JP2016217328A - サーモスタットの異常判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの暖機完了後におけるサーモスタットの開固着の有無の判定を可能にしたサーモスタットの異常判定装置を提供する。【解決手段】サーモスタットの異常判定装置60は、エンジンを冷却する冷却水の温度である冷却水温度を検出する冷却水温度センサー44と、冷却水温度の推定値である推定温度を演算する推定温度演算部61と、エンジンの暖機完了後に、エンジンの暖機完了を示す暖機完了温度よりも低い温度である開固着判定温度よりも推定温度が高く、かつ、冷却水温度が開固着判定温度以下である状態が判定期間だけ継続したことを条件にサーモスタットが開固着していると判定する判定部62と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの冷却回路に組み込まれるサーモスタットの開固着の有無を判定するサーモスタットの異常判定装置に関する。
エンジンを冷却する冷却水が流れる冷却回路には、冷却水の温度に応じて開閉するサーモスタットが組み込まれている。サーモスタットは、冷却水の温度が開弁温度以上である場合に開弁し、ラジエーターに対する冷却水の流入を許可する。こうしたサーモスタットに関して、特許文献1には、冷間始動したエンジンの暖機完了時に、冷却水温度センサーの検出する冷却水温度と該冷却水温度の推定温度とを比較することによりサーモスタットの開固着の有無を判定する技術が開示されている。
特開2012−127324号公報
近年では、エンジンの暖機完了後においてもサーモスタットの開固着の有無を判定することが望まれている。本発明は、エンジンの暖機完了後におけるサーモスタットの開固着の有無の判定を可能にしたサーモスタットの異常判定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するサーモスタットの異常判定装置は、エンジンを冷却する冷却水の温度を検出する冷却水温度センサーと、前記冷却水の温度の推定値である推定温度を演算する推定温度演算部と、前記エンジンの暖機完了後に、前記エンジンの暖機完了を示す暖機完了温度よりも低い温度である開固着判定温度よりも前記推定温度が高く、かつ、前記冷却水温度センサーの検出値である冷却水温度が前記開固着判定温度以下である状態が判定期間だけ継続したことを条件にサーモスタットが開固着していると判定する判定部とを備える。
サーモスタットの開弁温度は暖機完了温度よりも高い温度に設定されるため、エンジンの暖機完了後は、冷却水温度および推定温度の双方が暖機完了温度よりも高い状態が維持されやすい。そのため、暖機完了後において、暖機完了温度よりも低い温度である開固着判定温度よりも推定温度が高く、かつ、冷却水温度が開固着判定温度以下である状態は、冷却水が過剰に冷却されている状態である。この冷却水の過剰な冷却はサーモスタットの開固着により生じる。上記構成によれば、暖機完了後において、推定温度が開固着判定温度よりも高く、かつ、冷却水温度が開固着判定温度以下である状態が判定期間だけ継続することにより、エンジンの暖機完了後にサーモスタットの開固着の有無を判定することができる。
上記サーモスタットの異常判定装置において、前記判定部は、前記条件の成否を判断する猶予期間を有し、前記猶予期間は、前記推定温度が前記開固着判定温度よりも高く、かつ、前記冷却水温度が前記開固着判定温度以下である状態が継続する期間であるとよい。
上記構成によれば、推定温度が開固着判定温度よりも高く、かつ、冷却水温度が開固着判定温度以下である状態が猶予期間だけ継続しなければ上記条件の成否を判断しない。これにより、判定部の判定結果に対する信頼度が高められる。
上記サーモスタットの異常判定装置は、外気温を検出する外気温センサーをさらに備え、前記判定部は、前記外気温ごとに前記猶予期間を規定した猶予期間テーブルを保持し、前記猶予期間テーブルに基づいて前記外気温に応じた前記猶予期間を設定し、前記猶予期間テーブルには、前記外気温が低いほど長い前記猶予期間が規定されているとよい。
外気温が低いときほど冷却水の温度が低下しやすく、かつ、上昇しにくいことから、上記構成のように、外気温が低いときほど猶予期間を長くすることによって、判定部の判定結果に対する信頼度がさらに高められる。
上記サーモスタットの異常判定装置において、前記エンジンは、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路に還流するEGR装置を有し、前記EGR装置は、前記EGRガスを前記冷却水で冷却するEGRクーラーを有し、前記推定温度演算部は、エンジン回転数、燃料噴射量、シリンダーに導入される作動ガスの量、前記作動ガスの温度、および、前記作動ガスの密度もしくはエキゾーストマニホールド内の排気ガスの密度に基づく吸熱量であるシリンダー吸熱量と、前記EGRガスの質量流量と前記EGRクーラーにおける前記EGRガスの温度変化とに基づく吸熱量であるEGRクーラー吸熱量と、前記エンジン回転数に基づく吸熱量であるエンジン吸熱量と、車速、外気温、前回の前記推定温度、および、エンジンブロックの表面積に基づく前記エンジンブロックからの放熱量であるブロック放熱量とを演算し、前記シリンダー吸熱量、前記EGRクーラー吸熱量、前記エンジン吸熱量、および、前記ブロック放熱量に基づく熱収支を前記エンジンブロックの熱容量と前記冷却水の熱容量との加算値で除算することにより、前記冷却水の温度変化量を演算するとよい。
上記構成のようにシリンダー吸熱量、EGRクーラー吸熱量、エンジン吸熱量、および、ブロック放熱量との熱収支に基づいて冷却水の温度変化量を演算することにより、推定温度の精度が高まる。
上記サーモスタットの異常判定装置において、前記推定温度演算部は、前記サーモスタットが開弁状態にあるときの前記冷却水の平衡温度を上限値として前記推定温度を演算することが好ましい。
サーモスタットは、ラジエーターによる放熱量と各種の吸熱量とが平衡状態となるように作動する。そのため、サーモスタットが開弁状態にあるとき、冷却水は、ラジエーターによる放熱量と各種の吸熱量とが平衡状態となる平衡温度に制御される。上記構成によれば、推定温度演算部は、冷却水の平衡温度を上限値として推定温度を演算する。これにより、推定温度の演算に際してラジエーターでの放熱量を考慮する必要がなくなることから、推定温度演算部に対する負荷が軽減される。
サーモスタットの異常判定装置の一実施形態を搭載したエンジンシステムの概略構成を示す図である。 エンジンシステムにおける冷却回路の回路構成を示す模式図であって、(a)はサーモスタットが閉状態にあるときの冷却水の流れを示し、(b)はサーモスタットが開状態にあるときの冷却水の流れを示す図である。 サーモスタットの異常判定装置の概略構成を示す概略構成図である。 猶予期間テーブルを模式的に示すグラフである。 各種温度の変化と各フラグ等との関係を示すタイミングチャートであって、(a)はサーモスタットが正常である場合の一例を示すタイミングチャートであり、(b)はサーモスタットが開固着した場合の一例を示すタイミングチャートである。
図1〜図5を参照して、サーモスタットの異常判定装置を具体化した一実施形態について説明する。まず、サーモスタットの異常判定装置が搭載されるエンジンシステムの全体構成について、図1を参照して説明する。
[エンジンシステムの概要]
図1に示すように、エンジンシステムは、水冷式のエンジン10を備える。シリンダーブロック11には、複数のシリンダー12が形成されている。各シリンダー12には、インジェクター13から燃料が噴射される。シリンダーブロック11には、各シリンダー12に吸入空気を供給するインテークマニホールド14と、各シリンダー12からの排気ガスが流入するエキゾーストマニホールド15とが接続されている。なお、シリンダーブロック11と図示しないシリンダーヘッドとで構成される部材をエンジンブロックという。
インテークマニホールド14に接続される吸気通路16には、上流側から順に、図示されないエアクリーナー、ターボチャージャー17を構成するコンプレッサー18、インタークーラー19が設けられている。エキゾーストマニホールド15に接続される排気通路20には、コンプレッサー18に連結軸を介して連結され、ターボチャージャー17を構成するタービン22が設けられている。
エンジンシステムは、EGR装置23を備える。EGR装置23は、エキゾーストマニホールド15と吸気通路16とを接続するEGR通路25を備える。EGR通路25には、水冷式のEGRクーラー26が設置され、EGRクーラー26における吸気通路16側にEGR弁27が設置されている。EGR弁27が開状態にあるとき、排気ガスの一部がEGRガスとして吸気通路16に導入され、シリンダー12には、排気ガスと吸入空気との混合気体である作動ガスが供給される。
エンジンシステムは、各種センサーを備える。吸入空気量センサー31および吸気温度センサー32は、吸気通路16におけるコンプレッサー18の上流に位置する。吸入空気量センサー31は、コンプレッサー18に流入する吸入空気の質量流量である吸入空気量Gaを検出する。吸気温度センサー32は、外気温センサーとして機能し、吸入空気の温度である吸気温度Taを外気温として検出する。EGR温度センサー34は、EGR通路25におけるEGRクーラー26とEGR弁27との間に位置し、EGR弁27に流入するEGRガスの温度であるEGRクーラー出口温度Tegrcを検出する。ブースト圧センサー36は、吸気通路16に対するEGR通路25の接続部分とインテークマニホールド14との間に位置し、作動ガスの圧力であるブースト圧Pbを検出する。作動ガス温度センサー37は、インテークマニホールド14に取り付けられ、シリンダー12に流入する作動ガスの温度である作動ガス温度Timを検出する。エンジン回転数センサー38は、クランクシャフト30の回転数であるエンジン回転数Neを検出する。
[冷却回路]
図2を参照して、エンジンシステムの冷却回路の概要について説明する。
図2(a)および図2(b)に示すように、冷却回路50は、エンジン10を動力源として冷却水を圧送するポンプ53を備える第1冷却回路51と、第1冷却回路51におけるポンプ53の上流と下流とに接続される第2冷却回路52とを備える。冷却回路50は、第1冷却回路51と第2冷却回路52との接続部分にサーモスタット55を備える。
第1冷却回路51は、エンジン10やEGRクーラー26に形成された冷却水通路を含み、ポンプ53の駆動によって冷却水が循環する回路である。第2冷却回路52は、冷却水を冷却するラジエーター56を有する回路である。サーモスタット55は、冷却水の温度が開弁温度以上であるときに開弁し、ラジエーター56に対する冷却水の流入を許可する。開弁温度は、エンジン10の暖機が完了したと判断される暖機完了温度T1以上の温度である。
サーモスタット55が閉弁状態にあるとき、冷却水は、図2(a)に示すように第1冷却回路51を循環し、エンジン10およびEGRガスを冷却することで温度が上昇する。一方、サーモスタット55が開弁状態にあるとき、冷却水は、図2(b)に示すように第1冷却回路51および第2冷却回路52を循環し、ラジエーター56にて冷却されることで温度が低下する。サーモスタット55は、ラジエーター56による放熱量と各種の吸熱量とが平衡状態となるように作動する。そのため、サーモスタット55が開弁状態にあるとき、冷却水は、ラジエーター56による放熱量と各種の吸熱量とが平衡状態となる平衡温度Tcthmに制御される。この平衡温度Tcthmは、予め行った実機を用いた実験の結果に基づいて設定される。また、冷却回路50は、サーモスタット55を通過した冷却水の温度である冷却水温度Twを検出する冷却水温度センサー44を備える。
[サーモスタットの異常判定装置]
図3〜図5を参照して、サーモスタット55の開固着の有無を判定するサーモスタットの異常判定装置(以下、単に異常判定装置という。)について説明する。
図3に示すように、異常判定装置60は、マイクロコンピューターを中心に構成されており、各センサーからの信号の他、燃料噴射を制御する燃料噴射制御部42から燃料の質量流量である燃料噴射量Gfを示す信号、および、車速センサー45から車速vを示す信号等が入力される。異常判定装置60は、メモリ63に格納された各種プログラムおよびエンジン吸熱量マップ63c等の各種データに基づき、エンジン10の暖機完了後にサーモスタット55の開固着の有無を判定する。異常判定装置60は、サーモスタット55の開固着を検出した場合には警告灯65(MIL:Malfunction Indication Lamp)を点灯し、エンジンシステムの異常を運転者に通知する。
異常判定装置60は、冷却水温度Twの推定値である推定温度Tcを演算する推定温度演算部61(以下、単に演算部61という。)と、推定温度Tcと冷却水温度Twとに基づいてサーモスタット55の開固着の有無を判定する判定部62とを備える。
[推定温度演算部61]
演算部61は、各種センサーからの信号に基づき下記式(1)の演算を行うことで冷却水の平衡温度Tcthmを上限値として推定温度Tcを演算する。式(1)にて、Tci−1はエンジン10の始動時の冷却水温度Twを初期値とする推定温度Tcの前回値、dq/dtは下記式(2)の演算結果であって微小時間dtにおける冷却水に関わる熱収支q、Cは冷却水の熱容量とエンジンブロックの熱容量との加算値である。式(2)にて、シリンダー吸熱量qcylは燃焼ガスからシリンダー12の内壁への伝熱量、EGRクーラー吸熱量qegrはEGRクーラー26での冷却水の吸熱量である。エンジン吸熱量qengは、例えばシリンダー12の内壁とピストンとの摩擦やシリンダー12内における作動ガスの断熱圧縮等に起因する吸熱量である。ブロック放熱量qblkは、エンジンブロックから外気への放熱量である。以下、演算部61が行う各種演算について説明する。
Figure 2016217328
[微小時間dtにおけるシリンダー吸熱量qcyl
シリンダー吸熱量qcylの演算に際して、演算部61はシリンダー12に供給される作動ガスの質量流量である作動ガス量Gwg、および、該作動ガスの密度である作動ガス密度ρimを演算する。演算部61は、状態方程式P×V=Gwg×R×Tに基づく所定の演算をブースト圧Pb、エンジン回転数Ne、エンジン10の排気量D、作動ガス温度Timを用いて行うことで作動ガス量Gwg、および、作動ガス密度ρimを演算する。
また、演算部61は、エキゾーストマニホールド15内における排気ガスの温度である排気温度Texhを演算する。演算部61は、式(3)に示すように、燃料噴射量Gf/作動ガス量Gwgの混合気がエンジン回転数Neのもとで燃焼したときの温度上昇値を演算し、この温度上昇値に作動ガス温度Timを加算することで排気温度Texhを演算する。演算部61は、メモリ63に格納された温度上昇マップ63aから温度上昇値を演算する。温度上昇マップ63aは、予め行った実機を用いた実験やシミュレーションの結果に基づき、エンジン回転数Ne、および、燃料噴射量Gf/作動ガス量Gwgごとに温度上昇値を規定したマップである。
Figure 2016217328
また、演算部61は、式(4)に示すように、エンジン回転数Ne、燃料噴射量Gf、作動ガス密度ρimに基づき、シリンダー12の内壁に対する燃焼ガス熱の伝熱のしやすさを示す第1熱伝達係数hcylを演算する。演算部61は、メモリ63に格納された第1係数マップ63bから第1熱伝達係数hcylを演算する。第1係数マップ63bは、予め行った実機を用いた実験やシミュレーションの結果に基づき、エンジン回転数Ne、燃料噴射量Gf、および、作動ガス密度ρimごとに第1熱伝達係数hcylを規定したマップである。なお、式(4)にて、エンジン回転数Neはピストンの平均スピード、燃料噴射量Gfは燃料の噴射圧、作動ガス密度ρimは、シリンダー12からの排気ガスの排出速度に関するパラメーターである。
Figure 2016217328
演算部61は、式(5)に示すように、排気温度Texhと推定温度の前回値Tci−1との温度差に対して、第1熱伝達係数hcylとシリンダー12の表面積Acylとを乗算することで微小時間dtにおけるシリンダー吸熱量qcylを演算する。シリンダー吸熱量qcylは、燃焼ガスとシリンダー12の内壁との間における熱交換量である。なお、シリンダー12の表面積は、シリンダー12のボア径を直径、ピストンのストローク量を高さとする円柱の表面積である。
Figure 2016217328
[微小時間dtにおけるEGRクーラー吸熱量qegr
EGRクーラー吸熱量qegrの演算に際して、演算部61は、作動ガス量Gwgに対する吸入空気量Gaの減算値をEGR量Gegrとして演算する。演算部61は、式(6)に示すように、排気温度TexhとEGRクーラー出口温度Tegrcとの温度差に対し、EGR量Gegr、および、排気ガスの定容比熱Cvを乗算することにより微小時間dtにおけるEGRクーラー吸熱量qegrを演算する。
Figure 2016217328
[微小時間dtにおけるエンジン吸熱量qeng
演算部61は、式(7)に示すように、エンジン回転数Neをパラメーターとするエンジン吸熱量qengを演算する。演算部61は、メモリ63に格納されたエンジン吸熱量マップ63cから微小時間dtにおけるエンジン吸熱量qengを演算する。エンジン吸熱量マップ63cは、予め行った実機を用いた実験やシミュレーションの結果に基づき、微小時間dtでのエンジン吸熱量qengをエンジン回転数Neごとに規定したマップである。
Figure 2016217328
[微小時間dtにおけるブロック放熱量qblk
ブロック放熱量qblkの演算に際して、演算部61は、式(8)に示すように、車速vに基づき、エンジンブロックと外気との間での伝熱のしやすさを示す第2熱伝達係数hblkを演算する。演算部61は、メモリ63に格納された第2係数マップ63dから第2熱伝達係数hblkを演算する。第2係数マップ63dは、予め行った実機を用いた実験やシミュレーションの結果に基づき、車速vごとに第2熱伝達係数hblkを規定したマップである。演算部61は、式(9)に示すように、推定温度Tcの前回値Tci−1と吸気温度Taとの温度差に対し、エンジンブロックの表面積Ablkと第2熱伝達係数hblkとを乗算することで微小時間dtにおけるブロック放熱量qblkを演算する。エンジンブロックの表面積Ablkは、エンジンブロックの表面全体から進行方向に対する背面側の表面を除いた部分の面積、つまり走行風が直接吹き付ける正面部分と、進行方向の反対方向に向かって走行風が表面上を流れる側面部分との総面積である。
Figure 2016217328
上記各種の熱量を演算した演算部61は、上記(1)にしたがって、熱収支qを熱容量Cで除算した値を温度変化量として前回値Tci−1に加算することにより推定温度Tcを演算する。式(1)にも示したように、演算部61は、冷却水の平衡温度Tcthmを上限値として推定温度Tcを演算する。そのため、例えば、前回値Tci−1が平衡温度Tcthmであった場合、推定温度Tcは、熱収支qが正であれば平衡温度Tcthmに維持され、熱収支qが負であれば平衡温度Tcthmよりも低くなる。なお、熱収支qは、エンジン10が通常の運転状態にあるときには正の値をとり、例えば、寒冷地におけるアイドリング状態や下り坂における低負荷低回転状態において負の値をとる。熱収支qが負の値となる状態を以下では放熱状態という。
[判定部62]
判定部62は、エンジン10の暖機完了後、演算部61の演算結果である推定温度Tcと冷却水温度センサー44の検出値である冷却水温度Twとに基づきサーモスタット55の開固着の有無を判定する。
判定部62は、推定温度Tcに基づき、サーモスタット55の開固着についての判定の許否を示すフラグF1の値を設定する。判定部62は、推定温度Tcが開固着判定温度T2以下のときはフラグF1の値を0に設定し、サーモスタット55の開固着についての判定を禁止する。判定部62は、開固着判定温度T2よりも推定温度Tcが高いときはフラグF1の値を1に設定し、サーモスタット55の開固着についての判定を許可する。
判定部62は、冷却水温度Twに基づき冷却水温度Twの異常を示すフラグF2の値を設定する。判定部62は、暖機完了後に、冷却水温度Twが開固着判定温度T2以下である状態が猶予期間DTだけ継続するとフラグF2の値を0から1に変更し、冷却水温度Twが開固着判定温度T2よりも高くなるとフラグF2の値を1から0に変更する。すなわち、猶予期間DTは、フラグF2の値を0から1へ変更する際の猶予を示す。判定部62は、メモリ63に格納された猶予期間テーブル63eに基づき猶予期間DTを設定する。
図4に示すように、猶予期間テーブル63eは、吸気温度Taごとの猶予期間DTを規定している。猶予期間DTは、予め行った実機を用いた実験やシミュレーションの結果に基づく値であり、吸気温度Taが低いほど長い。これは、外気温が低いほどブロック放熱量qblkが多くなるため、冷却水温度Twが上昇しにくいことに基づく。判定部62は、猶予期間テーブル63eから猶予期間DTを選択することで猶予期間DTを設定する。
ここで、サーモスタット55が正常であり、かつ、上述した放熱状態でなければ、暖機完了後に冷却水温度Twが開固着判定温度T2以下まで低下することは少なく、また、開固着判定温度T2以下まで低下したとしても短時間で開固着判定温度T2よりも高くなる。そのため、フラグF1の値が1であるときに冷却水温度Twが開固着判定温度T2以下になったことのみを条件としてサーモスタット55の開固着を検出するとなれば、異常判定装置60の判定結果に対する信頼度が低くなる。
これに対し、判定部62は、フラグF1の値が1であり、かつ、フラグF2の値が1である状態が判定期間JTだけ継続することを条件にサーモスタット55の開固着を検出する。これにより、異常判定装置60の判定結果に対する信頼度が高くなる。また、判定部62は、猶予期間DTを設定し、その猶予期間DTにおいて冷却水温度Twが開固着判定温度T2よりも高くなったときにはフラグF2の値を0に維持する。すなわち、判定部62は、冷却水温度Twが開固着判定温度T2以下まで低下し、かつ、その状態が猶予期間DTだけ継続しなければフラグF2の値を0から1に変更しない。これにより、異常判定装置60の判定結果に対する信頼度がさらに高くなる。
また、吸気温度Taが低いときほどブロック放熱量qblkが多くなることから、冷却水温度Twは、吸気温度Taが低いほど低下しやすく、かつ、上昇しにくい。そのため、吸気温度Taが低いときほど猶予期間DTが長く設定されることで、吸気温度Taに適した条件のもとでサーモスタット55の開固着の有無を判定することが可能である。その結果、サーモスタット55の開固着が誤って検出されにくくなることから、異常判定装置60の判定結果に対する信頼度がさらに高くなる。
[作用]
図5を参照し、異常判定装置60の作用について、暖機完了後に冷却水温度Twが開固着判定温度T2以下まで低下した場合を例にとって説明する。なお、エンジン10の始動時、フラグF1およびフラグF2の値は0であり、警告灯65は消灯している。
まず、図5(a)を参照してサーモスタット55が正常な場合について説明する。
図5(a)に示すように、エンジン10が始動すると冷却水温度Twおよび推定温度Tcの双方が上昇する。そして、時刻t1においてエンジン10の暖機が完了すると、冷却水温度Twおよび推定温度Tcが暖機完了温度T1に到達する。このとき、判定部62は、フラグF1の値を0から1へ変更する。
時刻t1と次の時刻t2との間に、冷却水温度Twがサーモスタット55の開弁温度に到達する。冷却水温度Twが開弁温度に到達すると、サーモスタット55が開弁してラジエーター56による冷却水の冷却が開始される。
時刻t2から次の時刻t3までは、暖機完了後のエンジン10が通常の運転状態にあり、冷却水温度Twに応じたサーモスタット55の開閉が繰り返され冷却水温度Twがおよそ平衡温度Tcthmに維持される。また、時刻t2から時刻t3までの期間は熱収支qが正の値であるため、演算部61は平衡温度Tcthmを推定温度Tcとして演算する。
次の時刻t4において冷却水温度Twが開固着判定温度T2以下になる場合、サーモスタット55が正常であれば、時刻t3から時刻t4までの期間、エンジン10は放熱状態にある。そのため、時刻t3以降、冷却水温度Twおよび推定温度Tcの双方が低下し、時刻t4において冷却水温度Twおよび推定温度Tcの双方が開固着判定温度T2以下になる。時刻t4において、判定部62は、冷却水温度Twが開固着判定温度T2以下になることで、時刻t4を起点として吸気温度Taに応じた猶予期間DTを設定する。また、判定部62は、推定温度Tcが開固着判定温度T2以下になることでフラグF1の値を1から0に変更して、サーモスタット55の開固着についての判定を禁止する。そして判定部62は、冷却水温度Twが開固着判定温度T2以下である状態が猶予期間DT後の時刻t5まで継続するとフラグF2の値を0から1に変更する。判定部62は、フラグF1の値が0であり、かつ、フラグF2の値が1である状態が時刻t5から判定期間JT後の時刻t6まで継続することを条件にサーモスタット55が正常であると判定する。
次に、図5(b)を参照してサーモスタット55が開固着した場合について説明する。例えば、各温度が図5(a)と同様に推移したのち時刻t3の直前にサーモスタット55が開固着したと仮定する。この場合、図5(b)に示すように、時刻t3以降、冷却水温度Twがサーモスタット55の開弁温度より低くてもラジエーター56に冷却水が流入し続ける。また、推定温度Tcは、ラジエーター56での放熱量を考慮せずに演算されるため、サーモスタット55の開固着の影響を受けることなく推移する。そのため、時刻t4では、冷却水温度Twのみが開固着判定温度T2以下の温度まで低下する。また、時刻t4以降、フラグF1の値が1に維持されることでサーモスタット55の開固着についての判定が許可された状態が維持される。
時刻t4において、判定部62は、時刻t4を起点として吸気温度Taに応じた猶予期間DTを設定する。そして判定部62は、冷却水温度Twが開固着判定温度T2以下である状態が猶予期間DT後の時刻t5まで継続するとフラグF2の値を0から1に変更する。判定部62は、フラグF1の値が1であり、かつ、フラグF2の値が1である状態が時刻t5から判定期間JT後の時刻t6まで継続することを条件にサーモスタット55が開固着していると判定する。そして判定部62は、警告灯65を点灯する。
上記実施形態の異常判定装置60によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)暖機完了後においても推定温度Tcと冷却水温度Twとに基づいてサーモスタット55の開固着の有無を判定することができる。
(2)判定部62は、冷却水温度Twが開固着判定温度T2以下であり、かつ、推定温度Tcが開固着判定温度T2よりも高い状態が猶予期間DTおよび判定期間JTだけ継続したときにサーモスタット55の開固着を検出する。その結果、サーモスタット55の開固着の誤検出が抑えられ、異常判定装置60の判定結果に対する信頼度が高められる。
(3)吸気温度Taが低いほど猶予期間DTが長いことから、異常判定装置60の判定結果に対する信頼度がさらに高められる。
(4)シリンダー吸熱量qcyl、EGRクーラー吸熱量qegr、エンジン吸熱量qeng、および、ブロック放熱量qblkの熱収支qに基づき推定温度Tcが演算されることで推定温度Tcの精度を高めることができる。
(5)演算部61は、平衡温度Tcthmを上限値として推定温度Tcを演算する。こうした構成によれば、サーモスタット55の開弁中はラジエーター56からの放熱量を考慮する必要がない。その結果、推定温度Tcの演算について、演算部61の負荷が軽減されるとともに、例えばラジエーター56での放熱量を求めるための構成が不要となるため、異常判定装置60の構成要素の低減も図ることができる。
(6)ここで、シリンダー12からの排気ガスの排出速度に関するパラメーターとしては、作動ガス密度ρimよりも、排気ガスの流出先であるエキゾーストマニホールド15内の排気ガスの密度を用いることが好ましい。しかしながら、排気ガスの温度や成分についての耐久性に優れたセンサーが新たに必要となる。この点、シリンダー12からの排気ガスの排出速度に関するパラメーターとして作動ガス密度ρimが用いられることにより、エンジンシステムに搭載される既存のセンサーを用いることが可能である。その結果、異常判定装置60の構成要素およびコストの低減が図られる。
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・演算部61は、冷却水温度Twがサーモスタット55の開弁温度以上であることを条件に、ラジエーター56における放熱量を演算し、その演算値を加味して推定温度Tcを演算してもよい。ラジエーターでの放熱量は、例えば、冷却回路50に対してラジエーター56での冷却水の温度変化量を検出するための温度センサーを設け、該温度変化量、冷却水量、および、冷却水の熱容量に基づき演算することができる。
・演算部61は、作動ガス密度ρimに代えて、エキゾーストマニホールド15内の排気ガスの密度を用いて第1熱伝達係数hcylを演算してもよい。こうした構成によれば、第1熱伝達係数hcylの精度が高められる結果、推定温度Tcの精度が高められる。なお、該排気ガスの密度は、例えば、エキゾーストマニホールド15内の圧力および温度から求めることが可能である。
・演算部61は、EGRクーラー出口温度TegrcとEGRクーラー26に流入するEGRガスの温度を検出する温度センサーの検出値との差に基づきEGRクーラー吸熱量qegrを演算してもよい。
・猶予期間DTは、吸気温度Taに拘わらず一定時間であってもよい。
・判定部62は、猶予期間DTを設定することなく、冷却水温度Twが暖機完了温度T1以下になったときにフラグF2の値を1に設定してもよい。
・上記実施形態において、推定温度Tcは、平衡温度Tcthmを上限値として演算されている。これに限らず、推定温度Tcの上限値は、平衡温度Tcthmよりも低い温度に設定されてもよく、例えばサーモスタット55の開弁温度やサーモスタット55の開度が50%となる温度であってもよい。こうした構成によれば、サーモスタット55の特性に合わせて推定温度Tcを演算することができる。また、推定温度Tcの上限値が平衡温度Tcthmよりも低い温度に設定されることにより、フラグF1の値が0に設定されやすくなる。その結果、判定結果に対する信頼度がさらに高められる。
・エンジン10は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン、天然ガスエンジンであってもよい。また、警告灯65は、例えば警告音を発する警告音発生部であってもよい。
10…エンジン、12…シリンダー、14…インテークマニホールド、15…エキゾーストマニホールド、16…吸気通路、20…排気通路、23…EGR装置、26…EGRクーラー、31…吸入空気量センサー、32…吸気温度センサー、34…EGR温度センサー、36…ブースト圧センサー、37…作動ガス温度センサー、38…エンジン回転数センサー、42…燃料噴射制御部、44…冷却水温度センサー、45…車速センサー、50…冷却回路、51…第1冷却回路、52…第2冷却回路、53…ポンプ、55…サーモスタット、56…ラジエーター、60…異常判定装置、61…推定温度演算部、62…判定部、63…メモリ、63e…猶予期間テーブル、65…警告灯。

Claims (5)

  1. エンジンを冷却する冷却水の温度を検出する冷却水温度センサーと、
    前記冷却水の温度の推定値である推定温度を演算する推定温度演算部と、
    前記エンジンの暖機完了後に、前記エンジンの暖機完了を示す暖機完了温度よりも低い温度である開固着判定温度よりも前記推定温度が高く、かつ、前記冷却水温度センサーの検出値である冷却水温度が前記開固着判定温度以下である状態が判定期間だけ継続したことを条件にサーモスタットが開固着していると判定する判定部とを備える
    サーモスタットの異常判定装置。
  2. 前記判定部は、前記条件の成否を判断する猶予期間を有し、
    前記猶予期間は、前記推定温度が前記開固着判定温度よりも高く、かつ、前記冷却水温度が前記開固着判定温度以下である状態が継続する期間である
    請求項1に記載のサーモスタットの異常判定装置。
  3. 外気温を検出する外気温センサーをさらに備え、
    前記判定部は、前記外気温ごとに前記猶予期間を規定した猶予期間テーブルを保持し、前記猶予期間テーブルに基づいて前記外気温に応じた前記猶予期間を設定し、
    前記猶予期間テーブルには、前記外気温が低いほど長い前記猶予期間が規定されている
    請求項2に記載のサーモスタットの異常判定装置。
  4. 前記エンジンは、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路に還流するEGR装置を有し、
    前記EGR装置は、前記EGRガスを前記冷却水で冷却するEGRクーラーを有し、
    前記推定温度演算部は、
    エンジン回転数、燃料噴射量、シリンダーに導入される作動ガスの量、前記作動ガスの温度、および、前記作動ガスの密度もしくはエキゾーストマニホールド内の排気ガスの密度に基づく吸熱量であるシリンダー吸熱量と、
    前記EGRガスの質量流量と前記EGRクーラーにおける前記EGRガスの温度変化とに基づく吸熱量であるEGRクーラー吸熱量と、
    前記エンジン回転数に基づく吸熱量であるエンジン吸熱量と、
    車速、外気温、前回の前記推定温度、および、エンジンブロックの表面積に基づく前記エンジンブロックからの放熱量であるブロック放熱量とを演算し、
    前記シリンダー吸熱量、前記EGRクーラー吸熱量、前記エンジン吸熱量、および、前記ブロック放熱量に基づく熱収支を前記エンジンブロックの熱容量と前記冷却水の熱容量との加算値で除算することにより、前記冷却水の温度変化量を演算する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のサーモスタットの異常判定装置。
  5. 前記推定温度演算部は、
    前記サーモスタットが開弁状態にあるときの前記冷却水の平衡温度を上限値として前記推定温度を演算する
    請求項4に記載のサーモスタットの異常判定装置。
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