JP7294539B2 - 包装体 - Google Patents
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- B65D65/38—Packaging materials of special type or form
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Description
PTPは、例えば、固形剤を収納するための突出部(換言すると凹部)を備えた成形体のうち、前記突出部の突出側とは反対側の面が、カバーフィルムの一方の面と接着されて、構成される。前記成形体は、例えば、樹脂層が積層されて構成された積層フィルムを成形することで得られる。
[1].積層フィルムであって、前記積層フィルムは、少なくとも基材層及び柔軟層が、これらの厚さ方向において積層されて構成されており、前記基材層は、前記積層フィルムの一方の最表層であり、前記積層フィルムの厚さをTとしたとき、前記柔軟層は、前記基材層の前記柔軟層側とは反対側の面から、前記積層フィルムの厚さ方向において、0.6T以下の距離に配置されている、積層フィルム。
[2].前記積層フィルムが、さらに、前記基材層よりも前記柔軟層側に中間層を備えている、[1]に記載の積層フィルム。
[3].前記積層フィルムが水蒸気バリア層を備えている、[1]又は[2]に記載の積層フィルム。
[4].前記柔軟層がポリオレフィンを含む、[1]~[3]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[5].前記水蒸気バリア層が、ポリ塩化ビニリデン及びポリクロロトリフルオロエチレンのいずれか一方又は両方を含む、[3]又は[4]に記載の積層フィルム。
[7].前記基材層がポリ塩化ビニルを含む、[1]~[6]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[8].前記積層フィルムが、さらに、前記基材層側とは反対側の最表層として内層を備え、前記内層の厚さが、前記基材層の厚さの1倍以上である、[1]~[7]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[9].前記積層フィルムが医薬品包装用である、[1]~[8]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[10].[1]~[9]のいずれか一項に記載の積層フィルムを備えた、包装体。
本発明の一実施形態に係る積層フィルムは、少なくとも基材層及び柔軟層が、これらの厚さ方向において積層されて構成されており、前記基材層は、前記積層フィルムの一方の最表層であり、前記積層フィルムの厚さをTとしたとき、前記柔軟層は、前記基材層の前記柔軟層側とは反対側の面から、前記積層フィルムの厚さ方向において、0.6T以下の距離に配置されている。
本実施形態の積層フィルムは、このような構成を有しているため、前記基材層の前記柔軟層側とは反対側の面から、スリットを形成することにより、前記柔軟層に対して、その厚さ方向にスリットを容易に形成できる。したがって、前記積層フィルムを用いて構成した包装体は、柔軟層を備えていても、前記スリットを形成することで、前記スリットの形成部位において、容易に分割できる。
ここに示す積層フィルム1は、基材層11及び第2柔軟層122が、これらの厚さ方向において積層されて構成されている。
積層フィルム1は、さらに、基材層11よりも第2柔軟層122側に、第1中間層131及び第2中間層132を備えており、第1中間層131は基材層11と第2柔軟層122との間に配置され、第2中間層132は第2柔軟層122の基材層11とは反対側に配置されている。
積層フィルム1は、さらに、基材層11と第1中間層131との間に、第1柔軟層121を備えている。
積層フィルム1は、さらに、第2中間層132の第2柔軟層122側とは反対側に、内層14を備えている。
すなわち、積層フィルム1は、基材層11、第1柔軟層121、第1中間層131、第2柔軟層122、第2中間層132及び内層14がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて、構成されている。
基材層11は、積層フィルム1の構造維持に必要な層である。また、基材層11は、積層フィルム1においてピンホールの発生を抑制するなど、積層フィルム1の構造を保護するための層でもある。
前記ポリビニル系樹脂は、ビニル基(エテニル基)を有するモノマーから誘導された構成単位を有する樹脂である。
前記フッ素樹脂とは、フッ素原子を有する樹脂である。
そして、基材層11は、ポリ塩化ビニル及びポリクロロトリフルオロエチレンのいずれか一方又は両方を含むことが好ましく、ポリ塩化ビニルを含むことがより好ましい。
前記割合の上限値は特に限定されず、前記割合は100質量%以下であればよい。
前記割合は、通常、後述する基材層形成用組成物における、常温で気化しない成分の総含有量(質量部)に対する、前記樹脂の含有量(質量部)の割合、と同じである。
前記割合の上限値は特に限定されず、前記割合は100質量%以下であればよい。
ここで、「基材層11の厚さ」とは、基材層11全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなる基材層11の厚さとは、基材層11を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
[第2柔軟層]
第2柔軟層122は、積層フィルム1の柔軟性を向上させるための層である。
前記ポリエチレンとしては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、例えば、メタロセン触媒直鎖状低密度ポリエチレン(mLLDPE)等)等が挙げられる。
前記アイオノマー樹脂としては、例えば、エチレンと少量のアクリル酸又はメタクリル酸との共重合体が、その中の酸部分と、金属イオンと、の塩形成によって、イオン橋かけ構造を有している樹脂が挙げられる。
なお、本明細書においては、単なる「低密度ポリエチレン」との記載は、特に断りのない限り、「直鎖状低密度ポリエチレン以外の低密度ポリエチレン」を意味する。
前記割合の上限値は特に限定されず、前記割合は100質量%以下であればよい。
前記割合は、通常、後述する柔軟層形成用組成物における、常温で気化しない成分の総含有量(質量部)に対する、前記樹脂の含有量(質量部)の割合、と同じである。
前記割合の上限値は特に限定されず、前記割合は100質量%以下であればよい。
第1柔軟層121は、その積層フィルム1中での配置位置が異なる点を除けば、第2柔軟層122と同様のものである。
内層14は、積層フィルム1の他方の最表層、すなわち、基材層11側とは反対側の最表層であり、内層14の基材層11側とは反対側の面(本明細書においては、「第2面」と称することがある)14bは、積層フィルム1の他方の最表面(本明細書においては、「第2面」と称することがある)1bであり、露出面である。
前記割合の上限値は特に限定されず、前記割合は100質量%以下であればよい。
前記割合は、通常、後述する内層形成用組成物における、常温で気化しない成分の総含有量(質量部)に対する、前記樹脂の含有量(質量部)の割合、と同じである。
例えば、内層14の厚さt14が過剰とならず、積層フィルム1の薄層化に有利な点では、内層14の厚さt14は、基材層11の厚さt11の5倍以下であることが好ましい。
例えば、一実施形態において、内層14の厚さt14は、基材層11の厚さt11の1~5倍であることが好ましく、例えば、1.1~5倍、及び1.2~5倍のいずれかであってもよい。
そして、内層14の厚さt14は、このような範囲であるとともに、上述のt11との関係を満たすことが、より好ましい。
[第1中間層]
第1中間層131は、積層フィルム1の両方の最表面間(ここでは、基材層11と内層14との間)に配置され、積層フィルム1に新たな機能を付与するための層である。
第1中間層131は、前記樹脂のみを含んでいてもよいし、前記樹脂と、これ以外の非樹脂成分と、を含んでいてもよい。
第1中間層131が含む前記樹脂及び非樹脂成分の種類、並びにこれらの含有量は、いずれも、第1中間層131の種類に応じて適宜選択できる。
ここで、「第1中間層131の厚さ」とは、第1中間層131全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなる第1中間層131の厚さとは、第1中間層131を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
前記ガスバリア層としては、例えば、水蒸気バリア層、酸素バリア層等が挙げられる。 なかでも、第1中間層131(ガスバリア層)は、水蒸気バリア層であることが好ましい。
前記水蒸気バリア層が含む前記樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、環状ポリオレフィン等が挙げられる。
前記割合の上限値は特に限定されず、前記割合は100質量%以下であればよい。
前記割合は、通常、後述する水蒸気バリア層形成用組成物における、常温で気化しない成分の総含有量(質量部)に対する、前記樹脂の含有量(質量部)の割合、と同じである。
前記割合の上限値は特に限定されず、前記割合は100質量%以下であればよい。
前記酸素バリア層が含む前記樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン-ビニルアルコール共重合体(別名:エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物、EVOH)、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル等が挙げられる。
前記割合の上限値は特に限定されず、前記割合は100質量%以下であればよい。
前記割合は、通常、後述する酸素バリア層形成用組成物における、常温で気化しない成分の総含有量(質量部)に対する、前記樹脂の含有量(質量部)の割合、と同じである。
前記割合の上限値は特に限定されず、前記割合は100質量%以下であればよい。
第2中間層132は、その積層フィルム1中での配置位置が異なる点を除けば、第1中間層131と同様のものである。
積層フィルム1においては、例えば、第1中間層131と第2中間層132がともに水蒸気バリア層であってもよいし、第1中間層131が水蒸気バリア層であり、第2中間層132が酸素バリア層であってもよいし、第1中間層131が酸素バリア層であり、第2中間層132が水蒸気バリア層であってもよいし、第1中間層131と第2中間層132がともに酸素バリア層であってもよい。
例えば、積層フィルム1の厚さ方向において、第2柔軟層122が、基材層11の第1面11aから、0.2T以上の距離に配置されている積層フィルム1は、より容易に製造できる。
例えば、一実施形態では、積層フィルム1の厚さ方向において、第2柔軟層122は、基材層11の第1面11aから、0.2T~0.6Tの距離に配置されていてもよいし、0.2T~0.55Tの距離に配置されていてもよいし、0.2T~0.5Tの距離に配置されていてもよいし、0.2T~0.45Tの距離に配置されていてもよい。
なお、図2以降の図において、既に説明済みの図に示すものと同じ構成要素には、その説明済みの図の場合と同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
積層フィルム2は、さらに、基材層11よりも柔軟層12側に、第1中間層131及び第2中間層132を備えており、第1中間層131は基材層11と柔軟層12との間に配置され、第2中間層132は柔軟層12の基材層11とは反対側に配置されている。
積層フィルム2は、さらに、第2中間層132の柔軟層12側とは反対側に、内層14を備えている。
すなわち、積層フィルム1は、基材層11、第1中間層131、柔軟層12、第2中間層132及び内層14がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて、構成されている。
積層フィルム2中の柔軟層12は、積層フィルム1中の第2柔軟層122に相当し、第2柔軟層122と同様のものである。
内層14の第2面14bは、積層フィルム2の他方の最表面(第2面)2bであり、露出面である。
換言すると、積層フィルム2において、基材層11の第1面11aと、柔軟層12の基材層11側の面(本明細書においては、「第1面」と称することがある)12aと、の間の距離Dは、0.6T以下である。
積層フィルム2は、積層フィルム1の場合と同様の効果を奏する。
積層フィルム3は、さらに、基材層11よりも柔軟層12側に、中間層13を備えており、中間層13は柔軟層12の基材層11とは反対側に配置されている。
積層フィルム3は、さらに、中間層13の柔軟層12側とは反対側に、内層14を備えている。
すなわち、積層フィルム3は、基材層11、柔軟層12、中間層13及び内層14がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて、構成されている。
積層フィルム3中の柔軟層12は、積層フィルム1中の第2柔軟層122に相当すると見做せるものであり、第2柔軟層122と同様のものである。
積層フィルム3中の中間層13は、積層フィルム1中の第2中間層132に相当すると見做せるものであり、第2中間層132と同様のものである。
内層14の第2面14bは、積層フィルム3の他方の最表面(第2面)3bであり、露出面である。
換言すると、積層フィルム3において、基材層11の第1面11aと、柔軟層12の第1面12aと、の間の距離Dは、0.6T以下である。なお、積層フィルム3において、前記距離Dは、基材層11の厚さt11と同じである。
積層フィルム3は、積層フィルム1の場合と同様の効果を奏する。
積層フィルム4は、さらに、基材層11よりも柔軟層12側に、内層14を備えており、内層14は柔軟層12の基材層11とは反対側に配置されている。
すなわち、積層フィルム3は、基材層11、柔軟層12及び内層14がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて、構成されている。
積層フィルム4中の柔軟層12は、積層フィルム1中の第2柔軟層122に相当すると見做せるものであり、第2柔軟層122と同様のものである。
内層14の第2面14bは、積層フィルム4の他方の最表面(第2面)4bであり、露出面である。
換言すると、積層フィルム4において、基材層11の第1面11aと、柔軟層12の第1面12aと、の間の距離Dは、0.6T以下である。積層フィルム4においても、前記距離Dは、基材層11の厚さt11と同じである。
積層フィルム4は、積層フィルム1の場合と同様の効果を奏する。
中間層以外の層が、水蒸気バリア層を兼ねている場合、この層の水蒸気透過量は、先に説明した中間層(水蒸気バリア層)の水蒸気透過量と同様であることが好ましい。
例えば、基材層がポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)等のフッ素樹脂含む場合、このような基材層は、水蒸気バリア層を兼ねるものとして好適である。
中間層以外の層が、酸素バリア層を兼ねている場合、この層の酸素ガス透過量は、先に説明した中間層(酸素バリア層)の酸素ガス透過量と同様であることが好ましい。
前記他の層の種類、層数及び配置位置は、目的に応じて任意に選択できる。
前記他の層の一例としては、隣接する2層を接着するための接着層等が挙げられる。
本実施形態の積層フィルムが、酸素バリア層である中間層を1層又は2層以上備えている場合、その層数によらず、酸素バリア層である中間層の合計の厚さは、10~140μm、15~130μm、及び20~120μmのいずれかであってもよい。
本実施形態の積層フィルムは、医薬品包装用として特に好適である。
本実施形態の積層フィルムは、例えば、数台の押出機を用いて、各層の形成材料となる樹脂や樹脂組成物等を溶融押出するフィードブロック法や、マルチマニホールド法等の共押出Tダイ法、空冷式又は水冷式共押出インフレーション法等により、製造できる。
本発明の一実施形態に係る包装体は、上述の本発明の一実施形態に係る積層フィルムを備えている。
本実施形態の包装体は、前記積層フィルムを用いているため、前記積層フィルムが柔軟層を備えていても、前記スリットを形成することによって、前記スリットの形成部位において、容易に分割できる。
本実施形態の包装体は、医薬品用包装体として特に好適である。
包装体10は、ブリスターパックとしてのPTPフィルム(包装容器)であり、収納部10aには、錠剤9を密封収納できる。
積層フィルム1においては、複数本のスリット10bが、積層フィルム1の幅方向に、互いに平行に形成されている。
また、それぞれのスリット10bは、積層フィルム1の幅方向の全域に形成されている。
ここに示す積層フィルム1において、スリット10bは、基材層11の第1面11a(積層フィルム1の第1面1a)から第2中間層132にまで到達している。より具体的には、スリット10bは、基材層11の第1面11aを起点とし、ここに開口部を有しており、すべての柔軟層、すなわち第1柔軟層121及び第2柔軟層122をともに、これらの厚さ方向において貫通して形成されており、スリット10bの先端は、第2中間層132に到達している。
包装体10は、周知の方法で分割できる。例えば、包装体10中の積層フィルム1の第1面1aの為す角度が90°程度となるように、包装体10を、そのスリット10bが形成されている部位において折り曲げ、次いで、同じ部位において、積層フィルム1の第2面1bの為す角度が90°程度となるように、包装体10を反対側に折り曲げることにより、包装体10を容易に分割できる。
スリット10bは、第2柔軟層122に対しては、その厚さ方向において、その厚さの1/2以上の深さにまで形成されていることが好ましい。
包装体10を、その積層フィルム1側の上方から見下ろすようにして平面視したときの、突出部109の平面形状は、特に限定されず、包装対象物である錠剤9の形状に応じて、任意に選択できる。例えば、突出部109の前記平面形状は、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形であってもよいし、円形であってもよいし、楕円形等であってもよい。
ここに示す積層フィルム2において、スリット10bは、基材層11の第1面11a(積層フィルム1の第1面1a)から第2中間層132にまで到達しており、柔軟層12を、その厚さ方向において貫通して形成されている。スリット10bの先端は、第2中間層132に到達している。
ただし、積層フィルム2においては、スリット10bは、柔軟層12の内部にまで到達していればよい。
スリット10bは、柔軟層12に対しては、その厚さ方向において、その厚さの1/2以上の深さにまで形成されていることが好ましい。
ここに示す積層フィルム3において、スリット10bは、基材層11の第1面11a(積層フィルム1の第1面1a)から中間層13にまで到達しており、柔軟層12を、その厚さ方向において貫通して形成されている。スリット10bの先端は、中間層13に到達している。
ただし、積層フィルム3においては、スリット10bは、柔軟層12の内部にまで到達していればよい。
スリット10bは、柔軟層12に対しては、その厚さ方向において、その厚さの1/2以上の深さにまで形成されていることが好ましい。
ここに示す積層フィルム4において、スリット10bは、基材層11の第1面11a(積層フィルム1の第1面1a)から内層14にまで到達しており、柔軟層12を、その厚さ方向において貫通して形成されている。スリット10bの先端は、内層14に到達している。
ただし、積層フィルム4においては、スリット10bは、柔軟層12の内部にまで到達していればよい。
スリット10bは、柔軟層12に対しては、その厚さ方向において、その厚さの1/2以上の深さにまで形成されていることが好ましい。
このようなスリット10bが形成されている積層フィルム2~4を備えた包装体も、包装体10の場合と同様に、スリット10bの形成部位において、容易に分割できる。
本実施形態の包装体は、上述の実施形態の積層フィルムを用い、目的とする収納部を形成するように、前記積層フィルムを、その前記基材層側とは反対側の面(第2面)において、他のフィルム若しくはシート等とを貼り合わせ、さらに、前記積層フィルムに対して、前記基材層の前記柔軟層側とは反対側の面(第1面)から、前記柔軟層の内部にまで到達するスリットを形成することにより、製造できる。
より具体的には、まず、プラグ成形、エアアシストプラグ成形、圧空成形、プラグアシスト圧空成形、真空成形等により、積層フィルム1に突出部109を成形する。
次いで、積層フィルム1の突出部109に、保存対象物である錠剤9を充填した後、カバーフィルム8を積層フィルム1の第2面1bと重ね合せて、積層フィルム1とカバーフィルム8とを接着する。これらの接着は、例えば、加熱ラミネート等により行うことができる。
次いで、積層フィルム1に対して、ミシン刃又はハーフカット刃等を用いて、積層フィルム1の第1面1aから、第2柔軟層122の内部にまで到達するスリット10bを形成する。
以上により、包装体10が得られる。
<<積層フィルムの製造>>
以下に示す手順により、図2に示す構成の積層フィルムを製造した。
すなわち、基材層及び内層を構成する樹脂フィルムとして、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(住友ベークライト社製「VSS-8142-Z」)を用意した。
柔軟層を構成する樹脂として、低密度ポリエチレン(LDPE)(宇部丸善ポリエチレン社製「UBEポリエチレンF222NH」)を用意した。
第1中間層及び第2中間層を構成する樹脂として、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)ラテックスを用意した。
さらに、同じ方法で、内層-第2中間層積層体を作製した。
以下に示す手順により、上記で得られた積層フィルムを備えた試験片を作製した。
すなわち、ブリスタ包装機(CKD社製「FBP-300E」)を用いて、幅100mmのロール状の前記積層フィルムに、その厚さ方向に突出した、内径10.0mm、深さ5.0mmの錠剤収納部を、1列あたり5箇所として2列(合計10箇所)形成した。 次いで、前記積層フィルムのうち、前記錠剤収納部が開口している側の面に、アルミシート(厚さ20μm)をヒートシールによりラミネートした。
次いで、得られたラミネート体中の前記積層フィルムに対して、その厚さ方向において、基材層の第1面から第2中間層にまで到達する(換言すると、柔軟層をその厚さ方向において貫通する)スリットを、スリット刃を用いて形成した。このとき、前記スリット刃の温度を130℃とした。
次いで、前記ラミネート体を、横40mm、縦100mm程度の大きさで打ち抜き、試験片を得た。
以上により、積層フィルムにおいて、その幅方向の全域に、図8に示すようにスリットが形成されている試験片を作製した。
次いで、試験片の折り曲げを解消し(換言すると、試験片の前記角度を0°とし)、さらに同じ部位において、試験片を、そのスリットが形成されていない面(換言するとアルミシートの露出面)の為す角度が90°となるように、反対側に折り曲げた。
このような2回の折り曲げを行った後の試験片を目視観察し、試験片(積層フィルム)の分割性を下記基準に従って評価した。結果を表1に示す。
[評価基準]
A:試験片が、そのスリットの形成部位において分割できており、分割性が高い。
B:試験片が、そのスリットの形成部位において分割できておらず、分割性が低い。
<<積層フィルムの製造>>
以下に示す手順により、図3に示す構成の積層フィルムを製造した。
すなわち、基材層及び内層を構成する樹脂フィルムとして、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(住友ベークライト社製「VSS-8142-Z」)を用意した。
柔軟層を構成する樹脂として、低密度ポリエチレン(LDPE)(宇部丸善ポリエチレン社製「UBEポリエチレンF222NH」)を用意した。
中間層を構成する樹脂として、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)ラテックスを用意した。
得られた積層フィルムにおいて、その厚さTと、柔軟層の前記距離Dは、D=0.43Tの関係を満たしていた。
上記で得られた積層フィルムを用いて、実施例1の場合と同じ方法で、試験片を作製した。
より具体的には、上記で得られた積層フィルムを用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、ラミネート体を作製し、前記ラミネート体中の前記積層フィルムに対して、その厚さ方向において、基材層の第1面から中間層にまで到達する(換言すると、柔軟層をその厚さ方向において貫通する)スリットを、スリット刃を用いて形成した。このとき、前記スリット刃の温度を130℃とした。
次いで、前記ラミネート体を、横40mm、縦100mm程度の大きさで打ち抜き、試験片を得た。
以上により、積層フィルムにおいて、その幅方向の全域に、図9に示すようにスリットが形成されている試験片を作製した。
次いで、この試験片を用いて、実施例1の場合と同じ方法で、その分割性(積層フィルムの分割性)を評価した。結果を表1に示す。
<<積層フィルムの製造>>
以下に示す手順により、図1に示す構成の積層フィルムを製造した。
すなわち、基材層及び内層を構成する樹脂フィルムとして、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(住友ベークライト社製「VSS-8142-Z」)を用意した。
第1柔軟層及び第2柔軟層を構成する樹脂として、低密度ポリエチレン(LDPE)(宇部丸善ポリエチレン社製「UBEポリエチレンF222NH」)を用意した。
第1中間層及び第2中間層を構成する樹脂として、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)ラテックスを用意した。
得られた積層フィルムにおいて、その厚さTと、第2柔軟層の前記距離Dは、D=0.57Tの関係を満たしていた。
上記で得られた積層フィルムを用いて、実施例1の場合と同じ方法で、試験片を作製した。
より具体的には、上記で得られた積層フィルムを用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、ラミネート体を作製し、前記ラミネート体中の前記積層フィルムに対して、その厚さ方向において、基材層の第1面から第2中間層にまで到達する(換言すると、第1柔軟層及び第2柔軟層をその厚さ方向において貫通する)スリットを、スリット刃を用いて形成した。このとき、前記スリット刃の温度を130℃とした。
次いで、前記ラミネート体を、横40mm、縦100mm程度の大きさで打ち抜き、試験片を得た。
以上により、積層フィルムにおいて、その幅方向の全域に、図7に示すようにスリットが形成されている試験片を作製した。
次いで、この試験片を用いて、実施例1の場合と同じ方法で、その分割性(積層フィルムの分割性)を評価した。結果を表1に示す。
<<積層フィルムの製造>>
以下に示す手順により、図4に示す構成の積層フィルムを製造した。
すなわち、基材層を構成する樹脂フィルムとして、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)フィルム(ハネウェル社製「Aclar UltRx 3000」)を用意した。
内層を構成する樹脂フィルムとして、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(住友ベークライト社製「VSS-8142-Z」)を用意した。
柔軟層を構成する樹脂として、低密度ポリエチレン(LDPE)(宇部丸善ポリエチレン社製「UBEポリエチレンF222NH」)を用意した。
得られた積層フィルムにおいて、その厚さTと、柔軟層の前記距離Dは、D=0.4Tの関係を満たしていた。
上記で得られた積層フィルムを用いて、実施例1の場合と同じ方法で、試験片を作製した。
より具体的には、上記で得られた積層フィルムを用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、ラミネート体を作製し、前記ラミネート体中の前記積層フィルムに対して、その厚さ方向において、基材層の第1面から内層にまで到達する(換言すると、柔軟層をその厚さ方向において貫通する)スリットを、スリット刃を用いて形成した。このとき、前記スリット刃の温度を130℃とした。
次いで、前記ラミネート体を、横40mm、縦100mm程度の大きさで打ち抜き、試験片を得た。
以上により、積層フィルムにおいて、その幅方向の全域に、図10に示すようにスリットが形成されている試験片を作製した。
次いで、この試験片を用いて、実施例1の場合と同じ方法で、その分割性(積層フィルムの分割性)を評価した。結果を表1に示す。
<<積層フィルムの製造>>
以下に示す手順により、図4に示す構成の積層フィルムを製造した。
すなわち、基材層を構成する樹脂として、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)ラテックスを用意した。
内層を構成する樹脂フィルムとして、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(住友ベークライト社製「VSS-8142-Z」)を用意した。
柔軟層を構成する樹脂として、低密度ポリエチレン(LDPE)(宇部丸善ポリエチレン社製「UBEポリエチレンF222NH」)を用意した。
得られた積層フィルムにおいて、その厚さTと、柔軟層の前記距離Dは、D=0.29Tの関係を満たしていた。
上記で得られた積層フィルムを用いて、実施例1の場合と同じ方法で、試験片を作製した。
より具体的には、上記で得られた積層フィルムを用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、ラミネート体を作製し、前記ラミネート体中の前記積層フィルムに対して、その厚さ方向において、基材層の第1面から内層にまで到達する(換言すると、柔軟層をその厚さ方向において貫通する)スリットを、スリット刃を用いて形成した。このとき、前記スリット刃の温度を130℃とした。
次いで、前記ラミネート体を、横40mm、縦100mm程度の大きさで打ち抜き、試験片を得た。
以上により、積層フィルムにおいて、その幅方向の全域に、図10に示すようにスリットが形成されている試験片を作製した。
次いで、この試験片を用いて、実施例1の場合と同じ方法で、その分割性(積層フィルムの分割性)を評価した。結果を表2に示す。
<<積層フィルムの製造>>
以下に示す手順により、基材層、中間層、柔軟層及び内層がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて構成された積層フィルムを製造した。
すなわち、基材層及び内層を構成する樹脂フィルムとして、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(住友ベークライト社製「VSS-8142-Z」)を用意した。
柔軟層を構成する樹脂として、低密度ポリエチレン(LDPE)(宇部丸善ポリエチレン社製「UBEポリエチレンF222NH」)を用意した。
中間層を構成する樹脂として、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)ラテックスを用意した。
得られた積層フィルムにおいて、その厚さTと、柔軟層の前記距離Dは、D=0.65Tの関係を満たしていた。
上記で得られた積層フィルムを用いて、実施例1の場合と同じ方法で、試験片を作製した。
より具体的には、上記で得られた積層フィルムを用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、ラミネート体を作製し、前記ラミネート体中の前記積層フィルムに対して、その厚さ方向において、基材層の第1面から内層にまで到達する(換言すると、柔軟層をその厚さ方向において貫通する)スリットを、スリット刃を用いて形成した。このとき、前記スリット刃の温度を130℃とした。
次いで、前記ラミネート体を、横40mm、縦100mm程度の大きさで打ち抜き、試験片を得た。
以上により、積層フィルムにおいて、その幅方向の全域にスリットが形成されている試験片を作製した。
次いで、この試験片を用いて、実施例1の場合と同じ方法で、その分割性(積層フィルムの分割性)を評価した。結果を表2に示す。
<<積層フィルムの製造>>
以下に示す手順により、基材層、第1中間層、第1柔軟層、第2中間層、第2柔軟層及び内層がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて構成された積層フィルムを製造した。
すなわち、基材層及び内層を構成する樹脂フィルムとして、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(住友ベークライト社製「VSS-8142-Z」)を用意した。
第1柔軟層及び第2柔軟層を構成する樹脂として、低密度ポリエチレン(LDPE)(宇部丸善ポリエチレン社製「UBEポリエチレンF222NH」)を用意した。
第1中間層及び第2中間層を構成する樹脂として、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)ラテックスを用意した。
得られた積層フィルムにおいて、その厚さTと、第2柔軟層の前記距離Dは、D=0.67Tの関係を満たしていた。
上記で得られた積層フィルムを用いて、実施例1の場合と同じ方法で、試験片を作製した。
より具体的には、上記で得られた積層フィルムを用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、ラミネート体を作製し、前記ラミネート体中の前記積層フィルムに対して、その厚さ方向において、基材層の第1面から内層にまで到達する(換言すると、第1柔軟層及び第2柔軟層をその厚さ方向において貫通する)スリットを、スリット刃を用いて形成した。このとき、前記スリット刃の温度を130℃とした。
次いで、前記ラミネート体を、横40mm、縦100mm程度の大きさで打ち抜き、試験片を得た。
以上により、積層フィルムにおいて、その幅方向の全域にスリットが形成されている試験片を作製した。
次いで、この試験片を用いて、実施例1の場合と同じ方法で、その分割性(積層フィルムの分割性)を評価した。結果を表2に示す。
<<積層フィルムの製造>>
以下に示す手順により、基材層、第1柔軟層、第1中間層、第2柔軟層、第2中間層、第3柔軟層及び内層がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて構成された積層フィルムを製造した。
すなわち、基材層及び内層を構成する樹脂フィルムとして、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(住友ベークライト社製「VSS-8142-Z」)を用意した。
第1柔軟層、第2柔軟層及び第3柔軟層を構成する樹脂として、低密度ポリエチレン(LDPE)(宇部丸善ポリエチレン社製「UBEポリエチレンF222NH」)を用意した。
第1中間層及び第2中間層を構成する樹脂として、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)ラテックスを用意した。
さらに、同じ方法で、内層-第3柔軟層積層体を作製した。
得られた積層フィルムにおいて、その厚さTと、第3柔軟層の前記距離Dは、D=0.7Tの関係を満たしていた。
上記で得られた積層フィルムを用いて、実施例1の場合と同じ方法で、試験片を作製した。
より具体的には、上記で得られた積層フィルムを用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、ラミネート体を作製し、前記ラミネート体中の前記積層フィルムに対して、その厚さ方向において、基材層の第1面から内層にまで到達する(換言すると、第1柔軟層、第2柔軟層及び第3柔軟層をその厚さ方向において貫通する)スリットを、スリット刃を用いて形成した。このとき、前記スリット刃の温度を130℃とした。
次いで、前記ラミネート体を、横40mm、縦100mm程度の大きさで打ち抜き、試験片を得た。
以上により、積層フィルムにおいて、その幅方向の全域にスリットが形成されている試験片を作製した。
次いで、この試験片を用いて、実施例1の場合と同じ方法で、その分割性(積層フィルムの分割性)を評価した。結果を表2に示す。
実施例1~5の積層フィルムにおいて、基材層から最も遠くに配置されている柔軟層の、基材層の第1面からの距離Dは、積層フィルムの厚さTに対して、0.57T以下(0.29T~0.57T)であった。
比較例1~3の積層フィルムにおいて、基材層から最も遠くに配置されている柔軟層の、基材層の第1面からの距離Dは、積層フィルムの厚さTに対して、0.65T以上であった。
11・・・基材層
11a・・・基材層の第1面
12・・・柔軟層
12a・・・柔軟層の第1面
121・・・第1柔軟層
122・・・第2柔軟層
122a・・・第2柔軟層の第1面
13・・・中間層
131・・・第1中間層
132・・・第2中間層
14・・・内層
10・・・包装体
10b・・・スリット
T・・・積層フィルムの厚さ
D・・・基材層の第1面と、柔軟層の第1面と、の間の距離(柔軟層の、基材層の第1面からの距離)
t11・・・基材層の厚さ
t14・・・内層の厚さ
Claims (6)
- スリットが形成されている積層フィルムを備えた包装体であって、
前記積層フィルムは、少なくとも基材層及び柔軟層が、これらの厚さ方向において積層されて構成されており、
前記基材層は、前記積層フィルムの一方の最表層であり、
前記積層フィルムが、前記柔軟層を1層だけ備えている場合、前記積層フィルムの厚さをTとしたとき、前記基材層の前記柔軟層側とは反対側の面と、前記柔軟層の前記基材層側とは反対側の面と、の間の距離は、0.6T以下であり、
前記積層フィルムが、前記柔軟層を複数層備えている場合、前記積層フィルムの厚さをTとしたとき、前記基材層の前記柔軟層側とは反対側の面と、前記柔軟層のうち、前記基材層から最も遠くに配置されている柔軟層の前記基材層側とは反対側の面と、の間の距離は、0.6T以下であり、
前記柔軟層は、低密度ポリエチレンを含み、
前記積層フィルムが、さらに、前記基材層側とは反対側の最表層として内層を備え、
前記内層の厚さが、前記基材層の1倍以上であり、
前記内層は、ポリ塩化ビニルを含み、
前記積層フィルムが、前記柔軟層を1層だけ備えている場合、前記スリットは、前記基材層から前記柔軟層の内部にまで到達しており、前記スリットは、前記柔軟層に対しては、前記柔軟層の厚さ方向において、前記柔軟層の厚さの1/2以上の深さにまで形成されており、
前記積層フィルムが、前記柔軟層を複数層備えている場合、前記スリットは、前記基材層から、前記柔軟層のうち、前記基材層から最も遠くに配置されている柔軟層の内部にまで到達しており、前記スリットは、前記柔軟層のうち、前記基材層から最も遠くに配置されている柔軟層に対しては、前記最も遠くに配置されている柔軟層の厚さ方向において、前記最も遠くに配置されている柔軟層の厚さの1/2以上の深さにまで形成されており、
前記積層フィルムの厚さは、200~400μmである、包装体。 - 前記積層フィルムが、さらに、前記基材層よりも前記柔軟層側に中間層を備えている、請求項1に記載の包装体。
- 前記積層フィルムが水蒸気バリア層を備えている、請求項1又は2に記載の包装体。
- 前記水蒸気バリア層が、ポリ塩化ビニリデン及びポリクロロトリフルオロエチレンのいずれか一方又は両方を含む、請求項3に記載の包装体。
- 前記基材層がポリ塩化ビニルを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の包装体。
- 前記積層フィルムが医薬品包装用である、請求項1~5のいずれか一項に記載の包装体。
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