JP2016220387A - 回転電機の温度制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機の冷却に要する消費エネルギーの増大を抑制し、冷媒を供給するポンプの運転効率を向上させる。
【解決手段】回転電機の温度制御装置10は、冷媒循環部14と、電動ポンプと、制御装置17とを備える。冷媒循環部14は、駆動用モータ11および発電用モータ12の所定部品を冷却する冷媒を冷媒流路14aおよび迂回流路に供給する。電動ポンプは、冷媒流路14aおよび迂回流路内で冷媒を循環させる。制御装置17は、電動ポンプによって駆動用モータ11および発電用モータ12の各々に供給される冷媒の供給量を制御する。制御装置17は、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々の発熱量に基づいて、電動ポンプによる冷媒の供給量を規制する。
【選択図】図1

Description

この発明は、回転電機の温度制御装置に関する。
従来、電動機を冷却する電動冷却ファンの運転有無を、熱モデルに基づく巻線温度推定値が温度設定値以上であるか否かに応じて切り替える技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3279042号公報
しかしながら、上記従来技術に係る制御方法によれば、巻線温度推定値が温度設定値以上である場合に電動冷却ファンを駆動させ、巻線温度推定値が温度設定値未満である場合に電動冷却ファンを停止させるので、電動機の温度を適正に制御することができない場合がある。電動冷却ファンのオンおよびオフを切り替えるだけでは、電動機の温度を所望の温度(温度設定値など)に維持することが困難であり、過剰な冷却または温度上昇が生じる虞があり、電動冷却ファンの消費エネルギーを削減することができず、運転効率が低下するという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、回転電機の冷却に要する消費エネルギーの増大を抑制し、冷媒を供給するポンプの運転効率を向上させることが可能な回転電機の温度制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る回転電機の温度制御装置は、回転電機(例えば、実施形態での駆動用モータ11および発電用モータ12)の所定部品(例えば、実施形態でのコイル21、ステータコア22a、磁石23、およびロータヨーク24a)を冷却する冷媒を前記回転電機に供給する冷媒供給部(例えば、実施形態での冷媒循環部14)と、前記冷媒供給部から前記回転電機に供給される前記冷媒を、前記冷媒供給部および前記回転電機を含む循環経路(例えば、実施形態での冷媒流路14aおよび迂回流路14h)内で循環させるポンプ(例えば、実施形態での電動ポンプ14e)と、前記ポンプによって前記回転電機に供給される前記冷媒の供給量を制御する制御部(例えば、実施形態での制御装置17)と、を備え、前記制御部は、前記回転電機の発熱量に基づいて、前記ポンプによる前記冷媒の供給量を規制する。
(2)上記(1)に記載の回転電機の温度制御装置では、前記制御部は、前記回転電機の運転点に基づいて、前記回転電機の発熱量を取得してもよい。
(3)上記(2)に記載の回転電機の温度制御装置では、前記制御部は、前記回転電機の現在の運転点に基づいて、前記回転電機の発熱量を取得してもよい。
(4)上記(1)から(3)の何れか1つに記載の回転電機の温度制御装置では、前記制御部は、前記回転電機の発熱量に基づいて、前記回転電機の温度変化を推定し、推定した前記回転電機の温度変化に基づいて、前記回転電機の温度が所定温度を上回らないように前記ポンプによる前記冷媒の供給量を制御してもよい。
(5)上記(4)に記載の回転電機の温度制御装置では、前記制御部は、前記回転電機の運転点に基づいて、前記回転電機のコイルおよび磁石の発熱量を推定し、推定した前記発熱量に基づいて、前記コイルおよび前記磁石の温度変化を推定し、推定した前記コイルおよび前記磁石の温度変化に基づいて、前記コイルおよび前記磁石の各々の温度がそれぞれ所定の温度を上回らないように前記ポンプによる前記冷媒の供給量を制御してもよい。
(6)上記(1)に記載の回転電機の温度制御装置では、前記制御部は、前記回転電機の運転履歴に基づいて、前記回転電機の温度変化を予測してもよい。
上記(1)に記載の態様に係る回転電機の温度制御装置によれば、回転電機の発熱量に対して適切な供給量の冷媒を供給することができる。これにより回転電機の所定部品に対して維持したい温度または上回らないようにしたい温度を確保するように、回転電機の温度を適切に制御することができ、ポンプの運転効率の低下を抑制することができる。
さらに、上記(2)の場合、回転電機のトルクおよび回転数によって定められる運転点に基づいて回転電機の発熱量を取得することができるので、回転電機の制御に用いるトルクおよび回転数などの検出パラメータに基づいて容易に発熱量を取得することができる。
さらに、上記(3)の場合、回転電機の現在の運転点に基づいて回転電機の発熱量を取得することができるので、回転電機の制御に用いる現在のトルクおよび回転数などの検出パラメータに基づいて容易に発熱量を取得することができる。
さらに、上記(4)の場合、回転電機の発熱量に基づいて、回転電機の今後の温度変化を推定することができるので、回転電機の温度変化に対して応答性良く冷媒を供給することができる。これにより、例えば、回転電機の温度上昇を打ち消すように冷媒を供給することによって、回転電機の所定部品を適正に冷却することができる。
さらに、上記(5)の場合、コイルおよび磁石の各々で温度上昇が増大する運転点が異なる場合であっても、コイルおよび磁石の各々の温度変化を推定して、それぞれ所定の温度を上回らないようにすることができるので、回転電機を適切に保護しながら、ポンプの運転効率の低下を防ぐことができる。
さらに、上記(6)の場合、回転電機の温度変化の予測精度を向上させることができ、予測した温度変化を用いてポンプによる冷媒の供給量を規制するので、ポンプの運転効率の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る回転電機の温度制御装置の構成図である。 本発明の実施形態に係る回転電機の温度制御装置における駆動用モータの一部の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る回転電機の温度制御装置の冷媒流路を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機の温度制御装置の熱モデルを模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機の温度制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る回転電機の温度制御装置における駆動用モータの運転特性における運転点を模式的に示す図である。 図7に示す部位温度予測処理を示すフローチャートである。 図7に示すポンプ必要出力算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る回転電機の温度制御装置における電動ポンプの出力と駆動用モータの部位の温度との対応関係の例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る回転電機の温度制御装置および回転電機の巻線温度推定方法について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態による回転電機の温度制御装置10は、例えばハイブリッド車両または電動車両などの車両1に搭載されている。車両1は、図1に示すように、駆動用モータ(M)11、発電用モータ(G)12、トランスミッション(T/M)13、冷媒循環部14、電力変換部15、バッテリ16、および制御装置17を備えている。
駆動用モータ11および発電用モータ12の各々は、例えば3相交流のブラシレスDCモータなどである。駆動用モータ11および発電用モータ12の各々は、トランスミッション13に接続された回転軸を備えている。発電用モータ12の回転軸は、後述する冷媒循環部14の機械式ポンプ14cに連結されている。
駆動用モータ11は、図2に示すように、コイル21を有するステータ22と、磁石23を有するロータ24とを備えている。駆動用モータ11は、インナーロータ型であり、円筒状のステータ22の内部にロータ24を備えている。
コイル21は、例えばSC(セグメントコンダクタ)巻線などである。コイル21は、ステータコア22aの隣り合うティース間に形成されるスロットに装着されている。コイル21は、後述する電力変換部15に接続されている。
ステータコア22aの外形は、円筒形状に形成されている。ステータコア22aは、径方向の内周部に複数のティースを備えている。複数のティースの各々は、ステータコア22aの内周部において、周方向に所定間隔をおいて内周側に突出している。ステータコア22aの内周部にはステータコア22aを回転軸方向に貫通する複数のスロットが設けられている。各スロットは、周方向で隣り合うティースの間に形成されている。各スロットは、ステータコア22aの径方向に内周側から外周側に向かって放射状に延びるように形成されている。
コイル21は、U相、V相、W相からなる3相コイルである。コイル21は、複数のセグメントコイルを備えている。各セグメントコイルは、断面形状が長方形状の複数の導線を備えている。複数の導線は、例えば平角線である。複数の導線は、各導線の表面を対向させるように1列に整列して、1つの束を形成している。各セグメントコイルの外形は、各スロットの形状に応じて各スロットを隙間無く埋めるように、U字形状に形成されている。
各セグメントコイルの両端部は、周方向に所定間隔を置いた2つのスロット内にステータコア22aの軸方向から挿入されている。各セグメントコイルの端部は、各スロット内から軸方向の外部に突出して、周方向に捩り曲げられている。複数のスロット内から外部に突出する複数の端部のうちで所定の組み合わせの端部同士は、TIG溶接などによって接合されている。複数のスロットに挿入される複数のセグメントコイルの端部は、周方向に順次、U相、U相、V相、V相、W相、W相、U相、U相、…の順に配列されている。
磁石23は、例えば永久磁石などである。磁石23は、ロータヨーク24aを回転軸24cの軸方向の両側から挟み込む一対の端面板24bとは直接に接触しないように、ロータヨーク24aの内部に保持されている。
発電用モータ12は、例えば、駆動用モータ11と同一の構成を備えている。
トランスミッション13は、例えばAT(オートマチックトランスミッション)などである。トランスミッション13は、図1に示すように、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々と駆動輪Wとに接続されている。トランスミッション13は、後述する制御装置17から出力される制御信号に応じて、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々と駆動輪Wとの間の動力伝達を制御する。
冷媒循環部14は、図3に示すように、冷媒が循環する冷媒流路14a、冷媒を冷却する冷却器14b、冷媒を循環させる機械式ポンプ14c、制御バルブ14d、および電動ポンプ14eを備えている。冷媒循環部14は、例えばAT(オートマチックトランスミッション)のトランスミッション13において潤滑および動力伝達などを行なう作動油を冷媒として用いている。
冷媒流路14aは、トランスミッション13の内部における作動油の流路、並びに駆動用モータ11および発電用モータ12の各々の内部に接続されている。冷媒流路14aは、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々に冷媒を吐出する吐出口14fと、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々の内部を流通してハウジング25の底部に貯留される冷媒を吸入する吸入口14gとを備えている。冷媒流路14aの吐出口14fは、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々の鉛直方向上方に配置されている。冷媒流路14aの吸入口14gは、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々の鉛直方向下方に設けられるハウジング25の底部に配置されている。
冷却器14bは、駆動用モータ11および発電用モータ12、並びにトランスミッション13の外部において、冷媒流路14aに設けられている。冷却器14bは、例えばラジエータなどであって、車両走行時の走行風などの冷却風との熱交換によって冷媒流路14a内の冷媒を冷却する。
機械式ポンプ14cは、冷媒流路14aにおける吸入口14gの近傍に配置されている。機械式ポンプ14cは、例えばトロコイド型のポンプである。機械式ポンプ14cは、発電用モータ12の回転軸に連結され、発電用モータ12の駆動力を受けて作動する。機械式ポンプ14cは、発電用モータ12の駆動によって吸引力を発生し、冷媒流路14aの吸入口14gから冷媒を吸引するとともに冷媒流路14a内の冷媒を吐出口14fに向かい流動させる。
制御バルブ14dは、冷媒流路14aにおいて冷却器14bと、機械式ポンプ14cおよび電動ポンプ14eとの間に配置されている。制御バルブ14dは、後述する制御装置17から出力される制御信号に応じて、冷媒流路14a内の冷媒の流量および圧力などを制御する。
電動ポンプ14eは、冷媒流路14aにおいて機械式ポンプ14cを迂回するように分岐する迂回流路14hに設けられている。電動ポンプ14eは、後述する制御装置17から出力される制御信号に応じて、電力変換部15から供給される電力によって作動する。電動ポンプ14eは、機械式ポンプ14cとは独立して吸引力を発生し、冷媒流路14aの吸入口14gから冷媒を吸引するとともに冷媒流路14a内の冷媒を、迂回流路14hを経由して吐出口14fに向かい流動させる。
冷媒流路14aおよび迂回流路14hの各々において、機械式ポンプ14cおよび電動ポンプ14eの下流には、相互間での冷媒の逆流を防ぐためのチェックバルブ14kが設けられている。
冷媒循環部14は、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々に対して、機械式ポンプ14cまたは電動ポンプ14eの作動に伴い、冷媒流路14aの吐出口14fからコイル21のコイルエンド(ステータコア22aのスロット22cから軸方向外方に突出する部位)に向かって冷媒を吐出する。冷媒は、重力の作用によってコイル21のコイルエンドおよびステータコア22aの表面上を鉛直方向下方に流動する。冷媒は、重力の作用によってステータ22とロータ24との間の空隙を介して、コイル21のコイルエンドまたはステータコア22aから端面板24bに滴下されるように鉛直方向下方に流動する。ステータ22から端面板24bの表面に滴下された冷媒(滴下冷媒)は、ロータ24の回転による遠心力および重力の作用によって端面板24bの表面上を端面板24bの外部に向かって流動する。端面板24bから外部に流出した滴下冷媒は、重力の作用によってハウジング25の底部の冷媒貯留部に流動する。
冷媒循環部14は、冷媒貯留部に貯留している冷媒を、機械式ポンプ14cまたは電動ポンプ14eの吸引によって吸入口14gから冷媒流路14aに吸入し、冷却器14bによって冷却する。これにより冷媒循環部14は、冷却器14bにおいて冷却風との熱交換によって冷却された冷媒によって、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々のステータ22およびロータ24を冷却する。冷媒循環部14は、図4に示すように、吐出口14fから排出される冷媒によってコイル21と磁石23とを冷却する。
なお、冷媒循環部14は、より詳細には、コイル21のコイルエンドおよびステータコア22aを直接的に冷却する。さらに、冷媒循環部14は、ステータ22から端面板24bに滴下される滴下冷媒によって端面板24bを直接的に冷却するとともに、滴下冷媒によって端面板24bを介して間接的に、順次、ロータヨーク24aと、磁石23とを冷却する。
電力変換部15は、図1に示すように、バッテリ16の出力電圧を昇圧する昇圧器31と、発電用モータ12の通電を制御する第1パワードライブユニット(PDU1)32と、駆動用モータ11の通電を制御する第2パワードライブユニット(PDU2)33とを備えている。さらに、電力変換部15は、冷媒循環部14の電動ポンプ14eへの給電を制御する通電制御回路などを備えている。
昇圧器31は、例えばDC−DCコンバータなどを備えている。昇圧器31は、バッテリ16と、第1および第2パワードライブユニット32,33との間に接続されている。昇圧器31は、後述する制御装置17から出力される制御信号に応じて、バッテリ16の出力電圧を昇圧することによって、第1および第2パワードライブユニット32,33への印加電圧を生成する。昇圧器31は、バッテリ16の出力電圧の昇圧によって生成した印加電圧を、第1および第2パワードライブユニット32,33に出力する。
第1および第2パワードライブユニット32,33は、例えばインバータ装置などを備えている。第1および第2パワードライブユニット32,33は、インバータ装置として、例えば、スイッチング素子(例えば、MOSFETなど)を複数用いてブリッジ接続して成るブリッジ回路と平滑コンデンサとを備えている。第1および第2パワードライブユニット32,33は、後述する制御装置17から出力される制御信号に応じて、昇圧器31の直流出力電力を3相交流電力に変換する。第1および第2パワードライブユニット32,33は、発電用モータ12および駆動用モータ11の各々への通電を順次転流させるように、3相の交流電流を3相のコイル21の各々に通電する。
制御装置17は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)などの各種の記憶媒体と、タイマーとなどの電子回路により構成されている。制御装置17は、トランスミッション13および電力変換部15を制御するための制御信号を出力する。制御装置17は、電圧センサ41、第1電流センサ42、第2電流センサ43、第1回転数センサ44、第2回転数センサ45、トルクセンサ46、および冷媒温度センサ47に接続されている。
電圧センサ41は、昇圧器31から第1および第2パワードライブユニット32,33の各々に印加される印加電圧を検出する。第1電流センサ42は、第1パワードライブユニット32と発電用モータ12の各コイル21との間に流れる交流電流(相電流)を検出する。第2電流センサ43は、第2パワードライブユニット33と駆動用モータ11の各コイル21との間に流れる交流電流(相電流)を検出する。第1回転数センサ44は、駆動用モータ11の回転軸の回転角度を逐次検出することによって、駆動用モータ11の回転数を検知する。第2回転数センサ45は、発電用モータ12の回転軸の回転角度を逐次検出することによって、発電用モータ12の回転数を検知する。トルクセンサ46は、駆動用モータ11のトルクを検出する。冷媒温度センサ47は、冷媒流路14aにおいて冷却器14bから出力される冷媒の温度(冷却器通過後の冷媒温度)を検出する。
制御装置17は、図1に示すように、発熱量算出部51と、抜熱量算出部52と、部位温度算出部53と、通電制御部54と、記憶部55とを備えている。
発熱量算出部51は、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々において、所定の部位の損失による発熱量を算出する。発熱量算出部51は、例えば、駆動用モータ11において、3相のコイル21の銅損および渦電流損、ステータコア22aの鉄損、磁石23の渦電流損、およびロータヨーク24aの鉄損の各々の発熱量を算出する。
発熱量算出部51は、第2電流センサ43により検出される駆動用モータ11の3相の相電流と、予め記憶部55に記憶している3相のコイル21の抵抗値とに基づいて、3相のコイル21の銅損を算出する。
発熱量算出部51は、電圧センサ41により検出される印加電圧と、第1回転数センサ44により検出される駆動用モータ11の回転数と、トルクセンサ46により検出される駆動用モータ11のトルクと、各種のデータとに基づいて、鉄損および渦電流損を取得する。各種のデータは、予め記憶部55に記憶されている。各種のデータは、印加電圧、回転数、およびトルクと、コイル21または磁石23の渦電流損との相互関係を示すマップなどのデータである。各種のデータは、印加電圧、回転数、およびトルクと、ステータコア22aまたはロータヨーク24aの鉄損との相互関係を示すマップなどのデータである。発熱量算出部51は、各センサ41,44,46により検出される印加電圧、回転数、およびトルクを用いて、予め記憶部55に記憶しているデータを参照して、コイル21および磁石23の渦電流損、並びにステータコア22aおよびロータヨーク24aの鉄損を取得する。
抜熱量算出部52は、冷媒温度センサ47により検出される冷却器通過後の冷媒温度と、第2回転数センサ45により検出される発電用モータ12の回転数とに基づいて、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々において、冷媒と熱交換する所定の部位の抜熱量(放熱量)を算出する。
部位温度算出部53は、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々において、冷媒と熱交換する所定の部位の温度を推定する。部位温度算出部53は、発熱量算出部51により算出される部位の損失による発熱量と、抜熱量算出部52により算出される部位の抜熱量(放熱量)とに基づいて、部位の温度を算出する。
抜熱量算出部52は、例えば、冷媒温度センサ47により検出される冷却器通過後の冷媒温度と、第2回転数センサ45により検出される発電用モータ12の回転数とに基づいて、コイル21の抜熱量(放熱量)を算出する。
より詳細には、抜熱量算出部52は、第2回転数センサ45により検出される発電用モータ12の回転数に応じて、冷媒循環部14で循環する冷媒の流量を取得する。抜熱量算出部52は、発電用モータ12の回転数および冷媒の流量の相互関係を示すマップなどのデータを、予め記憶部55に記憶している。抜熱量算出部52は、第2回転数センサ45により検出される回転数を用いて、予め記憶部55に記憶しているデータを参照して、冷媒の流量を算出する。抜熱量算出部52は、冷媒の流量と、冷却器通過後の冷媒温度と、前回の処理で算出した各種温度(例えば、ステータコア22aの温度およびコイル21の温度)とを用いて、予め記憶部55に記憶しているデータを参照して、コイル21から冷媒に放熱される放熱量を算出する。記憶部55は、冷媒の流量と、冷却器通過後の冷媒温度と、前回の処理で算出した各種温度と、コイル21の放熱量との相互関係を示すデータを予め記憶している。
抜熱量算出部52は、コイル21の銅損および渦電流損と、コイル21の抜熱量(放熱量)とに基づいて、コイル21の受熱量を算出する。
部位温度算出部53は、抜熱量算出部52によって算出されるコイル21の受熱量と、予め記憶部55に記憶しているコイル21の熱容量とに基づいて、コイル21の温度変化を算出する。部位温度算出部53は、前回の処理で推定したコイル21の温度と、コイル21の温度変化とに基づいて、今回の処理で推定されるコイル21の温度を算出する。
また、抜熱量算出部52は、冷媒の流量と、冷却器通過後の冷媒温度と、コイル21の温度と、ステータコア22aの温度とを用いて、予め記憶部55に記憶しているデータを参照して、滴下冷媒の受熱量を算出する。記憶部55は、冷媒の流量と、冷却器通過後の冷媒温度と、コイル21の温度と、ステータコア22aの温度と、滴下冷媒のコイル21およびステータコア22aからの受熱量との相互関係を示すデータを予め記憶している。
部位温度算出部53は、抜熱量算出部52によって算出される滴下冷媒のコイル21およびステータコア22aからの受熱量と、予め記憶部55に記憶している冷媒の熱容量とに基づいて、滴下冷媒の温度変化を算出する。部位温度算出部53は、冷媒温度センサ47により検出される冷却器通過後の冷媒温度と、滴下冷媒の温度変化とに基づいて、今回の処理で推定される滴下冷媒の温度を算出する。
なお、ステータコア22aの温度は、ステータコア22aの受熱量と予め記憶部55に記憶しているステータコア22aの熱容量とに基づくステータコア22aの温度変化と、前回の処理で推定したステータコア22aの温度とに基づいて算出される。抜熱量算出部52は、冷媒の流量と、冷却器通過後の冷媒温度と、前回の処理で算出された各種温度(例えば、ステータコア22aの温度およびコイル21の温度)とを用いて、予め記憶部55に記憶しているデータを参照して、ステータコア22aの放熱量を算出する。記憶部55は、冷媒の流量と、冷却器通過後の冷媒温度と、前回の処理で算出された各種温度と、ステータコア22aの放熱量との相互関係を示すデータを予め記憶している。抜熱量算出部52は、ステータコア22aの鉄損と、ステータコア22aの抜熱量(放熱量)とに基づいて、ステータコア22aの受熱量を算出する。部位温度算出部53は、ステータコア22aの受熱量と、予め記憶部55に記憶しているステータコア22aの熱容量とに基づいて、ステータコア22aの温度変化を算出する。部位温度算出部53は、前回の処理で推定したステータコア22aの温度と、ステータコア22aの温度変化とに基づいて、今回の処理で推定されるステータコア22aの温度を算出する。
抜熱量算出部52は、冷媒の流量と、滴下冷媒の温度と、前回の処理で算出した各種温度(例えば、端面板24b、ロータヨーク24a、および磁石23の各々の温度)とを用いて、予め記憶部55に記憶しているデータを参照して、磁石23から冷媒に放熱される放熱量を算出する。記憶部55は、冷媒の流量と、滴下冷媒の温度と、前回の処理で算出した各種温度と、磁石23の放熱量との相互関係を示すデータを予め記憶している。
抜熱量算出部52は、磁石23の渦電流損と、磁石23の抜熱量(放熱量)とに基づいて、磁石23の受熱量を算出する。
部位温度算出部53は、抜熱量算出部52によって算出される磁石23の受熱量と、予め記憶部55に記憶している磁石23の熱容量とに基づいて、磁石23の温度変化を算出する。部位温度算出部53は、前回の処理で推定した磁石23の温度と、磁石23の温度変化とに基づいて、今回の処理で推定される磁石23の温度を算出する。
通電制御部54は、部位温度算出部53により算出された部位の温度に基づいて、電力変換部15を制御するための制御信号を出力することによって、冷媒循環部14の電動ポンプ14eの作動を制御する。通電制御部54は、例えば、部位温度算出部53により算出された部位の温度が、所定の動作開始温度以上である場合には、電動ポンプ14eの必要出力を算出して、算出した必要出力に応じた電動ポンプ14eの作動開始を指示する。そして、通電制御部54は、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々において、部位の温度変化を予測し、部位の温度が所定温度を上回らないように電動ポンプ14eによる冷媒の供給量を制御する。通電制御部54は、例えば、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々の運転履歴に基づいて、部位の温度変化を予測する。通電制御部54は、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々において、運転特性における運転点と各部位の温度変化との対応関係の履歴を記憶部55に記憶する。
また、通電制御部54は、部位温度算出部53により算出された部位の温度に基づいて、トランスミッション13および電力変換部15を制御するための制御信号を出力することによって、駆動用モータ11および発電用モータ12を制御する。通電制御部54は、例えば、部位温度算出部53により算出された部位の温度が所定の出力制限温度以上である場合には、駆動用モータ11の許容トルク上限を算出する。そして、通電制御部54は、駆動用モータ11のトルクを許容トルク上限以下にすることを指示する制御信号を電力変換部15に出力する。
本実施の形態による回転電機の温度制御装置10は上記構成を備えており、次に、この回転電機の温度制御装置10の動作について説明する。
以下に、制御装置17が、駆動用モータ11の部位の温度に基づいて、冷媒循環部14の電動ポンプ14eの作動開始を指示する処理について説明する。
先ず、制御装置17は、図5に示すように、トルクセンサ46により検出される駆動用モータ11のトルクと、第1回転数センサ44により検出される駆動用モータ11の回転数とを取得する(ステップS01)。これにより制御装置17は、図6に示すように、駆動用モータ11の運転特性における現在の運転点を取得する。制御装置17は、例えば、現在の運転点(トルクTaかつ回転数Na)が、高トルクかつ低回転数の領域A内に存在する場合には、コイル21の銅損による発熱量が大きくなる状態であると判定する。制御装置17は、例えば、現在の運転点(トルクTbかつ回転数Nb)が、低トルクかつ高回転数の領域B内に存在する場合には、磁石23の渦電流損による発熱量が大きくなる状態であると判定する。
次に、制御装置17は、発熱量算出部51によって、駆動用モータ11の部位(例えば、コイル21、ステータコア22a、磁石23、およびロータヨーク24aなど)の損失による発熱量を算出する(ステップS02)。
次に、制御装置17は、抜熱量算出部52によって、駆動用モータ11の部位(例えば、コイル21、ステータコア22a、および磁石23など)の冷媒による抜熱量(放熱量)を算出する(ステップS03)。
次に、制御装置17は、部位温度算出部53によって、駆動用モータ11の部位の損失による発熱量および部位の抜熱量(放熱量)に基づいて、今回の処理で推定される部位の温度(例えば、コイル21の温度および磁石23の温度)を算出する(ステップS04)。
次に、制御装置17は、算出した部位の温度が所定の動作開始温度未満か否かを判定する(ステップS05)。
この判定結果が「YES」の場合(ステップS05のYES側)、制御装置17は、処理をステップS01に戻す。
一方、この判定結果が「NO」の場合(ステップS05のNO側)、制御装置17は、処理をステップS06に進める。
そして、制御装置17は、通電制御部54によって、駆動用モータ11の部位の温度変化を予測する(ステップS06)。
次に、制御装置17は、通電制御部54によって、駆動用モータ11の部位の温度変化の予測に基づいて、電動ポンプ14eの必要出力を算出する(ステップS07)。
次に、制御装置17は、通電制御部54によって、電動ポンプ14eの必要出力に応じた出力指令を出力する。そして、制御装置17は、処理を終了させる。
以下に、上述したステップS06の部位温度予測の処理について説明する。
先ず、制御装置17は、図7に示すように、駆動用モータ11の運転特性における現在の運転点に基づいて、駆動用モータ11の部位(例えば、コイル21、ステータコア22a、磁石23、およびロータヨーク24aなど)の損失による発熱量の変化を予測する(ステップS21)。制御装置17は、例えば、記憶部55に逐次に記憶する車両1の運転履歴のデータにおいて、駆動用モータ11の運転点と、駆動用モータ11の部位の損失による発熱量の変化とを対応付けている。
次に、制御装置17は、予測した駆動用モータ11の部位の発熱量の変化と、今回の処理で推定された部位の温度とに基づいて、部位の温度(例えば、コイル21の温度および磁石23の温度)の変化を予測する(ステップS22)。そして、制御装置17は、処理を終了させる。
以下に、上述したステップS07ポンプ必要出力算出処理について説明する。
先ず、制御装置17は、図8に示すように、冷媒温度センサ47により検出される冷却器通過後の冷媒温度を取得する(ステップS31)。
次に、制御装置17は、第2回転数センサ45により検出される回転数を用いて、予め記憶部55に記憶しているデータを参照して、冷媒の流量を取得する(ステップS32)。
次に、制御装置17は、予測した部位の温度(例えば、コイル21の温度および磁石23の温度)の変化に基づいて、駆動用モータ11のステータ22およびロータ24の予測発熱量(必要冷媒抜熱量)を取得する(ステップS33)。なお、記憶部55は、予測される部位の温度の変化と、駆動用モータ11の必要冷媒抜熱量との対応関係を示すデータを予め記憶している。
次に、制御装置17は、冷却器通過後の冷媒温度と、冷媒の流量と、必要冷媒抜熱量とを用いて、予め記憶部55に記憶しているデータを参照して、部位の温度がそれぞれ所定の温度を上回らないようにするために必要となる冷媒の流量(必要冷媒流量)を取得する(ステップS34)。なお、記憶部55は、冷却器通過後の冷媒温度と、冷媒の流量と、必要冷媒抜熱量と、必要冷媒流量との対応関係を示すデータを予め記憶している。
次に、制御装置17は、冷却器通過後の冷媒温度と、必要冷媒流量とを用いて、予め記憶部55に記憶しているデータを参照して、電動ポンプ14eの必要出力を取得する(ステップS35)。なお、記憶部55は、冷却器通過後の冷媒温度と、必要冷媒流量と、必要出力との対応関係を示すデータを予め記憶している。制御装置17は、例えば、電動ポンプ14eの必要出力に応じて制御信号のON/OFFのデューティを変化させるデューティ制御によって、電動ポンプ14eを作動させる。そして、制御装置17は、処理を終了させる。
制御装置17の通電制御部54は、電動ポンプ14eの必要出力に応じたデューティ制御によって電動ポンプ14eの出力を変化させるので、駆動用モータ11の部位の温度は、図9に示すように、それぞれ所定の温度(上限温度)を上回らないように緩やかに変化する。通電制御部54は、例えば、駆動用モータ11の駆動力により車両1を走行させる時刻t1から時刻t3の期間の中で駆動用モータ11の部位の温度が所定のON/OFF閾値(動作開始温度)以上となる時刻t2から時刻t3において電動ポンプ14eを作動させる。通電制御部54は、駆動用モータ11における部位の温度の変化を予測して、電動ポンプ14eの必要出力を取得するので、必要最小限の出力によって駆動用モータ11の部位の温度を上限温度以下でほぼ一定の温度に維持することができる。
上述したように、本実施形態による回転電機の温度制御装置10によれば、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々における所定の部位の発熱量に対して適切な供給量の冷媒を供給することができる。これにより駆動用モータ11および発電用モータ12の各々の所定部品に対して維持したい温度または上回らないようにしたい温度を確保するように、各部位の温度を適切に制御することができ、電動ポンプ14eの運転効率の低下を抑制することができる。
さらに、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々のトルクおよび回転数によって定められる現在の運転点に基づいて所定の部位の発熱量を取得することができる。これにより駆動用モータ11および発電用モータ12の制御に標準的に用いられるトルクおよび回転数などの検出パラメータに基づいて、容易に所定の部位の発熱量を取得することができる。
さらに、所定の部位の発熱量に基づいて、今後の温度変化を予測することができるので、各部位の温度変化に対して応答性良く冷媒を供給することができる。これにより、例えば、各部位に予測される温度上昇を打ち消すように冷媒を供給することによって、所定の部品を適正に冷却することができる。
さらに、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々において、コイル21および磁石23などの各部位で温度上昇が増大する運転点が異なる場合であっても、各部位の温度変化を予測して、それぞれ所定の温度を上回らないようにすることができる。これにより駆動用モータ11および発電用モータ12の各々を適切に保護しながら、電動ポンプ14eの運転効率の低下を防ぐことができる。なお、この際、コイル21および磁石23の耐熱性または冷却特性に応じて、コイル21および磁石23に対して異なる上限温度(コイル上限温度および磁石上限温度)を設定すること、または冷媒供給における異なるON/OFF閾値を設定することも可能である。
さらに、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々の運転履歴に基づいて、各部位の温度変化を予測するので、長期的な温度変化の予測精度を向上させることができる。予測した温度変化を用いて電動ポンプ14eによる冷媒の供給量を規制するので、電動ポンプ14eの運転効率の低下を抑制することができる。
なお、上述した実施形態においては、制御装置17が、駆動用モータ11の部位の温度に基づいて、冷媒循環部14の電動ポンプ14eの作動開始を指示するとしたが、これに限定されない。制御装置17は、発電用モータ12の部位の温度に基づいて、電動ポンプ14eの作動開始を指示してもよい。
なお、上述した実施形態においては、制御装置17が、部位温度算出部53によって、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々において、冷媒と熱交換する所定の部位の温度を推定するとしたが、これに限定されない。
回転電機の温度制御装置10は、冷媒と熱交換する所定の部位の温度を検出する各種の温度センサを備えてもよい。この場合には、制御装置17は、各種の温度センサによって検出される所定の部位の温度を取得してもよい。
なお、上述した実施形態において、回転電機の温度推定装置10は、トルクセンサ46を備えるとしたが、これに限定されず、トルクセンサ46は省略されてもよい。制御装置17は、第2電流センサ43により検出される駆動用モータ11の各コイル21に流れる交流電流および第1回転数センサ44により検出される駆動用モータ11の回転角度に応じてトルク指示値を取得してもよい。
なお、上述した実施形態において、駆動用モータ11および発電用モータ12の各々は、SC(セグメントコンダクタ)巻線のコイル21を備えるとしたが、これに限定されない。駆動用モータ11および発電用モータ12の各々は、例えば集中巻または分布巻などの他の巻線構造を有するモータであってもよい。
上述の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述の新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上述の実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…回転電機の温度制御装置、11…駆動用モータ(回転電機)、12…発電用モータ(回転電機)、13…トランスミッション、14…冷媒循環部(冷媒供給部)、14a…冷媒流路(循環経路)、14b…冷却器、14e…電動ポンプ(ポンプ)、14h…迂回流路(循環経路)、15…電力変換部、16…バッテリ、17…制御装置(制御部)、21…コイル(所定部品)、22…ステータ、22a…ステータコア(所定部品)、23…磁石(所定部品)、24…ロータ、24a…ロータヨーク(所定部品)、24b…端面板、51…発熱量算出部、52…抜熱量算出部、53…部位温度算出部、54…通電制御部、55…記憶部

Claims (6)

  1. 回転電機の所定部品を冷却する冷媒を前記回転電機に供給する冷媒供給部と、
    前記冷媒供給部から前記回転電機に供給される前記冷媒を、前記冷媒供給部および前記回転電機を含む循環経路内で循環させるポンプと、
    前記ポンプによって前記回転電機に供給される前記冷媒の供給量を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記回転電機の発熱量に基づいて、前記ポンプによる前記冷媒の供給量を規制する、
    ことを特徴とする回転電機の温度制御装置。
  2. 前記制御部は、
    前記回転電機の運転点に基づいて、前記回転電機の発熱量を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の温度制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記回転電機の現在の運転点に基づいて、前記回転電機の発熱量を取得する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機の温度制御装置。
  4. 前記制御部は、
    前記回転電機の発熱量に基づいて、前記回転電機の温度変化を推定し、推定した前記回転電機の温度変化に基づいて、前記回転電機の温度が所定温度を上回らないように前記ポンプによる前記冷媒の供給量を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の回転電機の温度制御装置。
  5. 前記制御部は、
    前記回転電機の運転点に基づいて、前記回転電機のコイルおよび磁石の発熱量を推定し、推定した前記発熱量に基づいて、前記コイルおよび前記磁石の温度変化を推定し、
    推定した前記コイルおよび前記磁石の温度変化に基づいて、前記コイルおよび前記磁石の各々の温度がそれぞれ所定の温度を上回らないように前記ポンプによる前記冷媒の供給量を制御する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の回転電機の温度制御装置。
  6. 前記制御部は、
    前記回転電機の運転履歴に基づいて、前記回転電機の温度変化を予測する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の温度制御装置。
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