JP2016214417A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】不正行為の検出精度を高めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技盤20に、第2の複合入球部が前側から取り付けられる。遊技盤20の裏面に、第2の複合入球部に設けられた入球部に入球したパチンコ球が通過する排出通路が形成された球通路ユニット75が取り付けられる。遊技盤20には、遊技領域外の位置に、前後に開口する空間部91が設けられる。球通路ユニット75に設けられたセンサ設置部94に、第1不正検出装置92が取着される。そして、球通路ユニット75を遊技盤20に裏側から取り付けることで、センサ設置部94が空間部91に挿入されて第1不正検出装置92の検出部92aが遊技盤20の裏面より前側に位置するよう構成された。
【選択図】図6

Description

本発明は、不正行為を検出可能な手段を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の枠状装飾体(所謂センター役物)が配設されて、該枠状装飾体の開口部を介して複数の図柄を変動表示する液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における枠状装飾体の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での図柄変動を開始させる始動入賞装置、大当り時等に開放する特別入賞装置や普通入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。この種のパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、所定数の賞球が払い出されると共に、前記図柄表示装置での図柄変動演出に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、前記特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。
前記始動入賞装置、特別入賞装置および普通入賞装置等の各種入賞装置は、入賞口に入賞したパチンコ球を検出する球検出センサを備え、該球検出センサの球検出に基づいて賞球の払い出しや図柄変動演出等が行われるよう構成される。
近年では、前記入賞装置に配設されている球検出センサに向けて強力な電波を照射して誤検出させたり、強力な磁石を近づけて磁気によって誤検出させたりする不正行為を行って、賞球を不正に獲得したり図柄変動演出を不正に開始させる所謂ゴト行為が発生して問題となっている。そこで、遊技盤に電波や磁気を検出する不正検出手段を設け、該不正検出手段によって不正行為を検出することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−3005号公報
ここで、前記球検出センサに対して電波や磁気はパチンコ機の前側から照射等されることから、該球検出センサに対して不正に作用する電波や磁気を精度よく検出するには、不正検出手段をパチンコ機のより前側に設ける必要があるが、従来の配設構造では不十分であり、より検出精度の高い配設構造が求められている。なお、感度の高い不正検出手段を用いることで検出精度を向上することはできるが、コストが嵩むと共に、球検出センサに影響を与えないような、例えば携帯電話やゲーム機等の電子機器から出力される電波や磁気を検出してしまい、不正行為があったと誤検出するおそれがある。
すなわち発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、不正行為の検出精度を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技球が流下可能な遊技領域(23)が前側に画成された遊技盤(20)と、前記遊技盤(20)の裏側に配設され、該遊技盤(20)との間に収容空間(S)を画成する設置部材(22)とを備えた遊技機において、
前記収容空間(S)に配置された遊技機構成部材(75)と、
前記遊技機構成部材(75)に配設され、不正行為を検出する不正行為検出手段(92)と、
前記遊技盤(20)における遊技領域(23)外に設けられ、前記収容空間(S)に連通する空間部(91)とを備え、
前記不正行為検出手段(92)は、前記遊技機構成部材(75)を前記収容空間(S)に配置することで、前記空間部(91)に裏側から挿入されて該不正行為検出手段(92)の検出部(92a)が前記遊技盤(20)の裏面より前側に位置するよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、不正行為検出手段の検出部を遊技盤の裏面より前側に位置させることで、遊技盤の前側からの不正行為を精度よく検出し得る。また、感度の低い不正行為検出手段であっても不正行為を精度よく検出し得るので、製造コストの上昇を抑制し得る。
請求項2に記載の発明では、
前記遊技盤(20)に、前記遊技領域(23)内に開口して遊技球が入賞可能な入賞部(54,55,56)が設けられ、
前記遊技機構成部材(75)における前記遊技盤(20)の裏面より後側に、前記入賞部(54,55,56)に入賞した遊技球が通過する球通路(78,79,80)と、該球通路(78,79,80)を通過する遊技球を検出する球検出センサ(66,67,74)とが設けられ、
前記遊技機構成部材(75)に設けられて前記球検出センサ(66,67,74)より前側に突出する設置部(94)に、前記不正行為検出手段(92)が配設されることを要旨とする。
これによれば、入賞部に入賞した遊技球を検出する球検出センサより前側に不正行為検出手段を配置したので、球検出センサを狙った不正行為を精度よく検出し得る。
請求項3に記載の発明では、
前記遊技機構成部材(75)は、前記遊技盤(20)の裏面に位置決め固定されることを要旨とする。
これによれば、遊技盤に設けられて不正行為で狙われる不正対象部位と不正行為検出手段との位置関係を適正に保つことができ、該不正対象部位に対する不正行為を精度よく検出し得る。
請求項4に記載の発明では、
前記不正行為検出手段(92)は、前記空間部(91)に収容されることを要旨とする。
これによれば、不正行為検出手段を空間部に収容することで、該不正行為検出手段を保護できる。
請求項5に記載の発明では、
前記空間部(91)は、前記遊技盤(20)の前後方向に開口するよう形成され、
前記空間部(91)の前側を覆うように前記遊技盤(20)の前面に配設された飾り部(25)に、前記空間部(91)に連通するように裏側に開口する収容部(100)が凹設され、
前記遊技機構成部材(75)を前記収容空間(S)に配置することで前記空間部(91)に裏側から挿入された不正行為検出手段(92)の検出部(92a)が、前記収容部(100)に位置するよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、不正行為検出手段を遊技盤の前面より前側に位置させることで、遊技盤の前側からの不正行為をより精度よく検出し得る。
請求項6に記載の発明では、
前記遊技盤(20)の前面に、前記遊技領域(23)の外周を区画するレール部材(21)が配設され、
前記遊技領域(23)は、遊技球が流下する第1球流下経路(23a)および遊技球が流下する第2球流下経路(23b)を有し、
前記遊技盤(20)には、前記第1球流下経路(23a)および第2球流下経路(23b)の少なくとも一方に、対応する球流下経路(23b)を流下する遊技球が入賞可能な入賞部(54,55,56)が配置され、
前記空間部(91)は、前記遊技盤(20)における前記レール部材(21)の内周より外側であって、前記入賞部(54,55,56)が配置される球流下経路(23b)の外側に設けられていることを要旨とする。
これによれば、狙われ易い入賞部に対する不正行為を精度よく検出し得る。
本発明に係る遊技機によれば、不正行為の検出精度を高めることができる。
本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す概略正面図である。 実施例に係る遊技盤を後側から視た要部概略斜視図であって、第2の複合入球部および球通路ユニットを取り付けた状態で示している。 実施例に係る遊技盤を後側から視た要部概略斜視図であって、第2の複合入球部および球通路ユニットを分解した状態で示している。 実施例に係る球通路ユニットを前側から視た概略斜視図である。 図2のA−A線位置で破断した要部断面図である。 図2のB−B線位置で破断した要部断面図である。 実施例に係る球通路ユニットのセンサ設置部を分解して前側から視た概略斜視図である。 実施例に係る球通路ユニットのセンサ設置部を分解して後側から視た概略斜視図である。 実施例に係る第2の複合入球部と球通路ユニットとを組み立てた状態を示す概略背面図である。 別実施例に係るパチンコ機の要部概略断面図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられている。遊技盤20の裏側には、所定条件の成立(後述する第1の複合入球部58の入球口(以下固定始動口という)50aまたは第2の複合入球部59の入球口(以下各可変始動口という)54a,55bへのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての表示装置(表示手段)17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記表示装置17としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
図1に示す如く、前記前枠13には、窓部13aを囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、前枠13の上部位置に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。すなわち、前記ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記表示装置17で行われる各種の表示演出(図柄変動演出)に合わせて光による演出や音による演出を行い得るよう構成されている。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
また、前記前枠13の右下方位置には、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで前記打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を操作することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下経路23a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された第2球流下経路23b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち(ゴム打ち)」とを打ち分け得るようになっている。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材から所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)であって、該遊技盤20の裏側に前記表示装置17が着脱自在に組み付けられている。遊技盤20の前側には、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール(レール部材)21によりパチンコ球が流下可能(移動可能)な遊技領域23が画成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が当該遊技領域23内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20の裏側に、該遊技盤20との間に収容空間Sを画成する設置部材22が配設されており、該収容空間Sに、発光により演出を行う発光演出装置や、可動体の動作により演出を行う可動演出装置等の各種演出手段が設置される。なお、前記表示装置17は、設置部材22の裏側に取り付けられて、該設置部材22に設けた開口部(可視部)22aおよび枠状装飾体34(後述)の開口部34aを介して遊技盤20の前側から視認可能に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
前記案内レール21は、図2に示す如く、前記遊技盤20の左下部から右上部に至るよう左方向に膨出する円弧状に形成された外レール24と、遊技盤20の右上部、右下部および左上部に至るよう右方向に膨出する円弧状に形成された内レール25,26とから構成されている。前記内レール25,26は、外レール24の右上端部に連接して遊技盤20の右上部から下部に亘って配設され、左端縁が右方に凹む円弧状に形成された盤面飾り部材(飾り部)25と、遊技盤20の下部から左上部に亘って配設されて盤面飾り部材25の下端部に連接し、前記外レール24の右方(内側)に離間して位置するレール材26とから構成され、該外レール24およびレール材26により1個のパチンコ球が通過可能な発射通路21aが画成されている。ここで、前記内レールを構成するレール材26は、前記遊技盤20の左上部に開放端を臨ませて外レール24との間に遊技領域23に開口する打出し口21bを画成するよう構成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が発射通路21aの下方開口から飛翔して、レール材26の開放端側の打出し口21bから遊技領域23内に打ち出されるようになっている。
図2に示す如く、前記外レール24と盤面飾り部材25との接続位置は、外レール24および盤面飾り部材25の曲率の相違から段差が形成されており、該段差部分に緩衝ゴム27が配設されている。すなわち、前記外レール24の終端位置に臨むように緩衝ゴム27が配設されて、前記打球発射装置から発射されて外レール24に沿って終端位置まで移動して緩衝ゴム27に当接したパチンコ球を減勢し得るようになっている。なお、前記緩衝ゴム27は、後述する第2球流下経路23bに位置している。
前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口が前記遊技領域23内に複数開設されて、各装着口に対して各種遊技盤設置部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域23の最下部位置には、該遊技領域23に開口するアウト口28が開設されており、遊技領域23に打ち出されてアウト口28に入球したパチンコ球が機外に排出されるよう構成される。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域23内に多数の遊技釘29が設けられると共に、後述する枠状装飾体34の左側方に、遊技領域23(第1球流下経路23a)を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する回転案内部材30が回転自在に支持されており、遊技釘29や回転案内部材30との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材30は、所謂「風車」とも称される部材であって、該回転案内部材30の回転に伴ってパチンコ球を弾くように左右方向へ放出する部材である。
ここで、実施例の遊技盤20には、前記表示装置17の表示部17aが前面側から視認可能に臨む枠状装飾体34や、遊技領域23を流下するパチンコ球が入球可能な入球部等が前記遊技盤設置部品として配設されている。実施例の遊技盤20には、複数の入球部50,51/53,54,55を備えた複合入球部58,59を配設するよう構成されており、各入球部50,51/53,54,55を個別に配設する構成に比べて、遊技盤20に対する装着口の開設作業性や部材の配設作業性を高めている、なお、実施例では、第1の複合入球部58および第2の複合入球部59が遊技盤20に配設されている。また、装着口の形成数は、遊技盤20に対して取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
前記遊技盤20には、図2に示す如く、前記案内レール21で囲まれた遊技領域23の略中央の大部分が開口する装着口に、前後に開口する開口部34aが形成された枠状装飾体34が取り付けられ、該枠状装飾体34の開口部34aを介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。また、遊技盤20には、枠状装飾体34の外側における遊技領域23に臨む位置に、該遊技領域23を流下するパチンコ球が入球可能な前記入球部50,51/53,54,55を備えた複合入球部58,59および遊技領域23を流下するパチンコ球が入球可能な特別入賞部(入球部)52が配設されており、各入球部50/53,54,55,52へのパチンコ球の入賞を契機として、所定数のパチンコ球が賞球として前記上下の球受け皿14,15に払い出されるよう構成されている。
(設置部材22について)
前記設置部材22は、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さな形状に形成された略矩形状の背面板22bと、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部22cとから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部22bの開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材22とがネジにより固定される(図6,図7参照)。そして、設置部材22において遊技盤20との間に画成される収容空間Sに、各種の発光演出装置や可動演出装置等の演出手段が設置されて、設置部材22を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、前記設置部材22の背面板22bには、前記枠状装飾体34の開口部34aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部22aが前後に開口するよう開設されると共に、該背面板22bの裏側に前記表示装置17が着脱自在に取り付けられて、該開口部22aを介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前側に臨むようになっている。
(枠状装飾体34について)
前記遊技盤20に配設される前記枠状装飾体34は、図2に示す如く、前記遊技盤20に開設された前記装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域23と表示装置17の表示部17aを区切って該遊技領域23の内周を画成する庇状部36と、該庇状部36の後縁から外方に延出する薄板状の台板部37とを備える。そして、前記枠状基部を装着口に挿入すると共に台板部37を遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部37をネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体34が遊技盤20に取り付けられる。ここで、前記庇状部36は、図2に示す如く、前記枠状装飾体34(枠状基部)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って延在するように設けられており、開口部34a側、すなわち表示装置17における表示部17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。
前記枠状装飾体34には、図2に示す如く、前記開口部34aの下側に、ステージ39が設けられると共に、開口部34aの左側に、遊技領域23(第1球流下経路23a)に開口して該遊技領域23を流下するパチンコ球を取り込んでステージ39に案内する球導入部40が設けられ、該球導入部40からステージ39に通出されたパチンコ球は、ステージ39上を左右に転動した後に、前記第1の複合入球部58が配設されている遊技領域23に排出される。またステージ39の後端縁には、左右方向の全長に亘って上側に向けて所定高さで立上がる透明壁41が設けられ、ステージ39上を転動するパチンコ球が表示装置17の表示部17a側に移動するのを該透明壁41で防止している。
前記遊技盤20に画成された遊技領域23は、前記枠状装飾体34における庇状部36の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下経路23aと、該枠状装飾体34における庇状部36の上方から右側方をパチンコ球が流下する第2球流下経路23bとに区画されている。これにより、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することで、打出し口21bから打ち出されたパチンコ球が第1球流下経路23aを流下する遊技形態(左打ち)および当該パチンコ球が第2球流下経路23bを流下する遊技形態(右打ち)の何れかを遊技者が任意に選択し得るようになっている。また、前記遊技領域23は、前記枠状装飾体34の下方位置において第1および第2球流下経路23a,23bが合流するようになっており、当該第1および第2球流下経路23a,23bが合流する領域に位置するよう前記アウト口28が設けられている。
(入球部について)
図2に示すように、前記遊技盤20には、遊技領域23を流下するパチンコ球が入球可能な複数の入球部(具体的には、後述する固定始動入賞部50、ゲート部51、特別入賞部52、普通入賞部56,57、可変作動入球部53、可変始動入賞部54,55)が設けられており、パチンコ球が入球した入球部に応じた制御が実行されることで所定の遊技を行い得るようになっている。具体的に、実施例のパチンコ機10では、前記入球部としての固定始動入賞部50が前記第1球流下経路23aを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられると共に、前記入球部としてのゲート部51、特別入賞部52、可変作動入球部53および可変始動入賞部54,55が、前記第2球流下経路23bを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられている。なお、実施例の遊技盤20には、前記第1および第2球流下経路23a,23bの夫々に位置するよう入球部としての普通入賞部56,57が配置されており、第1および第2球流下経路23a,23bを流下させたパチンコ球が普通入賞部56,57に入賞し得るようになっている。ここで、実施例のパチンコ機10では、前記固定始動入賞部50およびゲート部51が前記第1の複合入球部58に設けられると共に、前記可変作動入球部53および可変始動入賞部54,55が前記第2の複合入球部59として遊技盤20に配設されている。
(第1の複合入球部58について)
前記第1の複合入球部58は、図2に示すように、前記遊技盤20における枠状装飾体34とアウト口28との間に配設され、該第1の複合入球部58に、第1球流下経路23aを流下するパチンコ球が入球可能な位置で入球口としての固定始動口50aが常に開口するよう前記固定始動入賞部(入賞部)50が設けられると共に、第2球流下経路23bを流下したパチンコ球が入球可能な位置で入球口としてのゲート入口51aが常に開口するよう前記ゲート部51が設けられている。すなわち、第1の複合入球部58の配設位置まで第1球流下経路23aを流下したパチンコ球が常時開口する固定始動入賞部50の固定始動口50aに一定の確率で入球し得ると共に、第1の複合入球部58の配設位置まで第2球流下経路23bを流下したパチンコ球が常時開口するゲート部51のゲート入口51aに一定の確率で入球し得るようになっている。
前記第1の複合入球部58において、前記固定始動入賞部50(固定始動口50a)に入賞したパチンコ球は、パチンコ機10の裏側に配設された制御手段(図示せず)に配線接続された固定始動検出センサ60に検出されるよう構成されており、当該固定始動検出センサ60がパチンコ球を検出して制御手段に検出信号が入力されることを契機として特図当り判定(当り判定)が実行されるよう設定されている。また、前記第1の複合入球部58において、前記ゲート部51(ゲート入口51a)に入球したパチンコ球は、前記制御手段に配線接続されたゲートセンサ61に検出されるよう構成されており、当該ゲートセンサ61がパチンコ球を検出して制御手段に検出信号が入力されることを契機として普図当り判定(可変作動入球部53の開放判定)が実行されるよう設定されて、当該普図当り判定の結果に基づいて可変作動入球部53の作動口開閉部材62(図7参照)を開放動作するようになっている。すなわち、第1の複合入球部58は、パチンコ球の入賞(入球)を契機として特図当り遊技を生起させるかを判定する特図当り判定条件が成立する入球部(具体的には固定始動入賞部50)と、パチンコ球の入球を契機として普図当り判定条件(可変作動入球部53の作動口開閉部材62を開放動作させるかを判定する開放判定条件)が成立する入球部(具体的にはゲート部51)とを備えたユニット部材として構成されている。なお、実施例のパチンコ機10では、前記固定始動入賞部50にパチンコ球が入賞すること(固定始動検出センサ60によるパチンコ球の検出)を契機として賞球の払出条件が成立するよう設定されており、固定始動検出センサ60から制御手段への検出信号の入力に伴って所定数の賞球が払い出されるようになっている。
(第2の複合入球部59について)
前記第2の複合入球部59は、図2に示すように、前記第1球流下経路23aおよび第2球流下経路23bの何れか一方に偏って位置するよう前記遊技盤20に配設されて、当該第1および第2球流下経路23a,23bの何れかを流下するパチンコ球が入球可能な位置で作動口(入球口)53aおよび可変始動口(入球口)54a,55aが開口するよう前記可変作動入球部53および可変始動入賞部(入賞部)54,55が設けられている。実施例では、前記遊技盤20における前記第1の複合入球部58の右側方に位置するよう前記第2の複合入球部59が前記第2球流下経路23bに配設されて、当該第2球流下経路23bを流下するパチンコ球のみが可変作動入球部53および可変始動入賞部54,55に入球し得るよう構成されている。
ここで、前記可変作動入球部53および可変始動入賞部54,55の夫々は、パチンコ球が入球可能な入球口53a,54a,55aを開閉部材62,63,64により開閉可能に構成されており、開閉部材62,63,64の開閉に伴ってパチンコ球の入賞確率が変化(可変)する可変入球部として構成されている。前記可変作動入球部53は、作動口開閉部材62にソレノイド65が接続されて、当該ソレノイド65の駆動に伴い作動口開閉部材62が開閉動作する第1の可変入球部として構成されると共に、前記可変始動入賞部54,55は、当該可変作動入球部53の作動口53aに入球したパチンコ球との接触に伴い作動して開閉部材63,64の開閉状態を切り替え可能な第2の可変入球部として構成されており、各対応の開閉部材62,63,64の開閉状態に応じて、第2球流下経路23bを流下するパチンコ球が可変作動入球部53や可変始動入球部54,55に入球(入賞)し得るようになっている。すなわち、実施例の遊技盤20には、電気的に作動される第1の可変入球部としての可変作動入球部53と、該電気的に作動する第1の可変入球部に入球したパチンコ球により機械的に作動される第2の可変入球部としての可変始動入賞部54,55とが設けられている。
ここで、前記可変始動入賞部54,55に入球したパチンコ球は、前記制御手段に配線接続された可変始動検出センサ66,67に検出されるよう構成されており、当該球検出センサ66,67がパチンコ球を検出して制御手段に検出信号が入力されることを特図変動表示の開始条件および賞球の払出条件として設定されている。実施例の第2の複合入球部59には、上下に離間する位置に複数(実施例では2つ)の可変始動入賞部54,55が設けられている。以後、上側の可変始動入賞部を第1可変始動入賞部54、下側の可変始動入賞部を第2可変始動入賞部55と指称して区別する場合がある。また、各可変始動入賞部の開閉部材63,64についても、第1可変始動入賞部54の開閉部材を第1可変始動口開閉部材63、第2可変始動入賞部55の開閉部材を第2可変始動口開閉部材64と指称して区別する場合がある。
前記遊技盤20には、前記案内レール21(具体的には盤面飾り部材25)で内周が画成される前記遊技領領23の第2球流下経路23bに臨む位置に、前後に貫通する装着口68が形成されている(図3,図4参照)。前記第2の複合入球部59は、図4に示す如く、遊技盤20に固定される本体部材59aの裏側に、前記可変作動入球部53、第1および第2可変始動入賞部54,55の夫々が配設されている。そして、可変作動入球部53、第1および第2可変始動入賞部54,55を装着口68に前側から挿入すると共に本体部材59aを遊技盤20の前面に当接した状態で、該本体部材59aをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、第2の複合入球部59が遊技盤20に取り付けられる。また、装着口68に挿入された可変作動入球部53、第1および第2可変始動入賞部54,55の後部は、遊技盤20の裏面より後方に延出して前記収容空間Sに収容されるよう構成される(図7参照)。
前記第2の複合入球部59には、図10に示す如く、前記可変作動入球部53の作動口53aに入球したパチンコ球を、第1可変始動入賞部54に案内する第1分岐通路69および第2可変始動入賞部55に案内する第2分岐通路70が設けられると共に、両分岐通路69,70の分岐位置に通路振分部71が設けられており、該通路振分部71での通路振分により、作動口53aに入球したパチンコ球が第1または第2可変始動入賞部54,55の何れかへ誘導されるようになっている。すなわち、第2の複合入球部59は、可変作動入球部53、第1および第2可変始動入賞部54,55、通路振分部71を備えた単一のユニット部材として遊技盤20に着脱し得るよう構成されている(図4参照)。なお、実施例の第2の複合入球部59は、図4,図10に示す如く、本体部材59aの上部位置に可変作動入球部53および通路振分部71が配置され、本体部材59aの下部位置に第2可変始動入賞部55が配置され、該可変作動入球部53および第2可変始動入賞部55の間に位置するように第1可変始動入賞部54が配置されている。前記本体部材59aには、両分岐通路69,70の分岐位置より上流側に、作動口53aに入球したパチンコ球を検出する入球検出センサ(球検出センサ)97が配設されている。入球検出センサ97は前記制御手段に電気的に配線接続されており、当該入球検出センサ97からの検出信号が入力されることで、作動口53aへのパチンコ球の入球が発生したことを制御手段が認識し得るようになっている。また、前記作動口53aにパチンコ球が入賞すること(入球検出センサ97によるパチンコ球の検出)を契機として賞球の払出条件が成立するよう設定されており、入球検出センサ97から制御手段への検出信号の入力に伴って所定数の賞球が払い出されるようになっている。
(特別入賞部52について)
前記特別入賞部(特別入賞手段)52は、図2に示すように、前記第1球流下経路23aおよび第2球流下経路23bにおいて前記第2の複合入球部59の配設側に偏って位置するよう設けられている。実施例では、前記第2球流下経路23bに位置するよう前記特別入賞部52が設けられて、当該第2球流下経路23bを流下するパチンコ球のみが特別入賞部52に入賞し得るよう構成されている。ここで、前記特別入賞部52は、前記枠状装飾体34の右側部に、前記第2球流下経路23bに位置するよう設けられて、前記第2の複合入球部59の配設位置より上流側に位置するよう構成されている。従って、前記特別入賞部52に入賞することなく第2球流下経路23bを流下したパチンコ球が第2の複合入球部59に向けて移動することで、前記可変作動入球部53や第1および第2可変始動入賞部54,55に入球し得るようになっている。
ここで、前記特別入賞部52は、遊技領域23に開口する入球口としての特別入賞口52aを開閉自在に閉成する特別入賞口開閉部材72を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って特別入賞口開閉部材72が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記特別入賞部52には、前記特別入賞口52aに入球(入賞)したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ73が設けられて、当該特別入賞検出センサ73が前記制御手段に配線接続されている。そして、前記特別入賞部52にパチンコ球が入賞すること(特別入賞検出センサ73によるパチンコ球の検出)を契機として賞球の払出条件が成立するよう設定されており、特別入賞検出センサ73から制御手段への検出信号の入力に伴って所定数の賞球が払い出されるようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイドは、前記固定始動入賞部50および可変始動入賞部54,55の何れかへのパチンコ球の入球を契機として特別入賞部52を開放する大当り遊技が付与される場合に、大当り遊技の種類に応じた所定の開閉条件に従って制御手段によって駆動制御される。
すなわち、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下経路23aをパチンコ球が流下する場合(左打ち遊技の場合)に、パチンコ球が第2球流下経路23bを流下する場合に較べて、第1の複合入球部58の固定始動入賞部50(固定始動口50a)にパチンコ球が入球(入賞)する可能性が高くなるよう構成されている。また、前記第2球流下経路23bをパチンコ球が流下する場合(右打ち遊技の場合)に、パチンコ球が第1球流下経路23aを流下する場合に較べて、第1の複合入球部58のゲート部51(ゲート入口51a)や第2の複合入球部59の可変作動入球部53(作動口53a)、可変始動入賞部54,55(可変始動口54a,55a)、特別入賞部52(特別入賞口52a)にパチンコ球が入球(入賞)する可能性が高くなるよう構成されている。従って、操作レバー16aの回動操作により左打ち遊技および右打ち遊技に遊技者が能動的に切り替えることで、パチンコ球が入賞可能な入賞部を切り替え得るようになっている。
(普通入賞部56,57について)
図2に示すように、前記普通入賞部(入賞部)56,57は、前記遊技領域23の左右下部位置において、パチンコ球が入賞(入球)可能な普通入賞口56a,57aが上方に常時開口するよう前記遊技盤20に設けられており、第1球流下経路23aを流下するパチンコ球および第2球流下経路23bを流下するパチンコ球の夫々が一定の確率で普通入賞口56a,57aに入賞し得るようになっている。すなわち、普通入賞部56,57は、パチンコ球の入賞確率が変化しない固定入賞部である。実施例では、遊技盤20の第1球流下経路23aに3つの普通入賞部56が設けられ、第2球流下経路23b(具体的には第2の複合入球部59)に1つの普通入賞部57が設けられている。また、第1球流下経路23aに設けられた各普通入賞部56は、各普通入賞口56aに入賞したパチンコ球を合流して通過させる排出経路(図示せず)に、当該パチンコ球を検出する入賞検出手段としての普通入賞検出センサを備えると共に、前記第2の複合入球部59の普通入賞部57は、普通入賞口57aに入賞したパチンコ球を通過させる後述する普通入賞口排出通路80(図10参照)に、パチンコ球を検出する入賞検出手段としての普通入賞検出センサ74を備えている。前記普通入賞検出センサ74は、前記制御手段に配線接続されている。そして、前記普通入賞部56,57にパチンコ球が入賞すること(普通入賞検出センサ74によるパチンコ球の検出)を契機として賞球の払出条件が成立するよう設定されており、普通入賞検出センサ74から制御手段への検出信号の入力に伴って所定数の賞球が払い出されるようになっている。
(球通路ユニット75について)
前記遊技盤20の裏側には、図3,図4に示すように、前記第2の複合入球部59の後方位置に球通路ユニット(遊技機構成部材)75が設けられており、当該第2の複合入球部59の入球口(作動口53aや可変始動口54a,55a、普通入賞口57a)に入球したパチンコ球が球通路ユニット75の球排出通路(球通路)を介して遊技盤20の外部に排出されるよう構成されている。ここで、前記球通路ユニット75は、前記第2の複合入球部59の前記作動口53aに連通する作動口排出通路(球通路)76,77と、前記可変始動口54a,55aに連通する始動口排出通路(球通路)78,79とが形成されており(図10参照)、作動口53aに入球したパチンコ球が作動口排出通路76,77を介して遊技盤20の外部に排出されると共に、各可変始動口54a,55aに入賞したパチンコ球が始動口排出通路78,79を介して遊技盤20の外部に排出されるようになっている。
前記作動口排出通路76,77は、図10に示す如く、前記第2の複合入球部59に形成された第1分岐通路69に繋がる第1作動口排出通路76と、当該第2の複合入球部59に形成された第2分岐通路70に繋がる第2作動口排出通路77とが設けられており、各分岐通路69,70を通出したパチンコ球が対応する作動口排出通路76,77を介して排出される。また、球通路ユニット75には、第2の複合入球部59の前記普通入賞口57aに連通する普通入賞口排出通路(球通路)80が形成されており、普通入賞口57aに入賞したパチンコ球が普通入賞口排出通路80を介して遊技盤20の外部に排出されるよう構成される。実施例では、第1分岐通路69を介して第1可変始動入賞部54に誘導されたパチンコ球によって、第1可変始動口開閉部材63の開閉状態が切り替えられ、第2分岐通路70および第2作動口排出通路77を介して第2可変始動入賞部55に誘導されたパチンコ球によって、第2可変始動口開閉部材64の開閉状態が切り替えられるよう構成される。
前記球通路ユニット75は、図3に示すように、前記複数の排出通路76,77,78,79,80が形成された本体部材75aが、前記遊技盤20に後側から取り付けられて、該遊技盤20の裏側に着脱自在に位置決め固定されるよう構成される。具体的に、球通路ユニット75は、本体部材75aの前面を遊技盤20の裏面に当接した状態で、該本体部材75aをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、球通路ユニット75が遊技盤20に取り付けられる。そして、遊技盤20に前側から第2の複合入球部59を取り付けると共に、該遊技盤20に後側から球通路ユニット75を取り付けた状態で、第2の複合入球部59の各分岐通路69,70が対応する作動口排出通路76,77に連通し、各可変始動入賞部54,55(具体的には可変始動口54a,55a)が対応する始動口排出通路78,79に連通すると共に、普通入賞部57(具体的には普通入賞口57a)が対応する普通入賞口排出通路80に連通するよう構成される。
ここで、図10に示す如く、前記第1分岐通路69に、該第1分岐通路69を通過するパチンコ球を検出する第1通過検出センサ81が設置されると共に、第1作動口排出通路76に、該第1作動口排出通路76を通過するパチンコ球を検出する第2通過検出センサ82が設置されている。第1および第2通過検出センサ81,82の夫々は、制御手段に配線接続されており、当該各通過検出センサ81,82がパチンコ球を検出して制御手段に検出信号が入力されることで、各通過検出センサ81,82に対応した可変始動入賞部54,55の作動を、制御手段が把握し得るようになっている。
前記始動口排出通路78,79は、図10に示すように、前記第1可変始動入賞部54の第1可変始動口54aに繋がる第1始動口排出通路78と、前記第2可変始動入賞部55の第2可変始動口55aに繋がる第2始動口排出通路79とが設けられており、各可変始動口54a,55aに入賞したパチンコ球が対応する始動口排出通路78,79を介して排出されるようになっている。そして、前記第1可変始動入賞部54に対応した第1可変始動検出センサ66が前記第1始動口排出通路78に設置されると共に、前記第2可変始動入賞部55に対応した第2可変始動検出センサ67が前記第2始動口排出通路79に設置されている。また、前記普通入賞口排出通路80に、当該普通入賞口排出通路80を通過するパチンコ球を検出する普通入賞検出センサ74が設けられている。前記球通路ユニット75は、遊技盤20の裏側に前記設置部材22を取り付けることで、図6に示す如く、前記収容空間Sに配置される。また、球通路ユニット75に設けられた各排出通路76,77,78,79,80および各排出通路78,79,80を通過するパチンコ球を検出する前記各検出センサ66,67,74は、何れも遊技盤20の裏面より後側に位置するよう構成される。
前記球通路ユニット75には、該球通路ユニット75および前記第2の複合入球部59を遊技盤20に設置した状態で、前記第1可変始動入賞部54の配設位置に対応して、前後に開口する第1設置窓部83が開設されるようになっている。また、前記球通路ユニット75には、前記第2可変始動入賞部55の配設位置に対応して、前後に開口する第2設置窓部84が開設されている。前記第1設置窓部83および第2設置窓部84は、対応する可変始動入賞部54,55の外形よりも一回り大きな形状に形成されており、当該設置窓部83,84を介して可変始動入賞部54,55の後部が球通路ユニット75の後方に露出するようになっている。
ここで、実施例のパチンコ機10では、前記固定始動検出センサ60、第1および第2可変始動検出センサ66,67の何れかがパチンコ球を検出した検出信号が制御手段へ入力されることを契機として賞球の払出条件が成立するよう設定されており、所定数の賞球を払い出させるよう制御手段が図示しない球払出装置を制御するよう設定されている。また、前記固定始動検出センサ60、第1および第2可変始動検出センサ66,67によるパチンコ球の検出に伴って各種入賞情報(入球情報や各種乱数情報)を制御手段が取得し、この取得した情報に基づいて特図当り判定(当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り判定の結果に基づいて特図表示部において特図変動表示が実行されると共に、前記表示装置17において図柄変動演出が実行されるようになっている。特図表示部での特図変動表示の結果、所定の当り表示となる図柄が確定停止表示されると共に、前記表示装置17での図柄変動演出の結果として、該表示装置17に所定の当り表示となる図柄組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されることで、遊技者に有利な大当り遊技が付与され、大当り遊技の発生に伴って前記特別入賞部52を所定の開放条件で開放して、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。
(遊技情報表示部85について)
前記盤面飾り部材25には、制御手段で決定された各種の遊技情報を表示可能な遊技情報表示部85が配設されており、該遊技情報表示部85が、前記前枠13の窓部13aを介してパチンコ機10の前側から視認可能に構成されている。すなわち、前記盤面飾り部材25は、遊技情報表示部85を設置する部材としての機能を備えている。遊技情報表示部85は、前記盤面飾り部材25における上下方向の中央より下方位置(すなわち遊技盤20における非遊技領域の下部位置、遊技盤20の右下隅部)に形成された表示設置部86に配設されている。遊技情報表示部85には、前記固定始動口50aおよび可変始動口54a,55aへの入賞を契機として行われる特図当り判定(当り判定)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という場合もある)を特定可能に表示する特図表示部や、前記ゲート入口51aをパチンコ球が通過するのを契機として行われる普図当り判定の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という場合もある)を特定可能に表示する普図表示部等の、複数の表示部が設けられている。各表示部は、平板状に形成された表示基板88に実装された複数の発光部としてのLEDで構成され(図6,図7参照)、制御手段で制御された複数のLEDの点灯・消灯・点滅のパターン(点灯パターン)により各種の情報を表示し得るよう構成されている。
前記表示設置部86は、図6,図7に示す如く、前方へ開口するよう凹設された設置凹部89と、該設置凹部89を覆蓋する保護カバー90とから構成され、該設置凹部89と保護カバー90との間の空間に、前記遊技情報表示部85が設置されている。保護カバー90は、設置凹部89の前方開口の開口形状に整合する外形に形成されて、該設置凹部89の前方開口に嵌合するよう構成されており、該保護カバー90を設置凹部89に取り付けた状態で、当該保護カバー90の前面が盤面飾り部材25の前面と略同一面上に位置するようになっている。また、保護カバー90は光透過性に形成されて、該保護カバー90を透して各表示部の点灯パターンを視認し得るよう構成されている。なお、前記表示基板88は非光透過性に形成されており、該表示基板88の後方は前側から見えないよう構成される。
前記遊技盤20には、図3,図4,図6,図7に示す如く、前記盤面飾り部材25における表示設置部86に重なる位置に、前後方向に開口する空間部91が設けられ、該空間部91は前記収容空間Sに連通している。すなわち、空間部91は、遊技盤20における前記遊技領域23の外側(遊技領域外)である非遊技領域(パチンコ球が移動しない領域)に設けられている。より具体的に、空間部91は、前記遊技盤20における前記案内レール21の内周より外側であって、前記第2球流下経路23bの右下部外側(外側)に設けられている。
(センサ設置部94について)
前記球通路ユニット75には、パチンコ機10に対して行われる不正行為を検出する不正行為検出手段としての不正検出装置92,93が配設されている。具体的に、球通路ユニット75の本体部材75aには、前記遊技盤20に形成されている前記空間部91に対応する位置に、センサ設置部(設置部)94が設けられており、該センサ設置部94に第1不正検出装置92が着脱自在に取着されている。センサ設置部94は、図8,図9に示す如く、後方に開口する収容室95aを画成する収容部材95と、該収容室95aの後方開口を覆うカバー部材96とからなり、収容室95aに第1不正検出装置92を収容した状態で、収容部材95の後側にカバー部材96を取り付けることで、第1不正検出装置92がセンサ設置部94に収容状態で取着されるよう構成される。第1不正検出装置92として、実施例では後述する不正電波を検出する電波センサが採用されている。
前記センサ設置部94は、図5,図6に示す如く、本体部材75aの前面より前方に突出するように設けられており、該本体部材75aを遊技盤20に裏側から取り付けることで、センサ設置部94が前記空間部91に裏側から挿入されて、該センサ設置部94が空間部91内に臨むよう構成される。具体的に、図6,図7に示す如く、センサ設置部94に取着されている第1不正検出装置92の検出部92a(後述)が空間部91に位置して(収容されて)、該検出部92aは遊技盤20の裏面より前側に位置するようになっている。すなわち、空間部91に収容される第1不正検出装置92は、前記案内レール21(具体的には盤面飾り部材25)で画成される遊技領域23の外側(遊技領域外)である非遊技領域に位置している。また、センサ設置部94は、空間部91に収容された状態で、前記遊技情報表示部85における表示基板88の後側に位置して、該センサ設置部94は表示基板88によって前側から視認し得ないように隠されている。すなわち、第1不正検出装置92(センサ設置部94)の存在は、遊技者が遊技盤20の前側から確認できないようになっている。
(電波による不正行為について)
ここで、前述した固定始動検出センサ60、ゲートセンサ61、入球検出センサ97、第1および第2可変始動検出センサ66,67、特別入賞検出センサ73および普通入賞検出センサ74等の各球検出センサは、いわゆる誘導式近接スイッチであって、実施例のパチンコ機10では、何れも同一のセンサが採用されている。各球検出センサ60,61,97,66,67,73,74は、発振回路等を備えたセンサ本体とコイルが設けられてパチンコ球が通過可能な球通過口とを基本構成としている。球検出センサ60,61,97,66,67,73,74は、パチンコ球を検出していない状態(パチンコ球が球通過口を通過していない状態)では、発振回路が発振して、高レベルの信号(以下、ハイレベル信号という)を出力するように設定されている。一方、球検出センサ60,61,97,66,67,73,74は、パチンコ球を検出している状態(パチンコ球が球通過口を通過している間)では、発振回路の発振が停止または減衰して、低レベルの信号(以下、ローレベル信号という)を出力するように設定されている。そして、制御手段は、球検出センサ60,61,97,66,67,73,74からの出力信号がハイレベル信号からローレベル信号に切り換わったときにパチンコ球を1カウントして賞球を払い出するよう構成される。
ところが、この球検出センサ60,61,97,66,67,73,74に電波を放射して、該球検出センサ60,61,97,66,67,73,74の出力信号を強制的に変更する不正行為(以下、不正電波行為という)が行われることがある。一般的に、この不正電波行為は、不正行為者が遊技盤20の斜め下方に電波発生器を隠し持ち、複合入球部58,59や特別入賞部52等が設けられる遊技盤20の下部へ向けて電波を電波発生器から放射して行われる。この電波発生器から放射される電波を、パチンコ球が球通過口を通過する間に球検出センサ60,61,97,66,67,73,74が浴びると、該球検出センサ60,61,97,66,67,73,74は、断続的な発振があったと誤検出してしまう。その結果、球検出センサ60,61,97,66,67,73,74は、ローレベル信号およびハイレベル信号を繰り返し出力し、前記制御手段は、ハイレベル信号からローレベル信号に切り換わる度にパチンコ球をカウントすることとなる。そして、制御手段は、1個のパチンコ球が球通過口を通過したのにも拘わらず、複数個分のカウントをして、多くの賞球を払い出したり、特図当り判定や普図当り判定が行われてしまう虞がある。そこで、実施例のパチンコ機10では、このような不正電波行為を検出するべく、前記センサ設置部94に前記第1不正検出装置(不正行為検出手段)92が設置されている。
(第1不正検出装置92について)
前記第1不正検出装置92は、図6,図7に示す如く、電波を検出可能な検出部92aと、該検出部92aを被覆するケース体92bとから基本的に構成されており、該検出部92aが前記制御手段に電気的に接続されている。検出部92aは、異常レベルの電波(以後、不正電波という)を検出していない正常時には、前記制御手段にローレベル信号を出力し、異常レベルの電波を検出した異常時には制御手段にハイレベル信号を出力するよう構成される。すなわち、制御手段は、第1不正検出装置92からの信号がローレベル信号からハイレベル信号に切り換わったときに、不正電波行為が発生したと判定するようになっている。そして、制御手段は、不正電波行為を検出した場合は、不正行為の発生を、パチンコ機10が備える表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19等によって報知するよう構成される。
前記第1不正検出装置92が取着された第2の複合入球部59を遊技盤20に取り付けた状態で、該第1不正検出装置92は、図2に示す如く、前記特別入賞部52、可変作動入球部53、可変始動入賞部54,55および普通入賞部57の下方に位置している。そして、第1不正検出装置92による不正電波の検出範囲は、前記特別入賞部52、可変作動入球部53、可変始動入賞部54,55および普通入賞部57に対応する球検出センサ73,97,66,67,74の配設位置をカバーし得るように設定されている。すなわち、多数の球検出センサ73,97,66,67,74が裏側に配置されている遊技盤20の右側の領域(第2球流下経路23b)に対して不正電波が放射された場合に、1つの第1不正検出装置92で検出し得るようになっている。また、実施例では、第1不正検出装置92は、前記固定始動入賞部50およびゲート部51の側方(右側方)に位置しており、該固定始動入賞部50およびゲート部51に対応する球検出センサ60,61の配設位置についても検出範囲に含まれるようになっている。
(第2不正検出装置93について)
前記球通路ユニット75の本体部材75aには、図10に示す如く、不正行為検出手段としての第2不正検出装置93が配設されている。具体的に第2不正検出装置93は、本体部材75aの裏側において、前記第1可変始動検出センサ66、第2可変始動検出センサ67および普通入賞検出センサ74に近接する位置に設けられている。より具体的には、第2不正検出装置93は、3つのセンサ66,67,74を仮想線で結んだ領域の内側に位置するよう設定される。実施例では、第2不正検出装置93として、磁気を検出する磁気センサが採用されており、前記領域の内側に配置した第2不正検出装置93による磁気の検出範囲は、3つのセンサ66,67,74の配設位置をカバーし得るよう設定されている。
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記遊技盤20に設けた案内レール21により画成された発射通路21aおよび打出し口21bを介して遊技領域23内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域23の第1球流下経路23aまたは第2球流下経路23bをパチンコ球が流下する。
前記遊技盤20の遊技領域23(第1球流下経路23a)に打ち出されたパチンコ球が固定始動入賞部50の固定始動口50aへ入賞することを契機とした特図当り判定の当選、、遊技盤20の遊技領域23(第2球流下経路23b)に打ち出されたパチンコ球が第1または第2可変始動入賞部54,55の可変始動口54a,55aへ入賞することを契機とした特図当り判定の当選に伴って、大当り遊技が付与される。大当り遊技では、前記特別入賞部52の特別入賞口52aを開閉する特別入賞口開閉部材72が所定条件で開放制御され、多くの賞球が獲得可能となる。また、遊技盤20の遊技領域23(第2球流下経路23b)に打ち出されたパチンコ球がゲート部51を通過すると、前記ゲートセンサ61によるパチンコ球の検出を契機として普図当り判定が実行され、当該普図当り判定が当りの場合に可変作動入球部53の作動口開閉部材62が開放動作することで、作動口53aへのパチンコ球の入球が可能となる。そして、前記通路振分部71での通路振分により、作動口53aに入球したパチンコ球が第1または第2可変始動入賞部54,55の何れかへ誘導されることで、パチンコ球が誘導された第1または第2可変始動入賞部54,55の可変始動口開閉部材63,64が開放作動されることで、対応する可変始動口54a,55aへのパチンコ球の入賞が可能となる。
(不正行為時の作用について)
次に、不正電波行為が行われた場合の作用について、説明する。なお、前記第1不正検出装置92は、不正電波行為が行われていない正常時ではローレベル信号が出力されている。従って、正常時においては、制御手段にローレベル信号が入力され続ける。不正電波行為が発生すると、不正電波を検出した第1不正検出装置92からハイレベル信号が出力され、制御手段は、第1不正検出装置92からの信号がローレベル信号からハイレベル信号に切り換わったときに、不正電波行為が発生したと判定する。
実施例のパチンコ機10では、前記球通路ユニット75に設けた第1不正検出装置92は、図6,図7に示す如く、該第1不正検出装置92の検出部92aを遊技盤20の裏面より前側に位置させているので、遊技盤20の前側からの不正電波による不正行為を精度よく検出し得る。また、第1不正検出装置92を不正電波が放射される側(パチンコ機10の前側)に近接するように位置させることで検出精度が向上するので、第1不正検出装置92として許容し得る検出感度の値を低くすることができる。すなわち、コストの低い第1不正検出装置92を採用することができ、製造コストの上昇を抑制し得る。また、第1不正検出装置92を遊技盤20の裏面より前側に位置させるために、該遊技盤20には前後方向に開口する空間部91を設けているが、該空間部91に臨む第1不正検出装置92は、前記表示基板88で隠れて前側から見えないようになっているので、不正行為者に第1不正検出装置92の存在を悟らせないようにすることができる。また、第1不正検出装置92を隠す部材として遊技情報表示部85の表示基板88を利用しているので、該第1不正検出装置92を隠す専用の部材を必要とせず、部品点数が増加して製造コストが上昇するのを抑えることができる。
前記球通路ユニット75において、前記第2の複合入球部59に設けられた第1および第2可変始動入賞部54,55の可変始動口54a,55aや普通入賞部57の普通入賞口57aに入賞したパチンコ球を検出する球検出センサ66,67,74の配設位置より前側に第1不正検出装置92を配設しているので、各球検出センサ66,67,74を狙った遊技盤20の前側からの不正電波による不正行為を精度よく検出することができる。また、第1不正検出装置92は、複数の入球部(入球部)54,55,57が位置している第2球流下経路23bに近接して配置してあるので(図2参照)、狙われ易い入球部54,55,57に対する不正行為を精度よく検出し得る。
ここで、不正行為者は、遊技盤20の前側からは球検出センサ66,67,74の配設位置を把握できないので、遊技盤20の前側に配設されている各種の入球部54,55,57の配置関係から球検出センサ66,67,74の配設位置を予想し、その予想位置に向けて不正電波を放射することが考えられる。実施例では、前記入球部54,55,57が設けられる第2の複合入球部59が前側に固定された遊技盤20に対し、前記第1不正検出装置92が配設されている球通路ユニット75を裏側に固定しているので、各入球部54,55,57と第1不正検出装置92との位置関係は適正に保たれている。従って、入球部54,55,57の位置から予想した不正対象部位に対する不正行為を第1不正検出装置92で精度よく検出することができる。しかも、第1不正検出装置92は、前記球検出センサ66,67,74が配設される球通路ユニット75に設けられているので、該第1不正検出装置92と球検出センサ66,67,74との位置関係も適正に保たれており、球検出センサ66,67,74に対する不正行為を精度よく検出し得る。また、第1不正検出装置92は、遊技盤20に設けられた空間部91に収容されているので、該第1不正検出装置92を保護することができる。
また、実施例のパチンコ機10では、前記球通路ユニット75に、磁気センサである第2不正検出装置93を設けているので、各球検出センサ66,67,74に対する磁気による不正行為も検出することができる。
(別実施例について)
図11は、別実施例に係るパチンコ機の要部を示すものであって、該別実施例については、前記実施例と異なる部分についてのみ説明し、実施例と同一部位や部材には同じ符号を付すものとする。
前記遊技盤20の前側に配設される前記盤面飾り部材25には、前記空間部91の前側を覆う部位に、裏側に開口する収容部100が凹設されて、該収容部100と空間部91とが連通するよう構成される。そして、前記球通路ユニット75を遊技盤20の裏面に取り付けることで、前記空間部91に裏側から挿入された第1不正検出装置92の検出部92aが、前記収容部100に位置するよう構成されている。すなわち、第1不正検出装置92の検出部92aは、遊技盤20の前面より前側に位置するので、当該第1不正検出装置92によって遊技盤20の前側からの不正電波による不正行為をより精度よく検出することができる。また、収容部100を画成する盤面飾り部材25の前壁は不透明に構成されて、内部の第1不正検出装置92が前側から視認不能に構成されている。なお、球通路ユニット75に設けられるセンサ設置部94の構成は実施例と同じであって、該球通路ユニット75の前面から前側への突出寸法が異なっているだけである。
ここで、別実施例では、前記空間部91に対応する前側に遊技情報表示部85が配設されておらず、該遊技情報表示部85を配設しないことで生じたスぺースを利用して第1不正検出装置92をパチンコ機10のより前側に位置させ得るようにしているので、大幅な設計変更を行う必要もなく、製造コストの上昇を抑えることができる。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、第1不正検出装置(不正行為検出手段)が配設される球通路ユニット(遊技機構成部材)を遊技盤の裏面に固定するよう構成したが、該球通路ユニットを設置部材に配設する構成を採用し得る。すなわち、遊技盤の裏側に設置部材を取り付けることで、球通路ユニットに設けた第1不正検出装置が遊技盤の空間部に収容されるようにすればよい。
(2) 実施例では、遊技盤に設ける空間部を前後に開口するようにしたが、遊技盤の裏側に開口する凹状の空間部としてもよい。
(3) 実施例では、第1不正検出装置の検出部が不正電波の検出状態でハイレベル信号を出力し、不正電波の非検出状態で検出部がローレベル信号を出力する構成とし、ハイレベル信号が出力されたときに制御手段が不正電波行為の発生を判定する構成とした。しかしながら、検出部が出力する信号としては、検出状態および非検出状態に対応した2種類の信号であれば、如何なる信号であってもよい。例えば、実施例とは反対に、検出状態でローレベル信号を出力し、非検出状態でハイレベル信号を出力する構成としてもよい。この場合、ローレベル信号が入力されたときに、制御手段は不正電波行為が発生したと判定する。
(4) 実施例では、第1不正検出装置(不正行為検出手段)として電波センサを挙げたが、該第1不正検出装置(不正行為検出手段)を磁気センサとしてもよい。すなわち、磁気により検出部が出力する信号が変化する構成として、磁気によって、球検出センサを誤作動させる行為を検出し得るようにしてもよい。
(5) 実施例では、第1不正検出装置(不正行為検出手段)の全体を空間部に収容するよう構成したが、少なくとも検出部が空間部に臨んで、該検出部が遊技盤の裏面より前側に位置するようにすればよい。すなわち、第1不正検出装置を構成するケース体の一部が遊技盤の裏面より後側に位置するものであってもよい。
(6) 実施例では、第1不正検出装置を、第2球流下経路の外側(右外側)に設ける場合で説明したが、第1球流下経路に複数の入賞部が設けられる盤面構成等、第1球流下経路側が不正行為で狙われ易い構成であれば、該第1不正検出装置を第1球流下経路の外側(左外側)に設ける構成を採用し得る。また、第1および第2球流下経路に入賞部が設けられる構成において、第1球流下経路の外側(左外側)および第2球流下経路の外側(右外側)の両方に不正検出装置(不正行為検出手段)を設けるようにしてもよい。すなわち、第1および第2球流下経路の少なくとも一方の球流下経路の外側に、不正検出装置(不正行為検出手段)を設けるようにすればよい。
(7) 実施例では、複数の入球部を設けた複合入球部の裏側に配置される球通路ユニットに第1不正検出装置(不正行為検出手段)が配設したが、複数の入球部が夫々独立して遊技盤に取り付けられる構成であっても、これら複数の入球部に入球(入賞)したパチンコ球を通出する球通路が設けられた球通路ユニットに第1不正検出装置(不正行為検出手段)を設けるようにすることができる。
(8) 実施例では、球通路が形成された遊技機構成部材に第1不正検出装置(不正行為検出手段)を設けるようにしたが、該第1不正検出装置(不正行為検出手段)が設けられる遊技機構成部材は、球通路が形成される部材に限らず、発光演出装置や可動演出装置等の演出手段が取り付けられる部材等であってもよい。
(9) 実施例では、センサ設置部として、第1不正検出装置(不正行為検出手段)の全体を収容室に収容する構成としたが、一部が露出するものであってもよい。また、例えば、実施例のカバー部材のみからセンサ設置部を構成し、該カバー部材の前面に第1不正検出装置(不正行為検出手段)をネジやフック等の固定手段で固定する構成を採用し得る。
(10) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
20 遊技盤
21 案内レール(レール部材)
22 設置部材
23 遊技領域
23a 第1球流下経路
23b 第2球流下経路
25 盤面飾り部材(飾り部)
54 第1可変始動入賞部(入賞部)
55 第2可変始動入賞部(入賞部)
56 普通入賞部(入賞部)
66 第1可変始動検出センサ(球検出センサ)
67 第2可変始動検出センサ(球検出センサ)
74 普通入賞検出センサ(球検出センサ)
75 球通路ユニット(遊技機構成部材)
78 第1始動口排出通路(球通路)
79 第2始動口排出通路(球通路)
80 普通入賞口排出通路(球通路)
91 空間部
92 第1不正検出装置(不正行為検出手段)
92a 検出部
94 センサ設置部(設置部)
100 収容部
S 収容空間

Claims (6)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域が前側に画成された遊技盤と、前記遊技盤の裏側に配設され、該遊技盤との間に収容空間を画成する設置部材とを備えた遊技機において、
    前記収容空間に配置された遊技機構成部材と、
    前記遊技機構成部材に配設され、不正行為を検出する不正行為検出手段と、
    前記遊技盤における遊技領域外に設けられ、前記収容空間に連通する空間部とを備え、
    前記不正行為検出手段は、前記遊技機構成部材を前記収容空間に配置することで、前記空間部に裏側から挿入されて該不正行為検出手段の検出部が前記遊技盤の裏面より前側に位置するよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技盤に、前記遊技領域内に開口して遊技球が入賞可能な入賞部が設けられ、
    前記遊技機構成部材における前記遊技盤の裏面より後側に、前記入賞部に入賞した遊技球が通過する球通路と、該球通路を通過する遊技球を検出する球検出センサとが設けられ、
    前記遊技機構成部材に設けられて前記球検出センサより前側に突出する設置部に、前記不正行為検出手段が配設される請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技機構成部材は、前記遊技盤の裏面に位置決め固定される請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記不正行為検出手段は、前記空間部に収容される請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記空間部は、前記遊技盤の前後方向に開口するよう形成され、
    前記空間部の前側を覆うように前記遊技盤の前面に配設された飾り部に、前記空間部に連通するように裏側に開口する収容部が凹設され、
    前記遊技機構成部材を前記収容空間に配置することで前記空間部に裏側から挿入された不正行為検出手段の検出部が、前記収容部に位置するよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記遊技盤の前面に、前記遊技領域の外周を区画するレール部材が配設され、
    前記遊技領域は、遊技球が流下する第1球流下経路および遊技球が流下する第2球流下経路を有し、
    前記遊技盤には、前記第1球流下経路および第2球流下経路の少なくとも一方に、対応する球流下経路を流下する遊技球が入賞可能な入賞部が配置され、
    前記空間部は、前記遊技盤における前記レール部材の内周より外側であって、前記入賞部が配置される球流下経路の外側に設けられている請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機。
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