JPH0893153A - シート防水構造物におけるドレン部の改修方法 - Google Patents

シート防水構造物におけるドレン部の改修方法

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JPH0893153A
JPH0893153A JP22991094A JP22991094A JPH0893153A JP H0893153 A JPH0893153 A JP H0893153A JP 22991094 A JP22991094 A JP 22991094A JP 22991094 A JP22991094 A JP 22991094A JP H0893153 A JPH0893153 A JP H0893153A
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sheet
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JP22991094A
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Kazuya Kusabe
一也 草部
Kiyoji Maeda
喜代治 前田
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Tsutsunaka Sheet Bosui KK
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Tsutsunaka Sheet Bosui KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補修部材等の使用部品の作製を簡単に行える
とともに、そのような補修部材を確実に固着でき、さら
に部品点数も最小限となって、コストを削減でき、しか
も改修後においても排水効率の低下を小さく抑制でき
て、2回目以降も支障なく改修できるドレン部の改修方
法を提供する。 【構成】 筒状の本体31の一端外周にフランジ部32
が一体形成された軟質塩ビ製補修部材30と、流体導入
により周囲壁41が膨張する補修部材拡張治具40とを
準備しておき、補修部材本体31の外周面に接着剤50
を塗布して、その本体31を硬質塩ビ製の排水管12内
に遊嵌し、続いて補修部材拡張治具40を補修部材本体
31内に配置してその治具40の周囲壁41を膨張させ
ることにより、補修部材本体31を排水管12内周面に
圧接させ、そして接着剤硬化後、補修部材拡張治具40
を収縮させて抜脱除去するものとしたドレン部の改修方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シート防水されたビ
ルの屋上等のシート防水構造物におけるドレン部の改修
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シート防水されるビルの屋上等におい
て、ドレン部周辺は、例えば図8に示すように、躯体
(1)に掘設された排水孔(1a)内に、排水管(2)
が設置されており、その排水管(2)の内周面に、ドレ
ン本体(3)の筒状部が取り付けられるとともに、ドレ
ン本体(3)上端のフランジ部が躯体(1)の排水孔
(1a)周縁部に取り付けられている。さらに、ドレン
本体(3)のフランジの上面に重なり合うようにして、
躯体(1)の表面に塩化ビニル樹脂系の防水シート(4
a)が敷設されて構成されている。
【0003】このようなシート防水構造においては、経
年変化によって防水シート(4a)が劣化してしまうの
で、長期使用後は、劣化防水シート(4a)上に、絶縁
シート(4b)を介して補修用防水シート(4c)を敷
設することにより、シート防水部を改修する必要があ
り、その改修に伴ってドレン部も改修する必要がある。
【0004】すなわち、シート防水部改修後、図9に示
すように、硬質塩化ビニル樹脂製のドレン補修パイプ
(5a)の一端外周に、軟質塩化ビニル樹脂シートから
なるフランジ(5b)が接着一体化されたドレン補修部
材(5)を、そのパイプ(5a)の外周端面にシーリン
グ剤(6b)を配してドレン本体(3)内に挿入して接
着固定するとともに、フランジ(5b)を補修用防水シ
ート(5c)の端縁に重ね合わせるようにして、シーリ
ング剤(6a)により接着固定し、これによりドレン部
の改修を行っていた。
【0005】なお図9において、符号(7)はドレン補
修部材(5)の上端に設置されるドレンキャップを示
す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のドレン部改修方法において、補修部材(5)のパイ
プ(5a)は、ドレン本体(3)に接着施工できるよう
に硬質樹脂により構成されるとともに、フランジ(5
b)は、補修用防水シート(4c)上に隙間なく接着で
きるように軟質樹脂により構成されている。このように
ドレン補修部材(5)は、材質の異なる軟質樹脂成形品
と、硬質樹脂成形品との2つの成形品からなるため、部
品点数の増加を来して、コストの増大を招くという問題
があった。しかも、ドレン補修部材(5)を製作するに
は、フランジ(5b)となる軟質樹脂シートを加熱軟化
させて、その軟化シートに硬質樹脂のパイプを接着一体
化させるという人手かかる作業が必要であるため、補修
部材(5)の製作が繁雑であるとともに、より一層、コ
ストの増大を招くという問題もあった。
【0007】また、ドレン補修部材(5)は、パイプ
(5a)にフランジ(5b)が重ね合わされて一体化さ
れるものであるため、ドレン部に取り付けた状態におい
ては、フランジ(5b)の肉厚に加えてパイプ(5a)
の肉厚分も排水管(2)の内径が小さくなってしまい、
排水効率が著しく低下してしまうという問題が発生す
る。
【0008】また、上記の改修方法を用いてドレン部を
一度改修した後、再度同じ方法で改修しようとすると、
排水管(2)の内径が、パイプ(5a)およびフランジ
(5b)の肉厚分、さらに小さくなって排水効率が一段
と低下してしまう。このため場合によっては、十分な排
水機能を得ることができなくなって、オーバーフローが
発生することも考えられるので、2回目以降の改修は実
質的に不可能であった。
【0009】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、補修部材等の使用部品の作製を簡単に行えるととも
に、そのような補修部材を確実に固着でき、さらに部品
点数も最小限となって、コストを削減でき、しかも改修
後においても排水効率の低下を小さく抑制できて、2回
目以降も支障なく改修することができるシート防水構造
物におけるドレン部の改修方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、躯体表面に、排水孔を除いて合成樹脂
製の防水シートが敷設されるとともに、前記排水孔の内
周面に、合成樹脂からなる筒状の排水誘導部材が設けら
れたシート防水構造物におけるドレン部の改修方法であ
って、前記排水誘導部材の筒孔内に遊嵌可能な筒状の本
体と、その本体の一端外周に突設されたフランジ部とを
有する軟質合成樹脂シート成形品からなる補修部材を準
備するとともに、伸縮性の周囲壁に囲まれた中空構造に
形成され、その内部に圧縮流体を導入することによって
前記周囲壁が伸びて膨張する一方、圧縮流体の放出によ
り収縮し、収縮状態では前記補修部材本体の筒孔に挿脱
自在な補修部材拡張治具を準備し、前記補修部材本体の
外周面および前記排水誘導部材の内周面のうち少なくと
もいずれか一方に接着剤を塗布して、その補修部材本体
を前記排水誘導部材内に遊嵌し、続いて、前記接着剤が
未硬化の間に、前記補修部材拡張治具を収縮状態で前記
補修部材本体内に挿入して前記周囲壁を膨張させること
により、前記補修部材本体を拡張させて前記排水誘導部
材の内周面に圧接させ、そして、前記接着剤が硬化した
後、前記補修部材拡張治具を収縮させて前記補修部材本
体内から抜脱除去するものを要旨としている。
【0011】
【作用】この発明のシート防水構造物におけるドレン部
の改修方法においては、軟質合成樹脂シート成形品から
なる補修部材の筒状本体を、排水管内に設けられる筒状
の排水誘導部材の内部に遊嵌し、補修部材拡張治具を収
縮状態で補修部材本体内に収容して、その治具の周囲壁
を膨張させることにより、補修部材本体を排水誘導部材
の内周面に圧接させるものであるため、補修部材本体と
排水誘導部材との間の接着剤が硬化するまで、補修部材
本体を排水誘導部材に密着状態に保持できて、補修部材
を確実に固着できる。なお、補修部材拡張治具は収縮さ
せることによって、支障なく補修部材から抜き取ること
ができる。
【0012】また本発明は、補修部材を取り付けるだけ
のものであるため、部品点数が最小限となり、さらに補
修部材は、筒状本体にフランジ部を形成するだけの比較
的シンプルな形状であるため、熱成形等により簡単に作
製できる。
【0013】またドレン部の改修後において、排水管の
内径は、補修部材の肉厚分だけしか小さくならず、排水
効率の低下を小さく抑制することができる。さらに改修
によって排水管径がほとんど小さくならないので、2回
以上改修したとしても、十分な排水機能を確保できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0015】まず本実施例の改修方法が適用されるビル
の屋上等のシート防水構造物におけるドレン部周辺の構
造を説明すると、図1(a)に示すように、躯体(1
0)に掘設された排水孔(11)に、硬質塩化ビニル樹
脂製の排水管(12)が取り付けられる。さらに躯体
(10)の表面には、防水シート(20)が張り付けら
れるとともに、その防水シート(20)の排水孔側の端
縁が、排水管(12)と排水孔(11)との間に挿入配
置されている。
【0016】上記のシート防水構造において、シート防
水部を改修する場合には、図1(b)に示すようにまず
既設防水シート(20)の上面に、絶縁シート(21)
が張り付けられる。このとき、絶縁シート(21)の排
水孔側の端縁は、上記排水管(12)の開放側端面に当
接する位置まで配置される。
【0017】なお、絶縁シート(21)は、後述する補
修防水シート(22)内の可塑剤を既設防水シート(2
0)側に移行するのを防止して、補修防水シート(2
2)の経年劣化を抑制するためのものであって、例えば
ポリエチレンもしくはポリプロピレン等の樹脂の発泡体
と、織布との複合体(クロスシート)からなるもの、ま
たはこれらの樹脂のフィルムからなるものを好適に使用
することができる。
【0018】続いて、絶縁シート(21)上の所用部
に、アンカーボルト(26)を用いて、塩化ビニル樹脂
被覆鋼板(25)を固定する。
【0019】次に、絶縁シート(21)の上面に、塩化
ビニル樹脂製の補修防水シート(22)を配置して、そ
の補修防水シート(22)を張り渡した状態で樹脂被覆
鋼板(25)に接着する。このとき補修防水シート(2
2)の排水孔側の端縁は、上記絶縁シート(21)と同
様で、排水管(12)の開放側端面に当接する位置まで
配置される。
【0020】一方、このようにシート防水部を改修した
後、ドレン部の改修を行う。本実施例においてドレン部
の改修作業には、補修部材(30)および補修部材拡張
治具(40)が使用される。
【0021】このうち補修部材(30)は、図3および
図4に示すように、筒状の本体(31)と、その本体
(31)の一端外周に突設されたフランジ部(32)と
を有する軟質塩化ビニル樹脂シート成形品によって構成
されている。
【0022】この補修部材(30)の本体(31)は、
外径が上記排水管(12)の内径よりも小さく形成され
ており、排水管(12)内に遊嵌可能に構成されてい
る。
【0023】一方、補修部材拡張治具(40)は、図5
および図6に示すように、ゴムチューブ等からなる円筒
状の伸縮性周囲壁(41)の上下両端に、非伸縮性の円
盤状閉塞板(42)(43)が取り付けられた中空構造
に形成されている。そして、上側閉塞板(42)に設け
られた空気導入部(44)から内部に圧縮空気を導入す
ると、図6想像線に示すように周囲壁(41)が延びて
外径方向へ膨張するとともに、内部の圧縮空気を外部に
放出すると収縮して自然状態に戻るように構成されてい
る。
【0024】また、この補修部材拡張治具(40)は、
自然状態(収縮状態)において、外径寸法が上記補修部
材(30)の本体(31)の内径寸法よりも小さくなる
ように形成されており、収縮状態では、上記補修部材本
体(31)の筒孔内に挿入できるように構成されてい
る。
【0025】なお、補修部材拡張治具(40)は、空気
導入部(44)に逆流防止弁が設けられており、空気の
導入により膨張させた後、空気の導入を停止しても、上
記逆流防止弁により導入空気の放出が防止されて、膨張
状態が保持される一方、膨張状態において上記逆流防止
弁に所定の操作を行うと、内部の圧縮空気が空気導入部
(44)から外部に放出されて、治具(40)が収縮す
るように構成されている。
【0026】上記構成の補修部材(30)および補修部
材拡張治具(40)を用いてドレン部の改修を行う場
合、補修部材(30)の本体(31)外周面に接着剤
(50)を塗布してから、フランジ部(32)を排水孔
(11)周縁部の改修防水シート(22)上面に重ね合
わせるようにして、補修部材本体(31)を排水管(1
2)内に遊嵌する。
【0027】ここで使用される接着剤(50)として
は、THF(テトラヒドロフラン)を主成分とする溶
剤、塩化ビニル樹脂系シート等の樹脂が溶融された溶
剤、シリコーン系接着剤(建築用シーリング剤)等を好
適に使用することができる。
【0028】なお、接着剤(50)は、補修部材本体
(31)の外周面側ではなく、排水管(12)の内周面
側に塗布しておいて、補修部材(30)を排水管(1
2)内に設置するようにしても良く、さらに補修部材本
体(31)側および排水管(12)側の双方の塗布して
おいて、補修部材(30)を排水管(12)内に設置す
るようにしても良い。
【0029】続いて図2(a)に示すように、接着剤
(50)が硬化する前に、補修部材拡張治具(40)を
収縮状態のまま、補修部材本体(31)内に収容し、空
気導入チューブ(15)を介して空気ポンプ(図示省
略)から補修部材拡張治具(40)内に圧縮空気を導入
し、補修部材拡張治具(40)の周囲壁(41)を外径
方向に膨張させる。これにより、接着剤(50)が硬化
するまでの間、補修部材本体(31)を拡張させて排水
管(12)内周面に密着状態に圧接する。
【0030】一方、上記補修部材本体(31)の接着作
業と並行するようにして、補修部材(30)のフランジ
部(32)外周端縁をシーリング剤(51)により、補
修防水シート(22)上面に接着固定する。
【0031】ここで使用されるシーリング剤(51)と
しては、上記接着剤(50)と同様なものを好適に使用
することができる。
【0032】続いて、接着剤(50)が硬化した後、補
修部材拡張治具(40)を、その内部の圧縮空気を放出
させて収縮させ、補修部材(30)内から抜き出す。
【0033】そして最後に、図2(b)に示すように、
補修部材本体(31)の上端開口部に硬質合成樹脂製の
ドレンキャップ(16)を取り付けて、これによりドレ
ン部の改修作業が完了する。
【0034】本実施例のドレン部の改修方法によれば、
軟質合成樹脂製の補修部材(30)内に配置した補修部
材拡張治具(40)の周囲壁(41)を膨張させて、補
修部材本体(31)を排水管(12)内周面に圧接する
ものであるため、接着剤(50)が硬化するまで、補修
部材本体(31)を拡張させて排水管(12)に密着状
態に保持でき、補修部材(30)を確実に固着すること
ができる。
【0035】また補修部材(31)を取り付けるだけの
ものであるため、部品点数が最小限となり、コストの削
減を図ることができる。さらに補修部材(30)は、筒
状本体(31)にフランジ部(32)が形成されるだけ
のもので、形状が比較的シンプルであるため、樹脂シー
トの熱成形等により、簡単に作製することができる。
【0036】またドレン部の改修後において、排水管
(12)の内径は、補修部材(31)の肉厚分だけしか
小さくならず、排水管(12)の排水効率がほとんど低
下することはない。さらに、改修によって、排水管径が
ほとんど小さくならないので、2回目以降の改修も支障
なく行える。
【0037】図7はこの発明の変形例である改修方法が
適用されたシート防水構造物におけるドレン部周辺の断
面図である。
【0038】同図に示すように、この構造は、図8に示
す従来方法により改修された後、さらに本発明に関連し
た方法により改修を行ったものである。
【0039】すなわち、補修防水シート(5c)上に、
新たな絶縁シート(121)および補修防水シート(1
22)を敷設する。
【0040】続いて、補修部材(130)の本体(13
1)外周面に接着剤を塗布してから、フランジ部(13
2)を排水孔(1a)周縁部の補修防水シート(12
2)上面に重ね合わせるようによして、補修部材本体
(131)を補修パイプ(5a)内に遊嵌する。
【0041】続いて、上記と同構成の補修部材拡張治具
を、補修部材本体(131)内に収容して周囲壁を膨張
させることにより、補修部材本体(131)を補修パイ
プ(5a)内周面に圧接する一方、フランジ部(13
2)外周端縁をシーリング剤により、補修防水シート
(122)上面に接着固定する。
【0042】そして、接着剤(50)が硬化した後、補
修部材拡張治具を収縮させて、補修部材(130)内か
ら抜き出し、これによりドレン部の改修作業を完了す
る。
【0043】この変形例のように本発明は、従来方法で
改修したドレン部を、再度改修することができ、しかも
改修後において、排水管の内径が、補修部材(131)
の肉厚分だけしか小さくならず、排水効率をほとんど低
下させることもない。
【0044】なお、上記実施例等においては、補修部材
を、排水管や、ドレン補修パイプに取り付けて、ドレン
部の改修を行う場合について説明したが、それだけに限
られず、本発明は、排水管内に固着されるドレン本体
に、補修部材を取り付けるようにして、ドレン部の改修
を行うことも可能である。
【0045】また、本発明に準じてドレン部を改修した
後、さらにそのドレン部を本発明に準じて再度改修する
ことも可能である。
【0046】また、補修部材、排水管、補修パイプ、防
水シートとして、塩化ビニル樹脂以外の樹脂からなるも
のも使用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明のシート防水構
造物におけるドレン部の改修方法によれば、軟質合成樹
脂シート成形品からなる補修部材の筒状本体を、排水管
内に設けられる筒状の排水誘導部材の内部に遊嵌し、補
修部材拡張治具を収縮状態で補修部材本体内に収容し
て、その治具の周囲壁を膨張させることにより、補修部
材本体を拡張させて排水誘導部材の内周面に圧接させる
ものであるため、補修部材本体と排水誘導部材との間の
接着剤が硬化するまで、補修部材本体を排水誘導部材に
密着状態に保持できて、補修部材を確実に固着できる。
なお、補修部材拡張治具は収縮させることによって、支
障なく補修部材から抜き取ることができる。
【0048】また本発明の改修方法は、補修部材を取り
付けるだけのものであるため、部品点数が最小限とな
り、コストの削減を図り得るとともに、補修部材は形状
が比較的シンプルであるため、熱成形等により、補修部
材の作製も簡単に行える。
【0049】またドレン部の改修後において、排水管の
内径は、補修部材の肉厚分だけしか小さくならず、排水
効率の低下を小さく抑制することができる。さらに改修
によって排水管径がほとんど小さくならないので、2回
以上改修したとしても、十分な排水機能を確保できる。
したがって、2回目以降の改修も支障なく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるシート防水構造物の
ドレン部周辺を示す断面図であって、同図(a)は改修
防水シート敷設前の状態を示す断面図、同図(b)は補
修部材を設置した状態を示す断面図である。
【図2】上記実施例のシート防水構造物のドレン部周辺
を示す断面図であって、同図(a)は補修部材拡張治具
を膨張させた状態を示す断面図、同図(b)は改修完了
後の状態を示す断面図である。
【図3】上記実施例に使用された補修部材を一部を切り
欠いて示す斜視図である。
【図4】上記実施例に使用された補修部材を示す図であ
って、同図(a)は側面図、同図(b)は下面図であ
る。
【図5】上記実施例に使用された補修部材拡張治具を示
す斜視図である。
【図6】上記実施例に使用された補修部材拡張治具を示
す側断面図である。
【図7】この発明の変形例により改修されたシート防水
構造物におけるドレン部周辺を示す断面図である。
【図8】従来の方法により改修されたシート防水構造物
におけるドレン部周辺を示す断面図である。
【図9】従来方法に使用された補修部材をその一部を切
り欠いて示す斜視図である。
【符号の説明】
10…躯体 11…排水孔 12…排水管(排水誘導部材) 20、22…防水シート 30…補修部材 31…補修部材本体 32…フランジ部 40…補修部材拡張治具 41…周囲壁 50…接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体表面に、排水孔を除いて合成樹脂製
    の防水シートが敷設されるとともに、前記排水孔の内周
    面に、合成樹脂からなる筒状の排水誘導部材が設けられ
    たシート防水構造物におけるドレン部の改修方法であっ
    て、 前記排水誘導部材の筒孔内に遊嵌可能な筒状の本体と、
    その本体の一端外周に突設されたフランジ部とを有する
    軟質合成樹脂シート成形品からなる補修部材を準備する
    とともに、 伸縮性の周囲壁に囲まれた中空構造に形成され、その内
    部に圧縮流体を導入することによって前記周囲壁が伸び
    て膨張する一方、圧縮流体の放出により収縮し、収縮状
    態では前記補修部材本体の筒孔に挿脱自在な補修部材拡
    張治具を準備し、 前記補修部材本体の外周面および前記排水誘導部材の内
    周面のうち少なくともいずれか一方に接着剤を塗布し
    て、その補修部材本体を前記排水誘導部材内に遊嵌し、 続いて、前記接着剤が未硬化の間に、前記補修部材拡張
    治具を収縮状態で前記補修部材本体内に挿入して前記周
    囲壁を膨張させることにより、前記補修部材本体を拡張
    させて前記排水誘導部材の内周面に圧接させ、 そして、前記接着剤が硬化した後、前記補修部材拡張治
    具を収縮させて前記補修部材本体内から抜脱除去するも
    のとしたことを特徴とするシート防水構造物におけるド
    レン部の改修方法。
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Cited By (5)

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