JP5660977B2 - 遊技機 - Google Patents
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駆動手段(52)の駆動に伴い遊技球が入賞可能な入賞口(51)を開閉手段(53)で開閉する入賞装置(50)を備えた遊技機において、
前記入賞装置(50)の開閉手段(53)は、前後方向に延在する回転軸(54)から径方向へ延在する開閉部(53a)と、該回転軸(54)を挟んで開閉部(53a)の延在方向と反対方向へ延在する装飾部(53c)とを備え、駆動手段(52)の駆動に伴い回転軸(54)を中心として開閉部(53a)が入賞口(51)を閉鎖する閉鎖位置および当該開閉部(53a)が入賞口(51)を開放する開放位置に回転変位するよう構成されると共に、
前記入賞口(51)に入賞した遊技球を検出する球検出センサ(55)が前記装飾部(53c)の後方に位置するよう配設され、
前記入賞装置(50)は、前記入賞口(51)に入賞した遊技球を排出案内する球排出通路(63a)を備え、前記開閉手段(53)が閉鎖位置にある状態では、前記装飾部(53c)の後方に球排出通路(63a)が位置して前側から視認不能に遮蔽されると共に、該開閉手段(53)が開放位置に回転変位した際に、球排出通路(63a)が前側に露出して当該球排出通路(63a)を通過する遊技球を視認し得るよう構成されたことを要旨とする。
また、開閉手段が開放位置に回転変位した際に、球排出通路が前側に露出して当該球排出通路を通過する遊技球を視認し得るよう構成したことで、該球排出通路を見るだけで入賞口へのパチンコ球の入賞状況を遊技者が確認することができる。一方で、開閉手段が閉鎖位置にある状態では装飾部の後方に球排出通路が位置して前側から視認不能に覆われるから、装飾性を損なうことはない。
このように、球検出センサの長手方向を開閉手段の回転軸の軸方向に沿わせた姿勢で、該回転軸の側方に隣接して球検出センサを配設することで、球検出センサを被覆するために開閉手段の装飾部を過剰に大きくする必要がない。
このように、開閉手段の装飾部に錘部を設けて、開閉手段が開放位置に回転変位した状態で閉鎖位置へ向けて回転力が開閉手段に作用するよう構成したことで、開閉手段により入賞口をより確実に閉鎖することができる。従って、入賞口が振動等に起因して不用意に開放するのを防止され、入賞口への意図しない入賞を防ぐことができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(後述する始動入賞装置30の始動入賞口31a,31bへのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出を行う図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓部を覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記遊技盤20は、図1、図2に示すように、各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート(図示せず)等を表面に貼付けて装飾した略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏面側に配設された設置部材95に、前記図柄表示装置18が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21により画成される略円形の遊技領域20aに、前記中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、ルーター加工等の孔空け加工により前後に貫通する複数(実施例では3つ)の装着口22a,22b,22cが開設されて(図3参照)、各装着口22a,22b,22cに対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体40、始動入賞装置30、第1特別入賞装置35、普通入賞口部材90等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口23が開設されている。なお、前記装着口22a,22b,22cの形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
図2に示すように、前記始動入賞装置(始動入賞手段)30は、上下の位置関係で2つの前記始動入賞口31a,32bが設けられている。ここで、上側の始動入賞口(第1始動入賞手段)31aは、遊技領域20a内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされている。下側の始動入賞口(第2始動入賞手段)31bを挟む左右両側には、相互に近接および離間するよう揺動可能な一対の羽根部材33,33が設けられており、駆動手段としての図示しない始動入賞ソレノイドの駆動に伴って一対の羽根部材33,33が下側の始動入賞口31bを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に羽根部材33,33が揺動変位するよう構成されている。すなわち、前記上側の始動入賞口31aは、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が一定の確率で入賞し得るよう構成されると共に、下側の始動入賞口31bは、パチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。なお、前記始動入賞装置30の始動入賞ソレノイドは、パチンコ機10の裏側に配設された制御装置(図示せず)に配線接続されており、所定の開閉条件に従って始動入賞ソレノイドが駆動制御されるようになっている。
前記第1特別入賞装置35は、図2、図3に示すように、遊技領域20aに開口する第1特別入賞口 (図示せず)を開閉自在に閉成する開閉扉38(開閉部材)を備えており、駆動手段としての図示しない第1特別入賞ソレノイドの駆動に伴って開閉扉38が揺動変位することで第1特別入賞口が開閉するようよう構成されている。なお図2では、前記開閉扉38により第1特別入賞口が閉鎖された状態を示している。また、前記第1特別入賞装置35には、前記第1特別入賞口に入賞したパチンコ球を検出する図示しない第1特別入賞球検出センサが設けられている。前記第1特別入賞球検出センサは、前記制御装置に配線接続されており、該第1特別入賞球検出センサから制御装置への入賞検出信号の入力に伴って所定数の賞球が払い出されるようになっている。
前記枠状装飾体40は、図2〜図4に示すように、前記第1装着口22aに沿って延在する環状に形成され、内側に前後に開口する前記表示窓口40aを画成する環状の固定板41と、該固定板41の前面側に設けられて遊技盤20の前面より前方に突出する庇状部42とを備えており、前記遊技領域20aに発射されたパチンコ球を庇状部42に沿って枠状装飾体40の左右側部へ案内することで、該パチンコ球が表示窓口40aを横切って流下するのを規制している。また、前記枠状装飾体40の左側部には、前記庇状部42の左下端部の下方位置に設置部49が形成されており、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な第2特別入賞装置(入賞装置)50が該設置部49に後方から着脱可能に配設されている。なお、前記庇状部42は、前記第2特別入賞装置50の上部位置から固定板41の上縁部を介して右下端部に亘って延在するよう設けられている。また、前記枠状装飾体40(固定板41)の前面には、前記庇状部42の左下端部位置に、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球を前記第2特別入賞装置50の第2特別入賞口51へ誘導する誘導片43(図4参照)が下方へ延在するよう設けられている。そして、前記固定板41の裏側には、前記第1装着口22aに内挿される内周壁部が形成されている。
図4、図5、図8に示すように、前記枠状装飾体40の左側部には、前記庇状部42の左下端部の側方位置に、左方向へ突出する延出片40bが形成されると共に、該延出片40bの前面に、遊技領域20aを流下するパチンコ球が通過可能な球通過ゲート47が設けられている。すなわち、前記球通過ゲート47は、前記庇状部42から左方向へ離間した位置に設けられている。この球通過ゲート47には通過球検出センサ48(図8参照)が配設されており、該球通過ゲート47を通過するパチンコ球を通過球検出センサ48で検出するよう構成されている。前記通過球検出センサ48は、前記制御装置に配線接続されており、該通過球検出センサ48から制御装置への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り抽選が行われ、該普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞装置30の始動入賞ソレノイドが駆動制御されて羽根部材33,33が開閉動作するようになっている。
次に、前記枠状装飾体40の設置部49に配設される前記第2特別入賞装置50について説明する。前記第2特別入賞装置50は、図7〜図10に示すように、前記枠状装飾体40の設置部49に着脱可能に取り付けられるケース体(基体部)57と、該ケース体57の前面側に設けられて遊技領域20a(第1上流経路26aおよび第1下流経路27a)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2特別入賞口(入賞口)51と、当該ケース体57の前面側に設けられ、第2特別入賞ソレノイド(駆動手段)52の駆動により第2特別入賞口51を開閉する特別入賞口開閉部材(開閉部材)53と、第2特別入賞口51に連通してパチンコ球を排出案内する特別入賞球排出通路80と、当該第2特別入賞口51に入賞したパチンコ球を検出する第2特別入賞球検出センサ55(球検出センサ)とを備えたユニット部材として構成されている。すなわち、前記第2特別入賞口51は、前記枠状装飾体40において前記球導入口44a(球導入部44)が形成された側部側に、前記庇状部42の左下端部より下方に位置するよう設けられている。
前記特別入賞口開閉部材53は、図9、図10に示すように、前記ケース体57(後述する第1ケース部58の軸孔59)に回転可能に支持される回転軸54の前端部に固定され、回転軸54から径方向外方へ延在する球受け片(開閉部)53aと、同様に当該回転軸54から径方向外方へ延在する装飾部53b,53cとを備えている。ここで、前記装飾部53b,53cは、前記回転軸54から前記受け片53aの延在方向に延在して前記受け片53aの前面側に位置する第1装飾部53bと、該回転軸54を挟んで受け片53a(第1装飾部53b)の延在方向と反対方向へ延在する第2装飾部53cとからなり、特別入賞口開閉部材53の前面意匠を形成している。すなわち、実施例の特別入賞口開閉部材53では、前記回転軸54を中心として径方向一方側に受け片53aおよび第1装飾部53bが延在し、回転軸54を中心として径方向他方側に第2装飾部53cが延在しており、前記第2特別入賞ソレノイド52の駆動に伴い回転軸54を中心として前記受け片53aが第2特別入賞口51を閉鎖する閉鎖位置および当該受け片53aが第2特別入賞口51を開放する開放位置に回転変位するようになっている。
前記第2特別入賞装置50のケース体57は、図8、図9に示すように、前記設置部49に取り付けられる第1ケース部58と、該第1ケース部58の裏側に取り付けられる第2ケース部68と、該第2ケース部68の裏側に取り付けられる第3ケース部76とから構成されて、該第1ケース部58においてケース体57の前面をなす前面板58aの前側に前記第2特別入賞口51が形成されている。ここで、前記第2特別入賞口51は、前記枠状装飾体40の設置部49に第2特別入賞装置50(ケース体57)を取り付けた状態で、該枠状装飾体40の左側部における上下の略中央に位置するよう構成されている。なお、実施例のケース体57を構成する第1〜第3ケース部58,68,76の夫々は、合成樹脂製の透明部材である。また、前記ケース体57は、前記設置部49に取り付けた状態で、第1ケース部58の前面板58a(ケース体57の前面)が前記枠状装飾体40(固定板41)の開口内側に臨むと共に、該第1ケース部58の前面板58a(ケース体57の前面)が枠状装飾体40の固定板41の前面と略同一面上に位置するよう構成されて、前記遊技領域20a(第1上流経路26aおよび第2下流経路27b)を流下するパチンコ球が第1ケース部58の前面に移動し得るようになっている。言い換えると、前記第1ケース部58の前面板58aが、前記第1上流経路26aおよび第2下流経路27bの背面を形成している(図5参照)。
前記第1ケース部58には、図9、図10に示すように、平板状の前面板58aの外周縁部から第1外周壁部58bが延出する後方へ開口した箱体状に形成されている。前記第1ケース部58には、前後に貫通する軸孔59が形成されており、該軸孔59に前記特別入賞口開閉部材53に固定された回転軸54が挿通されている。また、前記第1ケース部58の前面板58aには、前記軸孔59から離間する位置に、該軸孔59の上方および右方に亘って延在する円弧状の入賞口区画壁60が前方へ突出するよう設けられている。すなわち、前記特別入賞口開閉部材53に設けられた受け片53aと、前記入賞口区画壁60とにより前記第2特別入賞口51が画成され、前記回転軸54を中心とした特別入賞口開閉部材53の揺動に伴って該第2特別入賞口51が開閉されるようになっている(図11参照)。ここで、図11に示すように、前記入賞口区画壁60の上端部は、前記枠状装飾体40に設けられた誘導片43の下端部と略整合するよう構成されており、前記第1上流経路26aおよび第2下流経路27bを流下するパチンコ球が入賞口区画壁60と誘導片43との間を通過しないよう構成されている。また、前記特別入賞口開閉部材53が閉鎖位置に保持された状態では、前記受け片53aの自由端部が前記入賞口区画壁60の上端部に当接するようになっている。
前記第2ケース部68は、図9、図10、図13に示すように、前記第1ケース部58の前面板58aと略整合する平板状に形成された設置板68aを備え、第1ケース部58の第1外周壁部58bの後端部に設置板68aを当接させた状態で、第1ケース部58および第2ケース部68が固定される。すなわち、前記第1ケース部58の後方開口が第2ケース部68の設置板68aで塞がれるようになっている。なお、前記第2ケース部68における設置板68aの右側外周縁部(表示窓口40aの開口内側に位置する縁部)には、後方へ延出する第2外周壁部68bが形成されており、該第2外周壁部68bが第2ケース部68の剛性を高める補強部材として機能すると共に前記第2特別入賞ソレノイド52や作動機構82,86の目隠しとして機能している。
前記第3ケース部76は、図9、図10に示すように、前記第2ケース部68の設置板68aとの間に前記作動機構82,86を収容する機構収容部77と、前記特別入賞球排出通路80を構成する第2側方案内通路78aを画成する第2側方案内樋78とを備えている。前記機構収容部77は、前記作動機構82,86の後方および左右側方を囲繞する枠形状に形成され、前面に前側(作動機構82,86側)へ延出する支持片77aが設けられている。前記支持片77aは、前記作動機構82,86を構成する作動部材86がロック位置(後述)に移動した際に、該作動部材86が当接するようになっており、該作動部材86をロック位置で停止保持させるストッパとして機能するものである。また、前記第2側方案内樋78は、前方へ開口する樋状に形成されて、前記第2ケース部68に形成された前記球通過孔71と前後に整列する位置から左方へ延在するよう構成されている。そして、前記第2ケース部68と第3ケース部76とを組み付けることで、前記第2側方案内樋78の前方開口が前記通路画成壁74により閉塞されて、前記第2側方案内通路78aが画成されるようになっている。
次に、前記特別入賞口開閉部材53を開閉する作動機構82,86について説明する。前記作動機構82,86は、図9、図10、図13〜図15に示すように、前記特別入賞口開閉部材53の回転軸54に取り付けられ、該特別入賞口開閉部材53と一体的に閉鎖位置および開放位置に回転変位する連繋部材82と、前記第2特別入賞ソレノイド52のプランジャ52aに取り付けられ、該連繋部材82に連繋接続する作動部材86とから構成される。すなわち、前記第2特別入賞ソレノイド52の作動に伴い前記作動部材86が上下移動することで、前記連繋部材82が回転変位し、該連繋部材82の回転変位伴い前記特別入賞口開閉部材53が閉鎖位置および開放位置に変位するようになっている。
図13に示すように、前記連繋部材82は、前記回転軸54に固定される固定軸部83から径方向へアーム部83aが延出するよう形成されると共に、該アーム部83aの延出端部に、後方へ突出する連繋軸部84(連繋部)が形成されている。ここで、前記アーム部83aは、前記特別入賞口開閉部材53が閉鎖位置にある状態で、前記回転軸54から側方(図13、図15(a)では左側方)へ延在するよう形成されており、該特別入賞口開閉部材53が開放位置へ回転変位するのに伴い回転軸54を中心として上方傾斜(図15(b)では左上方傾斜)するようになっている。また、前記連繋部材82には、前記特別入賞口開閉部材53が閉鎖位置にある状態において、前記回転軸54の下方位置に、後方へ突出する規制突部(規制部)85が後方へ突出するよう形成されている。なお、前記規制突部85は、前記回転軸54の近傍に設けられており、前記特別入賞口開閉部材53が閉鎖位置および開放位置に変位する際に規制突部85が回転変位する変位量が小さくなるよう構成されている。
また、前記作動部材86は、図13〜図15に示すように、前記プランジャ52aが連結される連結部87と、該連結部87から下方へ延在する支持板88とを備えており、前記第2特別入賞ソレノイド52の駆動に伴い前記特別入賞口開閉部材53の開放を規制するロック位置と、該特別入賞口開閉部材53の開放位置に対応した作動位置の間を直線的に往復移動するよう構成されている。ここで、前記第2特別入賞ソレノイド52の通電を停止してプランジャ52aが下方移動することで、前記作動部材86がロック位置(図13参照)に変位する。そして、第2特別入賞ソレノイド52に通電してプランジャ52aが上方移動することで、前記作動部材86が作動位置(図15(b参照)に変位するようになっている。すなわち、前記作動部材86は、該作動部材86およびプランジャ52aの自重により常にはロック位置へ付勢されており、前記第2特別入賞ソレノイド52の通電停止時にプランジャ52aが下方へ突出するよう移動することで、自然にロック位置に保持されるよう構成されている。
前記遊技盤20の第3装着口22cに配設される前記普通入賞口部材90は、図2、図3に示すように、前記遊技盤20の前面に取着されて前記第3装着口22cを覆う薄板状の取着部材91と、該取着部材91に設けられて第3装着口22cを介して遊技盤20後方へ延在する複数(実施例では3つ)の球受け通路92とを備えている。すなわち、前記普通入賞口部材90は、遊技盤20において、前記枠状装飾体40に対する前記第2特別入賞装置50の配設側(左側)に偏った位置に設けられている。前記各球受け通路92は、前記取着部材91の前後に貫通するよう延在して、該取着部材91の前側において上方に開口すると共に取着部材91の後側で後方へ開口する樋形状に形成されている。すなわち、各球受け通路92において取着部材91(遊技盤20の前面)から前方へ突出した突出部53d分の上方開口部が、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞口(第2の入賞口)92aとして機能する。また、前記各球受け通路92の後端部は、前記設置部材95に設けられた第2球通路部材111の普通入賞球排出通路112(後述)に連通接続するよう構成されており、各普通入賞口92aに入賞したパチンコ球を対応の球受け通路92を介して普通入賞球排出通路112に誘導して遊技盤20の外部に排出するよう構成されている。
次に、前記設置部材95に関して説明する。前記設置部材95は、前記遊技盤20に対向する略矩形状の対向面部96(図3、図17参照)と、該対向面部96の外周縁部から前方に突出する上下左右の画壁部97a,97b,97cとから前方に開口する箱状に形成されて、該画壁部97a,97b,97cの開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、設置部材95が遊技盤20にネジ固定される。なお、下面をなす画壁部については図示省略してある。そして、前記設置部材95において前記遊技盤20との間に画成される空間に、各演出装置や発光装置等の遊技部品が設置されて、設置部材95を基材とする単一のユニットとして扱い得るようになっている。また、前記設置部材95の対向面部96には、前記枠状装飾体40の表示窓口40aと前後に整列する位置に、略矩形状の表示開口部95aが前後に開口するよう開設されると共に、該対向面部96の裏側に前記図柄表示装置18が着脱自在に取り付けられて、該表示開口部95aおよび表示窓口40aを介して図柄表示装置18の表示部が遊技盤20の前側に臨むようになっている。なお、前記設置部材95には、前記表示開口部95aの上方位置および左右側方位置に前記遊技部品としての演出装置100が夫々配設されている(図2、図3参照)。
前記第1球通路部材101は、図17、図18に示すように、前記設置部材95に固定され、前方へ開口する樋状の球通路が画成される後半体101aと、該後半体101aの前側に配設されて球通路の前方開口を塞ぐ前半体101bとから構成され、前後の半体101a,101bを組み付けることで、前記第1球排出案内通路102が画成されている。ここで、前記第1球通路部材101に形成される第1球排出案内通路102としては、前記特別入賞球排出通路80の排出口79に連通し、左方向へ向けて下方傾斜して前記設置部材95の左側面をなす画壁部97bまで延在する上側傾斜通路(誘導通路)104と、該上側傾斜通路104の傾斜下端部に連通して左側面をなす画壁部97bに沿って下方へ延在する側部通路(外周通路)105と、該側部通路105の下端部に連通して右方へ向けて下方傾斜する下側傾斜通路(外周通路)106とから構成されている。なお、前記側部通路105の内部に突条部105aが突出するよう形成されており、該側部通路105を通過するパチンコ球が左右方向に僅かに蛇行するよう構成されている。そして、前記遊技盤20と設置部材95とを組み付けた際に、前記第1球排出案内通路102(上側傾斜通路104)の上流端部の開口が球入口104aとして機能して、前記球誘導通路45の球通出口に連通接続し、前記第2特別入賞装置50に入賞したパチンコ球が第1球排出案内通路102へ移動し得るようになっている。
前記第1球通路部材101(前半体101b)には、図18、図19に示すように、前記上側傾斜通路104の上方側に、前記磁気センサ108を着脱可能に設置するセンサ設置部107が設けられている。前記センサ設置部107は、前記第1球通路部材101における前半体101bの上端部から上方へ延出するよう形成されると共に、前記上側傾斜通路104の傾斜下端部側に磁気センサ108の差込口107bが側方へ開設された収容部107aを備えている。また、前記センサ設置部107における差込口107b側端部には、弾性変形可能なフック状の保持片107cが形成されており、該差込口107bに差し込んだ磁気センサ108のケーシング109に保持片107cが弾性的に係脱自在に係合することでセンサ設置部107の収容部107aに磁気センサ108が保持される。ここで、前記センサ設置部107には、リード片108a,108aが前記上側傾斜通路104の延在方向に沿う傾斜姿勢で磁気センサ108が保持されるようになっている。また前記磁気センサ108は、リード片108a,108aの延在方向が前記遊技盤20の裏面と平行となる姿勢で前記センサ設置部107に保持されている。
前記第2球通路部材111は、図3、図20に示すように、前記設置部材95に固定され、前方へ開口する樋状の球通路が画成される後半体111aと、該後半体111aの前側に配設されて球通路の前方開口を塞ぐ前半体111bとから構成され、前後の半体111a,111bを組み付けることで、前記普通入賞球排出通路112および第2球排出案内通路113が画成されている。ここで、前記第2球通路部材111に形成される普通入賞球排出通路112は、第2球排出口99に連通する1つの球通路が前記普通入賞口92aへ向けて分岐するよう形成されると共に、該普通入賞球排出通路112の下流端部に普通入賞球検出センサが取り付けられて、各普通入賞口92aに入賞したパチンコ球を共通的に検出し得るよう構成されている。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。以下にその一例を示す。
(2) 実施例では不正検出センサとして磁気センサを採用した例を示したが、これに限られるものではなく、不正電波を検出する電波センサであってもよく、その他不正行為を検出可能なセンサを採用できる。
(3) 実施例では、設置部材に設けられる球通路部材にセンサ設置部を形成したが、これに限られるものではなく、不正検出センサの検出範囲が球導入口、球通過ゲートおよび装飾部材に設けられた入賞口の夫々を覆う位置であれば設置部材の任意の位置に形成することができ、また遊技盤の裏側に形成することも可能である。
(4) 実施例では、大当りの発生時に開放する第2特別入賞装置を装飾部材に配設した構成を示したが、これに限らず、装飾部材に配設される入賞装置としては、始動入賞装置であってもよく、また普通入賞装置であってもよい。
(5) また、入賞装置に設けられる第1球排出通路(特別入賞球排出通路)の形状や構成は、実施例に示すものに限られず、装飾部材の後方へ遊技球を案内する後方案内通路と、該後方案内通路の後端部に連通すると共に装飾部材の側端部まで延在し、装飾部材の側方へ遊技球を案内する側方案内通路とを備えるよう構成すれば、任意に変更可能である。
(6) 実施例では、入賞装置の第1球排出通路(特別入賞球排出通路)に連通する第2球排出通路を第1および第2球排出案内通路から構成したが、1つまたは3つ以上の球通路で第2球排出通路を構成することもできる。
(7) 実施例の入賞装置(第2特別入賞装置)における作動機構としては、実施例に示したものに限られず、駆動手段の駆動時に開閉部材が開閉され、かつ駆動手段の非駆動時には開閉部材の強制的な開放が規制される構成であればよい。すなわち、開閉部材に設けられて入賞口を開閉部材が閉鎖する閉鎖位置および入賞口を開閉部材が開放する開放位置の間を開閉部材と一体的に変位する連繋部および規制部と、駆動手段の駆動に伴い開閉部材の開放を規制するロック位置および該開閉部材の開放位置に対応した作動位置に往復移動するよう構成される作動部材と、作動部材に設けられて連繋部と係脱可能に係合し、該作動部材のロック位置から作動位置への変位に伴い開閉部材を閉鎖位置から開放位置へ変位させる開閉作動部と、作動部材に設けられて規制部と係脱可能に係合し、該規制部との係合作用下において開閉部材の閉鎖位置から開放位置への変位を規制するロック部とを備えるよう構成すればよい。このとき、作動部材がロック位置にある状態では、開閉作動部と連繋部との係合が解除されると共に規制部とロック部とが係合して開閉部材の閉鎖位置から開放位置への変位を規制され、作動部材がロック位置から作動位置へ向けて変位する過程のロック解除位置で規制部とロック部との係合が解除されると共に開閉作動部と連繋部とが係合し、ロック解除位置から作動位置へ作動部材が変位することで、開閉部材が閉鎖位置から開放位置へ変位されるよう構成される。
(8) また、上記構成を備える入賞装置としては、実施例に示した開閉手段が側方へ揺動する片開き式の入賞口を備えるものに限らず、開閉手段が前後に進退移動することで入賞口を開閉するよう構成された入賞装置であってもよく、またその他開閉手段が入賞口を開閉する入賞装置でもよい。
(9) 実施例では、入賞装置をユニット化して装飾部材に取り付けるよう構成したが、該入賞装置を構成する各部品(開閉部材や球検出センサ等)を個別に装飾部材に取り付けることもできる。
(10) 実施例では、遊技盤を合板で形成したが、これに限られるものではなく、遊技盤を合成樹脂材から透明または不透明に形成するようにしてもよい。
(11) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
51 第2特別入賞口(入賞口)
52 第2特別入賞ソレノイド(駆動手段)
53 特別入賞口開閉部材(開閉手段)
53a 受け片(開閉部)
53c 第2装飾部(装飾部)
53d 錘部
54 回転軸
55 第2特別入賞球検出センサ(球検出センサ)
63a 後方案内通路(球排出通路)
Claims (3)
- 駆動手段の駆動に伴い遊技球が入賞可能な入賞口を開閉部材で開閉する入賞装置を備えた遊技機において、
前記入賞装置の開閉手段は、前後方向に延在する回転軸から径方向へ延在する開閉部と、該回転軸を挟んで開閉部の延在方向と反対方向へ延在する装飾部とを備え、駆動手段の駆動に伴い回転軸を中心として開閉部が入賞口を閉鎖する閉鎖位置および当該開閉部が入賞口を開放する開放位置に回転変位するよう構成されると共に、
前記入賞口に入賞した遊技球を検出する球検出センサが前記装飾部の後方に位置するよう配設され、
前記入賞装置は、前記入賞口に入賞した遊技球を排出案内する球排出通路を備え、前記開閉手段が閉鎖位置にある状態では、前記装飾部の後方に球排出通路が位置して前側から視認不能に遮蔽されると共に、該開閉手段が開放位置に回転変位した際に、球排出通路が前側に露出して当該球排出通路を通過する遊技球を視認し得るよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 前記球検出センサは、該センサの長手方向が前記回転軸の軸方向に沿う姿勢で、該回転軸の側方に隣接して配設される請求項1記載の遊技機。
- 前記開閉手段は、前記閉鎖位置にある状態において前記装飾部が回転軸を中心に垂下する姿勢に保持され、前記開放位置にある状態において装飾部が回転軸を中心に傾斜した姿勢に保持されると共に、当該装飾部に錘部が設けられ、開閉手段が開放位置に回転変位した状態で重心が偏倚することで閉鎖位置へ向けて回転力が作用するよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
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