JP2019083656A - 回転電機の冷却装置、および回転電機の冷却方法 - Google Patents

回転電機の冷却装置、および回転電機の冷却方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータの磁石を適切に冷却することができる回転電機の冷却装置、および回転電機の冷却方法を提供することを目的とする。【解決手段】回転電機の冷却装置は、巻線を有するステータと、磁石を有するロータと、巻線を冷却媒体によって冷却する第1流路と、磁石を冷却媒体によって冷却する第2流路と、を備える回転電機と、第1流路と第2流路それぞれに冷却媒体を供給する冷媒供給部と、回転電機の定格出力が所定の時間以上の場合、または磁石の温度が所定の温度以上の場合に、巻線と磁石それぞれの温度に応じて、磁石の温度が高くなるほど第2流路への冷却媒体の供給量が多くなるように冷媒供給部を制御する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機の冷却装置、および回転電機の冷却方法に関する。
近年、燃料電池自動車やハイブリッド自動車、電気自動車など車両駆動用の電動機(モータ)を搭載した車両が開発されている。モータとしては、軸線周りに回転自在に支持されるとともに、永久磁石が配設されたロータ(回転子)と、ロータの周囲に対向配置されるとともに、コイルが配されたステータ(固定子)とを備えたものが一般的である。
このようなモータを駆動させる場合、モータが有するロータ内の磁石の温度が上昇する。このため、モータを高速で回転させる場合は、トルクや回転数を制限したり、磁石を冷却する必要がある。
特許文献1に記載の技術では、冷却用の流通路に冷却用オイルを流通させることによって磁石を冷却し、流通路の開放端から放出されるオイルの温度を温度センサで測定し、測定した結果に基づいて磁石の温度を推定する。そして、特許文献1に記載の技術では、推定した磁石の温度に基づいて流通路内のオイルの流量を制御する。
また、特許文献2に記載の技術では、ポンプから冷媒をモータのコイルと磁石に供給し、モータの作動状態に基づいてモータの総発熱量とコイル側の発熱量と磁石側の発熱量とを推定する。そして、特許文献2に記載の技術では、推定した総発熱量に基づいてポンプからの冷媒の吐出量を制御し、コイル側と磁石側の発熱量に基づいて、コイル側に冷媒を供給する通路と磁石側に冷媒を供給する通路とを流通する冷媒の配分を制御する。
特開2008−178243号公報 特開2014−110705号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、変化する熱抵抗に応じた冷媒調整ができなかった。また、特許文献2に記載の技術では、モータの出力動向を加味していないので冷却過多となる場合があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、モータの磁石を適切に冷却することができる回転電機の冷却装置、および回転電機の冷却方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る回転電機の冷却装置(例えば、実施形態における回転電機の冷却装置1)は、巻線(例えば、実施形態における巻線106)を有するステータ(例えば、実施形態におけるステータ104)と、磁石(例えば、実施形態における磁石105)を有するロータ(例えば、実施形態におけるロータ103)と、前記巻線を冷却媒体(例えば、実施形態における冷却媒体20)によって冷却する第1流路(例えば、実施形態における第1流路37)と、前記磁石を前記冷却媒体によって冷却する第2流路(例えば、実施形態における第2流路38)と、を備える回転電機(例えば、実施形態におけるモータ10)と、前記第1流路と前記第2流路それぞれに冷却媒体を供前記磁石の温度が所定の温度以上の場合に、前記巻線と前記磁石それぞれの温度給する冷媒供給部(例えば、実施形態における電動オイルポンプ24、バルブ26、ソレノイドバルブ28)と、前記回転電機の定格出力が所定の時間以上の場合、またはに応じて、前記磁石の温度が高くなるほど前記第2流路への冷却媒体の供給量が多くなるように前記冷媒供給部を制御する制御部(例えば、実施形態における冷却制御部60)と、を備える。
本発明の一態様によれば、回転電機に関する値に基づいて、磁石の温度を算出し、算出した磁石の温度に応じて、巻線の第1流路と磁石の第2流路それぞれへの冷却媒体の割合を制御することができる。これにより、本発明の一態様によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に冷却することができるので、効率の良い冷却を行うことができ、回転電機をより広い範囲の定格範囲で使用することが可能となる。さらに、本発明の一態様によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に第2流路に冷却媒体への量を増やすようにしたので、ロータが回転しているときのアンバランス量を低減することができる。
また、本発明の一態様に係る回転電機の冷却装置は、前記冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度センサ(例えば、実施形態における温度検出器30)と、前記回転電機の回転数を検出する回転数センサ(例えば、実施形態における回転センサ107)と、前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクに基づいて前記巻線の温度を算出し、前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクと前記巻線の温度に基づいて前記磁石の温度を算出する温度算出部(例えば、実施形態における磁石温度判定部63)と、を備え、前記制御部は、前記回転電機の定格出力が前記所定の時間以上の場合、または前記磁石の温度が前記所定の温度以上の場合に、前記冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を開始するように制御し、前記磁石の温度が所定の温度未満の場合に、前記冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を停止するように制御するようにしてもよい。
本発明の一態様によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に冷却することができるので、効率の良い冷却を行うことができ、回転電機をより広い範囲の定格範囲で使用することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る回転電機の冷却装置において、前記制御部は、前記回転電機の定格出力が前記所定の時間以上の場合、または前記磁石の温度が前記所定の温度以上の場合に、前記回転電機が平常時の熱抵抗から、前記回転電機が所定の回転数以上かつ前記磁石の温度が前記所定の温度以上かつ前記磁石が前記冷却媒体で冷却される状態の熱抵抗に切り替え、前記熱抵抗は、前記巻き線とロータを有するモータのトルクに対する磁石損失の対応関係であるようにしてもよい。
本発明の一態様によれば、熱抵抗を切り替えることで、磁石の温度の推定精度を向上することができる。なお、熱抵抗とは熱抵抗を示す値である。
また、本発明の一態様に係る回転電機の冷却装置において、記回転電機が前記所定の時間以上の場合とは、前記回転電機において、所定の回転数以上の回転が連続する累計時間が所定時間以上の場合、または前記回転電機のトルクが所定のトルク以上の駆動が連続する累計時間が所定時間以上の場合であるようにしてもよい。
本発明の一態様によれば、磁石の温度が過渡と予測される出力か否かを見極めることができ、磁石を効率よく冷却することができる。
また、本発明の一態様に係る回転電機の冷却装置において、前記第2流路は、複数の孔(例えば、実施形態におけるオリフェス101)を有する端面板(例えば、実施形態における端面板109)、を備え前記冷却媒体は、前記端面板の前記複数の孔を介して、少なくとも前記磁石を冷却するようにしてもよい。
本発明の一態様によれば、回転電機の構造が簡易的である。この構造により、本発明の一態様によれば、無駄のない冷却が行え、軸芯給油に比べメカ損失が少ない。また、本発明の一態様によれば、端面板に冷却媒体を流すことで巻線も冷却することができる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る回転電機の冷却方法は、巻線(例えば、実施形態における巻線106)を有するステータ(例えば、実施形態におけるステータ104)と、磁石(例えば、実施形態における磁石105)を有するロータ(例えば、実施形態におけるロータ103)と、前記巻線を冷却媒体(例えば、実施形態における冷却媒体20)によって冷却する第1流路(例えば、実施形態における第1流路37)と、前記磁石を前記冷却媒体によって冷却する第2流路(例えば、実施形態における第2流路38)と、を備える回転電機(例えば、実施形態におけるモータ10)を冷却する前記回転電機の冷却装置(例えば、実施形態における回転電機の冷却装置1)における回転電機の冷却方法であって、取得部(例えば、実施形態における取得部61)が、前記回転電機の回転数と、前記回転電機のトルクと、前記冷却に用いられる冷却媒体の温度を取得するステップ(例えば、実施形態におけるステップS1)と、定格判定部(例えば、実施形態における定格判定部62)が、前記回転電機において、所定の回転数以上の回転が連続する累計時間を算出するステップ(例えば、実施形態におけるステップS2)と、前記定格判定部が、回転電機のトルクが所定のトルク以上の駆動が連続する累計時間を算出するステップ(例えば、実施形態におけるステップS3)と、温度算出部(例えば、実施形態における磁石温度判定部63)が、前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクに基づいて前記巻線の温度を算出するステップ(例えば、実施形態におけるステップS5)と、前記温度算出部が、前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクと前記巻線の温度に基づいて前記磁石の温度を算出するステップ(例えば、実施形態におけるステップS6)と、制御部(例えば、実施形態におけるソレノイドバルブ制御部64)が、前記回転電機が前記所定の時間以上の場合とは、前記回転電機において、所定の回転数以上の回転が連続する累計時間が所定時間以上の場合、または前記回転電機のトルクが所定のトルク以上の駆動が連続する累計時間が所定時間以上の場合であって、前記回転電機の定格出力が前記所定の時間以上の場合、または前記磁石の温度が前記所定の温度以上の場合に、前記第1流路と前記第2流路それぞれに冷却媒体を供給する冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を開始するように制御するステップ(例えば、実施形態におけるステップS9)と、前記制御部が、前記巻線と前記磁石それぞれの温度に応じて、前記磁石の温度が高くなるほど前記第2流路への冷却媒体の供給量が多くなるように前記冷媒供給部を制御するステップ(例えば、実施形態におけるステップS11)と、前記制御部が、前記磁石の温度が所定の温度未満の場合に、前記冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を停止するように制御するステップ(例えば、実施形態におけるステップS14)と、を含む。
本発明の一態様によれば、回転電機に関する値に基づいて、磁石の温度を算出し、算出した磁石の温度に応じて、巻線の第1流路と磁石の第2流路それぞれへの冷却媒体の割合を制御することができる。これにより、本発明の一態様によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に冷却することができるので、効率の良い冷却を行うことができ、回転電機をより広い範囲の定格範囲で使用することが可能となる。さらに、本発明の一態様によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に第2流路に冷却媒体への量を増やすようにしたので、ロータが回転しているときのアンバランス量を低減することができる。
本発明によれば、回転電機に関する値に基づいて、磁石の温度を算出し、算出した磁石の温度に応じて、巻線の第1流路と磁石の第2流路それぞれへの冷却媒体の割合を制御することができる。これにより、本発明によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に冷却することができるので、効率の良い冷却を行うことができ、回転電機をより広い範囲の定格範囲で使用することが可能となる。さらに、本発明によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に第2流路に冷却媒体への量を増やすようにしたので、ロータが回転しているときのアンバランス量を低減することができる。
本実施形態に係る回転電機の冷却装置の構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るモータの側面図である。 本実施形態に係るオリフェスの配置位置の例を示す図である。 本実施形態に係るモータ内における冷却媒体の流れる経路のイメージ図である。 本実施形態に係るオリフェスの配置位置の他の例を示す図である。 本実施形態に係るMAP記憶部が記憶する情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るMAP記憶部が記憶する回転数とトルクに対する磁石損失値の関係である。 本実施形態に係る記憶部が記憶する情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る冷却制御部が行う冷却制御の処理手順例を示すフローチャートである。 磁石の熱抵抗モデルを示すイメージ図である。 本実施形態に係る磁石温度判定部が行う磁石温度の算出工程例を示す図である。 モータにおける温度の測定箇所を示す図である。 測定結果例を示す図である。 図13におけるロータの各部の温度分布の例を示す図である。 冷却媒体の温度が80度で、エアキャップを冷却した場合と、穴埋め後エアキャップを冷却した場合の各部の温度を示す図である。 他の測定結果例を示す図である。 エアキャップの片側の冷却と、エアキャップの両側の冷却効果の例を示す図である。 モータの回転に対する磁石損失の影響例を示す図である。 本実施形態に係る熱抵抗の例を示す図である。 本実施形態に係る連続定格領域の拡大を示す図である。 本実施形態に係るロータの構成例を示す図である。 モータの回転数に対する振動音の関係を示す図である。 本実施形態のスパイラル構造のロータとスパイラル構造を有していない比較例のロータとのアンバランス量の時間変化の例を示す図である。 本実施形態のスパイラル構造のロータに流入する冷却媒体の流量とアンバランス量の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る回転電機の冷却装置1の構成例を示すブロック図である。なお、回転電機の冷却装置1は、車両に搭載される。
まず、回転電機の冷却装置1の構成を説明する。
図1に示すように、回転電機の冷却装置1は、モータ10(回転電機)、冷却媒体20、ストレーナ22、電動オイルポンプ24(冷媒供給部)、バルブ(冷媒供給部)26、ソレノイドバルブ28(冷媒供給部)、温度検出器30(冷却媒体温度センサ)、圧力センサ32、ブレーキ34、ECU40、MAP記憶部50、および冷却制御部60(制御部)を備える。
モータ10は、図1、図2に示すように、オリフェス101、シャフト102、ロータ103、ステータ104、磁石105、巻線106、および回転センサ107(回転数センサ)を含んで構成される。なお、モータ10は、ケース108(モータハウジング)、端面板109、シャフト102の両端を回転自在に支持するベアリング110等も備えている。また、モータ10には、冷却媒体20が流れる流路120が設けられている。図2は、本実施形態に係るモータ10の側面図である。なお、図2では、ケース108の一部をカットしてモータ10の内部構造を示している。また、図2においては、モータ10の径方向をR方向、モータの軸方向をZ方向、モータの周方向をθ方向と定義する。
ECU40は、モータ制御部41、バルブ制御部42、およびポンプ制御部43を含んで構成される。
冷却制御部60は、取得部61、定格判定部62、磁石温度判定部63(温度算出部)、ソレノイドバルブ制御部64、および記憶部65を含んで構成される。
また、モータ10は、図1に示すように、巻線106を冷却媒体20によって冷却する第1流路37と、磁石105を冷却媒体20によって冷却する第2流路38と、備えている。
つぎに、回転電機の冷却装置1の機能について説明する。
モータ10は、ECU40によって回転が制御される。モータ10は、冷却制御部60の制御によって冷却媒体20による冷却が制御される。
オリフェス101は、端面板109(図2)に設けられている孔である。オリフェス101の配置位置については、後述する。
シャフト102は、出力軸である。
ロータ103は、シャフト102に固定され、回転可能に構成されている。
ステータ104は、ロータ103を回転させるための力を発生させる部分であり、巻線106を含んで構成されている。
磁石105は、永久磁石であり、N極が着磁された永久磁石と、S極が着磁された永久磁石とで構成されている。磁石105は、例えば、ロータ103の外周縁近傍にステータ104と対向するように、θ方向に沿って複数設けられている。
巻線106は、ステータ104に取り付けられ、ECU40に接続される電線に接続されている。
回転センサ107は、回転数を検出するセンサであり、ロータ103の回転数を検出し、検出した回転数を示す情報をECU40に出力する。回転センサ107は、例えばリゾルバである。
なお、上述したモータ10の構成は一例であり、この構成に限られない。
冷却媒体20は、ATF(Automatic Transmission Fluid;自動変速機油)であり、例えば潤滑油である。
ストレーナ22は、濾し器であり、冷却媒体20を濾過して、電動オイルポンプ24に供給する。
電動オイルポンプ24は、ストレーナ22を介して供給された冷却媒体20をECU40の制御に応じて、バルブ26を介してブレーキ34とモータ10に供給する。
バルブ26は、例えば電磁弁もしくは、ソレノイドバルブ(Solenoid Valve)とも呼ばれる電気的駆動弁の一種であり、電磁石(ソレノイド)の磁力を用いてプランジャと呼ばれる鉄片を動かすことで弁(バルブ)を開閉する仕組みを持ち、流体(油、水など)を通す管での流れの開閉制御に用いられる。バルブ26は、電動オイルポンプ24を介して供給された冷却媒体20をECU40の制御に応じて、ブレーキ34とモータ10に供給する。バルブ26は、冷却媒体20の流量の調整を行う。
ソレノイドバルブ28は、バルブ26を介して供給された冷却媒体20を冷却制御部60の制御に応じて、モータ10の端面板に設けられているオリフェス101から冷却媒体20をモータ10に流入させることで、磁石105の冷却を制御する。
温度検出器30は、流路36を流れる冷却媒体20の温度を検出し、検出した温度を示す情報をECU40に出力する。
圧力センサ32は、流路36を流れる冷却媒体20の圧力を検出し、検出した圧力を示す情報をECU40に出力する。
ブレーキ34は、油圧ブレーキであり、ECU40の制御に応じて車両が有する車輪の回転を減速させる。
ECU(Engine Control Unit;電子制御ユニット)40は、モータ10、電動オイルポンプ24、バルブ26、ブレーキ34の制御を行う。また、ECU40は、温度検出器30が検出した温度を示す情報と、圧力センサ32が検出した圧力を示す情報と、回転センサ107が検出した回転数を示す情報を取得する。ECU40は、取得したモータ10の回転数に基づいて、モータ10の推定トルク(電力)を算出する。
ECU40は、モータ10の回転数、トルク、冷却媒体20の温度それぞれを示す情報を冷却制御部60に出力する。また、ECU40は、モータ10を回転させるための指示トルクと推定トルク(電力)をモニタする。
モータ制御部41は、モータ10の駆動を制御する。
バルブ制御部42は、バルブ26の開閉を制御する。
ポンプ制御部43は、電動オイルポンプ24の駆動を制御する。
MAP記憶部50は、モータ10の回転数[rpm]毎のモータ10のトルク[Nm]に対する磁石損出[W]の関係を記憶する。
冷却制御部60は、ECU40から取得したモータ10に関する情報に基づいて、ソレノイドバルブ28の開閉を制御することで冷却媒体20による磁石15の冷却の制御を行う。
取得部61は、冷却制御部60が出力するモータ10の回転数、トルク、冷却媒体20の温度それぞれを示す情報を所定の周期で取得する。なお、所定の周期とは、例えば100[sec(秒)]毎である。続けて、取得部61は、取得した情報を、記憶部65に記憶させる。
定格判定部62は、出力が連続定格を超える領域を判定する。なお、定格判定部62が行う処理については、後述する。
磁石温度判定部63は、磁石温度P/S(パワーセーブ)許容値を超える領域を判定する。なお、磁石温度判定部63が行う処理については、後述する。
ソレノイドバルブ制御部64は、定格判定部62が判定した判定結果と、磁石温度判定部63が判定した判定結果とに基づいて、ソレノイドバルブ28の開閉を制御することで冷却媒体20による磁石15の冷却の制御を行う。
記憶部65は、通常時の熱抵抗、高回転かつ高温度時かつ磁石冷却時の熱抵抗を記憶する。なお、熱抵抗とは熱抵抗を示す値である。
次に、オリフェス101の配置位置の例を説明する。
図3は、本実施形態に係るオリフェス101の配置位置の例を示す図である。また、図3は、モータ10を正面から見た図である。
図3に示すように、端面板109には、モータ10の周方向(θ方向)にオリフェス101が設けられている。なお、図3に示す例では、シャフト102の+Z側に5つのオリフェス101(オリフェス101a〜オリフェス101e)が設けられている例を示しているが、個数はこれに限られない。このオリフェス101それぞれに、冷却媒体20がソレノイドバルブ28から供給される。また、5つのオリフェス101は、例えば供給管で接続されている。
なお、図3では、にオリフェス101を、シャフト102の上側にのみにオリフェス101が形成する例を示したが、シャフト102の下側に形成してもよく、シャフト102の上側と下側の両側に形成してもよい。
図4は、本実施形態に係るモータ10内における冷却媒体20の流れる経路のイメージ図である。なお、図4に示す例では、端面板109を外した状態であり、またソレノイドバルブ28を省略して示している。
図4に示すように、オリフェス101から供給された冷却媒体20は、シャフト102の上側から下側にモータ10の周方向(+θ方向と−θ方向)へ流れる。これにより、端面板109が冷却され、端面板109の冷却によって間接的に磁石105が冷却される。
図5は、本実施形態に係るオリフェス101の配置位置の他の例を示す図である。また、図5は、図3と同様にモータ10を正面から見た図である。
図5に示す例では、3つオリフェス101(オリフェス101a〜オリフェス101c)がシャフト102の上側に横方向に設けられている例である。また3つのオリフェス101は、ソレノイドバルブ28が接続されている分配管140によって接続されている。
なお、図3、図5に示したオリフェス101の配置位置例において、オリフェス101は、モータ10をシャフト102の周方向の上面から見たとき、少なくともシャフト102の両側にシャフト102を中心にして左右対象に配置されていることが望ましい。具体的には、図3において、オリフェス101aとオリフェス101eとがシャフト102を中心にして左右対象に配置され、オリフェス101bとオリフェス101dとがシャフト102を中心にして左右対象に配置されていることが望ましい。また、図5において、オリフェス101aとオリフェス101cとがシャフト102を中心にして左右対象に配置されていることが望ましい。これにより、端面板109および磁石105の左右を均等に冷却することができる。
次に、MAP記憶部50が記憶する情報の一例を説明する。
図6は、MAP記憶部50が記憶するモータ10の回転数毎のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す図である。図6において、横軸はモータトルク[Nm]、縦軸は磁石損出[W]である。また、曲線g1は、回転数が6000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g2は、回転数が7000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g3は、回転数が8000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g4は、回転数が9000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g5は、回転数が10000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g6は、回転数が11250[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g7は、回転数が12500[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g8は、回転数が13750[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g9は、回転数が15000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。
図7は、本実施形態に係るMAP記憶部50が記憶する回転数とトルクに対する磁石損失値の関係である。なお、MAP記憶部50は、図7に示すように、回転数とトルクに対する磁石損失値の関係を、モータ10の駆動電圧(V1、V2、・・・)毎に記憶する。なお、図7に示した関係は、磁石105の温度の推定に用いられる。
図8は、本実施形態に係る記憶部65が記憶する情報の一例を示す図である。
図8に示すように、記憶部65は、磁石105の温度毎に、巻線106と磁石105それぞれへの冷却媒体20の流量の割合を、例えば表形式で記憶する。図8に示すように、磁石105が低温の場合、巻線106と磁石105それぞれへの冷却媒体20の流量の割合が100%:0である。そして、磁石105の温度が温度(1)の場合の巻線106と磁石105それぞれへの冷却媒体20の流量の割合が90:10である。一例として、磁石流量割合と巻線流量割合は、磁石温度が160度の場合が8:2であり、磁石温度が150度の場合が7:3であり、・・・、磁石温度が120度の場合が4:6であり、磁石温度が120度以下の場合が0:10である。
次に、冷却制御部60が行う冷却制御の処理手順例を説明する。
図9は、本実施形態に係る冷却制御部60が行う冷却制御の処理手順例を示すフローチャートである。
(ステップS1)取得部61は、冷却制御部60が出力するモータ10の回転数、トルク、冷却媒体20の温度それぞれを示す情報を所定の周期で取得する。続けて、取得部61は、取得した情報を、記憶部65に記憶させる。処理後、冷却制御部60は、ステップS2〜ステップS4の処理と、ステップS5〜ステップS7の処理とを平行して行う。
(ステップS2)定格判定部62は、記憶部65が記憶する情報を用いて、回転数が10000[rpm]以上が連続する時間の累積時間[min(分)]を算出する。
(ステップS3)定格判定部62は、記憶部65が記憶する情報を用いて、トルクが10[Nm]以上が連続する時間の累積時間[min(分)]を算出する。
(ステップS4)定格判定部62は、平均出力が連続定格以上であるか否かを判別する。なお、定格判定部62は、ステップS2で算出した累計時間が、第1所定時間以上である場合に平均出力が連続定格以上であり、かつステップS3で算出した累計時間が、第2所定時間以上である場合に平均出力が連続定格以上であると判別する。定格判定部62は、平均出力が連続定格以上であると判別した場合(ステップS4;YES)、ステップS8の処理に進め、平均出力が連続定格未満であると判別した場合(ステップS4;NO)、ステップS2、ステップS5の処理に戻す。換言すると、定格判定部62は、10000rpm以上動作点で連続定格を上回る平均動作点があれば磁石冷却に移行する。なお、ステップS2〜ステップS5では、出力が連続定格を超える領域を判断している。また、ステップS2とステップS3の目的は、磁石105の温度過渡と予測される出力かどうかの見極め、ステップS5〜ステップS7の温度推定で温度が高くても出力が低ければ磁石105の温度は低下傾向であると判断することにある。
(ステップS5)磁石温度判定部63は、取得した冷却媒体20の温度、モータ10の回転数、モータ10のトルクから巻線106の温度(以下、巻線温度という)を算出する。なお、巻線106の温度を算出する理由は、巻線温度保護のための推定であり、磁石105だけではなく巻線106の温度も管理しどちらも管理温度内に入ることを確認するためである。また、巻線106の温度を算出する理由は、磁石105の温度を推定するパラメータに巻線106の温度も使用するためと、磁石105を油冷すると巻線106も冷却されるためでもある。
(ステップS6)磁石温度判定部63は、取得した冷却媒体20の温度、モータ10の回転数、モータ10のトルク、モータ10の駆動電圧、算出した巻線温度、記憶部65が記憶する電圧毎の回転数とトルクと磁石損失を用いて、磁石105の温度(以下、磁石温度という)を算出する。なお、磁石温度の算出方法については、後述する。
(ステップS7)磁石温度判定部63は、磁石温度と閾値を比較し、比較した結果、磁石温度が閾値以上である場合に高温であると判別し、磁石温度が閾値未満である場合に低温であると判別する。ここで、閾値は、例えば130度〜140度である。磁石温度判定部63は、磁石温度が高温であると判別した場合(ステップS7;高温)、ステップS8の処理に進め、磁石温度が低温であると判別した場合(ステップS7;低温)、ステップS2、ステップS5の処理に戻す。なお、ステップS5〜ステップS7では、磁石105の温度P/S(パワーセーブ)許容値を超える領域を判断している。また、ステップS5〜ステップS6の目的は、磁石105が発熱しP/S介入する温度になった場合を判断することである。
(ステップS8)ソレノイドバルブ制御部64は、ステップS4の判定結果がYESである場合、かつステップS7の判定結果が高温である場合、ステップS9の処理に進める。換言すると、ソレノイドバルブ制御部64は、磁石が高温状態かつ、今後も温度が上昇していく傾向がある場合に磁石油冷をした方が良いと判断する。
(ステップS9)ソレノイドバルブ制御部64は、ソレノイドバルブ28をオン状態に切り替えることで、磁石冷却をオン状態に制御する。
(ステップS10)ソレノイドバルブ制御部64は、取得部61が取得した情報に基づくモータ10の動作点(平均出力)と、磁石温度判定部63が算出した算出結果から、磁石105の温度の傾向を把握する。このように冷却媒体20の温度(実測値)と磁石105の温度の傾向を把握する理由は、磁石105と巻線106それぞれへの冷却媒体20の流量を変化させるためである。例えば、ソレノイドバルブ制御部64は、磁石105の温度の傾向が右肩上がりで温度上昇している場合、磁石流量割合を増加していく必要があると判断する。この場合は、流量割合を磁石に増やすことで、温度が下がり連続定格が拡大する。また、ソレノイドバルブ制御部64は、温度勾配が下がる傾向であれば、拡大した連続定格は必要ないので流量を元に戻すと判断する。この場合は、連続定格が縮小する。
(ステップS11)ソレノイドバルブ制御部64は、ステップS10の把握結果に応じて、記憶部65が記憶する磁石105の温度に対する巻線106への冷却媒体20の流量と磁石105への冷却媒体20の流量との割合に基づいて、磁石温度ごとの巻線106と磁石105それぞれへの冷却媒体20の流入量を変化させる。具体的には、磁石105が低温の場合、巻線106と磁石105それぞれへの冷却媒体20の流量の割合が100%:0である。そして、ソレノイドバルブ制御部64は、磁石105の温度が上昇すると磁石105を冷却し始め、巻線106と磁石105それぞれへの冷却媒体20の流量の割合を変化させていく。
(ステップS12)ソレノイドバルブ制御部64は、ステップS10の観測結果に基づいて、熱抵抗を通常時の熱抵抗から、高回転かつ高温度時かつ磁石冷却時の熱抵抗に持ち替える。このように熱抵抗を持ち替えることによって、磁石105に冷却媒体20であるATFが積極的に流れることで、磁石105からロータコア、シャフトなどの温度が変化する。この結果、熱抵抗を持ち替えることによって、磁石105の温度の推定精度を向上させることができる。
(ステップS13)ソレノイドバルブ制御部64は、磁石105の温度がソレノイドバルブ28をオフ状態に切り替える閾値以下になったか否か判別する。ここで、ソレノイドバルブ28をオフ状態に切り替える閾値は、例えば、130度〜140度である。ソレノイドバルブ制御部64は、磁石105の温度がソレノイドバルブ28をオフ状態に切り替える閾値以下になったと判別した場合(ステップS13;YES)、ステップS14の処理に進め、磁石105の温度がソレノイドバルブ28をオフ状態に切り替える閾値以下になっていないと判別した場合(ステップS13;NO)、ステップS10の処理に戻す。
(ステップS14)ソレノイドバルブ制御部64は、ソレノイドバルブ28をオフ状態に切り替えることで、磁石冷却をオフ状態に制御する。
(ステップS15)ソレノイドバルブ制御部64は、高回転かつ高温度時かつ磁石冷却時の熱抵抗から、熱抵抗を通常時の熱抵抗に持ち替える。ソレノイドバルブ制御部64は、処理後、ステップS2、ステップS5の処理に戻す。
ここで、ステップS2〜ステップS3、ステップS5〜ステップS6の処理の目的を、さらに説明する。
ステップS5〜ステップS6の処理の目的は、磁石105が発熱し冷却媒体20を流入させて冷却する温度になった場合を判定するためである。
また、ステップS2〜ステップS3の処理の目的は、磁石温度過渡と予測される出力かどうかの見極めであり、磁石温度が高くても出力が低ければ磁石温度は低下傾向であると想定されるためである。
次に、磁石温度の算出方法について説明する。
図10は、磁石105の熱抵抗モデルを示すイメージ図である。
図10において、Tは、冷却媒体20の温度であり、Tは、巻線106の温度であり、R1→2は、巻線106から冷却媒体20への熱抵抗であり、Q1→2は、巻線106から冷却媒体20への伝熱量である。また、ΔTは、熱上昇分であり、mは、磁石105の質量であり、cは、磁石105の比熱である。
伝熱量Q1→2は、次式(1)であり、温度差と熱抵抗で決まる。
また、温度上昇分は、次式(2)であり、熱量と熱マス(質量と比重と積)によって決まる。
図11は、本実施形態に係る磁石温度判定部63が行う磁石温度の算出工程例を示す図である。
図11に示すように、磁石温度判定部63は、発熱部で、モータ10の回転数、モータ10のトルク、モータ10の駆動電圧、記憶部65が記憶する電圧毎の回転数とトルクと磁石損失を用いて、磁石損失を求める。
また、磁石温度判定部63は、熱引き部で各部の熱抵抗(磁石105から巻線106、磁石105から冷却媒体20)に伝熱された温度上昇分ΔTを算出する。なお、磁石105と巻線106との間の熱抵抗、および磁石105と冷却媒体20との間の熱抵抗それぞれは、モータ10の回転数に応じて可変される。このように熱抵抗を可変する意味合いは、磁石105の冷却をオン状態にしたとき、各部の熱抵抗に変化が生じ、各部の温度の算出値(推定値)の誤差が大きくなるので、流動毎に熱抵抗値を可変している。これにより、本実施形態によれば、磁石温度の推定を精度良く行うことができり、この結果、推定した磁石温度に対して冷却媒体20の量を適切に制御することができる。
そして、磁石温度判定部63は、発熱部で算出した値から、熱引き部で算出した値を除算し、さらに巻線温度または冷却媒体20に基づく初期温度(初期値)に加算して、磁石温度を算出する。なお、初期温度は、イグニッションキーによってオン状態になったとき、すなわちECU40が立ち上がったとき読み取ったATFの温度であり、記憶部65に記憶させる。冷却制御部60は、この温度を基準に巻線106、磁石105の温度を推定する。
次に、本実施形態の冷却を適用した結果例を説明する。
なお、以下の測定結果は、車両が電気自動車等であり、2つのモータ(ジェネレータ、駆動モータ)の有する例を用いて説明する。また、図12に示すように巻線が12個ある例である。
図12は、モータにおける温度の測定箇所を示す図である。符号g11が示す領域は、右側(R側)の測定箇所を示し、符号g12が示す領域は、左側(L側)の測定箇所を示す。図12に示すように、R側の測定箇所はcoil(i)〜coil(v)であり、L側の測定箇所はcoil(vi)〜coil(x)である。
図13は、測定結果例を示す図である。
図13において、符号g21が示す領域は、冷却媒体20の温度が100度、R側の巻線(coil(i)〜coil(v))温度の分布を示す。符号g22が示す領域は、冷却媒体20の温度が80度、R側の巻線(coil(i)〜coil(v))温度の分布を示す。なお、図13の測定条件は、モータの回転数が10500[rpm]、17.25[Nm]である。
なお、図13において、coil(iv)の温度が、他のコイル(coil)の温度より高い理由は、シャフトに対して下側に配置され、冷却媒体20が上側から供給されるためであると思われる。
符号g21、g22に示す領域の測定結果は、以下の6種類である。
(条件1)冷却媒体(ATF)給油なし。
(条件2)端面板の冷却時。冷却媒体の流量が0.5[L/min]。
(条件3)端面板の冷却時。冷却媒体の流量が1.0[L/min]。
(条件4)エアギャップ冷却時。冷却媒体の流量が0.5[L/min]。
(条件5)エアギャップ冷却時。冷却媒体の流量が1.0[L/min]。
符号g21、g22に示す領域の測定結果において、条件5、条件4、条件3、条件2、条件1の順に温度が低い。すなわち、条件1が最も温度が高く、条件5が最も温度が低い。
次に、図13におけるロータ103の各部の温度分布の例を説明する。
図14は、図13におけるロータ103の各部の温度分布の例を示す図である。図14において、符号g23が示す領域は、冷却媒体20の温度が100度、ロータ103の各部の温度の分布を示す。符号g24が示す領域は、冷却媒体20の温度が80度、ロータ103の各部の温度の分布を示す。なお、図14において、縦軸は温度を表す。
測定箇所は、L側のBRG温度、端面板の右側(R)、ロータコアの右側(R)、磁石のS極(MAG S)、ロータコアの左側(L)、端面板の左側(L)、およびR側のBRG温度である。なお、BRG温度とは、ベアリングの温度である。
図14に示すように、冷却媒体20の温度が100度、80度ともに、磁石のS極(MAG S)の温度が最も高く、ロータコア、端面板、ハイブリッド始動発電機ベアリング(H/G BTG)の順に温度が高い。図14においても、各位置における温度の順は、図13と同様に、件5、条件4、条件3、条件2、条件1の順に温度が低い。
図15は、冷却媒体20の温度が80度で、エアキャップを冷却した場合と、穴埋め後エアキャップを冷却した場合の各部の温度を示す図である。なお、図15において、縦軸は温度を表す。符号g211は、エアキャップを冷却した場合に冷却媒体20の流量が1.0[L/min]のときの各部の温度を示している。符号g212は、穴埋め後エアキャップを冷却した場合に冷却媒体20の流量が1.0[L/min]のときの各部の温度を示している。
図15に示すように、エアキャップを冷却した場合の方が、穴埋め後エアキャップを冷却した場合より、各部の温度が低い。
次に、他の測定結果例を説明する。
図16は、他の測定結果例を示す図である。図16において、符号g31が示す領域は、モータの回転数に対するモータのトルクの関係である。測定条件は、モータの回転数が、5000[rpm]かつ29.5[Nm]、10500[rpm]かつ17.25[Nm]、12000[rpm]かつ13.75[Nm]である。横軸がモータの回転数、縦軸がモータのトルクである。また、曲線g301は、発熱による損失を表し、曲線g302は連続定格を表している。
符号g32が示す領域は、冷却媒体の温度が80度の場合の冷却媒体の流量[L/min]に対する磁石温度[度]の関係を示す。横軸が冷却媒体の流量、縦軸が磁石温度である。
直線g311は、冷却媒体の温度が80度を表す。折れ線g312は、エアギャップ冷却を表す。折れ線g313は、本実施形態による端面板冷却を表す。符号g32が示す領域が示すように、本実施形態による冷却では、冷却効果が高く、エアギャップ冷却と同等の冷却効果が得られた。
符号g34が示す領域は、冷却媒体の温度が100度の場合の冷却媒体の総流量[L/min]に対する磁石温度[度]の関係を示す。横軸が冷却媒体の総流量、縦軸が磁石温度である。
直線g331は、冷却媒体の温度が10080度を表す。折れ線g332322は、エアギャップ冷却を表す。折れ線g333は、本実施形態による端面板冷却を表す。符号g34が示す領域が示すように、本実施形態による冷却では、冷却効果が高く、エアギャップ冷却と同等の冷却効果が得られた。
次に、エアキャップの片側の冷却と、エアキャップの両側の冷却効果の例を説明する。
図17は、エアキャップの片側の冷却と、エアキャップの両側の冷却効果の例を示す図である。
符号g35が示す領域は、冷却媒体の温度が80度の場合の冷却媒体の流量[L/min]に対する磁石温度[度]の関係を示す。横軸が冷却媒体の流量、縦軸が磁石温度である。
直線g351は、冷却媒体の温度が80度を表す。折れ線g352は、エアギャップの右側を冷却した場合の磁石温度を表す。折れ線g353は、エアキャップの左右両側を冷却した場合の磁石温度を表す。
符号g35が示す領域が示すように、エアキャップの左右両側を冷却するより、エアキャップの右側を冷却した場合の方が、磁石温度が低かった。
符号g36が示す領域は、冷却媒体の温度が100度の場合の冷却媒体の流量[L/min]に対する磁石温度[度]の関係を示す。横軸が冷却媒体の流量、縦軸が磁石温度である。
直線g361は、冷却媒体の温度が100度を表す。折れ線g362は、エアギャップの右側を冷却した場合の磁石温度を表す。折れ線g363は、エアキャップの左右両側を冷却した場合の磁石温度を表す。
符号g36が示す領域が示すように、エアキャップの左右両側を冷却するより、エアキャップの右側を冷却した場合の方が、磁石温度が低かった。
次に、モータの回転に対する磁石損失の影響例を説明する。
図18は、モータの回転に対する磁石損失の影響例を示す図である。図18において、横軸がモータの回転数[rpm]、縦軸が磁石損失[W]である。また、曲線g41は、エアギャップなしで、冷却媒体の給油ありで、給油する流量が0.5[L/min]である。曲線g42は、エアギャップありで冷却媒体の給油なしである。図15に示すように、回転数15000[rpm]までにおいて、エアギャップなしで冷却媒体の給油あり(本実施形態)と、エアギャップありで冷却媒体の給油なしでは、同等の効果が得られることを示している。
次に、図9で説明した熱抵抗の持ち替えについて、さらに説明する。
図19は、本実施形態に係る熱抵抗の例を示す図である。符号g41と符号g42に示す領域は、通常時の熱抵抗のイメージ図である。符号g41に示す領域は、モータの回転数毎のモータのトルクに対する磁石損失の関係であり、横軸がモータトルク、縦軸が磁石損失である。符号g42が示す領域は、モータトルク毎のモータ回転数と磁石損失の関係であり、横軸がモータ回転数、縦軸が磁石損失である。
符号g41と符号g42に示す領域は、磁石に対して冷却を行っていない場合の磁石損失MAPである。このため、符号g42に示す領域において、回転数が10000[rpm]以上の高回転領域の磁石損失が回転数に応じて増加する割合が高い。
符号g43と符号g44に示す領域は、高回転かつ高温度時かつ磁石冷却時の磁石損失MAPのイメージ図である。符号g43に示す領域は、モータの回転数毎のモータのトルクに対する磁石損失の関係であり、横軸がモータトルク、縦軸が磁石損失である。符号g44が示す領域は、モータトルク毎のモータ回転数と磁石損失の関係であり、横軸がモータ回転数、縦軸が磁石損失である。
符号g43と符号g44に示す領域は、磁石に対して冷却を行っている場合の磁石損失MAPである。このため、符号g43に示す領域のように、磁石温度が冷却によって下がるため、符号g41に示す領域より、冷却される高回転領域において磁石損失の値が全体的に下がる傾向となる。また、符号g44に示す領域において、回転数が10000[rpm]以上の高回転領域の磁石損失が回転数に応じて増加する割合が、符号g42に示す領域より低いため、図20に示すように連続定格領域拡大できる。図20は、本実施形態に係る連続定格領域の拡大を示す図である。
このように、本実施形態では、巻線106の流路に加えて磁石105の冷却流路を設け、磁石105の発熱が厳しいときに端面板109を冷却し間接的に冷却する構造とした。換言すると、従来は一定流量を軸芯給油で磁石を冷却していたが、本実施形態は、高回転領域または磁石発熱が過大な領域においてのみ端面板を冷却することにより間接的に磁石を冷却するようにした。
これにより、本実施形態によれば、軸芯(シャフト)給油にロータアンバラ・フリクションを低減(頻度が減る)でき、総給油量の低減を行うことができる。また、本実施形態では、連続定格領域拡大できるので、高回転時のモータトルクを有効利用でき、サーキット領域が拡大する。
また、本実施形態によれば、高回転または高温時に磁石105への冷却媒体を流して冷却するように切替えることで連続定格が拡大し運転領域増加するので、効率の良い冷却が可能となり、フリクション影響が少なく燃費が良くなる。
また、本実施形態では、磁石冷却経路であるオリフェス101と流路120を備えている。本実施形態の構造は、簡易的である。このため、本実施形態によれば、無駄のない冷却(管理温度を超えそうな場合のみ)を行うことができ、軸芯給油に比べメカ損失が少ない。また、本実施形態によれば、端面板109に冷却媒体20を掛けることで、磁石105の冷却に加えて巻線106の冷却を行うことができる。
次に、ロータ103の構成例を説明する。
図21は、本実施形態に係るロータ103の構成例を示す図である。図21に示すように、本実施形態のロータ103は、ヨークのスポークがスパイラル形状に形成されている。これにより、冷却媒体20がロータ103に流れ込んだ場合に、ヨーク内の冷却媒体20が回転により分散する。
仮に、冷却媒体20のロータヨーク内への浸透によりロータのアンバランス量が悪化すると、例えば図22に示すようにアンバランスの状態が最大の場合かつモータ10が6000[rpm]以上の回転時に、アンバランスより振動音が発生しその音圧レベルが高くなる傾向があった。図22は、モータの回転数に対する振動音の関係を示す図である。図22において、横軸がモータの回転数と周波数であり、縦軸が音圧である。
図23は、本実施形態のスパイラル構造のロータ103とスパイラル構造を有していない比較例のロータとのアンバランス量の時間変化の例を示す図である。
図23において、横軸が時間[秒]、縦軸がアンバランス量[g・cm]である。波形g51は、スパイラル構造を有していない比較例のロータのアンバランス量の変化である。波形g52は、本実施形態におけるスパイラル構造のロータ103のアンバランス量の変化である。図23に示すように、比較例のロータでは、冷却媒体がスポーク間を移動できないため、冷却媒体流入によりその分アンバランス量が悪化する。一方、本実施形態におけるスパイラル構造のロータ103では、その形状により冷却媒体20が流入しても回転により分散するため、アンバランス量は初期アンバランス量(例えば3[g・cm])と同等となる。
図24は、本実施形態のスパイラル構造のロータ103に流入する冷却媒体の流量とアンバランス量の例を示す図である。
図24において、符号g61が示す領域は、冷却媒体20の流入量別のアンバランス量の時間変化であり、横軸が時間(秒)、縦軸がアンバランス量[g・cm]である。また、波形g611は、冷却媒体20の流入量が0[ml]であり、アンバランス量の平均値が3.02[g・cm]である。波形g612は、冷却媒体20の流入量が8[ml]であり、アンバランス量の平均値が3.16[g・cm]である。波形g613は、冷却媒体20の流入量が30[ml]であり、アンバランス量の平均値が3.58[g・cm]である。波形g614は、冷却媒体20の流入量が60[ml]であり、アンバランス量の平均値が3.83[g・cm]である。波形g611は、冷却媒体20の流入量が90[ml]であり、アンバランス量の平均値が7.30[g・cm]である。
符号g61が示す領域に示すように、冷却媒体20の流入量を増やすことで、アンバランス量が悪化する。特に90[ml]時に大幅に悪化する。符号g62が示す領域は、冷却媒体20の流入量に対するアンバランス量の平均値の関係である。
図24に示したように、ロータ103をスパイラル構造にしても、巻線106や磁石105を冷却するために冷却媒体20の流量を増加させると、アンバランス量が悪化する可能性を示唆している。このため、本実施形態では、上述したようにモータ10の回転数や温度に応じて、磁石105を冷却するための冷却媒体20の流量を変化させるように制御するようにした。これにより、アンバランス量を低減することができる。
以上のように、本実施形態では、モータ10に関する値(回転数、トルク、冷却媒体の温度)に基づいて、磁石105の温度を算出し、算出した磁石105の温度に応じて、巻線106の第1流路37と磁石105の第2流路38それぞれへの冷却媒体の割合を制御することができる。これにより、本実施形態によれば、モータ10が例えば高回転時や磁石105が高温の場合に冷却することができるので、効率の良い冷却を行うことができ、モータ10をより広い範囲の定格範囲で使用することが可能となる。さらに、本実施形態によれば、モータ10が例えば高回転時や磁石が高温の場合に第2流路38に冷却媒体への量を増やすようにしたので、ロータ103が回転しているときのアンバランス量を低減することができる。
なお、本発明における冷却制御部60の全ての機能または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより冷却制御部60の全ての機能または一部の機能が行う処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
1…回転電機の冷却装置、10…モータ、101…オリフェス、102…シャフト、103…ロータ、104…ステータ、105…磁石、106…巻線、107…回転センサ、108…ケース、109…端面板、120…流路、20…冷却媒体、22…ストレーナ、24…電動オイルポンプ、26…バルブ、28…ソレノイドバルブ、30…温度検出器、32…圧力センサ、34…ブレーキ、37…第1流路、38…第2流路、40…ECU、41…モータ制御部、42…バルブ制御部、43…ポンプ制御部、50…MAP記憶部、60…冷却制御部、61…取得部、62…定格判定部、63…磁石温度判定部、64…ソレノイドバルブ制御部

Claims (6)

  1. 巻線を有するステータと、磁石を有するロータと、前記巻線を冷却媒体によって冷却する第1流路と、前記磁石を前記冷却媒体によって冷却する第2流路と、を備える回転電機と、
    前記第1流路と前記第2流路それぞれに前記冷却媒体を供給する冷媒供給部と、
    前記回転電機の定格出力が所定の時間以上の場合、または前記磁石の温度が所定の温度以上の場合に、前記巻線と前記磁石それぞれの温度に応じて、前記磁石の温度が高くなるほど前記第2流路への冷却媒体の供給量が多くなるように前記冷媒供給部を制御する制御部と、
    を備える回転電機の冷却装置。
  2. 前記冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度センサと、
    前記回転電機の回転数を検出する回転数センサと、
    前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクに基づいて前記巻線の温度を算出し、前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクと前記巻線の温度に基づいて前記磁石の温度を算出する温度算出部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記回転電機の定格出力が前記所定の時間以上の場合、または前記磁石の温度が前記所定の温度以上の場合に、前記冷媒供給部を制御して前記第2流路の前記冷却媒体の供給を開始するように制御し、前記磁石の温度が所定の温度未満の場合に、前記冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を停止するように制御する、請求項1に記載の回転電機の冷却装置。
  3. 前記制御部は、
    前記回転電機の定格出力が前記所定の時間以上の場合、または前記磁石の温度が前記所定の温度以上の場合に、前記回転電機が平常時の熱抵抗から、前記回転電機が所定の回転数以上かつ前記磁石の温度が前記所定の温度以上かつ前記磁石が前記冷却媒体で冷却される状態の熱抵抗に切り替え、
    前記熱抵抗は、前記巻き線とロータを有するモータのトルクに対する磁石損失の対応関係を示す、請求項1または請求項2に記載の回転電機の冷却装置。
  4. 前記回転電機が前記所定の時間以上の場合とは、
    前記回転電機において、所定の回転数以上の回転が連続する累計時間が所定時間以上の場合、または前記回転電機のトルクが所定のトルク以上の駆動が連続する累計時間が所定時間以上の場合である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機の冷却装置。
  5. 前記第2流路は、複数の孔を有する端面板、を備え
    前記冷却媒体は、前記端面板の前記複数の孔を介して、少なくとも前記磁石を冷却する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の冷却装置。
  6. 巻線を有するステータと、磁石を有するロータと、前記巻線を冷却媒体によって冷却する第1流路と、前記磁石を前記冷却媒体によって冷却する第2流路と、を備える回転電機を冷却する前記回転電機の冷却装置における回転電機の冷却方法であって、
    取得部が、前記回転電機の回転数と、前記回転電機のトルクと、前記冷却に用いられる冷却媒体の温度を取得するステップと、
    定格判定部が、前記回転電機において、所定の回転数以上の回転が連続する累計時間を算出するステップと、
    前記定格判定部が、回転電機のトルクが所定のトルク以上の駆動が連続する累計時間を算出するステップと、
    温度算出部が、前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクに基づいて前記巻線の温度を算出するステップと、
    前記温度算出部が、前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクと前記巻線の温度に基づいて前記磁石の温度を算出するステップと、
    制御部が、前記回転電機が前記所定の時間以上の場合とは、前記回転電機において、所定の回転数以上の回転が連続する累計時間が所定時間以上の場合、または前記回転電機のトルクが所定のトルク以上の駆動が連続する累計時間が所定時間以上の場合であって、前記回転電機の定格出力が前記所定の時間以上の場合、または前記磁石の温度が前記所定の温度以上の場合に、前記第1流路と前記第2流路それぞれに冷却媒体を供給する冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を開始するように制御するステップと、
    前記制御部が、前記巻線と前記磁石それぞれの温度に応じて、前記磁石の温度が高くなるほど前記第2流路への冷却媒体の供給量が多くなるように前記冷媒供給部を制御するステップと、
    前記制御部が、前記磁石の温度が所定の温度未満の場合に、前記冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を停止するように制御するステップと、
    を含む回転電機の冷却方法。
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