JP2016220403A - ステータユニット及びそれを用いた電動弁 - Google Patents

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共存 大内
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【課題】製造コストの大幅な増加を招くことなく、簡単な構成でもって防錆性能・耐腐食性能を効果的に高めることのできるステータユニット及びそれを用いた電動弁を提供する。【解決手段】ヨーク51の内周側に環状に配設された各磁極歯56の内周面の少なくとも一部が、ヨーク51とステータコイル53との外周にモールドされたモールド樹脂55で被覆されている。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機、冷凍機等の冷凍サイクルに流量制御弁等として組み込まれて使用される電動弁に装備されるステータユニットに係り、特に、防錆性・耐腐食性に優れたステータユニット及びそれを用いた電動弁に関する。
この種のステータユニット(以下、単にステータと称することがある)を備えた電動弁の従来例を図7に示す。図示従来例のステータ50’を備えた電動弁1’は、流体が導入導出される弁室21及び該弁室21に開口する弁座23付き弁口22を有する弁本体20と、弁室21内に配在された弁体24を有する弁軸25と、弁本体20に固着されたキャン40と、キャン40の内側に回転自在に配在されたロ−タ30とキャン40(の円筒状部分)に外嵌されたステータ50’とで構成されるステッピングモータと、ロータ30の回転を弁座23に対する弁体24の進退動に変換する駆動機構と、を備え、弁座21に対する弁体24のリフト量(弁開度)を制御することにより、冷媒等の流体の通過流量を調整するようになっている。また、前記駆動機構は、例えば、ロータ30と一体的に連結された弁軸25が摺動自在に内挿されたガイドブッシュ26の外周に形成された固定ねじ部(雄ねじ部)28と、そのガイドブッシュ26の外周に配在された弁軸ホルダ27の内周に形成された移動ねじ部(雌ねじ部)29とからなるねじ送り機構で構成されている。
キャン40に外嵌されるステータ50’は、基本的に、ヨーク51、ボビン52、ステータコイル53、及びモールド樹脂55等から構成され、磁性材により構成されるヨーク51にボビン52を介してステータコイル53を捲回した円筒形状のステータ半体(ステータ上半体54a、ステータ下半体54b)を上下2段で重ねて配置し(ステータ組立体54)、そのステータ組立体54の外周をモールド樹脂55でモールドした構成とされている。また、各ステータ半体54a、54bのステータコイル53には、給電のためのリード端子59が一部をモールド樹脂55から露出するように接続されている。
このような従来のステータ50’を備えた電動弁1’においては、ステータ50’とロータ30間の磁気ギャップを極力小さくするため、ヨーク51の磁極歯56の内周面(キャン40と対向する面)は露出しているが、ステータ50’内のステータコイル53に外部から水分等が浸入しないように、ステータコイル53の外周を含む磁極歯56の内周面以外は前記モールド樹脂55によりモールドされている。
前記した如くのステータ50’を組み立てるに当たっては、図8に示すように、通常、円柱状の中子KAを有する下型Kaと、該下型Kaと共にモールド樹脂が充填されるキャビティを形成する上型Kbとからなる射出成形用の金型Kを用意する。また、ヨーク51の内周側(キャン40側)に設けられた磁極歯56の周囲にボビン52を介してステータコイル53を捲装したステータ上半体54a及びステータ下半体54bを上下2段で重ねて配置したステータ組立体54を用意する。次に、ヨーク51の各磁極歯56(の内周面)で中子KAをガイドするようにステータ組立体54を中子KAに外嵌して下型Ka上に載置すると共に、そのステータ組立体54の外側を覆うように下型Ka上に上型Kbを載置して、当該ステータ組立体54を金型K内にセットする。そして、金型Kに設けられたゲートから溶融状態のモールド樹脂を金型K内に供給(注入)して硬化させ、そのステータ組立体54を合成樹脂からなるモールド樹脂55と一体に成形する。
このような従来のステータ50’においては、ヨーク51の磁極歯56の内周面が平坦面から構成され、射出成形時にその内周面が中子KAの外周面と当接しているので、当該磁極歯56の内周面と中子KAの外周面との間にモールド樹脂が介入せず、組立完了時において、前記したように、ヨーク51の磁極歯56の内周面が露出すると共に、その内周面以外が前記モールド樹脂55によりモールドされる。
ところで、ヨーク51の磁極歯56の内周面は露出しているものの、電磁鋼板等の磁性材により構成されているため、亜鉛メッキ等の防錆処理が施される。しかしながら、上記従来の電動弁1’を海上、船上、沿岸地域等の重度の塩害地域で用いた場合、その防錆効果が不足して磁極歯56に錆が発生(腐食)し、作動不良を引き起こす可能性があった。
このような問題に対し、特許文献1には、水分等の浸入を更に確実に防止するため、ステータの下部と弁本体あるいはキャンの下部との間にシール部材を設けて、キャンとステータの間に水分等が浸入しないようにした技術が開示されている。
特開2009−287663号公報
しかしながら、特許文献1に所載の従来技術では、ステータの下部と弁本体あるいはキャンの下部との間にシール部材を追加する必要があり、体格が大きくなる、製造工数が増加する、使用する材料量が増加する等といった種々の問題が発生して、製造コストの高騰に繋がるといった課題があった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製造コストの大幅な増加を招くことなく、簡単な構成でもって防錆性能・耐腐食性能を効果的に高めることのできるステータユニット及びそれを用いた電動弁を提供することにある。
本発明に係るステータユニットは、基本的に、環状に配設された複数の磁極歯を有するヨークと、前記複数の磁極歯の周りに装備されたステータコイルとの外周にモールド樹脂がモールドされたステータユニットであって、前記磁極歯の内周面の少なくとも一部が、前記モールド樹脂で被覆されていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記磁極歯の内周面から内側に向けて突設された凸部が前記モールド樹脂から露出し、前記内周面における前記凸部以外が前記モールド樹脂で被覆される。
更に好ましい態様では、前記凸部は、前記磁極歯の内周面における端部又は中心部に設けられる。
別の好ましい態様では、前記ヨークに、前記磁極歯の内周面より内側に向けて突出する複数の凸部を有するガイド部材が設けられる。
更に好ましい態様では、前記ガイド部材は、前記ヨークの上端面及び下端面の少なくとも一方に設けられる。
更なる好ましい態様では、前記ガイド部材は、前記ヨークと一体又は別体に設けられる。
前記ガイド部材は、好ましくは、非導電性かつ非金属の材料から作製される。
また、前記モールド樹脂は、好ましくは熱可塑性樹脂からなり、さらにまた、前記モールドは、好ましくは射出成形により成される。
また、本発明に係る電動弁は、基本的に、前記ステータユニットと、該ステータユニットが外嵌されるキャンと、該キャンの内側に回転自在に配在され、前記ステータユニットのステータコイルへの通電励磁により回転するロータと、前記キャンに固着された弁本体と、前記ロータの回転に応じて前記弁本体に設けられた弁座に対して進退動する弁体と、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、ヨークの内周側に環状に配設された磁極歯の内周面の少なくとも一部が、ヨークとステータコイルの外周にモールドされたモールド樹脂で被覆されることにより、当該ステータが組み込まれた電動弁を海上、船上、沿岸地域等の重度の塩害地域で用いた場合でも、磁極歯における錆の発生(腐食)を確実に低減できるので、製造コストの大幅な増加を招くことなく、簡単な構成でもって防錆性能・耐腐食性能を効果的に高めることができる。
本発明に係るステータユニットの第1実施形態を示す縦断面図。 図1に示されるステータユニットの組立工程の説明に供される図。 図1に示されるステータユニットの他例を示す縦断面図。 本発明に係るステータユニットの第2実施形態を示す縦断面図。 図4に示されるステータユニットのガイド部材を示す図であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A矢視断面図、(C)は下面図。 図4に示されるステータユニットの組立工程の説明に供される図。 従来の電動弁の一例を示す縦断面図。 図7に示される電動弁におけるステータユニットの組立工程の説明に供される図。
以下、本発明に係るステータユニット及びそれを用いた電動弁の実施形態を図面を参照しながら説明する。なお、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、誇張して描かれている場合がある。
また、以下に示される第1及び第2実施形態のステータユニット50、60については、前述した図7、図8に示される従来例の電動弁1’及びステータユニット50’の各部に対応する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略し、以下においては、相異点を重点的に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係るステータユニットの第1実施形態を示す縦断面図、図2は、図1に示されるステータユニットの組立工程の説明に供される図である。
本第1実施形態のステータユニット50の基本構成は、図7、図8に示される従来例の電動弁1’におけるステータ50’とほぼ同様であるが、本実施形態では、ヨーク51の内周側に環状に配設された各磁極歯56に、当該磁極歯56の内周面から内側に向けて凸部57が突設され、各凸部57(の内側面)がモールド樹脂55から露出し、各磁極歯56の内周面における凸部57以外の部分が前記モールド樹脂55で被覆されている。
詳細には、ステータ組立体54を構成する各ステータ半体54a、54bのヨーク51の内周側に配設された磁極歯56は、磁極の異なる逆三角形状の上側磁極歯と三角形状の下側磁極歯とが周方向で交互に配置されて構成されており、各磁極歯56の先端部分である頂部に、当該磁極歯56の内周面から内側に向けて凸部57が突設されている。
なお、この凸部57は、図7、図8に示される従来例のステータ50’の磁極歯56と同等の肉厚の磁極歯の一部(頂部)を内側に向けて膨出させることにより形成してもよいし、図7、図8に示される従来例のステータ50’の磁極歯56と同等の肉厚の磁極歯の頂部以外の部分をプレス加工等により薄肉化することにより、各磁極歯56の頂部に前記凸部57を形成してもよい。
上記ステータ50の組立工程を、図2を参照しながら概説すると、まず、図8に基づき説明した従来例のステータ50’の組立工程と同様に、射出成形用の金型Kと円筒形状のステータ組立体54(図2(1)参照)とを用意する。次に、ヨーク51の各磁極歯56に設けられた凸部57(の内側面)で中子KAをガイド(位置決めする)するようにステータ組立体54を中子KAに外嵌して下型Ka上に載置すると共に、そのステータ組立体54の外側を覆うように下型Ka上に上型Kbを載置して、当該ステータ組立体54を金型K内にセットする(図2(2)参照)。そして、金型Kに設けられたゲート(不図示)から熱可塑性樹脂からなる溶融状態のモールド樹脂を金型K内に供給(注入)して硬化させた後、モールド樹脂55で一体に成形されたステータ50を脱型する(図2(3)参照)。
かかる構成のステータ50では、射出成形時に各磁極歯56に設けられた凸部57の内側面が中子KAの外周面と当接しているので、当該凸部57の内側面と中子KAの外周面との間にモールド樹脂が介入しないものの、磁極歯56の凸部57以外の部分と中子KAの外周面との間には若干の隙間が形成されているので、その間にモールド樹脂が浸入する。そのため、組立完了時において、前記したように、ヨーク51の各磁極歯56の凸部57の内側面のみが露出すると共に、各磁極歯56の内周面における凸部57以外の部分が前記モールド樹脂55によりモールドされる。
そして、上記組立工程を経て作製されたステータ50を、ステータ50のステータコイル53への通電励磁により回転するロータ30や、ロータ30の回転に応じて弁本体20に設けられた弁座23に対して進退動する弁体24を有する弁軸25等が内装された有蓋円筒状のキャン40(の円筒状部分)に外嵌すると共に、キャン40の下端部が溶接等により固着された弁本体40に対し、例えば溶着、締結、接着等により固定することにより、電動弁として形成される。
このように、本実施形態のステータ50においては、例えば各磁極歯56の板厚を調整したりして、各磁極歯56に当該磁極歯56の内周面から内側に向けて凸部57を形成し、各磁極歯56の内周面における凸部57以外の部分をヨーク51とステータコイル53とからなるステータ組立体54の外周にモールドされたモールド樹脂55で被覆することにより、当該磁極歯56における錆の発生(腐食)を確実に低減できるので、製造コストの大幅な増加を招くことなく、簡単な構成でもって防錆性能・耐腐食性能を効果的に高めることができ、安定した作動を維持することができる。
なお、上記実施形態では、三角形状を有する各磁極歯56の内周面における頂部(先端部分)に凸部57を形成し、その凸部57の内側面のみがモールド樹脂55から露出し、各磁極歯56の内周面における凸部57以外の部分が前記モールド樹脂55で被覆されるようにしたが、前記凸部は各磁極歯56の任意の箇所に設けることができ、例えば、図3に示すように、各磁極歯56の内周面における中心部に形成してもよい。
[第2実施形態]
図4は、本発明に係るステータユニットの第2実施形態を示す縦断面図、図5は、図4に示されるステータユニットのガイド部材を示す図であり、図5(A)は上面図、図5(B)は図5(A)のA−A矢視断面図、図5(C)は下面図であり、図6は、図4に示されるステータユニットの組立工程の説明に供される図である。
上記第1実施形態のステータ50では、その組立工程において、ヨーク51の各磁極歯56に設けた凸部57の内側面を中子KAの外周面と当接させて当該中子KAをガイドするようにしたが、本第2実施形態のステータ60では、別途に用意したガイド部材61で前記中子KAをガイドし、ヨーク51の磁極歯56の内周面(平坦面)と中子KAの外周面との間に若干の隙間が形成されるようにし、これにより、各磁極歯56の内周面がモールド樹脂55で被覆されるようにした。
具体的には、前記ガイド部材61は、図5を参照すればよく理解されるように、円環状の平板部材からなり、その内周側に内側に向けて複数の凸部62が突設されている。図示例では、8個の凸部62が周方向で略等間隔に(すなわち、約45°の角度間隔をあけて)設けられると共に、各凸部62の間の部分は、平面視略半円形に窪んで形成されている。また、ガイド部材61の一方面(図5では下面)には、当該ガイド部材61をヨーク51に位置決め固定するための複数の突起63が形成されている。図示例では、4個の突起63が周方向で略等間隔に(すなわち、約90°の角度間隔をあけて)形成されている。なお、このガイド部材61は、防錆性や耐腐食性、電動弁の動作に対する影響等を考慮して、ステンレスやテフロン(登録商標)等の非導電性かつ非金属の材料から作製するのが望ましい。
一方で、ステータ組立体54を構成するヨーク51の上下両端面(詳細には、ステータ上半体54aのヨーク51の上端面とステータ下半体54bのヨーク51の下端面)には、前記したガイド部材61の突起63に対応する位置決め用の複数(図示例では、4個)の嵌合穴58が形成されている。
本実施形態では、ステータ組立体54を構成するヨーク51の上下両端面のそれぞれに、各ガイド部材61の突起63をステータ組立体54の嵌合穴58に嵌合させるように、ガイド部材61を位置決めして配置すると、各ガイド部材61の内周側に設けた各凸部62(の先端部分)がヨーク51の各磁極歯56の内周面より内側に突出し、これにより、各磁極歯56の内周面がモールド樹脂55で被覆される。
上記ステータ60の組立工程を、図6を参照しながら概説すると、まず、図8に基づき説明した従来例のステータ50’の組立工程と同様に、射出成形用の金型Kと円筒形状のステータ組立体54とを用意すると共に、そのステータ組立体54の上下両端面のそれぞれに前記したガイド部材61を位置決めして配置する(図6(1)参照)。次に、ステータ組立体54を構成するヨーク51の各磁極歯56の内周面より内側に突出するガイド部材61の凸部62(の内側面)で中子KAをガイド(位置決めする)するようにステータ組立体54を中子KAに外嵌して下型Ka上に載置すると共に、そのステータ組立体54の外側を覆うように下型Ka上に上型Kbを載置して、当該ステータ組立体54を金型K内にセットする(図6(2)参照)。そして、金型Kに設けられたゲート(不図示)から熱可塑性樹脂からなる溶融状態のモールド樹脂を金型K内に供給(注入)して硬化させた後、モールド樹脂55で一体に成形されたステータ60を脱型する(図6(3)参照)。
かかる構成のステータ60では、射出成形時に各ガイド部材61に設けられた各凸部62の内側面が中子KAの外周面と当接しているが、ステータ組立体54を構成するヨーク51の磁極歯56の内周面(平坦面)と中子KAの外周面との間には若干の隙間が形成されているので、溶融状態のモールド樹脂が、各ガイド部材61の隣接する凸部62の間を通ってガイド部材61同士の間、すなわち、磁極歯56(の内周面)と中子KA(の外周面)との間に浸入する。そのため、組立完了時において、前記したように、各磁極歯56の内周面の全面がモールド樹脂55によりモールドされる。
このように、本実施形態のステータ60においては、各磁極歯56の内周面より内側に向けて突出する複数の凸部62を有するガイド部材61を使用し、各磁極歯56の内周面の全面をヨーク51とステータコイル53とからなるステータ組立体54の外周にモールドされたモールド樹脂55で被覆することにより、当該磁極歯56における錆の発生(腐食)を確実に低減できるので、製造コストの大幅な増加を招くことなく、簡単な構成でもって防錆性能・耐腐食性能を効果的に高めることができ、安定した作動を維持することができる。
なお、本実施形態では、ガイド部材60が、ヨーク51と別体に設けられているが、組立工数を削減するために、ガイド部材60とヨーク51とを一体に形成してもよいことは勿論である。
また、上記した実施形態では、第1実施形態と第2実施形態とが別形態として示されているが、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて適用する、すなわち、ヨーク51の内周側に配設された各磁極歯56に、当該磁極歯56の内周面から内側に向けて凸部57を突設すると共に、前記ヨーク51に、当該磁極歯56の内周面より内側に向けて突出する複数の凸部62を有するガイド部材61を設けてもよいことは当然である。
また、本発明は、様々なタイプの電動弁に採用し得ることは言うまでも無い。その一例としては、例えば、弁体が最下降位置にあるときに、弁体が弁座に接当(着座)して流体の流れが遮断される閉弁タイプの電動弁や、弁体が弁座に接当(着座)しつつ、弁体に設けられた連通穴や弁座に設けられたブリード溝等を介して所定量の通過流量が確保されるタイプの電動弁(いずれも弁体が弁座に接離する電動弁)、弁体が最下降位置(通常なら全閉状態となる)にあるときに、弁体と弁座との間に所定の大きさの間隙が形成されて所定量の通過流量が確保される閉弁レスタイプの電動弁(弁体が弁座に近接離間する電動弁)などが挙げられる。
1’ 電動弁
20 弁本体
21 弁室
22 弁口
23 弁座
24 弁体
25 弁軸
30 ロータ
40 キャン
50、50’、60 ステータ(ステータユニット)
51 ヨーク
52 ボビン
53 ステータコイル
54 ステータ組立体
55 モールド樹脂
56 磁極歯
57 凸部
58 嵌合穴
61 ガイド部材
62 凸部
63 突起

Claims (10)

  1. 環状に配設された複数の磁極歯を有するヨークと、前記複数の磁極歯の周りに装備されたステータコイルとの外周にモールド樹脂がモールドされたステータユニットであって、
    前記磁極歯の内周面の少なくとも一部が、前記モールド樹脂で被覆されていることを特徴とするステータユニット。
  2. 前記磁極歯の内周面から内側に向けて突設された凸部が前記モールド樹脂から露出し、前記内周面における前記凸部以外が前記モールド樹脂で被覆されていることを特徴とする請求項1に記載のステータユニット。
  3. 前記凸部は、前記磁極歯の内周面における端部又は中心部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のステータユニット。
  4. 前記ヨークに、前記磁極歯の内周面より内側に向けて突出する複数の凸部を有するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のステータユニット。
  5. 前記ガイド部材は、前記ヨークの上端面及び下端面の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のステータユニット。
  6. 前記ガイド部材は、前記ヨークと一体又は別体に設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載のステータユニット。
  7. 前記ガイド部材は、非導電性かつ非金属の材料から作製されることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載のステータユニット。
  8. 前記モールド樹脂は、熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のステータユニット。
  9. 前記モールドは、射出成形により成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のステータユニット。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のステータユニットと、該ステータユニットが外嵌されるキャンと、該キャンの内側に回転自在に配在され、前記ステータユニットのステータコイルへの通電励磁により回転するロータと、前記キャンに固着された弁本体と、前記ロータの回転に応じて前記弁本体に設けられた弁座に対して進退動する弁体と、を備えることを特徴とする電動弁。
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