JP2016198918A - シーラントフィルム、多層フィルム、および包装体 - Google Patents

シーラントフィルム、多層フィルム、および包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリアクリロニトリル系樹脂を用いることなく、有効成分などの吸着を抑えることができるシーラントフィルムの提供。
【解決手段】溶解度パラメータ(SP値)が9以上のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びエチレン系コポリマーから選ばれる樹脂を一種類以上含むシーラントフィルム1、好ましくは、前記ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びエチレン系コポリマーから選ばれる樹脂のガラス転移温度が40〜110℃であるシーラントフィルム1。
【選択図】図1

Description

本発明は、シーラントフィルム、多層フィルム、および包装体に関する。
従来から、医薬品、医薬部外品、および化粧品などの保存用包装体として、プラスチックフィルムにアルミ箔をラミネートしたプラスチック包装体などが用いられている。このような包装体を用いて、医薬品などを包装した際、時間の経過とともに、酸素や水蒸気の影響とは別に、医薬品などの有効成分が減少するといった問題があった。
このような問題に対して、特許文献1には、シーラントフィルムとしてポリアクリロニトリル(PAN)を用いることで、シール部の密封性を高めつつ、シーラントフィルムへの薬剤成分の吸着を抑えた貼付剤収納用包装袋が開示されている。
特開2005−328928号公報 国際公開第2005/072716号 国際公開第2005/072675号 特開2010−285415号公報
しかしながら、特許文献1に開示された包装体では、シーラントフィルムとしてPANを用いているが、PANはコストが高いたといった課題がある。また、コストが高いだけでなく、外観面でも課題がある。さらに、共押出でフィルムを製膜する際に、使用できる接着剤もほとんどないため、共押出では製造できないといった課題がある。そのため、PANの代替となる樹脂が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ポリアクリロニトリル系樹脂を用いることなく、有効成分などの吸着を抑えることができるシーラントフィルム、およびこれを用いた多層フィルム、包装体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、溶解度パラメータ(SP値)が9以上のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびエチレン系コポリマーから選ばれる樹脂を一種類以上含むシーラントフィルムである。
また、請求項2に係る発明は、前記ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびエチレン系コポリマーから選ばれる樹脂のガラス転移温度が40℃以上110℃以下である、請求項1に記載のシーラントフィルムである。
また、請求項3に係る発明は、0.2MPa、1秒間、150℃の条件でヒートシールした後のシール強度が2N/15mm以上である、請求項1または2に記載のシーラントフィルムである。
また、請求項4に係る発明は、前記ポリエステル系樹脂は、ポリエチレンテレフタレート樹脂、または変性ポリエチレンテレフタレート樹脂である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシーラントフィルムである。
また、請求項5に係る発明は、前記ポリアミド系樹脂は、脂肪族ポリアミド(ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6‐6、ナイロン4−6、ナイロン6‐10、ナイロン6−12)、および半芳香族ポリアミド(ナイロン6T、ナイロン9T、ナイロンMXD6、ナイロン6I、ナイロンM5T)から選ばれる樹脂である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシーラントフィルムである。
また、請求項6に係る発明は、前記エチレン系コポリマーは、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンビニルアルコールコポリマー、エチレンアクリル酸エチルコポリマー、エチレンシクロオレフィンコポリマー、アイオノマー樹脂から選ばれる樹脂である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシーラントフィルムである。
また、請求項7に係る発明は、アンチブロッキング剤およびスリップ剤のうちいずれか1つ以上を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシーラントフィルムである。
また、請求項8に係る発明は、片面または両面にエンボス加工がされている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシーラントフィルムである。
また、請求項9に係る発明は、医薬品用、医薬部外品用、または化粧品用の包装体に用いられる多層フィルムであって、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のシーラントフィルムを備える、多層フィルムである。
また、請求項10に係る発明は、当該多層フィルムの総厚が15μm以上である、請求項9に記載の多層フィルムである。
また、請求項11に係る発明は、医薬品用、医薬部外品用、または化粧品用の包装体であって、請求項9または10に記載の多層フィルムを備え、前記シーラントフィルム同士の一部を接着させることで形成される収容空間を有する、包装体である。
本発明のシーラントフィルムは、溶解度パラメータ(SP値)が9以上のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびエチレン系コポリマーから選ばれる樹脂を一種類以上含むため、ポリアクリロニトリル系樹脂を用いることなく、有効成分などの吸着を抑えることができる。
また、本発明の多層フィルムは、上記シーラントフィルムを備える構成であるため、シーラントフィルムへの有効成分などの吸着を抑えることで、デラミネーションを抑制することができる。
また、本発明の包装体は、上記多層フィルムを備え、一対のシーラントフィルム同士の一部を接着させることで形成される収容空間を有する構成であるため、シーラントフィルムへの有効成分などの吸着を抑えることで、収容空間内の薬剤などの有効成分などが減少するのを抑制すると同時に、包装体の性能変化を抑制することができる。
本発明を適用した一実施形態であるシーラントフィルムの構成を示す断面模式図である。 本発明を適用した一実施形態である多層フィルムの構成を示す断面模式図である。 本発明を適用した一実施形態である包装体の構成を示す断面模式図である。
以下、本発明を適用した一実施形態であるシーラントフィルム、およびこれを備えた多層フィルム、さらにこれを用いた包装体について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
<シーラントフィルム>
先ず、本発明を適用した一実施形態であるシーラントフィルムの構成について説明する。図1は、本発明を適用した一実施形態であるシーラントフィルム1の断面模式図である。図1に示すように、本実施形態のシーラントフィルム1は、第1のフィルム2と、第2のフィルム3と、第3のフィルム4と、を備えて概略構成されている。
なお、本実施形態では、3層からなるシーラントフィルムについて説明するが、本発明のシーラントフィルムは単層であっても構わないし、3層以外の多層であっても構わない。また、多層のシーラントフィルムを製造する際は、共押出により製造しても構わないし、ラミネートにより製造しても構わない。
本実施形態のシーラントフィルム1は、第1のフィルム2と第3のフィルム4との間に第2のフィルム3が挿入されるように積層されている。本実施形態のシーラントフィルム1は、後述する多層フィルムの最表層にシーラントフィルム1を積層することで、多層フィルムにヒートシール性を付与することができる。
第1のフィルム2、第2のフィルム3、および第3のフィルム4に含まれる樹脂は、後述の多層フィルムにヒートシール性を付与することができるものであれば特に限定されないが、溶解度パラメータ(SP値)が所定の範囲に含まれることが好ましい。
ここで、SP値とは、Fedors法(「Polym.Eng.Sci.14(2)152,(1974)」を参照)により算出される値である。
なお、本発明における数値範囲の上限値及び下限値は、本発明が特定する数値範囲から僅かに外れる場合であっても、当該数値範囲内と同様の作用効果を備えている限り、本発明の均等範囲に含まれる。
SP値の下限値としては、具体的には、例えば、9が好ましく、10がより好ましい。SP値が下限値以上であることにより、比較的SP値が大きい有効成分であっても、シーラントフィルム1への吸着を抑制することができる。また、シーラントフィルム1備える多層フィルムを用いて包装体を作製した際に、包装体内の薬剤の有効成分などが減少するのを抑制すると同時に、包装体の性能変化を抑制することができる。
また、SP値の上限値としては、可能な限り大きい方が好ましい。
表1に、代表的な有効成分のSP値として、カンファー、リモネン、メントール、酢酸ブチル、サリチル酸メチルのSP値を示す。
また、表2に、代表的な樹脂のSP値として、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(Ny)、ポリアクリロニトリル(PAN)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)のSP値を示す。
なお、SP値は上述したFedors法により計算した。
Figure 2016198918
Figure 2016198918
第1のフィルム2、第2のフィルム3、および第3のフィルム4に含まれる樹脂のガラス転移温度の下限値としては、具体的には、例えば、40℃が好ましく、45℃がより好ましい。ガラス転移温度が下限値以上であることにより、有効成分などがシーラントフィルム1に吸着するのを抑制することができる。
また、ガラス転移温度の上限値としては、具体的には、例えば、110℃が好ましく、100℃がより好ましい。ガラス転移温度が上限値以下であることにより、ヒートシール性が向上する。また、上記上限値以上では、シール強度の低下や、シール温度が上がる為過加熱になり、ピンホールやエッジ切れ、接着層の発砲の原因となり得る。
表3に、代表的な樹脂のガラス転移温度として、PBT、PET、Ny、PAN、EVOHのガラス転移温度を示す。
なお、ガラス転移温度の測定は市販の示差走査熱量計(Differential scanning calorimetry;DSC、例えば、セイコーインスツル社製、「DSC−6200」など)により行った。
Figure 2016198918
例えば、第1のフィルム2、第2のフィルム3、および第3のフィルム4に含まれる樹脂としてPETを選択した場合、結晶化度の下限値としては、具体的には、例えば、1%が好ましく、2%がより好ましく、3%がさらにより好ましい。結晶化度が下限値以上であることにより、有効成分がシーラントフィルム1を透過するのを抑制することができる。
また、結晶化度の上限値としては、具体的には、例えば、50%が好ましく、45%がより好ましく、40%がさらに好ましい。結晶化度が上限値以下であることにより、シーラントフィルム1が脆弱になるのを防ぐと同時に、生産性を向上させることができる。
なお、結晶化度の測定はDSC、X線回折法により行うことができる。
第1のフィルム2、第2のフィルム3、および第3のフィルム4に用いる樹脂としては、SP値が上述した範囲に含まれる樹脂であれば特に限定されない。具体的には、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル系樹脂、脂肪族ポリアミド(ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6‐6、ナイロン4−6、ナイロン6‐10、ナイロン6−12)、半芳香族ポリアミド(ナイロン6T、ナイロン9T、ナイロンMXD6、ナイロン6I、ナイロンM5T)などのポリアミド系樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンビニルアルコールコポリマー、エチレンアクリル酸エチルコポリマー、エチレンシクロオレフィンコポリマー、
アイオノマー樹脂などのエチレン系コポリマー、エチレン−ビニルアルコール共重合体などが好ましい。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
また、2種類以上の樹脂を混合して用いる場合は、少なくとも一種類の樹脂についてSP値が上述した範囲に含まれていればよい。例えば、PETのシール性を向上させるために、PEを添加してもよい。
さらに、ポリエチレンテレフタレート樹脂としては、非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂(A−PET)が好ましい。非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いることにより、非吸着性とヒートシール性を両立することができる。
また、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂としては、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)樹脂が好ましい。グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いることにより、非吸着性と加工性を両立することができる。
ここで、第1のフィルム2、第2のフィルム3、または第3のフィルム4に用いる樹脂として、A−PET樹脂とPET−G樹脂とを混合した樹脂組成物を用いる場合、樹脂組成物中のPET−G樹脂の割合は1〜30質量%であることが好ましい。PET−G樹脂の割合が上限値以下であることにより、耐レトルト性、バリア性、ラミネート加工性が低下するのを抑えることができる。
第1のフィルム2および第3のフィルム4には、アンチブロッキング剤およびスリップ剤のいずれか一方または両方を添加してもよい。これにより、シーラントフィルム1の取り扱い時にシーラントフィルム1同士の密着を防止し、滑りを良くすることができる。
アンチブロッキング剤としては、シーラントフィルム1同士の密着を防止し、滑りを良くすることができるものであれば、特に限定されない。具体的には、例えば、球状ガラス、球状アクリル樹脂、超高分子量ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、脂肪酸エステル、タルク、炭酸カルシウム、珪藻土などが挙げられる。
アンチブロッキング剤の添加量としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、第1のフィルム2または第3のフィルム4に含まれる樹脂に対して0.001〜10質量%が好ましい。
スリップ剤としては、シーラントフィルム1同士の密着を防止し、滑りを良くすることができるものであれば、特に限定されない。具体的には、例えば、炭化水素系ワックス(ポリスチレンワックス、パラフィンワックス、流動パラフィンなど)、高級アルコール系ワックス(ステアリン酸やステアリルアルコールなど)、アミド系ワックス(エチレンビスステアリン酸アミド、オレイン酸アミドなど)、エステル系ワックス(ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸ブチルなど)、金属せっけん系(ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムなど)などが挙げられる。
スリップ剤の添加量としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、第1のフィルム2または第3のフィルム4に含まれる樹脂に対して0.001〜10質量%が好ましい。
第1のフィルム2の厚みとしては、特に限定されないが、具体的には、例えば、2〜50μmが好ましく、15〜40μmがより好ましい。
また、第2のフィルム3の厚みとしては、特に限定されないが、具体的には、例えば、2〜40μmが好ましく、5〜25μmがより好ましい。
また、第3のフィルム4の厚みとしては、特に限定されないが、具体的には、例えば、2〜50μmが好ましく、15〜40μmがより好ましい。
本実施形態のシーラントフィルム1の最表面のいずれか一方または両方には、エンボス加工がされていてもよい。これにより、シーラントフィルム1の取り扱い時にシーラントフィルム1同士の密着を防止し、滑りを良くすることができる。また、フィルム製膜時にフィルム同士の摩擦係数が低減してフィルムが滑り、巻き取り原反の巻きシワを防ぐことができる。
本実施形態のシーラントフィルム1は、未延伸であることが好ましい。未延伸であることにより、シーラントフィルム1のヒートシール性が向上する。
ところで、シーラントフィルムとしてPANを用いた場合、ヒートシール性に劣り、耐熱性が低い包装体では使用できないといった問題や、接着強度に劣るといった問題があった。
これに対し、本実施形態のシーラントフィルム1は、0.2MPa、1秒間、150℃の条件でヒートシールした後のシール強度が2N/15mm以上であることが好ましい。
<多層フィルム>
次に、本発明を適用した一実施形態である多層フィルムの構成について説明する。図2は、本発明を適用した一実施形態である多層フィルム11の断面模式図である。図2に示すように、本実施形態の多層フィルム11は、シーラントフィルム1と、バリアフィルム12と、を備え概略構成されている。
本実施形態の多層フィルム11は、後述する包装体の材料として用いることができる。
本実施形態の多層フィルム11では、シーラントフィルム1内の第1のフィルム2とバリアフィルム12とが対向するように積層されている。
互いのシーラントフィルム1,1を対向させた状態で接着することで、一対の多層フィルム11,11同士を接合することができる。
シーラントフィルム1の厚みは、特に限定されるものではなく、適宜選択することができる。ここでシーラントフィルム1の厚みの下限値としては、具体的には、10μmが好ましく、15μmがより好ましい。厚みが上記下限値以上であることにより、有効成分がフィルムを透過するのを防いだり、破断し難くなったり、成型し易くなる。
また、シーラントフィルム1の厚みの上限値としては、具体的には、50μmが好ましく、40μmがより好ましい。厚みが上記上限値以下であることにより、コストを下げることができる。
バリアフィルム12は、シーラントフィルム1内の第1のフィルム2と対向するように積層され、外部からの水蒸気、酸素、光などの透過を抑制することができる。多層フィルム11を用いて包装体を作製した際に、バリアフィルム12により包装体内部への水蒸気、酸素、光などの侵入を抑制することができる。
水蒸気の透過を制限する機能を具備させる場合のバリアフィルム12の材料としては、例えば、アルミニウム箔などの金属箔、フッ素樹脂およびポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン系樹脂、環状ポリオレフィンなどの水蒸気バリア性樹脂が挙げられる。
酸素の透過を制限する機能を具備させる場合のバリアフィルム12の材料としては、例えば、アルミニウム箔などの金属箔、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル、ポリメタキシリレンアジパミド(МXD6)などの芳香族ポリアミドなどの酸素バリア性樹脂が挙げられる。
酸素の透過を制限する機能を具備させる場合のバリアフィルム12の材料には、上記の酸素バリア性樹脂にさらに酸素吸収性樹脂を含ませた酸素ハイバリア材であってもよい。酸素吸収性樹脂としては特に限定されないが、たとえば、不飽和ポリオレフィン系酸素吸収性樹脂が用いられる。より具体的には、エチレン系不飽和炭化水素ポリマー、主鎖エチレン系不飽和炭化水素ポリマー、ポリエーテルユニットポリマー、エチレンと歪んだ環状アルキレンとのコポリマー、ポリアミド樹脂、酸変性ポリブタジエン、ヒドロキシアルデヒドポリマー、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体などが挙げられる。これらの酸素吸収性樹脂は、単独で、または複数種を組み合わせて用いることができる。
バリアフィルム12は、未延伸フィルムでも延伸フィルムでもよい。また、バリアフィルム12は、単層でも複層でもよい。さらなる酸素バリア性を付与する為にフィラー添加などによりナノコンポジット化してもよい。このようなフィラーとしては、モンモリロナイトなどの無機層状化合物などを配合したコンポジット材が挙げられる。
光の透過を制限する機能を具備させる場合のバリアフィルム12の材料としては、例えば、紫外線吸収剤および顔料の少なくともいずれかを含有する樹脂が用いられる。
水蒸気、酸素、および光のすべての透過を制限する機能を具備させる場合のバリアフィルム12の材料としては、例えば、透明樹脂膜に、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる無機酸化物の薄膜層が蒸着などにより形成された複合層が挙げられる。この場合、必要に応じて、透明樹脂膜と無機酸化物の薄膜層との間に透明プライマ層が形成されてもよいし、当該薄膜層上にガスバリア層が形成されてもよい。
バリアフィルム12は、保香性層を構成する樹脂として挙げる樹脂をさらに含んでもよい。この場合、バリアフィルム12は、保香性層としても機能することができる。
多層フィルム11の総厚は、特に限定されるものではなく、適宜選択することができる。ここで多層フィルム11の総厚の下限値としては、具体的には、15μmが好ましく、20μmがより好ましい。総厚が上記下限値以上であることにより、多層フィルム11の強度およびバリア性が向上する。
<多層フィルムの製造方法>
次に、上述した多層フィルム11の製造方法について説明する。
本実施形態の多層フィルム11の製造方法は、特に限定されるものではないが、シーラントフィルム1を作製した後に、シーラントフィルム1とバリアフィルム12を貼り合せることにより行う。
シーラントフィルム1の製造方法としては、具体的には、例えば、数台の押出機により、原料となる樹脂などを溶融押出するフィードブロック法やマルチマニホールド法などの共押出Tダイ法、空冷式または水冷式共押出インフレーション法が挙げられる。このなかでも、共押出Tダイ法で製膜する方法が各層の厚さ制御に優れる点で特に好ましい。
シーラントフィルム1とバリアフィルム12とを貼り合せる方法としては、具体的には、例えば、適当な接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネート法、押出ラミネート法、ホットメルトラミネート方法、ウエットラミネート方法、サーマル(熱)ラミネート方法などが挙げられる。
<包装体>
次に、本発明を適用した一実施形態である包装体の構成について説明する。
図3は、本発明を適用した一実施形態である包装体21の断面模式図である。図3に示すように、本実施形態の包装体21は、一対の多層フィルム11,11を備え、これらのシーラントフィルム1,1同士の一部を接着させることで形成される収容空間Sを有して概略構成されている。すなわち、本実施形態の包装体21は、医薬品、医薬部外品、または化粧品などを内部に設けられた収容空間Sに入れて保存するための包装体である。
例えば、収容空間Sに収容する薬剤が有効成分としてメントールを含む場合は、シーラントフィルム1に含まれる樹脂のSP値が10以上あることが好ましい。
また、収容空間Sに収容する薬剤が有効成分としてサリチル酸メチルを含む場合は、シーラントフィルム1に含まれる樹脂のSP値が12以上であることが好ましい。
また、収容空間Sに収容する薬剤が有効成分としてカンファーを含む場合は、シーラントフィルム1に含まれる樹脂のSP値が8以上であることが好ましい。
ここで、包装体21の有効表面積およびヘッドスペースは、特に限定されるものではなく、保存対象の内容物によって適宜選択することができる。なお、包装体21が医薬品などの保存用途で用いられる場合、特に限定されるものではないが、具体的には、例えば、包装体21の有効表面積が0.001〜0.054mであり、ヘッドスペースが内容物質量(内容物の比重を1とする)の0.1〜10倍のものを用いることができる。
本実施形態の包装体21は、医薬品などの保存用途の場合の一般的な容量の収容空間S中に含まれる薬剤の有効成分の吸着を抑えることができるものである。具体的には、例えば、吸着による有効成分の減少を、25℃で6か月保管後に5%以下に抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態のシーラントフィルム1によれば、溶解度パラメータ(SP値)が9以上のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびエチレン系コポリマーから選ばれる樹脂を一種類以上含むため、ポリアクリロニトリル系樹脂を用いることなく、有効成分などの吸着を抑えることができる。
また、本実施形態のシーラントフィルム1によれば、前記ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびエチレン系コポリマーから選ばれる樹脂のガラス転移温度が40℃以上110℃以下であるため、有効成分などの吸着を抑えることができる。
また、本実施形態の多層フィルム11によれば、上記シーラントフィルム1を備える構成であるため、簡易な構成により、有効成分などの吸着を抑えることができると同時に、優れたヒートシール性を有する。
また、本実施形態の包装体21によれば、上記多層フィルム11を備え、一対のシーラントフィルム1,1同士の一部を接着させることで形成される収容空間Sを有するため、収容空間S内の薬剤などの有効成分などが減少するのを抑えることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。例えば、上述したシーラントフィルム1では、シーラントフィルム1が、第1のフィルム2と、第2のフィルム3と、第3のフィルム4との3層から構成される例について説明したが、これに限定されない。具体的には、例えば、溶解度パラメータ(SP値)が9以上の樹脂を含む層を備えていれば、シーラントフィルムが、A−PET単層、PET−G単層、PET−GとEVOHまたはPEなどとを混合した単層などの単層であってもよいし、3層以外の複数の層であってもよい。
また、上述した多層フィルム11では、シーラントフィルム1と、バリアフィルム12と、から構成される例について説明したが、シーラントフィルム1とバリアフィルム12との間や、バリアフィルム12の外側に、別の機能を有する層を新たに設けてもよい。
以下、本発明の効果を実施例及び比較例を用いて詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
<多層フィルムの作製>
(実施例1)
実施例1では、先ず、第1のフィルムに含まれる樹脂として、非結晶ポリエチレンテレフタレート樹脂(A−PET樹脂)(三菱化学株式会社製、品番:ノバペックス GM700Z、ガラス転移温度:70℃、SP値:13)を用意した。さらに、第1のフィルムに含まれるアンチブロッキング剤としてグリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミン株式会社製、品番:リケマールS−100)を用意した。
また、第2のフィルムに含まれる樹脂として、A−PET樹脂(三菱化学株式会社製、品番:ノバペックス GM700Z、ガラス転移温度:70℃、SP値:13)を用意した。さらに、第2のフィルムに含まれるもう一種類の樹脂として、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET−G樹脂)(SKケミカル株式会社製、品番:SKY GREEN S2008、ガラス転移温度:70℃、SP値:13)を用意した。
また、第3のフィルムに含まれる樹脂として、A−PET樹脂(三菱化学株式会社製、品番:ノバペックス GM700Z、ガラス転移温度:70℃、SP値:13)を用意した。さらに、第3のフィルムに含まれるアンチブロッキング剤としてグリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミン株式会社製、品番:リケマールS−100)を用意した。
次に、第1のフィルムとしてグリセリン脂肪酸エステル(アンチブロッキング剤)を0.1%添加したA−PET樹脂と、第2のフィルムとしてA−PET樹脂を93質量%、PET−G樹脂を7質量%で混合した樹脂組成物と、第3のフィルムとしてグリセリン脂肪酸エステル(アンチブロッキング剤)を0.1%添加したA−PET樹脂とを、この順番で共押出成形して積層フィルムを作製した。作製した積層フィルムをシーラントフィルムとした。
シーラントフィルムの総厚は30μmであった。各層の厚みは、第1のフィルムが8μmであり、第2のフィルムが14μmであり、第3のフィルムが8μmであった。
次に、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる層(PET樹脂層)と、ポリエチレン樹脂からなる層(PE樹脂層)と、アルミニウムからなる層(AL層)とが、この順番で積層しているフィルムを用意し、これをバリアフィルムとした。バリアフィルムの総厚は29μmであった。各層の厚みは、PET樹脂層が12μmであり、PE樹脂層が10μmであり、AL層が7μmであった。
次に、ドライラミネート法により、シーラントフィルムの第1のフィルム側の面と、バリアフィルムのAL層側の面と、が対向するように、シーラントフィルムとバリアフィルムとを貼り付けることにより、多層フィルムを作製した。作製した多層フィルムの総厚は59μmであった。
(実施例2)
実施例2では、先ず、シーラントフィルムに含まれる樹脂として、PET−G樹脂(SKケミカル株式会社製、品番:SKY GREEN S2008、ガラス転移温度:70℃、SP値:13)を用意した。
上記樹脂を押出成形して単層フィルムを作製した。作製したフィルムをシーラントフィルムとした。シーラントフィルムの厚みは30μmであった。このように、実施例2のシーラントフィルムは単層である。
次に、実施例1と同じバリアフィルムを用意し、ドライラミネート法により、シーラントフィルムのどちらか一方の片面と、バリアフィルムのAL層側の面と、が接着するように、シーラントフィルムとバリアフィルムとを貼り付けることにより、多層フィルムを作製した。作製した多層フィルムの総厚は59μmであった。
(実施例3)
実施例3では、先ず、シーラントフィルムに含まれる樹脂として、PET−G樹脂(SKケミカル株式会社製、品番:SKY GREEN S2008、ガラス転移温度:70℃、SP値:13)を用意した。さらに、シーラントフィルムに含まれるもう一種類の樹脂として、ポリエチレン樹脂(PE樹脂)(日本ポリエチレン株式会社製、品番:ノバテックLL、ガラス転移温度:−125℃、SP値:8.6)を用意した。
PET−G樹脂を70質量%、PE樹脂を30質量%で混合した樹脂組成物を押出成形して単層フィルムを作製した。作製したフィルムをシーラントフィルムとした。シーラントフィルムの厚みは30μmであった。このように、実施例3のシーラントフィルムは単層である。
次に、実施例1と同じバリアフィルムを用意し、ドライラミネート法により、シーラントフィルムのどちらか一方の片面と、バリアフィルムのAL層側の面と、が接着するように、シーラントフィルムとバリアフィルムとを貼り付けることにより、多層フィルムを作製した。作製した多層フィルムの総厚は59μmであった。
(比較例1)
比較例1では、先ず、シーラントフィルムに含まれる樹脂として、PE樹脂(日本ポリエチレン株式会社製、品番:ノバテックLL、ガラス転移温度:−125℃、SP値:8.6)を用意した。
上記樹脂を押出成形して単層フィルムを作製した。作製したフィルムをシーラントフィルムとした。シーラントフィルムの厚みは30μmであった。このように、比較例1のシーラントフィルムは単層である。
次に、実施例1と同じバリアフィルムを用意し、ドライラミネート法により、シーラントフィルムのどちらか一方の片面と、バリアフィルムのAL層側の面と、が接着するように、シーラントフィルムとバリアフィルムとを貼り付けることにより、多層フィルムを作製した。作製した多層フィルムの総厚は59μmであった。
(比較例2)
比較例2では、先ず、シーラントフィルムに含まれる樹脂として、ポリアクリロニトリル樹脂(PAN樹脂)(タマポリ株式会社製、品番:ハイトロンBX、ガラス転移温度:104℃、SP値:15.4)を用意した。
上記樹脂を押出成形して単層フィルムを作製した。作製したフィルムをシーラントフィルムとした。シーラントフィルムの厚みは30μmであった。このように、比較例2のシーラントフィルムは単層である。
次に、実施例1と同じバリアフィルムを用意し、ドライラミネート法により、シーラントフィルムのどちらか一方の片面と、バリアフィルムのAL層側の面と、が接着するように、シーラントフィルムとバリアフィルムとを貼り付けることにより、多層フィルムを作製した。作製した多層フィルムの総厚は59μmであった。
<包装体の作製>
(実施例4)
実施例4では、実施例1で作製した多層フィルムを2枚準備し、一対の多層フィルムのシーラントフィルム側が対向するようにして、貼付剤をはさみ、シーラントフィルム同士の一部を接着して包装体を作製した。作製した包装体の収容空間には貼付剤が収容されている。
(実施例5)
実施例5では、実施例2で作製した多層フィルムを用いたこと以外は、実施例4と同様にして、貼付剤を収容した包装体を作製した。
(実施例6)
実施例6では、実施例3で作製した多層フィルムを用いたこと以外は、実施例4と同様にして、貼付剤を収容した包装体を作製した。
(比較例3)
比較例3では、比較例1で作製した多層フィルムを用いたこと以外は、実施例4と同様にして、貼付剤を収容した包装体を作製した。
(比較例4)
比較例4では、比較例2で作製した多層フィルムを用いたこと以外は、実施例4と同様にして、貼付剤を収容した包装体を作製した。
<有効成分の減少量の測定>
実施例4〜6および比較例3,4で作製した包装体を用いて、25℃で60日間保管した後の、収容空間内の貼付剤の有効成分の減少量を測定した。
表4に、25℃で60日間保管後の、各包装体の有効成分の減少率について示す。なお、減少率とは、初期の貼付剤の重さに対する減少量の割合である。表中の「○」は減少率が5%以下であることを示し、「△」は減少率が5%より多く10%よりも少ないことを示し、「×」は減少率が10%以上であることを示す。
表4に示すように、シーラントフィルムに用いる樹脂としてSP値が9以上の樹脂を用いた、実施例4〜6、比較例4では、有効成分の減少率が10%よりも少ないことを確認した。さらに、シーラントフィルムに用いる樹脂としてガラス転移温度が40℃以上の樹脂のみを用いた、実施例4、5、比較例4では、有効成分の減少率が5%以下であることを確認した。
Figure 2016198918
<ヒートシール性の評価>
実施例4〜6および比較例3,4で作製した包装体を用いて、ヒートシール性の評価を行った。包装体を作製する際の、ヒートシール条件は、温度を150℃、時間を1秒、圧力を0.2MPaで行った。また、ヒートシール性の評価は、剥離強度試験機(株式会社エー・アンド・デイ社製、TENSILON RTG−1310)を用いて、シール幅15mmでのシール強度を測定することにより行った。
表5に、各包装体の最高荷重について示す。表中の「○」はシール強度が5N/15mm以上であることを示し、「△」はシール強度が0N/15mmよりも大きく5N/15mmよりも小さいことを示し、「×」はシール強度が0N/15mmであることを示す。
表5に示すように、実施例6、比較例4では、シール強度が5N/15mmよりも小さいのに対し、実施例4,5、比較例3では、シール強度が5N/15mm以上であることを確認した。
Figure 2016198918
本発明のシーラントフィルムおよび多層フィルムは、包装体の材料として利用可能性がある。また、本発明の包装体は、医薬用品、医薬部外品用、または化粧品用などの包装体として利用可能性がある。
1…シーラントフィルム
2…第1のフィルム
3…第2のフィルム
4…第3のフィルム
11…多層フィルム
12…バリアフィルム
21…包装体
S…収容空間

Claims (11)

  1. 溶解度パラメータ(SP値)が9以上のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびエチレン系コポリマーから選ばれる樹脂を一種類以上含むシーラントフィルム。
  2. 前記ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびエチレン系コポリマーから選ばれる樹脂のガラス転移温度が40℃以上110℃以下である、請求項1に記載のシーラントフィルム。
  3. 0.2MPa、1秒間、150℃の条件でヒートシールした後のシール強度が2N/15mm以上である、請求項1または2に記載のシーラントフィルム。
  4. 前記ポリエステル系樹脂は、ポリエチレンテレフタレート樹脂、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシーラントフィルム。
  5. 前記ポリアミド系樹脂は、脂肪族ポリアミド(ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6‐6、ナイロン4−6、ナイロン6‐10、ナイロン6−12)、および半芳香族ポリアミド(ナイロン6T、ナイロン9T、ナイロンMXD6、ナイロン6I、ナイロンM5T)から選ばれる樹脂である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシーラントフィルム。
  6. 前記エチレン系コポリマーは、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンビニルアルコールコポリマー、エチレンアクリル酸エチルコポリマー、エチレンシクロオレフィンコポリマー、アイオノマー樹脂から選ばれる樹脂である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシーラントフィルム。
  7. アンチブロッキング剤およびスリップ剤のうちいずれか1つ以上を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシーラントフィルム。
  8. 片面または両面にエンボス加工がされている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシーラントフィルム。
  9. 医薬品用、医薬部外品用、または化粧品用の包装体に用いられる多層フィルムであって、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載のシーラントフィルムを備える、多層フィルム。
  10. 当該多層フィルムの総厚が15μm以上である、請求項9に記載の多層フィルム。
  11. 医薬品用、医薬部外品用、または化粧品用の包装体であって、
    請求項9または10に記載の多層フィルムを備え、
    前記シーラントフィルム同士の一部を接着させることで形成される収容空間を有する、包装体。
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