JP2016221639A - 棒材供給機及び棒材供給方法 - Google Patents

棒材供給機及び棒材供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】極細の棒材を棒材加工機に供給する棒材供給機において、棒材加工中、棒材の撓みを除去することができる棒材供給機の提供。
【解決手段】棒材(W)を棒材加工機(4)に供給する棒材供給機(2)は、棒材の後端部を把持するフィンガーチャック(12b)を備える、棒材を棒材加工機に対して移動させるための送り矢(12)と、送り矢を棒材加工機に対して前後に駆動するモータ(16)と、棒材加工機による棒材の加工中、棒材の撓みを除くため、棒材に対して引張力を与えるように、送り矢を棒材加工機から後退させる方向にモータを制御するコントローラ(46)と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、旋盤等の棒材加工機に棒材を給送するための棒材供給機及び棒材供給方法に関する。
従来、棒材加工機に対して棒材を棒材送り部材(送り矢)によって前方に給送する棒材供給機が知られている。棒材送り部材は一般的に、モータによって回転駆動されるプーリーに巻き掛けられたタイミングベルトに連結されている。棒材送り部材の前端には棒材の後端部を把持するためのフィンガーチャックが設けられ、フィンガーチャックの中に棒材の後端部を挿入し、棒材送り部材がタイミングベルトの走行に伴って前方に移動して、棒材を棒材加工機に向かって給送する。棒材の先端が棒材加工機のストッパ、もしくは突っ切りバイト等に当接すると、棒材は棒材加工機の主軸台のチャックによって把持され、主軸台を前後移動させたり(主軸移動型)、あるいは刃物台を前後移動させたり(主軸固定型)することによって棒材が加工される。
従来の棒材供給機では、上述のように棒材を棒材送り部材によって前方に給送し、棒材加工機のストッパ、もしくは突っ切りバイト等に当接させるとき、棒材の先端をストッパ等に押し付けるため、棒材を棒材送り部材によってストッパに対して強く付勢するので、その付勢力によって棒材が撓んでしまう。この状態で棒材を加工すると、棒材は主軸によって高速回転され、棒材がその内壁に当たり、騒音の原因となる。また、棒材が振れると精密に加工することができない。
そこで、棒材加工中、主軸移動型棒材加工機の主軸台と連動して棒材送り部材を移動させる棒材供給機において、棒材送り部材によって保持された棒材の撓みを除くため、棒材送り部材を主軸移動型棒材加工機に向かって付勢する送り部材用無端部材を、棒材加工開始時に主軸台に対して所定距離だけ後退させるように動かし、棒材送り部材と主軸台との間隔を所定距離だけ広げることにより、棒材の撓みを除去するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−246502号公報
ところで、近年では、例えば半導体材料の計測用プローブのような微細な製品を製造するために、直径1mm未満の極細の棒材を高精度で加工することへの要求が高まっている。ここで、棒材を高速回転させながら精密に加工するためには、加工中の棒材の撓みによる振れ回りを抑制する必要がある。
しかしながら、極細の棒材は剛性が低く特に撓みが生じやすいため、上記の従来技術のように、送り部材用無端部材を棒材加工開始時に主軸台に対して所定距離だけ後退させるように動かし、棒材送り部材と主軸台との間隔を所定距離だけ広げたとしても、棒材の撓みを完全に除去できない可能性がある。
また、棒材加工開始時に棒材の撓みを除去できたとしても、主軸移動型棒材加工機の主軸台と連動して棒材送り部材を移動させる際に、送り部材用無端部材や棒材送り部材の慣性モーメントや機械的な遊びにより、棒材送り部材の動きを主軸台の動きに完全に追随させることができず、それによって棒材に撓みが生じる場合もある。
そこで、本発明は、極細の棒材を棒材加工機に供給する棒材供給機において、棒材加工中、棒材の撓みを除去することができる棒材供給機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明による棒材供給機は、棒材を棒材加工機に供給する棒材供給機であって、棒材の後端部を把持する把持手段を備える、棒材を棒材加工機に対して移動させるための棒材送り部材と、棒材送り部材を棒材加工機に対して前後に駆動する駆動手段と、棒材加工機による棒材の加工中、棒材の撓みを除くため、棒材に対して引張力を与えるように、棒材送り部材を棒材加工機から後退させる方向に駆動手段を制御する駆動制御手段と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、棒材送り部材を棒材加工機に向かって付勢する従来の棒材供給機とは異なり、駆動制御手段は、棒材の加工中、棒材送り部材を棒材加工機から後退させる方向に駆動手段を制御するので、棒材の加工が行われている間、棒材の後端部が棒材送り部材によって棒材加工機から離れる方向に引っ張られ続ける。これにより、棒材の撓みを常に除去した状態で加工を行うことができる。
また、本発明において、好ましくは、棒材加工機は主軸移動型棒材加工機であり、駆動手段によって回転駆動され、その回転運動を直線運動に変換して棒材送り部材を主軸移動型棒材加工機に対して前進又は後退させる送り部材用伝動装置と、主軸の移動を回転運動に変換する回転運動変換手段と、送り部材用伝動装置に対する回転運動変換手段による回転運動の伝達及び遮断を切り替える切替手段とを備え、棒材加工中、主軸の移動を回転運動変換手段により回転運動に変換して切替手段を介して送り部材用伝動装置に伝達することにより、棒材送り部材を主軸移動型棒材加工機の主軸の動きと連動させるための連動手段とを有し、駆動制御手段は、切替手段により回転運動変換手段から送り部材用伝動装置へ回転運動が伝達されているときに、棒材の撓みを除くため、棒材に対して引張力を与えるように、棒材送り部材を棒材加工機から後退させる方向に駆動手段を制御する。
このように構成された本発明においては、棒材加工機の主軸と連動して棒材送り部材を移動させる際に、送り部材用伝動装置及び/又は連動手段の慣性モーメントや機械的な遊びにより棒材送り部材の動きが主軸の動きに完全に追随していない場合でも、棒材の加工が行われている間、棒材送り部材によって棒材の後端部を棒材加工機から離れる方向に引っ張り続けることにより、棒材の撓みを常に除去した状態で加工を行うことができる。
また、本発明において、好ましくは、棒材加工機は主軸固定型棒材加工機である。
このように構成された本発明においては、主軸固定型棒材加工機に棒材を供給する場合においても、棒材の撓みを常に除去した状態で加工を行うことができる。
また、本発明において、好ましくは、把持手段は、棒材の後端部を受け入れ可能な中空部を有するフィンガーチャックケースと、フィンガーチャックケースの中空部内に、棒材の後端部を把持するための円筒形の把持部材とを備え、把持部材は、棒材送り部材の長手方向軸線を中心として回転自在、且つ、フィンガーチャックケースの中空部内で長手方向に移動可能に設けられている。
より好ましくは、把持部材の外径は、フィンガーチャックケースの中空部の内径よりも小さく、把持部材の外周面とフィンガーチャックケースの中空部の内周面との間に所定の隙間が形成されるようになっている。また、把持部材の長手方向の長さは、フィンガーチャックケースの中空部内における把持部材の長手方向の移動を規制する前端部と後端部との距離よりも短く、フィンガーチャックケースの中空部内において把持部材の前後に所定の隙間が形成されるようになっている。
このように構成された本発明においては、把持部材の外周面とフィンガーチャックケースの中空部の内周面との間に所定の隙間が形成されていることにより、把持部材がフィンガーチャックケースの中空部内で棒材と共に回転可能となっているので、棒材を高速回転させた場合においても、その高速回転に十分追随して把持部材を回転させることができ、棒材にねじれが生じることを防止できる。また、把持部材の前後に所定の隙間が形成されているので、棒材が棒材加工機から棒材送り部材に向かって押し戻されたとしても、棒材の後端を把持した把持部材がフィンガーチャックケースの中空部内において所定の隙間の分だけ後方へ移動することができ、棒材に撓みが生じることを抑制できる。
また、本発明において、好ましくは、把持手段は、棒材の後端部を受け入れ可能な中空部を有するフィンガーチャックケースと、フィンガーチャックケースの中空部内に回転可能に収容され且つ棒材の後端部を把持する円筒形の把持部材とを備え、フィンガーチャックケースの前端部には、棒材の後端部を中空部内へ受け入れるための開口部が形成され、把持部材の前端部には、棒材の後端部が差し込まれる開口部が形成されており、把持部材の開口部の前端側の内径は、フィンガーチャックケースの開口部の後端側の内径よりも大きい。
このように構成された本発明においては、把持部材の開口部の前端側の内径は、フィンガーチャックケースの開口部の後端側の内径よりも大きいので、フィンガーチャックケースの開口部を介して把持部材の開口部に棒材を差し込むときに、把持部材の前端部が棒材に干渉することを防止できる。
また、本発明による棒材供給方法は、棒材を棒材加工機に供給する棒材供給方法であって、棒材送り部材の把持手段によって棒材の後端部を把持するステップと、棒材を棒材送り部材によって前進させ、棒材加工機に設けられたストッパに対して付勢するステップと、棒材加工機のチャックによって棒材を把持するステップと、チャックによって棒材を把持した後、棒材加工機による棒材の加工中、棒材送り部材を棒材加工機から後退する方向に付勢することによって棒材の撓みを除くステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明において、好ましくは、棒材加工機は主軸移動型棒材加工機であり、棒材供給機は、駆動手段によって回転駆動され、その回転運動を直線運動に変換して棒材送り部材を主軸移動型棒材加工機に対して前進又は後退させる送り部材用伝動装置と、主軸の移動を回転運動に変換する回転運動変換手段と、送り部材用伝動装置に対する回転運動変換手段による回転運動の伝達及び遮断を切り替える切替手段とを備え、棒材加工中、主軸の移動を回転運動変換手段により回転運動に変換して切替手段を介して送り部材用伝動装置に伝達することにより、棒材送り部材を主軸移動型棒材加工機の主軸の動きと連動させるための連動手段とを有し、チャックによって棒材を把持した後、切替手段により回転運動変換手段から送り部材用伝動装置へ回転運動が伝達されているときに、棒材送り部材を棒材加工機から後退させる方向に駆動手段を制御する。
本発明による棒材供給機によれば、極細の棒材を棒材加工機に供給する棒材供給機において、棒材加工中、棒材の撓みを除去することができる。
本発明の実施形態による棒材供給機の斜視図である。 本発明の実施形態による送り矢の概略側面図である。 本発明の実施形態によるフィンガーチャックの詳細を示す図である。 本発明の実施形態による連動手段の詳細を示す図である。 本発明の実施形態による棒材供給機が行う棒材供給処理のフローチャートである。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態による棒材供給機及び棒材供給方法について説明する。
まず、図1乃至図4により、本発明の実施形態による棒材供給機の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による棒材供給機の斜視図であり、図2は、本発明の実施形態による送り矢の概略側面図であり、図3は、本発明の実施形態によるフィンガーチャックの詳細を示す図であり、図4は、本発明の実施形態による連動手段の詳細を示す図である。
図1に示すように、棒材供給機2は、主軸移動型の棒材加工機4の後方に隣接して設置される。棒材加工機4は、棒材Wの加工中、前後に移動する主軸台6を備えており、また主軸台6の前方には、棒材Wを加工するためのバイト8と、主軸台6を貫通して前方に突出した棒材Wを案内するためのガイドブッシュ11とを有する。バイト8は、棒材給送経路を遮断するストッパ位置と、棒材Wの周面近傍位置にある加工位置と、退避位置との間で出没可能に設けられている。バイト8は、ストッパ位置にあるとき、棒材Wを前方に給送するときに棒材Wの先端を当接させて停止させ、ストッパの役割をなす。主軸台6には、内部に回転自在な主軸(図示せず)と、主軸の先端に設けられた、棒材Wを把持するためのチャック10とが設けられている。
また、棒材供給機2は、棒材加工機4の主軸の中に棒材Wを給送するための送り矢12(棒材送り部材)と、送り矢12を棒材加工機4に対して前進又は後退させるための送り部材用伝動装置14と、送り部材用伝動装置14を駆動するためのモータ16(駆動手段)と、棒材加工中、送り矢12を主軸台6の動きと連動させるための連動手段18とを有する。
送り矢12は、棒材供給機2の棒材給送軸線上に配置されたロッド部分12aと、ロッド部分12aの前端部に取付けられるフィンガーチャック12bとを備える。送り矢12の後端部に設けられた羽根部分12cは、送り部材用伝動装置14に連結される。
図2に示すように、フィンガーチャック12bは、ロッド部分12aの先端部にねじ固定されるチャックジョイント20と、このチャックジョイント20の前端部20cに回転可能に連結されたフィンガーチャック本体22と、これらのチャックジョイント20とフィンガーチャック本体22とを互いに回転可能に連結する回転軸24とを備えている。
チャックジョイント20は、前端部20cが開口した有底の円筒形に形成されており、このチャックジョイント20の中空部20aには、複数(例えば2個)の鋼球20bが中空部20aの底面から長手方向に沿って直列に並ぶように収容されている。これらの鋼球20bの外径はチャックジョイント20の中空部20aの内径よりも小さく、鋼球20bが中空部20a内で自由に回転可能となっている。
更に、チャックジョイント20の前端部20cから中空部20a内に回転軸24が挿入され、この回転軸24の後端面が最前方の鋼球20bの前端部に当接するようになっている。回転軸24の外径はチャックジョイント20の中空部20aの内径よりも小さく、回転軸24が中空部20a内で自由に回転可能となっている。回転軸24がチャックジョイント20の中空部20aに挿入された状態において、チャックジョイント20の内周面に形成された突起部20dが回転軸24の外周面に形成された凹部24aに嵌まり込むことにより、回転軸24がチャックジョイント20から離脱することなく回転可能となっている。
フィンガーチャック本体22は、円筒形のフィンガーチャックケース26と、フィンガーチャックケース26の内部に収容された弾性フィンガーチャック28とを備えている。
チャックジョイント20の前端部20cから突出した回転軸24は、フィンガーチャックケース26の後端部26aから中空部26b内に挿入される。回転軸24がフィンガーチャックケース26の中空部26bに挿入された状態において、フィンガーチャックケース26の円筒壁面に形成されたピン孔26cと、回転軸24の前端部近傍に形成されたピン孔24bとを貫通するように固定ピン30を挿通することにより、フィンガーチャックケース26が回転軸24に固定される。
更に、フィンガーチャックケース26の中空部26bには、複数(例えば2個)の鋼球32が回転軸24の前端面から長手方向に沿って直列に並ぶように収容されている。これらの鋼球32の外径はフィンガーチャックケース26の中空部26bの内径よりも小さく、鋼球32が中空部26b内で自由に回転可能となっている。
また、フィンガーチャックケース26の前端部には、棒材Wの後端部を中空部26b内へ受け入れるための前端開口部26dが形成されており、この前端開口部26dは、内径が前方に向かって拡大するテーパ状に形成されている。
弾性フィンガーチャック28は、フィンガーチャックケース26の中空部26b内において鋼球32の前方に収容されている。弾性フィンガーチャック28は、弾性材料(例えばウレタン樹脂等)を円筒形に一体成型することにより形成される。
図3に詳細に示すように、弾性フィンガーチャック28の前端部には、棒材Wの後端部が差し込まれる前端開口部28aが形成されており、この前端開口部28aは、内径が前方に向かって拡大するテーパ状に形成されている。この弾性フィンガーチャック28の前端部28bの外径は、フィンガーチャックケース26の前端開口部26dの最小内径(即ち前端開口部26dの後端部の内径)よりも大きく、これにより、フィンガーチャックケース26の中空部26b内における弾性フィンガーチャック28の前方への移動が規制される。また、弾性フィンガーチャック28の前端開口部28aの前端側の内径は、フィンガーチャックケース26の前端開口部26dの後端側の内径よりも大きい。これにより、フィンガーチャックケース26の前端開口部26dを介して弾性フィンガーチャック28の前端開口部28aに棒材Wを差し込むときに、弾性フィンガーチャック28の前端部28bが棒材Wに干渉しないようになっている。
また、弾性フィンガーチャック28の長手方向の長さL1は、フィンガーチャックケース26の中空部26b内における鋼球32の前端と前端開口部26dの後端部との距離L2よりも短く、弾性フィンガーチャック28の前後に隙間Aが形成されるようになっている。従って、棒材Wの加工中、棒材加工機4の主軸台6が棒材Wに向かって急速に移動したときに、送り部材用伝動装置14や連動手段18の慣性モーメントや機械的な遊びにより送り矢12の動きが主軸台6の動きに完全に追随しないことにより、棒材Wが主軸台6によって送り矢12に向かって押し戻されたとしても、棒材Wの後端を把持した弾性フィンガーチャック28が隙間Aの分だけ後方へ移動することができ、棒材Wに撓みが生じることを抑制できる。
また、弾性フィンガーチャック28の外径D1は、フィンガーチャックケース26の中空部26bの内径D2よりも小さく、弾性フィンガーチャック28の外周面とフィンガーチャックケース26の中空部26bの内周面との間に隙間Bが形成されるようになっている。この隙間Bは、弾性フィンガーチャック28がフィンガーチャックケース26の中空部26b内で棒材Wと共に回転可能であり、且つ、棒材Wの中心軸線が棒材加工機4の主軸台6の給送軸線(Z軸)とほぼ一致する程度の大きさとなっている。
極細(例えば直径1mm未満)の棒材Wを加工中に高速回転(例えば30000rpm)させた場合、この棒材Wと共にフィンガーチャック本体22全体が回転する構造では、フィンガーチャック本体22の慣性モーメントにより、棒材Wの回転に対してフィンガーチャック本体22の回転に遅れが生じ、棒材Wにねじれを生じさせてしまう。しかしながら、本実施形態では、軽量で慣性モーメントの小さい弾性フィンガーチャック28がフィンガーチャックケース26の中空部26b内で棒材Wと共に回転可能となっているので、棒材Wの高速回転に十分追随することができ、棒材Wにねじれが生じることを防止できる。
図1に示すように、送り部材用伝動装置14は、一対の送り部材用プーリー34と、送り部材用プーリー34に巻き掛けられた送り部材用タイミングベルト36とを有する。送り矢12の後端に設けられた羽根部分12cが、循環走行運動する送り部材用タイミングベルト36のうち、棒材Wの給送中に棒材加工機4に向かって直線運動する下方部分36aに対して取り付けられている。
連動手段18は、棒材加工機4の主軸台6に連結された、主軸台6の移動に同期して直線運動を行う直線運動伝達手段40と、その直線運動伝達手段40の直線運動を、回転運動に変換して、送り部材用プーリー34に伝達するための回転運動変換手段42と、回転運動変換手段42と送り部材用プーリー34との間に介在され、回転運動変換手段42を送り部材用プーリー34に対して係脱自在に連結するための電磁クラッチ44と、棒材供給機2の動作を制御するためのコントローラ46とを有する。コントローラ46は、棒材加工機4との間で各種の信号を通信可能に接続されている。
直線運動伝達手段40は、一端が主軸台6から後方に棒材供給機2に向かって、水平に延びる同期軸48と、棒材供給機2の基台に取り付けられ、主軸台6の移動方向に対して平行に延びるリニアガイド50と、リニアガイド50に対して摺動可能に設けられ且つ同期軸48の他端に対して固定された摺動部材52とを有する。同期軸48はリニアガイド50の上方且つ平行に延びている。
図4に示すように、摺動部材52は側面視で逆L字形の形状を有しており、同期軸48の他端からリニアガイド50に向かって下方に真っ直ぐに延びる後方プレート部分52aと、後方プレート部分52aの下端から前方に延び、リニアガイド50上で摺動する摺動部分52bとを有する。
回転運動変換手段42は、変換用伝動装置によって構成され、前後に設けられた一対の変換用プーリー54と、変換用プーリー54に巻き掛けられた変換用タイミングベルト56とを有する。前方の変換用プーリー54は、電磁クラッチ44を介して、前方の送り部材用プーリー34の駆動軸58に対して係脱自在に連結されている。更に、駆動軸58の一端には、送り矢12を駆動するためのモータ16が連結され、これによって駆動軸58が回転駆動される。連動手段18の後方プレート部分52aの上端は、循環走行運動する変換用タイミングベルト56の、直線状に走行する上方部分と下方部分のうち、下方部分56aに連結されている。
次に、図5を参照しつつ、本実施の形態にかかる棒材供給機2の動作及び制御について説明する。図5は、本発明の実施形態による棒材供給機2が行う棒材供給処理のフローチャートである。この棒材供給処理は、棒材供給機2に新しい棒材Wが供給される度に繰り返し実行される。
まず、棒材供給処理の開始前において、送り矢12は、棒材供給機2の後端側に待機している。このとき、棒材Wの後端部が、フィンガーチャックケース26の前端開口部26d及び弾性フィンガーチャック28の前端開口部28aを介して弾性フィンガーチャック28の中空部内に嵌入される。弾性フィンガーチャック28の内壁面は、若干拡径し、その弾性復元力により棒材Wの後端面を弾力的に把持し、これにより、棒材Wの後端部は、弾性フィンガーチャック28によって弾力的且つ回転可能に把持される。また、この時点では、電磁クラッチ44はOFFとされており、変換用プーリー54と駆動軸58との連結は解除され、変換用プーリー54は回転自在となっている。
そして、棒材加工機4のバイト8がストッパ位置に突出すると共に、チャック10が開いた旨の信号が棒材加工機4からコントローラ46に入力されると、コントローラ46は棒材供給処理を開始する。
図5に示すように、棒材供給処理が開始されると、ステップS1において、コントローラ46は、送り部材用伝動装置14を介して送り矢12を棒材加工機4に向かって前進させる回転方向(正転方向)にトルクを発生するようにモータ16を制御する。これにより、棒材Wが送り矢12によって棒材加工機4に向かって給送される。
棒材Wが送り矢12によって棒材加工機4に向かって押し出され、棒材Wの先端が棒材加工機4のバイト8に接触すると、棒材加工機4は、チャック10を閉じて棒材Wを把持すると共に、チャック10を閉じた旨の信号をコントローラ46に出力する。
コントローラ46は、送り矢12を棒材加工機4に向かって前進させる際、棒材Wの先端が棒材加工機4のバイト8に接触したときに棒材Wの先端がバイト8から離れない程度の弱い付勢力で送り矢12を前進させるようにモータ16を制御する。これにより、棒材Wの先端が棒材加工機4のバイト8に接触し、チャック10が閉じて棒材Wが把持された状態では、棒材Wに撓みが生じないようにしている。
ステップS2において、コントローラ46は、棒材加工機4からチャック10を閉じた旨の信号が入力されるまで待機する。
そして、チャック10を閉じた旨の信号が入力されると、ステップS3に進み、コントローラ46は、電磁クラッチ44をONとし、変換用プーリー54を駆動軸58に連結する。これにより、主軸台6と送り矢12とが連動可能となる。
次に、ステップS4に進み、コントローラ46は、送り部材用伝動装置14を介して送り矢12を棒材加工機4から後退させる回転方向(逆転方向)にトルクを発生するようにモータ16を制御する。これにより、棒材Wの後端部が送り矢12によって棒材加工機4から離れる方向に引っ張られ、棒材Wの撓みが除去される。
次に、ステップS5に進み、コントローラ46は、棒材加工機4が棒材Wの加工を終了した後、棒材加工機4からチャック10を開いた旨の信号が入力されるまで待機する。
棒材加工機4は、主軸台6を前後に移動させながら、バイト8によって棒材Wの加工を行う。その間、連動手段18により、送り矢12が主軸台6の動きと連動する。より詳細には、主軸台6の移動に伴って同期軸48が移動し、それにより摺動部材52がリニアガイド50に沿って移動する。これによって後方プレート部分52aを介して変換用タイミングベルト56が動かされ、その移動が変換用プーリー54、駆動軸58、送り部材用プーリー34、及び、送り部材用タイミングベルト36に伝達され、送り矢12が主軸台6の動きと連動する。
棒材Wの加工が終了すると、棒材加工機4は、チャック10を開いて棒材Wを解放すると共に、チャック10を開いた旨の信号をコントローラ46に出力する。
この棒材Wの加工中、コントローラ46は、モータ16に逆転方向のトルクを発生させ続ける。これにより、棒材Wの加工が行われている間、棒材Wの後端部が送り矢12によって棒材加工機4から離れる方向に引っ張られ続けるので、送り部材用伝動装置14や連動手段18の慣性モーメントや機械的な遊びにより送り矢12の動きが主軸台6の動きに完全に追随していない場合でも、棒材Wの撓みを常に除去した状態で加工が行われる。
ステップS5において、棒材加工機4からチャック10を開いた旨の信号が入力されると、ステップS6に進み、コントローラ46は、残材の長さがもう一度加工を行うのに必要な長さ以上か否かを判定する。
その結果、残材の長さがもう一度加工を行うのに必要な長さ以上である場合、ステップS7に進み、コントローラ46は、正転方向にトルクを発生するようにモータ16を制御する。
次に、ステップS8に進み、コントローラ46は、電磁クラッチ44をOFFとし、変換用プーリー54と駆動軸58とを切り離す。これにより、棒材Wが送り矢12によって棒材加工機4に向かって給送される。その後、ステップS2に戻り、コントローラ46は、棒材加工機4からチャック10を閉じた旨の信号が入力されるまで待機する。以降、ステップS6において、残材の長さがもう一度加工を行うのに必要な長さ未満となるまでステップS2からS8の処理を繰り返す。
一方、ステップS6において、残材の長さがもう一度加工を行うのに必要な長さ以上ではない場合、ステップS9に進み、コントローラ46は、逆転方向にトルクを発生するようにモータ16を制御し、送り矢12を後退させて、残材の処理を行う。
その後、ステップS10に進み、コントローラ46は、モータ16を停止させ、棒材供給処理を終了する。その後、新しい棒材Wが棒材供給機2に供給される度に、上記の棒材供給処理を繰り返し実行する。
以上のように、本実施形態によれば、コントローラ46は、棒材加工機4に供給された棒材Wの撓みを除くため、棒材Wが棒材加工機4によって保持された後、その棒材Wの加工中、送り矢12を棒材加工機4から後退させる方向にモータ16を制御するので、棒材Wの加工が行われている間、棒材Wの後端部が送り矢12によって棒材加工機44から離れる方向に引っ張られ続ける。これにより、棒材Wの撓みを常に除去した状態で加工を行うことができる。
特に、本実施形態のように、棒材加工機4が主軸移動型棒材加工機であり、棒材加工機4の主軸台6と連動して送り矢12を移動させる際に、送り部材用伝動装置14や連動手段18の慣性モーメントや機械的な遊びにより送り矢12の動きが主軸台6の動きに完全に追随していない場合でも、棒材Wの撓みを常に除去した状態で加工を行うことができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
上述した本実施形態においては、棒材Wの加工中、コントローラ46は、モータ16に逆転方向のトルクを発生させ続けると説明したが、例えばモータ16の回転角に基づいて特定した送り矢12の移動距離に応じて、モータ16に逆転方向のトルクを発生させるときのトルク値を変化させてもよい。具体的には、棒材Wの加工が進み残材の長さが短くなるほど、棒材Wの撓みが小さくなると考えられるので、送り矢12の前進距離が大きくなるほど(即ち残材の長さが短くなるほど)、モータ16に逆転方向のトルクを発生させるときのトルク値を減少させてもよい。更に、送り矢12の前進距離が所定値以上となった場合、モータ16に逆転方向のトルクを発生させないようにしてもよい。
また、本実施形態の棒材供給処理において、電磁クラッチ44がOFFでありモータ16によって送り矢12を駆動可能となっている場合、コントローラ46が、例えばモータ16の回転角に基づいて送り矢12の移動距離を監視し、その移動距離に基づいてアラームを出力するようにしてもよい。
例えば、棒材Wの加工開始時(棒材供給処理のステップS1)において、棒材Wを送り矢12によって棒材加工機4に向かって給送するために、正転方向にトルクを発生するようにモータ16を制御したにもかかわらず、棒材Wの給送に必要な距離よりも送り矢12の移動距離が小さい場合、送り矢12の移動不良としてアラームを発生する。
あるいは、棒材Wの加工中に電磁クラッチ44がOFFとされた場合(棒材供給処理のステップS8)、棒材Wの先端はストッパ位置のバイト8に当接しているので、通常であればモータ16によりトルクを発生させても送り矢12は移動しない。それにも関わらず、送り矢12が所定の閾値以上移動した場合には、送り矢12の異常(例えばフィンガーチャック12bからの棒材Wの脱落)が発生したと考えられるので、アラームを発生する。
また、電磁クラッチ44がONとされている場合において、コントローラ46が送り矢12の移動距離を監視し、その移動距離に基づき、電磁クラッチ44の滑り等の異常を報知するアラームを発生するようにしてもよい。
また、上述した本実施形態においては、フィンガーチャック12bが弾性フィンガーチャック28を備える場合について説明したが、弾性フィンガーチャック28に代えて、棒材Wの外周面を複数方向(例えば3方向)から把持する爪を設けてもよい。
更に、本実施形態においては、棒材供給機2を主軸移動型棒材加工機4との組み合わせで利用する場合について説明したが、本実施形態にかかる棒材供給機2を主軸固定型棒材加工機との組み合わせで使用することを妨げるものではない。主軸固定型棒材加工機においても、送り矢12の付勢力によって棒材Wに撓みが生じる場合があり、本実施形態にかかる棒材供給機2により、棒材Wの加工中、モータ16に逆転方向のトルクを発生させ、送り矢12によって棒材Wの後端部を棒材加工機から離れる方向に引っ張り続けることによって、棒材Wの撓みを常に除去した状態で加工を行うことができる。このときモータ16により発生させるトルクは、棒材Wの後端部がフィンガーチャックから抜けない程度のトルクに設定される。
また、本実施形態においては、連動手段18が、同期軸48、リニアガイド50、摺動部材52、一対の変換用プーリー54、及び、変換用タイミングベルト56を有する場合について説明したが、これとは異なる構成を有してもよい。例えば、主軸台6の移動量を棒材加工機4やロータリーエンコーダ等から取得し、その移動量に基づいて送り矢12を主軸台6の動きと連動させる連動モータを設けるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、フィンガーチャックケース26の中空部26b内に鋼球32が収容されていると説明したが、この鋼球32を省略してもよい。なお、本実施形態では、フィンガーチャックケース26の中空部26b内に鋼球32が収容されているので、送り矢12によって棒材Wを後方から押した場合、弾性フィンガーチャック28の後端が鋼球32に当接する。これにより、棒材Wを棒材加工機4に向かって押しながら加工する場合でも、弾性フィンガーチャック28がフィンガーチャックケース26の中空部26b内で棒材Wと共に回転可能となっている。
また、本実施形態においては、棒材加工機4がガイドブッシュ11を有すると説明したが、ガイドブッシュ11を有していなくてもよい。
また、本実施形態の棒材供給処理では、ステップS3において電磁クラッチ44をONとした後、ステップS4において逆転方向にトルクを発生するようにモータ16を制御すると説明したが、このステップS3とS4の順序を入れ替えてもよい。
また、ステップS7において正転方向にトルクを発生するようにモータ16を制御し、ステップS8において電磁クラッチ44をOFFとすると説明したが、このステップS7とS8の順序を入れ替えてもよい。
また、本実施形態においては、電磁クラッチ44が回転運動変換手段42を送り部材用プーリー34に対して係脱自在に連結すると説明したが、この電磁クラッチ44に代えてエアシリンダを用いてもよく、あるいは、モータ16の電気的な制御により送り部材用プーリー34に対する回転運動変換手段42による回転運動の伝達及び遮断を切り替えてもよい。
2 棒材供給機
4 主軸移動型棒材加工機
6 主軸台
8 バイト(ストッパ)
10 チャック
12 送り矢(棒材送り部材)
12b フィンガーチャック(把持手段)
14 送り部材用伝動装置
16 モータ(駆動手段)
18 連動手段
22 フィンガーチャック本体
26 フィンガーチャックケース
26b 中空部
26d 前端開口部
28 弾性フィンガーチャック(把持部材)
28a 前端開口部
28b 前端部
34 送り部材用プーリー
36 送り部材用タイミングベルト
42 回転運動変換手段
44 電磁クラッチ(切替手段)
46 コントローラ(駆動制御手段)
W 棒材

Claims (7)

  1. 棒材を棒材加工機に供給する棒材供給機であって、
    棒材の後端部を把持する把持手段を備える、棒材を前記棒材加工機に対して移動させるための棒材送り部材と、
    前記棒材送り部材を前記棒材加工機に対して前後に駆動する駆動手段と、
    前記棒材加工機による棒材の加工中、棒材の撓みを除くため、棒材に対して引張力を与えるように、前記棒材送り部材を前記棒材加工機から後退させる方向に前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、
    を有することを特徴とする棒材供給機。
  2. 前記棒材加工機は主軸移動型棒材加工機であり、
    前記駆動手段によって回転駆動され、その回転運動を直線運動に変換して前記棒材送り部材を前記主軸移動型棒材加工機に対して前進又は後退させる送り部材用伝動装置と、
    前記主軸の移動を回転運動に変換する回転運動変換手段と、前記送り部材用伝動装置に対する前記回転運動変換手段による回転運動の伝達及び遮断を切り替える切替手段とを備え、棒材加工中、前記主軸の移動を前記回転運動変換手段により回転運動に変換して前記切替手段を介して前記送り部材用伝動装置に伝達することにより、前記棒材送り部材を前記主軸移動型棒材加工機の主軸の動きと連動させるための連動手段とを有し、
    前記駆動制御手段は、前記切替手段により前記回転運動変換手段から前記送り部材用伝動装置へ回転運動が伝達されているときに、棒材の撓みを除くため、棒材に対して引張力を与えるように、前記棒材送り部材を前記棒材加工機から後退させる方向に前記駆動手段を制御する、請求項1に記載の棒材供給機。
  3. 前記棒材加工機は主軸固定型棒材加工機である、請求項1に記載の棒材供給機。
  4. 前記把持手段は、棒材の後端部を受け入れ可能な中空部を有するフィンガーチャックケースと、前記フィンガーチャックケースの前記中空部内に、前記棒材の後端部を把持するための円筒形の把持部材とを備え、前記把持部材は、前記棒材送り部材の長手方向軸線を中心として回転自在、且つ、前記フィンガーチャックケースの前記中空部内で前記長手方向に移動可能に設けられている、請求項1乃至3の何れか1項に記載の棒材供給機。
  5. 前記フィンガーチャックケースの前端部には、棒材の後端部を前記中空部内へ受け入れるための開口部が形成され、前記把持部材の前端部には、棒材の後端部が差し込まれる開口部が形成されており、前記把持部材の前記開口部の前端側の内径は、前記フィンガーチャックケースの前記開口部の後端側の内径よりも大きい、請求項4に記載の棒材供給機。
  6. 棒材供給機によって棒材を棒材加工機に供給する棒材供給方法であって、
    前記棒材供給機の棒材送り部材の把持手段によって棒材の後端部を把持するステップと、
    棒材を前記棒材送り部材によって前進させ、前記棒材加工機に設けられたストッパに対して付勢するステップと、
    前記棒材加工機のチャックによって棒材を把持するステップと、
    前記チャックによって棒材を把持した後、前記棒材加工機による棒材の加工中、棒材の撓みを除くため、棒材に対して引張力を与えるように、前記棒材送り部材を前記棒材加工機から後退させる方向に、前記棒材送り部材の駆動手段を制御するステップと、
    を有することを特徴とする棒材供給方法。
  7. 前記棒材加工機は主軸移動型棒材加工機であり、
    前記棒材供給機は、
    前記駆動手段によって回転駆動され、その回転運動を直線運動に変換して前記棒材送り部材を前記主軸移動型棒材加工機に対して前進又は後退させる送り部材用伝動装置と、
    前記主軸の移動を回転運動に変換する回転運動変換手段と、前記送り部材用伝動装置に対する前記回転運動変換手段による回転運動の伝達及び遮断を切り替える切替手段とを備え、棒材加工中、前記主軸の移動を前記回転運動変換手段により回転運動に変換して前記切替手段を介して前記送り部材用伝動装置に伝達することにより、前記棒材送り部材を前記主軸移動型棒材加工機の主軸の動きと連動させるための連動手段とを有し、
    前記チャックによって棒材を把持した後、前記切替手段により前記回転運動変換手段から前記送り部材用伝動装置へ回転運動が伝達されているときに、前記棒材送り部材を前記棒材加工機から後退させる方向に前記駆動手段を制御する、請求項6に記載の棒材供給方法。
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