JP2019162838A - 多層フィルム及び包装体 - Google Patents
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[1].平面形状が長方形で、その大きさが40mm×95mmであり、厚さ方向に突出した、1列あたり5個の錠剤収納部を2列備え、前記錠剤収納部が、内径10.0mm、深さ4.5mmの凹部である試験用シートを作製し、10枚の前記試験用シートを、同じ向きに重ね合わせて試験片を作製し、前記試験片の前記錠剤収納部を備える面が、水平面に対して垂直であり、かつ前記試験片の1辺と、水平面と、が45°の角度を成すように、前記試験片を水平面上に固定し、水平面上において上向きの前記試験片の角部に対して、その上方1mの高さから、質量90gの錘を落下させる落下試験を、前記試験片の4個の角部すべてに対して行ったとき、前記試験用シートの角部の総数に対する、割れが生じた前記試験用シートの角部の数の割合が、20%以下となり、シート透湿度が0.30g/m2・day以下であり、第1の樹脂を含む未延伸の第1フィルム層と、前記第1の樹脂とは異なる第2の樹脂を含む未延伸の第2フィルム層と、を交互に繰り返して積層したバリア層を備え、前記第1の樹脂と前記第2の樹脂のうち少なくとも一方がポリオレフィン系樹脂である、多層フィルム。
[2].前記第1フィルム層の1層当りの平均厚さが10〜1000nmであり、
前記第2フィルム層の1層当りの平均厚さが10〜1000nmである、[1]に記載の多層フィルム。
[3].更に、前記バリア層を挟む一対の未延伸の第1外層を備える多層フィルムであって、前記第1外層が、いずれも前記第1の樹脂及びエラストマーを含む樹脂層である、[1]又は[2]に記載の多層フィルム。
[4].更に、前記一対の未延伸の第1外層を挟む一対の未延伸の第2外層を備える、[3]に記載の多層フィルム。
[5].前記バリア層中の前記第1フィルム層の積層数が、50〜5000の範囲である、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[6].前記第2外層が、いずれも前記第1の樹脂を含む樹脂層である、[4]又は[5]に記載の多層フィルム。
[7].前記バリア層の厚さが、10〜500μmの範囲である、[1]〜[6]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[8].前記一対の未延伸の第1外層の総厚が、5〜125μmの範囲である、[3]〜[7]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[9].前記一対の未延伸の第2外層の総厚が、5〜125μmの範囲である、[4]〜[8]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[10].前記エラストマーがオレフィン系エラストマーである、[3]〜[9]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[11].前記第1の樹脂及び第2の樹脂が、ポリオレフィン系樹脂である、[1]〜[10]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[12].前記第1の樹脂が、ポリプロピレンである、[1]〜[11]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[13].前記第2の樹脂が、高密度ポリエチレンである、[1]〜[12]のいずれか一項に記載の多層フィルム。
[14].[1]〜[13]のいずれか一項に記載の多層フィルムを備える、包装体。
先ず、本実施形態の多層フィルム1の特性について説明する。
本実施形態の多層フィルム1は、平面形状が長方形で、その大きさが40mm×95mmであり、厚さ方向に突出した、1列あたり5個の錠剤収納部を2列備え、前記錠剤収納部が、内径10.0mm、深さ4.5mmの凹部である試験用シートを作製し、10枚の前記試験用シートを、同じ向きに重ね合わせて試験片を作製し、前記試験片の前記錠剤収納部を備える面が、水平面に対して垂直であり、かつ前記試験片の1辺と、水平面と、が45°の角度を成すように、前記試験片を水平面上に固定し、水平面上において上向きの前記試験片の角部に対して、その上方1mの高さから、質量90gの錘を落下させる落下試験を、前記試験片の4個の角部すべてに対して行ったとき、前記試験用シートの角部の総数に対する、割れが生じた前記試験用シートの角部の数の割合が、20%以下となり、シート透湿度が0.30g/m2・day以下である。すなわち、本実施形態の多層フィルムは、角割防止性が改善され、かつ、水蒸気バリア性に優れている。
図1は、本実施形態の多層フィルム1の断面模式図である。図1に示すように、本実施形態の多層フィルム1は、バリア層11を備えており、さらに、前記バリア層11を挟む一対の未延伸の第1外層12と、前記一対の未延伸の第1外層を挟む一対の未延伸の第2外層13と、を備えていてもよい。これにより、フィルム全体として、角割防止性に優れる。
本実施形態の多層フィルム1において、バリア層11は、第1の樹脂を含む未延伸の第1フィルム層111と、前記第1の樹脂とは異なる第2の樹脂を含む未延伸の第2フィルム層112と、を交互に繰り返して積層した構成をとる。異なる樹脂を含むフィルム層を交互に繰り返して積層することにより、バリア層の耐衝撃性を向上させることができる。その結果、フィルム全体として、角割防止性に優れる。
また、製造の際に延伸工程を伴わないで結晶を配向しているため、ガスバリア性および成形加工性に優れる。
第1フィルム層111は、後述する第2フィルム層112と交互に積層されており、多層フィルム1に優れたガスバリア性及び成形加工性を付与する。第1フィルム層111は、未延伸のフィルム層であり、第1の樹脂を含む。
第1フィルム層111は、第1の樹脂のみを含んでいてもよい(すなわち、第1の樹脂からなるものでもよい)し、第1の樹脂と、第1の樹脂以外の成分を含んでいてもよい(すなわち、第1の樹脂と、第1の樹脂以外の成分と、からなるものでもよい)。
前記添加剤としては、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、無機粒子、有機粒子、減粘剤、増粘剤、熱安定化剤、滑剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
なお、ここで「第1フィルム層111の1層当りの平均厚さ」とは、バリア層11中に存在するすべての第1フィルム層111の厚さの合計値を、バリア層11中に存在する第1フィルム層111の層数で除した値([バリア層11中に存在するすべての第1フィルム層111の厚さの合計値]/[バリア層11中に存在する第1フィルム層111の層数])を意味する。
第2フィルム層112は、未延伸のフィルム層であり、第1の樹脂とは異なる種類の第2の樹脂を含む。
第2フィルム層112は、第2の樹脂のみを含んでいてもよい(すなわち、第2の樹脂からなるものでもよい)し、第2の樹脂と、第2の樹脂以外の成分を含んでいてもよい(すなわち、第2の樹脂と、第2の樹脂以外の成分と、からなるものでもよい)。
第2の樹脂以外の成分のうち、非樹脂成分としては、第1の樹脂以外の成分としての前記添加剤が挙げられる。
なお、第2フィルム層112の層数は、上述の第1フィルム層111の層数の場合と同じ方法で確認できる。
例えば、バリア層11の層数は、100〜10000であることが好ましい。
なお、ここで「第2フィルム層112の1層当りの平均厚さ」とは、バリア層11中に存在するすべての第2フィルム層112の厚さの合計値を、バリア層11中に存在する第2フィルム層112の層数で除した値([バリア層11中に存在するすべての第2フィルム層112の厚さの合計値]/[バリア層11中に存在する第2フィルム層112の層数])を意味する。
第1外層12は、いずれも前記第1の樹脂及びエラストマーを含む樹脂層であることが好ましい。
第1外層12は、バリア層11の両面に積層されていてもよい。多層フィルム1においては、これら一対の樹脂層により、バリア層11が保護される。また、第1外層12は、多層フィルム1に優れた柔軟性を付与する。その結果、フィルム全体として、角割防止性に優れる。
第2外層13は、第1外層12の両面に積層されていてもよい。第2外層13は、多層フィルム1に耐熱性及び成形性を付与する。
多層フィルム1は、本発明の効果を損なわない範囲内において、バリア層11、第1外層12及び第2外層13以外に、他の層を備えていてもよい。前記他の層は、特に限定されず、目的に応じて任意に選択できる。
ただし、多層フィルム1は、例えば、図1に示すように、第1外層12がバリア層11に直接接触して設けられていることが好ましく、第2外層13が第1外層12に直接接触して設けられていることが好ましい。
本発明の多層フィルムは、例えば、以下の方法で製造できる。
すなわち、まず、最終的に第1フィルム層111と第2フィルム層112との積層構造を構成するための、複数層構造の第1積層フィルムを作製する。前記第1積層フィルムは、より具体的には、最終的に未延伸の第1フィルム層111となる第1の樹脂含有層と、最終的に未延伸の第2フィルム層112となる第2の樹脂含有層と、が交互に繰り返して積層された構成を有する。前記第1積層フィルムとしては、例えば、最外層の2層がいずれも第1の樹脂含有層であり、第2の樹脂含有層の層数が第1の樹脂含有層の層数よりも1だけ少ない複数層構造のものや、これとは逆に、最外層の2層がいずれも第2の樹脂含有層であり、第1の樹脂含有層の層数が第2の樹脂含有層の層数よりも1だけ少ない複数層構造のもの等が挙げられる。ただし、第1積層フィルムは、これらに限定されない。
次いで、この第2積層フィルムを、その表面に対して平行な方向において引き伸ばして拡張した後、第1積層フィルムの場合と同じ方法で、この拡張後の第2積層フィルムを切断、積層して第3積層フィルムを作製する。
以降、このような積層フィルムの拡張、切断及び積層を繰り返し行うことで、バリア層11を作製する。例えば、前記第1積層フィルムとして、最外層の2層がいずれも第1の樹脂含有層であるものを用いた場合には、第1積層フィルム同士を積層して第2積層フィルムを作製したときに、重ね合わされた最外層の2層の第1の樹脂含有層は、第2積層フィルムにおいては見かけ上、1層の第1の樹脂含有層を形成する。これは、第2積層フィルム以降の積層フィルム及びバリア層11の作製時も同様である。ただし、ここに示すバリア層11は、本発明の多層フィルム1における一例に過ぎない。
上述の製造方法における、これ以降の第1積層フィルムからの、目的とするバリア層の作製までは、マルチプライヤーを用いて行うことができる。
次に、上述したバリア層11の両面に第1外層12を積層させる。
次に、上述した一対の第1外層12の表面(露出面)に第2外層13を積層させる。
本実施形態により作製した多層フィルム1は、フィルムを延伸していないため、成形加工性に優れる。
本発明の包装体は、上述の本発明の多層フィルムを備えたものである。
本発明の包装体は、優れた水蒸気バリア性を有する本発明の多層フィルムを用いているため、優れた防湿性を有する。
また、この多層フィルムは、上述のとおりに角割が抑制された試験片を作製可能であり、本発明の包装体は、このような多層フィルムを用いているため、優れた角割防止性を実現できる。
本発明の包装体は、防湿性と角割防止性が求められる各種用途で用いるのに好適であり、例えば、食品や医薬品等を包装するための包装袋又は包装容器として好適である。
なお、図2以降の図において、既に説明済みの図に示すものと同じ構成要素には、その説明済みの図の場合と同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
包装体10は、ブリスターパックとしてのPTPフィルム(包装容器)であり、収納部10aには、錠剤102を密封収納できる。
本発明の包装体は、前記多層フィルムを用い、目的とする収納部を形成するように、多層フィルム同士、又は多層フィルムと他のフィルム等とを貼り合わせることにより、製造できる。
より具体的には、まず、真空成形、圧空成形又はプラグ成形等により、多層フィルム1に突出部を形成して、成形フィルム2を作製する。
次いで、成形フィルム2の突出部2cに、保存対象物である錠剤102を充填した後、カバーフィルム101を多層フィルム1と重ね合せて、成形フィルム2とカバーフィルム101とを接着する。
次いで、必要に応じて、成形フィルム2及びカバーフィルム101に、ミシン刃又はハーフカット刃等を用いて、スリット10bを形成する。
以上により、包装体10が得られる。
[実施例1]
第1の樹脂としてポリプロピレン(プライムポリマー社製「E122V」、PPと称することがある)を、第2の樹脂として高密度ポリエチレン(プライムポリマー社製「3300F」、HDPEと称することがある)を、それぞれ用意した。そして、押出機(株式会社サン・エヌ・ティー社製、「SNT40−28型番」)を用いて、第1の樹脂及び第2の樹脂をそれぞれ250℃の溶融状態とし、フィードブロックを用いて、最終的に未延伸の第1フィルム層となるポリプロピレン層と、最終的に未延伸の第2フィルム層となる高密度ポリエチレン層と、が交互に繰り返して積層された構成を有し、最外層の2層がいずれも高密度ポリエチレン層であり、3層の前記高密度ポリエチレン層と2層の前記ポリプロピレン層とからなる、5層の溶融積層体(上述の第1積層フィルム)を作製した。
次いで、マルチプライヤーを用いて、得られた5層の溶融積層体を2枚に切断し、切断後のこれら2枚の溶融積層体をさらに積層して、9層の溶融積層体(上述の第2積層フィルム)を作製した。
次いで、得られた9層の溶融積層体を、その表面に対して平行な方向において引き伸ばして拡張した後、5層の溶融積層体(第1積層フィルム)の場合と同じ方法で、この拡張後の9層の溶融積層体を切断、積層して、17層の溶融積層体(上述の第3積層フィルム)を作製した。
以降、同様の手順により、溶融積層体の拡張、切断及び積層を繰り返し行って、未延伸の第1フィルム層と未延伸の第2フィルム層とが交互に繰り返して積層された構成を有し、1025層の前記第1フィルム層と1024層の前記第2フィルム層とからなる、2049層のバリア層を作製した。
得られた多層フィルムの厚さは300μmであり、そのうち、1層の第1外層の厚さは20μmであり、1層の第2外層の厚さは10μmであり、バリア層の厚さは240μmであった。すなわち、第1フィルム層の層数は1025であり、第1フィルム層の1層当りの平均厚さは100nmであった。また、第2フィルム層の層数は1024であり、第2フィルム層の1層当りの平均厚さは150nmであった。
ポリ塩化ビニル(株式会社カネカ社製「S−1008」、PVCと称することがある)及びポリクロロトリフルオロエチレン(ハネウェル社製「アクラー」、PCTFEと称することがある)を、この順番で共押出成形することにより、比較例1の多層フィルムを作製した。
得られた2層構造の多層フィルムの厚さは223μmであり、このうち、ポリ塩化ビニル層の厚さは200μm、ポリクロロトリフルオロエチレン層の厚さは23μmであった。
ポリ塩化ビニル及びポリクロロトリフルオロエチレンを、この順番で共押出成形することにより、比較例2の多層フィルムを作製した。
得られた多層フィルムの厚さは301μmであり、このうち、ポリ塩化ビニル層の厚さは250μm、ポリクロロトリフルオロエチレン層の厚さは51μmであった。
前記ポリ塩化ビニルを押出成形することにより、単層構造で未延伸のポリ塩化ビニル層からなる単層フィルムを作製した。
得られた単層フィルムの厚さは250μmであった。
ポリプロピレン(プライムポリマー社製「E122V」、PPと称することがある)を押出成形することにより、単層構造で未延伸のポリプロピレンからなる単層フィルムを作製した。
得られた単層フィルムの厚さは300μmであった。
上記で得られた多層フィルム及び単層フィルムについて、下記項目の評価を下記方法で行った。結果を表1に示す。なお、表1中の評価結果の欄における「−」との記載は、その項目が未評価であることを意味する。
前記第1試験用シートが有する10個の錠剤収納部にそれぞれゼオライト(φ7.0mm×3.0mm)を充填し、アルミ製のカバーフィルムを用いて錠剤収納部の開口部を密封し、第2試験用シートを得た。40℃・90%RHの雰囲気下に前記第2試験用シートを24時間放置した後のゼオライトの重量変化を測定した。この重量変化から前記第2試験用シートの錠剤収納部の水蒸気透過量を得ることにより、ポケット透湿度を評価した。
各実施例および比較例で作製した多層フィルムの水蒸気透過量を測定することにより、シート透湿度を評価した。水蒸気透過量は、MOCON製のPERMATRAN−W(登録商標)3/33を用いて、JIS K7129(B法)に記載の方法に準拠して測定した(吸湿条件:40℃/90%RH)。
10枚の前記第1試験用シートを、錠剤収納部が交互になるように重ね合わせてテープで固定し、試験片を作製した。前記試験片の前記錠剤収納部を備える面が、水平面に対して垂直であり、かつ前記試験片の1辺と、水平面と、が45°の角度を成すように、前記試験片を水平面上に固定した。水平面上において上向きの前記試験片の角部に対して、その上方1mの高さから、質量90gのプラスチック製の錘を落下させる落下試験を、前記試験片の4個の角部すべてに対して行った。前記試験片のサンプル数は5とした。すなわち、前記第1試験用シートの数は計50個とした。50個×4角=200か所の角を確認し、割れが生じた前記第1試験用シートの角部の数(個)を常温環境下で測定した。前記第1試験用シートの角部の総数に対する、割れが生じた前記第1試験用シートの角部の数の割合(角割の割合)を求めた。角割の割合が低ければ、角割防止性が良好であると評価した。
2・・・成形フィルム
2a・・・成形フィルムの第1面
2b・・・成形フィルムの第2面
2c・・・成形フィルムの突出部
11・・・バリア層
111・・・第1フィルム層
112・・・第2フィルム層
12・・・第1外層
13・・・第2外層
10・・・包装体
10a・・・包装体の収納部
10b・・・包装体のスリット
101・・・カバーフィルム
101a・・・カバーフィルムの第1面
102・・・錠剤
Claims (14)
- 平面形状が長方形で、その大きさが40mm×95mmであり、厚さ方向に突出した、1列あたり5個の錠剤収納部を2列備え、前記錠剤収納部が、内径10.0mm、深さ4.5mmの凹部である試験用シートを作製し、10枚の前記試験用シートを、同じ向きに重ね合わせて試験片を作製し、前記試験片の前記錠剤収納部を備える面が、水平面に対して垂直であり、かつ前記試験片の1辺と、水平面と、が45°の角度を成すように、前記試験片を水平面上に固定し、水平面上において上向きの前記試験片の角部に対して、その上方1mの高さから、質量90gの錘を落下させる落下試験を、前記試験片の4個の角部すべてに対して行ったとき、前記試験用シートの角部の総数に対する、割れが生じた前記試験用シートの角部の数の割合が、20%以下となり、
シート透湿度が0.30g/m2・day以下であり、
第1の樹脂を含む未延伸の第1フィルム層と、前記第1の樹脂とは異なる第2の樹脂を含む未延伸の第2フィルム層と、を交互に繰り返して積層したバリア層を備え、
前記第1の樹脂と前記第2の樹脂のうち少なくとも一方がポリオレフィン系樹脂である、多層フィルム。 - 前記第1フィルム層の1層当りの平均厚さが10〜1000nmであり、
前記第2フィルム層の1層当りの平均厚さが10〜1000nmである、請求項1に記載の多層フィルム。 - 更に、前記バリア層を挟む一対の未延伸の第1外層を備える多層フィルムであって、
前記第1外層が、いずれも前記第1の樹脂及びエラストマーを含む樹脂層である、請求項1又は2に記載の多層フィルム。 - 更に、前記一対の未延伸の第1外層を挟む一対の未延伸の第2外層を備える、請求項3に記載の多層フィルム。
- 前記バリア層中の前記第1フィルム層の積層数が、50〜5000の範囲である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の多層フィルム。
- 前記第2外層が、いずれも前記第1の樹脂を含む樹脂層である、請求項4又は5に記載の多層フィルム。
- 前記バリア層の厚さが、10〜500μmの範囲である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の多層フィルム。
- 前記一対の未延伸の第1外層の総厚が、5〜125μmの範囲である、請求項3〜7のいずれか一項に記載の多層フィルム。
- 前記一対の未延伸の第2外層の総厚が、5〜125μmの範囲である、請求項4〜8のいずれか一項に記載の多層フィルム。
- 前記エラストマーがオレフィン系エラストマーである、請求項3〜9のいずれか一項に記載の多層フィルム。
- 前記第1の樹脂及び第2の樹脂が、ポリオレフィン系樹脂である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の多層フィルム。
- 前記第1の樹脂が、ポリプロピレンである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の多層フィルム。
- 前記第2の樹脂が、高密度ポリエチレンである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の多層フィルム。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の多層フィルムを備える、包装体。
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