JP2016205111A - 既製杭埋込み工法 - Google Patents
既製杭埋込み工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016205111A JP2016205111A JP2015141220A JP2015141220A JP2016205111A JP 2016205111 A JP2016205111 A JP 2016205111A JP 2015141220 A JP2015141220 A JP 2015141220A JP 2015141220 A JP2015141220 A JP 2015141220A JP 2016205111 A JP2016205111 A JP 2016205111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- expansion
- aluminum powder
- rate
- soil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02D—FOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
- E02D5/00—Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
- E02D5/22—Piles
- E02D5/48—Piles varying in construction along their length, i.e. along the body between head and shoe, e.g. made of different materials along their length
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02D—FOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
- E02D5/00—Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
- E02D5/22—Piles
- E02D5/50—Piles comprising both precast concrete portions and concrete portions cast in situ
Abstract
【解決手段】
セメントミルク又はモルタルには予め膨張作用を有する発泡剤を添加しておくことにより、掘削孔中の既製杭の基部周辺に形成したソイルセメントを膨張させる既製杭埋込み工法。
【選択図】図1
Description
この緩みや隙間は、既製杭の先端側での先端支持力の低下、既製杭の根固め部のソイルセメントの外周面での周面摩擦力の低下及び引抜抵抗力の低下にも繋がっていた。
このように、従来の既製杭埋込み工法においては、既製杭全体の機能低下を招いていた。
これにより、掘削孔の内壁面とソイルセメントとの境の緩みや隙間が膨張するソイルセメントで密に埋められ、既製杭の外周面とソイルセメントとの境の緩みや隙間が膨張するソイルセメントで密に埋められソイルセメントと既製杭との付着力が高まる。且つ、掘削孔の孔壁地盤に、膨張圧力をかけたままこれらを一体化することができ、既製杭の先端支持力等を高めた強固な既製杭埋込みを構築できる効果を有する。また、掘削孔内でソイルセメントが大きく発泡膨張するため、従来技術の杭固定液を注入した場合に比べて先端支持力や周面摩擦力及び引抜抵抗力が増大する効果を有する。
また、ソイルセメントは、打設高さの範囲において、逆テーパー形状に形成されるので、この逆テーパー形状の杭が地盤を押し広げる効果を発現し、杭先端支持力や周面摩擦力を向上させる効果がある。或いは、掘削孔の内壁面の地盤が固い場合に、ソイルセメントは逆テーパー形状の膨張圧力を生起したまま硬化することにより杭先端支持力や周面摩擦力及び引抜き抵抗力を向上させる効果がある。
これにより、掘削孔の内壁面とソイルセメントとの境の緩みや隙間が膨張するソイルセメントで密に埋められ、既製杭の外周面とソイルセメントとの境の隙間が膨張するソイルセメントで密に埋められる。また、ソイルセメントと既製杭のとの付着力が高まる。且つ、掘削孔の孔壁地盤に膨張圧力をかけたままこれらを一体化することができ、既製杭の先端支持力等を高めた強固な既製杭の埋込みを構築できる効果を有する。また、掘削孔内でソイルセメントが大きく発泡膨張し硬化するため、従来技術の杭固定液を注入した場合に比べて先端支持力や周面摩擦力及び引抜抵抗力が増大する効果を有する。
このソイルセメントの最小設定の膨張率1%は、特許文献1,2,3で開示された最大膨張率0.6%未満の1.66倍以上である。また、本発明の生成するソイルセメントの膨張率は1%から8%であるので、掘削孔の孔壁地盤にソイルセメントの膨張は拘束されて膨張が抑えられた分、膨張する圧力はより増大し、ソイルセメントは膨張圧力をかけたまま、掘削孔の孔壁地盤と強固に一体化する。本発明は、従来技術と比べて先端支持力や周面摩擦力及び引抜抵抗力が増大する効果を有する。
発泡剤を添加したセメントミルク又はモルタルの膨張率が3%未満の場合には、掘削孔内のソイルセメントと周面地盤や既製杭との密着力が弱くなる。
発泡剤を添加したセメントミルク又はモルタルの膨張率が16%より大きい場合には、掘削孔内のソイルセメントと周面地盤や既製杭との密着力が良いものの圧縮強度が低下してしまう。
セメントミルク又はモルタルの膨張率はセメント質量に対して、アルミニウム粉末の添加量に応じて略直線的に増加する相関関係があるので、セメントミルク又はモルタルの膨張率は、アルミニウム粉末添加量で適宜調整することが可能である。
よって、セメントミルク又はモルタルに大きな膨張率が必要であれば、セメント質量に対してアルミニウム粉末の添加量を予測的に多くすることで、所定の膨張率を生成するができる。
このようにして、セメントミルク又はモルタルの膨張率を大きく設定することで、掘削土壌と攪拌混合による生成するソイルセメントの膨張率を高めることで、掘削孔の孔壁地盤にソイルセメントの膨張する圧力がより増大するので、膨張するソイルセメントは膨張圧力をかけたまま掘削孔の孔壁地盤と強固に一体化する効果を有する。
アルミニウム粉末を添加したセメントミルクの膨張率が、セメント質量に対しアルミニウム粉末の添加量が0.002%未満の場合では、セメントミルクの膨張率が3%未満となり、生成するソイルセメントの膨張率が1%未満となり、膨張するソイルセメントが掘削孔の壁面に膨張圧力を充分に与えることができない。
また、セメント質量に対しアルミニウム粉末の添加率が0.02%を越える場合では、セメントミルクの膨張率が16%より大きくなり、生成するソイルセメントの膨張率は8%より大きくなり、周面地盤との密着力が高まるものの、一方で強度低下が大きくなってしまう、そこで強度を上げるためにはセメント量を多くする必要があり、材料コストが上昇して経済性が悪くなる。
セメント質量に対してアルミニウム粉末を添加したモルタルの膨張率が、0.007%未満ではモルタルの膨張率が3%未満となり、生成するソイルセメントの膨張率が1%未満となり、膨張するソイルセメントが掘削孔の壁面に膨張圧力を充分に与えることができない。
また、セメント質量に対してアルミニウム粉末の添加率が0.04%を越える場合では、モルタルの膨張率が16%より大きくなり、生成するソイルセメントの膨張率は8%より大きくなり、周面地盤との密着力が高まるものの、一方で強度低下が大きくなってしまう、そこで強度を上げるためにはセメント量を多くする必要があり、材料コストが上昇して経済性が悪くなる。
このようにして、掘削深度が深く、且つ高水圧下の掘削孔内のセメントミルク又はモルタルの膨張率を3%から16%で設定することで、掘削土壌と攪拌混合による膨張するソイルセメントの膨張率を1%から8%で生起することができるので、根固め部の膨張するソイルセメントは掘削孔の孔壁地盤にソイルセメントの膨張する圧力をかけつつ逆に孔壁地盤からは反力を受けるので、膨張するソイルセメントは膨張圧力をかけたまま掘削孔の孔壁地盤と強固に一体化する効果を有する。
アルミニウム粉末を添加したセメントミルクの膨張率が、セメント質量に対しアルミニウム粉末の添加量が0.002%未満の場合では、セメントミルクの膨張率が3%未満となり、生成するソイルセメントの膨張率が1%未満となり、膨張するソイルセメントが掘削孔の壁面に膨張圧力を充分に与えることができない。
また、セメント質量に対しアルミニウム粉末の添加率が0.4%を越える場合では、セメントミルクの膨張率が16%より大きくなり、生成するソイルセメントの膨張率は8%より大きくなり、周面地盤との密着力が高まるものの、一方で強度低下が大きくなってしまう、そこで強度を上げるためにはセメント量を多くする必要があり、材料コストが上昇して経済性が悪くなる。
セメント質量に対してアルミニウム粉末を添加したモルタルの膨張率が、0.007%未満ではモルタルの膨張率が3%未満となり、生成するソイルセメントの膨張率が1%未満となり、膨張するソイルセメントが掘削孔の壁面に膨張圧力を充分に与えることができない。
また、セメント質量に対してアルミニウム粉末の添加率が0.8%を越える場合では、モルタルの膨張率が16%より大きくなり、生成するソイルセメントの膨張率は8%より大きくなり、周面地盤との密着力が高まるものの、一方で強度低下が大きくなってしまう、そこで強度を上げるためにはセメント量を多くする必要があり、材料コストが上昇して経済性が悪くなる。
この発明の実施例を図面に基づき詳説する。掘削の工法としては、プレボーリング工法を一例としながら説明する。なお、既製杭には、既製コンクリート杭を用いて説明する。下記工程ではモルタルの場合の説明を行うが、セメントミルクの場合の説明については同様な工法であるので重複説明を省略する。また、下記工法においては、発泡剤をアルミニウム粉末とした場合について説明する。
掘削孔内のソイルセメント体中で発泡剤の水素ガスが大きく発泡膨張するため、既製杭15と一体の根固め部16は、特許文献1から3に開示された杭固定液を注入した場合に比べて先端支持力や周面摩擦力及び引抜抵抗力が増大することができる。
ここで、ソイルセメント内のアルミニウム粉末がセメントと反応して水素ガスを発生させるが、しかしながら掘削孔中の高水圧下においては掘削深度が深くなるほど水圧が大きくかかり、水素ガスの体積が小さくなり、ソイルセメントの膨張率も小さくなってしまう。
よって、掘削深度が深くなる高水圧下においても、セメントミルク又はモルタルの膨張率が常圧と同じようになるように、セメントミルク又はモルタルの膨張率が3%から16%となるように発泡剤のアルミニウム粉末の添加量を定めた。
また、セメント質量に対しアルミニウム粉末の添加率が0.4%を越える場合では、セメントミルクの膨張率が16%より大きくなり、生成するソイルセメントの膨張率は8%より大きくなり、周面地盤との密着力が高まるものの、一方で強度低下が大きくなってしまう、そこで強度を上げるためにはセメント量を多くする必要があり、材料コストが上昇して経済性が悪くなる。
また、セメント質量に対してアルミニウム粉末の添加率が0.8%を越える場合では、モルタルの膨張率が16%より大きくなり、生成するソイルセメントの膨張率は8%より大きくなるり、周面地盤との密着力が高まるものの、一方で強度低下が大きくなってしまう、そこで強度を上げるためにはセメント量を多くする必要があり、材料コストが上昇して経済性が悪くなる。
図2に示す杭は、掘削孔11の先端部と掘削孔11の中途部とに発泡剤のアルミニウム粉末を添加したモルタルを注入充填して掘削土壌と攪拌混合してソイルセメントを形成し、既製杭15を掘削孔11に挿入し、先端根固め部16と中途根固め部17を構築した構造である。図示しないが先端根固め部と中途根固め部とを1つにしてこの領域にソイルセメントを形成するようにしてもよい。図2に示す杭と図1(e)に示す杭との違いは、中途根固め部17を構築する工程が追加された以外、上述した図1の工程と同様であるため重複説明を省略する。
図3から図5に基づき、掘削孔11の先端部又は掘削孔11の中途部に形成した拡幅部に、モルタルに発泡剤のアルミニウム粉末を添加して既製杭と一体の根固め部を構築する工法を説明する。
掘削孔11の先端部が拡幅した拡幅部(先端拡幅部)を形成する掘削方法として、掘削拡大ビットを備えた掘削機(図示せず)を使用する。
これにより、既製杭15の外周面とソイルセメント14との境の緩みや隙間が膨張するソイルセメント14で密に埋められ、ソイルセメント14と既製杭15との付着力が高まり、且つ、掘削孔11の内壁面とソイルセメント14との境の緩みや隙間が膨張するソイルセメント14で密に埋められ、膨張圧力をかけたままこれらが一体となって、既製杭15の先端支持力等が増大することになる。
なお、図3に示す埋込み杭では、掘削孔11の先端に拡幅部を形成したが図4に示すように拡幅部の上端からさらに掘削孔11の開口方向にかけて発泡剤を添加したソイルセメントを形成して、拡幅根固め部22aと中間根固め部22bとを構築するようにしてもよい。
図5に示すように、掘削孔11の中途部においても拡大ビットにより掘削することで、掘削孔11径より径の大きい中途拡幅部を形成する。中途拡幅部は、掘削孔11内に複数設けることができる。
これにより、既製杭15の外周面とソイルセメント14との境の緩みや隙間が膨張するソイルセメント14で密に埋められ、ソイルセメント14と既製杭15との付着力が高まり、且つ、掘削孔11の先端部及び中途部とソイルセメント14との境の緩みや隙間が膨張するソイルセメント14で密に埋められ、膨張圧力をかけたままこれらが一体となって、既製杭15の先端支持力等が増大することになる。
上述した掘削の工法としては、プレボーリング工法を一例としながら説明をしたが、中堀工法についても本既製杭埋込み工法と同様の工法を適用することができる。
これにより、既製杭15の内周面とソイルセメント14との境の緩みや隙間が膨張するソイルセメント14で密に埋められ、ソイルセメント14と既製杭15との付着力が高まり、且つ、掘削孔11の内壁面とソイルセメント14との境の緩みや隙間が膨張するソイルセメント14で密に埋められ、膨張圧力をかけたままこれらが一体となって、既製杭15の先端支持力等が増大することになる。このように中堀工法においてもプレボーリング工法と同様の効果を得ることができる。
また、モルタルの膨張率が3%から16%を生成するには、アルミニウム粉末の添加量がセメント質量に対して0.007%から0.04%の範囲の添加率とする。モルタル膨張率は、アルミニウム粉末の添加量が増加するにつれて、相関関係が略直線的に増加することから、アルミニウム粉末の所定の添加量で予定のモルタルの膨張率を得ることができる。
細骨材として砂を用いたが例えば、砂の代わりにアルミニウムを含有する溶融スラグや金属製造起源スラグ(鉄鋼スラグ、非鉄金属スラグ)等を使用してもよい。
(1)流動性が良好となり、経時に伴う流動性の低下が少ない。
(2)材料分離が少ない。
(3)適度の凝結遅延性を得ることができる。
(4)適度の膨張性をもち、粗骨材との良好な付着性を得ることができる。
(5)拘束内(掘削孔内)での硬化後、所要の強度、耐久性、水密性を得ることができ、掘削孔中の周面地盤と既製杭とを一体化することができる。
また、セメント組成物中における化学反応によりガス発泡物質としては、過炭酸塩、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過マンガン酸塩、過酸化水素等の過酸化物質や炭素物質等である。
これらの膨張作用を有する発泡剤を用いることで、セメント組成物中における化学反応により窒素ガス或いは酸素ガス等を発泡する際にガスの浮遊力を利用してセメントの拡散を促し、ソイルセメントに充分な発泡機能を生起して、ソイルセメントの組成物全般にわたるち密な膨張硬化を発揮することができる。
また、発泡剤は単独の材料で十分な発泡・膨張効果を有するが、複数の発泡剤を併用して使用してもよい。
[配合例A]
図7は、セメントミルクとしてのセメントペースト(水、普通ポルトランドセメント、高性能AE減水剤標準形)にアルミニウム粉末の量を変えて添加した場合の膨張率を示すグラフである。セメントペーストとアルミニウム粉末の配合例は表1の通りとなる。
[表1]
J14ロート流下時間 25秒
・アルミニウム粉末(セルメックP)の添加量は表2に示す。
セメントミルクの膨張率は、セメント質量に対してアルミニウム粉末添加量の増加に応じて略直線的に増加する相関関係があることから、表2のアルミニウム粉末添加量が0g/m3、50g/m3、100g/m3の場合のそれぞれの膨張率は、0%、5%、8%である。アルミニウム粉末添加量150g/m3の膨張率は予測的な近似直線から12%となる。アルミニウム粉末添加量200g/m3の膨張率は予測的な近似直線から16%となる。
注入するセメントミルクの膨張率の範囲を3%から16%に設定すると、膨張率3%の場合は、表2及び図7よりアルミニウム粉末の添加量30g/m3、(0.465g)と推定でき、膨張率16%の場合は、図7及び表2からアルミニウム粉末の添加量200g/m3、(3.1g)と推定することができる。
アルミニウム粉末の添加量0.465gは、セメント質量25kgに対して0.00186%の添加率となる。また、アルミニウム粉末の添加量3.1gは、セメント質量25kgに対して0.0124%の添加率となる。
従って、発泡剤を添加したセメントミルクの膨張率3%から16%が生起できるアルミニウム粉末の添加率は、セメント質量に対して0.00186%から0.0124%の範囲の添加率となる。セメントミルクのアルミニウム粉末の添加率は、同じ添加率でも温度が低くなるほど反応速度が遅くなり、膨張率が小さくなる特性があるのでセメント質量に対して0.002%から0.02%の範囲で管理する。
発泡剤を添加したセメントミルク又はモルタルの膨張率が3%から16%であれば、膨張率による圧縮強度は略直線的に低下するので予測可能である。生成されるソイルセメントの膨張率は1%から8%の膨張を生成するので、掘削孔の孔壁地盤にソイルセメントの膨張は拘束され、膨張は抑えられた分、膨張圧力はより増大し、ソイルセメントは掘削孔の孔壁地盤と既製杭に膨張圧力をかけたまま、掘削孔内の孔壁地盤と強固に一体化するので、従来技術と比べて先端支持力や周面摩擦力及び引抜抵抗力を増大することができる。
セメントミルクのアルミニウム粉末添加率が0.002%未満の場合では、アルミニウム粉末を添加したセメントミルクの膨張率が3%未満となる。このような3%未満の膨張率のセメントミルクを掘削孔内に注入し、掘削土壌と攪拌混合して生成したソイルセメントは膨張率が1%未満となってしまい、ソイルセメントが掘削孔壁面に膨張圧力を充分に与えることができなくなる。すなわち、既製杭とソイルセメントと地盤との密着力が弱くなる。
セメントミルクのアルミニウム粉末添加率が0.02%を超える場合では、アルミニウム粉末を添加したセメントミルクの膨張率が16%より大きくなる。このような16%より大きい膨張率のセメントミルクを掘削孔内に注入し、掘削土壌と攪拌混合して生成したソイルセメントは膨張率が8%より大きくなってしまい、ソイルセメントが掘削孔壁面に大きな膨張圧力を与える反面で、ソイルセメントの圧縮強度が大きく低下してしまうことがある。すなわち、既製杭とソイルセメントと地盤との密着力が良いものの圧縮強度が低下してしまう。
配合例Bは、発泡剤のアルミニウム粉末とモルタル(セメント+細骨材:砂 等)と配合した例である。表3は配合材料を示すものである。表4は配合材料の配合量を示したものである。表5は表4のとおり発泡剤のアルミニウム粉末入りモルタルを配合してその膨張率を示すものである。
モルタルの膨張率は、セメント質量に対してアルミニウム粉末添加量の増加に応じて略直線的に増加する相関関係がある。
表4より、アルミニウム粉末添加量が0g/m3、20g/m3、40g/m3の場合のそれぞれの膨張率は、0%、1.09%、2.53%であり、予測的な近似直線を描くことで、アルミニウム粉末添加量が230g/m3の場合は、膨張率16.3%を示す。予測的な近似直線から膨張率3%の場合のセメント質量681kg/m3に対するアルミニウム粉末添加量は47g/m3となり、添加率は0.0069%となる。
予測的な近似直線から膨張率16%の場合のセメント質量681kg/m3に対するアルミニウム粉末添加量は226g/m3となり、添加率は0.0332%となる。
注入するモルタルの膨張率の範囲を3%から16%に設定すると、膨張率3%ではセメント質量に対してアルミニウム粉末添加率0.0069%であり、膨張率16%ではセメント質量に対してアルミニウム粉末添加率0.0332%と予測できる。
したがって、発泡剤を添加したモルタルの膨張率3%から16%を得るために必要なアルミニウム粉末の添加率は、セメント質量に対して0.0069%から0.0332%となる。よって、モルタルのアルミニウム粉末の添加率は、上述したセメントミルクと同様に同じ添加率でも温度が低くなるほど反応速度が遅くなり、膨張率が小さくなる特性があるのでセメント質量に対して0.007%から0.04%の範囲として管理する。
ここでモルタルのアルミニウム粉末の添加率が0.007%未満の場合は、アルミニウム粉末を添加したモルタルの膨張率が3%未満となりうるので、膨張率3%未満のモルタルを掘削孔内に注入し、掘削土壌と攪拌混合すると、生成したソイルセメントの膨張率が1%未満と小さくなり、掘削孔壁面に膨張圧力を充分に与えることができなくなる。
モルタルのアルミニウム粉末の添加率が0.04%より大きい場合は、アルミニウム粉末を添加したモルタルの膨張率が16%より大きくなるので、膨張率16%より大きいモルタルを掘削孔内に注入し、掘削土壌と攪拌混合すると、生成したソイルセメントの膨張率が8%より大きくなり、掘削孔壁面に大きな膨張圧力を与えるが、ソイルセメントの圧縮強度が大きく低下してしまうことがある。
この膨張率1%から8%からなるソイルセメント硬化体は、ソイルセメントが周面地盤と既製杭の基部周面に膨張圧力をかけて、ソイルセメントと掘削孔壁面や既製杭の基部面との間の緩みや隙間を膨張圧力で生起させたソイルセメントで埋め、余力の膨張圧力をかけたまま硬化するので、既製杭の周面摩擦力を向上させて、杭の先端支持力や引抜き抵抗力を増大させる効果がある。
注入するセメントミルク又はモルタルの膨張率を3%から16%の範囲に設定しているので、最小の3%の膨張率で注入すると、注入率100%で生成するソイルセメントの膨張率は1.5%になることから、1.5%(膨張率)÷1.5(安全率)=1%となる。
注入率が150%で生成するソイルセメントの膨張率は2.01%になることから、2.01%÷1.5=1.34%となる。
注入率200%で生成するソイルセメントの膨張率は2.25%になることから、2.25%÷1.5=1.5%となる。
よって、注入するセメントミルク又はモルタルの膨張率が最小の3%で、注入率100%から200%で生成するソイルセメントの膨張率が1%から1.5%となることから、生成するソイルセメントの最小膨張率を1%とする。
注入率150%で生成するソイルセメントの膨張率は10.72%になることから、10.72%÷1.5=7.15%となる。
注入率200%で生成するソイルセメントの膨張率は12%になることから、12%÷1.5=8%となる。
よって、注入するセメントミルク又はモルタルの膨張率が最大の16%で、注入率100%から200%で生成するソイルセメントの膨張率が5.33%から8%となることから、生成するソイルセメントの最大膨張率を8%とする。
ここで、普通ポルトランドセメントを用いた膨張性コンクリート(スランプ配合)において、表6(使用材料表)、表7(コンクリート配合表)、表8(コンクリート試験結果)の基づき、コンクリートの膨張性と拘束なしの場合と拘束下の場合において圧縮強度の実証試験を行った。図9は、アルミニウム粉末添加率と膨張量の推移を示すグラフであり、図10は、拘束なしの場合と拘束下の場合における横軸にアルミニウム添加量と縦軸に強度との関係を示すグラフである。
セメント質量344kgに対して、アルミニウム粉末の添加量0g、20g、40gの場合のセメント比は0%、0.0058%、0.0116%と算出される。また、アルミニウム粉末の添加量に応じた各膨張率は、−0.38%、0.26%、1.58%となる。なお、水セメント比は45%である。
図40中の配合例Cに示すように、アルミニウム粉末を添加したコンクリートの膨張率はアルミニウム粉末の添加量に応じて略直線的に増加するため、所定の膨張率を得たい場合には、予測的に近似直線を描いてアルミニウム粉末の添加量を算出することができる。
従って、アルミニウム粉末を添加率0.025%で添加した場合には、コンクリートの膨張率が予測的な近似直線から約4.5%と予測できる。添加率0.030%で膨張率5.6%である。よって、コンクリートの膨張率は、アルミニウム粉末の添加量で適宜調整することができる。
図10のグラフについて考察すると、拘束なしにおいては、アルミニウム粉末の添加率が多くなると強度低下は略直線的に低下し、発泡剤のアルミニウム粉末の添加率が0.0058%の場合は低減強度率89.76%となり、アルミニウム粉末の添加率が0.0116%の場合は低減強度率74.9%となり、予測的に添加率0.025%の場合は低減強度率45.36%と添加率0.030%で低減強度率33.78%と予測することができる。
拘束下においては、アルミニウム粉末の添加率が0.0058%の場合は低減強度率94%となり、アルミニウム粉末の添加率が0.0116%の場合は低減強度率94.98%となり、予測的に添加率0.025%の場合は低減強度率89.18%と添加率0.030%で低減強度率86.87%と予測することができる。
このグラフから拘束下においては圧縮強度が大きく低下しないことが明らかである。
[表7]
[表8]
圧縮供試体は15kgの重石で翌日脱型まで拘束
・膨張は2時間程度で開始し、4から5時間程度で終了した(図9参照)。
・供試体の拘束がない場合の強度低下は、膨張率1.5%程度で25%低下した。
・供試体を拘束することで強度低下を抑えることが出来る。
根固め部のソイルセメントでは、発泡剤のアルミニウム粉末を添加したセメントミルク又はモルタルを掘削孔内に注入して、或いは注入しながら、砂層、砂礫層、礫層を掘削ビットで攪拌混合しながら上下方向に反復作動して、生成した均一に膨張するソイルセメントであるので、このソイルセメントはモルタル及びコンクリートに近いセメント組成物となり、その後、硬化して根固め部となる。
以下において膨張性コンクリートの各種実証試験を行い、発泡剤のアルミニウム粉末を添加した膨張性コンクリートの実証試験について詳説する。実証試験を行うにあたり、5種類の配合例を作製し、各配合例を順次説明したのち考察している。
図11は配合例1に使用する材料を表わした一覧であり、図12は配合例1の使用材料の配合量を表わし、図13は配合例1におけるAL(アルミニウム粉末)添加量を変化させた時のフレッシュ試験と膨張率を表わした一覧であり、図14は配合例1の膨張率と経過時間との関係を示すグラフであり、図15は配合例1におけるAL添加量と膨張率の回帰式を示すグラフである。
よって、コンクリートの膨張率は、アルミニウム粉末添加量で適宜調整することが可能である。
図16は配合例2に使用する材料を表わした一覧であり、図17は配合例2の使用材料の配合量を表わし、図18は配合例2におけるAL添加量を変化させた時のフレッシュ試験と膨張率を表わした一覧であり、図19は配合例2におけるAL添加量と膨張率の回帰式を示すグラフである。
この膨張率は、アルミニウム粉末の添加率0%でコンクリートの膨張率−0.3%であるので、実質膨張率は(0.3+6.28=)6.58%である。
よって、コンクリートの膨張率は、アルミニウム粉末添加量で適宜調整することが可能である。
図20は配合例3に使用する材料を表わした一覧であり、図21は配合例3の使用材料の配合量を表わし、図22はコンクリートのフレッシュ試験の結果を表わした一覧であり、図23は配合例3におけるAL添加量を変化させた時のフレッシュ試験と膨張率を表わした一覧であり、図24はAL添加量と膨張率測定結果を表わした一覧であり、図25は配合例3の膨張率と経過時間との関係を示すグラフであり、図26は配合例3におけるAL添加量と膨張率の回帰式を示すグラフである。
よって、コンクリートの膨張率は、アルミニウム粉末添加量で適宜調整することが可能である。
図27は配合例4および5に使用する材料を表わした一覧であり、図28は(a)配合条件・試験、(b)使用ミキサ・練り混ぜ方法を表わした一覧であり、図29は配合例4の使用材料の配合量を表わした一覧であり、図30は配合例4におけるAL添加量を変化させた時のコンクリート試験結果を表わした一覧であり、図31は配合例4の膨張率と経過時間との関係を示すグラフであり、図32は配合例4におけるAL添加量と膨張率の回帰式を示すグラフである。
この膨張率は、アルミニウム粉末の添加率0%でコンクリートの膨張率−0.89%であるので、実質膨張率は(0.89+2.37=)3.26%である。
よって、コンクリートの膨張率は、アルミニウム粉末添加量で適宜調整することが可能である。
図33は配合例5の使用材料の配合量を表わした一覧であり、図34は配合例5におけるAL添加量を変化させた時のコンクリート試験結果を表わした一覧であり、図35は配合例5の膨張率と経過時間との関係を示すグラフであり、図36は配合例5におけるAL添加量と膨張率の回帰式を示すグラフである。
この膨張率は、アルミニウム粉末の添加率0%でコンクリートの膨張率−0.55%であるので、実質膨張率は(0.55+4.99=)5.54%である。
よって、コンクリートの膨張率は、アルミニウム粉末添加量で適宜調整することが可能である。
上述した配合例1から5の実証試験から、発泡剤のアルミニウム粉末の添加率に基づいた膨張するコンクリートの膨張率は事前に予測することが可能となり、当然にコンクリートの膨張率はアルミニウム粉末の添加量で適宜調整することができる。
従って、配合例1から5より、初期膨張率0%にする水セメント比は、コンクリート初期膨張率(アルミニウム粉末の添加率0%のとき)と水セメント比との関係から推測することができる。
これにより、配合例C、1から5については水セメント比を39.5%以下となる配合としたのちに、発泡剤のアルミニウム粉末を添加することにより、初期膨張率0%を基準としたコンクリートの設定膨張率を確実に生成することができる。
図37は配合例4および配合例5の使用材料の配合量(ALなし)を表わした一覧であり、図38は、配合例4および配合例5においてのコンクリート試験結果を表わした一覧であり、図39は配合例4および配合例5においての経過時間あたりのブリーディング量(cm3)を表わすグラフである。
図41は、配合例C、3,4,5におけるアルミニウム粉末の添加率とコンクリート圧縮強度との関係を表わしたグラフである。
図41に示すように、配合例3,5,4は発泡剤のアルミニウム粉末の添加率が増加するにつれて、圧縮強度の低減が略直線的に推移する。アルミニウム粉末添加率が0.008%の場合において、配合例3の低減強度率は92.02%となり、配合例5の低減強度率は93.29%となり、配合例4の低減強度率は93.60%となる。よって、アルミニウム粉末添加率が0.008%の場合では、低減強度率を最大約92%程度と予測することができる。
先ず、配合例Cの拘束ありの場合において、アルミニウム粉末添加率が0%の場合では、コンクリート強度51.8N/mm2となる。アルミニウム粉末添加率が0.0058%の場合では、コンクリート強度48.7N/mm2で強度低減率94.01%となる。アルミニウム粉末添加率が0.0116%の場合では、コンクリート強度49.2N/mm2で強度低減率94.98%となる。
予測的にアルミニウム粉末の添加率が、0.025%の場合では、コンクリート強度46.2N/mm2で強度低減率89.18%と推定でき、予測的にアルミニウム粉末の添加率が、0.030%の場合では、コンクリート強度45.0N/mm2で強度低減率86.87%と推定できる。
既製杭の根固め部のソイルセメントを膨張させ、すなわち、その根固め部となるソイルセメントの体積を拡大させる。
例えば、膨張率12%のセメントミルクを掘削孔に注入して掘削ビットで掘削土壌と攪拌混合した場合において、注入率100%でセメントミルクを注入して生成したソイルセメントの膨張率は6%となる。安全率「1.5」とするとソイルセメントの膨張率は4%となる。
配合例Bにおいての膨張性モルタルの予測膨張率5.4%(セメント量681kg/m3×アルミニウム粉末添加率0.0116%≒79g/m3となり、図8より膨張率5.4%を拾い出す)の数値を用いて、既製杭埋め込み工法のプレボーリング根固め工法を実施する。
よって、生成する根固め部となるソイルセメント高さ10mの範囲のモルタル含有率75%となり、その膨張率は75%の生起となる。
掘削孔内は泥土化された流動化土と掘削液の水等で飽和状態となっているので、掘削深さ10mの根固め部となるソイルセメントの膨張率が5.4%となるようにアルミニウム粉末の添加量を定める。
あるいは、上記の形状の膨張圧力を生起する根固め部となるソイルセメントを形成する。
あるいは、上記の形状の膨張圧力を生起する根固め部となるソイルセメントを形成する。
根固め部となるソイルセメントの強度は良好である。
また、地盤改良工法において、構造物の基礎として、基礎杭や壁杭及び地中連続壁等と同じように支持力や摩擦力の機能を持つ地盤改良工法が多く開発されている地盤改良杭(例えば、円柱形状、矩形状、格子形状等)工法や地盤改良壁杭及び地盤改良地中連続壁において、機械攪拌工法や噴射攪拌工法及び複合攪拌工法(機械と噴射を併用)で、本工法で実施することができる。すなわち、発泡剤を添加したセメントミルク又はモルタルを注入することで、地中内で生成するソイルセメントを膨張させ、周面地盤から反力を受け、膨張したソイルセメントと周面地盤を強固に一体化させることができ、周面摩擦力の向上と地耐力を強化することができる。また、この膨張するソイルセメント体中に鋼材等を入れることでより水平抵抗力が発揮できる。
また、薬液注入工法(ここでの薬液とは、発泡剤を添加したセメントミルク又はモルタルを主とした非薬液系や、セメントミルク又はモルタルを混入した水ガラスなどの溶液型グラウトの薬液系を言う)で削孔機により削孔した後、孔内に注入材(発泡剤を添加したセメントミルク又はモルタル等)を注入し、膨張圧力により地盤の止水や地盤の強化を図る工法にも実施することが可能である。
また、発泡剤を添加したセメントミルク又はモルタル及びコンクリートを注入又は打設し膨張させる場所打ち杭工法で実施することができる。
また、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
B 掘削土
C 杭周固定液
11 掘削孔
12 掘削ビット
13 モルタル
14 ソイルセメント
15 既製杭
16 先端根固め部
請求項2に記載の発明は、掘削機の掘削ビット先端より掘削液を噴射しつつ地中を所定の深度まで略垂直方向へ掘削し、掘削孔内に泥土化した掘削土を残存させる工程と、
膨張作用を有する発泡剤が添加されたセメンミルク又はモルタルを前記掘削孔の下部にて掘削ビットの先端より注入して前記掘削土と攪拌混合しつつソイルセメントを生成し、掘削孔内に下層部であるソイルセメント層と、同ソイルセメント層上に重積された上層部である掘削土層との2層を形成する工程と、ソイルセメント層に至る位置まで掘削孔内に既製杭を挿入する工程と、前記掘削土層により前記ソイルセメント層を加圧した状態で同ソイルセメント層の浅部近傍の気泡の径を深部近傍の気泡の径よりも大径化させつつ硬化反応させることによりソイルセメント層を地中において逆テーパー形状に膨張させつつ硬化する工程と、を有する。
請求項6に記載の発明は、アルミニウム粉末の添加量は、掘削孔中の所定の深度での水深圧と比重に応じて算出する。
これにより、掘削孔の内壁面とソイルセメントとの境の緩みや隙間が膨張するソイルセメントで密に埋められ、既製杭の外周面とソイルセメントとの境の隙間が膨張するソイルセメントで密に埋められる。また、ソイルセメントと既製杭のとの付着力が高まる。且つ、掘削孔の孔壁地盤に膨張圧力をかけたままこれらを一体化することができ、既製杭の先端支持力等を高めた強固な既製杭の埋込みを構築できる効果を有する。また、掘削孔内でソイルセメントが大きく発泡膨張し硬化するため、従来技術の杭固定液を注入した場合に比べて先端支持力や周面摩擦力及び引抜抵抗力が増大する効果を有する。
このソイルセメントの最小設定の膨張率1%は、特許文献1,2,3で開示された最大膨張率0.6%未満の1.66倍以上である。また、本発明の生成するソイルセメントの膨張率は1%から8%であるので、掘削孔の孔壁地盤にソイルセメントの膨張は拘束されて膨張が抑えられた分、膨張する圧力はより増大し、ソイルセメントは膨張圧力をかけたまま、掘削孔の孔壁地盤と強固に一体化する。本発明は、従来技術と比べて先端支持力や周面摩擦力及び引抜抵抗力が増大する効果を有する。
発泡剤を添加したセメントミルク又はモルタルの膨張率が3%未満の場合には、掘削孔内のソイルセメントと周面地盤や既製杭との密着力が弱くなる。
発泡剤を添加したセメントミルク又はモルタルの膨張率が16%より大きい場合には、掘削孔内のソイルセメントと周面地盤や既製杭との密着力が良いものの圧縮強度が低下してしまう。
このようにして、掘削深度が深く、且つ高水圧下の掘削孔内のセメントミルク又はモルタルの膨張率を3%から16%で設定することで、掘削土壌と攪拌混合による膨張するソイルセメントの膨張率を1%から8%で生起することができるので、根固め部の膨張するソイルセメントは掘削孔の孔壁地盤にソイルセメントの膨張する圧力をかけつつ逆に孔壁地盤からは反力を受けるので、膨張するソイルセメントは膨張圧力をかけたまま掘削孔の孔壁地盤と強固に一体化する効果を有する。
アルミニウム粉末を添加したセメントミルクの膨張率が、セメント質量に対しアルミニウム粉末の添加量が0.002%未満の場合では、セメントミルクの膨張率が3%未満となり、生成するソイルセメントの膨張率が1%未満となり、膨張するソイルセメントが掘削孔の壁面に膨張圧力を充分に与えることができない。
また、セメント質量に対しアルミニウム粉末の添加率が0.4%を越える場合では、セメントミルクの膨張率が16%より大きくなり、生成するソイルセメントの膨張率は8%より大きくなり、周面地盤との密着力が高まるものの、一方で強度低下が大きくなってしまう、そこで強度を上げるためにはセメント量を多くする必要があり、材料コストが上昇して経済性が悪くなる。
セメント質量に対してアルミニウム粉末を添加したモルタルの膨張率が、0.007%未満ではモルタルの膨張率が3%未満となり、生成するソイルセメントの膨張率が1%未満となり、膨張するソイルセメントが掘削孔の壁面に膨張圧力を充分に与えることができない。
また、セメント質量に対してアルミニウム粉末の添加率が0.8%を越える場合では、モルタルの膨張率が16%より大きくなり、生成するソイルセメントの膨張率は8%より大きくなり、周面地盤との密着力が高まるものの、一方で強度低下が大きくなってしまう、そこで強度を上げるためにはセメント量を多くする必要があり、材料コストが上昇して経済性が悪くなる。
また、本既製杭埋込み工法は、掘削機の掘削ビット先端より掘削液を噴射しつつ地中を所定の深度まで略垂直方向へ掘削し、掘削孔内に泥土化した掘削土を残存させる工程と、
膨張作用を有する発泡剤が添加されたセメンミルク又はモルタルを前記掘削孔の下部にて掘削ビットの先端より注入して前記掘削土と攪拌混合しつつソイルセメントを生成し、掘削孔内に下層部であるソイルセメント層と、同ソイルセメント層上に重積された上層部である掘削土層との2層を形成する工程と、ソイルセメント層に至る位置まで掘削孔内に既製杭を挿入する工程と、前記掘削土層により前記ソイルセメント層を加圧した状態で同ソイルセメント層の浅部近傍の気泡の径を深部近傍の気泡の径よりも大径化させつつ硬化反応させることによりソイルセメント層を地中において逆テーパー形状に膨張させつつ硬化する工程と、を有する。
また、アルミニウム粉末の添加量は、掘削孔中の所定の深度での水深圧と比重に応じて算出する。
これにより、掘削孔の内壁面とソイルセメントとの境の緩みや隙間が膨張するソイルセメントで密に埋められ、既製杭の外周面とソイルセメントとの境の隙間が膨張するソイルセメントで密に埋められる。また、ソイルセメントと既製杭のとの付着力が高まる。且つ、掘削孔の孔壁地盤に膨張圧力をかけたままこれらを一体化することができ、既製杭の先端支持力等を高めた強固な既製杭の埋込みを構築できる効果を有する。また、掘削孔内でソイルセメントが大きく発泡膨張し硬化するため、従来技術の杭固定液を注入した場合に比べて先端支持力や周面摩擦力及び引抜抵抗力が増大する効果を有する。
このようにして、掘削深度が深く、且つ高水圧下の掘削孔内のセメントミルク又はモルタルの膨張率を3%から16%で設定することで、掘削土壌と攪拌混合による膨張するソイルセメントの膨張率を1%から8%で生起することができるので、根固め部の膨張するソイルセメントは掘削孔の孔壁地盤にソイルセメントの膨張する圧力をかけつつ逆に孔壁地盤からは反力を受けるので、膨張するソイルセメントは膨張圧力をかけたまま掘削孔の孔壁地盤と強固に一体化する効果を有する。
アルミニウム粉末を添加したセメントミルクの膨張率が、セメント質量に対しアルミニウム粉末の添加量が0.002%未満の場合では、セメントミルクの膨張率が3%未満となり、生成するソイルセメントの膨張率が1%未満となり、膨張するソイルセメントが掘削孔の壁面に膨張圧力を充分に与えることができない。
また、セメント質量に対しアルミニウム粉末の添加率が0.4%を越える場合では、セメントミルクの膨張率が16%より大きくなり、生成するソイルセメントの膨張率は8%より大きくなり、周面地盤との密着力が高まるものの、一方で強度低下が大きくなってしまう、そこで強度を上げるためにはセメント量を多くする必要があり、材料コストが上昇して経済性が悪くなる。
セメント質量に対してアルミニウム粉末を添加したモルタルの膨張率が、0.007%未満ではモルタルの膨張率が3%未満となり、生成するソイルセメントの膨張率が1%未満となり、膨張するソイルセメントが掘削孔の壁面に膨張圧力を充分に与えることができない。
また、セメント質量に対してアルミニウム粉末の添加率が0.8%を越える場合では、モルタルの膨張率が16%より大きくなり、生成するソイルセメントの膨張率は8%より大きくなり、周面地盤との密着力が高まるものの、一方で強度低下が大きくなってしまう、そこで強度を上げるためにはセメント量を多くする必要があり、材料コストが上昇して経済性が悪くなる。
Claims (6)
- 地中内に掘削した掘削孔にセメントミルク又はモルタルを注入して掘削土壌と攪拌混合することによりソイルセメントを生成し、掘削孔中のソイルセメント中に既製杭を挿入する既製杭埋込み工法であって、
セメントミルク又はモルタルには予め膨張作用を有する発泡剤を添加しておくことにより、掘削孔中の既製杭の基部周辺に形成したソイルセメントを膨張させ、ソイルセメントを逆テーパー形状に形成する或いは逆テーパー形状の膨張圧力を生起する
既製杭埋込み工法。 - 膨張作用を有する発泡剤としては、セメント組成物中における化学反応によりガスを発泡する少なくともアルミニウム粉末、亜鉛等の両性金属の粉末、炭素物質、過酸化物質、スルホニルヒドラジド化合物、アゾ化合物、ニトロソ化合物、ヒドラジン誘導体から選択した1種又は2種以上である
請求項1に記載の既製杭埋込み工法。 - セメントミルク又はモルタルの膨張率が3%から16%となるように前記発泡剤を添加した
請求項2に記載の既製杭埋込み工法。 - セメントミルクの膨張率が3%から16%となるように、前記発泡剤としてのアルミニウム粉末の添加量がセメント質量に対して0.002%から0.02%とする、又はモルタルの膨張率が3%から16%となるように、前記発泡剤としてのアルミニウム粉末の添加量がセメント質量に対して0.007%から0.04%とする
請求項3に記載の既製杭埋込み工法。 - 掘削孔の掘削深度が深い場合には、セメントミルクの膨張率が3%から16%となるように、前記発泡剤としてのアルミニウム粉末の添加量がセメント質量に対して0.002%から0.4%とする、又はモルタルの膨張率が3%から16%となるように、前記発泡剤としてのアルミニウム粉末の添加量がセメント質量に対して0.007%から0.8%とする
請求項3に記載の既製杭埋込み工法。 - 膨張するソイルセメントには繊維物質を含有する
請求項1から5の何れか1項に記載の既製杭埋込み工法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US15/739,281 US10480145B2 (en) | 2014-11-11 | 2015-07-27 | Method for burying precast pile |
PCT/JP2015/071283 WO2017010016A1 (ja) | 2014-11-11 | 2015-07-27 | 既製杭埋込み工法 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014228598 | 2014-11-11 | ||
JP2014228598 | 2014-11-11 | ||
JP2015108462 | 2015-05-28 | ||
JP2015108462 | 2015-05-28 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016136317A Division JP2016205129A (ja) | 2014-11-11 | 2016-07-08 | 既製杭埋込み工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6006381B1 JP6006381B1 (ja) | 2016-10-12 |
JP2016205111A true JP2016205111A (ja) | 2016-12-08 |
Family
ID=57123259
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015141220A Active JP6006381B1 (ja) | 2014-11-11 | 2015-07-15 | 既製杭埋込み工法 |
JP2016136317A Pending JP2016205129A (ja) | 2014-11-11 | 2016-07-08 | 既製杭埋込み工法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016136317A Pending JP2016205129A (ja) | 2014-11-11 | 2016-07-08 | 既製杭埋込み工法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10480145B2 (ja) |
JP (2) | JP6006381B1 (ja) |
WO (1) | WO2017010016A1 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019108720A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | 株式会社竹中工務店 | 杭体施工方法 |
CN110241816A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-09-17 | 常州工学院 | 一种含气土层灌注桩施工的沉管装置及其施工方法 |
CN110528519A (zh) * | 2019-08-05 | 2019-12-03 | 浙江二十冶建设有限公司 | 一种抛石填海新造陆地长螺旋引孔加锤击沉桩的施工方法 |
KR102419846B1 (ko) * | 2022-02-04 | 2022-07-12 | 성운건설 주식회사 | 토목섬유거푸집을 이용한 지하수 오염을 예방하는 말뚝시공방법 |
JP7333291B2 (ja) | 2020-06-03 | 2023-08-24 | 鹿島建設株式会社 | 基礎の根固め構造および基礎の根固め方法 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7171328B2 (ja) * | 2018-09-13 | 2022-11-15 | 大成建設株式会社 | 場所打ち拡径杭の構築方法 |
CN110397047A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-11-01 | 湖南工业大学 | 边坡防护桩及其边坡监测与防护系统 |
JP2021067163A (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-30 | 朝日精機株式会社 | 固定手段の固定装置 |
US11708678B2 (en) | 2019-12-18 | 2023-07-25 | Cyntech Anchors Ltd | Systems and methods for supporting a structure upon compressible soil |
CN111174755B (zh) * | 2020-01-09 | 2022-02-15 | 青岛市勘察测绘研究院 | 膨胀土地区平面高程测量控制点装置及安装方法 |
CN113774906A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-12-10 | 安徽省交通规划设计研究总院股份有限公司 | 一种扩引孔灌注充盈砂浆植入复合截面空心桩施工工艺 |
CN114482029A (zh) * | 2022-02-14 | 2022-05-13 | 安徽省交通规划设计研究总院股份有限公司 | 一种扩引孔植入式浆石固结根固扩体预制桩 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63277319A (ja) * | 1987-04-11 | 1988-11-15 | Oyo Chishitsu Kk | 壁状摩擦杭の打設方法 |
JPH0258634A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-27 | Showa Concrete Kogyo Kk | 基礎据付工法 |
JPH03115669A (ja) * | 1989-09-27 | 1991-05-16 | Chubu Chishitsu Shikenjo:Kk | 柱状体埋設工法およびそれに用いられる膨張・固化パッケージ |
JPH04185818A (ja) * | 1990-11-21 | 1992-07-02 | Ohbayashi Corp | 法面の補強土構造 |
JP2001355233A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-26 | East Japan Railway Co | 混合攪拌による場所打ち杭の造成方法 |
JP2003227133A (ja) * | 2002-02-01 | 2003-08-15 | Shimizu Corp | 基礎杭およびその構築方法 |
JP2003277738A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-10-02 | Nippon Koatsu Concrete Kk | 杭周固定液、及び地中杭の造成方法 |
JP2004316182A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Sootekku:Kk | 鋼線を用いた工法における鋼線の延焼防止法 |
Family Cites Families (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1900622A (en) * | 1930-10-18 | 1933-03-07 | Tada Renzo | Apparatus for forming concrete piles |
US2187318A (en) * | 1938-11-23 | 1940-01-16 | Gerald G Greulich | Concrete bearing pile |
US2187316A (en) * | 1938-11-23 | 1940-01-16 | Gerald G Greulich | Bearing pile construction |
US2434301A (en) * | 1941-07-03 | 1948-01-13 | Louis S Wertz | Process of increasing the strength of porous structures |
US3191390A (en) * | 1960-12-02 | 1965-06-29 | Bell Bottom Foundation Co | Method of preparing subsurface and forming concrete column therein |
US3423944A (en) * | 1967-08-28 | 1969-01-28 | Shell Oil Co | Method for forming end bearing concrete piles |
US3685302A (en) * | 1970-08-06 | 1972-08-22 | Raymond Int Inc | Method for forming expanded base piles for uplift loads |
US3875752A (en) * | 1970-12-14 | 1975-04-08 | Stanley Merjan | Piling |
US3913337A (en) * | 1972-03-17 | 1975-10-21 | Stanley Merjan | Piling |
US3751931A (en) * | 1972-03-17 | 1973-08-14 | S Merjan | Piling |
US3916635A (en) * | 1972-12-13 | 1975-11-04 | Horn Construction Co Inc | Piling and method of installation |
US3971227A (en) * | 1974-02-19 | 1976-07-27 | Raymond International Inc. | Installation of expanded base piles |
US4132082A (en) * | 1975-05-04 | 1979-01-02 | Stanley Merjan | Piling |
JPS5358105A (en) * | 1976-11-08 | 1978-05-25 | Nippon Concrete Ind Co Ltd | Method of generating supporting force for middle excavation system |
US4199277A (en) * | 1976-11-26 | 1980-04-22 | Stanley Merjan | Piling |
US4293242A (en) * | 1977-04-29 | 1981-10-06 | Stanley Merjan | Piles |
FR2601707B1 (fr) * | 1986-07-21 | 1989-12-22 | Frankignoul Pieux Armes | Procede d'ancrage d'un pieu prefabrique dans le sol et pieu pour l'execution de ce procede |
US4909675A (en) * | 1988-08-24 | 1990-03-20 | Osamu Taki | In situ reinforced structural diaphragm walls and methods of manufacturing |
JP2000080647A (ja) | 1998-09-03 | 2000-03-21 | Toyo Asano Found Co Ltd | 拡大球根の造成方法 |
JP4546313B2 (ja) | 2005-04-05 | 2010-09-15 | ジャパンパイル株式会社 | 杭周充填液 |
-
2015
- 2015-07-15 JP JP2015141220A patent/JP6006381B1/ja active Active
- 2015-07-27 WO PCT/JP2015/071283 patent/WO2017010016A1/ja active Application Filing
- 2015-07-27 US US15/739,281 patent/US10480145B2/en not_active Expired - Fee Related
-
2016
- 2016-07-08 JP JP2016136317A patent/JP2016205129A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63277319A (ja) * | 1987-04-11 | 1988-11-15 | Oyo Chishitsu Kk | 壁状摩擦杭の打設方法 |
JPH0258634A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-27 | Showa Concrete Kogyo Kk | 基礎据付工法 |
JPH03115669A (ja) * | 1989-09-27 | 1991-05-16 | Chubu Chishitsu Shikenjo:Kk | 柱状体埋設工法およびそれに用いられる膨張・固化パッケージ |
JPH04185818A (ja) * | 1990-11-21 | 1992-07-02 | Ohbayashi Corp | 法面の補強土構造 |
JP2001355233A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-26 | East Japan Railway Co | 混合攪拌による場所打ち杭の造成方法 |
JP2003227133A (ja) * | 2002-02-01 | 2003-08-15 | Shimizu Corp | 基礎杭およびその構築方法 |
JP2003277738A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-10-02 | Nippon Koatsu Concrete Kk | 杭周固定液、及び地中杭の造成方法 |
JP2004316182A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Sootekku:Kk | 鋼線を用いた工法における鋼線の延焼防止法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019108720A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | 株式会社竹中工務店 | 杭体施工方法 |
CN110241816A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-09-17 | 常州工学院 | 一种含气土层灌注桩施工的沉管装置及其施工方法 |
CN110528519A (zh) * | 2019-08-05 | 2019-12-03 | 浙江二十冶建设有限公司 | 一种抛石填海新造陆地长螺旋引孔加锤击沉桩的施工方法 |
JP7333291B2 (ja) | 2020-06-03 | 2023-08-24 | 鹿島建設株式会社 | 基礎の根固め構造および基礎の根固め方法 |
KR102419846B1 (ko) * | 2022-02-04 | 2022-07-12 | 성운건설 주식회사 | 토목섬유거푸집을 이용한 지하수 오염을 예방하는 말뚝시공방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6006381B1 (ja) | 2016-10-12 |
US20180216305A1 (en) | 2018-08-02 |
WO2017010016A1 (ja) | 2017-01-19 |
JP2016205129A (ja) | 2016-12-08 |
US10480145B2 (en) | 2019-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6006381B1 (ja) | 既製杭埋込み工法 | |
JP6139749B2 (ja) | 場所打ち杭工法 | |
CA2871595C (en) | Foamed cement compositions containing metal silicides usable in subterranean well operations | |
Warner | Practical handbook of grouting: soil, rock, and structures | |
JPWO2006129884A1 (ja) | 可塑状ゲル注入材および地盤強化方法 | |
CN105507340B (zh) | 一种山区桥梁桩基施工方法 | |
WO2005095300A1 (ja) | コンクリート組成物とその製造方法、粘性調整方法、及び、このコンクリート組成物を用いた場所打ちコンクリート杭の構築方法 | |
JP2015098699A (ja) | 遅延硬化型流動化処理土及び地下空洞の充填方法 | |
Lee et al. | Shear strength and interface friction characteristics of expandable foam grout | |
Shirlaw et al. | Recent experience in automatic tail void grouting with soft ground tunnel boring machines | |
KR101542078B1 (ko) | 친환경 흙막이벽 및 그 시공방법 | |
KR101066587B1 (ko) | 액상 초고점성 및 유동성 그라우트재를 이용한 속채움 구조체 시공 방법 | |
JP5809369B2 (ja) | 場所打ちコンクリート杭工法 | |
KR101235797B1 (ko) | 유동성과 재료분리 저항성을 갖는 경량성토재 | |
JP6757947B2 (ja) | 耐震補強工法 | |
KR20180037442A (ko) | 변단면 형상의 개량체를 지중에 형성하는 저하중 건축물용 지내력 기초 시공방법 | |
KR101067662B1 (ko) | 친환경 조강형 팽창성 그라우트 혼합재, 그라우트재 및 이를 이용한 지반보강 앵커공법 | |
JP5535581B2 (ja) | 既設マンホールの浮上沈下防止工法 | |
JP6014288B1 (ja) | 先端翼付き鋼管杭の回転工法 | |
JPH0452327A (ja) | 安定処理土および安定処理土を用いた工法 | |
Wan et al. | Research on the influence of clay shock on inert slurry in shield-tunneling construction | |
JP2004353310A (ja) | 多量の石炭灰を含む混練物による地盤改良工法 | |
JP2001354960A (ja) | 建設残土の利用方法 | |
JP2003277738A (ja) | 杭周固定液、及び地中杭の造成方法 | |
KR20110096626A (ko) | 액상 초고점성 및 유동성 그라우트재를 이용한 강관 속채움 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160711 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160908 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6006381 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |