JP6852268B2 - 未延伸シーラントフィルム及び包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、未延伸シーラントフィルム及び包装体に関する。
従来から、医薬品、医薬部外品、化粧品及び食品等の保存用包装体として、プラスチックフィルム単層や、プラスチックフィルムにアルミ箔をラミネートしたプラスチック包装体等が用いられている。このような包装体を用いて、医薬品等を包装した際、時間の経過とともに、酸素や水蒸気の影響とは別に、医薬品等の有効成分が減少するといった問題があった。
このような問題に対して、特許文献1には、シーラントフィルムの材料としてポリアクリロニトリル(PAN)を用いることで、シール部の密封性を高めつつ、シーラントフィルムへの有効成分の吸着を抑えた貼付剤収納用包装袋が開示されている。
しかしながら、PANはコストが高いといった課題がある。また、コストが高いだけでなく、フィッシュアイが発生しやすいといった課題がある。フィッシュアイがあるとヒートシール強度の低下、ピンホールが発生しやすくなることから気密性の低下、包装体の見栄えが悪くなるといった意匠性の問題がある。そのため、シーラントフィルムの材料として、PANの代替となる樹脂が求められている。
ところで、有効成分の吸着性を評価する指標として、溶解度パラメータ(SP値)が知られている。医薬品等の有効成分である、メントール、リモネン等のSP値は8付近であり、この値から離れたSP値を有する材料ほど、有効成分の吸着を抑えることができる。
このような材料としては、包装体に用いられる樹脂の中でも比較的SP値が高い樹脂であるPANが挙げられる。また、ポリエステル樹脂も比較的SP値が高い樹脂であるため、上述した有効成分の吸着を抑えることができる材料として期待できる。
特開2005−328928号公報
しかしながら、ポリエステル樹脂は、機械的強度及び耐熱性を向上させるため、二軸延伸処理を施して用いるのが一般的であるところ、延伸処理を施すことによりヒートシール性や成形加工性が低下し、シーラントフィルムとして用いるのは困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、有効成分の吸着を抑え、かつ、ヒートシール性、成形加工性に優れる未延伸シーラントフィルム、及びこれを備える包装体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、
溶解度パラメータ(SP値)が9以上のポリエステル樹脂を含む、未延伸シーラントフィルムである。
また、請求項2に係る発明は、
前記ポリエステル樹脂のガラス転移温度が、40℃以上、110℃以下である、請求項1に記載の未延伸シーラントフィルムである。
また、請求項3に係る発明は、
前記ポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、及び共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂のうちのいずれかである、請求項1又は2に記載の未延伸シーラントフィルムである。
また、請求項4に係る発明は、
30℃以上、100℃以下で軟化点を示す、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の未延伸シーラントフィルムである。
また、請求項5に係る発明は、
100℃における破断伸びが200%以上である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の未延伸シーラントフィルムである。
また、請求項6に係る発明は、
前記ポリエステル樹脂としてポリエチレンテレフタレート樹脂を含み、
前記未延伸シーラントフィルム同士を、シール時間1秒、シール圧力0.2MPa、シール温度160℃以上の条件下でシールした際の、シール強度が15N/15mm以上である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の未延伸シーラントフィルムである。
また、請求項7に係る発明は、
前記ポリエステル樹脂としてポリブチレンテレフタレート樹脂を含み
前記未延伸シーラントフィルム同士を、シール時間1秒、シール圧力0.2MPa、シール温度220℃以上の条件下でシールした際の、シール強度が3N/15mm以上である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の未延伸シーラントフィルムである。
また、請求項8に係る発明は、
医薬品、化粧品、トイレタリー、又は食品を包装するための包装体、あるいはラミネートに用いられる、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の未延伸シーラントフィルムである。
また、請求項9に係る発明は、
医薬品、化粧品、トイレタリー、又は食品を包装するための包装体であって、
請求項1に記載の未延伸シーラントフィルムを備え、
前記未延伸シーラントフィルム同士の一部を接着させることで形成される収納空間を有する、包装体である。
本発明の未延伸シーラントフィルムは、溶解度パラメータ(SP値)が9以上のポリエステル樹脂を含むため、有効成分の吸着を抑え、かつ、ヒートシール性、成形加工性に優れる。
また、本発明の包装体は、上記未延伸シーラントフィルムを備え、この未延伸シーラントフィルム同士の一部を接着させることで形成される収納空間を有するため、有効成分の吸着を抑えることができる。
本発明を適用した一実施形態である未延伸シーラントフィルムの断面模式図である。 実施例1,2、比較例1の未延伸多層フィルムの動的粘弾性試験の結果を示すグラフである。
以下、本発明を適用した一実施形態である未延伸シーラントフィルム及び包装体について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
<未延伸シーラントフィルム>
先ず、本発明を適用した一実施形態である未延伸シーラントフィルムの構成について説明する。図1は、本発明を適用した一実施形態である未延伸シーラントフィルム1の断面模式図である。図1に示すように、本実施形態の未延伸シーラントフィルム1は、第1のフィルム2と、第2のフィルム3と、第3のフィルム4とを備えて、概略構成されている。
なお、本実施形態では、3層からなる未延伸シーラントフィルムについて説明するが、本発明の未延伸シーラントフィルムは単層であっても構わないし、2層以上の多層であっても構わない。また、多層の未延伸シーラントフィルムを製造する際は、共押出により製造しても構わないし、ラミネートにより製造しても構わない。
本実施形態の未延伸シーラントフィルム1は、医薬品、化粧品、トイレタリー、又は品を包装するための包装体、あるいはラミネートに用いることができる。なお、上記トイレタリーとは、身体の洗浄や身嗜み、嗜好などを目的とした商品の総称を示すものであり、パーソナルケア用品やビューティーケアとも呼ばれることがある。また、トイレタリーには、化粧品、医薬品(医薬部外品)の一部も含まれることがある。
本実施形態の未延伸シーラントフィルム1は、第1のフィルム2と第3のフィルム4との間に第2のフィルム3が挿入され、第1のフィルム2及び第3のフィルム4が最表層となるように積層されている。
また、本実施形態の未延伸シーラントフィルム1は、製造過程において延伸処理を施していないフィルムである。延伸処理を施さないことにより、広い温度条件でヒートシールが可能であり、かつ、成形加工性に優れる。
ここで、本発明において「未延伸シーラントフィルム」とは、延伸処理を施していないシーラントフィルムの他に、破断伸び「(100℃,MD及びTD方向) / %」が200%(より好ましくは300%)以上のシーラントフィルムも含む。したがって、延伸処理をしたものであっても、破断伸び「(100℃,MD及びTD方向) / %」が200%以上のシーラントフィルムは、本発明の均等の範囲に含まれる。なお、破断伸びの測定は、オートグラフ装置(例えば、島津製作所製、AUTOGRAPH AGS−X等)を用いて、JIS Z7127に記載の方法に準拠して測定することができる。また、破断伸びの測定は、23℃及び100℃において、MD方向及びTD方向の2方向で行ってもよい。未延伸シーラントフィルムは、延伸処理を施さないことにより、破断のびが高いため、成形性に優れている。
第1のフィルム2、第2のフィルム3、及び第3のフィルム4は、いずれもポリエステル樹脂を含む。より具体的には、第1のフィルム2、第2のフィルム3、及び第3のフィルム4は、1種類のポリエステル樹脂を含むものであっても、2種類以上のポリエステル樹脂を含むものであってもよく、各フィルムの組成が異なっていてもよい。また、上記ポリエステル樹脂は、溶解度パラメータ(SP値)が所定の範囲に含まれることが好ましい。
ここで、SP値とは、Fedors法(「Polym.Eng.Sci.14(2)152,(1974)」を参照)により算出される値である。
なお、本発明における数値範囲の上限値及び下限値は、本発明が特定する数値範囲から僅かに外れる場合であっても、当該数値範囲内と同様の作用効果を備えている限り、本発明の均等範囲に含まれる。
第1のフィルム2、第2のフィルム3、及び第3のフィルム4に含まれるポリステル樹脂のSP値の下限値としては、具体的には、例えば、9が好ましく、10がより好ましい。SP値が下限値以上であることにより、比較的SP値が大きい有効成分であっても、未延伸シーラントフィルム1への吸着を抑制することができる。また、未延伸シーラントフィルム1備える多層フィルムを用いて包装体を作製した際に、包装体内の薬剤の有効成分等が減少するのを抑制すると同時に、包装体の性能変化を抑制することができる。
また、SP値の上限値としては、可能な限り大きい方が好ましい。
表1に、代表的な有効成分のSP値として、カンファー、リモネン、メントール、酢酸ブチル、サリチル酸メチルのSP値を示す。
また、表2に、代表的な樹脂のSP値として、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(Ny)、ポリアクリロニトリル(PAN)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)のSP値を示す。
なお、SP値は上述したFedors法により計算した。
Figure 0006852268
Figure 0006852268
第1のフィルム2、第2のフィルム3、及び第3のフィルム4に含まれるポリステル樹脂のガラス転移温度の下限値としては、具体的には、例えば、40℃が好ましく、45℃がより好ましい。ガラス転移温度が下限値以上であることにより、有効成分等が未延伸シーラントフィルム1に吸着するのを抑制することができる。
また、ガラス転移温度の上限値としては、具体的には、例えば、110℃が好ましく、100℃がより好ましい。ガラス転移温度が上限値以下であることにより、ヒートシール性が向上する。また、上記上限値以上では、シール強度の低下や、シール温度が上がる為過加熱になり、ピンホールやエッジ切れ、接着層の発砲の原因となり得る。
表3に、代表的な樹脂のガラス転移温度として、PBT、PET、Ny、PAN、EVOHのガラス転移温度を示す。
なお、ガラス転移温度の測定は市販の示差走査熱量計(Differential scanning calorimetry;DSC、例えば、セイコーインスツル社製、DSC−6200等)により行った。
Figure 0006852268
例えば、第1のフィルム2、第2のフィルム3、及び第3のフィルム4に含まれる樹脂としてPETを選択した場合、結晶化度の下限値としては、具体的には、例えば、1%が好ましく、2%がより好ましく、3%がさらにより好ましい。結晶化度が下限値以上であることにより、有効成分が未延伸シーラントフィルム1を透過するのを抑制することができる。
第1のフィルム2、第2のフィルム3、及び第3のフィルム4に含まれるポリエステル樹脂としては、ジカルボン酸成分とグリコール成分からなるポリマーであり、ジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等を挙げることができる。なかでもこれらのジカルボン酸成分のうち、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸が好ましい。一方、グリコール成分としては、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS等の芳香族グリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレングリコール等が挙げられる。なかでもこれらのグリコール成分のうち、エチレングリコールが好ましい。なお、これらのジカルボン酸成分、グリコール成分は、1種類を用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記ポリエステル樹脂としては、上記のジカルボン酸成分とグリコール成分からなるポリマーであれば、特に限定されるものではない。具体的には、例えば、PET樹脂、PBT樹脂、共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂であるグリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG)樹脂等が挙げられる。
上記ポリエステル樹脂としてPET樹脂を選択することで、未延伸シーラントフィルム1の、有効成分の吸着を抑え、シール性、成形性を改善することができる。
また、上記ポリエステル樹脂としてPBT樹脂を選択することで、未延伸シーラントフィルム1の耐熱性を改善することができる。
また、上記ポリエステル樹脂としてPETG樹脂を、PET樹脂又はPBT樹脂と併せて用いることで、PET樹脂又はPBT樹脂の結晶化を抑制し、未延伸シーラントフィルム1の脆性を改善することができる。
第1のフィルム2、第2のフィルム3、及び第3のフィルム4の各フィルム中に含まれるPETG樹脂の含有割合は、各フィルムで同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、PETG樹脂の含有割合は、各フィルムに含まれるポリエステル樹脂(PETG樹脂を除く)の種類や、未延伸シーラントフィルム1の用途によって適宜設定することができる。
例えば、未延伸シーラントフィルム1を構成する各フィルムにPET樹脂が含まれる場合、第2のフィルム3にのみPETG樹脂を含有させてもよい。このとき、PETG樹脂の含有割合は、第2のフィルム3の質量に対して、1〜40質量%であるのが好ましく、5〜20質量%であるのがより好ましい。
第2のフィルム3において、PETG樹脂の含有割合が1質量%以上であることにより、第2のフィルム3の脆性を改善することができる。また、PETG樹脂の含有割合が40質量%以下であることにより、フィルムの剛性を維持することができる。
また、例えば、未延伸シーラントフィルム1を構成する各フィルムにPBT樹脂が含まれ、かつ、第1のフィルム2側を被着体にラミネートする用途で未延伸シーラントフィルム1を用いる場合、PETG樹脂の含有割合が、被着体と接触する面である第1のフィルム2において、1〜20質量%であるのが好ましく、5〜10質量%であるのがより好ましい。また、第2のフィルム3及び第3のフィルム4において、5〜40質量%であるのが好ましく、10〜30質量%であるのがより好ましい。
第2のフィルム3及び第3のフィルム4において、PETG樹脂の含有割合が5質量%以上であることにより、第2のフィルム3及び第3のフィルム4の脆性を改善することができる。また、PETG樹脂の含有割合が40質量%以下であることにより、フィルムの耐熱性を維持することができる。また、第1のフィルム2において、第2のフィルム3及び第3のフィルム4よりもPETG樹脂の含有割合を下げるとこで、被着体との耐溶剤性及び密着性を確保することができる。
第1のフィルム2及び第3のフィルム4には、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、無機粒子、有機粒子、減粘剤、増粘剤、熱安定化剤、滑剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤等のマスターバッチ(以下、「MB」と記載することがある)が添加されていてもよい。
MBの添加量としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、第1のフィルム2又は第3のフィルム4の各フィルムに対して1〜5質量%が好ましい。
本実施形態の未延伸シーラントフィルム1の総厚としては、具体的には、例えば、10〜1000μmであるのが好ましく、20〜500μmがより好ましく、20〜300μmが特に好ましい。未延伸シーラントフィルム1の総厚が10μm以上、1000μm以下が好ましく、この範囲を外れると製膜性が著しく悪化する。
本実施形態の未延伸シーラントフィルム1は、延伸処理を施さないことにより、広い温度条件でヒートシールが可能である。具体的には、例えば、第1のフィルム2、第2のフィルム3、及び第3のフィルム4に含まれるポリエステル樹脂として、PET樹脂を選択した場合、未延伸シーラントフィルム1,1同士をシール時間1秒、シール圧力0.2MPa、シール温度160℃以上の条件下でシールした際に、シール強度が15N/15mm以上であることが好ましく、20N/15mm以上であることがより好ましい。
また、例えば、第1のフィルム2、第2のフィルム3、及び第3のフィルム4に含まれるポリエステル樹脂として、PBT樹脂を選択した場合、未延伸シーラントフィルム1,1同士をシール時間1秒、シール圧力0.2MPa、シール温度220℃以上の条件下でシールした際に、シール強度が3N/15mm以上であることが好ましい。
なお、シール強度の測定は、引張試験機(例えば、エー・アンド・デイ社製、TENSILON RTG−1310等)を用いて、シール幅15mmでのシール強度を測定することにより行うことができる。
本実施形態の未延伸シーラントフィルム1は、延伸処理を施さないことにより、軟化点が低く、かつ、破断伸びが高いため、成形加工性に優れる。
本実施形態の未延伸シーラントフィルム1の軟化点としては、具体的には、例えば、30〜100℃の範囲内に存在するのが好ましく、40〜90℃の範囲内に存在するのがより好ましい。
なお、軟化点の測定は、動的粘弾性測定装置(例えば、セイコーインスツル社製、EXSTAR6000等)を用いて行うことができる。
また、本実施形態の未延伸シーラントフィルム1の破断伸びとしては、具体的には、例えば、100℃における破断伸びが200%以上であるのが好ましい。
なお、破断伸びの測定は、オートグラフ装置(例えば、島津製作所製、AUTOGRAPH AGS−X等)を用いて、JIS Z7127に記載の方法に準拠して測定することができる。
<未延伸シーラントフィルムの製造方法>
次に、上述した未延伸シーラントフィルム1の製造方法について説明する。
本実施形態の未延伸シーラントフィルム1は、上述した第1のフィルム2と、第2のフィルム3と、第3のフィルム4とを、例えば、空冷式または水冷式共押出インフレーション法、共押出Tダイ法で製膜する方法等で製造してもよい。なかでも、共押出Tダイ法で製膜する方法が、各層の厚さを制御する点で優れ好ましい。本実施形態の未延伸シーラントフィルム1は、製造過程において延伸処理を施していない。また、本実施形態の未延伸シーラントフィルム1は、上述した第1のフィルム2と、第2のフィルム3と、第3のフィルム4とを別々に製造してからラミネーター等により接合して製造してもよい。
<包装体>
本実施形態の包装体は、医薬品、化粧品、トイレタリー、又は食品を包装するための包装体であって、上述した未延伸シーラントフィルム1を備え、一対の未延伸シーラントフィルム1,1同士の一部を接着させることで形成される収納空間を有する。
本実施形態の包装体は、医薬品等の保存用途の場合、収納空間中に含まれる薬剤の有効成分の吸着を抑えることができるものである。
本実施形態の包装体を用いて医薬品等を保存した場合、有効成分の減少量としては、具体的には、例えば、25℃、60日間の条件で貼付剤を収納空間に保管した後の有効成分の減少率が、10%以下であることが好ましく、5%以下であることがより好ましい。
以上説明したように、本実施形態の未延伸シーラントフィルム1によれば、溶解度パラメータ(SP値)が9以上のポリエステル樹脂を含むため、有効成分の吸着を抑え、かつ、ヒートシール性、成形加工性に優れる。
また、本実施形態の成形体によれば、未延伸シーラントフィルム1を備え、この未延伸シーラントフィルム1,1同士の一部を接着させることで形成される収納空間を有するため、有効成分の吸着を抑えることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述した未延伸シーラントフィルム1では、ポリエステル樹脂を含む3層から構成される例について説明したが、各層の間や最表層に、別の機能を有する層を新たに設けてもよい。
以下、本発明の効果を実施例及び比較例を用いて詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
<未延伸シーラントフィルムの作製>
(実施例1)
第1のフィルム、第2のフィルム、及び第3のフィルムに含まれるポリエステル樹脂としてPET樹脂(三菱化学社製、銘柄:GM700Z)を用意した。また、第2のフィルムに含まれるポリエステル樹脂としてPETG樹脂(イーストマンケミカル社製、「GN071」)をさらに用意した。
次に、第1のフィルムとしてPET樹脂と、第2のフィルムとしてPET樹脂とPETG樹脂を混合した樹脂組成物と、第3のフィルムとしてPET樹脂とを、この順番で共押出成形して積層フィルムを作製した。その際、第2のフィルムでは、PET樹脂が93質量%、PETG樹脂が7質量%となるように、混合比を調整した。作製した積層フィルムを未延伸シーラントフィルムとした。
なお、第1のフィルムの厚さは3μm、第2のフィルムの厚さは24μm、第3のフィルムの厚さは3μmであり、未延伸シーラントフィルムの総厚は30μmであった。
(実施例2)
第1のフィルム、第2のフィルム、及び第3のフィルムに含まれるポリエステル樹脂としてPBT樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス社製、銘柄:5020)及びPETG樹脂(イーストマンケミカル社製、「GN071」)を用意した。
次に、第1のフィルムとしてPBT樹脂とPETG樹脂を混合した樹脂組成物と、第2のフィルムとしてPBT樹脂とPETG樹脂を混合した樹脂組成物と、第3のフィルムとしてPBT樹脂とPETG樹脂を混合した樹脂組成物とを、この順番で共押出成形して積層フィルムを作製した。その際、第1のフィルムでは、PBT樹脂が93質量%、PETG樹脂が7質量%となり、第2のフィルムでは、PBT樹脂が80質量%、PETG樹脂が20質量%となり、第3のフィルムでは、PBT樹脂が82質量%、PETG樹脂が18質量%となるように、混合比を調整した。作製した積層フィルムを未延伸シーラントフィルムとした。
なお、第1のフィルムの厚さは2μm、第2のフィルムの厚さは14μm、第3のフィルムの厚さは4μmであり、未延伸シーラントフィルムの総厚は20μmであった。
(比較例1)
比較例1として、市販の二軸延伸PETフィルム(東洋紡社製、銘柄:E5107)を用意した。
なお、二軸延伸フィルムの総厚は25μmであった。
<ヒートシール性の評価>
実施例1で作製した未延伸シーラントフィルム、及び比較例1で作製した二軸延伸フィルムについて、ヒートシール性の評価を行った。ヒートシール性の評価は、同じフィルム同士をヒートシールしたものに対して行った。ヒートシール条件は、シール温度を110〜180℃、シール時間を1秒、シール圧力を0.2MPaで行った。また、ヒートシール性の評価は、引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ社製、TENSILON RTG−1310)を用いて、シール幅15mmでのシール強度を測定することにより行った。
表4に、各シール温度でシールした時のシール強度について示す。
Figure 0006852268
表4に示すように、実施例1の未延伸シーラントフィルムでは、シール温度が160℃以上の場合に、シール強度が15N/15mm以上であった。一方、比較例1の二軸延伸フィルムでは、シール温度が180℃であってもシール強度を示さなかった。
次に、実施例2で作製した未延伸シーラントフィルム、及び比較例1で作製した二軸延伸フィルムについても同様にヒートシール性の評価を行った。ヒートシール条件は、シール温度を210〜230℃、シール時間を1秒、シール圧力を0.2MPaで行った。
表5に、各シール温度でシールした時のシール強度について示す。
Figure 0006852268
表5に示すように、実施例2の未延伸シーラントフィルムでは、シール温度が220℃以上の場合に、シール強度が3N/15mm以上であった。一方、比較例1の二軸延伸フィルムでは、0〜3N/15mm程度であった。
以上の結果より、実施例1,2の未延伸シーラントフィルムは、低い温度で合ってもヒートシールが可能であり、広い温度条件でヒートシールが可能であることを確認できた。
<軟化点の測定>
実施例1,2で作製した未延伸シーラントフィルム、及び比較例1で作製した二軸延伸フィルムについて、軟化点の測定を行った。軟化点の測定は、動的粘弾性測定装置(セイコーインスツル社製、EXSTAR6000)を用いて行った。
図2に、各フィルムの動的粘弾性試験の結果を示す。図2において、弾性率が急激に減少したときの温度を軟化点とした。動的粘弾性試験の結果から、実施例1の未延伸シーラントフィルムの軟化点は約90℃であり、実施例2の未延伸シーラントフィルムの軟化点は約50℃であり、比較例1の二軸延伸フィルムの軟化点は約140℃であることを確認した。このように、実施例1,2の軟化点は30〜100℃の範囲内に存在していた。
なお、軟化点はフィルムの弾性率の数値が大きく減少したときの温度とした。一方、二軸延伸フィルムでは、明確な軟化点がなく、徐々に弾性率が低減すため、弾性率の桁数が変化したときの温度を軟化点とした。
<破断伸びの測定>
実施例1,2で作製した未延伸シーラントフィルム、及び比較例1で作製した二軸延伸フィルムについて、破断伸びの測定を行った。破断伸びの測定は、オートグラフ装置(例えば、島津製作所製、AUTOGRAPH AGS−X等)を用いて、JIS Z7127に記載の方法に準拠して測定した。また、破断伸びの測定は、23℃及び100℃において、MD方向及びTD方向の2方向で行った。
表6に、各フィルムの23℃及び100℃における破断伸びを示す。
Figure 0006852268
表6に示すように、実施例1,2の未延伸シーラントフィルムでは、100℃における破断伸びが500%以上であるのに対し、比較例1の二軸延伸フィルムでは、100℃における破断伸びが200%未満であった。
<包装体の作製>
(実施例3)
実施例3では、実施例1で作製した未延伸シーラントフィルムを2枚準備し、一対の未延伸シーラントフィルムの第3のフィルム側が対向するようにして、貼付剤をはさみ、シーラントフィルム同士の一部を接着して包装体を作製した。作製した包装体の収納空間には貼付剤が収容されている。
(実施例4)
実施例4では、実施例2で作製した未延伸シーラントフィルムを用いたこと以外は、実施例3と同様にして、貼付剤を収容した包装体を作製した。
(比較例2)
比較例2では、比較例1で作製した未延伸シーラントフィルムを用いたこと以外は、実施例3と同様にして、貼付剤を収容した包装体を作製した。
<有効成分の減少量の測定>
実施例3,4及び比較例2で作製した包装体を用いて、25℃で60日間保管した後の、収納空間内の貼付剤の有効成分の減少量を測定した。
表7に、25℃で60日間保管後の、各包装体の有効成分の減少率について示す。なお、減少率とは、初期の貼付剤の重さに対する減少量の割合である。表7中の「○」は減少率が5%以下であることを示し、「△」は減少率が5%より多く10%よりも少ないことを示し、「×」は減少率が10%以上であることを示す。
Figure 0006852268
表7に示すように、未延伸シーラントフィルムに用いる樹脂としてSP値が9以上のポリエステル樹脂を用いた、実施例3及び比較例2は、有効成分の減少率が10%よりも少ないことを確認した。
以上の結果より、実施例1,2の未延伸シーラントフィルムは、軟化点が低く、かつ、破断伸びが高いため、成形加工性に優れることを確認できた。
本発明の未延伸シーラントフィルムは、機能性シーラント等のラミネート用途や、深絞りやインサート成形等の成形用途に利用可能性がある。
1…未延伸シーラントフィルム
2…第1のフィルム
3…第2のフィルム
4…第3のフィルム

Claims (7)

  1. 第1のフィルム、第2のフィルム、及び、第3のフィルムの3層からなる未延伸シーラントフィルムであって、
    前記第1のフィルムと前記第3のフィルムとの間に前記第2のフィルムが挿入され、前記第1のフィルム及び前記第3のフィルムが最表層となるように積層されており、
    前記第1のフィルム、前記第2のフィルム、及び、前記第3のフィルムは、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂を含み、かつ、前記第2のフィルムのみグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂を含み、
    前記第2のフィルムにおけるグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の含有割合は、前記第2のフィルムの質量に対して、1〜40質量%である、未延伸シーラントフィルム。
  2. 第1のフィルム、第2のフィルム、及び、第3のフィルムの3層からなる未延伸シーラントフィルムであって、
    前記第1のフィルムと前記第3のフィルムとの間に前記第2のフィルムが挿入され、前記第1のフィルム及び前記第3のフィルムが最表層となるように積層されており、
    前記第1のフィルム、前記第2のフィルム、及び、前記第3のフィルムは、それぞれグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂とポリブチレンテレフタレート樹脂とを含み、
    前記第1のフィルムにおけるグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の含有割合は、前記第1のフィルムの質量に対して、1〜20質量%であり、
    前記第2のフィルムにおけるグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の含有割合は、前記第2のフィルムの質量に対して、5〜40質量%であり、
    前記第3のフィルムにおけるグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の含有割合は、前記第3のフィルムの質量に対して、5〜40質量%である、未延伸シーラントフィルム。
  3. 記未延伸シーラントフィルム同士を、シール時間1秒、シール圧力0.2MPa、シール温度160℃以上の条件下でシールした際の、シール強度が15N/15mm以上である、請求項に記載の未延伸シーラントフィルム。
  4. 記未延伸シーラントフィルム同士を、シール時間1秒、シール圧力0.2MPa、シール温度220℃以上の条件下でシールした際の、シール強度が3N/15mm以上である、請求項2に記載の未延伸シーラントフィルム。
  5. 100℃における破断伸びが540%以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の未延伸シーラントフィルム。
  6. 医薬品、化粧品、トイレタリー、又は食品を包装するための包装体、あるいはラミネートに用いられる、請求項1〜のいずれか一項に記載の未延伸シーラントフィルム。
  7. 医薬品、化粧品、トイレタリー、又は食品を包装するための包装体であって、
    請求項1又は2に記載の未延伸シーラントフィルムを備え、
    前記未延伸シーラントフィルム同士の一部を接着させることで形成される収納空間を有する、包装体。
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