円度を保持しかつ
これらの変形を防止する補強作用を果たすことができ
る。また、Oリングは管体オス部に設けた環状溝に設置
してあるので、オス部をメス部に嵌入する際にOリング
が脱落したかどうかの確認を容易に出来るため、脱落し
た場合には、再度嵌入作業を繰り返してOリングの脱落
がない状態で接続を行える。従って、この発明の構造に
よれば、接続部の気密封止機能を十分担保できる。
【0019】また、メス部からオス部の抜け防止機構
を、管体オス部に設けた内溝および爪状ストッパと、メ
ス部に設けた係止溝とで主として構成している。この構
成によっても、ストッパが係止部と係合すると、上述し
たJIS S 3025の規制である、一接続部当たり
20Kgfの引っ張り力に十分耐える接合構造を得るこ
とが出来る。
【0020】また、爪状ストッパがオス部のOリングよ
りも後方に設けられているので、メス部とオス部の度重
なる接続作業でストッパがメス部内面を傷つけて変形さ
せたとしても、Oリングの外側の気密に影響しない場所
での変形となるので、気密封止機能の劣化をきたさな
い。
【0021】この発明の好適な構成例では、係止溝を管
体メス部に環状に設けるのが良い。このように管体メス
部の周囲360度にわたり係止溝を設けることにより、
真円度の保持と変形に対する強度とが一層高まるとも
に、オス部のストッパの位置を気にせずにオス部をメス
部に嵌入することが出来るので作業性が高まる。
【0022】さらに、この発明の好適な構成例では、O
リングを、互いに結合端で結合した第1および第2リン
グ片で、このOリングの横断面形状がU字状となる構造
に形成するのが良い。
【0023】このようなOリング構造であると、オス部
をメス部に嵌入するとき、Oリングをはめ込んであるオ
ス部の環状溝からOリングの脱落が起こりにくいと共
に、嵌入接続後のOリングのオス部およびメス部との接
触面(または当接面)が、従来の横断面が円形状のOリ
ングよりも、拡大するので、気密性能が一層高まる。
【0024】さらに、この発明によれば、環状溝を、管
体オス部の管軸に垂直な開口端側壁面と、この壁面と直
交する底壁とを有する溝構造とするのが好適である。
【0025】このような溝構造とすることにより、この
環状溝にU字状のOリングを、接続作業中に脱落しにく
いように、はめ込み保持できる。
【0026】さらに、この発明の好適例によれば、Oリ
ングを、互いに結合端で結合した第1および第2リング
片で、このOリングの横断面形状がU字状となる構造と
して形成し、さらに、環状溝を、管体オス部の管軸に垂
直な開口端側壁面と、この壁面と直交する底壁とからな
る直角角部を有する溝構造として形成し、さらに、Oリ
ングの第1リング片の結合端側の外側を、上述した直角
角部に適合した角部を有する形状に形成しておくのが良
い。
【0027】このようにOリングと環状溝の形状を形成
しておくことにより、Oリングが環状溝に適合(フィッ
ト)して嵌って、しかも、環状溝の直角角部とOリング
の対応する角部とがしっかりと係合し合うので、接続作
業中にOリングが脱落するおそれが一層低減する。
【0028】なお、Oリングの幅を溝幅よりもやや大き
めにしてOリングの弾力性を利用して、すなわちOリン
グが常に縮む方向に力が加わるように、Oリングを環状
溝にはめ込んでおけば、管体オス部とメス部のはめ込み
作業中におけるOリングの脱落を、そうしない場合より
も、より効果的に防止出来る。
【0029】さらに、この発明によれば、好ましくは、
係止溝の一部分に脱着用穴を設けておくのが良い。
【0030】このような着脱穴を設けていおけば、係止
溝に係合しているストッパをこの着脱穴位置へと回転さ
せて、この穴位置にストッパが現れたらストッパを指先
等で押し込んで係止溝との係合を容易に解除することが
できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。なお、図は、この発明が理
解出来る程度に概略的に示してあるにすぎない。また、
以下説明する実施の形態は、この発明の好適例に過ぎ
ず、従って、この発明はこの実施の形態例にのみ限定さ
れるものではないことを理解されたい。
【0032】図1は、この発明の管体接続構造の一例を
示す縦断面図である。図2の(A)は、この管体接続構
造を構成する管体メス部を示す正面図であり、図2の
(B)は、この管体接続構造を構成する管体オス部を示
す正面図である。
【0033】この発明の管体接続構造は、CF式(自然
排気方式)、BF方式(自然給排気方式)、FE方式
(強制排気方式)およびFF方式(強制給排気方式)の
燃焼機器に適用できることは言うまでも無いが、特に燃
焼機器の燃焼排ガスを屋外に排出する排気管および燃焼
用の空気を屋外から燃焼機器へ供給する給気管を有する
FE式機器およびFF式機器の二本管方式の機器に適用
して好適であり、以下の説明においては、管体接続構造
を二本管方式の燃焼機器と外気とを結び、排気を屋外へ
排出する排気部に適用した例につき説明する。従って、
この説明例では、排気管接続部の気密性能を向上させる
ことにより排気漏れやドレンの漏水を防止し、さらに
は、接続部の抜け防止を図れる構造例につき説明する。
【0034】この発明では、管体メス部50と、これに
嵌入接続される管体オス部60とを備えている。管体メ
ス部50は、通常は、同一口径の素管の接続開口端52
側を拡管(口径拡大)して形成してある。この拡管部を
54で示す。これらメス部50およびオス部60は、そ
れぞれ、その形成材料は、前出のJIS S 3025
で、SUS304またはこれと同等以上の耐食性能を有
する材質のもので形成することが規定されている。ま
た、これら管体の板厚も0.3mm板厚以上とすること
が規定されているので、設計に応じた適切な板厚とすれ
ば良い。
【0035】管体メス部50は、接続開口端52寄り
に、管体の一部分かあるいは周囲360度にわたり、内
側から外側へと突出させて形成した溝(一種の外ビード
に対応する。)を形成してある。この溝は、後述する爪
状ストッパを係止してオス部をメス部に固定するための
機能を有していて、係止溝または係止部56と称する。
なお、この係止溝56をメス部50の周囲360度にわ
たり設けることにより、メス部50の変形に対する強度
を高め、メス部50の真円度を担保することが出来る。
【0036】管体オス部60は、その外周の少なくとも
一部分に設けられた内溝62と、この内溝62に固定さ
れた爪状ストッパ64とを具えている。この内溝62
は、オス部60を外側から内側へと突出させて設けるの
が好適である。このストッパ64の取り付けの様子を図
3の(A)に断面図で示す。このストッパ64の取り付
け方法はこの発明の範囲ではないのでその詳細な説明を
省略するが、この発明の技術分野で従来用いられている
通常の方法で取り付ければ良い。ストッパ64は、いわ
ゆるロック機構の機能部品であるため、繰り返し形状変
更がし得る機能を有している必要がある。そのため、上
述したJIS S 3025におけるSUS304等
(バネ材等)の適当な弾性材料例えばSUS304−C
SPで形成してある。また、この構成例では、このスト
ッパ64は、メス部50の内面上をスムーズに案内出来
るように、先端の係止部をオス部の接続開口端70とは
反対側に向けて取り付けてある。このようにストッパ6
4を構成しておくことにより、メス部50とオス部60
との接続時に、ストッパ64が平らに変形してメス部5
0の内側に挿入されていき、メス部50の係止溝56の
箇所で原形状に復帰してストッパの係止端を係止溝に適
切に係合させることが出来、従って、オス部60の、メ
ス部50からの抜けを防止出来る。
【0037】このストッパ64を設ける位置は、特に説
明するまでもないが、オス部60をメス部50に嵌入さ
せたときにストッパ64が係止部(係止溝)56にきち
んと係合する位置とする。なお、好ましくは、この内溝
62をオス部の周囲360度にわたり設けてオス部60
の変形に対する強度を高めておいてもよい。
【0038】さらに、このオス部60には、Oリング6
6とこのOリングを保持する環状溝68を設けてある。
この環状溝68は、管体オス部60の接続開口端70と
内溝62との間の、このオス部60の外周に設けてあ
る。この環状溝68は、オス部60の管体を外側から内
側へと突出させて一種の内ビードとして形成することが
できる。このような位置にOリング66を設ける理由
は、オス部60をメス部50に嵌入接続する際に、万が
一Oリング66が環状溝68から外れた場合、Oリング
の外れを肉眼で確認して、接続不良の発見を容易に出来
るようにするためである。
【0039】また、この環状溝68の機能は、オス部6
0に装着したOリング66の脱落防止と、メス部60の
管軸o1 に対しオス部の管軸o2 が斜めになってしまう
ように接続された場合にオス部60に働く変形力を吸収
してオス部60の変形を防止することにある。従って、
この環状溝68により、オス部60の真円度が担保され
る。
【0040】ところで、既に説明したように、Oリング
の材質として、通常、フッ素ゴムを使用する。そのた
め、低温時にフッ素ゴムが硬化しても弾性を失わないよ
うな構造のOリングとすることが望ましい。そこで、こ
の発明では、Oリング66を通常の横断面円形状とする
のではなく、横断面がU字状の構造のものとする。この
Oリング66と、オス部60の外周面へのその取り付け
状態を図3の(B)に示してある。すなわち、このOリ
ング66は第1リング片66aと第2リング片66b
と、これらリング片の結合端66cとから成っている。
そして、このOリング66の結合端66cの第1リング
片66a側の外側は直角の角部66dとして形成してあ
る。この角部に対応して、環状溝68の接続開口端70
側の壁面と底壁とがなす角部68aを直角にしてある。
このように構成しておけば、Oリング66を、その結合
端66c側をオス部60の接続開口端70側に向け、か
つ、第1リング片66aを溝68の底壁側にして、この
溝68内に設置すれば、両角部66dおよび68aが実
質的にぴったりと適合して嵌り込む。
【0041】この場合、Oリング66の幅を溝68の幅
よりもやや大きめにしてOリングの弾力性を利用して、
すなわちOリングが常に縮む方向に力が加わるように、
Oリングを環状溝に嵌め込んでおけば、管体オス部60
とメス部50の嵌め込み作業中におけるOリング66の
脱落を、そうしない場合よりも、より効果的に防止出来
る。また、Oリング66のリング内径を環状溝68のリ
ング状底壁の直径よりもやや小さくしておけば、Oリン
グ66を常に緊張させて環状溝68に嵌め込むことが出
来るので、さらに効果的にOリングの環状溝からの脱落
を防止出来る。
【0042】このように、Oリング66をU字状構造と
することにより、オス部60をメス部50に接続する際
に、従来の断面円形状のOリング構造の場合よりも、接
続作業時の差込力が弱くても接続を達成することが出来
る(施工性が良い。)と共に、接続後のOリング66に
よるメス部50の内面との当接面積が大となるので、気
密性能を従来よりも高くすることができるからである。
【0043】このOリング66の材質も既に説明したJ
IS(JIS S 3025)で規定されているよう
な、例えばシリコンゴムとか、フッ素ゴム等の耐熱性材
料で形成する。
【0044】このオス部60の先端は、従来と同様に、
カールを付けてメス部50への嵌入をスムーズに行える
ように構成してある。また、従来と同様に、オス部60
のストッパ64よりも奥の位置に、内側から外側へと突
出させて形成した、メス部50と接続させたときの位置
決め用の環状突出部72を設けてある。
【0045】上述したような、この発明の管体接続構造
によれば、オス部60の接続開口端70をメス部50の
接続開口端52側から内部へと挿入させていく。このと
き、Oリング66は、その結合端66c側からメス部内
に挿入されるので、メス部の内面で第2リング片66b
は第1リング片66a側へと押圧変形されると共に、O
リング66にはこれを環状溝68から外すような力が作
用する。この押圧力に抗してOリング66の第2リング
片66bはメス部50の内面との密着性が高まると共
に、当接面が広がって気密性が高まる。また、Oリング
66と環状溝68とは、環状溝の直角角部68aに第1
リング片66aの角部66dが嵌り込んでいるので、O
リングを外すような力が作用しても、Oリング66はし
っかりと確実に環状溝68に係合していて、余程のこと
がない限り外れることはない。
【0046】接続作業により、ストッパ64はメス部5
0の内面でオス部60の外面側へ押圧してメス部の内面
を擦りながら所定の内溝すなわち係止溝56まで運ばれ
て、この係止溝で原形に復帰するようにして係合する。
係止溝56がメス部50の一部分に形成されている場合
には、ストッパ64を係止溝56に係合させるための位
置合わせ作業が必要となるが、係止溝56をメス部50
の管体の全周にわたり形成してある場合には、係止溝と
ストッパとの位置合わせ作業は必要ないので、作業性が
向上する。
【0047】なお、オス部60をメス部50から取り外
す場合もある。その場合の作業性を高めるため、係止溝
すなわち外ビードの一部分に着脱用の穴としての開口部
74を設けておき(図2および図4参照)、ストッパ6
4がこの開口部74にあるとき、または、他の箇所から
オス部60を管軸o2 の回りを回転させてこの開口部7
4のところに移動させてきて、この開口部の所で、スト
ッパ64を指等の適当な手段で押し込んで、平らに変形
させてオス部60をメス部50から離脱させれば良い。
なお、この開口部74には所要に応じて穴カバー76
(図2に仮想線で示してある。)を設けておいてもよ
い。
【0048】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の管体接続構造によれば、管体オス部の外周に設
けられた内溝と、この内溝に固定された爪状ストッパ
と、管体オス部の接続開口端と内溝間の外周に設けられ
た環状溝と、この環状溝に設けられたOリングと、管体
メス部の内周に設けられ、ストッパを係止する係止溝と
を備えた構造となっている。
【0049】そして、この構造によれば、管体中を流れ
るガスや管体中に生ずるドレン等の漏れを防止する気密
封止機構を、環状溝と、Oリングと、管体メス部の内周
面と、係止溝とで主として構成している。特に、環状溝
と係止溝は、メス部およびオス部に外部から加重がかか
っても、これらメス部およびオス部の真円度を保持しか
つこれらの変形を防止する補強作用を果たすことができ
る。また、Oリングは管体オス部に設けた環状溝に設置
してあるので、オス部をメス部に嵌入する際にOリング
が脱落したかどうかの確認を容易に出来るため、脱落し
た場合には、再度嵌入作業を繰り返してOリングの脱落
がない状態で接続を行える。従って、この発明の構造に
よれば、接続部の気密封止機能を十分担保できる。
【0050】また、メス部からオス部の抜け防止機構
を、管体オス部に設けた内溝および爪状ストッパと、メ
ス部に設けた係止溝とで主として構成している。この構
成によっても、ストッパが係止部と係合すると、JIS
S 3025の規制を満たす接合構造を得ることが出
来る。
【0051】また、爪状ストッパがオス部のOリングよ
りも後方に設けられているので、メス部とオス部の度重
なる接続作業でストッパがメス部内面を傷つけて変形さ
せたとしても、Oリングの外側の気密に影響しない場所
での変形となるので、気密封止機能の劣化をきたさな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の管体接続構造の説明に供する断面図
である。
【図2】この発明の管体接続構造の説明に供する、管体
メス部および管体オス部の正面図である。
【図3】(A)は爪状ストッパの説明図、(B)はOリ
ングの説明図である。
【図4】着脱用穴の説明図である。
【図5】従来の管体接続構造の説明に供する断面図であ
る。
【図6】従来の他の管体接続構造の説明に供する断面図
である。
【符号の説明】
50:管体メス部 52:(メス部の)接続開口端 54:拡管部 56:係止溝(または係止部) 60:管体オス部 62:内溝 64:爪状ストッパ 66:Oリング 66a:第1リング片 66b:第2リング片 66c:結合端 66d:角部 68:環状溝 70:(オス部の)接続開口端 72:環状突出部 74:着脱用穴(開口部) 76:穴カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相坂 弘之 北海道札幌市中央区北4条東5丁目373番 地 北海道瓦斯株式会社内 (72)発明者 荒木 寿夫 北海道札幌市中央区北4条東5丁目373番 地 北海道瓦斯株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管体メス部と、これに嵌入接続する管体
    オス部とを備える管体接続構造において、 管体オス部の外周に設けられた内溝と、 該内溝に固定された爪状ストッパと、 前記管体オス部の、その接続開口端と前記内溝との間の
    外周に設けられた環状溝と、 該環状溝に設けられたOリングと、 管体メス部の内周に設けられ、前記ストッパを係止する
    係止溝とを備えたことを特徴とする管体接続構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の管体接続構造におい
    て、前記係止溝を前記管体メス部に環状に設けたことを
    特徴とする管体接続構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の管体接続構造におい
    て、前記Oリングは、互いに結合端で結合した第1およ
    び第2リング片を有していて、該Oリングの横断面形状
    がU字状であることを特徴とする管体接続構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の管体接続構造におい
    て、前記環状溝は、前記管体オス部の管軸に垂直な前記
    開口端側の壁面と、該壁面と直交する底壁とを有してい
    ることを特徴とする管体接続構造。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の管体接続構造におい
    て、 前記Oリングは、互いに結合端で結合した第1および第
    2リング片を有していて、該Oリングの横断面形状がU
    字状であり、 前記環状溝は、前記管体オス部の管軸に垂直な前記開口
    端側の壁面と、該壁面と直交する底壁とからなる直角角
    部を有しており、 前記第1リング片の前記結合端側の外側は前記直角角部
    に適合した角部を有していることを特徴とする管体接続
    構造。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の管体接続構造におい
    て、さらに、前記係止溝を構成する管体メス部の一部分
    に穿設した脱着用穴を備えたことを特徴とする管体接続
    構造。
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