JP2016204606A - 樹脂組成物、樹脂シート、樹脂硬化物および樹脂基板 - Google Patents
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Abstract
Description
1.樹脂組成物
1−1.構成
1−2.製造方法
1−3.作用および効果
2.樹脂シート
2−1.構成
2−2.製造方法
2−3.作用および効果
3.樹脂硬化物
3−1.構成
3−2.製造方法
3−3.作用および効果
4.樹脂基板
4−1.構成
4−2.製造方法
4−3.作用および効果
まず、本発明の一実施形態の樹脂組成物に関して説明する。
この樹脂組成物は、下記の式(1)で表されるエポキシ化合物と、硬化剤とを含んでいる。
エポキシ化合物は、式(1)から明らかなように、1つの分子の中に骨格として1,3,5−トリフェニルベンゼンを含むと共にその骨格に1つ以上のグリシジルエーテル基が導入された化合物のうちのいずれか1種類または2種類以上である。すなわち、エポキシ化合物では、1つの分子の中に骨格として1,3,5−トリフェニルベンゼンが含まれていると共に、その骨格に1つ以上のグリシジルエーテル基が導入されている。
硬化剤は、上記したように、エポキシ化合物と架橋反応することが可能な化合物(架橋化合物)のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。
この樹脂組成物は、上記したエポキシ化合物および硬化剤と共に、他の材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいてもよい。
この樹脂組成物は、例えば、以下の手順により製造される。
この樹脂組成物によれば、式(1)に示したエポキシ化合物と共に硬化剤を含んでいる。この場合には、上記したように、樹脂組成物が式(1)に示したエポキシ化合物を含んでいない場合と比較して、樹脂硬化物のガラス転移点が上昇すると共に、その樹脂硬化物の熱伝導率が高くなる。よって、優れた熱的特性を得ることができる。
次に、本発明の一実施形態の樹脂シートに関して説明する。以下では、既に説明した樹脂組成物を「本発明の樹脂組成物」という。
図1は、樹脂シート10の断面構成を表している。この樹脂シート10は、シート状に成形された樹脂組成物(樹脂組成物層1)であり、より具体的には、1つの樹脂組成物層1からなる単層体である。樹脂シート10の厚さなどは、特に限定されない。樹脂組成物層1の構成は、シート状に成形されていることを除き、本発明の樹脂組成物の構成と同様である。
樹脂シート10を製造する場合には、例えば、本発明の樹脂組成物の製造方法と同様の手順を用いる。
この樹脂シートによれば、上記した本発明の樹脂組成物を含んでいるので、その樹脂組成物と同様の理由により、優れた熱的特性を得ることができる。これ以外の作用および効果は、本発明の樹脂組成物と同様である。
次に、本発明の一実施形態の樹脂硬化物に関して説明する。
樹脂硬化物は、上記した樹脂組成物の硬化反応物を含んでおり、より具体的には、エポキシ化合物と硬化剤との硬化反応物を含んでいる。この硬化反応物では、エポキシ化合物と硬化剤とが架橋反応しているため、いわゆる架橋ネットワークが形成されている。
この樹脂硬化物を製造する場合には、樹脂組成物を加熱する。これにより、樹脂組成物が硬化反応するため、硬化反応物である樹脂硬化物が得られる。
この樹脂硬化物によれば、上記した本発明の樹脂組成物の硬化反応物を含んでいるので、その樹脂組成物と同様の理由により、優れた熱的特性を得ることができる。これ以外の作用および効果は、本発明の樹脂組成物と同様である。
次に、本発明の一実施形態の樹脂基板に関して説明する。以下では、既に説明した樹脂シートを「本発明の樹脂シート」、樹脂硬化物を「本発明の樹脂硬化物」とそれぞれ呼称する。
図4は、樹脂基板40の断面構成を表している。この樹脂基板40は、図1に示した樹脂シート10の硬化反応物である。すなわち、樹脂基板40は、樹脂組成物層1の硬化反応物(樹脂硬化物層3)であり、より具体的には、1つの樹脂硬化物層3からなる単層体である。
樹脂基板40を製造する場合には、樹脂シート10を加熱する。これにより、上記したように、樹脂組成物層1中において樹脂組成物の硬化反応が実質的に完了するため、図4に示したように、樹脂組成物層1の硬化反応物である樹脂硬化物層3が形成される。
この樹脂基板によれば、本発明の樹脂硬化物を含んでいるので、その樹脂硬化物と同様の理由により、優れた熱的特性を得ることができる。これ以外の作用および効果は、本発明の樹脂硬化物と同様である。
以下で説明する手順により、図5に示したように、複数の樹脂硬化物層3が積層された積層体からなる樹脂基板50を製造した。なお、以下で説明する含有量(質量部)は、固形分に換算した値である。
(λは熱伝導率(W/(m・K))、αは熱拡散率(m2 /s)、Cpは比熱(J/kg・K)、rは密度(kg/m3 )である。)
Claims (13)
- 前記R1〜R5のうちの少なくとも1つは、グリシジルエーテル基であり、
前記R6〜R10のうちの少なくとも1つは、グリシジルエーテル基であり、
前記R11〜R15のうちの少なくとも1つは、グリシジルエーテル基である、
請求項1記載の樹脂組成物。 - 前記R1〜R5のうちの1つは、グリシジルエーテル基であり、
前記R6〜R10のうちの1つは、グリシジルエーテル基であり、
前記R11〜R15のうちの1つは、グリシジルエーテル基である、
請求項1または請求項2に記載の樹脂組成物。 - 前記硬化剤は、水酸基(−OH)およびアミノ基(−NH2 )のうちの少なくとも一方を含む化合物、を含む、
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。 - 前記硬化剤は、メソゲン骨格を含む化合物、を含む、
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の樹脂組成物。 - 前記2以上の樹脂シートの硬化反応物は、積層されている、
請求項12記載の樹脂基板。
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