JPH10243595A - 小型モータ用封止型ステーター及びその製造方法 - Google Patents

小型モータ用封止型ステーター及びその製造方法

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JPH10243595A JP5251297A JP5251297A JPH10243595A JP H10243595 A JPH10243595 A JP H10243595A JP 5251297 A JP5251297 A JP 5251297A JP 5251297 A JP5251297 A JP 5251297A JP H10243595 A JPH10243595 A JP H10243595A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線に損傷を与えることなく、射出成形によ
り封止型のステーターやローターを製造する。 【解決手段】 鋼板を必要枚数積み重ね積層鉄心とし、
積層鉄心を射出成形機の金型内にインサートし、絶縁性
高流動性熱可塑性合成樹脂を原料としてアンダーモール
ドし積層鉄心の両端面とスロットに樹脂膜を被覆すると
ともに鉄心の上面を被覆する樹脂膜には同時に巻線加工
用のフックを成形してインシュレーターとし、インシュ
レーターを被覆した積層鉄心にフックを利用して細い被
覆銅線を巻線加工し、次に射出成形機の金型内で、この
ステーターの巻線に射出した樹脂が当たらない位置にゲ
ートを設け、アンダーモールドに使用した樹脂と同系統
を原料とし、充填圧力を基準値の20〜60%の低圧、
射出速度を基準値の2倍以上の高速とし、射出成形によ
りステーターにオーバーモールドした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スピンドルモー
タやサーボモータ等の小型の薄肉成形モータのステータ
ーに関するものであり、特にハードディスク駆動装置に
適するものである。
【0002】ハードディスクの記憶容量は近年ますます
大容量化が要求されており、記憶容量の向上とともに駆
動部のクリーン度の要求レベルも高いものになってい
る。ハードディスク駆動装置となるモータの部品となる
ステーターの鉄心及び巻線部から発生する埃りやガスを
封じ込めることは、ハードディスクの性能向上に大きな
効果をもたらす。本発明のステーターはかかるニーズに
対応するクリーンな環境での使用に適する小型精密モー
ター用のステーターである。
【0003】
【従来の技術】近年、各分野において小型や薄型の各種
モータが使用されるようになってきており、それにつれ
てステーター及びインシュレーターの小型化や薄型化も
要求されるとともに、製造工程の簡略化や信頼性の向上
が要求されるようになってきている。
【0004】特に、市場要求としてモータの小型化、薄
型化のニーズが高くなっており、鉄心との絶縁性がキー
プできればインシュレーターの肉厚が薄い程、巻き線量
も大きくなり、モータの起動力やパワー等の性能も向上
することになる。また、絶縁物が薄い程モータに発生す
る熱の放散がしやすくなる等の作用効果もある。
【0005】一方、ハードディスク装置に使用されるス
ピンドルモータの場合、上記小型化と薄型化に加え、磁
気ヘッドやハードディスクに微小な埃等が付着すると、
ノイズやヘッドクラッシュの原因となるので、モータか
ら埃やガスが発生しないようにする必要がある。
【0006】モータからは主にパーティクル,有機物
質,イオン性物質,ガスが発生する。特に、ステーター
やローターの巻線同士が擦れたりすることにより生じる
汚染物質の飛散を防止する必要があり、このことはハー
ドディスク装置の耐久性を高めるためにも重要である。
また、ハードディスク装置の性能向上のためには、電流
パルスにより発生する振動,ノイズを防止する必要もあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来ステー
ターを製造するためには、形に打ち抜いた薄い鋼板を複
数枚カシメて積層鉄心とし、これを防錆処理した後塗装
により絶縁処理をしていた。そして、これに巻線ガイド
を接着した後、巻線を行っていた。
【0008】しかし、打ち抜いた薄い鋼板を積層するた
めに、積層面が露出することとなる外周やスロット等が
完全な平面とはならないで凹凸が生じるのは避けられな
かった。インサート上の大きな問題は、積層した鉄心の
厚みの変動があることである。そのため、インサート成
形には積層の厚みで分類するか又は型内で調整コア
を作動させる等の多大な費用を要した。且つまた、従来
のインサート方式の積層厚分類方式、型内調整移動
コア方式では双方ともにバリが発生するため、多大な費
用をかけてバリとりをする必要があった。
【0009】そして、このような凹凸面を絶縁処理する
ためには50〜80μm位の厚さで塗装を行う必要があ
った。塗装は前工程としてバリ取りのショットブラスト
又はバレル工程を必要とするため、費用が高くなるとと
もに、ピンホール等が生じやすくなるために絶縁不良と
なりやすく、エッジ部の剥離がおき、従って歩止まりが
悪かった。その上、塗装後に巻線ガイドを接着する必要
があり、製造工程が複雑となっていた。
【0010】また、特開昭63−3636号公報や特開
昭63−3637号公報に示されるように、鉄心の一番
外側となる鋼板に熱可塑性の合成樹脂層が予め貼り合わ
せてあるラミネート鋼板を使用し、鋼板を積層後この合
成樹脂層を加熱して熱変形させて絶縁する方法もある
が、積層した鋼板の中間部まで完全に合成樹脂で被覆す
るためにはこれらの部分へ熱変形させるためにラミネー
ト鋼板の合成樹脂層の厚さに余裕をもたせておく必要が
あり、あまり合成樹脂層を薄くすることができず、ま
た、鉄心全体を均一な厚さで被覆するのもなかなか困難
であった。
【0011】すなわち、上記課題を解決するためには、
簡単な製造工程により絶縁処理した鉄心を欠陥品の発生
を防いで製造し、且つインシュレーターも同時に成形す
るとともに、抵抗値やインダクタンスの値を向上させた
ものができればよいことになる。
【0012】一方、ステーターやローターの巻線同士が
擦れたりすることにより生じる汚染物質の飛散を防止し
たり、電流パルスにより発生する振動,ノイズを防止す
るためには、巻線を合成樹脂等で封止密封し、巻線が外
部に直接露出しないような状態にする必要がある。
【0013】そこでこれを解決することを目的として巻
線を合成樹脂で封止するものが各種提案されている。但
し、合成樹脂で封止するに際しては、巻線の被覆を熱や
圧力により損傷させることなく、且つ巻線コイルに乱れ
を生じさせないようにすることが重要である。
【0014】従来一般に合成樹脂で封止するのは、熱硬
化性樹脂を使用して低温(120℃以下)、低圧で行わ
れている。樹脂材料は主としてバルクモールディングコ
ンパウンド(BMC)によるものである。この方法で
は、樹脂温度は低温であるが、製造時間は数分を要し
た。
【0015】一方、巻線を合成樹脂で被覆するのに射出
成形法を用いる方法も各種提案されている。例えば、特
公平6−5977号公報に示すものは、コイル状に巻回
した巻線を金型内に挿入し、金型温度を120〜150
℃とし、向き充填物が20〜40wt%含有してポニフ
ェニレンサルファイド(PPS)を用いて、樹脂温度3
00〜350℃、射出圧力800〜1000kg/cm2
で射出成形して巻線を被覆するものである。これは従来
巻線の封止に使用されていた熱硬化性のエポキシ樹脂で
は成形に長時間要して生産性が悪かったので、熱可塑性
樹脂を用い射出成形により比較的短時間で成形できるよ
うにしたものである。しかしながら、溶融している高温
の樹脂を高い圧力で射出しており、巻線のコイル径が太
く且つコイルの被覆膜が厚い場合は問題ないが、コイル
径が細く且つ被覆膜が薄い巻線の場合には、巻線コイル
の乱れや被覆膜の損傷が発生し実用的でない。
【0016】また、特開平3−70441号公報に示す
ものは、複数このスロットを有する鉄心に巻線をし、整
流子を備えたローターの鉄心と巻線の外周を絶縁性封止
部材(ガラス繊維入りのポリアセタール)で射出成形で
封止する際、樹脂の射出位置を整流子の反対側の端面で
ローターの回転軸と平行に射出するようにしたものであ
る。射出は2段射出で行い、最初の射出圧力は220k
g/cm2、2段目は50kg/cm2で行う。これはロー
ターに関するものであり、本願のステーターとは対象物
を異にするとともに、これの技術ポイントは樹脂の射出
方向を特定し、巻線の乱れを防ぐことと、射出圧力を2
段にして射出時間を短くし、樹脂の冷えを防ぎ、皺やひ
け等の成形不具合をなくすことである。樹脂の射出時間
は2.5秒と短いが、この短時間でも小型精密モータ用
ステーターの巻線は被覆膜が薄いので、高温の溶融樹脂
により損傷を受けてしまう。また、最初の射出圧力が2
20kg/cm2と高く、射出される樹脂の影響で巻線コ
イルが乱れてしまうことになる。
【0017】更に、特開平6−327208号公報に示
すものは、永久磁石を固着した一対の回転子の間に、柱
状の軟磁性材料からなる鉄心にコイルを巻いた固定しブ
ロックを複数個配した軸方向ギャップ型DCブラシレス
モータの固定子の固定子ブロックをステーターとして組
立固定し、主充填材の熱伝導率が10(w/m・k)以
上の樹脂で固着するものである。使用する樹脂は熱可塑
性,熱硬化性の両種類の樹脂が対象となっているが熱硬
化性樹脂を主体としている。また成形方法として射出成
形も記載されているが、液状の熱硬化性樹脂はポッティ
ングで、粉状の熱硬化性樹脂はトランスファー成形を用
い、更に形状によってはキャスティングを使用すること
が提案されており、射出成形による具体的な方法につい
ては記載がない。なお、使用する樹脂としては酸化アル
ミや窒化アルミ等の熱伝導率のよい充填材を主成分とす
るエポキシ樹脂であり、流動性についての言及はない。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明に係る
小型モータ用封止型ステーターとは上記課題を解決する
ために、絶縁性を有する高流動性の熱可塑性合成樹脂製
のインシュレーターがインサート成形してある鉄心に巻
線をしたステーターに、射出成形により同系統の熱可塑
性樹脂が被覆してあるものである。
【0019】また、この発明に係る小型モータ用封止型
ステーターの製造方法は上記課題を解決するために、所
望形状に打ち抜いた鋼板を必要枚数積み重ねてカシメ加
工して積層鉄心とし、この積層鉄心を射出成形機の金型
内にインサートし、絶縁性を有する高流動性の熱可塑性
合成樹脂を原料としてアンダーモールドし、少なくとも
積層鉄心の両端面とスロットに薄肉の樹脂膜を被覆する
とともに鉄心の上面を被覆する樹脂膜には同時に巻線加
工用のフックを形成してインシュレーターとし、このイ
ンシュレーターを被覆した積層鉄心に前記フックを利用
して細い被覆銅線をコイル状に巻線加工し、次に射出成
形機の金型内で、このステーターの巻線に射出した樹脂
が直接当たらない位置に金型のゲート位置を設け、前記
アンダーモールドに使用した樹脂と同系統の合成樹脂を
原料とし、使用する射出成形機の基準値に対し、充填圧
力を基準値の20〜60%の低圧とし、射出速度を基準
値の2倍以上の高速とし、射出成形により前記ステータ
ーにオーバーモールドして被覆するようにしたものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、この発明に係る小型モータ
用封止型ステーター及びこれらの製造方法の実施例につ
いて説明する。
【0021】まず、インシュレーターをインサート成形
した鉄心及びその製造方法の一実施例を、ハードディス
ク装置で使用するスピンドルモータ用のステーターのも
のについて図1〜図5に基づいて述べる。1は薄い鋼板
を複数枚カシメて形成した積層鉄心である。そして、こ
の積層鉄心1を射出成形機の金型内にインサートし、高
流動性の熱可塑性合成樹脂を原料としてインシュレータ
ー2をアンダーモールドして成形する。アンダーモール
ドしたインシュレーター2の肉厚は望ましくは0.2m
m以下とする。
【0022】インシュレーター2は積層鉄心1の両端面
3,スロット4及び外周5を被覆するように成形する。
すなわち、ローター挿入部となる内径側面6も含め全周
を被覆するように薄い絶縁性合成樹脂製のインシュレー
ター2をアンダーモールドする。7はインシュレーター
2の端面3に形成した巻線ガイドである。なお、インシ
ュレーター2は内径側面6を含め、肉厚0.2mm以下
で全周を被覆するようにすることが望ましい。
【0023】また、使用方法によっては外径側面を除く
全周を被覆してもよい。そして図5に示すように、イン
シュレーター2は積層鉄心1の両端面3とスロット4を
被覆するように成形し、インシュレーター2の端面3に
巻線ガイド7を形成する。薄肉成形インサート品(肉厚
0.2mm以下)で、同時に巻線ガイドを成形した画期
的なものである。なお、巻線ガイド7の形状としては図
示した逆L字形に限定されるものではなく、垂直や斜め
にI型のものでもよい。
【0024】インシュレーター2を成形する合成樹脂と
しては、絶縁性を有する高流動性の熱可塑性を使用する
が、例えば66ナイロンやPBT樹脂,LCP樹脂,P
PS樹脂等を使用することができる。なお、本発明にお
いて高流動性樹脂と称するものは、樹脂が成形に必要な
温度で溶融された状態でシアーレート(せん断速度)が
102(1/秒)の時の溶融粘度が7×103 ポイズ以
下、シアーレートが103(1/秒)の時の溶融粘度が3
×103 ポイズ以下のものをいう。
【0025】次に、上記した積層鉄心1を利用して小型
モータ用封止型ステーターの製造方法について説明す
る。なお、以下の説明においてはインシュレーター2を
アンダーモールド8と称す場合もある。
【0026】まず、アンダーモールド8をした積層鉄心
1の歯9に巻線10をしてステーター11とする。これ
は通常の方法により巻線10をすればよい。そして、こ
のステーター11の巻線10に射出した樹脂が直接当た
らない位置に金型のゲート位置を設け、上記インシュレ
ーター2と同系統の高流動性の熱可塑性樹脂を射出成形
により前記ステーターにオーバーモールド12をして巻
線10を被覆する。これにより、巻線10が外部に直接
露出せず、樹脂によりオーバーモールド12された状態
の本発明の封止型ステーターが製造される。
【0027】なお、オーバーモールド12をするに際し
ては、射出成形時の樹脂の充填ピーク圧は、原料樹脂や
製品の形状等により異なるが、通常使用する充填ピーク
圧を基準とし、この値の20〜60%の低圧で、射出速
度を通常速度の2倍以上の高速とする必要がある。
【0028】一般の射出成形では通常70kg/cm2〜15
0kg/cm2の充填ピーク圧が使用されている。本発明のオ
ーバーモールドの際の充填ピーク圧は、通常の成形で7
0kg/cm2程度の充填ピーク圧を必要とする場合(原料や
製品に対して)は、15kg/cm2〜40kg/cm2とする。ま
た、通常成形で150kg/cm2程度の充填ピーク圧を必要
とする場合は30kg/cm2〜90kg/cm2の充填ピーク圧と
する。
【0029】またオーバーモールドの際、金型キャビテ
ィの中に背後にバネを備えた複数個の圧力調整用の可動
ピンを設け、樹脂の射出圧力が加わるとこの樹脂圧でピ
ンが一旦押し込まれてダンパーとして働いて金型内の急
激な圧力上昇を防止し、樹脂の射出圧力によって巻線が
乱れることをより確実に防止することができる。この圧
力調整機構は、樹脂の充填ピーク圧が高い場合に効果的
なものとなる。
【0030】一方射出速度は、例えば基準となるなる通
常の射出速度が135mm/secであれば、これの2倍以上
となる270mm/sec以上とする。なお、最近の射出成形
機においては性能的には1000mm/secも可能となって
いる。射出速度を2倍とすれば、射出充填時間は1/2
となる。
【0031】本発明で使用する巻線10は、例えば線径
(直径)が0.13mmの銅線であり、被覆材はポリウ
レタン樹脂(耐熱温度155℃)であり、被覆膜の厚さ
は0.01mmである。このようなものでも上記条件
(充填圧力と射出速度)とすることにより被覆材の損傷
を防止できる。
【0032】なお、金型温度が高過ぎるとアンダーモー
ルド8が変形する恐れがあるとともに、巻線10に伝わ
る熱量を小さくするため、金型温度は30℃〜80℃の
間、好ましくは50℃以下とする。
【0033】また、ゲート位置を巻線10を直撃しない
位置とすることにより、射出圧力による巻線の乱れを防
止できる。実際のゲート位置としては、例えばスロット
4内、より具体的にはステーター11の巻線10加工を
した相隣接する歯9の間とする。また、ゲート数は短時
間に射出成形を完了するためには多いほど望ましいが、
これはステーターの大きさや極数により適当に選択すれ
ばよい。
【0034】オーバーモールド12に使用する高流動性
の熱可塑性樹脂は、アンダーモールド8とのなじみをよ
くするために、同系統の樹脂を使用する。なお、これら
の樹脂を使用すると成形温度は300℃位となるが、こ
のような耐熱温度の高い樹脂を使用して封止成形をして
おくことにより、耐久性に優れたモータとすることがで
きる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の小型モータ
用封止型ステーターによれば、モータ運転中の巻線から
の汚染物質の流出を防止でき、また電流パルスにより発
生する振動やノイズを押えることができる。
【0036】また、本発明の小型モータ用封止型ステー
ターの製造方法によれば、巻線に損傷を与えることな
く、射出成形によって簡単に封止型のステーターを製造
することができ、小形且つ高性能なスピンドルモータを
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用するインシュレーターをインサー
ト成形した積層鉄心の平面図である。
【図2】本発明で使用するインシュレーターをインサー
ト成形した積層鉄心の正面図である(巻線ガイドについ
ては一部図示を省略した)。
【図3】図1のA−A線端面図である。
【図4】図1のB−B線端面図である。
【図5】本発明で使用するインシュレーターをインサー
ト成形した積層鉄心の他例を示す正面図である(巻線ガ
イドについては一部図示を省略した)。
【図6】本発明の封止型ステーターの平面図である。
【図7】図6のC−C線拡大端面図である。
【符号の説明】
1 積層鉄心 2 インシュレーター 3 端面 4 スロット 5 外周 6 内径側面 7 巻線ガイド 8 アンダーモールド 9 歯 10 巻線 11 ステーター 12 オーバーモールド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性を有する高流動性の熱可塑性合成樹
    脂製のインシュレーターがインサート成形してある鉄心
    に巻線をしたステーターに、射出成形により同系統の熱
    可塑性樹脂が被覆してあることを特徴とする小型モータ
    用封止型ステーター。
  2. 【請求項2】所望形状に打ち抜いた鋼板を必要枚数積み
    重ねてカシメ加工して積層鉄心とし、 この積層鉄心を射出成形機の金型内にインサートし、絶
    縁性を有する高流動性の熱可塑性合成樹脂を原料として
    アンダーモールドし、少なくとも積層鉄心の両端面とス
    ロットに薄肉の樹脂膜を被覆するとともに鉄心の上面を
    被覆する樹脂膜には同時に巻線加工用のフックを成形し
    てインシュレーターとし、 このインシュレーターを被覆した積層鉄心に前記フック
    を利用して細い被覆銅線をコイル状に巻線加工し、 次に射出成形機の金型内で、このステーターの巻線に射
    出した樹脂が直接当たらない位置に金型のゲート位置を
    設け、 前記アンダーモールドに使用した樹脂と同系統の合成樹
    脂を原料とし、 使用する射出成形機の基準値に対し、充填圧力を基準値
    の20〜60%の低圧とし、射出速度を基準値の2倍以
    上の高速とし、射出成形により前記ステーターにオーバ
    ーモールドして被覆するようにしたことを特徴とする小
    型モータ用封止型ステーターの製造方法。
  3. 【請求項3】射出成形用の金型に、射出圧力を吸収する
    ための圧力調整機構を設けたものを使用する請求項2記
    載の小型モータ用封止型ステーターの製造方法。
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