JPH09182327A - モールドモータおよびその製造方法 - Google Patents

モールドモータおよびその製造方法

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JPH09182327A
JPH09182327A JP7340496A JP34049695A JPH09182327A JP H09182327 A JPH09182327 A JP H09182327A JP 7340496 A JP7340496 A JP 7340496A JP 34049695 A JP34049695 A JP 34049695A JP H09182327 A JPH09182327 A JP H09182327A
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JP
Japan
Prior art keywords
stator core
core
premix
molded
molded motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP7340496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Moriyama
和義 守山
Takeo Konno
猛夫 今野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Taga Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Taga Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Taga Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Taga Engineering Co Ltd
Priority to JP7340496A priority Critical patent/JPH09182327A/ja
Publication of JPH09182327A publication Critical patent/JPH09182327A/ja
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】モールドモータの成形に際し、固定子コアの内
周歯部端面に樹脂が回り込むようにして、その内周歯部
端面全域をプリミックスで覆い、防錆処理、バリ取り等
の後加工を不要としたモールドモータおよびその製造方
法の提供。 【解決手段】本発明のモールドモータは、固定子コア2
の表面に突起または凹凸を設け、積層するコア2,2,
…間に隙間を形成して、固定子コア2の内周歯部端面に
樹脂モールド成形を施す。また、本発明に係るモールド
モータの製造方法は、固定子コア2の表面に突起または
凹凸を設け、積層するコア2,2,…間に隙間を形成し
て、固定子コア2の内周歯部端面と型の心金部との間を
離間させる方向の力が加わった状態でプリミックスを押
し込み、固定子コア2の内周歯部端面全域をプリミック
スで覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モールドモータお
よびその製造方法に係り、さらに詳細には、固定子コア
のプリミックス被覆技術に関する。
【0002】
【従来の技術】モールドモータの固定子と回転子との空
隙は、モータの特性上非常に小さく設定されいてる。
【0003】ところで、モールドモータは、電磁鋼板を
積層して形成された固定子鉄心に巻線を施した後、上型
と下型から構成される成形型内に、下型に設けられた心
金部に固定子の内径部が嵌合するように装着し、上型と
下型とを密閉した後、その内部に、無機質材料を混合し
た熱硬化性樹脂を注入して固定子をモールド成形するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、モールド
モータは、巻線を含めて固定子を一体モールドするよう
にしているが、従来、モールドモータの成形時、固定子
コアの内周歯部端面と型の心金部とで挾まれて形成され
る薄い空間部に対し、この空間部の外周部分から内部に
向けて、大きな圧力を受けたプリミックスが入り込もう
とすると、その空間部はプリミックスによりシールされ
た形となり、ひいてはそれまで空間部に存在していた空
気がプリミックスにより閉じ込められる形となり、前記
空間部にプリミックスが入り込むのを阻止するように作
用する。つまり、固定子コアの内周歯部端面には、型の
心金部との関係により樹脂が十分に回り込まないため、
その内周歯部端面がむき出しになることが多く、また一
部のプリミックスが固定子コアの内周歯部端面側に流れ
込んだ場合には、その一部のプリミックスによりバリが
生ずるという問題があった。
【0005】そして、前記のごとく、固定子コアの内周
歯部端面がむき出しになっていたのでは、その内周歯部
端面に錆が発生し、また固定子コアの内周歯部端面側に
流れ込んだ一部のプリミックスによりバリが発生した場
合には、モータ運転中の温度の変化や振動によってバリ
が欠け落ちてモータをロックさせたり、異常音を発生さ
せたりする問題があるため、従来にあっては、防錆処理
を施したり、バリ取りを行う必要があり、これがこの種
モータの生産性を高める上での障害となっていた。
【0006】本発明の目的は、モールドモータの成形に
際し、固定子コアの内周歯部端面に樹脂が回り込むよう
にして、その内周歯部端面全域をプリミックスで覆い、
防錆処理やバリ取り等、煩雑な後加工を必要としないモ
ールドモータおよびその製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るモールドモ
ータは、継鉄部の内周に多数の歯およびスロットを有す
る固定子コアを複数に分割形成し、この分割コアの各ス
ロット毎に継鉄部を巻回するトロイダル巻線を施してこ
の分割コア同士を接合し、プリミックスで成形して一体
化するモールドモータにおいて、前記固定子コアの表面
に突起または凹凸を設け、積層するコア間に隙間を形成
して、固定子コアの内周歯部端面に樹脂モールド成形を
施したことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明に係るモールドモータの製造
方法は、この種モータの製造方法において、固定子コア
の表面に突起または凹凸を設け、積層するコア間に隙間
を形成して、固定子コアの内周歯部端面と型の心金部と
の間を離間させる方向の力が加わった状態でプリミック
スを押し込み、固定子コアの内周歯部端面全域をプリミ
ックスで覆うことを特徴とするものである。
【0009】つまり、モールドモータの成形時、固定子
コアの内周歯部端面と型の心金部とで挾まれて形成され
る薄い空間部に対し、この空間部の外周部分から内部に
向けてプリミックスが入り込むと、それまで空間部に存
在していた空気はコア間の隙間部分に押しやられ、代っ
てプリミックスが容易に入り込むことになり、固定子コ
アの内周歯部端面全域をプリミックスで覆うことができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示された一実施例
に基づいて説明する。
【0011】図1はモールドモータの上半分を開いて内
部構造を示した図である。図2は図1に符号1で示す一
体モールド固定子の断面図である。図3は固定子モール
ド状態を示す型込め図である。図4はモールド固定子型
込め状態における、固定子コア2の歯3の先端側(内周
端面側)の拡大断面図である。図5は図4のA−A拡大
断面図である。
【0012】図1および図2において、1は一体モール
ドされた固定子で、固定子1は、複数に分割して歯3お
よびスロット4を有する固定子コア2の継鉄部5にコア
絶縁6を施した後、トロイダル巻線7が施され、分割コ
ア同士を接合してプリミックス10で一体にモールド成
形されている。
【0013】11は回転子で、回転子11は、エンドブ
ラケット12,13に支持されたボールベアリング1
4,15により回転自在に支承されている。
【0014】16は出力軸である。
【0015】固定子1のモールドは、図3に示すよう
に、トロイダル巻線7が施され、分割コア同士を接合し
た固体子コア2の内径部を、下型17に設けられた心金
部18に嵌合させ、上型19を被せて密閉した後、ゲー
ト20から高圧をかけてプリミックスを注入して行われ
る。
【0016】一方、固定子コア2には、図5に示すよう
に、表面に複数個の小さな突起8が設けられ、固定子コ
ア2,2間に小さな隙間9を形成している。
【0017】したがって、固定子コア2の歯3の先端側
(内周端面側)では、図4および図5に示すように、歯
3の先端部と下型17の心金部18とで挾まれる部分の
空気が固定子コア2,2間の隙間9に押し出されるた
め、プリミックスが入り込むの妨げることが無くなる。
【0018】なお、図5に示すように、固定子コア2
は、薄い電磁鋼板を打ち抜いて製造されるが、その時形
成される抜きダレ21部分によって固定子コア2の内周
歯部端面と下型心金部18との間隔が傾斜を以って部分
的に広くなっており、したがってプリミックスを注入す
る前の型込め状態で固定子コア2の内周歯部端面と下型
心金部18とが仮りに接触した状態にあっても、プリミ
ックスを注入した時には、まず抜きダレ21部分を通っ
てプリミックスが流入し、次にプリミックスは、前記傾
斜部を通って、固定子コア2の内周歯部端面と下型心金
部18との間を離間させる方向の力が加わった状態で押
し込まれるので、固定子コア2の内周歯部端面全域をプ
リミックスで覆うことができる。
【0019】固定子コア2の突起8は、例えばコア打抜
き時、あるいは固定子コア材料である電磁鋼板に予め成
形することができ、突起8によってコア2,2間に隙間
を設けることにより、コア2,2同士の接触面積が大幅
に減少し、鉄損の低減化をも同時に図ることができる。
【0020】また、突起8をコア打抜き時に成形すれ
ば、固定子コア2の表面に突起8を設けるための専用機
を必要とするものではなく、経済的である。
【0021】なお、突起8に代えて、固定子コア材料で
ある電磁鋼板に凹凸を設けるようにしてもよい。
【0022】以上説明したように、本実施例によれば、
固定子コアの内周歯部端面全域を極めて簡単にプリミッ
クスで覆うことができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、モールドモータの成形
時、固定子コアの内周歯部端面と型の心金部とで挾まれ
て形成される薄い空間部に対し、この空間部の外周部分
から内部に向けてプリミックスが入り込むと、それまで
空間部に存在していた空気はコア間の隙間部分に押しや
られ、代ってプリミックスが容易に入り込むことにな
り、固定子コアの内周歯部端面全域をプリミックスで覆
うことができ、バリ取り、防錆処理等の煩雑な後加工が
一切不要となり、モールドモータの生産性を大きく向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モールドモータの上半分を開いて内部構造を示
した図である。
【図2】図1に符号1で示す一体モールド固定子の断面
図である。
【図3】固定子モールド状態を示す型込め図である。
【図4】モールド固定子型込め状態における、固定子コ
ア2の歯3の先端側(内周端面側)の拡大断面図であ
る。
【図5】図4のA−A拡大断面図である。
【符号の説明】
1…一体モールド固定子、2…固定子コア、3…歯、4
…スロット、5…継鉄部、8…突起、9…隙間。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継鉄部の内周に多数の歯およびスロット
    を有する固定子コアを複数に分割形成し、この分割コア
    の各スロット毎に継鉄部を巻回するトロイダル巻線を施
    してこの分割コア同士を接合し、プリミックスで成形し
    て一体化するモールドモータにおいて、前記固定子コア
    の表面に突起を設け、積層するコア間に隙間を形成し
    て、固定子コアの内周歯部端面に樹脂モールド成形を施
    したことを特徴とするモールドモータ。
  2. 【請求項2】 継鉄部の内周に多数の歯およびスロット
    を有する固定子コアを複数に分割形成し、この分割コア
    の各スロット毎に継鉄部を巻回するトロイダル巻線を施
    してこの分割コア同士を接合し、プリミックスで成形し
    て一体化するモールドモータにおいて、前記固定子コア
    の表面に凹凸を設け、積層するコア間に隙間を形成し
    て、固定子コアの内周歯部端面に樹脂モールド成形を施
    したことを特徴とするモールドモータ。
  3. 【請求項3】 継鉄部の内周に多数の歯およびスロット
    を有する固定子コアを複数に分割形成し、この分割コア
    の各スロット毎に継鉄部を巻回するトロイダル巻線を施
    してこの分割コア同士を接合した後、プリミックスで成
    形して一体化するモールドモータの製造方法において、
    固定子コアの表面に突起を設け、積層するコア間に隙間
    を形成して、固定子コアの内周歯部端面と型の心金部と
    の間を離間させる方向の力が加わった状態でプリミック
    スを押し込み、固定子コアの内周歯部端面全域をプリミ
    ックスで覆うことを特徴とするモールドモータの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、固定子コアの打抜き
    時にコア表面に突起を設けることを特徴とするモールド
    モータの製造方法。
  5. 【請求項5】 継鉄部の内周に多数の歯およびスロット
    を有する固定子コアを複数に分割形成し、この分割コア
    の各スロット毎に継鉄部を巻回するトロイダル巻線を施
    してこの分割コア同士を接合した後、プリミックスで成
    形して一体化するモールドモータの製造方法において、
    固定子コアの表面に凹凸を設け、積層するコア間に隙間
    を形成して、固定子コアの内周歯部端面と型の心金部と
    の間を離間させる方向の力が加わった状態でプリミック
    スを押し込み、固定子コアの内周歯部端面全域をプリミ
    ックスで覆うことを特徴とするモールドモータの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、固定子コアの打抜き
    時にコア表面に凹凸を設けることを特徴とするモールド
    モータの製造方法。
JP7340496A 1995-12-27 1995-12-27 モールドモータおよびその製造方法 Pending JPH09182327A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007124756A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Tamagawa Seiki Co Ltd レゾルバ用ステータ鉄心構造
JP2016123143A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 ダイキン工業株式会社 ロータ及びその製造方法、並びにそれを備えた回転電気機械
JP2016220403A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 株式会社不二工機 ステータユニット及びそれを用いた電動弁
WO2021166976A1 (ja) * 2020-02-19 2021-08-26 日本発條株式会社 ステータ分割体、ステータ及びモータ

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JP2016220403A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 株式会社不二工機 ステータユニット及びそれを用いた電動弁
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