JP2016199232A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】可動レールをシート本体の下部に設けられたブラケットに取り付ける際に、簡易な構成にて可動レールの位置決めを容易に行う。【解決手段】シート本体Shの下部には、ロアレールR1に沿ってスライド移動するアッパレールR2を取り付けるためのレールブラケット20が備えられ、レールブラケット20のうち、シート本体Shの下部に固定された部分の下方には、アッパレールR2がスライド移動して所定位置に至ったときに作動する作動体80が備えられ、作動体80の下方には、作動体80を保護するためにカバーブラケット70が備えられている。カバーブラケット70の下面には下方に隆起した隆起部71が形成されている。アッパレールR2は、隆起部71及びカバーブラケット70の下面のうち、隆起部71と隣り合う領域に当接した状態でレールブラケット20に取り付けられている。【選択図】図8

Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、固定レールに沿ってスライド移動する可動レールをシート本体にブラケットを介して取り付けている車両用シートに関する。
スライドレール機構を備えた車両用シートは、既に周知である。一般的なスライドレール機構は、車体フロアに固定された固定レールと、シート本体に固定され固定レールに沿ってスライド移動する可動レールと、を備えている。また、スライドレール機構を備えた車両用シートの中には、シート本体の下部に設けられたブラケットを介してシート本体に可動レールを組み付けているものがある(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の車両用シートでは、シートクッションの下端にブラケットが締結されており、このブラケットに可動レール(アッパレール)がボルト止めされることで可動レールがシート本体に組み付けられている。
特開2014−233993号公報
ところで、上記のブラケットに可動レールを組み付ける際には、その組み付け作業を簡単且つ簡易な構成にて行えることが望ましい。より具体的に説明すると、ブラケットに対する可動レールの取り付け位置へ当該可動レールを位置決めする際に、位置決め専用の部材を設けることなく容易に位置決めすることが求められている。そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ブラケットを介してシート本体に可動レールを組み付ける際に簡易な構成にて可動レールの位置決めを容易に行うことが可能な車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、車体フロアに固定された固定レールと、該固定レールに沿ってスライド移動する可動レールと、該可動レールを取り付けるためのブラケットを下部に備え、前記可動レールと共にスライド移動するシート本体と、前記ブラケットのうち、前記シート本体の下部に固定された部分の下方に配置され、前記可動レールがスライド移動して所定位置に至ったときに作動する作動体と、該作動体を保護するために前記作動体の下方に配置された保護カバーと、を有し、前記保護カバーの下面には下方に隆起した隆起部が形成されており、前記可動レールは、前記隆起部及び前記保護カバーの下面のうち、前記隆起部と隣り合う領域に当接した状態で前記ブラケットに取り付けられていることにより解決される。
本発明の車両用シートでは、上述したように、可動レールがシート本体の下部に設けられたブラケットに取り付けられることでシート本体に固定されている。また、可動レールは、保護カバーの下面に形成された隆起部、及び、保護カバーの下面のうち、隆起部と隣り合う領域に当接した状態でブラケットに取り付けられている。すなわち、本発明の車両用シートによれば、作動体を保護する保護カバーが、可動レールを位置決めするための部材としても機能する。これにより、位置決め用の部品を別途設ける場合と比較して部品数が少なくなり、より簡易な構成にて可動レールの位置決めを行うことが可能となる。また、本発明の車両用シートによれば、可動レールを隆起部、及び、保護カバーの下面のうち、隆起部と隣り合う領域に当接させることにより可動レールを位置決めするので、比較的容易に可動レールの位置決めを行うことが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記固定レールは、前記車両用シートの前後方向に沿って延出し、前記可動レールは、前記固定レールに沿って前記前後方向にスライド移動し、前記隆起部は、前記保護カバーの下面のうち、前記車両用シートの幅方向における一端側の領域に形成されているとよい。
上記の構成では、保護カバーの下面のうち、車両用シートの幅方向における一端部に隆起部が形成されている。これにより、可動レールをブラケットに取り付ける際、上下方向及び幅方向において可動レールを位置決めすることが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記隆起部は、前記保護カバーの下面の前端から後端に亘って連続するように形成されていてもよい。かかる場合には、隆起部の形成がより容易になると共に、保護カバーの剛性が向上する。
一方、上記の車両用シートにおいて、前記隆起部は、前記保護カバーの下面において前記前後方向に沿って並ぶように断続的に複数形成されていてもよい。かかる場合には、隆起部が保護カバーの下面の前端から後端に亘って連続するように形成されている場合と比較して、隆起部の形成し易さの点では劣るものの、保護カバーの重量をより軽量化することが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記シート本体の下部には、前記ブラケットを覆うカバー部材が設けられており、該カバー部材のうち、前記車両用シートの幅方向において外側に位置する側壁は、前記保護カバーのうち、前記幅方向において外側に位置する外側端部に組み付けられているとよい。
上記の構成では、ブラケットを覆うカバー部材のうち、車両用シートの幅方向において外側に位置する側壁が、保護カバーのうち、幅方向において外側に位置する外側端部に固定されている。つまり、保護カバーがアッパレールの位置決めを行うための部材として機能すると共に、カバー部材を固定するための部材として機能するようにもなる。これにより、部品数を削減し、車両用シートの構成をより簡素化することが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記外側端部は、下方に延出しており、前記カバー部材のうち、前記幅方向において外側に位置する前記側壁の下端部は、前記外側端部と当接しているとよい。
上記の構成では、カバー部材のうち、車両用シートの幅方向において外側に位置する側壁の下端部が、保護カバーの幅方向外側端部と当接している。これにより、カバー部材の幅方向外側に位置する側壁の下端部がバタつくのを抑制することが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記カバー部材のうち、前記幅方向において外側に位置する前記側壁の下端部は、前記幅方向の内側に向かうように屈曲した屈曲部を有し、該屈曲部のうち、前記幅方向において最も内側に位置する部分にて前記外側端部と当接しているとよい。
上記の構成では、カバー部材の幅方向外側に位置する側壁の下端部が、幅方向内側に向かうように屈曲した屈曲部を有する。そして、屈曲部のうち、幅方向において最も内側に位置する部分が保護カバーの幅方向外側端部と当接している。これにより、カバー部材の幅方向外側に位置する側壁の下端部を確実に保護カバーの幅方向外側端部と当接させることが可能となり、当該側壁の下端部がバタつくのをより効果的に抑制することが可能となる。
本発明の車両用シートによれば、可動レールをシート本体の下部に設けられたブラケットに取り付ける際、比較的簡易な構成にて可動レールの位置決めを容易に行うことが可能である。
また、本発明の車両用シートによれば、可動レールをブラケットに取り付ける際に上下方向及び車両用シートの幅方向において可動レールを位置決めすることが可能である。
また、本発明の車両用シートにおいて、隆起部が保護カバーの下面の前端から後端に亘って連続するように形成されていれば、隆起部の形成がより容易になると共に、保護カバーの剛性が向上する。一方で、隆起部が保護カバーの下面において前後方向に沿って並ぶように断続的に複数形成されていれば、保護カバーの重量がより軽量化するようになる。
また、本発明の車両用シートによれば、保護カバーがアッパレールの位置決めを行うための部材として機能すると共に、カバー部材を固定するための部材として機能するようにもなる。この結果、部品数がより少なくなり、車両用シートの構成がより簡素化する。
また、本発明の車両用シートによれば、カバー部材のうち、車両用シートの幅方向において外側に位置する側壁の下端部が保護カバーの幅方向外側端部と当接することで、当該側壁の下端部のバタツキが抑制される。
また、本発明の車両用シートによれば、カバー部材の幅方向外側に位置する側壁の下端部が、幅方向内側に向かうように屈曲した屈曲部にて保護カバーの幅方向外側端部と当接することで、当該側壁の下端部のバタツキがより効果的に抑制される。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの全体像を示す図である。 車両用シートの位置とシート姿勢との関係を示した図である。 スライドレール機構の部品図である。 カバー部材が取り付けられた状態のシートクッションフレームを側方から見たときの図である。 カバー部材が取り外された状態のシートクッションフレームを側方から見たときの図である。 シートクッションフレームの側端部を斜め下方から見たときの図である。 カバー部材が取り付けられた状態のシートクッションフレームを真下から見たときの図である。 図4中のA−A断面図である。 本発明の第一変形例についての説明図である。 本発明の第二変形例についての説明図である。
<<本発明の一実施形態に係る車両用シートの構成について>>
以下、本発明の車両用シートについて一例を挙げて説明する。なお、以下に説明する車両用シートの実施形態(以下、本実施形態)は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの前後方向のことであり、車両の走行方向と一致する方向である。また、「幅方向」とは、車両用シートの幅方向、厳密には横幅方向(左右方向)のことである。さらに、以下に説明するシート各部の位置等については、特に断る場合を除き、車両用シートが着座可能な状態にあるとき(すなわち、通常時)の内容となっている。
先ず、本実施形態に係る車両用シート(以下、本シートS)の全体構成について概説する。本シートSは、後部座席(厳密には、二列目以降の座席)として車室内で利用されるシートである。また、車室のうち、本シートSの後方に位置する空間は、荷物置き用のスペース(荷室)として利用される。
本シートSは、図1に示すように、シート本体Shとスライドレール機構Rとを主な構成要素として有する。シート本体Shは、乗員が座るシートクッションS1、乗員の背が凭れ掛かるシートバックS2、及び乗員の頭部を支えるヘッドレストS3からなる。シートクッションS1及びシートバックS2は、骨格をなすフレームにウレタン等のパッド材を載置し、更にパッド部材を表皮材で覆うことによって構成されている。なお、シートクッションS1及びシートバックS2の基本構成については概ね公知の構成と同様である。
また、シートクッションS1の後端部には、シートバックS2の下端部がリクライニング機構URを介して連結されている。そして、リクライニング機構URの機能により、シートバックS2がシートクッションS1に対して相対的に回動することで、シート本体Shの姿勢が変化する。
具体的に説明すると、通常時、シート本体Shの姿勢は、シートバックS2がシートクッションS1に対して起き上がった姿勢(以下、起立姿勢)となっている。また、リクライニング機構URは、シート本体Shの姿勢を保持するためにシートバックS2の回動動作を規制するリクライニングロックユニット(不図示)を有している。このリクライニングロックユニットによるシートバックS2の回動規制は、シートクッションS1の側部に設けられたリクライニングロック解除レバーLrが乗員によって操作されることで解除される。これにより、シートバックS2は、シートクッションS1に対して相対回動可能となる。そして、シートバックS2がシートクッションS1に近接する向きに回動すると、シート本体Shの姿勢は、シートバックS2が前傾した姿勢(以下、前傾姿勢)となる。
なお、リクライニングロックユニットを含むリクライニング機構URの構成については、公知のリクラインング機構と同様の構成になっているため、説明を省略することとする。
スライドレール機構Rは、シート本体Shを前後方向に沿ってスライド移動させるものであり、シート本体Shの直下位置に一対配置されている。各スライドレール機構Rは、固定レールとしてのロアレールR1と、可動レールとしてのアッパレールR2とを有する。ロアレールR1は、車体フロアに固定されており、前後方向に沿って延出している。
アッパレールR2は、ロアレールR1に沿ってスライド移動することが可能な状態で、ロアレールR1に組み付けられている。ロアレールR1に沿ってスライド移動することが可能な状態でアッパレールR2をロアレールR1に組み付けるための構造については、公知であるため、説明を省略することとする。
また、アッパレールR2は、シート本体Shの下部に固定されている。つまり、シート本体Shは、アッパレールR2の上方に配置されており、アッパレールR2と共に前後方向にスライド移動する。より具体的に説明すると、通常時、アッパレールR2の状態は、スライドロック機構30によってスライド移動が規制された状態、すなわち、スライドロック状態となっている。一方、シートクッションS1の側部に設けられたスライドロック解除レバーLsが乗員によって操作されると、スライドロック機構30の構成部品がレバー操作に伴って動くようになる。この結果、それまでスライドロック状態にあったアッパレールR2は、スライド移動が許容された状態となる。かかる状態となったアッパレールR2をロアレールR1に沿って前後に動かすと、アッパレールR2及びシート本体Shが一体となって前後にスライド移動するようになる。
さて、本シートSは、前述したように後部座席として車室内で利用され、また、本シートSの後方に位置する空間は、荷室として利用される。また、アッパレールR2をシート本体Shと共に前方へスライド移動させることで、荷室を拡張することが可能である。さらに、本実施形態では、アッパレールR2が前方へスライド移動して所定位置に至ると、当該所定位置にアッパレールR2が存する間、シート本体Shの姿勢が前傾姿勢にて保持されるようになっている。かかる構成について、以下、図2を参照しながら具体的に説明する。なお、以下の説明では、アッパレールR2のスライド移動範囲のうち、最も後方にある位置(図2中、記号P1にて示す位置)を最後方位置と呼び、最も前方にある位置(図2中、記号P3にて示す位置)を最前方位置と呼ぶこととする。
アッパレールR2のスライド移動範囲中、最後方位置から当該最後方位置よりも幾分前方にある位置までの領域(以下、回動自在領域)内にアッパレールR2が存する場合、リクライニングロック解除レバーLrが操作されると、リクライニングロックユニットによるシートバックS2の回動規制が解除される。すなわち、アッパレールR2が回動自在領域内に存する間、リクライニングロック解除レバーLrを操作することで、シートバックS2はシートクッションS1に対して相対回動可能となる。
また、回動自在領域内では、シート本体Shの姿勢を問わず、アッパレールR2が自由にスライド移動することが可能である。一方、アッパレールR2が回動自在領域の前端位置(図2中、記号P2にて示す位置)に至ってから更に前方へスライド移動する場合、シート本体Shの姿勢が前傾姿勢となっていなければ、アッパレールR2を前方へスライド移動させることができない。すなわち、本実施形態では、シート本体Shの姿勢が前傾姿勢になっている場合に限り、回動自在領域の前端から更に前方へのスライド移動が許容されることになっている。なお、回動自在領域の前端位置については、最後方位置と最前方位置との間にある限り、任意の位置に設定することが可能である。
さらに、アッパレールR2が最前方位置に至ると、リクライニングロック解除レバーLrを操作しても、当該レバー操作が無効化されるようになる。つまり、アッパレールR2が最前方位置に在り続ける間、リクライニングロックユニットによるによるシートバックS2の回動規制が継続され、この結果、シート本体Shの姿勢が前傾姿勢のままで保持されるようになる。このようにアッパレールR2が最前方位置に在るときにシート本体Shの姿勢を前傾姿勢にて保持するのは、かかる状況下で乗員が本シートSに着座しようとするのを防止するためである。より詳しく説明すると、アッパレールR2が最前方位置に在るとき、図2に示すように、本シートSとその前方に位置する車両用シート(例えば、運転席用シートSd)との間隔が非常に狭くなっている。このため、アッパレールR2が最前方位置に在る間に乗員が本シートSに無理やり着座しないように、シート本体Shの姿勢を前傾姿勢にて保持するようになっている。
以上のように本シートSでは、アッパレールR2が前方へスライド移動して最前方位置に至って同位置に存する間、シートバックS2の回動動作に対してインターロックが働き、シート本体Shの姿勢が前傾姿勢にて保持される。なお、アッパレールR2のスライド移動範囲において、シートバックS2の回動動作に対してインターロックが働くようになる位置については、上述の回動自在領域よりも前方位置であればよく、特に最前方位置に限定されるものではない。
また、本シートSには、上記のインターロック機能を実現するための機構(以下、インターロック機構)が搭載されている。このインターロック機構は、アッパレールR2がスライド移動して最前方位置に至ったときに作動する作動体と、リクライニングロック解除レバーLrの操作を無効化するキャンセラーと、を有する。また、インターロック機構は、作動体の動きに連動してキャンセラーを駆動する中継ユニットを有する。作動体と中継ユニット、及び、キャンセラーと中継ユニットとは、それぞれ、ハーネス等によって連結されている。
以上のように構成されたインターロック機構の動作例について概説すると、アッパレールR2がスライド移動して最前方位置に至ると、作動体が作動し、作動体に締結されているハーネスが牽引される。作動体に締結されたハーネスが牽引されると、当該ハーネスのうち、作動体とは反対側の端部が締結した中継ユニット(厳密には、ユニット内の可動体)が動く。これに連動する形で、中継ユニットとキャンセラーとを連結するハーネスが中継ユニット側に牽引されるようになり、この結果、キャンセラーが駆動するようになる。
なお、キャンセラー及び中継ユニットの構成については、作動体の動きをトリガーとして上述の如く動作するものであればよく、特に制限されるものではない。このため、本明細書では、キャンセラー及び中継ユニットの具体的構成に関する説明を省略することとし、また、図面においても図示を省略することとした。一方、作動体については、後の項で説明することとする。
<<アッパレールの固定構造について>>
次に、アッパレールR2をシート本体Shの下部に固定するために採用された構造(固定構造)について説明する。アッパレールR2の固定構造について説明するにあたり、本シートSに備えられたアッパレールR2の具体的構成について説明する。
本シートSに備えられたアッパレールR2は、図3に示すように、上方に向かって立ち上がった2枚の金属板からなる立壁部r21を有している。立壁部r21を構成する2枚の金属板の各々は、横向きU字状に折れ曲がった上端部を有する。また、上記2枚の金属板は、折れ曲がった上端部同士が組み合わせられた状態で接合されている。これにより、アッパレールR2の上端部には角筒状部r23が形成されている。
さらに、図3に示すように、角筒状部r23の内空間にはパイプ状の中空体r22が収容されている。この中空体r22には前後方向に沿って貫通孔が形成されている。また、貫通孔の両端開口は、前後方向において角筒状部r23の両端位置と略同一位置にある。そして、貫通孔の両端部には、後述する締結ボルトBが捩じ込まれるようになる。
また、図3に示すように、角筒状部r23の天井壁には前後方向に沿って形成されたスリット状の穴(以下、単にスリットr24)が形成されている。さらに、アッパレールR2には、角筒状部r23の内部から上記のスリットr24を通じて角筒状部r23外に突出した突出部r25が設けられている。この突出部r25は、スリットr24に沿って前後方向にスライド移動可能である。また、突出部r25は、不図示の付勢部材からの付勢力を受けており、通常時には待機位置に保持されている。
さらにまた、アッパレールR2には、上記付勢部材の付勢力に抗して突出部r25をスリットr24に沿ってスライド移動させる不図示の駆動部を有する。この駆動部は、突出部r25と係合しており、アッパレールR2が最前方位置までスライド移動したときに動作する。駆動部が動作すると、これに連動する形で突出部r25がスリットr24に沿ってスライド移動し、待機位置とは異なる位置(以下、シフト位置)まで移動するようになる。
次に、アッパレールR2の固定構造について説明する。本シートSに備えられたアッパレールR2は、図3や5に図示したレールブラケット20を介して、シート本体Shの下部に固定されている。
より具体的に説明すると、図6や図8に示すように、シートクッションフレームCFが側部として備えるサイドフレームf1は、幅方向外側の端部に配置された側壁f11と、側壁f11の下端に固定されており幅方向内側に延出した底壁f12とを有する。なお、本実施形態では、側壁f11と底壁f12とが互いに別体となっており、溶接等によって接合されている。ただし、これに限定されものではなく、一枚の金属板を加工する等してサイドフレームf1の側壁f11と底壁f12とが一体成形されていてもよい。
また、底壁f12の下方位置にはレールブラケット20が固定されている。このレールブラケット20は、アッパレールR2を取り付けるための金属製のブラケットである。また、レールブラケット20は、図3に示すように、前後方向に沿って延出した上壁21を上端部に備えている。そして、レールブラケット20は、上壁21がサイドフレームf1の底壁f12にボルト等の締結部材によって締結されることで、シート本体Shの下部に固定されている。つまり、上壁21は、レールブラケット20のうち、シート本体Shの下部に固定された部分に相当する。
レールブラケット20の構成についてより詳しく説明すると、レールブラケット20は、図3に示すように、既述の上壁21と、上壁21の外縁から下方に延出した下がり壁と、を有する。また、下がり壁のうち、レールブラケット20の前端部に位置する前壁22、及び、後端部に位置する後壁23には、それぞれボルト穴24が形成されている。さらに、前後方向において、前壁22と後壁23との間隔は、アッパレールR2の上端部に形成された角筒状部r23の前後方向における長さよりも若干長くなっている。
また、レールブラケット20の幅方向両端部には、上壁21から下方に向かって延出した下がり壁、すなわち側方壁25が設けられている。さらに、幅方向外側端部に設けられた側方壁25の一部分には、他の部分と比較して幾分長く延びた舌状の垂下部25aが設けられている。この垂下部25aは、図5及び6に示すように、前後方向において断続的に複数(本実施形態では2つ)設けられている。
以上のように構成されたレールブラケット20に対してアッパレールR2が取り付けられる。具体的に説明すると、アッパレールR2をレールブラケット20に取り付けるに際して、前後方向においてレールブラケット20の前壁22及び後壁23の間に角筒状部r23が挟まれるように、アッパレールR2をセットする。このとき、前壁22及び後壁23の各々に形成されたボルト穴24と、角筒状部r23内に収容された中空体r22の両端開口と、が重なるようにアッパレールR2がセットされる。その上で、上記ボルト穴24に締結ボルトBが挿入され、ボルト先端部が中空体r22の貫通孔に捩じ込まれる。これにより、アッパレールR2は、レールブラケット20に取り付けられるようになり、この結果、シートクッションフレームCFのサイドフレームf1に固定されるようになる。
以上のように本シートSでは、アッパレールR2がレールブラケット20を介してシート本体Shの下部に固定されている。なお、本シートSでは、上下方向においてシートクッションフレームCFのサイドフレームf1の底壁f12とレールブラケット20の上壁21との間に防振体40が介在している。かかる構成によれば、車体フロアでの振動がシート本体Shへ伝わるのを上記の防振体40にて効果的に抑制することが可能となる。
また、本シートSは、アッパレールR2への異物付着等を防止する目的から、アッパレールR2を覆うカバー部材(以下、レールカバー10)を有している。このレールカバー10は、樹脂材料からなり、シート本体Shの下部に設けられている。また、本シートSにおいて、レールカバー10は、図4及び5を見ると分かるように、レールブラケット20を覆う構成となっている。すなわち、本シートSが備えるレールカバー10は、アッパレールR2が取り付けられたレールブラケット20を覆うことでアッパレールR2を覆う構成となっている。
なお、本シートSには、図4に示すように、シートクッションフレームCFのサイドフレームf1を側方から覆うサイドフレームカバー50が、レールカバー10とは別に設けられている。このサイドフレームカバー50は、レールカバー10よりも幅方向外側に位置した状態でレールカバー10に組み付けられている。
レールカバー10の構成について説明すると、本シートSが備えるレールカバー10は、レールブラケット20の前方、後方及び側方に位置する側壁を有し、レールブラケット20を囲むように構成されている。このうち、幅方向外側でレールブラケット20と隣り合う側壁は、幅方向外側に位置する側壁に相当し、以下、外側壁11と呼ぶ。また、幅方向内側でレールブラケット20と隣り合う側壁は、幅方向内側に位置する側壁に相当し、以下、内側壁12と呼ぶ。
外側壁11及び内側壁12は、いずれも下方に向かって延出している。また、アッパレールR2への異物付着を効果的に抑制するために、図8に示すように外側壁11の延出量が内側壁12の延出量よりも幾分長くなっている(換言すると、外側壁11の下端が内側壁12の下端よりも下方に位置している)。
また、外側壁11は、延出方向の中途位置にて幅方向内側に向かうように屈曲し、幅方向内側に幾分延びた後に再び下方に向かって延出している。また、外側壁11の下端部は、図8に示すように再度幅方向内側に向かうように屈曲し、略L字状の屈曲部13を形成している。同様に、内側壁12の下端部は、図8に示すように幅方向外側に向かうように屈曲し、略逆L字状の屈曲部14を形成している。
さらに、外側壁11の下端部は、図8に示すように変形規制ワイヤ60と当接している。この変形規制ワイヤ60は、外側壁11の側面(幅方向内側に位置する面)と当接して、外側壁11が幅方向内側に湾曲するように変形するのを規制するものである。変形規制ワイヤ60は、図5及び6に示すように、シートクッションフレームCFのサイドフレームf1の下端部に固定されており、下方に向かって延出している。このように外側壁11の下端部が変形規制ワイヤ60と当接することで、外側壁11の下端部の変位(バタツキ)が効率よく抑えられている。
さらにまた、外側壁11の下端部は、図8に示すようにレールブラケット20中、幅方向外側端部に位置する側方壁25と当接している。厳密に説明すると、外側壁11の下端部に形成された屈曲部13のうち、幅方向において最も内側に位置する部分が、レールブラケット20のうち、幅方向外側端部に位置する側方壁25(より正確には、側方壁25において断続的に設けられた垂下部25a)と当接している。このように外側壁11の下端部が屈曲部13にてレールブラケット20の側方壁25と当接することで、外側壁11の下端部の変位(バタツキ)が更に効率よく抑えられている。
なお、内側壁12の下端部は、図8に示すようにハーネス規制ワイヤ65と係合している。ハーネス規制ワイヤ65は、シートクッションS1内に配索されたハーネス(不図示)の経路を規制するために設けられた金属製の線状部材である。また、ハーネス規制ワイヤ65は、シートクッションフレームCFの下端部に固定されており、下方に向かって延出している。また、ハーネス規制ワイヤ65の下端部は、幅方向内側でレールブラケット20と隣り合う位置に配置されており、図8に示すように内側壁12の下端部に形成された屈曲部14の角部にあてがわれている。これにより、内側壁12についても、外側壁11と同様に、下端部の変位(バタツキ)が効率よく抑えられている。
ところで、本シートSは、前述したように、アッパレールR2が最前方位置に在るときにシートバックS2の回動動作を規制するインターロック機構を有する。また、インターロック機構は、アッパレールR2がスライド移動して最前方位置に至ったときに作動する作動体を構成要素として有する。以下では、本シートSが備える作動体(以下、作動体80)及びその周辺の構成について説明する。
作動体80は、長尺状の金属板からなり、アッパレールR2の上方位置に配置されている。また、作動体80は、前後方向に移動可能となるように構成されている。より詳しく説明すると、作動体80は、不図示の付勢部材から付勢力を受けており、通常時には当該付勢力によって基準位置(図7中、破線にて示した作動体80の位置)に保持されている。
また、図6及び7に示すように、作動体80の長手方向一端部には矩形状の係合穴81が形成されている。この係合穴81の淵部には、アッパレールR2の角筒状部r23に形成されたスリットr24を通じて角筒状部r23外に突出している突出部r25が、係合している。一方、突出部r25は、前述したように、アッパレールR2が最前方位置までスライド移動すると、スリットr24に沿って待機位置からシフト位置まで移動する。この際、突出部r25と係合穴81の淵部との係合状態が維持される。このため、作動体80は、突出部r25によって、突出部r25が向かう向きに引っ張られるようになる。この結果、作動体80は、付勢部材の付勢力に抗して前後方向に移動し、基準位置から目標位置(図7中、実線にて示した作動体80の位置)に向かうようになる。
そして、作動体80が基準位置から目標位置に向かうことにより、作動体80とインターロック機構の中継ユニットとを連結するハーネスHが牽引されるようになる。
なお、本シートSでは、図6及び7に示すように、作動体80が上下方向においてレールブラケット20の上壁21の直下位置にあり、幅方向においてレールブラケット20の側方壁25の間に配置されている。このような配置位置であれば、レールブラケット20の内側空間を有効に利用して作動体80を配置することが可能となる。
また、図6乃至8に示すように、レールブラケット20の内側にはカバーブラケット70が配置されている。このカバーブラケット70は、作動体80を保護するための保護カバーに相当し、作動体80を下方から覆うように配置されている。また、カバーブラケット70は、断面形状が略U字状となるように折り曲げ加工された金属板からなる。
カバーブラケット70は、ボルト等の締結部材によってレールブラケット20に固定されている。本シートSでは、カバーブラケット70が上下方向において作動体80の直下位置にあり、幅方向においてレールブラケット20の側方壁25の間に挟まれた位置に配置されている。つまり、作動体80は、レールブラケット20及びカバーブラケット70によって囲まれる空間内に配置され、これにより、カバーブラケット70による保護を受けている。なお、本シートSでは、図8に示すように、カバーブラケット70の上面に作動体80が前後方向に移動可能な状態で載置されている。すなわち、カバーブラケット70は、保護カバーとしての機能を有する他、作動体80を前後方向に移動可能となるように支持する支持部材としての機能も有する。
また、本シートSでは、カバーブラケット70の幅方向両端部が、図8に示すように上方に向かうように折れ曲って立ち上がり部70aを形成している。この立ち上がり部70aは、レールブラケット20の側方壁25に接合されている。換言すると、レールブラケット20の各側方壁25は、その内側面にてカバーブラケット70の幅方向端部にある立ち上がり部70aと当接している。かかる構成により、各側方壁25の内向きへの倒伏がカバーブラケット70によって抑止されることになる。すなわち、カバーブラケット70は、レールブラケット20の変形を抑制する部材としての機能も有する。
さらに、本シートSにおいて、カバーブラケット70は、レールブラケット20にアッパレールR2を取り付ける際にアッパレールR2を位置決めするための部材としての機能も有する。以下、カバーブラケット70が位置決め用部材として機能するための構成について詳しく説明する。
カバーブラケット70の下面のうち、幅方向中央よりもやや内側の位置からの幅方向内側の端位置に亘る領域(幅方向における一端側の領域に相当)は、図6及び8に示すように下方に向かって凸状に隆起して隆起部71を形成している。この隆起部71は、図7に示すように、カバーブラケット70の下面の前端から後端に亘って連続するように形成されている。このように隆起部71がカバーブラケット70の前端から後端に亘って形成されていることにより、カバーブラケット70の剛性が飛躍的に向上している。
一方、カバーブラケット70の下面のうち、上記の隆起部71以外の領域の大部分が平坦面となっており、本シートSが車室内に設置された状態では略水平面となっている。なお、カバーブラケット70の下面のうち、幅方向において隆起部71よりも外側に位置し、隆起部71と隣り合う領域を、以下では隣接領域72と呼ぶこととする。
隆起部71のうち、最も幅方向外側に位置する面(外側面)は、下方に延出していると共に、隣接領域72に対して略直交している。すなわち、隆起部71の外側面と隣接領域72とは、略直角の角部を形成している。かかる角部が形成されていることで、カバーブラケット70にてアッパレールR2を位置決めすることが可能となる。
より具体的に説明すると、アッパレールR2をレールブラケット20に取り付ける際、アッパレールR2の上端部に形成された角筒状部r23がレールブラケット20の前壁22及び後壁23との間に位置するように、アッパレールR2をセットする。このとき、角筒状部r23の上端面(天井面)がカバーブラケット70の下面のうち、隣接領域72に当接する。これにより、アッパレールR2が上下方向において位置決めされるようになる。さらに、角筒状部r23の側面(厳密には、隆起部71と対向する面)が隆起部71の外側面と当接する。これにより、アッパレールR2が幅方向において位置決めされるようになる。
以上のようにアッパレールR2は、隆起部71の外側面及び隣接領域72に当接することで上下方向及び幅方向において位置決めされ、かかる状態でレールブラケット20に取り付けられている。このようにアッパレールR2をレールブラケット20に取り付けるにあたり、予めアッパレールR2を位置決めしておくことにより、アッパレールR2をレールブラケット20に容易に取り付けることが可能となる。また、カバーブラケット70を位置決め用の部品として利用することにより、位置決め用の部品を別途設ける場合と比較して、部品数が少なくなり、より簡易な構成にてアッパレールR2の位置決めを行うことが可能となる。
カバーブラケット70を位置決め用の部品として利用するために、カバーブラケット70の下面に隆起部71を形成することとしたが、本シートSでは、下面のうち、幅方向内側の領域にのみ隆起部71を設けることとした。すなわち、本シートSが備えるカバーブラケット70には隆起部71がカバーブラケット70の下面において一箇所にのみ形成されていることとした。しかし、これに限定されるものではなく、カバーブラケット70の下面において幅方向内側の領域と幅方向外側の領域にそれぞれ隆起部71を設けることとしてもよい。かかる構成では、幅方向において2つの隆起部71が間隔を空けて並ぶように設けられ、隆起部71の間に角筒状部r23を嵌め込むことでアッパレールR2が位置決めされるようになる。ただし、2つの隆起部71の間に角筒状部r23を嵌め込んでアッパレールR2を位置決めしようとすると、例えば角筒状部r23の長さ(特に幅方向長さ)が設計寸法よりも長くなる等して誤差が生じたときに、角筒状部r23を隆起部71の間に嵌め込み難くなる。したがって、作業性の面では、本シートSの構成の方が望ましい。
また、本シートSでは、図7に示すように隆起部71がカバーブラケット70の下面の前端から後端に亘って連続して形成されている。このような構成によれば、隆起部71の形成がより容易になると共に、カバーブラケット70の剛性を飛躍的に向上させることが可能である。一方、本シートSとは異なる構成として、図9に示すような変形例が考えられる。すなわち、同図に示すように、隆起部71がカバーブラケット70の下面において前後方向に沿って列状に並ぶように断続的に複数形成されていてもよい。このような構成によれば、隆起部71がカバーブラケット70の下面の前端から後端に亘って連続するように形成されている場合と比較して、隆起部71の形成し易さの点では劣るものの、カバーブラケット70の重量をより軽量化することが可能となる。
また、本シートSでは、カバーブラケット70が、作動体80を保護するための機能、作動体80を支持するための機能、及び、アッパレールR2を位置決めするための機能を備えていることとした。さらに、これらの機能に加え、新たな機能がカバーブラケット70に付加された構成として、図10に示すような変形例が考えられる。かかる変形例について図10を参照しながら説明する。なお、図10に図示の変形例のうち、既に説明した本シートSの構成と共通する内容については、説明を省略することとする。
図10に図示の変形例では、カバーブラケット170の断面形状が、90度反転させたS字状の形状となっている。すなわち、幅方向におけるカバーブラケット170の内側端部は、上方に立ちあがった立ち上がり部170aをなしている。また、カバーブラケット170の下面のうち、幅方向内側の領域には隆起部171が形成されている。
一方、幅方向におけるカバーブラケット170の外側端部は、下方に向かって延出した下方延出部170bをなしている。この下方延出部170bは、図10に示すように、レールブラケット20が幅方向外側に有する側方壁25(厳密には、垂下部25a)に当接しており、当該側方壁25の下端よりも下方位置まで延出している。また、図10に示すように、側方壁25を挟んで下方延出部170bとは反対側の位置では、レールカバー10の外側壁11の下端部が側方壁25と当接している。
そして、図10に図示の変形例では、レールカバー10の外側壁11の下端部のうち、レールブラケット20の幅方向外側の側方壁25と当接している部位が、その反対側で側方壁25と当接しているカバーブラケット170の下方延出部170bに固定されている。すなわち、図10に図示の変形例において、カバーブラケット170は、レールカバー10の下端部を固定する機能を備えている。かかる構成であれば、部品数を削減し、シートの構成がより簡素化されるようになる。
また、図10に図示の変形例では、レールカバー10の外側壁11の下端部のうち、最も下方に位置する部分は、幅方向内側に向かうように屈曲した屈曲部13を備えている。そして、図10に示すように、外側壁11は、屈曲部13のうち、幅方向において最も内側に位置する部分にてカバーブラケット170の下方延出部170bと当接している。これにより、図10に図示の変形例においても、先に説明した構成(本シートSの構成)と同様、外側壁11の下端部の変位(バタツキ)を効率よく抑えることが可能となる。すなわち、図10に図示の変形例において、カバーブラケット170は、レールカバー10の外側壁11の下端部のバタツキを抑制する機能をも備えている。
10 レールカバー(カバー部材)
11 外側壁(幅方向の外側に位置する側壁)
12 内側壁
13,14 屈曲部
20 レールブラケット(ブラケット)
21 上壁(シート本体の下部に固定された部分)
22 前壁
23 後壁
24 ボルト穴
25 側方壁
25a 垂下部
30 スライドロック機構
40 防振体
50 サイドフレームカバー
60 変形規制ワイヤ
65 ハーネス規制ワイヤ
70,170 カバーブラケット(保護カバー)
70a,170a 立ち上がり部
170b 下方延出部(外側端部)
71,171 隆起部
72 隣接領域
80 作動体
81 係合穴
B 締結ボルト
CF シートクッションフレーム
f1 サイドフレーム
f11 側壁
f12 底壁
H ハーネス
Lr リクライニングロック解除レバー
Ls スライドロック解除レバー
R スライドレール機構
R1 ロアレール(固定レール)
R2 アッパレール(可動レール)
UR リクラインニングユニット
r21 立壁部
r22 中空体
r23 角筒状部
r24 スリット
r25 突出部
S 本シート
Sd 運転席用シート
Sh シート本体
S1 シートクッション
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
また、上記の車両用シートにおいて、前記シート本体の下部には、前記ブラケットを覆うカバー部材が設けられており、該カバー部材のうち、前記車両用シートの幅方向において外側に位置する側壁は、前記保護カバーのうち、前記幅方向において外側に位置する外側端部に組み付けられているとよい。
上記の構成では、ブラケットを覆うカバー部材のうち、車両用シートの幅方向において外側に位置する側壁が、保護カバーのうち、幅方向において外側に位置する外側端部に固定されている。つまり、保護カバーが可動レールの位置決めを行うための部材として機能すると共に、カバー部材を固定するための部材として機能するようにもなる。これにより、部品数を削減し、車両用シートの構成をより簡素化することが可能となる。
本発明の車両用シートによれば、可動レールをシート本体の下部に設けられたブラケットに取り付ける際、比較的簡易な構成にて可動レールの位置決めを容易に行うことが可能である。
また、本発明の車両用シートによれば、可動レールをブラケットに取り付ける際に上下方向及び車両用シートの幅方向において可動レールを位置決めすることが可能である。
また、本発明の車両用シートにおいて、隆起部が保護カバーの下面の前端から後端に亘って連続するように形成されていれば、隆起部の形成がより容易になると共に、保護カバーの剛性が向上する。一方で、隆起部が保護カバーの下面において前後方向に沿って並ぶように断続的に複数形成されていれば、保護カバーの重量がより軽量化するようになる。
また、本発明の車両用シートによれば、保護カバーが可動レールの位置決めを行うための部材として機能すると共に、カバー部材を固定するための部材として機能するようにもなる。この結果、部品数がより少なくなり、車両用シートの構成がより簡素化する。
また、本発明の車両用シートによれば、カバー部材のうち、車両用シートの幅方向において外側に位置する側壁の下端部が保護カバーの幅方向外側端部と当接することで、当該側壁の下端部のバタツキが抑制される。
また、本発明の車両用シートによれば、カバー部材の幅方向外側に位置する側壁の下端部が、幅方向内側に向かうように屈曲した屈曲部にて保護カバーの幅方向外側端部と当接することで、当該側壁の下端部のバタツキがより効果的に抑制される。

Claims (7)

  1. 車体フロアに固定された固定レールと、
    該固定レールに沿ってスライド移動する可動レールと、
    該可動レールを取り付けるためのブラケットを下部に備え、前記可動レールと共にスライド移動するシート本体と、
    前記ブラケットのうち、前記シート本体の下部に固定された部分の下方に配置され、前記可動レールがスライド移動して所定位置に至ったときに作動する作動体と、
    該作動体を保護するために前記作動体の下方に配置された保護カバーと、を有し、
    前記保護カバーの下面には下方に隆起した隆起部が形成されており、
    前記可動レールは、前記隆起部及び前記保護カバーの下面のうち、前記隆起部と隣り合う領域に当接した状態で前記ブラケットに取り付けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記固定レールは、前記車両用シートの前後方向に沿って延出し、
    前記可動レールは、前記固定レールに沿って前記前後方向にスライド移動し、
    前記隆起部は、前記保護カバーの下面のうち、前記車両用シートの幅方向における一端側の領域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記隆起部は、前記保護カバーの下面の前端から後端に亘って連続するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記隆起部は、前記保護カバーの下面において前記前後方向に沿って並ぶように断続的に複数形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  5. 前記シート本体の下部には、前記ブラケットを覆うカバー部材が設けられており、
    該カバー部材のうち、前記車両用シートの幅方向において外側に位置する側壁は、前記保護カバーのうち、前記幅方向において外側に位置する外側端部に固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用シート。
  6. 前記外側端部は、下方に延出しており、
    前記カバー部材のうち、前記幅方向において外側に位置する前記側壁の下端部は、前記外側端部と当接していることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記カバー部材のうち、前記幅方向において外側に位置する前記側壁の下端部は、前記幅方向の内側に向かうように屈曲した屈曲部を有し、該屈曲部のうち、前記幅方向において最も内側に位置する部分にて前記外側端部と当接していることを特徴とする請求項6に記載の車両用シート。
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