JP2012067205A - 高放熱絶縁樹脂シート及びその製造方法 - Google Patents
高放熱絶縁樹脂シート及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012067205A JP2012067205A JP2010213607A JP2010213607A JP2012067205A JP 2012067205 A JP2012067205 A JP 2012067205A JP 2010213607 A JP2010213607 A JP 2010213607A JP 2010213607 A JP2010213607 A JP 2010213607A JP 2012067205 A JP2012067205 A JP 2012067205A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- sheet
- high heat
- inorganic filler
- resin sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】 エポキシ樹脂、硬化剤、無機フィラを含み、上記エポキシ樹脂がオリゴマー化されており、エポキシ樹脂の全重量を基準としてモノマー単体を45〜80重量%、二量体を12〜30重量%、三量体を8〜25重量%の割合で含むことを特徴とする高放熱絶縁樹脂シートを作製する。
【選択図】 なし
Description
1.高放熱絶縁樹脂シート
本発明の高放熱絶縁樹脂シートは、エポキシ樹脂、硬化剤、無機フィラ、及び有機微粒子を含み、上記エポキシ樹脂が、オリゴマー化されたエポキシ樹脂を含むことを特徴とする。本発明の好ましい一実施形態において、エポキシ樹脂は、エポキシ樹脂の全重量を基準として、モノマー単体を45〜80重量%、オリゴマー化されたエポキシ樹脂として二量体を12〜30重量%及び三量体を8〜25重量%の割合で有することを特徴とする。このように、本発明によれば、特定量の二量体及び三量体を含むようにオリゴマー化されたエポキシ樹脂をベース樹脂として使用することによって、無機フィラを高充填した場合に従来みられる可とう性、屈曲性、接着性、及び絶縁性の低下を改善することが可能となる。その理由は、理論によって拘束するものではないが、本願発明者らは、特定量の二量体及び三量体を含むようにエポキシ樹脂をオリゴマー化することによって、エポキシ樹脂の再結晶化が抑制され、その結果、無機フィラの高充填下においても高い可とう性や加工性を発現させることができるようになると考えている。
高放熱絶縁樹脂シートが高放熱を実現するためには、エポキシ樹脂自身の熱伝導率が高いことが好ましい。このような観点から、特に限定するものではないが、メソゲン骨格を有し硬化後にドメインを形成するエポキシ樹脂は、硬化反応時にドメインを形成し、高熱伝導率を有するようになるためより好ましい。なかでも、形成されるドメインの大きさが400nm以上の直径を持つようなエポキシ樹脂は、高熱伝導率化の観点から更に好ましい。このようなエポキシ樹脂は、例えば、特許文献6〜8で開示されている。その中でも、好ましいエポキシ樹脂として、1−(3−メチル−4−オキシラニルメトキシフェニル)−4−(4−オキシラニルメトキシフェニル)−1−シクロヘキセンが挙げられる。また、別の例として、本発明の一実施形態では、2−メチル−1,4−(4−オキシラニルメトキシフェニレン)−ジベンゾエート、4,4’−ジ−(4−オキシラニルメチル安息香酸)−ビフェニル、YL−6121H(三菱化学株式会社製、商品名)、TCX−6(日本化薬株式会社製、商品名)を使用してもよい。
本発明では、エポキシ樹脂の硬化剤として、アミン系硬化剤またはフェノールノボラック系硬化剤を用いることが好ましい。これらの硬化剤は、必要に応じて2種類以上組み合わせて用いることができる。
熱伝導率向上に有効な無機フィラとしては、高い熱伝導率を有するものであれば特に限定はされないが、アルミナや水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、二酸化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウムなどといった高い熱伝導率を有する無機物を使用することが好ましい。単体の熱伝導率に注視して無機フィラを選定すると、アルミナが好ましく、アルミナよりも高い熱伝導率を有する窒化ホウ素がより好ましく、上記二種の無機フィラよりも高い熱伝導率を有する窒化アルミニウムがさらに好ましい。
本発明では、シートを構成する成分として、上述のエポキシ樹脂、硬化剤及び無機フィラに加えて、必要に応じて有機微粒子を使用してもよい。有機微粒子の一例として、カップリング剤等の微粒の添加剤が挙げられる。例えば、カップリング剤を添加した場合、無機フィラと樹脂との濡れ性を向上させることができる。カップリング剤としては、シランカップリング剤が好ましく、エポキシ樹脂と反応する官能基を有するシランカップリング剤であるとより好ましい。例として、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン,3−メルカプトトリエトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシランなどが挙げられる。また、SC−6000KS2(日立化成コーテットサンド株式会社製、商品名)に代表されるシランカップリング剤オリゴマーを用いてもよい。本発明では、上述の各種カップリング剤を、必要に応じて二種類以上組み合わせて用いることができる。
本発明による高放熱絶縁樹脂シートは、エポキシ樹脂、硬化剤、無機フィラ、及び有機微粒子を含み、上記エポキシ樹脂がオリゴマー化されており、エポキシ樹脂の全重量を基準として、モノマー単体を45〜80重量%、二量体を12〜30重量%、三量体を8〜25重量%の割合で有することを特徴とする。したがって、エポキシ樹脂がオリゴマー化し、所定の割合で二量体及び三量体を有するようになる如何なる方法を適用してもよい。例えば、オリゴマー化を実施する際の温度及び硬化時間、エポキシ樹脂と硬化剤との配合量を調整することによって、所望の樹脂シートを形成することができる。別の方法として、二量体及び三量体を別個に合成し、それらを混合することで調整してもよい。
ワニスは、先に説明したエポキシ樹脂、硬化剤、無機フィラ、必要であれば触媒及び有機微粒子といった各種成分の所定量を、溶媒中で混合し溶解することによって調製することができる。ワニスの配合及び混合は、15〜35℃の温度範囲で実施することが好ましい。溶媒に対するエポキシ樹脂の溶解度や、溶媒の気化を考慮すると、20〜30℃の温度範囲内で実施することが更に好ましい。また、高すぎる環境湿度は、ワニスの系内に水分が混入し、エポキシ樹脂と硬化剤との硬化不良を引き起こす可能性があるため望ましくない。環境湿度は、40〜60%の範囲内であることが好ましい。
シートの成形は、特に限定されず、塗工などの当技術分野で周知の方法を使用して実施することができる。次いで、シート状にした成形したワニスの加熱乾燥を経て、シートを得ることができる。上記加熱乾燥における乾燥温度は80℃から120℃の範囲であると好ましい。本発明によれば、シートの成形において、溶媒除去工程時の加熱乾燥によって、エポキシ樹脂とアミンもしくはフェノールノボラックといった硬化剤との間で一部架橋反応を起こし、特定量の二量体及び三量体を含むようにエポキシ樹脂をオリゴマー化させることができる。これにより、エポキシ樹脂の再結晶化が抑制され、無機フィラの高充填下においても高い可とう性や加工性を発現させることができる。このように、シートを成形する際の加熱工程によって、エポキシ樹脂のオリゴマー化を促進してもよい。このような方法によれば、少ない工程で本発明の樹脂シートを作製することが可能となる。より具体的には、オリゴマー化のためのプレポリマ反応を促進する目的からすると、乾燥温度は90℃以上とすることがより好ましい。一方、プレポリマ反応が過度に促進されるとシートの接着性が劣る傾向があるため、乾燥温度は110℃以下とすることがより好ましい。このような観点から、乾燥温度は、95℃〜105℃の範囲内とすることが更に好ましい。乾燥時間は、20〜40分の範囲が好ましい。オリゴマー化のためのプレポリマ反応を促進する目的からすると、乾燥時間は25分以上とすることがより好ましい。一方、プレポリマ反応が進みすぎると四量体以上の成分が生成し、シートの接着性が極端に劣る傾向があるため、乾燥時間は35分以下とすることがより好ましい。
本発明では、上述のようにエポキシ樹脂をオリゴマー化して得たシートを、さらに平坦化プレス処理することによって、所望とするシートを得ることができる。平坦化プレス処理は、シート表面の凹凸を無くすことを目的として実施されるものである。エポキシ樹脂が硬化反応を起こさず、オリゴマー含有率を変化させない時間内で、エポキシ樹脂の融点以上の温度条件下で、溶融、流動させながらシートをプレスすることによって平坦化を行う。そのことにより、シートと被着体との接着時に界面に発生する空隙を減らすことが可能となり、接着性及び絶縁性を向上し、また熱抵抗を低減することができる。また、保護フィルムとして用いているPETフィルムからの剥離を容易にすることができる。平坦化プレス処理には、当技術分野で周知の方法を適用することができる。例えば、平坦化プレス処理は、熱板を備えた油圧プレスでシートを上下方向からプレスする方法や、ラミネータ処理を行う方法によって実施することができる。
(実施例1)
(1)ワニス配合
無機フィラとして、アルミナ(住友化学製:スミコランダム)の粒径10μm〜100μmを300重量部、粒径1〜10μmを100重量部、粒径0.1〜1μmを50重量部、カップリング剤(信越化学製:KBM−403)0.48重量部、溶媒(シクロヘキサノン/メチルエチルケトン=3/1)65重量部を500mLポリビンに計りとり、タッチミキサーで全体が一様に湿潤するまで攪拌した。その後、1−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−シクロヘキセンとエピクロルヒドリンから合成されたエポキシ樹脂である(1−(3−メチル−4−オキシラニルメトキシフェニル)−4−(4−オキシラニルメトキシフェニル)−1−シクロヘキセン40重量部とアミン硬化剤(サンケミカル製:1,5−ジアミノナフタレン)4重量部、および球石としてアルミナボール600重量部を投入し、再度タッチミキサーを用いて5分間混合した。その後、ビックロータ(AS−ONE製:BR−2)上に置き、室温20℃で40時間攪拌した。
(2)シート作製
バーコータ(テスター産業製:PI−1210)を用いて、上記ワニスをPETフィルム上に秒速30mの速度で塗布した。ワニス塗布後、15分間にわたって室温雰囲気下で放置(風乾)した後、100℃の箱型乾燥機(espec製の商品名「SPH(H)−201」)にて30分間乾燥した。その後、油圧プレスを用い、上/下の熱板温度150℃/80℃、圧力1MPaで、1分間にわたって熱プレスすることによって、高放熱絶縁樹脂シートを作製した。
溶媒をシクロヘキサノン/メチルエチルケトンの混合系からN,N’−ジメチルアセトアミド/メチルエチルケトン(=1/3の割合)に変更した以外は、全て実施例1と同様にして、高放熱絶縁樹脂シートを作製した。
溶媒をシクロヘキサノン/メチルエチルケトンの混合系からN−メチルピロリドン/メチルエチルケトン(=1/3の割合)に変更した以外は、全て実施例1と同様にして、高放熱絶縁樹脂シートを作製した。
硬化剤を1,5−ジアミノナフタレン4重量部からフェノールノボラック(日立化成製「A−4」)11重量部に変更し、さらに硬化触媒としてトリフェニルホスフィン0.4重量部を追加した以外は、全て実施例1と同様にして、高放熱絶縁樹脂シートを作製した。
エポキシ樹脂を1−(3−メチル−4−オキシラニルメトキシフェニル)−4−(4−オキシラニルメトキシフェニル)−1−シクロヘキセンから2−メチル−1,4−(4−オキシラニルメトキシフェニレン)−ジベンゾエートに変更した以外は、全て実施例1と同様にして、高放熱絶縁樹脂シートを作製した。
エポキシ樹脂を1−(3−メチル−4−オキシラニルメトキシフェニル)−4−(4−オキシラニルメトキシフェニル)−1−シクロヘキセンからYL−6121H(三菱化学株式会社製、商品名)に変更した以外は、全て実施例1と同様にして、高放熱絶縁樹脂シートを作製した。
加熱乾燥工程の条件を100℃、30分間の条件から、60℃、30分間の条件に変更した以外は、全て実施例1と同様にして、高放熱絶縁樹脂シートを作製した。
加熱乾燥工程の条件を100℃、30分間の条件から、100℃、15分間の条件に変更した以外は、全て実施例1と同様にして、高放熱絶縁樹脂シートを作製した。
溶媒をシクロヘキサノン/メチルエチルケトンの混合系からテトラヒドロフランに変更した以外は、全て実施例1と同様にして、高放熱絶縁樹脂シートを作製した。
先に実施例1〜6及び比較例1〜3で得た高放熱絶縁樹脂シートについて、オリゴマー構成ユニット数、可とう性、再結晶成分の残量、接着面積、及び熱伝導率を、以下の方法に従って評価した。評価結果を表1示す。
各実施例及び比較例で作製した高放熱絶縁樹脂シートを1cm×1cm角に切り出し、THF2mLに溶解した。目視にてフィラ以外の固形分が全てTHFに溶解したことを確認した後、約5分静置してフィラを沈殿させた。このようにして得た溶液の上澄みを孔径0.4μmのフィルターでろ過した後、重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)をゲルパーミエーションクロマトグラフィー法(GPC)により標準ポリスチレンによる検量線を用いて測定した。GPCとしてポンプ(株式会社日立製作所製L−6200型)、カラム(TSKgel−G5000HXLおよびTSKgel−G2000HXL、いずれも東ソー株式会社製商品名)、検出器(株式会社日立製作所製L−3300RI型)を用い、テトラヒドロフランを溶離液として温度30℃、流量1.0ml/minの条件で測定した。その分子量及び積分値から構成ユニット数とその割合を求めた。
各実施例及び比較例で作製した高放熱絶縁樹脂シートを、5.0cm×7.0cmに切り出した。次に、図1及び図2に示すように、切り出したシート3を、その長手方向にみて端部から2.0cmまでの領域(5.0cm×2.0cm)が固定台1上に位置するように固定具2で固定し、残りの5.0cmの領域(5.0cm×2.0cm)を重力がかかった状態に垂らし、固定台1の上面からシート3の最下面までの距離(図2の参照符号4)をL字定規で計測した。計測した長さを可とう性として評価した。
各実施例及び比較例で作製した高放熱絶縁樹脂シートを、DSC(Perkin Elmer製:DSC7)にて測定し、70〜100℃の範囲に発現する液晶構造相転移に由来するピークの有無を評価した。後記の表1では、10℃/minの昇温条件で測定を行い、結晶から液晶への相転移ピークが観測されないサンプルを「○」、観測されたサンプルを「×」とした。
各実施例及び比較例で作製した高放熱絶縁樹脂シートを、10cm×10cmに切り出し、80μm厚の銅箔に挟み、150℃に設定した真空プレスで5分間圧着した。その後、140℃で2時間、160℃で2時間、190℃で2時間の3段階で硬化を行い、シート硬化物を得た。この硬化物を過硫酸ナトリウム20%水溶液に浸してエッチングを行い、銅箔を除去した後に、シート表面の酸化による変色の度合いを接着面積として評価した。後記する表1では、95%以上の接着面積を有するサンプルを「○」、それ以下の接着面積のものを「×」とした。
上記接着面積の評価で使用したシート硬化物を、1cm×1cmに切り出し、両面をグラファイトスプレーで黒化処理し,厚さ方向の熱拡散率を測定した。レーザーフラッシュ法(Netzsch製:LFA447/2)にて熱拡散率を測定した。測定はXe−flash法(装置:LFA447 nanoflash,NETZSCH社製)にて行った。パルス光照射は、パルス幅0.1(ms)、印加電圧 236Vの条件で行った。測定は雰囲気温度25 ℃ ± 1℃で行った。次いで、式(1)を用いて比熱,密度を熱拡散率に乗算することによって,熱伝導率の値を得た。
λ = α・Cp・ρ ・・・式(1)
式(I)中、λは熱伝導率(W/mK)、αは熱拡散率(m2/s)、Cpは比熱(J /kg・K)、ρは密度(d:g/cm3)をそれぞれ示す。
これに対して、比較例1〜3の高放熱絶縁樹脂シートでは、可とう性、接着性及び熱伝導率といった特性について同時に満足できる結果を得ることはできなかった。このような結果から、加熱乾燥時の条件を適切に調整することによって、エポキシ樹脂のオリゴマー化が最適化され、樹脂シートにおける可とう性の改善が可能になることが分かる。
また、実施例1〜6の結果から分かるように、本発明による高放熱絶縁樹脂シートは、可とう性、接着性及び熱伝導率に優れることに加えて、結晶性に優れており加工性も向上するため、本発明によればシートを生産性よく製造することも可能である。
2 固定具
3 高放熱絶縁樹脂シート
4 可とう性長さ
Claims (8)
- エポキシ樹脂、無機フィラ、硬化剤を含み、前記エポキシ樹脂がオリゴマー化されたエポキシ樹脂を含む、高放熱絶縁樹脂シート。
- 前記エポキシ樹脂が、該エポキシ樹脂の全重量を基準として、モノマー単体を45〜80重量%、オリゴマー化されたエポキシ樹脂として二量体を12〜30重量%及び三量体を8〜25重量%の割合で含む、請求項1に記載の高放熱絶縁樹脂シート。
- 前記硬化剤が、アミン又はフェノールノボラックである、請求項1又は2に記載の高放熱絶縁樹脂シート。
- 前記エポキシ樹脂が、基本骨格にメソゲン骨格を有し、硬化時に400nm以上のドメインを形成するエポキシ樹脂である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の高放熱絶縁樹脂シート。
- 前記無機フィラが、無機フィラの全体積を基準として、粒径10μm〜100μmの無機フィラを60〜80体積%、粒径1〜10μmの無機フィラを12〜24体積%、粒径0.1〜1μmの無機フィラを10〜12体積%の割合で含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の高放熱絶縁樹脂シート。
- 硬化後に5W/mK以上の熱伝導率を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の高放熱絶縁樹脂シート。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の高放熱絶縁樹脂シートを用いた硬化物。
- エポキシ樹脂、硬化剤、無機フィラ、及び溶媒を含むワニスをシート状に成形し、加熱乾燥によって前記溶媒を除去してシートを得る工程と、
前記シートを平坦化プレス処理する工程と
を有する高放熱絶縁樹脂シートの製造方法であり、
前記加熱乾燥が、80〜120℃の温度で、20〜40分間にわたって実施される、高放熱絶縁樹脂シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010213607A JP2012067205A (ja) | 2010-09-24 | 2010-09-24 | 高放熱絶縁樹脂シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010213607A JP2012067205A (ja) | 2010-09-24 | 2010-09-24 | 高放熱絶縁樹脂シート及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012067205A true JP2012067205A (ja) | 2012-04-05 |
Family
ID=46164849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010213607A Pending JP2012067205A (ja) | 2010-09-24 | 2010-09-24 | 高放熱絶縁樹脂シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012067205A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140139798A (ko) * | 2013-05-28 | 2014-12-08 | 엘지이노텍 주식회사 | 에폭시 수지 조성물 및 이를 이용한 절연층을 포함하는 인쇄 회로 기판 |
JP2016113540A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 日立化成株式会社 | エポキシ樹脂組成物、樹脂シート、半硬化エポキシ樹脂組成物、硬化エポキシ樹脂組成物及び金属基板 |
CN106065243A (zh) * | 2015-04-24 | 2016-11-02 | 日东电工株式会社 | 密封用树脂片及电子器件装置 |
JP2017141146A (ja) * | 2016-02-05 | 2017-08-17 | 一般財団法人ファインセラミックスセンター | 焼結方法及び焼結物の製造方法 |
JP2018162366A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | 日立化成株式会社 | エポキシ樹脂組成物、樹脂シート、bステージシート、cステージシート、硬化物、樹脂付金属箔及び金属基板 |
JPWO2017145410A1 (ja) * | 2016-02-25 | 2018-12-20 | 日立化成株式会社 | エポキシ樹脂組成物、半硬化エポキシ樹脂組成物、硬化エポキシ樹脂組成物、成形物及び成形硬化物 |
US11027454B2 (en) | 2016-02-05 | 2021-06-08 | Japan Fine Ceramics Center | Method for producing ceramic sintered body, and method and device for producing ceramic molded body |
WO2022255226A1 (ja) * | 2021-06-04 | 2022-12-08 | 住友化学株式会社 | アルミナ粒子およびそれを用いた樹脂組成物 |
JP7330404B1 (ja) * | 2022-06-22 | 2023-08-21 | 三菱電機株式会社 | 熱伝導性樹脂組成物、熱伝導性シートおよびその製造方法、熱伝導性硬化物およびその製造方法、パワーモジュール、ならびに、モータのステータ |
WO2024029464A1 (ja) * | 2022-08-04 | 2024-02-08 | 住友化学株式会社 | アルミナ粉末、樹脂組成物、およびアルミナ粉末の製造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002094905A1 (fr) * | 2001-05-18 | 2002-11-28 | Hitachi, Ltd. | Produit durci de resine thermodurcissable |
JP2008013759A (ja) * | 2006-06-07 | 2008-01-24 | Sumitomo Chemical Co Ltd | エポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂硬化物 |
JP2009164093A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-23 | Sekisui Chem Co Ltd | 絶縁シート及び積層構造体 |
JP2009227947A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Mitsubishi Electric Corp | 熱伝導性樹脂組成物、熱伝導性樹脂シート及びパワーモジュール |
JP2010070653A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 絶縁シート及び積層構造体 |
-
2010
- 2010-09-24 JP JP2010213607A patent/JP2012067205A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002094905A1 (fr) * | 2001-05-18 | 2002-11-28 | Hitachi, Ltd. | Produit durci de resine thermodurcissable |
JP2008013759A (ja) * | 2006-06-07 | 2008-01-24 | Sumitomo Chemical Co Ltd | エポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂硬化物 |
JP2009164093A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-23 | Sekisui Chem Co Ltd | 絶縁シート及び積層構造体 |
JP2009227947A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Mitsubishi Electric Corp | 熱伝導性樹脂組成物、熱伝導性樹脂シート及びパワーモジュール |
JP2010070653A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 絶縁シート及び積層構造体 |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102022430B1 (ko) | 2013-05-28 | 2019-09-18 | 엘지이노텍 주식회사 | 에폭시 수지 조성물 및 이를 이용한 절연층을 포함하는 인쇄 회로 기판 |
KR20140139798A (ko) * | 2013-05-28 | 2014-12-08 | 엘지이노텍 주식회사 | 에폭시 수지 조성물 및 이를 이용한 절연층을 포함하는 인쇄 회로 기판 |
JP2016113540A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 日立化成株式会社 | エポキシ樹脂組成物、樹脂シート、半硬化エポキシ樹脂組成物、硬化エポキシ樹脂組成物及び金属基板 |
CN106065243A (zh) * | 2015-04-24 | 2016-11-02 | 日东电工株式会社 | 密封用树脂片及电子器件装置 |
JP2016204545A (ja) * | 2015-04-24 | 2016-12-08 | 日東電工株式会社 | 封止用樹脂シート、及び、電子デバイス装置 |
US11027454B2 (en) | 2016-02-05 | 2021-06-08 | Japan Fine Ceramics Center | Method for producing ceramic sintered body, and method and device for producing ceramic molded body |
JP2017141146A (ja) * | 2016-02-05 | 2017-08-17 | 一般財団法人ファインセラミックスセンター | 焼結方法及び焼結物の製造方法 |
US11724415B2 (en) | 2016-02-05 | 2023-08-15 | Japan Fine Ceramics Center | Method for producing ceramic sintered body, and method and device for producing ceramic molded body |
JPWO2017145410A1 (ja) * | 2016-02-25 | 2018-12-20 | 日立化成株式会社 | エポキシ樹脂組成物、半硬化エポキシ樹脂組成物、硬化エポキシ樹脂組成物、成形物及び成形硬化物 |
US10662279B2 (en) | 2016-02-25 | 2020-05-26 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Epoxy resin composition, semi-cured epoxy resin composition, cured epoxy resin composition, molded article, and cured molded article |
JP2018162366A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | 日立化成株式会社 | エポキシ樹脂組成物、樹脂シート、bステージシート、cステージシート、硬化物、樹脂付金属箔及び金属基板 |
WO2022255226A1 (ja) * | 2021-06-04 | 2022-12-08 | 住友化学株式会社 | アルミナ粒子およびそれを用いた樹脂組成物 |
JP7330404B1 (ja) * | 2022-06-22 | 2023-08-21 | 三菱電機株式会社 | 熱伝導性樹脂組成物、熱伝導性シートおよびその製造方法、熱伝導性硬化物およびその製造方法、パワーモジュール、ならびに、モータのステータ |
WO2023248380A1 (ja) * | 2022-06-22 | 2023-12-28 | 三菱電機株式会社 | 熱伝導性樹脂組成物、熱伝導性シートおよびその製造方法、熱伝導性硬化物およびその製造方法、パワーモジュール、ならびに、モータのステータ |
WO2024029464A1 (ja) * | 2022-08-04 | 2024-02-08 | 住友化学株式会社 | アルミナ粉末、樹脂組成物、およびアルミナ粉末の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2012067205A (ja) | 高放熱絶縁樹脂シート及びその製造方法 | |
JP7201029B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物、樹脂シート、プリプレグ、樹脂付金属箔、金属基板、及びパワー半導体装置 | |
JP6304419B2 (ja) | 樹脂組成物、並びにそれを用いた樹脂シート、プリプレグ、積層板、金属基板、プリント配線板及びパワー半導体装置 | |
TWI609942B (zh) | 一種具有高頻特性的接著劑組合物及其用途 | |
JP5761639B2 (ja) | 接着剤樹脂組成物、その硬化物、及び接着剤フィルム | |
CN103827221B (zh) | 树脂组合物、树脂片、树脂片固化物、带有树脂的金属箔以及散热构件 | |
JP5928477B2 (ja) | 樹脂組成物、並びにそれを用いた樹脂シート、プリプレグ、積層板、金属基板及びプリント配線板 | |
JP5392178B2 (ja) | 高熱伝導性複合粒子及びそれを用いた放熱材料 | |
JP6902193B2 (ja) | 放熱部材用組成物、放熱部材、電子機器、放熱部材の製造方法 | |
JP6452243B2 (ja) | ポリイミド樹脂組成物、及びそれを用いた接着フィルム | |
TW200404088A (en) | Resin composition with excellent dielectric characteristics, process for producing resin composition, varnish prepared from the same, process for producing the same, prepreg made with these, and metal-clad laminate | |
JP3966279B2 (ja) | 低熱膨張性の熱硬化性樹脂組成物および樹脂フィルム | |
JP6594799B2 (ja) | 熱伝導性接着剤組成物、熱伝導性接着剤シートおよび積層体の製造方法 | |
JP2010248349A (ja) | 熱伝導性接着剤 | |
CN103059787B (zh) | 导热性粘合剂组合物、使用该组合物的粘合用片材以及导热性切割芯片贴膜 | |
JP5888584B2 (ja) | 樹脂組成物、樹脂シート、プリプレグシート、樹脂硬化物シート、構造体、および動力用又は光源用半導体デバイス | |
JP2016138194A (ja) | 樹脂組成物、樹脂シート及び樹脂シート硬化物 | |
JP2017057340A (ja) | ポリイミド樹脂組成物、及びそれを用いた接着フィルム | |
JP6183685B2 (ja) | 熱伝導性耐熱絶縁材充填コイル、その製造方法、モータ、及びトランス | |
JP6785125B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物、硬化物、半導体素子、樹脂シート、プリプレグ及び炭素繊維強化複合材料 | |
JP6834948B2 (ja) | 樹脂組成物、樹脂シート、樹脂硬化物および樹脂基板 | |
JP6168005B2 (ja) | 電装部品 | |
JP5768529B2 (ja) | 三次元積層型半導体装置用の層間充填材組成物及びその塗布液 | |
JP2020204029A (ja) | フェノキシ樹脂組成物および樹脂材料 | |
JP2017045934A (ja) | 接着フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20130426 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130812 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140304 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140415 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140930 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141121 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150428 |