JP2006074962A - 電動機用冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない消費電力で効率良く電動機を冷却する電動機用冷却装置を提供する。
【解決手段】電動機が備えるステータコア7を冷却する第1の冷却流体を循環させる第1の循環部(コア用ポンプ)10と、ステータコア7に巻かれた巻線3を冷却する第2の冷却流体を循環させる第2の循環部(巻線用ポンプ)11と、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量と巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を制御する流量制御部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は電動機用冷却装置に関し、特に、ステータ冷却装置及び巻線冷却装置の両方を備える電動機用冷却装置に関する。
従来から、電動機(モータ)のステータコアやモータ筐体に冷却流体が流れる冷却流路を設けて、ステータコアを冷却するステータ冷却装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。一方、ステータに備えられた巻線の周囲に冷却流体が流れる冷却流路を設けて、巻線を冷却する巻線冷却装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−019218号公報 特開2001−145302号公報
モータの冷却効率を向上させるために上記のステータ冷却装置及び巻線冷却装置の両方を同時に設けた場合、通常それぞれの冷却流路内に冷却流体を供給するためのポンプが必要となる。モータの冷却性能を維持するためには、これらの冷却流体の流量はモータの使用条件下において最も発熱量の大きい条件を考慮して設定されなくてはならない。しかし、冷却流体の流量を常に最も発熱量の大きい条件に合わせてポンプを作動させると、例えばポンプが電動ポンプである場合には、ポンプによる消費電力が大きく、ハイブリッド車等に適用する場合などでは電源装置の大型化や燃費が悪化してしまう。
本発明の特徴は、電動機が備えるステータコアを冷却する第1の冷却流体を循環させる第1の循環部と、ステータコアに巻かれた巻線を冷却する第2の冷却流体を循環させる第2の循環部と、第1の循環部による第1の冷却流体の流量と第2の循環部による第2の冷却流体の流量を制御する流量制御部とを有する電動機用冷却装置であることを要旨とする。
本発明によれば、少ない消費電力で効率良く電動機を冷却する電動機用冷却装置を提供することが出来る。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは類似の部分には同一あるいは類似な符号を付している。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係わる電動機(モータ)は、回転軸となるシャフト5と、シャフト5の外周に配置されたロータ4と、シャフト5及びロータ4の外周に配置されたステータコア7と、ステータコア7に巻かれた巻線3(コイルエンド)と、ステータコア7の外周に配置されたフレーム14とを備える。ロータ4はシャフト5とともにステータコア7、フレーム14などに対して回転する。
第1の実施の形態に係わる電動機用冷却装置は、円筒状のフレーム内14に配置されたコア用冷却流路1と、巻線3を覆うようなリング状の形状を有する巻線用冷却流路2と、コア用冷却流路1内に第1の冷却流体を循環させる第1の循環部(例えば、コア用ポンプ10)と、巻線用冷却流路2内に第2の冷却流体を循環させる第2の循環部(例えば、巻線用ポンプ11)と、ステータコア7の温度を検出する第1の温度センサ8と、巻線3の温度を検出する第2の温度センサ9と、電動機(シャフト5及びロータ4)の回転数を検出するモータ回転数検出部(例えば、レゾルバ6)と、第1の冷却流体の温度を検出する第3の温度センサ12と、第2の冷却流体の温度を検出する第4の温度センサ13とを有する。
第1の冷却流体は、電動のコア用ポンプ10によりコア用冷却流路1内を循環することにより、ステータ側からステータコア7及び巻線3を冷却する。第1の冷却流体によるステータコア7の冷却能力は、コア用冷却流路1内の第1の冷却流体の流量により定まる。第1の冷却流体の流量は、コア用ポンプ10の回転数により定まる。同様に、第2の冷却流体は、電動の巻線用ポンプ11により巻線用冷却流路2内を循環することにより、コイルエンド側から巻線3を冷却する。第2の冷却流体による巻線3の冷却能力は、巻線用冷却流路2内の第2の冷却流体の流量により定まる。第2の冷却流体の流量は、巻線用ポンプ11の回転数により定まる。なお、第1の温度センサ8は、ステータコア7内に配置され、ステータコア7の周辺温度を検出する。第2の温度センサ9は、巻線用冷却流路2内に巻線3に隣接して配置され、巻線3の周辺温度を検出する。
図2に示すように、図1の電動機及び電動機用冷却装置は、電動機28に対して要求するトルク値を示すトルク指令値T’を出力するモータトルク指令部15と、モータトルク指令部15から出力されたトルク指令値T’に基づいて電動機28を制御する電動機制御部20と、電動機制御部20から出力された電圧指令値V’に基づいてバッテリ23からの直流電力を交流電力に変換するインバータ21と、インバータ21からモータへ供給される実電流値Iを測定する電流センサ22と、インバータ21へ直流電力を供給するバッテリ23と、バッテリ23からの直流電力を降圧してコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11へ供給するDC/DCコンバータ24と、電動機制御部20からの制御信号(N1’、N2’)に従ってコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11をそれぞれ駆動するコア用ポンプ制御部25及び巻線用ポンプ制御部26とを更に有する。
なお、電動機制御部20は、通常のコンピュータの中央処理演算部(CPU)の一部分として構成することができる。また、図2の破線27で囲んだ部分は、図1に示した電動機28と、電動機28内に配置された第1及び第2の温度センサ8、9、レゾルバ6と、コア用冷却流路1と、巻線用冷却流路2とを示す。
電動機制御部20は、レゾルバ6からの信号に基づき電動機28の回転数Nmを算出して出力するモータ回転数検出部18と、モータトルク指令部15から出力されたトルク指令値T’及びモータ回転数検出部18が出力する電動機28の回転数Nmに基づいて電流指令値I’を算出して出力する電流指令部16と、電流センサ22が測定する実電流値Iが電流指令部16が出力する電流指令値I’に一致するように電圧指令値V’を算出してインバータ21へ出力する電流制御部17と、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量と巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を制御する流量制御部19(以後、「ポンプ回転数指令部」という)とを有する。
ポンプ回転数指令部19は、第1乃至第4の温度センサ8、9、12、13が測定した温度Tc、Tm、Tp1、Tp2に基づいて、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量と巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を制御する。
具体的には、ポンプ回転数指令部19は、第1の温度センサ8によるステータコア7の温度Tcと第2の温度センサ9による巻線3の温度Tmとの差に基づいて、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量と巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を制御する。
更に具体的には、ポンプ回転数指令部19は、第1の温度センサ8から受信するステータコア7の温度Tcと第2の温度センサ9から受信する巻線3の温度Tmから温度差(△T=Tc−Tm)を算出し、算出した温度差△Tに基づいてコア用ポンプ10の回転数指令値N1’をコア用ポンプ制御部25へ送信し、巻線用ポンプ11の回転数指令値N2’を巻線用ポンプ制御部26へ送信する。コア用ポンプ制御部25及び巻線用ポンプ制御部26は、ポンプ回転数指令部19からの回転数指令値N1’、N2’に従ってコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の回転数をそれぞれ制御する。このようにして、ポンプ回転数指令部19は、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量と巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を制御し、ひいては、第1及び第2の冷却流体によるステータコア7及び巻線3の冷却能力のそれぞれを制御する。
なお、第1及び第2の冷却流体の流量をそれぞれ制御する時、ポンプ回転数指令部19は、コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の消費電力の和が一定となるように制御する。即ち、ある温度変化に応じて、コア用ポンプ10の回転数を高める指令N1’を出す場合には、これに合わせて巻線用ポンプ11の回転数を低くする指令N2’を出す必要があり、逆に、巻線用ポンプ11の回転数を高める指令N2’を出す場合には、これに合わせてコア用ポンプ10の回転数を低くする指令N1’を出す必要がある。なぜなら、コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の駆動電力を供給するDC/DCコンバータ24の出力能力には一定の限界があるからである。
インバータ21は、例えば絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を含む電力変換素子をスイッチング素子として使用してバッテリ23からの直流電力を交流電力へ変換する。
図3は、図2に示す電動機(モータ)28の運転範囲、具体的にはモータ回転数Nmと出力トルクTとの関係を示すグラフである。電動機28の運転範囲には、主として運転される定格トルク/出力範囲と、必要に応じて短時間で運転される最大トルク/出力範囲とが含まれる。定格トルク/出力範囲内の最大損失点において電動機28の巻線3の温度が許容範囲内で飽和するように、第1及び第2の冷却流体の基準流量、即ちコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の基準回転数を設定する。最大トルク/出力範囲での運転は必要に応じて短時間で行われるため、次に示す冷却方式で冷却する。
即ち、巻線3が配置されているコイルエンド部分の熱容量は、ステータコア7に比べて一般的に小さいため、巻線3の温度上昇速度は、ステータコア7に比べて速い。したがって、電動機28の運転パターンによっては、コイルエンド部分の巻線3の温度とステータコア7部分の巻線3の温度は必ずしも一致しない。よって、コイルエンド部分の巻線3の温度とステータコア7部分の巻線3の温度の差が比較的大きい場合、温度が高い方の冷却能力を高めることによって、電動機28全体としての冷却効率が向上する。即ち、ポンプ回転数指令部19は、第1の温度センサ8により検出されたステータコア7の温度Tc及び第2の温度センサ9により検出された巻線3の温度Tmに基づいて、第1及び第2の冷却流体の流量を決定するコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の回転数を制御する。
図4を参照して、図1及び図2に示した電動機用冷却装置の制御方法を説明する。
(イ)先ずS01段階において、第1乃至第4の温度センサ8、9、12、13を用いて、ステータコア7の温度Tc、巻線3の温度Tm、第1の冷却流体の温度Tp1、及び第2の冷却流体の温度Tp2を検出する。S02段階において、ポンプ回転数指令部19は、第1の冷却流体の温度Tp1及び第2の冷却流体の温度Tp2に基づいて、第1及び第2の冷却流体の基準流量(コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の基準回転数)に必要なコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の出力Wp1、Wp2を算出する。なお、必要な出力Wp1、Wp2をコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の回転数及び第1及び第2の冷却流体の温度Tc、Tmをパラメータとして実験などにより測定しておき、コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の回転数及び第1及び第2の冷却流体の温度Tc、Tmに対する必要な出力Wp1、Wp2をマップ化しておくことが望ましい。
(ロ)S03段階において、ポンプ回転数指令部19は、ステータコア7の温度Tcと巻線3の温度Tmとの差(△T=Tc−Tm)を算出する。S04段階において、ポンプ回転数指令部19は、ステータコア7の温度Tcが巻線3の温度Tm以上であるか否かを判断する。即ち、温度差△Tの正負を判定する。ステータコア7の温度Tcが巻線3の温度Tm以上である場合(S04段階においてYES)S05段階に進み、ステータコア7の温度Tcが巻線3の温度Tm未満である場合(S04段階においてNO)S07段階に進む。
(ハ)S05段階において、ポンプ回転数指令部19は、図5(a)に示す温度差の絶対値|△T|と出力係数K1との関係に従い、出力係数K1を決定する。図5(a)に示すように、温度差の絶対値|△T|が第1の基準温度(T1)未満である場合、K1は1である。なぜなら、温度差△Tは比較的小さいと判断することができ、ポンプ回転数指令値N1’、N2’のチャタリングを防止するためである。第1の基準温度(T1)、及び後述する第2乃至第4の基準温度(T2〜T4)は、予め実験的に求めておくことが望ましい。温度差の絶対値|△T|が第1の基準温度(T1)より大きい第3の基準温度(T2)以上である場合、K1は0である。温度差の絶対値|△T|が第1の基準温度(T1)以上第3の基準温度(T2)未満である場合、K1は0〜1の間で線形性を持ちながら変化する。
(ニ)S06段階において、ポンプ回転数指令部19は、S02段階で算出した出力Wp1、Wp2、及びS05段階で決定した出力係数K1を(1)式及び(2)式に代入して、新たなコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の出力Wp1’、Wp2’を求め、出力Wp1’、Wp2’が得られるような、コア用ポンプ10の回転数指令値N1’及び巻線用ポンプ11の回転数指令値N2’を算出し、そして、コア用ポンプ制御部25及び巻線用ポンプ制御部26へ送信する。
Wp1’=(1−K1)・Wp2+Wp1 ・・・(1)
Wp2’=K1・Wp2 ・・・(2)
(ホ)一方、S07段階において、ポンプ回転数指令部19は、図5(b)に示す温度差の絶対値|△T|と出力係数K2との関係に従い、出力係数K2を決定する。図5(b)に示すように、温度差の絶対値|△T|が第2の基準温度(T3)未満である場合、K2は1である。温度差の絶対値|△T|が第2の基準温度(T3)より大きい第4の基準温度(T4)以上である場合、K1は0である。温度差の絶対値|△T|が第2の基準温度(T3)以上第4の基準温度(T4)未満である場合、K2は0〜1の間で線形性を持ちながら変化する。
(ヘ)S08段階において、ポンプ回転数指令部19は、S02段階で算出した出力Wp1、Wp2、及びS07段階で決定した出力係数K2を(3)式及び(4)式に代入して、新たなコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の出力Wp1’、Wp2’を求め、出力Wp1’、Wp2’が得られるような、コア用ポンプ10の回転数指令値N1’及び巻線用ポンプ11の回転数指令値N2’を算出し、そして、コア用ポンプ制御部25及び巻線用ポンプ制御部26へ送信する。以上の手順を繰り返すことにより電動機用冷却装置の制御が行われる。
Wp1’=K2・Wp1 ・・・(3)
Wp2’=(1−K2)・Wp1+Wp2 ・・・(4)
第1の温度センサ8により検出されたステータコア7の温度Tcが第2の温度センサ9により検出された巻線3の温度Tmよりも高く(S04段階においてYES)、且つステータコア7の温度Tcと巻線3の温度Tmとの差△Tが第1の基準温度(T1)未満である場合(S05段階においてK1=1)、ポンプ回転数指令部19は、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量と巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を「所定の流量」とする。ここで「所定の流量」とは、第3の温度センサ12により検出された第1の冷却流体の温度Tp1及び第4の温度センサ13により検出された前記第2の冷却流体の温度Tp1に基づいて設定される。具体的には、「所定の流量」の一例として、図3を参照して説明した、第1及び第2の冷却流体の基準流量(コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の基準回転数)が挙げられる。なお、S05段階においてK1=1の場合、(1)式及び(2)式より、Wp1’=Wp1、Wp2’=Wp2となり、コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の出力に変化はない。
第2の温度センサ9により検出された巻線3の温度Tmが、第1の温度センサ8により検出されたステータコア7の温度Tcよりも高く(S04段階においてNO)、且つステータコア7の温度Tcと巻線3の温度Tmとの差△Tが第2の基準温度(T3)未満である場合(S07段階においてK2=1)、ポンプ回転数指令部19は、同様にして、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量と巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を「所定の流量」とする。なお、S07段階においてK2=1の場合、(3)式及び(4)式より、Wp1’=Wp1、Wp2’=Wp2となり、コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の出力に変化はない。
第1の温度センサ8により検出されたステータコア7の温度Tcが第2の温度センサ9により検出された巻線3の温度Tmよりも高く(S04段階においてYES)、且つステータコア7の温度Tcと巻線3の温度Tmとの差△Tが第1の基準温度(T1)以上である場合(S05段階においてK1<1)、ポンプ回転数指令部19は、差△Tに応じてコア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量を増やし、巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を減らす。
第2の温度センサ9により検出された巻線3の温度Tmが、第1の温度センサ8により検出されたステータコア7の温度Tcよりも高く(S04段階においてNO)、且つステータコア7の温度Tcと巻線3の温度Tmとの差△Tが第2の基準温度(T3)以上である場合(S07段階においてK2<1)、ポンプ回転数指令部19は、差△Tに応じて巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を増やし、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量を減らす。
第1の温度センサ8により検出されたステータコア7の温度Tcが第2の温度センサ9により検出された巻線3の温度Tmよりも高く(S04段階においてYES)、且つステータコア7の温度Tcと巻線3の温度Tmとの差△Tが第1の基準温度(T1)より大きい第3の基準温度(T2)以上である場合(S05段階においてK1=0)、ポンプ回転数指令部19は、コア用ポンプ10を動作させて第1の冷却流体を循環させ、巻線用ポンプ11の動作を停止する。これにより、第1の冷却流体のみがコア用冷却流路1内を循環し、第2の冷却流体は巻線用冷却流路2内を循環しない。電動機用冷却装置が有する冷却能力の総てを第1の冷却流体によるステータコア7の冷却に費やす。
第2の温度センサ9により検出された巻線3の温度Tmが、第1の温度センサ8により検出されたステータコア7の温度Tcよりも高く(S04段階においてNO)、且つステータコア7の温度Tcと巻線3の温度Tmとの差△Tが第2の基準温度(T3)より大きい第4の基準温度(T4)以上である場合(S07段階においてK2=0)、ポンプ回転数指令部19は、巻線用ポンプ11を動作させて第2の冷却流体を循環させ、コア用ポンプ10の動作を停止する。これにより、第2の冷却流体のみが巻線用冷却流路2内を循環し、第1の冷却流体はコア用冷却流路1内を循環しない。電動機用冷却装置が有する冷却能力の総てを第2の冷却流体による巻線3の冷却に費やす。
以上説明したように、ステータコア7の温度Tcと巻線3の温度Tmとの温度差△Tに応じて、第1及び第2の冷却流体の流量(コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の回転数)を変化させることで、少ない消費電力で効率良く電動機28を冷却することができる。
また、(1)式乃至(4)式に示したように、コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の消費電力の和である総出力(Wp1+Wp2、Wp1’+Wp2’)は変化しないため、ポンプ用の電源容量を大きくする必要がない。
なお、図5(a)及び図5(b)の第1の基準温度T1及び第2の基準温度T3は同一の値であっても良いが、例えば、ステータコア7に対して巻線3の熱容量が小さく、冷却流体の流量を増加させた場合に温度が低下しやすい場合、T1>T3とするなど、異なる値であっても構わない。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係わる電動機(モータ)は、図1に示した電動機と同じであり、図示及び説明を省略する。
図6に示すように、第2の実施の形態に係わる電動機及び電動機用冷却装置は、図2に比べて、ポンプ回転数指令部19の構成が異なり、第1及び第2の温度センサ8、9を備えていない点が異なる。その他の点は、図2と同一であり、説明を省略する。
ポンプ回転数指令部19は、ステータコア7の温度上昇速度及び巻線3の温度上昇速度に基づいて、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量と巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を制御する。
具体的には、ポンプ回転数指令部19は、少なくとも電動機28の回転数Nmに基づいて、ステータコア7の温度上昇速度と巻線3の温度上昇速度との大小関係を推定し、この大小関係に基づいて、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量と巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を制御する。
更に具体的には、ポンプ回転数指令部19は、第3及び第4の温度センサ12、13が測定した温度Tp1、Tp2、トルク指令値T’、及びモータ回転数検出部18によって検出された電動機28の回転数Nmに基づいて、コア用ポンプ10の回転数指令値N1’及び巻線用ポンプ11の回転数指令値N2’を算出し、そして、コア用ポンプ制御部25及び巻線用ポンプ制御部26へ送信する。
図7は、図6に示す電動機(モータ)28の運転範囲、具体的にはモータ回転数と出力トルクとの関係を示すグラフである。電動機28の運転範囲には、主として運転される定格トルク/出力範囲と、必要に応じて短時間で運転される最大トルク/出力範囲とが含まれる。定格トルク/出力ライン上の最大損失点において電動機28の巻線3の温度が許容範囲内で飽和するように、第1及び第2の冷却流体の基準流量、即ちコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の基準回転数を設定する。最大損失点でのトルクをTq1とし、電動機28の回転数をNm1とする。
電動機28のトルクTがTq1より大きい場合、銅損が増加する。コイルエンド部はステータコア部に比べて一般的に熱容量が小さいため、巻線3の温度上昇速度の方がステータコア7に比べて速く、主としてコイルエンド(巻線)部の冷却能力を強めた方が効果的である。一方、電動機28の回転数NmがNm1より大きい場合、鉄損が増加して、ステータコア部の温度が上昇するため、主としてステータコア部の冷却能力を強めた方が効果的である。以上の点を考慮すると、図7に示すように、電動機28の運転範囲を、<1>〜<3>の範囲に分けて、コア用ポンプ10による第1の冷却流体の流量と巻線用ポンプ11による第2の冷却流体の流量を、電動機28のトルクT及び回転数Nmに応じて変化させることで、冷却効率を高めることができる。
<1>トルクTがTq1以下であり且つ回転数NmがNm1以下である範囲
<2>回転数NmがNm1より大きい範囲
<3>トルクTがTq1より大きい範囲
図8を参照して、図1及び図6に示した電動機用冷却装置の制御方法を説明する。
(イ)先ずS11段階において、第3及び第4の温度センサ12、13を用いて、第1の冷却流体の温度Tp1、第2の冷却流体の温度Tp2、及びモータ回転数Nmを検出すると共に、トルク指令値T’を読み込む。S12段階において、ポンプ回転数指令部19は、第1の冷却流体の温度Tp1及び第2の冷却流体の温度Tp2に基づいて、第1及び第2の冷却流体の基準流量(コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の基準回転数)に必要なコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の出力Wp1、Wp2を算出する。
(ロ)S13段階において、モータトルク指令部15から出力されたトルク指令値T’がTq1以下であり且つモータ回転数検出部18によって検出された回転数NmがNm1以下であるか否かを判断する。即ち、図7の<1>の範囲内であるか否かを判断する。図7の<1>の範囲内である場合(S13段階においてYES)S14段階に進む。図7の<1>の範囲内でない場合(S13段階においてNO)S15段階に進む。
(ハ)S14段階において、S12段階で算出した出力Wp1、Wp2が得られるような、コア用ポンプ10の回転数指令値N1’及び巻線用ポンプ11の回転数指令値N2’を算出し、そして、コア用ポンプ制御部25及び巻線用ポンプ制御部26へ送信する。具体的には、図7の<1>の範囲内であるため、コア用ポンプ10の回転数指令値N1’及び巻線用ポンプ11の回転数指令値N2’は変更せずに、S12段階で使用したポンプ10、11の回転数及び第1及び第2の冷却流体の温度に対するポンプ出力マップから、出力Wp1、Wp2に対応する回転数指令値N1’、N2’を出力する。
(ニ)一方、S15段階において、回転数NmがNm1より大きいか否かを判断する。即ち、図7の<2>の範囲内であるか<3>の範囲内であるかを判断する。回転数NmがNm1より大きい場合(S15段階においてYES)S16段階に進む。回転数NmがNm1以下である場合(S15段階においてNO)、トルク指令値T’がTp1より大きいことになりS18段階に進む。
(ホ)S16段階において、<2>の範囲内であるため、ポンプ回転数指令部19は、図9(a)に示す電動機28の回転数Nmと出力係数K3との関係に従い、出力係数K3を決定する。電動機28の回転数Nmは基準回転数(Nm1)以上であるため、図9(a)に示すように、電動機28の回転数Nmが基準回転数(Nm1)以上最大回転数(NmMAX)以下である場合、K3はK3min〜1の間で線形性を持ちながら変化する。電動機28の回転数Nmが最大回転数(NmMAX)である時でも銅損は零とは限らないため、K3は零とならない。なお、基準回転数(Nm1)、最大回転数(NmMAX)及び出力係数最小値(K3min)は、予め実験的に求めておくことが望ましい。
(ヘ)S17段階において、ポンプ回転数指令部19は、S12段階で算出した出力Wp1、Wp2、及びS16段階で決定した出力係数K3を(5)式及び(6)式に代入して、新たなコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の出力Wp1’、Wp2’を求め、出力Wp1’、Wp2’が得られるような、コア用ポンプ10の回転数指令値N1’及び巻線用ポンプ11の回転数指令値N2’を算出し、そして、コア用ポンプ制御部25及び巻線用ポンプ制御部26へ送信する。このように、図7の<2>の範囲内である場合、ステータコア部の冷却を強化する。
Wp1’=(1−K3)・Wp2+Wp1 ・・・(5)
Wp2’=K3・Wp2 ・・・(6)
(ト)一方、S18段階において、<3>の範囲内であるため、ポンプ回転数指令部19は、図9(b)に示すトルク指令値T’と出力係数K4との関係に従い、出力係数K4を決定する。トルク指令値T’は基準トルク値(Tq1)以上であるため、図9(b)に示すように、トルク指令値T’が基準トルク値(Tq1)以上最大トルク値(TqMAX)以下である場合、K4はK4min〜1の間で線形性を持ちながら変化する。トルク指令値T’が最大トルク値(TqMAX)である時でも鉄損は零とは限らないため、K4は零とならない。なお、基準トルク値(Tq1)、最大トルク値(TqMAX)及び出力係数最小値(K4min)は、予め実験的に求めておくことが望ましい。
(チ)S19段階において、ポンプ回転数指令部19は、S12段階で算出した出力Wp1、Wp2、及びS18段階で決定した出力係数K4を(7)式及び(8)式に代入して、新たなコア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の出力Wp1’、Wp2’を求め、出力Wp1’、Wp2’が得られるような、コア用ポンプ10の回転数指令値N1’及び巻線用ポンプ11の回転数指令値N2’を算出し、そして、コア用ポンプ制御部25及び巻線用ポンプ制御部26へ送信する。このように、図7の<3>の範囲内である場合、巻線部の冷却を強化する。以上の手順を繰り返すことにより電動機用冷却装置の制御が行われる。
Wp1’=K4・Wp1 ・・・(7)
Wp2’=(1−K4)・Wp1+Wp2 ・・・(8)
以上説明したように、モータトルク指令部15から出力されたトルク指令値T’及びモータ回転数検出部18によって検出された回転数Nmに基づいて、第1及び第2の冷却流体の流量(コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の回転数)を変化させることで、少ない消費電力で効率良く電動機28を冷却することができる。
また、(5)式乃至(8)式に示したように、コア用ポンプ10及び巻線用ポンプ11の消費電力の和である総出力(Wp1+Wp2、Wp1’+Wp2’)は変化しないため、ポンプ用の電源容量を大きくする必要がない。
ここでは、電動機28の第1象限の運転範囲で説明したが、当然第2、第3、第4象限についても同様な考え方で、第1及び第2の冷却流体の流量を可変することで、効果的な電動機の冷却が可能となる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は、第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、第2の実施の形態では、トルク指令値T’と電動機の回転数Nmに基づいて電動機の運転範囲を<1>〜<3>の3つの範囲に分割し、夫々の範囲毎に流量を変更したが、例えば、回転数Nmに基づいて<1>及び<3>の範囲と<2>の範囲、或いはトルク指令値T’に基づいて<1>及び<2>の範囲と<3>の範囲の2つの範囲に分割して、2つの範囲それぞれに応じて流量を変更する等、適宜変更可能である。また、トルク指令値T’に代えて電動機の出力トルクを検出し、電動機の出力トルクに基づいて流量を変更しても構わない。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の第1の実施の形態に係わる電動機(モータ)及び電動機用冷却装置の一部分を示す断面図である。 図1に示した電動機及び電動機用冷却装置の残りの制御部分を示すブロック図である。 図2に示す電動機(モータ)の運転範囲、具体的にはモータ回転数と出力トルクとの関係を示すグラフである。 図1及び図2に示した電動機用冷却装置の制御方法を示すフローチャートである。 図5(a)は温度差の絶対値|△T|と出力係数K1との関係を示すグラフであり、図5(b)は温度差の絶対値|△T|と出力係数K2との関係を示すグラフである。 第2の実施の形態に係わる電動機及び電動機用冷却装置の残りの制御部分を示すブロック図である。 図6に示す電動機(モータ)の運転範囲、具体的にはモータ回転数と出力トルクとの関係を示すグラフである。 図1及び図6に示した電動機用冷却装置の制御方法を示すフローチャートである。 図9(a)は電動機の回転数Nmと出力係数K3との関係を示すグラフであり、図9(b)はトルク指令値T’と出力係数K4との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…コア用冷却流路
2…巻線用冷却流路
3…巻線
4…ロータ
5…シャフト
6…レゾルバ
7…ステータコア
8…第1の温度センサ
9…第2の温度センサ
10…コア用ポンプ
11…巻線用ポンプ
12…第3の温度センサ
13…第4の温度センサ
14…フレーム
15…モータトルク指令部
16…電流指令部
17…電流制御部
18…モータ回転数検出部
19…流量制御部(ポンプ回転数指令部)
20…電動機制御部
21…インバータ
22…電流センサ
23…バッテリ
24…コンバータ
25…コア用ポンプ制御部
26…巻線用ポンプ制御部
27…破線
28…電動機
I…実電流値
I’…電流指令値
K1〜K4…出力係数
N1、N2…ポンプ回転数指令値
Nm…回転数
T…トルク
T’…トルク指令値
T1…第1の基準温度
T3…第2の基準温度
T2…第3の基準温度
T4…第4の基準温度
V’…電圧指令値

Claims (14)

  1. 電動機が備えるステータコアを冷却する第1の冷却流体を循環させる第1の循環部と、
    前記ステータコアに巻かれた巻線を冷却する第2の冷却流体を循環させる第2の循環部と、
    前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量と前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を制御する流量制御部
    とを有することを特徴とする電動機用冷却装置。
  2. 前記流量制御部は、前記ステータコアと前記巻線との温度差、若しくは前記ステータコアの温度及び前記巻線の温度の温度上昇速度に基づいて、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量と前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を制御することを特徴とする請求項1記載の電動機用冷却装置。
  3. 前記第1の循環部は、前記ステータコアに隣接して配置されたコア用冷却流路内に前記第1の冷却流体を循環させるコア用ポンプであり、前記第2の循環部は、前記巻線に隣接して配置された巻線用冷却流路内に前記第2の冷却流体を循環させる巻線用ポンプであり、前記流量制御部は、前記コア用ポンプ及び前記巻線用ポンプの消費電力の和が一定となるように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の電動機用冷却装置。
  4. 前記ステータコアの温度を検出する第1の温度センサと、
    前記巻線の温度を検出する第2の温度センサとを更に有し、
    前記流量制御部は、前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度及び前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度に基づいて、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量と前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を制御することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の電動機用冷却装置。
  5. 前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度が、前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度よりも高く、且つ前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度と前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度との差が第1の基準温度未満である場合、及び前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度が、前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度よりも高く、且つ前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度と前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度との差が第2の基準温度未満である場合、前記流量制御部は、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量と前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を所定の流量とし、
    前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度が、前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度よりも高く、且つ前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度と前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度との差が前記第1の基準温度以上である場合、前記流量制御部は、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量を増やし、
    前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度が、前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度よりも高く、且つ前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度と前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度との差が前記第2の基準温度以上である場合、前記流量制御部は、前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を増やす
    ことを特徴とする請求項4記載の電動機用冷却装置。
  6. 前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度が、前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度よりも高く、且つ前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度と前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度との差が前記第1の基準温度より大きい第3の基準温度以上である場合、前記流量制御部は、前記第1の循環部を動作させて前記第1の冷却流体を循環させ、前記第2の循環部の動作を停止することを特徴とする請求項5記載の電動機用冷却装置。
  7. 前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度が、前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度よりも高く、且つ前記第1の温度センサにより検出された前記ステータコアの温度と前記第2の温度センサにより検出された前記巻線の温度との差が前記第2の基準温度より大きい第4の基準温度以上である場合、前記流量制御部は、前記第2の循環部を動作させて前記第2の冷却流体を循環させ、前記第1の循環部の動作を停止することを特徴とする請求項5記載の電動機用冷却装置。
  8. 前記電動機の回転数を検出するモータ回転数検出部を更に有し、
    前記流量制御部は、少なくとも前記モータ回転数検出部によって検出された前記回転数に基づいて、前記ステータコアの温度上昇速度と前記巻線の温度上昇速度との大小関係を推定し、
    推定した前記大小関係に基づいて、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量と前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を制御することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の電動機用冷却装置。
  9. 前記モータ回転数検出部によって検出された前記回転数が基準回転数未満である場合、前記流量制御部は、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量と前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を所定の流量とし、
    前記モータ回転数検出部によって検出された前記回転数が基準回転数以上である場合、前記流量制御部は、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量を増やす
    ことを特徴とする請求項8記載の電動機用冷却装置。
  10. トルク指令値を出力するモータトルク指令部と、
    前記モータトルク指令部から出力された前記トルク指令値に基づいて前記電動機を制御する電動機制御部とを更に有し、
    前記流量制御部は、少なくとも前記モータトルク指令部から出力された前記トルク指令値に基づいて、前記ステータコアの温度上昇速度と前記巻線の温度上昇速度との大小関係を推定し、
    推定した前記大小関係に基づいて、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量と前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を制御することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の電動機用冷却装置。
  11. 前記モータトルク指令部から出力された前記トルク指令値が基準トルク値未満である場合、前記流量制御部は、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量と前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を所定の流量とし、
    前記モータトルク指令部から出力された前記トルク指令値が基準トルク値以上である場合、前記流量制御部は、前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を増やす
    ことを特徴とする請求項10記載の電動機用冷却装置。
  12. トルク指令値を出力するモータトルク指令部と、
    前記モータトルク指令部から出力された前記トルク指令値に基づいて前記電動機を制御する電動機制御部と、
    前記電動機の回転数を検出するモータ回転数検出部を更に有し、
    前記流量制御部は、前記モータトルク指令部から出力された前記トルク指令値及び前記モータ回転数検出部によって検出された前記回転数に基づいて、前記ステータコアの温度上昇速度と前記巻線の温度上昇速度との大小関係を推定し、
    推定した前記大小関係に基づいて、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量と前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を制御することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の電動機用冷却装置。
  13. 前記モータ回転数検出部によって検出された前記回転数が基準回転数未満であって、且つ前記モータトルク指令部から出力された前記トルク指令値が基準トルク値未満である場合、前記流量制御部は、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量と前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を所定の流量とし、
    前記モータ回転数検出部によって検出された前記回転数が基準回転数以上であって、且つ前記モータトルク指令部から出力された前記トルク指令値が基準トルク値未満である場合、前記流量制御部は、前記第1の循環部による第1の冷却流体の流量を増やし、
    前記モータ回転数検出部によって検出された前記回転数が基準回転数未満であって、且つ前記モータトルク指令部から出力された前記トルク指令値が基準トルク値以上である場合、前記流量制御部は、前記第2の循環部による第2の冷却流体の流量を増やす
    ことを特徴とする請求項12記載の電動機用冷却装置。
  14. 前記第1の冷却流体の温度を検出する第3の温度センサと、
    前記第2の冷却流体の温度を検出する第4の温度センサとを更に有し、
    前記所定の流量は、前記第3の温度センサにより検出された前記第1の冷却流体の温度及び前記第4の温度センサにより検出された前記第2の冷却流体の温度に基づいて設定されることを特徴とする請求項5、9、11及び13の何れか1項記載の電動機用冷却装置。
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