JP2016202830A - 内視鏡先端部および内視鏡 - Google Patents

内視鏡先端部および内視鏡 Download PDF

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Seiji Sakai
誠二 酒井
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Abstract

【課題】光学フレア、視野内ケラレなどが発生しないようにするための観察窓の外周部に封止用の接着剤を塗布する十分な領域を確保することで、組立性が向上する内視鏡先端部を提供する。【解決手段】内視鏡先端部21は、観察窓31を含む光学系と、光学像を映像信号へ変換する撮像素子と、光学系を保持する保持枠と、保持枠が嵌合される先端硬質部と、観察窓31が露出する孔部を備え、先端硬質部21を覆う先端カバー30と、観察窓31と先端カバー30との隙間を封止し、撮像素子の受光部の対辺方向に対応した位置に形成された薄膜層および薄膜層よりも厚く受光部の対角方向に対応した位置に形成された厚膜層を有する非透明な接着部36と、を具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、観察窓が設けられた内視鏡先端部および内視鏡に関する。
周知の如く、内視鏡は、生体の体内(体腔内)の観察、処置など、または工業用のプラント設備内の検査、修理などのため広く用いられている。
このような、内視鏡は、対物光学系が配設された撮像ユニット、照明光学系としての照明レンズ、処置具チャンネルとしての管路、送気送水用などの送気送水ノズルなどが先端部に設けられている。
例えば、特許文献1に開示されるように、従来の内視鏡は、撮像ユニットの鏡筒の先端部近傍と先端硬質部との隙間に、気密水密保持のために、例えばシリコーン系の接着剤層が設けられている。
そして、従来の内視鏡では、撮像ユニットの先端に設けられる観察窓としての先端レンズの外径範囲を全周にわたって黒色の接着剤(接着層)が塗布されて外周部が接着剤によって封止固定することで、光学フレアを防止する構成となっている。
特開2000−217776号公報
ところで、従来の内視鏡は、先端レンズの外周部を封止固定する黒色の接着剤の塗布量が少ないと、入射光が接着層を通過してしまい、内視鏡画像上にリング状の光学フレアとなって表示されていまい、診断上影響を及ぼしてしまう。
そのため、従来の内視鏡は、先端レンズの外周部を封止固定する黒色の接着剤の塗布量を多くして、光学フレアを回避する対策が施されている。
しかしながら、先端レンズの外周部を封止固定する黒色の接着剤の塗布量を多くすると、特に広角視野を有する内視鏡の場合、塗布した接着剤が視野内に写り込み、内視鏡画像に黒く表示されてしまい、画像上にケラレが発生してしまうという問題があった。
したがって、従来の内視鏡では、リング状の光学フレア、視野内ケラレなどが発生しないように、先端レンズの外周部を適量の接着剤で封止固定する組立時の作業が困難であり、組立性が悪く、作業者の熟練度が要求されるという課題があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光学フレア、視野内ケラレなどが発生しないようにするための観察窓の外周部に封止用の接着剤を塗布する十分な領域を確保することで、組立性が向上する内視鏡先端部および内視鏡を提供することを目的とする。
本発明における一態様の内視鏡先端部は、被写体の光学像の光を集束し、最先端に設けられる観察窓を含む光学系と、前記光学像を映像信号へ変換する撮像素子と、前記光学系を保持する保持枠と、前記保持枠が嵌合される先端硬質部と、前記観察窓が露出する孔部を備え、前記先端硬質部を覆う先端カバーと、前記観察窓と前記先端カバーとの隙間を封止し、前記撮像素子の受光部の対辺方向に対応した位置に形成された薄膜層および前記薄膜層よりも厚く前記受光部の対角方向に対応した位置に形成された厚膜層を有する非透明な接着部と、を具備する。
本発明における一態様の内視鏡は、被写体の光学像の光を集束し、最先端に設けられる観察窓を含む光学系と、前記光学像を映像信号へ変換する撮像素子と、前記光学系を保持する保持枠と、前記保持枠が嵌合される先端硬質部と、前記観察窓が露出する孔部を備え、前記先端硬質部を覆う先端カバーと、前記観察窓と前記先端カバーとの隙間を封止し、前記撮像素子の受光部の対辺方向に対応した位置に形成された薄膜層および前記薄膜層よりも厚く前記受光部の対角方向に対応した位置に形成された厚膜層を有する非透明な接着部と、を備えた内視鏡先端部と、前記内視鏡先端部を有する挿入部と、を具備する。
本発明によれば、光学フレア、視野内ケラレなどが発生しないようにするための観察窓の外周部に封止用の接着剤を塗布する十分な領域を確保することで、組立性が向上する内視鏡先端部および内視鏡を提供できる。
第1の実施の形態の内視鏡システムの構成を概略的に示した説明図 同、先端部の先端面を示す平面図 同、図2のIII−III線またはIII´−III´線に沿って切断した先端部の断面図 同、図2のIV−IV線に沿って切断した先端部の断面図 同、図2のV−V線に沿って切断した先端部の断面図 同、先端カバーと観察窓との間に形成された接着部を示す平面図 同、観察窓の周囲に形成される接着部とイメージセンサの位置関係を示す斜視図 第2の実施の形態の先端部の先端面を示す平面図 同、先端カバーと観察窓との間に形成された接着部を示す平面図 同、図8のX−X線またはX´−X´線に沿って切断した先端部の断面図
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。
なお、以下の説明において、実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(第1の実施の形態)
図1から図7は、本発明の第1の実施の形態に係り、内視鏡システムの構成を概略的に示した説明図、図2は先端部の先端面を示す平面図、図3は図2のIII−III線またはIII´−III´線に沿って切断した先端部の断面図、図4は図2のIV−IV線に沿って切断した先端部の断面図、図5は図2のV−V線に沿って切断した先端部の断面図、図6は先端カバーと観察窓との間に形成された接着部を示す平面図、図7は観察窓の周囲に形成される接着部とイメージセンサの位置関係を示す斜視図である。
図1に示す内視鏡システム1は、挿入機器としての内視鏡2と、光源装置5と、CCU(カメラコントロールユニット)であるビデオプロセッサ6と、モニタ7と、を有して主要部が構成さえている。
同図に示すように、挿入機器である内視鏡2は、観察対象部位へ挿入する細長の中空状長尺部材としての挿入部11と、この挿入部11の基端部に連設された操作部12と、この操作部12の側面より延設されたユニバーサルケーブル13と、このユニバーサルケーブル13の延出端部に設けられた光源コネクタ14と、この光源コネクタ14の側部から延出する電気ケーブル15と、この電気ケーブル15の延出端に配設された電気コネクタ16と、を有して構成されている。
なお、光源コネクタ14は、光源装置5に着脱自在に接続される。そして、電気コネクタ16は、ビデオプロセッサ6に着脱自在に接続される。
挿入部11は、先端側に内視鏡先端部としての先端部21を有し、この先端部21の後部に湾曲自在な可動部としての湾曲部22が連続されている。さらに、湾曲部22の後部に軟性の管状の部材より形成される長尺で可撓性を有する可撓管部23が連設されている。
操作部12は、操作把持部を構成する操作部本体20と、挿入部11の可撓管部23の基端側に接続される折れ止め部24と、この折れ止め部24の近傍に配設された挿入部11内の挿通チャンネルの開口部となる処置具挿通口25と、を有して構成されている。
操作部本体20には、挿入部11の湾曲部22を湾曲操作するための湾曲操作ノブ26が回動自在に配設されるとともに、各種内視鏡機能のスイッチ類28、29などが設けられている。
なお、湾曲操作ノブ26は、湾曲部22を上下方向に湾曲操作するためのUD湾曲操作ノブ26aと、湾曲部22を左右方向に湾曲操作するためのRL湾曲操作ノブ26bとを有し、これらが重畳配設されている。
また、各湾曲操作ノブ26a、26bの回動を停止/解除するときに操作する解除ノブ27がRL湾曲操作ノブ26bの中心部に設けられている。
光源装置5は、内視鏡2内に設けられた、ここでは図示しないライトガイドに、照明光を供給するものである。
即ち、本実施形態の内視鏡2のユニバーサルケーブル13、操作部12、および、挿入部11内には、図示しないライトガイドが配設されており、このライトガイドを介して、光源装置5は先端部21の後述の照明窓を構成する照明光学系まで照明光を供給する。この照明光は、照明光学系によって発散されて被検部位を照射する。
ビデオプロセッサ6は、内視鏡2が撮像した画像データを映像信号化して、モニタ7に表示させる。
さらに、ビデオプロセッサ6は、内視鏡2の操作部12に配設されたスイッチ類29の操作信号が入力され、これら信号に基づいて、光源装置5を制御したり、図示しないコンプレッサを駆動したり、または図示しない送水タンクにエアーを送ったりして、エアー、または送水タンク内の洗浄水である水、生理食塩水などを挿入部11の送気送水チャンネルを介して先端部21まで送気送水制御する装置も構成している。
なお、スイッチ類28は、送気送水の際に、ユーザにより操作される機械的スイッチである。
次に、図2を用いて、先端部21の先端面に配設される構成要素について簡単に説明する。
図2に示すように、先端部21の先端面には、先端カバー30が接着剤によって固着されている。この先端カバー30は、複数の孔部が形成されており、これらの孔部に後述する撮像ユニットの最先端に配置される観察窓としての先端レンズ31、ここでは2つの照明窓である照明レンズ32および主に先端レンズ31に向かって送気または送水するための洗浄ノズル33が配設されている。
なお、1つの孔部は、後述の処置具チャンネルのチャンネル開口部34を構成している。さらに、先端カバー30は、前方送気送水のための観察物洗浄口35を有している。
ここで、図3から図5を用いて、先端部21の内部構成について説明する。なお、湾曲部22を湾曲操作する詳細な構成は、周知であるため、それらの説明を省略する。
図3から図5に示すように、内視鏡先端部としての先端部21内には、ここでは硬質な金属から形成された先端部本体を構成する先端硬質部61が設けられている。
この先端硬質部61には、先端硬質部61の先端面を構成する上述した先端カバー30が設けられている。この先端カバー30は、先端硬質部61の先端面および先端外周部分を覆うように接着固定されている。
ここでは図示しないが、先端硬質部61に接続された最先端の湾曲駒の後方には、湾曲部22の内部に設けられる円環状の複数の湾曲駒が回動自在に連結されている。これら複数の湾曲駒の外周には、外皮としての湾曲ゴム63が被覆されている。
この湾曲ゴム63は、先端カバー30の基端から先端硬質部61の外周を被覆している。そして湾曲ゴム63の先端部分は、糸巻接着部63aによって先端硬質部61の外周部に固着されている。
先端部21内に設けられる先端硬質部61には、複数の挿通孔が形成されている。
先端硬質部61の複数の挿通孔には、洗浄ノズル33、金属性パイプの洗浄チューブ接続管42、金属性パイプである処置具チャンネル接続管44、撮像ユニット45、2つの照明レンズユニット50および2つのライトガイドバンドル保持管53が挿嵌されている。
撮像ユニット45は、図3に示すように、先端側に対物レンズユニット46を有している。対物レンズユニット46は、図2に示した先端レンズ31を含む光学系としての対物レンズ群47を有し、この対物レンズ群47を保持する対物レンズ保持枠48を有している。
撮像ユニット45は、対物レンズユニット46の対物レンズ保持枠48の先端部分が先端硬質部61の先端面から突出するように先端硬質部61の挿通孔に基端側から挿嵌されている。
そして、対物レンズユニット46の最先端に設けられた観察窓となる先端レンズ31は、外周部と先端カバー30との隙間を埋める後述する接着部36によって、気密水密封止されている。なお、接着部36の構成ついては、後に詳しく説明する。
撮像ユニット45は、CCD、CMOSなどを備えた、ここでは図示しないイメージセンサ(撮像素子)が配設されており、このイメージセンサが対物レンズユニット46の対物レンズ群47によって集光された撮影光を検出して光電変換により撮像信号を出力する。
この撮像信号は、図1に示した、挿入部11、操作部12、ユニバーサルケーブル13および光源コネクタ14の内部に挿通する撮像ケーブルを介して、電気コネクタ16が接続されるビデオプロセッサ6まで出力される。
そして、ビデオプロセッサ6は、撮像信号に基づき画像処理して、モニタ7に出力することで内視鏡画像がモニタ7に表示される。
洗浄ノズル33は、図4に示すように、先端カバー30が先端硬質部61に配設された後に、管状部33aが先端硬質部61の挿通孔の先端側から挿嵌されている。洗浄チューブ接続管42は、洗浄ノズル33に連通するように先端硬質部61の同じ孔部の基端側から挿嵌されている。
洗浄チューブ接続管42の基端部分には、柔軟な送気送水チューブ41が接続されている。この送気送水チューブ41は、図1に示した、挿入部11、操作部12およびユニバーサルケーブル13の内部に挿通しており、光源コネクタ14まで配設されている。
処置具チャンネル接続管44は、先端硬質部61の挿通孔の基端側から挿嵌されている。この処置具チャンネル接続管44の基端部分には、柔軟なチューブ体である処置具チャンネル43が接続されている。
この処置具チャンネル43は、挿入部11および操作部12の内部に挿通しており、操作部12の処置具挿通口25まで配設されている。
照明レンズユニット50は、図5に示すように、図2に示した照明レンズ32を含む複数の照明レンズから構成される照明レンズ群51を保持する照明レンズ保持枠52を有している。
照明レンズユニット50は、照明レンズ保持枠52の先端部分が先端硬質部61の先端面から突出するように先端硬質部61の挿通孔に先端側から挿嵌されている。
ライトガイドバンドル保持管53は、ライトガイドバンドル54の先端部分を収容しており、照明レンズユニット50が配設された先端硬質部61の同じ挿通孔の基端側から挿嵌されている。
ライトガイドバンドル保持管53の基端部分には、ライトガイドバンドル54を被覆する柔軟な保護シース55が接続されている。
なお、保護シース55に被覆されたライトガイドバンドル54は、図1に示した、挿入部11、操作部12およびユニバーサルケーブル13の内部に挿通して、光源コネクタ14まで配設されている。
このライトガイドバンドル54は、光源装置5からの照明光を伝送する。そして、照明光は、照明レンズユニット50を介して、被検体側へ照射される。
なお、観察物洗浄口35が開口部となる前方送水管路に関しては、周知な構成であるため、図示せず、その説明を省略する。
次に、先端カバー30に設けられる観察窓である先端レンズ31を気密水密封止する接着部36について、以下に詳しく説明する。
先端カバー30には、図6に示すように、観察窓である先端レンズ31の周囲に形成されて、先端レンズ31の外径範囲を全周にわたって、先端カバー30との気密水密保持のために封止する、ここでは黒色の非透明な接着剤が塗布形成された上述の接着部36が設けられている。この接着部36は、先端カバー30の先端レンズ31が配設される孔部37の形状に合わせて塗布形成されている。
詳述すると、先端カバー30の孔部37は、先端レンズ31の外周部に対して、紙面に向かって見た対角方向に、ここでは断面半円状の4つの凹部37aが形成され、これら4つの凹部37aの間に形成された紙面に向かって見た上下左右4方向に先端レンズ31の外周部に沿って円弧状に形成された4つの縁部37bが形成されている。
なお、4つの凹部37aの頂部から先端レンズ31の外周部までが先端レンズ31の中心に向かって所定の距離d1(図3および図6参照)で離間しており、4つの縁部37bから先端レンズ31の外周部までが先端レンズ31の中心に向かって所定の距離d1よりも短い所定の距離d2(図4から図6参照)で離間している(d1>d2)。
即ち、接着部36は、先端レンズ31の外周部と、先端カバー30に形成された孔部37の対角方向に設けられた4つの凹部37aおよび上下左右方向に設けられた4つの縁部37bとの間に形成される先端レンズ31の中心に向かって形成される所定の距離d1,d2の隙間を埋めるように塗布されて硬化処理される。
そのため、接着部36は、4つの凹部37aによって形成された空間を埋める凸部状の4つの厚膜層36aが対角方向の領域に形成され、4つの縁部37bを埋める厚膜層36aよりも薄い従来と同様な厚さの4つの薄膜層36bが上下左右方向の領域に形成され、先端カバー30と先端レンズ31とを気密水密保持する状態で封止している。
なお、上述した照明レンズ32、洗浄ノズル33、チャンネル開口部34および観察物洗浄口35は、先端部21が太径化しないように、先端レンズ31に対して、接着部36の厚膜層36aが形成されていない薄膜層36bの近傍側となる上下左右方向の位置に設けられている。
換言すると、内視鏡2は、先端硬質部61に設けられる照明レンズ32、洗浄ノズル33、チャンネル開口部34および観察物洗浄口35が先端レンズ31に対して、先端カバー30の孔部37に形成される4つの凹部37aの間となる縁部37bの近傍側に配置されたレイアウトとなっている。
これにより、照明レンズ32、洗浄ノズル33、チャンネル開口部34および観察物洗浄口35に関連した先端硬質部61に内蔵されている上述した各構成要素は、従来よりも先端硬質部61の外径方向に配置されることが防止できるため、先端部21を太径化することがない構成となっている。
さらに、接着部36は、図7に示すように、対角方向の領域に形成される4つの厚膜層36aの位置が撮影光軸Oに沿って撮像ユニット45に設けられる撮像素子としてのイメージセンサ60の受光部60aの対角方向(図中A〜Dで示す領域)と一致しており、上下左右方向の領域に形成される4つの薄膜層36bの位置が撮影光軸Oに沿ってイメージセンサ60の受光部60aの対辺方向と一致している。
即ち、先端カバー30は、先端硬質部61の先端面に固着された状態において、4つの凹部37aの位置が撮影光軸Oに沿って先端硬質部61に内蔵される撮像ユニット45のイメージセンサ60の受光部60aの対角方向(図中A〜Dで示す領域)と一致するように形成され、4つの縁部37bが撮影光軸Oに沿ってイメージセンサ60の受光部60aの対辺方向と一致するように形成される。
以上のように構成された本実施の形態の内視鏡2は、撮像ユニット45のイメージセンサ60の受光部60aが検出する被写体像が広域となって視野角が大きくなる対角方向に合わせて接着部36の厚膜層36aを設けることで、厚膜層36aによって先端レンズ31の外周部分を介して入射される不要な光を十分に遮光して光学フレアを防止できる構成とすることができる。
また、内視鏡2は、先端カバー30の孔部37のイメージセンサ60の受光部60aに対する対角方向に4つの凹部37aを設けることで、これら4つの凹部37aが接着剤の逃げ部となって接着部36のイメージセンサ60の受光部60aの対角方向に4つの厚膜層36aを容易に形成できる。
即ち、観察窓となる先端レンズ31が配設される先端カバー30の孔部37に、イメージセンサ60の受光部60aの対角方向と一致する4つの凹部37aを形成することで、これら4つの凹部37aにより接着剤を十分に塗布できる領域が確保され、内視鏡画像上に表示されるリング状などの光学フレアを防止するための安定した十分な量の接着剤を塗布して接着部36に厚膜層36aを容易に形成することができ、組立時の作業性が向上する。
なお、内視鏡2は、特に広角視野(例えば、170°以上の視野角)を有する構成であっても、視野ケラレに対して厳しい精度が要求されるイメージセンサ60の受光部60aの対角方向に合わせて形成された先端カバー30の4つの凹部37aにより接着剤を十分に塗布できる領域が確保されるため、接着部36の形成時に、視野内に写り込まないような十分な接着剤を塗布して厚膜層36aを容易に形成することができる。
そのため、内視鏡2は、広角視野を有する機種としても、光学フレアを防止し、且つ厚膜層36aによる視野ケラレが生じない構成とすることができる。
なお、内視鏡2は、受光部60aの対辺方向に対応した接着部36の薄膜層36bが先端カバー30の4つの縁部37bとした従来と同様な形状としても、イメージセンサ60の受光部60aの対角方向よりも視野ケラレに対して許容範囲が広いため、光学フレアを防止するため多めに接着剤を塗布して薄膜層36bを形成しても、視野ケラレが発生し難い構成となっている。
以上の説明により、本実施の形態の内視鏡2は、観察窓となる先端レンズ31の外周部に封止用の接着部36を形成するとき、光学フレア、視野内ケラレなどを発生させないように、接着剤を容易に塗布することができ、その作業性および組立性を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について図8から図10を用いて説明する。尚、以下の説明において、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図8から図10は、本発明の第2の実施の形態に係り、図8は先端部の先端面を示す平面図、図9は先端カバーと観察窓との間に形成された接着部を示す平面図、図10は図8のX−X線またはX´−X´線に沿って切断した先端部の断面図である。
本実施の形態の内視鏡2は、図8から図10に示すように、先端カバー30に設けられる観察窓である先端レンズ31を気密水密封止する接着部36の構成が第1の実施の形態と異なる態様となっている。
具体的には、先端カバー30には、図9に示すように、先端レンズ31が配設される孔部37の形状が従来と同じように、ここでは略真円状となっている。
即ち、先端カバー30の孔部37は、先端レンズ31の外周部との隙間である先端レンズ31の中心に向かって離間する所定の距離d1,d2が略同一となっている(d1≒d2)。
そして、図10に示すように、接着部36を形成する接着剤を塗布する領域が多くなるように、撮像ユニット45の対物レンズ保持枠48は、先端レンズ31を保持する先端部分の対角方向の4箇所に、周方向の所定の範囲(幅)で後方に向けて面取りした先細りとなるテーパ面48aを有している。
即ち、先端カバー30と対物レンズ保持枠48との間に形成される隙間は、4つのテーパ面48aが設けられたイメージセンサ60の受光部60aに対する対角方向のほうが、イメージセンサ60の受光部60aの対辺方向よりも大きくなる。
そのため、ここでの接着部36は、先端カバー30に形成された孔部37と先端レンズ31の外周部との間に形成され、対物レンズ保持枠48のイメージセンサ60の受光部60aに対する対角方向に設けられた4つのテーパ面48部分に厚膜層36aが形成され、イメージセンサ60の受光部60aの対辺方向に第1の実施の形態と同様に厚膜層36aよりも薄い薄膜層36bが形成される。
換言すると、接着部36は、厚膜層36aのほうが薄膜層36bよりもテーパ面48と先端カバー30との間に形成される空間分だけ厚く形成される。
なお、ここでの接着部36も、図示しないが、4つの厚膜層36aの位置が撮影光軸Oに沿って撮像ユニット45に設けられるイメージセンサ60の受光部60aの対角方向と一致しており、4つの薄膜層36bの位置が撮影光軸Oに沿ってイメージセンサ60の受光部60aの対辺方向と一致している。
以上のように構成された本実施の形態の内視鏡2でも、第1の実施の形態と同様に、視野角が大きくなる対角方向に合わせて接着部36の厚膜層36aを設けることで、厚膜層36aによって先端レンズ31の外周部分を介して入射される不要な光を十分に遮光して光学フレアを防止できる構成とすることができる。
そして、ここでの内視鏡2も、対物レンズ保持枠48の先端部分のイメージセンサ60の受光部60aに対応した対角方向に4つのテーパ面48aを設けることで、これら4つのテーパ面48aと先端カバー30との間に形成される空間が接着剤の逃げ部となって、接着部36の厚膜層36aを容易に形成できる。
即ち、これら4つのテーパ面48aと先端カバー30との間に形成される空間により接着剤を十分に塗布できる領域が確保され、内視鏡画像上に表示されるリング状などの光学フレアを防止するための安定した十分な量の接着剤を塗布することができるため、接着部36の厚膜層36aを形成する組立作業性が向上する。
そして、ここでの内視鏡2も、特に広角視野を有する構成であっても、視野ケラレに対して厳しい精度が要求されるイメージセンサ60の受光部60aの対角方向に合わせて形成された4つのテーパ面48aにより先端カバー30との間に形成される空間が接着剤を十分に塗布できる領域として確保されるため、接着部36の形成時に、視野内に写り込まないような十分な接着剤を塗布して厚膜層36aを容易に形成することができる。
そのため、内視鏡2は、広角視野を有する機種としても、光学フレアを防止し、且つ厚膜層36aによる視野ケラレが生じない構成とすることができる。
以上の説明により、本実施の形態の内視鏡2においても、第1の実施の形態と同様に、観察窓となる先端レンズ31の外周部に封止用の接着部36を形成するとき、光学フレア、視野内ケラレなどを発生させないように、接着剤を容易に塗布することができ、その作業性および組立性を向上させることができる。
上述の実施の形態に記載した発明は、その実施の形態および変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、述べられている課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
1…内視鏡システム
2…内視鏡
5…光源装置
6…ビデオプロセッサ
7…モニタ
11…挿入部
12…操作部
13…ユニバーサルケーブル
14…光源コネクタ
15…電気ケーブル
16…電気コネクタ
20…操作部本体
21…先端部
22…湾曲部
23…可撓管部
24…折れ止め部
25…処置具挿通口
26…湾曲操作ノブ
26a…UD湾曲操作ノブ
26b…RL湾曲操作ノブ
27…解除ノブ
28,29…スイッチ類
30…先端カバー
31…先端レンズ
32…照明レンズ
33…洗浄ノズル
33a…管状部
34…チャンネル開口部
35…観察物洗浄口
36…接着部
36a…厚膜層
36b…薄膜層
37…孔部
37a…凹部
37b…縁部
41…送気送水チューブ
42…洗浄チューブ接続管
43…処置具チャンネル
44…処置具チャンネル接続管
45…撮像ユニット
46…対物レンズユニット
47…対物レンズ群
48…対物レンズ保持枠
50…照明レンズユニット
51…照明レンズ群
52…照明レンズ保持枠
53…ライトガイドバンドル保持管
54…ライトガイドバンドル
55…保護シース
60…イメージセンサ
60a…受光部
61…先端硬性部
63…湾曲ゴム
63a…糸巻接着部
O…撮影光軸

Claims (5)

  1. 被写体の光学像の光を集束し、最先端に設けられる観察窓を含む光学系と、
    前記光学像を映像信号へ変換する撮像素子と、
    前記光学系を保持する保持枠と、
    前記保持枠が嵌合される先端硬質部と、
    前記観察窓が露出する孔部を備え、前記先端硬質部を覆う先端カバーと、
    前記観察窓と前記先端カバーとの隙間を封止し、前記撮像素子の受光部の対辺方向に対応した位置に形成された薄膜層および前記薄膜層よりも厚く前記受光部の対角方向に対応した位置に形成された厚膜層を有する非透明な接着部と、
    を具備することを特徴とする内視鏡先端部。
  2. 前記先端カバーの前記孔部に前記受光部の対角方向に対応した位置に凹部が形成され、前記観察窓の外周部と前記凹部との離間距離を大きくした空間内に接着剤が塗布されることで前記厚膜部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡先端部。
  3. 前記保持枠の先端外周部分に前記受光部の対角方向に対応した位置にテーパ面が形成され、前記テーパ面によって形成される空間内に接着剤が塗布されることで前記厚膜部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡先端部。
  4. 前記先端カバーに設けられる照明窓、開口部および洗浄ノズルを有し、
    前記照明窓、前記開口部および前記洗浄ノズルが前記薄肉部の近傍側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内視鏡先端部。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の内視鏡先端部と、
    前記内視鏡先端部を有する挿入部と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
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